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liminalism1

Untitled

Oct 8th, 2017
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  1. 4-1Layer3 冗長化
  2.  
  3. 〇本章で言う冗長化の発想
  4. →複数のノードを1個の仮想ノードにグループ化して、1個が落ちたら同グループの別のやつに
  5.  フェイルオーバーできるようにすること。
  6.  
  7. まず、デフォルトゲートウェイの冗長化を考えてみる。
  8. ※実用上はほとんどL3スイッチで行われているが、Lab用だとルータを使って説明することもある。
  9.  なんでか:ルータはそのままポートにipが割り振れるが、スイッチはVLANにIPを振るのでひと手間かかるから。
  10.  
  11. 複数のL3デバイスを冗長化するプロトコル群をまとめて、First Hop Redundancy Protocol: FHRPという。
  12. FHRPには何種類もあるが根本は一緒で、物理デバイスをグループ化した1個の「仮想デバイス」をつくり、
  13. その仮想デバイスのIPアドレス(MACアドレスも含む)をホストのDGWにする。
  14. 元の物理ルータには、仮想ルータへパケットを転送する転送ルータと、
  15. 障害時にその代わりとなる代替ルータとしての役割が割り振られる。
  16. フェイルオーバーが起こると、転送ルータの交代が生じ、
  17. グループ内の別ルータがその仮想ルータの同一のIP/MACを引き継ぐので、
  18. 障害時にも何事も生じなかったように可用性が保たれる。
  19.  
  20. 現在の企業で導入されているFHRPの代表は下記3点。CCNAではHSRPをやるよ。
  21. HSRP: Hot Standby Routing Protocol →Cicso独自。RFC2281。転送役ルータは1台。
  22. VRRP: Virtual Router Redundancy Protocol→独自でない。RFC5798。
  23.     仮想IPに物理IPとは別のを振れるし、仮想IPにマスタールータのIPも振れる。転送役ルータは1台。
  24. GLBP: Gateway Load Balancing Protocol→Cisco独自。なんと1個の設定で転送役ルータを複数台に設定でき、ロードバランシングできる。
  25.    ※HSRPでも後述するMHSRPでロードバランシングは可能。
  26.  
  27. 4-2 HSRP
  28.  
  29. 要するに、このコマンドを打つがよい。
  30.  
  31. R1 (Standbyにしたい)
  32. Router(config-if)#standby 10 ip 192.168.1.200
  33. Router(config-if)#standby 10 priority 50
  34. Router(config-if)#standby 10 preempt
  35. Router(config-if)#end
  36.  
  37. R2 (Activeにしたい)
  38. Router(config-if)#standby 10 ip 192.168.1.200
  39. Router(config-if)#standby 10 priority 200
  40. Router(config-if)#standby 10 preempt
  41. Router(config-if)#end
  42.  
  43. 設定を確認したい:
  44. #sh standby
  45. #sh standby bri
  46. #debug standby
  47.  
  48.  
  49. ・なんでHSRPなるものが考案されたか。
  50. →キャンパスネットワークで物理L3デバイスは冗長化できるのだが、ホスト側にしてみると
  51.  DGWはあくまで1個しか設定できないので、物理デバイスが余剰にあっても
  52.  設定がそのままじゃフェイルオーバー出来ないから。
  53. →なら、その1個のDGWを仮想IPにしてしまって、物理的にいくつあっても問題ない状態にしよう!
  54.  
  55. ★HSRPグルーピングのルール
  56.  ・同一サブネット上に「HSRPグループ(スタンバイグループとも)」をつくる
  57.  ・そのサブネット内で、ホストアドレスに使用されて「ない」IPアドレスを仮想ルータに割り当て、DGWとする。
  58.  ・1つのHSRPグループ内で、アクティブルータ:転送役と、スタンバイルータ(代替役)はそれぞれ1台ずつ。
  59.  ・1グループにルータが3台以上あるとき、残りのルータは「Others」として、Active/Standbyの両方が落ちた時の代替役とする。
  60.  ・アクティブ、スタンバイの決定方法はプライオリティ値(Def:100) 大きい方がアクティブになるので注意。STPとは逆。
  61.   ※デフォルト状態ですでにアクティブが決まっている場合は、障害時を除くと値を変更しても動的には交代しないが、
  62.   Preemption機能をオンにすると、動的にアクティブルータを再選出できるようになる。
  63.   グループ内にプライオリティ値の大きなルータが現れるか、後述するinterface trackingでプライオリティ値が変動したなど。
  64.  
  65.  仮想MACアドレスは、先頭5bitはすでに決まっていて0000.0c07.acまで固定。残りの1bitをHSRPのグループ番号にする。
  66.  つまり、HSRP(version1)では00-ff、0~255までグループを作れるということに。
  67.  HSRP(version2)では4096まで拡張されている。
  68.  
  69.  実通信では、ホストが外部NWへアクセスするためにARPを発信し、アクティブルータが仮想ルータのMACアドレスを返答する。
  70.  その後、ホストから仮想MAC宛に発信されたパケットを、アクティブルータが転送する。
  71.  ※tracertだと、アクティブルータの物理MACが表示されるので注意。
  72.  
  73. ★アクティブ/スタンバイの動作
  74.  そもそもHSRPルータの状態には下記のものがある。
  75.  ・Initial : HSRP開始時の状態。設定を変更するか、I/Fを有効化した直後。
  76.  ・Listening: Hello msgを受信している。
  77. ・Learning: 仮想IPを認識してない。まだHello msgを受信してない。
  78.  ・Speak: Hello msgを定期的に送信し、Active/Standbyの選定に参加中
  79.  ・Standby: Hello msgを定期的に送信、Activeにいつでも替われるよう大気中
  80.  ・Active : Hello msgを定期的に送信、仮想MAC宛のパケットを転送する。
  81.  ※LearningとSpeakは一過性の状態
  82.  ※※Other routersは基本的にリスニングステート。(helloを受信するだけ。)
  83.  
  84.  アクティブになったルータは、仮想MACを送信元にしたHello msgをグループにマルチキャストする。
  85.  プロトコルはUDP、宛先は224.0.0.2、宛先ポート1985,感覚はデフォルトで3秒。 
  86.  なお、HSRP ver2だと宛先は224.0.0.102、宛先ポートは一緒、仮想MACは0000.0c9f.fxxxになる。
  87.  
  88.  スタンバイのルータは、Hello msgが届かなくなるとHoldタイマー(デフォ10秒)を発動し、
  89.  超えるとアクティブへ交代する。
  90.  
  91.  なお、スタンバイがアクティブへ変わるときに自ら発するmsgを、Coup(クー) msgという。
  92.  
  93. ★プラスアルファの機能
  94.  
  95.  ・HSRP認証:認証文字列を使って、認証されてないL3デバイスがHSRPグループに参加するのを防ぐ。
  96.   プレーンテキストを使う: conf)#standby 10 authentication blurblurblur
  97.   MD5で暗号化する場合 :conf)#standby 10 authentication md5 key-string blurblurblur
  98.  
  99.  ・Interface Tracking: アクティブルータ内で、HSRPグループに直で設定したI/Fじゃないんだけど、
  100.             パケットの目的地につながる別のI/Fがダウンした場合、結局パケットが目的地に到達しない事になる。
  101.             でもデフォルト状態だと、ルータはアクティブのまま。
  102.             →こういうのもアクティブルータのダウンとして検知してフェイルオーバーを発生させたい。
  103.   →対象I/Fを追跡対象に指定し、そのI/Fがダウンしたときにそのルータのプライオリティ値を減らし、
  104.    それをHello msgでマルチキャストするようにすればよい。
  105.   こうして出来たのがHSRPインターフェーストラッキング。
  106.   例えば、fa0/1をトラッキングしといて、ダウンしたらプ値を110減らしたいとなれば下記のコマンドを打つがよい。
  107.   conf-if)#standby 10 track fastethernet 0/1 110
  108.  
  109. ※decrement値を設定しない場合、デフォルトの10が適用。10減るってこと。
  110.  
  111.   複数ifをオブジェクトとして捉え、まとめて追跡する方法もあるがここでは深入りしない。
  112.   オブジェクトトラッキングという。
  113.  
  114. ★HSRPロードバランシング(応用):Multiple HSRPを利用。
  115.  
  116. L3デバイス2台の冗長構成を考えるとして
  117.  それぞれのデバイスごとに2つのHSRPグループを設定し、2つの仮想DGWを設定して、片方をActive、片方をStandbyにする。
  118.  黒本P267の図を見よ。
  119.  
  120.   ホスト4台用意して、2台分は仮想DGWの一方、もう2台分は仮想DGWのもう片方を使う。
  121.  L3デバイスが2台とも生きている間は、それぞれのL3デバイスにトラフィックが流れてくれて、
  122.  L3デバイスの1個が死んだときは生きている方のHSRPグループが2つともActiveになって、
  123.  4台分のトラフィックを捌き出す。
  124.  
  125.  
  126.  
  127.  
  128.  
  129.  
  130.  
  131.  
  132.  
  133.  
  134.  
  135.  
  136.  
  137.  
  138.  
  139.  
  140.  
  141.  
  142.  
  143.  
  144.  
  145.  
  146.  
  147.  
  148.  
  149.  
  150.  
  151.  
  152.  
  153.  
  154.  
  155.  
  156.  
  157.  
  158.  
  159. 問題
  160. 1. A,D,E
  161. 2. A,B,E,F
  162. 3. B
  163. 4. D
  164. 5. D(decrement設定なくね
  165. 6. B
  166. 7. D,E (※1つに2グループならB正解)
  167. 8. A
  168.  
  169.  
  170.    
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