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- page 114
- 閉じた恋の瞳
- 古明地 こいし Komeiji Koishi
- 能力 無意識を操る程度の能力
- 危険度 不明
- 人間友好度 皆無
- 主な活動場所 不明
- 姉のさとりと同じ妖怪、サトリだ。ただし己の心を閉ざし、他人の心を読めなくなったサトリである。
- 心が読めないせいで嫌われる事は無くなったが、自分の心もすっからかんなので、誰からも好かれなくなってしまった。視界に入らない限り存在感が無い。ややもすれば彼女が目に映っていても、存在していない様に思ってしまうだろう(*1)。視界から消えれば、すぐに忘れ去られてしまう。
- 実は昔から地上に出てきたりしていたようだが、誰の目にも映っていなかったようだ。姉のさとりの存在に触れ、ようやく妹のこいしも認識されるようになった。
- 姉とは異なり動物からも好かれていない。嫌われてもいない。そんなこいしだが、姉には心配されているようだ。心の無い彼女は姉からも見えないようだが、それでも姉の心から消えることは無かったのである。
- そんな彼女の性格は空っぽで、姉と同様、コミュニケーションを取る事が難しい。
- 無意識
- 彼女は自分で考えて行動するというよりは、その場のノリで行動することが多い。
- 右手を挙げられるように、彼女の行動は全て無意識で行わ<page 115>れているのだ。その為、他人のみならず、本人ですら次に何をするのか判らない。
- 欲望に忠実に生きている訳でも無い。そもそも欲望すら無いと思われる。風に舞う布きれのように、ただ流されるままに生きているようだ。
- 無意識は修行を積んだ僧侶ですら会得するのが難しいという。しかし、彼女みたいになる事が良い事なのだろうか。その辺を命蓮寺の僧侶達に聞いてみたいものだ。
- 彼女を慕う者
- 好かれも嫌われもしない、そんな彼女だが一部に彼女を慕う者もいるらしい。
- 複雑な人間関係を構築していない、子供とは話が合うようだ。
- 大人には見えず、一部の子供にだけ見える妖怪。子供の頃は一緒に遊んだりしたのに、大人になるとその存在をすっかり忘れてしまう、そんな経験は無いだろうか(*2)。
- 彼女の事は『空想上の友達(イマジナリーコンパニオン)』と呼ばれている。こいしはまさしくその、空想上の友達その物だ。
- 対策
- 危険性は不明である。
- 彼女を見かけても何をするでも無いし、対策も必要ないと思われる。
- しかし刺激する事だけは止めよう。万が一、妖怪さとりとして復活するような事があっても、誰も得をしないからである。
- *1 路傍の石ころの様な存在である。
- *2 私には無い。
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