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Mami (scene0 ver.) MSS JP Text

Jan 12th, 2024
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  1. FILENAME: text_325031-1.txt
  2. まばゆ: こんにちは
  3. まばゆ: これから始まるのは
  4. まばゆ: scene0魔法少女ストーリー 巴マミさん編です
  5. まばゆ: どんな感じのお話になるのか ちょっと見当がつきませんね…
  6. まばゆ: 可愛い系のお話でしょうか? それともかっこいい系…?
  7. まばゆ: さて、楽屋からは このくらいにして
  8. まばゆ: 巴さんのストーリーを 観ていくことにしましょう…
  9. ほむら: それじゃいきます!
  10. ほむら: やあああああっ!
  11. ほむら: うわあああああ!
  12. ほむらの声: えいっ!
  13. ほむらの声: えいっ!
  14. ほむらの声: えいいっ!
  15. カチッ
  16. ほむら: はぁ、はぁ、はぁ…
  17. まどか: あっ、すごい…
  18. まどか: 一瞬で、ドラム缶が ヘコんじゃった…
  19. ほむら: ど、どうでしょうか? 私の魔法は…
  20. まどか: どう思う、マミさん?
  21. マミ: 時間停止ねぇ…
  22. マミ: 確かにすごいけれど 使い方が問題よね
  23. まどか: 晴れましたね
  24. マミ: そうね、よかったわ
  25. ほむら: あの…ありがとうございました 巴さん
  26. ほむら: 戦い方の相談に乗ってもらって…
  27. マミ: お礼なんていいわよ
  28. マミ: 一緒にワルプルギスの夜と戦う 仲間なんだから
  29. ほむら: あ…ありがとうございます
  30. マミ: 実は、暁美さんの魔法を どう活かしていくか
  31. マミ: 私に考えがあるんだけど…
  32. まどか: えっ
  33. ほむら: ぜひ、聞かせてください
  34. マミ: 決まりね
  35. マミ: これからケーキ屋さんに 寄っていく予定だから
  36. マミ: そこで話をしましょう
  37. まどか: えっ、マミさんの言ってた ケーキ屋さんって…
  38. まどか: レコンパンスの ことだったんですか?
  39. マミ: あら、知ってるの?
  40. マミ: このお店のケーキが好きで よく買いにくるのよ
  41. まどか: そうだったんですね
  42. マミ: 鹿目さんもよく来るのね
  43. まどか: はい!
  44. まどか: 少し前に、エイミーのことで お世話になって…
  45. マミ: エイミー…? あっ…
  46. マミ: 鹿目さんが魔法少女になるときに
  47. マミ: 助けてあげたっていう 子猫のことね
  48. まどか: そうなんです
  49.  
  50. FILENAME: text_325031-2.txt
  51. カランカラン
  52. 咲笑: いらっしゃいませー
  53. マミ: こんにちは
  54. 咲笑: あら… まどかちゃんも一緒?
  55. 咲笑: 知らなかったわ
  56. 咲笑: うちの常連さんとまどかちゃんが お友だちだったなんて
  57. まどか: あっ、マミさんとは 最近知り合ったんです
  58. マミ: 今日はテイクアウトじゃなくて 3人でお茶をしにきたんです
  59. 咲笑: 一度に3人も… ありがたいわ
  60. 咲笑: 今日は見ての通り ガラガラだったもの
  61. マミ: それは寂しいですね
  62. 咲笑: というわけで お好きなお席へどうぞ
  63. ほむら: …なるほど そういうやり方が…
  64. ほむら: 確かに、爆弾を武器にして 立ちまわれば
  65. ほむら: 私の魔法を活かせるかも…!
  66. マミ: しっ、声が大きくなってるわよ
  67. ほむら: あっ …すっ、すみません
  68. マミ: うまく行くかどうか… 早めに試してみたいところだけど
  69. 咲笑: お待たせしました 特製ブレンドティーと…
  70. 咲笑: それから、レモンケーキ!
  71. マミ: えっ…
  72. 咲笑: フフッ、ケーキはサービスよ♪
  73. まどか: わぁ、ありがとうございます
  74. ほむら: …いいんですか?
  75. 咲笑: 遠慮しないで! 見込み違いで作りすぎちゃったの
  76. マミ: お気遣いいただいて ありがとうございます
  77. マミ: このお店は ブレンドティーもおいしいのよ
  78. ほむら: はい…ポットから とってもいい香りがします…
  79. マミ: さっそくいただきましょうか 暁美さん、鹿目さん
  80. まどか: はいっ!
  81. 咲笑: …………
  82. 咲笑: …あけみ…暁美? 暁美…ほむらちゃん?
  83. ほむら: えっ、私の名前 知ってるんですか?
  84. 咲笑: やっぱり、思った通りね
  85. 咲笑: 最近、病院から ケーキの注文をいただいたの
  86. 咲笑: 退院祝いのケーキに 名前を入れてほしいって
  87. ほむら: あっ! あのときのケーキ…
  88. 医師: 退院祝いのケーキを 用意したんだ
  89. 医師: みんなで一緒に食べよう
  90. ほむら: は…はいっ!
  91. ほむら: …あれって このお店のだったんですね
  92. マミ: 3人ともレコンパンスと 縁があったなんて…
  93. 咲笑: ほんと、びっくりね
  94. 咲笑: あ…いけない
  95. 咲笑: お店がヒマだからってつい お話に割り込んじゃったわ
  96. まどか: そんな! 全然大丈夫です
  97. マミ: よかったら一緒に お話、しませんか?
  98. 咲笑: あらあら お誘い、うれしいわ
  99. 咲笑: ちょうどまばゆちゃんも いなくて退屈だし…
  100. 咲笑: 次のお客さんが来るまで
  101. 咲笑: おしゃべりに 混ぜてもらおうかな
  102. ほむら: まばゆ…さん?
  103. 咲笑: あ、普段このお店を 手伝ってもらってる子よ
  104.  
  105. FILENAME: text_325031-3.txt
  106. 咲笑: …でね、まばゆちゃんに 教えてもらった
  107. 咲笑: その映画を観てみたんだけど
  108. 咲笑: アメコミものって聞いて 想像してたのと違って
  109. 咲笑: 最後、すごく泣けたの!
  110. マミ: …切ないお話だったんですか?
  111. 咲笑: そう、切ないの
  112. 咲笑: 主人公はヒーローとしての力を 私利私欲のためじゃなくて
  113. 咲笑: 正しいことに使うって 決意するんだけど
  114. 咲笑: そのせいで最後は 好きな人のことも諦めて
  115. 咲笑: ひとりぼっちで 戦い続けなきゃいけなくて…
  116. 咲笑: …ハッ、ごめんなさい!
  117. 咲笑: いま、さりげなく ネタバレしちゃったかも!
  118. マミ: いえ、大丈夫ですよ
  119. マミ: 最後まで聞いたおかげで むしろ興味が出てきましたし
  120. ほむら: 私も…
  121. 咲笑: そう言ってもらえると 助かるわ
  122. 咲笑: …それにしても、観終わって 少し考えちゃったわ
  123. マミ: 何をですか?
  124. 咲笑: 私はお菓子作りくらいしか 得意なことなんてないけれど
  125. 咲笑: もしも、たくさんの人を 助けられるような
  126. 咲笑: すごい力を持っちゃったとしたら
  127. 咲笑: 同じ決断ができるのかしら、って
  128. まどか&ほむら: …………
  129. マミ: ………… …………
  130. マミ: もしかしたら…
  131. マミ: そんなに難しく考えることじゃ ないかもしれませんよ
  132. マミ: 映画に出てくるヒーローみたいな 力がなくったって
  133. マミ: 目の前に困ってる人がいて 助けられる力が自分にあったら
  134. マミ: 手をさしのべるのは 自然なことだと思うんです
  135. まどか: …そうですよね! そう思います
  136. 咲笑: へええ…
  137. マミ: …?
  138. まどか: 何か変ですか?
  139. 咲笑: うぅん、それが自然に 思えるっていうのは
  140. 咲笑: マミちゃんたちって根っからの 正義のヒロイン気質なのね!
  141. まどか: ひ…ヒロイン気質?
  142. 咲笑: そうよ
  143. 咲笑: いざとなると、臆病になったり いろいろ考えちゃったりして
  144. 咲笑: 何もできないのが普通だもの
  145. 咲笑: まして本当に、そんな すごい力を持ってしまったら
  146. 咲笑: 普通の人には 想像もつかないような
  147. 咲笑: 悩みが出てくるかもしれないし
  148. マミ: ………… …そうですね
  149. マミ: そんな力があるって 信じてくれる人はいないから
  150. マミ: 誰にも本当のことが 言えなかったり
  151. マミ: 恐くても、つらくても 誰にも相談できなくて
  152. マミ: ひとりで抱え込んでしまったり…
  153. まどか: マミさん…
  154. 咲笑: …そうね
  155. 咲笑: もしも本物のヒーローや ヒロインがいたら
  156. 咲笑: そういうことで悩んでるかも しれないものね
  157. マミ: はい…でも、もし仮に そんな立場になったとしても
  158. マミ: 守れる力があるのなら 守るのは当然だって
  159. マミ: そんな風に 思える人でいたいですね
  160. ほむら: …………
  161. カランカラン
  162. 咲笑: …あら、いけない お客さんだわ!
  163. 咲笑: いらっしゃいませー
  164. マミ: それじゃ、最初の話の続きを しましょうか
  165. ほむら: はい、爆弾…じゃなくて! …私の戦い方の話ですね
  166.  
  167. FILENAME: text_325031-4.txt
  168. 咲笑: …お持ち帰りですね ありがとうございます
  169. 咲笑: コーヒー豆、ただいま お挽きしますので
  170. 咲笑: おかけになってお待ちください
  171. よろしくね
  172. ほむら: あの親子も常連さんでしょうか
  173. マミ: そうみたいね
  174. マミ: ケーキと一緒にコーヒー豆を 買っていく人もいるから
  175. …あっ 豆の匂い、今日は違う!
  176. いつもと違う銘柄だからね わかるの?
  177. うんっ
  178. 咲笑: すごいわね …将来、バリスタになれるかも?
  179. 本人は、他に目指してるものが あるみたいですけどね
  180. ほら、テレビに出てくる 変身ヒロインっていうか…
  181. 咲笑: …魔法少女?
  182. そう、それです
  183. うん、わたしも大きくなったら 魔法少女になるの!
  184. 咲笑: 魔法少女かぁ…
  185. 咲笑: 最近はどんな番組が 人気なのかしら
  186. テレビの話じゃないよ 魔法少女は本当にいるんだから!
  187. …最近、ずっとこうなんです
  188. 咲笑: あら、そうなんですね
  189. 咲笑: いつかなれるといいわね
  190. ほむら: …あの子、魔法少女がいるって 信じてるみたい
  191. まどか: 本当にいるって知ったら きっと驚くよね
  192. まどか: …ね、マミさん
  193. マミ: ………… …………
  194. まどか: …マミさん?
  195. マミ: あ… …ええ、そうね
  196. マミ: …そろそろ帰りましょうか
  197. ほむら: はい
  198. マミ: あ、そうだ その前に…
  199. マミ: 私の家の近くまで つきあってくれる?
  200. <マミの家の前>
  201. マミ: お待たせ 暁美さん
  202. ほむら: あ、この本…
  203. マミ: そう、爆弾作りの参考にどうぞ
  204. マミ: しばらく貸してあげる 役に立ててちょうだい
  205. ほむら: はっ…はいっ ありがとうございます
  206. ほむら: さっそく読んで準備します! それじゃ…
  207. まどか: またね、ほむらちゃん
  208. マミ: 鹿目さんの家は どっちの方向だったかしら
  209. まどか: あっ、わたしは…
  210. まどか: 今日もさやかちゃんを 探そうかなって
  211. マミ: 美樹さやかさん…
  212. マミ: …そうね、心配ね 今日で3日目だものね
  213. マミ: おとといと昨日 みんなで一緒に探したけど
  214. マミ: 見つけられなかったのよね…
  215. まどか: はい…今日からは 警察や大人の人たちが
  216. まどか: 捜索の人数を増やして 探してくれているから
  217. まどか: あとは任せるようにって お話でしたけど…
  218. まどか: やっぱり、いてもたっても いられないんです
  219. まどか: わたしにもできることが あるんじゃないかって…
  220. マミ: …そうよね
  221. マミ: もしも、魔女か使い魔が 関係していたら…
  222. マミ: 対処できるのは 私たちだけだものね
  223. マミ: もう一度、一緒に探しましょう
  224. マミ: 魔女や使い魔が出そうな場所を 重点的にね
  225. まどか: いいんですか? ありがとうございます!
  226. マミ: 私たちは魔法少女だもの
  227. まどか: そうですよね
  228. まどか: 『守れる力があるのなら 守るのは当然』…ですよね!
  229. マミ: ええ、その通りよ
  230. ポツ…ポツ…
  231. まどか: …あれっ?
  232. マミ: 雲ゆきが怪しいわね また雨がぱらついてきたわ
  233. マミ: いいものじゃないわよ 魔法少女なんて
  234.  
  235. FILENAME: text_325032-1.txt
  236. まどか: …さやかちゃん、まだ 見つかってないって
  237. ほむら: 鹿目さん…
  238. まどか: どこへ行っちゃったんだろう さやかちゃん…
  239. マミ: …今日も、私たちの他に
  240. マミ: たくさんの人が 探してくれているわ
  241. マミ: 私たちは、私たちにしか 探せない場所を探しましょう
  242. ほむら: …魔女の結界ですね
  243. マミ: そうよ
  244. マミ: もし、魔女を見つけたら
  245. マミ: 今日は暁美さんメインで 戦ってもらおうかしら
  246. ほむら: えっ… わっ、私がですか!?
  247. マミ: さっそく 爆弾を作ってきたんでしょう?
  248. ほむら: は、はい…
  249. まどか: ほむらちゃん、昨日遅くまで 特訓してたんだよね?
  250. ほむら: うん…
  251. ほむら: 爆弾の威力を確かめてみた だけだけど…
  252. マミ: 威力は充分だったんでしょ?
  253. マミ: だったら次は 実戦で試すべきだと思うの
  254. ほむら: …………
  255. ほむら: わっ…わかりました やってみます!
  256. まどか: がんばろうね、ほむらちゃん
  257. ほむら: うん…あっ、でも
  258. ほむら: 今日、魔女が見つかるって 決まったわけじゃないけど
  259. マミ: そういえば…
  260. マミ: ちょっと 気になる場所があるの
  261. マミ: ここが、昨日ガス漏れの 事故があった場所ね…
  262. まどか: ソウルジェムも反応してる 魔女の仕業だったんだ
  263. マミ: 昨日も被害が出ている以上 のんびりとはしていられないわ
  264. マミ: 暁美さん、期待しているわよ
  265. ほむら: はいっ!
  266. マミ&ほむら: ――っ!?
  267. まどか: マミさん!
  268. マミ: …ええ、見つけたわ 魔女ね
  269. マミ: いくわよ! 鹿目さん、暁美さん!
  270. まどか&ほむら: はいっ!
  271.  
  272. FILENAME: text_325032-2.txt
  273. ほむら: えいっ!
  274. カチッ
  275. まどか: わわっ!?
  276. まどか: やったぁ!
  277. まどか: すごいよ、ほむらちゃん!
  278. マミ: お見事ね
  279. ほむら: でも、美樹さん… この結界にもいませんでしたね
  280. まどか: …うん…
  281. マミ: 諦めてはダメよ 別の場所を探しましょう
  282. まどか: はいっ
  283. まどか: あっ…あの、マミさん 次は手分けして探してみませんか
  284. まどか: その方が 3人でまとまって動くより
  285. まどか: いろんな場所を探せますし
  286. マミ: そうね…それじゃ 二手に分かれましょうか
  287. マミ: 鹿目さんは西 私と暁美さんは東でどう?
  288. マミ: 暁美さんはまだ
  289. マミ: ひとりで魔女と戦うのは 危険だと思うから
  290. まどか: わかりました!
  291. マミ: 絶対に無理はしないで
  292. マミ: 危ないと思ったらすぐに 私を呼ぶのよ
  293. まどか: はい 注意していきます
  294. マミ: それじゃ、行きましょうか 暁美さん
  295. ザッ…
  296. マミ: 暁美さんが 戦えるようになったのは…
  297. マミ: 今日の収穫だったわね
  298. ほむら: あ、ありがとうございます
  299. ほむら: でも、もっともっと 強くならないと…
  300. マミ: そうね、暁美さんと鹿目さんの ふたりには
  301. マミ: ワルプルギスの夜が来る前に 一人前になってもらわないと
  302. マミ: いけないものね
  303. ほむら: …はい
  304. マミ: 私が暁美さんと会ってから 今日で4日よね
  305. マミ: たった4日で、これだけ 戦えるようになったんだから
  306. マミ: 将来有望よ
  307. ほむら: そ、そんな…
  308. マミ: 初めて鹿目さんに 暁美さんを紹介されたときは
  309. マミ: 驚いちゃったけど
  310. ほむら: あ…あの日のことは その…!
  311. ほむら: いろいろと、失敗しちゃって…
  312. ほむら: 鹿目さん!
  313. まどか: …!
  314. ほむら: 私も魔法少女になったんだよ!
  315. ほむら: これから一緒にがんばろうね!
  316. まどか: あ…えっと…
  317. マミ: ええと、つまり…
  318. マミ: あなたは、私たちの知らない 未来でキュゥべえと契約した
  319. マミ: それで時間がリセットされて もう一度やり直すことになった?
  320. ほむら: はい、そういうことです
  321. マミ: 時間操作なんて…そんな魔法 本当に存在するのかしら
  322. ほむら: あのときはまだ、自分の魔法も うまく使いこなせなかったし…
  323. マミ: 魔法少女になったばかりだもの 無理もないわ
  324. マミ: 私だって、最初の頃は 上手に戦えなかったし…
  325. ほむら: そうなんですか?
  326. マミ: そうよ 試行錯誤の連続
  327.  
  328. FILENAME: text_325032-3.txt
  329. マミ: あの頃はね…
  330. マミ: 魔法少女になって 魔女と戦う宿命を負って
  331. マミ: ただ生き延びるのに必死だった
  332. ほむら: 確か、巴さんの銃って… リボンでできているんですよね?
  333. マミ: そうよ
  334. マミ: 暁美さんが時間を操るように 私が操るのはリボン
  335. マミ: リボンで相手を縛って 動けなくして
  336. マミ: 銃で一気に仕留める… これが私の基本的な戦い方
  337. マミ: でも、このスタイルに たどり着くまでは
  338. マミ: ずいぶん苦労したのよ
  339. ほむら: そうなんですか?
  340. マミ: …!
  341. マミ: うっ…
  342. マミ: 最初から思い通りに 立ちまわれたわけじゃないから…
  343. マミ: ただ縛るだけじゃなくて 完全に動きを封じて
  344. マミ: その間に、確実に仕留めるだけの 攻撃の威力も必要だし
  345. ほむら: なるほど…
  346. マミ: ただね、暁美さんの戦い方も 考え方は同じだと思うの
  347. ほむら: あ…そうですね
  348. ほむら: 時間を止めて…動きを封じて その間に攻撃する…
  349. マミ: そう
  350. マミ: だから先輩として、いろいろと アドバイスできると思うわ
  351. ほむら: ぜひ、聞かせてほしいです…!
  352. マミ: ええ 歩きながら話しましょう
  353. マミ: …私たちみたいに 相手の動きを封じる戦術はね
  354. マミ: こちらの手の内を知らない相手に 絶大な効果を発揮するわ
  355. ほむら: はい…
  356. マミ: ただ、敵が動けない間に 一気に仕留めないと
  357. マミ: 反撃されて 厄介なことになってしまうの
  358. マミ: 私の場合は、大きな銃を出したり
  359. マミ: 集中砲火で威力を上げたり してるんだけど…
  360. ほむら: えっと… 昨日、実験してみたんですけど
  361. ほむら: 時間を止めている間に 爆弾をふたつ起爆しておけば
  362. ほむら: 時間が動き出すと同時に ふたつ爆発するみたいです
  363. マミ: すごいじゃない!
  364. マミ: それって、攻撃力を何倍にも 圧縮できるってことよ!
  365. ほむら: こ…攻撃力を圧縮?
  366. マミ: そうよ、爆弾を5個投げれば 攻撃力も5倍になるわけだから
  367. マミ: 今日の魔女より強い相手にだって 対抗できるようになるわ
  368. ほむら: そう…ですよね よかった…
  369. ほむら: 巴さんにそう言ってもらえて ホッとしました
  370. ほむら: 私の魔法でも 魔女と充分戦えるんだって…
  371. マミ: ええ、でも油断は禁物よ
  372. マミ: 特に、魔力の使いすぎには 注意が必要ね
  373. マミ: 魔法が使えなければ 万事休すだから
  374. ほむら: そっか…そうですよね
  375. マミ: 生き残るために 何より大切なのは
  376. マミ: グリーフシードを確保して
  377. マミ: ソウルジェムを最善の状態に 保っておくこと
  378. ほむら: なるほど…
  379. マミ: それともうひとつ
  380. マミ: 私たちのような戦い方には 大きな弱点があるわ
  381. ほむら: 弱点…?
  382. マミ: そう 手の内を知られている相手には
  383. マミ: 対処される可能性が あるっていうことよ
  384. ほむら: どういうことでしょうか?
  385. マミ: たとえば暁美さんと私が 戦うことになったとしたら?
  386. ほむら: 私が…巴さんと!?
  387. マミ: ふふ、たとえばの話よ そうなったら、どうする?
  388. ほむら: …えっと、隙を見て 時間を止めて…
  389. マミ: あなたが時間を止めるには その盾に触れる必要があるわよね
  390. マミ: その前にリボンで暁美さんの 腕を縛れば、時間は止められない
  391. ほむら: あ…
  392. マミ: もちろん、私が暁美さんと 対立するなんてことはないけれど
  393. マミ: あなたの魔法のことは 他の人には言わない方がいいわ
  394. マミ: 鹿目さんと私と、3人だけの 秘密にしておきましょう?
  395. ほむら: は…はい
  396. ほむら: あの、でもそれって…
  397. ほむら: 誰か他の人と戦う可能性が あるっていうこと…ですか?
  398. マミ: …ごめんなさい
  399. マミ: 理由は後で話すから もう少し待ってくれる?
  400. ほむら: わかりました
  401. マミ: さて、と…そろそろ 鹿目さんと合流しましょう
  402. ほむら: はいっ
  403. 杏子: チッ…
  404. 杏子: マミのやつ、何やってんだか
  405.  
  406. FILENAME: text_325032-4.txt
  407. 杏子: 今回のは貸しにしといてやるよ
  408. 杏子: けど、次にまた こんなヌルい真似してたら
  409. 杏子: この町ごと、あたしが奪ってやる
  410. マミ: …ふぅ、行ったわね
  411. ほむら: 鹿目さんっ!!
  412. まどか: ほむらちゃん 心配かけてごめんね…
  413. マミ: …暁美さん
  414. ほむら: はっ…はい
  415. マミ: 前に私が言ったことの意味が… 今のでわかったんじゃないかしら
  416. マミ: あなたの魔法のことは 他の人には言わない方がいいわ
  417. マミ: 鹿目さんと私と、3人だけの 秘密にしておきましょう?
  418. ほむら: はい…今日みたいに
  419. ほむら: 魔法少女同士で対立して 争わざるを得ないこともある…
  420. ほむら: だから無暗に 手札を見せないようにすることが
  421. ほむら: 大事なんですね
  422. マミ: ええ もし、暁美さんの魔法が
  423. マミ: 今の佐倉さんのような相手に 知られてしまったら…
  424. マミ: 敵対関係になったとき
  425. マミ: 圧倒的に不利な状況に 追い込まれるわ
  426. マミ: 暁美さんみたいに 相手が知らないことが
  427. マミ: 有利に働く魔法の使い手は 特に、ね
  428. ほむら: はい…
  429. まどか: ………… …………
  430. まどか: どうして、魔法少女同士で 争わないといけないのかな…
  431. ほむら: 鹿目さん…
  432. まどか: この間にも魔女のせいで
  433. まどか: 誰かが傷ついてるかも しれないのに
  434. まどか: さやかちゃんはまだ 見つからないし
  435. まどか: 仁美ちゃんもケガしちゃって…
  436. マミ: …………
  437. マミ: 今日はもう遅いし パトロールは終わりにしましょ
  438. マミ: 家まで送っていくわ 鹿目さん
  439. ほむら: …わ、私も!
  440. まどか: えっ… ひとりで大丈夫ですよ
  441. マミ: そんな顔した鹿目さんを ひとりで行かせられないわよ
  442. まどか: …送ってくれて ありがとうございます
  443. まどか: ここまでで大丈夫です わたしの家、すぐそこですから
  444. マミ: そうね、じゃあここで
  445. ほむら: また明日
  446. マミ: …行ったわね
  447. マミ: ひと晩ぐっすり寝て 立ち直ってくれるといいけど…
  448. マミ: 暁美さん、悪いんだけど ちょっとつきあってくれる?
  449. マミ: ひとつ確かめたいことがあるの
  450. ほむら: えっ? は、はい…!
  451. ほむら: …あの、もとの場所に 戻ってきましたけど
  452. マミ: ひと気のないところじゃないと 困るからよ
  453. マミ: 暁美さんの魔法の効果を 確かめるためにね
  454. ほむら: 私の魔法…ですか?
  455. マミ: そう、さっきここに ふたりで駆けつけたときは
  456. マミ: 時間停止の魔法の途中でも 一緒に動けていたわよね
  457. ほむら: はい
  458. ほむら: 巴さんとリボンで 繋がっていたので…
  459. マミ: その状態なら 暁美さんだけじゃなく
  460. マミ: 私の攻撃力も 圧縮できるかもしれないと思って
  461. ほむら: あ…
  462. ほむら: わかりました! それを試すんですね?
  463. ほむら: 時間を止めました
  464. マミ: じゃあ、いくわよ!
  465. マミ: ハァッ!
  466. マミ: いいわ 魔法を解除して!
  467. ほむら: はいっ
  468. ほむら: すごい…!
  469. マミ: いけそうね
  470. ほむら: 私と直接触れあってなくても…
  471. ほむら: リボンで繋がっていれば こんな風に動けるんですね
  472. マミ: そうね…魔力のこもった リボンだからかしら?
  473. マミ: 鹿目さんも飛び道具が武器だから 3人なら、もっと効果的よね
  474. マミ: 暁美さんが私と鹿目さんの サポート役をしてくれたら
  475. マミ: 3人でバラバラに攻撃するより ずっと強くなれると思うの
  476. ほむら: サポート役…こんな私でも 役に立てるんだ…!
  477. マミ: ふふふ よろしく頼むわね、暁美さん
  478. ほむら: 巴さん、ありがとうございます
  479. ほむら: 少しずつだけど 自分の魔法を活かした戦い方が
  480. ほむら: わかってきた気がします…
  481. ほむら: 何もかも、巴さんのおかげです!
  482. マミ: …感謝するのは私の方よ
  483. ほむら: えっ… どうしてですか?
  484. マミ: 暁美さんに、鹿目さん…
  485. マミ: 魔法少女同士、悩みを わかちあえる仲間ができて
  486. マミ: 今の私は とても充実しているの
  487. マミ: 魔法少女の仲間ができたのは 初めてじゃないんだけど…
  488. ほむら: あ…
  489. まどか: マミさん、佐倉さんって…?
  490. マミ: 彼女はかつて、私と一緒に 魔女と戦ったわ
  491. マミ: でも…
  492. マミ: 今はもう、仲間じゃない
  493. マミ: …初めてじゃないからこそ その大切さが
  494. マミ: 余計に身に沁みてしまうのかも しれないわね
  495. ほむら: 巴さん…
  496. マミ: さて、実験も終わったし 今日はお開きにしましょう
  497. マミ: 次は、爆弾以外に
  498. マミ: 暁美さんが使えそうな武器を 考えてみたいわね
  499. ほむら: 爆弾以外の…武器…
  500. ほむら: 巴さんの…銃みたいな?
  501. マミ: 確かに、それもいいかもね
  502. マミ: 暁美さんには もっともっと強くなって
  503. マミ: いつか、私の助けなんか
  504. マミ: いらないくらいに なってほしいもの
  505. マミ: 私…独りぼっちじゃないもの
  506.  
  507. FILENAME: text_325033-1.txt
  508. マミ: …………
  509. ザッ…
  510. マミ: …あなたは?
  511. ほむら: 暁美ほむら この町の新しい魔法少女よ
  512. マミ: …………
  513. マミ: 私に用?
  514. ほむら: ええ
  515. ほむら: この町を私に 譲ってもらえるかしら
  516. マミ: 穏やかじゃないわね
  517. ほむら: そうね
  518. ほむら: もとから穏便に すませるつもりなんてないもの
  519. マミ: …!
  520. ほむら: (前の周では、巴マミと 休戦協定を結んだけれど)
  521. ほむら: (そんな、生やさしい手段を 取ったせいで)
  522. ほむら: (誰もが傷つく結果を 招いてしまった…)
  523. ほむら: (同じ過ちは繰り返さない)
  524. ほむら: (…巴マミには 完全に手を引いてもらう)
  525. ほむら: …最初に条件を決めましょう
  526. ほむら: どちらかが負けを認めたら 勝負あり
  527. ほむら: 私が勝ったら あなたはこの見滝原で
  528. ほむら: 魔法少女としての活動を 一切やめてもらう
  529. ほむら: 他の魔法少女やその候補との 接触も禁止よ
  530. マミ: 構わないわ
  531. マミ: その代わり、私が勝ったら…
  532. ほむら: 無条件で あなたの言う通りにするわ
  533. ほむら: この町から出ていけと言うなら 出ていくし
  534. ほむら: 命をさしだせと言うならそうする
  535. マミ: ずいぶんな自信ね
  536. ほむら: ええ 勝つのは私だもの
  537. マミ: …いいわ、その条件で
  538. ほむら: 開始の合図は あなたが決めていい
  539. マミ: それじゃ…
  540. マミ: あの公園の時計が 5分を指した瞬間でどうかしら
  541. ほむら: 問題ないわ そうしましょう
  542. ほむら: ………… …………
  543. マミ: (あの余裕…)
  544. マミ: (私の手の内は知られていると 考えてよさそうね)
  545. マミ: (いきなりリボンを放って 動きを封じようとしても)
  546. マミ: (先手を打って対処される…)
  547. ほむら: …………
  548. チラ
  549. マミ: …?
  550. マミ: (あの目…何かを狙ってる?)
  551. マミ: (戦う前から勝ちを確信している 様子と考えあわせると)
  552. マミ: (絶対的な切り札を 隠し持っている可能性が高い)
  553. マミ: (…だったら)
  554. マミ: (先に切り札を使われないよう 開始と同時に仕掛けるべきね)
  555. ほむら: …………
  556. マミ: (もうすぐ時計が5分を指す…)
  557. カチッ
  558. マミ&ほむら: …!
  559. マミ: いくわよ!
  560.  
  561. FILENAME: text_325033-2.txt
  562. ほむら: ――っ!?
  563. マミ: 逃がさないわよ!
  564. ほむら: くっ…
  565. ほむら: (…盾に触れる隙がない)
  566. ほむら: (時間操作の魔法のことは 知られてないはずなのに)
  567. ほむら: (切り札を使わせないように 休みなく攻撃してきている)
  568. ほむら: でも…
  569. マミ: …やるわね
  570. マミ: (もう少しで 逃げ場がなくなって)
  571. マミ: (リボンで拘束できたのに)
  572. マミ: (反撃されて 逃げ道を作られたわ)
  573. マミ: じゃあ… これでどう?
  574. マミ: ―マミ― ハァッ
  575. ほむら: ―ほむら― くっ…
  576. マミ: ―マミ― ぎりぎり避けたわね けれど…
  577. マミ: ―マミ― 次は逃がさないわよ
  578. ほむら: (こちらに隙を与えないためには 休みなく攻撃する必要がある)
  579. ほむら: (だからまだ、向こうも 切り札を繰り出す余裕はない)
  580. チラッ
  581. ほむら: …………
  582. ほむら: (…リボンで縛られたら 魔法を封じられる危険がある)
  583. ほむら: (あちらが隙を見せて 私が時間操作の魔法を使うのと)
  584. ほむら: (私が根負けして、巴マミに 拘束の魔法を使われるのと)
  585. ほむら: (どっちが先かの勝負…)
  586. マミ: ハッ!
  587. マミ: (今の視線… 自分の左腕を見た?)
  588. マミ: (盾から新しい銃を出すため?)
  589. マミ: (いえ…弾数はまだ 足りているはず…)
  590. マミ: (もしかすると… あの盾そのものに)
  591. マミ: (切り札となる魔法が?)
  592. マミ: (それなら…)
  593. マミ: …!
  594. ほむら: そこ!
  595. マミ: ――っ!?
  596. ほむら: (バランスを崩した…!?)
  597. マミ: くぅっ
  598. ほむら: (…無駄なあがきね 隙は逃さない)
  599. ほむら: (ここで…)
  600. カチッ
  601. ほむら: …………
  602. ほむら: …やっと時間を止められた
  603. マミ: あなたの魔法のことは 他の人には言わない方がいいわ
  604. ほむら: 魔法の効果も、発動の方法も 秘密にしていたのに…
  605. ほむら: ここまで てこずってしまうなんて
  606. ほむら: (これで時間が動き出せば)
  607. ほむら: (回避できない4発の銃弾が 一斉に巴マミを襲う)
  608. ほむら: (ぎりぎり命中しないように 狙いを外したけれど)
  609. ほむら: (勝負あったことは わかるはず…)
  610. ほむら: (時間が止まる直前に放った 巴マミの攻撃が)
  611. ほむら: (こちらに当たることはない)
  612. ほむら: (私の完勝よ)
  613. ほむら: …………
  614. ほむら: (時間停止を解除)
  615. ほむら: (…これで、決着ね)
  616. マミ: ――っ!?
  617. ほむら: なっ…
  618. ほむら: (リボン…どこから!?)
  619. ほむら: これはっ…!
  620.  
  621. FILENAME: text_325033-3.txt
  622. ほむら: これはっ…!
  623. ほむら: (バランスを崩してみせたのも 苦しまぎれの銃弾も、全部フェイクで…)
  624. ほむら: (最初から、盾を狙っていた?)
  625. ほむら: (…時間操作を完璧に封じられた まさか…知っていたの?)
  626. マミ: …………
  627. マミ: …お見事ね 私の負けよ
  628. ほむら: …………
  629. マミ: あなたが最後の札を切る方が 早かったわ
  630. マミ: どんな魔法を使ったのかは わからないけれど…
  631. マミ: 4発の銃弾が別々の方向から 一斉に襲いかかってきた
  632. マミ: そのすべてが 一歩間違えば致命傷…
  633. マミ: その気になれば当てることの できる攻撃だった
  634. マミ: …私の完敗ね
  635. マミ: あなたの視線を追って
  636. マミ: その盾を封じれば勝てると踏んで 勝負をかけたのだけど…
  637. マミ: そちらの魔法が効果を 発揮する方が
  638. マミ: 一瞬、早かったようね
  639. ほむら: …………
  640. ほむら: (ええ…紙一重だったわ)
  641. ほむら: (リボンが届く前に 時間が停止したから勝てただけ)
  642. ほむら: (手の内がまだ知られていない)
  643. ほむら: (圧倒的に有利な条件で 挑んだはずなのに…)
  644. マミ: …あなたは戦い方を心得た 魔法少女みたいね
  645. ほむら: それは…
  646. ほむら: (何もかも、あなたに教わって 身に着けたものよ)
  647. マミ: それは…何?
  648. ほむら: いえ… なんでもないわ
  649. ほむら: ―ほむら― …約束、覚えてるわよね
  650. マミ: ―マミ― ええ
  651. マミ: ―マミ― 約束通り、今後は見滝原で 魔法少女としての活動は一切しない
  652. マミ: ―マミ― その代わり…
  653. ほむら: ―ほむら― …何?
  654. マミ: ―マミ― あなたがこの町を 守ってくれないかしら?
  655. ほむら: …………
  656. ほむら: …それは約束できない
  657. ほむら: もし私が負けたら 無条件であなたに従うと決めた
  658. ほむら: その逆も同じ 条件付きの降伏は認めない
  659. マミ: …そう、残念だわ
  660. マミ: その気になれば私の命を 奪うことだってできたはずなのに
  661. マミ: あなたはそれをしなかった
  662. マミ: 一切、話が通じないような 非情な魔法少女ではないと
  663. マミ: 思ったんだけど…
  664. ほむら: …………
  665. ほむら: …あいにくだったわね
  666.  
  667. FILENAME: text_325033-4.txt
  668. キンコ~ン♪ カンコ~ン♪
  669. マミ: ………… …………
  670. ほむら: (巴マミは、特に おかしな動きをする様子はない)
  671. ほむら: (どうやらこのまま おとなしくしてくれそうね…)
  672. プルルル…
  673. 恭介: …………
  674. ピッ
  675. 看護師: …どうだった?
  676. 恭介: すみません、やっぱりダメです
  677. 恭介: 電話は鳴ってるみたいですけど 出てくれなくて…
  678. 恭介: どうしたんだろう、さやか…
  679. 看護師: 何度かけてもだめかぁ…
  680. 看護師: 電話を持たずに、どこかへ 出かけちゃったんでしょうね
  681. 恭介: …そんな感じがします
  682. 看護師: そろそろ出発しないと 間に合わないし
  683. 看護師: コンサートへ一緒に行くのは 諦めるしかないですね
  684. 恭介: はい… そろそろ父が迎えに来ますし
  685. 恭介: さやかも好きな奏者だから 喜んでくれると思ったんだけど
  686. 看護師: 先生からもせっかく 外出許可がもらえたのに
  687. 看護師: タイミングが悪かったですね
  688. 恭介: はい…今日、急に言われたんです
  689. 恭介: 父の友人が コンサートに行けなくなったから
  690. 恭介: 代わりにどうだ、って
  691. コツ…
  692. 看護師: あ、お父様 いらっしゃったみたい
  693. 看護師: 車椅子、動かしますね
  694. ほむら: ………… …………
  695. ほむら: (美樹さやかが 病院へ来る様子はない)
  696. ほむら: (…今日は、まどかの動きにだけ 注意していればよさそうね)
  697. …本当に ありがとうございました!
  698. この子に声をかけて いただかなかったら
  699. きっと今もまだ 迷子のままでした…
  700. お礼は娘に言ってください
  701. その子が泣いてるのに気づいて
  702. 『きっと迷子だよ』って 私の手を引っ張るものですから…
  703. ほむら: (迷子になっていた男の子に 親子が声をかけて)
  704. ほむら: (無事に家族のところへ 帰せた、ということかしら?)
  705. まあ…すごいのね
  706. この子よりほんの少し お姉ちゃんなだけなのに…
  707. えへへ、守れる力があるのなら 守るのは当然だって
  708. 魔法少女のマミちゃんが 言ってたもん!
  709. ほむら: ――っ!? あの言葉…!
  710. マミ: はい…でも、もし仮に そんな立場になったとしても
  711. マミ: 守れる力があるのなら 守るのは当然だって
  712. マミ: そんな風に 思える人でいたいですね
  713. ほむら: (それにあの親子 よく見ると、あのときの…)
  714. うん、わたしも大きくなったら 魔法少女になるの!
  715. 咲笑: 魔法少女かぁ…
  716. 咲笑: 最近はどんな番組が 人気なのかしら
  717. テレビの話じゃないよ 魔法少女は本当にいるんだから!
  718. ほむら: …………
  719. ほむら: (あの子はおそらく過去に)
  720. ほむら: (巴マミに 助けられたことがある…)
  721. その魔法少女って いったいどこで会ったの?
  722. …ナイショ 秘密にするって約束したから
  723. ほむら: ………… …………
  724. ほむら: (『守れる力があるのなら 守るのは当然』…)
  725. ほむら: (あのときのまどかも 同じようなことを言っていた)
  726. まどか: それでも わたしは魔法少女だから
  727. まどか: みんなのこと 守らなきゃいけないから
  728. ほむら: …………
  729. ほむら: (巴マミに勝負を挑んで)
  730. ほむら: (事実上、見滝原から 追い出したようなものなのに)
  731. ほむら: (巴マミが残したものは あらゆる人の中に息づいている)
  732. ほむら: (かつての周で出会った まどかの覚悟…)
  733. ほむら: (名も知らぬ、あの少女の心…)
  734. ほむら: (巴マミがいなければ)
  735. ほむら: (私自身、今のような戦い方を していたかどうかわからない…)
  736. ほむら: …………
  737. ほむら: 巴マミ、私はあなたの想いを 受け継ぐつもりはない
  738. ほむら: その想いを踏み越えて進んでゆく
  739. ほむら: だけど… いえ、だからこそ
  740. ほむら: 必ずまどかを救ってみせる
  741. まばゆ: …………
  742. まばゆ: 暁美さんに手取り足取り 戦い方を教えたのは
  743. まばゆ: 巴さんだったのに
  744. まばゆ: 最後はそれがあだになって
  745. まばゆ: 不本意ながら、暁美さんに
  746. まばゆ: 見滝原のバトンを 預けることになるなんて
  747. まばゆ: だけど確かに 巴さんと出会った魔法少女たちは
  748. まばゆ: 誰もが巴さんの考え方に
  749. まばゆ: 深い影響を 受けているような気がします
  750. まばゆ: たとえ不在だったとしても 見滝原の魔法少女といえば
  751. まばゆ: やっぱり巴さん、と言いますか…
  752. まばゆ: ………… …………
  753. まばゆ: …あとそれから、最後らへんに
  754. まばゆ: 今回のお話と無関係な くだりがありましたよね?
  755. まばゆ: そうそう 上条さんの出てくるところです
  756. まばゆ: ディスク特典の隠し映像とかを
  757. まばゆ: 英語でイースターエッグって 呼ぶみたいですが
  758. まばゆ: そういう感じのアレでしょうか?
  759. まばゆ: …実は、他の魔法少女のお話と 合わせたら
  760. まばゆ: これまで見えなかったものが
  761. まばゆ: 見えてきそうな 予感がしているんですが…
  762. まばゆ: それでは、バックステージの 戯れ言は終わりにして
  763. まばゆ: また別の機会にお会いしましょう
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