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- 901101-010_homura [node 1]
- ほむら: う…
- ほむら: ふわぁ…ああ…
- ほむら: (今日は、待ちに待った 退院の日)
- ほむら: (心臓の病気で、長い間 休学が続いていたけれども…)
- ほむら: (これでやっと、退院できる)
- ほむら: (病院を出たら、普通の 生徒として学校に通って…)
- ほむら: うう…
- ほむら: ホントにそんなこと 私にできるのかな…
- 901101-020_mami [node 2]
- マミ: ふぅ…
- マミ: (うーん、やっぱり身体が 重い気がするわ…)
- マミ: (寝る前に食べたのが 良くなかったのかしら?)
- マミ: (それとも仲間ができないのが ストレスになっていたの…?)
- マミ: (もちろん、魔法少女は 大変な仕事だけど…)
- マミ: (契約の見返りは かけがえのないものだし…)
- マミ: (やっぱり、私の声の 掛け方が悪いのかしら?)
- マミ: …って、だめだめ もっと前向きに行かなきゃ
- マミ: (普段気を遣わない彼女が 元気を出せって…)
- マミ: (わざわざ私に本まで 貸してくれたんだから)
- マミ: (でも、渡されたのが 『爆弾作成マニュアル』って…)
- マミ: (これで気分が晴れるって やっぱり変)
- マミ: (そもそも彼女、どうして こんな本を持ち歩いてるの?)
- マミ: あ!
- マミ: おはよう
- マミ: ねえ、 昨日借りた本なんだけれど…
- マミ: やっぱり…今の私には 必要ないかも
- マミ: だから、返しておくわね ありがとう
- 901102-030_madoka [node 3]
- まどか: エイミーちゃーん?
- さやか: エイミーやーい?
- 仁美: エイミーさん
- まどか: …………うーん いないみたいだね
- さやか: せっかく、新しいカリカリ 持ってきたのになあ
- 仁美: 本当にチキン味なら 食べて下さるのでしょうか?
- 仁美: マグロ味には、見向きも しなかったのに…
- まどか: うん、きっと大丈夫
- まどか: レコンパンスの パティシエさんに聞いたんだ
- さやか: あ、このケーキ屋さんの?
- さやか: 一流の料理人は、ネコちゃんの 味覚さえ把握しているのか!
- 仁美: 説得力がありますわね
- 仁美: レコンパンスの味は、我が家の シェフに引けを取りませんし
- さやか: 我が家のシェフって… なんちゅーお嬢様だ
- さやか: まあでも、肝心のエイミーが 見つからないことにはどうにも…
- まどか: あれ…!?
- さやか: エイミー見つかった?
- まどか: ううん、エイミーは黒猫だけど 今見たのは、白くて…
- さやか: 白…
- まどか: それに何かすごく 耳が長くて…
- 仁美: 白くて、耳が長いって… ウサギかしら?
- さやか: ええーっ!こんな街中で? 聞いたことないよ、そんなの
- まどか: だ、だよね…あははは…
- まどか: 今の、なんだったんだろ?
- 901102-040_madoka [node 4]
- まどか: 将来の夢…か…
- まどか: わたし、どんなオトナに なるんだろう?
- まどか: 看護師さん…お花屋さん… パティシエもいいかな
- まどか: もしかしてお嫁さんとかも…? うーん
- まどか: やっぱりまだ、わかんないや
- ???: 「こんばんは、鹿目まどか」
- まどか: え…?
- まどか: わっ!なに!? あなたは、夕方に見た…
- まどか: っていうか、しゃべって… わたしの名前も知ってる…!?
- ???: ボクは、キミにお願いが あって来たんだ
- まどか: お願い…?
- ???: ボクと契約して 魔法少女になってよ
- 901103-010_madoka [node 5]
- まどか: ふわぁああ…
- まどか: はぁ…変な夢
- まどか: 将来の夢を考えてたら 魔法少女になって、だなんて
- まどか: あと、あの生き物 なんだったんだろう
- まどか: キュゥべえ…って言ってたけど あんな生き物、現実にいるはず…
- キュゥべえ: ボクを呼んだかい
- まどか: い…いた!
- まどか: 夢じゃ、なかったんだ…
- 901103-020_sayaka [node 6]
- まどか: おっはよー
- 仁美: おはようございます まどかさん
- さやか: おはよう、まどか
- さやか: 今日はちょっと遅いんじゃない?
- まどか: あ…うん、昨日、少し 眠るのが遅くなっちゃって
- 仁美: あら?まどかさんがですか? 珍しいですわね
- さやか: さては、数学のテストが心配で 眠れなかったなー?
- まどか: う、ううん… そういうんじゃないんだけど…
- まどか: ただ、ちょっと 考え事をしてて…
- 仁美: もしかして恋の悩みですの?
- まどか: 違うってば!もう!
- まどか: あの、もしなんでも 1コだけ願いが叶うとしたら
- まどか: ふたりは、どんなお願いをする?
- さやか: え、なに?そんな空想で 眠れなくなっちゃったの?
- まどか: ええと…うん
- さやか: あははは、さすがまどか!
- 仁美: そうですねえ、もし願い事が ひとつ叶うとしたら…
- 仁美: 私は、健康を願いますわ
- まどか: 健康?不老不死とかじゃなくて?
- 仁美: どんな願い事を叶えても、病気に なっては意味がないですから
- 仁美: 身体さえ丈夫なら、あとは自分の 力で叶えればいいんですもの
- まどか: あははは…さすが、仁美ちゃん
- まどか: さやかちゃんは、どうかな?
- さやか: え、あたし?
- さやか: あたしは…別に、ないかな
- まどか: ない…?
- さやか: 別に、この毎日に不満が あるわけでもなし…
- さやか: そりゃ、欲しいものは たくさんあるけどさ
- さやか: お金があっても、きっと きりがないし…
- さやか: みんなでハンバーガー食べられる くらいで、ちょうどいいかなって
- 仁美: さやかさん…
- まどか: でも、CDはもっともっと 欲しいんじゃない?
- さやか: ん…あはは、まあ確かに それはそう、だけど…
- さやか: でも、それは仁美と同じだよ
- さやか: 本当に欲しいものは、自分の力で 手に入れないと、意味ないしね
- まどか: そっか…うん、そうだよね
- さやか: っていうかまどか? 急にどうしちゃったのさ?
- まどか: ううん、なんでもないよ
- 901103-040_madoka [node 7]
- さやか: おっと、もうこんな時間!? それじゃ、あたしはこの辺で…
- 仁美: 私もそろそろ、お暇いたしますわ
- まどか: うん、そうだね また明日、学校で
- さやか: 宿題、忘れるなよー
- 仁美: さやかさんこそ 気をつけて下さいまし
- まどか: ばいばーい
- まどか: (さやかちゃん 今日も上条くんのお見舞いかな)
- まどか: (ケガ、早く良くなると いいんだけれど…)
- まどか: (さて、と それじゃわたしも家に帰る…)
- まどか: (その前に…!)
- まどか: (カリカリは準備してきたし 今日こそエイミーに…)
- キキー!
- ドーン!
- エイミー: 「フギャッ…」
- まどか: え…?
- まどか: い、今の声って…
- まどか: エイミー!?
- まどか: エイミーっ!
- まどか: うそ…いや、いやだよ!
- まどか: そんな、どうして…エイミー いや、死なないで…!
- 901103-045_madoka [node 8]
- まどか: エイミーが、死んじゃう…?
- まどか: そんなの…信じられないよ
- まどか: だって、こないだまで お店の前で、寝転んだりして…
- まどか: あんなにかわいくて それなのに…
- まどか: どうして、急に死ななきゃ ならないの…!?
- まどか: エイミーは、なにも悪いこと してないのに…
- まどか: こんなのって、ないよ
- キュゥべえ: まどか
- まどか: キュゥべえ…!
- まどか: あ…そうだ…
- まどか: キュゥべえは…わたしの願いを 1つだけ叶えてくれるんだよね?
- まどか: どんな願いでもいいの?
- まどか: 例えば、この子の…エイミーの 命を助けて欲しいとか…
- キュゥべえ: その程度なら なんの問題もないよ
- キュゥべえ: もしキミが契約して 魔法少女になってくれるならね
- まどか: お願い、キュゥべえ!
- まどか: エイミーの命を、救ってあげて!
- 901104-005_sayaka [node 9]
- さやか: おはよう
- まどか: おはよう、さやかちゃん
- 仁美: おはようございます、さやかさん
- さやか: よしよし、まどか 今日は寝坊しなかったね
- まどか: そんな、わたしが遅刻の 常習犯みたいに…!
- さやか: だってさあ、昨日のまどか おかしかったじゃない
- さやか: もしも願い事がひとつ 叶うなら…とか
- エイミーの声: みゃーう
- 仁美: あら?
- さやか: おっ、この鳴き声は…
- まどか: エイミー!!
- エイミー: みゃーう!
- まどか: あっ!エイミー!
- まどか: うんうん、元気だね! ケガの具合も、問題なさそう
- 仁美: ケガ…?
- さやか: エイミー、何かあったの?
- まどか: え…あ、ううん 何でもないよ、なんでも!
- 仁美: …………?
- さやか: …変なまどか
- まどか: あははは…
- エイミー: みゃーう
- 901104-020_madoka [node 10]
- マミ: いらっしゃい
- まどか: は、はじめまして
- マミ: あなたが鹿目まどかさんね 話はキュゥべえから聞いているわ
- マミ: 私の名前は巴マミ あなたの先輩よ、よろしくね
- まどか: よろしくお願いします
- マミ: そんなに緊張しないで いま、お茶を入れるわね
- マミ: 紅茶とコーヒーと どっちがいいかしら?
- まどか: えっと…紅茶を…
- マミ: ええ、ちょっと待っていて くれるかしら
- まどか: (優しそうな先輩でよかった…)
- まどか: (でも、魔法少女って 命懸けで魔女と戦うんだよね)
- まどか: (魔法少女について ちゃんと話を聞かないと…)
- マミ: はい、どうぞ
- まどか: わぁ…おいしそう…!
- マミ: 私の手作りのお菓子と レコンパンスの新作ケーキよ
- マミ: どうぞ、召し上がれ
- まどか: い、いただいちゃって いいんですか!?
- マミ: もちろん
- マミ: でも、食べたら早速実戦よ
- まどか: は、はいっ!巴さん、 よろしくお願いします!
- マミ: ふふふ、マミでいいわよ よろしくね、鹿目さん
- 901104-030_madoka [node 11]
- マミ: どうやら、この辺りね
- まどか: マミさん、あれ!
- まどか: あれが…魔女?
- マミ: いいえ、使い魔よ
- まどか: 使い魔…?
- マミ: 放置すれば街のみんなに 危害を加えるのは同じ
- マミ: 鹿目さん、私の言うとおりに ついて来てね!
- まどか: は、はいっ!!
- マミ: 右!
- まどか: 右…!
- マミ: 左!
- まどか: 左…!
- マミ: 跳んで…
- まどか: えいっ!
- マミ: 鹿目さん、今よ!
- まどか: は、はいっ!!
- まどか: やあっ!
- まどか: やったっ!
- マミ: よくやったわね、鹿目さん
- まどか: い、いえ、そんな!
- まどか: 全部、マミさんの アドバイスがあったからです!
- まどか: 相手の動きが 見えてるみたいで…
- マミ: 鹿目さんも、すぐに できるようになるわよ
- マミ: これからも、私と一緒に 町の平和を守ってくれるかしら?
- まどか: はいっ!よろしくお願いします!
- 901106-010_sayaka [node 12]
- 早乙女先生: 皆さん、そろそろ学校に 戻りますから
- 早乙女先生: 今のうちに、トイレは 済ませておいて下さいね!
- さやか: あー、もうそんな時間か
- まどか: わたし、ちょっと行ってくるね
- さやか: あ、あたしも!
- 仁美: ふたりとも、遅れないように 気をつけて下さいまし
- さやか: しっかし、毎年自動車工場 見学なんて、飽きるよねえ
- まどか: そうかな、わたしは面白くて 毎回じーっと見ちゃうけど
- さやか: はぁ…まどかはほんと イイコだねぇ…
- さやか: …って、あれ?
- さやか: なんか、急に暗くなった…?
- まどか: もしかして、これって…
- さやか: あ、あれ?そういえば、去年も こんなことがあったような…
- さやか: それで、迷子になっちゃって…
- まどか: さやかちゃん、お手洗いは あっちだよ!急いで!
- さやか: あ…うん まどかは?
- まどか: カバン、工場に忘れたみたい ちょっと取りに行ってくるから
- さやか: あ、だったらあたしも…
- まどか: 時間ないから、先に行ってて!
- さやか: …はぁ
- さやか: まどかってば、おっちょこちょい なんだから…
- さやか: ってか、あれ?まどか… そもそもカバン、持ってたっけ?
- 901106-020_kyoko [node 13]
- 杏子: (さて、と…)
- 杏子: (そろそろ収穫の時期…か)
- 杏子: ん…?
- 杏子: (あそこにいるのは…)
- マミ: …………
- 杏子: (こりゃ、ずいぶん奇妙な 運命の巡り合わせだな)
- 杏子: よう、久しぶり
- マミ: 佐倉さん…
- マミ: 思い出話をしている 時間はないわ
- マミ: 今、近くに結界が…
- 杏子: 関係ないね
- 杏子: 見滝原じゃ、お友だちとうまく やってるみたいだけれど…
- 杏子: ここはあたしの縄張りだ
- 杏子: 手出しをするなら 容赦しないよ
- マミ: でも、結界の中には 私の仲間が…
- 杏子: 関係ないね
- 杏子: そいつらがやられたらやられたで あたしの取り分が増える
- 杏子: あんたに手出しはさせないよ
- マミ: …………!
- 901106-030_madoka [node 14]
- まどか: 新しい魔女…!
- まどか: マミさん!
- マミ: ごめんなさい、鹿目さん こっちは今、手が離せないの!
- まどか: そんな…
- まどか: きゃっ!
- まどか: (だめだ、マミさんが来るまで もたないかも…)
- キュゥべえ: まどか!
- まどか: キュゥべえ!?
- キュゥべえ: 前も説明したはずだけれど、美樹 さやかには魔女少女の素質がある
- キュゥべえ: マミの力が借りられないなら さやかと契約する方法も…
- まどか: ううん それは、だめだよ
- まどか: さやかちゃんは、自分で 夢を叶えたいって言ってた
- まどか: 魔法少女になって欲しいなんて 言えないよ!
- キュゥべえ: まどか…
- まどか: 私も魔法少女だから マミさんがいなくても、戦える…
- まどか: きゃぁっ!
- キュゥべえ: まどか! キミひとりじゃまだ無理だ!
- まどか: でも…
- まどか: わわわっ!!
- まどか: (え…?)
- まどか: (さっきの音、何?)
- 901110-005_homura [node 15]
- エイミー: みゃーう
- ほむら: あっ
- エイミー: みゃーう
- ほむら: 黒猫ちゃん
- ほむら: 首輪がないのね 捨てられたのかな
- エイミー: みゃーう
- ほむら: ふふっ、かわいい…
- ほむら: 私ね、転校初日なの
- エイミー: みゃーう
- ほむら: あっ、どうしたの? もしかして、おなか空いてるの?
- ほむら: ふふふ、クッキーあるよ 食べる?
- エイミー: みゃ、みゃ、みゃーう
- ほむら: こんなに小さいのに ひとりぼっちなの?
- エイミー: みゃーう
- ほむら: …そう
- ほむら: 私と同じだね
- ほむら: (今日から、学校…)
- ほむら: (クラスメイトと 仲良くやっていけるかな…)
- ほむら: (友だちに、なれるかな…)
- ほむら: (…やっぱり、心配だ)
- 901110-010_homura [node 16]
- 早乙女先生: はーい、それじゃ 自己紹介いってみよー
- ほむら: あ、あの
- ほむら: あ…暁美ほ…ほむらです
- ほむら: その…ええと…どうか よろしくお願いします
- 早乙女先生: 暁美さんは心臓の病気で ずっと入院していたの
- 早乙女先生: 久しぶりの学校だから色々と 戸惑うことも多いでしょう
- 早乙女先生: みんな助けてあげてね
- ほむら: (ううう…き、緊張する…!)
- 901110-015_homura [node 17]
- 暁美さんって前は どこの学校だったの?
- 部活とかやってた? 運動系?文化系?
- すごい長い髪だよねー 毎朝編むの大変じゃない?
- ほむら: あの、私は、その…
- まどか: 暁美さん
- まどか: 保健室行かなきゃ いけないんでしょ?
- まどか: 場所わかる?
- ほむら: え?いいえ…
- まどか: じゃあ案内してあげる わたし、保健係なんだ
- まどか: みんなごめんね 暁美さんって、休み時間には…
- まどか: 保健室でお薬飲まないと いけないの
- まどか: ごめんね、みんな悪気は ないんだけど…
- まどか: 転校生なんて珍しいから はしゃいじゃって
- ほむら: いえその… ありがとうございます
- まどか: そんな緊張しなくていいよ クラスメイトなんだから
- まどか: わたし、鹿目まどか まどかって呼んで
- ほむら: え、そんな…
- まどか: いいって
- まどか: だからわたしもほむらちゃん って呼んでいいかな?
- ほむら: 私、その、あんまり名前で 呼ばれたことってなくて…
- ほむら: すごく変な名前だし…
- まどか: えー?そんなことないよ
- まどか: なんかさ、燃え上がれーって 感じで、カッコいいと思うな
- ほむら: 名前負け…してます
- まどか: そんなのもったいないよぉ せっかく素敵な名前なんだから…
- まどか: ほむらちゃんも、カッコよく なっちゃえばいいんだよ
- ほむら: …………
- ほむら: (私が…カッコよく?)
- ほむら: (そんなこと… できるわけ、ないよね)
- ほむら: (でも…)
- まどか: …………
- ほむら: (なんでだろう?)
- ほむら: (鹿目さんと一緒にいると ちょっと勇気が出てくるかも…)
- 901110-020_homura [node 18]
- 先生: 暁美ほむら
- ほむら: は…はいっ
- 先生: じゃあこの問題やってみようか
- ほむら: …………っ
- ほむら: (ど、ど、どうしよう…)
- ほむら: (何を答えればいいのか… そもそも何が書いてあるのか…)
- ほむら: (何も、全然、わからない…)
- 先生の声: あーうん 君は休学してたんだったっけな
- 先生の声: 友だちからノートを 借りておくように
- ほむら: は…はい…
- 901110-040_homura [node 19]
- ほむら: …………
- まどか: ほむらちゃんも、カッコよく なっちゃえばいいんだよ
- ほむら: 無理だよ… 私、何にもできない…
- ほむら: (人に迷惑ばっかりかけて 恥かいて…)
- ほむら: (どうしてなの?)
- ほむら: (私、これからもずっと このままなの?)
- ???の声: だったらいっそ 死んだ方がいいよね
- ほむら: (死んだ方がいいかな…)
- ???の声: そう 死んじゃえばいいんだよ
- ほむら: (死んで…しまえば…)
- ほむら: …………え!?
- ほむら: どこなの、ここ…?
- ほむら: !
- ほむら: あ…!
- ほむら: な…何?なんなの?
- ほむら: いやっ!
- ほむら: あっ!
- ほむら: いっ…
- ほむら: いやああああっ!
- ほむら: !
- マミ: 間一髪ってところね
- まどか: もう大丈夫だよ ほむらちゃん
- ほむら: あ、あなたたちは…
- キュゥべえ: 彼女たちは魔法少女 魔女を狩る者たちさ
- まどか: いきなり秘密がバレちゃったね
- まどか: クラスのみんなには内緒だよっ
- ほむら: …………
- ほむら: (鹿目さん…)
- ほむら: (すごくかっこいい…)
- 901110-040_sayaka [node 20]
- さやか: まどかさあ、なんだか最近 付き合いが悪くない?
- 仁美: あらら? 拗ねていらっしゃいますの?
- さやか: そういうんじゃないけどさ
- さやか: まどかって、ちょっと放って おけないところがあったでしょ?
- さやか: でも最近はちょっと雰囲気が 変わった感じで…
- さやか: 急に逞しくなった 気がするんだよね
- 仁美: 言われてみれば そうかもしれませんわね
- 仁美: 急に、夢の話なんかを 聞き出したりなんかして
- 仁美: 将来なりたいものを 本気で考えはじめたとか…?
- さやか: エー、まどかが!?
- 仁美: 別に、驚くことじゃありませんわ
- 仁美: 私たちだって、そろそろ将来の 進路を考えてもいい頃ですし
- さやか: やだやだー!あたしはもっと 青春時代を満喫するのー!
- 仁美: さてさて、いつまでそんなことを 言っていられるか…
- 仁美: あら、もうこんな時間
- さやか: あー、また習い事?
- 仁美: お茶のお稽古ですわ
- さやか: 仁美は相変わらず忙しいねぇ
- さやか: じゃああたしは、CDでも あさって帰るか…
- 仁美: さやかさん、また明日学校で
- さやか: じゃあね、バイバーイ
- さやか: それじゃいつもの店に…
- さやか: ん?
- さやか: (なに、この気配?)
- さやか: え…何ここ!? なんか、気味悪いんだけど…
- さやか: ってか出口は…あれ?
- さやか: あたしまた迷子になっちゃった?
- さやか: きゃっ!
- さやか: ちょ、ちょっと!? なんかのアトラクション!?
- さやか: お化け屋敷なんか 入った記憶ないんですけど…
- さやか: きゃああああっっ!!
- 901110-050_homura [node 21]
- ほむら: 鹿目さん、いつもあんなのと 戦ってるんですか?
- まどか: んーいつもって… そりゃマミさんはベテランだけど
- まどか: わたしなんて先週キュゥべえと 契約したばっかりだし…
- マミ: でも今日の戦い方、以前より ずっと上手かったわよ、鹿目さん
- まどか: えへへへ
- ほむら: 平気なんですか? 怖く…ないんですか?
- まどか: 平気ってことはないし 怖かったりもするけれど…
- まどか: 魔女をやっつければそれだけ 大勢の人が助かるわけだし
- まどか: やり甲斐はあるよね
- マミ: 鹿目さんにはワルプルギスの夜が 来る前に…
- マミ: がんばって一人前に なっておいてもらわないとね
- ほむら: ワルプルギスの、夜…?
- まどか: うん
- まどか: わたしも、ついこの前に 教えてもらったばかりなんだけど
- まどか: そう遠くない未来に、この町に すごく危険な魔女が現れるの
- まどか: みんなで力を合わせて ワルプルギスの夜を倒す…
- まどか: それが、今のわたしたちの目標
- マミ: 暁美さん
- マミ: キュゥべえの話だと、あなたにも 魔法少女の素質があるわ
- ほむら: わ、私に…?
- マミ: もし、願い事があって 魔女と戦う覚悟ができたら…
- マミ: 私たちの仲間になって欲しいの
- 901111-010_madoka [node 22]
- まどか: おはよう、仁美ちゃん!
- 仁美: おはようございます
- 仁美: …あら?暁美さんも ご一緒ですの?
- ほむら: お、おはようございます
- まどか: 昨日、帰りに一緒になって
- まどか: 今日からみんなで学校に 行こうって誘ったの
- ほむら: きゅ、急にお邪魔して すみません…
- 仁美: 謝る必要なんてないですわ
- 仁美: よろしければ暁美さんのこと たくさん聞かせて下さいね
- ほむら: よ、よろしくお願いしますっ!
- 仁美: ところでまどかさん
- 仁美: さやかさんから何か 聞いていませんか?
- まどか: ううん…特に、何も どうかしたの?
- 仁美: 昨晩、さやかさんのお母様から 問い合わせがあったんです
- 仁美: まだ家に帰ってこないんだけれど 知っていることはないかって
- まどか: えっ!?さやかちゃんが…?
- 仁美: 私と別れたあと、CDを見に 行くっておっしゃってて…
- 仁美: あの後ショッピングモールで 強盗事件もありましたでしょう?
- 仁美: なにかあったんじゃないかと 心配で…
- まどか: そ、そうなんだ…
- ほむら: あの…さやかさんって ふたりのお友だち…ですか?
- まどか: うん、いつも一緒に 遊んだりするんだけど
- まどか: どうしちゃったんだろう…
- 901111-030_mami [node 23]
- マミ: さて、それじゃあ魔法少女 体験コース第一弾
- マミ: 張り切っていってみましょうか 準備はいい?
- ほむら: え、ええと、準備…?
- ほむら: どうしよう…武器なんて何も 持ってきてません…すみません…
- ほむら: あ、あのっ、良かったら 今から家のゴルフクラブを…!
- マミ: ふふふ、そんな心配は しなくて大丈夫よ
- マミ: 私たちがついてるんだから 安心して見ていてちょうだい
- ほむら: で、でも…
- ほむら: 私みたいな人間が、本当に 魔法少女になれるんでしょうか…
- まどか: 大丈夫だよ、ほむらちゃん
- まどか: わたしの頭の中で、魔女と戦う 姿がちゃんと見えてるんだから!
- ほむら: え…このノートは…?
- マミ: あら、暁美さんの変身姿も 描いてみたのね
- ほむら: この私…すごく、カッコよくて まるで私じゃないみたい…
- まどか: ううん、きっとほむらちゃんも こんな風になれるよ
- まどか: そうですよね、マミさん!
- マミ: ええ、もしも暁美さんが それを望むならね
- 901111-040_homura [node 24]
- ほむら: で、でたっ!!
- まどか: ほむらちゃん!
- まどか: 大丈夫だよ、落ち着いて! わたしがあなたを守るから!
- ほむら: う、うん、わかった…
- ほむら: きゃっ!
- まどか: そうはさせない!
- ほむら: (鹿目さん、カッコいい…)
- ほむら: (本当に、自分の命を賭けて 誰かを助けようとしてるんだ)
- マミ: かかっていらっしゃい!
- マミ: やあああっ!!
- まどか: マミさん、さすが…
- マミ: まだよ!
- ほむら: (巴さんも、見ているだけで 本当に眩しくて…)
- マミ: ティロ・フィナーレ!
- マミ: これでお終い!
- まどか: さすが、マミさん!
- まどか: 魔女たちを、ひとりで一度に…
- マミ: 最初からこうなることは わかっていたからね
- マミ: どうだったかしら、暁美さん
- ほむら: は…はい
- ほむら: ふたりとも、本当に カッコよかった…です
- ほむら: (でも…)
- ほむら: (それに比べて、私は…)
- 901115-030_homura [node 25]
- キュゥべえ: 気をつけて 出てくるよ
- ほむら: きゃあああっ!
- まどかの声: やあっ!
- まどか: 大丈夫だよ、ほむらちゃん!
- マミ: 鹿目さん、使い魔は私が 引き受けるわ
- まどか: はいっ!わかりました!
- まどか: やぁっ!
- まどか: たぁっ!
- ほむら: (私は今日も、魔女退治に ついてきていて…)
- ほむら: (でも、魔法少女になる 決心はつかなくて…)
- ほむら: (鹿目さんたちに 迷惑をかけている)
- ほむら: (足手まといなのは わかっているけど…)
- ほむら: (早く決断しなきゃだめなのは わかっているけど…)
- ほむら: (でも、私が心を 決められないのは…)
- まどか: これで…とどめっ!
- まどか: やった!
- まどか: ほむらちゃん、見てくれた? 大丈夫だって、言った…
- ほむら: !!
- ほむら: 鹿目さんッ!!
- まどか: え…!?
- マミの声: 「ティロ・フィナーレ!」
- まどか: あ…あぶなかった…
- まどか: マミさん…ありがとうございます
- マミ: ううん、問題ないわ
- マミ: 魔女がそういう変化をするのも わかっていたもの
- まどか: はい、マミさんがいてくれると 安心して戦えます!
- ほむら: もう、これ以上は…無理だ
- まどか: え…ほむらちゃん?
- 901115-040_homura [node 26]
- ほむら: …私、小さい頃から身体が弱くて ずっと、それがコンプレックスで
- ほむら: 魔法少女になれば それが治るって聞いて
- ほむら: だから、ホントに、キュゥべえと 契約しようと、思ってました
- ほむら: ホントに、それは ウソじゃなくて…
- ほむら: でも…なのに…
- まどか: もしかして…怖くなっちゃった?
- まどか: それは、しかたないよ だって、それが普通だし…
- ほむら: そうじゃないんです!
- ほむら: そうじゃなくて、ただ…
- ほむら: 鹿目さんも、巴さんも、自分の 命を賭けて戦ってるのに…
- ほむら: 私、病気が治っても 死んじゃったら意味ないって…
- ほむら: いつも、ただただ 自分の事だけが心配で…
- ほむら: それが、本当に、情けなくて…
- ほむら: 鹿目さんや、巴さんみたいに カッコよくはなれないって…
- ほむら: だから…!!
- まどか: ほむらちゃん 悩ませちゃって、ごめんね
- まどか: もう心配しなくて大丈夫
- まどか: ほむらちゃんみたいなひとの 幸せも守れるように…
- まどか: わたしは 魔法少女になったんだよ?
- ほむら: 鹿目さん…
- まどか: 町の平和は、わたしに任せて!
- 901116-005_homura [node 27]
- ほむら: …………
- ほむら: (魔法少女の契約 断っちゃった…)
- ほむら: (これでホントに 良かったのかな…?)
- ほむら: (ううん、でもきっと私じゃ 足手まといになるだけだから)
- ほむら: (鹿目さんのそばには いない方がいい…)
- まどか: おはよう、ほむらちゃん!
- ほむら: ひゃっ!
- ほむら: か、か、鹿目さん!? どうして…?
- まどか: どうしてって、なにが?
- ほむら: だって私、魔法少女になるのを 断ったし、だからもう一緒には…
- まどか: そんなの関係ないよ
- まどか: わたしとほむらちゃんは 友だちだもん
- ほむら: え…
- まどか: ほら、行こ! 仁美ちゃんも待ってるよ!
- ほむら: は…はいっ
- 901116-030_madoka [node 28]
- まどか: (大丈夫…わたしならできる)
- まどか: (魔女を全部、やっつけて…)
- まどか: (町のみんなを、助けるんだ!)
- まどか: たあっ!!
- マミ: やったわね、鹿目さん
- マミ: あなたひとりで 魔女を倒せたのよ
- まどか: あ、ありがとうございます…
- マミ: 鹿目さん?
- まどか: あの、ここにいる人たち…
- マミ: ええ、そうね 急いで救急車を呼びましょう
- マミ: 浮かない顔ね なにか、心配事でも?
- マミ: 暁美さんを仲間にできなくて 心残り…とか?
- まどか: い、いいえ そうじゃないんです
- まどか: ただ、その…
- まどか: 今日の被害者の中に、わたしの 友だちの仁美ちゃんがいて…
- マミ: そうだったの… でも、大丈夫よ
- マミ: すぐに駆けつけたおかげで 大怪我にはならなかったから
- まどか: 今回は、間に合ったけど…
- まどか: 知らないうちに 手遅れになっていたのかも…
- マミ: …どういうこと?
- まどか: わたしの友だちで、もうひとり さやかちゃんって子がいて…
- まどか: ある日、急に学校に 来なくなっちゃったんです
- まどか: 家の人にも全然、連絡なくて 家出するはずもないのに…
- まどか: だからもし、今日みたいに 魔女に襲われたとしたら…
- マミ: …………
- マミ: 実のところ彼女がどうなったのか 私にはわからないわ
- マミ: 魔女の結界に取りこまれれば 二度と見つからない可能性もある
- まどか: そんな…!
- マミ: でも、確実にわかることが ひとつある
- マミ: あなたは被害に遭いかけた 友だちを、救うことができた
- マミ: それは、間違いのない事実なの
- マミ: 必要以上に、自分を責めないで
- まどか: …はい
- 901120-010_homura [node 29]
- マミ: いらっしゃいませ
- ほむら: !?
- まどか: マミさん…その格好 すっごく似合ってますね!
- マミ: ふふ、ありがとう 鹿目さんは、初めて見るのよね
- まどか: はい、ここで手伝ってる って話は聞いてましたけど…
- 仁美: まどかさん、店員さんと お知り合いでしたの?
- まどか: うん、マミさんは 学校の先輩で…それで…
- まどか: えっと…最近ちょっと お菓子作りを習ってるんだ!
- 仁美: ああ、そうでしたの
- 仁美: それで、早く帰ることが あるんですのね
- マミ: 鹿目さん、上達が早いから 教え甲斐があるのよ
- 仁美: あらまあ…私たちもご相伴に 預かりたいですわ
- 仁美: ねえ、暁美さん?
- ほむら: あ…は、はい 私もぜひ食べたいです
- まどか: あははは、それじゃあ また今度、ね…
- マミ: ええと…あなたは志筑さんね 注文のケーキ、できてるわよ
- マミ: お友だちの、退院祝い? おめでとうございます
- 仁美: …はい ありがとうございます
- まどか: …………
- ほむら: (なんでだろう… 志筑さんも、鹿目さんも…)
- ほむら: (なんだかちょっと、寂しそう)
- 901132-010_homura [node 30]
- ほむら: すごい嵐… エイミー、大丈夫かな…?
- まどか: とにかく、すごい嵐の日には 絶対に外に出ないようにしてね
- ほむら: もしかして、今日が?
- ほむら: ワルプルギスの、夜… で、調べてみよう
- ほむら: ワルプルギスの夜とは ヨーロッパで広く行われる行事
- ほむら: ドイツではヴァルプルギスナハト ヘクセンハナトと呼ばれ…
- ほむら: 「魔女の夜」を意味する
- ほむら: その夜には、魔女の宴が ひらかれる…
- ほむら: 魔女の宴…
- ほむら: 魔法少女は、魔女と戦って いるんだよね
- ほむら: だとすれば、魔女の集う夜って…
- ほむら: まさか、今日の戦いは…!
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