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Dec 4th, 2023 (edited)
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  1. FILENAME: text_908101-010.txt [Day 1]
  2. 時は
  3. 積み重なり
  4. 心離れていく
  5. ジリリリリリ!
  6. まばゆ: …………
  7. まばゆ: …よし、決めた
  8.  
  9. FILENAME: text_908101-050.txt
  10. まばゆ: 前回は…すみませんでした
  11. ほむら: 私たちはベストを尽くしたわ
  12. ほむら: 早速だけど 今回の指針について…
  13. まばゆ: 美樹さんの契約を 思い止まらせます
  14. ほむら: 思い止まらせる…?
  15. まばゆ: はい
  16. まばゆ: 美樹さんが魔法少女として 戦力にならないのは痛いですけど
  17. まばゆ: 前回4人で戦っても 結局上手く行きませんでした
  18. まばゆ: ワルプルギスの夜には 別のアプローチが必要です
  19. ほむら: …ふたつ、質問があるわ
  20. ほむら: 美樹さやかが契約しなければ 上条恭介のケガは治らない
  21. ほむら: あなたの干渉は ひとりの人間の人生を変えるの
  22. ほむら: 本当に、その覚悟がある?
  23. まばゆ: 確かに、上条さんの事故は 不幸です
  24. まばゆ: でも…
  25. まばゆ: 奇跡を望む心が、より大きな 悲劇を招くなら…
  26. まばゆ: 上条さんは、自分の運命を 受け入れるべきです
  27. ほむら: …わかったわ あなたがその覚悟なら
  28. ほむら: それじゃあ、ふたつ目の質問…
  29. まばゆ: 説得します
  30. ほむら: まばゆ?
  31. まばゆ: 友だちとして、説得します
  32. まばゆ: 今の私なら、きっと、彼女の 信頼を勝ち得ることができる
  33. ほむら: …そう
  34. ほむら: 上手く行くことを願っているわ
  35.  
  36. FILENAME: text_908111-050.txt [Day 11]
  37. カランカラン
  38. さやか: ありがとうございましたー!
  39. さやか: ふぅー!終わった終わったぁ!
  40. 咲笑: うふふふふ、ありがとうね さやかちゃん
  41. 咲笑: あなたみたいな元気な子が 来てくれて助かるわぁ
  42. まばゆ: (と、ここまでの 再現は順調…と)
  43. さやか: で、まばゆセンパイ
  44. さやか: なんであたしに 声かけたんですか?
  45. まばゆ: 美樹さん、CD買うのに お金が必要でしょ?
  46. さやか: あ…見られてました?
  47. まばゆ: クラシック売り場で いつもじーっと品定めして
  48. さやか: えへへへ、似合わないですよねー
  49. まばゆ: とっても似合いますよ
  50. さやか: え…
  51. まばゆ: 試聴してるときの美樹さん すごく楽しそうで
  52. まばゆ: あー、ステキな音楽聴いてる って思いますもん
  53. さやか: あ…あはははは…
  54. さやか: なんか…そう言われると 照れちゃいますね
  55. まばゆ: 今日のお店が終わったら ちょっと時間ありませんか?
  56. さやか: え…?
  57. まばゆ: 音楽はあんまりだけど 映画には詳しいので
  58. まばゆ: 美樹さんにぜひ見て欲しい 映画があるんですよ
  59. まばゆ: 神童と呼ばれたモーツァルトの 伝記映画なんですけどね
  60. まばゆ: 賞も総ナメした名作中の名作で!
  61. さやか: あ…それ、もしかしたら 聞いたことがあるかも…
  62. まばゆ: たぶん、それです!
  63. まばゆ: あの…もし良かったら 今日これから、時間あります?
  64. さやか: え…あ、ちょっとなら…
  65. まばゆ: じゃあ、家が近いんで 持って来ますよ
  66. さやか: え、でも今日じゃなくても…
  67. まばゆ: いえいえ、遠慮は要りませんって
  68. まばゆ: それじゃ、シフトが終わったら モールの辺りで
  69. さやか: は…はい
  70.  
  71. FILENAME: text_908111-060.txt
  72. まばゆ: UFOの人!?
  73. まばゆ: 私、そんなふうに 呼ばれてたんです?
  74. さやか: さーせんした、センパイ!
  75. さやか: いやー、初登場のインパクトが あまりに強烈だったもんで
  76. まばゆ: あの時は、ホントに 見えたんですよぉ
  77. さやか: あー、はいはい 拗ねないで下さいよ
  78. さやか: センパイが宇宙からミョーなの 受信しても怖がりませんから
  79. まばゆ: …ホントにテレパシー 飛ばしちゃいますか?
  80. さやか: え?マジですか?
  81. まばゆ: マジマジ
  82. まばゆ: (いや、飛ばしませんけど)
  83. まばゆ: (まあでもこうやって 好感度を稼いでですね…)
  84.  
  85. FILENAME: text_908114-025.txt [Day 14]
  86. お会計お願いします
  87. さやか: …………
  88. あ、あの…
  89. さやか: …………
  90. すいませーん
  91. まばゆの声: あ、はいはい!今行きまーす!
  92. さやか: あ…
  93. まばゆ: お会計、千円ちょうどでーす
  94. チーン
  95. まばゆ: ありがとうございましたー
  96. カランカラン
  97. さやか: またお越し下さいませ…
  98. まばゆ: (いよいよキュゥべえとの 契約を迷っているわけですが…)
  99. まばゆ: (ここは、思い切って…!)
  100. まばゆ: 美樹さん!
  101. さやか: あ…はい?
  102. まばゆ: 今日、仕事が終わったら 時間ありますか?
  103. さやか: え…ま、まあ…
  104. まばゆ: クーポン期限切れそうなんですよ 一緒にお茶、していきません?
  105.  
  106. FILENAME: text_908114-040.txt
  107. さやか: あの…映画 ありがとうございました
  108. まばゆ: あ、もう見てくれたんですか?
  109. さやか: はい、前から、興味あったんで
  110. まばゆ: 感想…聞かせてもらって いいですか?
  111. さやか: そうですね…あんまり この映画、好きじゃないかも
  112. さやか: 才能があっても、努力しても 幸せになれないって…
  113. さやか: そんなの、悲しすぎるなって
  114. さやか: 悪いヤツがひどい目に遭って がんばった人が報われる
  115. さやか: そういう話があっても いいと思うんですよね
  116. まばゆ: …美樹さん
  117. さやか: あ…ごめんなさい 気に触っちゃったら…
  118. まばゆ: なにか、悩みが あるんじゃないですか?
  119. さやか: え…
  120. まばゆ: がんばった人が報われるように なって欲しい…
  121. まばゆ: そう思うことが リアルでもあるのでは?
  122. さやか: え、えっと…
  123. さやか: なんか、まばゆセンパイ 妙に鋭いとこありますよね?
  124. まばゆ: 実は、今は亡き私の母が 占い師をしてましてね…
  125. まばゆ: 私にもうっすら、未来を視る 力が備わっているんですよ…
  126. さやか: え…マジですか?
  127. まばゆ: マジマジ
  128. まばゆ: よければ美樹さんの未来 占って差し上げましょう…
  129. さやか: …………
  130. さやか: でも、あの、あたし…
  131. さやか: あんまり、占いとか 信じるタチじゃないですし
  132. まばゆ: 占いは、無責任なものなんです
  133. さやか: へ?
  134. まばゆ: 未来は当たるも八卦 当たらぬも八卦といいますが
  135. まばゆ: 占いの結果なんて 別に信じなくていいんです
  136. まばゆ: ただ、友だちだと近すぎて 相談しづらいことでも…
  137. まばゆ: 赤の他人の占い師になら 正直に話せるかもしれない
  138. まばゆ: 話すことで心のつかえが取れたり 自分の考えがまとまったり…
  139. まばゆ: そういうことも、ありますよ
  140. さやか: …………
  141. さやか: あの…ですね
  142. さやか: あたしには 幼馴染がいるんです
  143. さやか: 小さい頃からヴァイオリンが 上手くて、天才って呼ばれてて
  144. さやか: あたしがクラシックを聴き始めた のも、彼のおかげなんですけど
  145. さやか: 事故に遭って 大怪我を負っちゃって
  146. さやか: もう、指が、元のようには 動かないかもしれないって
  147. まばゆ: それは…残念ですね
  148. さやか: はい 何よりつらいのが…
  149. さやか: 彼が、生きる希望を失って まるで別人になっていることで
  150. まばゆ: それは…しんどいです
  151. さやか: でも、例えばの話なんですけど
  152. さやか: 海外に行って、すごく高い手術を すれば、元に戻るかもしれない
  153. さやか: で、あたしはそのお金を全額 出せるとしたら…
  154. さやか: 出してあげちゃっても いいと思いませんか?
  155. まばゆ: …………
  156. まばゆ: 難しい質問ですね
  157. まばゆ: その行為はきっと、ふたりの 関係を決定的に変える
  158. まばゆ: でもそれが、いいこととは 限りません
  159. さやか: …………はい
  160. まばゆ: それに、私は、こうも思うんです
  161. まばゆ: 例えば、あの映画の登場人物が 耳が聞こえなくなったら…
  162. まばゆ: 逆に、呪いから 解き放たれたんじゃないかって
  163. まばゆ: 案外幸せに生きていくことが できるんじゃないかって
  164. さやか: え…
  165. まばゆ: 幼い頃からヴァイオリンに没頭し 自分にはそれしかない
  166. まばゆ: そう考えてしまう気持ちは よくわかりますよ、でも…
  167. まばゆ: それって、本当に幸せな 生き方なんでしょうか?
  168. まばゆ: もし彼が、ヴァイオリンを 弾けなくなって、絶望して…
  169. まばゆ: それが原因で、周囲に 当たり散らしたりするのなら…
  170. まばゆ: 彼に必要なのは 元通りに動く指じゃない
  171. まばゆ: ヴァイオリンを触らなくても 生きていける勇気…
  172. まばゆ: そうじゃ、ないですか?
  173. さやか: …………
  174. さやか: …それが、センパイの占い ですか?
  175. まばゆ: あー、ごめんなさい
  176. まばゆ: これは占いと言うよりも 母の受け売りです
  177. さやか: でも…時々、思います
  178. さやか: あたし、みんなセンパイに 見透かされてるみたいだなって
  179. まばゆ: え?いやいや、そんなわけ…
  180. さやか: いつも、貴重なアドバイスを ありがとうございます!
  181. さやか: このお礼は、いずれ精神的に!
  182.  
  183. FILENAME: text_908115-025.txt [Day 15]
  184. まばゆ: (とまあ、精一杯の説得は 行ってみましたが…)
  185. まばゆ: (まだ、油断はできません)
  186. まばゆ: (…今度はバレないように、 魔法でちゃんと隠れて…と)
  187. ガラガラ…
  188. さやか: あっ
  189. 看護師: あら、上条くんのお見舞い?
  190. さやか: え、ええ…
  191. 看護師: ごめんなさいね
  192. 看護師: 診察の予定が繰り上がって 今ちょうどリハビリ室なの
  193. さやか: そうでしたか…どうも
  194. まばゆ: (美樹さん、強情ですから 簡単には納得しないですし…)
  195. まばゆ: (それに、なんといっても…)
  196. キュゥべえ: …………
  197. さやか: キュゥべえ…
  198. キュゥべえ: …………
  199. さやか: …………
  200. キュゥべえ: …………
  201. さやか: …………
  202. まばゆ: (あー、やってるやってる)
  203. まばゆ: (キュゥべえ、美樹さんに 契約させる気満々です…)
  204. まばゆ: (やっぱり…もう少し ダメ押しをしておかないと…)
  205.  
  206. FILENAME: text_908115-060.txt
  207. まばゆ: あの、美樹さん?
  208. さやか: あ、はい
  209. まばゆ: 今日、病院にいませんでした?
  210. さやか: あ…見られちゃってました?
  211. まばゆ: ケーキの配達があったんで 偶然見かけて…
  212. まばゆ: 幼馴染さんの、お見舞いですか?
  213. さやか: はい、リハビリ中で 会えなかったんですけどね
  214. まばゆ: あ、それじゃあ 私が見かけたのは…
  215. さやか: ?まどかの話ですか?
  216. まばゆ: いえ、そうじゃなくて 他のお友だちが…
  217. さやか: お友だち…?
  218. まばゆ: はい、鹿目さんの他に もうひとりいるじゃないですか
  219. まばゆ: 楽しそうにおしゃべりしてるの 時々、見かけるんですよね
  220. まばゆ: あれ?昨日じゃなかったかな
  221. さやか: それって…仁美?
  222. まばゆ: あ、あれ?
  223. まばゆ: 私…まずいこと 言っちゃいましたか?
  224. さやか: いえ…大丈夫です
  225. さやか: …………
  226.  
  227. FILENAME: text_908116-005.txt [Day 16]
  228. まどか: さやかちゃん、おはよう
  229. 仁美: おはようございます
  230. さやか: あ…お、おはよう
  231. まどか: あれ…? なんか、元気ない?
  232. さやか: ううん、なんでもない
  233. さやか: 遅れてゴメン 早く、学校に行こ
  234. まどか: あ、うん
  235. 仁美: …………?
  236. まばゆ: (意識、しますよね)
  237. まばゆ: (前回、美樹さんは志筑さんの 恋愛感情を知らなかった)
  238. まばゆ: (契約をした後に知ったから あの悲劇が起こったんです)
  239. まばゆ: (でも今回は 私が状況を先に伝えた…)
  240.  
  241. FILENAME: text_908116-015.txt
  242. 恭介: 動かないんだ
  243. 恭介: もう痛みさえ感じない こんな手なんて…
  244. さやか: 大丈夫だよ きっと何とかなるよ
  245. さやか: 諦めなければきっといつか…
  246. 恭介: 諦めろって言われたのさ
  247. 恭介: もう演奏は諦めろってさ 先生から直々に言われたよ
  248. 恭介: 今の医学じゃ無理だって
  249. 恭介: 僕の手はもう二度と動かない
  250. 恭介: 奇跡か魔法でもない限り 治らない…
  251. さやか: …………
  252. まばゆ: (奇跡も魔法もあるんだよ…)
  253. まばゆ: (そう、前回の 美樹さんは言いました)
  254. まばゆ: (でも、今回は言えない)
  255. まばゆ: (なぜなら、彼女は…)
  256. さやか: 誰かに振り向いて欲しくて 魔法少女になったんじゃないッ!
  257.  
  258. FILENAME: text_908116-017.txt
  259. さやか: あたしって…嫌な子だ
  260. キュゥべえ: …………
  261. さやか: ねえ、キュゥべえ
  262. さやか: あたし… 何かの見返りが欲しいのかな?
  263. さやか: ただ、純粋に 誰かの笑顔が見たくて…
  264. さやか: その人の幸せのためだけに 見返りもなく、自分を犠牲にする
  265. さやか: そんなことって…できるのかな?
  266. まばゆ: (そう、ここで上条さんに 奇跡で恩を売ることは…)
  267. まばゆ: (恋のライバル、志筑さんを ズルして蹴落とすことで…)
  268. まばゆ: (美樹さんはたぶん そんな卑怯な手は使えない…)
  269. さやか: …………うん
  270. さやか: そっか
  271. さやか: そうだよね
  272. さやか: 別にあたしのおかげで治ったって 言わなくても、いいんだもんね
  273. さやか: 仁美なら、きっと 恭介のことを幸せに…
  274. まばゆ: (え?そんな手が!?)
  275. まばゆ: (いや、確かに覚悟ができれば いい方法かもしれませんけど!)
  276. まばゆ: (契約されたら、まずい…)
  277. まばゆ: 美樹さん!!
  278. さやか: え…? まばゆ…センパイ?
  279. さやか: なんでこんなところに…
  280. まばゆ: ごめんなさい、さっき配達中 会話が聞こえてきて…
  281. まばゆ: なんだか、ひどいことを 言われてましたよね
  282. まばゆ: その後、ひとりで屋上に 向かったから、心配で…
  283. さやか: …そうでしたか
  284. まばゆ: (ここは、私の蓄積した 好感度をフル活用で…)
  285. まばゆ: (美樹さんの契約を 思い止まらせなければ…!)
  286. さやか: 心配させちゃって、ごめんなさい
  287. さやか: そうですよね 屋上にひとりでいたら…
  288. キュゥべえ: ボクもここにいるんだけどね
  289. さやか: キュゥべえ、黙ってて
  290. さやか: まばゆセンパイは キュゥべえが見えない…
  291. キュゥべえ: ?
  292. さやか: え…
  293. さやか: あ…あれ…?
  294. キュゥべえ: まばゆ
  295. キュゥべえ: キミはどうして、ボクの言葉が 聞こえないフリをするんだい?
  296. さやか: うそ…
  297. まばゆ: (あ…)
  298. まばゆ: (これって…もしかして…)
  299. さやか: まばゆセンパイ もしかして、あなたは…
  300. さやか: 魔法少女なの?
  301. まばゆ: ま、魔法少女ぉ?
  302. まばゆ: はてさて、アニメじゃあるまいし 一体何のことでしょうかぁ…?
  303. さやか: …………
  304. まばゆ: (やべー)
  305. まばゆ: (我ながら…嘘くさすぎる…)
  306. さやか: そっか
  307. さやか: そういうことだったんだ
  308. まばゆ: 美樹さん…?
  309. さやか: ヤケに、あたしの気持ちが わかってくれるなあとか
  310. さやか: すごく親切だなあとか そういうふうに、思ってたけど
  311. さやか: 全部嘘だったんだ
  312. まばゆ: いや、嘘なんて…
  313. さやか: 全部魔法の力だったんでしょ!
  314. さやか: 占いができるって言ってたよね? それがあんたの力だったんだよね
  315. さやか: 最初っから、あたしの気持ちを 操るつもりで近づいて…!
  316. まばゆ: そ、それは…
  317. さやか: …………!
  318. さやか: …キュゥべえ
  319. キュゥべえ: なんだい、さやか
  320. さやか: 願いを、今すぐ叶えて
  321. さやか: あたしは、魔法少女になってやる
  322. まばゆ: だめ、やめて それをしたら、あなたは…
  323. さやか: 放っておいてください!
  324. まばゆ: 放っておけません!美樹さんは 私の、友だち…
  325. さやか: 友だちなんかじゃないッ!!
  326. まばゆ: …………っ!
  327. さやか: あたしの魔法は、誰かを 騙して苦しめるためじゃなく…
  328. さやか: 誰かを救うために、使うんだッ!
  329. キュゥべえ: それじゃあ…いくよ
  330. さやかの声: 「ああっ!」
  331. キュゥべえ: さあ受け取るといい
  332. キュゥべえ: それがキミの運命だ
  333. まばゆ: あ…ああ…………
  334. まばゆ: あああああああああ…………
  335.  
  336. FILENAME: text_908132-010.txt [Day 32]
  337. まばゆ: あれ…ここは…
  338. まばゆ: なんで…?
  339. まばゆ: だれも…いない…
  340. まばゆ: 時間も、止まって…
  341. まばゆ: ずっと…ひとりで、私…
  342. そう、あなたはひとり
  343. 誰かを救いたいと思うのは自由
  344. 誰かが起こす奇跡を願うのも自由
  345. でも…
  346. だれかと友だちになんてなれません
  347. ひとりぼっちで消えていくんです
  348. まばゆ: ひとりで…消えて…
  349. ジリリリリリ!
  350. まばゆ: ふわぁあぁ…
  351. まばゆ: 夢…ですか…
  352. まばゆ: 夢…ですね…
  353. まばゆ: おやすみなさい…
  354. まばゆ: …………
  355. ジリリリリリ!
  356. まばゆの声: …起きませんよ
  357. まばゆの声: どーせ起きたって… イイコトなんてありませんから…
  358. まばゆの声: 私は、このまま コタツちゃんと心中します…
  359. まばゆの声: 引き籠もって そのまま、そのまま…
  360. まばゆ: …………
  361. ほむらの声: いつまで寝ているつもりなの?
  362. まばゆ: …………
  363. まばゆの声: 永遠に
  364. ほむらの声: 永遠は存在しない 私はこの時間から抜け出すわ
  365. ほむらの声: いつか、必ず…
  366. まばゆの声: がんばって下さい、私は コタツの中から抜け出せませ…
  367. まばゆ: わわっ、サムッ! な、な、なにを…
  368. ほむら: 美樹さやかはキュゥべえと 契約を果たした
  369. ほむら: でもその後、自分の身体の秘密に 気づき、精神のバランスを崩し…
  370. ほむら: 彼女の魔女化を押しとどめようと まどかも魔法少女になったわ
  371. ほむら: そう…この世界も、もう手遅れよ
  372. まばゆ: …私のせいです
  373. まばゆ: 友だちになれるなんて 調子に乗った罰です
  374. まばゆ: カンニングして、美樹さんの 心をいいように操って…
  375. まばゆ: それで、友だち気取りですから
  376. まばゆ: 最悪ですよ… ホントに、最悪…
  377. パシッ
  378. まばゆ: っ
  379. ほむら: いい加減にしなさい
  380. ほむら: この世界に残ろうとしても 私とともに連れ去られるのよ
  381. ほむら: あなたは、もう、この世界の 美樹さやかと会えなくなる
  382. ほむら: あなたは、それでいいの?
  383. ほむら: 彼女に謝るなら、これが、 最後のチャンスなのよ
  384. まばゆ: 謝って…どうなるんですか?
  385. まばゆ: どうせ、別れる世界ですよ
  386. まばゆ: 謝ったところで、なにも…
  387. ほむら: わかってるわ!
  388. ほむら: 私の行為は何の意味もない
  389. ほむら: ワルプルギスの夜は倒せない 私は彼女たちを見殺しにする!
  390. ほむら: そう、これは自己満足よ!
  391. ほむら: 私の心に、整理をつけるための!
  392. ほむら: 私が、もう一度 世界をやり直していいって…
  393. ほむら: 自分の罪を許すための 自己満足の行為なの!!
  394. ほむら: でも、それを失ったら…
  395. ほむら: たぶん…私は、もう 正気を保てなくなるから…
  396. ほむら: それを教えてくれたのは あなたでしょう!
  397. ほむら: 私より先に絶望するなんて…
  398. ほむら: 私をひとりにするなんて 許さないわよ、まばゆ!!
  399. まばゆ: 暁美さん…
  400. まばゆ: …ありがとうございます
  401. まばゆ: 私…これから…
  402. まばゆ: 美樹さんに、謝ってきます!!
  403.  
  404. FILENAME: text_908132-020.txt
  405. さやか: でやあああああッッ!!
  406. まどか: やっ!はぁっ!たあっ!
  407. さやか: ぐあッ!!
  408. まどか: きゃあッ!!
  409. まばゆの声: 美樹さんッ!!
  410. さやか: ぇ…?
  411. まばゆ: せいやああっ!!
  412. まどか: 愛生さん…!?
  413. さやか: なんであんたがここに?
  414. まばゆ: なんでって、そりゃ…
  415. まばゆ: あなたたちを、助けに来たに 決まってるじゃない…
  416. まばゆ: ぐぎゃんっ!!
  417. まどか: 愛生さんっ!?
  418. さやか: バカッ!!
  419. さやか: あんた、何やってるのよ!
  420. まばゆ: あ…すみません…
  421. さやか: わざわざしゃしゃり出てきて また足を引っ張ろうって…
  422. まばゆ: 違いますッ!!
  423. まばゆ: 私は、へたくそだけど!
  424. まばゆ: やり方を間違って、変なことして 迷惑かけちゃったかもだけど!
  425. まばゆ: でも、私は、本気で 美樹さんの力になりたい!
  426. まばゆ: その気持ちは、前も…今も、 変わってなくて、だから…
  427. まばゆ: 今、ここに、来ました!
  428. まばゆ: だから…あの…
  429. まばゆ: 騙しちゃって、ごめんなさいッ!!
  430. さやか: …………
  431. さやか: あたしが例え、ここで死んでも 恭介の奇跡は残る
  432. さやか: それが、あたしが選んだ道…
  433. さやか: どんな理由があろうとも… どれだけあなたが苦しもうとも…
  434. さやか: あたしは、恭介の奇跡を 奪おうとしたあなたを、許せない
  435. まばゆ: …はい
  436. さやか: でも…
  437. さやか: それでも、何かをしたいなら あたしの愛した世界を守るために
  438. さやか: あとに、ついて来て下さい
  439. まばゆ: あ…
  440. さやか: 行きますよ、センパイ!!
  441. まばゆ: はいっ!!
  442. まどか: やあああああッ!!
  443. まばゆ: とりゃああああッ!!
  444. さやか: せいやああああああああッッ!!
  445. まばゆ: (それが、仮に無意味でも)
  446. まばゆ: (それが、虚しい偽善でも)
  447. まばゆ: (私は、美樹さんの幸せのため 自分の命を擲つ)
  448. まばゆ: (これが私にできる精一杯の…)
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