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- FILENAME: text_913101-010.txt [Day 1]
- 巡り巡る時間の中
- 本当の願いは
- どこに?
- ジリリリリリ!
- まばゆ: …………
- まばゆ: 私が…鹿目さんに 代わる存在になる?
- まばゆ: いやー
- まばゆ: ないわー
- まばゆ: …………
- まばゆ: ない、ですよね…
- FILENAME: text_913101-020.txt
- まばゆ: (私は別に、鹿目さんの代わりに なりたかったわけじゃないです)
- まばゆ: (ただ、暁美さんの力に なれたらって思っただけで)
- まばゆ: (私は全然、それだけでいいし その他に望むことなんて…)
- まばゆ: (ってか、あんなケモノの戯れ言 無視しちゃっていいですよ!)
- まばゆ: (問題なのは、これからどう ワルプルギスの夜を倒すかで!)
- まばゆ: (この悪夢を抜け出すためには 違うアプローチで…)
- マミの声: あ!
- まばゆ: (ん?)
- マミ: おはよう
- マミ: ねえ、 昨日借りた本なんだけれど…
- まばゆ: あああああッ!
- マミ: え…?
- まばゆ: あ、いや!なんでもありません!
- まばゆ: 驚かせてすみませんでした 巴さん!
- マミ: は…はぁ…
- FILENAME: text_913101-030.txt
- まばゆ: (いやはやいやはや 危なかった)
- まばゆ: (いつもずっとスルーするのが 習慣で、意識から抜けてました)
- まばゆ: (でも…)
- マミ: …………
- まばゆ: (巴マミさんは、魔法少女)
- まばゆ: (しかもベテランで、ソロで活動 できるくらい能力も高いはず)
- まばゆ: (以前、美樹さんや鹿目さんと 一緒の時はダメでしたが…)
- まばゆ: (巴さんを仲間に入れて この未来視の力を使えば…)
- まばゆ: (結果は違うんじゃ!?)
- FILENAME: text_913101-035.txt
- ほむら: 絶対にダメよ
- まばゆ: えー!?なんでです?
- ほむら: 巴マミはベテランよ
- ほむら: だから、街で起こった異変に対し 積極的な行動を取るはず
- ほむら: わずかな私たちの行動の変化も 未来を大きく揺るがしかねない
- ほむら: だから、私はいつも 巴マミをこの町から排除していた
- まばゆ: 別の街で魔女退治をさせてたって ことですよね?
- まばゆ: それって…逆に言うと、巴さんの 実力を認めてるってことじゃ…
- ほむら: やめなさい!
- まばゆ: ひっ
- ほむら: 私は、巴マミを仲間には 引き入れない
- ほむら: これ以上の議論は不要よ
- まばゆ: ううう…わかりました… わかりましたよぉ…
- まばゆ: でも…前回のままじゃ、もう 勝ち目はないんじゃないですか?
- まばゆ: 本当に、ワルプルギスの夜を ふたりだけで越えられますか?
- ほむら: あなた、怖じ気づいたの?
- まばゆ: いや…その…そういうわけじゃ ないんですけど…
- まばゆ: ただ、その…
- ほむら: その…?
- まばゆ: …………
- ほむら: …………何?
- まばゆ: あっ、そ、そうだ!
- まばゆ: 巴さんはダメだとしても その代わりに…
- FILENAME: text_913105-020.txt [Day 5]
- 杏子: ハッ、ヤッ、タアッ!
- 杏子: 人の縄張りに土足で上がって 横取りなんていい度胸じゃないか
- 杏子: どこの…
- まばゆの声: 『どこの誰だか知らないけど 覚悟はできてるんだろうね』
- 杏子: な…?
- ほむら: 驚くのは早いわ
- カチッ
- カチャ…
- 杏子: !?
- 杏子: おまえ、いったい…
- まばゆ: 『おまえ、いったいどんな 手品を使いやがった』
- まばゆ: 『あたしの心が読めるのか?』 と、次にあなたは聞く!
- まばゆ: で、答えはNOです
- ほむら: 私が時を操り…
- まばゆ: 私は未来を視る
- 杏子: な…!?
- まばゆ: この世界でははじめまして 愛生まばゆです
- ほむら: 暁美ほむらよ あなたにひとつ、提案があるの
- FILENAME: text_913105-030.txt
- 杏子: ふぅん…ワルプルギスの夜ねぇ
- ほむら: 私たちは同じ世界を何度も 繰り返して、倒す方法を探った
- ほむら: けれどもまだ、答えは 見つかっていない
- 杏子: で、あたしの力を借りようと 考えたってワケか
- まばゆ: 私たちの話…信じてくれますか?
- 杏子: さあね
- まばゆ: さあねって…
- 杏子: だってそれ、こことは違う 世界の話なんだろ?
- 杏子: 信じるも信じないも あたしには関係ないし
- ほむら: その通りよ
- ほむら: ワルプルギスの夜を倒せなければ 私たちは別の世界に向かう…
- ほむら: あなたとの繋がりは 断たれるわね
- 杏子: まあ、あんたたちの話が フカシだろうとなんだろうと…
- 杏子: ワルプルギスの夜が出てくるなら そいつをヤるのは悪くない
- 杏子: それにたんまりグリーフシードを 集めて、好き勝手できるんだろ?
- 杏子: そういうの、嫌いじゃないね
- まばゆ: それじゃあ…
- 杏子: 一時休戦だ
- FILENAME: text_913106-030.txt [Day 6]
- まばゆ: 佐倉さん、敵は…
- 杏子: ああ、わかってるって!
- 杏子: オーレ!
- 杏子: 足元が、お留守だっての!
- 杏子: あっけなさ過ぎんだろ…
- 杏子: お前たち、こんな楽に 魔女を倒せてたのか?
- まばゆ: まあ、一応…
- 杏子: はぁ…インチキだなこりゃ
- 杏子: オマケにほむらのヤツは 時間も止められるんだろ?
- 杏子: まともにやり合うのが バカバカしくなるぜ
- 杏子: 味方になっといて、良かったよ
- まばゆ: にひひひ、でしょう?
- 杏子: でも…
- 杏子: おまえら、このままじゃ ワルプルギスの夜には勝てないな
- まばゆ: へ?
- FILENAME: text_913106-040.txt
- ほむら: 勝てないって、どういうこと?
- 杏子: 決まってんだろ 火力だよ
- まばゆ: 火力?
- 杏子: まばゆの未来視は使えるけど ハサミの力はたかが知れてる
- まばゆ: ま…まあ…
- 杏子: ほむらだって似たようなもんだ
- 杏子: 時間を止める力は強力だけど 敵を直接叩けるわけじゃない
- ほむら: それは…確かにそうね
- 杏子: そういう意味じゃ、あたしは 確かに火力に自信がある
- 杏子: けどやっぱり ひとりじゃ限度がある
- ほむら: 仲間は増やさないわ
- ほむら: 不確定要素を増やせば それだけ意思疎通も乱れる
- 杏子: わかってるって
- 杏子: だから、別のやり方を 提案しようってんじゃないか
- ほむら: 別のやり方…?
- 杏子: あんただって、銃だの 爆弾だのを使うだろ?
- 杏子: 物理の力を、魔法で何倍にも してやってるわけだ
- 杏子: それじゃあ魔法じゃなく 物理の力を強力にしたら?
- ほむら: なるほど、つまり…
- 杏子: 時間を止める力がありゃ 基地だって乗り込み放題
- 杏子: 戦車だって戦闘機だって 自由に持ってこられるだろ
- まばゆ: え?ほ…本気ですか!?
- 杏子: 今更怖じ気づくのか?
- ほむら: …いえ
- まばゆ: あ、暁美さん!?
- ほむら: 感謝するわ
- ほむら: 確かに考えたことが なかったわけじゃないけれど…
- ほむら: ひとりではなかなか 踏ん切りがつかないやり方だった
- ほむら: その答えに辿りつくまで 余分に時間がかかっていたはずよ
- まばゆ: え、ってことは…
- ほむら: ええ、ありったけの火力をもって ワルプルギスの夜に対抗する
- ほむら: そのためには、兵器を運び出す だけの時間が…
- ほむら: 大量の、グリーフシードが必要よ
- まばゆ: マジですか…
- 杏子: ま、それでも勝てるって 保証はないけどな
- 杏子: 今よりだいぶ 勝ち目は見えるし…
- 杏子: こいつは結構 面白くなってきやがった
- ほむら: それでは早速 あなたに頼みがあるわ
- 杏子: ああ、いいぜ 次は何をしろってんだ?
- FILENAME: text_913107-010.txt [Day 7]
- まばゆ: いらっしゃいませー
- 杏子: いらっしゃいませー
- 杏子: …………
- 杏子: って、なんであたしがこんな カッコしてるんだよ!
- まばゆ: そりゃまあ ケーキ屋さんですから
- 杏子: いやいや!そうじゃなくて!
- 杏子: あたしは魔女をブッ倒すために おまえらと組んだんだぞ?
- 杏子: こんなことしてる暇があったら…
- まばゆ: 今日は魔女、出ませんよ
- 杏子: いや、だからってなんで 店の手伝いなんか…
- まばゆ: そのうち、私ナシで 店番してもらいますから
- 杏子: だーかーらー!
- 咲笑: あ、杏子ちゃん! ちょっと来てくれるかしら?
- 杏子: え…?何だ?
- 咲笑: じゃーん!新製品の アプリコットのタルトよ
- 杏子: お…おお…
- 咲笑: おひとつ、召し上がれ
- 杏子: い…いいのか?
- 咲笑: もちろん!インスパイアドバイ 杏子ちゃん、だもの!
- 杏子: …えーと それじゃ、遠慮なく…
- 杏子: はむ…ん…
- 咲笑: どうかしら? お口に合う?
- 杏子: お、おお…
- 杏子: うまい…
- 咲笑: よかったー!杏子ちゃんなら きっと気に入ってくれると思って
- 咲笑: いっぱい作っちゃったから まかないで持って帰ってね
- 杏子: あ…うん、助かるよ
- まばゆ: …にひひひ
- まばゆ: すっかり咲笑さんに ほだされましたね
- 杏子: は?別に、そういうんじゃ…
- まばゆ: 私は、みんなの毎日を 守りたいんです
- まばゆ: ワルプルギスの夜を倒しても 町が壊れたら意味がない
- まばゆ: できるだけ、当たり前の 毎日を続けて…
- まばゆ: みんなができるだけ 普通の日々を過ごせるように…
- 杏子: みんなが…?
- まばゆ: はい、だから佐倉さんを このお店に誘ったんです
- まばゆ: ワルプルギスの夜を倒すことも このお店を盛り上げることも…
- まばゆ: 私にとっては、大事なことです!
- 杏子: …薄ら寒いぜ
- まばゆ: え?
- 杏子: お前、本気でワルプルギスの夜が 一発で倒せると思ってんのか?
- 杏子: ほむらが時間を止められても 兵器の奪取は簡単じゃない
- 杏子: ホントはこの世界も 見捨てるつもりなんだろ?
- まばゆ: 違います、そんなことは…
- 杏子: あたしだったらそうするね
- まばゆ: え…
- 杏子: ほむらが折れない限り 何度だってやり直せるんだろ?
- 杏子: だったらむしろ、楽しめるだけ 楽しんだ方がお得じゃないか
- まばゆ: そんな、私は…!
- 杏子: ってか、さっきまで楽しそう だったじゃんか
- まばゆ: うっ…
- 杏子: もう、慣れちまってるんだろ? それともお前さ…
- 杏子: 本気で、こういう毎日が 終わって欲しいと思ってんのか?
- FILENAME: text_913115-030.txt [Day 15]
- まばゆ: (違う)
- まばゆ: (違います)
- まばゆ: (私は、楽しんでなんていない)
- まばゆ: (この日々が、ずっと 続いて欲しいなんて…)
- まばゆ: でやあああああッ!!
- 杏子: お、なかなかやるじゃ…
- 杏子: おい、まばゆッ!!
- まばゆ: 大丈夫
- まばゆ: もう視てます
- ほむら: お疲れ様、まばゆ
- まばゆ: はい、お疲れ様でした
- 杏子: 慣れたもんだな
- 杏子: こいつで今週、5つ目か
- まばゆ: はやく、次のグリーフシードを 集めないと…
- 杏子: ん?まばゆ
- 杏子: ちょっと 張り切りすぎなんじゃ…
- まばゆ: 絶対にこの周回で ワルプルギスの夜を越えて…
- まばゆ: このループを 終わらせてみせます
- ほむら: …………
- FILENAME: text_913115-060.txt
- ほむら: 今日はお疲れ様 順調ね
- まばゆ: まだまだです
- ほむら: まばゆ…?
- まばゆ: 暁美さんの計画を完遂して ワルプルギスの夜を越えるには…
- まばゆ: もっと、たくさん グリーフシードを集めないと
- ほむら: 落ち着きなさい 様子がおかしいわよ
- まばゆ: おかしくなんてないです 私は、このループから抜けて…
- ほむら: どうしてそんなに焦っているの?
- まばゆ: だって、それは 当たり前じゃないですか!
- まばゆ: 私はもう、犠牲を出したくない
- ほむら: 犠牲?
- まばゆ: そうです
- まばゆ: 鹿目さんや、美樹さん 佐倉さん、巴さん…
- ほむら: なぎさも?
- まばゆ: あ…
- まばゆ: (嘘…)
- まばゆ: もう視てます
- まばゆ: (私、今日… なぎさちゃんを、倒したのに…)
- まばゆ: (グリーフシードを 集めるのに夢中で…)
- まばゆ: (何にも…何にも 感じてなかった…!)
- まばゆ: なぎさちゃん…
- ほむら: 私たちは同じ時間を重ねることで この世界から剥離していく…
- ほむら: 少しずつ、少しずつ 全ての意味が薄れていくわ
- ほむら: それは、私も同じよ
- まばゆ: え…
- ほむら: 私には、鹿目まどかという 確かな道しるべがある
- ほむら: でも、その光は遠すぎて 時々心が折れそうになるの
- ほむら: そんな時、あなたは私の そばにいてくれた
- ほむら: 倒れそうになる私を 支えてくれた
- まばゆ: 暁美さん…
- ほむら: …………考えてみれば
- ほむら: もう、ずいぶん長い時間 一緒にいるのだもの
- ほむら: もういい加減、名前で呼んで くれても構わないのだけれど
- まばゆ: …………!
- まばゆ: …………!
- まばゆ: …………!
- ほむら: まばゆ?
- まばゆ: ほ…ほ…ほ…
- まばゆ: 暁美さんッ!! ごめんなさいっ!!
- ほむら: ちょっと、まばゆ!?
- FILENAME: text_913115-070.txt
- まばゆ: だめ…だめ…それは、だめです…
- まばゆ: 私は、鹿目さんになりたい わけじゃない…
- まばゆ: 全然、なれるとも思ってない…
- まばゆ: この日々を、早く 終わらせなきゃ…
- まばゆ: 私が、これ以上 暁美さんに近づいてしまう前に…
- FILENAME: text_913116-010.txt [Day 16]
- 杏子: ありがとうございっしたー!
- まばゆ: …………
- 杏子: …おい、まばゆ
- 杏子: なにピーマンの腐ったのみたいな 顔してんだよ
- まばゆ: ピーマン…? ど、どんな顔ですか
- 杏子: ってか…その… そんなにショックだったか?
- 杏子: この日常が終わって 欲しくないんじゃないかって…
- まばゆ: いや…それとはまた ちょっと違うというか…
- 杏子: え、じゃあなんだよ?
- まばゆ: ええと、それは…
- まばゆ: …………
- 杏子: あー、もう 煮え切らねーなー
- まばゆ: あ、あの!
- まばゆ: シフトが終わったら、少し つきあってもらえませんか!?
- 杏子: …なんで?
- まばゆ: 私の魔法を、お見せします!
- FILENAME: text_913116-015.txt
- 杏子: なるほどねぇ…
- 杏子: 記憶をフィルム化してカットする それがあんたの奥の手か
- 杏子: いいのか、あたしに見せて 切り札なんだろ?
- まばゆ: 少しでも、対等になりたくて
- 杏子: 対等?なんだそりゃ?
- まばゆ: 佐倉さんは、怖くないんですか?
- まばゆ: 私は以前も、あなたと 話していたかも知れない
- まばゆ: あなたの次の行動を 全部知っていて…
- 杏子: だからなんだよ?
- まばゆ: え…
- 杏子: お前がどんな魔法を持ってようと あたしはあたしさ
- 杏子: 腹がたったらブン殴るし 話が面白けりゃつきあってやる
- 杏子: 苦しんでたら、まあ… 気が向いたら助けもするだろうさ
- まばゆ: でも…ループを繰り返せば 繰り返すほど私たちは離れていく
- まばゆ: どんどん、対等な関係じゃ いられなくなって…
- まばゆ: 最初は、誰かのための 純粋な願いでも…
- まばゆ: それが少しずつ、少しずつ 色褪せていってしまう…
- まばゆ: どんどん、どんどん、関係が 変わっていってしまう…
- 杏子: ループなんて関係ないっての
- まばゆ: え…
- 杏子: そもそも、他人のために 願うのが間違いの元なんだ
- 杏子: 他人のための願いなんざ 絶対に避けるべきだ…
- 杏子: …そう思ってたよ
- 杏子: 暁美ほむらと出会うまではな
- まばゆ: …暁美さんと?
- 杏子: 自分がアイツの立場だったら とっくの昔に折れてるだろ
- 杏子: 繰り返す時間の中で 勝手放題してるはずさ
- 杏子: アイツの中にはきっと、なんか 大事なものがあるんだろ?
- 杏子: 何度失敗しても、挫けない 立ち止まらない、目的地…
- 杏子: どんな運命にも邪魔できない なにかが、さ…
- まばゆ: どんな運命にも… 邪魔できない…
- まばゆ: にひひひ…
- まばゆ: 確かに、そうですね
- まばゆ: 暁美さんの、願いは… ちょっとやそっとじゃ曲がらない
- まばゆ: 私が近づいたって、彼女が 変わったりするわけはなくて…
- まばゆ: だから、問題なのは、私! 私がなにをしたいか、なんだ!
- まばゆ: ありがとうございます、佐倉さん
- 杏子: ん…いや、感謝される 筋合いじゃねぇよ
- 杏子: あたしもなんか、妙なこと 聞いちまってたし…
- 杏子: あ、ちなみになんだけど
- まばゆ: はい
- 杏子: もし美樹さやかが、他人のために 契約したら、どうなってたんだ?
- まばゆ: えっと、それはですね…
- FILENAME: text_913117-030.txt [Day 17]
- まばゆ: ふぅ…
- まばゆ: (私は暁美さんに憧れていた)
- まばゆ: (暁美さんと一緒に いられてうれしかった)
- まばゆ: (でも、私が 暁美さんに近づきすぎたら…)
- まばゆ: (暁美さんが持つ 鹿目さんへの想いが、変わる?)
- まばゆ: そんなことは、ありえません!
- まばゆ: てやあっ!
- まばゆ: (いくら私が 仲良くなったところで…)
- まばゆ: (暁美さんの、鹿目さんへの 想いが変わるわけがない!)
- まばゆ: (暁美さんに近づくことに 恐怖を感じているのなら…)
- まばゆ: (問題は、私の中にある)
- まばゆ: (私はなにかに引っかかってる)
- まばゆ: (私はなにかを見落としている)
- まばゆ: (だから、その正体を 見極めれば…!)
- まばゆ: これで…終わりッ!!
- まばゆ: よし…
- まばゆ: ひとりで倒せた
- まばゆ: 私も結構、やれるように なってきたんじゃ…
- マミ: …………
- まばゆ: あっ
- まばゆ: (やば、巴さんに魔法少女姿を 見られちゃった…!?)
- まばゆ: (ってか、こんな展開 今までなかったのに…)
- まばゆ: あはははは…、巴さん こんなところでいったい何を…
- マミ: まばゆさん
- まばゆ: あ…は、はい
- まばゆ: (あれ?)
- まばゆ: (なんか…巴さんの様子…変?)
- まばゆ: (っていうか今、私のことを 「まばゆさん」って…)
- マミ: もう、耐えられないわ
- マミ: 私のところに、来て
- まばゆ: 巴さん?いったい何を…
- マミ: …………
- マミ: お願い、そんな呼び方は… やめてよ…
- マミ: 「マミさん」って、呼んで…
- マミ: 前も、そうしていたみたいに
- まばゆ: へ?
- ほむらの声: 巴マミ
- マミ: ッ!
- ほむら: まばゆには近づかないって 約束したはずよ
- まばゆ: (約束…?)
- マミ: あの後、思い直したの あなたの言葉は、信じられない
- マミ: 真実であるはずがないのよ!
- まばゆ: 暁美さん、これって…
- ほむら: 説明はあと 今は逃げるわよ
- カチッ
- マミの声: なるほど
- ほむら: !?
- まばゆ: あっ…
- まばゆ: (巴さんの伸ばしたリボンが… 私の足に…!)
- マミ: あなたの使う魔法は 時間停止
- マミ: けれども、身体に触れたものの 時間は、止まらない…
- マミ: そしてまばゆさんも なぜか同じ特性を持っている
- ほむら: ッ!
- マミ: ふっ
- ほむら: ちぃっ!
- マミ: まだ、まだよ!
- ほむら: くっ! ん…………くぅっ!
- マミ: タネが割れた手品師は滑稽ね!
- まばゆ: (今の巴さん…なんだか 雰囲気がいつもと違う…)
- まばゆ: やめて、巴さん!
- マミ: まばゆさん、騙されないで!
- マミ: あなたは、暁美ほむらに いいように操られているわ!
- まばゆ: 私が操られてるって、そんな…
- マミ: その証拠を、今…
- カチャ…
- マミ: 私が見せてあげる!
- ほむら: くっ…!
- マミ: な…!?
- まばゆ: そうは、させません
- マミ: …………
- ほむら: リボンを切ったの… 助かったわ、まばゆ
- まばゆ: それよりも…
- ほむら: ええ、事情を確認する必要がある 一度、私の部屋に戻りましょう
- FILENAME: text_913117-040.txt
- 杏子: ああ、あたしが話したんだよ
- ほむら: やっぱり…
- まばゆ: あ…佐倉さん、巴さんと お知り合いなんでしたっけ
- 杏子: 古い馴染みってカンジかな
- ほむら: どうしてそんなことを?
- 杏子: マミは急に正体不明のお前たちに 縄張りを明け渡した
- 杏子: 別に禁止されてたわけでもなし フツーに探りくらい入れるだろ
- ほむら: だからって…
- 杏子: おまえらは、あたしのことを 良く知ってんだろ?
- 杏子: あたしがおまえらのことを調べて 何が悪いってんだ?
- まばゆ: せ、正論…
- ほむら: 確認させてちょうだい
- ほむら: 魔法少女が魔女になるって 巴マミに伝えた?
- 杏子: ああ
- ほむら: …………
- 杏子: …な、なんだよ? すげえ怖い顔して
- ほむら: まばゆ、しばらくここを出ないで
- まばゆ: え?どうして…
- ほむら: あとで説明するわ
- ほむら: このままじゃ巴マミが 魔女になりかねない…
- まばゆ: 未来視は…?
- ほむら: 必要ない この件は私が処理する
- まばゆ: そんな…
- まばゆ: (巴さんが、魔女に?)
- まばゆ: (あ、そういえば以前…)
- 杏子: ちぇっ
- まばゆ: 佐倉さん?
- 杏子: あたしは行くよ
- 杏子: やっぱり、暁美ほむらは どこか信頼できない
- 杏子: マミにミョーなことされるの 黙って見てるわけには…
- まばゆ: あの、ちょっといいですか?
- 杏子: ん?なにを…
- まばゆ: ごめんなさいッ!
- 杏子: なっ…
- 杏子: お前、あたしの未来を勝手に…!
- まばゆ: っ!
- 杏子: オイコラ!! ほむらは待ってろって…
- まばゆ: (待ってる場合じゃないです)
- まばゆ: (暁美さんや佐倉さんよりも前に 巴さんと会う…)
- まばゆ: (それが私の進む未来…)
- FILENAME: text_913117-050.txt
- マミ: …来てくれたのね、まばゆさん
- まばゆ: ここにいるのが、視えました
- マミ: 一緒にこの町を離れましょう
- マミ: ここはもう、暁美ほむらに 支配されている
- マミ: これからどこでなにが起こるか 彼女には全て把握できて…
- まばゆ: 何を恐れているんですか?
- マミ: 恐れる…?
- まばゆ: ソウルジェムが そんなに濁って…
- まばゆ: この辺りの魔女は、暁美さんに 狩り尽くされています
- まばゆ: それなのに 魔法を無駄遣いしたら…
- マミ: やめて…言わないで…
- まばゆ: 佐倉さんに聞いたんですよね
- まばゆ: このままだとあなたも 魔女になってしまうんです
- マミ: 違う…!魔女になんて…!!
- まばゆ: (前回、巴さんが魔法少女の 正体を知ったとき…)
- マミ: ソウルジェムが魔女を生むなら…
- マミ: みんな死ぬしかないじゃない! あなたも私も!
- まばゆ: (巴さんは、その事実に 耐えきれず、仲間を殺した)
- まばゆ: (あれと同じことがまた 起こるならば…)
- まばゆ: (それが残酷だろうとも…)
- まばゆ: (私は、彼女の記憶を消す!)
- まばゆ: 巴さん、怖かったんですね
- マミ: やだ…お願い、こないで…
- まばゆ: 魔法少女が、魔女になる
- まばゆ: その事実が あなたを、苦しめるなら…
- マミ: だめ…今それをしたら…
- まばゆ: 記憶を、カットしてあげます
- マミ: あなたは、視てはいけないものを 視てしまう!!
- まばゆ: (あ…あれ?)
- まばゆ: (フィルムの中に…)
- まばゆ: (私の知らない 私がたくさんいる…!?)
- FILENAME: text_913001-001_mami.txt [MT Day ?? (1)]
- カランカラン
- まばゆ: いらっしゃいま…あ
- マミ: …?
- キュゥべえ: …………
- まばゆ: あ、あの…お客様 ペットのお持ち込みは…
- マミ: ペット?
- マミ: あなたにも キュゥべえが見えるの?
- FILENAME: text_913001-002_mami.txt
- まばゆ: 魔法少女…本当にそんなものが…
- マミ: 私も驚いたわ
- マミ: クラスメイトに魔法少女の 素質がある人がいるなんて…
- キュゥべえ: そこまで珍しいことじゃないよ
- キュゥべえ: キミたちの学校には、他にも 素質のある生徒がいるみたいだ
- まばゆ: それで、その…
- まばゆ: ホントに、魔法少女になると 願い事が叶うんですか?
- キュゥべえ: ああ、ボクと契約してくれたらね
- まばゆ: む…むむむむ…
- まばゆ: 願い事が叶う…ですか…
- まばゆ: 改めて言われると、こう 色んな欲望が頭をめぐって…
- まばゆ: ううう…ま、迷う…
- キュゥべえ: 魔法少女には素質があって 願い事の効果もそれに対応する
- キュゥべえ: 魔力の素質がずば抜けていれば 歴史を変えることさえできるけど
- キュゥべえ: キミの素質は、まあ並以下… といったところだね
- まばゆ: 並以下…
- マミ: それでも、願い事としては 十分価値があるわよ
- マミ: なんといっても 魔法が起こす奇跡だもの
- まばゆ: 奇跡…ですか
- マミ: もちろん、魔女との戦いは 命懸けよ
- マミ: だからあなたも慎重に 選んだ方がいい
- マミ: よければ一度、魔女との戦いを その目で確かめて…
- まばゆ: あ、いえ
- まばゆ: もう、気持ちは決まってるんです
- マミ: 決まってる…?
- FILENAME: text_913002-001_mami.txt [MT Day ?? (2)]
- まばゆの母: 近づかないでって 言ったでしょう、まばゆ!
- まばゆの母: 私は、死ぬの…運命なのよ それが視えてしまったの
- まばゆの母: 私はもう…何も感じたくない
- まばゆの母: このまま静かに… 消えていきたいのよ!
- まばゆの母: だから…来ないでちょうだい
- まばゆ: お母さん、私を信じて
- まばゆ: 病気は絶対治るから 絶対に、治るから!
- まばゆ: だからまた昔みたいに 元気に占いの仕事をして…
- まばゆの母: …………
- まばゆ: お母さん?
- まばゆの母: …けるな
- まばゆ: お母さん?なにを…
- まばゆの母: ふざけるなッ!!
- まばゆ: えっ…
- まばゆの母: そんなこと、無理に決まってる! 私の占いは外れないの!
- まばゆの母: 私の運命は定まってしまって もう、変えることはできない!
- まばゆの母: もし変えられるなら、そんなの とっくの昔にやっていたわ!
- まばゆの母: あなたの顔が、見たくないの…
- まばゆの母: もう…私に辛い思いを させないでちょうだい…お願い
- まばゆ: …………
- FILENAME: text_913002-002_mami.txt
- まばゆ: お見苦しいところを 見せちゃいましたね
- まばゆ: …スミマセン
- マミ: お母さんの病気を治したい… それが、あなたの願い?
- まばゆ: ま、たぶん、ああなると 思ってました
- まばゆ: 本当は…すごく、優しい 人だったんですよ
- まばゆ: でも、自分の死を占って しまってから、別人みたいで
- まばゆ: お母さんにとって占いは絶対で…
- まばゆ: 死の恐怖よりも 外れることを拒むから
- まばゆ: それが、お母さんの 生き方だから…
- まばゆ: そういう奇跡は 必要ないみたいですね
- マミ: ええ…そうみたいね
- マミ: 魔法少女として、あなたと一緒に 戦いたかったのだけれども…
- まばゆ: まあ私、そもそも命懸けで 何かするようなタイプでもなし…
- まばゆ: 別の人を当たってもらえると うれしいです
- マミ: そうしましょうか、キュゥべえ
- キュゥべえ: 残念だけれど、それがまばゆの 決断なら、仕方ない
- まばゆ: わざわざ来てもらったのに すみません…
- キュゥべえ: それにしても、キミたちはやはり 不思議だね
- まばゆ: 不思議…?
- キュゥべえ: 自己保存は、生命の本能かと 思っていたけれど…
- キュゥべえ: 各個体に、それよりも 優先するものがあるなんて
- キュゥべえ: ボクには、感情なんてものは ない方が幸せに思えるよ
- マミ: はぁ…また変なことを
- まばゆ: あ、いや…
- マミ: ん?どうしたの、愛生さん
- まばゆ: もしかしたら…
- まばゆ: 私の願い、見つかったかも
- キュゥべえ: …………
- FILENAME: text_913003-001_mami.txt [MT Day ?? (3)]
- まばゆの母: あら?まばゆ
- まばゆ: どうもどうも
- まばゆの母: そちらの方は…?
- マミ: はじめまして 愛生さんの友だちの、巴マミです
- まばゆ: これ、咲笑おばさんからだよ
- まばゆの母: あら、ケーキ? わざわざありがとうね
- まばゆの母: でも…ご飯を食べたばかりだし
- まばゆの母: まばゆと巴さん、ふたりで おあがりなさい
- まばゆ: やった、ラッキー
- まばゆ: 巴さんも、一緒に食べましょう?
- マミ: あ…ありがとうございます
- まばゆの母: ああ、そうだまばゆ 自販機に紅茶があったでしょう?
- まばゆの母: 巴さんのぶんも 買ってきていらっしゃい
- まばゆ: はーい
- マミ: お気遣いいただいて、すみません
- まばゆの母: いいえ
- まばゆの母: こちらこそ、お見舞いに つきあってもらって、ありがとう
- まばゆの母: まばゆは内気で、人見知りで なかなか友だちもできない子で…
- まばゆの母: だから巴さんが来てくれて すこし驚いてしまったわ
- まばゆの母: 相手をしてくれて、ありがとうね
- マミ: いえ、そんな…
- まばゆの母: 良かったらこれからも、一緒に 遊んでくれるとうれしいわ
- マミ: もちろんです
- マミ: お母さん…落ち着いてたわね
- まばゆ: 願いのおかげですよ
- マミ: やっぱりあなたの願いは…
- まばゆ: 「お母さんが未来を占った記憶を 消して欲しい」です
- まばゆ: 自分の運命を視てしまう前は あんな風に優しかったんです
- まばゆ: 以前のお母さんが帰ってきて くれただけで、私は…全然…
- マミ: …………
- マミ: よし!
- まばゆ: ? 巴さん?
- マミ: マミでいいわ
- マミ: だってあなたは これから私のパートナーだもの
- まばゆ: え
- まばゆ: パートナーって
- マミ: よろしくね、まばゆさん
- まばゆ: は、はい…
- まばゆ: よ、よろしくお願いします…
- まばゆ: マミ、さん…
- FILENAME: text_913003-002_mami.txt
- まばゆの声: ちょっきん!
- マミ: あら、キレイなお花…
- マミ: でもね、まばゆさん?
- マミ: 私が切って欲しかったのは 咲いてるお花じゃなくて…
- マミ: あの、ドラム缶なのよ?
- まばゆ: あはははは、無理っ
- まばゆ: いやー、いくら魔法のハサミでも アレを切るとか、無理でしょ?
- マミ: まばゆさん…これはね あなたの命を守るためなの
- マミ: 魔女は、あなたの都合なんて 考えてくれないのよ?
- まばゆ: そりゃまあ、わかりますけど…
- キュゥべえ: まばゆ、とにかくやってみよう
- キュゥべえ: そのハサミは 魔力を持ったハサミだ
- キュゥべえ: 普通のハサミでは 無理かもしれないけれども…
- キュゥべえ: そのハサミでなら、金属の塊が 切れたとしても不思議はないよ
- まばゆ: そ、そうですか…?
- マミ: やってみましょう、まばゆさん
- まばゆ: え…ええ、それでは…
- まばゆ: た…たあっ!
- ぼてっ
- マミ: あ…
- キュゥべえ: …………
- まばゆ: と、届いてない…!?
- マミ: 切るとか切らないとか それ以前の問題だったわね…
- まばゆ: うわーん!やっぱり私には 魔法の才能がないんですよー!
- まばゆ: だめだー!私は、魔女にやられて 死んじゃうんだー!
- マミ: ま、まあまあ…最初は 私がサポートするから、ね?
- まばゆ: は、はい…
- FILENAME: text_913004-001_mami.txt [MT Day ?? (4)]
- まばゆ: ぎゃああああー!!
- まばゆ: 無理です無理です帰ります コタツが私を呼んでるんですー!
- マミ: まばゆさん、落ち着いて!
- まばゆ: キュゥべえ!こんなの聞いてない ですよ詐欺詐欺クーリングオフ!
- キュゥべえ: ?
- まばゆ: いつものとぼけ顔!
- まばゆ: うきゃっ!
- まばゆ: マミさん…?
- マミ: 大丈夫よ、まばゆさん
- マミ: 魔法少女としては、私のほうが 先輩なんだから
- マミ: そこでしっかり 見ていてちょうだい
- まばゆ: わ…わかりました
- まばゆ: しっかり、視て…
- まばゆ: あ…?
- マミ: ?なに…
- まばゆ: なんだか今…不思議な景色が
- マミ: 景色?
- まばゆの声: マミさん、後ろ!
- マミ: [bgEffct:shakeLarge]!
- まばゆの声: 右!上!ぐるりと回って ジャンプ!
- マミ: え、ええっ!
- まばゆ: 最後に、ティロ何とかで フィニッシュです!
- マミ: わかったわ!
- マミ: ティロ・フィナーレ!!
- まばゆ: やった…
- マミ: ふぅ…お疲れ様
- マミ: まばゆさん、さっきのって?
- まばゆ: えっと、自分でもよく わかんないんですが…
- まばゆ: マミさんの目を覗き込んだとき 映像が頭に流れてきて…
- まばゆ: まるで、フィルムを 投影するみたいに…
- まばゆ: 映像の中では、私が戦う マミさんの動きを指示していて…
- まばゆ: 現実でも、その通りに指示したら 映像通りに進んでいって…
- まばゆ: これってもしかして… 私の魔法の力ですか?
- FILENAME: text_913004-002_mami.txt
- キュゥべえ: 可能性は大いにあるね
- キュゥべえ: キミの願いは、お母さんの 占いの能力に関係している
- キュゥべえ: 未来視の力が備わったとしても それほど不思議はないだろう
- マミ: 未来視…!
- マミ: っていうことは、どんな未来も 思いのまま…ね?
- まばゆ: あー、そうは問屋が卸さない と思いますよ
- まばゆ: マミさんに指示する未来が視えた …って言いましたよね?
- まばゆ: 未来を視て、その結果を 変えたんじゃなくて…
- まばゆ: 変わった結果の未来を視たんです
- マミ: ええと…それって…?
- まばゆ: 運命は変わらない
- まばゆ: 一度未来を視てしまったら それが確実に現実になる…
- まばゆ: 母の未来視も そういう性質を持っていました
- マミ: そうなの…
- マミ: じゃあその力は 上手く利用できないの…?
- まばゆ: あ、そうでもないとは思います
- まばゆ: もしその未来が納得いかなければ 私は別の行動を取るわけで
- まばゆ: つまりその未来は、私にとって 納得のいく結末…
- まばゆ: 最適解がいきなりポン!と 視えちゃうわけです!
- まばゆ: たぶん…
- マミ: たぶん…ね
- キュゥべえ: もしもまばゆの話が 本当だとするならば…
- キュゥべえ: キミたちは、最強のコンビに なれるかもしれないね
- FILENAME: text_913005-001_mami.txt [MT Day ?? (5)]
- マミ: こんなところに魔女が?
- まばゆ: ええ、私が視ましたから 間違いないですよ!
- マミ: …本当かしら?
- マミ: 家でサボりたいから、嘘を ついてるんじゃないでしょうね?
- まばゆ: いやいやまさかまさか 騙すなんて滅相もない
- まばゆ: 一緒に行けたら良かったのにナー
- まばゆ: でも未来を変えちゃうと あぶないしナー
- まばゆ: 一緒に行けなくて残念だナー ってずーっと思ってますヨ!
- マミ: …この会話でも嘘が分かるなんて あなた、すごい才能ね
- まばゆ: いやー嘘じゃないですヨ! ホントですヨ!
- マミ: はいはい そういうことにしておくわ
- マミ: 結局、ハサミを上手く使って 攻撃できていないわけだし…
- マミ: 遠方からサポートするのは 合理的かもしれないわね
- マミ: と…無駄話してる 場合じゃないわね
- マミ: 行くわよッ!!
- FILENAME: text_913005-002_mami.txt
- まばゆ: お疲れ様でした
- まばゆ: これ、どうぞ うちのお店で作ったケーキです
- マミ: ありがとう、まばゆさん
- マミ: これで、ソウルジェムを キレイにして
- まばゆ: にひひひ…助かります
- マミ: あなたの未来視、すごいわね
- マミ: おかげで魔女がすぐ見つかったし 簡単に倒せた…
- まばゆ: お役に立てたなら、何よりですよ
- まばゆ: 私はハサミの扱いも全然で 実戦では役立たずですし…
- まばゆ: いっそこうやって軍師に徹する というのはどうでしょうか!
- まばゆ: …なんちゃって
- マミ: 確かに
- まばゆ: えっ
- マミ: 切り札は、その正体を 隠したときに真価を発揮する…
- マミ: 未来視は、信頼できる魔法少女 以外には、知られたくない力だわ
- まばゆ: え…ええと…
- まばゆ: 他の魔法少女って?
- マミ: …………
- マミ: 魔法少女にも、色々いるのよ
- マミ: 私は、魔女から人を守りたい って思ってるけど…
- マミ: そう思っていない 魔法少女も中にはいる
- マミ: 自分の願いを叶えるために 契約しただけで…
- マミ: グリーフシードを手に入れれば それだけでいいってタイプも
- マミ: そういう人たちにとって 使い魔を倒す私たちは敵よ
- マミ: 卵を産む前に、鶏を殺して しまうようなものだから
- まばゆ: ふぅん…そんなものですかねぇ
- まばゆ: マミさんを敵視するような人が いるようには思えませんけど
- マミ: …………
- まばゆ: でもまあ、都合がいいです
- まばゆ: 私が狙われて人質にされたら 抵抗のしようもないですからね
- まばゆ: 私は影の参謀役!
- まばゆ: 徹底的に姿を隠す方向性で 行きましょう!
- まばゆ: にひひひ…
- FILENAME: text_913006-001_mami.txt [MT Day ?? (6)]
- まばゆ: うら若き乙女が、こんな ひと気のない場所でふたり…
- まばゆ: お互いに顔を覗き込んで すること、それは…!!
- マミ: はいはい、冗談はいいから
- マミ: さあ、今日の分の未来視をお願い
- まばゆ: 趣ってのがありませんね…
- まばゆ: 最初のうちは、もうちょっとこう 戸惑い、恥じらいがありましたよ
- まばゆ: それが今や、魔女退治の 道具としていいように使われて…
- まばゆ: こいつも倦怠期ってやつですか?
- マミ: 何か、新しい刺激でも欲しい? 戦場に出てみるとか…
- まばゆ: そういうのはいいです
- まばゆ: いいんですけど、なんですかね?
- まばゆ: こういうごくフツーの日常が 永遠に続いて果たしていいのか…
- まばゆ: いいかな…いいよね…
- まばゆ: ということで、何も問題 ありませんでした!
- マミ: まばゆさん
- まばゆ: なんです?
- マミ: あなたって…やっぱりちょっと 変わってるわね
- まばゆ: にひひ、デスヨネー!
- まばゆ: だからあんまり友だちも できなくて参りますよ
- マミ: 友だちなんて、たくさんいたって うわべだけじゃね
- マミ: ひとりでも信頼できる仲間が いるって、大切なことよ
- マミ: 特に私たち魔法少女にとってはね
- まばゆ: …………
- マミ: さ、今日も町の平和を 守りましょう、軍師様
- まばゆ: は、はーい それでは、失礼して…
- まばゆ: むむむむ…
- マミ: ん?どうかしたの?
- まばゆ: どうやら、今日…
- まばゆ: 新しい魔法少女候補生を 助けるようです
- FILENAME: text_913006-002_mami.txt
- あ…あの…
- 今日は、助けてくださって ありがとうございました!!
- マミ: 気にしないで、それが 魔法少女の務めだもの
- いつも、ああやって 魔女と戦ってるんですか?
- マミ: ええ、普通の人には自然災害や 事故に見える出来事も…
- マミ: 実は、魔女やその手下のしわざ ってことが多いの
- キュゥべえ: キミには魔女やボクの姿が見える 魔法少女の素質があるんだ
- 魔法少女の…素質?
- キュゥべえ: ボクと契約すれば、マミみたいに 魔女と戦えるようになる
- でも私には…無理です
- そういうの…向いてなくて… 勇気も、ないから…
- キュゥべえ: 危険は伴うからね もちろん、無理にとは言わないよ
- キュゥべえ: でも契約することで、対価として キミは願いを叶えることができる
- 願い…?
- マミ: ええ、そうよ
- マミ: 皆が契約できる素質を 持っているわけじゃない…
- マミ: だから少し 考えてみたらどうかしら?
- …………
- まばゆ: ずいぶん悩んでいる みたいでしたねぇ
- マミ: 急にそんなことを言われて 踏ん切りがつかないのはわかるわ
- マミ: でも、もし彼女に叶えたい 願いがあるなら…
- マミ: これはチャンスのはずよ
- まばゆ: それに、魔女の数も ビミョーに増えてきてますからね
- まばゆ: いくら未来視ができるといっても ふたりでは限度がある
- まばゆ: 仲間が増えるに越したことはない …ってことですね
- マミ: まあ、あくまでお互いに 納得がいけば…だけれどもね
- まばゆ: 未来、視てみましょうか?
- まばゆ: 彼女の望みはなんなのか? どうすれば彼女を説得できるのか
- まばゆ: きっと、決断を後押しすることが できると思いますよ
- マミ: …………
- マミ: そうね
- マミ: まばゆさん、お願いするわ
- まばゆ: はいはい、それでは ちょっと失礼して…
- まばゆ: ふむふむ、なるほど… これは確かに切り出しづらいかも
- マミ: 切り出しづらい?
- まばゆ: 彼女の願いは、ズバリ 「お金持ちになること!」です
- まばゆ: なんというか…ストレートに 欲望満載!というかんじですね
- マミ: なるほど…
- まばゆ: でも、安心してください
- まばゆ: 次にマミさんが、自分の契約の きっかけを話すことで…
- まばゆ: 彼女も心を開いて 決心してくれるようですよ
- FILENAME: text_913007-001_mami.txt [MT Day ?? (7)]
- カランカラン
- まばゆ: いらっしゃいま…あ
- マミ: どうも
- まばゆ: マミさん 今日はどうでしたか?
- マミ: 新人が頼りになるから あなたのアドバイスで滞りなく
- マミ: 特に、攻撃が頼りになるのよね
- マミ: 溶けた金を浴びせるなんて 敵には回したくない力だわ
- まばゆ: ええ、ええ、それは良かった
- まばゆ: 新人ちゃんには、私のぶんも 働いてもらわないとですね
- まばゆ: 私はその分、ケーキ屋さんで お給仕をしますので
- マミ: …………
- まばゆ: ん?どうかしましたか
- マミ: ちょっと 気になることもあるのよ
- まばゆ: 気になること?
- マミ: 彼女、願いが叶って お金持ちになったじゃない?
- マミ: 最初のうちは、すごく 幸せそうだったんだけれど
- マミ: 近頃、なんだか 荒れてきているって言うか…
- マミ: 他人が言うこと聞かないと すぐにお金で解決しようとするし
- まばゆ: ふーむ、なるほど…
- まばゆ: 願いが叶ったからといって 幸せとは限らない…か
- マミ: そこで、相談なんだけれどね
- マミ: そろそろ、あなたの存在を 彼女に打ち明けようかと思うの
- まばゆ: 私の存在を…?
- マミ: 最近、私の出す指示が 具体的なのを不思議に思われてて
- マミ: そろそろ、きちんと説明して あげたいなって
- まばゆ: マジですか…
- マミ: 信頼できる仲間に、いつまでも 隠し事はできないもの
- マミ: 緊張してる…?
- まばゆ: してますよ! 私、コミュ障ですから
- マミ: 大丈夫、私とは普通に 話してるじゃない
- まばゆ: わかっていませんね!
- まばゆ: 友だちになってしまってから 惰性でつきあうのはいいんです!
- まばゆ: 問題なのは、最初の一歩!
- マミ: …自己分析はできてるのね
- マミ: 他にも仲間がいるって知ることは きっと大切なことだから…
- マミ: だから、まばゆさん、お願い!
- マミ: 友だちになって 彼女の話を聞いてあげて!
- まばゆ: ううううぅぅ…
- FILENAME: text_913007-002_mami.txt
- まばゆ: え、えっと…
- マミ: 何、まばゆさん? ここに来て逃げ出すつもり?
- まばゆ: あー、いや、そういうわけじゃ ないんですけれども…
- まばゆ: 万が一、ってことも ありますんで、先に…
- マミ: そんなことに魔法を使うの?
- まばゆ: いやいや、私にとっては 一大事なんですから
- マミ: はぁ…しかたないわね
- まばゆ: すみません、それじゃあ 目をお借りして…
- まばゆ: …………
- マミ: どう、まばゆさん?
- まばゆ: ええと…ちょっと お願いがあるんですけれども…
- お邪魔します
- マミ: はい、いらっしゃい
- できれば早く魔女退治を 済ませちゃいたいんですけど…
- 大事な話ってなんでしょうか?
- マミ: ごめんなさい、すぐに済むわ
- マミ: 最近、不思議がってたじゃない 私の予測が、いつも当たるって
- マミ: その理由を説明しようかと思って
- 理由…
- マミ: 実は私、今まで、なにが起こるか あらかじめ知ることができたの
- マミ: 魔女の出現場所や攻撃、弱点も 戦う前からわかってた
- マミ: 隠していて、ごめんなさい それで…
- 待って下さい!
- マミさん… 私を騙してたんですか?
- マミ: 騙していただなんて、そんな…
- 私がなかなか、魔法少女になる 踏ん切りがつかなくて…
- でも、あの日のマミさんは 色んなことを話してくれて…
- 私が契約することを 後押ししてくれて…
- あれも、未来を予知できたから ってことですよね?
- マミ: それは…
- そっか…そうですよね
- どうりで、いつもと違って 押しが強いって思ったんです
- マミ: でも、私はそれが あなたのためになると思って…
- あの日、マミさんが契約を 薦めてくれたから…
- 私は、魔法少女になって お金持ちになりました
- それで、お父さんも借金を返して 私たちにも優しくなって…
- 家族で幸せに暮らせる…
- そう思ったんですよ
- マミ: 願いは…家族のためだったの…
- でも、結果は散々でした
- お金持ちになったらなったで 家族は好き勝手なことを始めて…
- 今、両親は離婚して、慰謝料が どうのこうので争ってます
- マミ: ごめんなさい 私、全然知らなくて…
- どうして知らなかったんですか?
- 未来予知、できるんですよね?
- あなたが私の未来を 変えたんですよね?
- マミ: え、いや、それは…
- 貧乏でも、良かったんです 家族が仲良く、暮らせていれば
- なのに、あなたが私を そそのかしたから…!
- 魔法少女になれば願いが叶う なんて希望を見せたから…!
- マミ: 待って、いや、やめて…!!
- そのせいで、私は…私は…!
- !?
- まばゆ: その記憶…
- まばゆ: 私が、カットさせてもらいます
- ぁ…………
- マミ: まばゆさん!?今、何を…
- まばゆ: このハサミで、彼女の記憶を カットしました
- まばゆ: 目が覚めたとき、マミさんに 説得された記憶は消えてます
- マミ: 記憶を…カットする?
- マミ: そんなの、いつの間に…
- まばゆ: 未来視したんです
- まばゆ: その人の人生をフィルムにして ハサミを入れる…
- まばゆ: どうやらそれが、私の本当の 能力だったみたいですね
- FILENAME: text_913008-001_mami.txt [MT Day ?? (8)]
- まばゆ: 彼女、まだ、見つかりませんか?
- マミ: ええ、そうなの
- マミ: ご両親にも、話を 聞いてみたけれども…
- マミ: 家を出て行ったきり 連絡もしてこないんだって
- まばゆ: ま、お金にも困ることは ないでしょうけれども…
- まばゆ: まさか、急にいなくなるなんて 思いませんでしたね
- マミ: 魔法のおかげで、苦しみの記憶は きれいにカットされていたけれど
- マミ: それでも、家庭の不和が 解消されたわけじゃないから…
- マミ: むしろ、はけ口をなくして しまったのかもしれない…
- まばゆ: マミさんが気に病むことは ないと思いますよ
- まばゆ: 待ち合わせを すっぽかした挙げ句…
- まばゆ: そこに現れた魔女を、マミさん ひとりに相手させるとか
- まばゆ: 身勝手もいいところです
- マミ: …………
- まばゆ: …マミさん?
- マミ: いいえ、何でもないわ
- まばゆ: 何でもない?
- まばゆ: そんなわけないです 全然なんでもあります
- まばゆ: どうしたんですか? 何をそんなに悩んでるんですか?
- マミ: …………
- まばゆ: マミさん
- まばゆ: 私たち…友だちじゃ なかったんですか?
- マミ: …………まばゆさん
- マミ: 私…あれから 彼女とケンカ…してないわよね?
- まばゆ: ケンカ?
- マミ: ごめんなさいね、まばゆさん
- マミ: こんなこと…疑っちゃダメだって わかっているんだけれど…
- マミ: でも…どうしても考えてしまうの
- マミ: 私が、もし、彼女と仲違いして 戦っていたら…
- マミ: そして、もし、その記憶を あなたが消していたのなら…
- まばゆ: …………
- まばゆ: マミさん、よく聞いて下さい
- まばゆ: 友情に誓います
- まばゆ: 私は、マミさんの記憶を 奪ったりなんかしていない
- マミ: まばゆさん…
- まばゆ: そもそもですよ?私は未来を 視ることができるんです
- まばゆ: マミさんを不安にさせたら カットの意味ないじゃないですか
- まばゆ: もしも記憶を奪うとしたら…
- まばゆ: 奪ったことさえ気づかれない くらい、完璧にやります!
- マミ: そうね… それがあなたらしいわ
- FILENAME: text_913008-002_mami.txt
- マミ: はぁ…
- まばゆ: マミさん…元気出して下さい
- まばゆ: これ、差し入れのケーキです
- マミ: うん…ありがとう…
- マミ: ケーキおいしい
- まばゆ: そうです、ケーキはおいしいです
- マミ: それなのに…なんで私の心は こんなに晴れないのかしら…
- まばゆ: いやいや、マミさんは 精一杯やりましたよ!
- まばゆ: どんな新人魔法少女にも 手取り足取り技術を教え…
- まばゆ: 私の未来視も使って、魔女との 戦いを勝ち抜いて…
- マミ: そして、ふられる
- まばゆ: マミさん!?
- マミ: それも、ひとりやふたりじゃ ないのよ?
- マミ: 何人にも声をかけて 何人も契約を後押しして…
- マミ: なのに、みんな いなくなっちゃうなんて
- マミ: 私がなにか 悪いことしたって言うの…?
- まばゆ: 相性ですよ、相性
- まばゆ: ほら、やっぱり魔法少女って 命懸けで覚悟が必要で…
- まばゆ: だから、他人のために願うのって 意志が挫けるっていうか…
- マミ: 他人のため…か…
- マミ: ほとんどみんなが 他人のために願っているのよね…
- マミ: 私なんか…自分が生き残るために 契約しただけで…
- マミ: やっぱり…自分のために願いを 叶えたのが悪かったの…?
- マミ: 他人のために願いを叶える 心の清らかな魔法少女は…
- マミ: 私みたいに自分のために願った 人とは、一緒にいられないの…?
- まばゆ: マミさん?マミさーん! 違います、そうじゃないです!
- まばゆ: ほら!私!私がいますよー! 自分のために願いましたよー!
- マミ: まばゆさん…ありがとう…!
- マミ: 私のそばにいてくれるのは あなただけだわ、まばゆさん…!
- まばゆ: ちょ、ちょっとマミさん!? ボッチは私の役目ですよ!
- まばゆ: っていうか、なんか 酔っぱらってません!?
- マミ: 酔っぱらってないわよぉ~ ぱくぱく…もぐもぐ…
- まばゆ: って、あー!このケーキ! 洋酒ケーキじゃないですか!!
- まばゆ: 咲笑さん…まさか分量を マシマシにしたんじゃ…
- まばゆ: はい、ストーップ! ケーキはここまで!
- マミ: どうして…おいしいのに… 私はケーキも食べられないのぉ?
- まばゆ: ストレスでヤケ食いすると あとで大変なことになりますよ
- マミ: う…それは、確かに
- まばゆ: あー、なんかストレス解消の 手段があるといいんですけどねぇ
- まばゆ: 私が映画を観るみたいに…
- マミ: 映画、みたいに…?
- まばゆ: あ、そうだ 私ちょうど、いい本持ってますよ
- まばゆ: ストレス解消にはもってこい!
- まばゆ: これを読んで 気分を晴らしましょう!
- FILENAME: text_913201-020_mami.txt [MT Day 1]
- マミ: (で、渡されたのが 『爆弾作成マニュアル』って…)
- マミ: (これで気分が晴れるって やっぱり変…)
- マミ: (というかなぜ、こんな本を 持ち歩いてるのかしら?)
- まばゆ: …………
- マミ: あ!
- マミ: おはよう
- マミ: ねえ、 昨日借りた本なんだけれど…
- まばゆ: あああああッ!
- マミ: え…?
- まばゆ: あ、いや!なんでもありません!
- まばゆ: 驚かせてすみませんでした 巴さん!
- マミ: (「巴さん」…?)
- マミ: は…はぁ…
- マミ: (まばゆさん…?)
- FILENAME: text_913201-030_mami.txt
- マミ: (なんで私を無視したの?)
- マミ: (まるで、私が他人みたいに…)
- まばゆ: …………
- マミ: (なにか、考え事をしている?)
- マミ: (いつもなら、学校に来るなり 机につっぷして眠るはずなのに)
- マミ: (考え事があるにしても、私に テレパシーを送らないのは…)
- マミ: (まばゆさん… 一体なにがあったの?)
- マミ: (試しに、何か話しかけて みる…?)
- マミ: (いや、でも…)
- FILENAME: text_913202-030_mami.txt [MT Day 2]
- 咲笑の声: いらっしゃいませー
- まばゆ: いらっしゃいま…せ
- マミ: こんにちは
- まばゆ: ええと…お食事ですか? お持ち帰りですか?
- マミ: ええ、持ち帰りでお願いね
- マミ: …………
- まばゆ: …? どうしましたか?
- マミ: なんでもないわ
- マミ: レモンケーキと、ザッハトルテを もらえるかしら
- まばゆ: ありがとうございます
- マミ: ふぅ…
- マミ: (やっぱり、まばゆさんからは 反応がなかった)
- マミ: (昨日も、私のことを 「巴さん」って…)
- マミ: (いつもは、「マミさん」って 呼んでくれるはずなのに…)
- キュゥべえ: 彼女を知っているのかい?
- マミ: え…
- マミ: (キュゥべえがまばゆさんの ことを覚えていない?)
- マミ: (それは、つまり…)
- マミ: (キュゥべえの記憶から まばゆさんが消されている)
- マミ: (記憶を消さなければならない 何らかの理由があった)
- マミ: (なら、私は…)
- マミ: 愛生まばゆさんよね 私のクラスメイトの
- マミ: あまり話したことはないけれど
- マミ: 親族の家の手伝いをしているって 聞いたことはあるわ
- マミ: それがどうかしたの?
- キュゥべえ: おや、気づかなかったかい?
- キュゥべえ: 彼女はどうやら キミと同じ魔法少女のようだ
- マミ: え…彼女が魔法少女?
- キュゥべえ: でも不思議なことに ボクは彼女と契約した記憶がない
- キュゥべえ: 彼女はイレギュラーなんだ
- キュゥべえ: 実は、彼女の他にももうひとり イレギュラーがいるみたいでね
- キュゥべえ: もしも何か情報を手に入れたら 教えてくれるとうれしいよ
- マミ: ええ、わかったわ
- FILENAME: text_913202-035_mami.txt
- マミ: (まばゆさんも、キュゥべえも 記憶を失っている)
- マミ: (そこになにか理由が あるなら…)
- マミ: (私はキュゥべえに、情報を 与えるわけにはいかない)
- マミ: (でも、どうして?)
- マミ: (まばゆさんはなぜ 私に何の断りもなく…)
- マミ: (記憶を 消してしまったの?)
- ???の声: 未来視のせいよ
- マミ: !?
- マミ: あなた、誰!?
- ほむら: 暁美ほむら
- ほむら: これから見滝原を仕切る 新しい魔法少女で…
- ほむら: 愛生まばゆの 新しいパートナーよ
- マミ: もしかしてあなたが…
- マミ: キュゥべえの言っていた もう一人のイレギュラー?
- ほむら: 優秀なあなたなら 薄々気づいていたんでしょう?
- ほむら: まばゆが自らの記憶を 消去するとすれば…
- ほむら: それは、彼女が未来視で 自らの未来を知ってしまったから
- ほむら: 彼女は、あなたと共にいた記憶を 消すことが最善と考えたのよ
- マミ: …………
- マミ: 合理的な説明ね
- マミ: あまりに合理的すぎて 納得しかねるわ
- マミ: そもそも、あなたは誰?
- マミ: なぜ私に、こんな説明をするの?
- マミ: あなたとまばゆさんの関係を 聞かせてちょうだい?
- ほむら: それもできないわ
- ほむら: 私の正体を明かすことは まばゆの秘密に近づくことだから
- マミ: …どうやら、議論は平行線ね
- ほむら: 争いを求めているわけじゃない 先に落とし所を決めましょう
- ほむら: あなたが勝ったら、私は全ての 秘密をあなたに打ち明ける
- ほむら: 私が勝ったら、あなたは この町での活動をやめて…
- ほむら: 他の魔法少女やその候補に 関わることも二度としない
- マミ: 構わないわ でも…
- マミ: 手加減する気は さらさらないわよ!
- マミ: (まばゆさんは私のパートナー)
- マミ: (見滝原で活動してこられたのは 彼女の助けがあったからよ)
- マミ: (愛生まばゆがいない 私なんてありえない…)
- マミ: (真実を知らずに 引き下がれるもんですか!)
- マミ: これで終わりよ!
- マミ: ティロ・フィナーレ!!
- マミ: …ふぅ
- マミ: (いつもより 火力を出し過ぎちゃった…)
- マミ: (話が聞ける状態だと いいけれど)
- ほむらの声: どこを見ているの?
- マミ: !?
- マミ: !!
- マミ: あなた…ッ!
- ほむら: あなたは今 3回鉛玉をくらったわ
- ほむら: 3度命を失ったのよ 実力の差が分かってもらえる?
- マミ: …………
- ほむら: それとも、まだやるつもり?
- ほむら: 落とし所は 先に決めたはずだけれど
- マミ: 冗談じゃないわ
- マミ: そんな簡単に、まばゆさんを 諦めてたまるもので…
- マミ: …っ!!
- ほむら: 私は別に、あなたを 殺しても構わないのよ
- ほむら: むしろその方が 余計な危険を排除できる
- ほむら: まだ、あなたを殺さないのは…
- ほむら: まばゆが自ら消した、 過去の彼女に対する、敬意よ
- マミ: く…くぅ…
- ほむら: 巴マミ
- ほむら: それでもあなたは 私に逆らうつもりなの?
- マミ: …………
- FILENAME: text_913209-010_mami.txt [MT Day 9]
- マミ: 出たわねッ!
- マミ: 手下たちに用はないわ!
- マミ: 早く、魔女を見つけ…
- マミ: !?
- マミ: キャッ!
- マミ: く…こんな所で…
- マミ: 負けてられないッ!!
- マミ: 覚悟なさい!
- マミ: ティロ・フィナーレ!!
- マミ: ふぅ…
- マミ: やっと…手に入れた
- マミ: (久しぶりに未来視なしで 戦って、危なかった…)
- マミ: (そもそも知らない町で魔女を 探すのにも苦労するのに…)
- マミ: (暁美さんは見滝原だけじゃなく 周囲の魔女も狩っている)
- マミ: (このペースが続くなら、手元の グリーフシードは足りないかも)
- マミ: (周囲の町の魔法少女も持ち場を 荒らされて気が立っているし…)
- マミ: …………
- マミ: (佐倉さんは どうしているかしら)
- マミ: (縄張りを荒らされたら、全力で 反抗しそうなものだけれど)
- マミ: (久しぶりに連絡でも…)
- マミ: …………
- マミ: (…ううん)
- マミ: (やめておこう)
- FILENAME: text_913209-020_mami.txt
- マミ: (ああ…)
- マミ: (まばゆさんは無事に やっているかしら)
- マミ: (学校には顔を出して 授業は受けているけれど…)
- マミ: (暁美さんの条件通り 彼女とは接触していない…)
- マミ: (彼女は、完璧に 私とのことを忘れたみたいで…)
- マミ: (その理由を 私は知りたいのに…)
- マミ: (でも、知りたいと思うこと 自体が、彼女の意思に反する…)
- マミ: (ああ、それでも、私は…)
- マミ: (つい、この場所に来てしまう)
- マミ: (まばゆさん…今日も元気に お店の手伝いをしているかしら)
- マミ: (接触はしなくても 遠くから眺めるだけなら…)
- まばゆ: …………
- マミ: (カフェ・マキアートを 一生懸命作って…)
- マミ: (まばゆさん、少しは上達 したのかしら?)
- マミ: (初めて作ってもらったときは 毛虫みたいなのが出てきて…)
- マミ: (ああ…懐かしいな)
- マミ: (もう、あのコーヒーは 飲めないのかな…)
- まばゆ: …………
- 杏子: …………
- マミ: (!?)
- マミ: え、え、え…!?
- マミ: な、な…
- マミ: なんで、佐倉さんが 店員さんしてるのッ!?
- FILENAME: text_913209-030_mami.txt
- まばゆ: お先に失礼します
- 杏子: ああ、また後で…
- マミ: 佐倉さん
- 杏子: !?
- マミ: 声は出さないで
- マミ: まばゆさんに聞かれたくないわ
- 杏子: マミ、お前なんで…
- マミ: 聞きたいのはこっちよ
- マミ: お店が終わったら 私の家まで来て
- 杏子: ほむらには、見滝原で活動しない 協定があるって聞いたけど
- マミ: 協定?脅迫の間違いよ
- マミ: 私は仕方なく、見滝原の外で 魔女を退治しているだけ
- マミ: 学校に行かなきゃいけないし 家だってある
- マミ: 帰りがけに、あなたの姿を 見かけることくらいあるわよ
- マミ: まさか、ウェイトレス姿とは 思わなかったけれどもね
- 杏子: う、うるさいな!
- 杏子: あたしだって、好きであんな 格好してるわけじゃないし
- マミ: 聞かせてちょうだい
- マミ: あなたはなんで まばゆさんと一緒に活動を?
- マミ: 暁美さんが裏で 糸をひいているの?
- 杏子: あたしはもう、あんたと パートナーでも何でもない
- マミ: それは…そうね
- 杏子: でも、暁美ほむらだって同じだ
- 杏子: 今は一時休戦してるだけ
- 杏子: 味方になったつもりはない
- マミ: それじゃあ…
- 杏子: ギブアンドテイクでいこう
- 杏子: 暁美ほむらと愛生まばゆ… 知ってることを情報交換だ
- マミ: 条件があるわ
- マミ: 私とまばゆさんの関係を 彼女自身には絶対に伝えないで
- FILENAME: text_913216-020_mami.txt [MT Day 16]
- マミ: (今日も…獲物はナシ…)
- マミ: (新しい魔女はほとんど 狩り尽くされているけれど…)
- マミ: (戦い自体が稀だから 魔力の消費も少ない…)
- マミ: (とはいえ、これがひと月も 続いたら大変なことになるわ)
- マミ: (本当に、ワルプルギスの夜は この町にやってくるの?)
- マミ: (佐倉さんの言うとおり 暁美さんは時間跳躍者で…)
- マミ: (まばゆさんがそれに 巻き込まれているの?)
- マミ: (今のところ、彼女の言葉に 矛盾は感じられないけれど…)
- マミ: (相変わらず大きな謎がある)
- マミ: (まばゆさんはどうして 自らの記憶を削除したの?)
- マミ: (どうして彼女は 私と離れる必要があったの?)
- マミ: (わからない… 理由がなにも、思いつかない…)
- マミ: (それがわからなければ 理解できなければ…)
- マミ: (私は、暁美さんを 信じられない)
- マミ: (あの、まばゆさんが 私との記憶を消すなんて…)
- マミ: (そんなの、信じたく、ない…)
- 杏子の声: 何、死にそうな顔してんだい?
- マミ: 佐倉さん?
- 杏子: ちょいと、ツラ貸しな
- 杏子: あんたに頼みたいことがあるんだ
- FILENAME: text_913216-030_mami.txt
- マミ: え…
- 杏子: やっぱりあんたも知らなかったか
- 杏子: 美樹さやかは、契約して 魔法少女になると…
- 杏子: いずれソウルジェムが濁りきって 魔女になるんだと
- マミ: 魔法少女が魔女になる…?
- 杏子: 今まで、そんなの考えたことも なかったけど…
- 杏子: 言われてみりゃ わからなくもないんだよな
- 杏子: 調子の悪くなった魔法少女が いつの間にかいなくなってる…
- 杏子: 魔女にやられてくたばっちまった のかと思ってたんだけど…
- 杏子: 魔女になってた…と考えりゃ 辻褄は確かに合う、だろ?
- マミ: え…ええ
- マミ: でも…ただの可能性にしか 過ぎないわ
- マミ: それに、キュゥべえは そんなこと一言も…
- 杏子: ああ、それが一番 手っ取り早いのはわかんだけど
- 杏子: あたしがキュゥべえにバラすのは 絶対やめろって言われてんだよな
- 杏子: だから、マミ あんたが聞いてくれよ
- マミ: 私が…?
- 杏子: ギブアンドテイク
- 杏子: これが真実かどうかで 戦い方も大きく変わるだろうしね
- 杏子: 頼んだよ、マミ
- マミ: え…ええ
- FILENAME: text_913217-010_mami.txt [MT Day 17]
- マミ: …………
- キュゥべえ: マミ?
- マミ: ッ!?
- キュゥべえ: 今日は学校を休んでいるね どうかしたのかい?
- マミ: …ええ 体調が、優れなくて
- キュゥべえ: 佐倉杏子に何か言われたのかい?
- キュゥべえ: 彼女は最近 ふたりのイレギュラー…
- キュゥべえ: 暁美ほむら、愛生まばゆと一緒に 行動しているみたいじゃないか
- キュゥべえ: 彼女たちの情報が手に入るなら ボクもうれしいんだけれど
- マミ: …………
- マミ: キュゥべえ、あの…
- マミ: …………
- マミ: ごめんなさい なんでもないわ
- FILENAME: text_913217-020_mami.txt
- マミ: (聞けない…)
- マミ: (聞けるわけがないじゃない)
- マミ: (私は今まで…何人もの 魔法少女に契約を促した…)
- マミ: (願いが叶うよって 町の平和を守れるよって)
- マミ: (私がついているから 何も心配なんてないよって)
- マミ: (なのに…なのに…)
- マミ: (魔女の正体が魔法少女?)
- マミ: (私たちが戦っていたのは 元魔法少女?)
- マミ: (いずれ私たちは絶望して 魔女になる?)
- マミ: (私は…)
- マミ: (一番大切な友だちに、いずれ 魔女になる運命を背負わせた?)
- マミ: (ありえない…そんなこと… 認められない…)
- マミ: (暁美さんは 絶対に、嘘をついている)
- マミ: (これは、私とまばゆさんを 引き裂くための策略で…)
- マミ: (まばゆさんも、きっと 暁美さんに、騙されている)
- マミ: (目を覚まさせなきゃ!)
- FILENAME: text_913217-030_mami.txt
- まばゆ: よし…
- まばゆ: ひとりで倒せた
- まばゆ: 私も結構、やれるように なってきたんじゃ…
- マミ: …………
- マミ: (やっと…見つけた)
- まばゆ: あはははは…、巴さん こんなところでいったい何を…
- マミ: まばゆさん
- まばゆ: あ…は、はい
- マミ: もう、耐えられないわ
- マミ: 私のところに、来て
- まばゆ: 巴さん?いったい何を…
- マミ: …………
- マミ: お願い、そんな呼び方は… やめてよ…
- マミ: 「マミさん」って、呼んで…
- マミ: 前も、そうしていたみたいに
- まばゆ: へ?
- ほむらの声: 巴マミ
- マミ: ッ!
- マミ: (暁美さん…)
- マミ: (あなたの手の内は 佐倉さんに聞いているわ)
- ほむら: まばゆには近づかないって 約束したはずよ
- マミ: あの後、思い直したの あなたの言葉は、信じられない
- マミ: 真実であるはずがないのよ!
- マミ: なるほど
- ほむら: !?
- まばゆ: あっ…
- マミ: あなたの使う魔法は 時間停止
- マミ: けれども、身体に触れたものの 時間は、止まらない…
- マミ: そしてまばゆさんも なぜか同じ特性を持っている
- ほむら: ッ!
- マミ: ふっ
- ほむら: ちぃっ!
- マミ: まだ、まだよ!
- ほむら: くっ! ん…………くぅっ!
- マミ: タネが割れた手品師は滑稽ね!
- まばゆ: やめて、巴さん!
- マミ: まばゆさん、騙されないで!
- マミ: あなたは、暁美ほむらに いいように操られているわ!
- まばゆ: 私が操られてるって、そんな…
- マミ: その証拠を、今…
- カチャ…
- マミ: 私が見せてあげる!
- ほむら: くっ…!
- マミ: な…!?
- マミ: まばゆさん、それは…!
- マミ: (…いない)
- マミ: (私だけ…同じ時間から 切り離された…)
- マミ: (まばゆさんを、暁美さんに 奪われてしまった…!!)
- マミ: (態勢を整えられたらまずい)
- マミ: (暁美さんに見つからないように まばゆさんにコンタクトを…)
- マミ: …………
- マミ: (ソウルジェムの濁りが 激しい…)
- マミ: (今まともに戦っても 暁美さんに勝てるか…)
- マミ: いや…違うわ
- マミ: (もし、まばゆさんが 私に会いたいと思うなら…)
- マミ: (私がどこに居ても、同じ)
- FILENAME: text_913217-050_mami.txt
- マミ: …来てくれたのね、まばゆさん
- まばゆ: ここにいるのが、視えました
- マミ: (そう…まばゆさんが未来視の 力を使えば、こんなの朝飯前ね)
- マミ: 一緒にこの町を離れましょう
- マミ: ここはもう、暁美ほむらに 支配されている
- マミ: これからどこでなにが起こるか 彼女には全て把握できて…
- まばゆ: 何を恐れているんですか?
- マミ: 恐れる…?
- まばゆ: ソウルジェムが そんなに濁って…
- まばゆ: この辺りの魔女は、暁美さんに 狩り尽くされています
- まばゆ: それなのに 魔法を無駄遣いしたら…
- マミ: やめて…言わないで…
- まばゆ: 佐倉さんに聞いたんですよね
- まばゆ: このままだとあなたも 魔女になってしまうんです
- マミ: 違う…!魔女になんて…!!
- マミ: (そんなわけがない!)
- マミ: (暁美さんの言葉は 全部嘘で…!)
- まばゆ: 巴さん、怖かったんですね
- マミ: (まさかまばゆさん、あなた…)
- マミ: (私の記憶を 消そうとしているの?)
- マミ: (私の中から、魔女の秘密を 切り取ろうとしているの…?)
- マミ: やだ…お願い、こないで…
- まばゆ: 魔法少女が、魔女になる
- まばゆ: その事実が あなたを、苦しめるなら…
- マミ: (だめ…そんなの、無理よ)
- マミ: (だって、私の魔女の秘密の 記憶は、もう…)
- マミ: (あなたと共に過ごした 日々と強く結びついていて…)
- マミ: だめ…今それをしたら…
- まばゆ: 記憶を、カットしてあげます
- マミ: あなたは、視てはいけないものを 視てしまう!!
- まばゆ: 嘘…
- マミ: …………
- まばゆ: そんなのって…
- 杏子: 見つけたぞッ!まばゆ!!
- 杏子: てめぇっ、マミの記憶を 切ったのか!?
- まばゆ: …………ッ!!
- マミ: ま、待って、まばゆさん!!
- FILENAME: text_913117-070.txt
- まばゆ: (私は、間違っていた)
- まばゆ: (巴さんが、魔女の正体を 知って絶望に囚われたのは…)
- まばゆ: (自分の運命を 悲観したからじゃない…)
- まばゆ: (そうじゃなくて…)
- まばゆ: (自分が契約を後押しした 魔法少女がいたから)
- まばゆ: (彼女たちの運命を変えた 責任を感じたから)
- まばゆ: (私に、魔法少女の運命を 背負わせてしまったから)
- まばゆ: …………
- まばゆ: (でも…)
- まばゆ: (たくさんの少女を契約に 導いたのは巴さんだけじゃない)
- まばゆ: (私も、だ)
- まばゆ: (私も…巴さんと 一緒に罪を犯したんだ)
- まばゆ: (それなのに、私は…)
- まばゆ: (記憶を消して、自分だけが 過去から逃げたんだ!)
- まばゆ: (巴さんを…)
- まばゆ: (大切な友だちを、見捨てて!!)
- FILENAME: text_913117-080.txt
- ほむら: まばゆ
- まばゆ: …………
- ほむら: ソウルジェムが、穢れているわ
- ほむら: これを使いなさい
- まばゆ: 私に…そんな価値、ないです
- ほむら: …………
- まばゆ: 暁美さん…知ってましたよね?
- まばゆ: こんなの、他に…
- まばゆ: 選べるわけないじゃ ないですかああああああっっ!!
- まばゆ: うわああああ――――っ!!
- まばゆ: がぁッ!!
- まばゆ: 私が死んだ後の時間で 巴さんに直接聞いたんですね?
- まばゆ: 私が以前、巴さんと一緒に 活動していたこと…
- まばゆ: そしてその頃の記憶を 今の私は持っていないこと…
- ほむら: …全ては推測よ
- ほむら: 今のあなたが時間軸に 巻き込まれたと認識したのは…
- ほむら: 私にとっての、2周目から
- まばゆ: そう、私には、空白の 第1周目がある…
- まばゆ: おかしいと思ってたんです
- まばゆ: 今の私は、暁美さんの 2周目からの記憶しかない
- ほむら: そこに合理的な 説明を見出すとすれば…
- ほむら: あなたたちは、1周目の出来事で 魔女の正体を知ってしまった
- ほむら: それは、あなたたちにとって 耐えがたい苦痛の記憶よ
- ほむら: 幸い巴マミは、時間跳躍で記憶が リセットされるわ
- ほむら: でもあなたは、あなたの魔力で 私と時間軸を共有しているから…
- ほむら: 魔女の正体を知った記憶は 持ち越されてしまう…
- まばゆ: そこで、1周目の私は 自分のフィルムに刃を立てて…
- まばゆ: 巴さんの記憶を…自分が魔法少女 だった記憶と共に、全て消去した
- まばゆ: あなたが私と巴さんとの距離を とらせようとしていたのは…
- まばゆ: その事実を知れば、また、記憶を 削除しなければならないから…
- まばゆ: そういうことですね?
- ほむら: ええ、そうよ
- ほむら: あなたが過去の自分の 行為を知れば…
- ほむら: あなたは、自分を責めて ソウルジェムを濁らせる
- ほむら: 私は、それを恐れたの
- まばゆ: にひひひひひ…
- まばゆ: どうやら予想は 的中してしまったようです
- まばゆ: 私はずっと、自分が傍観者だと 思っていました
- まばゆ: 陰に隠れて、未来を視て 無責任なアドバイスをして…
- まばゆ: でも…それは私の身勝手な 願望でした
- まばゆ: 私は、ずーっと昔から当事者で 運命に直接関わっていて…
- まばゆ: 私が契約を後押ししたせいで 何人も、魔女になっちゃってて
- まばゆ: もう…その運命は 変えられないんです!
- まばゆ: だから、私も、魔女になって…
- まばゆ: 罰を受けるしか、ない
- ほむら: 違うわ
- まばゆ: え…
- ほむら: 罰を受ける必要なんてない
- ほむら: ソウルジェムが濁るなら、私が グリーフシードを集めるわ
- ほむら: あなたを魔女になんてさせない
- ほむら: 絶対に
- まばゆ: ダメですよ、暁美さん
- まばゆ: だってそのグリーフシードは 鹿目さんのためのものです
- ほむら: まばゆ…聞いて
- ほむら: あなたは何も悪くない
- ほむら: 悪いのは、あなたたちを 騙したキュゥべえで…
- ほむら: あなたや巴マミは 被害者じゃない!
- まばゆ: …………
- ほむら: …………
- まばゆ: 暁美さん
- まばゆ: 私なんかのことを 気にかけてくれてうれしいです
- まばゆ: 巴さんと一緒に過ごした 記憶のない私にとって…
- まばゆ: 暁美さんは たったひとりの仲間です
- まばゆ: これからも、あなたのそばにいたい
- まばゆ: もしそれが、許されるならば
- ほむら: まばゆ…?
- まばゆ: 失礼します
- まばゆ: …………
- ほむら: …………
- ほむら: どう、まばゆ?
- ほむら: 未来のまばゆは…私のそばにいた?
- ほむら: あなたの協力で、まどかを救う… そんな未来が、視えた?
- まばゆ: はい
- まばゆ: バッチリ、視えました
- まばゆ: 巴さんの暴走を止めて…
- まばゆ: みんなで、ワルプルギスの夜を 越えましょう!
- ほむら: …………
- ???: なるほどね
- まばゆ: !?
- ほむら: キュゥべえ!
- キュゥべえ: キミたちふたりのイレギュラーの 正体が、今ようやくわかったよ
- ほむら: だからどうなるの?
- ほむら: あなたの記憶は 毎周リセットされる
- ほむら: 今回あなたがその事実を 知ったところで…
- カチッ
- ほむら: できることはなにもない
- カチッ
- ほむら: まばゆ、行きましょう
- ほむら: この世界の巴マミを 罪の意識から解放するために
- まばゆ: …………
- FILENAME: text_913117-090.txt
- まばゆ: …………
- まばゆ: (私は、嘘をつきました)
- まばゆ: (視てはいけないものを 視てしまって…)
- まばゆ: (思い出さなければならない 真実を思い出して…)
- まばゆ: (私はもう、どこにも いけなくなっちゃった)
- まばゆ: (だって、もう…)
- まばゆ: (私の未来は 決まっちゃってるんです)
- ???: まばゆ
- まばゆ: キュゥべえ…
- まばゆ: …あなたは何度殺しても 無駄ですもんね
- キュゥべえ: マミを捜さなくていいのかい?
- キュゥべえ: マミが魔女になる前に 手分けして、見つけるんだろう?
- キュゥべえ: 彼女の記憶を 絶望ごと消してしまうんだろう?
- まばゆ: …………
- キュゥべえ: それとも、ほむらのフィルムは もっと別の未来を予言したのかな
- キュゥべえ: 例えば…キミが救われない未来を
- まばゆ: …………
- まばゆ: いいですよ
- まばゆ: どうせ何もできないあなたに 教えてあげます
- まばゆ: 「暁美さんの未来で 私は魔女になります」
- まばゆ: 「自分の罪に絶望して ソウルジェムが濁って」
- まばゆ: 「私は巴さんと一緒に 町を破壊しようとするんです」
- まばゆ: 「暴れまくって、見滝原の 町を壊そうとして…」
- まばゆ: 「暁美さんに、倒されました」
- まばゆ: 「でも、それで終わりじゃなかった」
- まばゆ: 「死んだはずなのに また目が覚めて」
- まばゆ: 「ワルプルギスの夜を越えられずに 時間が巻き戻ったんです」
- まばゆ: 「“私はまた魔法少女に戻ったんだ…”」
- まばゆ: 「そう思った途端、絶望が襲って 私はまた魔女になって…」
- まばゆ: 「暁美さんは、もう一度 私を倒しました」
- まばゆ: それで、終わり
- まばゆ: もう、時間は巻き戻らなかった
- キュゥべえ: ほむらはもう、魔法を使う 必要がなくなったのかい?
- キュゥべえ: それとも、全てを諦めた?
- まばゆ: ………… わかりません
- キュゥべえ: 暁美ほむらは、あと1周で 全てを成し遂げられるかい?
- まばゆ: 彼女なら…きっとやれます
- キュゥべえ: キミの助けがないのに?
- まばゆ: 私なんて、何の役にも立たない
- キュゥべえ: 本当かい?
- キュゥべえ: 彼女が今まで時間を繰り返す ことができたのは…
- キュゥべえ: キミがいたおかげじゃないかな?
- まばゆ: 私の…?
- キュゥべえ: ボクたちと違って、人間の心は 同じ出来事を並列で処理できない
- キュゥべえ: 同じ時間を繰り返すことは 人間にとっては大きな負担だ
- キュゥべえ: 唯一の相談相手であるキミは 彼女の心の支えになったはずだ
- キュゥべえ: 支えを失った事実は 彼女の心の安定を崩す
- キュゥべえ: そんな状態でワルプルギスの夜が 倒せるとは、ボクには思えないな
- まばゆ: じゃあ、どうしろって 言うんですか?
- まばゆ: 私だって…暁美さんの 力になりたい!
- まばゆ: 彼女のそばにいて、願いが叶う ところを見届けたい…
- まばゆ: でも、でも…!
- まばゆ: 私の未来はもう決まってます…
- まばゆ: 自分が過去に魔女にした 魔法少女の呪いを受けて…
- まばゆ: 私も、魔女になるんです!!
- まばゆ: それが、私の運命なんです!!
- ???の声: そんなこと、ないです
- まばゆ: え…
- まばゆ: 鹿目さん…?
- まどか: キュゥべえから、聞きました わたしのためなんですよね?
- まどか: わたしを救うために…
- まどか: ほむらちゃんと 一緒に戦ってくれたんですよね?
- まばゆ: キュゥべえ、まさか…
- キュゥべえ: そうだよ、ボクは推測できる 限りのことを、まどかに話した
- キュゥべえ: 確かに今、キミは袋小路にいる
- キュゥべえ: 自分の罪の記憶を消すことさえ 許せないだろう
- キュゥべえ: キミに必要なのは 魔法少女の奇跡なんだ
- まばゆ: やめてください
- まばゆ: 私には、救いなんて必要ない…
- まどか: 違いますよ
- まどか: 魔法少女は、奇跡を起こす 存在なんですよね?
- まどか: 救いを求めて魔法少女になって 行き着く先が絶望だなんて…
- まどか: そんなの、絶対おかしいです!
- まばゆ: 鹿目さん、だめッ!!
- まどか: キュゥべえ、お願い!
- まどか: まばゆさんを絶望から 救ってあげて…!!
- [Then the game redirects you to read Film.0 and Film.1-0 of main story. After that, it brings you back to the second half of Film.12 below.]
- FILENAME: text_913117-100.txt [Day 17]
- まどか: …………
- まばゆ: …………
- まどか: まばゆさん、あの…
- まどか: どうですか?
- まどか: フィルムの中に、希望は 見えましたか…?
- まばゆ: 魔法少女の、奇跡は… つらいです
- まどか: …………
- まばゆ: とっても、つらい
- まばゆ: 真実を知っても 過去は消えない
- まばゆ: いずれ、報われると知っていても 犯した過ちは消えません
- まばゆ: 私の胸の中に 澱みのようにたまって…
- まばゆ: ソウルジェムの濁りは 絶対に消えません
- まどか: まばゆさん…
- まばゆ: そして、苦しいのは 巴さんも同じです
- まばゆ: 「ずっと、私に近づきたくて でも、近づくことができなくて」
- まばゆ: 「何度も、何度も 苦しい時間を繰り返して…」
- まばゆ: 「この世界では、魔女にも なってしまうなんて…」
- まばゆ: 「私と一緒に、魔女になる 運命だなんて…」
- まばゆ: 「そして、絶望でループの度に 魔女になる私を…」
- まばゆ: 「暁美さんが、何度も 倒さなければならないなんて…」
- まばゆ: 「そんな未来は、ゴメンです!」
- まばゆ: 私は、運命を 乗り越えてみせる!
- まばゆ: 自分の視た未来を 変えてみせる!
- まどか: はい! まばゆさんなら、できます!
- キュゥべえ: 同感だよ それでこそ魔法少女…
- チャキン!
- まばゆ: 私を出し抜いたつもりですね
- まばゆ: 最初からそうやって、私を利用 するつもりだったんでしょう?
- まばゆ: あなたは私が、孤独な暁美さんと 友情を育むように仕向けた
- まばゆ: 簡単には、暁美さんの心が 折れないように
- まばゆ: 鹿目さんが、その因果を十分に 溜め込むことができるように
- キュゥべえ: なんのことかな?
- キュゥべえ: もしキミを利用しようとした 個体がいるとしても…
- キュゥべえ: ボクと時間の連続性はないし 与り知らないところだよ
- まばゆ: それは幸いでしたね
- まばゆ: もしあなたがその個体なら きっと今頃地団駄踏んでいますよ
- まばゆ: 自分は、なんて未来を 導いてしまったんだろうって
- キュゥべえ: それは、どういう意味だい?
- キュゥべえ: キミはまどかの奇跡で、一体 未来になにを視たんだ?
- まばゆ: にひひ…答える必要はないですね
- まばゆ: あなたと時間の連続性はないし 与り知らないところですから
- ほむら: まばゆ、聞こえる?
- まばゆ: は…はい!
- ほむら: 巴マミを見つけたわ
- ほむら: 今すぐ、学校に来てちょうだい
- まばゆ: わかりました!
- まどか: あ…あの… まばゆさん?
- まばゆ: …はい
- まばゆ: 鹿目さんも、一緒に来て下さい!
- FILENAME: text_913117-110.txt
- まばゆ: 暁美さん!
- ほむら: まばゆ それに…
- まどか: こんばんは、ほむらちゃん
- ほむら: …まどかまで
- まばゆ: ごめんなさい!暁美さん!
- まばゆ: 私…あなたに、嘘を…
- ほむら: …はぁ
- ほむら: 未来視の嘘なんて 最初からわかっていたわよ
- まばゆ: えっ…
- ほむら: まどかが契約するか あなたが魔女になるか…
- ほむら: あるいはその両方か
- ほむら: 覚悟はしていたわ
- まばゆ: 私も、巴さんも 魔女にはなりません
- まばゆ: そのために、鹿目さんが 契約してくれました
- まばゆ: 止められなくて すみませんでした!!
- ほむら: はぁ…
- ほむら: 仕方ないわね まどかはそういう性格だもの
- ほむら: その優しさを… 私は、責められない
- ほむら: だから、せめて…
- ほむら: 巴マミを、魔女になる運命から 救いましょう
- まばゆ&まどか: はいっ!
- 杏子: しっかしさぁ… こいつは結構厄介だぞ
- まばゆ: 佐倉さん!
- ほむら: 巴マミを見つけてくれたのは彼女よ
- まばゆ: あ、あの…スミマセンでした
- 杏子: 謝るのはこっちさ
- 杏子: 事情はザックリほむらに聞いた
- 杏子: 記憶を切ったんじゃないかって 疑っちまって、すまなかったな
- まばゆ: いいえ 怒るのは当然だと思います
- まばゆ: 人の記憶を操作するなんて 本来許されることじゃないです
- 杏子: じゃあ…もう、切らないのか?
- まばゆ: …………
- まばゆ: 正直なところ、わかりません
- まばゆ: でも、もし、他に方法が ないときは…
- まばゆ: それをするのは 私の役目だって思います
- 杏子: …そうか
- 杏子: マミにも、そういう仲間が ちゃんといたんだな
- まばゆ: さっきまで、忘れちゃってて 申し訳なくはありますが…
- ほむら: さあ、急ぎましょう
- ほむら: 巴マミのソウルジェムは もう限界よ
- ほむら: 彼女は、私の言葉を否定するため 自ら魔力を使い果たしかねない
- まどか: みんなで話せば、きっと…
- 杏子: そう、上手く行くといいけどな
- まどか: え…?
- 杏子: なんのためにマミが 学校で待ち伏せていると思う?
- FILENAME: text_913117-120.txt
- まばゆ: 巴さん! お願いします!
- まばゆ: 私の話を、聞いて下さい!
- ほむら: …………
- ほむら: …返事がないわね
- ほむら: でも、気配はある…
- 杏子: おい、マミ! いい加減に腹を括りやがれ!
- まどか: マミさーん!お願いだから…
- マミ: …………
- まどか: !
- まばゆ: 巴さん!
- まばゆ: ああああ、あの… あの、ですね
- まばゆ: 巴さんが信じたくない気持ちも わかります
- まばゆ: でも、私の話を…
- マミ: そんなのは、要らない
- まばゆ: 巴さん…?
- マミ: もしそれが真実だとしたら…
- マミ: 私はこんな世界、必要ないもの
- まばゆ: そんな…
- マミ: まばゆさん、お願い 嘘だと言って
- マミ: 私と一緒に、逃げましょう
- マミ: 私たちに救いが 待っている場所まで
- まばゆ: …………
- 杏子: これ以上の説得は無駄だな
- ほむら: ええ、そうね
- ほむら: まばゆ、行くわよ
- カチッ
- ほむら: …!?
- マミ: どうしてここで待ち受けたと 思っているの?
- 杏子: 床中に、リボンが…?
- ほむら: これじゃ、時間を止めても 意味がない…
- マミ: ええ、ここで私を出し抜ける なんて、思わないことね!
- ほむら: ッ!!
- 杏子: っ!やっぱり仕込んでやがった!
- まばゆ: うわわっ!捕まっちゃった…!
- マミ: 安心して、まばゆさん!
- マミ: 今、あなたにかかった洗脳を 解いてあげる…!
- まばゆ: ぐ…ああ…!
- まどかの声: っ!
- まばゆ: わたたっ!
- まどか: 大丈夫ですか、まばゆさん!?
- まばゆ: え、ええ…ありがとうございます
- 杏子: やるじゃん、ルーキー
- まどか: えっ、あ、どうも…!
- マミ: 抵抗する気なら…
- マミ: 容赦はしないわ!
- まばゆの声: なっ!?
- 杏子の声: 危ないッ!
- まどか&ほむら: 「きゃっ!」 「くっ!」
- マミ: 私とまばゆさんの 邪魔をしないで!
- マミ: こんなはずじゃなかった…!
- マミ: 私は、ただ、ただ… みんなを守りたくて…
- マミ: 魔法を、誰かのために 使いたくて、それで…
- まばゆ: 巴さん
- まばゆ: 記憶が、過去が あなたを苦しめるなら、私は…
- チャキッ…
- マミ: まばゆさん…
- まばゆ: あなたのフィルムを切ります
- マミ: やめて…やめて…
- まばゆ: やめません
- まばゆ: だって、巴さんは…
- マミ: 巴さんって、呼ばないでえッ!!
- まばゆ: ッ!!
- ほむらの声: まばゆッ!
- まばゆ: 大丈夫です!
- まばゆ: 今の私には、動きが 手に取るようにわかる!
- まばゆ: 私は、彼女とずっと同じ時を 過ごしてきたから!!
- マミ: 違う、違う!
- マミ: 私の知っているまばゆさんは そんなこと、しないッ!!
- まばゆ: 待ってッ!!
- マミ: …ッ!
- まばゆ: 逃げないで!
- マミの声: 来ないでえッ!!
- ほむら: みんな!まばゆに援護を!
- 杏子: おうっ!
- まどか: はいっ!
- まばゆ: ありがとうございます、皆さん
- まばゆ: でも…
- まばゆ: 彼女のことを一番良く 知っているのは私!
- まばゆ: 「失われたフィルムに 刻まれていた記憶」
- まばゆ: 「初めて出会った時のこと…」
- まばゆ: 「一緒に魔法の練習を した時のこと…」
- まばゆ: 「未来予知の魔法を 初めて知ったときのこと…」
- マミ: やめて!やめて! 私に思い出させないで!
- マミ: あなたは、そうやって 私の中のあなたの記憶を…!
- まばゆ: ごめんなさい
- まばゆ: 最初から、そうしておけば 良かったんです
- まばゆ: 私だけ自分の記憶をなくして あなたに私を残すなんて…
- まばゆ: あの時、私は弱虫で、あなたから 消え去りたくなくて…
- まばゆ: だから 意識を逸らしてしまっていました
- まばゆ: でも今は、それがあなたを 苦しめ続けたことを知ったから…
- マミ: いや…だめ、まばゆさん… それは…それだけは…!!
- まばゆ: 大丈夫ですよ、マミさん
- マミ: まばゆさん…
- まばゆ: 例え、記憶は消えても…
- まばゆ: 私たちが一緒にいた 事実は、消えないから
- まばゆ: 私たちがいた過去は 遠い未来に繋がって…
- まばゆ: その先には、魔法少女の… 皆の、希望が待っているから…
- マミ: まばゆさん…
- まばゆ: だから…マミさん
- まばゆ: 私を、信じて
- マミ: まばゆさん…
- マミ: …………
- マミ: 私たち…友だちだったよね?
- まばゆ: うん
- まばゆ: ずっと、ずっと、友だちだよ
- FILENAME: text_913132-010.txt [Day 32]
- 「本日午前7時、突発的異常気象に 伴い避難指示が発令されました」
- 「付近にお住まいの皆さまは」
- 「速やかに最寄りの避難場所への 移動をお願いします」
- まばゆ: …………
- まどか: …………
- 杏子: …………
- マミ: …………
- ほむら: みんな、私の計画につきあって くれて、感謝するわ
- ほむら: 基地からの兵器強奪 各箇所への設置…
- ほむら: みんなのおかげで、当初の目標の 7割が達成できた
- ほむら: 事前にできる限りの準備は したつもりだったけれども…
- ほむら: 正直、ここまでできるとは 思わなかったわ
- ほむら: 心から感謝する ありがとう
- まどか: えっと…これもみんな 作戦が良かっただけで…
- まばゆ: 細部の詰めはともかく 根本の発想が画期的でしたね
- 杏子: 魔法だけじゃ足りないんだから 物理で叩く
- 杏子: 当たり前だろ?
- マミ: 問題はこれでワルプルギスの夜が 倒せるのか、ね?
- まばゆ: …………
- まばゆ: 暁美さん
- ほむら: ええ、いつでもいいわ
- まばゆ: それでは…
- まばゆ: 失礼します!
- まどか: …………
- 杏子: …………
- マミ: …………
- ほむら: どう、まばゆ?
- まばゆ: 起爆スイッチが新しいのに 変わってました
- まばゆ: 不具合かと思うので 予備のものと取り替えて下さい
- まどか: わかりました!
- まばゆ: それから、 誘導の場所がちょっとズレてます
- まばゆ: A-7から23までのミサイルを 時計回りに5度動かして下さい
- 杏子: オッケー、あたしがやっとくよ
- マミ: それで、他には?
- まばゆ: ないです
- まどか: っていうことは…
- まばゆ: はい!
- まばゆ: みんなで力を合わせて バッチリ倒せちゃいます!!
- まどか: やった!
- 杏子: よし
- マミ: …………
- ほむら: …………
- ほむら: みんな、聞いたわね!
- ほむら: 力を合わせて ワルプルギスの夜を越えるわよ!
- みんな: 「はいっ!!」
- FILENAME: text_913132-020.txt
- マミ: ねえ、愛生さん?
- まばゆ: はっ、はい!
- まばゆ: なんでしょう、巴さん?
- マミ: 本当に…ワルプルギスの夜は 倒せるのよね?
- まばゆ: あ、あははははは! なに言ってるんですか!
- まばゆ: 私の未来視は、どうやっても 当たっちゃうんですよぉ~
- マミ: そう…
- マミ: 疑っちゃってごめんなさいね
- まばゆ: あ、いえいえ 不安になるのもよくわかります!
- マミ: 不安…そう、不安、なのかしら?
- マミ: 私ね、佐倉さんだけじゃなく みんなと一緒に活動できて…
- マミ: それで、とても毎日が 充実しているはずなのに…
- マミ: でも、なぜか 物足りないっていうか…
- マミ: 胸の中に、穴が開いている みたいっていうか…
- マミ: 大切なものを なくしてしまっているような…
- まばゆ: …………
- マミ: 愛生さん?
- まばゆ: あー、わかります
- まばゆ: 巴さんの気持ち、よくわかります
- まばゆ: 私も前に、そういう気持ちに なったことがあって…
- まばゆ: あー、なんだろ? なんていうか…つらいなあ…
- マミ: 大丈夫? 少し、休んで…
- まばゆ: いえいえ! 休んでなんていられません!
- まばゆ: 最後まで全力でやりましょうね! 巴さん!
- まばゆ: (携行対戦車弾が唸り…)
- まばゆ: (タンクローリーが爆発する)
- まばゆ: (巡航ミサイルが飛び交い…)
- まばゆ: (C4が一斉に点火する)
- まばゆ: (でも…)
- まばゆ: (ワルプルギスの夜は やっぱり、倒せない)
- まばゆ: (私が視た、フィルムの通りだ)
- ほむら: まばゆ
- まばゆ: ごめんなさい
- ほむら: 謝らなくていい
- ほむら: あなたが嘘をついていたこと 私にはわかっていたわ
- まばゆ: ですよね…
- まばゆ: (次はもっと、うまく 嘘をつかなきゃな…)
- まばゆ: …………
- ほむら: さようなら、まどか…
- まばゆ: (そして、最後の 砂時計がひっくり返る)
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