ベルトは動力を確実に伝達するため適正な張力で張られているが，ゴム製品なので走行距離が増えるにしたがい伸びや摩耗により緩んでくる。ベルトが緩むとベルト鳴きと呼ばれるキュルキュルとかキーという異音が発生する。発進時や加速時などは特に大きく鳴ることが多く，クルマから少し離れた所にいても聞こえるほどだ。
　また，張力も使用とともに弱まり，さらに高温に弱く経時的な熱劣化も起こる。劣化が進むと最終的にひび割れや剥離等が起こり切損する。