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The Sea is a Link Through Time (2021 Summer Login Story)

Aug 10th, 2021 (edited)
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  1. <海>
  2. <生命が始まったと言われる命の原点で 今でも変わらずそばにある大きな存在>
  3. <温かい南の海と冷たい北の海で何かが起きても 海にとっては近くで起きたことと変わらない 体に何かが触れたように全てを感じ取っている>
  4. <だから、この海にまつわる3つの出来事も 全て海は知っているかもしれない>
  5. 梢 麻友: やちよさん、よければ これも見てください
  6. やちよ: …貝殻?
  7. 梢 麻友: はい、実在の露さんが最後まで 大切にしていたものだそうです
  8. ももこ: …いや、知りたいんだ
  9. ももこ: おとぎ話でも村の伝承でもない あの子の本当の記憶を…
  10. みたま: 過去を知っても 何も変えられないわ
  11. さやか: あ…!
  12. さやか: (やさしい声… 海の方から…)
  13. さやか: これが、波間の声…?
  14. <離れた場所で起きていた3つの出来事は 連なっている1つの物語>
  15. <海がはるか過去の出来事を覚えていたとすれば この物語を生みだした ある時代の物語を思い出すだろう>
  16. 巫: ―巫― (あの方に届いて欲しい私の声…)
  17. 巫: ―巫― (多くを語るほど声を残す力は弱くなるけど)
  18. 巫: ―巫― (それでもどうか この“貝殻”に想いを込めさせて…)
  19. <始まりは悲恋にさいなまれた巫の記憶>
  20. <巫という立場のせいで叶わぬ船乗りへの恋心と 優しい希望を詰められたその貝殻は 彼女の切なる想いを託されて海に流された>
  21. 巫: どうかあの方に届いて 巫の因縁を越えられますように…
  22. <だが、彼女の想いを託された貝殻は 虚しくも思い人には届かず ただ生まれや立場を越えたいという言葉を乗せて 海の中を彷徨い続けた…>
  23. <昼の海を…>
  24. <夕の海を…>
  25. <夜の海を…>
  26. <灘にのまれて揉まれ続け>
  27. <海中を漂いながら…>
  28. <そして漂い続けた貝殻は かつて神浜に生きていた ふたりの少女を結ぶことになる>
  29. <ひとりの少女の名前は“水名露”>
  30. <もうひとりの少女の名前は“千鶴”>
  31. 千鶴: ―千鶴― んなっ、誰だアンタ
  32. 露: ―露― この辺りで妙な声が聞こえるという噂があってね 妖魔の類いかと思って来てみたの
  33. 露: ―露― 今、この地を襲っている凶作も妖魔の仕業 危険だから去りなさい
  34. 千鶴: ―千鶴― フッ、ハハッ
  35. 千鶴: ―千鶴― 関所を越えた東の神子を知らないなんざ 水名の神子も高が知れてるなぁ
  36. 露: ―露― まさかあなたも同じ…
  37. 千鶴: ―千鶴― そ、だから去るのはアンタの方だ 悪いが獲物はこっちがもらう
  38. 露: ―露― 今の民たちの状況を知ってるでしょう 同じ神子なら力を合わせましょう
  39. <当時の神浜と言えば東西の間に関所が設けられ 互いが睨み合っていた時代 千鶴も他の者と同様に城下の人々を嫌っていた>
  40. <だが、魔力の込められた貝殻を見つけ その声を聞いたことが切っ掛けで 西と東にいたふたりの物語は動き始めた>
  41. 千鶴: ―千鶴― 誰だ、この声…!
  42. 露: ―露― しっ、何か伝えようとしてる…
  43. 巫: 「私とあなたとは生まれも立場も違っていて 決してこの地で認められる間柄ではなかった」
  44. 巫: 「でも、それで自分が悲しんだからと言って 一族を恨んだりはしません 私はみんなが自由に幸せな暮らしができるように この村を変えてみせます」
  45. 巫: 「だから生きていたら私のことを思い出して 私は今もここで待っているから…」
  46. <込められていた声と想いは まったく自分たちには関係がない>
  47. <それでも露と千鶴には どこか他人事のようには思えなかった>
  48. <関所で分断されているふたり 手を取り合うこともできない間柄 人々は不自由で飢餓に苦しみ 変えるには国も人も変わらないといけなかった>
  49. <ひとりの少女の悲恋を通して ふたりの少女が武器を下ろして小さく笑んだ>
  50. <それは今の暦では8月… 古い暦では7月… 奇しくも七夕に近い頃で…>
  51. <東と西が長い時を経て手を結ぶ前に起きた 神浜における出来事だった>
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