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- ユールモアの元首 : おのれ、頭の悪い愚民どもめ……!私の的確な指示で、この街は護られたではないか!
- ユールモアの元首 : それがなんだ、犠牲者の数が多すぎるだと!?ふざけるなッ!
- ユールモアの元首 : さては、元首の座を狙う連中が、よからぬ扇動をしているんじゃないか?
- ユールモアの元首 : そうだ……そうに違いない……。私は降りんぞ……絶対に……!
- ???? : 骨が折れますな、ユールモアの偉大なる元首殿。あなたは大変よくやっているのに、周りが馬鹿ばかりで困る。
- ユールモアの元首 : だ、誰だお前は!?ここへの立ち入りは、禁止されているはずだぞ!
- 黒法衣の男 : これは失敬……。しかし、内密な提案がございまして。
- 黒法衣の男 : 私は、あなたを支援したいのです。そのために、お命じいただければ、近隣にいる大罪喰いを捕らえて参りましょう。
- 黒法衣の男 : そいつと、あなたの奥方様が宿している胎児を使って、絶対の王を作るのです。さすれば王の父として、あなたの立場も盤石となりましょう。
- ユールモアの元首 : すばらしい、すばらしいぞ!我が息子、ヴァウスリーにかかれば、罪喰いがまるでペットか何かのようだ!
- ユールモアの元首 : これで我が一族には、永遠の地位と名誉が約束された!全世界を手中に収めるのも、時間の問題だな!
- 黒法衣の男 : ええ、是非。それによって、人は戦うことをやめ、進歩を捨て、光とともに停滞に沈む……。
- 黒法衣の男 : 実に結構でございます。光に満ちた世界こそ、私どもの……アシエンの望みなれば。
- ヤ・シュトラ : まずいわ……ついに限界が……!このままじゃ、彼女が罪喰いになってしまう……!
- ヤ・シュトラ : ウリエンジェ!対策があるんでしょう、早く……!
- リーン : ああ……空にも光が……!
- 水晶公 : 時は、来たれり。すべての大罪喰いの力が、ひとところに集まった。
- 水晶公 : その力……私がいただくぞ。
- アリゼー : 水晶公……!?あなた、何をするつもり!?
- 水晶公 : っ……お前がたくわえた膨大な力をクリスタルタワーに送り、私ごと、別の世界へ転移するのだ……!
- 水晶公 : ほかにも世界があると知ったときから、私はずっと、この瞬間を夢見てきた……。
- 水晶公 : こんな壊れかけの世界に留まるより、新天地で楽しく生きたい……当たり前だろう?そのために、お前を利用させてもらったのさ!
- リーン : そんな……!
- それじゃあ、こうなるとわかってて、わざと……!?
- アリゼー : 騙してたって言うなら、あの人を任せておけない!引きはがすわよ!
- ウリエンジェ : 手を出してはなりませんッ!
- ウリエンジェ : お願いします……今、このときだけは……彼の決意を、ただ、見届けてほしい……。
- ヤ・シュトラ : ……ああ……なんてこと……。ウリエンジェ、あなた、これをすべて知っていたのね……。
- ヤ・シュトラ : こんな乱暴な転移術は成功しない。別の世界になんて、辿りつくことはない……。
- ヤ・シュトラ : 水晶公はそれをわかっていながら、あの人には悟られまいと、嘘をついているんだわ……。
- アルフィノ : それは……どういう……。
- ヤ・シュトラ : 彼女からあふれた光の力を引き取って、世界と世界の間……次元の狭間で、砕け散る。
- ヤ・シュトラ : 水晶公は、自分の命と引き換えに、あの人もノルヴラントも救う気なのよ……!
- 水晶公 : ……冒険の終わりに、英雄が集めてきたものを、小悪党が少しばかりちょろまかす。
- 水晶公 : それだけのこと、ありきたりなオチのひとつさ。
- 水晶公 : あんたの物語はまだまだ続き、いずれこれも、取るに足らない笑い話になるだろう。
- 水晶公 : 名も知れぬ水晶公は、どこかの世界で、明日も楽しく暮らしている。だから……!
- エメトセルク : ……クリスタルタワーを制御できるのは、紅い眼を持つアラグの血族だけ。そしてそれは、第一世界には存在しえないものだ。
- エメトセルク : その男が、世界と……恐らく時まで渡って、何を大それたことを企んでいるのかと思ったが……
- エメトセルク : まさか、たかだかひとりの英雄様を救おうとしていたとは。まったく、馬鹿すぎて恐れ入る。
- エメトセルク : だが、成就するのはお前の計画じゃない。私たちの計画だ。
- サンクレッド : エメトセルク……お前……ッ!
- エメトセルク : おっと、動くなよ。水晶公は、まだ息があるはずだ……が、それもお前たち次第だぞ?
- エメトセルク : 残念だ……本当に……心底失望した。
- エメトセルク : お前なら、すべての光を取り込んでも平気かもしれない……そう思っていたのに、なんだそのザマは?化け物になりかけているじゃないか。
- エメトセルク : それじゃ、交渉する価値もない。今の「なりそこない」の人類には、その程度が限界か。
- エメトセルク : 私はアシエンだぞ?世界統合のために、あれこれ画策するのが仕事だ。
- エメトセルク : 第一世界においては、100年前、当時の英雄たちを利用して光を高める策を、同胞アログリフに授けた。
- エメトセルク : それで片がつかなかったので、次の策として、ヴァウスリーを造りだしたわけだ。
- エメトセルク : ……が、それもお前たちの到来によって、展望がなくなった。
- アルフィノ : 私たちに近づいてきた狙いは何だ……!
- エメトセルク : それについては、今まで散々話してきただろう?あれは本当だ、何ひとつ嘘はついていない。
- エメトセルク : お前たちは、私にとって裁定の材料だった。今の人類の精神性や強さ、可能性を知るための。
- エメトセルク : だから興味があったのは事実、教えたことも事実。結果によっては、味方として取り込むに値するとも思っていた。
- エメトセルク : ただし、合格の最低条件は、こいつがすべての光を飲み込んだ上で、それを自在に制御できるようになることだった。
- エメトセルク : それくらいでなければ、価値がない。手を取るほどの強者とは、認められない。
- サンクレッド : つまり、俺たちは落第とみなされたと……。ずいぶんと勝手な話だ。
- サンクレッド : だが、仮に合格していたとして、俺たちがアシエンにつくとは限らなかっただろう。
- エメトセルク : そのときは、殺せばいい。ため込まれた光が放出されて、少なくとも、すべての罪喰いを倒す前の状態には戻せる。
- エメトセルク : だからこそ、光そのものを持ち去られちゃ困るんだ。こいつの行動には、少しばかり焦らされた。
- エメトセルク : ふむ……まだ知性と姿は保ってるようだが、中身はもうほとんど罪喰いみたいなものだな。
- エメトセルク : お前の意志はどうあれ、これからは、いるだけで世界を光に包み込む。
- エメトセルク : 寄り添ってきた相手を罪喰いに変えるかもしれないし、正常なエーテルを喰らいたくて、無辜の人々を襲うようになるかもしれない。
- エメトセルク : そんなお前に、人類は立ち向かいもするだろう。だが……その強さを目にして、すぐに絶望する!
- エメトセルク : 「勝てるわけがない……私たちはもうおしまいだ……。 人はもう、何をしても無駄なのだ!」
- エメトセルク : 皮肉だなぁ……ヴァウスリーが幸福によって成し遂げようとしていた停滞を、お前が、絶望によって成し遂げるんだ。
- エメトセルク : さて、お前がとっとと世界を蹂躙してくれることを願いながら、私はそろそろ、おいとまするとしよう。
- アルフィノ : 水晶公……ッ!
- エメトセルク : お前たちにつきあっても、結局、何かが変わるほどの収穫は得られなかったんだ。これくらいの土産はもらっていくさ。
- エメトセルク : なりそこないの人類から学ぶことがあるとは思わなかったが、あいつが英雄様のために蓄えてきた知識と技術には、大変興味がある。
- エメトセルク : ……本当に、哀れだな。
- エメトセルク : お前が仲間と思っている連中も、そうなっては、もはや殺し合うしかない敵だ。
- エメトセルク : なまじ知性が残って、堪えがたくなったら、私のもとに来るがいい。 せめて嗤って、すべてを見届けてやろう。
- エメトセルク : テンペストと呼ばれる、黒き海の底。 その暗がりに、私の根城がある……。
- エメトセルク : ではな、化け物…………。
- アルバート : ……ああ、目が覚めたのか。
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