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asahi_karasawa

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Apr 8th, 2020
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  1. 掲示板で実名あげて中傷、誰が? 悩んだ末の親子の決断
  2. 有料会員限定記事
  3. 円山史
  4. 2019年6月5日 21時13分
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  6.  中学校に入学し、サッカー部に入って数日。「LINE」のグループから外されたのが始まりだった。
  7.  埼玉県川口市の男子生徒(16)はそれ以降、部内で暴力を振るわれるなど、いじめを受けるようになった。母親は学校に相談をしたが、改善されない。サッカー部の保護者会には出席させてもらえず、学校側の一方的な説明だけがなされたという。
  8.  中3の頃、サッカー部でのいじめなどがニュースとして報じられた。今度は、インターネットの掲示板への書き込みが始まった。いじめの内容だけでなく、実名をあげて「一生いじめられっ子」などと書かれ、約2カ月後にはコメントが千件に達した。中学の当事者でなければ知り得ない内容もあり、男子生徒は外に出ることさえも怖くなった。
  9.  親子は悩んだ末、昨年6月、書き込んだ人の情報開示を求めて大手通信3社を提訴。東京地裁は昨年12月、書き込みの内容が「プライバシーを明白に侵害する」として開示を命じた。中傷した人物の情報を知ることができ、一部の人については賠償を求める訴えを起こした。
  10.  男子生徒は現在、高校に通っているが、「また掲示板に書かれるかもしれないという不安や恐怖を、一生抱えなければいけないのかな」と話す時もある。実名を書いた書き込みそのものは削除された。だが、掲示板のタイトルなどから自分のことだと分かるのではないか、新しくできた友人が掲示板を知れば、離れていくのではないか――そんな不安もつきない。
  11.  母親は「内容がうそでも、見る人によっては信じてしまい、どんどん拡散されてしまう。ネットに一度書かれると、どこにいても攻撃される」と匿名の掲示板の問題点を指摘する。「書き込んだ相手を注意もできず、きちんと話し合うこともできない」と語る。
  12. ネットで攻撃を受けても、下を向かないで
  13.  IT大手「グリー」の小木曽健さん(45)は、インターネットやSNSとのつきあい方について、年間300回以上の講演をこなす。「いじめを受けている」「ネット上で攻撃されている」などと子どもから相談が寄せられることも少なくないという。
  14.  そんな時、小木曽さんは「ネット上で攻撃されても『自分は弱い』と思うことはない。下を向く理由もまったくない。まずは堂々としてほしい」と伝えている。「攻撃された側は絶望し、崖っぷちにいる気持ちかもしれない。でも、実は人生をリスクにさらしているのは、攻撃をしている側だ」という。暴言を吐き、場合によっては法律に触れる行為はネット上に残り続け、将来自分の足を引っ張ることにもなる。
  15.  「ネット上の書き込みを信じ、決めつけてかかる人と実生活で関わりたいと思う人はいない。攻撃されたことを踏み台に、強く生きていってほしい」
  16.  大人がもっとかかわるべきだ、という人もいる。東京の弁護士の唐澤貴洋さん(41)は7年前、ネット掲示板で中傷された男性の依頼を受けたことをきっかけに、自らも標的となった。自宅住所などがさらされ、事務所の盗撮被害にも遭った。弁護士であるから対応できたが、子どもが一人で受け止めることは、簡単ではない。「恥ずかしがらず、まず身近な大人に相談してほしい」と語る。
  17.  保護者を含めた大人にも、子どもとコミュニケーションをとり、使っているSNSや使用目的を聞くべきだと求める。コミュニケーションのツールとして広く使われていることを考えると、使用に反対することは現実的ではない。「台所の包丁が危険だと子どもに教えても、捨てるわけにはいかない。ネットの世界でも、それは同じです」
  18.  現実世界と同様、ネットの世界でも大人は子どもを監護しなければならない。「そのためには、子どもをめぐるネット空間の現実を、まず大人が知るべきです」
  19. =おわり(円山史)
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  22. ネット発信、「○○に行く」が危険 Hagexさん事件
  23. 有料会員限定記事
  24. 角詠之 荒ちひろ
  25. 2019年11月22日 12時16分
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  27.  「Hagex」のハンドルネーム(ネット上の名前)で活動していた有名ブロガーが刺殺された事件は裁判で、面識のない加害者がネット上で一方的に恨みを募らせていった経緯が明らかになった。誰もがネットで発信できる時代、こうした被害を防ぐために何ができるのだろうか。
  28. 孤高の秀才、卒論で狂った歯車 Hagexさん殺すまで
  29. Hagexさん刺殺、懲役20年求刑 福岡地裁で検察側
  30.  事件は昨年6月に発生。インターネットセキュリティー関連会社員岡本顕一郎さん(当時41)が東京から福岡市の勉強会に訪れたところを、初対面だった無職松本英光被告(43)にナイフで何度も刺されて死亡した。福岡地裁は20日、殺人などの罪で松本被告に懲役18年(求刑懲役20年)の判決を言い渡した。
  31.  2人の接点はネットだけだった。
  32.  熊本県で育った松本被告は九州大学に進学。順調な人生と思われたが、難解な英語の文献が読み込めずに卒論が書き上げられず、除籍処分となった。その後は福岡県内の製麺工場で8年間アルバイト。正社員にもなったが、上司の評価が原因で30代半ばに退職した。
  33.  貯金を食いつぶし、両親からの仕送りに頼りながら生活。ネットにひたるようになった松本被告は他のユーザーを「低能」などと攻撃するようになった。「荒らし」と呼ばれる行為だ。多い時には1時間で100件も投稿し、ブログを運営する会社の社員が「常軌を逸していた」と証言するほどだった。
  34.  運営会社は規約違反でアカウント(サービスを使うための会員ID)を何度も凍結したが、松本被告はその度に新しく作り直し、累計500件に。その攻撃が岡本さんの書き込みにも向かうようになった。
  35.  目に余ると感じるようになった岡本さんは運営会社に通報。事件が起きる1カ月ほど前の昨年5月、「通報したら(運営会社が)すぐに凍結した」とブログに書いた。
  36.  だが、松本被告の認識は違った。多くのユーザーによる通報や凍結を「集団リンチ」ととらえ、「弱いものいじめで相手を一方的にいたぶって楽しんでいる。許せません」(公判での供述)と怒りを募らせた。そして、岡本さんの通報と報告が殺害を決意させた。
  37.  松本被告は裁判で「死なない限り、集団リンチをやめない人間だと思った」と動機を語った。「めった刺しにして多くの苦痛を与え、申し訳なく思っている」と謝罪めいた言葉も口にしつつ、「二度と集団リンチをしないという点で後悔はないです」と開き直るような発言もあった。
  38.  被告はコミュニケーションがうまくいかなかったり、考え方が狭くなったりする発達障害の一種と診断されたが、現実社会で攻撃的な面を見せたことはなかったという。判決は完全な責任能力を認めた。しかし、精神鑑定をした精神科医は裁判でこう証言した。
  39.  「ネットの中では被告の攻撃的な面が引き出されてしまった。被告がネットのない時代に生まれていたら、犯行に至った可能性は極めて低かった」(角詠之)
  40. ネットは人の「素」が出やすい
  41.  発信する側はどんな点に注意すればよいのか。ネット上の権利侵害に詳しい唐澤貴洋弁護士は「情報の受け手が自分と同じような感性や考え方とは限らない。自分にとっては何でもないことでも傷ついたり、いらだったりする人がいる可能性を理解した上で、発信することが必要だ」と話す。
  42.  匿名で投稿しても、別の書き込みや写真などから個人が特定されることもあり得る。「ネット上の発信には常に一定のリスクがあると知っておくべきだ」
  43.  今回の事件の被告にとって、ネット空間が「唯一の居場所」だったとみる。「被害者の通報によって居場所を奪われ、強烈に自己否定されたと感じたのだろう。相手を攻撃することで自己を肯定しようとするのは、ネット上でよくみられる精神構造」と分析した。
  44.  現実の社会で攻撃的な言動をとれば、刑事事件になったり、福祉行政につながったりする可能性がある。だがネット上では、アカウントが削除されるなど、存在が消されるだけだ。今回の被告のように、新たなアカウントを作っては凍結されることを繰り返すケースも多い。
  45.  「現実世界で破壊行動に出る人は、今後も出てくるだろう。ネット上で切り捨てておしまいではなく、現実の福祉的ケアにつなげる仕組みをつくるなど、社会が対応を考えていく時期にきている」と指摘する。
  46.  携帯電話事業者「トーンモバイル」取締役でネットの安全な使い方に詳しい工藤陽介さんは、今回の事件について、「話の通じない人に一方的に目をつけられ攻撃されてしまったという、本当に不運な事件だったと思う」と話す。
  47.  その上で、「ネット上は現実世界より体裁を気にしなくていい分、人の『素』の部分が出やすい」と説明。攻撃的な書き込みに対する通報という常識の範囲内の行動さえも、逆恨みされるきっかけになることがあると指摘した。
  48.  身元が特定できる情報だけでなく、特に、いつどこに行くといった未来の情報をSNSなどにさらすことが危険だという。「『今○○にいる』『これから○○に行く』という投稿を見かけるが、未来のことより、『○○に行ってきた』など過去の情報を出す方がまだ安全です」と話す。(荒ちひろ)
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  51. 「人の気持ち考えろ」 オカザえもん、苦悩のSNS発信
  52. 有料会員限定記事
  53. 小川崇
  54. 2020年3月23日 13時30分
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  56.  愛知県岡崎市の人気非公式キャラクター「オカザえもん」が、2月末に更新した自身のブログで「SNSがやりづらくなってきたという空気を感じておりまする!」と悩みを吐露した。何があったのか、オカザえもんに筆談とメールでたずねた。
  57.  ――2月29日に数カ月ぶりにブログを更新しましたが「更新できない理由がございまする」とありました
  58.  ここ数年、ツイッターで違和感が増しているでござる。岡崎のPRで地元のイベント情報や簡単なあいさつをつぶやいておりまするが、問題発言や炎上問題とかの以前に、根本的に言葉が通じ合わないと感じることが増えたでござる。
  59. ここから続き
  60.  昨年、「涼しくなりましたでござるね」とつぶやいたら、「被災して寒さに耐えている人の気持ちを考えろ」とリプライ(返信)があったでござる。台風の後で、だいぶ経ってからのつぶやきだったが不謹慎に思われたのでござる。「仕事疲れたでござる」には、「犯罪の被害にあった人の気持ちを考えろ」というリプライもあったでござる。
  61.  ――よくわからない反応ですね
  62.  投稿者とやり取りをしたら、犯罪被害者全般の意味として、被害者の苦しみに比べたら仕事の疲れなんて楽なのだから、疲れたとつぶやくなという趣旨でござりました。こうしたケースはほかにも色々あるでござるよ。ネット上では個人的に感じた季節の変わり目も全て並列に表示されるので、無関係なトピックとも関連性を持って受け止められやすいのかもしれないでござる。
  63.  ――それで発信を控えているのですか
  64.  SNSは公共空間なわけで、それを気にするのは当然でござる。PRツールとしては非常に便利。ただ、やり取りを見てマイナスイメージを持つ人もいて、その人たちが岡崎に観光に来る可能性が閉じてしまったかもしれないでござる。PR効果と比較して失っているものが多いのであれば、SNS発信を再検討する必要があるでござる。
  65.  ブログで言いたかったことは、SNSで発信することに何か根本的な問題があると感じた点でござる。現実では顔を合わせて会話をし、互いの言っている意味の解釈をすり合わせたり修正したりするのでござるが、SNSはそれが難しい媒体なのにもかかわらず、対話しているように錯覚してしまうのでござるよ。
  66.  ――悩みをつづったブログへの反応は前向きなものが多いと感じました
  67.  ありがたい、感謝しておりまする。とはいえ、気にしないでつぶやけば良い、ということでもないのでござる。いまは新型コロナウイルスのこともあり、ツイッターなどでの投稿は難しいでござる。どうしていけばよいか悩みますが、応援に応えられるようなんとか頑張ってSNS発信をしていきたいでござる。(小川崇)
  68.      ◇
  69.  愛知県岡崎市非公式の人気キャラクター・オカザえもんは、ブログやツイッター、フェイスブックなどで情報発信している。中年男性という設定で、30~50代の女性ファンが多い。ツイッターの公式アカウントには約5万8千のフォロワーがいる。SNS投稿は岡崎市内のイベント告知や活動報告がほとんだ。
  70.  多くのご当地キャラクターがSNSを活用している。発信内容に否定的な反応が寄せられることも少なくない。昨秋に台風で千葉県が大きな被害を受けた際、同県マスコットキャラ「チーバくん」が台風と関係ないツイートをして批判され、「大変な時にごめんなさい」と謝罪したケースがある。
  71.  SNS問題に詳しい唐澤貴洋弁護士は「日常的な言動の発信さえも批判され、その反応を見た人に発信者のマイナスイメージの植え付けがなされる。ネットでは、意見が異なる対立的な存在に対して何をしてもいいのだという言論が目立ち、これは時代やその時の空気に合わない表現への過剰な批判にも見られる傾向だ。情報の出し手の問題ではないので臆病になる必要はない」と指摘する。
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