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Guest User

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a guest
Mar 17th, 2015
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  1. 主観主義と客観主義、個人主義と全体主義…
  2. インテリの間では客観主義と個人主義が流行っているが、これはとても奇妙な現象であると、ある哲学者が言う。本来は主観主義+個人主義または客観主義+全体主義でなければならないのだと。
  3. 客観主義とはなんだろうか。カラスの色について述べるとき、「全てのカラスの色は黒だ」というためには、誰もが見た全てのカラスの色について確認しなければ「全てのカラスの色は黒だ」とは言えない、というのだ。
  4. 逆に主観主義では、自分が今まで見聞きしたカラスが全て黒ならば、「全てのカラスの色は黒だ」と言ってよろしい。
  5. しかし蔓延する客観主義はなんだか怪しいところがある。だって、全てのカラスについて確認を取るなんて出来ないし、全ての世界中の人に黒くないカラスを見たことがあるか聞いて回るわけにも行かない。第一、本に載っているとか人に聞いたのでは、その人や本が嘘を話している可能性だってあるのだ。
  6. 一方認識はどう考えても閉じているのだから、主観主義は揺るがない。つまり、ある人はカラスが黒いというかも知れないが、私にはそのカラスが茶色に見えるかも知れない。
  7. しかし他人の意見に耳を傾ける懐の深さがあるかどうかと、主観主義を取り入れるかどうかは関係のないことだ。この意見は間違っているかと人に聞き、間違っているようならば直せば良い。意見が対立してどうしてもわからない時には多数決ではなく、自分の正しいと思うほうが正しいのである。
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