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- (From the opening sequence images in 516410-0)
- 誰にも知られてはいけない、大切な想い…
- [Title card] うららとナイショと送別会
- FILENAME: text_516410-1_FQhRT.txt
- うらら: んん…
- うらら: ここ…
- うらら: あ、そっか…
- うらら: ウチ、二木市の病院に 入院してるんよね…
- うらら: …………
- うらら: (…さくやさんを 守りたかったのにできなかった)
- うらら: (それどころか…)
- 結菜: 内偵のように入っているのは 最近になって気付いたわぁ
- 結菜: だけど、どちらかと言うと 身を潜めているというか
- 結菜: こっそり隠れてるみたいだから みんなで静観していたのよぉ…
- うらら: (午前0時のフォークロアに いるウチが)
- うらら: (プロミストブラッドを 内偵してたってバレてたんよ…)
- うらら: はぁ… いいとこなしなんよ…
- ~~♪~~♪
- うらら: もしかしてラビさん…!?
- うらら: (これからどうするか 相談しないといけないんよ…)
- うらら: …って、あれ? 結菜さんから…?
- 結菜: もしもし 今、大丈夫かしらぁ…?
- うらら: うん、むしろ何もできないから お昼寝してたくらいなんよ!
- 結菜: ふふ…そぅ…
- うらら: それで…結菜さん、 ウチに何か用でもあるのん…?
- 結菜: 実はねぇ…
- 結菜: 今度、うららの送別会を 開こうと思ってるのよぉ
- うらら: ――っ!? ど、どうして…
- うらら: ウチはプロミストブラッドに 潜入してたスパイなんよ!?
- 結菜: ええ、だからあなたの正体を 他の子には明かせなぃ
- 結菜: だから幹部だけで集まって 送り出そうと思ってるわぁ…
- うらら: でも、なんでウチに…
- 結菜: あなたは命をかけて、仲間を 助けようとしてくれたじゃなぃ…
- 結菜: そのお礼も兼ねて
- 結菜: お別れの挨拶くらい させてほしいのよ…
- うらら: …悪いけど、送別会は お断りするんよ
- 結菜: あらぁ…?
- 結菜: うららだったら絶対 喜んでくれると思ったのだけど…
- うらら: 結菜さんの気持ちは もちろん嬉しいんよ
- うらら: でもウチはプロミストブラッドを 抜けるって決めたし
- うらら: そもそも部外者なんよ
- うらら: だから、これ以上関わるのは おかしいんよ…
- 結菜: そぅ…残念だわぁ…
- うらら: ごめんなさいなんよ…
- 結菜: 気にしないでちょうだぃ…
- 結菜: それじゃあ元気でね、うらら
- うらら: …………
- カチャ
- かごめ: 電話、終わった…?
- うらら: あ、かごめちゃん…
- かごめ: 検査が終わって 戻ってきたんだけど
- かごめ: 取り込み中みたいだったから…
- うらら: 気を遣わせちゃって悪かったんよ でも、もう終わったんよ
- うらら: (もう…終わったことなんよ)
- FILENAME: text_516410-2_FQhRT.txt
- うらら: 傷の具合はどうなのん?
- かごめ: 良くなってきたけど もう少し入院しないとダメみたい
- かごめ: 本当は早く退院して
- かごめ: 魔法少女のみんなを 取材したいけど…
- うらら: …無理はしないほうがいいんよ
- うらら: 二木市の状況なら
- うらら: プロミストブラッドの子たちが お見舞いついでに教えてくれるし
- うらら: 焦る必要はないんよ
- かごめ: うん… ありがとう、うららちゃん
- うらら: …ウチもわかるから 何もできなくて焦る気持ち…
- かごめ: そうだよね…
- かごめ: うららちゃんも早く戻りたいよね 紅晴さんたちのところに…
- うらら: …ううん、ウチは 午前0時のフォークロアだから
- うらら: ラビさんたちのところに戻るんよ
- かごめ: あ…そうなんだ…
- かごめ: プロミストブラッドの人は うららちゃんのこと…
- うらら: 結菜さん以外には 正体を明かしてないし
- うらら: 明かすつもりもないんよ
- かごめ: そっか…
- かごめ: でも、それが一番いいのかも しれないね…
- かごめ: 二木市はいま混乱してるって 聞いてるし…
- うらら: …………
- かごめ: …………
- かごめ: あの、うららちゃんのこと 聞いてもいいかな…?
- うらら: 取材ってことなのん? それなら別に構わないんよ
- うらら: ウチ、湯国市では 大道芸人コンビを組んで
- うらら: タレント活動もしてたから
- うらら: 取材には慣れてるし、実家の 面白エピソードも話せるんよ!
- かごめ: えっと、 それも聞いてみたいけど…
- かごめ: うららちゃんはどうして
- かごめ: プロミストブラッドに 潜入することになったの?
- うらら: そ、そうだったんよ!
- うらら: かごめちゃんの取材は 魔法少女に関することだから
- うらら: 面白エピソードは 関係ないんよ!
- かごめ: ふふ… それもあとで聞かせてね
- うらら: えっと…プロミストブラッドに 潜入するきっかけは…
- ラビ: 神浜市の争いを見守るため 旭、サーシャ、うららには
- ラビ: 各グループに潜入して 動向を探ってほしい
- うらら: わかったんよ!
- ラビ: 私は教授に頼まれたから
- ラビ: 娘の那由他のそばで、彼女に 危害が及ばないようにする
- 旭: 我は時女一族の血を 引いている身であります
- 旭: ちょうど本家からも 招集がかかっているので
- 旭: 時女一族への潜入は 我が適任かと
- ラビ: ええ、お願い
- ラビ: サーシャは、 性格や戦い方を踏まえると
- ラビ: ネオマギウスが合うと思う
- ラビ: ただ、ネオマギウスは グループとして安定していない
- ラビ: 注意しないと、本格的な争いの 前に消滅するかもしれない
- アレクサンドラ: わかりました なるべく注意して見守りますね♪
- うらら: それじゃあ、ウチは…
- ラビ: プロミストブラッドに 潜入してほしい
- うらら: 荒事が絶えないグループらしいし ウチに務まるか不安なんよ…
- ラビ: うららを推す理由はある
- ラビ: あなたは魔法少女になって 日が浅いほうだけど
- ラビ: もともと運動神経がいいから 成長が早いし
- ラビ: なおかつ順応性も高くて 誰からも好かれやすい
- ラビ: 私たちの誰よりも 二木市でうまく馴染めると思う
- うらら: ラビさんがそう言うなら…
- ラビ: 不安かもしれないけど
- ラビ: 彼女たちも、新入りのうららに 無茶はさせないはず
- ラビ: それに、あの事件があって…
- ラビ: うららは今の学校から 系列校に転籍するでしょう?
- うらら: あ…うん…
- ラビ: あの学校は二木市が近いし 寮もある
- ラビ: プロミストブラッドを探るのに 活動しやすいと思う
- かごめ: へぇ… 氷室さんの案だったんだね
- うらら: ラビさんは頼りになるけど
- うらら: たまにびっくりすることを 言うんよ…
- かごめ: でも、氷室さんの予想は 当たってたと思うよ
- かごめ: 私がプロミストブラッドを 取材してるときも
- かごめ: うららちゃんは頑張り屋さんで すごく成長してるからえらい
- かごめ: って、みんなが褒めてたもん
- うらら: まぁ、ウチの取り柄は 元気と頑張ることだからなんよ
- かごめ: それじゃあグループには すぐに馴染めたんだね
- うらら: それが… 色々と悩むことはあったんよ…
- FILENAME: text_516410-3_FQhRT.txt
- 樹里: おい、新入り
- 樹里: 姉さんの家に置いてた漫画、 持ってきてくれたか?
- うらら: もちろんなんよ!
- 樹里: …ってコレ、「よくばり先生」の 第1シリーズじゃねえか!
- 樹里: 第2シリーズを持ってこいって 言ったろ!
- うらら: あ、しまったんよ…!
- うらら: 第1シリーズを持ってきて って言われてたのは
- うらら: 「超コスモ宮殿」のほうなんよ…
- 樹里: ったくやる気あんのかよ
- うらら: ご、ごめんなさいなんよ…
- うらら: …でもウチ、次は頑張るんよ!
- うらら: もっと重要な任務をこなして グループの役に立つんよ!
- 樹里: 樹里サマの漫画を持ってくるのが 重要じゃねーって言いてえのか?
- うらら: じゅ、重要…なのん?
- 樹里: …これでストレスが溜まって 爆発したら
- 樹里: みんなウェルダンだからな!
- うらら: ひぃぃ~!
- 鈴鹿 さくや: ちょっと樹里! 年下にあたるなんて情けないよ
- 鈴鹿 さくや: 大丈夫だった? 気にしなくていいからね
- うらら: あ、えっと… 鈴鹿さん…
- 鈴鹿 さくや: さくやでいいよ
- 鈴鹿 さくや: プロミストブラッドに入ったのに
- 鈴鹿 さくや: こんな雑用ばっかりじゃ 気が滅入るって顔してるよ
- うらら: あ、顔に出ちゃってたんよ…
- 鈴鹿 さくや: かなりわかりやすくね
- 鈴鹿 さくや: でも、そのうち重要な任務を 任されるから安心して
- うらら: 本当なのん!?
- 鈴鹿 さくや: …正直、胸を張れるような 任務ばかりじゃないけど…
- うらら: 関係ないんよ!
- うらら: ウチ、なんでもやるって決めて このグループに入ったから!
- 樹里: じゃあ漫画を取りに行った帰りに 菓子も買ってきてくれよ
- 樹里: ほら、つり銭はやるからさ
- 鈴鹿 さくや: パシらせるのはやめなってば
- ひかる: そうっす!
- ひかる: 私用でメンバーをこき使うなんて
- ひかる: グループをまとめる三姉妹の 威厳が台無しっす!
- 智珠 らんか: いーからアンタも新入りと一緒に コンビニ行ってきてよ
- 智珠 らんか: アタシお腹空いちゃった
- ひかる: ハァ…他の買い出しもあるから そのついでに行ってくるっすけど
- ひかる: 今回だけっすからね!?
- ひかる: うらら、一緒に行くっすよ!
- うらら: あ、うん…!
- うらら: グループで一番年下だったから
- うらら: 最初は雑用で振り回されて 内偵どころじゃなかったんよ
- かごめ: 上下関係が厳しい…ってことかな
- かごめ: でも、煌里さんと鈴鹿さんが お世話してくれたんだね
- うらら: うん…
- うらら: 怖いって思ったこともあったけど
- うらら: みんなも、ウチと変わらない… ただの女の子だし
- うらら: ワイワイ話せることもあったんよ
- かごめ: じゃあグループに馴染めたのは
- かごめ: プロミストブラッドのみんなの おかげもあったんだ
- かごめ: 本当に良くしてもらってたんだね
- うらら: あ…………うん…
- うらら: (グループのメンバーだから 良くしてもらってた…)
- うらら: (それなのに、ウチはスパイで… みんなをずっと騙してたんよ…)
- FILENAME: text_516410-4_FQhRT.txt
- うらら: かごめちゃんかごめちゃん! やっと退院日が決まったんよ!
- かごめ: おめでとう
- かごめ: プロミストブラッドのみんなには 退院日のことは…
- うらら: …言わないつもりなんよ
- うらら: ウチは午前0時のフォークロアで 傍観者の立場
- うらら: プロミストブラッドは抜けるから もう関係ないんよ
- かごめ: そう…
- うらら: …………
- かごめ: (寂しくなっちゃうから)
- かごめ: (本音を言わないように 我慢してるのかな…)
- かごめ: あの、退院したら うららちゃんはどうするの?
- うらら: 内偵の役目は終わったし ラビさんたちのところに戻るんよ
- かごめ: 紅晴さんたちにも 挨拶しないで行っちゃうの…?
- うらら: 結菜さんがお見舞いに来た日に 済ませたつもりだから…
- かごめ: そう…
- かごめ: (うららちゃん、 名残惜しそうに見えるけど…)
- コン、コン
- ラビ: うらら
- うらら: ラビさん!?
- うらら: わざわざ二木市に 来てくれたのん!?
- ラビ: 心配だったから
- うらら: あ… ごめんなさいなんよ
- うらら: ウチ…どうしても 守りたかった人がいて…
- ラビ: 事情は察しているし うららを咎めるつもりはない
- ラビ: でも、あなたの命は 大切にしてほしい
- うらら: うん… 肝に銘じるんよ
- ラビ: 佐鳥かごめも無事で良かった
- かごめ: あ…はい… ありがとうございます…!
- かごめ: その…私、 席を外しましょうか…?
- ラビ: いてくれて構わない
- ラビ: めぼしい情報はないけれど 魔法少女の話をするから
- かごめ: わかりました…
- ラビ: うららの具合はどう?
- うらら: だいぶ動けるようになったし 退院日も決まったんよ
- ラビ: そう、良かった
- ラビ: プロミストブラッドの状況は?
- うらら: グループ全体としては
- うらら: ユニオンと協力する方向に 動いてるんよ
- うらら: 神浜マギアユニオンとの 協調路線に舵を切った結菜さんに
- うらら: 一部が反発してるけど…
- ラビ: なるほど…
- ラビ: うららの通っている学校が バレていないのであれば
- ラビ: グループ内の反発騒ぎに乗じて
- ラビ: プロミストブラッドをそっと 抜けられると思う
- うらら: …………
- ラビ: どうかした?
- うらら: 学校はバレてないけど…
- うらら: グループを内偵してたことは 結菜さんにバレちゃったんよ…
- うらら: すぐに報告しなくて ごめんなさいなんよ…
- ラビ: それは構わない
- ラビ: 紅晴結菜は何か言っていた?
- うらら: なんとなく気づいてたけど 何もしないから様子を見てたって
- うらら: グループも出て行って構わない って言われてるんよ
- ラビ: そう… 意外ではあるけど、良かった
- ラビ: 何も問題なく、うららには 二木市を後にしてもらえる
- うらら: …………
- ラビ: …うらら
- ラビ: 本当にプロミストブラッドを 抜けられる?
- うらら: え、うん
- うらら: さっきも言ったけど、結菜さんに 許可はもらってあるんよ
- ラビ: …それはあくまで プロミストブラッドの都合
- ラビ: こちらに戻ってくるのは
- ラビ: うららなりに けじめをつけてからで構わない
- うらら: けじめって… どういうことなんよ、ラビさん
- ラビ: まずは気づくところから 始めてもいい
- ラビ: もう少しだけ、時間はあるから
- うらら: …………?
- かごめ: (…氷室さんも気づいてるんだ うららちゃんの気持ちに…)
- FILENAME: text_516410-5_FQhRT.txt
- <翌日>
- うらら: すーーー… はぁ~~~!
- うらら: 久しぶりの外の空気は おいしいんよ
- うらら: …あっ
- うらら: (もうすぐ二木市のみんなが かごめちゃんのお見舞いに来る)
- うらら: (神浜市でラビさんたちと 集まる予定もあるし…)
- うらら: (鉢合わせしないうちに 神浜市に行くんよ)
- うらら: あ…!
- うらら!? あれ、もう退院したんだっけ
- おめでとう!
- うらら: あ、ありがとうなんよ…
- うらら: (油断したんよ…!)
- うらら: (まさかこんな昼間から 集まってるなんて…)
- ちょうどいいから うららも一緒に来て
- うらら: え、え? これから何かあるのん…?
- 竜ケ崎の連中と会うのよ
- 結菜さんの決めたことに まだ文句があるみたいなの
- 結菜さんは忙しいから
- 私たち虎屋町の魔法少女が 話し合いに応じるのよ
- 入院してて、現状があまり わからないと思うし
- いい機会だから 教えてあげるわ
- ほら、こっち来て
- うらら: わわっ!?
- うらら: (結局巻き込まれるんよ!)
- …結菜さんが いないみたいだけど?
- 結菜さんは忙しいの
- あなたたち竜ケ崎の連中に 対応するくらいなら
- 私たちだけで十分よ
- へぇ…ナメられたものね
- うらら: お、落ち着くんよ…! ケンカはよくないんよ…!
- 新入りのうららには わからないだろうけど
- 樹里さんが率いる アタシたち竜ケ崎と
- 紅晴結菜が率いる虎屋町は ずっと前から対立してきた
- 互いに仲間を殺されて 恨みだってあったけど
- 神浜市に恨みを晴らすために 団結してきたのよ
- それなのに、ユニオンと協力する なんて言い出した紅晴結菜には
- 反吐が出るわ
- なんですって…!?
- うらら: うぅ…これ以上ヒートアップ させたらまずいんよ…!
- うらら: (プロミストブラッドが 分裂してしまったら)
- うらら: (収まりかけてた神浜市での 状況がまた変わってくる…!)
- うらら: (もしかしてラビさんがウチに けじめをつけろって言ったのは)
- うらら: (分裂を止めろ ってことなのん…?)
- うらら: (それなら…!)
- うらら: だーかーら! ケンカはダメなんよ!
- 血の惨劇も知らないくせに お前は黙ってろ!
- うらら: …………!
- 結菜の声: そこまででいいわよ、うららぁ…
- うらら: ――っ!?
- うらら: 結菜さんとひかるさん…!? どうしてここに…!
- 結菜: 他の子から、仲裁してほしいって 連絡があったのよぉ
- 結菜: …無事に退院できたのね、うらら
- うらら: あ…
- うらら: ごめんなさいなんよ… ウチ、連絡もしないで…
- 結菜: いいのよぉ
- ひかる: さて、まず両者とも落ち着いて 話し合うっすよ
- …………
- うらら: あの、結菜さん… ウチ…
- 結菜: これは二木市の問題…
- 結菜: うららはもう 気にしなくていいのよぉ…
- うらら: あ…
- 結菜: 他に用事があるなら 行っていいわよぉ
- 結菜: ここは私とひかるで収めるからぁ
- うらら: …わかったんよ…
- うらら: …………
- うらら: ちょっと寂しいけど…
- うらら: ウチはもうプロミストブラッドの メンバーじゃない…
- うらら: 仲裁はウチの役割じゃないんよ…
- うらら: …………
- うらら: ラビさん…
- うらら: けじめをつけるって どうしたらいいのん…?
- FILENAME: text_516410-6_FQhRT.txt
- うらら: …………あ…
- うらら: (けじめが何かわかる前に 二木市駅に着いちゃったんよ…)
- うらら: …………
- うらら: (この電車に乗ったら)
- うらら: (二木市のみんなとは もう顔を合わせない…)
- うらら: (それがきっとけじめなんよ…)
- うらら: …………
- うらら: さよなら、結菜さん… プロミストブラッドのみんな…
- うらら: お世話になったんよ…
- <神浜市>
- うらら: ふぅ… やっと着いたんよ
- うらら: (ラビさんたちとの集まりまで まだ時間があるし)
- うらら: (どこかで時間を潰すんよ)
- うらら: あれ…ここ、南凪区じゃない!?
- うらら: (考え事してたから 降りる駅、間違えたんよ…!)
- うらら: うぅ…
- うらら: (電車賃がもったいないし 拠点まで歩くんよ…)
- ドン…ドン…! パンパン…パララ…!
- 「ワァ…!」
- うらら: ん?
- うらら: (花火と歓声…?)
- なんだい
- 祭りの時期でもないのに にぎやかだねえ
- 近くの学校で 大会をやってるらしいよ
- この近くだと… あぁ、神浜市立大の附属校かい
- うらら: …………
- うらら: (その学校って確か さくやさんが転入した学校…)
- うらら: (神浜市立大附属で大会って 前も聞いたような気がするんよ)
- うらら: …………あっ
- うらら: さくやさん! 集合時間、過ぎてるんよ!
- 鈴鹿 さくや: 遅れてごめん!
- ひかる: 最近来るのが遅いっすけど 何かあるんすか?
- 鈴鹿 さくや: もうすぐうちの学校が会場の 陸上競技大会があってさ
- 鈴鹿 さくや: みんなでいい成績を残そうって 頑張ってるんだ
- うらら: へぇ~! 青春って感じなんよ!
- 鈴鹿 さくや: うん、だから私もつい 後輩の指導に熱が入っちゃって…
- 智珠 らんか: アンタ、神浜市には潜入に来た ってわかってる?
- 鈴鹿 さくや: …わかってるよ
- 鈴鹿 さくや: 私が大会に出るわけじゃないし
- 鈴鹿 さくや: 最優先事項なのは プロミストブラッドの活動だから
- うらら: そっか…
- うらら: さくやさんが話してた大会… 今日だったんよ…
- うらら: …………
- うらら: (さくやさん…)
- うらら: …………
- うらら: (あんなに優しかった人を 守れなかった…)
- うらら: …………
- うらら: (…自己満足かもしれないけど 何かの縁だって思いたいから…)
- うらら: (さくやさんが熱を入れてた大会 少し寄って見ていくんよ)
- うらら: ここが さくやさんが通ってた学校…
- うらら: (大会中でも、ウチは部外者だし 目立たないようにするんよ)
- 「続いては、本日の最終競技のリレーです 出場校を紹介します」
- うらら: (大会は… もう終盤みたいなんよ)
- うらら: (…あ、さくやさんの学校も 出場してるんよ)
- 「オンユアマーク セット…」
- パン!
- うらら: ファイトなんよ…!
- すげ、あれ神浜市立大附属だよな
- いつの間に あんな速くなったんだ?
- しかもかなり粘ってるぞ…! あ、トップに出た!?
- うらら: あ…!
- うらら: (すごい…! 1位でゴールしたんよ!)
- うらら: (あの粘り強さ…まるで さくやさんみたいだったんよ)
- うらら: あっ…
- 南津 涼子: …ってて…
- 青葉 ちか: 傷が痛みますか…?
- 青葉 ちか: まだ安静にしてたほうが よかったんじゃ…
- 南津 涼子: これくらい、どうってことない
- 南津 涼子: アイツの残したモンを 見届けたかったからな
- うらら: (時女一族の… 南津涼子と青葉ちか…!?)
- うらら: (どうしてここにいるのん…?)
- FILENAME: text_516410-7_FQhRT.txt
- 「チーム総合優勝は 神浜市立大附属高等学校です! おめでとうございます!」
- やった!
- 私たちが優勝なんて…
- 今までは、できても 入賞までだったのに…
- さくやさんが毎日遅くまで
- 練習に付き合ってくれたから だよね
- この結果を聞いたら 絶対喜んでくれるはずなのに…
- どこへ行っちゃったのかな さくやさん…
- 大丈夫、きっと見つかるって!
- そうだよね…
- 胸を張って迎えられるように 私たちも今まで通り頑張ろう!
- うん…!
- …ほら、そろそろ表彰式だよ 行こう
- うらら: …………
- うらら: (さくやさんの後輩たち…)
- うらら: (きっと、さくやさんを信じて 今日まで頑張ってきたんよ…)
- うらら: (さくやさんにも、 見せてあげたかったんよ…)
- うらら: (なのに…!)
- うらら: (南津涼子のせいで さくやさんは…)
- グッ…
- うらら: …………!
- うらら: (もう治ったのに、さくやさんを 庇ったときの傷が痛むんよ…)
- 南津 涼子: あーあ
- 南津 涼子: さくやのヤツ、スパイのくせに あんなに足跡を残して
- 南津 涼子: 本末転倒じゃねーか
- うらら: ――っ!?
- うらら: (南津涼子がさくやさんのことを 知ってる…!?)
- 青葉 ちか: あの、涼子さん…
- 青葉 ちか: 鈴鹿さんとはどういう ご関係だったんですか?
- 南津 涼子: 親友
- 青葉 ちか: …えっ!? プロミストブラッドの人と!?
- 南津 涼子: …やっぱ今のナシ 聞かなかったことにしてくれ
- 青葉 ちか: えっと…そう言われても 気になっちゃいます…
- 南津 涼子: …だよなぁ
- 南津 涼子: …アイツは神浜市に潜入するため この学校に転入した
- 南津 涼子: 悪目立ちしちゃならねえと わかっていながら
- 南津 涼子: 陸上部で盛大に目立ったあげく
- 南津 涼子: あたしにも、後輩たちにも 熱いモンを残していきやがった…
- 南津 涼子: 本当、何してンだかな…
- 青葉 ちか: …きっと、嘘のつけない 優しい人だったんですね…
- 南津 涼子: …ああ、そうだな
- 青葉 ちか: …見せてあげたかったですね 後輩のみなさんの勇姿を…
- 南津 涼子: …あたしが浄土に行った暁には 残さず報告してやるさ
- 南津 涼子: お前さんが残した熱い想いは 後輩たちが受け継いだってな
- うらら: …………
- うらら: (…さくやさんは もういない…)
- うらら: (でもさくやさんの想いは… みんなの中で生き続けてるんよ)
- 「表彰式を行います」
- 「優勝チームには カップと賞状が授与されます」
- うらら: 賞状…
- うらら: (んん…前に何か言われたことが あった気がするんよ…)
- 鈴鹿 さくや: うらら… もし私に何かあったらさ
- 鈴鹿 さくや: 結菜の家に預けてある賞状を
- 鈴鹿 さくや: 私の形見として ひとつもらってくれないかな
- うらら: 形見なんて、縁起でもないんよ!
- うらら: それに、なんでウチなのん?
- 鈴鹿 さくや: だって、結菜やひかるは 知った仲過ぎるし
- 鈴鹿 さくや: こんなこと、恥ずかしくて 頼めないからさ
- うらら: …もらうのは構わないんよ
- 鈴鹿 さくや: ありがと
- 鈴鹿 さくや: まぁ…もらってくれなくても 構わないんだけどね
- 鈴鹿 さくや: ただ、私のことを誰かひとりでも 覚えててほしいだけだから
- うらら: (あれから一度も聞かなかったし 冗談だと思ってたけど…)
- うらら: (…今さら思い出しても もう受け取れないんよ…)
- 南津 涼子: 付き合ってくれてありがとな
- 青葉 ちか: いえ…お役に立てたなら 良かったです
- 南津 涼子: そろそろ帰るとするか
- うらら: (…ウチもそろそろ)
- うらら: (ラビさんたちのところに 行かないと…)
- うらら: …今日は大会を見られて 良かったんよ
- うらら: …ありがとう、さくやさん
- うらら: …さよならんよ
- FILENAME: text_516410-8_FQhRT.txt
- うらら: ラビさん、教授と那由他さんを 帰らせちゃってよかったのん?
- うらら: 今後のことを話すなら いてもらったほうがよかったんよ
- ラビ: 今後のことと言っても うららのことだから
- うらら: ウチ…?
- ラビ: ええ、けじめをつけられたか 聞いておきたかった
- うらら: その…実はウチ、まだ意味が よくわかってないんよ…
- ラビ: そう…
- アレクサンドラ: ラビちゃんから 事情は聞きましたよ
- アレクサンドラ: プロミストブラッドの三姉妹には お別れを言えましたか?
- うらら: ちょうど揉め事があって それどころじゃなかったんよ…
- 旭: うららが納得できているなら それでもいいでありますが…
- うらら: そう言う旭さんはどうなのん?
- 旭: 我は本家たちに正体を明かして
- 旭: その上で、時女一族に別れを 告げてきたであります
- アレクサンドラ: 私も、ひめちゃんに正体を告げて 別れを伝えてきました
- うらら: そういうことならウチは…
- うらら: ウチは…
- うらら: …結菜さんに正体がバレてたのが わかって、気まずくて…
- うらら: ちゃんとはお別れできてないんよ
- ラビ: やっぱり…
- うらら: けじめをつけるって 結菜さんたちとお別れして
- うらら: このもやもやする気持ちを 解消するってことなのん?
- ラビ: その問いに対する答えを 私は持っていない
- ラビ: 答えを出せるのはうららだけ
- うらら: うぅ…ナゾナゾなんよ…
- ピロン♪
- うらら: ん…
- うらら: プロミストブラッドの子から メッセージなんよ…
- 旭: 未だにメッセージが 届くでありますか?
- うらら: あ、うん…プロミストブラッドを 抜けるって言ってないから…
- うらら: でもこのままはよくないし メッセージを拒否しないとなんよ
- うらら: …………え?
- うらら: た、大変なんよ…!
- アレクサンドラ: どうかしたんですか?
- うらら: 明日、グループの方針を 決めるために
- うらら: 結菜さんと樹里さんが 決闘するって書いてあるんよ!
- アレクサンドラ: えっ、プロミストブラッドは ユニオンと合流するって
- アレクサンドラ: 決めてませんでしたっけ…?
- うらら: そのはずだったんよ…!
- うらら: でも、ユニオンとの協力を望む 結菜さんに反発する子もいたから
- うらら: 一枚岩ではなかったんよ…
- ラビ: 反対勢力をまとめて、大庭樹里が 紅晴結菜を倒すつもりなのかも…
- うらら: (結菜さんと樹里さんが 本気でやりあったら)
- うらら: (どっちも無事じゃ済まない…)
- うらら: (また、誰かの命が 失われてしまうんよ…!)
- 旭: …気になるでありますか?
- うらら: えっ…
- うらら: ウチはただ、また魔法少女が 命を落とすのはイヤなんよ…
- 旭: それだけが理由では ないはずでありますよ
- うらら: …………
- ラビ: 気になっているなら 二木市に行ってくるといい
- うらら: でもウチは、もうみんなと顔を 合わせないって決めたんよ…!
- ラビ: じゃあ、ずっと彼女たちへの やりきれなさを抱えるつもり…?
- うらら: うぅ…………
- うらら: (プロミストブラッドのみんなが 気になる…)
- うらら: (この気持ちは、 もう否定できないんよ…)
- うらら: (それなら、ウチは…)
- うらら: プロミストブラッドのみんなへの 心残りを解消することが
- うらら: けじめをつけるってことなら…
- うらら: …ウチ、行ってくるんよ もう一度だけ、二木市へ…
- FILENAME: text_516410-9_FQhRT.txt
- <翌日>
- <二木市>
- うらら: 遅くなっちゃったんよ…
- うらら: (株分けのミラーズが消されて)
- うらら: (移動手段が電車しかないのは すごく不便なんよ…)
- うらら: え… なんでここにいるのん…!?
- いろは: あなたは… えっと、うららちゃん…?
- うらら: 二木市に何の用なんよ
- いろは: あ… あはは、ちょっとね…
- いろは: そうだ、うららちゃんに 道を聞いてもいいかな…?
- うらら: 悪いけど、急いでるんよ…!
- うらら: スマホの地図アプリで 頑張ってほしいんよ!
- いろは: え、あ、でも…!
- いろは: 行っちゃった…
- うらら: ………
- うらら: (結菜さんと樹里さんの決闘は カタコンベで行われてるはず…)
- うらら: もう始まってる… 急ぐんよ…!
- 樹里: だからなんだ! 復讐をやめる理由にはなんねえ!
- 結菜: グッ…
- うらら: あ…!
- うらら: (本当に戦ってる…)
- アオ: あれ~? うらら遅かったね~
- うらら: アオさん…!
- アオ: でも、いいとこに来たね これから面白くなるよ
- うらら: どうして止めないんよ…!
- うらら: このままじゃ、どっちかが 死んじゃうかもしれないんよ!
- アオ: それも仕方ないんじゃない?
- うらら: えっ…!?
- アオ: だって、姉さまも姉ちゃんも 譲れないものがあるみたいだし
- アオ: それに、もうすぐ決着しそうだよ テヘッ
- うらら: 決着したらどうなるんよ…!?
- アオ: 姉さまが勝てば
- アオ: プロミストブラッドは ユニオンと手を組むし
- アオ: 姉ちゃんが勝てば ユニオンとの戦争を続ける
- うらら: 戦争を続けたって 意味ないんよ…!
- うらら: 誰も救われないし 魔法少女の宿命も変えられない…
- うらら: 虚無なんよ…!
- アオ: 復讐のための戦争に意味がない なんてみーんなわかってるよ~
- アオ: だからわたしが いまの二木市を変えてあげる
- うらら: えっ… ちょっとアオさん…!?
- うらら: (アオさん…なんだか様子が おかしいんよ…!?)
- 樹里: じゃあ、今日がその牙に 貫かれるときだなぁ!!
- 結菜: っ、ハァアアッ!!
- 樹里: うらぁあッ!!
- うらら: (このままじゃ本当に どっちかが死んじゃうんよ…!)
- うらら: (ウチが止めなきゃ… ウチが…!)
- うらら: …………!
- うらら: (でもウチは 二木市の仲間じゃない…)
- うらら: (ウチは… ウチはどうしたら…!)
- 樹里: なんだ、この殺気は…!
- 結菜: いえ、それだけじゃなぃ… 他にも混ざってるような…
- 結菜: まさか、この魔力反応…
- アオ: ウソでしょ… 何でこんなときに…
- いろは: あ、あれっ、ごめんなさい 皆さん居ると思わなくて
- いろは: もしかして、 取り込み中でしたか…?
- うらら: 環…いろは…!?
- FILENAME: text_516410-10_FQhRT.txt
- アオ: あーあ、拍子抜け~ 決着がつくと思ったのにな~
- うらら: 誰の命も失われずに 済んだんよ!?
- うらら: 環いろはには感謝しかないんよ
- アオ: まぁ、そうかもね~
- うらら: アオさんは、環いろはの見送りに 行かなくていいのん?
- アオ: わたしは遠慮しておく なーんか疲れちゃったし
- うらら: …せっかく平和に収まったのに 全然嬉しくなさそうなんよ
- アオ: 嬉しいよ~?
- アオ: ユニオンのリーダーが わざわざ墓参りに来てくれて
- アオ: みんなの戦意を 削いでくれたんだもん
- うらら: なんだか、言い方に トゲがあるんよ…
- アオ: …だって、環いろはのせいで 台無しにされたから
- うらら: あの、何か狙ってたのん…?
- アオ: 不毛な争いだったから わたしが両成敗して
- アオ: ふたりに恩を売ってやろうって 思ってたんだけど、失敗だよ~
- うらら: …………
- うらら: (本当にそれだけなのん…?)
- うらら: (一瞬だけど…アオさんから 殺気を感じた気がしたんよ…)
- アオ: まぁ、これで分裂してたみんなも ひとつにまとまっただろうし
- アオ: 結果オーライなのかもね~
- うらら: そうなんよ 喜んでほしいんよ!
- うらら: (傍観者のウチじゃ、あの争いは 止められなかったから)
- うらら: (環いろはが来てくれて 本当に助かったんよ…)
- アオ: どうしてうららが喜ぶの?
- アオ: わたしたちのスパイだったんだし
- アオ: わたしたちがどうなろうと 関係ないでしょ~?
- うらら: ――っ!?
- うらら: アオさんも知ってたのん…?
- アオ: まあね~
- アオ: 居場所が他にあるなら
- アオ: これ以上、巻き込まれないうちに 早く戻ったほうがいいと思うよ
- うらら: うん… ウチもそのつもりなんよ
- うらら: でも、二木市のみんなのことが 気になっちゃって…
- アオ: もしかして野次馬?
- うらら: 違うんよ! ウチは本当に、心配なだけで…!
- アオ: 心配してるんだとしても
- アオ: 傍観者の立場を貫くだけなら 余計なお世話だよ
- うらら: ――っ!?
- アオ: ま、わたしたちにこだわる理由が 他にあるなら別だけど~
- うらら: ウチは…………
- アオ: それじゃ 忙しいから、わたしは行くね
- うらら: …………
- うらら: (アオさんの言う通り…)
- うらら: (ウチにはプロミストブラッドに こだわる理由があるみたい…)
- うらら: (だからきっとラビさんも けじめをつけてって言ったんよ)
- うらら: でも、わからないんよ…
- うらら: こだわる理由が心残りなんだと しても、それが何なのか…
- うらら: どうすれば けじめをつけられるのかも…
- うらら: …………
- 鈴鹿 さくや: うらら… もし私に何かあったらさ
- 鈴鹿 さくや: 結菜の家に預けてある賞状を
- 鈴鹿 さくや: 私の形見として ひとつもらってくれないかな
- うらら: さくやさん…
- うらら: ――っ!?
- うらら: さくやさん…
- うらら: そうなんよ…! やっとわかったんよ!
- うらら: (ウチの心残りは さくやさんのことなんよ…!)
- うらら: (さくやさんのお願いを叶えて きちんとお別れできたら)
- うらら: (心残りは きっとなくなるんよ…!)
- うらら: …それならウチは、さくやさんの 形見を受け取りに行かないと…
- うらら: (…その前に、みんなとの 思い出にもきちんとお別れして)
- うらら: (最後に結菜さんの家に行って)
- うらら: (結菜さんとさくやさんに お別れする…)
- うらら: …それがウチのけじめなんよ
- [Part 1 end]
- -----
- [Part 2 start]
- FILENAME: text_516420-1_Dfyhj.txt
- うらら: …………
- うらら: (さくやさん…)
- 鈴鹿 さくや: うらら… もし私に何かあったらさ
- 鈴鹿 さくや: 結菜の家に預けてある賞状を
- 鈴鹿 さくや: 私の形見として ひとつもらってくれないかな
- うらら: 形見をもらって、さくやさんの 願いを叶えられるなら
- うらら: ウチが受け取らせてもらうんよ…
- うらら: …よし
- うらら: (二木市で過ごすのは これで最後になる…)
- うらら: …みんなとの思い出にお別れして 結菜さんの家に行くんよ
- うらら: けじめをつけるために…
- うらら: この河川敷も 今日で最後なんよ…
- うらら: …………
- 鈴鹿 さくや: なんか今日、元気ない?
- うらら: そんなことないんよ! ウチは元気が取り柄なんよ!
- 鈴鹿 さくや: そう? 正直に話してくれていいんだよ
- 鈴鹿 さくや: 怒ったりなんかしないからさ
- うらら: …………
- うらら: …本当に怒らないのん…?
- 鈴鹿 さくや: うん、聞かせて
- うらら: …ウチ、ちょっと不安なんよ
- うらら: 昔の二木市を知らないウチが グループに馴染めてるのかって…
- 鈴鹿 さくや: なんだ、そんなことか
- うらら: そんなことってひどいんよ!
- ポン、ポン
- うらら: 頭を撫でないでほしいんよ!
- うらら: 真剣に悩んでるのに 子ども扱いして…
- 鈴鹿 さくや: あはは、ごめんごめん 励ませるかなって思ってさ
- 鈴鹿 さくや: とりあえず、ここで一緒に
- 鈴鹿 さくや: 50メートルダッシュを 20本やろ!
- うらら: えっ!?
- 鈴鹿 さくや: 悩みを吹き飛ばすには運動! って決まってるんだよ!
- 鈴鹿 さくや: ほら、行くよ!
- うらら: ホント、無茶苦茶だったんよ…
- うらら: …………
- うらら: …1本走ってから 次の場所に行くんよ!
- ガヤガヤガヤ…
- うらら: ここ…
- うらら: (さくやさんお気に入りの ラーメン屋さんなんよ)
- うらら: (たまにここに連れてきて くれたっけ…)
- 鈴鹿 さくや: ふぅー! 食べたね!
- うらら: ごちそうさまなんよ、 さくやさん!
- うらら: こんな美味しいラーメン屋さん 初めて来たし、感動したんよ!
- 鈴鹿 さくや: おっ、気に入ってもらえて よかったよ
- 鈴鹿 さくや: 頑張ったときは、ご褒美に このお店に来てるんだ
- うらら: ウチもこんな美味しいものを 食べられるなら
- うらら: もっともっと頑張れるんよ!
- 鈴鹿 さくや: じゃあうららもご褒美は ここのラーメンにする?
- 鈴鹿 さくや: 頑張った甲斐があれば 人生楽しくなると思うよ
- うらら: 急にどうしたのん…?
- 鈴鹿 さくや: うららは頑張り屋だけど
- 鈴鹿 さくや: たまに、魔法少女だから無理だ って色々と諦めてる気がしてさ
- うらら: それは…
- 鈴鹿 さくや: 気持ちはわかるけどさ… 私たちはまだ生きてるんだよ?
- 鈴鹿 さくや: 楽しいことも、生き甲斐だって これから見つけていける
- 鈴鹿 さくや: だからあんまり気落ちしないで 一緒にがんばろ?
- うらら: さくやさん…
- うらら: …ありがとうなんよ…
- うらら: (…魔法少女になってからは)
- うらら: (何をしても無意味だって ラビさんたちと諦めてたから)
- うらら: (あんなふうに希望を持って 励ましてもらえて嬉しかった…)
- うらら: …会いたいんよ、さくやさん…
- FILENAME: text_516420-2_Dfyhj.txt
- あ、見て! アタリ出たんだけど!
- え~またぁ? 強運すぎない?
- うらら: …………
- うらら: (このコンビニにも よくおつかいに来たんよ)
- うらら: 毎日毎日、樹里さんたちの おつかいばっかりなんよ…
- ひかる: でも今日は結菜さんにも おつかいを頼まれてるっすよ!?
- うらら: なんで嬉しそうなのん…?
- 鈴鹿 さくや: ひかるは結菜のことになると 夢中になるからね
- ひかる: っす!
- うらら: ふ、ふーん…
- うらら: (普通の子かと思ったけど ひかるさんも少し変なんよ…)
- 鈴鹿 さくや: まぁ、うららの気持ちもわかるよ
- 鈴鹿 さくや: ってことで、ハイ! このアイスは私のおごり!
- うらら: これ、ザリザリ食感の ザリザリくんアイス!?
- うらら: 初めて食べるんよ!
- ひかる: ありがとうっす、さくやさん!
- 鈴鹿 さくや: 拠点に戻ってからだと溶けるし ここで食べていきなよ
- うらら: うん! いただきますなんよ!
- うらら: あーむっ
- うらら: ――っ!?
- うらら: さくやさん!ひかるさん! アタリが出たんよ!
- 鈴鹿 さくや: やったね、うらら! いいことあったじゃん!
- ひかる: ついてるっすねぇ、うらら
- うらら: …………
- うらら: ぬぁぁ…! また負けたんよ~!
- うらら: せっかく今日はおつかいじゃない 任務だと思ったのに…
- アオ: わたしのゲーム相手が任務じゃ 不満~?
- うらら: だって全然勝てないんよ! つまらないんよ!
- アオ: それはごめんだけど…
- アオ: …もしかして、うらら あんまりゲームしたことない…?
- うらら: うん、ゲームセンターで遊ぶのも 3回目くらいなんよ
- アオ: あー、どうりで 全然操作慣れしてないと思った
- アオ: お家が厳しいとか?
- うらら: ううん、実家が貧乏だったから
- うらら: お金のかからない遊びを 発明してたんよ
- アオ: 苦労人!?
- アオ: 今日はわたしがおごるから いっぱい遊んでいきな~!
- うらら: ありがとうなんよ!
- うらら: …………
- 樹里: おい、うらら! なんでこんなとこいるんだよ!
- 智珠 らんか: ちょっと樹里、静かに…! ここ図書館だよ…!?
- うらら: なんでって…漫画を借りて来い って言ったのは樹里さんなんよ
- 樹里: フツーそういうときは レンタルショップに行くだろ!
- うらら: でも、図書館ならタダで 借りられるんよ!
- うらら: 漫画も、種類は少ないけど
- うらら: 歴史の偉人の本とか 勉強になるものが多いんよ!
- 智珠 らんか: アンタって 意外と真面目ちゃん…?
- うらら: なんよ!
- 樹里: だー!こっちは勉強なんか 1ミリだってしたくねーっつーの
- 樹里: いいから一緒にショップ行くぞ!
- うらら: ウチ、レンタルショップに行くの 初めてなんよ!
- 智珠 らんか: 普段はネットで 漫画を借りてんの?
- うらら: え!そんなことできるのん!?
- 樹里: んなことも知らねえのか じゃ、樹里サマが教えてやるよ
- うらら: (二木市で過ごした時間は 長くないのに)
- うらら: (こんなに思い出があるなんて 思わなかったんよ…)
- うらら: …………
- うらら: (さくやさんがウチに 形見を残してくれなかったら)
- うらら: (こんなふうに二木市を 回ることもなかったんよ…)
- うらら: (ありがとう、さくやさん ウチにきっかけをくれて…)
- うらら: あ…夜…!?
- うらら: (ちょっと ゆっくりしすぎたんよ…)
- うらら: …結菜さんの家に行って さくやさんの形見を受け取るんよ
- FILENAME: text_516420-3_Dfyhj.txt
- うらら: …………
- うらら: (結菜さんの家まで来た…)
- うらら: (けど…どう言って 入れてもらえばいいんよ…?)
- うらら: (さくやさんがウチに形見を 受け取ってって託したことを)
- うらら: (結菜さんが知らなかったら…)
- 結菜: さくやの賞状を形見に…? どうしてうららが受け取るの…?
- 結菜: そもそもうらら…
- 結菜: 二木市からまだ 出て行ってなかったのねぇ
- 結菜: 私たちの内情について、まだ 探りたいことでもあるのかしらぁ
- うらら: って、変に勘繰られそうなんよ!
- うらら: うぅぅ… どうするのがいいんよ…!?
- 結菜の声: …うらら
- うらら: わぁっ!?
- 結菜: ごめんなさぃ… 驚かせてしまったわねぇ…
- うらら: ゆ、結菜さん…!
- 結菜: こんな時間にどうしたのぉ… また夕飯、食べていくぅ…?
- うらら: あ、いただくんよ…!
- うらら: じゃなくて!
- うらら: ウチ、結菜さんに… 結菜さんに用が…
- 結菜: 私に…?
- うらら: …………
- うらら: (さくやさんの形見を 受け取りたい…)
- うらら: (なんてやっぱり 切り出せないんよ…!)
- うらら: (他にいい方法を考えてから 来ればよかったんよ…!)
- ひかるの声: 結菜さーん!
- ひかる: うららの送別会の件なんすけど お菓子、買い足していいっすか?
- 結菜: ちょっと、ひかる…!
- ひかる: え…あっ!?
- うらら: ひかるさん… ウチの送別会…って…
- ひかる: あ、あ~… うららがいたんすね…
- ひかる: ひかる、一生の不覚っす…
- 結菜: バレてしまっては 仕方がないわねぇ…
- うらら: 結菜さん、どうして…?
- うらら: でもウチはプロミストブラッドを 抜けるって決めたし
- うらら: そもそも部外者なんよ
- うらら: だから、これ以上関わるのは おかしいんよ…
- 結菜: そぅ…残念だわぁ…
- うらら: 送別会はウチが断ったのに…
- 結菜: それでも開いてあげたくて こっそり準備してたのよぉ…
- ひかる: ひかるたちも 結菜さんから事情を聞いてたから
- ひかる: 幹部だけで送り出すっすよ!
- うらら: 結菜さん…ひかるさん…
- 結菜: ふふ… 喜んでくれて嬉しいわぁ…
- うらら: べ、別に喜んでないんよ…!
- 結菜: そういうわけだから、明日は 空けておいてくれるぅ…?
- うらら: でも…送別会なんかしてる 場合じゃないはずなんよ!
- うらら: 今日のカタコンベの一件で グループは団結できそうだけど
- うらら: 全部が解決したわけじゃ ないんよ…!
- 結菜: うららは気にしなくていいのよぉ
- うらら: あ…そうなんよ
- うらら: 内偵してたウチが 気にすることじゃないんよ…
- 結菜: そういう意味じゃないわぁ
- 結菜: うららがこれ以上、気を揉む 必要はない…
- 結菜: あなたには笑顔で ここを離れてほしいからぁ…
- うらら: …………
- うらら: でも、やっぱり悪いんよ…!
- 結菜: それならあなたが 納得できるように
- 結菜: 送別会の内容は うららが決めてちょうだぃ…
- うらら: え、ウチが…!?
- 結菜: ちょうどこれから決めるところ だったしね…
- うらら: 明日やるのに…!?
- ひかる: そうっす!
- ひかる: さっきまで色々あって 動けなかったっすから
- うらら: (やっぱり送別会をやってる 場合じゃないんよ…!)
- うらら: (なのに…)
- 結菜: 何がいいかしらねぇ…
- ひかる: うららに詳しいチャンピオンを 決めるクイズ大会はどうっすか?
- うらら: (なんでこんな のほほんとしてるんよ!?)
- FILENAME: text_516420-4_Dfyhj.txt
- 智珠 らんか: ちょっとひかる
- ひかる: あ、らんかさん! やっと来たっすね!
- 智珠 らんか: …ったく、呼び出しの目的は? またアオの件?
- 結菜: いいえ…今からうららの 送別会の買い出しに行くわよぉ…
- 智珠 らんか: ハァ…この時間から?
- 結菜: そうよぉ
- 智珠 らんか: まぁいいけど、 うららがいるのはなんで?
- 智珠 らんか: 送別会のことは 秘密にしてたはずでしょ?
- うらら: それは…
- うらら: (ウチはさくやさんの形見を 受け取るために)
- うらら: (偶然通りがかっただけで…)
- ひかる: さっきひかるが ばらしちゃったんすよ…
- 智珠 らんか: 何してんだか…
- 智珠 らんか: …まぁ、そういうことなら
- 智珠 らんか: 主役にも買い出しに 付き合ってもらいましょ
- うらら: どうしてなんよ!?
- 結菜: ところで、らんか 樹里は一緒じゃないのぉ…?
- 智珠 らんか: 知らない 電話かけてみれば?
- ひかる: っす
- ~~♪~~♪
- 樹里: あー
- ひかる: 樹里さん! ちょっと手伝ってほしいっす!
- 樹里: んー
- ひかる: …樹里さん、聞いてるっすか?
- 樹里: アオの件ならお前に任せるよ じゃーな
- ブツッ
- ひかる: 無気力対応なうえに 問答無用で切られたっす!
- 智珠 らんか: なんか漫画でも 読んでたんじゃない?
- 結菜: ひかるぅ、早くしないと お店が閉まるわぁ…
- ひかる: そうだったっす…! こうなったら4人で行くっすよ!
- うらら: わわわ…!
- カタンッ
- ひかる: ちょっとらんかさん!
- ひかる: 余計なものばっかり カゴに入れないでほしいっす!
- 智珠 らんか: いーじゃん どうせ100円なんだし
- ひかる: らんかさんが欲しいものじゃなく
- ひかる: うららの送別会に使うものを 買いに来たんすよ!?
- うらら: えっと…ウチのことは 気にしなくていいんよ
- うらら: 送り出してくれる気持ちだけで 十分嬉しいんよ
- 智珠 らんか: ほら、うららもこう言ってるし 少しはいいでしょ
- ひかる: ダメっす!
- うらら: (うぅ…結菜さんに本題を 切り出したいのに)
- うらら: (言える空気じゃないんよ…)
- 智珠 らんか: あー、もういい アタシ帰る
- ひかる: らんかさん勝手すぎるっす! 何イライラしてるんすか!?
- 智珠 らんか: 別にー?
- 智珠 らんか: 三女も次女も勝手だから アタシも勝手にやるわ
- ひかる: 横暴っす!
- ひかる: 結菜さんからも 何とか言ってほしいっす!
- ひかる: …………あれ、結菜さん?
- 結菜: そう、それはまずいわね…
- 結菜: …わかったわ 資料は私が学校へ取りに行くから
- ピッ
- うらら: 電話…誰からなんよ?
- 結菜: 生徒会の子から緊急連絡でねぇ…
- 結菜: 明日の朝までに、資料を作って くれることになってたんだけど
- 結菜: 必要な参考資料を 学校に置いてきたらしいのよ
- 結菜: あの子は家が遠いし
- 結菜: もうすぐ学校も 完全に締まってしまうから
- 結菜: うちの車で資料を取ってきて その子に届けてくるわぁ…
- ひかる: …ということは…
- 結菜: 本当に悪いんだけど あとは頼んだわよ、ひかるぅ…
- ひかる: ゆ、結菜さぁん…
- うらら: (この状況で結菜さんが いなくなるのん…!?)
- 智珠 らんか: じゃ、アタシも帰るから
- ひかる: え、本当に帰るつもりっすか!?
- 智珠 らんか: だってネトゲのイベントあるし
- ひかる: 仲間とネトゲ、 どっちが大事なんすか!?
- うらら: (このまま解散しちゃったら 明日は絶対グダグダになって)
- うらら: (結菜さんたちの気持ちを 無駄にしてしまうんよ…!)
- うらら: …………
- うらら: (さくやさんの形見のことが 最優先だったけど…)
- うらら: …もうっ! このまま見てられないんよ!
- ひかる&らんか: うらら…?
- うらら: 送別会の主役はウチだけど… フォローさせてもらうんよ!
- FILENAME: text_516420-5_Dfyhj.txt
- 「本日の営業は まもなく終了いたします…」
- うらら: ふぅ… なんとかかき集められたんよ
- ひかる: すごいっす…!
- ひかる: たった15分で、 飾りつけの材料が揃ったっす!
- 智珠 らんか: うららってこういうの 意外とやり慣れてんの?
- うらら: うん!
- うらら: ウチ、地元にいたころは 大道芸人コンビを組んでて
- うらら: その延長で、イベントや番組の MCもやってたから
- うらら: ちょっとしたイベントなら 何が必要か、大体わかるんよ
- 智珠 らんか: へぇ… ってか、つまり芸能人ってこと?
- ひかる: なんで 教えてくれなかったんすか!?
- うらら: 地元限定での活動だったし
- うらら: 駆け出しのうちにやめたから 話すほどのことじゃないんよ
- うらら: さ、ひとまず買い物は終わったし 荷物を持って帰るんよ
- ひかる: 送別会は結菜さんの家でやるから 荷物も置かせてもらうっすよ
- 智珠 らんか: …送別会の飾りつけはそこそこ サマになりそうだけどさ
- 智珠 らんか: 食べ物とか飲み物は 買わなくてよかったの?
- うらら: あ…忘れてたんよ…!
- 智珠 らんか: もうお店閉まっちゃうよね コンビニで買う?
- ひかる: それでもいいっすけど… 送別会は明日っすから
- ひかる: 今夜は飾りつけを優先して 明日の朝に買いに行くっすよ
- ひかる: 少しだけでも経費削減っす!
- うらら: ウチ、明日は忘れないように 買うものをメモしておくんよ!
- ・箱に入ってるお菓子 ・500mlのペットボトルジュース
- 智珠 らんか: なんで箱なの?
- うらら: 秘密なんよ
- ひかる: ジュースも、紙パックか 2Lペットボトルがお得っすよ?
- うらら: それも秘密なんよ、ニパッ
- 智珠 らんか: 悔しいけどなんか気になる…
- ひかる: あ、ケーキと結菜さんのアイスも メモに追加してほしいっす!
- うらら: 了解なんよ!
- 智珠 らんか: あ、もしホールケーキにするなら 予約した方がよくない?
- ひかる: でも、この時間から予約できる お店なんてないっすよ…
- うらら: そういえば、前にスタッフさんが
- うらら: 急な予約も対応してくれるお店が あるって言ってた気がするんよ
- ひかる: そのお店って、 二木市にもあるんすか!?
- うらら: ネットで探してみるから ちょっと待つんよ!
- うらら: …………
- うらら: あ、あったんよ!
- うらら: ネット予約もできて 明日の受け取りもできるんよ!
- 智珠 らんか: やるじゃん、うらら
- うらら: ニパッ
- ひかる: それじゃあ予約してほしいっす
- うらら: わかったんよ!
- うらら: 予約票は画面のスクショで 保存してっと…
- うらら: 買い物メモは、ふたりにも 共有しておくんよ
- ピロン♪
- ひかる: 助かるっす!
- ひかる: 明日は結菜さんの家に集合して また買いに来るっすよ!
- うらら: 了解なんよ!
- ひかる: おはようっす、うらら!
- うらら: おはようなんよ らんかさんは?
- ひかる: 樹里さんのところに寄るから 先に行っててほしいそうっす
- うらら: わかったんよ
- 結菜: 送別会の内容を決めてって 言ったのは私だけど…
- 結菜: こんなに手伝わせることになって 悪かったわぁ…
- うらら: あ、結菜さん…
- 結菜: なぁに…?
- うらら: ウチ、その…
- うらら: (さくやさんの形見を… 受け取りたくて…)
- 結菜: あぁ、私は今日も手伝えないの…
- 結菜: 生徒会の仕事が終わったら 戻ってくるから
- 結菜: 夕方になったら樹里たちも呼んで 送別会を始めましょぅ
- うらら: あ、うん…! わかったんよ
- うらら: (また言い出せなかったんよ…)
- ひかる: それじゃあ買い出しに 行ってくるっす!
- うらら: あの、予約したケーキを 受け取りに来たんよ!
- 予約票を 見せていただけますか?
- うらら: えっと、スマホの画面を 見せればいいんよね?
- うらら: …………な、ない…!?
- うらら: スマホ、結菜さんの家に 忘れてきちゃったんよ…!
- ひかる: え、えぇぇ~~~!?
- FILENAME: text_516420-6_Dfyhj.txt
- うらら: 予約票がないと、ケーキは 受け取れないのん…?
- 申し訳ありません…
- うらら: どうしよう、ひかるさん…!
- ひかる: 夕方までに 送別会の準備を終わらせるには
- ひかる: 1分1秒でも時間が惜しいっす
- ひかる: ここはらんかさんに 結菜さんの家に行ってもらって
- ひかる: うららのスマホを 取ってきてもらうっす!
- うらら: あ、その間にウチらは 他の買い物を進めるんよね?
- ひかる: そういうことっす!
- ひかる: ひとまずらんかさんに メッセージを送って、と…
- ピロン♪
- ひかる: よし、ひかるたちは 買い物に専念するっす!
- うらら: うん!
- …あ、ホントにいた!
- うらら: え…?
- ひかる: プロミストブラッドのみんな… どうしたんすか?
- どうしたも何も さっきメッセージを見たわよ!
- うららの送別会、 今日やるんでしょ!?
- ひかる: ななな!? なんでそれを知ってるんすか!?
- ひかるが送ってきたんじゃない
- うらら: ひかるさん、もしかして さっきのメッセージ…!
- ひかる: 今日のうららの送別会なんすけど うららのスマホを結菜さんの家に忘れちゃって ケーキを受け取れなくて困ってるっす
- ひかる: ひかるたちはショッピングセンターの 食品売り場にいるので 代わりに取りに行ってほしいっす!
- ひかる: らんかさん宛てじゃなくて
- ひかる: グループ全員のチャットに 送ってたっすよ…!
- ひかる: 他の子を混乱させないために 幹部だけの送別会にしたのに
- ひかる: 面目ないっす…
- うらら: 気にしないでほしいんよ…!
- 送別会ってことは 引っ越しちゃうってこと?
- うらら: (本当は、ウチが二木市に 通わなくなるってことだけど…)
- うらら: うん…二木市には もう来られなくなるんよ…
- どうして教えてくれなかったの?
- ひかる: 黙ってて悪かったっす…
- うらら: こんな大変なときだし
- うらら: みんなに集まってもらうのも 気が引けたんよ…
- 水臭いわね、うらら
- うらら: え?
- 私たちを気遣うより
- 慣れない土地に行く自分を 気遣いなさい
- 引っ越しって 結構ストレスになるしね
- うらら: …………
- うらら: (みんなのほうが大変なのに ウチの心配なんか…)
- で、ケーキ以外には何を買うの?
- 私たちも手伝うよ
- ひかる: え、いいんすか!?
- いいに決まってるわよ
- あと、私たちも送別会に 参加するからね
- 他の子たちもこれから 手伝いに来るってさ!
- うららのスマホも、 取ってから来てくれるって
- うらら: みんな…
- あ、そうだひかる ちょっといい?
- ひかる: っす! 何すか?
- うらら: (ウチなんかのために みんな優しすぎるんよ…)
- うらら: …………
- うらら: (でも、こうなった以上は)
- うらら: (送別会を盛り上げて 楽しんで帰ってもらうんよ!)
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- ひかる: それじゃあ結菜さん 一言ビシッとお願いするっす
- 結菜: ええ…
- 結菜: みんな、今日はうららのために 集まってくれてありがとう
- 結菜: それと…送別会のこと、 黙っていてごめんなさぃ…
- 結菜: みんなが疲れているなかで 負担をかけたくなかったの…
- 結菜: でもいまは、みんなに集まって もらえてよかったと思ってるわぁ
- 結菜: こうして私たちの可愛い仲間を みんなで送り出せるんだから…
- うらら: (結菜さん…)
- 結菜: それじゃぁ…乾杯
- みんな: 「カンパーイ!!」
- うらら: ねぇ結菜さん アオさんは来ないのん…?
- 結菜: 今日は都合が悪いみたぃ…
- 結菜: 全員揃わなくて ごめんなさいねぇ…
- 樹里: …………
- 結菜: …なんだか樹里も 本調子じゃないみたいだし…
- うらら: 気にしてないんよ!
- うらら: 送別会を開いてもらえただけで ウチは嬉しいから
- 結菜: そぅ… 本当にいい子ねぇ…
- ひかるの声: うららー! そろそろ時間っすよ
- うらら: わかったんよ!
- ひかる: みんなー! うららに注目っす!
- 智珠 らんか: ん、何? 何か始めるの?
- うらら: 大道芸なんよ!
- 樹里: だいどーげー?
- うらら: ウチ、前に住んでた町で 大道芸人コンビを組んでたんよ
- うらら: 今日はみんなに大道芸を 披露させてもらうから
- うらら: 楽しんでいってほしいんよ!
- スッ
- 智珠 らんか: あ、それ 昨日言ってたお菓子の箱…
- うらら: お菓子の箱を3つ使って ジャグリングするんよ
- ひかる: ――っ!?
- 樹里: へぇ、こんな技もできんのか
- ひかる: すごいっす、うらら! 大道芸みたいっす!
- 智珠 らんか: うららの話聞いてた?
- うらら: 続いて… こんなものも回せるんよ!
- あ、さっき買ってきた 500mlのペットボトル!
- 器用なんてレベルじゃない… プロじゃん!
- ネットに動画も上がってるし マジで有名人…!?
- うらら: あとはやっぱりこれなんよ!
- 結菜: それは…中国コマ?
- 結菜: たしかディアボロって 言うのよねぇ…
- うらら: さすが結菜さん!
- うらら: ウチ、大道芸では特に ディアボロが得意だったんよ
- うらら: ってことで、 ウチの本気を見せるんよ!
- うらら: ―うらら― 今日だけのスペシャルトリック! エクストリームうららスピンなんよ!
- すごい! どうなってるのそれ!?
- ひかる: ―ひかる― うらら、かっこいいっす!!
- 樹里: ―樹里― 魔法を使ってるわけでもねーのに なんでコマが回ってんだ?
- 智珠 らんか: ―らんか― よく見て樹里 糸で回してんのよ
- パチパチパチパチ!
- うらら: ありがとうなんよ、ニパッ
- 結菜: それじゃあ主役のうららからも
- 結菜: みんなへ一言 お願いできるかしらぁ…?
- うらら: ウチから…?
- 結菜: 改まったことじゃなくていいの…
- 結菜: うららが思っていることなら 何でも構わないわぁ…
- うらら: …………
- うらら: …みんな、 本当にありがとうなんよ
- うらら: ウチみたいな新入りのために 集まってくれるなんて
- うらら: 優しすぎるんよ…
- 当然、集まるに決まってるよ
- ひかる: そうっす! うららは仲間なんすから
- うらら: …………
- うらら: (ウチが内偵してたこと、 隠したままでごめんなんよ…)
- うらら: (結菜さんたちの気遣いを 無駄にはできないから)
- うらら: (秘密にさせてもらうけど…)
- うらら: (これだけは言わないと…)
- うらら: ウチ、最後にひとつだけ やりたいことがあるんよ
- 結菜: …? 何かしらぁ…?
- うらら: ウチ…さくやさんの形見を ここに受け取りに来たんよ…!
- 結菜: さくやの…
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- うらら: ウチ…さくやさんの形見を ここに受け取りに来たんよ…!
- 結菜: さくやの…
- うらら: 実は昨日、ここに来たのも そのためだったんよ…
- うらら: ウチが受け取るべきじゃないって 思ったけど
- うらら: さくやさんの願いを 叶えてあげたくて…
- 結菜: 形見ってことは、生前さくやから 何か託されていたってこと?
- うらら: 結菜さんの家に預けてある賞状を
- うらら: 形見として受け取ってほしい って言われたんよ…
- ひかる: でも、結菜さんじゃなくて
- ひかる: どうしてうららに 託したんすかね…?
- うらら: ウチも聞いたんだけど…
- うらら: 『結菜さんやひかるさんには 恥ずかしくて頼めない』って…
- 智珠 らんか: ふん…
- 智珠 らんか: 未練がましいところを 見せたくなかっただけでしょ
- 樹里: ま、らしいけどな
- うらら: あの…結菜さん どうなんよ?
- うらら: さくやさんから賞状は 預かってるのん…?
- 結菜: ええ…いくつかあるから 持ってくるわねぇ…
- 結菜: 待たせたわねぇ… この箱に入ってるわぁ
- うらら: あ、丸筒がいっぱい…!
- 結菜: ひとつひとつが大切だから
- 結菜: 賞状をもらうたびに 丸筒に保管していたみたぃ…
- うらら: そんなに大切なものなのに ウチがもらっていいのん…?
- 結菜: 賞状をもらうこともだけど
- 結菜: こうして、私たちがさくやを 思い出したり覚えていることが
- 結菜: さくやは何よりも嬉しいと 思うわぁ…
- うらら: あ…………
- 鈴鹿 さくや: まぁ…もらってくれなくても 構わないんだけどね
- 鈴鹿 さくや: ただ、私のことを誰かひとりでも 覚えててほしいだけだから
- うらら: (結菜さんはさくやさんのことを 誰よりわかってたのかも…)
- うらら: …さくやさんのこと 忘れるわけがないんよ
- 結菜: ありがとぅ…
- スポッ
- うらら: えっ、らんかさん…!?
- 智珠 らんか: どんな賞状が入ってるのか 気になってさ
- うらら: 勝手に開けちゃダメなんよ!
- 智珠 らんか: 別にいーでしょ
- 智珠 らんか: こうやってアイツを思い出して やらなきゃ
- 智珠 らんか: 形見として残した賞状の意味が ないじゃん
- 結菜: らんかの言うことも一理あるわぁ
- 結菜: せっかくだもの うららも見てあげて
- うらら: …それじゃあ…
- スポッ
- 「二木市民陸上大会 中学女子100m 優勝 鈴鹿さくや」
- うらら: 優勝…!? すごいんよさくやさん…!
- 結菜: それは…中学1年生のときに 優勝した賞状ねぇ…
- 結菜: 憧れの先輩たちに勝ってしまって 気まずかったらしいんだけど
- 結菜: 先輩たちがさくやの優勝を 喜んでくれたらしくてねぇ…
- 結菜: こんな先輩になろうって思える きっかけになったそうよぉ…
- うらら: それなら、さくやさんも 素敵な先輩になれてたんよ
- うらら: (ウチも、陸上部の後輩たちも みんな慕ってたんよ…)
- 樹里: ん…なんかその丸筒、 まだ中に入ってるぞ?
- うらら: あ! 手紙が入ってるんよ!
- うらら: えっと… 「うららへ」…
- ひかる: さくやさんからの手紙っす!
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- 智珠 らんか: あのアオハル陸上部… やっぱり仕込んでたわね
- 樹里: お前宛ての手紙なら 読んでみろよ
- うらら: う、うん…
- うらら: …………
- 鈴鹿 さくや: うららへ
- 鈴鹿 さくや: 私の杞憂だったらいいんだけど うららが、グループに馴染めなくて いつかひとりでどこかへ行ってしまうかも って思うときがあるんだ
- 鈴鹿 さくや: だからお節介でも 悩みを聞いたり、相談に乗ったりして うららが安心できる存在になりたかったんだ
- 鈴鹿 さくや: ただ、私がいなくなっちゃったら もうお節介を焼けないし うららがそっとどこかへ行ってしまうのに 誰も気づけないかもしれない
- 鈴鹿 さくや: そうなる前に 結菜たちと話す機会くらいは作ってあげたかった
- 鈴鹿 さくや: それで、うららに私の賞状を託すことにした ってわけ
- 結菜: …これで終わりってことは
- 結菜: あとは私に 丸投げってわけねぇ…?
- うらら: えっ!?
- 結菜: ふふ…冗談よ
- 結菜: さくやに信頼されてたみたいで 嬉しいわぁ…
- うらら: (ウチも…こんなに気遣って もらえてたなんて…)
- 智珠 らんか: …最後までお節介なヤツ
- ひかる: そんな言い方はひどいっすよ!
- 智珠 らんか: ちょっとムカッとしただけよ
- 智珠 らんか: 自分だけがうららを 気にしてたみたいに書いてさ…
- 智珠 らんか: 結菜さんだってひかるだって
- 智珠 らんか: みんなうららのことは 気にかけてたじゃない
- うらら: え…
- うらら: (ウチのこと… 本当に仲間として…?)
- 結菜: あら…もう1枚 便箋が入ってるみたいねぇ…
- うらら: うん…
- 鈴鹿 さくや: 結菜に相談したら きっと言われると思うけどさ
- 鈴鹿 さくや: 心配しなくても うららはちゃんと役割を果たせてるし グループにも馴染んでるよ
- 鈴鹿 さくや: だってうららのおかげで 私たちの空気も和んだし どんな任務にも全力で一生懸命こなすうららに みんな感化されてたんだよ
- 鈴鹿 さくや: 君の居場所はここにある だから、無理に去らなくていいからね
- 鈴鹿 さくや: 結菜とみんなをよろしくね さくやより
- うらら: …ごめんなんよ、さくやさん…
- うらら: (ウチのいるべき場所は 他にあるから、出て行くんよ…)
- うらら: (でも…ありがとうなんよ…)
- うらら: (さくやさんのおかげで)
- うらら: (みんなと きちんとお別れできるんよ…)
- ひかる: …さくやさん、ずるいっす
- 結菜: そうねぇ…さくやに 先に言われてしまったわぁ…
- うらら: どういうことなんよ…?
- ひかる: これを受け取ってほしいっす!
- うらら: これは…!
- ひかる: みんなからの寄せ書きっす!
- 送別会のことはさっき知ったから 急いで作ったのよ
- うらら: みんな…
- 結菜: さぁ、うらら 受け取ってちょうだぃ
- うらら: …………
- ひかる: ―ひかる― せーのっ
- みんな: ―みんな― プロミストブラッドにいてくれて ありがとう、うらら
- 樹里: ―樹里― ガキにしてはよく食らいついてたよ
- 智珠 らんか: ―らんか― 頑張ってたと思うよ お疲れ
- うらら: ―うらら― っ…………
- うらら: プロミストブラッドに潜入してからは いつ正体がバレるかってずっと不安だったし
- うらら: 結菜さんたちが力や恐怖で みんなを従えてるように見えて 怖くて仕方なかったんよ
- うらら: でも…そうじゃなかった
- うらら: 二木市のみんなは お互いのことを気遣ってるし ちゃんと信頼で結ばれてたんよ…
- うらら: そんなみんなと一緒に過ごして…
- うらら: ―うらら― (ウチ…いつの間にかこんなに みんなを好きになってたんよ…)
- うらら: ―うらら― …………
- うらら: ―うらら― 結菜さん、ひかるさん 樹里さん、らんかさん、みんな…
- うらら: ―うらら― それに、さくやさん…
- うらら: ―うらら― ありがとう… お世話になったんよ…
- FILENAME: text_516420-10_Dfyhj.txt
- ラビ: …うん、いい表情になった
- うらら: ラビさんの言う通り ちゃんとけじめをつけてきたんよ
- ラビ: うららならできると思ってた
- うらら: ううん、ラビさんたちと さくやさんのおかげなんよ
- うらら: ウチひとりじゃ、本当の気持ちに 気づけなかったから…
- ラビ: それだけ、うららが一生懸命で 頑張っていたということ
- ラビ: あなたに二木市を任せたのは やはり正解だった
- うらら: …ラビさんって やっぱりすごいんよ
- うらら: 先のことが見えてるだけじゃなく
- うらら: たまにしか会えてなかった ウチの気持ちにも気づいてたし!
- ラビ: 私じゃなくても みんな気づいていたと思う
- うらら: えっ…!?
- 旭: うららはすぐに顔に出るから わかりやすいであります
- アレクサンドラ: そういうところが 可愛いんですけどね、うふふっ♪
- うらら: は、恥ずかしいんよ…
- アレクサンドラ: でも、少し心配してたんですよ
- アレクサンドラ: うららちゃんは真っ直ぐだから 二木市の人たちに共感して
- アレクサンドラ: そのまま戻ってこないかも しれないって…
- うらら: それは大丈夫なんよ
- うらら: 魔法少女のみんなが優しくて どれだけ居心地が良くても
- うらら: ウチらが湯国市で 経験したことを考えれば
- うらら: その幸せも、関係も 永遠じゃないってわかるから…
- 旭: …我もそうであります
- アレクサンドラ: …………
- ラビ: …3人とも立派に、各グループで 内偵の任務を務めてくれた
- ラビ: 本当にご苦労さま
- ラビ: これからは私たちと 教授と那由他で
- ラビ: 神浜市の行く末を見守ろう
- アレクサンドラ: はい
- 旭: 了解であります
- うらら: うん…
- うらら: …………
- ラビ: 魔法少女は救われないという 結論が出れば
- ラビ: 彼女たちもやがて 私たちと同じ答え…
- ラビ: 諦念にたどりつく
- ラビ: 今は袂を分かつことになっても いずれまたひとつになれる
- うらら: うん… ウチ、寂しくないんよ
- ラビ: …えらいえらい
- うらら: 頭を撫でないでほしいんよ! 子どもじゃないんよ!
- アレクサンドラ: それじゃあ今日のところは 解散ですね
- 旭: また明日であります
- うらら: …………
- うらら: (魔法少女は救われない それはわかってるんよ…)
- うらら: それでもウチは… 救いはあるって思いたい
- うらら: 全部を 諦めてしまいたくない…
- うらら: (ここ以外にできた ウチがいてもいい場所…)
- うらら: (そこを守るみんなに 希望がないなんて嫌なんよ…)
- うらら: だから、この争いの先に…
- うらら: どうか…みんなが幸せになれる 未来が訪れますように…
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