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Winter Recollection [Event 1; 12/12/2022 ~ 12/20/2022] JP Text

Dec 12th, 2022 (edited)
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Never
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  2. やちよ: ほんと、みふゆがたまたま 通りがかって助かったわ…
  3. やちよ: みたまに頼まれた物を買ったら 思ったより多くなっちゃって…
  4. やちよ: 荷物、持ってくれてありがとう
  5. みふゆ: ワタシは全然かまいませんけど
  6. みふゆ: みかづき荘の皆さんは 忙しかったんですか?
  7. やちよ: いろはもみんな タイミング悪く外出中でね
  8. やちよ: そんなときに みたまから連絡があったのよ
  9. みたま: 今、みんな大変な時期だろうから 気晴らしになればと思って
  10. みたま: 調整屋でクリスマスのイベントを 開こうとしてるんだけど
  11. みたま: 予算があまりないから やちよさんの節約術に頼りたくて
  12. やちよ: 買い物の頼み? 別に、私は構わないけど
  13. みたま: ありがとう! あと他にもお願いがあってぇ…
  14. やちよ: …まだあるの?
  15. みたま: クリスマスイベントの テーマは何がいいかな…って
  16. みたま: イベントの準備は進んでるけど 肝心のテーマがないのよぉ…
  17. やちよ: その状態で 買い出しをしても大丈夫…?
  18. みたま: 今は王道のアイテムだけだから テーマがどうなっても大丈夫よぉ
  19. やちよ: …主催者が言うなら信じるけど 本当に方向性すらないの?
  20. みたま: 一応、オーソドックスだけど 平凡じゃない感じにしたいのよね
  21. みたま: ほら、今までわたしっていろんな イベントをしてきたでしょ?
  22. みたま: だから、原点に立ち返るための テーマが欲しいなって
  23. みふゆ: 大変な今だからこそイベントを …というのは、いい試みですよね
  24. やちよ: それはそうなんだけど 悩むのはテーマのことよ
  25. みふゆ: ええ、ワタシは家庭の都合で クリスマスの経験も少ないですし
  26. みふゆ: 原点に立ち返るにしても 参考にはならないと思います…
  27. やちよ: そもそも、オーソドックスだけど 平凡じゃない…なんて難しいわよ
  28. やちよ: クリスマスの主体と言えば 子どもたちだろうから
  29. やちよ: 年下の子たちが楽しめるような イベントになればいいんだけど…
  30. みふゆ: いざ、言葉にするとなると いい案が思いつきませんね…
  31. やちよ: …って、何かしらこの土埃
  32. みふゆ: あっちの公園からですね
  33. やちよ: 何かあったのかもしれないし 見に行ってみましょうか
  34. やちよ: けほっ…これ、もしかして あなたたちの仕業…?
  35. 都 ひなの: ああ、やちよさんたちか…! ちょっと実験で失敗してな…
  36. やちよ: 変な有害物質とか 出ていないでしょうね?
  37. 都 ひなの: 綺麗な泥団子を作るために 業務用送風機を使っただけだから
  38. 都 ひなの: そこについては問題ないんだが…
  39. 桐野 紗枝: 送風機の威力が強すぎて ものすごい土埃が舞ってしまい…
  40. 由貴 真里愛: ごめんなさい、水をまくのを 手伝ってもらえますか?
  41. やちよ: なんとか、埃は 落ち着いたようだけど…
  42. みふゆ: みなさんは、いったい どうして泥団子を作って…?
  43. 桐野 紗枝: それが…今度の子ども化学教室で 披露できれば、と思って…
  44. みふゆ: 子ども化学教室ですか?
  45. 都 ひなの: 実はクリスマスのイベントとして 教室を開くことになったんだが
  46. 都 ひなの: ショーの形にすることだけ決めて 行き詰まってる状況でな
  47. 都 ひなの: それで、焦った結果が この情けない事故ってわけだ
  48. 由貴 真里愛: クリスマスって子どもにとって 特別なイベントだと思うから…
  49. 由貴 真里愛: 小学生でも楽しめるような ショーにしたいんですけどね…
  50. やちよ: それならいっそ、子どもたちに 意見を聞いてみたらどう?
  51. みふゆ: そうですね…
  52. みふゆ: ワタシたちが子どもだったら 解決できたかもしれませんが…
  53. みふゆ: あいにく、もう19歳なので…
  54. 桐野 紗枝: いえいえ、そんな!
  55. 桐野 紗枝: まぁ…できればサプライズに したかったですけど…
  56. 桐野 紗枝: 時間に余裕がないのも事実です
  57. 都 ひなの: だな、とりあえず ちびっこたちに聞いて回るかぁ
  58. みふゆ: お互い、この時期は大変ですね…
  59. 都 ひなの: まぁ、年長者の 宿命みたいなものだよな
  60. 都 ひなの: ん?お互いってみふゆさんたちも 何か困りごとがあるのか?
  61. やちよ: クリスマスのイベントについてよ 都さんたち、その話は聞いてる?
  62. 都 ひなの: ああ、みたまのか イベントをやる話は聞いてるぞ
  63. やちよ: そのイベントのテーマを 考えてほしいって話でね
  64. みふゆ: オーソドックスかつ平凡じゃない イベントが目標みたいなんです…
  65. 都 ひなの: それはまた、難しいオーダーだな
  66. 由貴 真里愛: オーソドックスかつ 平凡ではないイベント…
  67. 由貴 真里愛: そして、原点に 立ち返るためのテーマ…
  68. 都 ひなの: 原点…クリスマスの起源とか そういうの調べてみるか?
  69. 桐野 紗枝: …そういうことなんですか?
  70. やちよ: やっぱり、難しいわよね 時間取らせちゃってごめんなさい
  71. やちよ: じゃあ私たちは買い物の途中だし 調整屋に戻るとするわ
  72. 都 ひなの: ああ、実験の後片づけ 手伝ってくれて助かった!
  73. 都 ひなの: 何かいい案が思いついたら お互い協力しよう
  74. やちよ: ええ、よろしく
  75. みふゆ: あ、やっちゃん ワタシもお手伝いに行きますよ!
  76. やちよ: それは助かるけど… あなた、受験勉強はいいの?
  77. みふゆ: うっ…灯花には ナイショにしてください…
  78. やちよ: ふふ、仕方ないわね
  79.  
  80. FILENAME: text_517910-2_ti4cD.txt
  81. やちよ: 戻ったわよ
  82. みふゆ: ワタシもお手伝いに来ました
  83. みたま: ありがとう 助かったわぁ
  84. やちよ: …って、あら 先客がいたのね
  85. 古町 みくら: どうも、こんにちは
  86. 吉良 てまり: 私たちは会議をしてるだけなので どうぞお気になさらず
  87. みふゆ: 会議…ですか?
  88. みたま: クリスマスの短編映画を 作るために話しあってるらしいわ
  89. 古町 みくら: 地元の子ども会で オープニングの出し物として
  90. 古町 みくら: 短い映画を披露することが 決まってるんですけど…
  91. 三穂野 せいら: いかんせん、いいアイデアが 浮かばないんですよ…
  92. 古町 みくら: 三穂野は、特撮に特化してるし クリスマスらしい映画と言っても
  93. 古町 みくら: イメージの下地が少ないことが 主な理由かとは思うけどね…
  94. 三穂野 せいら: このままじゃ、聖夜に怪獣が 暴れる映画になっちゃいますよ!
  95. 水樹 塁: …それはそれで… 面白い気はするけど…
  96. 三穂野 せいら: そうなんだけど、水に濡らしたら ダメなアイツが脳裏に…
  97. 古町 みくら: まぁ、求められているものとは 少し違うものになっちゃうかな
  98. 三穂野 せいら: 子どもたちが何を喜ぶのか… なかなか難しい課題です
  99. みふゆ: 子どもたちが喜ぶこと…ですか
  100. みふゆ: なんだかみんな、似たような 課題を抱えているみたいです
  101. やちよ: 確かに都さんたちも子どもたちを 楽しませるために悩んでいたし
  102. やちよ: 私たちも、調整屋のイベントで 年下の子たちが楽しめるには
  103. やちよ: どんなテーマがいいかって 頭を悩ませているものね
  104. みたま: 子どもたちが喜ぶこと… やちよさんたちって
  105. みたま: 小さい頃は、どんな風に クリスマスを過ごしていたの?
  106. みふゆ: 子どもの頃…と言えば
  107. みふゆ: 昔、みかづき荘でクリスマス会を やっていましたよね
  108. やちよ: ええ、毎年お祝いをする 決まりだったから
  109. やちよ: おばあちゃんや下宿の お姉さんたちと過ごしてたわ
  110. 古町 みくら: 家で毎年している行事… なんだか歴史があっていいですね
  111. みふゆ: そういえばワタシたち そこで劇をやりましたよね
  112. みふゆ: 確か、スマホに写真が… あ、ほら…これです!
  113. みふゆ: ―みふゆ― ワタシが火の魔王で やっちゃんが氷の女王!
  114. やちよ: ―やちよー あー…懐かしいわね
  115. やちよ: ―やちよー 確か、下宿のお姉さんたちと 一緒に脚本を考えたり、衣装を作ったのよね
  116. やちよ: …これなら、映画について 役に立てたりしない?
  117. やちよ: 子どもの私たちがお姉さんたちと 一緒に作った劇なら
  118. やちよ: 子どもの視点で作ったものだし 何か参考になるんじゃないかしら
  119. 三穂野 せいら: それは、もし見せて頂けるなら とっても助かります!
  120. 三穂野 せいら: 写真以外にも 映像って残ってたりしますか?
  121. みふゆ: 映像はわからないですけど 脚本ならあるかもしれませんっ
  122. みふゆ: 確か、タイムカプセルに入れて 倉庫に置いていた気がするんです
  123. やちよ: そういえば そんなのもあったわね
  124. やちよ: 18歳になったら開ける…とか 言っていたけど忘れてたわ…
  125. 三穂野 せいら: タイムカプセルの脚本とは これまたロマンあふれる響き!
  126. 吉良 てまり: ぜひとも 中身を知りたいところですが…
  127. 古町 みくら: そんな思い入れのあるもの
  128. 古町 みくら: 他人の私たちが見るのは 少しはばかられるというか…
  129. みふゆ: ああ、気にしないでください
  130. みふゆ: おかげでタイムカプセルの存在を 思い出せたようなものですし
  131. やちよ: 私たちにとっても 参考にもなるかもしれないから
  132. やちよ: みかづき荘に帰ったら ちょっと探してみるわ
  133. 三穂野 せいら: いいんですか! ありがとうございます!
  134.  
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  136. フェリシア: たっだいまー! って、なんか散らかってる!?
  137. 鶴乃: うわっ…やちよとみふゆ? いったい、何してるの?
  138. やちよ: あぁ、おかえりなさい ちょっと探し物があってね…
  139. やちよ: …あら、いろはとういちゃんは 一緒じゃなかったの?
  140. フェリシア: 何か用事があるとからしいぞ
  141. 鶴乃: 夜ご飯までには 帰るって言ってたよー
  142. やちよ: そう、それならいいけど
  143. さな: それで何を探してるんですか…? 良ければ手伝いますよ
  144. みふゆ: それは助かります…!
  145. みふゆ: ワタシたち タイムカプセルを探してるんです
  146. みふゆ: これくらいの缶なんですけど その中の脚本が必要で…
  147. 鶴乃: オッケー! わたしたちも探すね!
  148. やちよ: ありがとう、助かるわ
  149. 鶴乃: クリスマスの子ども会で流す 短い映画を作るのかぁ
  150. やちよ: そう、それの参考に なるかもと思ってね
  151. みふゆの声: やっちゃーんっ!
  152. みふゆ: ありましたぁ! これで合ってますよね?
  153. やちよ: そうそう、これ…おばあちゃんの お菓子の缶を使ったのよ
  154. やちよ: 案の定だけど だいぶ、古くなってるわね
  155. みふゆ: これに入れたのも 魔法少女になりたての頃ですから
  156. みふゆ: …では、さっそく 開けてみましょうか
  157. やちよ: そうね、子どもの頃の 私たちを見てみましょう
  158. ギギ…パカッ
  159. 鶴乃: お? 紙がたくさん入ってる?
  160. さな: それからマフラーとか… なんだかいろいろ入ってますね
  161. フェリシア: お、この写真 ちっこいやちよたちじゃん!
  162. やちよ: なんだか恥ずかしいわ…
  163. やちよ: えっと… 演劇の脚本は…これかしら
  164. さな: その演劇の脚本って どんな内容なんですか?
  165. フェリシア: やちよたちが作ったんだろ? オレたちにも聞かせろよ!
  166. やちよ: ええ、あらすじを書いた紙が あったから、それを読むわね
  167. ペラッ
  168. やちよ: 「むかしむかし、あるところに 火の魔王と氷の女王が治める 小さな国がありました」
  169. やちよ: 「その国では、クリスマスが近くなると ホワイトクリスマスを迎えるために 毎年行われる祭りがありました」
  170. やちよ: 「それは、みんなが冬を越せるように 魔王が民たちの“困りごと”を 解決するというもの」
  171. やちよ: 「ですが、ある年のこと… 民たちはいつもの感謝を伝えるために 魔王の望みを叶えてあげようとしました」
  172. やちよ: ――っ!?
  173. みふゆ: …なんですか、この魔力反応
  174. フェリシア: おい…それ!
  175. さな: その箱、光ってます…っ!?
  176. 鶴乃: ちょ、爆発とかしないよね!?
  177. みふゆ: えぇっ!?
  178. みふゆ: きゃっ!?
  179. みふゆ: ―みふゆ― …へっ? この姿って…
  180. 鶴乃: ―鶴乃― いったい、どうなってるの!?
  181. やちよ: ―やちよ― その見た目…その角… 物語に出てきた魔王にそっくり…!
  182. みふゆ: ―みふゆ― っていうことはワタシ… 火の魔王になっちゃったってことですか!?
  183. さな: じゃあ、読んでいた物語の 登場人物の格好に…?
  184. フェリシア: なんかすげえな 強そうだし!
  185. 鶴乃: いや、強そうとか 言ってる場合じゃないような?
  186. みふゆ: えっと…えっと…
  187. みふゆ: うぅ…やっちゃぁん… どうしましょぉ…
  188. みふゆ: ひぐっ…こんなっ、姿じゃ おうちに帰れないですし…っ
  189. みふゆ: お母様にも、怒られちゃう… うぅ…ぐすっ…
  190. やちよ: え、みふゆ!?
  191. やちよ: …落ち着いた?
  192. みふゆ: ぐす…はい…なんとか…
  193. やちよ: それにしても 急なアクシデントで
  194. やちよ: 取り乱して泣くだなんて、まるで 出会った頃に戻ったみたい
  195. やちよ: 子どもの頃 みふゆは泣き虫だったものね
  196. みふゆ: 子どもの頃…?
  197. みふゆ: ワタシ、まだ小学生ですよ…?
  198. やちよ: え゙ッ…!?
  199.  
  200. FILENAME: text_517910-4_ti4cD.txt
  201. やちよ: つまり、精神年齢が 子どもになってしまったの…?
  202. みふゆ: ワタシにも、よく わかってないんですけど…
  203. みふゆ: 19歳だって記憶はありますし みなさんのこともわかります…
  204. みふゆ: それに、自分がこの歳になるまで どんな日々を送ったのかも…
  205. みふゆ: だから、全部が全部 幼くなったというわけではなくて
  206. 鶴乃: …感覚だけ子どもっていうこと?
  207. みふゆ: そう…なのかもしれないです
  208. みふゆ: ごめんなさい…自分のことなのに よくわかっていなくて…
  209. フェリシア: 見た目は大人で 中身は子ども…なんだそりゃ
  210. やちよ: とりあえず… このままじゃ困るし
  211. やちよ: 元に戻る方法を 考えないといけないわね
  212. みふゆ: 助けてくれるんですか…?
  213. やちよ: 何言ってるの? 当たり前じゃない
  214. みふゆ: えへへ…嬉しいです ありがとう、やっちゃん
  215. 鶴乃: …可愛いし、このままでも いいような気がしてきたかも
  216. やちよ: …いいわけないでしょ
  217. フェリシア: でもよー どうやったら元に戻るんだ?
  218. やちよ: 物語に出てくるキャラの姿だし 大方その脚本が原因だろうけど…
  219. みふゆ: 物語って、クリスマス会でやった 火の魔王と氷の女王のですよね
  220. やちよ: ええ、そうよ
  221. やちよ: 今思うと みふゆがその姿になったとき
  222. やちよ: 微かにだけど、私とみふゆの 魔力の反応があった気がするのよ
  223. やちよ: だから、過去の私たちの魔力が 影響してる可能性はあるんだけど
  224. やちよ: そもそもタイムカプセルに 魔力を込めた記憶がないのよね…
  225. 鶴乃: 影響してる魔力が ほんの少しなら
  226. 鶴乃: 放っておけば 元の姿に戻るかもしれないよ
  227. やちよ: ただ、わざわざ役に なりきるような姿になってるのは
  228. やちよ: 何か理由が あるんじゃないかしら
  229. さな: 例えば、物語に沿って 役を演じるため…でしょうか?
  230. やちよ: ええ、そういう感じね 物語に沿うのであれば…
  231. やちよ: 「・魔王がみんなの困りごとを解決する  ・みんなが魔王自身の望みを叶える」
  232. やちよ: このふたつを達成すれば 物語はエンディングを迎えるはず
  233. 鶴乃: それでみふゆは 元に戻れるってこと?
  234. やちよ: あくまで可能性だけどね
  235. さな: …でも、そんな簡単に解決できる 困りごとなんて…
  236. やちよ: それが、いまちょうど周りで 起きている困りごとって
  237. やちよ: 子どもの目線を必要としている ものが多いことに気づいたのよね
  238. やちよ: 三穂野さんたちの映画に 都さんたちの化学教室…
  239. 鶴乃: あ、それをみふゆに 解決してもらえば…!
  240. やちよ: ええ、そういうこと
  241. やちよ: それに、魔王の望みは 確か困りごとを解決する中で
  242. やちよ: 見つけて、叶えられる…とか そういう話だった気がするのよ
  243. さな: 物語の結末って、さっきの 脚本に書いてないんですか?
  244. やちよ: それが、さっき確認したんだけど 中身が真っ白になってるのよね
  245. やちよ: みふゆの姿が変わる前までは そんなことなかったから
  246. やちよ: 恐らくタイムカプセルから発した 魔力が影響してるんだと思うけど
  247. 鶴乃: カンニングはダメってことかー
  248. やちよ: ええ、だからとにかく困りごとを 解決して、みふゆの望みを探す…
  249. やちよ: それで戻らなければ 何か他の方法を探す必要があるわ
  250. みふゆ: …魔王と同じように、みんなの 困りごとを解決するんですか?
  251. やちよ: ええ、できる?
  252. みふゆ: はいっ! ワタシ、頑張ります!
  253. やちよ: じゃあ、さっそくだけど 困りごとを解決するために
  254. やちよ: 三穂野さんたちに 会いにいきましょうか
  255. 鶴乃: わたしたちも一緒に行こうか?
  256. やちよ: いえ、そんなに人数はいらないし いろはたちが帰ってきたときに
  257. やちよ: 家がもぬけの殻じゃ可哀想だから みふゆとふたりで行ってくるわ
  258. 鶴乃: ラジャー! 何かあったら連絡してね!
  259.  
  260. FILENAME: text_517910-5_ti4cD.txt
  261. 三穂野 せいら: あ、思ったより早かったですね 脚本は見つかりましたか!?
  262. 三穂野 せいら: 「あれからクリスマスが題材の作品を 片っ端から調べて、子ども向けの番組も観たりと 勉強してみましたが、なかなかピンと来ないので とっても困っていて…!」
  263. 三穂野 せいら: ついには、先輩たちが買い出しに 逃げて、詰みかけなんですよー!
  264. みふゆ: えっと…あの…ワタシ… 子どもになっちゃって…だから
  265. 三穂野 せいら: …ん?子ども?
  266. やちよ: ごめんなさい、三穂野さん ちょっと事情が変わってね
  267. 三穂野 せいら: なるほど…精神が子どもに…
  268. 三穂野 せいら: 事情も知らず、まくしたてて すみません…怖かったですよね
  269. みふゆ: あ、そんな…! びっくりしちゃっただけで…!
  270. 三穂野 せいら: 事実は小説より奇なりとは 言いますが、いやはや…
  271. 水樹 塁: …あれ、姿が変わったって 話だと思ったんですけど…
  272. みふゆ: はい…どうやら魔法少女になると こうして魔王の姿になるようで
  273. みふゆ: 変身を解けば 普段通りになれるみたいです
  274. 水樹 塁: おお…なるほど、カッコいい…
  275. 三穂野 せいら: でも、こうして会話をしていても 子どもっぽさはあまりないような
  276. やちよ: 傍から見るとそうでも 中身はちゃんと、お子ちゃまよ
  277. みふゆ: もうっ、やっちゃん? そんなことないですよーだ!
  278. みふゆ: 子どもになってるとは言っても 見た目はお姉さんなんですから!
  279. 水樹 塁: …ほんとだ、そう言われれば お子ちゃまになってるかも…
  280. やちよ: それで、本題なんだけど…
  281. やちよ: みふゆを元に戻すには 困りごとを解決しつつ
  282. やちよ: その中で見つけたみふゆの望みを 叶える必要があるはずなの
  283. 三穂野 せいら: ああ、なるほど! それで私たちの困りごとを…!
  284. やちよ: ええ、子どもになったみふゆが そちらの問題を解決できれば
  285. やちよ: みふゆも元に戻るかもだから 一石二鳥になるはずよ
  286. みふゆ: お役に立てるかわかりませんが 精一杯、がんばりますっ!
  287. 三穂野 せいら: じゃあ、さっそくなんですけど
  288. 三穂野 せいら: 梓さんには映画の題材を 提案して欲しいんです
  289. みふゆ: 題材…ですか…?
  290. 三穂野 せいら: はい
  291. 三穂野 せいら: 子ども会のオープニングで流す ショートムービーなんですが
  292. 三穂野 せいら: 明るいクリスマスっていう 方向性だけはあるものの
  293. 三穂野 せいら: いざ、子ども向けって言われると さっぱりイメージができなくて…
  294. みふゆ: うーん…明るいクリスマス…
  295. みふゆ: 派手で…キラキラ… 楽しくて、可愛くて、ハッピー
  296. 三穂野 せいら: 抽象的すぎますよね…
  297. みふゆ: あ、わかりました! 変身ヒロインです!
  298. 三穂野 せいら: 変身ヒロインって 休日の朝にやってるような?
  299. みふゆ: はい、キラキラして かっこよくて可愛くて…!
  300. みふゆ: 「それで、あの、みんなでステッキを振って がんばれーって応援するやつとか! あまり、ああいう映画を 見せてもらったことはないんですけど… そういうのがあるって聞いて…!」
  301. 水樹 塁: 確かに、参加型なら盛り上がるし 小さい子も好きなのかも…
  302. みふゆ: みんなの信じる気持ちを乗せて ヒロインたちを応援するんです!
  303. みふゆ: ワタシ、ずっとああいう ヒロインに憧れていて…
  304. やちよ: それはいいけど、クリスマスとは あまり関係がないんじゃない?
  305. みふゆ: あぅ…
  306. やちよ: …もしかして、みふゆが やりたいだけなんじゃ…
  307. みふゆ: そ、そんなこと… そんなことないですもん…
  308. 三穂野 せいら: まあまあ! 頂いた案を整理すれば
  309. 三穂野 せいら: 変身ヒロインをベースに クリスマスっぽくできますよ
  310. 三穂野 せいら: …たとえば、そうです!
  311. 三穂野 せいら: 「光の変身ヒロインとダークヒーローが 聖夜に世界の崩壊を防ぐために手を取り合う 王道なストーリー!とか!」
  312. みふゆ: わぁっ! かっこいいです!
  313. 三穂野 せいら: ただ、ダークヒーロー役なら ぴったりな水樹がいるんですが
  314. 三穂野 せいら: 肝心のヒロイン役をどうするか 悩むんですよね…
  315. 水樹 塁: …それなら、みふゆさんが ぴったりなんじゃない?
  316. みふゆ: え…!
  317. 三穂野 せいら: うん、案を出してくれた本人だし イメージにもぴったりなんだけど
  318. 三穂野 せいら: 姿を戻すためには他の困りごとも 解決した方がいい気がするから
  319. 三穂野 せいら: 私たちにばかり時間を かけてもらうのもちょっと…
  320. みふゆ: あ…ぅ…でも…ワタシ…ぅう
  321. やちよ: ………… …それなら、私がやろうかしら?
  322. みふゆ: え、でも、やっちゃ… あの、演技は苦手だって…
  323. やちよ: 昔はね? でも今はもう大丈夫よ
  324. みふゆ: あぅ…ぅぅ
  325. やちよ: …あー、でも私が出るなら 事務所を挟まないとダメかも…
  326. みふゆ: な、ならワタシ…やります! ヒロイン、やってみたいです!
  327. みふゆ: ずっと憧れで、何度も ヒロインになる夢を見て…
  328. みふゆ: だからワタシ、やっぱり ヒロインをしてみたいです!
  329. みふゆ: それに、せっかくワタシが役に ぴったりと言ってくれたので!
  330. 三穂野 せいら: じゃあ、うーん…サンプルだけ 撮らせてもらうのはどうでしょう
  331. 三穂野 せいら: それなら、あまり時間も かからないはずですし…!
  332. やちよ: ええ、構わないわ みふゆも、それで納得できる?
  333. みふゆ: はいっ!少しだけでも ヒロインになれるなら!
  334. みふゆ: それでは、さっそくですけど… ヒロインのポーズとか必殺技…
  335. みふゆ: あとあと、それから 決め台詞を決めましょう!
  336. やちよ: (みふゆ、やっぱりヒロイン役を やってみたかったのね…)
  337. やちよ: (少し意地悪を言って、あの子の 自発性を促してみて良かったわ)
  338. やちよ: (きっとみふゆが何かすることに 意味があると思うから…)
  339. やちよ: (ここから先も、できるだけ あの子に任せてみようかしら)
  340. やちよ: 私の想定が合っているのなら こうして問題解決をしていく中で あの子の望みが見えてくるはず…
  341. やちよ: 今のやりとりだけを見るなら みふゆの望みはヒロインになること…? それとも、自分でやりたいことをすることか… …いえ、まだ答えを出すには早いし… もう少し様子見が必要よね
  342. やちよ: (…ただ、意外だったわ)
  343. やちよ: (みふゆが、あんな風に 熱くなるだなんて…)
  344. やちよ: (幼馴染にも、まだ知らない 一面があるってことかしら)
  345.  
  346. FILENAME: text_517910-6_ti4cD.txt
  347. 三穂野 せいら: さて、梓さんのおかげで 物語の大筋はできましたし…
  348. 三穂野 せいら: ざっくりとコンテを 切ってみましたので
  349. 三穂野 せいら: サンプルの撮影を してみることにしましょう
  350. みふゆ: はいっ!
  351. 水樹 塁: こんなに人がいるところで 魔法少女姿で大丈夫かな…
  352. 三穂野 せいら: 水樹と一緒に行ったカミケだって こういう格好の人は大勢いたし
  353. 三穂野 せいら: カメラを構えていれば何かの 撮影中だと思ってもらえるよ
  354. やちよ: 何かあれば、大人として 私もいるから安心していいわ
  355. 三穂野 せいら: はい、それじゃあ最初は ふたりが出会うシーンから!
  356. 三穂野 せいら: アクション!
  357. みふゆ: ミラクルファイヤー シャイニングアターック!
  358. みふゆ: 悪い子は、この魔法戦士フレイムが 成敗っ!なんです!
  359. 塁の声: 魔法戦士フレイム… さすがは正義のヒロインだな
  360. みふゆ: ――っ!? 誰ですか!?
  361. 水樹 塁: 僕の名は ノワール・ガーディアン…
  362. 水樹 塁: いずれ、君の敵となる… 覚えておくといい
  363. みふゆ: ノワール・ガーディアンさん… あなたは、いったい…
  364. 三穂野 せいら: カーット! いい感じです!
  365. やちよ: 水樹さんって物静かに見えて 演技が上手なのね…
  366. みふゆ: 塁さん!どうしたら、あんなに かっこよくできるんですか!?
  367. みふゆ: 演技のコツとかがあれば ワタシにも教えてください!
  368. 水樹 塁: ぅえ、あ、いいですけど… そんな、大したことは…
  369. 三穂野 せいら: じゃあ 水樹のアドバイスが終わったら
  370. 三穂野 せいら: 次は、ふたりが手を取り合い 共闘するシーンの撮影です!
  371. みふゆ: このままじゃ…みんなの 幸せなクリスマスが…っ!
  372. みふゆ: ノワールさんっ、一緒に クリスマスを救いましょう!
  373. 水樹 塁: …ああ、わかっている 今こそ光と闇が手を取り合うとき
  374. みふゆ: さぁ、みんなも! ワタシたちに力を貸して!
  375. 水樹 塁: そして僕たちで 共に、クリスマスを救おう!
  376. みふゆ: 敵を倒して、楽しい子ども会に してみせるんです!
  377. みふゆ&塁: ホーリーナイト ミラクルフラーッシュ!
  378. 三穂野 せいら: カーット! 完璧です!
  379. 三穂野 せいら: 観客に「力を貸して」と言うのは 梓さんの案でしたけど
  380. 三穂野 せいら: いやぁ、こういうのって 第四の壁を壊す感じでいいですね
  381. やちよ: 突然「子ども会」って言われると びっくりしちゃうけど面白いわね
  382. 水樹 塁: みふゆさんの演技 とっても良かったです…!
  383. みふゆ: えへへ…そんなことないです 塁さんと、それから
  384. みふゆ: 素敵なお話を考えてくれた せいらさんのおかげですっ
  385. みふゆ: いつか夢見ていたヒロインに 本当になれたような気持ちです
  386. やちよ: …………
  387. やちよ: (みんなの手助けをする魔王… 物語には沿えているし)
  388. やちよ: (あの子の望みも 恐らくはヒロインをすることか)
  389. やちよ: (それに似た何か… と、推測できてきたわね)
  390. やちよ: (ただ、それが演技だけで満足 するのかは微妙だし…)
  391. やちよ: (物語の中でも、いくつかの 困りごとを解決してから)
  392. やちよ: (魔王の望みを叶える話に なっていったと思うから)
  393. やちよ: (この一件だけでは、まだ 望みはわかりそうにないわね)
  394. みふゆ: やっちゃぁん! 次はあっちで撮影ですぅ!
  395. やちよ: ええ、わかったわ
  396. やちよ: (…あれ? みふゆって、あんなに…)
  397.  
  398. FILENAME: text_517910-7_ti4cD.txt
  399. 三穂野 せいら: じゃあ、ここからは脚本を 先輩方と詰めて本撮影ですが…
  400. 三穂野 せいら: 梓さんは、元に戻るために これから忙しいと思いますし
  401. 三穂野 せいら: 脚本が出来た頃には 元の姿に戻ってますよね
  402. 水樹 塁: そっか…サンプルだけって 話だったもんね…寂しいな…
  403. みふゆ: うぅ…そうでした… フレイムちゃんとお別れですね…
  404. みふゆ: …あ!でも昔やった演劇の衣装は お姉さんたちと一緒に作ったので
  405. みふゆ: 似たような衣装なら きっと作れると思いますし…
  406. みふゆ: 元に戻ったあとでも撮影に参加… できたりしない…です…よね?
  407. 三穂野 せいら: え、私たちとしては 梓さんがハマり役だったので
  408. 水樹 塁: うん、出てもらえたら 私も…すごく嬉しい…!
  409. みふゆ: それなら…やっちゃん 出させてもらっても…
  410. やちよ: あなたのことなんだから あなたが決めていいわよ
  411. やちよ: (元のみふゆは、あの演技 恥ずかしがるかもだけどね…)
  412. みふゆ: えっと、それなら…!
  413. みふゆ: また、フレイムちゃん やってもいいですか!
  414. 三穂野 せいら: ええ、よろしくお願いします!
  415. みふゆ: ふふふ、嬉しいなぁ
  416. みふゆ: あ、じゃあワタシは次の 困りごとを解決しに行くので…
  417. みふゆ: せいらさんも ノワールさんも、また!
  418. 水樹 塁: あ、えっと…フレイムちゃん またね…
  419. みふゆ: やっちゃん、次は どんな困りごとを解決しましょう
  420. みふゆ: 町の人の困りごとを解決する 物語をなぞるのなら
  421. みふゆ: もっと、いろんな方のお役に 立つ必要がありますよね…!
  422. やちよ: …それなら、おあつらえ向きな 子たちがあそこにいるわよ
  423. やちよ: たしか、化学教室のことで 悩んでいたはずで…
  424. みふゆ: わ、なんですかあれ! 色がついたシャボン玉です!
  425. やちよ: …って、みふゆ!?
  426. みふゆ: わぁ!すごーい! これ、どうなってるんですか!?
  427. 都 ひなの: ん?あ? みふゆさん…か?
  428. 由貴 真里愛: なんだか、いつもより 無邪気なような…?
  429. やちよ: その…ごめんなさい… これにはいろいろと訳が…
  430. 都 ひなの: はー、そりゃあまた 大変なことになってんだな
  431. 由貴 真里愛: じゃあ…今のみふゆさんは 子ども…ってことですか?
  432. みふゆ: あ、でも19歳の記憶もあるので いつも通り接して頂ければ!
  433. 桐野 紗枝: とは言え、精神が子どもにしては しっかりしてますね
  434. 桐野 紗枝: 弟たちにも、その落ち着きを 見習わせたいですよ
  435. みふゆ: えへへ、そんな…
  436. みふゆ: あ、それでひなのさんたちの 困りごとって…
  437. やちよ: そう、都さんたち 子ども化学教室のことで
  438. やちよ: 子どもの視点が欲しいって 話をしていたでしょう?
  439. 都 ひなの: ああ、そうなんだよ
  440. 都 ひなの: クリスマスに開く化学教室で 何をするか決まらないから
  441. 都 ひなの: やちよさんたちの言う通り 子どもの視点を知るために
  442. 都 ひなの: 知り合いのちびっこたちに意見を 聞いて回っていたんだが…
  443. 桐野 紗枝: 理子ちゃんはしっかりしすぎてて あまり参考にならなかったり…
  444. 由貴 真里愛: ういちゃんやミィちゃんとも 会えなかったりで…
  445. 由貴 真里愛: 残念だけど、あまりいい収穫が 得られなかったのよね
  446. 都 ひなの: 他にちびっこの知り合いなんて そういないから困っていてな…
  447. やちよ: …で、あなたの出番よ
  448. みふゆ: はい、ワタシの出番です!
  449. 都 ひなの: ちびっこ…そうか!
  450. 都 ひなの: 今のみふゆさんなら、子どもの 目線で考えられるってことか…!
  451. 由貴 真里愛: それじゃあ、みふゆさんの 知恵を借りられるかしら?
  452. みふゆ: 知恵…というほど立派に できるかわからないですけど…
  453. みふゆ: ショーみたいにするのは 決まってるんでしたよね?
  454. 都 ひなの: ああ、ただとりあえずは ショーのことよりも
  455. 都 ひなの: 具体的にどんな実験をやるかを 先に決めたいんだ
  456. 都 ひなの: 一応、いくつか案があるから この中から決めてもらえるか?
  457. みふゆ: わかりました…!
  458. みふゆ: なるほどなるほど… どの実験も面白そうですね!
  459. みふゆ: でも、難しい実験は 勉強っぽくてちょっと…
  460. 由貴 真里愛: うーん…やっぱり 楽しい方がいいわよねぇ
  461. 桐野 紗枝: 気になった実験って なにかありますか?
  462. みふゆ: えっと、空気の鉄砲とか カラフルな煙が出るのとか
  463. みふゆ: あと、動画で見せてもらった もくもく~ってなるやつとか!
  464. やちよ: それ、象の歯磨き粉 ってやつだったかしら
  465. 都 ひなの: ああ、過酸化水素水の 分解で起きる化学反応で
  466. 都 ひなの: 泡がもこもこ出てくる様子が 歯磨き粉みたいだという実験だ
  467. 都 ひなの: 過酸化水素水の濃度によっては 危険を伴う実験でもあるが…
  468. 都 ひなの: 確かに、派手だし 定番ではあるんだよな
  469. 都 ひなの: ただ、普通にどれかをやるんじゃ ありきたりだし…何か工夫が…
  470. みふゆ: あ、それなら合体させたら どうでしょう!?
  471. 由貴 真里愛: 合体…?
  472. みふゆ: ちゃんと見たことは ないんですけど…
  473. みふゆ: 変身ヒロインの番組を 観ようとしたらやってたテレビで
  474. みふゆ: ヒーローのかっこいいメカとかが ガチャーンって合体していて!
  475. みふゆ: ドーンって必殺技がバーンって 爆発して、すごかったんです!
  476. 都 ひなの: ヒーロー…合体…
  477. 都 ひなの: それだぁ!
  478.  
  479. FILENAME: text_517910-8_ti4cD.txt
  480. やちよ: …ヒーロー合体を実験に 組み込む…ってどういうこと?
  481. 都 ひなの: 単純な話だ 実験同士を組み合わせて
  482. 都 ひなの: それをヒーローショーとして 演出するんだよ
  483. 都 ひなの: 攻撃で爆発させたりするのを 化学の力を使って魅せる!
  484. みふゆ: ヒーローショー! 楽しそうです!
  485. みふゆ: ワタシも、ヒーロー… やってみたいなぁ…
  486. 由貴 真里愛: それじゃあ、みふゆさんにも 出てもらいますか?
  487. みふゆ: え、いいんですか!? やりたいです…!
  488. 都 ひなの: お、それじゃあ 一緒に盛り上げてくれ!
  489. みふゆ: えへへ、こういうの 憧れていたんです
  490. やちよ: 憧れ…
  491. やちよ: (少しずつわかってきたけど やっぱり、みふゆの望みは)
  492. やちよ: (ヒロインやヒーローのような 憧れの存在になること…)
  493. やちよ: もしかしたら、こうして みふゆが誰かを助けることで 同時に、ヒーローやヒロインに憧れている みふゆの望みを叶えられている…?
  494. やちよ: だとすれば、このままみふゆの 憧れを叶えることができたなら 魔王が困りごとを解決することも 魔王の望みを叶えることも…
  495. やちよ: (どちらも同時に攻略できて 元の姿に戻れるのかも…)
  496. みふゆ: じゃあ、登場シーンでは カラフルな煙が出るとか…!
  497. 由貴 真里愛: ふふ、それは可愛いですね
  498. 都 ひなの: ヒーロー役がみふゆさんなら ヴィラン役は紗枝にするか
  499. 桐野 紗枝: え、わたし!?
  500. 都 ひなの: アタシが解説で真里愛が 語り役…そしたら残りは紗枝だろ
  501. 桐野 紗枝: えぇ…まぁ、いいですけど…
  502. 都 ひなの: あとなんか、紗枝はそういう役 ハマりそうだろ
  503. 桐野 紗枝: …ひなのさん? それは、どういうことです?
  504. 都 ひなの: そういうところだな
  505. みふゆ: ふふふっ なんだかワクワクしてきました!
  506. みふゆ: …って、大変です! いまの時間って…
  507. みふゆ: ああ、もうすぐ門限! お母様に怒られちゃう…!
  508. みふゆ: ワタシ、今日はもう ここで失礼して…!
  509. やちよ: 待って、みふゆ
  510. みふゆ: で、でもやっちゃん…! お母様に、ワタシ…!
  511. やちよ: …落ち着きなさい あなたは今19歳、門限はないわ
  512. みふゆ: …………え あ…そっか…19歳…
  513. みふゆ: …まだ、帰らなくても いいんですか…?
  514. やちよ: ひとり暮らしだし 好きにしていいのよ
  515. みふゆ: そっか…そっか…
  516. みふゆ: あ、やっちゃん!
  517. みふゆ: それなら、ショーのことを 決め終えたら、したいことが…
  518. みふゆ: えへへ…みかづき荘でお泊まり したかったんですよね!
  519. みふゆ: 子どものワタシじゃ難しくても 今のワタシは大人なので…
  520. みふゆ: 少しくらいは、羽目を外しても 許されるんですっ
  521. やちよ: …羽目を外されちゃ困るけど まあ、今日くらいはね…
  522. うい: でも、なんだか不思議な感じ… 大人だけど、子ども…って
  523. うい: あ、灯花ちゃんたちにはこのこと 言わない方がいいんだっけ
  524. みふゆ: はい…本来ならワタシ 勉強をするべき時期らしいので…
  525. いろは: あぁ…確かに今日も灯花ちゃん みふゆさんのお話してたかも…
  526. みふゆ: あ…怒ってましたか?
  527. うい: んー…
  528. うい: あれは心配してるだけだから 大丈夫だと思うよ?
  529. みふゆ: ほっ…それならよかったです…
  530. フェリシア: そんなことより 早く飯にしようぜ~
  531. さな: 今日は、お鍋にしようと思って お野菜たくさん買ってきましたっ
  532. みふゆ: お鍋…!
  533. 鶴乃: じゃあ、せっかくだし みふゆも一緒に準備しよっか!
  534. みふゆ: はいっ!
  535.  
  536. FILENAME: text_517910-9_ti4cD.txt
  537. さな: そしたら、次は 白菜を切ってもらえますか?
  538. みふゆ: はいっ
  539. トン、トン、トン
  540. みふゆ: このくらいの大きさで 大丈夫ですか?
  541. 鶴乃: お、ばっちりだねー!
  542. みふゆ: えへへ、なんだかこうして みんなで料理するのは楽しいです
  543. みふゆ: お母様と一緒だと すぐに叱られちゃうから…
  544. 鶴乃: ふむ…大人のみふゆが あんまり自炊をしないのって
  545. 鶴乃: そういうところが原因だったり?
  546. みふゆ: どうでしょう…ただ単に 面倒なのかもしれないですよ?
  547. みふゆ: お鍋、できましたぁ!
  548. さな: わぁ…いい匂いですねっ
  549. 鶴乃: それじゃーみんなで一緒に!
  550. みんな: 「いただきまーす!」
  551. みふゆ: ほ…あったかくて 美味しいです…
  552. みふゆ: みんなでお鍋をつつく って、なんかいいですね
  553. フェリシア: お、星型のニンジン!
  554. いろは: それね、みふゆさんが 型抜きしてくれたんだよ
  555. フェリシア: やるじゃん!
  556. みふゆ: えへへ…そんなことないです…
  557. 鶴乃: ねぇ、ご飯が終わったら みふゆも一緒にゲームしよ!
  558. やちよ: その前に、みんな 宿題があるんじゃないの?
  559. うい: あっ、忘れてた…!
  560. うい: でも、難しいから なかなか終わらなくって…
  561. みふゆ: それなら、ワタシが 教えましょうか?
  562. うい: わ、できた! ありがとう、みふゆさん!
  563. みふゆ: いえいえ お役に立ててよかったです
  564. うい: みふゆさんって 昔から勉強が得意だったの?
  565. みふゆ: …んー、どうなんでしょう
  566. みふゆ: 今のワタシには19歳の知識も あるから、教えられましたけど
  567. みふゆ: ワタシ、よくやっちゃんに 勉強を教えてもらっていたので
  568. みふゆ: 得意だったってわけじゃ ないと思いますよ
  569. みふゆ: ただ、テストでいい点じゃないと お母様に厳しく叱られちゃうので
  570. みふゆ: よく、テスト前なんかは 泣きながら勉強してますね…
  571. うい: …すごい、大変なんだね
  572. みふゆ: …仕方ないんです そういう、お家だから…
  573. やちよ: ふたりとも、そろそろ お風呂に入っちゃいなさい
  574. うい: はーい みふゆさんも行く?
  575. みふゆ: いえ、先にどうぞ ワタシは少ししたら頂きますね
  576. みふゆ: …さなさん なにかあったんですか?
  577. さな: …へ?
  578. みふゆ: その、悲しい顔に見えて… 気のせいならすみません
  579. さな: …あ、その、たまにあるんです 家族のことを考えて
  580. さな: 急に気持ちが落ちちゃうこと… だから、気にしないでいいですよ
  581. みふゆ: …そうですか 自分の話になっちゃうんですけど
  582. みふゆ: ワタシも、そういうことあるので …ちょっとわかる気がします
  583. さな: みふゆさんも…?
  584. みふゆ: どこかにずっと、お母様がいて 行動を見張られているような…
  585. みふゆ: そうして、また厳しく 叱られるように思っちゃって…
  586. みふゆ: 怖い…とか、嫌だ…とか…うん そんな気持ちになっちゃうんです
  587. さな: …みふゆさんは、そういうとき どうするんですか?
  588. みふゆ: 夢に逃げたり、空想したり…
  589. みふゆ: でも、一番はやっちゃんや みんなと笑うことです
  590. みふゆ: …そう思えるまでに、ずいぶん 時間はかかってしまいましたが
  591. みふゆ: そのときだけワタシは 梓家の娘じゃなく
  592. みふゆ: ただの みふゆでいられるから
  593. さな: …ふふ、そう考えると 私も同じかもしれません
  594. やちよ: (みんなの悩みを解決して 映画のヒロインも演じられて…)
  595. やちよ: (それに、化学教室でも 舞台に上がって)
  596. やちよ: (みんなのヒーローに なることができるのなら…)
  597. やちよ: (物語に沿って彼女の望みを 順調に叶えることができてる…)
  598. やちよ: (これなら、元の姿に戻れるのも あと少しかもしれないわね)
  599.  
  600. FILENAME: text_517910-10_ti4cD.txt
  601. みふゆ: 遂に化学教室の本番ですね…! 緊張します…!
  602. やちよ: 家で何度も練習したし きっと大丈夫よ
  603. やちよ: あとね、三穂野さんから 連絡があったんだけど
  604. やちよ: 映画の脚本が無事に完成したから 近いうちに本撮影をしたいって
  605. みふゆ: わぁ…!それじゃあ、ここで 緊張してる場合じゃないですね!
  606. みふゆ: 化学教室も映画も、どっちも 成功させたいですから!
  607. やちよ: ええ、なんだか いつの間にか心強くなったわね
  608. やちよ: (…昔のみふゆって こんな積極的だったかしら…?)
  609. ???の声: あの、だからわたしは 行かない方がいいんですっ
  610. みふゆ: また何か困りごとかも…! ワタシ、行かなくちゃ!
  611. やちよ: …また、いちから 説明しないといけないわね…
  612. みふゆ: あの、どうかしたんですか? ワタシで良ければ助けに…
  613. 七瀬 ゆきか: 梓センパイ…っ!
  614. みふゆ: …あっ! あそこに猫ちゃんが…!
  615. 柚希 ほとり: え、あ、行っちゃった…!?
  616. 柚希 りおん: …なんか、動きが忙しなくて 子どもみたいじゃない?
  617. やちよ: ふぅ…ごめんなさい 私から説明するわね…
  618. やちよ: みふゆー! 戻ってきなさーい!
  619. 七瀬 ゆきか: なるほど…大変ですね
  620. 柚希 りおん: 結構な事態なのに なんでそんな冷静なの!?
  621. 七瀬 ゆきか: わたしの日常では よくあることなので…
  622. みふゆ: それで、みなさん…さっきは 何か揉めてそうでしたけど…
  623. 柚希 ほとり: あの、ボクたち子ども化学教室に 行こうと思ってるんだけど…
  624. 柚希 りおん: ゆきかが行きたくないって 駄々をこねるのよ!
  625. 七瀬 ゆきか: 駄々をこねているわけでは… ただ、危険を避けたいんですっ
  626. みふゆ: 危険…ですか?
  627. 七瀬 ゆきか: わたしは、常に面倒事に 巻き込まれる体質なので…
  628. 七瀬 ゆきか: 化学教室中に、なんらかの トラブルが起きたとして
  629. 七瀬 ゆきか: わたしが巻き込まれることは 別に構わないんですけど
  630. 七瀬 ゆきか: 周りの子どもたちが万が一にでも 巻き込まれたらと思うと…
  631. 柚希 りおん: 心配しすぎなのよ、ゆきかは
  632. 七瀬 ゆきか: でも…ですねぇ…
  633. みふゆ: あの…ワタシ、そのショーに 出るんですけど
  634. 七瀬 ゆきか: え、そうなんですか?
  635. みふゆ: 要は、他の方がトラブルの被害に 遭わなければいいんですよね?
  636. 七瀬 ゆきか: ええ、それは…はい…
  637. みふゆ: それなら、ワタシがみなさんを 絶対に守ってみせます!
  638. みふゆ: ショーには、衣装として 魔法少女姿で出演するので
  639. みふゆ: 何かあっても すぐに対処できると思うんです!
  640. 七瀬 ゆきか: えっ!?
  641. みふゆ: だから、安心して化学教室に 来て頂いて大丈夫です!
  642. 柚希 ほとり: わ…それなら安心だね ゆきかさんっ
  643. 柚希 りおん: そうよ、ゆきか それなら大丈夫よ!
  644. 七瀬 ゆきか: えっと…そう、ですね…
  645. 七瀬 ゆきか: (少し…いえ、かなり 不安はあるところですが…)
  646. 七瀬 ゆきか: (こう、純粋な眼で言われると 断りにくいものですね…)
  647. 七瀬 ゆきか: (なんとかなれと 祈るしかありません…)
  648.  
  649. FILENAME: text_517920-1_yNJuw.txt
  650. みふゆ: 化学教室…もうすぐ始まりますよ やっちゃん!
  651. やちよ: ええ、そうね
  652. やちよ: (みふゆ、あれから都さんたちと トラブルのフォローも含めて)
  653. やちよ: (いろいろと策を 練っていたみたいだけど…)
  654. やちよ: (やっぱり昔のみふゆはこんなに 積極的じゃなかったような…)
  655. やちよ: (そこにどうしても 違和感を覚えるのよね…)
  656. やちよ: (大人としての責任感と 子どもとしての純粋な正義感が)
  657. やちよ: (混ざった結果…なのかしら)
  658. 柚希 ほとり: いよいよ始まるね 子ども化学教室のショー…!
  659. 柚希 りおん: ゆきかも一緒に見るんだから 逃げたらダメよ!
  660. 七瀬 ゆきか: は、はい…
  661. 由貴 真里愛: 「それじゃあ、みんなー 子ども化学教室のクリスマスショーを始める前に お姉さんたちとの大事なお約束があります!」
  662. 由貴 真里愛: 「1、ショーの間は危ないから前には出ないこと 2、みんなで譲りあってショーを見ること 3、いーっぱい楽しむこと!」
  663. 由貴 真里愛: お姉さんたちとの約束だよ みんな、わかったかなー?
  664. みんな: 「はーい!」
  665. 由貴 真里愛: じゃあ、みんな! 化学大好きなヒーローを呼ぶよ!
  666. 由貴 真里愛: せーの、ケミカルレディ!
  667. みふゆ: ワタシはケミカルレディ! みんなで化学を勉強しましょう!
  668. 桐野 紗枝: 化学って難しくて嫌いだわ こんなショーは、いーらない!
  669. 桐野 紗枝: この空気の鉄砲で ぜんぶ壊してあげるわ!
  670. ドンッ!ドンッ! ぽひゅん…
  671. わ、すごーい! 空気がビューンってした!
  672. でも、ひとつだけ 変な音しなかった?
  673. 都 ひなの: さ、さて!ここで解説だ! この空気の鉄砲の仕組みは…
  674. 七瀬 ゆきか: (今のところ、小さめの トラブルで済んでいますが)
  675. 七瀬 ゆきか: (うぅ…いつ何が起きるか 不安で見ていられないです…っ)
  676. 桐野 紗枝: ほらほら~ 壊しちゃうぞ~
  677. みふゆの声: ショーを壊すだなんて そんなことさせませんっ
  678. ぱんっ!
  679. わぁ! 煙の中から出てきた
  680. …けど、なんかこの煙 ちょっと多くない?
  681. ほんとだ!] けほっ…すごい煙…
  682. やちよ: (ここは、色つきの煙で 可愛い登場だったはずなのに)
  683. やちよ: (予定より、かなり多い量の 煙が立ってる…)
  684. やちよ: (七瀬さんの言う通り、本当に トラブルが増えてきたわね…)
  685. やちよ: (…恐らく、みふゆの望みを 叶える上で)
  686. やちよ: (この化学教室の成功は 必要なものになるはず…)
  687. みふゆ: これでも食らえー!です! 煙玉~!
  688. ころころころ…ぷひゅ…
  689. あれ、今度は煙出ねーじゃん
  690. なんかつまんなーい…
  691. みふゆ: うぅ…
  692. やちよ: (このままじゃ教室は 失敗に終わってしまう…)
  693. やちよ: (もうすぐで、みふゆが 戻れるかもしれないのに…!)
  694. みふゆ: じゃ、じゃあ最終兵器! 象の歯磨き粉です!
  695. ぼふっ!
  696. わ、なんか もくもくのが出てる!?
  697. すごーい! 色も綺麗!
  698. やちよ: (良かった…一番大きな 実験は成功ね…これなら…)
  699. 都 ひなの: これは象の歯磨き粉 と言われる化学反応だ
  700. 都 ひなの: まぁ、見ての通り綺麗だが 近づくと危険で…
  701. すげー! かっけー!
  702. やちよ: なっ!?
  703. やちよ: (小さい子が前に…!)
  704. やちよ: (でも、あの実験の規模は かなり小さいはずだから…)
  705. やちよ: (少し近づいても危険じゃない って言っていたけど…)
  706. もくっ もくもくもくっ
  707. やちよ: ――っ!?
  708. やちよ: (溢れ出る泡が どんどん大きくなって…!?)
  709. やちよ: (いけない…このままじゃ! 私がフォローしないと…!)
  710. みふゆの声: 危ないっ!
  711.  
  712. FILENAME: text_517920-2_yNJuw.txt
  713. やちよ: ――っ!?
  714. やちよ: (溢れ出る泡が どんどん大きくなって…!?)
  715. やちよ: (いけない…このままじゃ! 私がフォローしないと…!)
  716. みふゆの声: 危ないっ!
  717. やちよ: えっ…
  718. みふゆ: ふぅ… ケガはないですか!?
  719. う、うん…
  720. みふゆ: 良かった…でも危ないから 約束はちゃんと守ってくださいね
  721. うん…ごめんなさい… 約束する!
  722. みふゆ: はい、いい子です!
  723. ケミカルレディ…かっこいい! 今、ぴゅーんって!速かった!
  724. …大きくなったら 私もレディみたいになりたい!
  725. みふゆ: そ、そんな… ワタシ、照れちゃいます
  726. 都 ひなの: じゃあ、そんなレディに憧れる ちびっこたち!
  727. 都 ひなの: これから、さっきの泡の 仕組みを説明しよう!
  728. やちよ: (…良かった)
  729. やちよ: (これでなんとか 元に戻れそうかしらね…)
  730. みふゆ: ふぅ…無事に終わりましたね
  731. やちよ: 見ていてひやひやしたけど 男の子が無事で良かったわ
  732. 由貴 真里愛: それに、子どもたちは化学に 興味を持ってくれたみたいだし
  733. 桐野 紗枝: はい、トラブルはあったけど 大成功ですね
  734. 都 ひなの: 「薬品の調整をミスったか…? いや、何度も確認したしそんなわけは… 象の歯磨き粉は念のため、教師にも確認して 触れても安全な材料でやったが、それでも…」
  735. 桐野 紗枝: ひなのさんは、実験のミスに 落ち込んでいるみたいですけど…
  736. 七瀬 ゆきか: あの、その節につきましては わたしに全責任があるので…っ
  737. みふゆ: でも結局、誰もケガは しなかったわけですし…
  738. 七瀬 ゆきか: いえ、それは 梓センパイのおかげですっ…
  739. 柚希 ほとり: ボクたちも、無理にゆきかさんを 連れてきちゃったから…
  740. 柚希 りおん: ええ、責任がないとは 言えないわよね…
  741. 七瀬 ゆきか: なので、お詫びと言っては なんですが…
  742. 七瀬 ゆきか: このあと、みなさん お時間ありますでしょうか…?
  743. みふゆ: …? はい…大丈夫ですけど…
  744. 七瀬 ゆきか: 良ければ、一緒に来て頂きたい ところがございましてっ
  745. 胡桃 まなか: いらっしゃいませー …って、大所帯ですね
  746. 七瀬 ゆきか: すみません、人数… 大丈夫そうでしょうか…?
  747. 胡桃 まなか: 一応、先客はひとりいますけど まぁ気にしなくて大丈夫ですよ
  748. 若菜 つむぎ: まなかのオムライスは やっぱり世界一だぁ~!
  749. 七瀬 ゆきか: あら、つむぎちゃんも 来てたんですね…っ
  750. 胡桃 まなか: とりあえず、お好きな席にどうぞ メニューを持ってきますので
  751. みふゆ: あ、ありがとうございますっ! 何を食べようかなぁ…
  752. 胡桃 まなか: ん? なんだか今日の梓先輩…
  753. みふゆ: あ、えっと…たまには ワタシの口から説明しますね!
  754. 胡桃 まなか: それは災難でしたね…
  755. 胡桃 まなか: でも、もうそろそろ 戻りそうなんでしたっけ?
  756. やちよ: そのはずなんだけどね…
  757. やちよ: (…おかしいわ、どうして 元のみふゆに戻らないのかしら)
  758. やちよ: (化学教室の事故は 予想外のことだったけど)
  759. やちよ: (事故の阻止で、役だけでなく 本当にヒーローになった…)
  760. やちよ: (それに、何人もの困りごとを 解決したから…)
  761. やちよ: (物語の魔王の役割を果たし みふゆの望みも叶ったはず…)
  762. やちよ: (…もしかして まだ望みは叶っていないの…?)
  763. やちよ: (…あとは、何か他に条件が ある…とか?)
  764. やちよ: (それとも、そもそも 戻す方法が間違っていたの…?)
  765. やちよ: (だとしたら、いったい…)
  766. みふゆ: やっちゃんは 何を食べますか?
  767. やちよ: へ? あ、あー、注文ね、そうね…
  768. 都 ひなの: アタシは、やっぱり 王道のオムライスだな
  769. 柚希 りおん: ほとりんは何にするの?
  770. 柚希 ほとり: …あ、お子様ランチがあるんだ 花火ついてる…
  771. みふゆ: わぁ! 本当ですね!
  772. みふゆ: ハンバーグとオムライスと プリンが入ってます…!
  773. 胡桃 まなか: そうそう、お子様ランチは 最近、導入したんですよ
  774. 胡桃 まなか: 小学生以下への サービスってことで
  775. みふゆ: 小学生以下…
  776. みふゆ: ワタシ、19歳…なので お子様ランチ食べられませんね…
  777. 胡桃 まなか: あ、でも…梓先輩 中身は小学生なんですよね?
  778. 胡桃 まなか: それなら 特別にお出ししますよ!
  779. みふゆ: いいんですか!? 嬉しいです…!
  780. 若菜 つむぎ: なら、私もお子様ランチ 食べたいよーっ!
  781. 胡桃 まなか: いや…あなたは試作段階で 散々、試食をしたでしょうに…
  782. 若菜 つむぎ: それとこれとは違うんだよぅ!
  783. みふゆ: でしたら、みんなでシェアとか… 胡桃さん、いかがでしょう?
  784. 胡桃 まなか: なるほど それなら構わないですよ
  785.  
  786. FILENAME: text_517920-3_yNJuw.txt
  787. 若菜 つむぎ: う~んっ! やっぱり美味しい!
  788. みふゆ: このソーセージ タコさんになってますねぇ
  789. 柚希 りおん: わ、かわいい…
  790. みふゆ: ひとくち食べますか?
  791. 柚希 りおん: じゃあ、こっちのアイスも 食べる?
  792. 由貴 真里愛: こうして見てると、本当に 中身は子どもなのね、みふゆさん
  793. 都 ひなの: なんだか、微笑ましい光景に 見えてくるもんなあ
  794. 柚希 ほとり: …あの、みふゆさんも ヒーローが好きなんですよね?
  795. みふゆ: はい、ヒーローよりは ヒロイン寄りですけど…
  796. みふゆ: 戦う、キラキラした存在に ずっと憧れがあったんです
  797. みふゆ: ワタシも彼女たちみたいに 誰かを守れる…
  798. みふゆ: かっこよくて、可愛い… そんな存在になれたら…って
  799. みふゆ: …とは言っても、テレビは お母様に見せてもらえなくて…
  800. 柚希 ほとり: そっか…
  801. 柚希 ほとり: でも、もう大人だから 好きなだけ観られますよ…っ
  802. みふゆ: …確かに! その通りですね!
  803. みふゆ: ふふ、ワタシって自分が思うより もうずっと自由なんですね
  804. みふゆ: あ、観るなら何かおすすめとか あったりしますか?
  805. 柚希 ほとり: なら、竜騎戦隊ドラレンジャーが ボクのおすすめで…!
  806. みふゆ: こんなにヒロインの話を できる日が来るだなんて…
  807. 都 ひなの: みふゆさんが、そういう感じの 憧れを抱いていたとは意外だな
  808. みふゆ: あ…変…ですか…?
  809. 都 ひなの: いや、変ってわけじゃないぞ
  810. 都 ひなの: ただ、アタシらからすれば 大人ってイメージがあるから
  811. 都 ひなの: 子どもらしいことを言っている 姿が、新鮮なんだろうな
  812. 由貴 真里愛: そうね…私、もっとみふゆさんの お話が聞きたくなっちゃいました
  813. 由貴 真里愛: ありきたりですけど 好きな食べ物のお話とか…
  814. 由貴 真里愛: それから、恋のお話とか ふふふ
  815. みふゆ: そっ、そんな恋なんてワタシには まだ早いですよ…
  816. みふゆ: 素敵な人と恋をして…とか そんな夢は見ますけど…
  817. みふゆ: あ、でも今のワタシには 許嫁がいるんでした
  818. みふゆ: ちなみに、真里愛さんは どういう恋愛をしてるんですか?
  819. 由貴 真里愛: ええっ、私!?
  820. 桐野 紗枝: ふふ、やり返されましたね
  821. やちよ: (…楽しそうなのはいいけど やっぱり何も変わらない)
  822. やちよ: (これはもう、直接望みを 聞くしかないわよね…)
  823. やちよ: (それでダメなら 他の手を考えなきゃ…)
  824. やちよ: …みふゆ
  825. みふゆ: はい、なんですか? やっちゃん
  826. やちよ: …あなた 何か望みはある…?
  827. みふゆ: 望み…ですか?
  828. みふゆ: あ、すっかり忘れてましたけど 元に戻るにはワタシの望みも
  829. みふゆ: 叶える必要があるんでしたっけ?
  830. やちよ: ええ、そういうことよ
  831. みふゆ: うーん…今はお腹いっぱいで とっても幸せですし…
  832. みふゆ: ワタシは、こうして みんなでお喋りして過ごせて…
  833. みふゆ: 今、とっても嬉しくて幸せで 楽しくて素敵な時間で…
  834. みふゆ: あー…そっか…
  835. みふゆ: ワタシ、ずっと… こういうことがしたかったんです
  836. やちよ: ひゃっ!?
  837. みふゆ: …あら? やっちゃん、ワタシ…
  838.  
  839. FILENAME: text_517920-4_yNJuw.txt
  840. 都 ひなの: 急に、大人に戻ったのか!?
  841. みふゆ: はい、多分きっかけは みなさんと過ごす中で
  842. みふゆ: こうやって、お友だちと楽しく 好きなことをお話しするとか
  843. みふゆ: そういう、当たり前で普通の 女の子をしてみたかったんだって
  844. みふゆ: その望みを自覚したこと …なんだと思います
  845. やちよ: …そういえば、物語の方も そんな話だったわね
  846. 胡桃 まなか: 話…?
  847. やちよ: みふゆから、簡単に 説明があったと思うけど
  848. やちよ: みふゆが姿を変えたのは ある物語のせいでね
  849. やちよ: 「むかしむかし、あるところに 火の魔王と氷の女王が治める 小さな国がありました」
  850. やちよ: 「その国では、クリスマスが近くなると ホワイトクリスマスを迎えるために 毎年行われる祭りがありました」
  851. やちよ: 「それは、みんなが冬を越せるように 魔王が民たちの“困りごと”を 解決するというもの」
  852. やちよ: 「ですが、ある年のこと… 民たちはいつもの感謝を伝えるために 魔王の望みを叶えてあげようとしました」
  853. やちよ: その物語に沿って動けば
  854. やちよ: 元に戻れるかもって 算段だったんだけど
  855. やちよ: そのお話には もう少し続きがあって…
  856. やちよ: …ほら、見て
  857. やちよ: 真っ白だった脚本に 文字が浮かび上がってきたわ
  858. みふゆ: わ…本当です!
  859. やちよ: …そう、これが続き
  860. やちよ: 「ですが、ある年のこと… 民たちはいつもの感謝を伝えるために 魔王の望みを叶えてあげようとしました」
  861. やちよ: 「けれども魔王の望みは、民たちにも そして魔王自身にもわからなかったのです」
  862. やちよ: 「だから、みんなは魔王に困りごとを 解決してもらいながら 魔王の望みを探ることにしたのですが なかなか、魔王の望みはわかりませんでした」
  863. やちよ: 「困り果ててしまった民たちは 国の魔法使いに頼んで 魔王に過去を思い出してもらうことにしました」
  864. やちよ: 「そうすれば、幼い日にはあったはずの望みを きっと魔王が思い出せると思ったから」
  865. 胡桃 まなか: それで、魔王の願いって なんだったんですか?
  866. やちよ: みんなと仲良くすることよ
  867. やちよ: でも、本当は魔王の望みは 最初から叶っていたの
  868. 胡桃 まなか: あー、最初っから仲良しだった ってわけですか
  869. やちよ: ええ、それに気がつけば 解決するだけの話だった
  870. やちよ: そして、ホワイトクリスマスが 訪れてハッピーエンドという話よ
  871. 都 ひなの: みふゆさんも物語と同じように 叶っていた望みに気づいたから
  872. 都 ひなの: 元に戻れたってことか
  873. やちよ: まあ、憶測に過ぎないんだけどね
  874. みふゆ: …多分 やっちゃんの言う通りです
  875. みふゆ: ワタシ、幼少期は家が厳しくて 楽しいクリスマスとは無縁で…
  876. みふゆ: 友だちと、ああやって遊ぶとか やっちゃん以外は少なかったので
  877. みふゆ: みなさんとの時間が 本当に楽しくて…
  878. みふゆ: なんだか、過去から 解放された気持ちになったんです
  879. 桐野 紗枝: …そうだったんですね
  880. 由貴 真里愛: 何はともあれ 元に戻って良かったわ
  881. みふゆ: 本当に、皆さんには ご迷惑をおかけしました…
  882. 七瀬 ゆきか: え…ということは 今までの記憶はあるんですか?
  883. みふゆ: 恥ずかしながら、はっきりと…
  884. みふゆ: うぅ…思い出すとワタシ 結構恥ずかしいことしてますね…
  885. 都 ひなの: いや、意外とこっちは かなり助かってたぞ
  886. 桐野 紗枝: ええ、おかげで化学教室も 成功したわけですし
  887. 若菜 つむぎ: お子様ランチも 食べられましたから!
  888. みふゆ: ふふっ それなら少し救われます
  889. みふゆ: 楽しい時間を過ごさせてもらって 本当にありがとうございました
  890. みふゆ: (子どもの頃のワタシも)
  891. みふゆ: (きっとこんな時間を 過ごしたかったんでしょうね)
  892. みふゆ: (そう思うと なんだか切ないですし…)
  893. みふゆ: (感覚が子どもに戻ってたからか 昔のことを、嫌でも思い出す…)
  894. みふゆ: …………
  895. みふゆ: (…いえ、それよりも)
  896. みふゆ: (何か大事なことを 忘れているような…)
  897. みふゆ: (…気のせい、でしょうか)
  898. やちよ: あ、そう…忘れてたわ
  899. やちよ: クリスマスイベントの テーマについて考えないと
  900. みふゆ: そうでした…そのことも 忘れてしまっていました
  901. みふゆ: でも、その件については既に 答えが出てるんじゃないですか?
  902. やちよ: ふふ、そうね
  903. みふゆ: じゃあ、せーので 言ってみますか?
  904. やちよ: いいわよ …せーの
  905. みふゆ&やちよ: 童心に返ること
  906. みふゆ: …子どもに戻ってみたら やっぱり見えるものが変わって
  907. みふゆ: そういうのを、イベントでも 感じられたらいいのかなって
  908. やちよ: ええ、みふゆは子どもに 戻りすぎて大変だったけど
  909. みふゆ: すみません…でも、もう 戻ったので安心してください!
  910. やちよ: まあ、子どもに戻っていた頃も 今とあまり変わらなかったけどね
  911. みふゆ: ええっ!? そんなことないですよ!
  912. やちよ: あ、ただ…やたらと 積極的だった気はしたわ
  913. やちよ: 子どもの頃、あんな感じの子じゃ なかったでしょ?
  914. やちよ: もっと気弱というか 泣き虫だった気がするんだけど
  915. みふゆ: それは、感覚でしかないですけど 火の魔王の力…なのかも
  916. みふゆ: 少しだけ、火の魔王の人格に 寄っていった…というか…
  917. やちよ: え…何それ …乗っ取られかけてたってこと?
  918. みふゆ: うーん…どうなんでしょう?
  919. やちよ: ちょっと、怖いこと言わないでよ …もう、本当にみふゆなのよね?
  920. みふゆ: やっちゃんったら 怖がりすぎですよ、ふふ
  921. みふゆ: はい、ワタシは正真正銘 やっちゃんの幼馴染のみふゆです
  922. やちよ: なら、いいけど…
  923.  
  924. FILENAME: text_517920-5_yNJuw.txt
  925. 鶴乃: ありゃ、戻っちゃったんだ
  926. フェリシア: 子どもみふゆの方が おもしろかったのにな~
  927. みふゆ: あれ…もしかして大人のワタシ 不評なんですか…?
  928. 鶴乃: 冗談だよー! 戻って良かったね、みふゆ!
  929. さな: …それにしても、どうして 姿が変わってしまったんでしょう
  930. いろは: タイムカプセルを開けたら そうなっちゃったんですよね?
  931. うい: なんだか、玉手箱みたいっ
  932. やちよ: 正確に言えば、脚本を 読んでいる途中だったわ
  933. やちよ: 原因として考えられるのは 私たちの魔力を感じたことだけど
  934. みふゆ: 魔力を込めた記憶もなければ 昔のことなので、うろ覚えで…
  935. 鶴乃: あと、わたし…気になることが 他にもあるんだよね
  936. 鶴乃: みふゆが火の魔王で やちよが氷の女王だったんでしょ
  937. 鶴乃: それなら、ししょーも氷の女王に 変身しても良さそうだなって
  938. さな: 確かに…不思議ですね どうしてみふゆさんだけ…
  939. うい: うーん… クリスマスの奇跡…とか?
  940. みふゆ: そんな経験ができるのなら 7年前に来てほしかったですね
  941. ピロン♪
  942. やちよ: …あ、三穂野さんから 映画のサンプルが送られてきたわ
  943. 鶴乃: お、どんな感じ? 見たい見たーい!
  944. みふゆ: え、それって…
  945. やちよ: ―やちよ― 魔法少女フレイム、必殺技のシーンね …ほら見て、とってもいい感じよ
  946. みふゆ: ―みふゆ― なっ!?ダメですダメです! 恥ずかしいのでやめてくださいー!
  947. やちよ: ―やちよ― そうかしら? 私は、結構いいと思ったんだけど…ふふふ
  948. みふゆ: ―みふゆ― もう、やっちゃん!笑ってるじゃないですか! 意地悪はやめてください!
  949. フェリシア: …なんかあれだな アイツら全然子どもっぽいな
  950. いろは: 普段は、大人っぽくて 頼れるんだけどね、ふふ
  951. 鶴乃: あれが、幼馴染 ってやつなのかもねっ!
  952. 三穂野 せいら: 梓さん、どうやら 元に戻ったみたいですよ
  953. 三穂野 せいら: 映画の本撮影も 後日、一緒にできるそうです!
  954. 三穂野 せいら: まぁ、あのキャラをやることは 恥ずかしがってましたけど…
  955. 古町 みくら: それはよかった
  956. 古町 みくら: 三穂野に話を聞いたときは どうなるかと思ったからね
  957. 三穂野 せいら: はい、一件落着です! 水樹にも教えておいてあげないと
  958. 吉良 てまり: …………
  959. 古町 みくら: …で、吉良はずっと黙って どうかした?
  960. 吉良 てまり: …いま、七海さんに送って頂いた 劇の脚本をざっと読んだんです
  961. 古町 みくら: ああ、梓さんたちが小さい頃に 演じたってやつね
  962. 古町 みくら: それが、どうかしたの?
  963. 吉良 てまり: …なんだか、妙な違和感があって
  964. フェリシア: 今年のクリスマスは 何をサンタに頼もっかなー
  965. やちよ: こら、ちゃんと前を向いて 歩きなさい
  966. 鶴乃: そうだよ!いい子にしないと サンタさんは来ないんだからね!
  967. フェリシア: ゲッ… ちゃんといい子にして…マスヨ…
  968. うい: フェリシアさん カチコチになっちゃった…
  969. いろは: ふふ、右手と右足が 一緒に出ちゃってるよ
  970. フェリシア: だーっ! わけわかんなくなってきた!
  971. さな: ふふっ
  972. やちよ: まったく…
  973. やちよ: (…何か、ひっかかる)
  974. やちよ: …っくしゅん
  975. やちよ: …なんだか、今年の冬は 一段と寒い気がするわ…
  976. 鶴乃: ししょー、早く行こーっ!
  977. やちよ: ええ、いま行くわ
  978. やちよ: …………
  979. やちよ: …そういえば 今年はまだ雪が降っていないわね
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