If this place was another dimension​, then he might be able to kill only that place. Because it was such a different location, it was possible to perceive it as separate from normal space, so it was unlikely that the effect would reach ordinary space. However, if he killed the space that contained them, they would get caught up in it.

“Hiruko, could you make a barrier around us or something?”

“Probably, but I think Ma is better at things like that.”

“Can you do it, then, Luu?”

“Yeah!” As the girl answered, a bubble appeared around them.

“It feels like another space was made again. The inside of this bubble is separate from the outside, so nothing in the outside world can affect us here.”

In that case, it was easy even for Yogiri to comprehend​. Killing the other dimension that existed outside the bubble would be easy.

Yogiri killed Another Kingdom. Outside the bubble, fissures ran through places where there should have been nothing. Like glass breaking, cracks formed in the space. The fissures spread to the entire space in the blink of an eye. Up, down, left, and right, the whole space cracked, and with an especially loud sound, the space burst open.

“Did we make it through?” Yogiri looked around. They were back in the dim underground cave, surrounded by piles of rubble.

...

“Since you can do that, we could have made it out from anywhere, couldn’t we?” Tomochika asked.

“I thought it would be better if we found a proper exit.” Yogiri wanted to avoid killing space to the best of his ability​.

-Volume 9 pages 170 and 171

ここ が 異 空間 だ と いう なら、 そこ だけを 殺す こと は できる かも しれ ない。 これ ほどまでに 異質 な 場所 なので、 通常 の 空間 と 分け て 認識 する こと は 可能 だ し、 通常 の 空間 にまで 影響 が 及ぶ こと はなさ そう だ。 　 ただ、 自分 たち を 内包 する 空間 を 殺し て しまう と、 巻き添え は 喰らっ て しまう だろ う。 「ヒルコ。 俺 たち の 周囲 だけを バリア みたい な もの で 囲む って のは できる かな」 「で けん こと も ない けど、 そ ー ゆ ー ん は お かん の ほう が 得意 やな」 「ルー、 できる？」 「うん！」 　 ルー が 返事 を する と、 夜霧 たち は まとめ て 泡 の よう な もの に 包ま れ た。 「別 の 空間 を さらに 作っ た って 感じ やな。 この 泡 の 中 は 外 の 世界 とは 別 もん ゆ ー 感じ で、 外 の 世界 の 影響 を 直接 には 受けん よう に できる わけ や」	これ なら ば 夜霧 にも わかり やすかっ た。 　 この 泡 の 外 に ある 異 空間 を 殺せ ば いい の だ。 　 夜霧 は、 アナザーキングダム を 殺し た。 　 泡 の 外 に、 何 も ない はず の 場所 に 亀裂 が 走っ た。 　 ガラス が 割れる よう に、 空間 に ひび が 入っ た の だ。 　 その ひび は、 瞬く 間 に 空間 全体 へ 伝播 する。 　 上下 左右、 全て の 空間 が ひび割れ、 そして 派手 な 音 を 立て て 空間 が 弾け 飛ん だ。 「元 に 戻っ た のかな？」 　 夜霧 は あたり を 見回し た。 　 周囲 は 薄暗く、 岩 塊 が 山積み に なっ て いる 地下 空間 に 戻っ て い た。

...

「あんな こと が できる なら、 どこ からでも 出 られ た ん じゃ……」 「出口 が ある ん なら、 そこ から 出 た ほう が いい かと 思っ た ん だ けど な」 　 空間 を 殺す のは 極力 避け たい と 夜霧 は 思っ て い た。

-Volume 9 pages 218 and 219