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タクヤ
出典:フリー百科事典Wikipedia

タクヤ(1486年頃-1538年）とは、スペインの軍人、探検家、コンキスタドール。南米及びユカタン半島を征服したことで有名である。

==生涯==
===幼少期===
スペイン王国マヨルカ島出身で、幼い頃から勇敢な少年だったと言われている。
1511年に父親を亡くし、母と二人暮らしになる。その後、母親の再婚により義理の父と共に生活するようになるが、義父は息子に軍事訓練を施すようになる。その甲斐あってか、1520年には成人する頃には立派な体格になっていたらしい。

===コンキスタドールとして===
1521年、コンキスタドールとなり、新大陸のメキシコへ赴く。しかし、アステカ帝国は既に滅亡しており、その土地は原住民に支配されていた。そこで彼は先住民たちを奴隷にし、過酷な労働を課したと言う。また、原住民たちは彼のことを「悪魔」と呼んだという。

===ユカタン半島にて===
やがて、コンキスタドールの彼もユカタン半島のマヤ文明の遺跡を発見したことで有名となった。彼は遺跡でピラミッドや石碑などを発見し、そこに刻まれている古代文字からマヤ文明の成り立ちについて知ったと言う。
そして、この知識を生かし、マヤ人が残した石碑に書かれた暦法を用いて日時を記録する方法を考案した。これが後のグレゴリオ暦となる。

===メキシコからの帰還後===
彼はスペイン王フェリペ二世に仕えることとなった。1534年にメキシコの征服が完了したことで、コンキスタドールの任務は完了したこととなる。だが、彼はそのまま帰ることはなく、引き続きユカタン半島のマヤ人都市国家を攻め落としたりしていた。
1535年、ついに彼はユカタン半島を完全に手中に収めることに成功する。その際、マヤ人の王が彼に捧げた生贄の儀式が今でも伝えられているほどだ。こうして、彼はマヤ人から崇拝される存在になったのだ。
その後も彼はユカタン半島を支配し続け、1539年にはスペイン王にユカタン半島の統治者に任命された。その功績が認められて、国王からは貴族の称号を与えられ、正式にユカタン半島の支配者としての地位を確立した。
1540年になると、彼はユカタン半島の北部にあるアクラに拠点を構えることにした。当時、この地を支配していたのはトゥラン族と呼ばれる部族であった。彼はトゥラン族の長と交渉し、彼らの支持を得ることに成功。トゥラン族は彼を新たな支配者として認めることとなった。

===太平洋諸島征服計画===
彼はパナマ地峡の探索を開始した。彼が目指したのは太平洋に浮かぶ島々であり、当時は未開の地とされていた島々だ。まずはプエルトリコ島を攻略しようとしたものの、当時の技術では船の建造が困難であったため断念せざるを得なかった。そのため、彼はカリブ海一帯の海図を作るところから始めた。
1541年に海図が完成し、いよいよカリブ海域へと進出することになる。1542年7月26日に彼はパナマ湾に到着し、翌27日には現地の町を攻略することに成功した。これにより、カリブ海地域の制海権を手に入れたことになる。
続いて、彼はプエルトリコ島の攻略を開始する。だが、ここでも予期せぬ事態に見舞われてしまう。それは現地の住民たちが彼に対して敵意を向けたことである。彼らは彼のことを野蛮人であると見なしており、そのせいもあってか彼は攻撃を受ける羽目になってしまった。
結局、彼の率いる艦隊は撃退されてしまい、プエルトリコ島は占領することができなかった。しかし、ここで諦めるような男ではない。彼は再びパナマ湾に戻り、現地の住民を味方に引き入れる作戦に出た。すると、今度は住民も彼のことを歓迎してくれたと言う。

===タクヤの統治===
それから約一年半の間、彼はカリブ諸国の支配を続けることになった。しかし、1543年にペルー副王領の領主であるイスパニア人と対立。その結果、彼は戦闘状態に突入してしまった。この戦いでは決着がつかず、両者共に撤退を余儀なくされる。この争いが原因で、彼の統治していた地域は混乱を極めることになる。
結局、彼はこの戦いによって負傷したため帰国を余儀なくされた。

===晩年===
晩年のタクヤは、現地の若い男達と乱交を行うようになったと言われている。その理由としては、現地にいた女性はあまりにも粗暴な性格だったため、女を抱く気になれなかったからだという。しかし、その噂を聞きつけたスペイン人たちがこぞって彼の元を訪れるようになったという。
そのような生活を続けていたある日のこと、彼は突然息を引き取ってしまう。死因は不明とされているが、晩年は糖尿病を患っていたらしく、そのことが原因ではないかと言われている。また、彼が生前書き残したとされる遺書には、自分が死んだら遺体を焼いて灰にして海に流して欲しいと書かれていたそうだ。
その後、遺体は火葬にされて灰となり、海に流されたという。その骨の一部は現在も残っており、スペイン王フェリペ二世の墓の隣に埋葬されたとされている。

==評価==
母国スペインでは「悪魔の子」と呼ばれ、恐れられていた人物でもある。彼がユカタン半島で行った数々の残虐な行為やマヤ人たちへの仕打ちは後世まで語り継がれているほどだ。また、彼がマヤ人に向けて書いたとされる手紙や石碑などが残っていることから、マヤ人の間では神のように崇められているとも言われている。

==影響==
南米諸国やメキシコでは、現在でも彼のことを称える祭りが行われているほどだ。彼の名を冠した通りもあるほどだ。ちなみに、彼の名前はスペイン語で「悪魔」という意味になる。

==タクヤの逸話==
タクヤは同性愛者であり、かつ極度のマゾヒストだったため、滞在先で男性とさまざまな行為(今で言うSMプレイ)をしていたという。例えば、
・鞭打たれる →痛くて気持ちいい
・ロウソク垂らされる →熱くてきもちいぃ！
・水責めされる →溺れそうになってきもちいぃ！
・縛られる →緊縛されて興奮する このような嗜好を持っていたようだ。
そして、これらの行為を通じて相手を支配することに快感を覚えていたらしい。
また、タクヤの乳首は異常なまでに肥大化しており、原住民からは、「あれは神の呪いを受けた証だ！」と言われ、恐れられていたという。
余談ではあるが、アステカ神話に登場するテスカトリポカは、彼のことを崇拝していたと言われる。そのため、タクヤはマヤ人に崇められただけでなく、アステカの人々にも崇拝されていたことになる。