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Kushu/Kush Irina MSS JP Text

Sep 21st, 2021 (edited)
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  1. FILENAME: text_330591-1.txt
  2. カラン
  3. 御園 かりん: こんにちは
  4. みたま: いらっしゃ~い! あら、かりんちゃん
  5. 御園 かりん: 今日は調整の相談に来たの
  6. みたま: いいわよぉ それじゃ、奥へどうぞ
  7. 御園 かりん: お邪魔しますなの
  8. 入名 クシュ: ………… …………
  9. 御園 かりん: …知らない人がいるの
  10. みたま: あら、初対面だったかしら?
  11. みたま: たまにしかここに来ないし 来ても遅い時間だから
  12. みたま: 会ったことないかもね
  13. みたま: 名前は… 入名クシュちゃん♪
  14. 入名 クシュ: ――っ!? …は、はい!
  15. 入名 クシュ: …あれっ… 学校じゃ…ない…?
  16. みたま: 寝ぼけちゃったかしらぁ?
  17. 入名 クシュ: …すみません…先生に 名前呼ばれたかと思って…
  18. 入名 クシュ: …補習中に寝ちゃったかもって 勘違いしちゃった…
  19. 入名 クシュ: まだ…学校、行く前だったね…
  20. 御園 かりん: えっ…どういう意味なの?
  21. 御園 かりん: もう夕方なのに これから学校なの?
  22. 入名 クシュ: えっと…私だけ…
  23. 入名 クシュ: これから…学校へ行って 補習を受けるの
  24. みたま: クシュちゃんだけの 特別補習があるのよねぇ?
  25. 入名 クシュ: …うん…私…
  26. 入名 クシュ: 昼間の… あい…だ…ふぁ…
  27. 入名 クシュ: …起きて…られない…
  28. こくっ
  29. 入名 クシュ: ………… …か…ら…
  30. 入名 クシュ: ………… …………
  31. 御園 かりん: 話をしながら 寝てしまったの…
  32. 入名 クシュ: ――っ!?
  33. 入名 クシュ: …ね、寝てないよ!?
  34. コト…
  35. みたま: …はい、紅茶
  36. 入名 クシュ: ありがとう… 紅茶、好き
  37. みたま: 好きな種類とかあるの?
  38. 入名 クシュ: ハーブティーだけど… ローズヒップとハイビスカス
  39. みたま: どっちも真っ赤よね…?
  40. 入名 クシュ: うん…色が好き
  41. 御園 かりん: さっきの話がよくわからないの… 入名先輩はこれから学校なの?
  42. 入名 クシュ: うん…私…
  43. 入名 クシュ: …昼間は…ふぁ 目が覚めない…体質で…
  44. みたま: …まだ眠たそうだから わたしが説明してあげるわぁ
  45. 入名 クシュ: …お願いします
  46.  
  47. FILENAME: text_330591-2.txt
  48. みたま: クシュちゃんは朝日が昇ると 気を失うように眠るっていう
  49. みたま: 特殊な体質でね
  50. みたま: 夕方になるまでは何をしても 目を覚まさないから
  51. みたま: 毎日、夕方に補習を受けてるのよ
  52. 御園 かりん: えっ、じゃあ昼間の授業には 出られないの?
  53. みたま: 1回も出てないらしいわぁ …ね?
  54. 入名 クシュ: …………
  55. 御園 かりん: 寝ちゃってるの…
  56. みたま: まだ眠い時間みたいなのよねぇ
  57. みたま: …夕方に起きるのも かなり無理してやっとらしいから
  58. 御園 かりん: どうして調整屋さんで寝てるの?
  59. みたま: それはさっき わたしが調整してあげたからよぉ
  60. みたま: 予定よりずいぶん早く終わって 補習の時間まで間が空いたから
  61. みたま: 少し休んでから 学校に行きたいんだって
  62. 御園 かりん: なるほどなの…
  63. 御園 かりん: その体質って病気か何かなの?
  64. みたま: それが違うのよぉ
  65. カラン
  66. みたま: あら、またお客さん?
  67. うい: こんにちはー!
  68. みたま: いらっしゃ~い
  69. userName: モッキュ!
  70. みたま: 今日はuserNameも 一緒なのね
  71. うい: うんっ!
  72. うい: やちよさんに頼まれて これを届けにきたの
  73. みたま: 何かしら? あっ…観葉植物の鉢植え?
  74. みたま: ありがとう!
  75. みたま: これ、欲しかったのよ! 株分けしてくれたのね
  76. うい: そう、まだ小さいけど しっかり育ってきたからって!
  77. みたま: 嬉しいわぁ…!
  78. みたま: そうだ、届けてくれたお礼に お茶でもどう?
  79. みたま: かりんちゃんたちもいるわよ
  80. うい: え、いいんですか?
  81. みたま: もちろん
  82. うい: それじゃ、おじゃましまーす!
  83. userName: モキュキュ~
  84. 御園 かりん: こんにちは、なの!
  85. うい: こんにちは、かりんさん!
  86. userName: モッキュッキュ!
  87. 御園 かりん: わたしがふたりのカップを 取ってくるの
  88. みたま: あら、気が利くわぁ お願いね
  89. うい: あの…こっちの人は…?
  90. userName: モキュゥ…?
  91. 入名 クシュ: …………
  92. 入名 クシュ: ん…?
  93. 入名 クシュ: …はっ! あっ…キュゥべえ!
  94. userName: …モキュッ!?
  95. うい: えっ…ええっ!?
  96. 入名 クシュ: んん…キュゥべえ 何か、小さくなった…?
  97. 入名 クシュ: とにかく、今日こそ 逃がさないから!
  98. みたま: ちょ、ちょっと待って クシュちゃん
  99. うい: userNameを どうする気なの?
  100. 入名 クシュ: userName…? キュゥべえのこと?
  101. (Player Choice): モキュッ!(違う!)
  102. (Player Choice): モキュキュイ!(うい、助けて!)
  103. userName: モキュッ!
  104. うい: そうだよ! この子はキュゥべえちゃんだけど
  105. うい: あのキュゥべえちゃんじゃ ないから!
  106. userName: モキュキュイ!
  107. うい: ど…どうして 捕まえようとするの?
  108. うい: userNameは 何もしてないよ!
  109. 入名 クシュ: …………
  110. 入名 クシュ: …キュゥべえじゃ、ないの? よく似てるけど…
  111. userName: モッキュゥ…!
  112. みたま: 落ち着いてくれたかしらぁ?
  113. 入名 クシュ: うん…何か違うみたいだし…
  114. うい: 話…聞いてくれますか?
  115. 入名 クシュ: うん…驚かせてごめんね 初めまして…だよね?
  116. 入名 クシュ: 私、入名クシュ
  117. うい: 環ういです!
  118. 御園 かりん: …ん?
  119. 御園 かりん: 何かあったの?
  120.  
  121. FILENAME: text_330591-3.txt
  122. 入名 クシュ: …つまりuserNameは
  123. 入名 クシュ: 大きい方のキュゥべえとは 違うってこと…?
  124. みたま: そうそう
  125. うい: …誤解が解けてよかった
  126. userName: モッキュ~!
  127. 御園 かりん: 入名先輩は キュゥべえがそんなに嫌いなの?
  128. 入名 クシュ: 大嫌い
  129. みたま: …即答ね
  130. みたま: まあ、嫌ってる子は多いけど
  131. みたま: クシュちゃんの場合は 無理もない気がするわぁ
  132. 入名 クシュ: うん…魔法少女になってすぐ 嫌いになった
  133. 入名 クシュ: こんな体質になっちゃったのも
  134. 入名 クシュ: キュゥべえに そそのかされちゃったからだし…
  135. うい: 体質って?
  136. みたま: …クシュちゃんはね 朝日が絶対に見られない体質なの
  137. うい: ええっ…どうして?
  138. 入名 クシュ: 私…魔法少女になるとき
  139. 入名 クシュ: 『もう、朝なんて 来なければいいのに…』って
  140. 入名 クシュ: そう願っちゃったから…
  141. かりん&うい: ――っ!?
  142. みたま: …………
  143. 入名 クシュ: 私ね…両親の仕事の関係で
  144. 入名 クシュ: 小さい頃から 外国を転々として暮らしてて
  145. 入名 クシュ: だからってわけじゃないんだけど
  146. 入名 クシュ: 絵本や小説が友だちで いつも空想ばかりしてた
  147. 御園 かりん: 外国生まれなの?
  148. 入名 クシュ: …生まれたのは日本だし 日本に住んでた頃もあるけど
  149. 入名 クシュ: 魔法少女になったときに 住んでたのは外国の町
  150. うい: 何かきっかけがあったの?
  151. 入名 クシュ: うん 隣に住んでたお姉さんがね…
  152. 入名 クシュ: 魔法少女だったの
  153. …クシュちゃん 危ないところだったね
  154. まさか、魔女に 捕まっちゃうなんてね
  155. 入名 クシュ: 『魔女って…あの怪物のこと?』
  156. 魔女が見えたんだ…?
  157. きみにも私と同じ 魔法少女の素質があるんだね
  158. 入名 クシュ: 『魔法少女って?』
  159. 入名 クシュ: 『お姉さん、魔法が使えるの?』
  160. 入名 クシュ: 『「さよならの寓話」シリーズに出てくる お姫様みたいな魔法を使ってたけど…』
  161. うん、クシュちゃんにも その素質があるの
  162. 入名 クシュ: 『ねえ、それって…』
  163. きみにも魔法が使えるってこと おとぎ話の主人公みたいに、ね!
  164. 入名 クシュ: 隣のお姉さんも 本や絵本が大好きで
  165. 入名 クシュ: 会ってすぐ気が合ったの…
  166. 入名 クシュ: 周りには何もない町だったし いつも夢中で、本の話をしてた
  167. 入名 クシュ: でも、魔法少女の世界を 知ってからは…
  168. 入名 クシュ: それまで本の中にしか ないと思ってた夢と空想の世界が
  169. 入名 クシュ: 本当にあるんだってわかって
  170. 入名 クシュ: 夜になるたびに 魔女を狩りに出かけるお姉さんに
  171. 入名 クシュ: 毎日、話を聞かせてもらってた
  172. 入名 クシュ: …それから偶然 魔女の結界を見つけたりして
  173. 入名 クシュ: お姉さんの戦う姿を この目で見たりするうちに
  174. 入名 クシュ: 普段の、昼間の生活が どんどんつまらなくなってきて…
  175. 入名 クシュ: 私も、あんな風になれたら… お姉さんの側で戦えたら…
  176. 入名 クシュ: …………
  177. 入名 クシュ: だけど、あと何時間かしたら 夢の時間は終わって
  178. 入名 クシュ: また退屈な朝が来る…
  179. 入名 クシュ: ………… …………
  180. 入名 クシュ: それでキュゥべえにお願いしたの
  181. 入名 クシュ: 『もう、朝なんて 来なければいいのに…』って
  182. クシュちゃん、その姿って…
  183. 入名 クシュ: うん… “最後の異端審問官”
  184. 入名 クシュ: 呪いを振りまく魔女たちを 一緒にやっつけよう?
  185. 御園 かりん: …最後の異端審問官?
  186. 入名 クシュ: うん、好きな児童書のシリーズの 主人公がそう呼ばれてるの
  187. 入名 クシュ: 憧れてた本の主人公と同じ 格好になっちゃったみたい
  188. 御園 かりん: 何か格好いい響きなの~!
  189. 御園 かりん: 「怪盗少女マジカルきりん」にも 出てきそうなの
  190. 入名 クシュ: マジカル…きりん?
  191. 御園 かりん: あ… わたしの大好きな漫画なの
  192. うい: えっと、それじゃあ… クシュさんって
  193. うい: もう朝なんて来なければいいのに …ってお願いしたから
  194. うい: 朝が来ると眠るように なっちゃったってこと…?
  195. 入名 クシュ: うん…日の出と同時に気絶して 昼間は絶対に目が覚めない
  196. 入名 クシュ: 夕方になれば… 何とか…起きられるけど
  197. 入名 クシュ: 結構…無理してるかも…
  198. うい: だから眠そうなんだね…
  199.  
  200. FILENAME: text_330591-4.txt
  201. 入名 クシュ: もう、朝なんて来なければいいのに…
  202. うい: えっと、確かに
  203. うい: クシュさんにとっての朝は…
  204. 入名 クシュ: うん…それから1回も来てない
  205. 御園 かりん: そんなの、ありなの…?
  206. みたま: 1回しかお願いできない奇跡が そんな叶い方をしちゃったら
  207. みたま: キュゥべえが 嫌いにもなるわよねぇ
  208. 入名 クシュ: うん、理由は それだけじゃないけど…
  209. みたま: それだけでも充分だと思うわぁ
  210. 御園 かりん: キュゥべえに 抗議するべきだと思うの!
  211. 入名 クシュ: してみたんだけど…
  212. 入名 クシュ: 『もし、キミの願いによって』 太陽がなくなって』
  213. 入名 クシュ: 『地球が朝の来ない 世界になっていたら』
  214. 入名 クシュ: 『人類は今ごろ 滅んでいただろうね』って
  215. 入名 クシュ: 言われちゃって…
  216. 御園 かりん: ………… …………
  217. 入名 クシュ: 私がキュゥべえを 信じすぎていたの
  218. 入名 クシュ: 悪い結果になるはずないって 思い込んでて
  219. 入名 クシュ: 深く考えてなかったから
  220. みたま: そこまで裏目に出るとは 思わないわよねぇ…
  221. うい: お医者さんでも治せないの?
  222. 入名 クシュ: 無理だった だいたい、病気じゃないし…
  223. 入名 クシュ: 原因不明の症状ってお医者さんが 学校に説明してくれたから
  224. 入名 クシュ: 日本に帰国するときは 今の学校に転入できたけど…
  225. みたま: 聖リリアンナ学園よね?
  226. うい: 灯花ちゃんが通ってる 学校だよね
  227. うい: 入るの、すごく難しいんじゃ…?
  228. 入名 クシュ: 昔、初等部にいたことがあるから
  229. 入名 クシュ: 帰国するときに 復学?みたいな感じで
  230. 入名 クシュ: 特別に認めてもらえたの
  231. みたま: よかったわね
  232. 入名 クシュ: そのときの約束で
  233. 入名 クシュ: 夕方に特別補習をするから それに必ず出席して
  234. 入名 クシュ: 定期試験で上位の成績を収めれば 進級させてもらえることになって
  235. 入名 クシュ: だからまだ眠い時間でも 補習に出なきゃいけないの…
  236. うい: 成績上位が条件って… 厳しいんだね
  237. 入名 クシュ: うん…でも 出席日数ゼロなのに
  238. 入名 クシュ: 進級させてくれるって すごく優しいと思うよ
  239. 御園 かりん: もし進級できなかったら…?
  240. 入名 クシュ: 退学にはならないけど 留年だって
  241. みたま: 中学生なのにぃ?
  242. 入名 クシュ: うん…
  243. うい: …………
  244. 御園 かりん: すごい身の上話なの
  245. みたま: だからキュゥべえを見ると あんな剣幕なのねぇ
  246. userName: モキュッ!?
  247. うい: 大丈夫だよ userName
  248. 入名 クシュ: うん、何もしないから
  249. userName: モキュゥ~
  250. 入名 クシュ: ねえ、私も 主人公になれるってこと…?
  251.  
  252. FILENAME: text_330592-1.txt
  253. コポ…
  254. みたま: …あ、お茶がなくなっちゃった おかわり、淹れてくるわね
  255. みたま: はい、どうぞ
  256. 御園 かりん: ありがとうなの!
  257. うい: 真っ赤な紅茶…
  258. 入名 クシュ: ローズヒップティー?
  259. みたま: そうよ、クシュちゃんが 好きだって言ってたから
  260. 入名 クシュ: …ありがとう …ございます…
  261. こく…
  262. 入名 クシュ: おいし…
  263. ピロン♪
  264. 入名 クシュ: ――っ!?
  265. 入名 クシュ: けほ、けほっ
  266. みたま: わたしのスマホが鳴ったせいね! 大丈夫!?
  267. 入名 クシュ: あ、はい…大丈夫です
  268. みたま: はい、紙ナプキン これで口拭いて
  269. 入名 クシュ: すみません…
  270. 入名 クシュ: …………
  271. みたま: (クシュちゃん、八重歯なのね)
  272. みたま: (ふふ、赤いお茶だから… 血を拭ってるみたい)
  273. 入名 クシュ: あの…今のメッセージ 返事しなくていいんですか?
  274. みたま: ああ、これね 妹からの他愛ないメッセージ
  275. みたま: 『少女吸血鬼の噂… 最新情報だよ!』ですって
  276. うい: 少女吸血鬼?
  277. 御園 かりん: どんな噂なの?
  278. みたま: そのまんまよぉ
  279. みたま: ほら、北養区の山の奥… 神浜市の郊外から市外にかけて
  280. みたま: あのあたりに人の生き血をすする 吸血鬼の少女が出るっていうの
  281. うい: ええーっ?
  282. 御園 かりん: 詳しく聞きたいの!
  283. みたま: えっと、妹はこの ラプンツェルっていう人の
  284. みたま: 神浜オカルト情報のページが 詳しいっていうんだけど…
  285. ラプンツェル:最新情報を入手!!     噂を確かめに行った     このページの愛読者様が     儀式の痕跡を目撃したとの情報!
  286. ラプンツェル:この方はその後     少女吸血鬼らしき人影にも     遭遇したとか…!
  287. ラプンツェル:他にも、ふらふらと     誘われるように山に立ち入った人が     口から血をしたたらせた少女に気づいて     あわてて逃げだした…という話も!     こちらは複数の情報ソースあり!!
  288. ラプンツェル:西洋の吸血鬼には     人を魅了するという伝説があるので     興味深いですね~!!
  289. ラプンツェル:こんなオカルトページを     信じるかどうかは     きみしだいだけどww
  290. 御園 かりん: …なんか本当っぽいの!
  291. 入名 クシュ: …そう? すごく怪しいと思うんだけど…
  292. 御園 かりん: そこが逆に本当っぽいの!
  293. 御園 かりん: マジきりに出てきた吸血鬼は わざと怪しく聞こえる噂を流して
  294. 御園 かりん: カモフラージュにしていたの!
  295. 入名 クシュ: マジきり…?
  296. うい: 「怪盗少女マジカルきりん」の ことだよね?
  297. 御園 かりん: そうなの! マジきりの吸血鬼編は
  298. 御園 かりん: きりんちゃんが嘘だらけの噂の カモフラージュを見破って
  299. 御園 かりん: 吸血鬼の恐怖に怯える町を 見つけるところから始まるの!
  300. 御園 かりん: きりんちゃんも言ってるの
  301. 御園 かりん: 『100個の嘘の中に ひとつの真実が隠れてる』って
  302. 御園 かりん: だからわたしは、真相を 確かめるべきだと思うの…!
  303. 入名 クシュ: このページの情報で… だいたいの場所はわかるけど
  304. 御園 かりん: 善は急げなの! 週末の夜に4人で行くの!
  305. みたま: ええっ?
  306. うい: わたしは…無理かも
  307. うい: 遅い時間は お姉ちゃんが心配するし…
  308. 御園 かりん: 入名先輩は? 一緒に行ってくれるの?
  309. 入名 クシュ: …いいよ
  310. みたま: えっ、どうして!?
  311. 入名 クシュ: かりんちゃん…断ったら ひとりでも行っちゃうよね?
  312. 御園 かりん: もちろんなの!
  313. 入名 クシュ: 放っておけないから… 一緒に行こうかなって
  314. みたま: ふたりだけで? 危ないわよぉ…
  315. ピロン♪
  316. 御園 かりん: また妹さんからなの?
  317. みたま: うん…
  318. みたま: ………… …………
  319. みたま: わかったわ わたしもふたりに付き合う
  320. うい: …急に? どうして!?
  321. みたま: ミィが…あ、妹がね
  322. みたま: さっきかりんちゃんが 言ってたのと
  323. みたま: 同じような メッセージを送ってきたの
  324. みたま: 代わりにわたしが行って
  325. みたま: 何もなかったって 証明してあげないと
  326. みたま: 妹が自分で行くって言って 聞かないと思うから…
  327. 御園 かりん: 決まりなの! 週末は3人で吸血鬼探検隊なの!
  328. うい: 大丈夫…かな?
  329. userName: モキュ?
  330. 入名 クシュ: あ… 補習…もう行かなきゃ!
  331. みたま: 忘れてたわぁ まだ間に合うかしら?
  332. 入名 クシュ: 駅まで走れば…!
  333. 御園 かりん: 行ってらっしゃいなの~!
  334. みたま: ………… …………
  335. 入名 クシュ: …………
  336. みたま: (クシュちゃん、八重歯なのね)
  337. みたま: (ふふ、赤いお茶だから… 血を拭ってるみたい)
  338. みたま: (ん…?)
  339.  
  340. FILENAME: text_330592-2.txt
  341. <週末…>
  342. みたま: ふたりとも 準備はいいかしらぁ?
  343. 御園 かりん: もちろんなの! これを見るの!
  344. 入名 クシュ: 銀の十字架に…杭…?
  345. みたま: それからこれは… ニンニクかしら?
  346. 御園 かりん: そうなの、吸血鬼が苦手なものを たくさん持ってきたの!
  347. みたま: わたしも準備は万端よぉ
  348. みたま: まずはこれ… レジャーシート!
  349. クシュ&かりん: ――っ!?
  350. みたま: それから、お弁当よぉ!
  351. みたま: 作る時間がなくて 近所のおいしいパン屋さんで
  352. みたま: クラブサンドイッチを 買ってきちゃったんだけど…
  353. みたま: たくさんあるから 遠慮なく食べてね!
  354. 御園 かりん: ま、待ってなの! これはピクニックじゃないの!
  355. みたま: ふたりは何を 持ってきたのかしらぁ?
  356. 御園 かりん: (調整屋さん、聞いてないの…)
  357. みたま: クシュちゃんは?
  358. 入名 クシュ: 私は水筒と…これだけかも
  359. みたま: あら、可愛い 小さなお弁当箱かしら
  360. 入名 クシュ: うん…保冷ボックス
  361. パカッ
  362. 入名 クシュ: ミニトマト…好きだから いつも持ち歩いてるの
  363. みたま: ヘルシーなおやつって ところかしら
  364. 入名 クシュ: うん…
  365. みたま: かりんちゃんは?
  366. 御園 かりん: キャンディとチョコを… 少しだけ
  367. みたま: だめよぉ、ふたりとも せっかくのピクニックなんだから
  368. みたま: もうすぐ晩ご飯の時間だし 後でお腹すいちゃうわよぉ
  369. 御園 かりん: 違うの、調整屋さん! ピクニックじゃないのっ!
  370. みたま: えっ…違うの?
  371. みたま: じゃあ…ナイトハイキング?
  372. 御園 かりん: 忘れたの!? 吸血鬼探検隊なの~!
  373. みたま: 冗談よ、忘れないわよぉ
  374. みたま: でもせっかくだから 楽しい気分で探したいじゃない?
  375. 入名 クシュ: まあ…怖いよりは 楽しい方が…いい…かも?
  376. みたま: でしょぉ?
  377. みたま: 吸血鬼なんてまず 見つかるわけがないんだし
  378. みたま: ピクニック気分で 楽しく探検しましょ♪
  379. 御園 かりん: もうそれでいいの…
  380. みたま: ふふふっ… それじゃ、しゅっぱーつ!
  381. ガサッ…
  382. みたま: …ん? いまの音、何かしら?
  383. みたま: ちょっと見てくるわねぇ
  384. 御園 かりん: ちょっと待つの! ひとりは危ないの!
  385. 入名 クシュ: …行っちゃった 追いかけないと
  386. 御園 かりん: 調整屋さんはさっきから 緊張感がなさすぎるの!
  387. 御園 かりん: ピクニック気分で ホラースポットに遊びに来たり
  388. 御園 かりん: 物音がしたら軽いノリで ひとりで見に行ったり…
  389. 御園 かりん: 怖い漫画だったらもう 2~3回は死んでるところなの…
  390. みたまの声: きゃああ~っ!!
  391. 御園 かりん: …聞いたの? 調整屋さんの悲鳴なの!
  392. 入名 クシュ: えっ? う…うん
  393. 御園 かりん: 急いで助けるの!
  394.  
  395. FILENAME: text_330592-3.txt
  396. 入名 クシュ: みたまさん…
  397. 御園 かりん: 大丈夫なのっ!?
  398. みたま: あっ、来たわぁ! ふたりとも
  399. 御園 かりん: あれっ…?
  400. 御園 かりん: アシュちゃんたち?
  401. みたま: そう、ここで会ったのよぉ! すごい偶然よね?
  402. 御園 かりん: でも、さっきの悲鳴は…?
  403. みたま: 悲鳴?
  404. 入名 クシュ: あの…私には… …悲鳴に聞こえなかったかも
  405. みたまの声: きゃああ~っ!!
  406. 御園 かりん: …聞いたの? 調整屋さんの悲鳴なの!
  407. 入名 クシュ: えっ? う…うん
  408. 御園 かりん: 急いで助けるの!
  409. 入名 クシュ: みたまさん、喜んでるように 聞こえたけど…
  410. みたま: そうね、嬉しくて 大きな声が出ちゃったわ
  411. 御園 かりん: わたしの勘違いだったの…
  412. 千秋 理子: あの… どういうことなんですか?
  413. アシュリー・テイラー: Wow!! こんな偶然あるんデスネー!
  414. アシュリー・テイラー: 私たちも吸血鬼の噂を追って 動画撮影に来マシタ!
  415. 入名 クシュ: 動画撮影…?
  416. アシュリー・テイラー: Yup!!
  417. アシュリー・テイラー: ジャパニーズホラー企画の パート2デス!
  418. みたま: そういえばクシュちゃんって
  419. みたま: 理子ちゃんとアシュちゃんとは 初対面だったかしら
  420. 入名 クシュ: はい…
  421. 千秋 理子: あっ、アシュお姉さんは アメリカから来た留学生で
  422. 千秋 理子: 日本でいろんな動画を撮って 世界に向けて紹介してるんです
  423. 入名 クシュ: へえ…すごい
  424. 御園 かりん: 入名先輩も外国帰りで 外国暮らしの方が長いの
  425. アシュリー・テイラー: そうなんデスネー
  426. アシュリー・テイラー: Which do you prefer? English, or Japanese?
  427. 入名 クシュ: あ…日本語がいいです 英語…得意じゃないし
  428. 御園 かりん: えっ、いま何の話をしたの?
  429. 千秋 理子: 英語と日本語どっちが いいですか…みたいな…?
  430. みたま: だから 『日本語がいいです』なのね
  431. 御園 かりん: わからなかったの わたしだけなの…
  432. アシュリー・テイラー: By the way… ところでどうしまショウ?
  433. 千秋 理子: 5人で一緒に 吸血鬼を探します?
  434. アシュリー・テイラー: 理子の両親は、少し遅くなっても いいと言ってくれまシタガ
  435. アシュリー・テイラー: でも、あんまり山奥まで 理子を連れまわすのは
  436. アシュリー・テイラー: よくないと思いはじめてまシタ!
  437. 千秋 理子: でも、みたまお姉さんもいるし 5人なら大丈夫かも…
  438. みたま: …そうね、必ず5人で行動して あまり遅くなる前に帰れば
  439. 御園 かりん: それじゃ、今から 動画撮影チームと合流なの!
  440. みんな: おー!
  441. 入名 クシュ: …………
  442. 御園 かりん: どうしたの? 入名先輩
  443. 入名 クシュ: …うん 少し楽しくなってきた
  444. 入名 クシュ: 補習はいつもひとりで受けてるし 魔女もひとりで狩ってるけど
  445. 入名 クシュ: たまにはにぎやかなのも 悪くないかなって
  446.  
  447. FILENAME: text_330592-4.txt
  448. 千秋 理子: わっ…!
  449. みたま: 気をつけて、理子ちゃん 足元が暗いから
  450. 御園 かりん: 入名先輩は平気そうなの
  451. 入名 クシュ: 私は…まぶしい方がだめ
  452. 入名 クシュ: …暗い方がよく見えるし 落ちつくかも…
  453. みたま: ほんとに夜行性よね
  454. 入名 クシュ: …うん、だから 夕方は…まだ…ねむ…
  455. こくっ
  456. 入名 クシュ: ――っ!?
  457. 御園 かりん: 歩きながら寝落ちしてたの!
  458. アシュリー・テイラー: いくら目がよくても 意味ないデース!
  459. 入名 クシュ: …ご、ごめん…
  460. アシュリー・テイラー: 私も撮影は中断して 歩くのに専念しマス!
  461. みたま: ねえ…少し休憩しない? 現在地を確かめたいわ
  462. みたま: いま地図のどのあたりなのか 自信がなくなってきて…
  463. 千秋 理子: えっ、大丈夫ですか?
  464. みたま: うん…この先を右で 合ってると思うんだけど…
  465. 入名 クシュ: …合ってる 私、このあたりはよく来るから
  466. みたま: 待って、そうなの!?
  467. 入名 クシュ: うん、地図だとこのへんで… すぐそこが神浜市の境界
  468. アシュリー・テイラー: Wow!詳しいデスネー 地元なんデスカ?
  469. 入名 クシュ: 家は近くじゃないけど…
  470. 入名 クシュ: 魔女を粛清しに 神浜市の外とかに行くから
  471. 入名 クシュ: このへんもよく通るよ
  472. 千秋 理子: 粛清…?
  473. 入名 クシュ: あ… 魔女を狩るみたいな意味
  474. 入名 クシュ: “最後の異端審問官”が 吸血鬼を祓うときも
  475. 入名 クシュ: 『呪われた者を粛清する…!』 って言うの
  476. 御園 かりん: カッコいい表現なの!
  477. みたま: 話を戻すけど…
  478. みたま: クシュちゃんが道を知ってるなら 迷う心配もなさそうね
  479. みたま: というわけで、先に進むわよ!
  480. アシュリー・テイラー: It's getting dark… 暗くなってきたのデス!
  481. 千秋 理子: 本当に吸血鬼が出そう…
  482. 入名 クシュ: …………
  483. 御園 かりん: どうしたの?
  484. 入名 クシュ: 何だろ、あれ… ほら、木の皮に傷がつけてある
  485. 千秋 理子: あ、ほんとだ!
  486. 千秋 理子: 点と棒の組み合わせ…?
  487. みたま: 何かの記号かしら 古代の文字みたいな…?
  488. 入名 クシュ: 道の反対側にも 別の記号みたいなものが
  489. アシュリー・テイラー: Hmmm…まだ新しいデス! 最近つけられた傷デスネー
  490. 御園 かりん: あっ…!
  491. ラプンツェル:最新情報を入手!!     噂を確かめに行った     このページの愛読者様が     儀式の痕跡を目撃したとの情報!
  492. 御園 かりん: これなの! きっと儀式の跡なの!
  493. 御園 かりん: もっと探してみるの!
  494. 入名 クシュ: …うん
  495. みたま: 探検隊っぽくなってきたわぁ
  496. 入名 クシュ: …地面が変 草が踏み荒らされてる
  497. 入名 クシュ: それに、獣道の方に 何かを引きずったような跡が…
  498. 千秋 理子: まさか、吸血鬼が犠牲者を…?
  499. みたま: さすがにこの跡を追うのは 怖いわね
  500. 御園 かりん: 入名先輩、目が冴えてきたの? 眠そうじゃなくなってきたの
  501. 入名 クシュ: 夜だから…
  502. キラッ
  503. アシュリー・テイラー: What? 地面が光ったような…
  504. 千秋 理子: 何か落ちてます!
  505. 千秋 理子: スマホ…じゃなくて 小さいデジタルカメラ?
  506. みたま: …誰かの落とし物かしら? 名前は…書いてないわね
  507. ピッ
  508. みたま: あっ…押しちゃった
  509. 入名 クシュ: 何か再生されてる
  510. アシュリー・テイラー: 落とした人が映ってマス
  511. アシュリー・テイラー: 自撮りで撮ってた 動画みたいデスネー
  512. ???: …ひっ!?
  513. ???: びっくりした…コウモリか…
  514. ???: ひとりで来たのは失敗だったよ… 怖いし、道もよくわからな…
  515. ザッ
  516. ???: 何の音…?
  517. ???: ――っ!?
  518. ???: あれは…噂の… 少女吸血鬼!?
  519. ズァザザアァー◎◇▼ー!!!
  520. 入名 クシュ: …すぅ…………あ…え…!? ね、寝てないよ…!?
  521.  
  522. FILENAME: text_330593-1.txt
  523. ズァザザアァー◎◇▼ー!!!
  524. アシュリー・テイラー: ――っ!?
  525. 千秋 理子: きゃあああ!?
  526. みたま: 何この音!? こんな音を出す動物いないわ!
  527. 御園 かりん: 本物の吸血鬼なのー!!!
  528. 千秋 理子: はぁ…はぁ…
  529. アシュリー・テイラー: 思わず逃げてしまいまシタ…
  530. 千秋 理子: 結構走りましたね…
  531. みたま: …まだ心臓がドキドキしてるわ
  532. 御園 かりん: 本物を見たわけじゃなくて 動画で音を聞いただけなのに
  533. 御園 かりん: 怖すぎて逃げてしまったの…
  534. アシュリー・テイラー: さっきの動画を自撮りしてた子… 工匠学舎の制服でシタ
  535. みたま: (確か、あの子って…)
  536. アシュリー・テイラー: 理子は知ってマスカ?
  537. 千秋 理子: 知りません…
  538. みたま: 動画、さっきの真っ暗な画面と… 恐ろしい音で終わってるのよね
  539. 御園 かりん: えっ、じゃあ このカメラを落とした子って…
  540. 千秋 理子: 吸血鬼に襲われて… 犠牲になった?
  541. アシュリー・テイラー: そんな…
  542. みたま: あれっ、そういえば クシュちゃんは?
  543. 御園 かりん: 確かに見あたらないの
  544. 御園 かりん: さっき、みんなで走ったときに はぐれたの…?
  545. みたま: …まずいわね
  546. 御園 かりん: カメラの持ち主を襲った 吸血鬼がいるかもしれないのに…
  547. 入名 クシュ: …………
  548. 入名 クシュ: …置いてかれた
  549. 入名 クシュ: みんな、動画の音声に驚いて 走っていっちゃった
  550. 入名 クシュ: どこまで行ったんだろう…?
  551. 入名 クシュ: ………… …………
  552. 入名 クシュ: (確かにちょっと びっくりしたけど…)
  553. 入名 クシュ: (あの音、聞いたことがある たぶん、近くに…“いる”)
  554. ぐぅ…
  555. 入名 クシュ: うぅ… お腹すいちゃった
  556. 入名 クシュ: (ミニトマト…食べよ)
  557. ぱく
  558. 入名 クシュ: …………
  559. ぱくっ
  560. 入名 クシュ: おいし…
  561. 入名 クシュ: ――っ!?
  562. 入名 クシュ: …食べ終わってから 出てきてほしかったけど
  563. 入名 クシュ: やっぱりいた…
  564. 入名 クシュ: …魔女
  565.  
  566. FILENAME: text_330593-2.txt
  567. みたま: クシュちゃーん!
  568. 御園 かりん: 入名せんぱーい! どこへ行ったの~
  569. みたま: わたしたち そんなに走ったのかしら
  570. 千秋 理子: すごく怖かったから 結構走った気がします…
  571. アシュリー・テイラー: ――っ!?
  572. アシュリー・テイラー: Oh, no!! 魔女の結界デス!
  573. 御園 かりん: 入名先輩のことも 心配だけど…
  574. 御園 かりん: 魔法少女としては 黙って見過ごせないの!
  575. 千秋 理子: 今は4人もいるし… 吸血鬼よりは怖くないかも
  576. みたま: みんな、気をつけていくわよ
  577. アシュリー&理子: えっ…
  578. 御園 かりん: 誰かがもう 魔女と戦ってるの!
  579. ズァザザアァー◎◇▼ー!!!
  580. みたま: (えっ?…この音って…)
  581. 入名 クシュ: …聖なる審問を
  582. 入名 クシュ: やぁーーーーっ!!!!
  583. 入名 クシュ: 粛清、終わり
  584. アシュリー&理子: …………
  585. みたま&かりん: …………
  586. 入名 クシュ: あ…みんな?
  587. みたま: 合流できてよかったわぁ
  588. 御園 かりん: …噂の 最後の異端審問官の格好なの?
  589. みたま: かりんちゃん 見るの初めてだったかしら?
  590. みたま: クシュちゃん、前に わたしのお店で変身したわよね
  591. 御園 かりん: 見てないの… わたしが席を外してたとき?
  592. みたま: そうだったかも…
  593. 御園 かりん: 入名先輩の魔法少女姿… すごくカッコいいの!
  594. アシュリー・テイラー: Yup!!
  595. アシュリー・テイラー: 魔女を粛清する 聖なる審問官のはずなのに
  596. アシュリー・テイラー: ダークでゴシックな アクセントが効いてて
  597. アシュリー・テイラー: とっても カッコKAWAIIデス…!!
  598. アシュリー・テイラー: 誰にも見せないので 動画撮ってもいいデスカー?
  599. 入名 クシュ: え? あ、うん…いいけど
  600. みたま: クシュちゃん… 口に何かついてるわよ
  601. 千秋 理子: ほんとだ! 赤い…血みたいな
  602. 入名 クシュ: えっ…あっ、これ… 食べかけのミニトマト
  603. 入名 クシュ: こんなの口につけたまま 戦ってたんだ…恥ずかし…
  604. 御園 かりん: 口に血がついてるみたいで ちょっと吸血鬼っぽかったの!
  605. みたま: ………… …………
  606. みたま: ねえ、噂の少女吸血鬼って…
  607. みたま: 誰かがクシュちゃんを 見間違えたんじゃないかしら
  608. みんな: ええっ!?
  609.  
  610. FILENAME: text_330593-3.txt
  611. みたま: ………… …………
  612. みたま: ねえ、噂の少女吸血鬼って…
  613. みたま: 誰かがクシュちゃんを 見間違えたんじゃないかしら
  614. みんな: ええっ!?
  615. 入名 クシュ: あの…どういうこと?
  616. みたま: ごめん…クシュちゃんって 色白で八重歯だし
  617. みたま: 暗がりだとちょっと 吸血鬼っぽく見えそうなのよね
  618. 入名 クシュ: …そうなのかな
  619. みたま: それに…このあたりを 魔女の狩場にしてるんでしょ
  620. 入名 クシュ: 魔女を粛清しに 神浜市の外とかに行くから
  621. 入名 クシュ: このへんもよく通るよ
  622. みたま: それにほら… こんな噂もあったわよね
  623. ラプンツェル:他にも、ふらふらと     誘われるように山に立ち入った人が     口から血をしたたらせた少女に気づいて     あわてて逃げだした…という話も!     こちらは複数の情報ソースあり!!
  624. みたま: 魔女の口づけを受けた人たちが クシュちゃんに助けられて
  625. みたま: 正気に戻った瞬間に クシュちゃんを見たのかもよ?
  626. 入名 クシュ: トマト食べてたら… みんなに見られちゃった?
  627. みたま: あるような気がしない?
  628. 入名 クシュ: ないとは…言えないかも
  629. みたま: …あとね、このあたりで最近
  630. みたま: さっきと同じような魔女と 戦ったことがない?
  631. 入名 クシュ: 最近…?
  632. 入名 クシュ: 確かに、同じ姿の魔女を 粛清したかも
  633. 入名 クシュ: 今日のはたぶん 使い魔が成長した魔女だと思う
  634. みたま: あっ、やっぱりあるのね!
  635. みたま: そのとき、別の魔法少女と 一緒に戦わなかった?
  636. 入名 クシュ: うん、さっきの動画の子がいて 一緒に戦った
  637. 御園 かりん: えっ…?
  638. みたま: やっぱりね!
  639. みたま: そのときクシュちゃんと 一緒に戦ったのは水樹塁ちゃん
  640. みたま: さっきのデジタルカメラで 自撮りしてた子よ
  641. 千秋 理子: ええっ?
  642. 御園 かりん: 知ってる子だったの?
  643. みたま: そうよ? それに…
  644. ズァザザアァー◎◇▼ー!!!
  645. みたま: (えっ?…この音って…)
  646. みたま: あの怖い音… 魔女が襲ってくる音だわ
  647. 御園 かりん: あ…!
  648. アシュリー・テイラー: I see!! 確かにそうデス!
  649. 入名 クシュ: …私もそう思った どこかで聞いた音だって
  650. みたま: 動画では音が割れてたから もっと怖く聞こえちゃったのね
  651. 入名 クシュ: つまり、魔女が出てきたとき あの子がカメラを落とした?
  652. みたま: たぶんね
  653. みたま: そのあとで、クシュちゃんと 塁ちゃんが魔女を倒した
  654. 入名 クシュ: それで合ってると思う…
  655. 千秋 理子: あっ、じゃあその人… 無事なんですね!?
  656. みたま: だと思うわ 例のカメラ貸して
  657. アシュリー・テイラー: これデスネー!
  658. 水樹 塁: 何の音…?
  659. 水樹 塁: ――っ!?
  660. 水樹 塁: あれは…噂の… 少女吸血鬼!?
  661. みたま: …ほら! これ、クシュちゃんよね?
  662. 御園 かりん: 暗くてよくわからないけど そう言われると…!
  663. みたま: きっと結界に入る前に 映り込んじゃったのね
  664. みたま: アシュちゃんと理子ちゃんって 塁ちゃんと同じ学校よね?
  665. みたま: カメラ、返してあげて
  666. アシュリー・テイラー: Sure! 了解デース!
  667. 入名 クシュ: 私…吸血鬼とかを祓う 異端審問官に憧れてたのに
  668. 入名 クシュ: 吸血鬼に間違われちゃうなんて 恥ずかし…
  669. アシュリー・テイラー: No, no!!! そんなことないデス!
  670. アシュリー・テイラー: ダークパワーを使いこなす 聖なる審問官の方が
  671. アシュリー・テイラー: むしろカッコイイと思いマス!
  672. 御園 かりん: アシュちゃん、さすがなの!
  673. 御園 かりん: マジきりに通じるカッコよさを よくわかってるの!
  674. 入名 クシュ: 私はよくわからないんだけど…
  675. 千秋 理子: わたしも…
  676. みたま: とりあえずは 一件落着ってところね
  677. 御園 かりん: …あ、でも まだわからないことがあるの
  678. 御園 かりん: どうしたの?
  679. 入名 クシュ: 何だろ、あれ… ほら、木の皮に傷がつけてある
  680. 千秋 理子: あ、ほんとだ!
  681. 千秋 理子: 点と棒の組み合わせ…?
  682. みたま: 何かの記号かしら 古代の文字みたいな…?
  683. みたま: 確かに、何だったのかしらぁ?
  684. 入名 クシュ: それに、何かを引きずったような 跡も見つけたよね
  685. アシュリー・テイラー: やっぱり…本物の吸血鬼が 犠牲者を引きずって…
  686. みたま: まさか生贄の儀式とか…?
  687. 千秋 理子: 怖いこと言わないでください…!
  688. ザッ…
  689. みんな: ――っ!?
  690. 千秋 理子: いま… 誰も動いていませんよね?
  691. 入名 クシュ: うん…
  692. みたま: なのに足音がしたわぁ…
  693. アシュリー・テイラー: きっと、気のせいデス…
  694. ザッ、ザッ…
  695. みんな: …………!
  696. 千秋 理子: 気のせいじゃないです!
  697. 御園 かりん: ――っ!?
  698. 御園 かりん: みんな、見るの! 色白な女の子が…!
  699. 入名 クシュ: あれは私じゃない…
  700. アシュリー・テイラー: ということは…
  701. 千秋 理子: 本物の吸血鬼!?
  702. みんな: 「きゃあーーーーっ!」
  703. みたま: 逃げるわよ、みんな!
  704. アシュリー・テイラー: Hold on!!! 一瞬だけでも動画に収めたいデス
  705. 千秋 理子: アシュお姉さん! 早くこっちへ!!
  706. アシュリー・テイラー: あっ、バッテリーが
  707.  
  708. FILENAME: text_330593-4.txt
  709. <動画サイトにて…>
  710. アシュリー・テイラー: …最後は電池切れで
  711. アシュリー・テイラー: 肝心なところを撮り損ねて しまいマシタガ…
  712. アシュリー・テイラー: 神浜郊外のこの場所には 絶対に近づいてはだめデス!
  713. アシュリー・テイラー: 興味本位で近づいたら 本当に生贄にされてしまいマス!
  714. みたま: …アシュちゃんがフォロワーの みんなに警告してくれたし
  715. みたま: あのあたりに近づく人は さすがに減ると思うんだけど…
  716. 入名 クシュ: 魔女に襲われる人も 減るといいですね
  717. みたま: 妹もアシュちゃんの動画を見て すっごく怖がっちゃって
  718. みたま: 絶対行かない!って言ってたし
  719. みたま: 効果絶大だと思うわぁ
  720. 御園 かりん: わたしもそう思うの!
  721. カラン
  722. うい: こんにちは!
  723. みたま: あら、いらっしゃい♪ 今日は調整の予約だったね?
  724. うい: はい! お願いしまーす!
  725. うい: あっ…かりんさんとクシュさんも 来てたんですね
  726. うい: 本物の吸血鬼に会って 大変だったって聞いたけど…
  727. 御園 かりん: とっても怖かったの!
  728. 御園 かりん: あそこに近づかないように みんなに警告しなきゃって
  729. 御園 かりん: いろいろ作戦を考えて
  730. 御園 かりん: アシュちゃんに動画を 配信してもらうことにしたの
  731. うい: そうなんだね
  732. うい: …でもなんか、それ以外にも 新しい映像が拡散されてるみたい
  733. 入名 クシュ: …そうなの?
  734. うい: うん…さなさんから 教えてもらったんだけど…
  735. うい: このページの動画…
  736. ラプンツェル:某人気動画配信者が     警告動画を配信して話題ですが
  737. ラプンツェル:当ページでは、愛読者様から     独自の衝撃映像を入手!
  738. ラプンツェル:例のごとく信じるか信じないかは     きみしだいだけどww
  739. 水樹 塁: 何の音…?
  740. 水樹 塁: ――っ!?
  741. 水樹 塁: あれは…噂の… 少女吸血鬼!?
  742. みたま&かりん: あっ…
  743. 入名 クシュ: これ…私?
  744. みたま: 理子ちゃんたちからカメラを 返してもらった塁ちゃんが
  745. みたま: 情報提供しちゃったのね…
  746. 御園 かりん: 入名先輩だとわかる人は いないと思うけど…
  747. みたま: 変な広まり方しちゃったわね
  748. みたま: 動画、こっそり消してから 返せばよかったのかしら…?
  749. 入名 クシュ: むぅ…
  750. うい: 今度こそ本物なのかな? その少女吸血鬼って…
  751. みたま: 本当よ! わたしたち、見たんだから!
  752. うい: 山の中の少女吸血鬼かあ… 今ごろ、どうしてるんだろ…?
  753. 青葉 ちか: うーん
  754. 青葉 ちか: 掘っ立て小屋… どこに建てるのがいいかな
  755. 青葉 ちか: 食料調達する場所から 近い方が便利なんだけどな
  756. 青葉 ちか: …動物用の罠も あんまり人里近くに仕掛けると
  757. 青葉 ちか: この間みたいに 誰かが跡を見つけて
  758. 青葉 ちか: 生贄がどうとか 騒ぎになっちゃうし
  759. 青葉 ちか: 狩りに使う自分用の目印も
  760. 青葉 ちか: もう少し 目立たないように工夫しないと…
  761. 青葉 ちか: 山道に近い木に彫りつけると また儀式の痕跡とか思われそう…
  762. 青葉 ちか: 神浜市の山の下見…
  763. 青葉 ちか: 正式に引っ越してくる前に もうちょっと続けないとね!
  764. 入名 クシュ: …………ふぁ!?ね、寝てな… 嘘です、寝てました…
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