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Chisato Nishikigi MSS JP Text

Sep 22nd, 2023
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  1. FILENAME: text_340611-1.txt
  2. 錦木 千束: これは、喫茶リコリコとみかづき荘の 中身が入れ替わって 私たちが神浜市へ来てる間に起きた なんでもないお話
  3. 錦木 千束: その日も、元の世界へ帰る方法を見つけるために 鶴乃ちゃんと神浜市内を散策してたんだけど…
  4. 錦木 千束: 鶴乃ちゃんも、みかづき荘も なーんも見つからないねえ
  5. 井ノ上 たきな: …まぁ、とりあえず普通の 商店街に来られただけマシです
  6. 錦木 千束: ほんと、災難続きで ようやく落ち着いたってもんよ
  7. 錦木 千束: 完全に迷子!
  8. 井ノ上 たきな: こういう時に限って クルミのドローンは充電切れ…
  9. 錦木 千束: スマホも使えないから もう終わりじゃん!
  10. 錦木 千束: 我ら異世界ピーポーだから 警察にも行きづらいし…
  11. 井ノ上 たきな: 人に道を尋ねつつ 帰るしかありませんね
  12. 井ノ上 たきな: これって…!
  13. 井ノ上 たきな: くっ!
  14. 錦木 千束: やっぱこれ魔法少女じゃないと 勝てないやつかぁ…
  15. 錦木 千束: 脱出して、魔法少女の 助けを呼ぶしかないな
  16. 錦木 千束: どうにか魔女の気をそらして 逃げるには…
  17. 錦木 千束: あそこ!砂のお城崩して 向こうに気を引きつけるから
  18. 錦木 千束: その間に逃げよう!
  19. 錦木 千束: ヤバイ!! むしろ怒らせた!?
  20. パシャッ
  21. 井ノ上 たきな: あのあと、なんとか 結界から逃げ出せてよかったです
  22. 錦木 千束: うん、姿までは見えなかったけど 魔法少女が助けてくれたみたい
  23. 錦木 千束: マジで命の恩人だし
  24. 錦木 千束: ちゃんとお礼 したかったんだけど…
  25. 井ノ上 たきな: ただ、結界からどれだけ離れれば 安全なのかがわからず
  26. 井ノ上 たきな: とにかく遠くへ…と 逃げてる間に知らない土地です
  27. 錦木 千束: いやー困ったよね
  28. 錦木 千束: あ、たきな見て! あれ!あの看板!
  29. 「エミリーのお悩み相談所」
  30. 錦木 千束: 私たちにぴったりじゃん!
  31. 井ノ上 たきな: いや…変な占いみたいで 怪しくないですか?
  32. 錦木 千束: でも、それで道がわかったら めっちゃラッキーじゃない!?
  33. 錦木 千束: このまま迷子よりマシだし! 道聞きに行ってみよ!
  34. 錦木 千束: すみませーん 看板見てきたんですけど…
  35. 木崎 衣美里: わぁ、お客さん!? なんかお悩みあるカンジ?
  36. 錦木 千束: そうなんですよ~ 私たち道に迷っちゃって
  37. 錦木 千束: みかづき荘ってとこに 帰りたいんですけど…
  38. 志伸 あきら: みかづき荘…ってことは いろはちゃんたちのとこの?
  39. 木崎 衣美里: 知らない制服の女子ふたり組… ってことは、あー!
  40. 木崎 衣美里: ろっはーから聞いてる! 異世界人のふたりっしょ!
  41. 木崎 衣美里: てか、前に聞き込みも してたもんね!
  42. 木崎 衣美里: え、ねえねえねえ! 異世界ってどんな感じ!?
  43. 錦木 千束: お、おぉ…なんか 話が早いやつ?
  44. 木崎 衣美里: 千束っちと、たっきーは 喫茶リコリコってとこで
  45. 木崎 衣美里: 店員さんとして働きながら なんでも屋さんをしてる的な?
  46. 錦木 千束: そうそう!そんな感じ!
  47. 井ノ上 たきな: たっきー…?
  48. 木崎 衣美里: 千束っちと、たっきー!
  49. 木崎 衣美里: あーしら、もうダチだから あだ名はあった方がいいっしょ
  50. 志伸 あきら: あはは、すみません エミリーの習性なもので
  51. 木崎 衣美里: てか、ふたりって帰る方法を 探してんだよね!
  52. 錦木 千束: そーそー! 今日も聞き込みしててさ!
  53. 木崎 衣美里: そしたら、うちで一緒に お悩み相談したらどう!?
  54. 井ノ上 たきな: ん、一緒にというのは 私たちが聞く側になるんですか?
  55. 木崎 衣美里: そう、情報を集めるにはさ 顔が広いのって大事じゃん?
  56. 木崎 衣美里: 相談所って、人がいっぱい来るし ワンチャンあるかもって!
  57. 井ノ上 たきな: …なるほど、確かに
  58. 木崎 衣美里: それにそれに、あーしらって やってること似てんじゃん!
  59. 木崎 衣美里: 「喫茶リコリコのふたりが町の人を助けてて あーしらは、町の人のお悩みを解決してるし!」
  60. 志伸 あきら: 確かに、どっちも身近な人の 手助けをしてるって点でね
  61. 錦木 千束: ほんとだ! え、ちょーいいじゃん!相談所!
  62. 井ノ上 たきな: でも、一度帰って鶴乃さんたちに 報告をしないと…
  63. 木崎 衣美里: 鶴ピーには、もう連絡してるし 返事も来てるよ!ほら!
  64. ふたりともはぐれちゃってゴメン~! 無事みたいで良かったよー わたし、これから万々歳でお仕事だから 帰り道はエミリー先生に教えてもらって! ごめん!気をつけて帰ってきてね!
  65. 木崎 衣美里: だってさ!
  66. 志伸 あきら: こういうときのエミリーは 行動が早いんだよなぁ
  67. 木崎 衣美里: 楽しいことは すぐやんなきゃ損っしょ!
  68. 錦木 千束: お、エミリーちゃん めっちゃ気合うな!
  69. 木崎 衣美里: でしょでしょ! てか、エミリーでいいし!
  70. 錦木 千束: おっけー! よろしくね、エミリー!
  71. 井ノ上 たきな: あの、楽しいって…! もう趣旨が変わってませんか!?
  72. 志伸 あきら: あはは…苦労してそうですね お互い
  73. ???の声: ごめんくださーい!
  74. 木崎 衣美里: お、この声は! あーしたちの初仕事!
  75. 錦木 千束: いっちょ、やったりますかぁ!
  76.  
  77. FILENAME: text_340611-2.txt
  78. 錦木 千束: そんで、あやかちゃんだっけ 悩み事は?
  79. 毬子 あやか: あたし、雫ちゃんっていう 相方がいるんだけど…
  80. 毬子 あやか: 「雫ちゃんはクールで、笑いのツボとか あたしと合わないことも結構あるんだけど 唯一、ギャグを笑ってくれる子で」
  81. 毬子 あやか: 「あたしがギャグをしても 拾ってくれる相棒なはずなのに、最近ね…」
  82. 毬子 あやか: 見て見て雫ちゃん! 巻き寿司!
  83. 保澄 雫: …………
  84. 毬子 あやか: 雫ちゃんが、ぜんっぜん 笑ってくれないんだよ~!
  85. 毬子 あやか: ギャグが通じてないときも 普段からあったりするよ!?
  86. 毬子 あやか: けど、あたしの高等なギャグを 解説してくれるときもあるのに
  87. 毬子 あやか: あんな、ガン無視なんて…!
  88. 毬子 あやか: どうしたっていうんだ 雫ちゃん…
  89. 錦木 千束: 高等なギャグって どんなの見せたん?
  90. 毬子 あやか: たとえば、雫ちゃんってね 喫茶店の娘だから
  91. 毬子 あやか: そのときは 喫茶店ネタに振ってみて
  92. 毬子 あやか: コーヒー豆を一粒ずつ挽いて …って、日が暮れるわい!
  93. 毬子 あやか: このコーヒー さいコーヒーんしつ!とか!
  94. …………
  95. 井ノ上 たきな: …面白くないから 笑わな…
  96. 錦木 千束: あーっと、たきな! たきなストーップ!
  97. 木崎 衣美里: たっきーマジヤバい! 正論パンチひっこめて!
  98. 志伸 あきら: ほら、あれだよあれ 人類には早すぎた―的な?
  99. 錦木 千束: えーっと、そう いつもは笑ってくれんだっけ
  100. 毬子 あやか: 笑うっていうか ノってくれるよ!
  101. 錦木 千束: じゃあ、本当に相方ってノリか
  102. 錦木 千束: あんまりギャグの出来は 関係ないのかもね
  103. 錦木 千束: ってなると、反応できないくらい 何か別のことがあるとか…
  104. 錦木 千束: …大事なことを聞きたいんだけど あやかちゃんは、どうしたいの?
  105. 錦木 千束: 彼女にギャグを披露して 笑ってほしい?
  106. 毬子 あやか: うーん、笑いの強要は お笑い芸人としてダメだと思う…
  107. 錦木 千束: あ、芸人なんだ…
  108. 毬子 あやか: あたしのギャグで 困らせたくはないけど…
  109. 毬子 あやか: ただ、あたしはツッコミでも なんでもいいから
  110. 毬子 あやか: 雫ちゃんの反応が欲しい!
  111. 錦木 千束: よぉし! じゃあ、それを叶えよう!
  112. 錦木 千束: さっそく、雫ちゃんって子の ところに行かないと!
  113. 錦木 千束: ギャグのせいじゃないってなると
  114. 錦木 千束: 問題は雫ちゃんの方なんだよ きっと
  115. 毬子 あやか: 一緒に来てくれるの!?
  116. 錦木 千束: もっちろん!だってそれが 相談所の仕事だろ~?エミリー!
  117. 木崎 衣美里: よくわかってるー! 行こ行こ!
  118. 井ノ上 たきな: …わざわざ行くことですか? ギャグに飽きたんでしょう…
  119. 錦木 千束: あのギャグを普段から 聞かされてるんだったら
  120. 錦木 千束: つまんなかったくらいじゃ 変わらないと思うんだよね
  121. 錦木 千束: それより他に、なんか 理由があるような気がしてさ
  122. 錦木 千束: それに、喫茶店だって! 行きたいじゃん!
  123. 井ノ上 たきな: そっちが目的ですね…
  124. 毬子 あやか: あれが雫ちゃんだよ
  125. 志伸 あきら: おぉ…見事に ぼーっとしてるね
  126. 錦木 千束: これ、やっぱギャグは 関係なさそうだね?
  127. 井ノ上 たきな: 無心でコーヒーを 飲んでいるようですが
  128. 錦木 千束: んん…この光景 どっかで見たような…
  129. 錦木 千束: あぁ…締切り前の大人たちだ
  130. 木崎 衣美里: なにそれ?
  131. 錦木 千束: うちの店、いわゆるモノカキの 常連さんたちがいるんだけど
  132. 錦木 千束: 眠気覚ましにって、死んだ顔で エスプレッソ飲んでるんだよね
  133. 志伸 あきら: わぁ…大人って大変だぁ…
  134. 井ノ上 たきな: …で、雫さんがその大人たちと 同じ顔をしている…と
  135. 錦木 千束: うん、もしかしたら 寝不足だったんじゃない?
  136. 錦木 千束: そしたら、ギャグどころじゃ ないと思うしさ
  137. 毬子 あやか: なるほど…!
  138. 錦木 千束: じゃあ、ちょっと 本人にも聞いてみよっか
  139. 錦木 千束: 寝不足ってことは、こっちも 何か悩みがあるかもだし
  140. 錦木 千束: それを解決すればあやかちゃんの 悩みも解決できるかもよ?
  141. 保澄 雫: …あぁ、それで…あやかが… すみません、ご迷惑を…
  142. 保澄 雫: あやかも ギャグ無視してごめん
  143. 毬子 あやか: そんなのはいいよ! 寝れてないなら今から寝る!?
  144. 毬子 あやか: あたしの膝、あいてるよ!
  145. 保澄 雫: …それは大丈夫
  146. 毬子 あやか: じゃあ、なんか悩みごと? 気づけなくてごめん!
  147. 保澄 雫: いや、その…家のことだから 巻き込みたくないなって
  148. 錦木 千束: なら、私たちが 力になれないかな?
  149. 錦木 千束: なんたって相談所だからね
  150. 井ノ上 たきな: あの場所を出た時点で 相談所ではなく相談員ですが
  151. 木崎 衣美里: 千束っちならちょうどイイじゃん 喫茶店で働いてるプロだし!
  152. 錦木 千束: どう? 話だけでもさ
  153. 保澄 雫: …………
  154. 保澄 雫: えっと…最近、喫茶店の 売り上げがあんまり良くなくって
  155. 錦木 千束: うんうん
  156. 保澄 雫: 顧客を獲得するには どうしたらいいかって…
  157. 保澄 雫: ノウハウ本を読んだりして 調べてみたんですけど
  158. 保澄 雫: むしろ何をすればいいか わからなくなってきちゃって…
  159. 井ノ上 たきな: …わかります 泥沼にハマりますよね
  160. 錦木 千束: ふふふ…それなら!
  161. 木崎 衣美里: あーしたち相談所に任せてOK!
  162. 保澄 雫: え…?
  163. 錦木 千束: あやかちゃんの悩みを 解決する依頼を受けたけど…
  164. 錦木 千束: まず、雫ちゃんの悩みを なんとかしなきゃっぽいからね!
  165.  
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  167. 錦木 千束: じゃあ、議題は喫茶店の 新規顧客獲得だけど…
  168. 錦木 千束: なんかいい案ある人ー!
  169. 木崎 衣美里: はいはい!喫茶店って言ったら メイドさんの衣装とか!
  170. 志伸 あきら: メイドさん…!
  171. 井ノ上 たきな: メイドさんの衣裳にすると 何か効率が上がるんですか?
  172. 志伸 あきら: な、可愛いじゃないか!
  173. 志伸 あきら: これはボクの趣味ではなく 一般的な意見なんだけど…!
  174. 保澄 雫: メイド…ですか 一度考えはしたんだけど…
  175. 保澄 雫: なんかうちの店っぽくは ないかなって…
  176. 錦木 千束: ん~いい案なんだけどな~ 純喫茶にメイドは大胆過ぎかぁ
  177. 毬子 あやか: じゃあじゃあ! 新メニューの考案とか!
  178. 木崎 衣美里: そしたら、映えるパフェとか SNSでバズんじゃん!?
  179. 錦木 千束: それ!うちで大成功して めっちゃ忙しくなったよ!
  180. 錦木 千束: ほら、たきなの作った…
  181. 井ノ上 たきな: そんなメニューはありません!
  182. 志伸 あきら: でも、SNSでの話題性は 大きいかもしれないね
  183. 保澄 雫: …………
  184. 錦木 千束: 雫ちゃんは あんまし乗り気じゃない?
  185. 保澄 雫: すみません…せっかく 考えてもらってるのに
  186. 保澄 雫: 新しいことは 挑戦するべきなんだろうけど
  187. 保澄 雫: 今ある喫茶店の雰囲気も 大事にしたい気持ちがあって
  188. 保澄 雫: でも…お客さんを増やすなら こだわりは捨てなきゃ…とか
  189. 錦木 千束: んー…雫ちゃんが一番 大事にしたいことは何?
  190. 保澄 雫: まず、喫茶店は 潰れてほしくない…
  191. 保澄 雫: 今の喫茶店も大事にしたいけど 新しいこともやってみたくて
  192. 保澄 雫: それにコーヒーの味で戦えるって ところも知ってほしい…し
  193. 保澄 雫: ぜんぜん絞りきれてないですね すみません…
  194. 錦木 千束: いや、いいんじゃない? ぜんぶ叶えようよ!
  195. 保澄 雫: え…?
  196. 錦木 千束: 今のを要約すると
  197. 錦木 千束: 大元は変えずに、少しだけ 新しい風を吹かせたいって感じ?
  198. 保澄 雫: …はいっ
  199. 錦木 千束: なら、雫ちゃんの大事なものは 守りつつ
  200. 錦木 千束: 新しいことができるような 策を考えれば大丈夫!
  201. 保澄 雫: …でも、いったいどうしたら
  202. 錦木 千束: 期間限定で、何か イベントをやるのはどう?
  203. 錦木 千束: ずっとじゃないから 挑戦もしやすいし
  204. 錦木 千束: そこで新しいお客さんを得て 繋げるのは喫茶店の実力!
  205. 保澄 雫: …………
  206. 保澄 雫: なら、さっきみんなに もらった意見を参考にして…
  207. 保澄 雫: 従業員服やメニューなどを変える 若者向けの期間限定企画…とか
  208. 木崎 衣美里: 名づけて バズ喫茶イベント!みたいな!
  209. 錦木 千束: 純喫茶って最近流行りっぽいし 元々の良さも見せられるかも!
  210. 志伸 あきら: 固めプリンとかクリームソーダが 女子に人気みたいだもんね!
  211. 保澄 雫: なら、既存メニューにもあるから やりやすいかもしれません
  212. 毬子 あやか: それからそれから! あたし、ギャグやろっか!?
  213. 保澄 雫: …チラシ配りとか、なら 外でやってみる価値はあるかも
  214. 保澄 雫: ウケるかどうかは置いておいて 人の目は引けるはず…
  215. 井ノ上 たきな: 経理周りでしたら経験があるので 少し教えますよ
  216. 保澄 雫: 本当ですか ありがとうございます
  217. 木崎 衣美里: これで一件落着ってやつ?
  218. 志伸 あきら: まあ、まだ企画段階だし これが成功すれば…だけどね
  219. 保澄 雫: …でも、今日はよく眠れそうです
  220. 錦木 千束: よっしゃー!依頼クリア!
  221. 毬子 あやか: じゃあ、ここで祝いの 一発ギャグ!
  222. 毬子 あやか: めでカスゴ! って、それは稚魚ー!
  223. 保澄 雫: …………これは よく言うめで鯛にかけていて
  224. 保澄 雫: 鯛の稚魚「カスゴ」を 鯛の代わりに言っている…
  225. 保澄 雫: という、一発ギャグです 海沿いだと稀にウケます
  226. 錦木 千束: あ、ほんとに解説あるんだ
  227. 井ノ上 たきな: 物知りですね、雫さん
  228. 保澄 雫: …はは
  229. 毬子 あやか: やっぱ、雫ちゃんが笑うと ギャグが締まるなぁ!
  230. 毬子 あやか: 説明されるのは 恥ずかしいけど…
  231. 井ノ上 たきな: …雫さん、ギャグで 笑ってましたか?
  232. 錦木 千束: まぁ、ふたりとも元気になったし 細かいとこは気にしない!
  233.  
  234. FILENAME: text_340611-4.txt
  235. 保澄 雫: えっと、改めて ありがとうございました
  236. 錦木 千束: いーってことよー!
  237. 井ノ上 たきな: じゃあ、お店の邪魔になりますし 私たちはこれで…
  238. ~~♪~~♪
  239. 木崎 衣美里: あ、ごめん あすきゃんからっぽい?
  240. 保澄 雫: 今、お客さんもいないし 出て大丈夫だよ
  241. 木崎 衣美里: サンキュー!
  242. 木崎 衣美里: あい、もしもし~ あすきゃんどったん?
  243. 竜城 明日香: 「き、きき緊急事態です!」
  244. 竜城 明日香: 「あの、相談所に 銃を持った賊に追われていると 駆け込んできた方がいて!」
  245. 竜城 明日香: 「急ぎ!相談所へ! 戻ってきていただけますと!」
  246. ブツッ ツー…ツー…
  247. 錦木 千束: え、ちょ今 銃って言わなかった!?
  248. 井ノ上 たきな: すぐに戻りましょう!
  249. 保澄 雫: あ、待ってください
  250. 保澄 雫: その、ふたりって今 みかづき荘にいるんですよね
  251. 保澄 雫: なら、いろはちゃんたちから 魔法少女のことも…
  252. 錦木 千束: うん、聞いてるよ
  253. 保澄 雫: …ついてきてください 近道を教えます
  254. 錦木 千束: 近道ってこっち…?
  255. 保澄 雫: …いえ
  256. 保澄 雫: 私の魔法で相談所まで 繋げます
  257. 毬子 あやか: 雫ちゃんの魔法ってね すっごい便利なんだよ!
  258. 毬子 あやか: 瞬間移動で、ビュンって!
  259. 保澄 雫: あまり便利には 使ってほしくないけど…
  260. 保澄 雫: 今は、緊急事態だから
  261. 保澄 雫: ここを通れば すぐに相談所へつきます
  262. 錦木 千束: おぉお!すっげー! ありがと、雫ちゃん!
  263. 錦木 千束: …………ん?
  264. 井ノ上 たきな: どうしたんですか 早く行きますよ
  265. 錦木 千束: …あぁ、うん
  266. 錦木 千束: またね、今度は コーヒー飲みに来るから!
  267. 錦木 千束: どんなお悩みもお任せあれ♪
  268.  
  269. FILENAME: text_340612-1.txt
  270. 錦木 千束: 元の世界へ帰る方法を探す途中 神浜市で迷子になった私たちが訪れた相談所で 出会ったのはエミリーこと木崎衣美里ちゃん めっちゃ気の合う女の子!
  271. 錦木 千束: 神浜市での調査をするには 交流関係を広くするのも大事!ってことで
  272. 錦木 千束: エミリーと一緒に “エミリーと千束っちのお悩み相談所” を発足した私たちは、さっそく あやかちゃんと雫ちゃんの悩みを解決したけど
  273. 錦木 千束: そこにかかってきた電話は “銃を持った賊に追われている”…っていう 激ヤバな緊急事態!
  274. 志伸 あきら: えーっと 緊急事態って聞いたんだけ…ど
  275. 竜城 明日香: じ、自害します~!
  276. 美凪 ささら: 自害はしなくていいから! みんな困ってるよ!
  277. 竜城 明日香: みなさんを困らせ…あぁ… 自害します!
  278. 美凪 ささら: だから!自害はNG! 命を粗末にしないの!
  279. 江利 あいみ: うぅ…そもそも これは私のせいで…
  280. 錦木 千束: 何これ、どういう状況?
  281. 美凪 ささら: あぁ…えっとふたりは…?
  282. 木崎 衣美里: 相談所を手伝ってくれてる 千束っちとたっきー!
  283. 志伸 あきら: 連絡にあった異世界から みかづき荘に来てるふたりだよ
  284. 美凪 ささら: へ?あ、あーあれ 冗談じゃなかったんだ…
  285. 錦木 千束: どもども それで、その子は?
  286. 美凪 ささら: …ごめんエミリー 明日香、押さえといてもらえる?
  287. 美凪 ささら: 今回も、明日香の勘違いが きっかけだったから
  288. 木崎 衣美里: おけ!
  289. 木崎 衣美里: あすきゃん! ウェイト!ストップ!ステイ!
  290. 竜城 明日香: うぅ…
  291. 江利 あいみ: で、でも、混乱させたのは ほんっと私のせいだし…
  292. 江利 あいみ: 銃っていうのもゲームのことで ええっと…
  293. 美凪 ささら: 状況を整理させてもらうね
  294. 美凪 ささら: まずは明日香の勘違いについて なんだけど
  295. 美凪 ささら: 「多分、エミリーたちと入れ違いかな 誰もいない相談所に来て 明日香としゃべってたらさ…」
  296. ???の声: た、助けて…!
  297. 美凪 ささら: ――っ!?
  298. 江利 あいみ: 銃…銃が…このままじゃ 私…死んじゃう…!
  299. 竜城 明日香: 銃…
  300. 竜城 明日香: 銃を持った賊に 追われてるということですね!?
  301. 美凪 ささら: で、それだけを聞いた明日香が エミリーに連絡をしたんだけど…
  302. 美凪 ささら: 確認してみたら、銃で戦う VRの対戦ゲームだったらしくて
  303. 志伸 あきら: あぁ…じゃあ、 あの通話は本当に早合点で…
  304. 竜城 明日香: ぅう…自害…
  305. 美凪 ささら: しないよ!
  306. 錦木 千束: というか実際、何があったの? 対戦ゲーム…とかなんとか?
  307. 江利 あいみ: …それは 私から説明するよ…
  308. 江利 あいみ: 「近くのゲームセンターに新しく 銃で戦うVRの対戦ゲームができたって聞いて 学校からの帰り道に友だちのこころとまさらと 一緒に遊びに行ってたんだけど…」
  309. 江利 あいみ: あーあ、今日も 告白できなかったなぁ…
  310. 粟根 こころ: 願いで両想いってことは 知ってるのにねぇ
  311. 加賀見 まさら: 良い結果が確定しているのなら 告白をすればいいと思うけど
  312. 加賀見 まさら: 早く交際できた方が あいみにとっても得ではないの?
  313. 江利 あいみ: それは…そうなんだよねぇ… うぅ…私の意気地なし…
  314. 江利 あいみ: …くぅぅ…こうなったら…
  315. 江利 あいみ: ハッ、そうだ!! このゲームで負けたら告白する!
  316. 江利 あいみ: それなら私も逃げられない!! …なーんて
  317. 加賀見 まさら: わかったわ、あいみがいいなら 本気で勝ちにいく
  318. 江利 あいみ: えっ!?あ、今のは…!
  319. 粟根 こころ: 冗談で言えることじゃないもんね
  320. 江利 あいみ: そ、そうそう! 女子に二言はない…ないよ!
  321. 粟根 こころ: …うん、あいみが決心できるなら 私も協力するよ!
  322. 江利 あいみ: あぁ、あ、ありがとぅ…
  323. 粟根 こころ: でもこのゲーム2対2か どうやってやろう?
  324. 江利 あいみ: ええと…
  325. 江利 あいみ: 仲間!ちょっと私 仲間を連れてくるよ!
  326. 江利 あいみ: た、助けて…!
  327. 江利 あいみ: …と、いうわけでして
  328. 錦木 千束: 願いで両想いなのを知るって 魔法少女ってすごいのね…
  329. 江利 あいみ: 何度も告白できなくて もう破れかぶれ~って感じで
  330. 江利 あいみ: 勢いで、ゲームに負けたら告白! なんて言っちゃって
  331. 江利 あいみ: 冗談…っていうか 本気じゃなかったんだけど
  332. 江利 あいみ: 真に受けたふたりが なんか、協力してくれる感じに…
  333. 井ノ上 たきな: 冗談だと、早く 言えば良かったじゃないですか
  334. 江利 あいみ: う、うーん… 確かにそうなんだけどね…
  335.  
  336. FILENAME: text_340612-2.txt
  337. 江利 あいみ: 協力してくれるって言われて 引き返せなくなったというか…
  338. 江利 あいみ: だからって、逃げてきちゃう方が よっぽどダメだし…
  339. 江利 あいみ: 今思えば、そもそも良くない 冗談を言っちゃったなって
  340. 錦木 千束: どゆこと?
  341. 江利 あいみ: ゲームに負けたら 好きな人に告白する…なんて
  342. 江利 あいみ: 相手にも、普段から相談に 乗ってくれてる友だちにも
  343. 江利 あいみ: 不誠実だったかもって…
  344. 井ノ上 たきな: じゃあ、告白を すればいいじゃないですか
  345. 江利 あいみ: それは…恥ずかしいんだよ~… でも、言葉には責任を持ちたい…
  346. 井ノ上 たきな: …矛盾してますね
  347. 錦木 千束: もう~!たきなは 乙女心がわかんないんだから!
  348. 井ノ上 たきな: そんなことないです! 私だってそれくらいわかります!
  349. 錦木 千束: 見栄張っちゃって…
  350. 錦木 千束: …そんで、えーと あいみちゃんはどうしたいの?
  351. 錦木 千束: 一番大事なのは、あいみちゃんが どうしたいか…だからさ!
  352. 江利 あいみ: うん…恋心にも、相手にも 誠実でありたいけど…
  353. 江利 あいみ: まだ、告白するような 心の準備はできてなくて…
  354. 江利 あいみ: だから…私と一緒にゲームで こころたちと戦ってほしい!
  355. 江利 あいみ: それで、勝って…また 心の準備ができたら告白する!
  356. 錦木 千束: おっけー!任された!
  357. 江利 あいみ: ありがと~~!
  358. 井ノ上 たきな: 一歩も進まないための 戦いになんの意味が…?
  359. 錦木 千束: 進まないために戦うのも 一歩って言えたり…とか?
  360. 錦木 千束: で、ゲームの内容はVRを使った 2対2のガンシューティング?
  361. 江利 あいみ: うん、そうなの!
  362. 江利 あいみ: 避けたりも自分でするから 難しいって話題らしくって
  363. 木崎 衣美里: ガンシューティングかぁ~ あーしそれ系は、あんましかも…
  364. 志伸 あきら: ボクも拳で戦う タイプだからなー…
  365. 錦木 千束: ふっふっふ…それなら~ 私とたきなが大得意!
  366. 井ノ上 たきな: まぁ…そうですね 射撃の正確性であれば…
  367. 井ノ上 たきな: そういうテレビゲームも 以前やったことがありますし
  368. 木崎 衣美里: おぉ~なんかプロっぽい! じゃあ、みんなでゲーセンに!
  369. 木崎 衣美里: …って、あ! やっば!
  370. 錦木 千束: ん?エミリーどうしたの?
  371. 木崎 衣美里: ごめん、千束っちたち… あーし急用を思い出して…
  372. 木崎 衣美里: 明日までの宿題… 完全に忘れてたわぁ~
  373. 錦木 千束: そしたら、私たちだけで なんとかしとくよ!
  374. 木崎 衣美里: マジごめん!
  375. 木崎 衣美里: みかづき荘への道は このマップに書いておくから!
  376. 錦木 千束: なにこの地図!
  377. 木崎 衣美里: 相談所、割と迷った人とか 観光客とか来るからさ
  378. 木崎 衣美里: 神浜市全体のざっくりした 地図を作ったんだよね!
  379. 錦木 千束: 手描きで可愛い! ありがとう!
  380. 木崎 衣美里: へへーいいってことよ~! じゃ、あきらっちも行くよ!
  381. 志伸 あきら: あ、ボクも!?
  382. 木崎 衣美里: あーしひとりじゃ 宿題なんて終わんないし!
  383. 木崎 衣美里: そんじゃ、またあとでね!
  384. 井ノ上 たきな: じゃあ、私たちも
  385. 錦木 千束: いざ、行かん! 戦いの地へ!
  386. 江利 あいみ: おー!
  387.  
  388. FILENAME: text_340612-3.txt
  389. 錦木 千束: あいみちゃんの告白を回避すべく? ゲームセンターにて ガンシューティングの戦いをしにきた!
  390. 粟根 こころ: お、おぉ…本当に仲間を 引き連れて来た…
  391. 加賀見 まさら: しかも、知らない人…?
  392. 江利 あいみ: ほら、連絡あったでしょ? みかづき荘にいる…
  393. 粟根 こころ: まさか、仲間のチョイスに 異世界の子を連れてくるとは…
  394. 加賀見 まさら: …仲間を集めたということは やるつもりなのね、あいみ
  395. 江利 あいみ: うん、女子に二言はないよ!
  396. 粟根 こころ: でも、あいみたちは 3人だから…
  397. 加賀見 まさら: なら、こうしましょう
  398. 加賀見 まさら: 「こっちは、私とこころのペア あいみたちは、錦木さんと井ノ上さん ふたりと交互にペアを組んで 2セット先取…というのはどうかしら?」
  399. 江利 あいみ: わかった! やろう!
  400. 錦木 千束: じゃあ、VRの ゴーグルを被って…っと
  401. 江利 あいみ: わぁ!?
  402. 1戦目 まさら&こころ VS あいみ&千束
  403. 江利 あいみ: すごい…けどこの VRの感じって慣れないかも…
  404. 錦木 千束: あいみちゃん そっち!敵来るよ!
  405. 江利 あいみ: おわっと! え、こっちのも見てたの!?
  406. 錦木 千束: 私、目がいいのよ あいみちゃんも避けるの上手だね
  407. 錦木 千束: じゃあ、私突っ込むから 後ろで援護してもらえる?
  408. 錦木 千束: 流れ弾とか全部避けるから 気にしないで撃っちゃって!
  409. 加賀見 まさら: 彼女…弾を避けながら 歩いて近づいてきている…?
  410. 加賀見 まさら: こころ、一度撤退よ 正面からじゃ彼女に勝てないわ
  411. 粟根 こころ: じゃ、私があの子を引きつけるね その間にまさら、できる?
  412. 加賀見 まさら: …ええ、任せて
  413. 錦木 千束: く~!避けるの上手いねえ… 遠くからじゃ当たんないし…
  414. 粟根 こころ: それ言うならあなたも! さっき目の前で撃ったのに!
  415. 錦木 千束: へへへ~まぁね
  416. 錦木 千束: でもこのままじゃ ゲーム進まないんじゃない?
  417. 粟根 こころ: それはどうかな
  418. 粟根 こころ: 今だよ!まさら!
  419. 錦木 千束: まさか!
  420. 錦木 千束: ヤバイ…ここからじゃ フォローできない!
  421. 加賀見 まさら: ふっ
  422. バキュン
  423. 江利 あいみ: あ~、ごめん… やられちゃった…
  424. 2戦目 まさら&こころ VS あいみ&たきな
  425. 江利 あいみ: 次こそ、負けないからね!
  426. 井ノ上 たきな: では、裏を突かれてしまった 1戦目を踏まえて
  427. 井ノ上 たきな: 今度は、ふたりで背を預けあって 戦うことにしましょう
  428. 江利 あいみ: 了解!
  429. 粟根 こころ: あっちの動き、さっきより 洗練されてるかも…!
  430. 加賀見 まさら: そうね…しばらくは 回避に専念しましょう
  431. 粟根 こころ: なんで? 攻撃はいいの?
  432. 加賀見 まさら: その方が合理的… 見ていればわかるわ
  433. 井ノ上 たきな: 敵、2時方向から!
  434. 井ノ上 たきな: ――っ!? あいみさんは、いったいどこに
  435. 加賀見 まさら: 今ね
  436. バキュンバキュン
  437. 江利 あいみ: うわーん…!
  438. 江利 あいみ: ごめんたきなちゃん… ついていけなくて…
  439. 加賀見 まさら: VRに慣れていないあいみなら 動きに順応できないと思ったけど
  440. 加賀見 まさら: その通りだったわね
  441. 江利 あいみ: うん…ちょっと酔いそう…
  442. 井ノ上 たきな: あぁ…すみません…
  443. 江利 あいみ: せっかく、ふたりに 助けてもらったのに…
  444. 錦木 千束: いーのいーの!こっちも 勝たせらんなくてゴメン!
  445. 井ノ上 たきな: 私も、すみません…
  446. 加賀見 まさら: それで、告白するの?
  447. 江利 あいみ: ぅ…女子に二言はない… ない…けどぉ…
  448. 江利 あいみ: やっぱり無理だよぉおお!
  449. 加賀見 まさら: …そう なら、無理にする必要ないわ
  450. 粟根 こころ: 元々ね、私たちもあいみが 本気で言ってると思ってなくて
  451. 粟根 こころ: ちょっと 乗っかっただけだったんだ
  452. 加賀見 まさら: ゲームの勝敗で告白させるなんて 無粋な真似はしない
  453. 粟根 こころ: ただ、あいみがこれで勇気を 出せるなら、それもいいかなって
  454. 江利 あいみ: そっか…そうだったんだ 私ったら、ダメダメだ…
  455. 江利 あいみ: 好きな人への告白を ゲームの勝敗で決めようとして
  456. 江利 あいみ: それに、ふたりがそんなこと しないってわかってたはずなのに
  457. 江利 あいみ: 友だちのことも信じられなくて… 恥ずかしいったらないよ…
  458. 錦木 千束: …ねえ、あいみちゃん 好きな人ってどんな感じ?
  459. 江利 あいみ: え…伊勢崎君のこと?
  460. 錦木 千束: そうそう~ 聞かせてよ~恋バナ♪
  461. 江利 あいみ: …伊勢崎君はね とーっても素敵な人なの!
  462. 江利 あいみ: かっこいいし、優しいし 誰かのために何かをできる人
  463. 江利 あいみ: すごく、誠実で…だから 私も誠実でありたいって…
  464. 錦木 千束: へぇ~素敵な人なんだ!
  465. 江利 あいみ: …うん、大好きで 尊敬できる人なの
  466. 錦木 千束: あいみちゃんはさ その人と一緒に居たいの?
  467. 江利 あいみ: …………うん、いたい 同じ時間を過ごしたいって思う
  468. 錦木 千束: なら、告白するしかなくない!? 悩んでるヒマなんてないよ!
  469. 錦木 千束: しかも、両想い確定でしょ?
  470. 江利 あいみ: でもでも、気が変わってたり…
  471. 錦木 千束: だけど、人生 いつ終わるかわかんないよ
  472. 江利 あいみ: あ…
  473. 錦木 千束: それなら、少しでも好きな人や 大事な人たちと一緒に
  474. 錦木 千束: 残りの人生 長く、楽しく生きたくない?
  475. 江利 あいみ: …確かに、魔法少女って 危険なことも多いし
  476. 江利 あいみ: 明日死んじゃったって おかしくない…もんね…
  477. 江利 あいみ: …わかった! 私、行ってくる
  478. 江利 あいみ: 今日は伊勢崎君、委員会だし まだ、学校にいると思うから!
  479. 錦木 千束: え、あ、今から!?
  480.  
  481. FILENAME: text_340612-4.txt
  482. 錦木 千束: あ!あいみちゃんいた!
  483. 粟根 こころ: そこの影に隠れてよう!
  484. 江利 あいみ: …………
  485. ???の声: …あれ?江利さん? どうしたの?
  486. 江利 あいみ: あ…伊勢崎君…!
  487. 伊勢崎 隼人: もう帰ったと思ってたけど 忘れ物とか?
  488. 江利 あいみ: …ううん…その… 伊勢崎君に用があって…
  489. 伊勢崎 隼人: 俺に? …あれ?江利さん、頭に何か…
  490. 伊勢崎 隼人: 髪、触っても大丈夫?
  491. 江利 あいみ: へ?あ、あぁ…ぅ、うん…!
  492. 伊勢崎 隼人: …はい、取れた 葉っぱがついてたみたい
  493. 伊勢崎 隼人: もしかして、走ってきた? 顔もちょっと赤いみたいだし…
  494. 江利 あいみ: あ、その、さっきまで友だちと ゲームセンターにいて…
  495. 江利 あいみ: それで…えっと VRのガンシューティングを…
  496. 江利 あいみ: (違う違う…そんな話 したいんじゃなくて…!)
  497. 伊勢崎 隼人: もしかして新しくできたやつ? 面白かった?
  498. 江利 あいみ: う、うん…!私は弱かったけど 楽しかった…よ…!
  499. 伊勢崎 隼人: そうなんだ! 実はちょっと気になっててさ
  500. 伊勢崎 隼人: …あ、江利さんさえ良ければ 今度、一緒にしない?
  501. 伊勢崎 隼人: 俺もあんまり得意じゃないけど…
  502. 江利 あいみ: う、うん!うん!しよ…! 一緒に…!
  503. 錦木 千束: おぉ…? 告白じゃなさそうだけど…
  504. 粟根 こころ: なんか、いい雰囲気!?
  505. 井ノ上 たきな: 話の内容は 支離滅裂でしたけどね
  506. ダダダダダダ…!
  507. 加賀見 まさら: …走って帰ってきた
  508. 江利 あいみ: ひぃ…はぁ…やぁ… 照れて…ダメだったぁ…
  509. 錦木 千束: でも、大健闘だったじゃん!
  510. 江利 あいみ: うん!い、いい一緒にデート! しかも髪…触られちゃった…!
  511. 粟根 こころ: うんうん頑張った! 頑張ったよあいみ~!
  512. 江利 あいみ: 千束ちゃんたちもありがとう!
  513. 江利 あいみ: なんか…今は無理かもだけど… でも、早く告白するよ
  514. 江利 あいみ: ちょっと、考え方が 変わった気がするんだ
  515. 錦木 千束: お、いいじゃんいいじゃん その調子だよー!
  516. 錦木 千束: んでんで、ゲーセン行く日は どんな格好してくのよ
  517. 江利 あいみ: どんなって、普通に制服で…
  518. 錦木 千束: ノンノン!おデートなんだから もっとオシャレしないの~?
  519. 江利 あいみ: た、確かに…!え、どうしよ! 何を着ればいいの!?
  520. 錦木 千束: んふふ、じゃあ今度さ みんなでショッピングでも行こ!
  521. 錦木 千束: あいみちゃんのデート服を 探しに!
  522. 粟根 こころ: いいねいいね!
  523. 錦木 千束: あーふふふ 恋バナ楽し~!
  524. 井ノ上 たきな: では、問題も解決しましたし みかづき荘に帰りましょうか
  525. 錦木 千束: あ、そうだ忘れてた
  526. 錦木 千束: ん~帰り道の地図はあるし もうちょっとぶらついてかない?
  527. 錦木 千束: ほら、また迷子になったら困るし 地形の把握は大事っしょ?
  528. 井ノ上 たきな: …まあ、そうですね
  529. 錦木 千束: よし、決まり! じゃあ、みんなまた!
  530. 江利 あいみ: うん、帰り道 気をつけてね!
  531. 錦木 千束: ここら辺、あんま来てないけど 地図的に工匠区…かな?
  532. 井ノ上 たきな: 衣美里さんにもらった地図が 正しければ、そうみたいですね
  533. 錦木 千束: …にしてもいいなぁ 青春してるって感じ!
  534. 井ノ上 たきな: したいんですか?
  535. 錦木 千束: ん~自分がと聞かれると よくわかんないけど
  536. 錦木 千束: 誰かの恋バナ聞くのは 超たのしい~!
  537. 井ノ上 たきな: そうなんですね 私にはよくわからないですが
  538. タッタッタッタ
  539. 錦木 千束: ん?
  540. ???の声: 大変だ大変だぁ~っ! 困ったよぉ~!
  541. ドーンッ
  542. 錦木 千束: わっ!? お姉さん、大丈夫!?
  543. ???: いったた~…
  544. ???: あ、くみこそゴメンねぇ 必死で走ってたからぁ…
  545. 錦木 千束: 困った~って言ってましたけど どうかしたんですか?
  546. ???: そうなの! 今、すっごい困ってて…
  547. ???: …ていうか、あなた 今ので転ばなかったの…?
  548. 錦木 千束: …?
  549. ???: ねえ、あの! メイド喫茶って興味ない…?
  550. ???: 助けてほしいことがあって!
  551. 錦木 千束: エミリーと千束っちの お悩み相談所への依頼なら!
  552. 錦木 千束: 喜んでお手伝いしますよ!
  553. 錦木 千束: むむむ 今回もまた事件の香り…
  554.  
  555. FILENAME: text_340613-1.txt
  556. 錦木 千束: あいみちゃんたちと別れた帰り道 曲がり角でぶつかった 可愛いメイドのお姉さんは 牧野郁美さんって言うらしい
  557. 錦木 千束: 困った様子の郁美さんから 依頼を受けた私たちは 彼女の働くメイド喫茶へ来たんだけど そこにメイドさんの姿はなくて…
  558. 錦木 千束: 聞けば、団体の予約が入っているのに メイドさんたちは体調不良… 困り果てて友だちを呼びに 走っていたところ ちょうど私たちと出会った…ってことみたい!
  559. 井ノ上 たきな: 手伝うにしても、私たち 制服で大丈夫でしょうか…
  560. 牧野 郁美: 確かにどこの高校に通ってるとか バレるのは危ないかも
  561. 錦木 千束: あ、そこは問題ないというか
  562. 錦木 千束: えーっと、ちょっといろいろと 説明が面倒でして…
  563. 牧野 郁美: 異世界から…ってことは 高校も特定されないし…
  564. 牧野 郁美: …身バレとか諸々 問題なさそうだから
  565. 牧野 郁美: コスチュームってことにして 制服のままでOKだよ
  566. 錦木 千束: 初めての着眼点だなぁ…
  567. 牧野 郁美: メイドさんの個人情報保護は すっごく重要なことだよ!
  568. 井ノ上 たきな: それで、私たちは何を? 配膳とかなら慣れてますが
  569. 牧野 郁美: その…あのね…
  570. 牧野 郁美: 一緒にステージで 踊ってほしいの!
  571. 牧野 郁美: さっきぶつかっちゃった時に 体幹すごいなあって思って
  572. 牧野 郁美: ここまで黙っててゴメン! ホール業務だって思うよね…
  573. 牧野 郁美: 詳しく言ったら 断られるかなって…
  574. 井ノ上 たきな: ステージでダンスですか… 配膳などは経験あるのですが…
  575. 牧野 郁美: うぅ~…ごめんねぇ…
  576. 錦木 千束: 郁美さん任せて! なんとかしてみるよ!
  577. 錦木 千束: たきな、郁美さん 困ってそうだし手伝おう!
  578. 井ノ上 たきな: …ダンスなんて経験ないですし 責任持てませんよ…
  579. 井ノ上 たきな: できないことは 引き受けるべきじゃありません
  580. 牧野 郁美: そんなに複雑じゃないから きっと大丈夫…!
  581. 牧野 郁美: ご主人様たちへの説明は 私からちゃんとするから!
  582. 牧野 郁美: 来てくれたご主人様たちが 雰囲気だけでも楽しめて…
  583. 牧野 郁美: 笑顔で帰ってもらうための おもてなしができればいいの!
  584. 牧野 郁美: 接客とかは、みんなの分も くみが精いっぱい頑張るけど
  585. 牧野 郁美: ステージと接客をひとりで …っていうのは難しくて…
  586. 牧野 郁美: おねがい!ふたりとも…!
  587. 錦木 千束: たきな~おねがい! おもしろそーじゃーん
  588. 井ノ上 たきな: お金を払ってるお客さんに 中途半端なものを出すのは…
  589. 牧野 郁美: ご主人様への補償は ちゃんとする予定だから大丈夫!
  590. 錦木 千束: 郁美さんも こう言ってることだし!
  591. 錦木 千束: 私たち運動神経いいんだから なんとかなるって!
  592. 錦木 千束: ね!たきな!
  593. 井ノ上 たきな: …はぁ、わかりましたよ
  594. 牧野 郁美: ふたりともごめんね… ありがとう!
  595. 錦木 千束: ところで、郁美さん 初見とキャラ違いません?
  596. 牧野 郁美: あぅ…もぉ~!
  597. 牧野 郁美: 千束ちゃん、それは 言っちゃメ!だよぉ~!
  598. 井ノ上 たきな: …これがプロのメイド
  599. 錦木 千束: キャラ違いすぎて どう接したらいいか…
  600. 牧野 郁美: んもぉ~!イジワル言ったら ぷんぷん!なんだからぁ!
  601. 牧野 郁美: それじゃ! ダンスの練習しよっか!
  602. 牧野 郁美: 令ちゃんたちも配膳とかなら 手伝ってくれるって連絡来たし
  603. 井ノ上 たきな: その令さんって どなたなんですか?
  604. 牧野 郁美: ふふ、くみを一番可愛く 撮ってくれる友だちだよぉ♪
  605. 観鳥 令: ふぅ…遅れてごめん 牧野チャン
  606. 牧野 郁美: 令ちゃん!待ってたよぉ~! 配膳、間に合ってなくてぇ
  607. 都 ひなの: アタシらもいるぞ
  608. 牧野 郁美: ひなのさんと雫ちゃんまで!
  609. 観鳥 令: ちょうど、来る途中で会ったから 捕まえてきたんだよ
  610. 保澄 雫: …って、あれ? 踊ってるのって千束さんたち?
  611. 錦木 千束: ハイ!超絶可愛い~!
  612. 「千束~!」
  613. 錦木 千束: イェーイ! 次はたきなー!
  614. 井ノ上 たきな: ぅ…これも仕事… も、盛り上がってますかー…!
  615. 「うぉ~! たきなちゃーん!」
  616. 牧野 郁美: そー!初めてなのにすごいよね! コール&レスポンスもできるの!
  617. 牧野 郁美: ご主人様たちも楽しんでくれてて 本当に良かったよぉ~
  618. 都 ひなの: なんだ、雫は アイツらと知り合いなのか
  619. 保澄 雫: はい、あのみかづき荘の…
  620. 都 ひなの: あぁ…例のか
  621. 都 ひなの: …にしても身のこなしがすごいな 今、バク転してたぞ
  622. 保澄 雫: ステージの趣旨が変わってる…
  623. 都 ひなの: …魔法少女か?
  624. 牧野 郁美: ううん、違うみたい でも体幹すごかったんだ~
  625. 牧野 郁美: …って、ほら くみたちも働かなきゃ!
  626. 観鳥 令: …………
  627. 牧野 郁美: 令ちゃん、どうしたの?
  628. 観鳥 令: …いや、ちょっとね
  629. 観鳥 令: よ…っと しつこい使い魔だなぁ…
  630. 観鳥 令: ん?
  631. 観鳥 令: まずい、巻き込まれた子が…!
  632. 井ノ上 たきな: くっ!
  633. 錦木 千束: やっぱこれ魔法少女じゃないと 勝てないやつかぁ…
  634. 錦木 千束: 脱出して、魔法少女の 助けを呼ぶしかないな
  635. 錦木 千束: どうにか魔女の気をそらして 逃げるには…
  636. 錦木 千束: あそこ!砂のお城崩して 向こうに気を引きつけるから
  637. 錦木 千束: その間に逃げよう!
  638. 錦木 千束: ヤバイ!! むしろ怒らせた!?
  639. 観鳥 令: な…銃!?
  640. パシャッ
  641. 観鳥 令: (色違いの制服にあの金髪… みかづき荘にいる異世界人…?)
  642. 観鳥 令: (銃を持ってるなんて… 追った方がいいかもだけど)
  643. 観鳥 令: (…その前にあの魔女を なんとかしなきゃだよね)
  644. 観鳥 令: (彼女のせいで 大暴れしてるみたいだし)
  645. 観鳥 令: (こっちに被害がなければ 放っておいても良かったけど)
  646. 観鳥 令: (牧野チャンたちに接触するなら そのままにはできないよね)
  647.  
  648. FILENAME: text_340613-2.txt
  649. 錦木 千束: ふぃ~… 終わった終わった~
  650. 牧野 郁美: ふたりとも、お疲れ様ぁ~! すっごい良かったよ
  651. 井ノ上 たきな: 私は…二度とやりません…
  652. 錦木 千束: え~似合ってたのに!
  653. 錦木 千束: ってか雫ちゃん さっきぶりだね!
  654. 保澄 雫: ステージ、かっこよかったです 運動神経良かったんですね
  655. 錦木 千束: んふふ、ありがと~ 大体のアクションは任せてよ!
  656. 錦木 千束: で、そっちのおふたりは 郁美さんの友だち?
  657. 観鳥 令: 観鳥令だよ、よろしく 牧野チャンに話は聞いてるよ
  658. 都 ひなの: 都ひなのだ 異世界から来たんだってな
  659. 錦木 千束: 令さんに ひなの…ちゃん?
  660. 都 ひなの: 言っておくが アタシは18歳だぞ
  661. 錦木 千束: おっと、こりゃ失礼! ひなのさん、だね!
  662. 牧野 郁美: あと、令ちゃんはこれでも 中学生だよぉ
  663. 錦木 千束: こっちが、令“ちゃん”!?
  664. 牧野 郁美: ふふ、じゃあもう少しだけ ご主人様たち来るから
  665. 牧野 郁美: みんな、あとちょっと 付き合ってもらってもいい?
  666. 錦木 千束: もちろん!
  667. 井ノ上 たきな: ステージは勘弁です…
  668. 牧野 郁美: 今日はもう、ステージないから 安心していいよ!
  669. 錦木 千束: じゃ、私ちょっと お手洗い行ってくるね
  670. 観鳥 令: そしたら、観鳥さんが 場所を教えるよ
  671. 観鳥 令: 従業員用は、お店の外だし 初めてだと難しいからね
  672. 錦木 千束: お、ありがと!
  673. 錦木 千束: いや~助かったよ~
  674. 錦木 千束: てか、ダンスって めーっちゃ疲れるわ
  675. 錦木 千束: …それでさ
  676. 観鳥 令: ん?
  677. 錦木 千束: 魔女結界で助けてくれたの 令ちゃんだった?
  678. 観鳥 令: へぇ、気づいてたんだね
  679. 錦木 千束: 雫ちゃんの喫茶店近くの気配も 同じ、令ちゃんでしょ?
  680. 錦木 千束: あと、さっき見えちゃった …カメラの画面
  681. 観鳥 令: …………
  682. 錦木 千束: 実は私たちワケありでさ 申し訳ないんだけど
  683. 錦木 千束: 写真消してもらってもいいかな?
  684. 錦木 千束: 異世界だし たぶん大丈夫なんだけど…
  685. 錦木 千束: 万一ヤバイ人たちが ここまで押しかけてきちゃったら
  686. 錦木 千束: 申し訳ないからさ… 念のために…ね!
  687. 観鳥 令: 銃を持ってる自称異世界人… 信じられると思う?
  688. 錦木 千束: ん、ん~確かに圧倒的不審者… どうしたら信じてもらえるかな…
  689. 観鳥 令: こんな時に…
  690. 錦木 千束: え、え、またぁ!? あの魔女倒したんじゃないの!?
  691. 観鳥 令: いや、キミが挑発したおかげで 大暴れして取り逃がしたんだよ
  692. 観鳥 令: 砂遊びを邪魔されて怒った魔女が 報復しに来たってとこだろうね
  693. 錦木 千束: そうだったの!? え、マジで!?ゴメン!
  694. 観鳥 令: …あーもう、銃出して 攻撃効かないんでしょ
  695. 錦木 千束: 証拠品にしない…?
  696. 観鳥 令: …ぐだぐだしてると 遺品になっても知らないよ
  697. 錦木 千束: あ、はい!
  698. 観鳥 令: 魔力、込めといたから 多少は攻撃効くんじゃない
  699. 錦木 千束: ………… おっしゃ背中は任せろ!
  700. 観鳥 令: 調子に乗らないでもらえるかな 別に背中は任せてないよ
  701. 観鳥 令: そもそも観鳥さんは まだキミを信用してない
  702. 観鳥 令: ただ、魔法少女である以上 目の前の魔女をスルーできないし
  703. 観鳥 令: 推定一般人のキミを 魔女から守る義務もある
  704. 錦木 千束: …わかった!
  705. 錦木 千束: 魔女との戦いは令ちゃんの方が 得意だろうから、指示して!
  706. 観鳥 令: …普段は何と 戦ってるのやら
  707. 錦木 千束: え、いやーあの…あはは
  708. 観鳥 令: はぁ、行くよ まずは使い魔から!
  709. 観鳥 令: やぁっ!
  710. 錦木 千束: おっけおっけ そういう感じね!
  711. 錦木 千束: 一発で仕留められないなら
  712. 観鳥 令: なっ…後ろ!
  713. 錦木 千束: おわぁっと
  714. 観鳥 令: …今のを避けるなんて キミ、普通の人じゃないよね
  715. 錦木 千束: いやいや、一般異世界ピーポーよ ちょーっと目がいいだけのね
  716. 観鳥 令: いいってレベルじゃないけど 自力で避けてくれて助かったよ
  717. 錦木 千束: ――っ!?
  718. 観鳥 令: どうし…
  719. パァン
  720. 観鳥 令: っ…!? ちょっと、何のつもり…!
  721. 観鳥 令: もう少しで当たるところ…!
  722. 錦木 千束: ゴメン、後ろで
  723. 錦木 千束: ヌッコが使い魔に 襲われそうになってたから
  724. 観鳥 令: …………
  725. 観鳥 令: 読めないなぁ…
  726.  
  727. FILENAME: text_340613-3.txt
  728. 観鳥 令: はぁ… やるじゃん…千束さん
  729. 錦木 千束: いや…令ちゃんいなかったら マジで死んでたわぁ…
  730. にゃー
  731. 錦木 千束: まぁでも、ヌッコが 無事で何よりだよ…
  732. 観鳥 令: ほんとだね
  733. 錦木 千束: 令ちゃん、猫好きなんだ?
  734. 観鳥 令: …まぁ、よく写真を 撮ってるくらいには
  735. 錦木 千束: …そういえば それ、いいカメラだね
  736. 観鳥 令: 観鳥さんの相棒さ
  737. 観鳥 令: まぁ…ゲスいゴシップ ばっかり撮ってるけどね
  738. 錦木 千束: でも、言ってたよ郁美さん 一番可愛く撮ってくれるって
  739. 観鳥 令: そりゃ、牧野チャンを一番 撮ってるのは観鳥さんだからね
  740. 観鳥 令: …じゃあ、そろそろ戻ろうか トイレって言って出てきてるんだ
  741. 観鳥 令: 千束さんが恥ずかしい思いを することになるからね
  742. 錦木 千束: だぁあ!そうじゃん!
  743. 錦木 千束: あ… えっと…私の処遇は…
  744. 観鳥 令: …猫好きに 悪いヤツはいないってね
  745. 観鳥 令: だから、保留だよ こっちに危害を与えない限りは
  746. 錦木 千束: 与えない与えない!
  747. 観鳥 令: さあ、どうかな
  748. 都 ひなの: お、戻ってきたぞ
  749. 井ノ上 たきな: 千束、長かったですね お腹壊しました?
  750. 保澄 雫: …っていうか、ふたりとも なんでそんなに汚れて…?
  751. 井ノ上 たきな: それにこれ…猫毛?
  752. 牧野 郁美: え、ふたりで猫と 遊んできたの!?ずるーい!
  753. 牧野 郁美: じゃなくて、飲食店だよ? ちゃんと綺麗にしてきなさーい!
  754. 錦木 千束: あ、ごめんごめん! 掃除してくる!
  755. 牧野 郁美: 綺麗にしてきたらぁ、報酬の 美味しいお菓子があるからねぇ
  756. 錦木 千束: やったー!
  757. 錦木 千束: あ、メイドさんの萌キュンは ついてきたりー…
  758. 牧野 郁美: んもぅ、しょうがないなぁ♪
  759. 観鳥 令: (銃を持つ自称異世界人… 怪しさ満点だけど…)
  760. 錦木 千束: ゴメン、後ろで
  761. 錦木 千束: ヌッコが使い魔に 襲われそうになってたから
  762. 観鳥 令: (弱い者のために 武器を振るうなら…)
  763. 観鳥 令: (…何かしらの秘密は あるんだろうけど)
  764. ピッ
  765. 写真を削除しますか
  766. ▽はい いいえ
  767. ピッ
  768. 写真を削除しました
  769. 観鳥 令: (牧野チャンの恩人だしね)
  770.  
  771. FILENAME: text_340613-4.txt
  772. 錦木 千束: 一時はどうなることかと思ったけど 無事に?メイド喫茶での依頼を終えた私たちは みかづき荘への帰還を果たし…
  773. 錦木 千束: その後も神浜市での交友関係を広めるために 締切り直前の宿題を終わらせた エミリーたちと一緒に 帰る方法を探しつつ 何日かに分けて相談所としての依頼をこなした
  774. 錦木 千束: 「真里愛さんと一緒に学童保育の ピンチヒッターをしてみたり」
  775. 錦木 千束: 「かのこちゃんに頼まれて ファッションモデルをしてみたら キノコにされちゃってたり…」
  776. 錦木 千束: 「かこちゃんちがやってる 夏目書房で店番をしたり」
  777. 錦木 千束: 「梨花ちゃんとれんちゃんと一緒に 大行列のパンケーキに並んだり… いやこれは依頼じゃないっけ?」
  778. 錦木 千束: 「雫ちゃんちの新規顧客獲得のために 郁美さんを喫茶店に派遣して そのお手伝いをしてみたり…」
  779. 錦木 千束: 「あいみちゃんのデート服を みんなで探しながら恋バナを聞いたり~」
  780. 錦木 千束: 「美雨ちゃんと 町の裏で起きてる悪事を成敗したり」
  781. 錦木 千束: 「ひみかちゃんと野草採取して… あれ本当におすすめしないんだけど 野汁ってのを飲んでみたり…」
  782. 錦木 千束: …ってな感じで いろいろやってきたよ!
  783. 錦木 千束: もう、おかげで神浜市の人は 大体知り合いって感じだわ
  784. 綾野 梨花: あたしたちも依頼 受けてもらった側だけど
  785. 綾野 梨花: 受けすぎじゃない!?
  786. 木崎 衣美里: 顔見知り増えるようにーって あーしが宣伝したから相談客が
  787. 木崎 衣美里: いつもより増えてたってのも ありそーだけど
  788. 木崎 衣美里: これだけの数をこなしてんのは さすがに引くレベルだわー
  789. 木崎 衣美里: あーし、体力は自信あったけど それでもちょっと疲れたし…
  790. 錦木 千束: 超たのしかった~!
  791. 志伸 あきら: ボクはヘトヘトだよ…
  792. 井ノ上 たきな: 私もです…
  793. 錦木 千束: でも、こんだけ知り合い増えたら 帰る方法もすぐ見つかるっしょ!
  794. 井ノ上 たきな: ええ…今のところ 収穫はほぼありませんけどね
  795. 都 ひなの: …これは疑問なんだが
  796. 都 ひなの: なんで千束はそんな積極的に 悩み解決をしようと思うんだ?
  797. 都 ひなの: 顔見知りを増やす目的だけなら もっと楽な方法があるだろうに
  798. 錦木 千束: んーだってさ、悩んでる時間って もったいなくない?
  799. 錦木 千束: あ、何かを決めるのに悩むとか そういうのは大事だと思うけど
  800. 錦木 千束: 人生って限りがあるじゃん?
  801. 錦木 千束: なのに、悩んだり 悲しい気持ちでいるのって
  802. 錦木 千束: なんかさ、もったいないなーって 私は思っちゃうんだよね
  803. 綾野 梨花: じゃあ、千束ちゃんのやさしさが みんなを救ってるってこと?
  804. 錦木 千束: いやいや、私はそんなに イイ人じゃないよ!
  805. 錦木 千束: 私はいつも やりたいこと最優先!
  806. 錦木 千束: 助けを求められて 助けたいって思ったから
  807. 錦木 千束: そうしただけだよ
  808. 木崎 衣美里: んん~? むっずかしー!
  809. 錦木 千束: んふふ、なんたって私は ミステリアスガールだからね
  810. 井ノ上 たきな: …どこがですか 全部顔に出てるガールですよ
  811. 錦木 千束: あ、この言ったな!?
  812. 綾野 梨花: …まぁ、言ってることも ちょっとだけわかるよね
  813. 五十鈴 れん: …はぃ…
  814. 都 ひなの: ああ、特にアタシら 魔法少女には染みる話だよ
  815. 志伸 あきら: …魔法少女は基本的に 短命だって言われるからね
  816. 都 ひなの: 刹那的な命だからこそ 好きにやるってことか
  817. 木崎 衣美里: なるほどね! それ、めっちゃいいじゃん!
  818. 都 ひなの: まぁでも、アイツが そこまで考えてるかは微妙だがな
  819. 井ノ上 たきな: そもそも、全然帰る方法が 見つかってないじゃないですか!
  820. 錦木 千束: まぁそうだけどさ~ これも楽しいっしょ?
  821. 井ノ上 たきな: それとこれとは話が違います!
  822. 井ノ上 たきな: 早く帰る方法を探さないと!
  823. ???の声: あの、すみません…
  824. 錦木 千束: お、ようこそようこそ!
  825. 木崎 衣美里: へいへい! なんかお悩み?
  826. 錦木 千束: 神浜市のお悩みなら…
  827. 木崎 衣美里: ―衣美里― エミリーと~
  828. 錦木 千束: ―千束― 千束っちの~
  829. 千束&衣美里: ―千束&衣美里― お悩み相談所におまかせあれ~!
  830. 錦木 千束: 楽しかったなぁ、神浜市…!
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