Vi_Vi

Iroha & Kuroe MSS JP Text

May 14th, 2024 (edited)
224
0
Never
Not a member of Pastebin yet? Sign Up, it unlocks many cool features!
text 34.70 KB | None | 0 0
  1. FILENAME: text_318011-1.txt
  2. ジリリリリリ!
  3. 黒江: あ…
  4. 黒江: 今朝のアラーム 止めてなかった
  5. 黒江: もう着替えまで済んじゃったし
  6. 黒江: 朝ごはんを食べたら 早めに家を出ようかな
  7. 黒江: ごちそうさま
  8. 黒江: じゃあ、学校行ってくるね
  9. 黒江の母: あら、もう行くの?
  10. 黒江: 教室で自習でもしようかなって
  11. 黒江: 行ってきます
  12. 黒江の母: いってらっしゃい
  13. いろは: おはよう、黒江さん
  14. 黒江: おはよう 今日は早いんだね
  15. いろは: 天気がよかったから 早く目が覚めちゃって
  16. いろは: 黒江さんはいつも早いよね
  17. 黒江: うん、寝起きは 悪くないほうだから
  18. いろは: 羨ましいなぁ
  19. 黒江: 普通だよ
  20. 黒江: あ、放課後は委員会活動があって 遅くなるけど
  21. 黒江: パトロールは行けるから
  22. いろは: それなら、先に町に出て 待ってるね
  23. 黒江: わかった
  24. いろは: お疲れさま! 余裕だったね
  25. 黒江: 環さんがいてくれたからだよ
  26. いろは: そうかな、また戦い方が 上手になったんじゃない?
  27. 黒江: 環さんを真似してるだけだよ
  28. 黒江: 放課後のパトロールが順調なのも 環さんと行動してるからだし
  29. いろは: そう言ってもらえるのは嬉しいな
  30. いろは: でも、油断しないでいこうね
  31. 黒江: もちろん
  32. 黒江: これからもよろしくね 環さん
  33. ジリリリリリ!
  34. 黒江: ……………
  35. 黒江: う… もう少しだけ…寝かせて…
  36. 黒江: ……………
  37. 黒江: あれ…着替えないで 寝ちゃってた…
  38. 黒江: (制服、しわだらけだ…)
  39. 黒江: …………はぁ…
  40. 黒江: (今の夢… 現実と違いすぎ…)
  41. 黒江: (あれは私の願望ってこと…? 恥ずかしい…)
  42. 黒江: …………
  43. 黒江: (どうせ早く起きたって いつもと変わらない1日だし…)
  44. 黒江: (二度寝しよ…)
  45. バサッ
  46.  
  47. FILENAME: text_318011-2.txt
  48. 黒江: ふぅ…
  49. 黒江: (授業、やっと終わった…)
  50. このあとどうする?
  51. 新しくできたお店が 気になっててさー
  52. へー、行ってみよっか
  53. 黒江: …………
  54. 黒江: (魔法少女になる前は 私もたまに遊んでたっけ…)
  55. 黒江: (何をしていたかは あんまり思い出せないけど…)
  56. 黒江: …………
  57. 黒江: (…そろそろパトロールに 行かないと)
  58. 黒江: …………
  59. 黒江: (使い魔と魔女の気配はなし…)
  60. 黒江: (よかった…)
  61. 黒江: (ひとりで戦うのは やっぱり緊張するから…)
  62. 黒江: …………
  63. 黒江: (夢の私は、環さんと一緒に 行動してたっけ…)
  64. 黒江: (ひとりは気楽だし 嫌いじゃないけど)
  65. 黒江: (本音では、誰かと組みたいって 思ってるのかな…)
  66. 黒江: …………
  67. ピロン♪
  68. 黒江: ん…?
  69. 黒江: 宝崎市魔法少女の緊急連絡網から メッセージ…?
  70. 燦: 私は神楽燦 宝崎市の子を中心に、戦闘指導や アドバイスをしている魔法少女よ
  71. 燦: 緊急連絡網を使っているから 驚かせてしまっていたらごめんなさい せっかくだから、普段連絡を取らない子にも この機会に伝えたいことがあるの
  72. 燦: 今から、宝崎市の魔法少女たちで 集会を開くわ
  73. 燦: 近くにいる子で、魔女退治に不安があったり 情報交換をしたい子がいれば参加して
  74. 燦: 今から15分以内に、河川敷まで来なさい 以上よ
  75. 黒江: (…神楽燦って)
  76. 黒江: (マギウスの翼で鬼教官って 恐れられてた、あの…?)
  77. 黒江: (…自動浄化システムが 世界中に広がったから)
  78. 黒江: (各地で魔法少女同士が 助け合うようになったのかな…)
  79. 黒江: (こういう集会は、環さんなら きっと参加するんだろうな…)
  80. 黒江: ………… ……………………
  81. 黒江: (…ひとりで行動していても きっと何も変わらないし)
  82. 黒江: (行ってみようかな 魔法少女の集会…)
  83. 燦: さて、おおむね揃ったわね
  84. 燦: …あら?
  85. 黒江: …………
  86. 燦: さっそく新しい顔が増えてるわね
  87. 燦: いつも来てくれている子には おさらいになるけれど…
  88. 燦: この集まりは、各地域の 情報交換をしたり
  89. 燦: 魔女退治が苦手な子に 指導をしたりする場よ
  90. 燦: 共同パトロールに参加すれば
  91. 燦: 即席で組んだペアで 実地訓練もできるわ
  92. 燦: 各自、必要なものを見極めて 参加して
  93. 黒江: (私は…パトロールに参加 しようかな…)
  94. 黒江: (いつもひとりだから、誰かと 組むのも経験になるかも…)
  95. 燦: それじゃ、共同パトロールに 参加する者はペアを組みなさい
  96. 黒江: えっと…
  97. …あの、一緒にどうですか?
  98. 黒江: あ…うん よろしく…
  99. こちらこそ…!
  100. 黒江: …………
  101. …………
  102. 黒江: (こんな時、環さんだったら うまく話せるのかな…)
  103. 黒江: …じゃあ、出発しようか
  104. は、はい…!
  105. 黒江: …………
  106. 黒江: (現実は順調にはいかないな…)
  107.  
  108. FILENAME: text_318011-3.txt
  109. 黒江: …………
  110. 黒江: ここにも魔女や使い魔は いないみたいだね
  111. そうですね…
  112. 黒江: 時間も遅くなってきたし 集合場所に戻ろうか
  113. …グリーフシード、 欲しかったな…
  114. 黒江: …私が持ってるのでよかったら 使う?
  115. あ、いえ… 申し訳ないですし…
  116. 黒江: そう…
  117. …………
  118. 黒江: …………
  119. 黒江: (学校では、誰とも話さなくても 気にならないのに)
  120. 黒江: (魔法少女相手だと、 なんだか気まずいな…)
  121. 黒江: (環さんといる時は 感じないのに…)
  122. ???の声: …………ぅ…
  123. 黒江: え…? 何か言った?
  124. いえ、何も…
  125. 黒江: そう…?
  126. ???の声: …………ぁ…ぁ…
  127. 黒江: やっぱり…! 小さいけど、声が聞こえる
  128. 黒江: こっち…かな
  129. 黒江: あ…!
  130. …………ぅ…ぁ…
  131. 大丈夫ですか…!?
  132. 黒江: 魔女の口づけを受けてるね
  133. でも、近くに魔女の気配は 感じなかったのに…
  134. 黒江: もっと集中して探してみよう
  135. 黒江: …………魔女がいるのは、 もう少し先の場所だね
  136. 黒江: ここから離れることになるし この人のために応援を呼ぼう
  137. わ、わかりました…!
  138. 黒江: 見つけた…! じゃあ、行くよ
  139. あの、こっちにも応援を 呼んだ方がいいんじゃ…?
  140. 黒江: その間に逃げられちゃうかも
  141. 黒江: この魔女、気配を隠すのが 巧妙みたいだから
  142. 黒江: 見失えば被害が増えると思う
  143. …そうですね
  144. すみません、 弱気になってしまって…
  145. 黒江: 気にしてないよ それじゃ…!
  146. …えい!
  147. わ、避けられた…!?
  148. 黒江: 焦らないで、 まずは距離を取ろう…!
  149. 黒江: (冷静に魔女の出方を伺って 隙を狙う…!)
  150. きゃっ!?
  151. 黒江: (一瞬だけど、攻撃前に 力を溜めてる…?)
  152. 黒江: (それなら…)
  153. 黒江: 私の合図で魔女を攻撃して!
  154. え…わ、わかりました…!
  155. 黒江: やっ!
  156. 黒江: 今…!
  157. …えぇーーーい!!
  158. やった…倒せました…!
  159. 黒江: お疲れさま グリーフシードも回収できたね
  160. 私だけじゃ倒せなかったので それはあなたがもらってください
  161. 黒江: 私はひとつ予備があるし、いいよ
  162. 黒江: あなたのほうが 困ってるみたいだから使って
  163. ありがたいですけど、 そういうわけには…
  164. 黒江: どうして遠慮するの? 私、何も気にしてないよ
  165. …………
  166. …私が弱いから、 同情してくれてるんですよね
  167. 黒江: えっと…何かダメだった?
  168. …っ………… …強い人にはわからないですよね
  169. グリーフシードを得るのも 大変な魔法少女の気持ちなんて…
  170. 黒江: 待って、どうして怒るの…?
  171. …失礼します!
  172. 黒江: えぇ…
  173. 黒江: (私も弱いから気持ちは わかるって伝えたかったのに…)
  174. 黒江: (…やっぱり、他の人と組むのは 向いてないのかな…)
  175. 燦: 黒江さん!
  176. 黒江: あ…教官…
  177. 燦: さっきは連絡ありがとう 倒れていた人は無事だったわ
  178. 燦: それで…ペアを組んでいた子は?
  179. 黒江: …わかりません
  180. 黒江: でも、たぶん私が悪いんだと 思います…
  181. 燦: どういうこと…?
  182. 黒江: …すみません 疲れたので、今日は失礼します…
  183.  
  184. FILENAME: text_318011-4.txt
  185. 黒江: …………
  186. 黒江: はぁ…
  187. 黒江: (普通に振る舞ったつもりが 傷つけちゃったのかな…)
  188. 黒江: (こうなるなら、集会になんて 参加しなければよかった…)
  189. ピロン♪
  190. 黒江: …? 誰だろ…
  191. 黒江: あ… 環さん…!?
  192. いろは: 返信遅くなっちゃってごめんね! 少しバタバタしてたんだけど ようやく落ち着いたよ
  193. いろは: 黒江さんは元気だった? 変わったことはない?
  194. 黒江: …………
  195. 黒江: (久しぶりのメッセージ… 嬉しいけど、どう返そう…?)
  196. 黒江: (近況も何も、変わったことも 面白いこともないし…)
  197. 黒江: (何か環さんに伝えたいこと…)
  198. 黒江: (…久しぶりに会えないか 聞いてみようかな…?)
  199. 黒江: (けど、忙しいだろうし 困らせたくない…)
  200. 黒江: …………
  201. 黒江: 元気だよ 変わったこともないし、平和だと思う
  202. 黒江: …………
  203. 黒江: (散々悩んだのに、うまい返信が 思いつかなかった…)
  204. 黒江: (何か、他に話題は…)
  205. ピロン♪
  206. いろは: そっか、それならよかった
  207. いろは: 実はね、次の週末に実家に泊まるんだけど 黒江さんがよかったら その時に宝崎市で会えないかな?
  208. 黒江: ――っ!?
  209. 黒江: 私はいつでも、どこでも大丈夫 環さんの都合に合わせるよ
  210. 黒江: …………
  211. 黒江: (…次の週末に 環さんに会える…!)
  212. 黒江: …………
  213. 黒江: …楽しみだな
  214. 黒江: いつもと変わらない1日… じゃないのかも
  215.  
  216. FILENAME: text_318012-1.txt
  217. 黒江: …………
  218. 黒江: (…もうすぐ待ち合わせの時間)
  219. 黒江: (久しぶりに環さんに会うって 考えると、緊張してきた…)
  220. いろは: 黒江さん!
  221. 黒江: わぁっ!?
  222. いろは: きゃっ!
  223. 黒江: ご、ごめん… びっくりしちゃって…
  224. いろは: ううん、こっちこそ 後ろから声を掛けてごめんね
  225. いろは: 早く着いちゃったから お店で時間を調整してたの
  226. 黒江: (…本当に環さんだ…)
  227. いろは: …大丈夫?
  228. 黒江: あ、うん…久しぶりに会うから ちょっと緊張して…
  229. いろは: ええっ?
  230. いろは: そうだ…これを食べたら リラックスできるかな
  231. いろは: さっきコンビニで見つけて 買ったものなんだけど…
  232. 黒江: 飴…?
  233. いろは: ―いろは― 毎年ね、この時期にだけ売ってる 期間限定商品なの
  234. いろは: ―いろは― 缶のデザインが可愛いし 好きな味だからつい買っちゃうんだ
  235. 黒江: ―黒江― そうなんだ…
  236. 黒江: ―黒江― ありがとう、いただきます…
  237. 黒江: …………美味しい
  238. いろは: …少し落ち着いた?
  239. 黒江: うん、ありがとう
  240. 黒江: (…よかった、色々あっても 環さんは変わってない)
  241. 黒江: (一緒にいるだけで 安心する…)
  242. いろは: もっとゆっくり話したいし お店に入ろっか
  243. いろは: …あのファストフードのお店は どう?
  244. 黒江: …………
  245. いろは: 黒江さん…?
  246. 黒江: 学校のクラスメイトがいる… 話したことはあまりないけど…
  247. いろは: じゃあ別のお店にする?
  248. いろは: でもこの辺だと、黒江さんの 知り合いに会っちゃいそうだし…
  249. 黒江: …そうだ、あそこなら…
  250. いろは: そっか、公園…!
  251. 黒江: ここは広いし、知り合いがいても 気にならないかなって
  252. いろは: キッチンカーもあるみたいだし
  253. いろは: 食べたい物を買ってきて ゆっくりお話しよっか
  254. 黒江: いいね
  255. いろは: …ふふ
  256. 黒江: どうしたの?
  257. いろは: 友だちとして、黒江さんと普通に 過ごせてるのが嬉しくて…
  258. 黒江: …………
  259. いろは: あ、ごめんね…!
  260. いろは: マギアレコードから戻ってきて なんだか浮ついちゃってるのかも
  261. 黒江: …………
  262. いろは: 黒江さん…?
  263. 黒江: …普通って、難しい どう振る舞うのが正解なのかな
  264. いろは: 何かあったの?
  265. 黒江: 私、普通にしてるつもりでも 他の人を傷つけるみたいだから…
  266. いろは: 私は傷つけられたことないよ?
  267. 黒江: 環さんはすごく優しいから わからないだけなのかも…
  268. 黒江: 普通の魔法少女からしたら 私は変で
  269. 黒江: 馴染めない私に 原因があるんだと思う
  270. 黒江: でも、どう振る舞えばいいのか わからないんだ…
  271. いろは: 黒江さんはそのままでいいんだよ
  272. 黒江: でも…
  273. いろは: 考えすぎないで、今日は1日 “普通”に過ごしてみよう?
  274. いろは: 私も協力する!
  275.  
  276. FILENAME: text_318012-2.txt
  277. いろは: えっと…じゃあ甘いものを 買いに行こう!
  278. 黒江: それが普通に過ごすってこと…? わかった
  279. いろは: すみません クレープください
  280. 何になさいますか?
  281. いろは: うーん…人気メニューは… メガ盛りホイップクリーム…?
  282. 黒江: え…クリームだけ…!?
  283. いろは: インパクトのある見た目だけど 食べるのは大変そうだね…
  284. 黒江: うん… 私はジュースにしようかな
  285. いろは: 私も…
  286. 黒江: あ、たこ焼き作ってる
  287. いろは: 買っていく?
  288. 黒江: ううん、焼いてるのを見るのが 好きなだけだから
  289. いろは: じゃあ、あそこのベンチで ジュースを飲もう
  290. いろは: たこ焼きを焼いているのが 見られそうだし
  291. 黒江: うん
  292. いろは: 意外と焼いてるのを見るだけでも 面白かったね
  293. いろは: 他にも何かあるかな? 宝崎市に来るのも久しぶりだし…
  294. 黒江: あの…環さん
  295. いろは: うん?
  296. 黒江: 私、普通に過ごせてるかな…?
  297. いろは: …あ
  298. 黒江: やっぱり傷つけてた…?
  299. いろは: ううん、そうじゃないの!
  300. いろは: クレープ屋さんでジュースだけ 頼んでみたり
  301. いろは: たこ焼きが焼かれるのを 見てみたり…
  302. いろは: これが黒江さんらしい過ごし方 なのかなって思ったら
  303. いろは: なんだか新鮮で 楽しくなっちゃって
  304. いろは: “普通”に過ごそうって 提案したこと、忘れてた…
  305. 黒江: …………
  306. 黒江: 何それ…ふふ…!
  307. 黒江: ―黒江― 環さん、変なの…!
  308. いろは: ―いろは― ごめんね、でも…ぷっ
  309. いろは: ―いろは― あははっ なんか、笑いが止まらなくなっちゃった
  310. いろは: はぁ…
  311. いろは: やっぱり、黒江さんは普通に 過ごしてても問題なんてないよ
  312. いろは: 私は一緒にいて楽しいもん
  313. 黒江: そうなのかな…
  314. ???の声: あの、お嬢ちゃん
  315. いろは: はい…?
  316. 図書館に行きたいんだけれど 道を教えてもらえないかしら
  317. いろは: それならここを真っ直ぐです よければ一緒に行きましょうか?
  318. あら、いいの? 助かるわぁ
  319. いろは: ごめんね、黒江さん ちょっと待ってて…!
  320. 黒江: え、あ…うん
  321. 黒江: …………あ 私もついていけばよかった
  322. 黒江: …………
  323. 黒江: (私だったら色々考えちゃうけど 環さんは何も考えない)
  324. 黒江: (困ってる人は誰でも助けるのが 普通なんて、本当にすごいな…)
  325. …パサッ
  326. 黒江: あ…
  327. 黒江: (あの人… お財布、落とした…?)
  328. 黒江: ………… ……………………
  329. 黒江: あ、あの…! お財布、落としましたよ…!
  330. え?
  331. やだ、ありがとうございます!
  332. 黒江: い、いえ…
  333. ダッ
  334. 黒江: (緊張した… けど、声掛けできた…)
  335. いろは: …黒江さん!
  336. 黒江: あ、環さん… さっきの人は…
  337. いろは: もう案内してきたよ
  338. いろは: それより、今… 落とし物を拾ってあげてた?
  339. 黒江: あ…あの人が自分で気づいたら 声を掛けないつもりだったよ…
  340. いろは: でも拾ってあげてるし 黒江さんは優しいと思うよ
  341. 黒江: …ううん
  342. 黒江: 私が誰かに親切にするのは 周りの目が気になるからだし…
  343. いろは: それでも、誰かのためを考えて 動けるのは優しいからだよ
  344. いろは: 実際に行動できるのも 勇気があるからだと思うし
  345. 黒江: そ…そんなことないよ
  346. 黒江: (だって私は、環さんを真似して 行動してるだけで…)
  347. いろは: …本当はね ちょっと心配だったの
  348. 黒江: え?
  349. いろは: マギアレコードから戻ってきて
  350. いろは: 周りの人に聞いても、黒江さんの 近況はわからなかったから…
  351. いろは: だけど、黒江さんはひとりで 頑張ってたんだよね
  352. いろは: 変わらず優しいままでいてくれた んだなって、嬉しくなっちゃった
  353. 黒江: …………
  354. 黒江: (ううん、変わったよ)
  355. 黒江: (私のままじゃ嫌で、少しでも 環さんみたいになりたいから…)
  356. 黒江: (でも、褒められたってことは 環さんに近づけてるってこと?)
  357. 黒江: (そうだったら、嬉しいな…)
  358.  
  359. FILENAME: text_318012-3.txt
  360. いろは: ん…? 黒江さん、あれは…?
  361. 黒江: あぁ…私でも知ってる
  362. 黒江: 宝崎市が最近進めてる観光事業の 一環らしいんだけど
  363. 黒江: 映画のロケ地に写真映えのする セットを置いて
  364. 黒江: フォトスポットにしてるんだって
  365. いろは: あ、その映画って 最近話題になってた恋愛ものの?
  366. 黒江: かな…? 映画はよく知らないんだけど…
  367. いろは: 私も観たわけじゃないけど
  368. いろは: やちよさんが映画の優待券を もらってきた時に
  369. いろは: 宝崎市で撮影したって聞いて ちょっと気になってたの
  370. いろは: せっかくだから 一緒に写真撮ってみない?
  371. 黒江: え…
  372. いろは: あ、ごめん…! 嫌だった…?
  373. 黒江: いいけど… 映画を観たわけでもないのに…?
  374. いろは: あはは…言われてみればそうだね
  375. いろは: でも、今日黒江さんと遊んだ記念 にはなるし…!
  376. 黒江: …それもそうだね じゃあ、セットの前に立って…
  377. ???の声: あ~~~!! 見つけた~~~!!!
  378. ???の声: ここ!!ここだよ教官みゆりん!! 鷲尾くんが主人公に告白すんの!
  379. いろは: あれ、この声は… 藍家さん?
  380. ひめな: でもねでもね! 主人公にはトラウマがあって
  381. ひめな: どうしても鷲尾くんを 信じられなくて…
  382. ひめな: ここからがいいんだけど! 鷲尾くんが後ろから主人公を…
  383. 燦: はい、わかったわかった
  384. ミユリ: とにかく、とにかく!
  385. ミユリ: 映画が盛り上がるシーンで 登場した場所ってことですぅ?
  386. ひめな: ま、ぶっちゃけそういうこと!
  387. ひめな: ってワケで、ここでも撮影する からね!
  388. ひめな: はい!教官とみゆりんも入って?
  389. 燦: また私たちも撮るの…?
  390. いろは: 藍家さんはかなり思い入れが あるんだね…
  391. 黒江: 私たちがここで撮影するのは 気が引けるかも…
  392. いろは: 写真を撮るのは、 別の場所にしようか
  393. 燦: …! 黒江さんと環さん…?
  394. 黒江: あ…どうも…
  395. いろは: ふたりとも、知り合いなの?
  396. 黒江: 面識はある、くらいかな…
  397. 燦: …………邪魔したわね
  398. 燦: 行きましょう、姫様
  399. ひめな: え!? まだ撮影してないけど!?
  400. 燦: いいから ミユも行くわよ
  401. ミユリ: はわわわ!? 燦様燦様!待ってくださぁい!
  402. いろは: え…え…? 神楽さん、どうしたんだろう…?
  403. 黒江: …この前のことで 気を遣わせちゃってるのかも
  404. いろは: 何があったの…?
  405. 黒江: …私が普通にしてるつもりでも
  406. 黒江: 他の人を傷つけてるみたいって 話したでしょ
  407. 黒江: その時のことなんだけどね…
  408. 黒江: 宝崎市の魔法少女の集会に 参加して
  409. 黒江: ペアになった子と魔女を倒して グリーフシードを譲ったんだ
  410. 黒江: 普通に振る舞ったつもりだった けど、なんか怒られちゃって…
  411. 黒江: 集会を仕切ってた教官には 迷惑をかけたと思う…
  412. いろは: でも、黒江さんは何も 悪いことはしてないよね…?
  413. いろは: 何か勘違いされちゃってるなら
  414. いろは: 説明するきっかけが作れると いいんだけど…
  415. 黒江: 別にいいよ
  416. 黒江: (宝崎市内ではやりづらいけど)
  417. 黒江: (私は環さんが理解してくれて いるなら、それだけでいいし)
  418. いろは: でも…優しい黒江さんを理解して もらえないなんて、悲しいよ…
  419. 黒江: …………
  420. 黒江: …あの、さ
  421. 黒江: 譲ってもらっちゃったし フォトスポットで写真、撮る…?
  422. いろは: あ、そうだね…
  423. 黒江: …じゃあ、撮るよ
  424. パシャッ
  425. 黒江: …………
  426. いろは: …………
  427. 黒江: (…笑顔のつもりだったけど うまく笑えてなかったな…)
  428.  
  429. FILENAME: text_318012-4.txt
  430. 黒江: …日が暮れてきたね
  431. いろは: のんびり過ごしてたのに 気づいたらあっという間だったな
  432. 黒江: (…もう少し、環さんと一緒に 過ごしたいけど…)
  433. 黒江: そろそろ帰るよね?
  434. 黒江: 実家に泊まるのも 久しぶりなんでしょ?
  435. いろは: …まだ帰れないよ
  436. 黒江: え…
  437. いろは: 黒江さんを放っておけない
  438. いろは: 他の魔法少女とわだかまりを 残したままなんて悲しいよ…
  439. 黒江: 環さん…
  440. いろは: …お母さんたちには遅くなるって 連絡すれば大丈夫だから
  441. いろは: 私のことは気にしないで
  442. いろは: 黒江さんの力になれるなら 私に手伝わせてほしいの
  443. 黒江: 気持ちはありがたいけど どうしてもらえばいいのか…
  444. いろは: …あ、私が魔法少女の集会に 参加して説明するのはどう?
  445. 黒江: えぇ…!? いいよ、恥ずかしいよ…!
  446. いろは: そ、そうだよね…! ごめんね、出しゃばって…
  447. 黒江: そうじゃなくて…
  448. 黒江: そこまでしてもらうのは 申し訳ないってことだよ
  449. いろは: じゃあ何なら協力できるかな…
  450. いろは: 私にできることなんて 限られてるけど…
  451. 黒江: ………… 環さんらしいね
  452. いろは: えっ、そうかな…?
  453. 黒江: (誰かのために行動する意志を 常に持ってる…)
  454. 黒江: (そんな環さんみたいな 魔法少女が、私のなりたい姿)
  455. 黒江: ――っ!?
  456. いろは: これは…
  457. 黒江: 近くにいるね でもこの気配は…使い魔、かな
  458. いろは: 行こう、黒江さん!
  459. 黒江: …………
  460. いろは: 黒江さん?
  461. 黒江: 他にも魔法少女はいるし
  462. 黒江: 私が行って周りを困らせるよりも 行かないほうがいいのかなって…
  463. いろは: …私にもそういう時があったよ
  464. いろは: でもね、誰かのために 一生懸命頑張ってる子を
  465. いろは: わからない人たちじゃないと 思うよ
  466. いろは: だから…
  467. 黒江: …………
  468. いろは: あ、違うよ?
  469. いろは: 黒江さんに無理をさせたいんじゃ なくて…
  470. 黒江: …………
  471. 黒江: (私は今まで通りで 何もしない…?)
  472. 黒江: (環さんが私のためを思って 動いてくれてるのに…?)
  473. 黒江: (…………それは、嫌)
  474. 黒江: (弱くて空っぽな自分を変えたい 環さんみたいになりたいなら)
  475. 黒江: (立ち止まってるわけには いかない…!)
  476. 黒江: …わかってる 環さんが励ましてくれてること…
  477. 黒江: 私は…応えたい
  478. 黒江: 応えられる 魔法少女になりたい…!
  479. いろは: 黒江さん…
  480. 黒江: お願い、環さん… 私と戦ってほしい…!
  481. いろは: もちろんだよ…!
  482. いろは: 私にできることがあるなら、 何でもやるつもり
  483.  
  484. FILENAME: text_318013-1.txt
  485. 黒江: やっと見つけた…!
  486. いろは: 気配が弱々しくて 逆に探すのが難しかったね…
  487. 黒江: 行こう、環さん…!
  488. いろは: うん!
  489. 黒江: 誰か戦ってる…?
  490. いろは: あれは…
  491. やあっ!
  492. 燦: 悪くない攻撃よ
  493. 燦: この結界には使い魔だけだから 存分に戦ってみなさい
  494. 燦: 何かあれば支援するわ
  495. 黒江: (教官たちが戦ってたんだ)
  496. 黒江: (私はいらなかった…)
  497. 黒江: …ごめん、環さん もう帰ろう
  498. いろは: え、でも、使い魔がまだ…
  499. 黒江: 教官たちだけで十分倒せるよ
  500. 黒江: (環さんに励ましてもらって あんなに張り切って恥ずかしい)
  501. 黒江: (私が必要とされることなんか ないのに…)
  502. 黒江: ――っ!?
  503. いろは: 景色が変わった…!?
  504. 黒江: これ…この前、倒した魔女の 結界に似てる…!?
  505. 黒江: でも、そんなはずは…!
  506. いろは: 株分けしていたのかも…
  507. 黒江: (あの魔女は気配を隠すのが うまかった)
  508. 黒江: (…ってことは)
  509. 黒江: 教官…! 魔女が隠れています!
  510. 燦: え…!? でも気配なんて…
  511. …!!!!!
  512. きゃああっ!
  513. 燦: な…! 捕まった…!?
  514. 燦: くっ…使い魔だけと思わせて 油断させられた…!
  515. 燦: その子を離しなさい!
  516. 黒江: …………
  517. 黒江: (きっと私が助けに行かなくても 教官たちなら乗り切る…)
  518. 黒江: (むしろ弱い私が行けば みんなを困らせて…)
  519. 黒江: …………
  520. 黒江: (ああ… こんな自分、変えたいのに…)
  521. いろは: …黒江さん 大丈夫だよ
  522. 黒江: え?
  523. いろは: 黒江さんは自分で思ってるよりも 強いし、みんなを助けられる
  524. いろは: 私は信じてるから いつも通りにやってみよう?
  525. 黒江: …………
  526. 黒江: (自信なんてないし 自分を信用したこともない)
  527. 黒江: (でも…)
  528. 黒江: (…環さんの言葉だけは 信じられる)
  529. 黒江: …うん やってみる…!
  530.  
  531. FILENAME: text_318013-2.txt
  532. 黒江: 教官! 私にも手伝わせてください…!
  533. 燦: 黒江さん…
  534. 燦: 何かを決めた顔ね…いいわ
  535. 燦: 私はあの子の解放を優先して 行動するから
  536. 燦: その間に魔女を倒してみなさい
  537. 黒江: わかりました…!
  538. 黒江: はっ!やああっ!!
  539. 黒江: まだまだ…!
  540. うっ…
  541. 燦: おっと…!
  542. 燦: こちらの目的は達成したわ あとはあなた次第よ、黒江さん!
  543. 黒江: はい…!
  544. 黒江: (これで大きく立ち回っても 被害は出ない…!)
  545. 黒江: (攻撃してくる…! この至近距離で避けられる…!?)
  546. 黒江: ――っ!?
  547. いろは: 黒江さん、いまだよ!
  548. 黒江: ありがとう、環さん!
  549. 黒江: (私がいま出せる ありったけの力を込めて…!)
  550. 黒江: これで…やられちゃって!
  551. 黒江: はぁ…はぁ…
  552. いろは: やったね、黒江さん! 魔女を倒せたよ!
  553. 黒江: うん…でも、また環さんに 助けてもらっちゃった…
  554. 黒江: そうだ、その子は…!?
  555. 燦: 怪我もないみたいだし、無事よ
  556. うぅ………… …あれ、魔女は…?
  557. 黒江: 今、私と環さんで倒したよ
  558. あ、あなたは…!
  559. 黒江: あのね… この前はごめん
  560. 黒江: グリーフシードに困ってた頃が 私にもあったから
  561. 黒江: 譲らないで 後悔したくなかったんだ
  562. そうだったんですか…
  563. 黒江: でも、傷つけちゃったよね…
  564. 黒江: 本当に、ごめん…
  565. …謝るのは私の方です
  566. 何も知らずに見下されてると 思って、怒ったりして…
  567. すみませんでした…
  568. 黒江: ううん… 気持ちはわかるから
  569. 燦: …………
  570. いろは: あ、あの、神楽さん…!
  571. いろは: 黒江さんは とても優しい人なんです…!
  572. いろは: すごく落ち着いて見えるから 誤解されやすいかもしれないけど
  573. いろは: でも…!
  574. 燦: 知ってるわ
  575. いろは: …へ?
  576. 燦: 周囲との距離を詰めるのは 苦手そうだけれど
  577. 燦: 単独でも、共同でも 魔女退治をこなせる実力はある
  578. 燦: 黒羽根だった頃を考えると だいぶ成長しているわ
  579. 黒江: …………えっと…
  580. 燦: つまり、あなたのことは 評価してるつもりよ
  581. 黒江: ――っ!?
  582. 黒江: (嬉しいけど…面と向かって 言われると恥ずかしい…)
  583. …………
  584. …今は弱くても
  585. 諦めないで頑張れば、私も 成長できるのかな…
  586. 黒江: …そうなのかもしれない
  587. 黒江: 自分では、弱い自分を 信じられなくても
  588. 黒江: 誰かが信じてくれていたら 諦めない力になる…のかも
  589. 誰かが…
  590. 黒江: (私には 環さんがいてくれたように…)
  591. いろは: 黒江さん、色々解決できて よかったね
  592. 黒江: うん… ありがとう、環さん
  593.  
  594. FILENAME: text_318013-3.txt
  595. 黒江: 今日はありがとう
  596. 黒江: 色々あったけど… 楽しかった
  597. いろは: 私もだよ また連絡するね
  598. 黒江: …ううん、今度は私から連絡する
  599. いろは: …! わかった、待ってるね
  600. 黒江: …あ、その… 写真、撮り直してもいい…?
  601. 黒江: フォトスポットで撮った時、 あんまり笑えなかったから…
  602. いろは: もちろんだよ
  603. パシャッ
  604. 黒江: ありがとう…
  605. 黒江: (忘れそうになっても この写真を見れば思い出せる)
  606. 黒江: (環さんのこと… 私が環さんに近づきたいこと…)
  607. 黒江: それじゃあ…
  608. いろは: またね、黒江さん
  609. 黒江: 今日もパトロール、頑張ろう
  610. いろは: 張り切ってるね、黒江さん
  611. 黒江: そう、なのかな…
  612. 黒江: …魔女との戦いは怖いけど 環さんと一緒なら勇気が出るし
  613. 黒江: 積極的になれるんだよね
  614. いろは: それならよかった!
  615. いろは: じゃあ行こうか 困っているみんなを助けに
  616. 黒江: ああ、これは夢だ…
  617. 黒江: 私と環さんは同じ学校じゃないし 普段から一緒にパトロールはしてない
  618. 黒江: だけど…どうしてだろう? 違和感が少ない気がする
  619. 黒江: マギウスの翼で黒羽根をしていた頃は ただ、生きていくのに必死で 強い魔法少女たちは別世界の存在だと思ってた
  620. 黒江: でも、今は少し違う
  621. 黒江: 弱くて、何もできない空っぽな私ではいたくない もっと環さんに近づきたい
  622. 黒江: 環さんと対等になって、同じものを見て 誰かのために戦う強い魔法少女になりたい
  623. 黒江: その願望が反映されているこれは夢だし 私の理想にすぎないけど…
  624. 黒江: 夢の違和感が少なくなってきたのは ちょっとずつ、現実が理想に近づいているから なのかな…?
  625. 黒江: ねえ、環さん 私、頑張るね
  626. 黒江: 環さんみたいに、強くて
  627. 黒江: みんなを助けられる魔法少女に なりたいから…
  628. ???: 「無理だよ」
  629. ???: 「魔女なんかと戦いたくない 魔法少女でなんかいたくない」
  630. ???: 「いつになったら、私を認めてくれるの?」
  631. 黒江: え?
  632. 黒江: あ…まだ夜中…
  633. 黒江: …………
  634. 黒江: (…変な夢…)
  635.  
  636. FILENAME: text_318013-4.txt
  637. 黒江: …………
  638. 黒江: (環さんと会ってから 変な夢を見るのが増えたな…)
  639. 黒江: (こう毎日続くと、 さすがに疲れるかも…)
  640. 黒江: はぁ…
  641. 黒江: (でも、最近は色んな事が うまくいってる気がする)
  642. …ポトン
  643. 黒江: あ、ハンカチ落としましたよ
  644. あらあら、ありがとう 親切なお嬢さんねえ
  645. 黒江: …いえ
  646. 黒江: (環さんを意識して 振る舞うようにすると)
  647. 黒江: (日常でも、魔法少女たちとも うまく関われるようになった)
  648. 黒江: (ただ…困りごとが減った分 気疲れは増えた気がする…)
  649. 黒江: (ソウルジェムも濁りやすく なった感じがするし…)
  650. 黒江: …………
  651. 黒江: (でも、休んでられない)
  652. 黒江: (環さんみたいに、強くなって 必要とされる人になって)
  653. 黒江: (隣に並んでも恥ずかしくない 私になりたいから…)
  654. 黒江: …………うぅ…
  655. 黒江: (…いつもより体が重い)
  656. 黒江: (…今日だけは、このまま帰って 休もうかな…)
  657. 黒江: …………
  658. 黒江: (あ、コンビニ…)
  659. 黒江: …………
  660. 黒江: (放課後に、パトロール以外で 寄り道するのはあまりないし…)
  661. 黒江: (たまにはいいよね)
  662. 「ありがとうございましたー」
  663. 黒江: …………
  664. いろは: ―いろは― 毎年ね、この時期にだけ売ってる 期間限定商品なの
  665. いろは: ―いろは― 缶のデザインが可愛いし 好きな味だからつい買っちゃうんだ
  666. 黒江: ―黒江― そうなんだ…
  667. 黒江: ―黒江― ありがとう、いただきます…
  668. 黒江: …………買っちゃった…
  669. 黒江: 環さんとお揃いの飴…
  670. 黒江: …………
  671. 黒江: (環さん、 今日はどうしてるかな…)
  672. 黒江: (連絡したら、きっとすぐにでも 会ってくれるだろうけど)
  673. 黒江: (いまはこのまま、ひとりで 頑張ってみたい…)
  674. 黒江: (そう思えるようになったのも 環さんのおかげ…)
  675. 黒江: …………
  676. 黒江: …次はいつ会えるかな
  677. 黒江: またね、環さん 今度は私が会いに行くよ…
Advertisement
Add Comment
Please, Sign In to add comment