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MagiReco Main Story Chapter 7 Episode 2 JP Text

Aug 10th, 2021 (edited)
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  1. FILENAME: text_102802-1_KPw7G.txt
  2. かごめ: ユニオンと時女一族が プロミストブラッドと決着をつけにいく。
  3. かごめ: リヴィアさんから話を聞いた私は、 ヨヅルさんと月出里ちゃんも含めた ピュエラケアの3人に守ってもらいながら 戦場となる二木市で取材を続けることにした。
  4. かごめ: 現地に向かう電車の中で私は、 紅晴さんが決戦の場所にホームを選んだのは、 作戦としての意味合いだけじゃなく、 かつての仲間の前で恨みを晴らしたいと 思っているからだと考えていた。
  5. かごめ: それは結果的に正しかったけど、 凪の時間に取材を進める中でわかってきたのは、 復讐を前にして思いを巡らせていたのは、 他の人たちも同じだったということ。
  6. かごめ: 今となっては聞くこともできなくなった 想いもあるけれど、 きっと他の人と変わらず走馬灯のように これまでのことを巡らせていたと思う…。
  7. 結菜: 「血の惨劇の原因が神浜にあるとわかり 虎屋町、竜ケ崎、蛇の宮の3つの地が 血の契りをもって神浜への復讐を誓い合った」
  8. 結菜: 「あれから神浜の魔法少女を皆殺しにするために さくやとらんかには神浜に潜入してもらい キモチの石をそろえるために争いを続けてきた」
  9. 結菜: 「だけど、ふたりの潜入時から企ててきた計画は キモチから課せられたルールのせいで不発… あれから歯車が一気に狂いだして 私たちの方が追い込まれるに至ってしまった…」
  10. 結菜: 「だけど復讐は 私たちの勝利をもって果たしてみせる」
  11. 結菜: 「今宵、私たちプロミストブラッドが!」
  12. 結菜: 「二木の魔法少女が!」
  13. 結菜: 「全てのキモチの石を手に入れるわよぉ!」
  14. 鈴鹿 さくや: …………
  15. 鈴鹿 さくや: …私たちは心友
  16. 南津 涼子: だからもう会わない
  17. 鈴鹿 さくや: 全ての戦いが終わったその時は…
  18. 南津 涼子: ああ、本当の親友になろう
  19. 鈴鹿 さくや: ありがとう
  20. 鈴鹿 さくや: もし戦場で私に出会っても
  21. 南津 涼子: 死なない 殺されない
  22. 鈴鹿 さくや: うん…
  23. 南津 涼子: …………
  24. 鈴鹿 さくや: (ついにかち合うときが来たけど 私に殺されないでよ…南津サン)
  25. 智珠 らんか: …………
  26. 智珠 らんか: 最初から友だちなんて 有り得なかったのよ
  27. 智珠 らんか: ただ、これは本音だけどさ 敵じゃなかったら友だちになれた
  28. 智珠 らんか: 実際、アタシだって揺らいだよ 一緒に遊べて楽しかったし
  29. レナ: …………
  30. ももこ: やめろ
  31. ももこ: 今さら友だちぶられても こっちは地獄でしかないんだよ
  32. 智珠 らんか: (神浜の奴らはみんな、 殺すつもりだったのにね…)
  33. ひかる: …………
  34. 結菜: だから、約束してちょうだい
  35. 結菜: そのハンカチを 絶対になくさないこと
  36. 結菜: それと、いつでも返せるように 私の傍で力になること
  37. 結菜: これが、そのハンカチを あなたにあげるための条件よぉ
  38. ひかる: (これで最後なら死地まで共に 行くっすよ、結菜さん…)
  39. アオ: …………
  40. 樹里: お前の覚悟、 どう見せてくれるんだ?
  41. アオ: 見せろって言われても…
  42. アオ: 元からわたしは覚悟してたよ 神浜の連中に復讐するために
  43. 結菜: 誰かを殺すことになっても ためらいなくできるのかしらぁ?
  44. アオ: …………
  45. アオ: (必ず、やり遂げる…)
  46. アオ: (蛇の宮のみんなのために…)
  47. アオ: (そして平穏を手に入れる! 次は二木の天辺に行って…!)
  48. 樹里: …………
  49. 樹里: 私が倒してえのはな 同じ二木の仲間の結菜じゃねえ!
  50. 樹里: 竜ケ崎の私をぶっ潰した 虎屋町の紅晴結菜だッ!!
  51. 結菜: でも、これ以上は 互いに死ぬかもしれない…
  52. 結菜: ッ…
  53. 樹里: じゃないと意味がねえ…
  54. 樹里: あの時のお前じゃねえと 私の病巣は消えやしねえ!
  55. 樹里: (終わったら終わったで、 元鞘な気がするんだよなぁ…)
  56. 樹里: (また二木は樹里サマのせいで 荒れるに決まってる)
  57. 結菜: 既に神浜の魔法少女は動き出して 二木へ向かってるみたいよぉ
  58. 結菜: 覚悟ができた人は結成時と同様に この鉄骨を鳴らしなさぃ…
  59. 結菜: 窮地を利用して、 ここで決着を付けるわよ!!
  60. …………
  61. ガンッ
  62. ガンッ
  63. ガンッ
  64. リヴィア: 始まるなぁ
  65. かごめ: はい…
  66. かごめ: 聞こえてくるけたたましい音。
  67. かごめ: 鉄骨を叩く重々しい音は、 二木の魔法少女たちが抱き続ける恨みの表れで、 その音の数が増えるにつれて、 多くの少女たちが怒っている顔が目に浮かぶ。
  68. かごめ: みんな救われたいのに 救われたい形が違うから起きてしまう争い。 本当は手を取れたかもしれないのに、 今はもう何人もの魔法少女の死を通して、 戻れないところまで来ている。
  69. かごめ: 誰ひとりとして 自分たちが報われる姿を想像できないまま、 戦いの火蓋が切られた。
  70. かごめ: この戦いで得た傷は、 今も私の体で疼いている。
  71.  
  72. FILENAME: text_102802-2_KPw7G.txt
  73. 結菜: 「ユニオンと時女一族が警戒するのは 地理的に有利な私たちに動かされて 一網打尽にされるということ」
  74. 結菜: 「それを踏まえると、倒す相手を絞った上で 目立たないように少数で 侵入してくると考えられるわぁ」
  75. 結菜: 「標的になるのはもちろん、 キモチの石を持っている私たち3姉妹」
  76. 結菜: 「恐らくひとりずつ的を絞って攻めてきた上で こちらを殺そうとしてくるはずよぉ もしくは、甘い彼女たちのことだから 交渉するための捕獲が目的かもしれないわぁ」
  77. 結菜: 「だから、いくつかのパターンを想定して 動きましょぅ…」
  78. 結菜: メンバー全員で来た場合はありがたい話よ さっき話した通り、こちらから一斉に ユニオンと時女一族に打撃を与えましょぅ
  79. 結菜: 次に、ひとりかふたりで現れた場合は各個撃破
  80. 結菜: ある程度、纏まって来た場合は分断
  81. 結菜: 分断したあとは各個撃破のときと同様に 地の利を活かしてひとりずつ潰すか 最低限、散り散りにさせてちょうだぃ…
  82. 結菜: あとは、ユニオンと時女一族を まとめる機会を見つけて 彼女たちに逃げ道を作って合流させれば
  83. 結菜: 手間をかけずに消せるはずよぉ
  84. 結菜: やっぱり少数で来たわねぇ…
  85. 結菜: 最初にキモチの石を持つ私たちが 打撃を受ければ
  86. 結菜: こちらの出鼻が挫かれて 動き辛くなる
  87. 結菜: ここまで想定の範囲内ねぇ
  88. 結菜: さくや、仲間をひとり こちらに寄越してちょうだぃ…
  89. 鈴鹿 さくや: ユニオンが来た?
  90. 結菜: ええ、環いろはと二葉さな 今、魔力を探知してるみたいよぉ
  91. 鈴鹿 さくや: わかった
  92. 鈴鹿 さくや: 結菜の想定通りみたいだし 神浜に行ってない子を向かわせる
  93. 結菜: えぇ
  94. 結菜: 近くのファストフード店に 向かわせてちょうだぃ…
  95. 鈴鹿 さくや: わかった
  96. 結菜: 逆に出鼻を挫いてあげるわぁ
  97. こうやって話してるだけで 大丈夫ですか?
  98. 結菜: ええ
  99. 結菜: 相手に気付かずに 談笑している私を見せておけば
  100. 結菜: あなたと別れたあとで 向こうから接触してくるはずよぉ
  101. 結菜: …………
  102. 結菜: (ただ、保険をかけておくのが 賢明かもしれないわねぇ…)
  103.  
  104. FILENAME: text_102802-3_KPw7G.txt
  105. 結菜: それじゃあ、また何かあれば 相談してちょうだぃ
  106. はい、よろしくお願いします
  107. 結菜: …………
  108. 結菜: (微かにだけど気配はある…)
  109. 結菜: (来たわね)
  110. 結菜: 環いろは…
  111. 結菜: 伝えた通り、 二木に来たのねぇ…
  112. いろは: むしろ来させるために、 伝えたんですよね…?
  113. いろは: この戦いで8つの石を 集めるつもりですか…?
  114. 結菜: それと、 あなたたちを屠るために…
  115. いろは: 私はここで8つの石が全て 集まるのは良いことだと思います
  116. 結菜: 今日で死人が出なくなるから?
  117. いろは: いえ、今日だって誰も死なない 死なせたくはありません…
  118. いろは: だから、紅晴さん この場で終わらせませんか…?
  119. さな: いろはさん… やっぱり本気なんですね…
  120. いろは: うん…
  121. いろは: 紅晴さんが良いって言うなら 戦いはこの会話で終わる
  122. さな: 無理だとわかっていても 1度だけは…
  123. いろは: うん、可能性がゼロだとしても 私は争いたくないから…
  124. 結菜: ここで手打ちにするつもりぃ?
  125. いろは: …………はい
  126. 結菜: 本当に、虫唾が走るわぁ…!
  127. さな: 大丈夫ですか…!?
  128. いろは: うん、ありがとう!
  129. 結菜: これが私の答えよぉ
  130. いろは: それなら、 これが私たちからの答えです!
  131. 結菜: やっぱり、来たわね…!
  132. やちよ: 大庭樹里も笠音アオも 全体の指揮はできないはず
  133. やちよ: あなたを捕えれば、 多少なりとも足元が揺らぐわ!
  134. 鶴乃: ゴー!フェリシア! このまま紅晴結菜に不意打ちだ!
  135. フェリシア: おっしゃあ!
  136. フェリシア: オマエには世話になったから、 全力でぶちかましてやるぜー!
  137. フェリシア: ドッカーーーーーンッ!!
  138. 結菜: 大ぶりすぎるって、 多少は学習しなさぁぃ…!
  139. 結菜: なっ…
  140. 結菜: いったい何人で来たの…?
  141. うい: わたしたちみかづき荘 だけじゃないよ
  142. ももこ: そちらには さんざっぱら弄ばれてるからね
  143. レナ: 力技でもいいから、 アンタをさらうつもりよ
  144. 結菜: そんなにまとまって… わざわざ的になりにきたの…?
  145. ターーーン!
  146. 結菜: っつ!!
  147. 結菜: まさか、時女一族まで…!?
  148. 旭: 的になるのは そちらだったようであります
  149. 静香: あなたへの怒りは、 ここで纏めて返させてもらうわ!
  150. 結菜: (この数が気配を消して 近付いて来られるだなんて…)
  151. 結菜: (いえ、二葉さなが限界まで 引き連れていたとしたら…)
  152. 結菜: …そう、確実に私を獲る気…
  153. やちよ: 降伏してキモチの石を渡せば 悪いようにはしないわ
  154. やちよ: 今日はユニオンや時女一族に とっても最後の戦い
  155. やちよ: 断れば、どんな手段をとってでも あなたを捕えるわ
  156. 結菜: (そうやって指揮系統を潰して 下が混乱してる間に叩く…)
  157. 結菜: (最も崩れやすいひかるから 狙うつもりかしらぁ…)
  158. 結菜: あえて危険を冒してでも、 頭である私から消そうとする
  159. 結菜: ふふ、最後らしい 乱暴で素敵なやり方ねぇ
  160. 結菜: けど、詰めが甘ぃ
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  162. FILENAME: text_102802-4_KPw7G.txt
  163. いろは: これ、プロミストブラッドの 魔力反応!?
  164. 鶴乃: ひとり…ふたり… たくさんこっちに迫ってるよ!
  165. ちはる: 四方から来てる… こっちの動きが漏れてた…?
  166. 結菜: 保険をかけておいて正解ねぇ
  167. 結菜: (ただ、完全に囲まれないような 位置取りをしてるわねぇ…)
  168. 結菜: みんな聞いて
  169. 結菜: 今のユニオンと時女一族を まとめて囲むことはできないわぁ
  170. 結菜: まずは担当する相手を決めて、 分断を図るわよぉ
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  172. FILENAME: text_102802-5_KPw7G.txt
  173. 樹里: おらあ!
  174. 樹里: 燃えたいヤツは 樹里サマのところに来やがれ!!
  175. 鶴乃: うわわっ!
  176. 鶴乃: 紅晴結菜との間に 壁を作られちゃったよ…!!
  177. 樹里: こっちは分断した! 姉さんを頼んだぞ馬!!
  178. ひかる: ったり前っすよ!!
  179. ひかる: 大丈夫っすか結菜さん!
  180. 結菜: さすが、ひかるね 駆けつけるのが早いわぁ
  181. ひかる: 結菜さんの馬っすから 当然っすよ!
  182. ひかる: それより、早く次の指示を!
  183. さな: ぅ…どうしよう…
  184. さな: 紅晴さんを囲んでたのに 崩されちゃった…
  185. うい: それに、なんだかおかしいよ さなさん…
  186. 鈴鹿 さくや: 何人か纏めてこっちに来て! 時女一族も分断するよ!
  187. 待ってて!すぐに行く!
  188. うらら: 他にも何人か連れて行くんよ!
  189. 智珠 らんか: また、アタシの前で 無様な姿をさらしに来たわけ?
  190. レナ: 次に泣くのはそっちだから 謝ったって許さない
  191. 智珠 らんか: どこまで強がれるか見ものだわ ほら、みんな行くよ!
  192. うい: 何だかプロミストブラッドの人、 数が多すぎる気がする…
  193. やちよ: こんな人数どうやって…!
  194. いろは: 見たことがない顔がたくさん… 選抜されてない人が混ざってます
  195. いろは: どうして戦えるの…?
  196. やちよ: 私たちがキモチのルールの 抜け穴を見つけたように
  197. やちよ: プロミストブラッドも 何か気付いたのかもしれない…
  198. やちよ: こうなったら…!!
  199. やちよ: みんな聞いて!
  200. やちよ: 相手の数はどう見ても 12人を軽く越えてるわ!
  201. やちよ: このまま包囲されたら 相手に潰されるのは時間の問題
  202. やちよ: ツーマンセル以上で 互いに背中を守る体勢を作ったら
  203. やちよ: 急いでこの場を離脱して!
  204. やちよ: 相手も分散させたあとで 改めて合流するわよ
  205. やちよ: いろは!
  206. いろは: はい、やちよさん!
  207. アオ: 絶好のチャンスを逃すほど 甘いプレイはしないからね~
  208. いろは: キャッ!
  209. やちよ: あなたは…!
  210. アオ: そっちの考えてることは お見通しだよ?
  211. アオ: テヘッ
  212. 結菜: 二木で待機していたメンバーなら 結界に飛ばされずに攻撃できる
  213. 結菜: 検証通りの結果が出た以上、 このまま計画通りに進めるわぁ!
  214. 結菜: ユニオンと時女の連中が、 ツーマンセル以上になるなら
  215. 結菜: 計画通り数の利を活かして分断!
  216. 結菜: ひとりにさせたら、相手は 右も左もわからない赤子も同然!
  217. 結菜: 私たちは土地勘を活かして 1匹ずつ始末していくわよぉ!!
  218. はいっ!!
  219. 静香: すなお!ちゃる! っ、離された…!
  220. 結菜: さぁて、時女の本家
  221. 静香: …………
  222. 結菜: 久しぶりにやりあいましょぅ…
  223. ヨヅル: これは、私たちが思っていたより かなり熾烈な戦いですね
  224. 月出里: ふんむ、ふんふむむむふむ
  225. リヴィア: ユニオン側の結菜ちゃんを 捕まえるって策も
  226. リヴィア: 相手の司令塔を奪うって考えたら 無駄のないやり口やねんけどな
  227. 月出里: ふんむ、ふっむんふむんむむ?
  228. リヴィア: ん、なんて?
  229. ヨヅル: なんで失敗しちゃったの? と、聞いてますね
  230. リヴィア: こればかりは結菜ちゃんの勘が 鋭かったって話やろ
  231. かごめ: みんな二木の中で 散り散りになっていく…
  232. リヴィア: 危険な原住民のいる森の中で みんなひとりぼっち…
  233. リヴィア: これは、1発目を挫かれた ユニオン側はえらいこっちゃやで
  234.  
  235. FILENAME: text_102802-6_KPw7G.txt
  236. 結菜: ある程度の人数で来た場合は分断
  237. 結菜: 背中を守り合える状況を作らせなければ 相手も土地勘がない場所で追い立てられるだけ
  238. 結菜: 状況を見ながら誰かと合流しようとしたときは ゲリラ的に攻撃して疲弊させてやりなさぃ
  239. 結菜: ユニオンも時女一族も 逃げながら心と体が磨耗していけば いずれ追い詰められるわぁ
  240. 結菜: そして、相手が水を欲しがれば逃げ道を与え 私たちは追撃して追い詰めていく
  241. 結菜: 最終的には一網打尽にするのが目的だけど 殺せるチャンスがあるのなら いくらでも殺してしまいなさぃ…
  242. 結菜: 近くにいるのは時女静香… 以前あなたに放った言葉が 今になって自分の心に刺さるわぁ…
  243. 結菜: たった1度の願いばかりか、 人生の全てが他人のため
  244. 結菜: 自分の命は 誰の命なのかって思うわぁ
  245. 静香: …あまり馬鹿にすると、 許さないわよ
  246. 結菜: ユニオンの連中ですら、 利他の中に利己を持ってる
  247. 結菜: 対して全てが利他である あなたの魂は
  248. 結菜: 他人がいないと存在できない 抜け殻のようなものよぉ
  249. 結菜: あなたに対して嫌な気持ちを抱いたのは 私も自分の命を 二木の仲間に捧げていたから…
  250. 結菜: それに気付いた今となっては 誰かのために命を張れる気持ちがわかる だけど、見知らぬ他人のために身を賭すぐらいなら 私は愛する二木の仲間のために血を流して あなたたちの意志を打ち砕くわぁ…
  251. 静香: っ、はぁ…はぁ…
  252. 結菜: 辺りを見たところで誰もいないわ 妙な期待はよしなさぃ
  253. 静香: それなら、あなたの仲間も いないってことよね
  254. 静香: ふっ!
  255. 結菜: 向かってくる…!?
  256. 静香: 助けを求められないなら 自分で状況を変える
  257. 静香: あなたを倒して!
  258. 結菜: 日の本を守る刃っていうのは、 ただの脳筋なのかしらぁ…
  259. 結菜: はっぁあッ!!
  260. 静香: グッ!
  261. 結菜: やられるのはあなたよ 利他主義の田舎娘!
  262. 静香: しまっ…!
  263. 結菜: ガードは無意味!
  264. 結菜: 後ろよ、やりなさい!
  265. その命もらったぁっ!
  266. 静香: ぐっ、ァアッ!
  267. 静香: グッ、ケホッ…ゥ
  268. トドメ!
  269. 静香: ふっ…ッくぅ
  270. はずしたか…
  271. 結菜: さぁ、逃げなさい…惑いなさい…
  272. 静香: いえ、退かないわ
  273. 静香: あなたみたいに自分勝手な人に 時女の本家は背を見せない
  274. 結菜: あなたから見て、 私は本当に利己的かしらぁ…?
  275. 静香: 何をわかりきったことを急に…
  276. 結菜: 改めて自分を見つめて思うのよ むしろ私はあなたに似てるって
  277. 静香: どいつもこいつも…
  278. 静香: 似てるだのなんだの言って 腹立たしいことこの上ないわ!
  279. さっさと散れ!
  280. 静香: ふぅ…
  281. な、びくとも!?
  282. 静香: 時女一心流・旋風鎌鼬!!
  283. がぁあっ!
  284. 静香: さぁ、次はあなたの番よ
  285. 静香: まだ他にもいる…!?
  286. 結菜: そうあなたは追われる宿命 さぁ、逃げなさぃ…
  287. 静香: っ、どうやって そんな戦える人たちを…
  288. 結菜: ルールの穴を突いただけ
  289. 結菜: さぁ鬼ごっこの続きを はじめましょぅ…
  290.  
  291. FILENAME: text_102802-7_KPw7G.txt
  292. 結菜: 私と似ているだなんて、 あなたには納得できないでしょぅ
  293. 静香: 当然でしょ!
  294. 結菜: それでも本当よ
  295. 結菜: 私の中にあるのは どこまでも二木の魔法少女のこと
  296. 結菜: 彼女たちへの 血塗られた歴史に重ねた贖罪と
  297. 結菜: 悼みと癒しのために 私の命はあるのよぉ…
  298.  
  299. FILENAME: text_102802-8_KPw7G.txt
  300. 静香: ふっ…ふぅ…
  301. 静香: こっちにも…
  302. 静香: はぁ…ふぅ…
  303. 静香: 紅晴結菜と私が似ている…
  304. 静香: 私が日の本に生きる人たちを想って 戦っていることを考えれば 二木に生きる魔法少女たちのために生きる彼女も 私と同じなのかもしれない…
  305. 静香: でも、だとしても 私は自分の誇りを貫いて使命を果たすために 人の命を軽く考えて奪うような真似は 絶対にしない!
  306. 静香: (でも…)
  307. ひめな: 究極の利他ってキレイだけど 中身は空っぽなんだよね
  308. 静香: あなたみたいなのが居ると、 人は幸せになれないわ!
  309. アレクサンドラ: ひめちゃん!
  310. ちはる: 静香ちゃん!
  311. 静香: あれは違う… 私は自分の意にそぐわないからって 藍家ひめなに殺意を覚えたんじゃない…
  312. 静香: もしもそうであれば…
  313. 静香: 私は意を通そうと暴力を振るう 紅晴結菜と同じってことになる…
  314. 結菜: 追いかけっこは ここまでかしらぁ?
  315. 静香: あのときの私は間違っていた… 反省する…私はまだ引き返せる…
  316. 静香: 決めたわ
  317. 結菜: …?
  318. 静香: 私は自分の意を通すために、 あなたのような悪にはならない
  319. 結菜: ふ、ずいぶんな言い方ねぇ
  320. 静香: そして、あなたのように 道を外れる人を
  321. 静香: 増やさないようにしてみせるわ
  322. 結菜: どうやって?
  323. 静香: 「世の平和と笑顔のために 人も魔法少女も道を踏み外さないように導く」
  324.  
  325. FILENAME: text_102802-9_KPw7G.txt
  326. 鈴鹿 さくや: 神浜に潜入した期間も考えると キモチの石を巡る戦いは短いようで長かったし 正直言って、苦労は多かった
  327. 鈴鹿 さくや: だけど、もはや勝敗なんてどうでもいい 私の中にあった復讐の炎は争いの中で燃え尽きて 今はただ結菜を駆り立てる怒りが消えるのを 待っているだけだから
  328. 鈴鹿 さくや: 結菜…誰かを殺すことに慣れてしまっていても 私は結菜が人の命に対して 本当は繊細なのを知ってるよ
  329. 鈴鹿 さくや: だから決着が付いたとき どう転んだとしても結菜はきっと 殺したユニオンのふたりのことで悔いると思う
  330. 鈴鹿 さくや: そして私はさ…
  331. 鈴鹿 さくや: もし戦場で私に出会っても
  332. 南津 涼子: 死なない 殺されない
  333. 鈴鹿 さくや: うん…
  334. 南津 涼子: …………
  335. 鈴鹿 さくや: どういう関係かもわからない 南津涼子っていうヤツを
  336. 鈴鹿 さくや: 数時間だけ親友だったヤツを殺したときに きっと心が死ぬと思う
  337. 南津 涼子: (出だしは良かったけど、 向こうさんも勘が鋭いみたいだ)
  338. 南津 涼子: (はなから切り離して 各個撃破が目的だったなんてね)
  339. 南津 涼子: また来るか…!
  340. このまま両側から叩く!
  341. まずはひとり、頂きます!
  342. 南津 涼子: 時女の3人娘じゃないからって 侮られたら困るよ
  343. 南津 涼子: あたしだって日の本を守った 女の娘である以上
  344. 南津 涼子: ここで膝を付くほど ヤワじゃない!
  345. ぐっ!
  346. アァッ!
  347. 南津 涼子: どけぇッ!!
  348. 「ウァアッ!」 「ウゥッ…!」
  349. 南津 涼子: どうだぃ… 警策でちょいと目が覚めただろ…
  350. 南津 涼子: って、逆に寝ちまったか
  351. 南津 涼子: …………ふぅ
  352. 南津 涼子: (しかし、このままだとジリ貧だ 誰かと合流しねぇとまずい…)
  353. 南津 涼子: ――っ!?
  354. 南津 涼子: あぁ、そうかぃ…
  355. 南津 涼子: ここであんたが出てくるんだね 鈴鹿サン
  356. 鈴鹿 さくや: 追いかけてたわけじゃないけど 宿命かな、南津サン
  357. 南津 涼子: …次にあったら殺し合い
  358. 南津 涼子: それはわかってたんだろ…?
  359. 鈴鹿 さくや: もちろん
  360. 鈴鹿 さくや: だから、 本当は会いたくなかった
  361. 鈴鹿 さくや: それでも私はプロミストブラッド しかも幹部のひとりだ
  362. 鈴鹿 さくや: 相手が南津サンだからって 退いていい理由にはならない
  363. 南津 涼子: そうかい
  364. 鈴鹿 さくや: 約束は守ってもらうよ
  365. 南津 涼子: 鈴鹿サンはあたしを殺しに来る けど、あたしは絶対に死なない…
  366. 鈴鹿 さくや: その矛盾を叶えてよ
  367. 南津 涼子: あぁ、約束だからな
  368. 南津 涼子: ただ、その前にひとつだけ…
  369. 南津 涼子: 鈴鹿サンが自動浄化システムを 手に入れる意味って何?
  370. 鈴鹿 さくや: …南津サンが教えてくれるなら、 私も教えてあげるよ
  371. 南津 涼子: じゃあ、せーので言うか
  372. 鈴鹿 さくや: おっけー
  373. 南津 涼子: せーの
  374. 涼子&さくや: 「本家の迷いを消したいから」 「優しい結菜に戻したいから」
  375. 鈴鹿 さくや: なに、迷いを消したいって
  376. 南津 涼子: ずっと悶々としてるもんだからね
  377. 南津 涼子: 邪念になってる戦いを終えて シンプルに考えて欲しいんだよ
  378. 南津 涼子: それにしても お互いにリーダーのためか
  379. 南津 涼子: 言葉じゃ鈴鹿サンはなびかないし やり合うしかなさそうだ
  380. 鈴鹿 さくや: 既に絶交したはずだから 問題はないはずだよ
  381. 南津 涼子: そうだった
  382.  
  383. FILENAME: text_102802-10_KPw7G.txt
  384. 南津 涼子: 活を入れて目が覚めないなら この地獄の業火で…!
  385. 鈴鹿 さくや: なら、燃えるよりも早く、 命を貰うまで!
  386. 鈴鹿 さくや: 加速!!
  387. 南津 涼子: な、風圧で炎が消えて
  388. 鈴鹿 さくや: もらったよ!!
  389. 南津 涼子: ぐっ、ぁあッ!!
  390. 南津 涼子: くっ…そ、 モロに刃をねじ込みやがってぇ!
  391. 鈴鹿 さくや: グッ!!
  392. 南津 涼子: はぁ…はぁ… 本気で死ぬかと思った…
  393. 鈴鹿 さくや: けど、ソウルジェムは避けてる さすがだよ…ぅっ…
  394. 南津 涼子: トラウマでも作られたら 親友になれねぇだろ…
  395. 鈴鹿 さくや: まだ、私と親友になるのを 諦めてないわけ?
  396. 南津 涼子: そりゃ、当然…
  397. 南津 涼子: 終わらない戦いってもんは ねぇからな…
  398. 南津 涼子: …………
  399. 鈴鹿 さくや: 仲間と合流はできないよ 距離は離されてるはずだからね
  400. 南津 涼子: ほんと、ちゃるもすなおも 全く反応を感じない…
  401. 鈴鹿 さくや: ここで、死ぬかどうか…
  402. 鈴鹿 さくや: プロミストブラッドにとっては 最後の戦いだ
  403. 南津 涼子: …互いに生きてたら どこに遊びに行こうかね
  404. 鈴鹿 さくや: やっぱりまずは手初めに 一緒に食事をするところからだね
  405. 南津 涼子: ふりだしに戻るか
  406. 鈴鹿 さくや: 戻れたらね
  407. 鈴鹿 さくや: はぁあああッ!!
  408. 南津 涼子: りゃあぁッ!!
  409.  
  410. FILENAME: text_102802-11_KPw7G.txt
  411. 樹里: 怒りやストレスを耐えられない樹里サマにとって 気兼ねなく争える魔法少女の世界っつーのは 溜め込んだモンを発散できる最高の場所だった
  412. 樹里: 強いヤツも気にくわねえヤツも ぶっ潰して上に登っていけるのは 樹里サマの性分に合ってるし快感だった
  413. 樹里: けど、姉さんたちが現れて…
  414. 結菜: これからは先輩の遺志を継いで、 私がみんなに安寧を与える
  415. 樹里: なのに力で屈服させないと できないってのは皮肉だなぁ
  416. 結菜: じゃないとあなたは 付いてこないでしょぉ?
  417. 樹里: …ニヒッ…まぁそうだな わかった、降参してやるよ
  418. 樹里: けどな、生かしてたことを 後悔するぞ、お前…
  419. 樹里: 樹里サマの炎は我慢をするほど 溜まっていくのが特徴だ…
  420. 樹里: お前とまたやり合えるって わかったとき
  421. 樹里: それまでに溜めてきた衝動で お前をウェルダンにするからな
  422. 樹里: あれからキュゥべえを消しまくったあとも 魔法少女たちの統率は取れていたけど 樹里サマがダメにしちまって
  423. 樹里: 常に二木に争いの火種をまきながら 樹里サマは姉さんを倒すことに躍起になっていた
  424. 樹里: 要は樹里サマの魔法少女人生は 争いと血で彩られていて 平穏だった時期なんてもんはほとんどない
  425. 樹里: この争いが終わったところで どうなるか想像つかねーよ
  426. 鶴乃: もう! 倒しても倒しても出てくる!
  427. 鶴乃: わたしを倒しても、 キモチの石は持ってないのに
  428. 鶴乃: この反応、やちよだ…!
  429. やちよ: 鶴乃!?
  430. 鶴乃: ししょー! 近くに居るなら合流しよう!
  431. やちよ: こっちも追いかけられてるけど 難しくはない状況ね
  432. 鶴乃: なっ!
  433. 鶴乃: ヌゥゥッ!
  434. 樹里: なぁ、コソコソやりとりする前に 樹里サマと遊んでくれよ
  435. 樹里: この間は痛み分けだったからな 今回は白黒つけようぜ
  436. 鶴乃: 大庭樹里…
  437. やちよ: 鶴乃、大丈夫!?
  438. 鶴乃: ごめん、やちよ… 大庭樹里に捕まった…
  439. やちよ: いえ、こっちも新手よ… 合流は次の機会ね…
  440. やちよ: もしも誰かの魔力を感知したら 声を掛けて無事か確認して
  441. 鶴乃: うん、わかった
  442. 樹里: 邪魔して悪かったな
  443. 鶴乃: いいよ、わたしも前回の決着を 付けるだけの魔力はあるからね
  444. 樹里: 上等だっつーの
  445. 鶴乃: っ!
  446. 鶴乃: ねぇ、ひとつだけ聞いていい? わたし不思議なことがあるんだよ
  447. 樹里: あぁ? 質問だなんて余裕だな
  448. 鶴乃: なんで、大庭さんは そんな楽しそうに戦うの…?
  449. 鶴乃: 命のやりとりをしてるんだよ…?
  450. 樹里: 強いヤツとか気に入らねえヤツを ぶっ倒すと気持ちいいだろ
  451. 樹里: そういう樹里サマの性分 ってのが理由だ
  452. 鶴乃: それだけ…?
  453. 樹里: だから、これが最後の戦いだって 思うと不思議な気分になる…
  454. 樹里: 魔法少女同士が争わない時代は 樹里サマの歴史にないからな
  455.  
  456. FILENAME: text_102802-12_KPw7G.txt
  457. 鶴乃: 争いがない世界なんて きっと、これからも来ないよ
  458. 鶴乃: 最初から争いを求める人に 平穏なんて訪れるはずがない!
  459. 樹里: ひゅー、 いいこと言うじゃねーか
  460. 樹里: じゃあ、争いを生む樹里サマを どうやってオマエは止める
  461. 鶴乃: 争う気が無くなるぐらい、 わたしが燃焼させてあげるよ
  462. 樹里: 最強にしかできねーってか? ざけるな、バーカ
  463. 樹里: 樹里サマを燃えさせるのはな いつだって姉さんだけなんだよ
  464.  
  465. FILENAME: text_102802-13_KPw7G.txt
  466. 樹里: コイツでテメエも ウェルダンだっつーーーの!!
  467. 鶴乃: なっ…
  468. 鶴乃: ァアッ!!
  469. 樹里: ふぅぅ~…
  470. 樹里: さすがにちょっと 魔力を使い過ぎたかもしんねーな
  471. 鶴乃: やっぱり最強だって言っても 完全燃焼は無理かぁ…
  472. 樹里: ハナから無理だっつってんだろ
  473. 樹里: それに、こっちは今まで二木を ひっかき回してきたんだ
  474. 樹里: そう簡単に燃え尽きるほど 小さな炎じゃねーんだよ
  475. 樹里: けど、お前とやりあって 面白い発見はあったな
  476. 鶴乃: なに…?
  477. 樹里: 最強、お前の言う通り、 平穏は訪れねーってことだよ
  478. 鶴乃: 大庭さんを倒さない限り…?
  479. 樹里: あぁ…
  480. 樹里: このキモチの石を巡る争いが 終わったとしても
  481. 樹里: 樹里サマは次に姉さんを屈服 させるために争いを始める
  482. 樹里: どちらかが死ねば また二木は荒れるだろうし
  483. 樹里: みんなが笑顔になるイメージは ちっとも湧いてこねーな
  484. 鶴乃: 不毛なのは自分でも わかっててどうして続けるの…?
  485. 樹里: その不毛が楽しいから そして今を納得できねーからだ
  486. 樹里: つまり止める方法はただひとつ
  487. 鶴乃: 殺せってこと?
  488. 樹里: わかってんじゃねーか
  489. 鶴乃: ――っ!?
  490. 鶴乃: (ユニオンと時女一族の動き… 今なら1箇所に集まれるかも…)
  491. 樹里: おい、逃げんのか!
  492. 鶴乃の声: タイマンにこだわりはないから 戦略的撤退だよ!
  493. 樹里: (ま、これはこれで姉さんの 思惑通りか…)
  494.  
  495. FILENAME: text_102802-14_KPw7G.txt
  496. 智珠 らんか: ユニオンも時女一族も 結菜さんの目論見通りに動いている以上 敵を皆殺しにすることができる
  497. 智珠 らんか: 考えただけで鼓動が早くなって 何とも言えない達成感が込み上げてくるけど その中には、なんか遣る瀬なさも含まれていて 涙が出てくるのはどうしてだろう
  498. やりなさい…らんか…
  499. 智珠 らんか: ――っ!?
  500. 早く教育してあげて
  501. 智珠 らんか: …はい
  502. アオ: クッ!
  503. 智珠 らんか: …………
  504. アオ: アァアアッ!
  505. 智珠 らんか: …………
  506. アオ: フゥッ…やめて… わかった、からぁ…
  507. 智珠 らんか: これでいい…?
  508. ええ、 教育って大切よねぇ
  509. 智珠 らんか: 神浜のヤツらが魔女を奪わなけりゃ アタシは巻き込まれなくて済んだ
  510. 智珠 らんか: 強いヤツになびいて やりたくないことをしなくても… アオたちを苦しめなくても良かった
  511. 智珠 らんか: それなのに… アンタのせいでアタシの心はグチャグチャだ どう責任とってくれんの…レナ
  512. レナ: もう、ちょろちょろと うっとうしい!
  513. グッ…
  514. レナ: せっかく、かえでとももこの 魔力を感知したのにサイッアク…
  515. レナ: あぁ…また擦れ違った…!
  516. レナ: (でも、ただ引き離されてる わけじゃなさそう…)
  517. レナ: (グルグル回ってるような 気もするし…)
  518. レナ: (バラバラに動かされて 感覚も狂わされてるような…)
  519. レナ: ただ、ももこたちの魔力は本物 今ならまだ追いつける!!
  520. レナ: …らんか
  521. 智珠 らんか: 合流させるのもアリだけど もうちょっと我慢してよ
  522. レナ: ふざけないで
  523. レナ: これ以上振り回されるのは ごめんよ
  524. 智珠 らんか: アタシだってアンタに 振り回されて無茶苦茶だっての!!
  525. レナ: くっ…
  526. 智珠 らんか: 他の奴らと同じように 孤立している間に潰すわ
  527. 智珠 らんか: ほら、サンドバッグになりな
  528. レナ: ほんとワケわかんないわよ…
  529. レナ: どうしてレナたちがアンタたちの 恨みのはけ口になるのよ!
  530. 智珠 らんか: あんたたち神浜の魔法少女が へらへらドッペルに頼ってるとき
  531. 智珠 らんか: アタシらは魔女を奪われた分、 人の命を奪ってたんだよ!
  532. レナ: ァアッ…!
  533. 智珠 らんか: ほら、そっちからも来なよ!
  534. レナ: …………
  535. レナ: ッ…
  536. 智珠 らんか: 待て!
  537. 智珠 らんか: アタシのことは 嫌いになったんでしょ!?
  538. 智珠 らんか: さっさと目一杯、 殺しにかかってきなさいよ!
  539. レナ: 無理…! やっぱりレナにはできない!
  540. 智珠 らんか: はぁっ!?
  541. レナ: どんだけ強がって、 どんだけ嫌いだって思っても!
  542. 智珠 らんか: んじゃ、 あそこのゾンビゲームにしない?
  543. 智珠 らんか: スコアが高い方の勝ちだからね
  544. レナ: ゾンビ…!?
  545. レナ: …い、いーわよ やってやろうじゃない!
  546. レナ: 思い出が消えてくれないの!
  547. 智珠 らんか: じゃあ責任を持って、 その思い出ごと消してやるよ!
  548. レナ: ウッ、ァッ!
  549. 智珠 らんか: アンタたちがいなかったら アタシらは殺さなくてよかった!
  550. 智珠 らんか: みんなを苦しめなくてよかった!
  551. 智珠 らんか: アンタの周りに何人いる!?
  552. 智珠 らんか: ドッペルを使って救われたヤツは 何人いるんだよ!
  553. レナ: ぐ…
  554.  
  555. FILENAME: text_102802-15_KPw7G.txt
  556. レナ: ごめん…らんか…
  557. レナ: 苦しめて…ごめん…
  558. 智珠 らんか: …全然心に響いてこない
  559.  
  560. FILENAME: text_102802-16_KPw7G.txt
  561. レナの声: ぅ…ごめん
  562. 智珠 らんか: (レナの謝罪が心に響かないのは 関係ないってわかるから…)
  563. 智珠 らんか: (確かにコイツらのせいで 私はアオたちを苦しめた…)
  564. 智珠 らんか: …本当はレナたちが関係ないのは 気付いてんのよ…
  565. レナ: っ、どういうこと…
  566. 智珠 らんか: …なんで人ってさ 国だったり学校だったり…
  567. 智珠 らんか: 一部の人がしたことで その全ての印象を決めるんだろう
  568. レナ: なんの…話…?
  569. 智珠 らんか: アタシだって気付いてる…
  570. 智珠 らんか: 恨みのはけ口として レナを痛めつけるのは違うって…
  571. 智珠 らんか: だって知っちゃったんだよ レナのこと…
  572. 智珠 らんか: 一緒に遊んで… 楽しいって思っちゃったんだよ
  573. レナ: なら、今からでもいい やり直せる
  574. 智珠 らんか: ううん、他の人は神浜を恨んでて 倒したいって思ってる
  575. 智珠 らんか: 二木の魔法少女を救うためには 自動浄化システムが必要だから…
  576. レナ: あっ…
  577. 智珠 らんか: もうすぐ仲間が来て、 今の状態ならアンタは死ぬ
  578. レナ: …………
  579. レナ: どうして…
  580. 智珠 らんか: いいよ、逃げて
  581. 智珠 らんか: わかるでしょ? 魔力反応がない方向に!
  582. レナ: その方向に、 かえでとももこも向かってる…?
  583. 智珠 らんか: それなら、なおさら行きなよ
  584. レナ: …ごめん、ありがとう
  585. 智珠 らんか: ……………………
  586. 智珠 らんか: …………
  587. らんか! ここに居たやつはどうした!
  588. 智珠 らんか: 逃げ道を作ってやった
  589. 智珠 らんか: これでレナの反応を感知して 他のヤツも釣られるはずだから
  590. 智珠 らんか: 一気に潰すまであと少しだよ
  591. それなら手はず通りか
  592. 智珠 らんか: 樹里が言うには 由比鶴乃も移動したみたいだし
  593. 智珠 らんか: ユニオンも時女一族も 動き始めてるから
  594. 智珠 らんか: 首尾は上々ってやつでしょ…
  595. 智珠 らんか: (みんなで一斉に叩き潰せば、 誰が誰を殺したかはわからない)
  596. 智珠 らんか: (そんな安心感だけが欲しくて)
  597. 智珠 らんか: (アタシは見せかけの優しさで レナを地獄に向かわせた…)
  598. 智珠 らんか: (ほとほと自分がイヤになる…)
  599.  
  600. FILENAME: text_102802-17_KPw7G.txt
  601. アオ: キモチの石を手に入れて この町に残っている蛇の宮の子たちを助けて 誰にも搾取されない平穏な日々を過ごす
  602. アオ: そうすれば、わたしはもう 嫌なことをしなくても良くなる 誰かを傷付けたり、殺さなくてもよくなる
  603. アオ: だけど、それは本当なのかな…?
  604. アオ: この争いが終わって救われるっていうのは イージー過ぎるんじゃないかな…?
  605. アオ: 本当に自分の理想を叶えるには わたし自身が…
  606. アオ: (きっとこれは 考えちゃいけないことだ…)
  607. アオ: あのとき、わたしの頭に浮かんだのは ひかると姉さまと姉ちゃんの姿
  608. アオ: 本当は考えたくなかったけど わたしやらんかが誰かに搾取されたのは あの人たちが繰り返し争ってきて その結果、二木から魔女がいなくなったから…
  609. アオ: つまり、本当の平穏を手に入れようとすると あの3人を倒すっていう ハードモードのハードゲームをクリアする 必要があるっていうことなんだよね…
  610. アオ: カハッ…!
  611. ほら、グリーフシードを 早くこっちに渡しなさい
  612. アオ: やだ、これは わたしが手に入れたのに…
  613. そう、だから渡すのよ
  614. いつも守ってあげている 私たちにねっ!
  615. アオ: じゃないと、あの頃に戻ってしまう 弱い魔法少女たちが 搾取される時代に戻ってしまう
  616. アオ: それを避けようと思うとわたしは…
  617. アオ: そっか、全ての上に立たないと 安心できなくなっちゃうんだ…
  618. やちよ: (さっきと比べると みんなを近くに感じる…)
  619. やちよ: (プロミストブラッドは、 私たちを切り離すのが目的…)
  620. やちよ: (そう思えば、 なんとか抗えているようね…)
  621. やちよ: こっちは…
  622. ぅ…くそぉ…
  623. やちよ: 落ち着いてきたことだし、 みんなと合流した方がよさそうね
  624. やちよ: (うん、レナも動いたみたい)
  625. やちよ: こんなときに新手…!
  626. やちよ: ふん、不意を突いたつもりでも 気配は隠れてなかったわよ
  627. アオ: ユニオンの支柱のひとり ここでゲームオーバーにするよ
  628. やちよ: 確実に各個撃破を狙うなら ひとりだと手に余るんじゃない?
  629. アオ: でも、あなたを倒せば、 わたしは上に近付けるはず
  630. やちよ: 上って何の話…?
  631. アオ: 姉さまたちを超えるための 糧になってもらうから!
  632. やちよ: …何を言ってるの?
  633. やちよ: 敵の私が言うことじゃないけど あなたの目的はキモチの石
  634. やちよ: それもあわよくば 私たちから総取りするつもりよね
  635. やちよ: 目的と言動が一致しないわ
  636. アオ: キモチの石を集めたあとは 私が上にのぼって
  637. アオ: 蛇の宮やみんなのための 安心できる世界を作るんだから
  638. アオ: 何も間違ってない この戦いも目的の入口だからね!
  639. やちよ: な…
  640. アオ: くらぇえええッ!!
  641. やちよ: くっ、ふっ、やぁあっ!
  642. やちよ: はぁ…はぁ… ほんと、まるで別人みたいね…
  643. やちよ: なんのためらいもなく ソウルジェムを狙うなんて…
  644. やちよ: あなた本当に笠音さん…?
  645.  
  646. FILENAME: text_102802-18_KPw7G.txt
  647. アオ: りゃあッ!
  648. やちよ: っ…キモチに囚われて あなた何かおかしくなってる
  649. やちよ: 目を覚ましなさい!
  650. やちよ: 言動も行動も 危うくなってるわよ!
  651. アオ: 何もおかしくないし 筋だって通ってるよ~?
  652. アオ: 姉さまや姉ちゃんを超えない限り わたしに安寧なんてないんだから
  653. アオ: クスッ
  654.  
  655. FILENAME: text_102802-19_KPw7G.txt
  656. アオ: これなら、どうだァッ!
  657. やちよ: ふぅ…
  658. やちよ: 勢いばかりで テクニックはまだまだね
  659. やちよ: (ただ… 言ってることは乱暴だけど…)
  660. いろは: 『だから私は 誰かの希望も救いも否定しないで ひとつひとつ叶えられるように “みんなが生きられる世界を作りたい”』
  661. いろは: 『もしも否定するものがあるとしたら それは誰かを傷付けようとする想いだけに しようと思ってます』
  662. やちよ: (笠音さんが言っていることは いろはと通じるのかも…)
  663. やちよ: 正直プロミストブラッドが 勝ったにせよ負けたにせよ
  664. やちよ: 私には紅晴さんたちが、 あなたを苦しめると思えないけど
  665. やちよ: それでも、彼女たちよりも 上にいきたいって考えるの?
  666. アオ: 当然でしょ~?
  667. アオ: もしも危険なんだとしたら、 先制攻撃がクリティカルヒット!
  668. アオ: 相手が気付かないうちに 撃破した方が攻略率は上がるよ~
  669. やちよ: (争いや搾取をなくすために 自分から争いをしかけにいく…)
  670. やちよ: (いろはとは根元が違うわね…)
  671. アオ: 隙だらけだよ!
  672. やちよ: 隙を見せてたのよ!
  673. アオ: ウッ!
  674. やちよ: (レナ以外にも動き出してる… それなら…)
  675. やちよ: みんな、レナを中心に 合流しようとする動きがあるわ
  676. やちよ: 最初と比べるとみんな近いから 魔力を探知してみて!
  677. やちよ: 私も落ち着いたらすぐに続くわ!
  678. やちよ: じゃあね、笠音さん
  679. アオ: ま、まって!
  680.  
  681. FILENAME: text_102802-20_KPw7G.txt
  682. ひかる: 結菜さんはひかるにとって 願いで手に入れた一生付いていく人
  683. ひかる: ひかるにとって唯一夢中になれる存在で どう変わろうとも 最後まで付いて行くと誓いを立てた相手
  684. 結菜: だから、約束してちょうだい
  685. 結菜: そのハンカチを 絶対になくさないこと
  686. 結菜: それと、いつでも返せるように 私の傍で力になること
  687. 結菜: これが、そのハンカチを あなたにあげるための条件よぉ
  688. ひかる: だけど、出会ったころを思い出すなんて ひかるはもしかしたら 優しい結菜さんに戻って欲しいのかも…
  689. ひかる: 違う、それは絶対にないっす…
  690. ひかる: ひかるでさえ神浜の連中はムカツク 結菜さんが頑張って築いたものを崩したくせに 平気な顔をしている上に何も知らないから 余計に腹が立ってくるっす
  691. ひかる: それなら結菜さんの怒りはもっとすごい 戦いを終えたとしても 神浜の魔法少女が生きているだけで 恨みは絶対に消えることはないと思うっす
  692. ひかる: それなのに わずかでも過去の結菜さんを思い出すなんて …絶対に環さんのせいっすよ
  693. いろは: やちよさん、私も敵を撒いたので 今から移動します!
  694. やちよ: ええ、お願い
  695. いろは: レナちゃんたちのおかげですね
  696. やちよ: そうね、彼女たちが動かないと 気付けなかったわ
  697. やちよ: なるべく急いでね すぐにまた囲まれてしまうわよ
  698. いろは: はい!
  699. いろは: …………
  700. いろは: ひかるちゃん、 もしかして近くにいる?
  701. ひかる: っす
  702. いろは: あれ… 攻撃してくると思ったけど…
  703. ひかる: 環さんじゃないっすけど、 ひかるもまずは話をしようかと
  704. いろは: なに…?
  705. ひかる: 環さんには命を救われたので、 最後のチャンスを与えるっすよ
  706. いろは: …降伏しろってこと?
  707. ひかる: っす
  708. ひかる: プロミストブラッドが勝てば 争いは終わり
  709. ひかる: 自動浄化システムは移動するけど 環さんの嫌がる争いは終わりっす
  710. ひかる: システムを広げる話は そこからでも遅くないっすよ
  711. いろは: …ううん、さすがにもう 思いつきで降伏はできないよ…
  712. いろは: それに、 私たちが生きている限り
  713. いろは: 紅晴さんの恨みの炎が 消えるとは思えない
  714. いろは: だから、私たちが降伏しても、 神浜の子を不幸にするだけだよ…
  715. ひかる: じゃあ、最後まで争って こっちを殺す気なんすね…?
  716. いろは: ううん、私はひかるちゃんも 紅晴さんも救うつもり
  717. ひかる: どういうことっすか…
  718. いろは: 私、決めたんだ
  719. いろは: 命を奪うような争いを 終わらせて
  720. いろは: みんなが持っている 未来への希望を全部守るんだって
  721. ひかる: どこまで傲慢で とんちんかんなんすか!
  722. いろは: 本気だよ
  723. いろは: 私はみんなの希望を守って 未来へ連れて行くために
  724. いろは: 自動浄化システムを 世界中に広げたいって思ってるの
  725. 結菜: 荒れた生徒たちが多いのは 決して彼らだけの問題じゃない
  726. 結菜: 生徒たちを縛る理不尽なルールが なくなって
  727. 結菜: もっと自主的に、自分たちで ルールを決められるようになれば
  728. 結菜: 彼らの生活態度も変わり 学校も変わると確信しているわ
  729. 結菜: 私はそんな未来を目指して この選挙を戦うと決めたの
  730. ひかる: (あの頃の結菜さんも、 知らない誰かの未来のために)
  731. ひかる: 結菜さんが怒りで霞ませたものを なんであんたは持ってるんすか…
  732.  
  733. FILENAME: text_102802-21_KPw7G.txt
  734. ひかる: くぅぅっ…!
  735. いろは: えっ…
  736. ひかる: 環さんの救うなんて言葉 ひかるは信じないっす
  737. ひかる: ひかるは結菜さんの馬っすから
  738. ひかる: 結菜さんが信じるまでは 絶対に信じないっす!
  739.  
  740. FILENAME: text_102802-22_KPw7G.txt
  741. ひかるの声: 待つっすよ環さん!
  742. ひかるの声: 逃げるなんて卑怯っす!
  743. いろは: ごめん、今はやちよさんたちと 合流しなくちゃいけないから…
  744. ひかる: 環さんが向かった方角は、 結菜さんから聞いた通り…
  745. ひかる: …………
  746. ひかる: 環さんが誰かを救いたくて それが本気だとしても
  747. ひかる: 環さんは救われないっすよ
  748. 静香: ちゃる!すなお!
  749. ちはる: あ、静香ちゃん! よかったよぅ、合流できて
  750. すなお: だいぶ掻き回されましたけど、 タイミングが合いましたね
  751. 南津 涼子: こっちも一時はヒヤッとしたけど なんとか離脱できたな
  752. 旭: これで、ツーマンセル以上での 行動が可能になるであります
  753. 青葉 ちか: プロミストブラッドの数が 想定を遙かに超えている以上
  754. 青葉 ちか: 撤退も選択肢に入ると思います
  755. ももこ: ふぅ… そっちが言うことは最もだな
  756. かえで: あ、レナちゃん!
  757. レナ: みんな無事みたいね
  758. かえで: でも、レナちゃんのケガが…
  759. ももこ: けっこう派手に やられたみたいだな…
  760. レナ: 回復はしてるし かすり傷みたいなもんよ…
  761. フェリシア: さなもういも無事か!?
  762. さな: はい、少し消耗しましたけど ケガは特にありません…
  763. うい: わたし、グリーフシードを 使っちゃった…
  764. フェリシア: え、もうねーの!?
  765. うい: うん、ごめんなさい…
  766. さな: やっぱり時女の人も言ってたけど 撤退も手かもしれませんね…
  767. うい: あ、お姉ちゃんたち!
  768. 鶴乃: お待たせー!
  769. いろは: ふぅ…ごめんね みんなより遅れちゃった…
  770. やちよ: 見渡したところ全員ね!?
  771. 静香: ええ、 幸いにも全員無事だけど
  772. 静香: 出鼻を挫かれた時点で失敗 ここは出直すべきよ
  773. すなお: はい、今のうちに
  774. ちはる: 無茶は禁物だよ!
  775. いろは: 魔力のことを考えても 限界があるからね…
  776. 結菜の声: いえ、追いつかれた以上、 あなたたちは万事休すよぉ…
  777. いろは: ――っ!?
  778. いろは: 囲まれてる…
  779. 結菜: 跳んで逃げようとしても無駄よぉ 四方八方にみんないるからぁ…
  780. いろは: どうやって…
  781. 結菜: ―結菜― あなたたちを逃がすときに 一定の法則を持って動かして バラバラに動いているような錯覚を起こさせた
  782. 結菜: ―結菜― そして、次第に近付けて 合流出来るチャンスや逃げ道をわざと用意して この場に集まってもらったのよぉ
  783. いろは: そんな…
  784. 鶴乃: 完全に相手の術中だった…?
  785. やちよ: そしてここは…
  786. 結菜: そうよ、 大きな墓石にしてあげるわぁ
  787. 南津 涼子: こりゃあ耐えられるか心配だね
  788. 鈴鹿 さくや: ごめん、無理だと思う
  789. 智珠 らんか: これで勝負はアタシの勝ち
  790. レナ: 命乞いなんてしないからね…
  791. 樹里: 地味に染みたぜお前の一言
  792. 鶴乃: うん、きっと二木に平穏は 訪れないよ
  793. アオ: これでミッションコンプリート!
  794. やちよ: あなたは今、自分が一番嫌いな 人種になりかけてるわよ
  795. いろは: 戻るといいね、紅晴さん
  796. ひかる: っす…
  797. 結菜: さぁみんな! 彼女たちを潰しなさい!!
  798. 結菜: ―結菜― …………
  799. ―取材記録― 智珠 らんか
  800. 智珠 らんか: 「プロミストブラットのメンバーにも 話を聞くとか、 さくやが言ってたけど本当だったんだ」
  801. 智珠 らんか: 「正直、後悔することはいっぱいあるけど 何か望んでる未来なんてないからさ、 言いたいことがないんだよね…」
  802. 智珠 らんか: 「まあ…もしも後悔してることを 解決するのを望むって言うなら、 やっぱり、アオとレナのことかな…」
  803. 智珠 らんか: 「グリーフシードを搾取してた過去があるから アオへの贖罪が済んだとは思えないんだよね。 だから、どうすればアタシが納得できるのか 考えなきゃいけない」
  804. 智珠 らんか: 「それに、レナのことも傷付けてるから、 お互いに生きてたら ちゃんと謝らないとって思ってる」
  805. 智珠 らんか: 「ただ、やり方が汚かったとしても 敵対してるときの話だからさ、 正直、仕方なかったって思う 自分もいるんだよね」
  806. 智珠 らんか: 「だからなんだろ。 結局アタシの中でもわかんないんだよなぁ…」
  807. 智珠 らんか: 「まぁ、あれかも…」
  808. 智珠 らんか: 「樹里みたいな支えてくれる人だけじゃなくて、 ぶつかりながらも笑っていられるさ、 そんな友だちが欲しいのかもしんない」
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