ＰＣ－９８２１にマウス端子を介してアタリ（ＭＳＸ）仕様のジョイスティックを繋げる

＊＊＊　ＰＣ－９８２１にジョイスティックを繋げる　＊＊＊

ＰＣ－９８２１には、マウス端子を介してアタリ（ＭＳＸ）仕様のジョイスティッ
クが繋げられるようで、今回はその方法をお知らせします。但し、全ての機種で可
能かどうかは分かりません。動作確認した機種は以下の通りです。

	ＰＣ－９８２１Ａｐ２（Ａ－ＭＡＴＥ）
	ＰＣ－９８２１Ｃｂ（９８キャンビー）
	ＰＣ－９８２１Ｃｅ２（９８マルチ）

Ｂ－ＭＡＴＥとＸ－ＭＡＴＥは音源を内蔵していないので、接続できても使えない
でしょう（８６ボードを付ければいいのかっ）。


●ご注意－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
　このドキュメントで製作したものを接続した結果生じた、いかなる問題に関して
一切の保証はできません。予めご了承下さい。
　本ドキュメントの転載は自由です。


●製作－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
　実際に接続するには、変換ケーブルを自作しなければなりません。以下に必要な
部品を示します。

	品名 --------------------------	数量 -- 単価（円）---------
	コネクタ D-SUB 9Pin（オス）	２	８０～
	抵抗	 2.2KΩ			１	２０
	リード線			適量

コネクタは、市販品の「マウスコネクタをミニＤＩＮからＤ－ＳＵＢに変換するケ
ーブル」（Ｄ－ＳＵＢコネクタのバスマウスを繋げるためのもの）を持っていたの
で、それに繋げることを前提としています。ミニＤＩＮから直接繋げてももちろん
構わないと思いますが、ピン配置等は各自で調べて下さい(^^;。

Ｄ－ＳＵＢコネクタ（オス）のピン配置を示します。

	１　２　３　４　５	（ピン正面から見た場合）
	　６　７　８　９

１００円以上のコネクタならば、よく見ればピン番号が印字されています（ぼくが
入手したのは書いてなかった(^^;）。

次に、配線図を示します。マウス側もジョイスティック側もオスなので、予めマジ
ック等で区別を付けておくといいでしょう。

	マウス側		ＪＳ側
	  +5V 1 ---------------- 5 +5V
	   XA 2 ---------------- 1 FWD
	   XB 3 ---------------- 2 BACK
	   YA 4 ---------------- 3 LEFT
	   YB 5 ---------------- 4 RIGHT
	 LEFT 6 ---------------- 6 TRG1
	   NC 7 -------(*)------ 8 OUTPUT
	RIGHT 8 ---------------- 7 TRG2
	  GND 9 ---------------- 9 GND

	(*)部分は2.2KΩでプルアップ

プルアップとゆーのは、抵抗を介して＋５Ｖに接続することです。９８２１はリセ
ット時にＮＣ（NO CONNECTEDの略だけど端子は生きている）端子の入力でコネクタ
をマウスかジョイスティックに切り換えるようです（ソフト的に切り換えられるか
どうかは不明）。
具体的には、マウス側の７番ピンに抵抗の片方を繋ぎ、同じく１番ピンにもう片方
を接続してやります。もちろんマウス側の７番とＪＳ側の８番も、リード線でその
まま繋ぎます。

できあがったらケースなどに納めるといいでしょう。ぼくは１００円のプラスチッ
クケースに入れてます。予算のある人はソケット付きのコネクタで繋げば手間もか
からずすっきりさせられますが、１０００円近くかかるかも知れません(ﾟ-ﾟ。


さて、この変換ケーブルを使うには、前述の通り接続後リセットをかける必要があ
ります。一旦切り換えると、再びリセットをかけるまで元には戻らないので注意し
て下さい。

なにはともあれ、これで９８２１で音源ポート対応のジョイスティックが使えるよ
うになります（対応しているソフトは少ないでしょうけど(^^;）。

-	-	-	-	-	-	-	-	-	-

＊＊＊　おまけ・９８にメガドラパッドを繋げる　＊＊＊

これはソフトが対応していなければなりませんが、やはり変換ケーブルを介するこ
とで、セガのメガドライブ用ジョイパッドが使えるようになります。

部品はＤ－ＳＵＢ９ピンのオス・メスを各１個のみでＯＫです。メスコネクタのピ
ン配置は以下の通りです。

	５　４　３　２　１	（ピン正面から見た場合）
	　９　８　７　６

接続は以下の通りです。

	メス側			オス側（端子名称は勝手に付けました）
	   FWD 1 --------------- 1 FWD
	  BACK 2 --------------- 2 BACK
	  LEFT 3 --------------- 3 LEFT
	 RIGHT 4 --------------- 4 RIGHT
	   +5V 5 --------------- 5 +5V
	  TRG1 6 --------------- 6 TRG1
	  TRG2 7 --------------- 9 TRG2	 -+
	OUTPUT 8 --------------- 7 OUTPUT | この辺だけが変わってます
	   GND 9 --------------- 8 GND	 -+

要するに一部の端子を入れ替えるだけ。簡単ですね。Ｘ６８Ｋユーザーならば、電
波新聞社の６８用「チェルノブ」に添付の変換コネクタが同機能なのでそのまま使
えます。


さて、ディスカバリーの美少女格闘ゲーム(^^;「ヴァルキリー」は密かにメガドラ
パッド（しかも６ボタン）に対応しています。

「ヴァルキリー」の操作を通常のジョイスティックにしている場合は、まずキーボ
ードに戻しておいて下さい。
変換ケーブルを接続し、リセットしてゲームを起動します。コンフィギュレーショ
ン画面を出したら、おもむろにｆ・５キーを押して下さい。Ｐ１・Ｐ２の操作方法
で「ＭＤスティック」というのが選択できるようになります。あとは接続先のポー
トを指定するだけです（前述の方法で９８２１にジョイスティックを接続した場合
は「ＭＤスティック・音源ポート１」を選択します）。
なお、ＭＤパッドを接続せずに「ＭＤスティック」を選択すると、ＭＤパッドのス
テータスをタイムアウトまでチェックし続けるので処理が重たくなります。ご注意
下さい。また、ＭＤパッド接続時に通常のジョイスティックを入力選択していると、
ポーズ状態になるなど動作に支障が出ます。


メガドラに標準添付の３ボタンパッドももちろん使えますが、６Ｂパッドやファイ
ティングスティックなどで、ぜひとも４ボタンでプレイしてみましょう(^.^)。


				アトランティスネット　ATL1422　占地たろう