私は童顔に加えて身長も１４６センチと小さく、よく周囲から子ども扱いされます。「小学生？」と聞かれて、「もう高校生です」と言ったらびっくりされることが多いです。

    「ＡＫＢ４８グループ　世の中って…」バックナンバー

　ＡＫＢ４８に入った時は、「童顔」とか「小学生」と言われるのが嫌で、大人っぽく見られたいと思っていました。でも劇場公演に出始めて少したった時、ファンの方から「身長が低いから目立つね」と声をかけていただきました。大きくなってみんなと同じぐらいの身長になるよりは、今のままの方がいいんじゃないかなって考えが変わりました。

　大人になっても若く見られるかもしれないし、見た目が子どもっぽいのは得かな、とポジティブに考えられるようになりました。コンプレックスだった童顔、丸顔、低身長は、今は自分の強みだと思っています。

　ログイン前の続き私はもともとＡＫＢ４８ファンでした。総監督の横山由依さんを推していて握手会にも行きましたし、劇場公演に通ううちにチーム４キャプテンの村山彩希（ゆいり）さんのことが大好きになりました。もう、全部が光って見えました。キラキラ輝いているメンバーさんたちを見て、私もそこに立ちたいなと思うようになりました。ドラフト会議で第１志望のチーム４から指名を受けた時は、願いがかなったとすごくうれしかったです。

　メンバーになれたのは今でも夢みたいです。先日、彩希さんと一緒に公演に出演させていただいたのですが、休憩時間にふと客席を見て１人で勝手に感慨にふけっていました。前までは自分は客席にいたんだなぁ、今は憧れの彩希さんと同じところにいるってすごいなぁって。

　ただ、ファンとして見ていたのと、実際やってみるのはなかなか違って大変です。何げなく見ていたことをこんな風にやっていたんだとメンバーさんを改めて尊敬しました。今の私の課題はダンスで、手足がしっかり伸びきらないところがあります。身長が小さいからこそ、動きを大きく見せるためにしっかり踊らないといけません。自宅の鏡の前でダンスを踊る時にゆっくり踊ってみて、この時に手が伸びきっていないんだなと一つ一つ確認しながら練習するようにしています。まだ成果は実感できていませんが、しっかりやりたいです。

　そして今後はもっともっと劇場公演に出演したいです。今まで初日メンバーに選ばれたことがなく、出演回数も他の同期に比べると少ないです。ダンスの課題も克服できていない今はまだ自分が納得いくパフォーマンスができていなくて、「出演したい！」と堂々と言える立場にないと思っています。遅れている分、コツコツ真面目に頑張って、胸を張って「出たいです」と言えるようになりたいです。

　そして、元ファンだからこそ劇場が原点の気持ちでこれからも頑張りたいです。ファンとして劇場公演に何度も通ったメンバーは少ないと思うので、ファンの方の気持ちは他のメンバーよりも分かるのかなと思います。歌っている時やＭＣで話している時、マイクを持っているメンバーに注目が集まりますが、後ろで楽しくじゃれ合っていたり盛り上げたりしているメンバーにもファンの方は注目しています。だから私も、後ろにいる時やマイクを持っていない時も客席からの視線を意識しているようにします。