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- FILENAME: text_322031-1.txt
- ほむら: まどかと一緒に 奇妙な夢の中に迷い込んでしまった
- ほむら: 夢の舞台は、神浜市 そしてここでは、私とまどかを除く ほとんどの人々が 作り出された幻にすぎない
- ほむら: この夢から脱出するには 神浜市そのものを舞台にした 特大すごろくのルールに従って ゴールを目指すしかないらしい
- ほむら: 最初は、魔女の罠か何かではないかと 疑っていたけれど…
- ほむら: 使い魔の姿もなければ、私たちを害する 仕掛けがあるわけでもない
- ほむら: (なんらかの魔法が かかわった現象だとしても)
- ほむら: (まどかや私に 害を及ぼすような魔法は)
- ほむら: (かかっていないようね)
- ほむら: (おそらく何者かが悪意を持って 仕組んだ罠ではなく)
- ほむら: (偶発的に起きたトラブルに 巻き込まれたと考えるべき)
- ほむら: (だとすれば…)
- ほむら: (夢のルールに従って ゴールにたどり着ければ)
- ほむら: (脱出できるはず)
- ほむら: このマスの用事は片づいたわね 先のマスへ進みましょう
- まどか: うんっ
- ころん
- ほむら: ショッピングモール…?
- まどか: みたいだね
- ほむら: 私たちは、サイコロの目に応じて 強制的に移動させられる
- ほむら: そして移動先で、その都度 特大すごろくの指示に従わないと 先のマスへ進むために サイコロを振ることはできない
- ほむら: ここでは 何をすればいいのかしら?
- まどか: えっと…
- 初売りセールで落とし物を拾う 商店街の案内所に届けて1回休み
- まどか: 落とし物を拾って 案内所へ持っていけばいいみたい
- ほむら: ということは…
- ほむら: どこかに落とし物が あるはずよね?
- まどか: うん! 探してみよう!
- まどか: う~ん…
- ほむら: 何も見つからないわね
- まどか: あ…
- ほむら: どうしたの?
- 江利 あいみ: …………
- まどか: あいみさん?
- 江利 あいみ: あっ、まどかちゃん
- ほむら: 知り合い?
- まどか: うん
- 江利 あいみ: ………… …………
- まどか: …どうかしたの?
- まどか: あいみさん、なんだか 元気ないみたい
- 江利 あいみ: あ、落ち込んでるとかじゃないの ただちょっと、困ってて
- 江利 あいみ: 誰かが落とした ノートを拾っちゃったんだよね
- ほむら: つまり落とし物ということかしら
- 江利 あいみ: そうなんだよね
- まどか: じゃあ、それを 案内所に届けるのが
- まどか: このマスのミッションなんだね!
- 江利 あいみ: マスって何? ミッションって??
- FILENAME: text_322031-2.txt
- 江利 あいみ: ふーん 特大すごろくかあ…
- まどか: はい
- まどか: あいみさんは どうして困ってるんですか?
- まどか: それ、ごく普通のノートに 見えるんですけど…
- 江利 あいみ: だからこそ困ってるんだよね
- 江利 あいみ: まず、表紙に何も 書いてない!
- 江利 あいみ: 持ち主の名前も書いてない!
- まどか: ほんとだ…
- ほむら: でも、ノート自体は それなりに使われているようね
- 江利 あいみ: でしょでしょ?
- 江利 あいみ: 私、これって 誰かの妄想ノートだと思うんだ!
- ほむら: 妄想ノート…?
- 江利 あいみ: そう! 乙女のマル秘妄想ノート!
- まどか: マル秘妄想ノート…
- 江利 あいみ: きっと、こんなことが 書いてある気がするんだよね…
- 江利 あいみ: 綺麗…
- 伊勢崎 隼人: だろう? ここの夜景はとても素敵なんだ
- 伊勢崎 隼人: いつか大切な誰かと ふたりで見たいと思ってた
- 江利 あいみ: えっ… 大切な誰か、って
- 江利 あいみ: それって…!
- 伊勢崎 隼人: あっ…ご、ごめん その…
- 江利 あいみ: ううん、実は私も ずっと伊勢崎くんの…
- 江利 あいみ: ううん、隼人くんのことが…
- 伊勢崎 隼人: あいみ…
- あいみ&隼人: あ…
- 江利 あいみ: 雪…?
- 江利 あいみ: 素敵…
- 江利 あいみ: なんだか、夢みたい…
- まどか: あ、あいみさん…? 隼人さんって誰?
- 江利 あいみ: ――っ!?
- 江利 あいみ: ご、ごめん!
- 江利 あいみ: 説明してるうちに 自分の妄想が始まっちゃってた!
- 江利 あいみ: えっとね 何が言いたいかというと
- 江利 あいみ: 私が拾ったこのノートは きっと誰かがこんな風に
- 江利 あいみ: 理想の告白シチュエーションや デートの場面を書き記した
- 江利 あいみ: 妄想ノートじゃないかと思うの!
- まどか: そうかな…?
- ほむら: なんの根拠も ない気がするのだけれど
- 江利 あいみ: 万が一落としたり 誰かに見られたりしたら困るから
- 江利 あいみ: あえて名前も書かずに そっけないノートを使って
- 江利 あいみ: なんのノートかわからないように したりしない?
- 江利 あいみ: 私、実際にそういうの書いてて
- 江利 あいみ: ほんとに落としちゃったとき 血の気が引いたもん
- まどか: 実体験なんですね…
- まどか: たしかに本当に 秘密のノートだったら
- まどか: なんのノートか わからないようにするかも…
- 江利 あいみ: そういうこと!
- 江利 あいみ: これは落とし物らしいから 落とした人に届けたいけど
- 江利 あいみ: でも中身を読まなきゃ 誰のものかわからないじゃない?
- 江利 あいみ: でも、読んじゃったら 落とし主が可哀想だし…って
- 江利 あいみ: それで困ってたの!
- ほむら: だったら読まずにそのまま
- ほむら: ショッピングモールの案内所へ 届ければいいのではないかしら?
- まどか: うん
- まどか: 普通のノートや手帳でも そうすると思いますけど…
- 江利 あいみ: …はっ! そうよ、それでいいじゃない
- 江利 あいみ: 落とし主がわからなくても 届けることはできるよね
- 江利 あいみ: きっと大事なノートだから
- 江利 あいみ: 私が落とし主に 届けてあげなきゃ!
- 江利 あいみ: …って気持ちになっちゃってた
- 案内所の受付: お届けありがとうございます こちらでお預かりいたしますね
- 江利 あいみ: よかった…
- まどか: これで、先のマスへ進めるね
- ほむら: 1回休みが明けたら サイコロを振りましょう
- 江利 あいみ: まどかちゃんたちは
- 江利 あいみ: 特大すごろくというのをやってて ここに来たんだっけ?
- まどか: はい あいみさんは?
- 江利 あいみ: 私は手芸屋さんの 初売りセールがめあて!
- まどか: 手芸屋さんですか?
- 江利 あいみ: ええ、隼人くんに手編みの 手袋かマフラーを贈ろうと思って
- まどか: わあ、素敵ですね
- 江利 あいみ: でも、どっちが喜んでもらえるか 悩んでるのよね…
- まどか: …………
- ほむら: まどか、そろそろ次に行かないと
- まどか: あっ…! うん、そうだね!
- まどか: あいみさん がんばってくださいね!
- 江利 あいみ: ありがとう! じゃあね、ふたりとも
- まどか: それじゃ、また!
- ころん
- FILENAME: text_322031-3.txt
- ほむら: ずいぶん殺風景なところね
- 行き止まり 元のマスへ戻る
- まどか: 戻されちゃったよ!?
- ほむら: …………
- 初売りセールへおでかけ! 待ち合わせに失敗した姉妹を引き合わせる 達成できなければ3回休み
- ほむら: 難しそうな指示が出たわね
- まどか: これって、失敗したら 3回休みってことだよね?
- ほむら: 3回分…1時間以上は サイコロが振れなくなるわね
- まどか: まずはその姉妹を探さないと!
- 月咲: …………
- まどか: あ、月咲さん!
- 月咲: …まどかちゃん?
- まどか: あっ、もしかすると…
- まどか: 月夜さんと会えなくて 困ってたりしませんか?
- 月咲: えっ、どうしてわかったの!?
- 月咲: 今日は月夜ちゃんと一緒に 初売りショッピングのはずが
- 月咲: 月夜ちゃん、時間を過ぎても 待ち合わせ場所に来なくて…
- まどか: 連絡は取れないんですか?
- 月咲: メッセージは送ってるんだけど 既読にならないんだよね
- ほむら: 何かあったのかしら?
- まどか: うん、心配だよね
- 月咲: ウチら、家族に内緒で こっそり会ってるから
- 月咲: 家の人に聞くわけにもいかないし
- 月咲: 月夜ちゃん、今日のこと すごく楽しみにしてたから
- 月咲: 寝坊したとか、忘れてるとかじゃ ないと思う…
- 月咲: たぶん、一番ありそうなのは スマホを忘れて家を出た、かな?
- ほむら: でも、待ち合わせ場所には 来なかったのでしょう?
- 月咲: 場所はスマホで連絡したから わからなくなってそう…
- まどか: 館内放送で 呼び出してもらうとか?
- 月咲: それはだめ! いちおう密会だから!
- まどか: ほむらちゃん
- まどか: わたしたちが月夜さんを 探してあげようよ!
- ほむら: ええ
- 月咲: えっ、いいの? すごくありがたいけど…
- まどか: 月咲さんはこの 待ち合わせ場所から
- まどか: 動かない方がいいよね
- そうね、私たちが探してる間に ここに来るかもしれないし
- 月咲: あ、ありがとう!
- まどか: あっ…
- 阿見 莉愛: あら、鹿目さん
- 阿見 莉愛: あけましておめでとう おひさしぶりね
- まどか: あけまして おめでとうございます!
- まどか: あの、莉愛さん…
- まどか: このあたりで月夜さんを 見ませんでしたか?
- 阿見 莉愛: それだったら… さっき会って話をしたわよ
- ほむら: 場所、教えてもらえるかしら?
- 阿見 莉愛: もちろん! お安い御用よ
- 月夜: …………
- まどか: いた! 月夜さんだよ!
- 月夜: ――っ!? な、なんでございますか?
- 月夜: …そういうことだったで ございますか
- 月夜: おっしゃる通り スマホを忘れて
- 月夜: 待ち合わせ場所もわからなく なっていたでございます…
- まどか: じゃあ、月咲さんのところまで 案内しますね!
- まどか: あれっ?
- ほむら: 誰もいないわね
- 月夜: ここが待ち合わせ場所で ございますか?
- まどか: 月咲さん、ここで待ってて もらってるはずなのに…
- 月夜: 待ちきれずに、私を 探しに行ったでございますか…?
- まどか: そうなのかなあ…?
- ほむら: ここで少し待ってみましょう
- まどか: でも、月咲さんが 戻ってこなかったら?
- ほむら: そうね…ふたりが会えないまま 3回休みに等しい時間が流れたら
- ほむら: ミッション失敗で3回休み… という判定になるのでしょうね
- みんな: ………… …………
- ほむら: 結局、彼女は現れず ミッションは失敗となった
- まどか: 月咲さん、どこへ 行っちゃったんだろう?
- 月夜: …………
- FILENAME: text_322031-4.txt
- ほむら: その後、私とまどかは 神浜市の各地を駆けめぐり
- ほむら: ゴールである水名神社の境内に 初めてたどり着いたものの…
- <水名神社・境内>
- まどか: やった! ゴールだよ!
- ほむら: まだ安心はできないわね…
- まどか: おみくじ、読んでみるね
- 水名神社境内へ進む ゴールの条件を満たしていないため ふりだしへ戻る
- まどか: えっ…?
- ほむら: 様子が変よ…!
- まどか&ほむら: …………
- まどか: 最初の商店街に戻されちゃった
- ほむら: 「ゴールの条件」…
- ほむら: どのようなものか 見当もつかないわ
- まどか: そうだよね…
- まどか: それに変だよね 格好も、晴着に戻ってる
- ほむら: ………… …時間が巻き戻ったということ?
- ほむら: (まるで、私の魔法みたいに…)
- まどか: あっ…えっ? うそ、あれって…!
- ほむら: どうしたのかしら?
- まどか: 見て、ほむらちゃん! あっち!
- まどか: “わたしたち”がいる!
- ほむら: 私たちは、この特大すごろくにおいて ゴールの条件を満たせていなかったため
- ほむら: “ふりだし”に戻され また同じ時間を繰り返すことになってしまった
- まどか: また最初からかぁ…
- まどか: 格好も、最初に着ていた 晴着に戻っちゃったし
- ほむら: そうね
- ほむら: 気を取り直して やり直すしかないわね
- ほむら: (時間を繰り返すのには 慣れている)
- ほむら: (ただ、今までと違って “1周目の私たち”がいる…)
- ほむら: …無邪気にお正月気分には なれないわね
- FILENAME: text_322032-1.txt
- ほむら: まどかとともにめぐる特大すごろく その2周目の途中
- ほむら: 私たちはまたも ショッピングモールのマスに止まった
- まどか: えっ、ここって…
- ほむら: イヤな予感がするわね
- 初売りセールへおでかけ! 待ち合わせに失敗した姉妹を引き合わせる 達成できなければ3回休み
- まどか: まただよぉ…
- ほむら: まさかとは思ったけれど…
- ほむら: とにかく、例の双子の 妹のところまで行きましょう
- まどか: うん、そうだね
- 月咲: あっ… まどかちゃんたち!
- 月咲: もう戻ってきたの?
- まどか: えっ?
- 月咲: どうだった? 月夜ちゃん、見つかった?
- 月咲: ていうか…
- 月咲: どうして着物になってるの?
- まどか: あっ、えっとね その…
- まどか: ねえ、月咲さんの この反応って…
- ほむら: どうやら今は、1周目の私たちが 最初に声をかけてから
- ほむら: 少し時間が経ったあとのようね
- まどか: つまり、月咲さんから見ると
- まどか: 月夜さんを探しにいったはずの 私たちがすぐに戻ってきて
- まどか: しかも晴着に着替えてる… っていう感じなんだね
- ほむら: おそらく1周目の私たちも 近くにいて
- ほむら: 調査を続けている頃ね
- まどか: うん ちょっとややこしいね
- まどか: えっと、晴着のことは 気にしないで!
- まどか: 話が長くなっちゃうから
- 月咲: わかった! で、月夜ちゃんは見つかった?
- まどか: あ、うん
- まどか: 莉愛さんが月夜さんと偶然会って 場所を教えてくれたんだよ
- 月咲: え、月夜ちゃんはどこにいるの?
- まどか: 莉愛さんの話だとね
- まどか: エスカレーターを上がって 左の奥の建物があるでしょ?
- まどか: あそこの入口のあたりなんだけど ただ…
- 月咲: そうなんだ! ありがと、まどかちゃん!
- 月咲: すぐに迎えに行かなきゃ!
- まどか: えっ!? あっ、ちょっと待って!
- まどか: 行っちゃった…
- まどか: 事情を説明して、ここで 待ってもらおうと思ってたのに
- ほむら: まずいわね
- ほむら: 双子の姉の方は
- ほむら: 1周目の私たちと一緒に こっちへ向かってる頃よ
- まどか: このままじゃ入れ違いになるよ!
- ほむら: すぐに追いかけましょう
- FILENAME: text_322032-2.txt
- ほむら: …見失ってしまったわね
- まどか: でも月夜さんがいた場所にも 月咲さん、来ていないね
- ほむら: 一度は来たのでしょうけど
- ほむら: もう別の場所に 行ってしまったのかしら…?
- まどか: …ごめんね、ほむらちゃん わたしのせいで
- ほむら: まどかのせいじゃないわ
- ほむら: 私も彼女を 止められなかったのだから
- ほむら: とりあえず元の待ち合わせ場所に 戻ってみましょう
- まどか: あ…! 月夜さんだ…
- ほむら: 1周目の私たちに 案内されて来たのね
- まどか: このあと、月咲さんは 結局現れなかったよね?
- まどか: このまま1周目の私たちは ずっと月咲さんを待ちつづけて
- まどか: ミッションに 失敗しちゃうんだね…
- ほむら: …でしょうね
- まどか: あのとき月咲さんが
- まどか: 待ち合わせ場所から なぜいなくなったのか
- まどか: ずっと不思議だったんだけど
- まどか: 2周目の…今のわたしたちが
- まどか: 余計なことを 伝えたからだったんだね…
- ほむら: そうだったとして 気になることがあるわ
- ほむら: 今の話はつまり まだ1周目の時点で
- ほむら: 私たちが2周目に突入することが 決まっていて
- ほむら: 姉の居場所を伝えてしまった ということでしょう?
- まどか: そういうことになるのかも
- ほむら: どうやら、夢の中のことでも 一定のルールはあるようね
- ほむら: 今のところ
- ほむら: たがいに矛盾するような できごとは起きていないようだし
- まどか: ねえ、今から月夜さんたちの前に 出ていって
- まどか: 事情を話したらどうなるのかな?
- まどか: そして、1周目の私たちと 協力して月咲さんを探すとか…
- ほむら: それは危険だと思うわ
- ほむら: 1周目の私たちの身に 起きなかったことを
- ほむら: ここで起こすことになる
- ほむら: どんな結果になるか予測できない ただ単に過去が変更されるのか…
- ほむら: でもそれは、私たち自身の 過去を変えることでもあるから
- ほむら: 最悪、タイムパラドクスが起きて
- ほむら: 今の私たちが 消滅する可能性もあるわ
- まどか: ええっ?
- ほむら: あくまでも推測にすぎないけれど
- ほむら: ただ…1周目で起きたことは 2周目でもそのまま起きている
- ほむら: つまり過去は いっさい変更されていない
- ほむら: …夢の世界だとはいっても ルールや法則が存在するのなら
- ほむら: そこから外れるのは危険だわ
- まどか: そうだね…
- まどか: じゃあ、わたしたちだけで 月咲さんを探してみる?
- ほむら: そうね
- ほむら: ただ、見つけられる自信が ないけれど…
- まどか: …うん
- まどか: わたしたちがこのあと 月咲さんを見つけだして
- まどか: 待ち合わせ場所に 連れていくことができたら
- まどか: そこには、1周目のわたしたちが 待ってるわけだよね
- ほむら: ええ…でも実際、1周目に そんなことは起きなかった
- まどか: それって、2周目の… つまり、今のわたしたちも
- まどか: きっと失敗するってことだよね
- FILENAME: text_322032-3.txt
- ほむら: 予想通り、姉妹を引き合わせるミッションは 今度も失敗した
- ほむら: 3回休みののち、私たちはすごろくを再開したが 結局、2周目もゴールはできず ふりだしへと戻された
- ほむら: そして…
- まどか: あぁ… またこのショッピングモールだよ
- ほむら: 念のため ミッションを確認しましょう
- ほむら: 今回は違う内容かもしれないわ
- 初売りセールで福袋を購入 ひとり100万マギカずつ支払う
- まどか: ほんとだ、違ってた!
- ほむら: コインにはまだ余裕があるわね
- まどか: うん、途中のゲームセンターで 稼いだ分があるから!
- ほむら: と言っても…
- ほむら: どこのお店で福袋を 買えばいいのかしら?
- まどか: そうだね 一緒にお店を覗いてみよう!
- ほむら: ええ
- まどか: 意外と売ってないね 福袋…
- ほむら: そうね
- ほむら: あっても100万マギカに 届かないものしかなかった
- まどか: 商店街の案内所へ行って 聞いてみようか?
- ほむら: ええ…
- まどか: あれっ、ほむらちゃん もしかして元気ない…?
- ほむら: いえ、少し歩き疲れただけよ
- まどか: ねえ、少し休憩しよっか!
- ご注文は?
- まどか: あんみつをひとつください
- ほむら: 私も同じものを
- あんみつをおふたつですね かしこまりました
- まどか: わぁっ! 甘くておいしい
- ほむら: …………
- ほむら: …たしかにおいしいわね
- まどか: さやかちゃんたちにも 教えてあげたいなあ~
- ほむら: …………
- まどか: どうしたの? ほむらちゃん
- ほむら: いえ、あそこにいるの…
- まどか: あ、莉愛さんだ!
- FILENAME: text_322032-4.txt
- 阿見 莉愛: …今年の抱負ですか?
- はい、ぜひとも お聞かせください
- 阿見 莉愛: オホホホッ 大変よい質問ですわ
- パシャッ!
- おい、隼人 あれって雑誌の取材じゃね?
- 伊勢崎 隼人: あ、そうだね
- 取材受けてるの、モデルさんかな
- 知ってんの、伊勢崎?
- 伊勢崎 隼人: どこかで見たことある気が えっと、たしか…
- まどか: あっ、えっ…?
- まどか: いま莉愛さんの話をしてる あの高校生の人って
- ほむら: 伊勢崎って呼ばれてたわね 聞き覚えのある名字だわ
- まどか: うん、たしか あいみさんが言ってた…
- まどか: 伊勢崎隼人さん!
- ほむら: 世間って狭いのね
- ところで隼人さあ 今日ちょっと寒そうじゃね?
- 伊勢崎 隼人: そうなんだよね 薄手のマフラーしかなくて
- 伊勢崎 隼人: もっとあったかいのが 欲しいんだけど…
- まどか: あっ…
- 江利 あいみ: 私は手芸屋さんの 初売りセールがめあて!
- まどか: 手芸屋さんですか?
- 江利 あいみ: ええ、隼人くんに手編みの 手袋かマフラーを贈ろうと思って
- まどか: わあ、素敵ですね
- 江利 あいみ: でも、どっちが喜んでもらえるか 悩んでるのよね…
- まどか: あいみさんに会ったら 教えてあげなくっちゃ!
- ほむら: いま欲しい情報は それではないのだけれど…
- まどか: えへへ、そうだったね
- まどか: 福袋を売っているお店を 探さないとね!
- まどか: あー、おいしかった!
- まどか: ほむらちゃん、さっき 歩き疲れたって言ってたけど…
- ほむら: 大丈夫 もう平気よ
- まどか: それじゃ… お店探し、再開しよっか?
- ほむら: ええ そうしましょう
- ほむら: 今のところ 無害な夢のようだけれど
- FILENAME: text_322033-1.txt
- 粟根 こころ: ん…?
- まどか: こころさんたち?
- 粟根 こころ: あなたたちも 初売りセールがおめあて?
- まどか: はい、実は福袋を探してて…
- 粟根 こころ: だったらピッタリの福袋があるよ
- 粟根 こころ: 可愛い文具がいっぱい詰まった スペシャル福袋!
- 加賀見 まさら: ちょうど100万マギカだしね
- まどか: それ、いいかも!
- ほむら: お店の場所は…?
- 粟根 こころ: ここをまっすぐ進んだ先を 右に曲がったところに
- 粟根 こころ: 大きなハサミの看板が あるんだけど…
- 粟根 こころ: よかったら、一緒に行こっか?
- まどか: いいんですか?
- お買い上げ ありがとうございました!
- まどか: ありがとう、こころさん! 助かりました!
- まどか: えへへ、あとで袋を開けるの 楽しみだなー!
- 粟根 こころ: お役に立てて何よりだよ
- 加賀見 まさら: 今日の初売りセール…
- 加賀見 まさら: 私たち以外の 知り合いとは会った?
- まどか: はい!
- 粟根 こころ: へえ…魔法少女も けっこう来てるのね
- 加賀見 まさら: ここの初売りセールは 神浜市でも割と有名よ
- 粟根 こころ: そうだね、それに私たち 中央学園の生徒は
- 粟根 こころ: 学生証の提示で さらに10%割引なんだよね!
- 粟根 こころ: あいみや伊勢崎くんたち 中央学園の生徒が集まるのは
- 粟根 こころ: 毎年のことだったり
- まどか: みんな、雑誌の取材があったり 学校別の割引があったり
- まどか: それぞれ理由があって この場所に集まってたんだ…
- まどか: ただの偶然ってわけじゃ なかったんだね
- ほむら: 1周目では知らなかった事情まで わかってきたわね
- まどか: じゃあ、ミッションも終わったし 先のマスへ進もうか?
- ほむら: ええ
- ころん
- FILENAME: text_322033-2.txt
- 粟根 こころ: そうそう、そういえば…
- 粟根 こころ: さっき月咲さんに会ったよ
- まどか: えっ…?
- まどか: もしかして、まだ 月夜さんを探してました?
- 粟根 こころ: うん、待ち合わせに 失敗しちゃったみたいで…
- ほむら: …今は午後2時すぎよね
- ほむら: 1周目と2周目の私たちが ここを離れたときは
- ほむら: まだお昼すぎだったはず
- まどか: 月咲さん、そのあとも ずっと探しつづけてるんだ…
- ほむら: ………… …………
- まどか: こころさん!
- まどか: 月咲さんを最後に見かけたのって どのあたりですか?
- 粟根 こころ: えっ?
- 粟根 こころ: あ、エスカレーターの上の 右の建物に入っていったけど
- 粟根 こころ: でも、けっこう時間経ってるよ?
- まどか: ありがとうございます!
- まどか: ほむらちゃん! わたし、月咲さんを探したい!
- ほむら: …………
- ほむら: (まどかならそう言うわよね)
- ほむら: (姉妹を引き合わせる ミッションは)
- ほむら: (すでに失敗に終わっていて)
- ほむら: (今回は 別のミッションをクリアすれば)
- ほむら: (私たちは先のマスへ 進むことができる)
- ほむら: (それに相手は夢の中だけの存在 …いわば幻かもしれない)
- ほむら: (それでも悲しんでいる人に 手を差し伸べずにはいられない)
- ほむら: (そんなまどかだからこそ…)
- ほむら: (私は彼女を救いたいと願った)
- ほむら: …いいわ 一緒に探しましょう
- まどか: ほむらちゃん!
- まどか: あっ…
- 粟根 こころ: えっ?
- 加賀見 まさら: 消えた…?
- ほむら: ごめんなさい、もう時間みたい これが特大すごろくのルール
- ほむら: サイコロを振ってしばらくしたら 先のマスに移動させられるの
- ほむら: 私も、もうすぐ…
- 粟根 こころ: 行っちゃった…
- FILENAME: text_322033-3.txt
- ほむら: その後、私たちはまたもふりだしに戻され 4周目に挑戦することになった
- ほむら: そして、私とまどかは あのショッピングモールへと 足を踏み入れた
- まどか: ショッピングモールだよ!
- まどか: 月夜さんと月咲さんを 今度こそ会わせてあげよう!
- ほむら: ええ、でも 今回のミッションは何かしら…?
- 落とし物をして困っている子を助けてあげる 1回休み
- まどか: あれっ 初めてだよね、このミッション
- ほむら: 先に進むには
- ほむら: このミッションだけを クリアすればいいけれど
- ほむら: その前にあの双子を会わせなくてはならないわね
- まどか: うん…! ごめんね、ほむらちゃん
- ほむら: 謝る必要はないわ 一緒に双子を見つけましょう
- まどか: ありがとう、ほむらちゃん!
- ほむら: まずは…
- ほむら: 双子の最初の待ち合わせ場所へ 行きましょう
- まどか: うんっ
- 月夜: …………
- まどか: いた、月夜さん!
- 月夜: あ…
- 月夜: さきほどは お世話になったでございます
- まどか: 月咲さんとはまだ会えてないの?
- 月夜: はい…
- ほむら: 今は14時すぎ…
- ほむら: 3周目の私たちが ここを離れた時間帯ね
- まどか: 私たちが行ったあとも ここで待っていたんですか?
- 月夜: ずっと…ではありません
- 月夜: この場所を離れて 歩きまわってしまいました
- 月夜: そのせいで、月咲ちゃんと すれ違ってしまったかも…
- ほむら: ふたりが同時に動きまわると おたがいに見つけにくくなるわね
- 月夜: はい、ですが…
- 月夜: 大事なものを落としたことに 気がついたので
- まどか: え…もしかして
- 落とし物をして困っている子を助けてあげる 1回休み
- まどか: これって月夜さんのこと?
- 月夜: なんの話でございますか?
- ほむら: あなたが落としたのは いったいどんなものかしら?
- 月夜: えっと、その…
- 月夜: 外見はそっけない ただのノートなのですが…
- まどか: 大事なものなんですよね?
- 月夜: はい…
- 月夜: 月咲ちゃんとの 交換日記でございます
- まどか&ほむら: ――っ!?
- ほむら: もしかして、それって…
- まどか: あいみさんが拾った妄想ノート?
- 月夜: も、妄想とはいったい…? 交換日記でございます!
- FILENAME: text_322033-4.txt
- 月夜: えっ…? 交換日記を案内所に届けた?
- ほむら: ええ
- 月夜: 月咲ちゃんと こっそり会っていることが
- 月夜: バレては困りますので…
- 月夜: 表紙には何も書いてない ただのノートなのですが
- まどか: …このくらいの大きさの 黄色いリングノートだよね?
- 月夜: はい…! 間違いなく、それでございます
- 月夜: もしかして、中身を読んだで ございますか?
- まどか: ううん 読まずに届けたから!
- ほむら: ただ、案内所へ向かう前に 済ませておきたいことがあるわ
- 月夜: それはなんでございますか?
- まどか: 交換日記も大切ですけど 月咲さんとも会いたいんですよね
- 月夜: も、もちろんでございます
- 月夜: もしかして 心あたりがあるでございますか?
- まどか: はい、さっきこころさんたちが 月咲さんを見かけたらしくて…
- 月夜: 本当でございますか!?
- まどか: でも、もう別のところに 行っちゃってるかも
- ほむら: 私に考えがあるわ 一緒に来てもらってよいかしら?
- まどか: ほむらちゃん…?
- 月夜: ここは…
- 月夜: あなたがたと私が、最初に 会ったあたりでございますね
- ほむら: そう
- まどか: こころさんたちが 最後に月咲さんを見たのも
- まどか: この近くだったみたいです
- ほむら: まどかが2周目に
- ほむら: このあたりにお姉さんがいるって 伝えたから
- ほむら: おそらく、ここには 何度も戻ってきているはずよ
- 月夜: 2周目とは…?
- まどか: えっと、気にしないでください! とにかく、少し待ちましょう
- 月夜: 信じるでございます
- 月咲: あっ…
- 月夜: 月咲ちゃん!
- 月咲: 月夜ちゃん…!
- 月夜: やっと会えたでございます!
- 月咲: よかったあ…! 今日はもう会えないかと思ってた
- 月夜: まどかさんたちの おかげでございます
- まどか: ううん
- まどか: 本当はもっと早く 会わせてあげたかったんだ
- 月咲: そんなのいいよ! こうして無事に会えたんだから
- 月夜: ねー!
- 月咲: 月夜ちゃん、スマホ 忘れてきちゃったんだよね?
- 月咲: それで待ち合わせ場所も わからなくなったんでしょ?
- 月夜: はい…恥ずかしいでございます
- 月夜: それと、月咲ちゃんとの 交換日記を
- 月夜: どこかで落としてしまったで ございます
- 月咲: えっ、うそ!?
- ほむら: 大丈夫よ 拾って案内所に届けてあるから
- 月咲: よかった…
- 月夜: それでは案内所まで 向かうでございます
- 案内所の受付: このノートですね?
- 月夜: そう、こちらでございます!
- 月咲: 念のため、中身を…
- パラ…
- 月咲: うん、間違いないね!
- 月夜: おふたりには本当に 感謝でございます…!
- まどか: えへへ、どういたしまして
- まどか: これでミッションクリアだね! ほむらちゃん
- まどか: サイコロを振って 先のマスに進もう!
- ほむら: ええ それじゃ…
- あいみの声: あれっ、みんなどうしたの?
- 江利 あいみ: って、まどかちゃんたち いつのまに晴着に!?
- まどか: あはは、気になりますよね
- まどか: それよりあいみさん! 大事な伝言があるんです!
- 江利 あいみ: 大事な伝言? それって?
- まどか: 大切な人へのプレゼントは
- まどか: あったかいマフラーが よさそうですよ!
- 江利 あいみ: えっ、それって 隼人くんへのプレゼントのこと?
- まどか: はい!
- まどか: あったかいマフラーを 欲しがってるみたいなんです
- 江利 あいみ: そ、そうなんだ…?
- まどか: なので自信を持って
- まどか: マフラーを 編んであげてください
- 江利 あいみ: わ、わかった がんばってみるね!
- まどか: はいっ
- ほむら: これで心残りなく 先へ進めそうね
- まどか: うん!
- まどか: みんなが笑顔で終われて 本当によかった!
- ほむら: ええ
- ほむら: 本当によかった
- まどか: じゃあ、行こう!
- ほむら: ええ…
- ほむら: ふたりで一緒に ゴールを目指しましょう
- ほむら: もう少しこの夢が続いてほしい? …そうは思わないわ
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