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Oriko Final ver. MSS JP Text

May 11th, 2022
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  1. FILENAME: text_340041-1.txt
  2. 美国 織莉子: 本当は、ずっと前から わかっていたのかもしれない
  3. 美国 織莉子: でも、それを認めることは 誰かに頼るわたしを…
  4. 美国 織莉子: 弱いわたしを認めることになりそうで 認められなかっただけ
  5. 美国 織莉子: わたしの願い… “生きる意味を知りたい”
  6. 美国 織莉子: 答えはすぐ近くにあったのに 理解していないフリをしていた
  7. 美国 織莉子: あの子が大切な存在だと気づく要因
  8. 美国 織莉子: それは 本当に過去に戻ったかのような夢から 始まった…
  9. 美国 織莉子: いってきます
  10. 織莉子の父: いってらっしゃい
  11. 美国 織莉子: …………
  12. あっ…白羽女学院の子だ 雰囲気ある~…
  13. ああ、あのお嬢様学校かぁ… 私たちとは別次元だよね
  14. おはようございます 美国先輩
  15. 美国 織莉子: ごきげんよう
  16. …朝から 美国先輩にお会いできるなんて…
  17. やっぱり風格が違うわ さすが、“美国”のお嬢様ね
  18. 生徒会長としても お忙しいのに
  19. お父様のお手伝いもして いらっしゃるんでしょう?
  20. 美国さんのお父様って… 見滝原市の市議よね?
  21. ええ、次の選挙では 国政にも乗り出すそうよ
  22. そんなお父様を支えるなんて とても真似できないわ
  23. 美国市議も 誇らしいでしょうね
  24. 美国 織莉子: (誰から見ても)
  25. 美国 織莉子: (立派なお父様を わたしがお支えできているなら)
  26. 美国 織莉子: (これ以上に 誇らしいことはないわ)
  27. 美国 織莉子: (だって、不慮の事故で 亡くなったお母様に代わって)
  28. 美国 織莉子: (お父様を支えることが わたしの生きがい)
  29. 美国 織莉子: (生きる意味だもの)
  30. 美国さんだ…
  31. 良家組って私たちのこと 成金組とか呼んで見下してるけど
  32. 美国さんだけは違うよね
  33. お嬢様の中のお嬢様だもん 他とは違うよ
  34. そんなにすごいんだ?
  35. えっ、知らない?
  36. “美国”っていえば 政治家一族だよ?
  37. おじいさんは すごい政治家だったっていうし
  38. 伯父さんは現役の国会議員!
  39. 美国さんのお父さんだって すごい人じゃん?
  40. それは、確かに本物のお嬢様だわ 格が違う…
  41. しかも、本人は 文武両道で才色兼備!将来有望!
  42. 凄すぎて怖いものなし! って感じでしょ?
  43. 美国 織莉子: (…怖いものなし、か)
  44. 美国 織莉子: (確かに わたしは恵まれているわ)
  45. 美国 織莉子: (日々の生活だって お父様がいて学校も順調…)
  46. 美国 織莉子: (不満なんて 何もない日々のはず)
  47. 美国 織莉子: (…でも、なぜ)
  48. 美国 織莉子: (わたしは何かが足りないと 感じているの…?)
  49. ???: …………
  50. 美国 織莉子: …?
  51. 美国 織莉子: (知らない子、よね…?)
  52. 美国 織莉子: (でも…)
  53. 美国 織莉子: (何か…気になる… 嫌な感じがするわ…)
  54. 美国 織莉子: …………
  55. 美国 織莉子: (不安になるなんて “美国織莉子”らしくない)
  56. 美国 織莉子: (しっかりしなさい、織莉子)
  57.  
  58. FILENAME: text_340041-2.txt
  59. 美国さん ボランティア活動のことで
  60. 意見を聞きたいのですが お時間いただけますか?
  61. 美国 織莉子: はい、もちろん お手伝いさせてください
  62. 美国 織莉子: …というのはいかがでしょう?
  63. 美国 織莉子: 奉仕活動は大切ですが
  64. 美国 織莉子: まずは興味を持ってもらうことが 重要だと思いますので
  65. さすが“美国”さん とても参考になりました
  66. 美国 織莉子: …お役に立てたなら 何よりです
  67. この問題は少し難しいので 美国さん解いてもらえますか?
  68. 美国 織莉子: はい
  69. さすがね すらすら解いてるわ…
  70. わたしなんてどの公式を使えば いいのかすらわからないのに…
  71. 美国 織莉子: …………
  72. キーンコーンカーンコーン…
  73. お昼、ご一緒しましょう
  74. 天気がいいから お外でいただきましょうか
  75. 美国 織莉子: (学校が一緒だったら わたしもあの子と…)
  76. 美国 織莉子: (…………あの子?)
  77. 美国 織莉子: (他校に友人なんていないのに おかしいわね…)
  78. 美国先輩よ
  79. お誘いしたら ご一緒してくださると思う?
  80. わたくしもご一緒できたら 嬉しいけれど…
  81. お忙しい方よ お邪魔したら申し訳ないわ…
  82. そうよね 特別なお方だもの…
  83. 美国 織莉子: …………
  84. 美国 織莉子: (特別…)
  85. 美国 織莉子: (美国の…お父様の名前を 背負っているのだもの…)
  86. 美国 織莉子: (特別でいなければならないのは 当たり前だわ…)
  87. 美国 織莉子: でも…………
  88. 美国 織莉子: 日常ってこんなに窮屈だったかしら…?
  89. 美国 織莉子: これではまるで型にはめられて 繰り返すだけ…
  90. 美国 織莉子: わたしの日常はもっと賑やかだったはずだと…
  91. 美国 織莉子: 物足りないと思ってしまうのはなぜ…?
  92. 美国 織莉子: …………ダメよ しっかりしなさい、織莉子
  93. 美国 織莉子: (お母様がいなくなったいま)
  94. 美国 織莉子: (お父様を支えられるのは わたしだけ)
  95. 美国 織莉子: (そのためには 美国に相応しく…)
  96. 美国 織莉子: (完璧でなければならない)
  97. 美国 織莉子: (それが わたしの存在意義なのだから)
  98. 美国 織莉子: …………
  99.  
  100. FILENAME: text_340041-3.txt
  101. ご一緒にお茶ができないか お誘いしてみる?
  102. そうね… もし、ご一緒できたら素敵だわ
  103. 美国さん、もしよろしければ…
  104. 美国 織莉子: …………
  105. チラ…
  106. あの…美国さん 今日もお忙しいかしら?
  107. 美国 織莉子: …いえ、どうして?
  108. ご連絡を待っているように 見えたので…
  109. 美国 織莉子: …………
  110. 美国 織莉子: (…無意識のうちに スマートフォンを見ていたのね)
  111. 美国 織莉子: (いつもこの時間に メッセージが来るから…)
  112. …お忙しいところ お邪魔してしまってごめんなさい
  113. 美国 織莉子: 謝らないでちょうだい そういうわけじゃないの
  114. 美国 織莉子: (そう… 鳴るはずがないわ)
  115. 美国 織莉子: (個人的な連絡をくれる子なんて わたしには、いないもの…)
  116. 美国 織莉子: それより、 何か御用だったかしら?
  117. 実はね…
  118. 美国 織莉子: ――っ!?
  119. 美国 織莉子: (今朝の…!)
  120. 美国 織莉子: (どうしてここに…?)
  121. 美国 織莉子: …ごめんなさい 用事を思い出したので失礼するわ
  122. 美国 織莉子: (どこに行ったのかしら…? きっとまだ近くに…)
  123. ???: …………
  124. 美国 織莉子: えっ…?
  125. 美国 織莉子: 影…? さっきの子どもは…?
  126. 美国 織莉子: ひっ…!
  127. 美国 織莉子: (ダメ…!)
  128. 美国 織莉子: (輪郭すらわからないのに…)
  129. 美国 織莉子: (おぞましいものだってことは わかる…)
  130. 美国 織莉子: (よくないものだわ…!)
  131. 美国 織莉子: いやっ…!! 誰か…
  132. 美国 織莉子: …………
  133. 美国 織莉子: いまのは…一体…?
  134. 美国 織莉子: ………… …………
  135. 美国 織莉子: (帰ろう…家に…)
  136. 美国 織莉子: (お父様が、待ってる…)
  137.  
  138. FILENAME: text_340041-4.txt
  139. 美国 織莉子: そろそろ休憩にしませんか? お茶を淹れるわ
  140. 織莉子の父: ありがとう、織莉子
  141. 織莉子の父: いつも僕の仕事を 手伝ってもらって悪いね…
  142. 織莉子の父: たまには学校のお友だちとも 遊びたいだろう
  143. 織莉子の父: 無理に早く帰って来なくても いいんだよ
  144. 美国 織莉子: 無理はしてないわ
  145. 美国 織莉子: わたしが お父様のお役に立ちたいだけ
  146. 織莉子の父: 織莉子…
  147. 美国 織莉子: それにわたしにとっては
  148. 美国 織莉子: お父様と一緒に過ごす
  149. 美国 織莉子: ティータイムが 1日で一番好きな時間なんです
  150. 美国 織莉子: (だって、このティータイムは)
  151. 美国 織莉子: (お母様がご健在だった頃からの 習慣だもの)
  152. 美国 織莉子: (そして、いまは お父様と過ごす大切な時間だわ)
  153. 織莉子の父: 今日はどんなことがあったか 聞かせてくれるかな?
  154. 美国 織莉子: 今日は…
  155. ???: …………
  156. 美国 織莉子: でも…………
  157. 美国 織莉子: 日常ってこんなに窮屈だったかしら…?
  158. 美国 織莉子: これではまるで型にはめられて 繰り返すだけ…
  159. 美国 織莉子: わたしの日常はもっと賑やかだったはずだと…
  160. 美国 織莉子: 物足りないと思ってしまうのはなぜ…?
  161. ???: …………
  162. 美国 織莉子: …………
  163. 織莉子の父: 織莉子? 困り事があるのかい?
  164. 美国 織莉子: …いいえ、お父様 学校はいつも通り順調でした
  165. 美国 織莉子: (…少し疲れているだけよ)
  166. 美国 織莉子: (お父様に相談するほどの ことではないわ)
  167. 織莉子の父: 本当に…?
  168. 美国 織莉子: はい
  169. 美国 織莉子: それより、パンケーキが 冷めてしまうわ
  170. 美国 織莉子: 早く食べましょう
  171. 美国 織莉子: シロップ1本って…
  172. 美国 織莉子: ちょっと かけすぎじゃないかしら…?
  173. 美国 織莉子: パンケーキがシロップで びしゃびしゃよ、“   ”
  174. ???: 「これくらいの方がおいしいんだよ!」
  175. 美国 織莉子: …あら? シロップが足りないわ
  176. 織莉子の父: そうかな? 十分だと思うけど…
  177. 美国 織莉子: でも、これだと…
  178. 織莉子の父: 織莉子が、そんなに甘いものが 好きだなんて知らなかったよ
  179. 織莉子の父: 持ってくるから待ってて
  180. 美国 織莉子: あ、ありがとう…
  181. 美国 織莉子: …?
  182. 美国 織莉子: (変ね…)
  183. 美国 織莉子: (どうして、びしゃびしゃの パンケーキなんて思ったの…?)
  184. 美国 織莉子: (あんな風に食べる子なんて 知らないのに…)
  185. 美国 織莉子: ――っ!?
  186. 美国 織莉子: ど、どうしてここに…!?
  187. 美国 織莉子: (黒い…何か… あれは…あの中身は…!)
  188. 美国 織莉子: (触ってはダメ…)
  189. 美国 織莉子: (でも… 確かめなければ…)
  190. 美国 織莉子: (どんなものなのか 確かめないといけない…)
  191. 美国 織莉子: ………… …………
  192. 美国 織莉子: (こういうの、カリギュラ効果… っていうのよね…確か…)
  193. スッ…
  194. 美国 織莉子: (…中を確かめれば)
  195. 美国 織莉子: (この理由がわからない恐怖も 消える…かしら…?)
  196. 美国 織莉子: (触れれば…)
  197. 織莉子の父: どうしたんだい? 座って待っていてよかったのに
  198. 美国 織莉子: お父様…
  199. 織莉子の父: もしかして、 待たせちゃったかな?
  200. 美国 織莉子: …えっと…
  201. 美国 織莉子: (なくなっている…)
  202. 美国 織莉子: もしかしたら、 場所がわからないのかと思って
  203. 織莉子の父: そんなことないよ ほら、ちゃんと持ってきただろ?
  204. 美国 織莉子: ふふっ… では、改めていただきましょう
  205. 美国 織莉子: 今日も平和でいい一日だったわ …けれどこの違和感は何?
  206.  
  207. FILENAME: text_340042-1.txt
  208. 美国 織莉子: わたしの日常を 脅かすように現れた黒い影…
  209. 美国 織莉子: その影を否定しながらも 拒絶しきれないものがあった
  210. 美国 織莉子: 後から思えば 否定は意固地になっていたわたしの心の表れ
  211. 美国 織莉子: それでも拒絶できなかったのは その存在がわたしにとって とても大きなものになっていたからだと思う
  212. 美国 織莉子: …………
  213. 美国 織莉子: ――っ!?
  214. 美国 織莉子: ど、どうしてここに…!?
  215. 美国 織莉子: (黒い…何か… あれは…あの中身は…!)
  216. 美国 織莉子: ………… …………
  217. 美国 織莉子: (眠れないわ…)
  218. 美国 織莉子: (どうしても、あの黒い何かが 気になってしまう…)
  219. 美国 織莉子: 正しく認識できないのは 見てはいけないから… あってはならないものだから…
  220. 美国 織莉子: (知らなくていい… 触らなくて正解だったのよ)
  221. 美国 織莉子: (あのとき、お父様が 戻ってきてくれてよかった…)
  222. 美国 織莉子: (おかげで触らないで 済んだのだから…)
  223. 美国 織莉子: お父様に感謝、しないと…
  224. 美国 織莉子: (そう… わたしにはお父様がいる)
  225. 美国 織莉子: (お父様を支えるために わたしはここにいる)
  226. 美国 織莉子: (それがわたしの生きる意味)
  227. 美国 織莉子: (わたしの…………)
  228. 美国 織莉子: 本当に…? 本当に、それがわたしの生きる意味なの?
  229. 美国 織莉子: それなら… このひやりとした感覚は…
  230. 美国 織莉子: 何かが足りない… 胸に穴が開いた感覚は何?
  231. 美国 織莉子: どうかしているわ 美国織莉子
  232. 美国 織莉子: (疲れているのよ)
  233. 美国 織莉子: (だから…)
  234. 美国 織莉子: (あんなものを見て 心を乱されるの…)
  235. 美国 織莉子: だらしない、疲労くらいで こんなに乱されるなんて…
  236. 美国 織莉子: もっと強くならなければ…
  237. 美国 織莉子: 何があっても揺らがず お父様を支えられるように…
  238. 美国 織莉子: わたしの生きる意味を 守るために…
  239. 美国 織莉子: しっかりしなさい わたしは美国織莉子なのよ…
  240. 「猛スピードで車両が歩道に乗り上げてきたため 避けられなかったようです」
  241. 「手は尽くしましたが…残念です」
  242. 美国 織莉子: 『…………おか…』
  243. 織莉子の父: 「うわぁああぁ」
  244. 織莉子の父: 「由良子!由良子ぉぉ!! 君がいなくなったら 僕はどうすればいいんだ」
  245. 美国 織莉子: (あの日、誓ったの…)
  246. 美国 織莉子: (伯父さまや伯母さまには 頼れない…)
  247. 美国 織莉子: (世間的に 成功していたとしても…)
  248. 美国 織莉子: (傲慢で冷徹な目をした あの人たちは)
  249. 美国 織莉子: (優しいお父様とは 相容れない存在…)
  250. 美国 織莉子: (だから…)
  251. 美国 織莉子: (お母様の代わりにお父様を 支えられるのはわたしだけ…)
  252. 美国 織莉子: (泣いているだけの子どもは とっくに卒業したのよ)
  253. 美国 織莉子: (いまはしっかり睡眠をとって 英気を養わなければ…)
  254. 美国 織莉子: …………
  255. ???: 「…………子」
  256. ???: 「ねぇ…………子ってば!」
  257. ドサッ…!
  258. ガバッ!
  259. 美国 織莉子: 何っ!?
  260. 美国 織莉子: (枕元に何かが落ちて来た…?)
  261. 美国 織莉子: ひっ…!
  262.  
  263. FILENAME: text_340042-2.txt
  264. 美国 織莉子: (枕元に何かが落ちて来た…?)
  265. 美国 織莉子: ひっ…!
  266. 美国 織莉子: …あっ、あぁ…
  267. 美国 織莉子: (わたしは…知っている)
  268. 美国 織莉子: (この手帳が、何か… 本当は…知っている…)
  269. 美国 織莉子: (ずっと気づかないふりを していただけ…)
  270. 美国 織莉子: (だって…これは、 わたしの生きる意味を奪うもの)
  271. 美国 織莉子: (決して触れてはいけない…)
  272. 美国 織莉子: (わたしは… お父様と生きていくの…)
  273. ???の声: 何も知らないまま 全ての罪を忘れたままで?
  274. 美国 織莉子: えっ…?
  275. ???: 本当はわかっているんでしょう?
  276. ???: 自分が何をしたのか どれだけ罪深いのか
  277. ???: わかっているんでしょう?
  278. 美国 織莉子: …何を、言っているの…? わたしはただお父様のために…
  279. ???: そうね、お父様のため
  280. ???: いいのよ それでいいの
  281. ???: 全部忘れて ここで生きていくの
  282. ???: 大好きなお父様と一緒に… それで正しいの
  283. 美国 織莉子: …わたしは、間違ってない
  284. ???: …織莉子
  285. 美国 織莉子: …!
  286. 美国 織莉子: パンケーキがシロップで びしゃびしゃよ、“   ”
  287. ???: 「これくらいの方がおいしいんだよ!」
  288. 美国 織莉子: (パンケーキをシロップで びしゃびしゃにして)
  289. 美国 織莉子: (1日に何度もメッセージを 送ってきて…)
  290. 美国 織莉子: (どこか危なっかしい 困った子…)
  291. 美国 織莉子: (あの子の声だ)
  292. 美国 織莉子: (わたしはあの子と…)
  293. ???: …お父様はいいの?
  294. 美国 織莉子: えっ…?
  295. ???: 織莉子
  296. 美国 織莉子: あっ…
  297. ???: お父様を見捨てるの…? ねぇ…見捨てるの?
  298. 美国 織莉子: そういうわけじゃ…
  299. ???: でも、どちらもなんて 都合のいい答えはないわ
  300. 美国 織莉子: …………
  301. ???: 織莉子
  302. 美国 織莉子: (わたしは… 選ばなければならないのね)
  303. 美国 織莉子: (お父様か、あなたか…)
  304. 美国 織莉子: (わたしの願いは…………)
  305. ???: 「織莉子…」
  306.  
  307. FILENAME: text_340042-3.txt
  308. ガバッ!
  309. 美国 織莉子: …はぁ…はぁ…
  310. 美国 織莉子: (いまのは…夢…?)
  311. 織莉子の父: 織莉子…
  312. 美国 織莉子: …お父様…?
  313. 美国 織莉子: (手に持ってらっしゃるのは …縄?)
  314. 織莉子の父: 織莉子… 一緒に死のう…
  315. 美国 織莉子: …………えっ?
  316. 織莉子の父: 一緒に、お母様のところへいこう
  317. 美国 織莉子: ………… …………
  318. 美国 織莉子: (ああ…そうだ… お父様は…)
  319. 美国 織莉子: (…お父様、大丈夫かしら?)
  320. 美国 織莉子: (汚職疑惑のせいで 辛い思いをされているし…)
  321. 美国 織莉子: (一応様子を 見に行ってみましょう…)
  322. 美国 織莉子: 『お父様…? いらっしゃいますか…?』
  323. ギィ…
  324. 美国 織莉子: ――っ!?
  325. 美国 織莉子: お父様…!?
  326. 美国 織莉子: あっ、あぁ…どうして… あぁあああ…
  327. 美国 織莉子: 裏切られた
  328. 美国 織莉子: お父様は ひとりでいってしまった…
  329. 美国 織莉子: 何も言わず わたしを置いてきぼりにした
  330. 織莉子の父: さぁ、いこう…
  331. 美国 織莉子: (…頷けばいい)
  332. 美国 織莉子: (ただ、頷くだけで わたしの望みは叶う…)
  333. 美国 織莉子: (何も言わずに わたしを置いていったお父様に)
  334. 美国 織莉子: (裏切られたと 思ったあの日から…)
  335. 美国 織莉子: (ずっと…望んでいたのよ…)
  336. 美国 織莉子: (あのとき、 お父様と一緒にって…)
  337. 美国 織莉子: …………
  338. 織莉子の父: どうしたんだ? 一緒にいこう…
  339. 美国 織莉子: わたし…
  340. 美国 織莉子: (頷けない…)
  341. 美国 織莉子: (何故…?)
  342. 織莉子の父: …そうか 見たんだね
  343. 美国 織莉子: お父、さま…?
  344.  
  345. FILENAME: text_340042-4.txt
  346. 織莉子の父: …そうか 見たんだね
  347. 美国 織莉子: お父、さま…?
  348. 織莉子の父?: それを読んでしまったんだね
  349. 美国 織莉子: 何を言っているの…?
  350. 織莉子の父?: さぁ…一緒にいこう!
  351. 美国 織莉子: や、やめてください…!
  352. 美国 織莉子: (無理やり私の首に縄を…!)
  353. 美国 織莉子: (絞め殺すつもりなの…?)
  354. 織莉子の父?: 織莉子… 僕の手帳を読んでしまったんだね
  355. 美国 織莉子: ぁぐ… ちがっ…わたしは…っ…!
  356. 由良子が亡くなって 織莉子は変わってしまった
  357. 泣き虫だったあの子が まったく泣かなくなった
  358. なんでもそつなくこなすようになり
  359. 進学すると 多くの人望を集め 人の上に立つようになった
  360. 僕の子とは思えないほどに “出来すぎる”ようになった
  361. 僕は怖い 僕は知っている
  362. 能力高く 人望があり 微笑みの中に冷たさを湛えた人間を
  363. もう僕は疲れた 逃げようと思う
  364. この世から逃げようと思う
  365. 美国 織莉子: …………ぁ…
  366. 美国 織莉子: (そうだ…あの手帳は お父様が遺したもの…)
  367. 美国 織莉子: (わたしが 置いていかれた理由…)
  368. ???: 「…………!…………!」
  369. 美国 織莉子: (へ、部屋が…一体…?)
  370. 美国 織莉子: (違う…元々こうなんだわ…)
  371. 美国 織莉子: (わたしは幻を… 夢を見ていただけ…)
  372. 織莉子の父?: 織莉子 君は似ているんだよ
  373. 織莉子の父?: 優秀で冷酷で
  374. 織莉子の父?: 兄弟の中で出来の悪かった僕を 見捨てた僕の父に
  375. 美国 織莉子: (おじい様のこと…?)
  376. 美国 織莉子: (でも、知らない…)
  377. 美国 織莉子: (わたしは、そんな人… 会ったこともない…!)
  378. 織莉子の父?: …ああ、そうだろうね…
  379. 織莉子の父?: 父に見捨てられた僕たちは
  380. 織莉子の父?: 美国家の敷居を跨ぐことを 許されなかったから
  381. 織莉子の父?: 織莉子、君は そんな父によく似ているんだよ
  382. 織莉子の父?: 怖くて怖くてたまらなかったんだ
  383. 織莉子の父?: いつか成長して僕の無能がばれて 見下されるんじゃないかって
  384. 美国 織莉子: (そんなことしない…)
  385. 美国 織莉子: (わたしにとって お父様はずっと大切な…)
  386. 織莉子の父?: だから僕は危ない橋を渡って
  387. 織莉子の父?: …………そして失敗した
  388. 美国 織莉子: (やめて…)
  389. 織莉子の父?: 逃げたんだ僕は
  390. 美国 織莉子: (もうやめて… わたしはただお父様のために…)
  391. 織莉子の父?: 人生からじゃない
  392. 美国 織莉子: (わたしはお父様のために 生きてきたのに…!)
  393. 織莉子の父?: 君から逃げたんだ!!
  394. この世から逃げようと思う
  395. 織莉子から逃げようと思う
  396. 美国 織莉子: あっ…あぁあああ…!
  397. 織莉子の父?: でも、もう君を 置いていったりはしないよ
  398. 美国 織莉子: (お父様…)
  399. 美国 織莉子: (今度こそ… 連れていってくださるの…?)
  400. 美国 織莉子: (わたしの望んだ通り… 一緒に、わたしを…)
  401. 織莉子の父?: 君はもう生きる意味を 失わなくていいんだ
  402. 織莉子の父?: ―織莉子の父?― 織莉子、君はどのノブに吊られたい?
  403. 織莉子の父?: ―織莉子の父?― 僕のとなり… いいや同じノブがいいね
  404. 織莉子の父?: ―織莉子の父?― 親子ふたりよりそっていくことが 君の望みだったんだから
  405. 美国 織莉子: そうだ… 確かにそう…
  406. 美国 織莉子: あのとき、お父様が わたしをひとり置いていったから わたしは願ったの
  407. 美国 織莉子: お父様を通してしか見てもらえないわたしが… お父様の一部に過ぎないわたしが なぜ生きているのか…
  408. 美国 織莉子: “生きる意味を知りたい” って…
  409. 美国 織莉子: だったら、このまま… 終わらせればいい
  410. ???: 「…………子! 織莉子…!」
  411. 美国 織莉子: …………あっ…
  412. 美国 織莉子: お父様と一緒にお母様のところへ …どうして頷けなかったの?
  413.  
  414. FILENAME: text_340043-1.txt
  415. 美国 織莉子: お父様がわたしを一緒に連れていってくれる…
  416. 美国 織莉子: キュゥべえに願った時に望んだ状況が そこにあった
  417. 美国 織莉子: けれど… お父様の言葉に頷けなかったのは
  418. 美国 織莉子: わたしが目を背け続けた自身の心の置き場所が すでに決まっていたからだったのかもしれない
  419. 美国 織莉子: だったら、このまま… 終わらせればいい
  420. ???: 「…………子! 織莉子…!」
  421. 美国 織莉子: …………あっ…
  422. 呉 キリカ: 織莉子ー! お腹空いたー!
  423. 呉 キリカ: 織莉子とおでかけだー!
  424. 呉 キリカ: はい、グリーフシード! 織莉子のためにとってきたよ
  425. 美国 織莉子: シロップ1本って…
  426. 美国 織莉子: ちょっと かけすぎじゃないかしら…?
  427. 美国 織莉子: パンケーキがシロップで びしゃびしゃよ、キリカ
  428. 呉 キリカ: これくらいの方が おいしいんだよ!
  429. 美国 織莉子: キリカ…!
  430. 美国 織莉子: (そうだ… わたしはもう…!)
  431. 美国 織莉子: 放して…!
  432. 織莉子の父?: くっ… 何故だい…?
  433. 織莉子の父?: 織莉子…一緒に…
  434. 美国 織莉子: いけません わたしにはもう…
  435. 織莉子の父?: …織莉子、いけない子だ… お前は…悪い子なんだよ…
  436. ???: …………
  437. 美国 織莉子: これは…?
  438. ???: わたしは罪人 あらゆる罪を犯してきた…
  439. 美国 織莉子: 何を言っているの…?
  440. ???: 忘れたとは言わせないわ、わたし
  441. ???: 思い出せないのなら ひとつずつ教えてあげましょう
  442. ???: 父のためと言いながら
  443. ???: 父を苦しめて死に追いやった…
  444. ???: 魔法少女がどんな末路を辿るのか 知っていたのに
  445. ???: 関係のない子どもを
  446. ???: 大義のためだからと インキュベーターに捧げた
  447. 美国 織莉子: …全ては救世のためよ…
  448. 美国 織莉子: 最悪の魔女から世界を守るために 必要だったことだわ…!
  449. ???: それで何を救えたの…?
  450. 美国 織莉子: …………
  451. ???: キリカはわたしのせいで壊れた
  452. ???: わたしの代わりに手を汚した… 魔法少女を殺した
  453. ???: わたしのせいで死んだのよ
  454. ???: でも、何を救えたの…?
  455. 美国 織莉子: わたしはまだ…!
  456. ???: まだ…何?
  457. 美国 織莉子: ――っ!?
  458. ???: 無駄だったわ…
  459. ???: 最悪の魔女になる少女は 魔法少女になってしまった
  460. ???: いつだって重要なことは 知らないところで起こっていて
  461. ???: わたしは後から知るの
  462. ???: 何も知らないまま 周りを傷つけて壊す
  463. ???: わたしに何が救えたの?
  464. 美国 織莉子: …………
  465. ???: だったら、 連れていってもらいましょう
  466. ???: そうすれば、もう誰も傷つけない
  467. 美国 織莉子: …………
  468. ???: 罪には罰を… 罪人は罰を受けるべきなのよ
  469.  
  470. FILENAME: text_340043-2.txt
  471. ???: 罪には罰を… 罪人は罰を受けるべきなのよ
  472. 美国 織莉子: うっ…くぅ…
  473. 美国 織莉子: (また…縄が…)
  474. 美国 織莉子: (逃れられない…!)
  475. 美国 織莉子: (でも、わたしは もう見つけたの…)
  476. 美国 織莉子: (連れていってほしかったのは 本当…)
  477. 美国 織莉子: (けれど、いまのわたしは… 新しい意味を…)
  478. 美国 織莉子: …キリカ!
  479. ???: 黒革の手帳が鎌に…?
  480. ???: 縄を切り裂いていく…!
  481. 美国 織莉子: 鎌がわたしの中に…
  482. 美国 織莉子: (でも、痛くないわ…)
  483. 美国 織莉子: (むしろ… 失くしていたものを取り戻したような…)
  484. 美国 織莉子: (おかしなことだけど…)
  485. 美国 織莉子: (…いいえ 何もおかしくはないわね)
  486. 美国 織莉子: (わたしの胸の内には いつだって“貴女”がいるんだもの)
  487. ???: くっ…
  488. ???: どうしてだい?織莉子!!
  489. ???: これは!!君が! 望んだ!世界だ!!
  490. 美国 織莉子: いいえ、お父様
  491. ???: ぐっ…!
  492. 美国 織莉子: お父様…ではないわね
  493. ???: あなたはわたしで、 わたしはあなた
  494. 美国 織莉子: …!
  495. ???: だから、わかるわ!
  496. ???: ここの場所も!わたしも!
  497. ???: わたしの想いが 生み出したのよ!!
  498. 美国 織莉子: わたしが…?
  499. ???: だって、もう嫌だと思ったはずよ
  500. ???: もう、耐え切れない この罪から逃れたいって…!
  501. 美国 織莉子: …………
  502. ???: 罪から逃げられるだけじゃない わたしの望みも叶うわ
  503. ???: 今度こそ、 お父様と一緒にいける
  504. ???: もう置いてかれることはないの
  505. ???: お父様と一緒に 心中し続けること…
  506. ???: それが償えない罪を背負った わたしへの罰で在り救い…
  507. ???: そうでしょう?
  508. 美国 織莉子: …そうね そうだったわ
  509.  
  510. FILENAME: text_340043-3.txt
  511. ???: お父様と一緒に 心中し続けること…
  512. ???: それが償えない罪を背負った わたしへの罰で在り救い…
  513. ???: そうでしょう?
  514. 美国 織莉子: …そうね そうだったわ
  515. 美国 織莉子: これは望郷 望んでいた在処
  516. 美国 織莉子: 在りし日のわたしの観想
  517. 美国 織莉子: だけどね…
  518. 美国 織莉子: もう、わたしの想いじゃないのよ
  519. ???: …否定するの?
  520. 美国 織莉子: 違うわ
  521. 美国 織莉子: かつてのわたしは
  522. 美国 織莉子: お父様と一緒に お母様のところへいきたかった…
  523. 美国 織莉子: そう思ったことは否定しない
  524. 美国 織莉子: でも、いまのわたしと あの頃のわたしは同じではないの
  525. 美国 織莉子: わたしの世界は キリカと出会って変わっていった…
  526. 美国 織莉子: わたしが折れそうなとき 先に折れてわたしを守ってくれたのも
  527. 美国 織莉子: お父様に裏切られていたと知ったあの日 消えたいと思ったわたしを 重過ぎる愛情で繋ぎとめようとしてくれたのも
  528. 美国 織莉子: キリカだった
  529. 美国 織莉子: いつしか願った“生きる意味” それは願いとは違うかたちで得ていた
  530. 美国 織莉子: だからわたしの願いは…
  531. 美国 織莉子: わたしの世界を守りたい
  532. 美国 織莉子: わたしの願いは ずっとすぐ近くにあったのよ…
  533. 美国 織莉子: 弱いわたしを…
  534. 美国 織莉子: 他者に縋るわたしを 認めたくないから
  535. 美国 織莉子: 気づかないフリをしていただけ…
  536. 美国 織莉子: あの子こそが… わたしの世界だったんだわ
  537. ???: …………
  538. ???: お父様は わたしを愛さなかったわ
  539. 美国 織莉子: …そうかもしれないわね
  540. ???: また繰り返すつもりなの?
  541. ???: あの子もいつかは…
  542. ???: わたしを 愛さなくなるかもしれない
  543. ???: 置いていくかもしれない
  544. 美国 織莉子: 本当にそう思っているの?
  545. ???: …………
  546. 美国 織莉子: わたしならわかるでしょう?
  547. 美国 織莉子: あの子の愛は そんなに軽いものではないわ
  548. ???: どうしても、戻るのね… 戻らずにはいられないのね
  549. 美国 織莉子: …ええ
  550. ???: …耐え切れなくなったとき またここに堕ちるわ
  551. ???: そのときは…
  552. 美国 織莉子: そのときはきっとあの子が また呼び戻してくれる
  553. 美国 織莉子: そうでしょう?
  554. ???: …そうね
  555. ???: さようなら、新しいわたし
  556. 美国 織莉子: さようなら、かつてのわたし
  557. 美国 織莉子: …………
  558. 美国 織莉子: …さようなら、お父様
  559. 美国 織莉子: こうして、わたしを試すような夢は終わった
  560. 美国 織莉子: わたしの心の中にすでにあった 大切なものが何なのか…
  561. 美国 織莉子: その自覚を促して
  562. 美国 織莉子: ―織莉子― あなたたちが、破滅をもたらす魔法少女… 八雲みたまを庇うというのなら
  563. 美国 織莉子: ―織莉子― わたしは、あなたたちを排して 世界を守る…
  564. 美国 織莉子: ―織莉子― わたしたちの世界を…!
  565.  
  566. FILENAME: text_340043-4.txt
  567. 美国 織莉子: (お茶の準備は終わったわ)
  568. 美国 織莉子: (そろそろあの子が…)
  569. 呉 キリカ: 織莉子ー! ただいま!
  570. 美国 織莉子: おかえりなさい、キリカ
  571. 美国 織莉子: 頼んだものは 買って来てくれたかしら?
  572. 呉 キリカ: もちろんだよ!
  573. 呉 キリカ: 織莉子の頼みならなんだって 叶えるのが私だからね!
  574. 美国 織莉子: ふふっ
  575. 呉 キリカ: でも、シロップ2本って?
  576. 呉 キリカ: いくら私でも こんなにいらないよ?
  577. 美国 織莉子: たまにはわたしも
  578. 美国 織莉子: びしゃびしゃのパンケーキを 食べてみようかと思うの
  579. 呉 キリカ: えっ! お揃い!?
  580. 呉 キリカ: へへ、織莉子大好き!
  581. 美国 織莉子: ふふっ…
  582. 呉 キリカ: ああっ! 大好きなんて言葉では
  583. 呉 キリカ: 私の織莉子への愛は 欠片も足りないんだけど!
  584. 美国 織莉子: ふふっ、そうだったわね
  585. 呉 キリカ: そういえば、織莉子は 大丈夫なのかい?
  586. 美国 織莉子: ん?
  587. 呉 キリカ: 神浜市で発現したドッペル
  588. 呉 キリカ: 副作用があるとか なんとか言ってなかったっけ?
  589. 美国 織莉子: なんともないわ
  590. 美国 織莉子: (ドッペルは、神浜市のみで 魔女になる代わりに起こる現象)
  591. 美国 織莉子: (初めて発現するときは)
  592. 美国 織莉子: (自分の心と向き合うことになる って聞いたけど…)
  593. 美国 織莉子: (あれは全てわたしの心が 見せたものだった…)
  594. 美国 織莉子: (でも…)
  595. 美国 織莉子: (あのことがあったから わたしは本当に大切なものを…)
  596. 美国 織莉子: (わたしの“守るべき世界”を 見つけられたのよね)
  597. 呉 キリカ: 織莉子? ぼぅっとしてどうしたの?
  598. 呉 キリカ: まさか! やっぱり副作用!?
  599. 美国 織莉子: 違うわ
  600. 美国 織莉子: ただね…
  601. じー
  602. 呉 キリカ: 織莉子? じっと見つめてどうしたの?
  603. 美国 織莉子: んー…そうねぇ…
  604. 美国 織莉子: (わたしがしたことは 許されることじゃない…)
  605. 美国 織莉子: (もしかしたら、いつか 報いを受けるかもしれない)
  606. 美国 織莉子: (それでも…)
  607. 美国 織莉子: キリカがいれば
  608. 美国 織莉子: どんなことがあっても 大丈夫な気がする
  609. 美国 織莉子: …って改めて思っただけよ
  610. 呉 キリカ: …!
  611. 呉 キリカ: もちろんだよ! 私は織莉子のためにいるんだから
  612. 美国 織莉子: ふふっ
  613. 美国 織莉子: …さて、お茶にしましょう
  614. 美国 織莉子: びしゃびしゃのパンケーキは
  615. 美国 織莉子: 初めてだから 美味しい食べ方を教えてね
  616. 美国 織莉子: わたしの世界… わたしのあるべき場所…それは…
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