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- 親という生き物は、時々とても残酷なことをする。
- それは、自分とそっくり同じ価値観を子供に強要しようとすることにより、生まれる。
- もう一人の自分、理想の自分を作り上げようと躍起になり、そして、こどもの本当の姿を見ようとしなくなる。
- ある意味で、それはとても正しいことなのかもしれない。
- なぜなら当の本人はその価値観で、決して楽ではなかったはずのそれまでの人生を乗り切ってきたのだから。
- 親にとっては、その経験と自負こそが、真実なのだ。
- だがコピーは所詮、コピーでしかない。劣化はすれど向上することは稀である。
- そしていつか、移植された価値観で乗り越えられない壁に出会ったとき、その子供の自己は崩壊する。
- そもそも自己なんてものがなかったのだ。それまで自己と錯覚していたものは実は、親という絶対的な信仰の、偶像。
- 振り返ってみても、そこには何もない。
- 気づいた時には、もう一歩も動くことはかなわず、ただ、うずくまって頭を抱えるだけである。
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