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- Mashu
- 先輩
- 大丈夫ですか、些か顔色が優れないようですが。
- ?1:ねむい
- ?2:まだ早朝だからね
- ?!
- Mashu
- ……そうですね。
- ですが、早朝の哨戒も不要なものではありません。
- Mashu
- モードレッドさんの行動は間違っていません。
- 昨夜のような出来事もまだ充分ありえます。
- Mashu
- その……先輩が過度に疲労を溜め込んでしまうのは、
- とても、望ましくないんですが……
- ?1:大丈夫
- ?2:そんなに気にしないで
- ?!
- Mashu
- ……はい。
- Mordred
- 不便だなあ、マスターってのは。
- まあ人間のままなんだから仕方ないけどな。
- Mordred
- どうせ敵といっても歯応えのない雑魚なんだ、
- 別にオレだけでも
- Mashu
- …………機械作動音を確認。大型のものです!
- Mordred
- 言ってるそばから大物だな。
- はは、久々にヘルタースケルターと戦えるか!
- Mashu
- すみませんマスター!
- 戦闘になります、指示をお願いします!
- ==
- Dr. Roman
- ……あまり喜ばしくないニュースがある。
- すまないが、聞いて欲しい。実はそこの周囲にだね。
- Dr. Roman
- あ、もう聞こえてきた?
- うん。何というかそういうことなんだ。
- Mordred
- いいぜ、幾らでも叩き潰してやる!
- 分厚い鋼鉄を切り裂くってのは、なかなか悪くない!
- Mashu
- すみません、すみませんマスター……!
- 連戦です。指示をお願いしますっ。
- ==
- Mordred
- ……流石に、ちょっと疲れてきたな。
- Mordred
- そろそろジキルのアパルトメントに戻るか。
- 睡眠は要らないが、オレも魔力の回復に努めたい。
- Dr. Roman
- あー……
- その、言い難いんだけども……
- Mordred
- ……わかってる。わかってるから皆まで言うな。
- オレだってとっくに感じてる。多いな。
- Mashu
- ……機械作動音。大型、複数!
- 敵性集団、なおも増大中と予測されます!
- Mordred
- こんだけ出るならハイドパークあたりにしろっての!
- オレの宝具で消し炭にしてやるものを!
- Mashu
- 堪えて下さい。
- シティエリアでは大規模火力は危険です!
- Mordred
- 使う時は気を付ける!
- なるべくな!
- ?1:頑張ろう!
- Mashu
- はい!
- ?2:だんだん気持ち良くなってきた!
- Mashu
- せ、先輩?
- ?!
- Mordred
- 敵も首魁の一角が崩れて本気になったんだろうさ!
- いいぜ、とことん
- までやってやる!
- ==
- Jekyll
- ……なるほど。
- そんなことになっていたのか。
- Jekyll
- ともかくお疲れさま。よく戻ってくれた。
- まずは休息を取って欲しい。
- Mordred
- あー……
- 生き返る……はぁー……
- Jekyll
- また僕の個人用ソファを占拠して……
- まあ……うん。昨夜といい、君は頑張ってくれたしね。
- ?1:ぐったり
- ?2:へろへろ
- ?!
- Mashu
- 先輩、無理せず休んで下さい。
- 今後は先輩のバイタル管理にも気を付けますね。
- Dr. Roman
- あれ、それボクの仕事なんだけど……?
- Dr. Roman
- う、うん。そうだね、
- 身近にいる人間の看護の方が嬉しいよね……
- Jekyll
- しかし、そうか。ヘルタースケルターは量産が
- 効かないものかと思っていたけど、こんな事態とは。
- Jekyll
- 恐らくは「魔霧計画」の主導者三名の一人、
- 魔術師「P」ことパラケルススを倒したためだろう。
- Jekyll
- 敵は君たちを脅威であると認識し、
- 現界した英霊を確実に手にするべく戦力を増強した。
- Jekyll
- そう、考えるべきだろうね。でも、
- 彼らは一体どんな英霊を求めているんだろうか……
- Mordred
- 知らん。考えるのはおまえの仕事だ。
- オレは……疲れた。
- Mordred
- ……そうだ。考えるって言えばそれしか能の無い
- ゴクツブシがいるじゃねえか。それも二人も。
- Mordred
- ジキル、アイツら何をやってるんだ?
- となりの書斎にいるんだろ?
- Anderson
- 呼んだか?
- Shakespeare
- お呼びですかな!?
- Mordred
- …………はあ。すげえ後悔した。オレともあろうものが、
- テメエの手でアークを開けちまったぜ
- Shakespeare
- アーク? アークとはあの[#聖柩:アーク]の事ですかな?
- ははは、これは手厳しい、これは大げさな!
- Shakespeare
- 吾輩、確かにひとたび口を開けば荘厳麗句が尽きぬ
- びっくり箱を自負しておりますが、
- Shakespeare
- 彼の災厄の箱には及びません!
- というか、そもそも無いでしょう、そんな箱。
- Anderson
- ああ、ないな。あってたまるか。
- なにしろ用途があり得ない。
- Anderson
- 開けたら世界が終わる系の逸話ほど興醒めのものはない。
- 死にたければ独りで死ねという話だよ。
- Mashu
- ……………あの、先輩。
- ?1:……アークの事は黙っていよう。
- Mashu
- ……ですね。
- 二人ともああ言ってますが、どう見ても大好物です。
- Mashu
- ここは黙っている事が得策だと判断します。
- ?2:いや、あるよアーク。知ってる。
- Anderson & Shakespeare
- マジで!?
- Shakespeare
- む。おっと失礼、アンデルセン君につられて、
- つい声を荒立たせてしまいました。
- Shakespeare
- それはそれとして、[%1]殿。
- 今の話、吾輩たいへん興味がありますな!
- Shakespeare
- さあ、いつどこでアークを見たのです!
- そして何処の誰が、どのような理由で開いたのか!
- Shakespeare
- 具体的にいうと、どれほど滑稽で哀しい、
- そして喜劇あふれるバッドエンドを迎えたのですかな!?
- Anderson
- …………ふむ(←冷静に聞き耳をたてている)
- Anderson
- …………ふむ(←無言で紅茶の準備を始めている)
- Anderson
- …………ふむ(←スコーンにジャムを塗っている)
- Mordred
- ……バカが、猫の尻尾を踏みやがって。
- オレは知らないからな。
- Mordred
- [%1]、マシュ。
- そいつらが満足するまで書斎で話してこい。
- Mashu
- げっそり……
- Jekyll
- お疲れさま。
- まあ、休憩になったと思えばいいんじゃないか?
- Mordred
- ハ。ガチョウの池の前で昼寝ができるかよ。
- 見ろ、[%1]の顔。すっかり毒気が抜かれてる。
- ?!
- Anderson
- そうだ、言い忘れていた。
- 俺たちが何をしているか、だったな。
- Anderson
- あの演劇作家はひたすらこの事件をかき上げているが、
- 俺は違う。仕事なんざ極力したくないからな。
- Anderson
- だが気になる事はある。[%1]から聞いた
- これまでの経緯……七つの特異点というヤツだ。
- Anderson
- ……いや、正しくは聖杯戦争、という
- 魔術儀式に引っかかるものがあるというか……
- Anderson
- ……判断するには資料が足りない。
- 正直に言って、行き詰まりかけている。
- Mordred
- ……ふーん。キャスターらしい事もするじゃないか。
- ま、役立たずなのは変わらないが。
- Dr. Roman
- あー、すまない。そろそろ話を戻していいかな?
- 現状の確認と、今後の方針について。
- Dr. Roman
- 幸運なのは、敵の認識が魔霧に注がれている点だね。
- こちらを殲滅するつもりなら建物も破壊して回るはずだ。
- Dr. Roman
- そうしないということは、
- 魔霧の及ぶ街路しか敵は認識していない。
- Dr. Roman
- きっと、そこに付けこむ隙が
- Jekyll
- ……あるかい?
- Dr. Roman
- あるといいなあ。
- ううん……あるかな……あるといいな……いいなぁ……
- Mordred
- 面倒だから何とかしろ。流石に、
- 今までみたいに外での長時間活動は無理がある。
- Mordred
- 無闇にうろうろしても、
- 戦闘の度にこっちの魔力が減っていくだけだ。
- Mordred
- ヘルタースケルターさえ無力化できれば、
- まあ、どうってことないが……
- Jekyll
- 手段がないね。
- 困ったな、手詰まりになりそうだ。
- Fran
- ……ゥ……。
- ……ゥ、ゥ……。
- Anderson
- よし、ではこういうのはどうだ。
- Anderson
- ヘルタースケルターの大量発生中ではあるが、
- 俺の考察を裏付けるための資料を集めるというのは。
- Anderson
- ようはお使いだな。
- 体力のあるおまえたちにはもってこいの仕事じゃないか?
- Dr. Roman
- あれだけ大量のヘルタースケルターの間をぬって
- 屋外活動するのは、大変そうだけど……。
- ?1:やってみよう
- ?2:アンデルセンたちに協力しよう
- ?!
- Mashu
- はい、先輩。
- 目下の事態への対応ではありませんが
- Mashu
- このアパルトメントに籠もっていたとしても
- 事態は好転しないものと思われます。
- Fou
- フォウ!
- Dr. Roman
- まあ、できることがあるなら
- 手を付けてみるというのも建設的ではあるね。
- Dr. Roman
- でも、資料を集めると言っても
- どこに行ったものかなぁ。
- Fou
- キュ、フォーウ……。
- Anderson
- おいおい、ここはロンドンだぞ?
- であれば自ずと行き先は決まっている。
- ?1:決まっている?
- Dr. Roman
- うーん、なんだろう。
- Jekyll
- 魔術協会
- 通称「時計塔」の事かな。
- ?2:魔術協会、かな?
- Anderson
- その通り。西暦以後、魔術師たちにとって
- 中心とも言える巨大学院
- 魔術協会、時計塔だ。
- ?!
- Dr. Roman
- あ!!!
- Anderson
- そうだ。世界に於ける神秘を解き明かす巨大学府が
- このロンドンには存在している。活用しない手があるか?
- Dr. Roman
- 確かにそうだね……
- で、でも、ロンドンはこの有様だし、どうだろう。
- Dr. Roman
- 魔術協会
- 時計塔が健在であるとするなら、
- 当然、ジキル氏が連絡を取り合ってると思ってたんだけど。
- Mashu
- そうですね。そして、ジキルさんから
- 時計塔の話が出たことはありません。
- Jekyll
- ……話す必要がなかったからね。
- Mordred
- 魔術協会ってのは、あれだろ。リージェントパークから
- ウェストミンスターにかけての地下にあるとかいう?
- Mordred
- オレが現界して、[#ジキル:こいつ]と会ってすぐに
- 始めたのがそこの確認だ。
- Mordred
- 大英博物館だっけか。
- そこに入口があるって話だから、行ってみたけどな。
- Mordred
- 入口なんざすっかり塞がってたぜ。
- 瓦礫の廃墟だ。
- Jekyll
- そう、珍しいことに[#建物が破壊されていた]。
- 完膚なきまでにね。
- Jekyll
- 今にして思えば、「魔霧計画」の首謀者たちによって
- 反抗の可能性を叩き潰されたのかも知れないな
- Anderson
- 破壊されていようが構わん。
- 瓦礫でもな。
- Anderson
- 魔術師たちが生きているならそれに超したことはないが、
- 別段、俺の目的にはさしたる影響もない。
- Anderson
- 必要なのは記録だ。資料だ。
- Anderson
- 重要な資料庫の類なら相当に頑丈な封印なりで
- 守られているのはまず確実だ。そこまで俺を連れて行け。
- Fou
- キュー……。
- フォウ……。
- Shakespeare
- でしたら吾輩も同行いたしましょう。
- 神秘の学府の跡地となれば、閃きの源泉にもなるはず!
- Dr. Roman
- 結構な大人数での行動になりそうだね。
- ……いや、待てよ?
- Dr. Roman
- ヘルタースケルターと遭遇するなら、
- 戦力は多いほうがいいか。うん。確かにそうだ。
- Fran
- ……ゥ……。
- ……ゥ……??
- ?1:フランはここにいたほうがいい
- ?2:危ないから、フランには留守番を
- ?!
- Mashu
- はい。現在のロンドンは特に危険な状況になっています。
- フランさんはここにいて下さいね。
- Fran
- ……ゥ、ウ……。
- Anderson
- では、出発だ。
- かつての華やかなりし神秘の学府を尋ねるとしよう。
- Anderson
- ああ、それとセイバー。
- よくよく俺たちひ弱なキャスターを守るように。
- Mordred
- あ? 守る、だ?
- そういうのはそこの盾ヤロウに言っとけ。
- Mashu
- あっ、え、ええと
- Jekyll
- よし、僕も行くからね!
- 出発だ!
- Mordred
- は?
- Mashu
- えっ?
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