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Isabeau de Bavière (Witch ver.) MSS JP Text

May 24th, 2021 (edited)
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  1. 341211-1
  2. <1428年10月>
  3. ラ・イル: メリッサ、悪いが休憩はナシだ!
  4. ラ・イル: この先でバタールの旦那を 待たせてるからな!
  5. メリッサ・ド・ヴィニョル: は、はいっ! お父様!
  6. ラ・イル: 行くぞ!
  7. ラ・イル: オルレアンのヤツらが 助けを待ってる
  8. おおーっ!
  9. ドドドドッ…
  10. キューブ: あれは… オルレアンへ向かう援軍かな?
  11. ペレネル・フラメル: 王太子派の主力部隊のようね
  12. ペレネル・フラメル: イングランド軍の 包囲が始まった直後には
  13. ペレネル・フラメル: オルレアンが陥落するのも 時間の問題かと思われたけど…
  14. ペレネル・フラメル: これでわからなくなったわ
  15. キューブ: オルレアンは王太子派にとって フランス最後の要衝だ
  16. キューブ: 万が一、あの街が落ちれば フランスの多くの土地が
  17. キューブ: イングランド軍の手中に 収まってゆくだろうね
  18. ペレネル・フラメル: そのイングランドを陰で操るのは “売国妃”イザボー
  19. ペレネル・フラメル: 「フランスは ひとりの女によって滅び」
  20. ペレネル・フラメル: 「ひとりの少女によって 救われる」…
  21. ペレネル・フラメル: この予言の前半…
  22. ペレネル・フラメル: ひとりの女が フランスを滅ぼす…という部分は
  23. ペレネル・フラメル: すでに実現しつつあるわ
  24. ペレネル・フラメル: キューブ、あなたが彼女に与えた 力によってね
  25. キューブ: ………… …………
  26. ラ・イル: …とうとうオルレアンにまで
  27. ラ・イル: イングランド軍が 攻め込んできやがったんだな
  28. メリッサ・ド・ヴィニョル: …どうしてこんなことに なってしまったんでしょうか?
  29. ラ・イル: 100年近く続いてる戦争だしな 話は単純じゃねぇが…
  30. ラ・イル: トロワ条約、あれは最悪だったな
  31. メリッサ・ド・ヴィニョル: トロワ条約…
  32. ラ・イル: ああ、当時フランス王妃だった イザボーの娘を
  33. ラ・イル: イングランド国王に嫁がせて
  34. ラ・イル: 生まれた子を次代の フランス国王とする取り決めだ
  35. ラ・イル: つまり、イングランドに フランスを丸ごとを売り渡して
  36. ラ・イル: イザボーと周りの連中だけの ものにしちまったんだ
  37. メリッサ・ド・ヴィニョル: …………
  38. ラ・イル: 今じゃ、イングランド軍が
  39. ラ・イル: 我が物顔でフランスを 闊歩してやがる
  40. ラ・イル: …ったく、売国妃とは よく言ったもんだ
  41. ペレネル・フラメル: …フランスはいよいよ 滅亡の淵へと追い込まれたわ
  42. ペレネル・フラメル: あなたが選んだ少女は
  43. ペレネル・フラメル: 予言の通りフランスを 救うことができるのかしら?
  44. キューブ: 誤解しないんでほしいんだけど
  45. キューブ: 単にイングランドから フランスを救うためだったら
  46. キューブ: ボクが介入することはない
  47. キューブ: あくまでキミたち人類同士の 争いなんだからね
  48. ペレネル・フラメル: フランスの惨状はもともと あなたが撒いた種でしょうに…
  49. キューブ: 言い訳するつもりはないけど 仮にボクと契約しなくても
  50. キューブ: 彼女はフランスとイングランドを 手に入れていただろうね
  51. ペレネル・フラメル: …なぜそう言えるのです?
  52. キューブ: ずっと以前… ボクが出会った頃のイザボーは
  53. キューブ: それほどの聡明さと 野心を持ち合わせた少女だった
  54. キューブ: …同時に魔法少女としても とてつもない素質を持っていたよ
  55. ペレネル・フラメル: ゆえにあなたは契約を持ちかけ
  56. ペレネル・フラメル: フランスとイングランドに 留まらない災禍を招いた…
  57. キューブ: そうだね、ボクとしても 予想もしない結果になった
  58. キューブ: そのことは否定しないよ
  59.  
  60. 341211-2
  61. <1385年>
  62. <フランス北部、アミアン>
  63. …………
  64. 「いきなり結婚式をあげてしまうなんて…」
  65. 「陛下のひとめ惚れだそうよ」
  66. 「素敵よね…!」
  67. 「私は認めたくないわ 憧れの陛下が、あんな小娘なんかに…」
  68. 「あんなって…お父様は神聖ローマ皇帝の 血を引くバイエルン公… お母様はミラノの名門ヴィスコンティ家の令嬢」
  69. 「フランス王妃に迎えるに これ以上ないほど、ふさわしい血筋の方よ」
  70. 「しっ! エリザベート様がいらっしゃるわ」
  71. シャルル6世: 来たな
  72. エリザベート: …はい…
  73. シャルル6世: ハハハ、緊張するな ただの顔合わせだ
  74. シャルル6世: これから、身の周りの世話を してくれる者たちとの、な
  75. エリザベート: エリザベート、です …よろしくお願いします
  76. シャルル6世: 少々つたないのは 大目に見てほしい
  77. シャルル6世: エリザベートはまだ この国の言葉を勉強中だからな
  78. (確かに綺麗な子だけど ずいぶんと小柄よね…)
  79. (身のこなしもぎこちないし)
  80. (少し、からかいたく なっちゃう)
  81. 陛下…少々 気になりますことが
  82. シャルル6世: なんだ、申してみよ
  83. 宮廷でもこのまま
  84. エリザベート様とお呼びして よろしいのでしょうか…?
  85. シャルル6世: ふむ…フランス流でというならば “イザベル”であろうが…
  86. シャルル6世: いや、我が妹も宮廷では イザベルと呼ばせているな
  87. はい…そこで
  88. エリザベート様のことは “イザボー”様とお呼びしては?
  89. シャルル6世: なるほど、“イザベル”の愛称か なかなか可愛らしいが…
  90. (確かに可愛らしいけれど 威厳はどうかしら?)
  91. (まるで王妃というより 侍女の名前だわ…)
  92. (エリザベート様に嫉妬して… 少し意地悪したつもりね)
  93. ふふ、いかがでしょう?
  94. エリザベート: …………
  95. イザボー: ―イザボー― はいっ! とってもうれしいです!
  96. イザボー: ―イザボー― 素敵な名前をつけていただいて ありがとうございます!
  97. イザボー: ―イザボー― 宮廷の作法、これからもいろいろ 教えてくださいね!
  98. えっ…あっ はい!
  99. よ、よろしくお願いします イザボー様
  100. シャルル6世: うむ 仲良くやっていけそうだな!
  101. …………
  102. (なんて健気な子なの…?)
  103. (まるで…天使の笑みじゃない)
  104. (こんな子に意地悪しようと していたなんて…)
  105. (自分が恥ずかしい…)
  106.  
  107. 341211-3
  108. ペレネル・フラメル: 正規のラテン語を 難なく読み書きし
  109. ペレネル・フラメル: 才媛の誉れ高かった イザボーにとっては…
  110. ペレネル・フラメル: フランスの宮廷の方こそ
  111. ペレネル・フラメル: 知性も品格も欠いた 垢抜けない地と映ったでしょうに
  112. キューブ: 相手の流儀や好みに合わせて 自分自身を変えられるのは
  113. キューブ: 彼女が生まれ持った 才能のひとつだね
  114. ペレネル・フラメル: 必ずしも歓迎一色ではなかった 初対面の侍女たちを
  115. ペレネル・フラメル: 真っ先に味方にしてしまうなんて
  116. キューブ: 初めて会ったとき 彼女が言っていたよ
  117. イザボー: ここは私を知る者のいない 異国の地…
  118. イザボー: いちばん近くにいる者たちこそ 最優先で味方にすべき相手
  119. イザボー: まして敵に回すのは 愚か者のすることでしょう?
  120. ペレネル・フラメル: 天使の笑みの裏に隠された 貪欲な野心家の素顔には
  121. ペレネル・フラメル: 誰も気づけなかったのですね
  122. キューブ: それどころか、侍女たちはみな イザボーに同情すら抱いていた
  123. キューブ: フランス王室を彩る お飾りのような境遇にね
  124. ペレネル・フラメル: 本当に不幸なのは 自分たちフランスの民だと
  125. ペレネル・フラメル: 気づいた者は いなかったでしょうね…
  126. <1385年>
  127. 「イザボー様の利発さには驚かされますわ」
  128. 「宮廷の教師も唸ったそうよ 次は大学の先生を連れてこないと…って」
  129. 「なんだか、もったいないわね」
  130. 「王妃となる方に期待されているのは 華やかに宮廷を彩ることと…」
  131. 「お世継ぎをもうけることだけだものね」
  132. イザボー: …………
  133. タッ…
  134. イザボー: …………!
  135. イザボー: ――っ!?
  136. イザボー: 誰…?
  137. キューブ: ボクの名前はキューブ
  138. キューブ: ボクと契約して 魔法少女になって欲しいんだ
  139. イザボー: …魔法少女?
  140. キューブ: 魔女を狩る者たちのことさ
  141. キューブ: もちろんタダでとは言わない
  142. キューブ: かわりにひとつだけ どんな願い事でも叶えてあげるよ
  143. イザボー: 魔女…? 願い事…?
  144.  
  145. 341211-4
  146. ペレネル・フラメル: 魔法少女とは何か… 魔女とは何か…
  147. ペレネル・フラメル: 契約とは…願いとは… それらすべてを聞き出した上で
  148. ペレネル・フラメル: 14歳のイザボーは あの恐るべき願いを口にした
  149. ペレネル・フラメル: 危険だとは考えなかったの?
  150. キューブ: そもそもリスクを完全に 排除することなんて不可能だ
  151. キューブ: 彼女から 回収が見込めるエネルギーには
  152. キューブ: 危険を冒す価値があると 判断したまでのことだよ
  153. ペレネル・フラメル: そう…
  154. <1385年>
  155. ぐちゅ
  156. カラン…
  157. キューブ: いきなり ひどいことをするねキミは
  158. キューブ: 説明したように ボクには無意味なんだ
  159. イザボー: 失礼したわね
  160. イザボー: けれどこれでわかったわ
  161. イザボー: あなたの言っていることは 真実のようね
  162. イザボー: キューブ
  163. イザボー: 私はお飾りの女王になるために フランスに来たわけじゃない
  164. イザボー: 私は欲しいの この国も、イングランドも
  165. イザボー: ポルトガルや 神聖ローマ帝国だって
  166. キューブ: キミはそれを願うのかい? かまわないよ
  167. キューブ: どんな奇跡だって 起こしてあげられる
  168. イザボー: あぁ…素敵 それもいいわね、キューブ
  169. イザボー: まるであなたの囁きは
  170. イザボー: 「悪魔(インキューブ)」の ように魅力的
  171. イザボー: でも、もっと欲しいものが 今できたわ
  172. イザボー: 私の願いは
  173. イザボー: あなたの全てが欲しい
  174. キューブ: ―キューブ― いいだろう
  175. キューブ: ―キューブ― キミの願いは今、聞き届けられた…
  176. イザボー: ―イザボー― あ…うっ…
  177. イザボー: ―イザボー― あぁああぁーーっ!!!
  178. イザボー: …………
  179. イザボー: あ…
  180. イザボー: この姿は…?
  181. キューブ: 魔法少女として魔女と戦うために 最適な姿…といったところだね
  182. イザボー: ふぅん…
  183. イザボー: で…私が望んだものは 得られたのかしら?
  184. キューブ: もちろんだ キミには備わったはずだよ
  185. キューブ: 因果を負って生まれた者たちの 願いを聞き届け
  186. キューブ: その魂を物質化して 魔法少女へと変える力が…
  187. キューブ: それだけじゃない
  188. キューブ: ボクたちと同様の知識が 備わっているはずだ
  189. キューブ: 心の中を覗いてごらん
  190. イザボー: …………
  191. イザボー: …確かにそうみたいね 理解が及ばないことも多いけれど
  192. キューブ: キミとボクとでは種族が違う いくらキミが聡明でも
  193. キューブ: おたがい理解できない概念は たくさんあるだろうね
  194. イザボー: …あなたと同じ 不滅の肉体も手に入ったの?
  195. キューブ: 老いることのない肉体… という意味ではその通りだね
  196. キューブ: どうだい、感想は?
  197. イザボー: ふふ…気に入ったわ だって、この姿
  198. イザボー: …まるで私自身が 悪魔になったみたいだもの
  199. イザボー: 私の願いは 「あなたの全てが欲しい」
  200.  
  201. 341212-1
  202. ペレネル・フラメル: イザボーはあなたと同様に
  203. ペレネル・フラメル: 願いを叶え、魔法少女を
  204. ペレネル・フラメル: 生み出すことのできる存在に なってしまった…
  205. ペレネル・フラメル: このことを、あなたがさほど 危険視しなかったというのは
  206. ペレネル・フラメル: 不思議に思えるわ
  207. キューブ: 今のキミたち人類では
  208. キューブ: 真の意味で、ボクに 取って代わることはできないよ
  209. ペレネル・フラメル: どういう意味かしら?
  210. キューブ: たとえボクたちと同等の 知識を得たところで
  211. キューブ: キミたち人類にはそのすべてを 理解することはできないからね
  212. キューブ: ひとつ、例をあげようか?
  213. キューブ: 「あらゆる慣性系において 光の速度は不変である」…
  214. キューブ: これはこの宇宙における 基本法則のひとつだけど
  215. キューブ: この知識を理解し 応用できる人類はまだいない
  216. キューブ: イザボーはもちろん
  217. キューブ: キミや、キミの配偶者ほどの 叡智の持ち主ですら、ね
  218. ペレネル・フラメル: あなたと同等の知識と力を得ても
  219. ペレネル・フラメル: 使いこなすことができなければ 脅威ではない…と?
  220. キューブ: そういうことさ
  221. キューブ: それに彼女は、ボクたちに対して 敵対的だったわけじゃない
  222. キューブ: イザボーが望んだのは フランスやイングランド…
  223. キューブ: ゆくゆくはヨーロッパすべての 土地と人々を
  224. キューブ: 征服し、支配すること…
  225. キューブ: 彼女は一歩ずつ その過程を踏んでいった
  226. キューブ: 願いで手に入れたもののひとつ
  227. キューブ: 衰えを知らぬ容姿と 尽きぬ寿命を利用して
  228. キューブ: たっぷりと、時間をかけてね
  229. ペレネル・フラメル: …………
  230. <1385年>
  231. <フランス、パリ>
  232. …宮中のことを もっとお知りになりたい?
  233. イザボー: ええ 教えてほしいの
  234. (確かに、慣れない異国…それも 陰謀渦巻く宮廷に放り込まれて)
  235. (とても心細いはずよね)
  236. (…信頼に、お応えしないと)
  237. …宮廷で最も力をお持ちなのは
  238. シャルル国王陛下の叔父にあたる ブルゴーニュ公フィリップ様…
  239. まだお若い国王陛下に代わり
  240. 摂政として 国政を司っておられます
  241. イザボー様と陛下のご結婚を 後押しされたのもこの方ですわ
  242. イザボー: …ええ
  243. ただ、王であるシャルル様が 立派に成長された今
  244. シャルル国王陛下みずから 国政を担う日は近いはず
  245. イザボー: …あの…もし… もしもだけれど…
  246. イザボー: シャルル様に…何かあったら?
  247. それは… 大変なことになるでしょうね…
  248. …王位継承権を持つ、弟ぎみの ルイ様を担ぐ者も出るでしょうし
  249. イザボー: そう…
  250. イザボー: もっと、いろいろ聞かせて?
  251. イザボー: …勉強になったわ ありがとう!
  252. いえ…イザボー様の お役に立てたのであれば
  253. 光栄の至りです
  254. 私の望みはただひとつ…
  255. これからもずっとイザボー様に お仕えすることですから!
  256. イザボー: …………
  257. イザボー: …その気持ちが本当なら
  258. イザボー: あなたの願い 叶えてあげられるかも
  259. え…?
  260. イザボー: 目を閉じて、心を無にして
  261. イザボー: そして願うの 私への永遠の忠誠を…
  262.  
  263. 341212-2
  264. <1392年>
  265. <フランス、パリ>
  266. …シャルル国王陛下に異変?
  267. ああ、ここだけの話だがな
  268. 遠征中に奇妙な予言に怯え 弟のルイ様を斬りつけたとか…
  269. …………
  270. タッ
  271. …ん?
  272. どうかしたか?
  273. 誰かいたような…
  274. イザボーの声: …入りなさい
  275. ………… …………
  276. イザボー: ―イザボー― そう…シャルル様のお心に 狂気の兆候ありと…
  277. イザボー: ―イザボー― 報告ご苦労でした 下がっていいわ
  278. イザボー: …………
  279. イザボー: …………
  280. キューブ: ひさしぶりだね イザボー
  281. イザボー: …キューブ?
  282. キューブ: キミに心酔する侍女たちに 永遠の忠誠を願わせ
  283. キューブ: 魔法少女に変えて 身の周りを固めるとは
  284. キューブ: 冴えたやりかたを 考えついたものだね
  285. イザボー: …………
  286. キューブ: …それだけじゃない
  287. キューブ: 一度きりの願いを、キミのために 捧げさせられる子もいる
  288. キューブ: ただの魔法じゃない 強力な“奇跡”の力で
  289. キューブ: キミ自身はますます 強大な存在になってゆくわけだ
  290. イザボー: あなたにとっては 迷惑なことかしらね?
  291. キューブ: …そうだね、今はともかく この状況が拡大するようだと
  292. キューブ: ボクたちにとって 好ましい事態とは言えない
  293. キューブ: 契約の際に意志を放棄し 心を失くしてしまった子からは
  294. キューブ: エネルギーの回収も 見込めないからね
  295. イザボー: そう…
  296. キューブ: 次は何をするつもりだい?
  297. イザボー: そうね…
  298. イザボー: そろそろ国王陛下には 舞台から降りていただこうかしら
  299.  
  300. 341212-3
  301. <1393年>
  302. <パリ近郊、サンマルシュ>
  303. 今宵の舞踏会…
  304. お招きいただき 誠にありがとうございます
  305. イザボー: 今日は我が侍女の婚礼祝い
  306. イザボー: シャルル様も 催し物に参加なさいます
  307. 国王陛下が直々に…? それは楽しみですな
  308. イザボー: ふふ… どうか存分にお楽しみください
  309. ドッ…
  310. 「あはははっ!」
  311. 「これは滑稽な…!」
  312. イザボー: …あら、始まったようですわ
  313. おお、私も観にいかねば…
  314. イザボー: フフッ…
  315. ざわ…
  316. おや…?
  317. 「きゃぁーっ!」
  318. 「火が…人から火が!」
  319. シャルル6世: あああっ!?
  320. 「国王陛下っ!?」
  321. イザボー: シャルル様!
  322. イザボー: 早く、シャルル様をお助けして!
  323. はっ! シャルル様、しっかり!
  324. イザボー: …………
  325. …国王陛下のご様子は?
  326. 王妃であるイザボー様のことも わからぬようだ
  327. 舞踏会で九死に一生を得たものの
  328. 医師の見立てでは… あの事件がきっかけで
  329. 真性の狂気に 心を蝕まれたのでは…と
  330. …では国政の全権は 摂政のブルゴーニュ公に逆戻りか
  331. 面白くないのは王の弟ぎみ… ルイ様だろうな
  332. 王位継承権を持ち ご自身も野心家でありながら
  333. 宮廷は長年、ブルゴーニュ公に 牛耳られっぱなし…
  334. おふたりの確執がこのまま続けば
  335. この先も、宮廷闘争の 火種になり続けるのは間違いない
  336. <1403年>
  337. <フランス、パリ>
  338. イザボー様が… 王国議会の議長に?
  339. ええ、事実上の最高権力者ね シャルル様があの状態では…
  340. 激しく対立するブルゴーニュ公と ルイ様の調停役として
  341. イザボー王妃なら 誰も文句は言えないものね
  342. ただ、今も実権を握っているのは ブルゴーニュ公でしょうけど…
  343. <翌1404年…>
  344. コツ…
  345. ルイ: イザボー様…? なんのご用件で?
  346. イザボー: …お話を伺いに
  347. ルイ: 私の話など聞いて なんになるのです
  348. ルイ: いまやフランスは、あなたと ブルゴーニュ公の手の中にある
  349. ルイ: 私は権力闘争に敗れたのです
  350. イザボー: …権力が欲しいの?
  351. ルイ: ええ、欲しいですとも! 未練がましいと言われようと!
  352. ルイ: 私ならば、叔父よりも、兄よりも
  353. ルイ: この国を…フランスを よりよく導くことができるのに!
  354. イザボー: ふふふっ…
  355. ルイ: イザボー様…?
  356. イザボー: 私… 正直な方は好きよ?
  357.  
  358. 341212-4
  359. <1407年11月>
  360. <フランス、パリ>
  361. いったいイザボー様は 何を考えておられるのだ?
  362. 先代のブルゴーニュ公の後押しで 今の地位を築かれたというのに
  363. よりによって、その政敵の ルイ様と浮名を流すなど…
  364. おい、大変だ!
  365. ルイ様が街中で 暴漢に襲われて亡くなったと…!
  366. なっ…
  367. イザボー様のお屋敷から 帰宅される途中だったそうだ
  368. キューブ: ルイを暗殺した犯人をめぐって 宮廷は騒然としているよ
  369. キューブ: 黒幕は、キミを後押ししてきた 先代ブルゴーニュ公の息子
  370. キューブ: 現在のブルゴーニュ公である ジャンだというんだからね
  371. イザボー: …………
  372. キューブ: ただ、パリの世論は ジャンに同情的なようだね
  373. キューブ: キミがブルゴーニュ公を裏切って 政敵のルイに接近していたことで
  374. キューブ: 世間の目はかなり厳しいみたいだ
  375. イザボー: ふふ…
  376. イザボー: それがなんだというのかしら?
  377. <1410年>
  378. ラ・イル: …アルマニャック派?
  379. ああ、ブルゴーニュ公の ブルゴーニュ派に対抗するために
  380. 新しく結成された同盟の通称だ
  381. ラ・イル: 暗殺された王弟ルイ様の 遺志を継ごうってわけか…
  382. そういうことだ
  383. ブルゴーニュ派の首領はもちろん ブルゴーニュ公ジャン
  384. …それから、イザボー王妃だな
  385. ラ・イル: ルイ様に近づいて 好き勝手しておいて
  386. ラ・イル: 今度はルイ様を暗殺したヤツに 鞍替えするとは…
  387. ラ・イル: 節操がないにも程があるな あの女は!
  388. おかげでフランスは真っぷたつだ
  389. アルマニャック派は近々 パリを武力制圧するつもりだろう
  390. 忙しくなるぞ
  391. ラ・イル: 内戦か
  392. ラ・イル: 俺たち傭兵にとっちゃ 稼ぎどきってワケだが…
  393. キューブ: 何もかも、キミの 思い描いた通りってワケかい?
  394. イザボー: 全部というわけではないわ でも、着実に前に進んでいる
  395. キューブ: フランスはふたつに分かれて 内戦状態のようだけど…
  396. イザボー: 混迷のときこそ好機よ 手札は豊富にある
  397. イザボー: イングランドは虎視眈々と 介入の機会を狙っているし
  398. イザボー: 可愛い娘たちも 順調に育ってるわ
  399. キューブ: 娘を嫁がせて 外交に使おうというのかい?
  400. イザボー: ええ…それに “素質”のある子もいるわ
  401. キューブ: なるほど、魔法少女の素質か
  402. キューブ: 一緒に遠出をしたりして ずいぶん可愛がっているようだね
  403. イザボー: ふふ…本当は愛おしくて
  404. イザボー: いつまでも手元に 置いておきたいくらいだわ
  405. キューブ: しかし、キミの持つ力を使えば もっと手っ取り早く
  406. キューブ: フランスを手に入れることが できたんじゃないのかい?
  407. キューブ: キミは魔法少女としての力を
  408. キューブ: あまり活用していないように 見えるけど…
  409. イザボー: 権勢も支配も、それを 手に入れる過程が楽しいの
  410. イザボー: 私には老いない肉体が… 尽きない寿命がある
  411. イザボー: 急いで手に入れてしまっては 長く楽しめないわ
  412. キューブ: 尽きない寿命、か…
  413. ペレネル・フラメル: …その後、アルマニャック派は 王位継承者として
  414. ペレネル・フラメル: イザボーの息子である シャルル王太子を擁立…
  415. ペレネル・フラメル: かつて王弟ルイを暗殺した ブルゴーニュ公ジャンは
  416. ペレネル・フラメル: そのシャルル王太子によって 暗殺されたのでしたね
  417. キューブ: うん、親子の争いは 血で血を洗う陰謀劇に発展した
  418. キューブ: イザボーはイングランドの介入を 裏で手引きしつつ
  419. キューブ: シャルル王太子が王の血を引かぬ 不義の子だとほのめかして
  420. キューブ: 王位の継承を妨害した…
  421. キューブ: その後の1420年 問題のトロワ条約が結ばれ
  422. キューブ: イングランドの国王に嫁いだ イザボーの娘が産んだ子が
  423. キューブ: イングランドとフランス両国の 次の王を兼任することが決まった
  424. キューブ: あとは両方の国王が倒れれば
  425. キューブ: フランスもイングランドも 等しくイザボーの手に落ちる
  426. キューブ: そして…
  427. <1422年8月31日>
  428. <イングランド国王ヘンリー5世、死去>
  429. <1422年10月21日>
  430. <フランス国王シャルル6世、死去>
  431. イザボー: …………
  432. <イングランド・フランス二重王国、誕生>
  433. イザボー: 私はお飾りの女王になるために フランスに来たわけじゃない
  434.  
  435. 341213-1
  436. ペレネル・フラメル: …イザボーはこうして
  437. ペレネル・フラメル: フランスとイングランドを その手に収めたかに見えたけれど
  438. ペレネル・フラメル: 実は大きな落とし穴があった
  439. キューブ: そうだね イザボー最大の誤算だ
  440. キューブ: 彼女は願いによって ボクと同じ力を得たけれど
  441. キューブ: その魂は人間の… 魔法少女のものにすぎない
  442. キューブ: 彼女の娘のうち、コルボーが 最初に魔法少女になって
  443. キューブ: イザボーのもとで 活動しはじめた頃には
  444. キューブ: イザボーの精神はすでに 異常をきたしていた
  445. キューブ: 子煩悩で知られた彼女が
  446. キューブ: 娘たちのことをほとんど 認識できなくなるほどにね
  447. ペレネル・フラメル: 妄執に憑かれ ただ権勢拡大のためだけに
  448. ペレネル・フラメル: 周囲を操る、人の形をした怪物…
  449. ペレネル・フラメル: それが本物の怪物… “魔女”になってしまうのも
  450. ペレネル・フラメル: 時間の問題だった
  451. キューブ: そう
  452. キューブ: イザボー自身は 時間は無限にあると
  453. キューブ: 思っていたようだけど
  454. キューブ: 支配の過程を楽しむような余裕は 実際にはなかったんだ
  455. ペレネル・フラメル: 絶望し、魔力を使い果たした 魔法少女は魔女になる宿命…
  456. キューブ: イザボーもまた例外ではないよ
  457. ペレネル・フラメル: それがあなたの狙いであり 勝算はそこにあった
  458. ペレネル・フラメル: あなたは確かに賭けに勝った… そのはずだった
  459. キューブ: ………… …………
  460. イザボー: …ここで……ここで終わる…?
  461. イザボー: そんなことは許されない…!
  462. イザボー: まだ…私は手に入れていないの
  463. イザボー: フランスも…イングランドも… ヨーロッパも…何もかも…!
  464. コルボー: …お母さま…?
  465. コルボー: うっ…!
  466. コルボー: なんてことだ…
  467. コルボー: あれは… もうダメだ…
  468. ラピヌ: 「イヤだっ!」
  469. ラピヌ: 「こんなのヤダよぉっ!」
  470. ラピヌ: 「私も…私も魔法少女になるっ!!」
  471. ラピヌ: 「だからっ!」
  472. ラピヌ: 「だからお母さまを…」
  473. ラピヌ: 「もとに戻してっ!!」
  474.  
  475. 341213-2
  476. ペレネル・フラメル: イザボーのソウルジェムは 彼女の娘たちの目の前で
  477. ペレネル・フラメル: 強大な魔女 “ラ・レーヌの黄昏”を産み出し
  478. ペレネル・フラメル: キューブ、あなたの目論見は 成功したかに見えた
  479. ペレネル・フラメル: あなたにとって想定外だったのは
  480. ペレネル・フラメル: そのとき、娘のラピヌの願いが 聞き届けられたことね
  481. キューブ: うん…不完全とはいえ その力が残っていたことも
  482. キューブ: 願いの内容も意外だったよ
  483. ペレネル・フラメル: 娘のラピヌの願いの結果 起きたこと…それは
  484. ペレネル・フラメル: 人の姿をした肉体… すなわちイザボーの抜け殻が残り
  485. ペレネル・フラメル: 魔女の本体には 邪悪な意志が宿った
  486. ペレネル・フラメル: すなわち、魔女がフランスを… ヨーロッパを支配しようとする
  487. ペレネル・フラメル: 人々にとって
  488. ペレネル・フラメル: 悪夢のような状況だけが 残ったと…
  489. キューブ: そう
  490. キューブ: 人々が“イザボー王妃”だと 思っているのは魔女の操り人形
  491. キューブ: かつてイザボーと呼ばれた 魔法少女の抜け殻だ
  492. ペレネル・フラメル: 他人ごとのように言うのね
  493. ペレネル・フラメル: あなたの誤算が引き起こした 危機だというのに…
  494. キューブ: …厄介なのは、抜け殻を通じて
  495. キューブ: イザボーが今でも魔法少女を 増やし続けていることだ
  496. ペレネル・フラメル: 魔法少女になった イザボーの娘は3人だったわね
  497. ペレネル・フラメル: 権勢への欲望に 突き動かされるだけの存在が
  498. ペレネル・フラメル: 魔法少女を増やし、率いる悪夢…
  499. ペレネル・フラメル: 人類が破滅するまで イザボーは暴走し続けるわ
  500. キューブ: そうなってしまっては ボクも困るんだけどね
  501. <1428年>
  502. <フランス、パリ>
  503. イザボー: ………… …………
  504. ミヌゥ: はい… お母さま…
  505. ラピヌ: お母さまは、なんて?
  506. ミヌゥ: はい…
  507. ミヌゥ: 次の目標はオルレアンである、と
  508. コルボー: いよいよか
  509. ラピヌ: いっぱい遊べるねっ!
  510. ミヌゥ: ええ…ただ 急いではなりません
  511. ミヌゥ: その前に ノルマンディーから南下する
  512. ミヌゥ: イングランド軍を支援せよと…
  513. コルボー: …そうか
  514. ミヌゥ: お姉さま方はイングランド軍に 合流してくださいませ
  515. ラピヌ: ミヌゥは?
  516. ミヌゥ: 道中、周辺にいくつか 反抗的な村がございますので
  517. ミヌゥ: 少しばかり争いの種を 撒く仕事が…
  518. コルボー: グリーフシードか
  519. ミヌゥ: ええ
  520. …………
  521. ミヌゥ: …………
  522. ラピヌ: どうしたの?
  523. ミヌゥ: いえ…そろそろ あの子たちにも
  524. ミヌゥ: 新しい仲間が必要かと思いまして
  525. コルボー: ふむ…
  526. ミヌゥ: また時間を割いて 探す必要がありますが
  527. ミヌゥ: 素質のある子は限られますので…
  528.  
  529. 341213-3
  530. ぐあああっ!
  531. よし、我が軍が圧倒しているぞ このまま押し返せ!
  532. おおぉーっ!
  533. ラピヌ: コルボー、行っていい?
  534. コルボー: はい…ここは お姉さまにおまかせします
  535. コルボー: 私が力を使うと…
  536. コルボー: ラピヌお姉さまに ご迷惑がかかってしまいますし
  537. ラピヌ: じゃ、いっくねー♪
  538. なんだ…あれは?
  539. わかりません
  540. イングランド軍の方から 何者かが…
  541. ぐぁぁぁっ!
  542. ラピヌ: イッヒヒ♪
  543. ラピヌ: 遊ぼうよっ!
  544. ぐっ…!?
  545. ラピヌ: もう終わり~?
  546. なんだ…コイツは…!?
  547. 応戦しろ!
  548. ラピヌ: ムダだよっ!
  549. ぐあぁああっ!
  550. コルボー: フフフ…
  551. ミヌゥ: …これが最後の グリーフシードですわね
  552. ミヌゥ: この先の村の住人も
  553. ミヌゥ: しばらくは領主に
  554. ミヌゥ: 刃向かうどころでは なくなることでしょう…
  555. ミヌゥ: さあ、お待たせしたわね では、行くわよ
  556. は…はい… あの…どちらへ?
  557. ミヌゥ: あなたの新しい主人…
  558. ミヌゥ: 偉大なるイザボー・ド バヴィエール様の館ですわ
  559. ミヌゥ: …失礼いたします お母さま
  560. ミヌゥ: この子が、新しく お仕えすることになりましたので
  561. ミヌゥ: ご挨拶を…と思いまして
  562. イザボー: …………
  563. イザボー: 「おいでなさい(ヴィアン・イスィ)…」
  564.  
  565. 341213-4
  566. ペレネル・フラメル: …で、あなたには 今度こそ勝算があるのかしら?
  567. ペレネル・フラメル: ここまで悪化してしまった 事態を収拾できる算段が…
  568. キューブ: もちろんそのつもりで 動いているよ
  569. キューブ: このままイザボーが 権勢を拡大し続ければ
  570. キューブ: この星はボクたちにとって 無価値になってしまうからね
  571. キューブ: キミも知っているはずだろう?
  572. ペレネル・フラメル: ヨーロッパの各地に現れた いくつかの希望…
  573. ペレネル・フラメル: そして今、ひときわ大きく 輝こうとしている
  574. ペレネル・フラメル: ひとつの光、ですか…
  575. キューブ: 魔女に対抗するには 魔法少女の力を借りるしかない
  576. キューブ: まさにあの予言の通りじゃないか
  577. ペレネル・フラメル: 「フランスは ひとりの女によって滅び」
  578. ペレネル・フラメル: 「ひとりの少女によって 救われる」…のことね
  579. ペレネル・フラメル: 人々の命運を、ひとりの 魔法少女に託すつもりですか?
  580. ペレネル・フラメル: 予言など信じるあなたでは ないでしょうに
  581. キューブ: 予言自体に根拠はなくとも
  582. キューブ: 言葉が広まったことで 現実になってしまうことはある
  583. キューブ: たとえば、人々が予言にすがり 希望を託すことで
  584. キューブ: 束ねられた因果が ひとりの魔法少女の力となる…
  585. ペレネル・フラメル: つまり、予言に頼ると…?
  586. キューブ: ひとつの可能性を述べたまでだよ
  587. キューブ: キミたち人間のように 過度な期待はしないさ
  588. キューブ: イザボーは願いを叶える力を まだ保っている
  589. キューブ: これから何が起きるか まだわからないからね
  590. ペレネル・フラメル: 最後に魔法少女になった イザボーの娘…
  591. ペレネル・フラメル: あのミヌゥという少女は いったい何を願ったのか…
  592. キューブ: ボクにはわからないね
  593. ペレネル・フラメル: いずれにせよ イザボーと戦う者たちの前に
  594. ペレネル・フラメル: 立ちはだかる壁は とてつもなく高く
  595. ペレネル・フラメル: それを乗り越えて
  596. ペレネル・フラメル: ラ・レーヌの黄昏を 滅ぼすまでの道は
  597. ペレネル・フラメル: かつて人類が経験したことの ないほどの試練になるでしょうね
  598. キューブ: それほどの事態を前にして キミはどうふるまうんだい?
  599. ペレネル・フラメル: 言うつもりはないわ
  600. ペレネル・フラメル: あなたに言うと 他人に筒抜けになってしまいます
  601. ペレネル・フラメル: ただ…
  602. ペレネル・フラメル: かつて私は、我が夫ニコラから ひとつの真実を学びました
  603. ペレネル・フラメル: あなたが売り歩くそれとは違う “本物”の奇跡があることを
  604. キューブ: ふむ…
  605. ペレネル・フラメル: そして、この状況を覆し
  606. ペレネル・フラメル: 真の奇跡を 起こすことができるのは
  607. ペレネル・フラメル: ただひとつ、人の心だけ…
  608. ペレネル・フラメル: “彼女”はそれを 呼び起こすことができるのか…
  609. ペレネル・フラメル: 私は、最後まで 見届けたいと思います
  610. イザボー: 悦楽と共に行きましょう
  611. イザボー: 決して訪れることのない 女王の黄昏へと
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