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- FILENAME: text_207901-1_29AAN.txt
- 那由他: …………
- 太助: 魔法少女の存在は不自然なほど、 世間に広まらない
- 太助: 「そして、過去の歴史を調べていくと 周囲が違和感を持たないことへの疑問は さらに膨れていった」
- 太助: 「主人公となる女性の輝かしい出来事のみ語られ 魔法少女という特別な人物が 私たちの周りにいるといった真実は 個人の話として綴られるだけで消えてしまう」
- 太助: 「本を閉じて物語を終わらせるようにね」
- 那由他: ラビさんたちの行動も 強制的に終了させられたと…?
- 那由他: 魔法少女の存在を 知られないようにするために…
- 那由他: だとしたら、何に…?
- 太助: …宇宙の意思によってだよ
- 太助: 「魔法少女から得られるエネルギーがないと 宇宙はいずれ存続できなくなる それは宇宙にとっては病と同じなんだ」
- 太助: 「すると宇宙に不利益を与えようとする私たちは 宇宙にとってはがん細胞のようなものだよ 見えない力で駆逐されてもおかしくはない…」
- 那由他: (…納得できませんの)
- 那由他: (パパに対して、こんなこと 考えたくありませんが…)
- 那由他: (不幸な失敗が重なって 弱気になっているんじゃ…?)
- 那由他: …はぁ…
- 那由他: (少し歩けば、考えもまとまると 思ったのに全然ですの…)
- ラビの母: 那由他さん…?
- 那由他: あっ… ラビさんのお母様…
- ラビの母: 昨日はよく眠れた?
- 那由他: はい
- 那由他: それに、お料理もおいしくて とても素敵なお宿ですの
- ラビの母: よかった…
- ラビの母: 里見教授にも那由他さんにも お世話になっているから
- ラビの母: 昨日は、料理も 少し凝ったものにしたの
- 那由他: お世話だなんて
- 那由他: お邪魔しているのは 私たちの方ですの
- ラビの母: イジメにあっている ラビを助けるために
- ラビの母: 神浜市のお宅に 住まわせてくれているでしょう?
- 那由他: イジメ…
- 昔のアイツらと同じ目に遭う
- 那由他: アイツらってラビさん…!? いったい何をしたんですの!?
- 「無視したり圧力をかけたりする 精神的な追い込みから 実際に痛みを与える肉体的な追い込み 前に過激な人たちがいたころは あの手この手で痛みを与えた」
- くらら: 「私はあとで加入したから 詳しい話は知らないけど あなたが言っている氷室ラビって人も 陰惨なイジメを受けてたって」
- 那由他: (うちにきた理由は、 イジメが原因だったんですの?)
- ラビの母: それに、教授がいたから、 私もイジメのことを知れたのよ…
- ラビの母: しかも、それだけじゃなくて
- ラビの母: イジメの状況を見ながら 最小限の出席日数で
- ラビの母: 保健室登校ができるように 助けてくれたのも教授だったわ
- 那由他: …パパがそんなことを 全然知りませんでしたの
- ラビの母: 那由他さんのことも 紹介してくれたのよ
- ラビの母: 一度、湯国市から 距離を置いた方がいいって
- 那由他: それで私のところに…
- ラビの母: 本当におふたりには 助けられっぱなしだわ
- 那由他: いえ…! パパはともかく
- 那由他: ラビさんに助けられてるのは 私の方ですの
- 那由他: いつもおいしいご飯を 用意していただいて
- 那由他: 本当に助かっていますの!
- ラビの母: ふふ… 那由他さんといるときのラビが
- ラビの母: リラックスしている理由が わかる気がするわ
- 那由他: リラックス…?
- ラビの母: あの子にとって新しい居場所は 居心地がいいんだと思う
- ラビの母: あなたを見る目が とても穏やかだもの
- ラビの母: 本当にありがとう、那由他さん
- 那由他: そ、そんな…! こちらこそなんですの…!
- 那由他: (…でも、ラビさんたちの 事情を考えれば)
- 那由他: (私は 何もできてないんですの…)
- 那由他: (新しい居場所だなんて…)
- 那由他: …………
- 那由他: (…“新しい”居場所?)
- 那由他: (…もしかして)
- 那由他: (他のフォークロアの方たちが 神浜市に来たのは)
- 那由他: (グループの 目的のためだけじゃなくて)
- 那由他: (この町を離れる意味も あったんですの…?)
- 那由他: (故郷での居場所を 奪われてしまったから…?)
- 那由他: (そんなのって あんまりですの…)
- FILENAME: text_207901-2_29AAN.txt
- ラビの母: あっ、いけない そろそろ行かないと…
- 那由他: どこか行くところでしたの?
- ラビの母: 市街地のスーパーまで お醤油を買いに行くところよ
- ラビの母: 次に問屋さんが来るまでに なくなりそうで…
- 那由他: (…忙しそうですの)
- 那由他: (…そうだ!)
- 那由他: あの…もしよければ 私が買ってきますの
- ラビの母: えっと…気持ちはありがたいけど
- ラビの母: 大切なお客様に お願いするわけには…
- 那由他: いえ…!
- 那由他: 町に出る用事を 思いついたのでぜひ!
- 那由他: (お醤油を買いに行くついでに 昨日の方たちに会ったら)
- 那由他: (一言、 言ってやりたいですの…!)
- ラビの母: …だったら、 ラビにお願いしようかな
- ラビの母: そこに那由他さんも ついて行ってもらうってことで
- 那由他: はい! 任せてくださいですの!
- 那由他: …というわけで 買い出しに行ってきますの!
- ラビ: ダメです
- 那由他: でも、 もう引き受けてしまいましたの
- ラビ: 私が断っておきます
- 那由他: 自分の言ったことには 責任を持ちませんと…!
- ラビ: ダメなものはダメです
- 那由他: 取り付く島もなしですの…!?
- アレクサンドラ: ラビちゃんの言うことは もっともだと思いますよ…?
- 旭: 湯国市は魔法少女にとって 安全とは言えないでありますよ
- うらら: そもそも昨日 誘拐されたばっかりなんよ…
- 那由他: それもわかってますの…
- 那由他: でも、だからって
- 那由他: 私たちがコソコソする理由は ないと思うんですの…
- 那由他: あんな陰湿なやり方 許せませんし…
- 那由他: 次はうまくやってみせますの! 必ず説き伏せてみせますの!
- ラビ: …………
- アレクサンドラ: うーん… 止まってくれませんねぇ…
- うらら: 困ったんよ…
- うらら: こうなったらサーシャさんの ハープで眠らせる、とか…?
- ラビ: …あとで拗ねるだろうけど それがいいと思う
- アレクサンドラ: …あら…?
- アレクサンドラ: いません、ね…?
- ラビ: まさか…
- ラビ: …いた
- 旭: すごい行動力であります…
- アレクサンドラ: どうします…?
- ラビ: …町中で魔法を 使うわけにはいかない
- ラビ: 連れ戻すより 私たちもついていこう
- うらら: わかったんよ
- ラビ: それに、 湯国市で放置されている魔女も
- ラビ: 退治しておきたいから ちょうどいい
- アレクサンドラ: …魔法少女がいないから 魔女が増えてるみたいですしね…
- 旭: 魔女が引き起こした不幸を
- 旭: また我々のせいにされては たまらないであります…
- うらら: 次はいつ帰れるわからないし 退治しておくのは賛成なんよ
- ラビ: …那由他様
- 那由他: ――っ!?
- 那由他: バ、バレてしまいましたの…!
- 那由他: でも、戻りませんの!
- ラビ: だろうと思いました
- ラビ: なので、私たちも ついて行きます
- ラビ: いいですね?
- 那由他: …いいんですの?
- ラビ: どうせ連れ戻しても
- ラビ: 私たちの目を盗んで また出かけようとするでしょうし
- 那由他: …その通りですの…
- ラビ: では、行きましょうか
- FILENAME: text_207901-3_29AAN.txt
- 那由他: …………
- 那由他: (少しワガママだったかも しれませんの…)
- 那由他: (ラビさんたち 怒って…)
- 那由他: …………
- 那由他: (…いるわけでは なさそうですの)
- 那由他: (辺りを警戒している…?)
- 那由他: (撲滅派の方たちに 襲われるかもしれないから…?)
- 那由他: (でも、それだけではなく もの悲しさを感じますの…)
- 那由他: (望んで故郷を 離れたわけではないから)
- 那由他: (帰りたいっていう想いが きっとあるんですの…)
- ラビ: …なんでしょう、那由他様? 先ほどから視線を感じるのですが
- 那由他: あっ…えっと…
- 那由他: その…ラビさん以外の皆さんは ご実家へは顔を出しませんの?
- 那由他: 昨日はラビさんのところに 泊まってましたよね?
- アレクサンドラ: そうですねぇ 実家には連絡してないので…
- 旭: タイミングを計らないと 迷惑になるだけであります…
- アレクサンドラ: 私たちが帰ったのを 撲滅派の人たちが知れば
- アレクサンドラ: お家の周りで騒動を 起こす可能性があるんです…
- 那由他: そこまでしますの…!?
- うらら: やりかねないんよ…
- 那由他: (ますます許せませんの…)
- うらら: ウチの場合は 湯国市の青波学園から転校して
- うらら: 二木市の近くにある系列校で 寮生活をしてるから
- うらら: 急に帰って来ると 家族を驚かせてしまうんよ
- 那由他: 確かに、そういう理由が あるのかもしれませんけど…
- 那由他: 旭さんは本当にご実家に 帰らなくても大丈夫ですの?
- 那由他: 時女一族の拠点に 住まわれていたみたいですが…
- 旭: 問題ないであります
- アレクサンドラ: いまは、私と ルームシェアしてますから~♪
- 那由他: あら、そうなんですの
- 旭: 一時的に置いて もらっているだけであります
- 旭: 静香殿たちに 正体を明かした以上
- 旭: 時女一族には いられないでありますからな
- アレクサンドラ: 私は、親戚が経営している ワンルームに住んでいるので
- アレクサンドラ: ある程度は自由が利くんです
- 那由他: ワンルームでふたりは 狭くありませんの?
- アレクサンドラ: 少し狭いけど
- アレクサンドラ: ひとりよりふたりの方が 楽しいですから
- 旭: 我は住まわせてもらえるだけで ありがたいであります
- ラビ: 未成年者が家を出て
- ラビ: 別の町でひとり暮らしするのは 簡単ではありませんからね
- うらら: イジメのことがあったから 家族の理解を得られたのは…
- うらら: 不幸中の幸いかもしれないんよ…
- アレクサンドラ: 喜べませんけどね…
- 那由他: (やっぱり私は皆さんのこと 全然知らなかったんですの…)
- FILENAME: text_207901-4_29AAN.txt
- 那由他: (やっぱり私は皆さんのこと 全然知らなかったんですの…)
- ラビ: …思えば、今日まで いろいろなことがありました
- アレクサンドラ: 全ては、魔法少女の存在を 広めようとして
- アレクサンドラ: 多数の犠牲が出たことが 始まりでしたね…
- 旭: まさか、皆で神浜市に 行くことになるとは
- 旭: 思いもしなかったであります
- 那由他: ラビさんたちも 他のグループの方と同じように
- 那由他: 目的があって神浜市に いるということですの…?
- ラビ: そうですね…
- ラビ: 昨日も話しましたが…
- ラビ: 私たちは、多くの犠牲を出した後 ある仮説に至ったんです…
- 旭: 我々が宇宙の意志によって コントロールされているなら
- 旭: 何をしても無意味…
- アレクサンドラ: 魔法少女には救われる道はなく あがけばあがくほど不幸になる…
- アレクサンドラ: 諦めることだけが
- アレクサンドラ: 私たちにできる 唯一のことだ、って…
- 那由他: パパが言っていた仮説ですの
- うらら: そんなときに キュゥべえが現れたんよ…
- うらら: 神浜市で魔法少女の存在を 広める動きがあるから
- うらら: 教授の仮説を検証したいなら 神浜市に行けばいいって…
- 那由他: 魔法少女の存在を 広めようとすると
- 那由他: 宇宙に排除される…
- 那由他: パパの仮説を検証することが 皆さんの目的ですの?
- アレクサンドラ: …………
- ラビ: …現状はそうですね
- 那由他: (現状は…? 引っかかる言い方ですの…)
- ラビ: 傍観者として、 神浜市の動きを注視しています
- 旭: そのために各グループに 潜入していたでありますよ
- 旭: 我は時女一族の血を 引いていたので時女一族に
- うらら: ウチは二木市の近くに 系列校があったから
- うらら: 二木市の魔法少女として
- うらら: プロミストブラッドに 潜り込んだんよ
- アレクサンドラ: ネオマギウスはちょっと特殊で…
- アレクサンドラ: 当初はマギウスの翼にいた人の 視点で様子を見たかったんですが
- アレクサンドラ: 潜入したときは、まだ 組織として成立していなくて…
- アレクサンドラ: それでも、 力になってくれそうな人を探して
- アレクサンドラ: チームを大きくしたんです
- 那由他: サーシャさんの 力添えがあったんですね…
- アレクサンドラ: ただ、あのときは…
- アレクサンドラ: ネオマギウスがここまで 過激になるとは思いませんでした
- アレクサンドラ: まさか、ひめちゃんが あそこまでやるなんて…
- ラビ: サーシャのせいじゃない
- 旭: 我は、そうなること自体に 作為的なものを感じるであります
- うらら: …ウチも なるべくしてなった気がするんよ
- 那由他: (…なんだか 距離を感じますの…)
- 那由他: (避けられているわけでもなく 同じ場所にいるのに…)
- 那由他: (私だけ 別のところにいるような…)
- 那由他: …………
- ラビ: …どうかしましたか? 急に元気がないようですが…
- 那由他: そんなことは…
- 那由他: (あるんですの…)
- 那由他: …少し疎外感を覚えてしまって
- ラビ: 疎外感…?
- 那由他: ラビさんたちの間にある空気は なんというか独特で…
- 那由他: 立ち入ってはいけない…
- 那由他: いえ、簡単には 立ち入れないものがありますの…
- ラビ: …………
- ラビ: …私たちには那由他様と違って 希望がないからですよ
- 那由他: 希望が…?
- 那由他: 希望があると皆さんと もっと近づくことはできない…?
- ラビ: …そうですね 私たちは諦念で繋がっている
- ラビ: もし、私たちの…
- ラビ: 午前0時のフォークロアの 仲間になりたいのなら…
- ラビ: 那由他様も “希望”を諦めてください
- 那由他: …!
- みんな: …………
- 那由他: (…私は…………)
- 那由他: (…答えられませんの)
- アレクサンドラ: …ラビちゃん そろそろ町に入ります
- ラビ: …わかってる 全員、気を引き締めて
- 那由他: (また空気が重く…)
- 那由他: (私も気を引き締めた方が よさそうですの…)
- FILENAME: text_207902-1_1pjhe.txt
- ありがとうございました!
- 那由他: …お醤油は無事買えましたの
- ラビ: 那由他様、この後ですが…
- くらら: まだ湯国市にいたのね…
- くらら: やっぱり何か 企んでいるんでしょう?
- 那由他: あれは、撲滅派の…!
- アレクサンドラ: …できれば 会いたくありませんでしたが…
- ラビ: 町での用事は終わった 早くこの場を離れよう
- 旭: そうでありますな 言い争っても不毛であります
- うらら: 言葉だけで済まなくなったら 困るんよ…
- 那由他: (せっかく会えましたし…)
- 那由他: (ここは私がびしっと 言ってやりますの)
- 那由他: (どんな理由があったとしても)
- 那由他: (誰かを傷つけていい理由には ならないんですの…!)
- ラビ: 那由他様!?
- 那由他: 誤解があるようなので 改めてご説明しますの
- 那由他: 魔法少女は決して
- 那由他: 人々を傷つける存在では ありませんの
- くらら: 誤解もなにも…
- くらら: 何十人も死んだのよ 魔法少女のせいで!
- 那由他: それはラビさんたちの 意志ではありません…!
- 那由他: 湯国市で事故や事件が 増えているというなら
- 那由他: それも魔法少女のせいでは ないんですの!
- 那由他: 昨日も言ったように
- 那由他: 魔女を退治する魔法少女が いなくなったから
- 那由他: 天敵がいなくなった魔女が 暴れているんですの!
- くらら: それを信じた人たちは死んだわ
- くらら: 精神を壊された学生たちのことは どう言い訳するつもり?
- くらら: あのとき、私たちは だまし討ちをされたのよ!
- 那由他: それは違いますの!
- ラビ: …那由他様 もうやめてください
- 那由他: でも…
- ラビ: 帰りましょう
- くらら: そして二度と湯国市に現れないで
- くらら: 次に来たときは 大地のゆりかごも無事じゃないわ
- 那由他: なっ!
- ラビ: 私が罰を受ける分には構わない
- ラビ: でも、一線を越えるなら…
- くらら: 約束を守ればいいだけのことよ
- ラビ: …行きましょう、那由他様
- 那由他: …………
- FILENAME: text_207902-2_1pjhe.txt
- 那由他: …………
- ラビ: 引いてくれて ありがとうございます
- 那由他: …いえ 私は何もできなかったんですの
- 那由他: (納得はできませんでしたが…)
- 那由他: (あのまま対話を 続けようとしても無駄なことは)
- 那由他: (私でもわかりましたの…)
- 「無視したり圧力をかけたりする 精神的な追い込みから 実際に痛みを与える肉体的な追い込み 前に過激な人たちがいたころは あの手この手で痛みを与えた」
- くらら: 「私はあとで加入したから 詳しい話は知らないけど あなたが言っている氷室ラビって人も 陰惨なイジメを受けてたって」
- 那由他: (振るった暴力を 誇らしげに語る人たち…)
- 那由他: (ある意味魔女より悪質で 救いようがないんですの…)
- 那由他: (なのに…)
- 那由他: (ラビさんたちは 暴力を無抵抗で受け入れる)
- 那由他: (ラビさんたちが言ったように)
- 那由他: (湯国市で起こったことに 責任があるとしても…)
- 那由他: (イジメを受け入れるなんて よくありませんの…)
- 那由他: …………
- 那由他: (もやもやしますの…)
- 那由他: (ラビさんたちに そこまでさせる諦念とは何…?)
- ラビ: …納得できませんか?
- 那由他: …はい
- 那由他: ここまでされて 黙っている必要はありませんの…
- ラビ: それはきっと…
- ラビ: 具体的に湯国市で起こったことを 知らないからでしょう
- 那由他: えっ…? そういえば、そうですの…
- 那由他: (事故が起きて、魔法少女の 排除に繋がったとしか)
- 那由他: (聞いてないんですの…)
- ラビ: …では、 帰る前に回ってみますか?
- 那由他: もしかして、 事故が起こったところを…?
- 那由他: 嫌ではありませんの?
- ラビ: それで納得していただけるなら 構いません
- アレクサンドラ: 私たちが恨まれる理由も 私たちが希望を捨てた意味も
- アレクサンドラ: 理解できるかもしれません…
- うらら: うん…ウチも構わないんよ
- 旭: 知ってもらうには それが一番でしょうな…
- 那由他: …………
- 那由他: では、お願いしますの
- ラビ: 始まりはここがいいでしょう
- ラビ: 魔女を倒せなかったことが原因で 最初の爆発事故は起きました…
- アレクサンドラ: そして、たくさんの人が 亡くなり傷ついたんです…
- 旭: 我の友人もこの場所で 亡くなったであります…
- 黒田: 抱えてたらわかる… 肌で感じるよ…灰谷の状態は…
- 旭: っ…
- 黒田: なんでだ、どうしてだ… なぁ三浦…なんで殺したんだ…!!
- 旭: その友人は 我が魔法少女だと知っていて
- 旭: 我はだからこそ友人のことを 守る約束をしていたであります
- 旭: 我はウソつきであります…
- 那由他: …………
- ラビ: …そして、魔法少女が 魔女になることを知られると
- ラビ: 魔法少女も人に呪いを 振りまく存在だと思われました
- アレクサンドラ: 魔法少女と魔女が混同され
- アレクサンドラ: 人々に危害を加える存在だと 信じる人たちは撲滅派を名乗り
- アレクサンドラ: 魔法少女の排除に 乗り出したんです…
- ラビ: ですが、私たちを信じてくれる 人たちの助けもあって
- ラビ: 魔法少女が人々を守る存在だと
- ラビ: 認識を改めてもらえるように なりました
- アレクサンドラ: ここでは、撲滅派との 和解が行われるはずでした…
- ラビ: …無事に魔女を退治し
- ラビ: 魔法少女が魔女であるという 誤解も解いて…
- ラビ: 魔法少女は人々のために 戦っている存在だと
- ラビ: 彼らの認識が 改められようとしたとき
- 旭: そう、我々で魔女の被害を受けた 撲滅派のみんなを
- 旭: 癒やすのでありますよ
- アレクサンドラ: まずは、私の奏でる音色で リラックスしてください
- ラビ: 再び事件は起きてしまいました
- 旭: 不慮の事故が発生したことが 原因で、我々3人の魔法が影響し
- 旭: 手を取るはずだった 撲滅派の人々の精神を
- 旭: 破壊してしまったであります…
- ラビ: ―ラビ― まだ、まだ増えてる…
- アレクサンドラ: ―アレクサンドラ― 旭ちゃんが呼べるのは死んだ人たちだけじゃ
- 旭: ―旭― 間違い無くそうであります…!
- ラビ: ―ラビ― 早く止めないと…!
- ラビ: ―ラビ― 普通の人は、心と体のどちらが壊れても おかしくない!
- 旭: ―旭― しかし、どうやって止めれば…!
- アレクサンドラ: ―アレクサンドラ― 擁護派の人たちの姿も増えてる…
- ラビ: ―ラビ― まさか…これは…!
- うらら: ウチはその不慮の事故が 起こった現場にいたんよ…
- 「生存者確認!早く下に担架を下ろして!」
- 「救急車来たから早く! 第1順位の子から乗せていくから!」
- 「何やってんの、それ黒でしょ!」
- 太助: 今度こそ宇宙の意思なんてものは 信じずに済むと思っていたのに…
- うらら: それがバスの炎上事故…
- うらら: まだ魔法少女じゃなかったウチは この事故に巻き込まれて
- うらら: 瀕死だったくらら…
- うらら: 一緒に大道芸をしていた相方を 願いで助けたんだけど…
- うらら: 彼女だけ助けたことで 恨みを買ったんよ…
- うらら: …元々、考えなしなウチのこと 嫌ってたのもあるみたいだけど…
- 那由他: そんな…助けたのに…
- アレクサンドラ: 魔女は退治していたので
- アレクサンドラ: なぜこのふたつの出来事が 起こったのかはわかりません…
- ラビ: …結果的に私たちは
- ラビ: 自分たちの手で人々に 害を与える状況を作ってしまい
- ラビ: 不慮の事故で 希望を打ち砕かれたんです
- 那由他: そんな…
- 旭: それこそ我々には 宇宙の意志に思えたであります…
- うらら: だからこそ、希望が持てなくなり 諦念を抱いたんよ…
- FILENAME: text_207902-3_1pjhe.txt
- 那由他: …………
- 那由他: (うっ…私が… 泣くところではないんですの…)
- 那由他: (でも…あまりにも痛い…)
- 那由他: (話を聞いているだけで… 痛くて、苦しい…)
- 那由他: (…………ああ、 だからこその諦念、なんですの)
- 那由他: (ラビさんたちはこれ以上 どう立ち向かえばいいのか)
- 那由他: (わからなかった…)
- 那由他: (だから、諦めて 現状を受け入れることしか…)
- 那由他: (難しい理屈はわかりませんが 灯花ならきっと…)
- 灯花: それは自己防衛の一種だねー
- 灯花: ほにゃららっていう心理作用で
- 灯花: こういう場合は なんとかかんとかなんだよー
- 那由他: …うっ…
- 那由他: (ここで笑顔は卑怯ですの…)
- 那由他: (灯花も… どうして…)
- ラビ: …!
- ラビ: …那由他様、申し訳ありません
- ラビ: 楽しい話では ありませんでしたね…
- 那由他: …あ、いえ… そうではないんですの…
- 那由他: …………
- 那由他: (灯花は、 『作戦の第1段階は成功』)
- 那由他: (みたいな話をしていましたが)
- 那由他: (あの出来事も宇宙の意志による 自爆みたいなものだったら…)
- 那由他: (あまりにも虚しいんですの…)
- 那由他: …………
- 那由他: (…これが、ラビさんたちの言う “諦念”…?)
- 那由他: (…ああ、そうですの 先ほど…)
- 那由他: (避けられているわけでもなく 同じ場所にいるのに…)
- 那由他: (私だけ 別のところにいるような…)
- 那由他: (そう感じたのは 4人を繋げる諦念を感じたから)
- 那由他: (私が持ち合わせていないもので 繋がっているから…)
- 那由他: (入り込めないと感じた…)
- アレクサンドラ: よければハンカチ、 使ってください
- 那由他: …ありがとうございます
- 旭: 先ほど買ったお茶があるので よければ飲むであります
- うらら: じゃあ、ウチは… えっと…大道芸くらいしか…
- 那由他: お気遣いなく…! 皆さんのせいではないんですの…
- 那由他: (過去と向き合うことになった 皆さんの方が辛いはずなのに)
- 那由他: (こんなときでも 気遣ってくれる…)
- 那由他: (優しい人たちですの…)
- 那由他: (だからこそ もっと仲良くなりたい…)
- 那由他: (仲間になりたい)
- 那由他: (でも…)
- 那由他: (ラビさんたちみたいに 諦念を受け入れるのは…)
- 那由他: (無理ですの…)
- 那由他: (むしろ、ラビさんたちから 諦念を消し去りたい…)
- 那由他: (そう思ってしまいますの…)
- FILENAME: text_207902-4_1pjhe.txt
- 那由他: ――っ!?
- 那由他: 魔女の気配!
- アレクサンドラ: 私たちの出番ですね
- 旭: 一緒に戦うのは 久しぶりでありますな
- うらら: 他のグループに潜入してたから ちょっと変な感じがするんよ
- 那由他: …倒しに行くんですの?
- ラビ: それが魔法少女の使命ですから
- ラビ: …那由他様はここで 待っていても構いませんよ
- 那由他: …………
- 那由他: (魔女退治は魔法少女の使命)
- 那由他: (グリーフシードも必要ですし)
- 那由他: (一般の方々を 助けることにもなりますの…)
- 那由他: (でも…)
- 那由他: (先ほどのことがあった ばかりなのに…)
- 那由他: (ラビさんたちは 迷わず戦いに挑むんですの…)
- 那由他: (命がけの戦いに…)
- 那由他: …………
- 那由他: 私も参りますの!
- アレクサンドラ: ふぅ…大した魔女じゃなくて よかったです
- 旭: 久しぶりの連携もうまくいって 何よりであります
- うらら: ウチ、どうだったんよ? 少しは成長したと思うんよ
- ラビ: 確かに成長していた
- ラビ: 前より余裕ができて 周りが見えるようになってる
- 那由他: …………
- ラビ: このまま、撲滅派に 見つからないよう町を巡って
- ラビ: 魔女を狩ろうと思うのですが 構いませんか?
- 那由他: えっ…?
- 旭: またしばらく 帰れないでありますからな
- アレクサンドラ: 魔女の被害も 増えているみたいなので
- アレクサンドラ: 倒しておきたいんです
- 那由他: 私は、構いませんの…
- うらら: じゃあ、行くんよ!
- 那由他: (…またもやもやしますの)
- 那由他: (ラビさんたちのことを 知れば知るほど…)
- 那由他: (どうすればいいのか わからなくなるんですの…)
- 那由他: (希望を捨てることは 本当に正しいんですの…?)
- FILENAME: text_207903-1_aFqEL.txt
- 那由他: ただいま戻りましたの
- ラビの母: おかえりなさい
- 那由他: こちら、お醤油ですの
- ラビの母: ありがとう 重くはなかった?
- 那由他: はい、大丈夫ですの!
- ラビ: 別の銘柄のお醤油を買おうと していたから訂正しておいた
- 那由他: それは…その… パッケージが似ていて…
- ラビ: ついでになくなりそうだった 日用品もいくつか買ってきた
- ラビの母: そういえば… ありがとう、ラビ
- ラビ: うん
- 那由他: (ラビさんのお母様は)
- 那由他: (私といるとラビさんが リラックスして見える)
- 那由他: (…と、仰っていましたが…)
- 那由他: (お母様と話しているときも リラックスして見えますの)
- 那由他: ごちそうさまでした
- アレクサンドラ: ここのお料理は 何度食べてもおいしいですね
- 旭: 野菜が格別でありますな
- うらら: 旭さんが狩った獲物と このお野菜をあわせたら
- うらら: すごいものができそうなんよ!
- 旭: ふむ… どちらも新鮮でありますからな
- ラビ: 今度やってみよう
- 那由他: …………
- ラビ: 那由他様 私は片づけがあるので外します
- 那由他: でしたら、手伝うんですの!
- ラビ: 片づけることが増えそうなので 結構です
- 那由他: うぅ…反論できませんの…
- アレクサンドラ: その間どうしましょう? カードゲームでもしますか?
- 那由他: …いえ、少し歩いてくるんですの
- うらら: だったら、ウチらも行くんよ
- 那由他: 大丈夫ですの 遠くには行きませんし
- 那由他: 考えたいことがあるので…
- ラビ: …わかりました 何かあったら呼んでください
- 那由他: (遠くに人の声が聞こえるけど 静か、ですの…)
- 那由他: (もう少ししたら 灯りも落ちて星がよく見えそう)
- 那由他: (…これがラビさんが 生まれ育った町)
- 那由他: (そして…)
- 旭: 実際に我らは多くを殺し、 多くを廃人にした
- 旭: 本来なら生きて故郷の境を 跨いではいけないでありますよ…
- 那由他: (本来なら 帰れないという場所…)
- 那由他: (それだけの悲劇が起きた場所)
- 那由他: (でも、その責任は…)
- 那由他: (ラビさんたちが 負うべきものなんですの…?)
- 那由他: (何もかもを諦めて 無抵抗でいるべきですの?)
- 那由他: (私はそうは思わないんですの)
- 那由他: (だって…)
- 那由他: (家族や友人といるときは 魔法少女ではない方たちと同じ)
- 那由他: (普通の女の子ですの…)
- 那由他: (魔法少女というだけで “希望”を見いだせないのは…)
- ラビ: 那由他様
- 那由他: ラビさん…
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- ラビ: 那由他様
- 那由他: ラビさん…
- ラビ: そろそろ戻らないと 風邪をひきますよ
- 那由他: …………
- ラビ: …そうですね 私たちは諦念で繋がっている
- ラビ: もし、私たちの…
- ラビ: 午前0時のフォークロアの 仲間になりたいのなら…
- ラビ: 那由他様も “希望”を諦めてください
- 那由他: ラビさん、 私、諦められませんの
- ラビ: …?
- 那由他: 私は、 “希望”を諦められませんの
- ラビ: …ああ 昼間の話ですね
- 那由他: はい…
- 那由他: (ラビさんたちは きっと自分を守るため…)
- 那由他: (どうにもできない現実を 受け入れるために)
- 那由他: (諦念に染まった…)
- 那由他: (それしかなかった…)
- 那由他: (でも、私は…)
- 那由他: 撲滅派の方たちとの関係改善も
- 那由他: 魔法少女が救われる道も 諦められませんの
- ラビ: …………
- 那由他: だって、どうしても
- 那由他: ラビさんたちにも救われて欲しい って思ってしまうから…
- ラビ: 私たちに…?
- 那由他: フォークロアの皆さんは
- 那由他: どんなにひどい扱いを受けても やり返さず
- 那由他: 人々を守る使命を忘れない… そんな優しい人たちですの
- 那由他: それに…
- 那由他: だって私やみかげさんと過ごした 日々は全部ウソでしょう?
- 那由他: 本当の姉みたいで友だちみたいで 私、嬉しかったのに…
- 那由他: 全部、私の思い違いなんですの…
- ラビ: 勘違いしないで欲しいのは 私から那由他様への想いについてです
- ラビ: 騙していたとはいえ あくまで隠し事をしていた部分だけが 偽りの私です
- ラビ: これまで共に生活をして過ごしていた時間 その9割9分9厘は 偽りではなく真実の私ですので
- ラビ: 何卒、何もなかった幻の時間だったとは 思わないで頂きたいです
- ラビ: また那由他様にラザニアを作れるのを 楽しみにしております
- 那由他: ラビさんとみかげさんと 一緒に過ごした時間は…
- 那由他: 私にとっても本物でしたの
- ラビ: 那由他様…
- 那由他: 大切な人の幸せを願わないなんて 私には無理ですの!
- ラビ: …………
- 那由他: パパがなんと言おうと 歴史が何を物語っていようと
- 那由他: これまで不可能だったとしても…
- 那由他: そんなもの私が 捻じ曲げてやりますの!
- 那由他: それで、皆さんが救われる未来を 手に入れてみせますの!
- ラビ: …それが、那由他様の結論ですか
- 那由他: はい だから、一緒にはいけませんの
- 那由他: …こんな私を 愚かしく思いますか…?
- ラビ: …………
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- 那由他: …こんな私を 愚かしく思いますか…?
- ラビ: …………
- ラビ: いまはただ…
- ラビ: 那由他様が出した結論を 受け止めることしかできません
- 那由他: …………
- 那由他: …ひとつだけ 私も聞きたいことがありますの
- ラビ: なんでしょう?
- 那由他: ラビさんは…
- 那由他: 本当にひとかけらの希望も 抱いてはいませんの…?
- ラビ: …………
- ラビ: …部屋に戻りましょう
- ラビ: 明日は神浜市へ帰るのですから 早く寝た方がいいですよ
- 那由他: あっ…
- 那由他: ………… …………
- 那由他: お世話になりましたの
- ラビの母: またいつでも来てね
- 那由他: はい
- 那由他: (次、来るときは)
- 那由他: (ラビさんたちが堂々と 帰れるように…)
- 那由他: …………
- 那由他: (見られてますの…)
- 那由他: (でも 手を出してくる気配はない…?)
- ラビ: 帰るところだと わかっているんでしょう
- ラビ: さほど心配する必要はありません
- 那由他: …わかりましたの
- 那由他: (いつかこの人たちとも 和解を…)
- 那由他: …………
- 那由他: (私がへこんでいては ダメですの…!)
- 那由他: (私には“希望”がある)
- 那由他: (この胸に灯った希望は まだ消せないのだから…)
- 那由他: (ここからまた頑張るんですの)
- 那由他: (魔法少女が 救われる未来が来るように…)
- 那由他: 帰りましょう、神浜市へ…!
- ラビ: …………
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- 那由他: すぅ…すぅ…
- ラビ: (よく寝ている… さすがに疲れたみたい)
- ラビ: …………
- ラビ: (結局、那由他は “希望”を捨てられなかった)
- ラビ: (諦念を 受け入れてはくれなかった)
- ラビ: …私たちと彼女は違う
- ラビ: (同じところには立てない)
- ラビ: (…それは 歓迎すべきことではない)
- ラビ: (そのはずなのに…)
- 那由他: んん~…間食は… その…してないですの…
- 那由他: お夕飯抜きは嫌ですの~…
- ラビ: …………ふっ…
- ラビ: (この方には)
- ラビ: (このままでいてほしいと 思ってしまう自分がいる)
- 那由他: 本当にひとかけらの希望も 抱いてはいませんの…?
- ラビ: …………
- ラビ: (あの問いには どう答えればよかったのだろう)
- ラビ: (私にとって“希望”とは…)
- ラビ: …………
- ラビ: (わからない もうわからなくなってしまった)
- ラビ: (何を希望と呼べばいいのかさえ わからない…)
- ラビ: (私たちに残されているのは…)
- ラビ: (傍観者として)
- ラビ: (魔法少女が救われようとする 行為そのものが)
- ラビ: (宇宙という大きな意志によって 潰されてしまうのか)
- ラビ: (観測することだけ…)
- ラビ: (潜入先のグループのために 動くことを止めなかったのは)
- ラビ: (その些細な行為も)
- ラビ: (結局、大きな意志の前では 無に帰すと思っているから)
- ラビ: (里見灯花と柊ねむだけは)
- ラビ: (悲惨な結果をもたらしそうで 警戒はしていたけれど…)
- ラビ: …………
- ラビ: (藍家ひめなも もっと警戒しておくべきだった)
- ラビ: (ここまでの動きをみせるとは 予想外…)
- ラビ: (あのふたり同様 止めたかったけど)
- ラビ: (4人しかいない 私たちにはそんな力はない…)
- ラビ: (できることはやっぱり 見守ることだけ…)
- ラビ: (その結果、神浜市で湯国市と 同じことが起こるなら…)
- ラビ: (魔法少女たちを 滅ぼさなければならない)
- ラビ: (それが唯一の 救いとなるはずだから…)
- ラビ: (そのとき、那由他 あなたは…)
- ラビ: (きっと私たちを軽蔑する)
- ラビ: …………
- ラビ: (それは、少し…)
- ラビ: (嫌だ)
- ラビ: (…なんて 私が感じていいことではない)
- 「まもなく新西中央駅 新西中央でございます」
- ラビ: (…神浜市)
- ラビ: (この騒動の行く末は…)
- ラビ: …………
- ラビ: 那由他様、起きてください 神浜市に着きますよ
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