scene0 Film.10 Side Story JP Text

911106-020_mami [node 1]
マミ: (まばゆさん…学校には連絡が いってないみたいだけれど…)
マミ: (サボりかしら それとも…)
？？？の声: せいっ！
マミ: きゃっ！
杏子: ちぃっ！
マミ: 佐倉さん!? 急に一体、どうしたの？
杏子: しらばっくれやがって
杏子: 見滝原から外に手出ししたのは てめぇらの方だろうが
マミ: 私たち…？
杏子: 暁美ほむらと、愛生まばゆ お前の学校の生徒だろ
マミ: 待って！
マミ: あなた…まばゆさんを 知ってるの？
マミ: 今、彼女はどこに…
杏子: あたしが倒した
マミ: え…？
杏子: 人の縄張りに入り込んで 獲物を奪おうとしたんだ
杏子: 殺されたって 恨みっこナシだろうが
マミ: う…うそ…
マミ: まばゆさんが…死んだ…？

911121-010_homura [node 2]
ほむら: 魔女の気配は、このあたりから…
杏子: また出やがったな この泥棒猫
ほむら: 佐倉杏子
杏子: 巴マミも、愛生まばゆも あたしが倒させてもらったよ
杏子: 今度はお前の番だ 暁美ほむら！
杏子: はっ！
ほむら: くっ！
杏子: 飛び道具はともかく 切った張ったは苦手だな!?
杏子: どうした？ ビビッちまったのか？
ほむら: (…佐倉杏子の言うとおりね)
ほむら: (私は怯えている)
ほむら: (私はこの先の未来を知らない)
ほむら: (ひとつ選択を間違えば まどかを救えなくなる)
ほむら: (命がけの戦いなんて 当たり前だったはずなのに…)
ほむら: (私は臆病になってしまった)
杏子: はぁっ!!
ほむら: くっ…
杏子: 降参かい？
杏子: まあ、今更泣き喚いても 許しやしないけどね
ほむら: ふっ
杏子: ん…？
ほむら: 私は何度も罪を繰り返してきた
ほむら: 許されないのは 自分が一番よく知っているわ
ほむら: でも…
ほむら: だからって、足掻くのを やめるわけにはいかない！
カチッ
杏子: …………
ほむら: さようなら、佐倉杏子
ほむら: この世界では、もう二度と 会うこともないでしょう

911132-020_homura [node 3]
キュゥべえ: 本当にものすごかったね 変身したまどかは
キュゥべえ: 彼女なら最強の魔法少女に なるだろうと予測していたけれど
キュゥべえ: まさかあのワルプルギスの夜を 一撃で倒すとは…
ほむら: …………
キュゥべえ: ？
キュゥべえ: 暁美ほむら
キュゥべえ: キミは、ボクとまどかの契約を 阻止しようとしたのかい？
ほむら: だったら、何？
キュゥべえ: 不思議だな
キュゥべえ: 何だかキミが、なにか不安から 解放されたように見える
ほむら: …………
ほむら: あなたが人間の感情を 理解しようとするなんてね
ほむら: (でも、キュゥべえの感想は 多分、正しい)
ほむら: (私はまどかを救おうと全力で 行動して、そこに嘘はない)
ほむら: (でも…もしワルプルギスの夜を 倒してしまっていたら…)
ほむら: (私はこの周で失った命を 見捨てられるのだろうか？)
ほむら: (それとも、皆を救うために 今のまどかを見捨てたのか？)
ほむら: …ふん
ほむら: わかりっこないわよ 答えなんて
キュゥべえ: 戦わないのかい？
ほむら: いいえ
ほむら: 私の戦場はここじゃない