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MagiReco Main Story Chapter 7 Episode 1 JP Text

Aug 10th, 2021 (edited)
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  1. FILENAME: text_102801-1_KPw7G.txt
  2. かごめ: 令さんと郁美さんの死によってもたらされた 二木市を結ぶ株分けのミラーズの消滅。
  3. かごめ: それはプロミストブラッドを 窮地に追い込むことになったけど、 同時にイブという魔女に戻りたいと思っている キモチの本音を知る切っ掛けにもなった。
  4. かごめ: その本音からわかったのは、 各グループのメンバーが12人に絞り込まれ、 それ以外の魔法少女が戦おうとすると キモチの結界に飛ばされるようになったのは、
  5. かごめ: 力のある魔法少女を潰し合わせるという キモチの悪意によるものだということ。
  6. かごめ: それは、キモチの石を奪い合うのをやめて 魔法少女たちが共通の敵と戦うための 希望の光にも見えたけど、
  7. かごめ: 4つのキモチの石を手に入れて 支配感を覚えていた紅晴さんには響かず、 争いの幕引きにはならなかった。
  8. かごめ: ここから記すのは、そんな追い詰められた プロミストブラッドの行く末と、 その端で動いていた魔法少女たちの様子。
  9. かごめ: 今思えば、この時期で良かったと思う。 いろはさんが自分の目的を見つけたのが…。
  10. かごめ: 神浜にいる魔法少女たちの物語は、 こうして私が手記を纏めている今に向けて 少しずつ追いついてきている。
  11. かごめ: そして追いついてしまったとき、 彼女たちは 大きく2つのグループに分かれることになる。
  12. リヴィア: なるほどな
  13. リヴィア: 自動浄化システムによる エネルギーの獲得量
  14. リヴィア: その調査については 概ね問題はないっちゅーことか
  15. キュゥべえ: キモチが石の奪い合いにルールを 設けたのは想定外だったけど
  16. キュゥべえ: 今以上にボクの行動を 制限する内容じゃなかったからね
  17. キュゥべえ: 特に調査に影響は出ていないよ
  18. リヴィア: せやけど、今のところ 経過はどないなん
  19. リヴィア: そろそろ何かしらの結論が出ても ええ頃ちゃうか?
  20. キュゥべえ: それは、キミたち魔法少女が これからどう動くか次第
  21. キュゥべえ: まだ、答えを出すのは難しいよ
  22. リヴィア: 案外時間がかかるもんやな …まぁええわ
  23. リヴィア: アンタがウソを吐くとは 思われへんしな
  24. キュゥべえ: 神浜に戻るのかい?
  25. リヴィア: ユニオンとプロミストブラッドの ドンパチも最後になるやろし
  26. リヴィア: かごめちゃんが無理して ケガでもされたらかなわんやろ?
  27. キュゥべえ: 彼女のことは…
  28. リヴィア: アンタの言うた通り ちゃんと守るから安心しとき
  29. キュゥべえ: 彼女の動向を 見守って欲しいんだ
  30. リヴィア: 優しい言い方しとるけど 見張れってことかいな
  31. リヴィア: さすがに理由ぐらい 聞かせてくれてもええやろ?
  32. キュゥべえ: それはこれから 順を追って説明するよ
  33. 月出里: ふっむふむむー!
  34. ヨヅル: 先生、頼まれた食材は これで全てだと思うのですが
  35. リヴィア: 見せてみ
  36. リヴィア: …ふん、全部そろっとるし 今夜は特製たこ焼き決定やな
  37. 月出里: ふっむー!
  38. リヴィア: なんや、えらい楽しみに してくれとるんやな
  39. リヴィア: せやけど、英気を養った分は 頑張ってもらうで?
  40. ヨヅル: 危険は承知の上で佐鳥かごめを 守る必要がありますからね
  41. リヴィア: そういうことや
  42. ヨヅル: ただ、ひとつ気になることが
  43. リヴィア: ん?
  44. ヨヅル: その結果、私たちはいったい 何を得られるのでしょうか?
  45. リヴィア: なんや今さら わかっとるやろ
  46. リヴィア: 私らの幸せな未来や
  47. 保澄 雫: …………
  48. 保澄 雫: (私にとって大切なことを 気付かせてくれた人たち…)
  49. 保澄 雫: (私にとっての居場所…)
  50. 保澄 雫: (永遠なんてないと思ってたけど こんな形で失っていくなんて…)
  51. 保澄 雫: (令さん…郁美さん…)
  52. 保澄 雫: はぁ…
  53. 保澄 雫: 私には、何ができるのかな…
  54.  
  55. FILENAME: text_102801-2_KPw7G.txt
  56. 「う、ァアアアアッ!!」
  57. 「た、助け、ぐぁ…」
  58. 「結菜さん…結菜さん…」
  59. 結菜: みんなごめんなさい… 争わせてしまって本当にごめんなさい… 全ては私の計算が狂ったせいよ…
  60. 結菜: キュゥべえを追い払ったあとでも 周辺の町から魔女が流れてくるのはわかってた だけど、急に魔女が二木から消えるだなんて 思いもしなかった…
  61. 結菜: 神浜の魔法少女たちが奪っていたせいで 二木の魔女が涸渇したなんて 知らなかったのよぉ…
  62. 結菜: それでも全てはみんなを引っ張ってきた 私の責任だってことはわかってる みんなを守れなかったのは 自分のせいだってこともわかってる
  63. 結菜: だから誓ったのよ みんなの血で作られた自動浄化システムを 二木に持って帰るって…
  64. 結菜: “憎まず、嫉まず、利己的にならず 何よりも誰かのためであり 世の平和と心の安寧を願い続ける”
  65. 結菜: たったひとり 私が尊敬していた先輩が残した理念
  66. 結菜: それを捨てて鬼になってでも 果たそうとしたことだからこそ私は
  67. 結菜: 怒り、憎み、暴虐なまでに利己的であり 誰かの平和よりも仲間の安寧を願うために この身を磨耗させて失うまで戦う
  68. ひかる: 二木と行き来できないのは、 やっぱり致命傷っすか…
  69. 結菜: 私たちには学校もあるし、 親の目もあるような状況
  70. 結菜: さらに二木と神浜を行き来する 資金もない以上
  71. 結菜: 取れる選択肢は限られているわぁ
  72. 樹里: まぁ、わかっちゃいたけど、 詰んでるっつーことだよな
  73. ひかる: どうにかお金の確保を できないもんすかね…
  74. ひかる: 今、神浜で短期決戦を挑んでも 良い結果が出ると思えないっすよ
  75. 結菜: 無い袖は振れないわぁ…
  76. 樹里: いっそのこと 妹のゲーム機を売るか?
  77. アオ: ちょっとぉ! なに言ってんの姉ちゃん!?
  78. アオ: ダメダメ、絶対ダメッ! 搾取反対!
  79. 樹里: なら、結局のところ 選択肢ってひとつだけじゃねーか
  80. 結菜: 短期決戦は避けられないわねぇ
  81. ひかる: …勝算はあるんすか…?
  82. ひかる: なんかちょっと 簡単に決めすぎな気が…
  83. 結菜: いえ、樹里から聞いた話を 応用すればやりようはあるわぁ
  84. ひかる: 樹里さんの話っすか?
  85. 樹里: この間、株分けのミラーズで 戦ってたとき
  86. 樹里: マギウスの芸術家がいたって話を 馬にもしただろ?
  87. ひかる: あ、キモチに選ばれてないのに 戦えたって話っすか!?
  88. 樹里: それだ
  89. 樹里: つーか、おかしいな お前、なんで消えねーんだ…
  90. アリナ: ワットエバー
  91. アリナ: てゆーか、 どうでもいいストーンのことで
  92. アリナ: アリナを巻き込まないでヨネ!!
  93. 樹里: 要はキモチの石を狙うっつーのが ルールが発動する条件なんだよ
  94. 樹里: だから、皆殺し目的で攻撃すれば キモチの結界には飛ばされねー
  95. 樹里: やりたい放題できるっつーことだ
  96. ひかる: 確かに理屈は通るっす!
  97. アオ: え~、それだけで 決めるのって怖いと思うけどな~
  98. アオ: 他にもキモチの結界に飛ばされる 条件があったら笑えないよ~?
  99. ひかる: た、確かにアオさんの言うことも 一理あるっすね…
  100. 結菜: とは言え、今はどんな可能性にも 賭けてみるしかないわぁ
  101. 結菜: 樹里の話を裏付ける 事例がある以上は余計にね
  102. アオ: 事例って?
  103. 結菜: ユニオンが私たちの ショートカットを消しに来たとき
  104. 結菜: 彼女たちは魔女と戦うメンバーに 選抜外の子たちを選んでいたし
  105. 結菜: グリーフシードを巡って 神浜の子たちと衝突したときは
  106. 結菜: キモチの結界に飛ばされなかった
  107. 結菜: それにマギウスの芸術家が 樹里と戦えた話も加えると
  108. 結菜: 自動浄化システムや キモチの石を目的にしない限り
  109. 結菜: キモチが定めたルールには 縛られない
  110. 結菜: そう仮定するには十分よぉ
  111. 樹里: ユニオンのヤツらが このギミックに気付いてなけりゃ
  112. 樹里: 意表を突いて、 恨みを思いっきり返してやれるな
  113. 結菜: ただ、裏付けが取れたとしても、 成功する可能性は低いと思うわぁ
  114. 結菜: キモチの石と自動浄化システムは 簡単に頭からは離れない
  115. 結菜: ふと脳裏をよぎっただけで
  116. 結菜: キモチの結界に 飛ばされるかもしれないわぁ
  117. 樹里: おい、そこで意見を翻すのかよ
  118. アオ: それなら姉さまがキモチの石から 力を借りるのはどうかな~?
  119. アオ: 4つのキモチから力を借りたら 破壊の限りを尽くせるかも?
  120. アオ: クスクスッ
  121. ひかる: いやいや、 なに言ってんすかアオさん
  122. ひかる: アオさん自身もキモチに 乗っ取られてるんすよ!?
  123. ひかる: いくら4つのキモチを支配できる 感覚があったとしても
  124. ひかる: 力を借りるとなると 話は別っすよ!
  125. アオ: 乗っ取られてもへ~きへ~き
  126. アオ: こうして特に変わりもないから 力を借りても平気だよ~?
  127. ひかる: いや、少し変っすよ…
  128. ひかる: アオさん、前なら失敗前提の話は しなかったっす…
  129. 結菜: …とりあえず 最終手段にしておきましょう
  130. アオ: じゃあ、結局どうするの?
  131. 樹里: 選抜外のメンバーも使わないなら 何も決まってねーぞ
  132. 結菜: いえ、私は懸念を示しただけで 短期決戦をするつもりよぉ
  133. 結菜: その上でリスクを排除する方法も 勝算もあると思うわぁ
  134. 樹里: どうすんだ…?
  135. 結菜: 二木市を 最後の戦いの場にするわぁ
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  137. FILENAME: text_102801-3_KPw7G.txt
  138. 結菜: いえ、私は懸念を示しただけで 短期決戦をするつもりよぉ
  139. 結菜: その上でリスクを排除する方法も 勝算もあると思うわぁ
  140. 樹里: どうすんだ…?
  141. 結菜: 二木市を 最後の戦いの場にするわぁ
  142. ひかる: それは、どういうことっすか…?
  143. 結菜: 私たちのホームなら 資金も時間の心配もないし
  144. 結菜: キモチの石について 知らせていない魔法少女がいるわ
  145. アオ: あっ…
  146. アオ: あのさ、そろそろ 町に戻ってもいいかな~?
  147. アオ: 蛇の宮とか、他の子たちにも 動きを報告しておきたくて
  148. 結菜: そうね、今日のところは 帰りましょう
  149. アオ: うん
  150. アオ: 向こうで待ってる人もいるから 自動浄化システムを…
  151. アオ: 向こうのみんなは 詳しいルールは知らないから
  152. 結菜: そう
  153. 結菜: キモチのルールの影響で 結界に飛ばされる心配もなく
  154. 結菜: 彼女たちはユニオンを打ち破る 尖兵になれるわぁ
  155. 結菜: それに、ユニオンが時女一族と 手を組んで現れるのを踏まえれば
  156. 結菜: メンバーの数を増やせる この策以外だと対処できないわぁ
  157. ひかる: あれ…?
  158. ひかる: 時女もってことは、石が8つ 二木にそろうってことっすよね?
  159. ひかる: 結菜さん、まさか本当に 今回を最後の戦いに?
  160. アオ: わたしたちの町で ぜ~んぶ石をゲットして
  161. アオ: エンディングを迎えられるなら 最高に良いと思う!
  162. アオ: 今から蛇の宮の子たちにも 連絡しておかないと~!
  163. ひかる: ちょっと、アオさん
  164. ひかる: そんなテンションが上がるような 状況じゃないっすよ
  165. 樹里: ま、方針が固まったならいいだろ あとは姉さんに任せたぞ
  166. 結菜: あら、どこにいくのぉ?
  167. 樹里: 最後にするってんなら 約束を果たしておきたいんだよ
  168. 樹里: ま、この辺りを張ってたら 出てくるだろ
  169.  
  170. FILENAME: text_102801-4_KPw7G.txt
  171. 樹里: っし、思った通りだ 見つけたぞ!
  172. 時雨: ななっ、なんでいるのぉっ…!?
  173. 樹里: なんでもクソもねーっつーの
  174. 樹里: テメエらが樹里サマを 裏切った時点で言っただろ
  175. 樹里: オマエらと戦うのが 楽しみだって
  176. 時雨: ほ、報復…!? それが今っていうこと…?
  177. 樹里: だなっ
  178. 時雨: うやむやになって なくなったと思ってた…
  179. 時雨: どうしよう…はぐむん…
  180. はぐむ: どうすることも できないと思うよ…
  181. はぐむ: 樹里さんの目 どう見ても本気だもん…
  182. 樹里: わかってんじゃねーか ニヒッ
  183. はぐむ: あの、ネオマギウスはもう 潰れましたけど…?
  184. 樹里: 裏切りのケジメとは 関係ねーっつーの
  185. はぐむ: ですよね…
  186.  
  187. FILENAME: text_102801-5_KPw7G.txt
  188. 時雨: うっ、ゲホッ…
  189. はぐむ: 時雨ちゃん!
  190. 樹里: オラ、邪魔だっつーの!
  191. はぐむ: アゥッ…!
  192. 樹里: さてと、これでジ・エンド この世からサヨナラだな
  193. 時雨: あ…
  194. 樹里: なーんつってな
  195. 時雨: ……………………
  196. 時雨: …………
  197. 時雨: へ?
  198. 樹里: なぁ、ファミレスいこーぜ
  199. 時雨: ぼく、殺されかけて…え…?
  200. はぐむ: どういうこと…? 思考も感情も追いつかないよ…
  201. 樹里: ティラミスとプリンアラモード これだけでいいのか?
  202. 樹里: 樹里サマのおごりだし、 もっと頼んで良かったんだぞ?
  203. 時雨: え、うん… もう、わけがわかんなくて…
  204. はぐむ: 私も、あれだけ痛めつけられて 殺されるって思ったのに
  205. はぐむ: こうして一緒にファミレスにいる 状況に理解が追いつかなくて…
  206. 樹里: あー、そういうことか
  207. 樹里: オマエらとは もう一度戦うつもりだったし
  208. 樹里: 前に樹里サマを手伝ったとき ファミレスの約束もしてただろ?
  209. 樹里: だから両方とも今日中に 終わらせようと思ったんだよ
  210. 時雨: なんだか、誠実なのか雑なのか よくわからない…
  211. はぐむ: うん…
  212. 樹里: ま、いいから食えって ニヒッ
  213. 時雨: おごってもらうのに 嬉しくないこともあるんだね…
  214. 樹里: おい…
  215. はぐむ: 時雨ちゃん…!!
  216. 樹里: なんか会話もなく 黙々と食われるのもしんどいな
  217. はぐむ: ごめんなさい、 緊張しちゃって…
  218. 時雨: ぼくも、何を話せば良いか わからないし…
  219. 時雨: 質問ぐらいなら、あるけど…
  220. 樹里: ん、聞いてみろ
  221. 時雨: なんで約束を 全部片付けてるのかなって…
  222. 樹里: うーーん…
  223. 樹里: まぁ、強いて言うなら 験担ぎみたいなもんか?
  224. 時雨: げんかつぎ?
  225. 樹里: そ、樹里サマたちが8つ石を 手に入れられるようにっつーな
  226. 時雨: …………?
  227. はぐむ: 今のプロミストブラッドの 状況って良くないですよね…?
  228. はぐむ: もう、終わらせるんですか…?
  229. 樹里: お、察しがいいな
  230. 樹里: まぁそんなわけで 気合を入れてるっつーことだ
  231. 樹里: …プロミストブラッドとユニオン どっちに勝って欲しい?
  232. 時雨&はぐむ: ユニオン…
  233. 時雨: だって、じゃないと神浜から 自動浄化システムがなくなるし…
  234. はぐむ: うん…
  235. 樹里: ま、そうだよなー
  236. ピロン♪
  237. 樹里: …………
  238. 樹里: そろそろ二木に戻るか…
  239. 樹里: つーわけで金は置いてくから あとはふたりで楽しみな
  240. はぐむ: えっ、あ… ごちそうさまです…
  241. 時雨: ありがとう…?
  242. 樹里: あっはは!
  243. 樹里: ボコられたのに 礼を言うなんて変だな
  244. 時雨: 他になんて言えばいいか わからないだけで…!
  245. 樹里: はは、あーあ
  246. 樹里: …笑わせてもらったし いいことを教えてやるよ
  247. 時雨: な、なに…?
  248. 樹里: 失敗や不幸があったときは 自分のせいにしとけよ
  249. 樹里: 樹里サマも自分のやることを ビョーキのせいにするけどな
  250. 樹里: 根っ子では自分のせいだって 思うようにしてる
  251. 樹里: ネオマギウスの新しい仲間が どんなヤツかは知らねーけどな
  252. 樹里: 自分にとって優しいヤツは危険だ 気付いたときには食われてるぞ
  253. 樹里: いい目してんじゃねーか その瞳の奧にある疑念を信じろ
  254. はぐむ: なんのことか私には…
  255. 時雨: ぼくも… オカルトか何か…?
  256. 樹里: 好きに受け取ってくれ
  257. 樹里: つーわけで、じゃーな 時雨、はぐむ
  258.  
  259. FILENAME: text_102801-6_KPw7G.txt
  260. ももこ: これで戦えるメンバーは 全員集まったかな?
  261. レナ: みかづき荘のみんなと レナたちで9人
  262. 十七夜: 自分と都も合わせて11名だな
  263. 都 ひなの: アタシのことは 放っておいても良かったんだぞ
  264. 都 ひなの: どうせ自分から抜けると 言い出したんだ
  265. かえで: でも、襲われるかもしれないのに 放っておけないよ
  266. レナ: プロミストブラッドの連中は ひなのさんが離脱するとか
  267. レナ: 別に関係ないからね
  268. やちよ: ええ、追い詰められた相手は、 短期決戦しか望みがない状況…
  269. やちよ: 神浜に住む魔法少女の家を 全て知っている以上
  270. やちよ: 破れかぶれになられたら 都さんは必ず襲われるはずよ
  271. やちよ: もちろん他の人もね
  272. いろは: はい、だからこうして避難して きてもらったんです…
  273. いろは: 抜けるっていう一言で 見捨てられませんから…
  274. 都 ひなの: …すまない 変に気を遣わせてしまったな…
  275. やちよ: いいのよ、 わかってくれたらそれで
  276. みたま: それに、わたしが避難対象なのも 理解できたわぁ
  277. ももこ: 調整屋の場合は中立を破棄して ユニオン専属だって言ってるしな
  278. ももこ: それに本音を言うと心配なんだよ 選挙での一件があるからな…
  279. みたま: 恥ずかしいわぁ もう気にしてないから平気よぉ?
  280. みたま: ミィもいじめられてないし ホッとしてるぐらいなんだから
  281. ももこ: ほんとかよ…
  282. ういの声: お姉ちゃん
  283. うい: 灯花ちゃんとねむちゃんも 連れて来たよっ
  284. 鶴乃: ここまでの護衛はバッチリ! さすが最強のわたしだね!
  285. フェリシア: 誰もいなかったけどな!
  286. さな: はい、プロミストブラッドの 気配はありませんでした…
  287. いろは: ありがとう、みんな
  288. ねむ: 僕と灯花は毎日通ってるから 放置で問題なかったのに
  289. 灯花: 逆にゾロゾロ歩いてる方が 目立つから心配だったよー
  290. 灯花: 最強さんも頭がいいなら それぐらい気遣って欲しいにゃー
  291. 鶴乃: ぬぅっ…
  292. うい: でも、灯花ちゃんもねむちゃんも 気まぐれで来ない日もあるし
  293. うい: ふたりだけだと心配だから これで良かったんだよ
  294. 灯花: そっか、 ういが言うならそうだねー
  295. ねむ: 誰が言うよりも間違いなく 説得力があるよ
  296. 鶴乃: ちょー!ひいきだー!
  297. ねむ: 小学生相手に大人げないよ
  298. 鶴乃: 小学生扱いしたら 絶対に怒るでしょ…?
  299. ねむ: そうだね
  300. 鶴乃: 理不尽…!
  301. いろは: ふふっ、じゃあ声をかけた人は これで全員そろったかな?
  302. さな: あれ…?
  303. さな: みふゆさんは 呼んでないんですか…?
  304. やちよ: 天音姉妹も含めて 避難させたかったんだけど
  305. やちよ: まだ、御園さんもアリナも 行方不明のままだから
  306. やちよ: みふゆたちも躍起になって ミラーズ内を捜してるのよ…
  307. やちよ: だから今のところは、 これで全員ってことになるわね
  308. 十七夜: ふむ…
  309. 十七夜: 梓たちはいずれ来るとして 今後の動きが大きな課題だな…
  310. フェリシア: あ?
  311. フェリシア: 守りは完璧だし ズガンってやられても平気だぞ?
  312. 十七夜: 自分たちもプロミストブラッドと 大して状況は変わらない
  313. フェリシア: いや、勝ってんじゃん!
  314. 鶴乃: たぶん十七夜が言いたいのは、 わたしたちも学校や家があるから
  315. 鶴乃: 何日も地下に潜れないって ことだよね?
  316. 十七夜: 由比君の言う通りだ 我々もノンビリ構えてはいられん
  317. フェリシア: 追い詰めたのはこっちなのに、 なんか納得いかねーけど
  318. フェリシア: 早く勝負を決める方法を 考えねーとダメなのか
  319. いろは: …キモチの本音を知っても 戦わないといけないんですね…
  320. いろは: うい、教えて キモチは何を考えてるの?
  321. うい: …うん
  322. うい: 「8つのキモチが全部そろって 概念の自動浄化システムと肉体のキモチが 融合してひとつになれば またイブに戻れるってキモチは思ってる」
  323. うい: 「だから、わざわざ12人選んで 強い魔法少女同士で殺し合いをさせてた… 力を貸そうとするのも 隙を見て魔法少女の心を侵食するため…」
  324. うい: 「イブに戻ったときに強い魔法少女がいるのは 都合がよくないから…」
  325. フェリシア: じゃあ、 オレたち騙されてたのか!?
  326. いろは: キモチに利用されてるって わかったから
  327. いろは: 最後に紅晴さんと話せる機会が できると思ったけど…
  328. 結菜: 石を持っている者の感覚までは わからないようねぇ…
  329. いろは: どういうことですか…?
  330. 結菜: 4つの石が集まったことで キモチを支配して制御できる
  331. 結菜: その強い実感が湧いてるのよぉ
  332. いろは: (あの感覚は本当なの…?)
  333. いろは: (私には少し、 違った反応に感じたけど…)
  334. ももこ: 笠音アオもキモチの力を借りて 乗っ取られてたし
  335. ももこ: なんかアタシらが信じてたものが 崩れていく気がするな…
  336. さな: キモチの石を集めて 自動浄化システムが手に入る話も
  337. さな: 今となっては信用できるか わからないですよね…
  338. レナ: その感想はもっともだけど、 結局レナたちはどうするわけ?
  339. レナ: 戦うのは決定でしょ?
  340. いろは: だから、時女一族と協力して プロミストブラッドと戦えないか
  341. いろは: 静香ちゃんに 相談してみるつもりだよ
  342. レナ: それならこっちの数が倍になるし 一気に終わらせられそうね
  343. いろは: うん
  344. レナ: …いろは、ごめんね
  345. いろは: え、何が?
  346. かえで: レナちゃん何かしたの…?
  347. レナ: そうじゃなくて…!
  348. レナ: 今さらだけどレナさ…
  349. レナ: 話し合いで終わってたら、 どれだけ良かっただろうって思う
  350.  
  351. FILENAME: text_102801-7_KPw7G.txt
  352. やちよ: みんなの様子はどう?
  353. 鶴乃: 地下の部屋割りを決めて 今は荷物の整理をしてるよ!
  354. ぐ~~~~
  355. フェリシア: ぉぉぅ… なんか腹が減ってきたぞ…
  356. やちよ: ふふっ、ようやく落ち着いてきた 証拠みたいなものね
  357. いろは: いい時間だし、 みんなで何か作りましょうか
  358. さな: みんなって… この人数で作るんですか…?
  359. いろは: そっか、ここに居るだけで 15人ぐらい居るんだっけ
  360. うい: みんなでバーベキュー みたいになっちゃいそうだね
  361. いろは: お店のお惣菜とか 買ってきた方が早いかな?
  362. やちよ: だめよ、経済的に
  363. いろは: ですよね…
  364. やちよ: ところでいろは 少し聞いても良いかしら?
  365. いろは: はい?
  366. やちよ: あなた、私たちに何か 隠してることがあるんじゃない?
  367. いろは: えっ…!? なっ、なんのことですか!?
  368. ねむ: 目を逸らしておもむろに髪を触る なだめ行動としてわかりやすいね
  369. 灯花: 行動心理学のお手本みたいだねー
  370. 灯花: わたくしも 気になってんたんだよにゃー
  371. うい: お姉ちゃん…
  372. ねむ: お姉さんを見たってことは ういは隠し事を知ってるようだね
  373. やちよ: みたいね
  374. うい: あうぅ…
  375. やちよ: ただ、学問を使って人を暴くのも ほめられたことじゃないわよ
  376. やちよ: 話しにくいことなら 無理して話さなくてもいいけど
  377. やちよ: 問題がないのであれば 聞かせてくれると嬉しいわ
  378. やちよ: 言ったでしょ?
  379. やちよ: ひとりで戦う私を救ったのは 他でもない、いろはなんだから
  380. やちよ: 何をするときも 自分だけで抱え込まないでって
  381. やちよ: もしも何か困っているなら 今度は私が力になる番よ
  382. いろは: …怒りませんか…?
  383. やちよ: …………
  384. やちよ: 内容次第?
  385. いろは: ええっ…ぅぅ… じゃあ、怒られるのを覚悟で…
  386. やちよ: そう、最近悩んでたから 出口が見つかって良かったわ
  387. やちよ: だって、 自分で考え抜いた答えでしょ?
  388. いろは: はい…
  389. いろは: 『神浜に来た魔法少女はみんな 未来への希望を持っているからこそ 救いを求めて戦っている』
  390. いろは: 『その希望は魔法少女にとって 等しく尊くて大切なもののはずなのに 今の私たちは誰かの希望を奪いながら 自分の希望を叶えようとしている…』
  391. いろは: 『だから私は 誰かの希望も救いも否定しないで ひとつひとつ叶えられるように “みんなが生きられる世界を作りたい”』
  392. いろは: 『もしも否定するものがあるとしたら それは誰かを傷付けようとする想いだけに しようと思ってます』
  393. 灯花: プロミストブラッドと 戦うのは理解できるけど
  394. 灯花: この状況でも平和を語るなんて お姉さまも甘いにゃー
  395. いろは: あぅぅ…
  396. いろは: ういに言われた通りのことを 言われちゃった…
  397. うい: ほんとだね…
  398. ねむ: それにしても 鋼の硬さを超えた頑固さだよ
  399. さな: でも、私はいろはさんらしくて 良いと思います…
  400. 鶴乃: わたしも、いろはちゃんの頑固は 誰かの幸せのためにあるから
  401. 鶴乃: 無問題だと思うよ!
  402. いろは: うーん、それって 喜んでいいのかなぁ…
  403. 灯花: いーと思うよ?
  404. 灯花: わたくしも、昔からお姉さまを “シェアト”だと思ってるから
  405. 灯花: 笑顔も優しさもなくなって 冷たいことしか言わなくなったら
  406. 灯花: すごくショックだもん
  407. ねむ: 僕も灯花と同意見だよ
  408. ねむ: お姉さまは誰が傷付いても、 自分事のように感じてくれて
  409. ねむ: 決して見放すことがない
  410. ねむ: だから僕達はいつも 隣で安心することができるんだよ
  411. いろは: ありがとう 灯花ちゃん、ねむちゃん
  412. やちよ: …………
  413. いろは: やちよさん…? やっぱり、甘いですか…?
  414. やちよ: いえ…
  415. やちよ: 少しだけ過去を振り返ってたけど 自然なことだと思うわ
  416. やちよ: 私たちはマギウスの翼と 戦ってきたときからずっと
  417. やちよ: 誰かを傷付けることを 良しとしてこなかったでしょ?
  418. やちよ: だからこそユニオンでは 誰も殺さないのがルールになって
  419. やちよ: 自動浄化システムを広げて みんなを救うことが目的になった
  420. やちよ: その中で得たいろはの答えが
  421. やちよ: 魔法少女たちひとりひとりが抱く 希望を守るために
  422. やちよ: 命を奪う争いを無くすことなら 私は納得することしかできないわ
  423. いろは: ここまで状況がこじれてるから 胸に秘めておくつもりだったけど
  424. いろは: 話せて良かったです…
  425. やちよ: ごめんね、無理に聞いて
  426. いろは: 謝らないでください
  427. いろは: むしろみんなが受け入れてくれて 私は感謝してるんです
  428. いろは: ありがとうございます…
  429. いろは: …………
  430. いろは: (私は諦めないからね… 紅晴さん…)
  431. 結菜: …………
  432. 結菜: どれだけ二木の魔法少女の死を 哀悼してくれようとも
  433. 結菜: 私は決して許しはしなぃ…
  434. 結菜: (世の平和と心の安寧を願っても ただ悲しみが広がるだけだもの)
  435.  
  436. FILENAME: text_102801-8_KPw7G.txt
  437. 灯花: うーん、なんだかわたくしたちの 思う通りにはいかないねー
  438. 灯花: けっこう自信あったんだけど…
  439. ねむ: 灯花にとっては 奇々怪々と言える状況かな?
  440. うい: 灯花ちゃん、ねむちゃん
  441. うい: 夜ご飯の準備が終わるまで 時間がかかるから
  442. うい: もう少し作業してても 大丈夫だって
  443. ねむ: ありがとう、うい
  444. うい: 時間が欲しいって言ってたけど 何か悩み事?
  445. ねむ: 魔法少女の話を 広める件についてだよ
  446. うい: 灯花ちゃんが、 従姉妹のお姉さんと協力してる?
  447. 灯花: そう!
  448. 灯花: SNSで魔法少女の戦闘を 特撮として発信してみたんだけど
  449. 灯花: にゃーんかわからないけど、 さっぱり効果が出ないんだよねー
  450. ねむ: 素人目に見れば 十分衝撃だと僕は思うけどね
  451. うい: うん、迫力はあるし みんなビックリすると思う
  452. 灯花: むぅぅぅ…
  453. 灯花: 結果が伴わないと意味ないし やっぱり変だよ!
  454. 灯花: こっちはお金まで 投入してるんだから
  455. 灯花: 今起きてる状況も“あの仮説”に 含めていい気がする!
  456. ねむ: 佐鳥かごめから聞いた 二木や時女の話と類似してるしね
  457. うい: あの仮説?
  458. ねむ: まだ調査が進んでないから、 僕と灯花との間での秘密だよ
  459. うい: えーそうなの…?
  460. 灯花: ういの悲しい顔は見たくないけど こればかりは我慢して
  461. うい: じゃあいつになったら 教えてくれる?
  462. 灯花: 最近の神浜での統計とかを 調べてみてかなー
  463. ねむ: あと歴史も辿った方がいいね
  464. ねむ: 比較対象を増やしていって 仮説と突き合わせた方がいいよ
  465. うい: その仮説を調べるのも 時間がかかっちゃうと
  466. うい: 魔法少女の話を広めるのは もう少し先になりそうだね…
  467. 灯花: 話の広め方は、別の角度からも 攻めてるからだいじょーぶ!
  468. 灯花: 佐鳥かごめと 風の伝道師のウワサが
  469. 灯花: どうやって結びついてるかを 解明をすることで
  470. 灯花: 世間に広める新しい方法が 見つかるかもしれないし
  471. 灯花: 那由他に 叔父さまを連れてきてもらって
  472. 灯花: 天才のわたくしと学者の対談で 話題を作ることだってできる
  473. 灯花: まだまだやれることは たっくさんあるよ
  474. ねむ: でも、その従姉妹と 連絡が取れないんだよね?
  475. うい: そうなの?
  476. 灯花: ほんと、協力するって言ったのに 那由他も勝手過ぎるよねー
  477. さなの声: あ、あのお邪魔します…
  478. さな: もうすぐ夜ご飯ができるって 言ってたから、上がって来てね…
  479. うい: うんっ
  480. さな: あ、それとねむちゃんに 聞きたいことがあるんだけど…
  481. ねむ: もしかして、さなが描いた 絵本のことかな?
  482. さな: うん、そう…
  483. さな: 電子書籍がお店に出たら すなおさんに送ろうと思ったの…
  484. さな: ゴロゴロのこと好きだし 連絡を取るタイミングだから…
  485. ねむ: 僕の方で中身は確認したから あとは灯花の作業だね
  486. ねむ: 電子機器や情報技術については 僕も疎い方だからね
  487. 灯花: あ、その電子書籍だったら、 もうストアに上がってるよー
  488. 灯花: あとでURLだけ投げとくね
  489. さな: ありがとう 灯花ちゃん、ねむちゃん…
  490.  
  491. FILENAME: text_102801-9_KPw7G.txt
  492. ピロン♪
  493. すなお: あら、二葉さん…?
  494. すなお: ……………………
  495. すなお: …………
  496. ちはる: すなおちゃん大丈夫…? まだ寝てた方がいいんじゃない?
  497. すなお: 平気ですよ ケガはすっかり回復したので
  498. ちはる: よかった
  499. ちはる: なんか険しい顔してたから 傷が痛むのかと思って…
  500. すなお: この通り動かしても平気です
  501. ちはる: じゃあ、どうしたの?
  502. すなお: 二葉さんからメッセージが来て 確認をしてたんです
  503. すなお: それで…
  504. ちはる: あ、待って当てるから!
  505. 等々力(ちはる): ふむ、二葉君と土岐君の共通点 それはゴロゴロに違いない 新しいコラボイベントの話だろう
  506. すなお: ふふっ、半分正解ですね
  507. ちはる: ぬぁっ、半分かぁ…
  508. すなお: ゴロゴロの話と一緒に URLが送られてきていて
  509. すなお: 二葉さんが描いた絵本が 読めるようになったそうです
  510. ちはる: ええっ、すごいね! わたしも一緒に読みたい!
  511. すなお: あとで静香たちも誘って 一緒に見ましょうか
  512. ちはる: うんっ!
  513. すなお: そして、これは別件なんですが というかこちらが本題ですね
  514. ちはる: うん?
  515. すなお: ユニオンがプロミストブラッドを 追い詰めた件についてですが
  516. すなお: 最後の戦いに時女一族も 参加してくれないかと…
  517. ちはる: 思ってたより すごく重い話だった…!
  518. ちはる: でも、これ…
  519. ちはる: わたしたちのターゲットは ネオマギウスで
  520. ちはる: ユニオンのターゲットが プロミストブラッドなら大丈夫!
  521. フェリシア: オレたちで決勝戦だな!
  522. 静香: ええ、だからお互いに 今は目の前の敵を倒して
  523. いろは: …………
  524. 静香: 最後に刃を交えましょう
  525. ちはる: 本当にあのとき 話していた通りになるんだね…
  526. すなお: まずは、プロミストブラッドを 倒してからになりますけど
  527. ちはる: うん…
  528.  
  529. FILENAME: text_102801-10_KPw7G.txt
  530. 静香: (すなおとちゃるが言う通り プロミストブラッドを倒せたら)
  531. 静香: (残るのは私たちと環さんたち)
  532. 静香: (悪鬼というくびきから解かれて 多くを救えるのは理想だけど)
  533. 静香: (私たちは今まで通り 人を守るだけでいいのかしら…)
  534. 静香: 「私たちが望むのは守ることで得られる 周りの人々の笑顔であって自分の笑顔じゃない!」
  535. 静香: 「もう一度取り戻しなさい時女一族! 己が己に課した使命と矜持を!」
  536. 静香: (あのときみんなに語ったのは、 間違いなく自分の本音)
  537. 静香: (だけど、本当に日の本を守り 人々の笑顔を望むとしたら…)
  538. ひめな: 変わらないって
  539. ひめな: 人間の中にもそんな悪者はいて あんたはそれも平等に助けてる
  540. 静香: 今のやつが投石したのね…!
  541. ちはる: うん、多分…!
  542. 静香: でも、悪鬼の影響なんて なさそうだったわ…
  543. 静香: 謀略…つまり神浜のリーダーは 周りを騙してるってことよね…?
  544. ちはる: どうりで気持ち悪いにおいが してくるわけだよぅ…
  545. 静香: 悪が支配すれば かつての時女集落の時みたいに
  546. 静香: 知らない間に 悪事に荷担させられるわ…
  547. 静香: 神子柴が集落の中枢に居た時の 私たちだって同じだった…
  548. 静香: (そう、本当に日の本を守って 人々の笑顔を望むのなら…)
  549. 静香: 私たちが表面に出てきたものを 対処しても意味がない…
  550. 静香: もっと根本的な部分を変えて、 世の中を直さないと…
  551. 静香: (それができるのは、日の本と その地に生きる人を守る巫だけ)
  552. 静香: 何の用かしら…
  553. 燦: 様子を窺いにきただけよ
  554. 静香: ネオマギウスは崩壊したし、 根無し草になったから
  555. 静香: 時女一族に入りに来たの?
  556. 燦: バカな勘違いをしてるわね
  557. 燦: ネオマギウスは解散せずに 私たちが続けているわ
  558. 静香: 相変わらず、 自分たちの願望を叶えるために?
  559. 燦: ええ、私は自分が神になることを 諦めたつもりはないわ
  560. 静香: そんな傲慢なところよ 私が好きになれないのは…
  561. 静香: 用件がないのであれば、 早く立ち去って
  562. 燦: ねえ、あなた 本当にネオマギウスに来ないの?
  563. 静香: あなたまで、気味の悪い姫様と 同じことを言うのね
  564. 燦: 素直になって欲しいだけよ
  565. 燦: この日本には根っ子に悪がいて 変えないと人々も影響される
  566. 燦: 私たちが人の上に立って 制御しようと思っているのは
  567. 燦: そうした悪の側面を 人々から剥がすためでもあるのよ
  568. 静香: ――っ!?
  569. 燦: 人と並び立って説得するのも 人の上に立って制御するのも
  570. 燦: 導く先は同じだと思わない?
  571. 燦: 人が性善であったとしても、 状況次第では悪に傾く
  572. 燦: 変えましょう時女の本家 私たちと一緒に
  573. すなお: 静香、聞いてます?
  574. 静香: はっ…
  575. 静香: ごめんなさい、 考え事をしてたわ
  576. すなお: 私とちゃるは、 学校に行ってくるので
  577. すなお: 今日も留守番お願いしますね
  578. 静香: ええ、ここは私に任せて 今日も勉強頑張ってね
  579. すなお: ありがとうございます
  580.  
  581. FILENAME: text_102801-11_KPw7G.txt
  582. 鶴乃: ごっめん、いろはちゃん! 待たせちゃった!
  583. いろは: ううん、私は大丈夫だけど やちよさんは行っちゃったよ
  584. 鶴乃: あぁ、そっかぁ…
  585. 鶴乃: 一緒に帰った方が安全だって わたしが提案したのに
  586. 鶴乃: 変なタイミングで 代打を頼まれちゃったから…
  587. いろは: 代打? また補習の先生役?
  588. 鶴乃: ううん、ソフトボール
  589. いろは: やちよさんが聞いたら 怒ってたかも…
  590. いろは: 今日は鶴乃ちゃんに 期待してたから
  591. 鶴乃: おっ、なんの期待!? それは純粋に嬉しいよ!
  592. いろは: 特売のティッシュペーパーが おひとり様1点限りなんだって
  593. 鶴乃: まさかの買い物要員だった…
  594. いろは: だから、私たちも追いかけよう
  595. いろは: ういと一緒にフェリシアちゃんと さなちゃんを迎えに行ってるから
  596. 鶴乃: うん、ガッテン!
  597. 鶴乃: ちなみにももこたちは?
  598. いろは: 3人で少し神浜を回るって
  599. いろは: 最近プロミストブラッドの反応が ないから気になるみたいで
  600. 鶴乃: って、言った矢先からの…!
  601. いろは: うん、さくやさんだね…
  602. 鶴乃: 近くに仲間もいないのに、 単身で近付くなんて不用心だよ
  603. 鈴鹿 さくや: それは、お気遣いありがとう
  604. いろは: あの、プロミストブラッドは今、 どうしてるんですか…?
  605. 鈴鹿 さくや: ずいぶん率直に聞いてくるね
  606. 鈴鹿 さくや: ま、それを伝えるのが目的だし いいんだけど
  607. いろは: 教えてください
  608. いろは: 少なくともみなさんは、 神浜にほとんど居ませんよね?
  609. 鈴鹿 さくや: うん、活動に限界があるから 二木に戻ったよ
  610. いろは: それは、もう戦うことを 諦めたっていうことですか…?
  611. 鈴鹿 さくや: 私はそれでもいいけど、 他のグループが諦めないでしょ?
  612. 鶴乃: キモチの石を確保されてる以上 いつか戦わないといけないからね
  613. 鈴鹿 さくや: そう、だから決着をつけたい
  614. 鈴鹿 さくや: どちらが全ての石を手にするのか 二木市でね
  615. 鶴乃: え…?
  616. 鶴乃: それって二木にキモチの石を 取りに来いってこと…?
  617. 鶴乃: わざわざそっちのホームに行って 魔女化のリスクも背負って
  618. 鶴乃: 行くはずがないよ
  619. 鈴鹿 さくや: なら、話はこれまで 永遠にこの戦いに決着は付かない
  620. 鈴鹿 さくや: 当然ユニオンの希望も 時女一族の希望も叶わない
  621. 鈴鹿 さくや: 明日の夜には4つのキモチの石を 破壊するつもりだからね
  622. いろは: …ウソです
  623. いろは: キモチは魔女に戻ろうとして 私たちに従ってるだけです
  624. いろは: だから本気で壊すつもりなら、 きっとみんなの手から離れます
  625. いろは: もしくは自分の希望を通すために 体を支配するかもしれません
  626. 鈴鹿 さくや: はは、察しがいいね
  627. 鈴鹿 さくや: だけど、壊さなかったとしても いたずらに時間が過ぎるだけだよ
  628. 鈴鹿 さくや: それはそれで神浜の連中もさ 苦しむんじゃないかな?
  629. 鶴乃: …………
  630. 結菜: …手負いの虎は 何をするかわからないわよぉ
  631. 鶴乃: 手負いの虎の恐怖だね…
  632. 鈴鹿 さくや: そういうことだよ
  633. かえで: …今、らんかちゃんが言ってた話 きっと本気だよね…?
  634. レナ: ええ、本気よ…
  635. レナ: このままレナたちが動かないと ユニオンの目的も果たせない…
  636. ももこ: ホームに引っ張り込もうと 乱暴な手を使ってきたな…
  637.  
  638. FILENAME: text_102801-12_KPw7G.txt
  639. 旭: ふむ…
  640. 旭: プロミストブラッドが言っている キモチの石の破壊については
  641. 旭: 環殿や由比殿の仰る通り、 恐らくはったりであります
  642. 静香: ええ、本気で壊そうと思えば キモチが抵抗して敵に回るはずよ
  643. 南津 涼子: それで相手が自滅してくれるなら あたしは御の字なんだけどねぇ
  644. いろは: ただ、神浜の外に出たキモチが どうなるかわかりません…
  645. うい: 今までは自動浄化システムの 被膜があったから良かったけど
  646. うい: 二木で石から元に戻ったり 倒されたりしたらどうなるか…
  647. ちはる: それってキモチ自体が消える なんてことも有り得る…?
  648. うい: うん、あるかも…
  649. ちはる: それこそ、みんなの希望も 争った意味もなくなるよぅ!
  650. すなお: つまり、不測の事態を招く前に、 回収しないといけないんですね…
  651. 静香: そうね…
  652. 静香: 遅かれ早かれ私たちは、 二木へ行かなくちゃいけない
  653. ちはる: キモチに利用されてるのに 諦めもつかないし
  654. ちはる: うぅ… 胃が痛くなりそう…
  655. 青葉 ちか: ちはるさん
  656. 青葉 ちか: ユニオン側から 悪意は感じられますか…?
  657. ちはる: それは、全然感じないし いつも通りだけど…
  658. ちはる: ちかちゃんは何か 変な感じがしたりする…?
  659. 青葉 ちか: いえ、私も何も感じないので 信用しても大丈夫だと思います
  660. ちはる: うん、やっぱりユニオンなら 大丈夫そうだね!
  661. フェリシア: …っていうか、別にオレは 二木に行くのはいいんだけど
  662. フェリシア: アイツらの地元で戦うのって かなり不利なんじゃねーか?
  663. やちよ: そうなのよね…
  664. やちよ: 対人戦をしてきた経験も 集団戦における戦略の数も
  665. やちよ: 向こうの方が上だから…
  666. フェリシア: やっぱ行ったら やべーってことだよな?
  667. やちよ: そう、平たく言うと やべーってことよ
  668. すなお: …………
  669. すなお: 好みのやり方ではありませんが…
  670. すなお: キモチの石を持っている相手は わかっているので
  671. すなお: いっそのこと少数を潜ませて 闇討ちを狙うのはどうでしょうか
  672. 静香: それは、暗殺よね?
  673. 静香: 確かに、その方が成功しそうだし 被害も少数で済むわ
  674. 旭: それこそ、すなお殿や我の 出番でありますな
  675. ちはる: や、やめとこうよ! それって殺すってことでしょ?
  676. いろは: あの、私もできれば、 最後の手段にしたいです…
  677. 静香: 他に手だてを考えてもいいけど
  678. 静香: 相手に手心を加えて 仲間が傷付くのはごめんよ
  679. やちよ: …何か“一発逆転”できる アイデアがあればいいんだけどね
  680. 鶴乃: すぐには答えもでないだろうし 1日だけ置いてみる?
  681. やちよ: そうね…結論を出すのは 明日まで待ってみましょうか
  682. 静香: 私たちも何か策がないか みんなで考えてみるわ
  683. やちよ: ええ、お願いするわ
  684. ~~♪~~♪
  685. いろは: あっ、ご、ごめんなさい!
  686. やちよ: 誰から?
  687. いろは: えっと…雫ちゃん、ですね 折り返し電話するって伝えます
  688. 静香: 別に気にしなくて良いわよ 急な用事かもしれないし
  689. ちはる: うん、出てあげなよ
  690. いろは: それじゃあ、お言葉に甘えて
  691.  
  692. FILENAME: text_102801-13_KPw7G.txt
  693. いろは: もしもし? 雫ちゃん、どうしたの?
  694. 保澄 雫: あの、いろはちゃんに 少し相談したいことがあって…
  695. いろは: 何かユニオンに関係すること?
  696. 保澄 雫: うん…その、ね… 私も戦いに参加したいと思って…
  697. 保澄 雫: 今、プロミストブラッドを 追い詰めてるんでしょ…?
  698. いろは: でも、雫ちゃんはキモチに 選抜されてないから…
  699. 保澄 雫: わかってるよ
  700. 保澄 雫: だけど私、 このまま見てるだけなのは嫌…
  701. 保澄 雫: グリーフシードを都合したりする 助け合いだけじゃなくて
  702. 保澄 雫: 一緒に戦いたいの…
  703. いろは: それは…ふたりのことが…
  704. いろは: 令さんと郁美さんことが あったから…?
  705. 保澄 雫: …………うん
  706. いろは: それでも、 私は関わらない方がいいと思う…
  707. いろは: 仇を討っても虚しさだけが残って 重い足枷が残るだけじゃないかな
  708. 保澄 雫: 勘違いしないで
  709. いろは: え…
  710. 保澄 雫: こんな争いが起きなかったらって 何度も考えるし
  711. 保澄 雫: マギウスの計画がなければって 思うことだって何度もある
  712. 保澄 雫: 何よりふたりがいる景色を消した プロミストブラッドが憎いよ
  713. 保澄 雫: でも、それでも、 一番憎いのは私自身に対してなの
  714. 保澄 雫: 気付けなくて…何もできなくて… 悲しむことしかできない…
  715. 保澄 雫: こんな後悔をするぐらいなら、 私もできる限り力になりたい…
  716. いろは: 雫ちゃん…
  717. 保澄 雫: それに戦いはみんなにとって 大切なものを奪い続けるでしょ?
  718. 保澄 雫: 私はみんなの未来が奪われるのを 見ていたくないの…
  719. いろは: …雫ちゃん
  720. いろは: 私も同じ気持ちだよ
  721. いろは: 誰かを死なせることも 苦しめてしまうことも全部
  722. いろは: その人の希望を奪う
  723. 保澄 雫: そう、だから別に犯人を見つけて 殺したいわけじゃないの
  724. 保澄 雫: ただ、もう止めたいだけ…
  725. いろは: 救われるために奪い合うなんて 矛盾してるもんね…
  726. 保澄 雫: うん…
  727. 保澄 雫: …………
  728. 保澄 雫: ―雫― はぁ…はぁ…
  729. 保澄 雫: ―雫― 令さん、郁美さん、ごめんなさい
  730. 保澄 雫: ―雫― 私はきっと ふたりが思った通りの人になります
  731. 保澄 雫: ―雫― 私は魔法少女を救おうとして 仲間を犠牲にするマギウスが許せない
  732. 保澄 雫: ―雫― あの3人が作り上げる未来を 信じることができない
  733. 保澄 雫: ―雫― だから、止めると思います マギウスの翼がしようとしていることを…
  734. 観鳥 令: ―令― それで止められたとしても 保澄ちゃんを逃がしたことを後悔しないよ
  735. 観鳥 令: ―令― ただ涙を流すかもしれないし 本気で恨むかもしれない
  736. 観鳥 令: ―令― 自分でも嫌になるね 救おうとしてるのに解放には縋ってるんだ
  737. 牧野 郁美: ―郁美― 私もマギウスを利用してでも 必ず解放に辿り着くつもりでいる
  738. 牧野 郁美: ―郁美― だからきっと令ちゃんと同じ 私も泣いちゃうと思う…
  739. 牧野 郁美: ―郁美― それでも気にしないで
  740. 牧野 郁美: ―郁美― 私たちは魔法少女として許せない一線は 守りきったつもりでいるから
  741. 保澄 雫: ―雫― やっぱり… 助けてくれたんですね…
  742. 保澄 雫: 東の問題のことも、 生きてアイドルになる夢も…
  743. 保澄 雫: 願いを叶えて少しだけでも 救われた過去も
  744. 保澄 雫: 死んじゃったら 救いも何も残らない…
  745. 保澄 雫: だからお願い… 使って…私のことを…
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  748. いろは: 電話のあとも水徳寺にいたので 時女の人も知ってると思いますが
  749. いろは: やちよさんが言っていた “一発逆転”の問題については
  750. いろは: 雫ちゃんが参加してくれることで 可能になりました
  751. 保澄 雫: 保澄雫です
  752. 保澄 雫: 戦うことはできないので 本当に少し手伝うだけですけど
  753. 保澄 雫: よろしくお願いします
  754. やちよ: 少しじゃないわ
  755. やちよ: むしろあなたの力が 今回の戦いの要になるんだから
  756. 保澄 雫: ありがとうございます
  757. ちはる: 空間結合だっけ? 瞬間移動ができるなんてすごいね
  758. すなお: ただ、今思うと少し心配です
  759. すなお: 魔力の消費量もありますし 本当に大丈夫ですか…?
  760. 保澄 雫: 今回の作戦内容を聞きましたけど 経験上は問題ないと思います
  761. すなお: それなら安心しました
  762. すなお: 負担をかけるんじゃないかと 思っていたので
  763. 静香: 杞憂だったみたいね
  764. 静香: ちなみに他のみんなは 今のところ疑問はないかしら?
  765. 静香: うん、特になさそうだし 時女一族としては問題なし
  766. 静香: 今夜にでも出発できると思うわ
  767. 鶴乃: じゃあ、ユニオンの方だけど
  768. 鶴乃: 二木市に行くのはみかづき荘と ももこたちの9人かな?
  769. ももこ: うん、アタシらが聞いた話だと 鶴乃が言う通りかな
  770. かえで: 十七夜さんは?
  771. やちよ: こっちに残ってもらう予定よ
  772. かえで: え、居てくれた方が 安心だと思うけど…
  773. レナ: 戦力としては大きいからね
  774. 十七夜: そう言ってくれるのは嬉しいが、 八雲たちが心配だ
  775. 十七夜: それに里見君たちマギウスも 攻撃されないとは限らない
  776. 十七夜: 桜子が付いているとはいえ、 誰か居た方が良いだろう
  777. レナ: まぁ、あのふたりだから 恨まれてるだろうし
  778. レナ: 勝敗に関係なく 報復されるかもしれないわね…
  779. 十七夜: うむ、里見君と柊君はマギウス、 梓も組織内では幹部だったからな
  780. いろは: あとは、都さんも神浜に残るので 用心しておきたいです
  781. フェリシア: 二木にプロミストブラッドが いるなら守らなくていいじゃん
  782. いろは: 相手が破れかぶれになって 神浜の魔法少女を狙ってきたら
  783. いろは: 誰も守る人が いなくなっちゃうでしょ?
  784. さな: それにキモチの結界に 飛ばされないようなことがあると
  785. さな: さすがに悲惨です…
  786. いろは: うん…
  787. 鶴乃: 裏を考えるとキリがないから 今はやれることをするだけだよ
  788. 十七夜: ひとまず自分は、 神浜に残る手はずで大丈夫か?
  789. やちよ: ええ、ごめんなさい お願いするわ
  790. やちよ: 今夜は伝えた通り、 私たちみかづき荘とももこたち
  791. やちよ: そして、時女一族で二木へ行くわ
  792. いろは: 雫ちゃん、よろしくね
  793. 保澄 雫: うん、合図が来るの待ってるね いろはちゃん
  794.  
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  796. かごめ: あの、どうして私 呼び出されたんでしょうか…
  797. アルちゃん: <かごめちゃん、ぼくたち 何か悪いことでもしたのかな…>
  798. リヴィア: ちゃうちゃう なんも悪いことはしてへんよ
  799. アルちゃん: <でも、魔法少女でもないのに 呼び出されるなんて変だよ…>
  800. リヴィア: …自分ら、プロミストブラッドと ユニオンの動きは知っとるやろ
  801. かごめ: は、はい…
  802. かごめ: 戦いは二木市で起きるって話は 一応聞いてます…
  803. リヴィア: それで、かごめちゃんは どないするんかって思ったんや
  804. かごめ: えと…
  805. アルちゃん: <かごめちゃんは 見届けるつもりだよ>
  806. アルちゃん: <プロミストブラッドにとっても ユニオンにとっても>
  807. アルちゃん: <最後の戦いになるかも しれないからね!>
  808. リヴィア: そうやと思ったわ
  809. かごめ: え…?
  810. ヨヅル: 私たちの出番になりますね
  811. 月出里: ふむっむふむむ!
  812. かごめ: ふむむ?
  813. ヨヅル: 月出里は守ってあげると 申し上げております
  814. かごめ: え、私のことを?
  815. ヨヅル: 苛烈を極めれば、あなたにも 被害が及ぶ恐れがあります
  816. かごめ: でも私には リィちゃんがいるから別に…
  817. ヨヅル: 意図的な攻撃は受けなくとも 流れ弾を受けるかもしれません
  818. かごめ: あ…
  819. リヴィア: 動き辛いやろうけど、 死なすわけにはいかんのやわ
  820. リヴィア: せやから守らせてもらうで かごめちゃん
  821. 結菜: ミサ…
  822. 結菜: アユミ…リリカ…
  823. 結菜: アキ…サユリ…ララ…
  824. 結菜: ミエ…チナツ…ユキ…ショウコ
  825. 結菜: 先輩…
  826. 結菜: みんなの血を取り戻してくるわ
  827. ―取材記録― 鈴鹿 さくや
  828. 鈴鹿 さくや: 「てっきり神浜の人たちばかりに 話を聞いてるのかと思ってたけど、 ちゃんと私たちの話も聞いてくれるんだ」
  829. 鈴鹿 さくや: 「謝らなくてもいいよ。 責めてるつもりなんてさらさらないし、 ただ、かごめちゃんも神浜の子だから 多少はそっちサイドなのかと思ってね」
  830. 鈴鹿 さくや: 「それで、 私が望んでる未来のことだよね?」
  831. 鈴鹿 さくや: 「んー、口にするのも恥ずかしくなるぐらい 大したことでもないんだけどさ…。 いや、魔法少女になった今となっては 大したことなんだけど…」
  832. 鈴鹿 さくや: 「つまり何が言いたいかっていうと、 私が望んでることってさ、 また普通の学生生活に戻ることなんだよね」
  833. 鈴鹿 さくや: 「潜入した神浜の学校で陸上部に入って 後輩たちと接してたら なんで二木では魔法少女をしながらも 普通に学生として過ごせなかったのかなって 考えちゃったんだよね」
  834. 鈴鹿 さくや: 「もちろん魔法少女になった以上は 二木で平穏に暮らすのは無理だったけど それはあくまで当時の話で これからは変わっていけると思うんだ」
  835. 鈴鹿 さくや: 「宿命からの解放とかは置いておいて 今が一番、二木のみんながまとまってるから この戦いが終われば 結菜やひかるたちと一緒に 虎屋町で普通っぽい学生になれると思うし」
  836. 鈴鹿 さくや: 「そうなりたい…」
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