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Homura (Haregi ver.) MSS JP Text

Dec 31st, 2022 (edited)
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  1. FILENAME: text_322031-1.txt
  2. ほむら: まどかと一緒に 奇妙な夢の中に迷い込んでしまった
  3. ほむら: 夢の舞台は、神浜市 そしてここでは、私とまどかを除く ほとんどの人々が 作り出された幻にすぎない
  4. ほむら: この夢から脱出するには 神浜市そのものを舞台にした 特大すごろくのルールに従って ゴールを目指すしかないらしい
  5. ほむら: 最初は、魔女の罠か何かではないかと 疑っていたけれど…
  6. ほむら: 使い魔の姿もなければ、私たちを害する 仕掛けがあるわけでもない
  7. ほむら: (なんらかの魔法が かかわった現象だとしても)
  8. ほむら: (まどかや私に 害を及ぼすような魔法は)
  9. ほむら: (かかっていないようね)
  10. ほむら: (おそらく何者かが悪意を持って 仕組んだ罠ではなく)
  11. ほむら: (偶発的に起きたトラブルに 巻き込まれたと考えるべき)
  12. ほむら: (だとすれば…)
  13. ほむら: (夢のルールに従って ゴールにたどり着ければ)
  14. ほむら: (脱出できるはず)
  15. ほむら: このマスの用事は片づいたわね 先のマスへ進みましょう
  16. まどか: うんっ
  17. ころん
  18. ほむら: ショッピングモール…?
  19. まどか: みたいだね
  20. ほむら: 私たちは、サイコロの目に応じて 強制的に移動させられる
  21. ほむら: そして移動先で、その都度 特大すごろくの指示に従わないと 先のマスへ進むために サイコロを振ることはできない
  22. ほむら: ここでは 何をすればいいのかしら?
  23. まどか: えっと…
  24. 初売りセールで落とし物を拾う 商店街の案内所に届けて1回休み
  25. まどか: 落とし物を拾って 案内所へ持っていけばいいみたい
  26. ほむら: ということは…
  27. ほむら: どこかに落とし物が あるはずよね?
  28. まどか: うん! 探してみよう!
  29. まどか: う~ん…
  30. ほむら: 何も見つからないわね
  31. まどか: あ…
  32. ほむら: どうしたの?
  33. 江利 あいみ: …………
  34. まどか: あいみさん?
  35. 江利 あいみ: あっ、まどかちゃん
  36. ほむら: 知り合い?
  37. まどか: うん
  38. 江利 あいみ: ………… …………
  39. まどか: …どうかしたの?
  40. まどか: あいみさん、なんだか 元気ないみたい
  41. 江利 あいみ: あ、落ち込んでるとかじゃないの ただちょっと、困ってて
  42. 江利 あいみ: 誰かが落とした ノートを拾っちゃったんだよね
  43. ほむら: つまり落とし物ということかしら
  44. 江利 あいみ: そうなんだよね
  45. まどか: じゃあ、それを 案内所に届けるのが
  46. まどか: このマスのミッションなんだね!
  47. 江利 あいみ: マスって何? ミッションって??
  48.  
  49. FILENAME: text_322031-2.txt
  50. 江利 あいみ: ふーん 特大すごろくかあ…
  51. まどか: はい
  52. まどか: あいみさんは どうして困ってるんですか?
  53. まどか: それ、ごく普通のノートに 見えるんですけど…
  54. 江利 あいみ: だからこそ困ってるんだよね
  55. 江利 あいみ: まず、表紙に何も 書いてない!
  56. 江利 あいみ: 持ち主の名前も書いてない!
  57. まどか: ほんとだ…
  58. ほむら: でも、ノート自体は それなりに使われているようね
  59. 江利 あいみ: でしょでしょ?
  60. 江利 あいみ: 私、これって 誰かの妄想ノートだと思うんだ!
  61. ほむら: 妄想ノート…?
  62. 江利 あいみ: そう! 乙女のマル秘妄想ノート!
  63. まどか: マル秘妄想ノート…
  64. 江利 あいみ: きっと、こんなことが 書いてある気がするんだよね…
  65. 江利 あいみ: 綺麗…
  66. 伊勢崎 隼人: だろう? ここの夜景はとても素敵なんだ
  67. 伊勢崎 隼人: いつか大切な誰かと ふたりで見たいと思ってた
  68. 江利 あいみ: えっ… 大切な誰か、って
  69. 江利 あいみ: それって…!
  70. 伊勢崎 隼人: あっ…ご、ごめん その…
  71. 江利 あいみ: ううん、実は私も ずっと伊勢崎くんの…
  72. 江利 あいみ: ううん、隼人くんのことが…
  73. 伊勢崎 隼人: あいみ…
  74. あいみ&隼人: あ…
  75. 江利 あいみ: 雪…?
  76. 江利 あいみ: 素敵…
  77. 江利 あいみ: なんだか、夢みたい…
  78. まどか: あ、あいみさん…? 隼人さんって誰?
  79. 江利 あいみ: ――っ!?
  80. 江利 あいみ: ご、ごめん!
  81. 江利 あいみ: 説明してるうちに 自分の妄想が始まっちゃってた!
  82. 江利 あいみ: えっとね 何が言いたいかというと
  83. 江利 あいみ: 私が拾ったこのノートは きっと誰かがこんな風に
  84. 江利 あいみ: 理想の告白シチュエーションや デートの場面を書き記した
  85. 江利 あいみ: 妄想ノートじゃないかと思うの!
  86. まどか: そうかな…?
  87. ほむら: なんの根拠も ない気がするのだけれど
  88. 江利 あいみ: 万が一落としたり 誰かに見られたりしたら困るから
  89. 江利 あいみ: あえて名前も書かずに そっけないノートを使って
  90. 江利 あいみ: なんのノートかわからないように したりしない?
  91. 江利 あいみ: 私、実際にそういうの書いてて
  92. 江利 あいみ: ほんとに落としちゃったとき 血の気が引いたもん
  93. まどか: 実体験なんですね…
  94. まどか: たしかに本当に 秘密のノートだったら
  95. まどか: なんのノートか わからないようにするかも…
  96. 江利 あいみ: そういうこと!
  97. 江利 あいみ: これは落とし物らしいから 落とした人に届けたいけど
  98. 江利 あいみ: でも中身を読まなきゃ 誰のものかわからないじゃない?
  99. 江利 あいみ: でも、読んじゃったら 落とし主が可哀想だし…って
  100. 江利 あいみ: それで困ってたの!
  101. ほむら: だったら読まずにそのまま
  102. ほむら: ショッピングモールの案内所へ 届ければいいのではないかしら?
  103. まどか: うん
  104. まどか: 普通のノートや手帳でも そうすると思いますけど…
  105. 江利 あいみ: …はっ! そうよ、それでいいじゃない
  106. 江利 あいみ: 落とし主がわからなくても 届けることはできるよね
  107. 江利 あいみ: きっと大事なノートだから
  108. 江利 あいみ: 私が落とし主に 届けてあげなきゃ!
  109. 江利 あいみ: …って気持ちになっちゃってた
  110. 案内所の受付: お届けありがとうございます こちらでお預かりいたしますね
  111. 江利 あいみ: よかった…
  112. まどか: これで、先のマスへ進めるね
  113. ほむら: 1回休みが明けたら サイコロを振りましょう
  114. 江利 あいみ: まどかちゃんたちは
  115. 江利 あいみ: 特大すごろくというのをやってて ここに来たんだっけ?
  116. まどか: はい あいみさんは?
  117. 江利 あいみ: 私は手芸屋さんの 初売りセールがめあて!
  118. まどか: 手芸屋さんですか?
  119. 江利 あいみ: ええ、隼人くんに手編みの 手袋かマフラーを贈ろうと思って
  120. まどか: わあ、素敵ですね
  121. 江利 あいみ: でも、どっちが喜んでもらえるか 悩んでるのよね…
  122. まどか: …………
  123. ほむら: まどか、そろそろ次に行かないと
  124. まどか: あっ…! うん、そうだね!
  125. まどか: あいみさん がんばってくださいね!
  126. 江利 あいみ: ありがとう! じゃあね、ふたりとも
  127. まどか: それじゃ、また!
  128. ころん
  129.  
  130. FILENAME: text_322031-3.txt
  131. ほむら: ずいぶん殺風景なところね
  132. 行き止まり 元のマスへ戻る
  133. まどか: 戻されちゃったよ!?
  134. ほむら: …………
  135. 初売りセールへおでかけ! 待ち合わせに失敗した姉妹を引き合わせる 達成できなければ3回休み
  136. ほむら: 難しそうな指示が出たわね
  137. まどか: これって、失敗したら 3回休みってことだよね?
  138. ほむら: 3回分…1時間以上は サイコロが振れなくなるわね
  139. まどか: まずはその姉妹を探さないと!
  140. 月咲: …………
  141. まどか: あ、月咲さん!
  142. 月咲: …まどかちゃん?
  143. まどか: あっ、もしかすると…
  144. まどか: 月夜さんと会えなくて 困ってたりしませんか?
  145. 月咲: えっ、どうしてわかったの!?
  146. 月咲: 今日は月夜ちゃんと一緒に 初売りショッピングのはずが
  147. 月咲: 月夜ちゃん、時間を過ぎても 待ち合わせ場所に来なくて…
  148. まどか: 連絡は取れないんですか?
  149. 月咲: メッセージは送ってるんだけど 既読にならないんだよね
  150. ほむら: 何かあったのかしら?
  151. まどか: うん、心配だよね
  152. 月咲: ウチら、家族に内緒で こっそり会ってるから
  153. 月咲: 家の人に聞くわけにもいかないし
  154. 月咲: 月夜ちゃん、今日のこと すごく楽しみにしてたから
  155. 月咲: 寝坊したとか、忘れてるとかじゃ ないと思う…
  156. 月咲: たぶん、一番ありそうなのは スマホを忘れて家を出た、かな?
  157. ほむら: でも、待ち合わせ場所には 来なかったのでしょう?
  158. 月咲: 場所はスマホで連絡したから わからなくなってそう…
  159. まどか: 館内放送で 呼び出してもらうとか?
  160. 月咲: それはだめ! いちおう密会だから!
  161. まどか: ほむらちゃん
  162. まどか: わたしたちが月夜さんを 探してあげようよ!
  163. ほむら: ええ
  164. 月咲: えっ、いいの? すごくありがたいけど…
  165. まどか: 月咲さんはこの 待ち合わせ場所から
  166. まどか: 動かない方がいいよね
  167. そうね、私たちが探してる間に ここに来るかもしれないし
  168. 月咲: あ、ありがとう!
  169. まどか: あっ…
  170. 阿見 莉愛: あら、鹿目さん
  171. 阿見 莉愛: あけましておめでとう おひさしぶりね
  172. まどか: あけまして おめでとうございます!
  173. まどか: あの、莉愛さん…
  174. まどか: このあたりで月夜さんを 見ませんでしたか?
  175. 阿見 莉愛: それだったら… さっき会って話をしたわよ
  176. ほむら: 場所、教えてもらえるかしら?
  177. 阿見 莉愛: もちろん! お安い御用よ
  178. 月夜: …………
  179. まどか: いた! 月夜さんだよ!
  180. 月夜: ――っ!? な、なんでございますか?
  181. 月夜: …そういうことだったで ございますか
  182. 月夜: おっしゃる通り スマホを忘れて
  183. 月夜: 待ち合わせ場所もわからなく なっていたでございます…
  184. まどか: じゃあ、月咲さんのところまで 案内しますね!
  185. まどか: あれっ?
  186. ほむら: 誰もいないわね
  187. 月夜: ここが待ち合わせ場所で ございますか?
  188. まどか: 月咲さん、ここで待ってて もらってるはずなのに…
  189. 月夜: 待ちきれずに、私を 探しに行ったでございますか…?
  190. まどか: そうなのかなあ…?
  191. ほむら: ここで少し待ってみましょう
  192. まどか: でも、月咲さんが 戻ってこなかったら?
  193. ほむら: そうね…ふたりが会えないまま 3回休みに等しい時間が流れたら
  194. ほむら: ミッション失敗で3回休み… という判定になるのでしょうね
  195. みんな: ………… …………
  196. ほむら: 結局、彼女は現れず ミッションは失敗となった
  197. まどか: 月咲さん、どこへ 行っちゃったんだろう?
  198. 月夜: …………
  199.  
  200. FILENAME: text_322031-4.txt
  201. ほむら: その後、私とまどかは 神浜市の各地を駆けめぐり
  202. ほむら: ゴールである水名神社の境内に 初めてたどり着いたものの…
  203. <水名神社・境内>
  204. まどか: やった! ゴールだよ!
  205. ほむら: まだ安心はできないわね…
  206. まどか: おみくじ、読んでみるね
  207. 水名神社境内へ進む ゴールの条件を満たしていないため ふりだしへ戻る
  208. まどか: えっ…?
  209. ほむら: 様子が変よ…!
  210. まどか&ほむら: …………
  211. まどか: 最初の商店街に戻されちゃった
  212. ほむら: 「ゴールの条件」…
  213. ほむら: どのようなものか 見当もつかないわ
  214. まどか: そうだよね…
  215. まどか: それに変だよね 格好も、晴着に戻ってる
  216. ほむら: ………… …時間が巻き戻ったということ?
  217. ほむら: (まるで、私の魔法みたいに…)
  218. まどか: あっ…えっ? うそ、あれって…!
  219. ほむら: どうしたのかしら?
  220. まどか: 見て、ほむらちゃん! あっち!
  221. まどか: “わたしたち”がいる!
  222. ほむら: 私たちは、この特大すごろくにおいて ゴールの条件を満たせていなかったため
  223. ほむら: “ふりだし”に戻され また同じ時間を繰り返すことになってしまった
  224. まどか: また最初からかぁ…
  225. まどか: 格好も、最初に着ていた 晴着に戻っちゃったし
  226. ほむら: そうね
  227. ほむら: 気を取り直して やり直すしかないわね
  228. ほむら: (時間を繰り返すのには 慣れている)
  229. ほむら: (ただ、今までと違って “1周目の私たち”がいる…)
  230. ほむら: …無邪気にお正月気分には なれないわね
  231.  
  232. FILENAME: text_322032-1.txt
  233. ほむら: まどかとともにめぐる特大すごろく その2周目の途中
  234. ほむら: 私たちはまたも ショッピングモールのマスに止まった
  235. まどか: えっ、ここって…
  236. ほむら: イヤな予感がするわね
  237. 初売りセールへおでかけ! 待ち合わせに失敗した姉妹を引き合わせる 達成できなければ3回休み
  238. まどか: まただよぉ…
  239. ほむら: まさかとは思ったけれど…
  240. ほむら: とにかく、例の双子の 妹のところまで行きましょう
  241. まどか: うん、そうだね
  242. 月咲: あっ… まどかちゃんたち!
  243. 月咲: もう戻ってきたの?
  244. まどか: えっ?
  245. 月咲: どうだった? 月夜ちゃん、見つかった?
  246. 月咲: ていうか…
  247. 月咲: どうして着物になってるの?
  248. まどか: あっ、えっとね その…
  249. まどか: ねえ、月咲さんの この反応って…
  250. ほむら: どうやら今は、1周目の私たちが 最初に声をかけてから
  251. ほむら: 少し時間が経ったあとのようね
  252. まどか: つまり、月咲さんから見ると
  253. まどか: 月夜さんを探しにいったはずの 私たちがすぐに戻ってきて
  254. まどか: しかも晴着に着替えてる… っていう感じなんだね
  255. ほむら: おそらく1周目の私たちも 近くにいて
  256. ほむら: 調査を続けている頃ね
  257. まどか: うん ちょっとややこしいね
  258. まどか: えっと、晴着のことは 気にしないで!
  259. まどか: 話が長くなっちゃうから
  260. 月咲: わかった! で、月夜ちゃんは見つかった?
  261. まどか: あ、うん
  262. まどか: 莉愛さんが月夜さんと偶然会って 場所を教えてくれたんだよ
  263. 月咲: え、月夜ちゃんはどこにいるの?
  264. まどか: 莉愛さんの話だとね
  265. まどか: エスカレーターを上がって 左の奥の建物があるでしょ?
  266. まどか: あそこの入口のあたりなんだけど ただ…
  267. 月咲: そうなんだ! ありがと、まどかちゃん!
  268. 月咲: すぐに迎えに行かなきゃ!
  269. まどか: えっ!? あっ、ちょっと待って!
  270. まどか: 行っちゃった…
  271. まどか: 事情を説明して、ここで 待ってもらおうと思ってたのに
  272. ほむら: まずいわね
  273. ほむら: 双子の姉の方は
  274. ほむら: 1周目の私たちと一緒に こっちへ向かってる頃よ
  275. まどか: このままじゃ入れ違いになるよ!
  276. ほむら: すぐに追いかけましょう
  277.  
  278. FILENAME: text_322032-2.txt
  279. ほむら: …見失ってしまったわね
  280. まどか: でも月夜さんがいた場所にも 月咲さん、来ていないね
  281. ほむら: 一度は来たのでしょうけど
  282. ほむら: もう別の場所に 行ってしまったのかしら…?
  283. まどか: …ごめんね、ほむらちゃん わたしのせいで
  284. ほむら: まどかのせいじゃないわ
  285. ほむら: 私も彼女を 止められなかったのだから
  286. ほむら: とりあえず元の待ち合わせ場所に 戻ってみましょう
  287. まどか: あ…! 月夜さんだ…
  288. ほむら: 1周目の私たちに 案内されて来たのね
  289. まどか: このあと、月咲さんは 結局現れなかったよね?
  290. まどか: このまま1周目の私たちは ずっと月咲さんを待ちつづけて
  291. まどか: ミッションに 失敗しちゃうんだね…
  292. ほむら: …でしょうね
  293. まどか: あのとき月咲さんが
  294. まどか: 待ち合わせ場所から なぜいなくなったのか
  295. まどか: ずっと不思議だったんだけど
  296. まどか: 2周目の…今のわたしたちが
  297. まどか: 余計なことを 伝えたからだったんだね…
  298. ほむら: そうだったとして 気になることがあるわ
  299. ほむら: 今の話はつまり まだ1周目の時点で
  300. ほむら: 私たちが2周目に突入することが 決まっていて
  301. ほむら: 姉の居場所を伝えてしまった ということでしょう?
  302. まどか: そういうことになるのかも
  303. ほむら: どうやら、夢の中のことでも 一定のルールはあるようね
  304. ほむら: 今のところ
  305. ほむら: たがいに矛盾するような できごとは起きていないようだし
  306. まどか: ねえ、今から月夜さんたちの前に 出ていって
  307. まどか: 事情を話したらどうなるのかな?
  308. まどか: そして、1周目の私たちと 協力して月咲さんを探すとか…
  309. ほむら: それは危険だと思うわ
  310. ほむら: 1周目の私たちの身に 起きなかったことを
  311. ほむら: ここで起こすことになる
  312. ほむら: どんな結果になるか予測できない ただ単に過去が変更されるのか…
  313. ほむら: でもそれは、私たち自身の 過去を変えることでもあるから
  314. ほむら: 最悪、タイムパラドクスが起きて
  315. ほむら: 今の私たちが 消滅する可能性もあるわ
  316. まどか: ええっ?
  317. ほむら: あくまでも推測にすぎないけれど
  318. ほむら: ただ…1周目で起きたことは 2周目でもそのまま起きている
  319. ほむら: つまり過去は いっさい変更されていない
  320. ほむら: …夢の世界だとはいっても ルールや法則が存在するのなら
  321. ほむら: そこから外れるのは危険だわ
  322. まどか: そうだね…
  323. まどか: じゃあ、わたしたちだけで 月咲さんを探してみる?
  324. ほむら: そうね
  325. ほむら: ただ、見つけられる自信が ないけれど…
  326. まどか: …うん
  327. まどか: わたしたちがこのあと 月咲さんを見つけだして
  328. まどか: 待ち合わせ場所に 連れていくことができたら
  329. まどか: そこには、1周目のわたしたちが 待ってるわけだよね
  330. ほむら: ええ…でも実際、1周目に そんなことは起きなかった
  331. まどか: それって、2周目の… つまり、今のわたしたちも
  332. まどか: きっと失敗するってことだよね
  333.  
  334. FILENAME: text_322032-3.txt
  335. ほむら: 予想通り、姉妹を引き合わせるミッションは 今度も失敗した
  336. ほむら: 3回休みののち、私たちはすごろくを再開したが 結局、2周目もゴールはできず ふりだしへと戻された
  337. ほむら: そして…
  338. まどか: あぁ… またこのショッピングモールだよ
  339. ほむら: 念のため ミッションを確認しましょう
  340. ほむら: 今回は違う内容かもしれないわ
  341. 初売りセールで福袋を購入 ひとり100万マギカずつ支払う
  342. まどか: ほんとだ、違ってた!
  343. ほむら: コインにはまだ余裕があるわね
  344. まどか: うん、途中のゲームセンターで 稼いだ分があるから!
  345. ほむら: と言っても…
  346. ほむら: どこのお店で福袋を 買えばいいのかしら?
  347. まどか: そうだね 一緒にお店を覗いてみよう!
  348. ほむら: ええ
  349. まどか: 意外と売ってないね 福袋…
  350. ほむら: そうね
  351. ほむら: あっても100万マギカに 届かないものしかなかった
  352. まどか: 商店街の案内所へ行って 聞いてみようか?
  353. ほむら: ええ…
  354. まどか: あれっ、ほむらちゃん もしかして元気ない…?
  355. ほむら: いえ、少し歩き疲れただけよ
  356. まどか: ねえ、少し休憩しよっか!
  357. ご注文は?
  358. まどか: あんみつをひとつください
  359. ほむら: 私も同じものを
  360. あんみつをおふたつですね かしこまりました
  361. まどか: わぁっ! 甘くておいしい
  362. ほむら: …………
  363. ほむら: …たしかにおいしいわね
  364. まどか: さやかちゃんたちにも 教えてあげたいなあ~
  365. ほむら: …………
  366. まどか: どうしたの? ほむらちゃん
  367. ほむら: いえ、あそこにいるの…
  368. まどか: あ、莉愛さんだ!
  369.  
  370. FILENAME: text_322032-4.txt
  371. 阿見 莉愛: …今年の抱負ですか?
  372. はい、ぜひとも お聞かせください
  373. 阿見 莉愛: オホホホッ 大変よい質問ですわ
  374. パシャッ!
  375. おい、隼人 あれって雑誌の取材じゃね?
  376. 伊勢崎 隼人: あ、そうだね
  377. 取材受けてるの、モデルさんかな
  378. 知ってんの、伊勢崎?
  379. 伊勢崎 隼人: どこかで見たことある気が えっと、たしか…
  380. まどか: あっ、えっ…?
  381. まどか: いま莉愛さんの話をしてる あの高校生の人って
  382. ほむら: 伊勢崎って呼ばれてたわね 聞き覚えのある名字だわ
  383. まどか: うん、たしか あいみさんが言ってた…
  384. まどか: 伊勢崎隼人さん!
  385. ほむら: 世間って狭いのね
  386. ところで隼人さあ 今日ちょっと寒そうじゃね?
  387. 伊勢崎 隼人: そうなんだよね 薄手のマフラーしかなくて
  388. 伊勢崎 隼人: もっとあったかいのが 欲しいんだけど…
  389. まどか: あっ…
  390. 江利 あいみ: 私は手芸屋さんの 初売りセールがめあて!
  391. まどか: 手芸屋さんですか?
  392. 江利 あいみ: ええ、隼人くんに手編みの 手袋かマフラーを贈ろうと思って
  393. まどか: わあ、素敵ですね
  394. 江利 あいみ: でも、どっちが喜んでもらえるか 悩んでるのよね…
  395. まどか: あいみさんに会ったら 教えてあげなくっちゃ!
  396. ほむら: いま欲しい情報は それではないのだけれど…
  397. まどか: えへへ、そうだったね
  398. まどか: 福袋を売っているお店を 探さないとね!
  399. まどか: あー、おいしかった!
  400. まどか: ほむらちゃん、さっき 歩き疲れたって言ってたけど…
  401. ほむら: 大丈夫 もう平気よ
  402. まどか: それじゃ… お店探し、再開しよっか?
  403. ほむら: ええ そうしましょう
  404. ほむら: 今のところ 無害な夢のようだけれど
  405.  
  406. FILENAME: text_322033-1.txt
  407. 粟根 こころ: ん…?
  408. まどか: こころさんたち?
  409. 粟根 こころ: あなたたちも 初売りセールがおめあて?
  410. まどか: はい、実は福袋を探してて…
  411. 粟根 こころ: だったらピッタリの福袋があるよ
  412. 粟根 こころ: 可愛い文具がいっぱい詰まった スペシャル福袋!
  413. 加賀見 まさら: ちょうど100万マギカだしね
  414. まどか: それ、いいかも!
  415. ほむら: お店の場所は…?
  416. 粟根 こころ: ここをまっすぐ進んだ先を 右に曲がったところに
  417. 粟根 こころ: 大きなハサミの看板が あるんだけど…
  418. 粟根 こころ: よかったら、一緒に行こっか?
  419. まどか: いいんですか?
  420. お買い上げ ありがとうございました!
  421. まどか: ありがとう、こころさん! 助かりました!
  422. まどか: えへへ、あとで袋を開けるの 楽しみだなー!
  423. 粟根 こころ: お役に立てて何よりだよ
  424. 加賀見 まさら: 今日の初売りセール…
  425. 加賀見 まさら: 私たち以外の 知り合いとは会った?
  426. まどか: はい!
  427. 粟根 こころ: へえ…魔法少女も けっこう来てるのね
  428. 加賀見 まさら: ここの初売りセールは 神浜市でも割と有名よ
  429. 粟根 こころ: そうだね、それに私たち 中央学園の生徒は
  430. 粟根 こころ: 学生証の提示で さらに10%割引なんだよね!
  431. 粟根 こころ: あいみや伊勢崎くんたち 中央学園の生徒が集まるのは
  432. 粟根 こころ: 毎年のことだったり
  433. まどか: みんな、雑誌の取材があったり 学校別の割引があったり
  434. まどか: それぞれ理由があって この場所に集まってたんだ…
  435. まどか: ただの偶然ってわけじゃ なかったんだね
  436. ほむら: 1周目では知らなかった事情まで わかってきたわね
  437. まどか: じゃあ、ミッションも終わったし 先のマスへ進もうか?
  438. ほむら: ええ
  439. ころん
  440.  
  441. FILENAME: text_322033-2.txt
  442. 粟根 こころ: そうそう、そういえば…
  443. 粟根 こころ: さっき月咲さんに会ったよ
  444. まどか: えっ…?
  445. まどか: もしかして、まだ 月夜さんを探してました?
  446. 粟根 こころ: うん、待ち合わせに 失敗しちゃったみたいで…
  447. ほむら: …今は午後2時すぎよね
  448. ほむら: 1周目と2周目の私たちが ここを離れたときは
  449. ほむら: まだお昼すぎだったはず
  450. まどか: 月咲さん、そのあとも ずっと探しつづけてるんだ…
  451. ほむら: ………… …………
  452. まどか: こころさん!
  453. まどか: 月咲さんを最後に見かけたのって どのあたりですか?
  454. 粟根 こころ: えっ?
  455. 粟根 こころ: あ、エスカレーターの上の 右の建物に入っていったけど
  456. 粟根 こころ: でも、けっこう時間経ってるよ?
  457. まどか: ありがとうございます!
  458. まどか: ほむらちゃん! わたし、月咲さんを探したい!
  459. ほむら: …………
  460. ほむら: (まどかならそう言うわよね)
  461. ほむら: (姉妹を引き合わせる ミッションは)
  462. ほむら: (すでに失敗に終わっていて)
  463. ほむら: (今回は 別のミッションをクリアすれば)
  464. ほむら: (私たちは先のマスへ 進むことができる)
  465. ほむら: (それに相手は夢の中だけの存在 …いわば幻かもしれない)
  466. ほむら: (それでも悲しんでいる人に 手を差し伸べずにはいられない)
  467. ほむら: (そんなまどかだからこそ…)
  468. ほむら: (私は彼女を救いたいと願った)
  469. ほむら: …いいわ 一緒に探しましょう
  470. まどか: ほむらちゃん!
  471. まどか: あっ…
  472. 粟根 こころ: えっ?
  473. 加賀見 まさら: 消えた…?
  474. ほむら: ごめんなさい、もう時間みたい これが特大すごろくのルール
  475. ほむら: サイコロを振ってしばらくしたら 先のマスに移動させられるの
  476. ほむら: 私も、もうすぐ…
  477. 粟根 こころ: 行っちゃった…
  478.  
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  480. ほむら: その後、私たちはまたもふりだしに戻され 4周目に挑戦することになった
  481. ほむら: そして、私とまどかは あのショッピングモールへと 足を踏み入れた
  482. まどか: ショッピングモールだよ!
  483. まどか: 月夜さんと月咲さんを 今度こそ会わせてあげよう!
  484. ほむら: ええ、でも 今回のミッションは何かしら…?
  485. 落とし物をして困っている子を助けてあげる 1回休み
  486. まどか: あれっ 初めてだよね、このミッション
  487. ほむら: 先に進むには
  488. ほむら: このミッションだけを クリアすればいいけれど
  489. ほむら: その前にあの双子を会わせなくてはならないわね
  490. まどか: うん…! ごめんね、ほむらちゃん
  491. ほむら: 謝る必要はないわ 一緒に双子を見つけましょう
  492. まどか: ありがとう、ほむらちゃん!
  493. ほむら: まずは…
  494. ほむら: 双子の最初の待ち合わせ場所へ 行きましょう
  495. まどか: うんっ
  496. 月夜: …………
  497. まどか: いた、月夜さん!
  498. 月夜: あ…
  499. 月夜: さきほどは お世話になったでございます
  500. まどか: 月咲さんとはまだ会えてないの?
  501. 月夜: はい…
  502. ほむら: 今は14時すぎ…
  503. ほむら: 3周目の私たちが ここを離れた時間帯ね
  504. まどか: 私たちが行ったあとも ここで待っていたんですか?
  505. 月夜: ずっと…ではありません
  506. 月夜: この場所を離れて 歩きまわってしまいました
  507. 月夜: そのせいで、月咲ちゃんと すれ違ってしまったかも…
  508. ほむら: ふたりが同時に動きまわると おたがいに見つけにくくなるわね
  509. 月夜: はい、ですが…
  510. 月夜: 大事なものを落としたことに 気がついたので
  511. まどか: え…もしかして
  512. 落とし物をして困っている子を助けてあげる 1回休み
  513. まどか: これって月夜さんのこと?
  514. 月夜: なんの話でございますか?
  515. ほむら: あなたが落としたのは いったいどんなものかしら?
  516. 月夜: えっと、その…
  517. 月夜: 外見はそっけない ただのノートなのですが…
  518. まどか: 大事なものなんですよね?
  519. 月夜: はい…
  520. 月夜: 月咲ちゃんとの 交換日記でございます
  521. まどか&ほむら: ――っ!?
  522. ほむら: もしかして、それって…
  523. まどか: あいみさんが拾った妄想ノート?
  524. 月夜: も、妄想とはいったい…? 交換日記でございます!
  525.  
  526. FILENAME: text_322033-4.txt
  527. 月夜: えっ…? 交換日記を案内所に届けた?
  528. ほむら: ええ
  529. 月夜: 月咲ちゃんと こっそり会っていることが
  530. 月夜: バレては困りますので…
  531. 月夜: 表紙には何も書いてない ただのノートなのですが
  532. まどか: …このくらいの大きさの 黄色いリングノートだよね?
  533. 月夜: はい…! 間違いなく、それでございます
  534. 月夜: もしかして、中身を読んだで ございますか?
  535. まどか: ううん 読まずに届けたから!
  536. ほむら: ただ、案内所へ向かう前に 済ませておきたいことがあるわ
  537. 月夜: それはなんでございますか?
  538. まどか: 交換日記も大切ですけど 月咲さんとも会いたいんですよね
  539. 月夜: も、もちろんでございます
  540. 月夜: もしかして 心あたりがあるでございますか?
  541. まどか: はい、さっきこころさんたちが 月咲さんを見かけたらしくて…
  542. 月夜: 本当でございますか!?
  543. まどか: でも、もう別のところに 行っちゃってるかも
  544. ほむら: 私に考えがあるわ 一緒に来てもらってよいかしら?
  545. まどか: ほむらちゃん…?
  546. 月夜: ここは…
  547. 月夜: あなたがたと私が、最初に 会ったあたりでございますね
  548. ほむら: そう
  549. まどか: こころさんたちが 最後に月咲さんを見たのも
  550. まどか: この近くだったみたいです
  551. ほむら: まどかが2周目に
  552. ほむら: このあたりにお姉さんがいるって 伝えたから
  553. ほむら: おそらく、ここには 何度も戻ってきているはずよ
  554. 月夜: 2周目とは…?
  555. まどか: えっと、気にしないでください! とにかく、少し待ちましょう
  556. 月夜: 信じるでございます
  557. 月咲: あっ…
  558. 月夜: 月咲ちゃん!
  559. 月咲: 月夜ちゃん…!
  560. 月夜: やっと会えたでございます!
  561. 月咲: よかったあ…! 今日はもう会えないかと思ってた
  562. 月夜: まどかさんたちの おかげでございます
  563. まどか: ううん
  564. まどか: 本当はもっと早く 会わせてあげたかったんだ
  565. 月咲: そんなのいいよ! こうして無事に会えたんだから
  566. 月夜: ねー!
  567. 月咲: 月夜ちゃん、スマホ 忘れてきちゃったんだよね?
  568. 月咲: それで待ち合わせ場所も わからなくなったんでしょ?
  569. 月夜: はい…恥ずかしいでございます
  570. 月夜: それと、月咲ちゃんとの 交換日記を
  571. 月夜: どこかで落としてしまったで ございます
  572. 月咲: えっ、うそ!?
  573. ほむら: 大丈夫よ 拾って案内所に届けてあるから
  574. 月咲: よかった…
  575. 月夜: それでは案内所まで 向かうでございます
  576. 案内所の受付: このノートですね?
  577. 月夜: そう、こちらでございます!
  578. 月咲: 念のため、中身を…
  579. パラ…
  580. 月咲: うん、間違いないね!
  581. 月夜: おふたりには本当に 感謝でございます…!
  582. まどか: えへへ、どういたしまして
  583. まどか: これでミッションクリアだね! ほむらちゃん
  584. まどか: サイコロを振って 先のマスに進もう!
  585. ほむら: ええ それじゃ…
  586. あいみの声: あれっ、みんなどうしたの?
  587. 江利 あいみ: って、まどかちゃんたち いつのまに晴着に!?
  588. まどか: あはは、気になりますよね
  589. まどか: それよりあいみさん! 大事な伝言があるんです!
  590. 江利 あいみ: 大事な伝言? それって?
  591. まどか: 大切な人へのプレゼントは
  592. まどか: あったかいマフラーが よさそうですよ!
  593. 江利 あいみ: えっ、それって 隼人くんへのプレゼントのこと?
  594. まどか: はい!
  595. まどか: あったかいマフラーを 欲しがってるみたいなんです
  596. 江利 あいみ: そ、そうなんだ…?
  597. まどか: なので自信を持って
  598. まどか: マフラーを 編んであげてください
  599. 江利 あいみ: わ、わかった がんばってみるね!
  600. まどか: はいっ
  601. ほむら: これで心残りなく 先へ進めそうね
  602. まどか: うん!
  603. まどか: みんなが笑顔で終われて 本当によかった!
  604. ほむら: ええ
  605. ほむら: 本当によかった
  606. まどか: じゃあ、行こう!
  607. ほむら: ええ…
  608. ほむら: ふたりで一緒に ゴールを目指しましょう
  609. ほむら: もう少しこの夢が続いてほしい? …そうは思わないわ
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