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- FILENAME: text_208101-1_iCS6x.txt
- かごめ: …………
- かごめ: “魔法少女は人類よりも 優れた存在である”
- かごめ: そのことを世間に公表して 人々を従わせる…
- かごめ: ひめなさんたちが起こした その計画は、失敗に終わった
- かごめ: もうひとつの秘め事…
- かごめ: 魔法少女を皆殺しにするという 恐ろしい罠と共に…
- ひめな: 私チャンはみんなのことを 利用しようと思ってた
- ひめな: けど、ネオマギウスのみんなが 神浜市に残ってるってわかったら
- ひめな: ボタンを押せなくなった
- ひめな: そしてサーシャが来てくれて
- ひめな: 嬉しくて息ができないくらい 胸が苦しくなった…
- ひめな: もう、簡単に誰も傷つけることが できなくなっちゃった…
- ひめな: だけどいつ人の道を 踏み外すかもしれないから
- ひめな: そばにいて、サーシャ… それに、みんなも…
- かごめ: 結果として、キモチの石は すべてそろった
- かごめ: そして、自動浄化システムを 取り戻す方法もわかって
- かごめ: 目線を同じくした魔法少女たちは ついに想いをひとつにして
- かごめ: ようやく静かで、平穏な時間を 手に入れることになった
- かごめ: 私は、この時を 逃したくないと思った
- かごめ: みんな、今だからこそ 話せることがきっとあるはず…
- かごめ: 私はそれを聞きたい… そして、記録に残したい…!
- かごめ: だから、取材をしようと 方々に足を向けてみた
- かごめ: まずは…
- 『プロミストブラッド』
- 結菜: また私の話を、ねぇ…
- かごめ: はい
- 結菜: 記録に残してくれるのは 嬉しく思ってるわぁ
- 結菜: 自分の愚かさや犯した過ちを、 伝えることができるからねぇ…
- かごめ: …………
- 結菜: …あ…ごめんなさぃ 嫌味で言ったわけじゃないのよぉ
- 結菜: 今は素直にそう思うだけ
- 結菜: 私にとって、あるいは他の誰かに とっての“戒め”になるからねぇ
- かごめ: 紅晴さん…
- 結菜: ただ、どう話したものかしらぁ…
- かごめ: 色々なことがあったと思います
- かごめ: それを順序立てて話すのも 大変だと思いますから…
- かごめ: まずはざっくばらんに、 まとめるのは私の仕事ですから
- 結菜: そう…
- かごめ: 私が質問する形でも 構いませんか?
- 結菜: ええ、是非
- かごめ: プロミストブラッドの皆さんは、 今、どうされているのですか?
- 結菜: 私たちぃ?
- 結菜: 私たちは、藍家ひめなとの一件が 終わった後、二木市に戻ったわぁ
- 結菜: 学校とかもあるからねぇ
- 結菜: それからは、こうして神浜市へ 出向いたりしながら…
- 結菜: 他の魔法少女たちと 会ったりしてるって感じねぇ
- かごめ: 何を話したりするんですか?
- 結菜: 大概は他愛もないことよぉ
- 結菜: でも、交流することが大事だと 思ってるのぉ…
- 結菜: そうすることで、 自分の視線が前に向いて
- 結菜: はじめて作れるのかなって 思うからぁ
- かごめ: 何を作るんですか?
- 結菜: んー…
- 結菜: “明るい未来”ってやつよぉ
- かごめ: …そう思うようになったのは、 やはり、いろはさんが?
- 結菜: もちろん、そうねぇ
- 結菜: でも、より強く思うような 出来事があったのぉ…
- 結菜: 長い時間がかかったけどねぇ…
- FILENAME: text_208101-2_iCS6x.txt
- 結菜: でも、より強く思うような 出来事があったのぉ…
- 結菜: 長い時間がかかったけどねぇ…
- アオ: はぁ…はぁ… や、った、倒した…!
- アオ: ゲームクリアのトゥルーエンド!
- ひかる: 長い14年の旅が ようやく終わるっすね…
- 樹里: …樹里サマみてーなのは 死んだ方がためになるんだけどな
- 結菜: …私もこれでは赦される理由に 到底ならないわぁ…
- アオ: わたしも許す気はなかったけど…
- アオ: ここまでして助けてくれた “姉さまと姉ちゃん”を
- アオ: 嫌いになんてなれないよ
- 樹里: 妹、お前…
- 結菜: 気づいたのねぇ…
- アオ: うん…ごめんね… いっぱい迷惑かけちゃった…
- かごめ: 14年の生活、ですか…
- 結菜: そうねぇ…
- 結菜: 実際は1時間程度しか経過して なかったのに…
- 結菜: 短いようで長いようなぁ… 長いようで短いようなぁ…
- かごめ: 不思議な体験ですね…
- 結菜: 確かに不思議で、 そして、貴重な体験だったわぁ
- かごめ: その14年で、紅晴さんは 何を得たんでしょうか?
- 結菜: …新しい関係性、かしらぁ
- かごめ: …というのは?
- 結菜: アオ、樹里、ひかる、そして らんかとの向き合い方の変化ねぇ
- 結菜: あの14年が過去を書き換えた わけではないけどぉ…
- 結菜: 私たちは、間違いなく新たな 一歩を踏み出したと思うのよぉ
- 結菜: 前へ向かっての一歩をねぇ…
- かごめ: そうですか…
- かごめ: ところで、今現在の笠音さんは どうされているんですか?
- 結菜: 今?
- 結菜: それはもう…
- アオ: …う~…
- アオ: よし…っと!
- 智珠 らんか: 嘘でしょ… また初見フルコン!?
- アオ: 今日は調子いいなぁ~!
- 智珠 らんか: 昨日入ったばかりの 新作音ゲーだってのに…
- アオ: この調子だと、まだまだ いけそうな気がする!
- 智珠 らんか: ちょ、ちょっと! 次はアタシがやるから!
- アオ: 別にいいけど~
- 智珠 らんか: 見てなさい!
- 智珠 らんか: アンタとは違う曲で 初見フルコンやってやるから!
- ひかる: なんだか失敗フラグの 香りがするっす…
- 智珠 らんか: うるさーい!
- 結菜: …っていう感じでしょうねぇ
- かごめ: はぁ…そうですか
- ???: あ、いたいた!
- 樹里: 姉さん!
- 結菜: …やだ、そうだったわぁ…
- 樹里: そうだったわぁ …じゃねーっつーの!
- 樹里: 公園にいるっていうから 来てみたらよ!
- 樹里: 思ったよりも広いから 捜すのに手間取ったじゃねーか!
- 結菜: 連絡してくれればいいのにぃ
- 樹里: インタビューされるっつーから 邪魔になると思ったんだよ
- 結菜: あら、珍しく 変な気の回し方をするのねぇ
- 樹里: あのなぁ!
- かごめ: …………
- 樹里: …おっと…
- 樹里: あー、わりーな 邪魔したか?
- かごめ: いえ、そんな!
- 樹里: こっちも急ぎの用があって、 姉さんに話があんだよ
- 結菜: …うちのメンバーのことねぇ
- 樹里: …言っちまっていいのかよ…?
- 結菜: いいのよぉ
- 結菜: こういうことも 記録に残しておくべきだわぁ
- かごめ: …何か起きているんですか?
- 結菜: 実はねぇ…
- FILENAME: text_208101-3_iCS6x.txt
- かごめ: …何か起きているんですか?
- 結菜: 実はねぇ… プロミストブラッドの中には…
- 結菜: まだ神浜の子たちを狙う メンバーもいるのよぉ…
- かごめ: え…そうなんですか!?
- 樹里: 一応のケリはついたってのによ…
- 結菜: 仕方ないわぁ…
- 結菜: 皆が皆、気持ちに 整理がついたわけじゃなぃ
- 結菜: すべてが一気に解決するなんて、 そんな都合のいい話はそうそう…
- 樹里: …まあ、そうだな…
- 結菜: 私やあなたも、アオもひかるも らんかも同じよぉ
- 結菜: 今はまだ、新しいフェーズに 進んだばかり
- 結菜: すべてはこれからなのよぉ
- 結菜: そういう時期だからこその 取材…なんでしょぉ?
- かごめ: そう、ですね…
- 結菜: ということで、ごめんなさぃ 私、行かなくちゃ
- 樹里: 説得しねーとな…
- かごめ: わ、わかりました!
- かごめ: 今日はお時間をいただいて、 ありがとうございました!
- 結菜: もう少し話をしたかったけどねぇ
- 結菜: …あ…
- 樹里: どうした?
- 結菜: …
- 結菜: 樹里、先に行って アオたちと合流してくれるぅ?
- 結菜: 今日何をしたか、佐鳥さんに 確認してから向かうわぁ
- 樹里: あ? …ったく、さっさと済ませろよ
- 結菜: えぇ、すぐ行くわぁ
- 樹里: わかった じゃあ、後でな!
- 結菜: …………
- かごめ: 今日話したことの確認ですか? えーと…
- 結菜: 違うわぁ
- 結菜: 私たちの中で、明確に 変わったことがあったのよぉ
- 結菜: それを思い出したから、 最後に言い添えておきたくてぇ
- かごめ: 変わったこと、ですか?
- 結菜: ええ…
- 結菜: 樹里の魔力が 暴走しないようになったのよぉ
- かごめ: 暴走が止まった…? というのは…?
- 結菜: つまりねぇ、あの子はストレスが 魔力と直結していて
- 結菜: それが暴発するっていうのが 日常茶飯事だったの
- 結菜: けど、今はそれが すっかりなくなったわぁ
- かごめ: …もしかして、それって…
- 結菜: そう…
- 結菜: あの14年があったからかも …って思ってるわぁ
- 結菜: 思い当たる原因は、 他にないからねぇ…
- かごめ: そうですか…
- 結菜: なんでこのことを最後に 伝えたかったかというとぉ…
- 結菜: それが“兆し”だと思ったから…
- かごめ: “兆し”…
- 結菜: 私たちも変われるんだっていう “兆し”ねぇ…
- 結菜: 本当にあの14年が作用した ことなのか、確証はないけどぉ…
- 結菜: ただ、記録には 残しておきたかったのよぉ
- 結菜: そういうことが起きたって いうことだけでも…
- かごめ: …はい、わかりました
- 結菜: ありがとう じゃあねぇ
- かごめ: …………
- かごめ: (変化の“兆し”…か…)
- かごめ: …………
- かごめ: …………
- かごめ: …私も帰ろうかな…
- アルちゃん: <…………>
- アルちゃん: <その時、かごめちゃんには 起きていたんだ…>
- アルちゃん: <兆しとかじゃなくて、 明確な変化が…>
- アルちゃん: <だって、そうでしょ?>
- アルちゃん: <かごめちゃんは、一度も私と 話をしていなかったんだから…>
- FILENAME: text_208102-1_wowb0.txt
- かごめ: それでも私はいま ようやく自分の願いがわかった
- かごめ: 悲しみや絶望では終わらない 希望を残し続けることができる!
- かごめ: みんなが傷つきながら紡いだ奇跡を残せるのは 私しかいないから この命をかけて希望の架け橋を築く!
- かごめ: キュゥべえ、 私は魔法少女になる
- かごめ: だから願いを叶えて!
- キュゥべえ: ――っ!!
- かごめ: 私はね…
- かごめ: 「キュゥべえ、あなたたちを 未来永劫、自動浄化システムに 干渉できなくする力が欲しい!」
- キュゥべえ: キミの願いは叶ったよ 佐鳥かごめ
- アルちゃん: <全部、ちゃんと聞いてたよ かごめちゃん!>
- かごめ: ふぇあっ!? アルちゃんがしゃべった!?
- アルちゃん: <私とかごめちゃんは 一心同体なんだから当然>
- アルちゃん: <ほら、早く私たちで 魔法少女のみんなを助けよう!>
- かごめ: うん!
- アルちゃん: <紅晴結菜の取材を終えてから しばらく経って…>
- アルちゃん: <魔法少女たちがさらに 前進していく過程で…>
- アルちゃん: <かごめちゃんは、ついに 魔法少女の契約を結んだ>
- アルちゃん: <私に頼らないで、自分の言葉で 喋るようになったのは…>
- アルちゃん: <やっぱり、はっきりとした かごめちゃんの変化だったんだ>
- アルちゃん: <あの時もそうだったなぁ>
- アルちゃん: <かごめちゃんが 時女一族に取材した時も…>
- アルちゃん: <かごめちゃんは、ちゃんと ひとりで会話ができていた>
- アルちゃん: <それは、すごいことだし、 嬉しかったけど…>
- アルちゃん: <私としては…やっぱり…ね…>
- 『時女一族』
- かごめ: えーっと…
- かごめ: (ここにみんな 集まってるって話だったけど…)
- かごめ: (人が多くて… どこにいるんだろう…)
- ???: はい、みんなー! こっちだよー!
- ???: 注目してくださーい!
- かごめ: ん?
- ちはる: ここが神浜市でも 最先端のエリア、1090だよ!
- すなお: 多くの有名企業の テナントが入ってまして…
- テナント?テナントとは…?
- すなお: テナントとは、商業施設と契約 して入居している店舗のことです
- おおー、そうなんだ!
- ちはる: 例えば、ハイブランドの ググッチとかシャヌルとか…
- ハイブランド? ハイブランドとは…?
- ちはる: ハイブランドっていうのは、 それはー、えー…なんだっけ?
- すなお: スマホで検索してみては?
- ちはる: そ、そっか… 検索、検索…
- ちはる: あ、えーと…
- ちはる: …ハイブランドってのは、 品質とか価格が高い品物…
- ちはる: …ということだ!
- おおー、そうなんだ!
- すなお: 他にも、今はVRの イベントを開催中で…
- ぶいあーる? ぶいあーるとは…?
- すなお: えー、VRというのは… 仮想現実がアレしてまして…
- かごめ: (時女一族の皆さん…?)
- かごめ: (これって…観光ツアーみたいな ことをしてるのかな…?)
- かごめ: …ん?
- 静香: テナント、ハイブランド、 ぶいあーる…ぶつぶつぶつ…
- FILENAME: text_208102-2_wowb0.txt
- かごめ: (時女一族の皆さん…?)
- かごめ: (これって…観光ツアーみたいな ことをしてるのかな…?)
- かごめ: …ん?
- 静香: テナント、ハイブランド、 ぶいあーる…ぶつぶつぶつ…
- かごめ: 静香さん!
- 静香: …あ、佐鳥さん!
- 静香: ごめんなさいね、 こんな形で待ち合わせして…
- かごめ: いえ!むしろ目立って わかりやすかったというか…
- かごめ: …それで、これは一体?
- 静香: そうね…平たく言えば…
- 静香: 「社会勉強」ね
- かごめ: 社会…勉強、ですか
- 静香: 今の私や、時女一族を 取材したいってことなんでしょ?
- 静香: だったら、この場に 来てもらうのが一番だと思って
- かごめ: そうなんですか… では、具体的に何を…?
- 静香: これまで神浜市で経験した ことから、私はわかったの…
- 静香: それはまず、単純に 「世間は広い」ってこと
- 静香: 山奥で生まれ育った私と 一部の分家から来た巫たちは
- 静香: それがわかってなかったのよ
- 静香: …いえ、言葉ではわかってたけど 実感をしてなかった、ってとこね
- 静香: 私たち時女一族の 使命は知ってるわよね?
- かごめ: えっと…“日の本を守ること”?
- 静香: そう…そして、 “自分たちの願いを守ること”
- 静香: でも、その使命を果たすには、 未来を見据えなきゃいけない
- 静香: そのためには、今の日の本を 知らなければいけない
- 静香: 今を知ることは、 未来を知ることに繋がるから
- かごめ: なるほど… それで社会勉強を
- 静香: 今はまだ魔法少女を取り巻く 状況も落ち着いてるからね
- 静香: そして、ここ、栄区は 世の中の最先端を覗くには最適!
- 静香: …でしょ?
- かごめ: まあ、そうですね、確かに…
- 静香: こうやって今を知り、 未来を見通すヒントを掴むの!
- ちはる: もう無理ー!
- 静香: ど、どうしたの!?
- ちはる: 質問が高度すぎて、 わたしはもはや迷宮入り…!
- すなお: 刺激が強かったんでしょうか…
- すなお: 皆、恐ろしいまでの 向学心なんです!
- 静香: そ、それはいいことじゃない!
- ちはる: …それなら静香ちゃんが、 代わりに回答してみるのは…?
- 静香: …私が!?
- あ、いたいた! 聞きたいことがあります!
- 静香: え、え!?
- FILENAME: text_208102-3_wowb0.txt
- あ、いたいた! 聞きたいことがあります!
- 静香: え、え!?
- 先ほど、1090の店員さんに 聞いた話を記録したのですが…
- 意味がどうもわからないので、 教えていただきたく
- 静香: …ど、どんなことを言ってたの?
- えー…では、実演してみます
- 静香: 実演…?
- …うちってインフルエンサーも しょっちゅう来ててー
- それがすんごいシナジー生んで、 ある意味サスティナブル的な?
- エビデンスもあるし、 コンセンサスも取れてるし~
- まさにダイバーシティみたいな? 自分もモチベ上がるし~
- …だそうです
- 静香: …………
- 何を言ってるのか さっぱりで…
- 是非、ご教授を!
- ちはる: わたしらは無理…
- すなお: どうでしょうか…?
- 静香: …うん、まあ…そっか…
- 静香: …………
- 静香: …いや、私だって無理!
- ちはる: やっぱり…
- 静香: だって、勉強中だもの!
- 静香: これからみんなで一緒に 学んでいくわけだから!
- ん~、そうですか… 意味を知りたいのですが…
- 静香: …はっ!
- 静香: ここにいたわ…先生が!
- ちはる: え?
- ど、どちらに!?
- 静香: …皆さん、ご紹介します 今の日の本を教えてくれる…
- 静香: 佐鳥かごめ先生です!
- かごめ: ええーっ!?
- 静香: お願い! どうか私たちに知識を!
- 静香: 断然、私たちより 色々と知っているはずだし!
- かごめ: いや、そんなこと…
- では先生、早速! 『インフルエンサー』とは…?
- かごめ: …あ、それは… 『影響力のある人』ってこと…?
- ほー!なるほどー!
- 静香: 見込んだ通り!
- かごめ: ま、待ってください! 私は取材に来たんですけど…!
- 『シナジー』とは?
- かごめ: …『相乗効果』…
- すごいー!
- ちはる: どんどん行こう!
- すなお: 他の質問、受け付けますよー!
- かごめ: ちょっと! 待ってくださいー!
- アルちゃん: <…この後も質問攻めにあって 大変だったけど…>
- アルちゃん: <しっかり自分で受け答えして、 それが結果、取材にもなって…>
- アルちゃん: <かごめちゃん、なんだかんだで 楽しそうだったなー…>
- アルちゃん: <…でも、そっか… そうなんだよね…>
- アルちゃん: <この時…ううん… これよりももっと前に…>
- アルちゃん: <かごめちゃんは、“決意”を 固めていたんだよね…>
- アルちゃん: <それを思うと、私、 ちょっと複雑、だな…>
- FILENAME: text_208103-1_DAhtq.txt
- かごめ: 静香さんの…というか、 時女一族の取材は大変だった…
- かごめ: ただ、ああいう会話だからこそ 掴める話もあって…
- かごめ: …うん…あった、と思う…多分…
- かごめ: ただ、純粋な彼女たちの心に 触れて、充実した時間だったな…
- かごめ: …それで、次に話を聞いたのは…
- 『ピュエラケア』
- リヴィア: …はー、しんど…
- かごめ: リヴィアさん
- リヴィア: あー、すまんなー 待たせてしもて
- かごめ: ケアトレーラー、大盛況ですね
- リヴィア: ほんま、かなわんわ~…
- リヴィア: みたまもおらんくなって、単純に 調整屋の手が足りてへんのに
- リヴィア: あのことがあったからなぁ…
- さな: う…
- リヴィア: あかん、こんな深手やと 消耗が激しすぎる…
- リヴィア: 体を治すよりも先に 魔力の方が涸渇してまうわ…
- ヨヅル: グリーフシードは使いますか?
- リヴィア: 浄化したらんともたんやろうし、 しゃあないわ…
- 月出里: ふむ、ふむんむふんむ!
- リヴィア: ありがと、月出里
- さな: お代は…あとで… 返しますね…
- ヨヅル: 早く戦線に復帰したいのなら、 黙って治療を受けた方が良いかと
- 静香: 悪鬼の魂魄は私が出すわ
- ヨヅル: 承知しました
- リヴィア: どうもあの時の私らの 立ち回りがえらい評判になってな
- リヴィア: それでこの騒ぎや
- かごめ: なるほど…
- リヴィア: なんや、“インフルエンサー”? ちゅーのが話を広めたとかで…
- かごめ: インフルエンサー!?
- リヴィア: …ドキッとして、どないしたん?
- かごめ: あ、い、いえ、 なんでもないです…!
- リヴィア: …ふ~ん…
- リヴィア: まあ、とにかく、 連日連夜、大忙しってわけや
- かごめ: すみません、そんな時にお話を 聞かせてくださいだなんて…
- リヴィア: いや、それはかめへんよ こっちも息抜きになるしな
- リヴィア: …で、何から話そか?
- 月出里: ふっむふんむむ!
- ヨヅル: お話中、失礼…
- ヨヅル: 『ちょっと通るよ!』 そう申しております
- リヴィア: あ、月出里、ヨヅル
- リヴィア: 私はかごめちゃんと 話さなあかんから、向こう頼むな
- 月出里: …ふんむ…
- ヨヅル: …はい…
- かごめ: (…あれ…?)
- リヴィア: …気づいたか?
- かごめ: あ、いや…
- リヴィア: ええてええて あからさまやもんな
- リヴィア: この前の一件以来、変わったのは 私らの忙しさだけやのうて…
- リヴィア: 私らの空気っちゅーのも 変わってもうてな…
- FILENAME: text_208103-2_DAhtq.txt
- リヴィア: この前の一件以来、変わったのは 私らの忙しさだけやのうて…
- リヴィア: 私らの空気っちゅーのも 変わってもうてな…
- かごめ: それはどうして…?
- リヴィア: んー…ちょっとな…
- ヨヅル: それに、先生を調整したせいで 私と月出里も気分を悪くしました
- ヨヅル: 精神的に動ける状態では ありませんでした
- 月出里: ふむっ?!
- 月出里: ゥゥゥゥ…!
- リヴィア: 私の過去が見えて倒れるんなら ムリせんでええで…?
- リヴィア: 私が“悪そのもの”になるんを 願うような過去や…
- リヴィア: 気分も悪いやろ…
- かごめ: リヴィアさんさんの過去…
- リヴィア: ちょろっと触れただけ やねんけど…
- リヴィア: 私がふたりに嘘をついてたことを 知られてもうたんや
- リヴィア: …ああ、いや、騙したろう思うて ついた嘘やないんやで
- リヴィア: 結果として嘘になったというか、 嘘も方便というか…
- かごめ: ただ、おふたりは リヴィアさんに対して…
- リヴィア: なんちゅーか… モヤモヤしているみたいやな
- かごめ: わだかまりがある、と…
- リヴィア: そうそう、それや
- リヴィア: 私の過去は、あまりいつでも 真っ正直に語る内容でもなくてな
- リヴィア: だから、私としては、 やむなしの対応やったんや
- リヴィア: それでも、ふたりとも私に 付いてきてくれてるんや
- リヴィア: ありがたい話やで
- かごめ: …………
- かごめ: …あの…
- リヴィア: 待った待った 今も言うたやろ?
- リヴィア: 私としても、そない気軽に 話せるもんちゃうねん
- リヴィア: 自分の過去はな…
- かごめ: で、ですよね…ごめんなさい!
- リヴィア: ああ、ええて こっちこそごめんな
- リヴィア: 匂わせるだけ匂わせて、 話さんのかい!って感じやもんな
- リヴィア: ま、いずれそいうタイミングも 巡ってくるやろ
- リヴィア: そん時は、月出里やヨヅルにも、 キチンと伝えなあかんな
- リヴィア: そうする責任がある… なんて言うと堅苦しいけど…
- リヴィア: けじめはつけなあかんよな
- かごめ: …………
- リヴィア: …そや!
- リヴィア: ちょっと私も 話を聞きたいんやけど
- かごめ: え?誰にですか?
- リヴィア: ふふふ…
- リヴィア: あんたに、や
- FILENAME: text_208103-3_DAhtq.txt
- リヴィア: …そや!
- リヴィア: ちょっと私も 話を聞きたいんやけど
- かごめ: え?誰にですか?
- リヴィア: ふふふ…
- リヴィア: あんたに、や
- かごめ: …………
- かごめ: …へ?私に、ですか!?
- リヴィア: そや… 掟破りの逆取材や!
- かごめ: ええ~、そんなぁ!
- リヴィア: えーやんかえーやんか! 前々から興味があったんや
- かごめ: そんな興味って…! 私のどこに…
- リヴィア: それはズバリ、 『風の伝道師のウワサ』や
- かごめ: リィちゃんですか…?
- リヴィア: やっぱり調整屋としては 気になるところなんよ
- リヴィア: 聞かせられる範疇でええから、 頼むわ~!
- かごめ: え~…
- アルちゃん: <結局、押しに折れた かごめちゃんは話したけど…>
- アルちゃん: <かごめちゃんも 全部を知っているわけじゃない>
- アルちゃん: <風の伝道師のウワサの誕生は あの時だったみたいだよ>
- ねむ: 僕の本に綴られたのは かつて入院していた時に4人で紡いできた夢
- ねむ: 無数の命をかけて記してきた沢山のウワサ達 今こそもう一度、この本から誕生して 最悪の結末だけは食い止めよう
- ねむ: そして今度こそ 誰にも迷惑をかけない 優しい物語を残そう
- ねむ: 僕は本に記された 全てのウワサで迎え撃つ!
- ねむ: 際限を超えて具現を繰り返し、 擦り切れるまで命を使ってでも!
- ねむ: ―ねむ― アリナァアアアアッ!!
- アリナ: ―アリナ― アッハハハハハッ!
- アルちゃん: <風の伝道師のウワサは この時誕生して、やがて…>
- アルちゃん: <魔法少女の存在を広めようと 強く思う少女を見つけたんだ>
- アルちゃん: <それが、かごめちゃん>
- アルちゃん: <そして神浜市で今も起きている 騒動に巻き込まれていく内に…>
- アルちゃん: <風の伝道師のウワサは実体を 持つようになったんだけど…>
- アルちゃん: <それには、かごめちゃんの “心”が影響を与えていたんだ>
- アルちゃん: <“覚悟を決めた時の心”が…>
- アルちゃん: <かごめちゃんは、強い子だよ>
- アルちゃん: <すっごく大変な目に遭っても、 最後には覚悟を決められる…>
- アルちゃん: <それが風の伝道師のウワサに 魔力を与えることにもなった>
- アルちゃん: <傍からだと、そうは見えない かもしれないけど…>
- アルちゃん: <かごめちゃんは一歩ずつ、 確実に前へ進んでいたんだ>
- アルちゃん: <その一歩が、かごめちゃんに 変化をもたらしていたんだ>
- アルちゃん: <それはこれからも、きっと…>
- FILENAME: text_208104-1_FmxXu.txt
- かごめ: …結局…
- かごめ: リヴィアさんの取材は、私が話を している時間の方が長かった…
- かごめ: それでも、リヴィアさんの 持っている影というか…
- かごめ: その一端に、少し触れた ような気がする
- かごめ: だから、結局のところは 貴重な取材体験だったと思う
- かごめ: そして、次に私が訪ねたのは…
- 『ネオマギウス』
- はぐむ: …………
- はぐむ: やっぱり、現地に来ると 実感するね…
- 時雨: …うん
- 時雨: ちょっと前のこと、 だったんだよね
- はぐむ: …だね
- かごめ: あの…ここでよかったんですか? 話を聞かせてくれるなら他でも…
- はぐむ: この場所の方が、 なんていうかな…
- はぐむ: ちゃんと話せると思うんだ
- 時雨: 過去に起きたことと 向き合って、ね…
- かごめ: …そう…
- はぐむ: まずは、今の私たちの 状況から話した方がいいかな?
- かごめ: はい、お願いします
- はぐむ: …実はちょっと前まで…
- はぐむ: 私たちはバラバラに なるところだったんだ
- かごめ: …ネオマギウスが、 解散しそうだったってこと…?
- 時雨: そう…
- 時雨: 姫が、自分たちの仲間以外の 魔法少女を殺そうとしてた…
- 時雨: その事実をみんなが知ってね…
- かごめ: …………
- 時雨: それから、 羽根たちの心は急速に離れた…
- はぐむ: 私たちも、引き留めるのは 無理だと思ってた
- はぐむ: とんでもない事を しようとしていたわけだし…
- はぐむ: そんな人に付いていくのは、 普通、躊躇っちゃうよね…
- かごめ: …そう、だね…
- 時雨: ぼくたちは、もはや組織として 成立しないことも覚悟してた
- はぐむ: それを仕方ないとも 思ってたし…
- 時雨: でも、瓦解をどうにか 防ごうと動いた人がいるんだ
- かごめ: …誰が?
- はぐむ: ネオマギウスを解散寸前まで 追い込んでしまった張本人…
- 時雨: 姫だよ
- かごめ: ひめなさんが!?
- 時雨: うん…
- はぐむ: 私たちがビックリするくらい、 熱心にね…
- FILENAME: text_208104-2_FmxXu.txt
- 時雨: 姫は羽根たちの間を回って、 丁寧に説得していったんだ…
- はぐむ: それこそ、ここでもね
- ひめな: ちょっと待って! ほんのちょっとでいいから!
- …………
- ひめな: …ふぃ~! やっと立ち止まってくれた~
- …あの…私、もう…
- ひめな: 考え直したから!
- …え?
- ひめな: 私チャン、ハードでガチな 魔法少女至上主義はやめまーす!
- ど、どういうことですか…?
- ひめな: 私たち以外は皆殺しだー! とか、そいうの、もうナシ!
- ひめな: これからはソフトでマイルドな 私チャンで行くから!
- ひめな: 『魔法少女は優れた存在だ』って いう軸はブラさないよ!?
- ひめな: ただね、これからは力技 じゃなくて、地道~にやるから
- ひめな: 新聞に投書したりさ、 街にビラを貼ったりさ…
- 地道…というか、すごく アナログなやり方なんですね…
- ひめな: とりま、それくらいの 気持ちでやるってことね!
- ひめな: それと、他のグループとは 協力関係を結ぶけど…
- ひめな: ちょっとでも選ぶ道を違えたら、 その時点でバイバイするし!
- ひめな: ネオマギウスは、 あくまでネオマギウス!
- ひめな: もう一度、足元見直して ドーンと立ち上がるからさ~!
- ひめな: どっか行っちゃうとかやめて ワンチャンくれない?
- ひめな: …なんて どう?
- どうと言われても…
- ひめな: そこを何とかさ~!
- はぐむ: …っていう感じだったみたい
- かごめ: (説得…なんだな、一応…)
- 時雨: そんな姿を見せられたら、 ぼくたちも…ね
- はぐむ: うん
- はぐむ: 藍家さんと 一緒に説得するようになったの
- 時雨: ぼくたちだけじゃなくて、 教官や遊狩さん…
- はぐむ: みつねちゃんや サーシャさんまで…
- 時雨: みんなで協力して、 結果、解散は防げたんだ
- かごめ: すごい…!
- はぐむ: …ただね…
- はぐむ: 藍家さんは、こうも考えて いるかもしれなくて…
- かごめ: …え?
- はぐむ: とにかく、 利用できるものは利用したい…
- はぐむ: 自動浄化システムも、 ネオマギウスも…
- 時雨: だから、組織が壊れていくのを 放ってはおけない
- 時雨: 効率主義の姫なら、 そう考えて…
- かごめ: 熱心に動き回っていた、と…
- はぐむ: …まあ、これはすべて 教官の推測なんだけどね
- 時雨: だけど、そんな考えがあっても 不思議じゃないから
- かごめ: そ、そうですか…
- 時雨: …でもさ、それでこそ 姫って感じがしない?
- はぐむ: だよね
- かごめ: は、はは…
- かごめ: この後、ふたりからは 今後のネオマギウスについての想いを聞いた
- かごめ: やはり、彼女たちにとって、 ネオマギウスとは心の拠り所なんだと実感した
- かごめ: こうしてネオマギウスの取材も終えた直後…
- かごめ: ある報せが届いた
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- ピロン♪
- いろは: はっ…
- ラビ: 神浜マギアユニオン、プロミストブラッド 時女一族、ネオマギウスの皆さまへ
- ラビ: 先般の会合でお伝えした通り 本日は9:00より 午前0時のフォークロアと湯国市について 私と里見教授よりお伝えさせていただきます
- ラビ: 場所は変わらず神浜水族館です お越しの際は、正面ではなく裏手にある 海洋生物研究所が入口になりますので ご注意ください
- ピロン♪
- 結菜: …ん?
- 結菜: …じゃあ、出かける準備を しないとねぇ
- ピロン♪
- 静香: むむっ! スマホから奇妙な音が…!
- すなお: これはアレですよ、アレ
- 静香: わかってるわ メッセージが届いたんでしょ?
- 月出里: …………
- リヴィア: なんや、どうかしたんか?
- 月出里: …ふんむふんむふむふむ…
- ヨヅル: 『神浜水族館で集まりがある』 と申しております
- リヴィア: 集まり?
- ヨヅル: その話は私も聞きました
- ヨヅル: 午前0時のフォークロアからの 呼びかけだそうです
- ヨヅル: 主だったグループの 代表が集まるとかで
- リヴィア: …へ~
- リヴィア: だったら、ちょっと 顔出しに行ったろか…!
- ピロン♪
- ひめな: …そろそろだと思ってた…
- ひめな: じゃ、行こうか、ヒコ君
- アルちゃん: <こうして、また状況は 動き出したんだけど…>
- アルちゃん: <この時点でかごめちゃんは…>
- アルちゃん: <既に魔法少女の契約を することは決めていた>
- アルちゃん: <ただ、問題がひとつ…>
- アルちゃん: <それは『願いをどうするか?』 ということ>
- アルちゃん: <そして、その願いも 事態が進展していく中で…>
- かごめ: だから願いを叶えて!
- キュゥべえ: ――っ!!
- かごめ: 私はね…
- かごめ: 「キュゥべえ、あなたたちを 未来永劫、自動浄化システムに 干渉できなくする力が欲しい!」
- アルちゃん: <こういう結論を 導き出したわけで…>
- アルちゃん: <ここに至るには、 あることが原因になったと思う>
- アルちゃん: <それは…>
- 灯花: ―灯花― 魔法少女に変身したらこの腕輪は爆発する
- 灯花: ―灯花― それが神浜市の人々と羽根たちを犠牲にしようと 悪の限りを尽くした、わたくしたちへの罰
- ねむ: ―ねむ― でも、あえてその罰を利用して 希望へと昇華させてもらう
- ねむ: ―ねむ― 僕達はマギウスとしての贖罪と共に
- ねむ&灯花: ―ねむ&灯花― 今、魔法少女たちを救う!
- 灯花: ―灯花― そこの万年桜が生きていたら 第一段階は成功だよー
- かごめ: 「キャァアアアアアアアッッ!!」
- アルちゃん: <あの出来事は、かごめちゃんの 心に深い爪痕を残した…>
- アルちゃん: <ある意味で呪いをかけられたと 言ってもいいと思う>
- アルちゃん: <何度も言うようだけど、 かごめちゃんは覚悟ができる子>
- アルちゃん: <ふたりの犠牲を目撃して、 やっぱりかごめちゃんは…>
- アルちゃん: <自分も身を投げ打つ覚悟を したんだ…>
- アルちゃん: <それが、かごめちゃんの 願いに表れている>
- アルちゃん: <かごめちゃんは変わった…>
- アルちゃん: <覚悟をするたびに、 変わっていった…>
- アルちゃん: <かごめちゃんは、 魔法少女になる前からずっと…>
- アルちゃん: <“変身”をしていたんだ>
- アルちゃん: <何度も、何度も…>
- アルちゃん: <そしてそれは…>
- かごめ: これからも続いていくと思う…
- かごめ: 新しい覚悟が、 きっと私を変えていくんだ…
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