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- FILENAME: text_519810-0.txt [Episode 1 in the archive]
- かごめ: 過去へ行き その時代に生きた魔法少女の記録を 集めていたいろはさんは
- かごめ: 自分の概念を崩して倒れてしまい 生きてきた足跡をすべて失って 消えかけようとしていた
- かごめ: そんないろはさんを救うべく 魔法少女たちは過去へと旅立ってゆき 努力が実を結んだ結果 いろはさんは私たちの前に現れた
- かごめ: みんなの記憶だけに残っていた 会いたくても会えなかった人
- かごめ: 目の前にいるという現実は 正に奇跡としか言えない状況だった…
- かごめ: だけど、それは同時に 過去の呪いも招いてしまったことの表れだった
- かごめ: ―かごめ― ああ…
- かごめ: 水名城に潜んでいた魔女と 過去に置いて来た分体がひとつに…
- 那由他: そんな…神浜の町が 結界に飲み込まれたんですの…!
- みかげ: さっき魔女の反応があったから 気づかないうちに入ったのかな?
- 那由他: いえ、急にいろはさんたちがいた 北養の山から広がったような…
- みかげ: な、なゆたん、あれ見て…! お城みたいな魔女がいるよ…!?
- 那由他: あれ、本当に魔女なんですの!?
- みふゆ: 那由他さん!みかげさん! おふたりともご無事ですか!?
- みかげ: みふゆさん…!
- みかげ: ねえ、この結界ってなに…!?
- みかげ: いろはさんがピンチって 聞いたけど、関係あるのかな!?
- みふゆ: 考えたくはありませんが その可能性は高いと思います…
- みふゆ: 西側にいる明日香さんたちとは 連絡が取れています
- みふゆ: 合流してから 今後の動きを検討しましょう
- 都 ひなの: 真里愛やあいみにも連絡して 片っ端からメンツを集めるぞ!
- 都 ひなの: あんなデカい魔女が動いたら ひとたまりもない!
- 保澄 雫: 今、いろはちゃんの 魔力反応が…
- 都 ひなの: まさか、あの魔女が いろはだって言うのか…!?
- 木崎 衣美里: いや、捕まってんじゃね!? パツイチ上まで行ってみようよ
- 都 ひなの: おい!下手を打つと命に関わる! 不用心なマネはするな!
- フェリシア: いろはだけじゃねえ… やちよの反応もあるぞ…!
- 鶴乃: 待って、フェリシア! ひとりで行ったら死んじゃうよ!
- さな: はい…! 足並みをそろえないと…!
- レナ: それなら、フェリシアと同じ意見 早くいろはたちを助けたいわ
- かえで: うん、鶴乃ちゃんたちが行くなら 私も付いていくよ
- ももこ: 1分1秒を争うかもしれない アタシも同じ意見だ
- 結菜: うかつに前に出たくないけど
- 結菜: どのみち策を練るような 時間はないでしょうねぇ…
- 静香: 立ち止まって敗北を喫するなら 私は立ち向かって止めたいわ
- ひめな: ちな、ヒコ君的には、 この魔女の上に登っていけば
- ひめな: ワンチャン、他の魔法少女と 合流できるかもって!
- ラビ: 違う山の麓から登っても たどり付く頂上は同じ
- ラビ: ただ、この城のような都市自体が 魔女の肉体である以上は…
- 灯花: あーもう面倒くさいにゃー!
- 灯花: 魔女のふもとでウロウロしてても 勝率を減らすだけだよ?
- 灯花: どーせ放置してたら 地球が飲み込まれるんだから
- 灯花: 石橋を叩いて勝率を落とすなんて バカみたいだよ!
- ねむ: ねえ、煽らないでくれるかな
- 鶴乃: だけど、尻込みしてる状況での 天才の一言は勇気になる
- 鶴乃: 前に踏み出せそうだよ
- 十七夜: 行くか…!
- 鶴乃: うん!
- やちよ: いろは…そこにいるの…?
- いろは: すみません、やちよさん… 巻き込んでしまって…
- やちよ: 魔女に飲まれるなんて予想外よ 責められないわ
- やちよ: …ただ、気持ちが悪いわね
- いろは: はい…昔の魔法少女たちの姿が 魔女から伝わってきます…
- やちよ: 気分が悪くなる光景ばかりが…
- ???: 「…………と」
- ???: 「生き残らないと…それが使命…」
- FILENAME: text_104101-1_KaoO4.txt [Episode 2 in the archive]
- 「誰からも奪われないような力を身に付ける」
- 「水や食べ物を得られるようになって 心安らかに夜を過ごして また太陽の日差しと一緒に目を覚ます」
- 「あとは、子どもや孫に囲まれて どこにも負けないぐらい 大きくて幸せな家族を作るだけ」
- 鶴乃: ちゃりゃああッ!!
- 鶴乃: ひぃぃ、本当に登って正解!?
- 鶴乃: すごい使い魔の数だよ!? もらった勇気が揺らぎそう…!
- 灯花: わたくし、ウソはついてないよ この状況でも最善だからね
- 樹里: これで最善って どんなクソゲーだ!コノヤロー!
- アオ: 姉ちゃん!
- アオ: 最初からフルパワーでいったら 魔力が持たなくなるよ~!?
- ひかる: ほんとっす! 樹里さん考えなしっす!
- 燦: とはいっても、私のように 弾幕を張れるような人がいないと
- 燦: この数を相手にするのは大変よ
- ミユリ: ですですぅ…ミユも蹴りで 1体ずつ相手をするのは…
- すなお: 後方でサポートしている私にも 使い魔が回ってくるぐらいです…
- ちはる: というより、わらわらと四方から 出てきてる気がするよぅ…
- フェリシア: はぁ…はぁ…
- フェリシア: サンキュー、さな
- さな: グリーフシードを集めておいて 正解でしたね…
- フェリシア: つーか、使い魔の相手ばっかで ぜんっぜん登れねーぞ…
- みたま: みんな聞こえる?
- さな: あ、みたまさん…!
- フェリシア: 途中からいねーと思ったら どこに行ったんだよ!
- みたま: チーム調整屋で使い魔の巣を 捜すって言ったでしょ?
- フェリシア: あ?そうだっけ…?
- 十七夜: 進捗はどうだ
- みたま: この城みたいな魔女の中から 出てきているのは確定よ
- みたま: 1カ所だけ出入口を壊したら 使い魔が出てこなくなったわ
- ヨヅル: ただ、出入口が多すぎますね 1カ所ずつ潰すのは非現実的です
- 鶴乃: うう…魔力を削りながら 地道に登るしかないのかなあ…
- ヨヅル: ただ、出入口の数も有限 協力すれば現実的になるでしょう
- 鶴乃: 協力って言われても 他に誰もいないよ
- みたま: それならアテがあるわ
- みたま: 団地のみんなとひみかちゃんに テレパシーが繋がったのよ
- かごめ: それって、他の方角からも 登ってるってことですよね…!?
- アルちゃん: <かごめちゃん 私たちの出番じゃないかな!?>
- かごめ: うん、情報の収集と拡散の力で 他にも登ってる人を捜そう!
- アルちゃん: <使い魔の出入口を潰しながら 上で合流できればいいよね>
- リヴィア: そらええわ
- リヴィア: 東西南北から使い魔を防がれたら 魔女も泡を食ってまうやろな
- 樹里: とはいえ、しゃらくせえな…
- 樹里: …おい、フェリシア
- フェリシア: なんだよ…
- 樹里: 一発、この魔女の体に 全力でぶち込んでみようぜ
- 樹里: 登るよか、建物の方を壊した方が はえーだろ?
- フェリシア: それ、天才じゃん!
- 樹里: お前とは気が合うと思ってたぞ んじゃさっそく!
- 鶴乃&結菜: 「フェリシア!」 「軽率なマネはやめなさい!」
- 三栗 あやめ: おおっ…揺れたあ…!
- 遊佐 葉月: フェリシアあたりが 城ごと倒そうとしてそうだね
- 静海 このは: もう、何百回叩いても無理だって あやめが証明してくれたのに…
- 遊佐 葉月: 向こうはさすがに 気づいてないからね…
- 三栗 あやめ: わっ、また増えた!
- 胡桃 まなか: ふぅ、ギリギリ間に合いました!
- 胡桃 まなか: 今の揺れに刺激されて、 また使い魔が出て来たみたいです
- 阿見 莉愛: 他の人たちも上に向かって 移動してるって連絡があったわ!
- 阿見 莉愛: みんなで一緒に 上を目指して動きましょう!
- FILENAME: text_104101-2_KaoO4.txt [Episode 3 in the archive]
- 「太陽の恵みがあっても、雨の施しがあっても 種がなければ草木の1本も生えやしない」
- 「草木の1本も生えなければ 生ける肉たちは身を大きくしない」
- 「一生の楽土だと思われた場所に風が吹いても 草木が奏でる旋律は息を潜め 乾いた砂が大地を撫でる音だけがある」
- 「だからお願いがあるとしたらひとつだけ」
- 「私たち一族の繁栄のために 肥沃な楽土をください」
- 樹里: ふぅ…さすがの樹里サマも焦った 使い魔があふれ出るなんてな…
- ひかる: 結菜さんが軽率なマネはするなと 言ったじゃないすか…
- フェリシア: けど、オレたちのおかげで 使い魔の出入口がわかっただろ?
- ひめな: そこを塞いだおかげで 私チャンたちも前進できるし
- ひめな: ま、ぶっちゃけ結果オーライ?
- 時雨: でも、ぼくたちが塞いだ以上に 使い魔が減ってるような…
- はぐむ: かごめちゃんとアルちゃんが 動いてくれた効果かも
- アルちゃん: <その通り!>
- アルちゃん: <いろはさんとやちよさんが 捕まってる話も>
- アルちゃん: <出入口の話も伝えてるよ>
- アルちゃん: <だから他の人たちも使い魔の 対策をしてくれてるんだね>
- はぐむ: やっぱりそうなんだ 頼りになるなぁ
- アルちゃん: <ちなみに、この建物を壊しても 何もいいことはないみたい>
- アルちゃん: <あやめちゃんが 同じことをしたみたいだけど>
- アルちゃん: <使い魔を呼び寄せるだけで 逆に困ってたからね>
- アルちゃん: <あ、でも、みんなのために いい情報も集めてきたよ!>
- 三栗 あやめ: へくしっ、くしゅッ!
- 静海 このは: あやめが風邪…!?
- 遊佐 葉月: 魔法少女の誰かが 噂してるのかもしれないね
- 三栗 あやめ: あちしが出入口の弱点を 見つけたからだな!?
- 遊佐 葉月: 今頃、その情報をアルちゃんが 拡散してくれてるはずだよ
- 時雨: 使い魔の出入口… アーチの付け根が弱い…?
- 時雨: すごい…有益な情報…!
- 志伸 あきら: アルちゃんに聞いた方法なら 簡単に出入口が壊せそうだよ!
- 常盤 ななか: かこさんの方はどうですか?
- 夏目 かこ: はい、美雨さんと一緒に ふたつほど壊せました!
- 純 美雨: 群れると厄介な連中も 数を減らせば、ただの雑魚ネ
- 常盤 ななか: これは、他の人たちも 壊してくれているおかげですね
- 常盤 ななか: 先ほど、テレパシーで都さんが 近くにいることがわかりました
- 常盤 ななか: このまま合流しましょう
- みんな: 「うんっ」「はいっ」 「わかたネ」
- 夏目 かこ: うっ…これ…
- 志伸 あきら: 上…?全体…?
- 純 美雨: 急に魔女の反応が強くなたヨ!
- 都 ひなの: …っ! まずい、狙いはこっちだ!
- 都 ひなの: ―ひなの― よけろぉ!!
- 都 ひなの: 衣美里!雫!
- 木崎 衣美里: ケホッ…う、大丈夫…! ビックリしたけどケガはなし…!
- 都 ひなの: 運が良かっただけだ…
- 保澄 雫: 地面…見てください…
- 都 ひなの: しっかりえぐられてる…
- 都 ひなの: この城みたいな体は しょせん飾りみたいなもの
- 都 ひなの: なくなっても 痛くないってことか…?
- 鶴乃: うわっ…! さっきのビーム、こっちに来る!
- 静香: 攻撃は一瞬だから気をつけて!
- さな: はやく…いろはさんと やちよさんの所に行きたいのに…
- FILENAME: text_104101-3_KaoO4.txt [Episode 4 in the archive]
- 「砂嵐を避けるかのように続いた旅の果てに 私たちの命を繋ぐ大地を見つけた」
- 「澄み渡る水を飲み、甘い果実に笑みを浮かべ 肉を食べて英気を養っていく中で やせ細っていた人々は力を取り戻していく」
- 「一族が繁栄していく礎を築く中 活力を取り戻していく人々の姿を見るのが好き」
- 「だから魔女と呼ばれるものを倒す使命を背負い 命を掛けることが代償だとしても 私は願いを叶えたことを後悔していない」
- さな: 使い魔を抑えたのに また足止めされるなんて…
- ももこ: やぁあっ!
- ももこ: なんだこいつ…!
- ももこ: 魔女の反応に合わせて 使い魔も強くなってるぞ…!
- レナ: くっ、こうやって時間を ロスしてる間に
- レナ: いろはもやちよさんも…!
- かえで: ま、まだ大丈夫だよ…
- かえで: いろはちゃんとやちよさんの 反応は弱ってない…!
- 鶴乃: そろそろ、やちよたちの場所が わかりそうなんだけど…
- 十七夜: 由比君、つかめそうか…?
- 鶴乃: …………
- 鶴乃: うん…わかりそうだよ…!
- 鶴乃: ―鶴乃― この階段を登り切った先… 黄金の像あたりから反応を感じる!
- 十七夜: ふたりが健在なうちに 救出しないとな…
- みたま: 十七夜、悪い情報よ
- みたま: 使い魔の出入口は塞がず 上を目指して進みましょう…
- 十七夜: 八雲、なぜだ?
- みたま: さっき魔女の魔力反応が 強くなったでしょ…?
- 十七夜: うむ…
- みたま: それに合わせて壊した出入口が 修復されてしまったのよ…
- 十七夜: な…
- みたま: 使い魔も力を増していて 調整屋の4人じゃ危険だから
- みたま: 戻って合流するわ…!
- みたま: あと、団地のみんなも そろそろ合流するはずよ…!
- 桑水 せいか: はぁっ…はぁ… あのビーム…もう何回目…?
- 相野 みと: でも、よけられてるし だいじょーぶ、だいじょーぶ!
- 伊吹 れいら: なんで、そんな余裕なの…!?
- 伊吹 れいら: あんなの1回でも当たったら 私たち死んじゃうのに!
- 相野 みと: うぅ、ごめんー…!
- 桑水 せいか: ケンカしないで…!
- 桑水 せいか: なるべく早くみんなの居る所に 進まないと…
- 相野 みと: え…この反応…!
- 眞尾 ひみか: うわぁああっ!
- 眞尾 ひみか: ちょっと待ってください! 株分けまでいるんですかあ!?
- 伊吹 れいら: まだまだ魔女の本気は これからってこと…?
- 桑水 せいか: でも、あとには引けないから 呼吸を整えて…覚悟を決めて…
- 伊吹 れいら: うん、戦おう…! 不利な状況は私たちで覆す…!
- 相野 みと: 私たちの心を繋いでね
- いろは: やちよさん…大丈夫ですか…?
- やちよ: また魔女の力が強くなって めまいがしてきたわ…
- やちよ: 見えている過去の魔法少女が 生きてきた不思議な光景も
- やちよ: 夢なのか現実なのか わからなくなってしまいそう…
- いろは: しっかりしてください…! これは現実です…!
- いろは: …魔女と繋がっているから わかってきました…
- いろは: この魔女は自分を繁栄の象徴に するだけじゃなくて
- いろは: 糧にした人たちを象徴する光景を アーカイブしているんです…
- やちよ: そう…だから魔女になったり、 取り込まれる記憶ばかりなのね…
- いろは: 魔法少女の未来のために 記録を残すのとは違う…
- いろは: この魔女は魔法少女にとっての 凄惨な光景を蓄えて
- いろは: 弄んでいるようにしか 思えません…
- やちよ: 救いたいわね… 絶望に伏した魔法少女たちも…
- いろは: はい…
- FILENAME: text_104101-4_KaoO4.txt [Episode 5 in the archive]
- 「自分が願いを叶えてからというものの 私の頭上を天の星が何度回っただろう」
- 「はっきりと経った時はわからないけど かつて望んだ子孫たちが周りにいて はしゃいでいる様子を見ると ずいぶんと時が経ったということがわかる」
- 「一族を守ることが私の矜持で 守り手である自分の力こそが私の誇り だから、耳に触れるこの地の人々の声が 私にとっての安らぎ」
- 「そんな私の命は、もう長くはない気がする 最近の私は不調を来しているから…」
- フェリシア: おっしゃ、次だぁ…!
- フェリシア: はぁ…はぁ…
- 鶴乃: 倒すのが目的じゃないよ ふたりを救うのが目的だからね!
- さな: はい…熱くなりすぎないように 注意してください…!
- フェリシア: ぬぅっ…
- すなお: こっち、 上に登る道を開きました!
- ちはる: 進むなら今のうちだよ…!
- 結菜: 樹里、アオ、ひかるぅ… この機を逃さず登って…!
- 結菜: 先にまた魔女がいるようなら、 私たちで返り討ちにするわよぉ
- 樹里: まとめてぶっ倒すと言えば 樹里サマの出番だな、ニヒッ
- ひめな: ふぅ…きっついけど 一緒に行く…!
- ひめな: 私チャンの固有魔法で はぐりんの魔女特攻の力を
- ひめな: ゆなりんに合成すれば ぶっちゃけ最強でしょ…?
- 結菜: ええ、正に鬼に金棒だけど 無理はしないでぇ
- ひめな: ふぅ…おけまる…!
- ひめな: 後ろは任せるね教官…★
- 燦: ええ、姫様 追手は薙ぎ払うから安心して
- ひめな: じゃ、お先!
- 静香: ふう…行ってくれた…
- 静香: ごめんなさい、すなお 固有魔法を使い過ぎたわ…
- すなお: 仕方ありません
- すなお: 使い魔の群衆を抑えるには 阻止を使うしかありませんでした
- 結菜: また…!?
- ひかる: 魔女の反応が強くなったっす…
- 鶴乃: 時間をかけるほど苦しくなる… わたしたちも時間との勝負だね…
- フェリシア: でも、静香たちが 道を作ってくれたおかげで
- フェリシア: 一気に先に進めたぞ!
- さな: はい…
- さな: 今がさらに上を目指す チャンスですね…!
- さな: …っ!
- フェリシア: どうしたんだよ、さ…な…
- フェリシア: んだよ…こんなやつら 3体ぐらいだったらオレたちで
- フェリシアの声: なっ…はぁ!?
- フェリシアの声: コイツら姿が変わったぞ!?
- 鶴乃: 魔女の魔力反応が 強くなったのと関係してる…?
- 結菜: つまり、使い魔と株分けの力は 本体次第で変わるのねぇ…
- 結菜: ただ、関連性がわかったとしても 成長する原因はわからなぃ
- 結菜: 短期決戦が要になるのは 変わらないわねぇ…
- アオ: 攻略方法がわからないまま 敵のレベルが上がり続けるなんて
- アオ: ハードモードすぎるよ…!
- ひかる: 株分けの反応も強くなってるっす 一筋縄じゃないっすよ…
- フェリシア: オレたちも手っ取り早く レベルアップできねーのかよ…
- フェリシア: あっ…
- フェリシア: …前に強くなる方法 やちよが言ってたよな…?
- フェリシア: オレたちじゃできねーのかな…
- 鶴乃: 言ってたけど危険過ぎるよ
- さな: それに、私たちだけじゃ できません…
- はぐむ: 私…覚悟はできました… あの魔女に突撃します!
- はぐむ: 固有魔法の魔女特攻で 突破口ぐらい開けるはずです!
- ひめな: なに言っちゃってんの!? ダメだよはぐりん!
- ひめな: 死ぬだけだって ヒコ君も言ってるよ!?
- はぐむ: でも…
- 眞尾 ひみか: はぁ…はぁ… みんな聞こえますか…!?
- 眞尾 ひみか: 通せんぼをしてる魔女ですが 一緒に倒しましょう…!
- レナ: もしかして、他の方角から 登ってきた人たち!?
- かえで: すごい! グッドタイミングだね!
- みふゆ: ワタシたちも加勢します!
- ももこ: マジか! みふゆさんまで!
- 那由他: たどり着くまでに けっこう消耗しましたけど
- 那由他: みんなで一丸になれば まだ十分戦えますの
- みかげ: うんっ!
- みかげ: ミィたちで隙を作るから 誰か金の像まで進んじゃってよ!
- リヴィア: せやったら、 ヨヅルたちでサポートしたり!
- リヴィア: 私やと、固有魔法のせいで 悪い方向に向かう気がするわ
- ヨヅル: まず、ここで通すなら みかづき荘の方でしょうか
- 月出里: ふむむっふむんむ ふむむんむーむふむんむむ
- ヨヅル: はい、環様と七海様のおふたりが 捕まっていますからね
- みたま: できれば成長を止めたいですけど 原因が掴めませんね…
- リヴィア: 結界の外やと魔女のせいで 大災害が起きとるかもしれん
- みたま: 今も食事中ということですか 否定はできませんね…
- リヴィア: あと強くなるとしたら どんな理由や…
- 露: 千鶴!気をつけて! 相手の様子がおかしいわ!
- 千鶴: ああ、急に強くなりやがった…
- FILENAME: text_104101-5_KaoO4.txt [Episode 6 in the archive]
- 「豊かな土地が命を育み 子を増やし、仲間を増やし続けた私たち」
- 「餓えることもなく太陽と星の巡りと共に 生きる日々は、望んでいた幸せなものだった」
- 「だけど、かつて分かれていった一族が どこからか私たちの話を嗅ぎつけて 目の前に姿を現した」
- 「それは数を増やすと土地を巡る争いに姿を変え 望んでいなかった未来へと姿を変えていく」
- 「青い空、白い雲、緑の草木に茶の大地 すべては私の望んでいたものだけど 赤い赤い血だまりだけは一切望んでいない」
- 時雨: やった、はぐむんの 魔女特攻がちゃんと効いたよ…!
- はぐむ: 那由他さんとみかげちゃんが 手伝ってくれたおかげです!
- みかげ: ミィたちは調整屋さんたちに 助けてもらったもん
- 那由他: はい、みんなの連携プレーが 生みだした成果ですの!
- ミユリ: でもでも、やっぱり魔女が 強くなってますぅ…
- ひめな: ねえ、ヒコ君…
- ひめな: コイツらが 歴史に干渉できるなら
- ひめな: ワンチャン、リアルタイムで やってる可能性ってない?
- ひめな: …だよね 常に過去に触れられるわけだから
- ひめな: ヒコ君的にも アリ寄りのアリって感じだよね…
- ミユリ: 燦様!空いた穴を他の魔女が 埋めようとしてますぅ!
- 燦: くっ…対応が早い…!
- 燦: みかづき荘の人たちは 急いで先に登って!
- 鶴乃: ごめんね、ありがとう!
- 結菜: 3人だけじゃ心許ないから、 他のメンバーも進みなさぃ…!
- 都 ひなの: 神浜市のメンバーの音頭は アタシが取る!
- 都 ひなの: みふゆと十七夜も 鶴乃たちに付いていってやれ!
- みたま: 先生、わたしも鶴乃ちゃんたちと 一緒に向かいます
- リヴィア: せやな、どこかで調整の力が 必要になるかもしれへん
- みたま: はい
- みたま: ももこたちには わたしを守ってもらうわよ!
- ももこ: お前もう戦えるだろ!?
- ももこ: …まあいいや いくぞ、レナ、かえで!
- レナ&かえで: うん!
- ちはる: ひぃぃ…せっかく道が開いたのに もう埋められちゃったよぅ…
- 旭: とはいえ、今の我らであれば 十分やりあえる相手であります
- アレクサンドラ: はい、私の奏でる音で魔女が リラックスしているうちに
- アレクサンドラ: みんなで一斉に仕掛けてください
- かごめ: はぁ…はぁ… アルちゃんありがとね…
- かごめ: アルちゃんのおかげで みんなと合流できたよ…
- アルちゃん: <かごめちゃん…穢れが…>
- ラビ: ごめんなさい かなり負担をかけてしまった
- かごめ: テレパシーの通じない距離だから 仕方ないですよ
- かごめ: それに、私は自分にできることを しただけですから…
- うらら: 少し休んでた方がいいんよ…
- かごめ: いえ、まだ私にできることはある むしろ、これからです…!
- うらら: 無茶はダメなんよ…!
- かごめ: でも、無茶をするときなんです… そうだよね、ねむちゃん…
- ねむ: …瀬奈みことに話を聞くんだね
- かごめ: うん、次は対応に注意する だから大丈夫
- かごめ: 本ってある…?
- ねむ: 桜子がいるからね
- 万年桜のウワサ: |うん、 瀬奈みことの本、使う?|
- かごめ: ありがとう、使わせてもらうね
- ねむ: 本に入っている間の佐鳥かごめは 無防備になってしまう
- ねむ: だから、その間は 守ってもらっても構わないかな?
- うらら: もちろんなんよ!
- エボニー: こんな魔女をひとりで…
- エボニー: 香の力もわずか… どこまでやれるか…
- オルガ: ガンヒルト…!
- ガンヒルト: 大丈夫…私ならまだ戦える…
- ガンヒルト: この戦いで名を上げるためにも やらせるもんか…姉さんを…!
- FILENAME: text_104101-6_KaoO4.txt [Episode 7 in the archive]
- 「願いを叶えたのは何のためだっただろう」
- 「土地を見つけて子をなして 手を繋いで繁栄してきた家族や仲間を見ていると 誇りを持って戦ってきた自分が はるか過去の存在のように感じてしまう」
- 「この力は魔女を倒して人を幸せにするもので 人を殺して利を得るためのものじゃない」
- 「もはや収拾がつかない争いを目にしながら 理想が壊れて修復できない現実が じんわりと頭の中に浸透して理解させようと促す」
- 「私が身を捧げた意味が無意味だったと 束の間の夢や幻だったのだと 認めさせるように促してくる…」
- かごめ: みことさん… あの、おじゃまします…
- みこと: あなたは…?
- かごめ: 佐鳥かごめです きっと、覚えてないですよね…?
- みこと: 私はマギアレコードに 力を与えられた記録でしかないの
- みこと: その私と会っているだけなら 私は覚えていないわ
- みこと: あなたは私の何が知りたいの? 節操のない事は聞かないで
- かごめ: はい…
- かごめ: ただ、知りたいのはみことさん 自身のことじゃないんです
- みこと: じゃあ、何?
- かごめ: 私が知りたいのは、いろはさんを 取り込んだ魔女について
- みこと: その様子は、私の本に 今も記録され続けているわね
- かごめ: 私たち、その魔女を倒すために みんなで頑張ってるんです!
- かごめ: だから、どうすれば倒せるか 教えてくれてませんか…!?
- かごめ: 前にここでお話をしたとき
- かごめ: みことさんはこの魔女のことを 詳しく知っていたんです!
- みこと: …環いろはの中にいる私も 困っているみたいね
- みこと: …わかった
- かごめ: ありがとうございます…!
- みこと: ただ、倒し方がわかったところで 悲しい結末になるかもしれない
- かごめ: みんなで力を合わせても 難しいんですか…?
- みこと: 環さんのソウルジェムの中で 力を奪った魔女だもの
- みこと: それに、親から生まれた分体が 環さんの概念と一緒に回収されて
- みこと: 水名城に潜んでいた親の魔女と 融合してしまった
- みこと: そして今は、歴史を覆して 自身の栄華を極めようとしている
- みこと: 株分けの魔女に力を与えて 歴史上の魔法少女を殺すことでね
- かごめ: そんな…
- みこと: これは事実
- みこと: 自分に寄生している魔女のことを 環さんは理解している
- みこと: それは、環さんに寄生する私にも わかることなんだから、んふふっ
- かごめ: 事実だとしても、諦めません 最後まで希望を持つと決めてます
- みこと: 私も悲しい結末を見せられるまで そのつもり
- みこと: …覚悟はできているようだから 弱点を教えてあげるね
- みこと: 寄生されている環いろはと私では 対処のしようがないから
- みこと: あなたたちに縋らせてもらうわ
- かごめ: はい、それはぜひ
- かごめ: 私も教えてもらってばかりなので 縋ってください
- やちよ: 悲しみで終わっていく魔法少女…
- やちよ: 不幸を断ち切るために、滅びを 選んだ瀬奈みことの気持ちが
- やちよ: 少しだけわかるような気がする
- やちよ: だけど、今となっては彼女も 未来を諦めてはいないのよね…?
- いろは: はい、だから未来を残すために 私に力を与えてくれたんです
- いろは: そして今も諦めていない
- いろは: だから私も過去の魔法少女たちを なんとか生かしたいんです…
- いろは&やちよ: 「キャッ!」「グゥ…!」
- やちよ: う…
- やちよ: …魔女の力が強くなりすぎて 押しつぶされそうだわ…
- いろは: 私も…です…
- いろは: だけどまだ耐えられるし 耐えきってみせます…
- やちよ: 過去の魔法少女たちの様子は…?
- いろは: …私たちを取り込んだ魔女の 干渉で苦戦してます
- やちよ: 魔女の成長だけは ここで食い止めたいわね…
- いろは: はい、私たちもみんなも 限界が近いです…
- かごめ: それが…魔女の弱点…
- みこと: そう、かつて魔女に呑まれた 水名露が見つけていたの
- みこと: 明確な位置はわからないけど
- みこと: 黄金に輝く本体の中に 他の魔女の呪いを感じるはずよ
- みこと: 水名城に潜み続けていた魔女が 取り込んだ2体の魔女は “天誅”を下すために敵である魔女を縛り続け “仇討”を果たすために弱点を示し続けている
- みこと: 本人たちは死んで姿はないけれど 魔女の性質とも言える呪いは 今も魔女に刻まれつづけているはずだから
- ヘルカ: はぁ…はぁ…
- ヘルカ: 争いの意思を生み出すあなたは 倒さなくちゃいけない…
- トヨ: 倒さないと… かか様のようになれないのだ…
- トヨ: 民のためなんて、 口先だけになってしまうのだ…
- FILENAME: text_104101-7_KaoO4.txt [Episode 8 in the archive]
- 「憎み合うぐらいなら昔の方が良かった…」
- 「どうせ死ぬのなら 一族の手にかかるのではなく 飢えの方が良かった」
- 「一族の死を悼むという 人の繋がりの中で逝くことができたから」
- 「こんな結末なんて望んでない… 願わなければ良かった… 繁栄のことなんて考えなければ良かった…」
- やちよ: …っ…ぅ…いろは… もうソウルジェムが限界みたい…
- いろは: やちよさん…!
- やちよ: だから…ひとつだけ お願いがあるの…
- いろは: やめてください…!
- いろは: 死ぬみたいなこと 言わないでくださいよ…!
- やちよ: 大丈夫… 死なないためのお願いよ…
- いろは: え…
- やちよ: 魔女がソウルジェムに干渉して あなたの力を使えるなら
- やちよ: いろは、あなたも魔女の力を 使えるんじゃないかしら…
- やちよ: 本当はこれ以上 あなたに押し付けたくはない…
- やちよ: だけど、やってみて
- やちよ: 過去の魔法少女を強くすることが この状況を耐える一手になるわ…
- いろは: わかりました、 やってみます…!
- やちよ: あとね…もう1つ 試してみたいことがあるの…
- アマリュリス: こんな強い魔力の反応なんて 一度もなかったのに…
- アマリュリス: どいてください… ポンペイの方々の避難が…!
- アマリュリス: 何…背中を押されるような… 力が湧いてくる気がする…
- いろはの声: 「よかった、みんなに届いたみたいだね」
- いろはの声: 「私がみんなに力を授けるから 明日の壁になるこの呪いを打ち破ろう」
- いろはの声: 「みんながこれから刻む歴史は ここで終わったりなんてしないから」
- いろはの声: 「でもね、この戦いに勝てたとしても 私たち特別な力を持った少女たちは これからも続く未来の中で翻弄され続ける」
- いろはの声: 「だから、ひとつだけお願いをさせて」
- いろはの声: 「“絶望に呑まれたとしても 祈れば希望を未来に届けてくれる” いつか、そんな伝説を 聞くことがあるかもしれない」
- いろはの声: 「その時は、聞いた伝説を信じて欲しい」
- いろはの声: 「自分が絶望にのまれてしまったとしても 大切にしてきた想いは守られる」
- いろはの声: 「そして、絶望という宿命を乗り越えて あなたたちの想いは きっと未来へ届けられるから」
- かごめ: はぁ…はぁ… 状況が…全部わかった…
- かごめ: アルちゃんお願い みんなに教えてあげて…!
- アルちゃん: <うん、わかった! みんなで伝えてくる!>
- アルちゃん: <かごめちゃんが倒れないように ふたりで見てて!>
- ラビ: ええ、安心して
- ラビ: 今は彼女が状況を打開する要 必ず私が守る力になるから
- うらら: それに、穢れが溜まってきたら 浄化する準備はできてるんよ!
- 旭: む…
- 旭: 我の攻撃が効いている…? 急に手応えがなくなったような…
- アレクサンドラ: 魔力の反応が落ちています
- アレクサンドラ: 魔女側に異変があったとしか 思えません…
- 都 ひなの: 守りだけじゃない 攻撃も非力になってるぞ…!
- 木崎 衣美里: みゃーこ先輩! これパツイチいけるっしょ!
- 常盤 ななか: いえ、相手の罠という恐れも… うかつに前に出ると危険です
- アルちゃん: <それなら安心して!>
- アルちゃん: <魔女が弱くなったのは いろはさんのおかげだから!>
- 那由他: アルちゃん 何か知ってるんですの!?
- アルちゃん: <それを教えに来たからね>
- みかげ: 早く教えて!!
- 那由他: いえ、話はあとで聞きますの!
- 那由他: 弱ってる状態が偽りではなく 本当だっていうのなら
- 那由他: 強さが戻らないうちに 株分けを倒した方がいいですの!
- 保澄 雫: 話はいろはちゃんたちの所に 向かいながら聞こう
- フェリシア: おしっ…着いた…
- 鶴乃: やちよの反応が近づいてる…!
- さな: はい、いろはさんの 魔力の反応も感じます…!
- フェリシア: けど、やちよの方は ちょっとやばくねーか…?
- さな: はい、反応が弱いような…
- アルちゃん: <それなら、急いで魔女の弱点を 狙って攻撃して!>
- さな: きゃ、アルちゃん!?
- 鶴乃: 弱点がわかったって本当!?
- アルちゃん: <うん!>
- アルちゃん: <理由を説明してる暇はないから 取りあえず急いで!>
- 鶴乃: そう言われても、 どこを攻撃すればいいの!?
- アルちゃん: <この黄金に輝く像のどこかに 別の魔女の反応があるはず!>
- アルちゃん: <その魔女は取り込まれて もういないけれど>
- アルちゃん: <今も呪いをかけて 弱点を示してるはずなんだよ!>
- 鶴乃: …水名城の2体の魔女
- さな: 鶴乃さん…もしかして…
- 鶴乃: 露姫様と千鶴ちゃんなら、 最後のあがき、無駄にできないね
- 鶴乃: ―鶴乃― あった…間違いない… さっき魔女がビームを放ってた部分だ!
- さな: ―さな― はい、あれが魔女の心臓部になっていて 魔力が集中しているみたいです…!
- 鶴乃: フェリシア、さな!
- さな&フェリシア: 「はいっ…!」「おうっ!」
- ももこ: もちろん、アタシらも付き合うよ
- 十七夜: 一撃で仕留めねばならんだろう 自分たちも続くぞ
- みたま: ふふっ、そうね
- 鶴乃: それじゃあ、みんなお願い!
- 鶴乃: 「ちゃあああらぁああああッ!!」
- 結菜: はぁ…ふぅ… みんな、無事かしらぁ…?
- 樹里: この様子なら全員無事だろ
- 樹里: あのクソつえー魔女を死人ゼロで 倒せたなら大健闘だな
- 静香: それでさっきの話は本当なの…?
- アルちゃん: <うん、いろはさんは過去の 魔法少女を助けてる>
- アルちゃん: <そこにはみんなが巡った時代も 含まれてるみたいだよ>
- 静香: そう、エボニーも 苦戦を強いられているのね…
- 結菜: オルガとガンヒルトも
- ひめな: りゅりりんも また翻弄されてんだ…
- ひめな: わお、つるりんたち めっちゃハデにやってんじゃん
- ひめな: 私チャンたちも遅れをとらず この魔女を潰さないとね
- 鶴乃: …………
- 鶴乃: ―鶴乃― うそ…傷ひとつついてない…
- 鶴乃: 本当に弱点だよね!?
- アルちゃん: <間違ってないはずだよ!?>
- みたま: そうなると答えは単純よ…
- 十七夜: 自分の力不足ということか…
- みふゆ: いえ、魔女が強すぎるんです…
- やちよ: ありがとう、いろは…
- さな: えっ…
- さな: やちよさん…?
- フェリシア: おい…嘘だろ…
- フェリシア: やちよ?やちよぉお!
- 鶴乃: やめてよ…ししょー!
- 都 ひなの: はぁ…はぁ… おい、何があった!
- みふゆ: やっちゃんの魔力反応が 消えました…
- FILENAME: text_519810-1.txt [Episode 9 in the archive]
- 那由他: はっ…はぁ…はぁ… やっと追いついたんですの…
- みかげ: ふぅ、ミィたち最後尾ぃ…
- ラビ: かごめさんを放って おけませんから
- うらら: 大丈夫なのん…?
- かごめ: うん…みんなへの伝達も 終わったから…
- かごめ: もうこれ以上は 無茶をすることもないよ
- かごめ: どうして呆然としてるの…?
- 結菜: 七海さんの魔力反応が 消えてしまったのよぉ…
- かごめ: え…
- 静香: それに、上を見て 悪鬼の弱点だっていう部分…
- ひめな: 全力を出したのに 傷ひとつ付かなかったって…
- かごめ: ―かごめ― 私もみことさんの記録を経由して 状況は聞きました…
- かごめ: ―かごめ― 確かに呪いが刻まれてるはずだって でも、みことさんの言う通り…
- 鶴乃: ―鶴乃― 弱点なのは間違いなかったけど… 魔女が固すぎるんだよ…
- 鶴乃: ―鶴乃― …っ!みんな避けて…!!
- かえで: けほっ…
- かえで: 弱点を攻撃してもダメなのに 勝ち目ってあるの…?
- ももこ: 1点に攻撃を集中させるとか 打開策が必要だよな…
- レナ: そんなもんあるの…?
- 鶴乃: …………
- 結菜: 余裕がないのは承知の上だけど 考える時間は欲しいわねぇ…
- いろはの声: 「みんな、私の声って聞こえる!?」
- 結菜: ――っ!?
- 鶴乃: い、いろはちゃん!?
- いろはの声: 「良かった、やっとみんなと繋がった 魔女の力が弱まったおかげで みんなの魔力反応に気づけたんだよ」
- フェリシア: いろはごめん!
- フェリシア: オレたち魔女の弱点を叩いたのに 全然効かねーんだよ…!
- さな: そのせいで、やちよさんが…!
- いろはの声: 「大丈夫、やちよさんは無事だよ」
- いろはの声: 「それにね、きっとこの魔女も やちよさんが倒してくれると思う」
- フェリシア: ハァッ!?
- さな: あの、でも、 魔力の反応が消えたのに…!
- いろはの声: 「やちよさんの魔力反応が消えたのは 過去に向かったから」
- いろはの声: 「それも、この状況を解決するために」
- フェリシア: いや、それってやべーよ!
- さな: はい、いろはさんの身代わりに なろうとしてるのかも…!
- ももこ: 同じようなことがあって フェリシアが止めたんだ!
- フェリシア: オレがこっちに残ったのだって
- フェリシア: やちよが無茶をしようとしたら 忘れさせるためだったんだぞ!?
- いろはの声: 「今のやちよさんは身代わりにならない」
- いろはの声: 「結界に包まれて滅びようとする世界と そこに生きる人たちを救うため 未来への使者として現れるはずだから」
- いろはの声: 「何千年もの時を超えて…いま!」
- フェリシア: あ…?
- みふゆ: やっちゃんが未来への使者… 何を、言ってるんですか…
- 「こんな結末なら願わなければ良かった 繁栄のことを考えなければ良かった…」
- ???: そうやって、 絶望だけを抱かないで
- 「無理よ」
- 「もう私は虚しく朽ち果てていく だけなんだから」
- やちよ: それでも、一度は祈りで 奇跡を起こして
- やちよ: 抱えていた希望を叶えた
- やちよ: 悲しい結末になるとしても 希望の力だけは本当だったはず
- やちよ: だから、捨てずに信じて
- やちよ: 悲しみで終わらないために あなたという希望を託して
- やちよ: いつかそれが奇跡を起こして 未来を苦しみから解き放つから
- 「ここで朽ち果てたとしても 私という希望は 未来を照らして生き続ける…」
- 「でも、どうすればいいの…?」
- やちよ: その時、私を想い出して 必ず未来へ連れていくから
- 「あなたは…いったい…?」
- やちよ: 『私は魔法少女たちの未来を切り拓く存在…』
- やちよ: 『遙か未来…時空を超えた呪いが世界を覆うとき 私は魔法少女に救いの手を差し伸べて 歴史に消えたあなたたちの希望を届ける』
- 「…名前は」
- やちよ: 私は魔法少女の未来を切り拓く 未来への使者…
- やちよ: そして魔法少女の歴史を継ぐ者 未来のヒストリアよ
- みふゆ: こんな時に魔法少女を 救ってくれる使者なんて…
- 十七夜: 確かに世界中が結界に包まれて 呪いに満たされてはいる…
- みふゆ: でも、まさか… あんなおとぎ話みたいなものが…
- フェリシア: それ、聞いたことあるけど ただの伝説だろ…?
- いろはの声: 「そう、誰も信じないような 本当に小さな魔法少女の未来を繋ぐ伝説…」
- いろはの声: 「やちよさんは、私に鏡を作らせてね その伝説を作ってきたんだよ」
- やちよ: ―やちよ― よかった、みんな無事みたいね
- 鶴乃: ―鶴乃― うわああああっ!? 本当にやちよだぁああッ!
- フェリシア: ―フェリシア― マジでやちよが、あの使者なのか…!? ていうか、その格好…すごいな…!
- さな: ―さな― さながらギリシャ神話のアテナです…!
- やちよ: ―やちよ― あんまりジロジロ見ないで こんな派手になるなんて思わなかったのよ
- やちよ: ―やちよ― だけど、思っていた以上の魔法少女が 希望を託してくれたのかもしれないわね
- 灯花: ―灯花― 宇宙を壊すようなギャンブルをするなんて わたくしにはできないにゃー…
- やちよ: ―やちよ― この場にしか力が届かないように 配慮はしたつもりよ
- ねむ: ―ねむ― あとは、その持てる力次第だね
- やちよ: ―やちよ― 世界中で1年に1人が託してくれるだけで 1000年で1000人の希望が集まってる
- やちよ: ―やちよ― それだけ多くの人が託してくれた想いを 私は無駄にはしない
- やちよ: ―やちよ― ここで伝説を現実にするだけの力を 発揮してみせるわ
- いろは: ―いろは― 親の魔女の干渉で強くなった過去の魔女は 私と過去の魔法少女たちで抑え続けています
- いろは: ―いろは― なので、その間に魔女の弱点を…!
- やちよ: ―やちよ― 私はそれを貫くために できる限り自分の槍に力を収束させるわ
- やちよ: ―やちよ― だから悪いけど、その間は みんなで魔女をけん制してくれないかしら?
- 灯花: ―灯花― それなら、みんなで 使い魔や株分けの魔女を倒してもらっていい?
- 灯花: ―灯花― 散った敵の魔力は、みんなが使えるように わたくしが変換してあげるから!
- ねむ: ―ねむ― 相手がより強力な魔女を繰り出したとしても 対処が可能になりそうだね
- みふゆ: やっちゃんの準備が整うまで みんなで踏ん張りましょう
- ヨヅル: サポートならお任せください
- ラビ: では、前に出ましょうか 那由他様
- 静香: 巫と日の本の未来を ここで潰えさせはしないわよ!
- 鶴乃: 魔女に逆転されちゃった状況を さらにひっくり返そう!!
- FILENAME: text_519810-11_YcZ2I.txt [Episode for using Tsuyu]
- やちよ: 魔法少女たちの最期 それと共に託される希望の力
- やちよ: そこには自分の想いと合わせて 関わった人との記憶も刻まれている
- やちよ: だから、この受け継いだ希望は 私の力にするより もっと相応しい相手がいると思う
- やちよ: 鶴乃、さな 彼女の贖罪に力を貸してあげて
- 露: 千鶴と一緒に手を取り合って
- 露: 水名と泰党のみんなで 相磨の国を築けると思ってた
- 露: 絶望に満たされてしまったのは 疑心暗鬼になった私のせい
- 露: 水名も泰党も関係ないし 自分たちの両親も関係ない
- 露: ただ、私は千鶴を 信じさえすれば良かった
- 露: 私と千鶴の世代が作る 新たな国にすれば良かったの…
- 露: こうして闇に沈んでいくと 鶴乃とさなに申し訳なくなる…
- 露: せっかく私と千鶴のことを 繋げてくれたのに…
- 露: 今さら後悔しても仕方ないわ
- 露: 小さな贖罪にしかならないけど 私の希望を未来へ預けるわ
- 露: 今の私にできることなんて それぐらいしかないから
- FILENAME: text_519810-12_YcZ2I.txt [Episode for using Chizuru]
- やちよ: 魔法少女たちの最期 それと共に託される希望の力
- やちよ: そこには自分の想いと合わせて 関わった人との記憶も刻まれている
- やちよ: だから、この受け継いだ希望は 私の力にするより もっと相応しい相手がいると思う
- やちよ: 鶴乃、さな 仇を取ってあげましょう
- 千鶴: 露のヤツが姿を変えて 民を蔑ろにするのが許せなかった
- 千鶴: それにアタシが露を逝かせるのが 責務だと思ってたんだよ
- 千鶴: けどさ、本人を前にするとダメで 返り討ちにされちまった…
- 千鶴: 本当に情けなくてやんなるよ…
- 千鶴: ただ、アタシは姿を変えてでもさ 露を救いたかった…
- 千鶴: アイツを食いやがったヤツを ぶっ殺してやろうと思った
- 千鶴: 頼む…姿が変わっちまっても 必ず痕跡は残すからさ
- 千鶴: この魔女を見つけたら アタシらの仇を討ってくれよ!
- 千鶴: 希望だけは残す!
- 千鶴: だから、どうか届いてくれ 鶴乃とさなに届いてくれ…!
- FILENAME: text_519810-13_YcZ2I.txt [Episode for using Ebony]
- やちよ: 魔法少女たちの最期 それと共に託される希望の力
- やちよ: そこには自分の想いと合わせて 関わった人との記憶も刻まれている
- やちよ: だから、この受け継いだ希望は 私の力にするより もっと相応しい相手がいると思う
- やちよ: 時女さんたちに託すから どうか力にして
- エボニー: クレオパトラ様の元に仕え メトの一族に縛られ
- エボニー: 私は自分というものを葬られた 抜け殻のようになっていた
- エボニー: 王朝の裏にいた長老たちも消えて 自由な羽を手に入れたけど
- エボニー: 中身のない私の中には 泉のように溢れるものはない
- エボニー: 求めても求めても潤いはなく ただ太陽は魂を焦げつかせていく
- エボニー: それでも私は自分を幸せだと思う
- エボニー: 静香たちと出会えたことを 幸運とすら思える
- エボニー: 先達たちはきっと今は 楽園のアアルで過ごしていて
- エボニー: 縛りから解かれた私もきっと同じ
- エボニー: だからあとは託すだけ
- エボニー: 静香たちに救われたように この希望を…次の未来へ…
- FILENAME: text_519810-14_YcZ2I.txt [Episode for using Olga]
- やちよ: 魔法少女たちの最期 それと共に託される希望の力
- やちよ: そこには自分の想いと合わせて 関わった人との記憶も刻まれている
- やちよ: だから、この受け継いだ希望は 私の力にするより もっと相応しい相手がいると思う
- やちよ: プロミストブラッドのみんなで 世界を覆う闇をはらうときね
- オルガ: 世界は広いね、ガンヒルト
- オルガ: あんたが夢を叶えてくれたから 私は色んな世界を見られたんだ…
- オルガ: だから、力尽きたとしても本望 やれることはやった
- オルガ: 次はそうだなあ…
- オルガ: しばらくは同じ場所に定住して ノンビリ過ごすのがいいかも
- オルガ: 土産話は腐るほどあるから 待っててよ、ガンヒルト
- オルガ: 私ももう少ししたら ヴァルハラに行くからさ
- オルガ: そしたら昔みたいに火を囲んで いっぱいお喋りしよう
- オルガ: ただ、その前に私は 自分の希望を預けてくる
- オルガ: 魔法少女って過酷だからさ 未来を残したいんだ
- オルガ: そうすれば、ガンヒルトが 私にしてくれたみたいに
- オルガ: 魔法少女たちに色んな世界を 見せられるかもしれないからね
- FILENAME: text_519810-15_YcZ2I.txt [Episode for using Gunhild]
- やちよ: 魔法少女たちの最期 それと共に託される希望の力
- やちよ: そこには自分の想いと合わせて 関わった人との記憶も刻まれている
- やちよ: だから、この受け継いだ希望は 私の力にするより もっと相応しい相手がいると思う
- やちよ: プロミストブラッドに預けるから 未来への船に乗せてあげて
- ガンヒルト: ごめんね、姉さん… 私はヴァルハラに行けない
- ガンヒルト: 知らない間に私は 自分が楽しんでたんだ…
- ガンヒルト: 不死身で人の夢にかこつける 私が選ばれるはずなんてない…
- ガンヒルト: だけど、それでも私は 姉さんの船に乗っていたかった
- ガンヒルト: だから、せめて私の想いだけは 未来に残していくね
- ガンヒルト: 神話だと、これで魔法少女は 救われるみたいだけど
- ガンヒルト: 私は姉さんが無事に航海をして 世界を巡ってくれるだけでいい
- ガンヒルト: だから、もしも奇跡が起きて ヴァルハラで出会えたら教えて
- ガンヒルト: 色んな土地のことを 船で受ける風や波のことを
- ガンヒルト: 行商人のみんなが見ていた 世界のことを
- FILENAME: text_519810-16_YcZ2I.txt [Episode for using Heruka]
- やちよ: 魔法少女たちの最期 それと共に託される希望の力
- やちよ: そこには自分の想いと合わせて 関わった人との記憶も刻まれている
- やちよ: だから、この受け継いだ希望は 私の力にするより もっと相応しい相手がいると思う
- やちよ: この希望は氷室さんたちに… もう諦められないわね
- ヘルカ: 私が死んでしまったことを ドルマが知ったらどうするか
- ヘルカ: 泣き虫なあの子のことですし、 突飛なことをするかもしれません
- ヘルカ: でも、きっと大丈夫
- ヘルカ: 縋る相手がいなくなったときに ドルマは強くなる
- ヘルカ: みんなのため、ドルマのため 私のため…
- ヘルカ: やったことに後悔はないですし これで良かったと思ってます
- ヘルカ: だから、ラビさんありがとう 私の諦念に気づいてくれて
- ヘルカ: あとは、魔法少女の未来のために 最後の希望を置いていきます
- ヘルカ: それにしても… 自分の終わりが迫ると怖いです…
- ヘルカ: ドルマ…
- ヘルカ: 最後はあなたとの思い出に 縋らせてください
- FILENAME: text_519810-17_YcZ2I.txt [Episode for using Toyo]
- やちよ: 魔法少女たちの最期 それと共に託される希望の力
- やちよ: そこには自分の想いと合わせて 関わった人との記憶も刻まれている
- やちよ: だから、この受け継いだ希望は 私の力にするより もっと相応しい相手がいると思う
- やちよ: レナ、ももこ、かえで この希望を曇らせてはいけないわ
- トヨ: 民を思う心があっても クニを守るのは難しいのだ…
- トヨ: 吾は吾なりがんばってきたが かか様はほめてくれるだろうか
- トヨ: 同じ所へ逝けるのなら また膝枕をして欲しいのだ
- トヨ: こうした今を迎えられるのも 思えばレナたちと出会ったおかげ
- トヨ: かか様がいて、べろべろもいた あの頃の思い出は
- トヨ: 太陽のようにキラキラしていて 振り返る度に元気になったのだ
- トヨ: きっとこれからも、 吾はこの思い出でやっていける
- トヨ: だから、叶えた希望は未来に 託してやるのだ
- トヨ: もしかしたら、未来国のレナと ももことかえでも
- トヨ: その方が 助かるかもしれないからな
- FILENAME: text_519810-18_YcZ2I.txt [Episode for using Amaryllis]
- やちよ: 魔法少女たちの最期 それと共に託される希望の力
- やちよ: そこには自分の想いと合わせて 関わった人との記憶も刻まれている
- やちよ: だから、この受け継いだ希望は 私の力にするより もっと相応しい相手がいると思う
- やちよ: これは藍家さんたちが 直接預けられた想いの結晶よ
- アマリュリス: ウェスタの煌乙女になることを 拒んで背負った罪
- アマリュリス: わたしはその咎をあがなって
- アマリュリス: “ローマの平和”の礎に なれたのでしょうか…?
- アマリュリス: ひめな様たちの語った未来が わたしに希望をくれました
- アマリュリス: あとは、わたしの抱いた希望を 未来へと託しましょう
- アマリュリス: ひめな様たちが帰った未来へ…
- アマリュリス: それが、平和に寄り添う者として 最後にできること
- アマリュリス: わたしの想いを果たすため 共に戦ってくれたみなさんに
- アマリュリス: 唯一できる恩返しだから
- FILENAME: text_519810-2.txt [Epilogue in the archive]
- やちよ: よし…
- やちよ: みんなありがとう 魔女を倒す準備は整ったわ
- やちよ: (集まった魔法少女の希望は 私の予想をはるかに超えている)
- やちよ: (未来への架け橋にすることで 彼女たちの想いは報われる…?)
- やちよ: (…かつての絶望を覆すことは できないかもしれない)
- やちよ: (けど、ほんの少しでもいいから 救われて欲しい…)
- やちよ: 私という魔法少女の伝説は 魔女になる前のあなたとの出会いから始まった
- やちよ: 今は自身だけが繁栄する世界を作らないと 不安で仕方ないのかもしれないけど
- やちよ: 魔法少女たちが元気に暮らせる未来を作るのも またひとつの繁栄なんじゃないかしら
- やちよ: だから、あなたの希望は叶う
- やちよ: そして、あなたの希望から始まって みんなの希望が未来を繋ぐ
- やちよ: だから、全ての歴史と いろはの魂から消え去りなさい!
- やちよ: もう、絶望に染まったあなたを 増やす必要はないわ!
- いろは: (私の中に張り巡らされた根が 消えていくのがわかる…)
- いろは: (魔女が離れていくんだ…)
- いろは: ごめんね、みことさん
- いろは: 過去の魔法少女も救おうとして 記録を集めてみたけれど
- いろは: 結局、みんなに迷惑をかけて 結末も散々だったよ…
- いろは: あなたとの約束は ちゃんと果たせなかった…
- みこと: 過去を変えることなんてできない それは最初からわかってたこと
- みこと: だから、絶望に呑まれた 魔法少女たちの希望が
- みこと: こうして、未来を生かすための 架け橋になるだけで
- みこと: 悲しみだけで終わる宿命から 少しでも抗えたと思う
- みこと: …正直ね、まんざらでもない
- みこと: ありがとうって やちよさんに言っておいて
- いろは: ここは…
- いろは: 良かった…自動浄化システムも ちゃんと戻ってきてる…
- やちよ: いろは…!
- いろは: ――っ!?
- いろは: やちよさん…元の姿に…?
- やちよ: みんなの力を借りた姿だもの 魔女を倒して元に戻ったわ
- やちよ: それより、もう大丈夫…?
- いろは: はい、私の中から 魔女は消えていきました
- いろは: 過去の魔法少女の前からも 消えたみたいです
- いろは: みことさんが言ってましたよ
- いろは: 過去の魔法少女の希望を 生かしてくれてありがとうって
- やちよ: 絶望で終わらない未来を作れて 良かったわ
- フェリシアの声: おい、いろはとやちよだ!!
- 鶴乃: ほんとだ、近くにいて良かった!
- さな: 無事みたいでホッとしました…
- 鶴乃: これにて一件落着だね!
- いろは: ごめんね、みんな迷惑をかけて…
- レナ: ホント、いろはにはまず 説教から始めるべきじゃない?
- 結菜: えぇ…あなたが無茶をするのは 承知しているけど…
- ひめな: ま、自動浄化システムを 危険にさらしたのはヤバいよね
- 静香: そもそも、過去に行こうだなんて どうして考えたりしたのよ
- ラビ: あまり責めたくはないけど 少々迷惑の規模が大きかった
- いろは: ほんと、そうだよね…
- やちよ: ちょっと待って! いろはは過去の魔法少女を想って
- ねむ: みんな、責任を負うべきは 僕と灯花だよ
- 灯花: お姉さまの気持ちを利用したのは わたくしたちだからね
- いろは: …え?
- ねむ: 要は僕達が お姉さんを動かしたんだ
- ねむ: 幸せになって欲しかったから…
- いろは: ごめん、全然わからないよ…
- 灯花: 「ういが自動浄化システムのコアになって お姉さまが地球を覆う被膜を維持して userNameがふたりを繋ぐハブになる」
- 灯花: 「それって、最初から自動浄化システムである マギアレコードに束縛されて 自由を捨てることを意味していたでしょ?」
- ねむ: 「恐らく、お姉さんとういは承知の上で 覚悟を決めていた だけど、僕達の目には寂しさにフタをして 無理をしているようにしか映らなかったんだ」
- ねむ: 「だから、僕達はお姉さんとういが再び 元の生活を送れるように方法を模索した…」
- 灯花: 「それで、わたくしとねむで作ったのが “魂の器”」
- 灯花: 「もう、みんな知ってると思うけど “魂の器”は他の空間にある物質を 空間ごと持ち運べるようなすっごい道具でね」
- 灯花: 「お姉さまとういのソウルジェムを マギアレコードの中に置いたまま 外に持ち出すことが可能になったんだよ」
- ねむ: 「あとは、お姉さんが現代で削った概念を みんなから回収できれば 再びみんなにも認識されるようになって 元の生活に戻れるはずだった」
- ねむ: 「だけど、この計画をお姉さんとういに伝えても ふたりは僕達を気遣うかもしれない… 結果的に元に戻れるように促さない限りは 素直に受け入れてくれないかもしれない…」
- ねむ: 「そう考えた僕と灯花は 過去の魔法少女の記録を集めるという 大義名分を作って、お姉さんたちのいない間に 現代に散らばった概念を集めようとしたんだ…」
- 灯花: 「でも大誤算!」
- 灯花: 「そのせいで、お姉さまの概念が 崩壊しちゃったみたいだからねー…」
- ねむ: …という訳で
- ねむ: 全ては僕達が原因で 起きてしまったことなんだ
- 灯花: だから、お姉さまとういを 怒らないで
- コツン
- ねむ: うっ…
- コツン
- 灯花: にゃっ…
- やちよ: 他の人の気は 収まらないかもしれないけど
- やちよ: いろはを想っての行動で 起きた事故なんでしょ…?
- ねむ: 申し訳ない…
- やちよ: だから、あとは、 いろはの状態次第かしら
- 灯花: それなら、わたくしたちが やろうとしてた概念の回収を
- 灯花: やちよお姉さまが やってくれたから問題ないよ!
- 鶴乃: ちょ、ちょっと待って! それってもしかして!
- さな: いろはさんとういちゃんが 帰ってくるってことですか…!?
- フェリシア: おい、いろは! はやく分離しろよ!
- フェリシア: そしたら、ういも ここに出てこられるんだろ!?
- 灯花: あー!すとーっぷ!
- 灯花: 失敗したら自動浄化システムが 壊れるので、まだダメでーす
- ねむ: 最後は万年桜のうわさに戻って 検証をしてからになるね
- いろは: 灯花ちゃん…ねむちゃん… 今の話って本当…?
- うい: やったね、お姉ちゃん また、みんなで暮らせるよ
- いろは: うん…信じられない…
- 時雨: やっぱり灯花様もねむ樣も 規格外すぎるね…はぐむん…
- はぐむ: うん、やる事の規模が大きいから 事故の大きさも規格外だよね…
- 結菜: 私たちが過去に行った苦労は うやむやにされた気分ね…
- ひかる: 環さんに恩返しはできたっすけど なんか釈然としないっす…
- すなお: また、ういちゃんと ゴロゴロの話ができますね
- ちはる: 戻ってきたお祝いしないと!
- 旭: その前に、最後の検証とやらの 成功を祈るばかりであります
- ラビ: うん、また元気な姿で 姿を見せて欲しい
- ももこ: 無事に戻ってきたら また一緒に遊びに行こうな
- みたま: ええ、みんな待ってるわ
- 十七夜: 最も待ちわびているのは 七海かもしれないがな
- いろは: …やちよさん
- やちよ: 取りあえず、里見さんと柊さんの 計画は理解したわ
- やちよ: だから、無事に帰ってくることを 祈って待ってる
- いろは: 私もまたみかづき荘に戻れるのを 楽しみにしてます…
- やちよ: 行ってらっしゃい、いろは
- いろは: 行ってきます、やちよさん
- いろは: 灯花ちゃんとねむちゃんも ありがとう
- ねむ: 散々迷惑をかけたけどね
- 灯花: その分、最後は 成功させないとねー、くふふっ
- かごめ: 魔法少女はみんな悲しい結末を迎える。
- かごめ: それはお城のように聳える巨大な魔女によって より凄惨な結末に改竄されそうだったけど、 いろはさんとやちよさんの力で逆転した。
- かごめ: 「絶望で終わったとしても いつか魔法少女の希望は未来へ届けられる」
- かごめ: 魔法少女に語り継がれた伝説は 予言のように未来を作って、 最後の奇跡が起きることを待ちわびている。
- かごめ: いろはさんが灯花ちゃんとねむちゃんと一緒に 万年桜のうわさへと姿を消してしばらく…。
- かごめ: それは、果たして…。
- ……………………
- …………
- ピンポーン♪
- やちよ: いろは… ういちゃん…!
- フェリシア: えっ、戻ってきたのか!?
- 鶴乃: わたしがお泊まりした日を 狙ってくるなんて!
- さな: い、急いで着替えないと…!
- 鶴乃: そんなの気にしないでいいよ!
- やちよ: ええ、みんなで出迎えましょ!
- 万年桜のウワサ: |いろはとういに 言わなくても良かったの?|
- 万年桜のウワサ: |ふたりともマギアレコードに もう戻れないんだよね?|
- 灯花: だってそんなこと言ったら ふたりとも出て行かないもん
- 万年桜のウワサ: |でも、無理に外に居続けると 自動浄化システムも不安定|
- 灯花: だとしてもいいのー
- ねむ: 魔法少女が報われることは 僕達の悲願だけど
- ねむ: それは、お姉さんたちの幸せが 前提にあるからね
- 灯花: だから、別にみんなに恨まれても 灯花ちゃんたちはどーでもいい
- 灯花: お姉さまとういの幸せが 何よりも最優先なんだから
- ねむ: そういうことだね、むふっ
- 灯花: そういうことだよ、くふふっ
- うい: わあっ、久しぶりの みかづき荘の香りがする!
- いろは: なんだか、懐かしいね
- さな: あ、お茶淹れます…!
- 鶴乃: なんか、わたしも手伝う!
- フェリシア: オレも!
- やちよ: まずは、みんな着替えてきて お茶は私が淹れるから
- やちよ: いろはも座って待っててね
- いろは: はいっ
- いろは: 入っただけで肩の力が抜ける もう、みかづき荘は ちゃんと私のお家なんだな…
- いろは: けど、なんだろう…
- いろは: まだマギアレコードと繋がってるせいか 世界中のどこかにいる魔法少女の声が ほんの少し聞こえる気がする
- いろは: きっと今も 魔法少女の穢れは回収されて 救われたみんなは未来へと歩んでいく
- いろは: そして、これから私は ういと一緒にみかづき荘に戻る
- いろは: そこで、やちよさんや鶴乃ちゃん フェリシアちゃんやさなちゃんと一緒に 未来へ歩んでいく
- いろは: 今だけでも許されて欲しい
- やちよ: お茶、入ったわよ どうしたの、神妙な顔して
- いろは: あ、いえ、 これからもよろしくお願いします
- やちよ: ふふ、何よそれ こちらこそ、よろしく
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