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- FILENAME: text_908101-010.txt [Day 1]
- 時は
- 積み重なり
- 心離れていく
- ジリリリリリ!
- まばゆ: …………
- まばゆ: …よし、決めた
- FILENAME: text_908101-050.txt
- まばゆ: 前回は…すみませんでした
- ほむら: 私たちはベストを尽くしたわ
- ほむら: 早速だけど 今回の指針について…
- まばゆ: 美樹さんの契約を 思い止まらせます
- ほむら: 思い止まらせる…?
- まばゆ: はい
- まばゆ: 美樹さんが魔法少女として 戦力にならないのは痛いですけど
- まばゆ: 前回4人で戦っても 結局上手く行きませんでした
- まばゆ: ワルプルギスの夜には 別のアプローチが必要です
- ほむら: …ふたつ、質問があるわ
- ほむら: 美樹さやかが契約しなければ 上条恭介のケガは治らない
- ほむら: あなたの干渉は ひとりの人間の人生を変えるの
- ほむら: 本当に、その覚悟がある?
- まばゆ: 確かに、上条さんの事故は 不幸です
- まばゆ: でも…
- まばゆ: 奇跡を望む心が、より大きな 悲劇を招くなら…
- まばゆ: 上条さんは、自分の運命を 受け入れるべきです
- ほむら: …わかったわ あなたがその覚悟なら
- ほむら: それじゃあ、ふたつ目の質問…
- まばゆ: 説得します
- ほむら: まばゆ?
- まばゆ: 友だちとして、説得します
- まばゆ: 今の私なら、きっと、彼女の 信頼を勝ち得ることができる
- ほむら: …そう
- ほむら: 上手く行くことを願っているわ
- FILENAME: text_908111-050.txt [Day 11]
- カランカラン
- さやか: ありがとうございましたー!
- さやか: ふぅー!終わった終わったぁ!
- 咲笑: うふふふふ、ありがとうね さやかちゃん
- 咲笑: あなたみたいな元気な子が 来てくれて助かるわぁ
- まばゆ: (と、ここまでの 再現は順調…と)
- さやか: で、まばゆセンパイ
- さやか: なんであたしに 声かけたんですか?
- まばゆ: 美樹さん、CD買うのに お金が必要でしょ?
- さやか: あ…見られてました?
- まばゆ: クラシック売り場で いつもじーっと品定めして
- さやか: えへへへ、似合わないですよねー
- まばゆ: とっても似合いますよ
- さやか: え…
- まばゆ: 試聴してるときの美樹さん すごく楽しそうで
- まばゆ: あー、ステキな音楽聴いてる って思いますもん
- さやか: あ…あはははは…
- さやか: なんか…そう言われると 照れちゃいますね
- まばゆ: 今日のお店が終わったら ちょっと時間ありませんか?
- さやか: え…?
- まばゆ: 音楽はあんまりだけど 映画には詳しいので
- まばゆ: 美樹さんにぜひ見て欲しい 映画があるんですよ
- まばゆ: 神童と呼ばれたモーツァルトの 伝記映画なんですけどね
- まばゆ: 賞も総ナメした名作中の名作で!
- さやか: あ…それ、もしかしたら 聞いたことがあるかも…
- まばゆ: たぶん、それです!
- まばゆ: あの…もし良かったら 今日これから、時間あります?
- さやか: え…あ、ちょっとなら…
- まばゆ: じゃあ、家が近いんで 持って来ますよ
- さやか: え、でも今日じゃなくても…
- まばゆ: いえいえ、遠慮は要りませんって
- まばゆ: それじゃ、シフトが終わったら モールの辺りで
- さやか: は…はい
- FILENAME: text_908111-060.txt
- まばゆ: UFOの人!?
- まばゆ: 私、そんなふうに 呼ばれてたんです?
- さやか: さーせんした、センパイ!
- さやか: いやー、初登場のインパクトが あまりに強烈だったもんで
- まばゆ: あの時は、ホントに 見えたんですよぉ
- さやか: あー、はいはい 拗ねないで下さいよ
- さやか: センパイが宇宙からミョーなの 受信しても怖がりませんから
- まばゆ: …ホントにテレパシー 飛ばしちゃいますか?
- さやか: え?マジですか?
- まばゆ: マジマジ
- まばゆ: (いや、飛ばしませんけど)
- まばゆ: (まあでもこうやって 好感度を稼いでですね…)
- FILENAME: text_908114-025.txt [Day 14]
- お会計お願いします
- さやか: …………
- あ、あの…
- さやか: …………
- すいませーん
- まばゆの声: あ、はいはい!今行きまーす!
- さやか: あ…
- まばゆ: お会計、千円ちょうどでーす
- チーン
- まばゆ: ありがとうございましたー
- カランカラン
- さやか: またお越し下さいませ…
- まばゆ: (いよいよキュゥべえとの 契約を迷っているわけですが…)
- まばゆ: (ここは、思い切って…!)
- まばゆ: 美樹さん!
- さやか: あ…はい?
- まばゆ: 今日、仕事が終わったら 時間ありますか?
- さやか: え…ま、まあ…
- まばゆ: クーポン期限切れそうなんですよ 一緒にお茶、していきません?
- FILENAME: text_908114-040.txt
- さやか: あの…映画 ありがとうございました
- まばゆ: あ、もう見てくれたんですか?
- さやか: はい、前から、興味あったんで
- まばゆ: 感想…聞かせてもらって いいですか?
- さやか: そうですね…あんまり この映画、好きじゃないかも
- さやか: 才能があっても、努力しても 幸せになれないって…
- さやか: そんなの、悲しすぎるなって
- さやか: 悪いヤツがひどい目に遭って がんばった人が報われる
- さやか: そういう話があっても いいと思うんですよね
- まばゆ: …美樹さん
- さやか: あ…ごめんなさい 気に触っちゃったら…
- まばゆ: なにか、悩みが あるんじゃないですか?
- さやか: え…
- まばゆ: がんばった人が報われるように なって欲しい…
- まばゆ: そう思うことが リアルでもあるのでは?
- さやか: え、えっと…
- さやか: なんか、まばゆセンパイ 妙に鋭いとこありますよね?
- まばゆ: 実は、今は亡き私の母が 占い師をしてましてね…
- まばゆ: 私にもうっすら、未来を視る 力が備わっているんですよ…
- さやか: え…マジですか?
- まばゆ: マジマジ
- まばゆ: よければ美樹さんの未来 占って差し上げましょう…
- さやか: …………
- さやか: でも、あの、あたし…
- さやか: あんまり、占いとか 信じるタチじゃないですし
- まばゆ: 占いは、無責任なものなんです
- さやか: へ?
- まばゆ: 未来は当たるも八卦 当たらぬも八卦といいますが
- まばゆ: 占いの結果なんて 別に信じなくていいんです
- まばゆ: ただ、友だちだと近すぎて 相談しづらいことでも…
- まばゆ: 赤の他人の占い師になら 正直に話せるかもしれない
- まばゆ: 話すことで心のつかえが取れたり 自分の考えがまとまったり…
- まばゆ: そういうことも、ありますよ
- さやか: …………
- さやか: あの…ですね
- さやか: あたしには 幼馴染がいるんです
- さやか: 小さい頃からヴァイオリンが 上手くて、天才って呼ばれてて
- さやか: あたしがクラシックを聴き始めた のも、彼のおかげなんですけど
- さやか: 事故に遭って 大怪我を負っちゃって
- さやか: もう、指が、元のようには 動かないかもしれないって
- まばゆ: それは…残念ですね
- さやか: はい 何よりつらいのが…
- さやか: 彼が、生きる希望を失って まるで別人になっていることで
- まばゆ: それは…しんどいです
- さやか: でも、例えばの話なんですけど
- さやか: 海外に行って、すごく高い手術を すれば、元に戻るかもしれない
- さやか: で、あたしはそのお金を全額 出せるとしたら…
- さやか: 出してあげちゃっても いいと思いませんか?
- まばゆ: …………
- まばゆ: 難しい質問ですね
- まばゆ: その行為はきっと、ふたりの 関係を決定的に変える
- まばゆ: でもそれが、いいこととは 限りません
- さやか: …………はい
- まばゆ: それに、私は、こうも思うんです
- まばゆ: 例えば、あの映画の登場人物が 耳が聞こえなくなったら…
- まばゆ: 逆に、呪いから 解き放たれたんじゃないかって
- まばゆ: 案外幸せに生きていくことが できるんじゃないかって
- さやか: え…
- まばゆ: 幼い頃からヴァイオリンに没頭し 自分にはそれしかない
- まばゆ: そう考えてしまう気持ちは よくわかりますよ、でも…
- まばゆ: それって、本当に幸せな 生き方なんでしょうか?
- まばゆ: もし彼が、ヴァイオリンを 弾けなくなって、絶望して…
- まばゆ: それが原因で、周囲に 当たり散らしたりするのなら…
- まばゆ: 彼に必要なのは 元通りに動く指じゃない
- まばゆ: ヴァイオリンを触らなくても 生きていける勇気…
- まばゆ: そうじゃ、ないですか?
- さやか: …………
- さやか: …それが、センパイの占い ですか?
- まばゆ: あー、ごめんなさい
- まばゆ: これは占いと言うよりも 母の受け売りです
- さやか: でも…時々、思います
- さやか: あたし、みんなセンパイに 見透かされてるみたいだなって
- まばゆ: え?いやいや、そんなわけ…
- さやか: いつも、貴重なアドバイスを ありがとうございます!
- さやか: このお礼は、いずれ精神的に!
- FILENAME: text_908115-025.txt [Day 15]
- まばゆ: (とまあ、精一杯の説得は 行ってみましたが…)
- まばゆ: (まだ、油断はできません)
- まばゆ: (…今度はバレないように、 魔法でちゃんと隠れて…と)
- ガラガラ…
- さやか: あっ
- 看護師: あら、上条くんのお見舞い?
- さやか: え、ええ…
- 看護師: ごめんなさいね
- 看護師: 診察の予定が繰り上がって 今ちょうどリハビリ室なの
- さやか: そうでしたか…どうも
- まばゆ: (美樹さん、強情ですから 簡単には納得しないですし…)
- まばゆ: (それに、なんといっても…)
- キュゥべえ: …………
- さやか: キュゥべえ…
- キュゥべえ: …………
- さやか: …………
- キュゥべえ: …………
- さやか: …………
- まばゆ: (あー、やってるやってる)
- まばゆ: (キュゥべえ、美樹さんに 契約させる気満々です…)
- まばゆ: (やっぱり…もう少し ダメ押しをしておかないと…)
- FILENAME: text_908115-060.txt
- まばゆ: あの、美樹さん?
- さやか: あ、はい
- まばゆ: 今日、病院にいませんでした?
- さやか: あ…見られちゃってました?
- まばゆ: ケーキの配達があったんで 偶然見かけて…
- まばゆ: 幼馴染さんの、お見舞いですか?
- さやか: はい、リハビリ中で 会えなかったんですけどね
- まばゆ: あ、それじゃあ 私が見かけたのは…
- さやか: ?まどかの話ですか?
- まばゆ: いえ、そうじゃなくて 他のお友だちが…
- さやか: お友だち…?
- まばゆ: はい、鹿目さんの他に もうひとりいるじゃないですか
- まばゆ: 楽しそうにおしゃべりしてるの 時々、見かけるんですよね
- まばゆ: あれ?昨日じゃなかったかな
- さやか: それって…仁美?
- まばゆ: あ、あれ?
- まばゆ: 私…まずいこと 言っちゃいましたか?
- さやか: いえ…大丈夫です
- さやか: …………
- FILENAME: text_908116-005.txt [Day 16]
- まどか: さやかちゃん、おはよう
- 仁美: おはようございます
- さやか: あ…お、おはよう
- まどか: あれ…? なんか、元気ない?
- さやか: ううん、なんでもない
- さやか: 遅れてゴメン 早く、学校に行こ
- まどか: あ、うん
- 仁美: …………?
- まばゆ: (意識、しますよね)
- まばゆ: (前回、美樹さんは志筑さんの 恋愛感情を知らなかった)
- まばゆ: (契約をした後に知ったから あの悲劇が起こったんです)
- まばゆ: (でも今回は 私が状況を先に伝えた…)
- FILENAME: text_908116-015.txt
- 恭介: 動かないんだ
- 恭介: もう痛みさえ感じない こんな手なんて…
- さやか: 大丈夫だよ きっと何とかなるよ
- さやか: 諦めなければきっといつか…
- 恭介: 諦めろって言われたのさ
- 恭介: もう演奏は諦めろってさ 先生から直々に言われたよ
- 恭介: 今の医学じゃ無理だって
- 恭介: 僕の手はもう二度と動かない
- 恭介: 奇跡か魔法でもない限り 治らない…
- さやか: …………
- まばゆ: (奇跡も魔法もあるんだよ…)
- まばゆ: (そう、前回の 美樹さんは言いました)
- まばゆ: (でも、今回は言えない)
- まばゆ: (なぜなら、彼女は…)
- さやか: 誰かに振り向いて欲しくて 魔法少女になったんじゃないッ!
- FILENAME: text_908116-017.txt
- さやか: あたしって…嫌な子だ
- キュゥべえ: …………
- さやか: ねえ、キュゥべえ
- さやか: あたし… 何かの見返りが欲しいのかな?
- さやか: ただ、純粋に 誰かの笑顔が見たくて…
- さやか: その人の幸せのためだけに 見返りもなく、自分を犠牲にする
- さやか: そんなことって…できるのかな?
- まばゆ: (そう、ここで上条さんに 奇跡で恩を売ることは…)
- まばゆ: (恋のライバル、志筑さんを ズルして蹴落とすことで…)
- まばゆ: (美樹さんはたぶん そんな卑怯な手は使えない…)
- さやか: …………うん
- さやか: そっか
- さやか: そうだよね
- さやか: 別にあたしのおかげで治ったって 言わなくても、いいんだもんね
- さやか: 仁美なら、きっと 恭介のことを幸せに…
- まばゆ: (え?そんな手が!?)
- まばゆ: (いや、確かに覚悟ができれば いい方法かもしれませんけど!)
- まばゆ: (契約されたら、まずい…)
- まばゆ: 美樹さん!!
- さやか: え…? まばゆ…センパイ?
- さやか: なんでこんなところに…
- まばゆ: ごめんなさい、さっき配達中 会話が聞こえてきて…
- まばゆ: なんだか、ひどいことを 言われてましたよね
- まばゆ: その後、ひとりで屋上に 向かったから、心配で…
- さやか: …そうでしたか
- まばゆ: (ここは、私の蓄積した 好感度をフル活用で…)
- まばゆ: (美樹さんの契約を 思い止まらせなければ…!)
- さやか: 心配させちゃって、ごめんなさい
- さやか: そうですよね 屋上にひとりでいたら…
- キュゥべえ: ボクもここにいるんだけどね
- さやか: キュゥべえ、黙ってて
- さやか: まばゆセンパイは キュゥべえが見えない…
- キュゥべえ: ?
- さやか: え…
- さやか: あ…あれ…?
- キュゥべえ: まばゆ
- キュゥべえ: キミはどうして、ボクの言葉が 聞こえないフリをするんだい?
- さやか: うそ…
- まばゆ: (あ…)
- まばゆ: (これって…もしかして…)
- さやか: まばゆセンパイ もしかして、あなたは…
- さやか: 魔法少女なの?
- まばゆ: ま、魔法少女ぉ?
- まばゆ: はてさて、アニメじゃあるまいし 一体何のことでしょうかぁ…?
- さやか: …………
- まばゆ: (やべー)
- まばゆ: (我ながら…嘘くさすぎる…)
- さやか: そっか
- さやか: そういうことだったんだ
- まばゆ: 美樹さん…?
- さやか: ヤケに、あたしの気持ちが わかってくれるなあとか
- さやか: すごく親切だなあとか そういうふうに、思ってたけど
- さやか: 全部嘘だったんだ
- まばゆ: いや、嘘なんて…
- さやか: 全部魔法の力だったんでしょ!
- さやか: 占いができるって言ってたよね? それがあんたの力だったんだよね
- さやか: 最初っから、あたしの気持ちを 操るつもりで近づいて…!
- まばゆ: そ、それは…
- さやか: …………!
- さやか: …キュゥべえ
- キュゥべえ: なんだい、さやか
- さやか: 願いを、今すぐ叶えて
- さやか: あたしは、魔法少女になってやる
- まばゆ: だめ、やめて それをしたら、あなたは…
- さやか: 放っておいてください!
- まばゆ: 放っておけません!美樹さんは 私の、友だち…
- さやか: 友だちなんかじゃないッ!!
- まばゆ: …………っ!
- さやか: あたしの魔法は、誰かを 騙して苦しめるためじゃなく…
- さやか: 誰かを救うために、使うんだッ!
- キュゥべえ: それじゃあ…いくよ
- さやかの声: 「ああっ!」
- キュゥべえ: さあ受け取るといい
- キュゥべえ: それがキミの運命だ
- まばゆ: あ…ああ…………
- まばゆ: あああああああああ…………
- FILENAME: text_908132-010.txt [Day 32]
- まばゆ: あれ…ここは…
- まばゆ: なんで…?
- まばゆ: だれも…いない…
- まばゆ: 時間も、止まって…
- まばゆ: ずっと…ひとりで、私…
- そう、あなたはひとり
- 誰かを救いたいと思うのは自由
- 誰かが起こす奇跡を願うのも自由
- でも…
- だれかと友だちになんてなれません
- ひとりぼっちで消えていくんです
- まばゆ: ひとりで…消えて…
- ジリリリリリ!
- まばゆ: ふわぁあぁ…
- まばゆ: 夢…ですか…
- まばゆ: 夢…ですね…
- まばゆ: おやすみなさい…
- まばゆ: …………
- ジリリリリリ!
- まばゆの声: …起きませんよ
- まばゆの声: どーせ起きたって… イイコトなんてありませんから…
- まばゆの声: 私は、このまま コタツちゃんと心中します…
- まばゆの声: 引き籠もって そのまま、そのまま…
- まばゆ: …………
- ほむらの声: いつまで寝ているつもりなの?
- まばゆ: …………
- まばゆの声: 永遠に
- ほむらの声: 永遠は存在しない 私はこの時間から抜け出すわ
- ほむらの声: いつか、必ず…
- まばゆの声: がんばって下さい、私は コタツの中から抜け出せませ…
- まばゆ: わわっ、サムッ! な、な、なにを…
- ほむら: 美樹さやかはキュゥべえと 契約を果たした
- ほむら: でもその後、自分の身体の秘密に 気づき、精神のバランスを崩し…
- ほむら: 彼女の魔女化を押しとどめようと まどかも魔法少女になったわ
- ほむら: そう…この世界も、もう手遅れよ
- まばゆ: …私のせいです
- まばゆ: 友だちになれるなんて 調子に乗った罰です
- まばゆ: カンニングして、美樹さんの 心をいいように操って…
- まばゆ: それで、友だち気取りですから
- まばゆ: 最悪ですよ… ホントに、最悪…
- パシッ
- まばゆ: っ
- ほむら: いい加減にしなさい
- ほむら: この世界に残ろうとしても 私とともに連れ去られるのよ
- ほむら: あなたは、もう、この世界の 美樹さやかと会えなくなる
- ほむら: あなたは、それでいいの?
- ほむら: 彼女に謝るなら、これが、 最後のチャンスなのよ
- まばゆ: 謝って…どうなるんですか?
- まばゆ: どうせ、別れる世界ですよ
- まばゆ: 謝ったところで、なにも…
- ほむら: わかってるわ!
- ほむら: 私の行為は何の意味もない
- ほむら: ワルプルギスの夜は倒せない 私は彼女たちを見殺しにする!
- ほむら: そう、これは自己満足よ!
- ほむら: 私の心に、整理をつけるための!
- ほむら: 私が、もう一度 世界をやり直していいって…
- ほむら: 自分の罪を許すための 自己満足の行為なの!!
- ほむら: でも、それを失ったら…
- ほむら: たぶん…私は、もう 正気を保てなくなるから…
- ほむら: それを教えてくれたのは あなたでしょう!
- ほむら: 私より先に絶望するなんて…
- ほむら: 私をひとりにするなんて 許さないわよ、まばゆ!!
- まばゆ: 暁美さん…
- まばゆ: …ありがとうございます
- まばゆ: 私…これから…
- まばゆ: 美樹さんに、謝ってきます!!
- FILENAME: text_908132-020.txt
- さやか: でやあああああッッ!!
- まどか: やっ!はぁっ!たあっ!
- さやか: ぐあッ!!
- まどか: きゃあッ!!
- まばゆの声: 美樹さんッ!!
- さやか: ぇ…?
- まばゆ: せいやああっ!!
- まどか: 愛生さん…!?
- さやか: なんであんたがここに?
- まばゆ: なんでって、そりゃ…
- まばゆ: あなたたちを、助けに来たに 決まってるじゃない…
- まばゆ: ぐぎゃんっ!!
- まどか: 愛生さんっ!?
- さやか: バカッ!!
- さやか: あんた、何やってるのよ!
- まばゆ: あ…すみません…
- さやか: わざわざしゃしゃり出てきて また足を引っ張ろうって…
- まばゆ: 違いますッ!!
- まばゆ: 私は、へたくそだけど!
- まばゆ: やり方を間違って、変なことして 迷惑かけちゃったかもだけど!
- まばゆ: でも、私は、本気で 美樹さんの力になりたい!
- まばゆ: その気持ちは、前も…今も、 変わってなくて、だから…
- まばゆ: 今、ここに、来ました!
- まばゆ: だから…あの…
- まばゆ: 騙しちゃって、ごめんなさいッ!!
- さやか: …………
- さやか: あたしが例え、ここで死んでも 恭介の奇跡は残る
- さやか: それが、あたしが選んだ道…
- さやか: どんな理由があろうとも… どれだけあなたが苦しもうとも…
- さやか: あたしは、恭介の奇跡を 奪おうとしたあなたを、許せない
- まばゆ: …はい
- さやか: でも…
- さやか: それでも、何かをしたいなら あたしの愛した世界を守るために
- さやか: あとに、ついて来て下さい
- まばゆ: あ…
- さやか: 行きますよ、センパイ!!
- まばゆ: はいっ!!
- まどか: やあああああッ!!
- まばゆ: とりゃああああッ!!
- さやか: せいやああああああああッッ!!
- まばゆ: (それが、仮に無意味でも)
- まばゆ: (それが、虚しい偽善でも)
- まばゆ: (私は、美樹さんの幸せのため 自分の命を擲つ)
- まばゆ: (これが私にできる精一杯の…)
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