It seemed that no matter how fast the attack was, or if it was from a range the eye couldn’t see, or if it was so indiscriminate as to destroy the world, it wouldn't work at all. If one thought to kill it, they would definitely be struck down in retaliation, meeting certain death. There was no way for the world to consign it to oblivion or escape from it. It completely covered the world, and everything was in its hands. There was no doubt that some would come to view such a being as a god.

But it was not a flawless being. It had an obvious weakness. No matter how extreme its power was, it was still just a human in the end. It wasn’t omniscient or omnipotent. And as a being with a human heart, its mind could be nothing but human. It could easily be shaken, confused, panicked, or terrified. The heart was the only weakness of that otherwise invincible being.

-Volume 6 page 204

どれ ほどの 素早い 攻撃 だろ う と、 目視 でき ない 距離 からの 攻撃 だろ う と、 世界 を 滅ぼす よう な 無差別 攻撃 で あろ う と、 それ には まるで 通用 し ない。 　 殺そ う と すれ ば、 何 かを する 前 に 必ず 反撃 さ れる。 確実 に 殺さ れる の だ。 　 それ を この世 から 葬り 去る 手段 は なく、 それ から 逃れる 術 も ない。 　 この 世界 は、 それ に 覆い 尽くさ れ て い て、 全て は それ の 掌中 に ある の だ。その よう な 存在 を 神 と 言い表す 者 も いる こと だろ う。 　 だが、 それ は 完全無欠 の 存在 では なかっ た。 　 それ には、 明確 な 弱点 が 存在 し て い た の だ。 　 それ は、 どれほど 化物 じみ た 力 を 持っ て いよ う と、 人 でしか なかっ た。それ は 全知 でも なけれ ば、 全能 でも ない。 　 しょせん は 人 の 心 を 持つ 存在 で あり、 その 精神 は 人 の それ でしか ない。 　 それ は 簡単 に 揺らぎ、 とまどい、 狼狽 し、 恐怖 する。 　 心 は、 無敵 とも 思える 存在 の 唯一 の 弱点 だっ た。

-Volume 6 page 263