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- FILENAME: text_340611-1.txt
- 錦木 千束: これは、喫茶リコリコとみかづき荘の 中身が入れ替わって 私たちが神浜市へ来てる間に起きた なんでもないお話
- 錦木 千束: その日も、元の世界へ帰る方法を見つけるために 鶴乃ちゃんと神浜市内を散策してたんだけど…
- 錦木 千束: 鶴乃ちゃんも、みかづき荘も なーんも見つからないねえ
- 井ノ上 たきな: …まぁ、とりあえず普通の 商店街に来られただけマシです
- 錦木 千束: ほんと、災難続きで ようやく落ち着いたってもんよ
- 錦木 千束: 完全に迷子!
- 井ノ上 たきな: こういう時に限って クルミのドローンは充電切れ…
- 錦木 千束: スマホも使えないから もう終わりじゃん!
- 錦木 千束: 我ら異世界ピーポーだから 警察にも行きづらいし…
- 井ノ上 たきな: 人に道を尋ねつつ 帰るしかありませんね
- 井ノ上 たきな: これって…!
- 井ノ上 たきな: くっ!
- 錦木 千束: やっぱこれ魔法少女じゃないと 勝てないやつかぁ…
- 錦木 千束: 脱出して、魔法少女の 助けを呼ぶしかないな
- 錦木 千束: どうにか魔女の気をそらして 逃げるには…
- 錦木 千束: あそこ!砂のお城崩して 向こうに気を引きつけるから
- 錦木 千束: その間に逃げよう!
- 錦木 千束: ヤバイ!! むしろ怒らせた!?
- パシャッ
- 井ノ上 たきな: あのあと、なんとか 結界から逃げ出せてよかったです
- 錦木 千束: うん、姿までは見えなかったけど 魔法少女が助けてくれたみたい
- 錦木 千束: マジで命の恩人だし
- 錦木 千束: ちゃんとお礼 したかったんだけど…
- 井ノ上 たきな: ただ、結界からどれだけ離れれば 安全なのかがわからず
- 井ノ上 たきな: とにかく遠くへ…と 逃げてる間に知らない土地です
- 錦木 千束: いやー困ったよね
- 錦木 千束: あ、たきな見て! あれ!あの看板!
- 「エミリーのお悩み相談所」
- 錦木 千束: 私たちにぴったりじゃん!
- 井ノ上 たきな: いや…変な占いみたいで 怪しくないですか?
- 錦木 千束: でも、それで道がわかったら めっちゃラッキーじゃない!?
- 錦木 千束: このまま迷子よりマシだし! 道聞きに行ってみよ!
- 錦木 千束: すみませーん 看板見てきたんですけど…
- 木崎 衣美里: わぁ、お客さん!? なんかお悩みあるカンジ?
- 錦木 千束: そうなんですよ~ 私たち道に迷っちゃって
- 錦木 千束: みかづき荘ってとこに 帰りたいんですけど…
- 志伸 あきら: みかづき荘…ってことは いろはちゃんたちのとこの?
- 木崎 衣美里: 知らない制服の女子ふたり組… ってことは、あー!
- 木崎 衣美里: ろっはーから聞いてる! 異世界人のふたりっしょ!
- 木崎 衣美里: てか、前に聞き込みも してたもんね!
- 木崎 衣美里: え、ねえねえねえ! 異世界ってどんな感じ!?
- 錦木 千束: お、おぉ…なんか 話が早いやつ?
- 木崎 衣美里: 千束っちと、たっきーは 喫茶リコリコってとこで
- 木崎 衣美里: 店員さんとして働きながら なんでも屋さんをしてる的な?
- 錦木 千束: そうそう!そんな感じ!
- 井ノ上 たきな: たっきー…?
- 木崎 衣美里: 千束っちと、たっきー!
- 木崎 衣美里: あーしら、もうダチだから あだ名はあった方がいいっしょ
- 志伸 あきら: あはは、すみません エミリーの習性なもので
- 木崎 衣美里: てか、ふたりって帰る方法を 探してんだよね!
- 錦木 千束: そーそー! 今日も聞き込みしててさ!
- 木崎 衣美里: そしたら、うちで一緒に お悩み相談したらどう!?
- 井ノ上 たきな: ん、一緒にというのは 私たちが聞く側になるんですか?
- 木崎 衣美里: そう、情報を集めるにはさ 顔が広いのって大事じゃん?
- 木崎 衣美里: 相談所って、人がいっぱい来るし ワンチャンあるかもって!
- 井ノ上 たきな: …なるほど、確かに
- 木崎 衣美里: それにそれに、あーしらって やってること似てんじゃん!
- 木崎 衣美里: 「喫茶リコリコのふたりが町の人を助けてて あーしらは、町の人のお悩みを解決してるし!」
- 志伸 あきら: 確かに、どっちも身近な人の 手助けをしてるって点でね
- 錦木 千束: ほんとだ! え、ちょーいいじゃん!相談所!
- 井ノ上 たきな: でも、一度帰って鶴乃さんたちに 報告をしないと…
- 木崎 衣美里: 鶴ピーには、もう連絡してるし 返事も来てるよ!ほら!
- ふたりともはぐれちゃってゴメン~! 無事みたいで良かったよー わたし、これから万々歳でお仕事だから 帰り道はエミリー先生に教えてもらって! ごめん!気をつけて帰ってきてね!
- 木崎 衣美里: だってさ!
- 志伸 あきら: こういうときのエミリーは 行動が早いんだよなぁ
- 木崎 衣美里: 楽しいことは すぐやんなきゃ損っしょ!
- 錦木 千束: お、エミリーちゃん めっちゃ気合うな!
- 木崎 衣美里: でしょでしょ! てか、エミリーでいいし!
- 錦木 千束: おっけー! よろしくね、エミリー!
- 井ノ上 たきな: あの、楽しいって…! もう趣旨が変わってませんか!?
- 志伸 あきら: あはは…苦労してそうですね お互い
- ???の声: ごめんくださーい!
- 木崎 衣美里: お、この声は! あーしたちの初仕事!
- 錦木 千束: いっちょ、やったりますかぁ!
- FILENAME: text_340611-2.txt
- 錦木 千束: そんで、あやかちゃんだっけ 悩み事は?
- 毬子 あやか: あたし、雫ちゃんっていう 相方がいるんだけど…
- 毬子 あやか: 「雫ちゃんはクールで、笑いのツボとか あたしと合わないことも結構あるんだけど 唯一、ギャグを笑ってくれる子で」
- 毬子 あやか: 「あたしがギャグをしても 拾ってくれる相棒なはずなのに、最近ね…」
- 毬子 あやか: 見て見て雫ちゃん! 巻き寿司!
- 保澄 雫: …………
- 毬子 あやか: 雫ちゃんが、ぜんっぜん 笑ってくれないんだよ~!
- 毬子 あやか: ギャグが通じてないときも 普段からあったりするよ!?
- 毬子 あやか: けど、あたしの高等なギャグを 解説してくれるときもあるのに
- 毬子 あやか: あんな、ガン無視なんて…!
- 毬子 あやか: どうしたっていうんだ 雫ちゃん…
- 錦木 千束: 高等なギャグって どんなの見せたん?
- 毬子 あやか: たとえば、雫ちゃんってね 喫茶店の娘だから
- 毬子 あやか: そのときは 喫茶店ネタに振ってみて
- 毬子 あやか: コーヒー豆を一粒ずつ挽いて …って、日が暮れるわい!
- 毬子 あやか: このコーヒー さいコーヒーんしつ!とか!
- …………
- 井ノ上 たきな: …面白くないから 笑わな…
- 錦木 千束: あーっと、たきな! たきなストーップ!
- 木崎 衣美里: たっきーマジヤバい! 正論パンチひっこめて!
- 志伸 あきら: ほら、あれだよあれ 人類には早すぎた―的な?
- 錦木 千束: えーっと、そう いつもは笑ってくれんだっけ
- 毬子 あやか: 笑うっていうか ノってくれるよ!
- 錦木 千束: じゃあ、本当に相方ってノリか
- 錦木 千束: あんまりギャグの出来は 関係ないのかもね
- 錦木 千束: ってなると、反応できないくらい 何か別のことがあるとか…
- 錦木 千束: …大事なことを聞きたいんだけど あやかちゃんは、どうしたいの?
- 錦木 千束: 彼女にギャグを披露して 笑ってほしい?
- 毬子 あやか: うーん、笑いの強要は お笑い芸人としてダメだと思う…
- 錦木 千束: あ、芸人なんだ…
- 毬子 あやか: あたしのギャグで 困らせたくはないけど…
- 毬子 あやか: ただ、あたしはツッコミでも なんでもいいから
- 毬子 あやか: 雫ちゃんの反応が欲しい!
- 錦木 千束: よぉし! じゃあ、それを叶えよう!
- 錦木 千束: さっそく、雫ちゃんって子の ところに行かないと!
- 錦木 千束: ギャグのせいじゃないってなると
- 錦木 千束: 問題は雫ちゃんの方なんだよ きっと
- 毬子 あやか: 一緒に来てくれるの!?
- 錦木 千束: もっちろん!だってそれが 相談所の仕事だろ~?エミリー!
- 木崎 衣美里: よくわかってるー! 行こ行こ!
- 井ノ上 たきな: …わざわざ行くことですか? ギャグに飽きたんでしょう…
- 錦木 千束: あのギャグを普段から 聞かされてるんだったら
- 錦木 千束: つまんなかったくらいじゃ 変わらないと思うんだよね
- 錦木 千束: それより他に、なんか 理由があるような気がしてさ
- 錦木 千束: それに、喫茶店だって! 行きたいじゃん!
- 井ノ上 たきな: そっちが目的ですね…
- 毬子 あやか: あれが雫ちゃんだよ
- 志伸 あきら: おぉ…見事に ぼーっとしてるね
- 錦木 千束: これ、やっぱギャグは 関係なさそうだね?
- 井ノ上 たきな: 無心でコーヒーを 飲んでいるようですが
- 錦木 千束: んん…この光景 どっかで見たような…
- 錦木 千束: あぁ…締切り前の大人たちだ
- 木崎 衣美里: なにそれ?
- 錦木 千束: うちの店、いわゆるモノカキの 常連さんたちがいるんだけど
- 錦木 千束: 眠気覚ましにって、死んだ顔で エスプレッソ飲んでるんだよね
- 志伸 あきら: わぁ…大人って大変だぁ…
- 井ノ上 たきな: …で、雫さんがその大人たちと 同じ顔をしている…と
- 錦木 千束: うん、もしかしたら 寝不足だったんじゃない?
- 錦木 千束: そしたら、ギャグどころじゃ ないと思うしさ
- 毬子 あやか: なるほど…!
- 錦木 千束: じゃあ、ちょっと 本人にも聞いてみよっか
- 錦木 千束: 寝不足ってことは、こっちも 何か悩みがあるかもだし
- 錦木 千束: それを解決すればあやかちゃんの 悩みも解決できるかもよ?
- 保澄 雫: …あぁ、それで…あやかが… すみません、ご迷惑を…
- 保澄 雫: あやかも ギャグ無視してごめん
- 毬子 あやか: そんなのはいいよ! 寝れてないなら今から寝る!?
- 毬子 あやか: あたしの膝、あいてるよ!
- 保澄 雫: …それは大丈夫
- 毬子 あやか: じゃあ、なんか悩みごと? 気づけなくてごめん!
- 保澄 雫: いや、その…家のことだから 巻き込みたくないなって
- 錦木 千束: なら、私たちが 力になれないかな?
- 錦木 千束: なんたって相談所だからね
- 井ノ上 たきな: あの場所を出た時点で 相談所ではなく相談員ですが
- 木崎 衣美里: 千束っちならちょうどイイじゃん 喫茶店で働いてるプロだし!
- 錦木 千束: どう? 話だけでもさ
- 保澄 雫: …………
- 保澄 雫: えっと…最近、喫茶店の 売り上げがあんまり良くなくって
- 錦木 千束: うんうん
- 保澄 雫: 顧客を獲得するには どうしたらいいかって…
- 保澄 雫: ノウハウ本を読んだりして 調べてみたんですけど
- 保澄 雫: むしろ何をすればいいか わからなくなってきちゃって…
- 井ノ上 たきな: …わかります 泥沼にハマりますよね
- 錦木 千束: ふふふ…それなら!
- 木崎 衣美里: あーしたち相談所に任せてOK!
- 保澄 雫: え…?
- 錦木 千束: あやかちゃんの悩みを 解決する依頼を受けたけど…
- 錦木 千束: まず、雫ちゃんの悩みを なんとかしなきゃっぽいからね!
- FILENAME: text_340611-3.txt
- 錦木 千束: じゃあ、議題は喫茶店の 新規顧客獲得だけど…
- 錦木 千束: なんかいい案ある人ー!
- 木崎 衣美里: はいはい!喫茶店って言ったら メイドさんの衣装とか!
- 志伸 あきら: メイドさん…!
- 井ノ上 たきな: メイドさんの衣裳にすると 何か効率が上がるんですか?
- 志伸 あきら: な、可愛いじゃないか!
- 志伸 あきら: これはボクの趣味ではなく 一般的な意見なんだけど…!
- 保澄 雫: メイド…ですか 一度考えはしたんだけど…
- 保澄 雫: なんかうちの店っぽくは ないかなって…
- 錦木 千束: ん~いい案なんだけどな~ 純喫茶にメイドは大胆過ぎかぁ
- 毬子 あやか: じゃあじゃあ! 新メニューの考案とか!
- 木崎 衣美里: そしたら、映えるパフェとか SNSでバズんじゃん!?
- 錦木 千束: それ!うちで大成功して めっちゃ忙しくなったよ!
- 錦木 千束: ほら、たきなの作った…
- 井ノ上 たきな: そんなメニューはありません!
- 志伸 あきら: でも、SNSでの話題性は 大きいかもしれないね
- 保澄 雫: …………
- 錦木 千束: 雫ちゃんは あんまし乗り気じゃない?
- 保澄 雫: すみません…せっかく 考えてもらってるのに
- 保澄 雫: 新しいことは 挑戦するべきなんだろうけど
- 保澄 雫: 今ある喫茶店の雰囲気も 大事にしたい気持ちがあって
- 保澄 雫: でも…お客さんを増やすなら こだわりは捨てなきゃ…とか
- 錦木 千束: んー…雫ちゃんが一番 大事にしたいことは何?
- 保澄 雫: まず、喫茶店は 潰れてほしくない…
- 保澄 雫: 今の喫茶店も大事にしたいけど 新しいこともやってみたくて
- 保澄 雫: それにコーヒーの味で戦えるって ところも知ってほしい…し
- 保澄 雫: ぜんぜん絞りきれてないですね すみません…
- 錦木 千束: いや、いいんじゃない? ぜんぶ叶えようよ!
- 保澄 雫: え…?
- 錦木 千束: 今のを要約すると
- 錦木 千束: 大元は変えずに、少しだけ 新しい風を吹かせたいって感じ?
- 保澄 雫: …はいっ
- 錦木 千束: なら、雫ちゃんの大事なものは 守りつつ
- 錦木 千束: 新しいことができるような 策を考えれば大丈夫!
- 保澄 雫: …でも、いったいどうしたら
- 錦木 千束: 期間限定で、何か イベントをやるのはどう?
- 錦木 千束: ずっとじゃないから 挑戦もしやすいし
- 錦木 千束: そこで新しいお客さんを得て 繋げるのは喫茶店の実力!
- 保澄 雫: …………
- 保澄 雫: なら、さっきみんなに もらった意見を参考にして…
- 保澄 雫: 従業員服やメニューなどを変える 若者向けの期間限定企画…とか
- 木崎 衣美里: 名づけて バズ喫茶イベント!みたいな!
- 錦木 千束: 純喫茶って最近流行りっぽいし 元々の良さも見せられるかも!
- 志伸 あきら: 固めプリンとかクリームソーダが 女子に人気みたいだもんね!
- 保澄 雫: なら、既存メニューにもあるから やりやすいかもしれません
- 毬子 あやか: それからそれから! あたし、ギャグやろっか!?
- 保澄 雫: …チラシ配りとか、なら 外でやってみる価値はあるかも
- 保澄 雫: ウケるかどうかは置いておいて 人の目は引けるはず…
- 井ノ上 たきな: 経理周りでしたら経験があるので 少し教えますよ
- 保澄 雫: 本当ですか ありがとうございます
- 木崎 衣美里: これで一件落着ってやつ?
- 志伸 あきら: まあ、まだ企画段階だし これが成功すれば…だけどね
- 保澄 雫: …でも、今日はよく眠れそうです
- 錦木 千束: よっしゃー!依頼クリア!
- 毬子 あやか: じゃあ、ここで祝いの 一発ギャグ!
- 毬子 あやか: めでカスゴ! って、それは稚魚ー!
- 保澄 雫: …………これは よく言うめで鯛にかけていて
- 保澄 雫: 鯛の稚魚「カスゴ」を 鯛の代わりに言っている…
- 保澄 雫: という、一発ギャグです 海沿いだと稀にウケます
- 錦木 千束: あ、ほんとに解説あるんだ
- 井ノ上 たきな: 物知りですね、雫さん
- 保澄 雫: …はは
- 毬子 あやか: やっぱ、雫ちゃんが笑うと ギャグが締まるなぁ!
- 毬子 あやか: 説明されるのは 恥ずかしいけど…
- 井ノ上 たきな: …雫さん、ギャグで 笑ってましたか?
- 錦木 千束: まぁ、ふたりとも元気になったし 細かいとこは気にしない!
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- 保澄 雫: えっと、改めて ありがとうございました
- 錦木 千束: いーってことよー!
- 井ノ上 たきな: じゃあ、お店の邪魔になりますし 私たちはこれで…
- ~~♪~~♪
- 木崎 衣美里: あ、ごめん あすきゃんからっぽい?
- 保澄 雫: 今、お客さんもいないし 出て大丈夫だよ
- 木崎 衣美里: サンキュー!
- 木崎 衣美里: あい、もしもし~ あすきゃんどったん?
- 竜城 明日香: 「き、きき緊急事態です!」
- 竜城 明日香: 「あの、相談所に 銃を持った賊に追われていると 駆け込んできた方がいて!」
- 竜城 明日香: 「急ぎ!相談所へ! 戻ってきていただけますと!」
- ブツッ ツー…ツー…
- 錦木 千束: え、ちょ今 銃って言わなかった!?
- 井ノ上 たきな: すぐに戻りましょう!
- 保澄 雫: あ、待ってください
- 保澄 雫: その、ふたりって今 みかづき荘にいるんですよね
- 保澄 雫: なら、いろはちゃんたちから 魔法少女のことも…
- 錦木 千束: うん、聞いてるよ
- 保澄 雫: …ついてきてください 近道を教えます
- 錦木 千束: 近道ってこっち…?
- 保澄 雫: …いえ
- 保澄 雫: 私の魔法で相談所まで 繋げます
- 毬子 あやか: 雫ちゃんの魔法ってね すっごい便利なんだよ!
- 毬子 あやか: 瞬間移動で、ビュンって!
- 保澄 雫: あまり便利には 使ってほしくないけど…
- 保澄 雫: 今は、緊急事態だから
- 保澄 雫: ここを通れば すぐに相談所へつきます
- 錦木 千束: おぉお!すっげー! ありがと、雫ちゃん!
- 錦木 千束: …………ん?
- 井ノ上 たきな: どうしたんですか 早く行きますよ
- 錦木 千束: …あぁ、うん
- 錦木 千束: またね、今度は コーヒー飲みに来るから!
- 錦木 千束: どんなお悩みもお任せあれ♪
- FILENAME: text_340612-1.txt
- 錦木 千束: 元の世界へ帰る方法を探す途中 神浜市で迷子になった私たちが訪れた相談所で 出会ったのはエミリーこと木崎衣美里ちゃん めっちゃ気の合う女の子!
- 錦木 千束: 神浜市での調査をするには 交流関係を広くするのも大事!ってことで
- 錦木 千束: エミリーと一緒に “エミリーと千束っちのお悩み相談所” を発足した私たちは、さっそく あやかちゃんと雫ちゃんの悩みを解決したけど
- 錦木 千束: そこにかかってきた電話は “銃を持った賊に追われている”…っていう 激ヤバな緊急事態!
- 志伸 あきら: えーっと 緊急事態って聞いたんだけ…ど
- 竜城 明日香: じ、自害します~!
- 美凪 ささら: 自害はしなくていいから! みんな困ってるよ!
- 竜城 明日香: みなさんを困らせ…あぁ… 自害します!
- 美凪 ささら: だから!自害はNG! 命を粗末にしないの!
- 江利 あいみ: うぅ…そもそも これは私のせいで…
- 錦木 千束: 何これ、どういう状況?
- 美凪 ささら: あぁ…えっとふたりは…?
- 木崎 衣美里: 相談所を手伝ってくれてる 千束っちとたっきー!
- 志伸 あきら: 連絡にあった異世界から みかづき荘に来てるふたりだよ
- 美凪 ささら: へ?あ、あーあれ 冗談じゃなかったんだ…
- 錦木 千束: どもども それで、その子は?
- 美凪 ささら: …ごめんエミリー 明日香、押さえといてもらえる?
- 美凪 ささら: 今回も、明日香の勘違いが きっかけだったから
- 木崎 衣美里: おけ!
- 木崎 衣美里: あすきゃん! ウェイト!ストップ!ステイ!
- 竜城 明日香: うぅ…
- 江利 あいみ: で、でも、混乱させたのは ほんっと私のせいだし…
- 江利 あいみ: 銃っていうのもゲームのことで ええっと…
- 美凪 ささら: 状況を整理させてもらうね
- 美凪 ささら: まずは明日香の勘違いについて なんだけど
- 美凪 ささら: 「多分、エミリーたちと入れ違いかな 誰もいない相談所に来て 明日香としゃべってたらさ…」
- ???の声: た、助けて…!
- 美凪 ささら: ――っ!?
- 江利 あいみ: 銃…銃が…このままじゃ 私…死んじゃう…!
- 竜城 明日香: 銃…
- 竜城 明日香: 銃を持った賊に 追われてるということですね!?
- 美凪 ささら: で、それだけを聞いた明日香が エミリーに連絡をしたんだけど…
- 美凪 ささら: 確認してみたら、銃で戦う VRの対戦ゲームだったらしくて
- 志伸 あきら: あぁ…じゃあ、 あの通話は本当に早合点で…
- 竜城 明日香: ぅう…自害…
- 美凪 ささら: しないよ!
- 錦木 千束: というか実際、何があったの? 対戦ゲーム…とかなんとか?
- 江利 あいみ: …それは 私から説明するよ…
- 江利 あいみ: 「近くのゲームセンターに新しく 銃で戦うVRの対戦ゲームができたって聞いて 学校からの帰り道に友だちのこころとまさらと 一緒に遊びに行ってたんだけど…」
- 江利 あいみ: あーあ、今日も 告白できなかったなぁ…
- 粟根 こころ: 願いで両想いってことは 知ってるのにねぇ
- 加賀見 まさら: 良い結果が確定しているのなら 告白をすればいいと思うけど
- 加賀見 まさら: 早く交際できた方が あいみにとっても得ではないの?
- 江利 あいみ: それは…そうなんだよねぇ… うぅ…私の意気地なし…
- 江利 あいみ: …くぅぅ…こうなったら…
- 江利 あいみ: ハッ、そうだ!! このゲームで負けたら告白する!
- 江利 あいみ: それなら私も逃げられない!! …なーんて
- 加賀見 まさら: わかったわ、あいみがいいなら 本気で勝ちにいく
- 江利 あいみ: えっ!?あ、今のは…!
- 粟根 こころ: 冗談で言えることじゃないもんね
- 江利 あいみ: そ、そうそう! 女子に二言はない…ないよ!
- 粟根 こころ: …うん、あいみが決心できるなら 私も協力するよ!
- 江利 あいみ: あぁ、あ、ありがとぅ…
- 粟根 こころ: でもこのゲーム2対2か どうやってやろう?
- 江利 あいみ: ええと…
- 江利 あいみ: 仲間!ちょっと私 仲間を連れてくるよ!
- 江利 あいみ: た、助けて…!
- 江利 あいみ: …と、いうわけでして
- 錦木 千束: 願いで両想いなのを知るって 魔法少女ってすごいのね…
- 江利 あいみ: 何度も告白できなくて もう破れかぶれ~って感じで
- 江利 あいみ: 勢いで、ゲームに負けたら告白! なんて言っちゃって
- 江利 あいみ: 冗談…っていうか 本気じゃなかったんだけど
- 江利 あいみ: 真に受けたふたりが なんか、協力してくれる感じに…
- 井ノ上 たきな: 冗談だと、早く 言えば良かったじゃないですか
- 江利 あいみ: う、うーん… 確かにそうなんだけどね…
- FILENAME: text_340612-2.txt
- 江利 あいみ: 協力してくれるって言われて 引き返せなくなったというか…
- 江利 あいみ: だからって、逃げてきちゃう方が よっぽどダメだし…
- 江利 あいみ: 今思えば、そもそも良くない 冗談を言っちゃったなって
- 錦木 千束: どゆこと?
- 江利 あいみ: ゲームに負けたら 好きな人に告白する…なんて
- 江利 あいみ: 相手にも、普段から相談に 乗ってくれてる友だちにも
- 江利 あいみ: 不誠実だったかもって…
- 井ノ上 たきな: じゃあ、告白を すればいいじゃないですか
- 江利 あいみ: それは…恥ずかしいんだよ~… でも、言葉には責任を持ちたい…
- 井ノ上 たきな: …矛盾してますね
- 錦木 千束: もう~!たきなは 乙女心がわかんないんだから!
- 井ノ上 たきな: そんなことないです! 私だってそれくらいわかります!
- 錦木 千束: 見栄張っちゃって…
- 錦木 千束: …そんで、えーと あいみちゃんはどうしたいの?
- 錦木 千束: 一番大事なのは、あいみちゃんが どうしたいか…だからさ!
- 江利 あいみ: うん…恋心にも、相手にも 誠実でありたいけど…
- 江利 あいみ: まだ、告白するような 心の準備はできてなくて…
- 江利 あいみ: だから…私と一緒にゲームで こころたちと戦ってほしい!
- 江利 あいみ: それで、勝って…また 心の準備ができたら告白する!
- 錦木 千束: おっけー!任された!
- 江利 あいみ: ありがと~~!
- 井ノ上 たきな: 一歩も進まないための 戦いになんの意味が…?
- 錦木 千束: 進まないために戦うのも 一歩って言えたり…とか?
- 錦木 千束: で、ゲームの内容はVRを使った 2対2のガンシューティング?
- 江利 あいみ: うん、そうなの!
- 江利 あいみ: 避けたりも自分でするから 難しいって話題らしくって
- 木崎 衣美里: ガンシューティングかぁ~ あーしそれ系は、あんましかも…
- 志伸 あきら: ボクも拳で戦う タイプだからなー…
- 錦木 千束: ふっふっふ…それなら~ 私とたきなが大得意!
- 井ノ上 たきな: まぁ…そうですね 射撃の正確性であれば…
- 井ノ上 たきな: そういうテレビゲームも 以前やったことがありますし
- 木崎 衣美里: おぉ~なんかプロっぽい! じゃあ、みんなでゲーセンに!
- 木崎 衣美里: …って、あ! やっば!
- 錦木 千束: ん?エミリーどうしたの?
- 木崎 衣美里: ごめん、千束っちたち… あーし急用を思い出して…
- 木崎 衣美里: 明日までの宿題… 完全に忘れてたわぁ~
- 錦木 千束: そしたら、私たちだけで なんとかしとくよ!
- 木崎 衣美里: マジごめん!
- 木崎 衣美里: みかづき荘への道は このマップに書いておくから!
- 錦木 千束: なにこの地図!
- 木崎 衣美里: 相談所、割と迷った人とか 観光客とか来るからさ
- 木崎 衣美里: 神浜市全体のざっくりした 地図を作ったんだよね!
- 錦木 千束: 手描きで可愛い! ありがとう!
- 木崎 衣美里: へへーいいってことよ~! じゃ、あきらっちも行くよ!
- 志伸 あきら: あ、ボクも!?
- 木崎 衣美里: あーしひとりじゃ 宿題なんて終わんないし!
- 木崎 衣美里: そんじゃ、またあとでね!
- 井ノ上 たきな: じゃあ、私たちも
- 錦木 千束: いざ、行かん! 戦いの地へ!
- 江利 あいみ: おー!
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- 錦木 千束: あいみちゃんの告白を回避すべく? ゲームセンターにて ガンシューティングの戦いをしにきた!
- 粟根 こころ: お、おぉ…本当に仲間を 引き連れて来た…
- 加賀見 まさら: しかも、知らない人…?
- 江利 あいみ: ほら、連絡あったでしょ? みかづき荘にいる…
- 粟根 こころ: まさか、仲間のチョイスに 異世界の子を連れてくるとは…
- 加賀見 まさら: …仲間を集めたということは やるつもりなのね、あいみ
- 江利 あいみ: うん、女子に二言はないよ!
- 粟根 こころ: でも、あいみたちは 3人だから…
- 加賀見 まさら: なら、こうしましょう
- 加賀見 まさら: 「こっちは、私とこころのペア あいみたちは、錦木さんと井ノ上さん ふたりと交互にペアを組んで 2セット先取…というのはどうかしら?」
- 江利 あいみ: わかった! やろう!
- 錦木 千束: じゃあ、VRの ゴーグルを被って…っと
- 江利 あいみ: わぁ!?
- 1戦目 まさら&こころ VS あいみ&千束
- 江利 あいみ: すごい…けどこの VRの感じって慣れないかも…
- 錦木 千束: あいみちゃん そっち!敵来るよ!
- 江利 あいみ: おわっと! え、こっちのも見てたの!?
- 錦木 千束: 私、目がいいのよ あいみちゃんも避けるの上手だね
- 錦木 千束: じゃあ、私突っ込むから 後ろで援護してもらえる?
- 錦木 千束: 流れ弾とか全部避けるから 気にしないで撃っちゃって!
- 加賀見 まさら: 彼女…弾を避けながら 歩いて近づいてきている…?
- 加賀見 まさら: こころ、一度撤退よ 正面からじゃ彼女に勝てないわ
- 粟根 こころ: じゃ、私があの子を引きつけるね その間にまさら、できる?
- 加賀見 まさら: …ええ、任せて
- 錦木 千束: く~!避けるの上手いねえ… 遠くからじゃ当たんないし…
- 粟根 こころ: それ言うならあなたも! さっき目の前で撃ったのに!
- 錦木 千束: へへへ~まぁね
- 錦木 千束: でもこのままじゃ ゲーム進まないんじゃない?
- 粟根 こころ: それはどうかな
- 粟根 こころ: 今だよ!まさら!
- 錦木 千束: まさか!
- 錦木 千束: ヤバイ…ここからじゃ フォローできない!
- 加賀見 まさら: ふっ
- バキュン
- 江利 あいみ: あ~、ごめん… やられちゃった…
- 2戦目 まさら&こころ VS あいみ&たきな
- 江利 あいみ: 次こそ、負けないからね!
- 井ノ上 たきな: では、裏を突かれてしまった 1戦目を踏まえて
- 井ノ上 たきな: 今度は、ふたりで背を預けあって 戦うことにしましょう
- 江利 あいみ: 了解!
- 粟根 こころ: あっちの動き、さっきより 洗練されてるかも…!
- 加賀見 まさら: そうね…しばらくは 回避に専念しましょう
- 粟根 こころ: なんで? 攻撃はいいの?
- 加賀見 まさら: その方が合理的… 見ていればわかるわ
- 井ノ上 たきな: 敵、2時方向から!
- 井ノ上 たきな: ――っ!? あいみさんは、いったいどこに
- 加賀見 まさら: 今ね
- バキュンバキュン
- 江利 あいみ: うわーん…!
- 江利 あいみ: ごめんたきなちゃん… ついていけなくて…
- 加賀見 まさら: VRに慣れていないあいみなら 動きに順応できないと思ったけど
- 加賀見 まさら: その通りだったわね
- 江利 あいみ: うん…ちょっと酔いそう…
- 井ノ上 たきな: あぁ…すみません…
- 江利 あいみ: せっかく、ふたりに 助けてもらったのに…
- 錦木 千束: いーのいーの!こっちも 勝たせらんなくてゴメン!
- 井ノ上 たきな: 私も、すみません…
- 加賀見 まさら: それで、告白するの?
- 江利 あいみ: ぅ…女子に二言はない… ない…けどぉ…
- 江利 あいみ: やっぱり無理だよぉおお!
- 加賀見 まさら: …そう なら、無理にする必要ないわ
- 粟根 こころ: 元々ね、私たちもあいみが 本気で言ってると思ってなくて
- 粟根 こころ: ちょっと 乗っかっただけだったんだ
- 加賀見 まさら: ゲームの勝敗で告白させるなんて 無粋な真似はしない
- 粟根 こころ: ただ、あいみがこれで勇気を 出せるなら、それもいいかなって
- 江利 あいみ: そっか…そうだったんだ 私ったら、ダメダメだ…
- 江利 あいみ: 好きな人への告白を ゲームの勝敗で決めようとして
- 江利 あいみ: それに、ふたりがそんなこと しないってわかってたはずなのに
- 江利 あいみ: 友だちのことも信じられなくて… 恥ずかしいったらないよ…
- 錦木 千束: …ねえ、あいみちゃん 好きな人ってどんな感じ?
- 江利 あいみ: え…伊勢崎君のこと?
- 錦木 千束: そうそう~ 聞かせてよ~恋バナ♪
- 江利 あいみ: …伊勢崎君はね とーっても素敵な人なの!
- 江利 あいみ: かっこいいし、優しいし 誰かのために何かをできる人
- 江利 あいみ: すごく、誠実で…だから 私も誠実でありたいって…
- 錦木 千束: へぇ~素敵な人なんだ!
- 江利 あいみ: …うん、大好きで 尊敬できる人なの
- 錦木 千束: あいみちゃんはさ その人と一緒に居たいの?
- 江利 あいみ: …………うん、いたい 同じ時間を過ごしたいって思う
- 錦木 千束: なら、告白するしかなくない!? 悩んでるヒマなんてないよ!
- 錦木 千束: しかも、両想い確定でしょ?
- 江利 あいみ: でもでも、気が変わってたり…
- 錦木 千束: だけど、人生 いつ終わるかわかんないよ
- 江利 あいみ: あ…
- 錦木 千束: それなら、少しでも好きな人や 大事な人たちと一緒に
- 錦木 千束: 残りの人生 長く、楽しく生きたくない?
- 江利 あいみ: …確かに、魔法少女って 危険なことも多いし
- 江利 あいみ: 明日死んじゃったって おかしくない…もんね…
- 江利 あいみ: …わかった! 私、行ってくる
- 江利 あいみ: 今日は伊勢崎君、委員会だし まだ、学校にいると思うから!
- 錦木 千束: え、あ、今から!?
- FILENAME: text_340612-4.txt
- 錦木 千束: あ!あいみちゃんいた!
- 粟根 こころ: そこの影に隠れてよう!
- 江利 あいみ: …………
- ???の声: …あれ?江利さん? どうしたの?
- 江利 あいみ: あ…伊勢崎君…!
- 伊勢崎 隼人: もう帰ったと思ってたけど 忘れ物とか?
- 江利 あいみ: …ううん…その… 伊勢崎君に用があって…
- 伊勢崎 隼人: 俺に? …あれ?江利さん、頭に何か…
- 伊勢崎 隼人: 髪、触っても大丈夫?
- 江利 あいみ: へ?あ、あぁ…ぅ、うん…!
- 伊勢崎 隼人: …はい、取れた 葉っぱがついてたみたい
- 伊勢崎 隼人: もしかして、走ってきた? 顔もちょっと赤いみたいだし…
- 江利 あいみ: あ、その、さっきまで友だちと ゲームセンターにいて…
- 江利 あいみ: それで…えっと VRのガンシューティングを…
- 江利 あいみ: (違う違う…そんな話 したいんじゃなくて…!)
- 伊勢崎 隼人: もしかして新しくできたやつ? 面白かった?
- 江利 あいみ: う、うん…!私は弱かったけど 楽しかった…よ…!
- 伊勢崎 隼人: そうなんだ! 実はちょっと気になっててさ
- 伊勢崎 隼人: …あ、江利さんさえ良ければ 今度、一緒にしない?
- 伊勢崎 隼人: 俺もあんまり得意じゃないけど…
- 江利 あいみ: う、うん!うん!しよ…! 一緒に…!
- 錦木 千束: おぉ…? 告白じゃなさそうだけど…
- 粟根 こころ: なんか、いい雰囲気!?
- 井ノ上 たきな: 話の内容は 支離滅裂でしたけどね
- ダダダダダダ…!
- 加賀見 まさら: …走って帰ってきた
- 江利 あいみ: ひぃ…はぁ…やぁ… 照れて…ダメだったぁ…
- 錦木 千束: でも、大健闘だったじゃん!
- 江利 あいみ: うん!い、いい一緒にデート! しかも髪…触られちゃった…!
- 粟根 こころ: うんうん頑張った! 頑張ったよあいみ~!
- 江利 あいみ: 千束ちゃんたちもありがとう!
- 江利 あいみ: なんか…今は無理かもだけど… でも、早く告白するよ
- 江利 あいみ: ちょっと、考え方が 変わった気がするんだ
- 錦木 千束: お、いいじゃんいいじゃん その調子だよー!
- 錦木 千束: んでんで、ゲーセン行く日は どんな格好してくのよ
- 江利 あいみ: どんなって、普通に制服で…
- 錦木 千束: ノンノン!おデートなんだから もっとオシャレしないの~?
- 江利 あいみ: た、確かに…!え、どうしよ! 何を着ればいいの!?
- 錦木 千束: んふふ、じゃあ今度さ みんなでショッピングでも行こ!
- 錦木 千束: あいみちゃんのデート服を 探しに!
- 粟根 こころ: いいねいいね!
- 錦木 千束: あーふふふ 恋バナ楽し~!
- 井ノ上 たきな: では、問題も解決しましたし みかづき荘に帰りましょうか
- 錦木 千束: あ、そうだ忘れてた
- 錦木 千束: ん~帰り道の地図はあるし もうちょっとぶらついてかない?
- 錦木 千束: ほら、また迷子になったら困るし 地形の把握は大事っしょ?
- 井ノ上 たきな: …まあ、そうですね
- 錦木 千束: よし、決まり! じゃあ、みんなまた!
- 江利 あいみ: うん、帰り道 気をつけてね!
- 錦木 千束: ここら辺、あんま来てないけど 地図的に工匠区…かな?
- 井ノ上 たきな: 衣美里さんにもらった地図が 正しければ、そうみたいですね
- 錦木 千束: …にしてもいいなぁ 青春してるって感じ!
- 井ノ上 たきな: したいんですか?
- 錦木 千束: ん~自分がと聞かれると よくわかんないけど
- 錦木 千束: 誰かの恋バナ聞くのは 超たのしい~!
- 井ノ上 たきな: そうなんですね 私にはよくわからないですが
- タッタッタッタ
- 錦木 千束: ん?
- ???の声: 大変だ大変だぁ~っ! 困ったよぉ~!
- ドーンッ
- 錦木 千束: わっ!? お姉さん、大丈夫!?
- ???: いったた~…
- ???: あ、くみこそゴメンねぇ 必死で走ってたからぁ…
- 錦木 千束: 困った~って言ってましたけど どうかしたんですか?
- ???: そうなの! 今、すっごい困ってて…
- ???: …ていうか、あなた 今ので転ばなかったの…?
- 錦木 千束: …?
- ???: ねえ、あの! メイド喫茶って興味ない…?
- ???: 助けてほしいことがあって!
- 錦木 千束: エミリーと千束っちの お悩み相談所への依頼なら!
- 錦木 千束: 喜んでお手伝いしますよ!
- 錦木 千束: むむむ 今回もまた事件の香り…
- FILENAME: text_340613-1.txt
- 錦木 千束: あいみちゃんたちと別れた帰り道 曲がり角でぶつかった 可愛いメイドのお姉さんは 牧野郁美さんって言うらしい
- 錦木 千束: 困った様子の郁美さんから 依頼を受けた私たちは 彼女の働くメイド喫茶へ来たんだけど そこにメイドさんの姿はなくて…
- 錦木 千束: 聞けば、団体の予約が入っているのに メイドさんたちは体調不良… 困り果てて友だちを呼びに 走っていたところ ちょうど私たちと出会った…ってことみたい!
- 井ノ上 たきな: 手伝うにしても、私たち 制服で大丈夫でしょうか…
- 牧野 郁美: 確かにどこの高校に通ってるとか バレるのは危ないかも
- 錦木 千束: あ、そこは問題ないというか
- 錦木 千束: えーっと、ちょっといろいろと 説明が面倒でして…
- 牧野 郁美: 異世界から…ってことは 高校も特定されないし…
- 牧野 郁美: …身バレとか諸々 問題なさそうだから
- 牧野 郁美: コスチュームってことにして 制服のままでOKだよ
- 錦木 千束: 初めての着眼点だなぁ…
- 牧野 郁美: メイドさんの個人情報保護は すっごく重要なことだよ!
- 井ノ上 たきな: それで、私たちは何を? 配膳とかなら慣れてますが
- 牧野 郁美: その…あのね…
- 牧野 郁美: 一緒にステージで 踊ってほしいの!
- 牧野 郁美: さっきぶつかっちゃった時に 体幹すごいなあって思って
- 牧野 郁美: ここまで黙っててゴメン! ホール業務だって思うよね…
- 牧野 郁美: 詳しく言ったら 断られるかなって…
- 井ノ上 たきな: ステージでダンスですか… 配膳などは経験あるのですが…
- 牧野 郁美: うぅ~…ごめんねぇ…
- 錦木 千束: 郁美さん任せて! なんとかしてみるよ!
- 錦木 千束: たきな、郁美さん 困ってそうだし手伝おう!
- 井ノ上 たきな: …ダンスなんて経験ないですし 責任持てませんよ…
- 井ノ上 たきな: できないことは 引き受けるべきじゃありません
- 牧野 郁美: そんなに複雑じゃないから きっと大丈夫…!
- 牧野 郁美: ご主人様たちへの説明は 私からちゃんとするから!
- 牧野 郁美: 来てくれたご主人様たちが 雰囲気だけでも楽しめて…
- 牧野 郁美: 笑顔で帰ってもらうための おもてなしができればいいの!
- 牧野 郁美: 接客とかは、みんなの分も くみが精いっぱい頑張るけど
- 牧野 郁美: ステージと接客をひとりで …っていうのは難しくて…
- 牧野 郁美: おねがい!ふたりとも…!
- 錦木 千束: たきな~おねがい! おもしろそーじゃーん
- 井ノ上 たきな: お金を払ってるお客さんに 中途半端なものを出すのは…
- 牧野 郁美: ご主人様への補償は ちゃんとする予定だから大丈夫!
- 錦木 千束: 郁美さんも こう言ってることだし!
- 錦木 千束: 私たち運動神経いいんだから なんとかなるって!
- 錦木 千束: ね!たきな!
- 井ノ上 たきな: …はぁ、わかりましたよ
- 牧野 郁美: ふたりともごめんね… ありがとう!
- 錦木 千束: ところで、郁美さん 初見とキャラ違いません?
- 牧野 郁美: あぅ…もぉ~!
- 牧野 郁美: 千束ちゃん、それは 言っちゃメ!だよぉ~!
- 井ノ上 たきな: …これがプロのメイド
- 錦木 千束: キャラ違いすぎて どう接したらいいか…
- 牧野 郁美: んもぉ~!イジワル言ったら ぷんぷん!なんだからぁ!
- 牧野 郁美: それじゃ! ダンスの練習しよっか!
- 牧野 郁美: 令ちゃんたちも配膳とかなら 手伝ってくれるって連絡来たし
- 井ノ上 たきな: その令さんって どなたなんですか?
- 牧野 郁美: ふふ、くみを一番可愛く 撮ってくれる友だちだよぉ♪
- 観鳥 令: ふぅ…遅れてごめん 牧野チャン
- 牧野 郁美: 令ちゃん!待ってたよぉ~! 配膳、間に合ってなくてぇ
- 都 ひなの: アタシらもいるぞ
- 牧野 郁美: ひなのさんと雫ちゃんまで!
- 観鳥 令: ちょうど、来る途中で会ったから 捕まえてきたんだよ
- 保澄 雫: …って、あれ? 踊ってるのって千束さんたち?
- 錦木 千束: ハイ!超絶可愛い~!
- 「千束~!」
- 錦木 千束: イェーイ! 次はたきなー!
- 井ノ上 たきな: ぅ…これも仕事… も、盛り上がってますかー…!
- 「うぉ~! たきなちゃーん!」
- 牧野 郁美: そー!初めてなのにすごいよね! コール&レスポンスもできるの!
- 牧野 郁美: ご主人様たちも楽しんでくれてて 本当に良かったよぉ~
- 都 ひなの: なんだ、雫は アイツらと知り合いなのか
- 保澄 雫: はい、あのみかづき荘の…
- 都 ひなの: あぁ…例のか
- 都 ひなの: …にしても身のこなしがすごいな 今、バク転してたぞ
- 保澄 雫: ステージの趣旨が変わってる…
- 都 ひなの: …魔法少女か?
- 牧野 郁美: ううん、違うみたい でも体幹すごかったんだ~
- 牧野 郁美: …って、ほら くみたちも働かなきゃ!
- 観鳥 令: …………
- 牧野 郁美: 令ちゃん、どうしたの?
- 観鳥 令: …いや、ちょっとね
- 観鳥 令: よ…っと しつこい使い魔だなぁ…
- 観鳥 令: ん?
- 観鳥 令: まずい、巻き込まれた子が…!
- 井ノ上 たきな: くっ!
- 錦木 千束: やっぱこれ魔法少女じゃないと 勝てないやつかぁ…
- 錦木 千束: 脱出して、魔法少女の 助けを呼ぶしかないな
- 錦木 千束: どうにか魔女の気をそらして 逃げるには…
- 錦木 千束: あそこ!砂のお城崩して 向こうに気を引きつけるから
- 錦木 千束: その間に逃げよう!
- 錦木 千束: ヤバイ!! むしろ怒らせた!?
- 観鳥 令: な…銃!?
- パシャッ
- 観鳥 令: (色違いの制服にあの金髪… みかづき荘にいる異世界人…?)
- 観鳥 令: (銃を持ってるなんて… 追った方がいいかもだけど)
- 観鳥 令: (…その前にあの魔女を なんとかしなきゃだよね)
- 観鳥 令: (彼女のせいで 大暴れしてるみたいだし)
- 観鳥 令: (こっちに被害がなければ 放っておいても良かったけど)
- 観鳥 令: (牧野チャンたちに接触するなら そのままにはできないよね)
- FILENAME: text_340613-2.txt
- 錦木 千束: ふぃ~… 終わった終わった~
- 牧野 郁美: ふたりとも、お疲れ様ぁ~! すっごい良かったよ
- 井ノ上 たきな: 私は…二度とやりません…
- 錦木 千束: え~似合ってたのに!
- 錦木 千束: ってか雫ちゃん さっきぶりだね!
- 保澄 雫: ステージ、かっこよかったです 運動神経良かったんですね
- 錦木 千束: んふふ、ありがと~ 大体のアクションは任せてよ!
- 錦木 千束: で、そっちのおふたりは 郁美さんの友だち?
- 観鳥 令: 観鳥令だよ、よろしく 牧野チャンに話は聞いてるよ
- 都 ひなの: 都ひなのだ 異世界から来たんだってな
- 錦木 千束: 令さんに ひなの…ちゃん?
- 都 ひなの: 言っておくが アタシは18歳だぞ
- 錦木 千束: おっと、こりゃ失礼! ひなのさん、だね!
- 牧野 郁美: あと、令ちゃんはこれでも 中学生だよぉ
- 錦木 千束: こっちが、令“ちゃん”!?
- 牧野 郁美: ふふ、じゃあもう少しだけ ご主人様たち来るから
- 牧野 郁美: みんな、あとちょっと 付き合ってもらってもいい?
- 錦木 千束: もちろん!
- 井ノ上 たきな: ステージは勘弁です…
- 牧野 郁美: 今日はもう、ステージないから 安心していいよ!
- 錦木 千束: じゃ、私ちょっと お手洗い行ってくるね
- 観鳥 令: そしたら、観鳥さんが 場所を教えるよ
- 観鳥 令: 従業員用は、お店の外だし 初めてだと難しいからね
- 錦木 千束: お、ありがと!
- 錦木 千束: いや~助かったよ~
- 錦木 千束: てか、ダンスって めーっちゃ疲れるわ
- 錦木 千束: …それでさ
- 観鳥 令: ん?
- 錦木 千束: 魔女結界で助けてくれたの 令ちゃんだった?
- 観鳥 令: へぇ、気づいてたんだね
- 錦木 千束: 雫ちゃんの喫茶店近くの気配も 同じ、令ちゃんでしょ?
- 錦木 千束: あと、さっき見えちゃった …カメラの画面
- 観鳥 令: …………
- 錦木 千束: 実は私たちワケありでさ 申し訳ないんだけど
- 錦木 千束: 写真消してもらってもいいかな?
- 錦木 千束: 異世界だし たぶん大丈夫なんだけど…
- 錦木 千束: 万一ヤバイ人たちが ここまで押しかけてきちゃったら
- 錦木 千束: 申し訳ないからさ… 念のために…ね!
- 観鳥 令: 銃を持ってる自称異世界人… 信じられると思う?
- 錦木 千束: ん、ん~確かに圧倒的不審者… どうしたら信じてもらえるかな…
- 観鳥 令: こんな時に…
- 錦木 千束: え、え、またぁ!? あの魔女倒したんじゃないの!?
- 観鳥 令: いや、キミが挑発したおかげで 大暴れして取り逃がしたんだよ
- 観鳥 令: 砂遊びを邪魔されて怒った魔女が 報復しに来たってとこだろうね
- 錦木 千束: そうだったの!? え、マジで!?ゴメン!
- 観鳥 令: …あーもう、銃出して 攻撃効かないんでしょ
- 錦木 千束: 証拠品にしない…?
- 観鳥 令: …ぐだぐだしてると 遺品になっても知らないよ
- 錦木 千束: あ、はい!
- 観鳥 令: 魔力、込めといたから 多少は攻撃効くんじゃない
- 錦木 千束: ………… おっしゃ背中は任せろ!
- 観鳥 令: 調子に乗らないでもらえるかな 別に背中は任せてないよ
- 観鳥 令: そもそも観鳥さんは まだキミを信用してない
- 観鳥 令: ただ、魔法少女である以上 目の前の魔女をスルーできないし
- 観鳥 令: 推定一般人のキミを 魔女から守る義務もある
- 錦木 千束: …わかった!
- 錦木 千束: 魔女との戦いは令ちゃんの方が 得意だろうから、指示して!
- 観鳥 令: …普段は何と 戦ってるのやら
- 錦木 千束: え、いやーあの…あはは
- 観鳥 令: はぁ、行くよ まずは使い魔から!
- 観鳥 令: やぁっ!
- 錦木 千束: おっけおっけ そういう感じね!
- 錦木 千束: 一発で仕留められないなら
- 観鳥 令: なっ…後ろ!
- 錦木 千束: おわぁっと
- 観鳥 令: …今のを避けるなんて キミ、普通の人じゃないよね
- 錦木 千束: いやいや、一般異世界ピーポーよ ちょーっと目がいいだけのね
- 観鳥 令: いいってレベルじゃないけど 自力で避けてくれて助かったよ
- 錦木 千束: ――っ!?
- 観鳥 令: どうし…
- パァン
- 観鳥 令: っ…!? ちょっと、何のつもり…!
- 観鳥 令: もう少しで当たるところ…!
- 錦木 千束: ゴメン、後ろで
- 錦木 千束: ヌッコが使い魔に 襲われそうになってたから
- 観鳥 令: …………
- 観鳥 令: 読めないなぁ…
- FILENAME: text_340613-3.txt
- 観鳥 令: はぁ… やるじゃん…千束さん
- 錦木 千束: いや…令ちゃんいなかったら マジで死んでたわぁ…
- にゃー
- 錦木 千束: まぁでも、ヌッコが 無事で何よりだよ…
- 観鳥 令: ほんとだね
- 錦木 千束: 令ちゃん、猫好きなんだ?
- 観鳥 令: …まぁ、よく写真を 撮ってるくらいには
- 錦木 千束: …そういえば それ、いいカメラだね
- 観鳥 令: 観鳥さんの相棒さ
- 観鳥 令: まぁ…ゲスいゴシップ ばっかり撮ってるけどね
- 錦木 千束: でも、言ってたよ郁美さん 一番可愛く撮ってくれるって
- 観鳥 令: そりゃ、牧野チャンを一番 撮ってるのは観鳥さんだからね
- 観鳥 令: …じゃあ、そろそろ戻ろうか トイレって言って出てきてるんだ
- 観鳥 令: 千束さんが恥ずかしい思いを することになるからね
- 錦木 千束: だぁあ!そうじゃん!
- 錦木 千束: あ… えっと…私の処遇は…
- 観鳥 令: …猫好きに 悪いヤツはいないってね
- 観鳥 令: だから、保留だよ こっちに危害を与えない限りは
- 錦木 千束: 与えない与えない!
- 観鳥 令: さあ、どうかな
- 都 ひなの: お、戻ってきたぞ
- 井ノ上 たきな: 千束、長かったですね お腹壊しました?
- 保澄 雫: …っていうか、ふたりとも なんでそんなに汚れて…?
- 井ノ上 たきな: それにこれ…猫毛?
- 牧野 郁美: え、ふたりで猫と 遊んできたの!?ずるーい!
- 牧野 郁美: じゃなくて、飲食店だよ? ちゃんと綺麗にしてきなさーい!
- 錦木 千束: あ、ごめんごめん! 掃除してくる!
- 牧野 郁美: 綺麗にしてきたらぁ、報酬の 美味しいお菓子があるからねぇ
- 錦木 千束: やったー!
- 錦木 千束: あ、メイドさんの萌キュンは ついてきたりー…
- 牧野 郁美: んもぅ、しょうがないなぁ♪
- 観鳥 令: (銃を持つ自称異世界人… 怪しさ満点だけど…)
- 錦木 千束: ゴメン、後ろで
- 錦木 千束: ヌッコが使い魔に 襲われそうになってたから
- 観鳥 令: (弱い者のために 武器を振るうなら…)
- 観鳥 令: (…何かしらの秘密は あるんだろうけど)
- ピッ
- 写真を削除しますか
- ▽はい いいえ
- ピッ
- 写真を削除しました
- 観鳥 令: (牧野チャンの恩人だしね)
- FILENAME: text_340613-4.txt
- 錦木 千束: 一時はどうなることかと思ったけど 無事に?メイド喫茶での依頼を終えた私たちは みかづき荘への帰還を果たし…
- 錦木 千束: その後も神浜市での交友関係を広めるために 締切り直前の宿題を終わらせた エミリーたちと一緒に 帰る方法を探しつつ 何日かに分けて相談所としての依頼をこなした
- 錦木 千束: 「真里愛さんと一緒に学童保育の ピンチヒッターをしてみたり」
- 錦木 千束: 「かのこちゃんに頼まれて ファッションモデルをしてみたら キノコにされちゃってたり…」
- 錦木 千束: 「かこちゃんちがやってる 夏目書房で店番をしたり」
- 錦木 千束: 「梨花ちゃんとれんちゃんと一緒に 大行列のパンケーキに並んだり… いやこれは依頼じゃないっけ?」
- 錦木 千束: 「雫ちゃんちの新規顧客獲得のために 郁美さんを喫茶店に派遣して そのお手伝いをしてみたり…」
- 錦木 千束: 「あいみちゃんのデート服を みんなで探しながら恋バナを聞いたり~」
- 錦木 千束: 「美雨ちゃんと 町の裏で起きてる悪事を成敗したり」
- 錦木 千束: 「ひみかちゃんと野草採取して… あれ本当におすすめしないんだけど 野汁ってのを飲んでみたり…」
- 錦木 千束: …ってな感じで いろいろやってきたよ!
- 錦木 千束: もう、おかげで神浜市の人は 大体知り合いって感じだわ
- 綾野 梨花: あたしたちも依頼 受けてもらった側だけど
- 綾野 梨花: 受けすぎじゃない!?
- 木崎 衣美里: 顔見知り増えるようにーって あーしが宣伝したから相談客が
- 木崎 衣美里: いつもより増えてたってのも ありそーだけど
- 木崎 衣美里: これだけの数をこなしてんのは さすがに引くレベルだわー
- 木崎 衣美里: あーし、体力は自信あったけど それでもちょっと疲れたし…
- 錦木 千束: 超たのしかった~!
- 志伸 あきら: ボクはヘトヘトだよ…
- 井ノ上 たきな: 私もです…
- 錦木 千束: でも、こんだけ知り合い増えたら 帰る方法もすぐ見つかるっしょ!
- 井ノ上 たきな: ええ…今のところ 収穫はほぼありませんけどね
- 都 ひなの: …これは疑問なんだが
- 都 ひなの: なんで千束はそんな積極的に 悩み解決をしようと思うんだ?
- 都 ひなの: 顔見知りを増やす目的だけなら もっと楽な方法があるだろうに
- 錦木 千束: んーだってさ、悩んでる時間って もったいなくない?
- 錦木 千束: あ、何かを決めるのに悩むとか そういうのは大事だと思うけど
- 錦木 千束: 人生って限りがあるじゃん?
- 錦木 千束: なのに、悩んだり 悲しい気持ちでいるのって
- 錦木 千束: なんかさ、もったいないなーって 私は思っちゃうんだよね
- 綾野 梨花: じゃあ、千束ちゃんのやさしさが みんなを救ってるってこと?
- 錦木 千束: いやいや、私はそんなに イイ人じゃないよ!
- 錦木 千束: 私はいつも やりたいこと最優先!
- 錦木 千束: 助けを求められて 助けたいって思ったから
- 錦木 千束: そうしただけだよ
- 木崎 衣美里: んん~? むっずかしー!
- 錦木 千束: んふふ、なんたって私は ミステリアスガールだからね
- 井ノ上 たきな: …どこがですか 全部顔に出てるガールですよ
- 錦木 千束: あ、この言ったな!?
- 綾野 梨花: …まぁ、言ってることも ちょっとだけわかるよね
- 五十鈴 れん: …はぃ…
- 都 ひなの: ああ、特にアタシら 魔法少女には染みる話だよ
- 志伸 あきら: …魔法少女は基本的に 短命だって言われるからね
- 都 ひなの: 刹那的な命だからこそ 好きにやるってことか
- 木崎 衣美里: なるほどね! それ、めっちゃいいじゃん!
- 都 ひなの: まぁでも、アイツが そこまで考えてるかは微妙だがな
- 井ノ上 たきな: そもそも、全然帰る方法が 見つかってないじゃないですか!
- 錦木 千束: まぁそうだけどさ~ これも楽しいっしょ?
- 井ノ上 たきな: それとこれとは話が違います!
- 井ノ上 たきな: 早く帰る方法を探さないと!
- ???の声: あの、すみません…
- 錦木 千束: お、ようこそようこそ!
- 木崎 衣美里: へいへい! なんかお悩み?
- 錦木 千束: 神浜市のお悩みなら…
- 木崎 衣美里: ―衣美里― エミリーと~
- 錦木 千束: ―千束― 千束っちの~
- 千束&衣美里: ―千束&衣美里― お悩み相談所におまかせあれ~!
- 錦木 千束: 楽しかったなぁ、神浜市…!
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