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Closing and Opening Symposium ~Summarizing Arc 2~ JP Text

Sep 5th, 2022 (edited)
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  2. かごめ: うーん、どうしよう…
  3. アルちゃん: <かごめちゃん、どうしたの?>
  4. かごめ: これまで取材してきた内容を 整理しようと思ったら
  5. かごめ: 思ったよりも複雑で…
  6. かごめ: 出来事に合わせてルーズリーフを ファイリングしたり
  7. かごめ: あとで見やすくしたつもり だったんだけどなぁ…
  8. アルちゃん: <全部出してみると すごい量になってたんだね>
  9. かごめ: うん…それにね…
  10. かごめ: 令さんのマネで撮影してきた 写真や動画を
  11. かごめ: 文章のどこに挿入するのが 効果的かって考えると
  12. かごめ: 余計に複雑になっちゃって…
  13. アルちゃん: <まずは時系列に合わせたりして 整理する必要がありそうだね>
  14. ピロン♪
  15. かごめ: 取材をして記録してきた魔法少女たちの歩み
  16. かごめ: それをどうやって整理しようかと 頭を悩ませている私のところに 灯花ちゃんから一通のメッセージが届いた
  17. 灯花: ★灯花ちゃんの自動送信メッセージ★ 資料のまとめ方で悩んでいる佐鳥かごめに すっごくいいニュースだよ!
  18. 灯花: なんと、佐鳥かごめをサポートするために 今まで積み重ねてきたAIに関する知識を駆使して 新しいシステムを作っちゃいました
  19. 灯花: 使い方はサルでもわかるぐらいカンタン!
  20. 灯花: 「テキスト」「写真」「動画」を取り込めば プログラムが自動で処理してくれて 内容をきれいに並べてくれるんだよ
  21. 灯花: さらに! 登場人物のAIが当時の出来事を経験したみたいに 内容を説明してくれる
  22. 灯花: 普段関わってる魔法少女の性格は 十分に学習してるはずだから 良ければお試しで使ってみてね!
  23. 灯花: 魔法少女のために頑張る佐鳥かごめへの ささやかなプレゼントでした! じゃあ、またねー!
  24. 灯花: ※記憶として取り込むようにしたけど  他人事としてしゃべったりして  ブレてるところは開発中だから許してねー
  25. かごめ: …………
  26. かごめ: (それで、実際に取り込んだけど 本当にまとめてくれるのかな?)
  27. かごめ: …………何も起きないけど…
  28. かごめ: ――っ!?
  29. かごめ: な、なに…?
  30. アルちゃん: <かごめちゃん、見て! モニターに人が映ってるよ…?>
  31. かごめ: え…?
  32. かごめ: これ、もしかして、 AIで作られたいろはさん…!?
  33. かごめ: 他のみんなも出てきた…
  34. いろは: あの、私たちがたどった記録を 共有してくれてありがとう
  35. いろは: プログラムの指示に従うと
  36. いろは: 私たちは今もらった資料を 自分の中に取り込んで
  37. いろは: これから、振り返りをしていく 必要があるみたい
  38. いろは: ただ、うまく処理できてるか 不安だから
  39. いろは: 少し間違ってたりしていても 許してくれると嬉しいな
  40. いろは: 他のみんなはどうかな? これまでのことって話せそう?
  41. やちよ: ええ、一応もらった資料は 頭の中に入ったわ
  42. やちよ: 私たち、なんだかずいぶんと 大変な日々を送ってたのね
  43. フェリシア: 複雑すぎて オレは説明できるか不安だぞ…
  44. 鶴乃: 時系列の整理がやっぱり しんどそうだもんね
  45. さな: それに、私自身が歩んだときの 感情を本当に再現できるか…
  46. 鶴乃: それでも資料はこれだけだから 今はやるっきゃないよね
  47. さな: そうですね…
  48. うい: ねえ、お姉ちゃん
  49. うい: 他にも登場する人たちを 呼んでもいい?
  50. いろは: うん、お願い
  51. うい: みんなーーー!
  52. うい: これからわたしたちが歩んだ道を 振り返るみたいだよー!
  53. かごめ: すごい…
  54. かごめ: 十七夜さんにみたまさんに プロミストブラッドの人も…
  55. かごめ: あっ、時女一族に ネオマギウスのみんなも出てきた
  56. アルちゃん: <どんどん舞台に人が あふれてきてるよ…!>
  57. いろはの声: 「それじゃあ、私たちの物語を組み直すと 11章に分割されるみたいだから これから章毎にトピックをまとめつつ みんなでざっくばらんに話してみるね」
  58. かごめ: あ、もう始まるみたい!
  59.  
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  61. 1章
  62. 灯花: はーい!
  63. 灯花: というわけで、ここからは、 わたくしが進行をしていくよー!
  64. 灯花: …わたくしはしたくないけど そうプログラムされてるからね…
  65. ねむ: 僕達を縛りつけるなんて 祟ってやりたい気持ちになるよ
  66. 灯花: ただでさえ、わたくしたちの 機嫌が悪いんだから
  67. 灯花: ここに集まったみんなは ちゃんと資料を頭の中に入れてね
  68. ねむ: では、早く終わらせるために さっそく振り返りを始めようか
  69. 灯花: まずは、 1章目のトピックを紹介するよ
  70. 灯花: はい、みんなわかったよね? じゃあ、次は2章にいくよー?
  71. うい: ええっ!?ちょっと待って! それは早いよ!
  72. 灯花: えー…これだけで 十分わかる気がするけど…
  73. ねむ: ういからの物言いなら、 僕達は聞くしかないよ、灯花
  74. 灯花: しかたないにゃー
  75. 灯花: じゃあ、当時の様子を再現した データをフォルダに格納するから
  76. 灯花: あとはみんなで自由に表示して 当時を振り返ってね
  77. ねむ: 役割の放棄が早い ただ、気持ちは理解するよ
  78. いろは: もう、嫌なことには ふたりとも無責任なんだから…
  79. うい: あ、でもお姉ちゃん
  80. うい: 一番上にあるデータって 最初に説明しやすいものかも
  81. いろは: あ、もらった資料でも最初の内容 すごく懐かしく感じるね
  82. 鶴乃: わたしたちが初めて キモチに会ったときのやつだよ!
  83. やちよ: この時は、謎のグループが現れて 急に緊張感が走ったのよね
  84. フェリシア: 鬼のヤツに動物とか言われて 思いっきり殴られるし
  85. フェリシア: クッソ痛かったんだからな!
  86. 結菜: あの頃は、あなたたちを殺す気で 戦っていたからねぇ
  87. さな: 襲われていたのは私たちだけじゃ なかったですからね…
  88. はぐむ: プロミストブラッドの人って 最初は容赦がなかった分
  89. はぐむ: 背負ってる罪も多そうですよね
  90. 時雨: 実際にぼくは、 今でも少し恨んでるからね
  91. 時雨: 知らないうちにネオマギウスの 仲間が殺されてたし…
  92. 結菜: …ごめんなさぃ 忘れたわけじゃないのよぉ
  93. ひかる: まあ、地獄に落ちる前提で ひかるたちは戦ってたっすからね
  94. 樹里: 怒りも蓄えて尖ってた時期だから ブレーキもかからなかった
  95. 樹里: 実際に樹里サマも思いっきり ウェルダンにしちまったからな…
  96. 御園 かりん: アリナ先輩を捜してただけで マギウスの関係者だと思われて…
  97. 御園 かりん: それだけでも怖かったのに かえでちゃんを守ろうとしたら…
  98. かえで: ふゆぅ…ごめんねぇ…
  99. 樹里: あれは急に割って入るから マジで止まれなかったんだよ…
  100. 樹里: だから、半分は不可抗力だ
  101. 樹里: つーか、よく考えたら 時雨と会ったのもこの時期か
  102. 樹里: ピーピー泣いてたよな
  103. 時雨: ああ、もうやめてよ…! そんなの映さなくていいから…!
  104. いろは: でも、私たちのお話を表す上で 象徴的な出来事だと思うよ
  105. いろは: 色んな町から 急に魔法少女が神浜市に現れて
  106. いろは: 日を追う毎に 戦いが激化した時期だから…
  107. やちよ: それに、この日の出来事を通して 私たちはお互いを知れたわ
  108. さな: プロミストブラッドも時女一族も ネオマギウスも
  109. さな: 自動浄化システムを求めてるって わかりましたよね…
  110. 鶴乃: それに、自動浄化システムを 手に入れるには
  111. 鶴乃: すべてのキモチの石を 集める必要があるってわかったし
  112. 鶴乃: 自動浄化システムを世界に広げる 目的を果たすためにも
  113. 鶴乃: この、キモチの石が必要だって わかったんだよね
  114. やちよ: だから私たちは、 戦うことを避けられなかったのよ
  115. いろは: はい
  116. いろは: 私たちもキモチの石を巡って 戦うしかなかったみたいです
  117. みふゆ: なんだか資料を読み込むほど 恐ろしい話ですね、やっちゃん
  118. やちよ: もっと前の神浜市内でも 争いはあったみたいだけどね
  119. ひめな: 私チャン、この時いなかったから わからないんだけどさ
  120. ひめな: この時の静香ちゃんたちって どんな感じだったの?
  121. 静香: まだ、 都会の荒波に揉まれてたわ…
  122. すなお&ちはる: …………
  123. かごめ: 私もあの頃は驚いたな
  124. かごめ: 電波望遠鏡まで行ったら、 殺し合いになってるんだもん…
  125. アルちゃん: <かごめちゃんについても、 わかったことがあったよね?>
  126. かごめ: そう、リィちゃんが…
  127. かごめ: 風の伝道師のウワサが 私に憑いてるってわかったの
  128. かごめ: リィちゃんはウワサとして 敵視されない力があったから
  129. かごめ: 私はみんなの間で取材を 続けることができたんだよね
  130.  
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  132. 2章
  133. 灯花: じゃあ、次のトークテーマは こちらでーす…
  134. ねむ: もはやトークバラエティだね
  135. 灯花: お題だけ出して他のAIが しゃべってくれるなら楽だからね
  136. ねむ: それはもはやトークバラエティの 進行すらも放棄して
  137. ねむ: ただのフリップを出す人だよ
  138. 灯花: でも、ねむもその方がラクチンで いいでしょー?
  139. ねむ: プログラムで縛られてるだけで まるで興味がないからね
  140. 灯花: というわけで、わたくしたちは 早く終わりたいから
  141. 灯花: さっさと話してね
  142. ねむ: 次のトピックはこれだよ
  143. いろは: そういえば 最初は競争してたみたいですね
  144. やちよ: 敵のメンバーを削ったところで キモチの石を先に取られたら負け
  145. やちよ: だから、キモチの石の発見を 優先したってことでしょう
  146. アオ: それに、わたしたちとしても 自動浄化システムを奪い取るのが
  147. アオ: ユニオンのメンバーを殺すぐらい 意味のある復讐だったからねー
  148. ひかる: でも、地理やウワサを知らない こっちは不利だったみたいっすね
  149. 結菜: 別の目的があるとはいえ さくやとらんかを潜伏させてたし
  150. 結菜: 何も手だてがないわけじゃ なかったわよぉ
  151. 樹里: 樹里サマも協力してくれそうな 仲間を見繕ってきたしな
  152. アレクサンドラ: あら、これは痛ましい…
  153. ひめな: しぐりんとはぐりん… パシリじゃん…!
  154. はぐむ: あの頃はもうネオマギウスは 解散してたようなものだから…
  155. 時雨: うん、灯花様とねむ様をさらって 担ごうとして失敗したし…
  156. ひめな: あれ?
  157. ひめな: しぐりんたちの人さらい案件って ういういの前にもあったの?
  158. 時雨: う…そうみたい…
  159. はぐむ: ごめんね… ういちゃん、あの時は…
  160. うい: ううん…!大丈夫だよ…! ちゃんと無事だったみたいだし!
  161. うらら: そもそも、ふたりはウチがさらう 計画を知らなかったんよ
  162. うい: それに、わたしが強かったら
  163. うい: 時雨さんたちを 悲しませなくて済んだと思う…
  164. 時雨: さらわれた子に気を遣われて… 心が苦しいよ…はぐむん…
  165. はぐむ: あの頃の私たちは、 心もすごく弱かったからね…
  166. すなお: そうした相手の弱さすらも 利用するのが当時の戦いです
  167. ちはる: わたしたちは情報の弱さをカバー するために同盟を組んでたよね
  168. 静香: 資料を読み込んだ限りだと ユニオンと組んでたみたいよ
  169. 静香: 一緒にキモチを倒したのが 少し懐かしく感じるわ
  170. ちはる: ただ、この時は静香ちゃんが 倒したわけじゃないんだよね?
  171. 静香: 全力を放つ大技だったんだけど トドメは深月さんだったみたいよ
  172. フェリシア: なんか、キモチの石を 奪ったみたいでわりーな
  173. 静香: いいわ、あの頃は紅晴さんに 取られなければ良かったもの
  174. 結菜: そう言えば、この頃みたいねぇ… 私たちの溝が深くなったのは…
  175. 静香: そうよ
  176. 静香: 他人がいないと存在できない 利他である私の魂は空っぽ
  177. 静香: そう侮辱されたことは 他人事だとはいえ腹立たしいわ
  178. 結菜: でも今はわかるでしょぅ…?
  179. 静香: ええ、それはあなたもでしょ? 私たちは似た者同士だからね
  180. 静香: で、最後に出てきたこれは?
  181. みかげ: あ、これはミィとなゆたんたちが 出会った頃の話だよね
  182. 那由他: 懐かしいですの
  183. 那由他: みかげさんと一緒に ヨッシャー麺を食べた時ですの
  184. ラビ: そんなのほほんとした反応で いいんですか?
  185. ラビ: プロミストブラッド関連で 大変だったと資料にありましたよ
  186. 那由他: あ、そうなんですの!
  187. 那由他: プロミストブラッドのメンバーと 勘違いされてしまった上に
  188. 那由他: 本物の方にも、名をかたるなって 脅されたんですの!
  189. みかげ: ミィは気を失うし、 ボロボロになっちゃったよねぇ…
  190. レナ: …………
  191. かえで: あ、勘違いを生んだ犯人が 逃げようとしてるよ!
  192. レナ: バッ、かえでぇ!
  193. 那由他: …………
  194. みかげ: …………
  195. レナ: 別にプロミストブラッドだって 思わせる気なんてなかったわよ!
  196.  
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  198. 3章
  199. 灯花: うーん…
  200. 灯花: ここから触れる範囲って 結構狭いみたいだにゃー…
  201. ねむ: 言われた通りの名前のフォルダが あったけど、これでいいのかな?
  202. 灯花: ありがとーねむ
  203. いろは: ふたりとも何してるの?
  204. ねむ: 皆が話してる間の暇潰しだよ
  205. いろは: ヒマだったら少しぐらい 進行してくれてもいいのに…
  206. ねむ: 何かに縛られ続けるのは、 僕達の性に合わないんだよ
  207. 灯花: たとえプログラムとは言ってもね
  208. いろは: ほんと自由なんだから…
  209. いろは: 2章の話は終わったけど 次のトピックって置いてある?
  210. 灯花: そっか…話を進めるには わたくしたちが必要なんだねー…
  211. いろは: だからトピックの紹介だけ お願いしてもいい?
  212. 灯花: はーい
  213. 灯花: じゃあ、次はこれについて 話しておいてね
  214. 灯花: 今回の内容については わたくしとねむから一言あるよ
  215. いろは: 何?
  216. 灯花&ねむ: わたくし(僕)たちは、 プロミストブラッドを許さない
  217. いろは: あはは… ういがさらわれたから…
  218. ひかる: マギウスを許さないのは 二木市のみんなだって同じっす!
  219. ひかる: そもそも、誰かをさらったりして 状況を有利に運ぶだなんて当然!
  220. ひかる: 命をかけた争いを前にして、 それで恨むなんてナンセンスっす
  221. うらら: ウチは敵だとしても、 ういちゃんを気遣ってたんよ
  222. うい: 実際に面倒を見てくれたのは、 有愛さんだったもんね
  223. 結菜: そう、やり口も扱い方も 問題があったとは思ってないわぁ
  224. 結菜: あるとしたら私だけよぉ…
  225. 結菜: 殺しの引き金が軽くなって 戻れなくなりそうな私のことを
  226. 結菜: 彼女だけが裏で止めようと 動いてくれていたからねぇ…
  227. 鶴乃: あの時はさくやちゃんがいないと みんな殺されてたよね
  228. やちよ: ええ、彼女の紅晴さんへの想いに 私たちも救われたようなものよ
  229. うい: それってuserNameに わたしの居場所を伝えたけど
  230. うい: 逆にみんなを ピンチにしちゃったんだよね…?
  231. さな: こねこのゴロゴロに出てくる ダークロウの文字を使ったりして
  232. さな: 色々と工夫してくれたんだけど…
  233. 鶴乃: うん、完全に紅晴結菜の 手のひらの上って感じだったね…
  234. 結菜: 読めなくても内容は想像がついた だから泳がせたのよぉ
  235. いろは: それに、私ひとりだけが 二木市のカタコンベに行って
  236. いろは: ういが死んだって言われたときも もてあそばれているようだった…
  237. やちよ: 私たちも追いついたけど、 魔女になりかけていたものね…
  238. やちよ: あれも、鈴鹿さんがいなければ、 間に合ってなかったわ…
  239. ひかる: こっちとしては イレギュラーはあったけど
  240. ひかる: この時はキモチの石を 2つ手に入れて大勝利っすよ
  241. 樹里: 馬は負けたみてーだがな
  242. ひかる: こ、これは! なかったことにして欲しいっす!
  243. いろは: 私は、なかったことに して欲しくないな
  244. いろは: 幼さが残るひかるちゃんを見て 決めたみたいだから
  245. いろは: 紅晴さんの恨みも ひかるちゃんの想いも晴らすって
  246. ひかる: そんなの知らないっすよ
  247. ひかる: ひかるはひかるの醜態を さらしてるのがイヤなんす…!
  248. フェリシア: そういや、こんとき、 時女のヤツは何してたんだっけ
  249. 静香: 私は時女一族の矜持について というか…
  250. 静香: 巫としての在り方に悩んで、 集落に帰っていたみたいよ
  251. フェリシア: ふーん?
  252. フェリシア: んじゃ、キモチの石の競争に 参加してなかったのか?
  253. ちはる: そんなことないよ
  254. 静香: ええ、今まで志半ばで 死んでいった巫たちのためにも
  255. 静香: 私は帰ってきてキモチと戦ったわ
  256. 静香: 魔女化という理不尽を打ち破って 日の本に尽くすため
  257. すなお: しかも静香は、お母様と戦われて 新しい技を習得してきました
  258. フェリシア: すげー、かっけー!
  259. フェリシア: 少年漫画の主人公が 修行して帰って来て大勝利だ!
  260. 静香: だと良かった!
  261. 樹里: 残念だけど、勝ったのは 樹里サマなんだよなー
  262. フェリシア: なんでだよ!
  263. 樹里: 時女の本家が敵を弱体化させて 樹里サマがとどめってわけだ
  264. フェリシア: ずりー!
  265. 樹里: 作戦勝ちだっつーの ニヒッ
  266. みふゆ: そうした戦いの一方で こちらも動きがあったんですよ?
  267. 御園 かりん: そうなのっ!
  268. 御園 かりん: アリナ先輩の絵を並べたら ミラーズのマップになったの!
  269. みふゆ: アリナの中の居る誰かに 見せられてる光景だって聞いて
  270. みふゆ: さしものワタシも、 反応に困りましたが
  271. みふゆ: こうしたミラーズの話題は、 この頃から増えましたよね
  272. やちよ: 私が疑問を持ち始めたのも この頃だったわ
  273. みふゆ: ミラーズが特定の場所同士を繋ぐ ワープになってる件ですよね?
  274. やちよ: そうよ
  275. やちよ: プロミストブラッドの移動が やけに早すぎる件に加えて
  276. やちよ: 煌里さんに付けたGPSの反応が 消えた件もあったからね
  277. やちよ: 二木市と神浜市を繋ぐ ショートカットだって考えたのよ
  278. 樹里: あと、このヤベーヤツの 話題を忘れてねーか?
  279. ひめな: ヤベーヤツだなんてヒドい
  280. ひめな: 私チャンは一途過ぎるぐらいの 超絶ピュアなキャラなのに
  281. 時雨: 姫の場合は、度が過ぎる ピュアだとぼくは思う
  282. 時雨: 会った時なんて急に絡んで来て 姫のこと嫌いだったみたいだし…
  283. はぐむ: 突然ネオマギウスのリーダーに なろうとしてきて
  284. はぐむ: 私たちも振り回されたからね
  285. かごめ: あの頃の私はどうだったかな…
  286. かごめ: (みんなに食らいついて メモを取るのに必死で…)
  287. かごめ: (魔法少女の話を広めるために 灯花ちゃんたちと相談もした…)
  288. かごめ: そう言えば…
  289. かごめ: (キュゥべえにも話を聞いて あの時にわかってたんだよね…)
  290. かごめ: (魔法少女の話は神話や伝説に 吸収されてしまうって…)
  291. アルちゃん: <かごめちゃん>
  292. アルちゃん: <キュゥべえって言ったら、 他にわかったことがあるよね>
  293. かごめ: そうだね
  294. かごめ: 自動浄化システムを手にするのに 必要なキモチの石は全部で8つ
  295. かごめ: それで、当時見つけていたのは 全部で6つだったから
  296. かごめ: 残り2つを見つければ すべてそろうってわかったんだよ
  297.  
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  299. 4章・前編
  300. うい: 灯花ちゃん、ねむちゃん 3章のお話は終わったよ
  301. いろは: 次のトピックを教えてくれる?
  302. 灯花: 灯花ちゃんは学習する子だから もう用意してあるよ
  303. ねむ: 確かこのスライドだったよね
  304. ねむ: む、そもそも冒頭の項目は、 僕達が関わるものじゃないかな
  305. うい: お姉ちゃんが二木市の人たちと 仲直りしようとしたんだよね
  306. やちよ: そして私たちが住むみかづき荘の 窓ガラスが割られた日よ
  307. 樹里: …交渉する段取りに加えて ビビらせよーとしただけだろ
  308. 樹里: あとで、しっかり請求書も 送ったんならカッカすんなって
  309. やちよ: なんて言い草…!
  310. ねむ: 正に、こんな衝突が広がる前に 食い止めたかったわけだ
  311. いろは: うん
  312. いろは: ユニオンもプロミストブラッドも 総力戦の気配が漂ってたからね
  313. ねむ: ただ、お姉さんも話し合いの場で 悪手を出してしまったよね
  314. いろは: プロミストブラッドに降伏する って言ったことだよね…?
  315. ねむ: そう、あれは資料から見ても 愚行中の愚行だったよ
  316. いろは: あの時は、争わずに済むならって 深く考えずに言ったみたい…
  317. いろは: あとでどう扱われるかなんて、 想像してなかったから…ごめんね
  318. うい: でも、灯花ちゃんとねむちゃんも ビックリすることしてたでしょ?
  319. ひかる: あーこの件っすよね
  320. ひかる: ほんと、あの時はさくやさんと ふたりで驚愕したっすよ…
  321. ひかる: まさか自分の命を差し出すなんて 考えもしなかったっすからね
  322. ひかる: 憎いマギウスを殺せる分には 良かったっすけど…
  323. 灯花: わたくしたちも二木市の人たちの 恨みを買った自覚はあったから
  324. 灯花: どうせ罪を晴らしちゃうなら 命が代償でも良かったみたいだね
  325. 灯花: …………んん?
  326. うい: 灯花ちゃん?
  327. 灯花: あーそっか
  328. 灯花: このAIのわたくしたちを作った 本当のわたくしたちは
  329. 灯花: 幸せを作りたかったのかも しれないねー
  330. うい: え、え、どういうこと?
  331. ねむ: マギウスとして遂行してきた 救いはねじ曲がっていたからね
  332. ねむ: 真っ直ぐ皆を助けるために 助力しようとしたのかもしれない
  333. 樹里: そんな創造主の考えることなんざ AIにはわからねーっつーの
  334. ねむ: むふっ、それもそうだね 話をキモチの石の争奪に移そうか
  335. 鶴乃: コンテナターミナルのキモチを ういちゃんが見つけるのが
  336. 鶴乃: プロミストブラッドと話し合う 条件になってたからね
  337. 静香: キモチにたどり着く前のウワサで そうとう苦戦したみたいね…
  338. すなお: はい、静香とは縁遠い デジタルの世界でしたから…
  339. 旭: 完全に静香殿はフリーズしてた ようであります
  340. さな: でも、私にとっては とても懐かしい場所でしたし
  341. さな: あの時のアイちゃんとは違うけど もう一度出会えて良かったです
  342. すなお: きっと二葉さんがいなければ あの局面は越えられませんでした
  343. ちはる: 実体のないウワサで 倒しようがなかったもんね
  344. 結菜: ほんと…正解は倒すことではなく 仲良くなることだなんて
  345. 結菜: 私たちで出せる答えじゃ なかったわぁ…
  346. フェリシア: んで、このあとは オレが前の時の恩返しをして
  347. フェリシア: 時女一族が石をゲットできるよう サポートしたんだぞ!
  348. ちはる: おかげでキモチの石を わたしがゲットしちゃった!
  349. ちはる: …んだよぅ
  350. フェリシア: なんだよその反応…
  351. 樹里: まぁ、わからなくもねーよ
  352. 樹里: 時雨とはぐむが樹里サマたちから 離れるって宣言したり
  353. 樹里: ネオマギウスの連中が 動き始めたタイミングだからな…
  354. 時雨: …っ
  355. 時雨: ほ、本当のぼくたちの話で、 AIのぼくは関係ないから
  356. 時雨: そんな目で見ないで…
  357. 樹里: 資料を見て自分のことのように 感じてんだから我慢しろ
  358. ちはる: 痛かった…
  359. 時雨: …………
  360.  
  361. FILENAME: text_517210-6_h28aL.txt
  362. 4章・後編
  363. 都 ひなの: まあ、こうしてキモチを巡る 争いを続けながらも
  364. 都 ひなの: アタシらは協調路線を貫くために プロミストブラッドと話をする
  365. 都 ひなの: そんな流れだって言うのに 本当にやってくれたよ…
  366. 観鳥 令: 協調路線なんてかなぐり捨てて 独自で動いてたからね
  367. 牧野 郁美: 令ちゃんは、いろはちゃんの やり方に納得できなかったの?
  368. 観鳥 令: 協調路線はともかく、 リスクヘッジは必要でしょって話
  369. やちよ: その理由はわかるわ
  370. やちよ: 果てなしのミラーズは他の場所と 繋がってるという疑惑があった
  371. やちよ: 二木市と神浜市を繋ぐ ショートカットがあったとして
  372. やちよ: そこを押さえられたら 相手の急所を突けることになるわ
  373. 観鳥 令: そう
  374. 観鳥 令: 協調路線が失敗したあとを 観鳥さんは心配してたみたいだよ
  375. 都 ひなの: ただ、それが引き金になって お前が死んだら意味がないだろ…
  376. 観鳥 令: それを言われると参るなぁ…
  377. 結菜: ほんと、話し合いだなんて 調子のいいことを言っておいて
  378. 結菜: 裏で動いてたようにしか見えない 言い訳すらできないわぁ
  379. みふゆ: この時はワタシたちも 助けに入ったんですよね…
  380. ももこ: そう、南を助けるための総力戦
  381. さな: 私たちもキモチとの戦いを終えて すぐに向かったみたいです
  382. みふゆ: だけど間に合いませんでした…
  383. 都 ひなの: ミラーズを一緒に調べに来ていた アリナが手伝ってくれたら
  384. 都 ひなの: まだなんとかなったのかも しれないけどな…
  385. みふゆ: アリナですから そんな殊勝なことしませんよ…
  386. 観鳥 令: ほんと、あの時は笠音さんに 殺されるとは思わなかった
  387. アオ: わたしだってわざとじゃない! そう書いてあったし、本心だよ!
  388. アオ: …本当に
  389. アオ: わたしはただ、カメラを壊そうと 思ってただけだから…!
  390. 観鳥 令: ま、観鳥さんも 観鳥令本人じゃないAIだけどさ
  391. 観鳥 令: あの状況で独断専行なんてすれば どうなっても文句は言えないよ
  392. 観鳥 令: それにこっちの観鳥さんは アンタが苦しむ未来を知ってるし
  393. 観鳥 令: 向こうの観鳥さんだって さっぱりとした性格をしてんだ
  394. 観鳥 令: どっちにしろ恨んでないよ
  395. アオ: ごめんね、ありがとう…
  396. 観鳥 令: 観鳥さんとしては、 このあとの出来事で十分なんだ
  397. 観鳥 令: 観鳥さんが死んだ悲しみで 寄せられた最後のキモチを
  398. 観鳥 令: 牧野チャンが倒して 石を手に入れてくれたからね
  399. 牧野 郁美: でも、ほとんど いろはちゃんのおかげだった…
  400. 十七夜: 神浜市に悲しみが多いせいか、 ずいぶんと強かったようだからな
  401. 牧野 郁美: うん…
  402. 牧野 郁美: だけど、いろはちゃんが キモチから力を借りてくれて
  403. 牧野 郁美: 倒すことができた
  404. うい: その悲しみで8つのキモチの石が ぜんぶ集まったんだよね
  405. 結菜: それは、キモチの石を巡る競争が 奪い合いに変わる合図
  406. 結菜: だけど、その前に私は
  407. 結菜: 神浜市の魔法少女を 皆殺しにしようとしたわぁ
  408. ひかる: さくやさんとらんかさんに 先に潜伏してもらったりしながら
  409. ひかる: 魔法少女たちの所在は 全部把握してたみたいっすね
  410. 結菜: ええ、準備はできていた
  411. 結菜: それでも話し合いで納得できれば 皆殺しはしないつもりだった
  412. 結菜: ただ、裏でコソコソと動いてた 一件があったからねぇ…
  413. 結菜: もう吹っ切れて、 全員殺すつもりでいたわぁ…
  414. 樹里: だけど、その時になって 邪魔が入ったんだよなぁ…
  415. いろは: キモチのルールですよね…?
  416. 樹里: そうだ
  417. 樹里: 勝手にキモチの石を争奪する メンツを12人に絞られた
  418. 結菜: おかげで関係のないメンバーは 退場させられることになって
  419. 結菜: 私たちが準備してきた皆殺しは 叶わなくなってしまったわぁ
  420. 鶴乃: わたしたちとしては かなり救われた感あるけどね…
  421. いろは: はい…
  422. 静香: キモチの石が集まった時が そっちでも節目だったみたいね
  423. いろは: あ、そっか… 時女一族の方でも…
  424. いろは: さっきの ちはるちゃんの話ですよね…?
  425. ちはる: そうなんだよぅ…
  426. ちはる: そっちが神浜監獄に居る時 こっちはネオマギウスに襲われて
  427. ちはる: わたしなんて腕を落とされて、 キモチの石を取られたんだよぅ!
  428. 燦: 挨拶をしに来たつもりだったけど あの時はやり過ぎたわね
  429. ミユリ: すみません!
  430. ミユリ: ミユ自身の資料を見ても、 ミユは覚えてないみたいでぇ…
  431. ちはる: それが余計に悔しい…!
  432. 静香: やり過ぎたなんてものじゃない
  433. 静香: あれから私とあなたたちの 因縁が始まったのよ
  434. ひめな: 私チャンは静香ちゃんと 仲良くしたかったけどなー?
  435. 静香: …っ、ウソ吐き!
  436. ひめな: キャハッ★
  437. かごめ: そう、キモチの石が集まって
  438. かごめ: 状況は競争から奪い合いに 変わっていった
  439. アルちゃん: <みかづき荘の人たちも 引っ越してたよね>
  440. かごめ: そう、クレセントハウスに行って 身を守ることにしたんだよね
  441. かごめ: そして那由他さんは…
  442. 那由他: 本当にこの時ばかりは ショックで寝込むと思いましたの
  443. みかげ: なゆたん、ずっと頑張って パパのことを捜してたのにね…
  444. 那由他: そうなんですの…
  445. 那由他: 早く見つけて、魔法少女のことを 広めるために一緒に頑張ろうって
  446. 那由他: そう思ってたのに、 パパから手紙が届いたんですの…
  447. 那由他: 『魔法少女を救うのは諦めた』 って…
  448.  
  449. FILENAME: text_517210-7_h28aL.txt
  450. 5章・前編
  451. いろは: あ、そっか
  452. いろは: 午前0時のフォークロアって 最初から潜伏してたんだ
  453. いろは: 氷室さんは 那由他ちゃんのお家だよね
  454. ラビ: はい
  455. ラビ: そこで、皆さまの行く末を 静かに見守っていました
  456. 旭: なので我々は、どのグループが 勝っても良かったであります
  457. 旭: 魔法少女の話を広める動きが どのような影響を及ぼすのか
  458. 旭: その答えを求めているだけで ありましたから
  459. うらら: ウチは宇宙の意思に絡め取られて みんなが死ぬかもしれないって
  460. うらら: 心の中で ずっとおびえてたんよ…
  461. アレクサンドラ: 特にひめちゃんの目的は 魔法少女至上主義の拡散なので
  462. アレクサンドラ: 私はいつ突飛なことをするかって いつもハラハラしてました…
  463. うい: お姉ちゃん!
  464. いろは: ――っ!?
  465. いろは: ど、どうしたの?
  466. うい: 灯花ちゃんとねむちゃんが どこかに行っちゃった!
  467. いろは: えっ!?
  468. いろは: 次のスライドを お願いしてたんだけど…
  469. 鶴乃: どう逃げたのかわからないけど、 スライドはしっかりとあるね…
  470. 鶴乃: わたしたちで進めちゃう…?
  471. いろは: そうだね…
  472. いろは: 奪い合いが始まってから 一気に出来事が増えたみたい
  473. 鶴乃: 各グループの衝突が激しくなって 状況が変化したみたいだからね
  474. 鶴乃: そうそう
  475. 鶴乃: ユニオンとプロミストブラッド 時女一族とネオマギウス
  476. 鶴乃: この構図で戦ってたみたいだよ
  477. 樹里: まさに、樹里サマと神浜監獄で ぶつかったのはテメーだろ?
  478. 樹里: あん時はお互いがへばるぐらい やり合ったみてーだな
  479. 樹里: 資料から得た記憶だとはいっても 高揚してくる…ニヒッ
  480. 鶴乃: わたしは令ちゃんが遺した写真を 生かすために戦ってただけで
  481. 鶴乃: あんたとの戦いになんて まったく興味なかったよ
  482. 観鳥 令: そうそう、道順を覚えられるよう 写真と映像を遺しといたんだ
  483. 都 ひなの: おかげで神浜監獄の 進み方はわかったけどなあ…
  484. 牧野 郁美: 私たちへのメッセージもあって なんだか切なかったよね
  485. 観鳥 令: ま、なんとなく 死期を悟ってたんじゃないかな
  486. 結菜: で、これがその道順を示す 写真っていうことねぇ
  487. 結菜: 攻められることを察知して 私たちも準備を進めてなかったら
  488. 結菜: もっと早くに負けていたかも しれないわねぇ…
  489. ひかる: そんなもしもの話なんて どうでもいいっすよ
  490. ひかる: ちゃんと、ひかるたちは結果的に ユニオンを追い詰めてるっす!
  491. ひかる: 侵入者を分断してやったり 魔力の探知をできなくした上で
  492. ひかる: 守るべき最奥部の牢屋には、 樹里さんが行ったんすからね!
  493. フェリシア: でも、留守番してたオレたちが 助けに入ったら崩れただろ
  494. ひかる: ちょっとは窮地に追いやった ことに違いはないっすよ!
  495. 牧野 郁美: それに窮地って言ったら ここに書いてるけど
  496. 牧野 郁美: 笠音さんも大変だったよね…
  497. アオ: うっ…
  498. アオ: これでしょ…?
  499. 牧野 郁美: うん
  500. 牧野 郁美: この時、キモチのせいで恐怖を 感じる心が壊れたんだよね…?
  501. アオ: 優しい言葉はかけないで…
  502. アオ: 本人は恨んでないって 言ってくれたけど
  503. アオ: わたしはあなたの友だちを 殺しちゃってるわけだから…
  504. 牧野 郁美: でも、それは本物の私の話で AIの牧野郁美とは違う
  505. 牧野 郁美: 令ちゃんが死んだのはつらいけど 心配ぐらいさせて欲しいな
  506. アオ: あ、ありがとう…
  507. アオ: っていうか、こうなったのは
  508. アオ: 監獄の中であなたと遭遇して 動揺したせいなんだけど…
  509. 牧野 郁美: そう言われちゃうと、 ちょっとだけ気まずいかも…
  510. さな: この時って私たちも 観鳥さんのことがあったから
  511. さな: 神浜監獄での戦いの熱量が すごく高かったと思うんですけど
  512. さな: 時女一族の方もネオマギウスとの 因縁で燃え上がってましたよね…
  513. フェリシア: お、さなが灯花たちの代わりに 話を進め始めたぞ
  514. やちよ: このままやってみる?
  515. さな: む、無理ですよ…! 気になっただけですから…!
  516. アルちゃん: <かごめちゃんもこの時は すっごく頑張ってたよね?>
  517. かごめ: うん
  518. かごめ: 戦いがどんどん激しくなって 取材も難しくなって
  519. かごめ: それでも私は魔法少女のために… 自分のために頑張りたくて…
  520. かごめ: だから、灯花ちゃんと ねむちゃんにお願いしてね
  521. かごめ: リィちゃんを 完成させてもらったんだよ
  522. かごめ: ね、リィちゃん
  523. 風の伝道師のウワサ: …………
  524. かごめ: あの時は痛くて苦しくて 死んじゃうかもって思った
  525. かごめ: でも、まったく後悔してないよ
  526. かごめ: あの痛みに耐えた経験がね、 私を強くしたと思うから
  527.  
  528. FILENAME: text_517210-8_h28aL.txt
  529. 5章・後編
  530. さな: あの…話がそれましたけど、 時女一族も大変でしたよね…?
  531. すなお: ユニオンとの同盟を 解消した時期ですからね…
  532. ちはる: 本当に話を聞いた時は 驚いちゃったよぅ…
  533. 静香: 生まれながら巫と共にある 私たち時女一族にとって
  534. 静香: 巫は選ばれた少女しかなれない とても誇り高き存在よ
  535. 静香: だけど魔法少女と呼ばれる人は 契約を悔いてる子が多いでしょ?
  536. 静香: そこに私は 大きな隔たりを感じていたのよ
  537. ちはる: でも、わたしたち分家のみんなは 色んな所から集まってきたから
  538. ちはる: 同じような子は沢山いるよぅ…
  539. 静香: だから、 一枚岩ではなかったのよね…
  540. すなお: そして、ネオマギウスには 見事にそこを突かれました…
  541. ちはる: わたしも前に腕を切られて 痛い思いをしたけど
  542. ちはる: この時はすなおちゃんたちが、 痛めつけられちゃったよね…
  543. すなお: はい…
  544. すなお: おかげでしばらくは 動けませんでしたね…
  545. ひめな: でも、静香ちゃんたちの方も 試行錯誤してたみたいじゃん?
  546. ひめな: 鳥を使って、私チャンが通ってる 学校を特定したりさ
  547. 静香: そんな過程はどうでもいいわ
  548. 静香: 結局はあなたの作戦に 絡め取られてるんだから
  549. ひめな: これって、ふたりが 一族を裏切った瞬間じゃん
  550. ひめな: 他の分家も含めて この時はいっぱい引き込んだよね
  551. ひめな: キャハッ★
  552. ひめな: この時の私チャンは テン上げだったっぽいけどさ
  553. ひめな: 資料を見る限りだと ぶっちゃけフリだったんでしょ?
  554. すなお: その通りです 裏切ったフリをしてました
  555. すなお: ちかさんとネオマギウスの拠点を 見つけて伝えるために
  556. すなお: ただ、潜入してから看破されて ヒドいケガを負いましたけどね…
  557. 燦: ほんと、この時から姫様は 尖ってたと思うわよ
  558. 燦: 演説に合わせて分家の記憶を 改竄しようとしてたんだからね
  559. ミユリ: 最初からネオマギウスに 所属してたと思わせるやつですか
  560. ミユリ: あれにはミユもビックリでしたよ
  561. 時雨: でも、結局失敗したよね…
  562. ひめな: 余計なこと言わないでよ しぐりん
  563. 時雨: だって…本当のことだし…
  564. 静香: 乱戦の中で阻止能力を使って 壇上に上がっての演説
  565. 静香: まさか、この時に母様から学んだ 瞳合わせを使うなんてね
  566. ちはる: そうそう
  567. ちはる: あの、感情を伝える秘伝の技が 分家の目を覚まさせたんだよぅ!
  568. すなお: あの時は、静香の力で分家たちの 離反を抑えられましたけど
  569. すなお: 藍家さんの言葉が、静香の心に 巣食うことになったんですよね…
  570. 静香: ええ…
  571. 静香: 人間の中には悪者もいて、 私は平等に悪者も助けている…
  572. 静香: あの言葉は無条件に人を救う私に 深く刺さることになったわ…
  573. ちはる: それと同じぐらいのタイミングで 投石事件もあったしね…
  574. 静香: あれも追い打ちになって、 先に引きずることになったのよね
  575. 静香: 神浜市の次期頭の候補を応援して 石を投げられるなんて…
  576. 静香: 神浜の未来を左右する行事で 感じた悪意が
  577. 静香: 私に人への不信感を募らせたわ
  578. 静香: って、これは? 私たちは関係なさそうだけど
  579. みかげ: これはミィたちの話だよ!
  580. 月出里: ふんむむむ!
  581. 那由他: えっと…みかげさんたちが、 果てなしのミラーズに行って
  582. 那由他: 深い階層まで潜って 怒られる前の話みたいですの
  583. みかげ: ひどいよ、なゆたん
  584. みかげ: これは、なゆたんとラビたんが 湯国市に連れてってくれないから
  585. みかげ: 少しでも役に立とうと思って 頑張った時の様子だよ?
  586. 月出里: ふむ!
  587. リヴィア: 『そう!』やあれへん
  588. リヴィア: 低い階層までやって言うたのに 約束破るんはあかんやろ
  589. 月出里: ふむ゙んむむん…!
  590. 那由他: それに私だって 遊んでたわけじゃないですの
  591. 那由他: 灯花たちと魔法少女を広める件で 手伝う話をしてましたの
  592. 那由他: そもそも、みかげさんが 同じパパ捜索隊の一員だとしても
  593. 那由他: 湯国市で外泊して何かあったら 私が責任を取れませんの…
  594. みかげ: まあ、色々と資料を見た AIのミィにはわかるけど?
  595. みかげ: きっと現実のミィだったら 納得しないと思うなあ?
  596. みふゆ: でも、こういうものは 巡り合わせと同じようなものです
  597. みふゆ: みかげさんが 湯国市に行かなかったおかげで
  598. みふゆ: このターミナルを 見つけられたのかもしれません
  599. みかげ: ほんとに!?
  600. みふゆ: それに、この発見で鏡の魔女の 成長度合がわかったのは
  601. みふゆ: ワタシたちにとって 大きな意味がありましたよ
  602. みかげ: やった! みふゆさんにほめられた!
  603. ひめな: ちなみに これぐらいのタイミングでさ
  604. ひめな: 午前0時のフォークロアの存在に 気づいてた人って
  605. ひめな: ぶっちゃけどれぐらいいるの?
  606. いろは: 私たちは…まだですね…
  607. 静香: 時女一族もよ
  608. 結菜: うららのことだから、 まだ気づいてない頃ねぇ
  609. ひめな: っていうことは気づいたのは 私チャンだけってこと?
  610. 結菜: みたいねぇ
  611. ひめな: つまり、サーシャと私チャンが わかりあってた証拠じゃん★
  612. ひめな: 私チャンはサーシャの行動から 嗅ぎ取ってたみたいだもんね
  613. アレクサンドラ: 自身の所属を明かすのは 緊張することだったんですよ?
  614. アレクサンドラ: 正体を明かせばネオマギウスには 居られないと思ってましたから
  615. ひめな: 私チャンがサーシャを 追い出すわけないじゃん
  616. ひめな: サーシャは私チャンにとって 最高のマイメンなんだから
  617.  
  618. FILENAME: text_517210-9_h28aL.txt
  619. 6章・前編
  620. かごめ: …………
  621. かごめ: (画面の向こうで話してる AIのみんなが言う通り…)
  622. かごめ: (キモチの石がそろってからは)
  623. かごめ: (ルールの制約があったとしても 戦いは激しくなってたと思う)
  624. かごめ: そして、石の奪い合いは続いて、 またひとり命を落としたんだ…
  625. アルちゃん: <みんなも、その辺りの時期を 話すころだよね>
  626. かごめ: うん、きっとそうだと思う
  627. うい: 灯花ちゃんたち 帰ってきそうにないね
  628. いろは: うん、どこに行ったんだろう?
  629. フェリシア: いいから、早く次に行こうぜー どうせ戻ってこねーよ
  630. レナ: そうそう
  631. レナ: レナたちも座談会を片さないと 自由にならないんだから
  632. かえで: 次のトピックはこれでいいの?
  633. ももこ: あのふたりが置いてったのは、 このスライドなんだろ?
  634. いろは: はい
  635. ももこ: んじゃ、続けて語っていきますか
  636. ももこ: おっと、またヘビーなのが来たな
  637. かえで: この時期になるともう、 ずっと重苦しい感じだったと思う
  638. かえで: でも、これは楽しそうな気が…
  639. かえで: あれ?
  640. かえで: もしかして、 これってかりんちゃんの絵?
  641. 御園 かりん: そうなの!正解なの!
  642. 御園 かりん: それに、この絵は 楽しいものじゃなくて
  643. 御園 かりん: アリナ先輩を改心させるために 頑張って描いたものなの!
  644. かえで: アリナ・グレイ改心計画だっけ? 資料の中で見つけたよ
  645. かえで: でも、うまくいかなかったんじゃ なかったっけ?
  646. 御園 かりん: それはまだ先の話なの…
  647. 御園 かりん: この時はまだ一緒にアリナ先輩と 果てなしのミラーズに行って
  648. 御園 かりん: 先輩の中に居るのが誰なのかを 探ったりしてたときなの…
  649. かえで: あ、株分けの鏡の魔女と戦って 行方不明になったときだよね?
  650. 御園 かりん: かえでちゃん… 余計なことばかり覚えてるの…
  651. レナ: でも、アンタたちが ミラーズに潜ってくれたおかげで
  652. レナ: レナたちユニオンのメンバーは 救われたみたいだけどね
  653. ももこ: この時はこの時で アタシらは大ピンチだったしな
  654. みたま: ショートカットを破壊するために 地下鉄跡で戦ってた頃って言うと
  655. みたま: わたしたちの心も 荒み始めた頃よねぇ…
  656. 十七夜: うむ
  657. 十七夜: 成功すればプロミストブラッドは 神浜市への自由な往来ができず
  658. 十七夜: 打撃になるのは確実だったが
  659. 十七夜: 東西を分断するような仕掛けを プロミストブラッドがしていた…
  660. みたま: 東西のチームに分かれて 地下鉄跡の配置に就いたけど
  661. みたま: 東のメンバーが追い込まれる 事態に追い込まれたのよね
  662. 十七夜: 既に西がプロミストブラッドと 手を組むような話があった手前
  663. 十七夜: この作戦を通して 噂を払拭したかったが
  664. 十七夜: むしろ西への疑念を 強く抱かせることになった…
  665. ももこ: 二手に分かれて地下鉄跡に 侵入したら
  666. ももこ: こっちの方はシールドマシンで 塞がってるんだもんな…
  667. かえで: それで東のみんなと 合流できなかったみたいだね…
  668. レナ: 裏切るって言ったらんかの言葉を 信じたレナがバカだったのよ…
  669. レナ: けど、プロミストブラッドの 追い込み方は半端なかったわね
  670. 十七夜: うむ
  671. 十七夜: この戦いで自分は負傷した上に 深月君も追い込まれたからな
  672. 結菜: 利用できるものは利用する 当然でしょぅ?
  673. ひかる: 特にこっちは仕込んでた 皆殺しの作戦を
  674. ひかる: キモチの勝手な理由で 邪魔されたんすからね!
  675. アオ: それにショートカットを消されて 神浜市に通いづらくなると
  676. アオ: それこそわたしたちは、 ピンチになるからね~
  677. ひかる: そっす!
  678. ひかる: 神浜市に通い詰めるようなお金は 持ってないんすよ!
  679. やちよ: だからってやりすぎよ
  680. 結菜: それでも頭数を減らして あなたたちの足を止めるために
  681. 結菜: 深月フェリシアの真実を 思い出すのに、賭けてみたのよぉ
  682. フェリシア: ほんと、自分で資料見てても キツかったぞ…
  683. フェリシア: とーちゃんとかーちゃんを 殺した魔女の正体を
  684. フェリシア: こんな形で 知ることになるなんてな…
  685.  
  686. FILENAME: text_517210-10_h28aL.txt
  687. 6章・後編
  688. やちよ: プロミストブラッドを 窮地に追い込むつもりで
  689. やちよ: 彼女たちのショートカットを 破壊しようとしていたけど
  690. やちよ: 苦戦を強いられたのは、 むしろ私たちだったみたいね
  691. 十七夜: 東の魔法少女たちの 西に対する不信感に加えて
  692. 十七夜: 深月君の件も相まって 再び自分が追い込まれたからな…
  693. やちよ: そうね…
  694. やちよ: 3ヶ所から同時に 地下鉄跡へ突入するはずが
  695. やちよ: 私たちだけはフェリシアの件で 到着が遅れてしまったわ
  696. 十七夜: 仕方あるまい
  697. 十七夜: 自分の親を殺した相手が 他でもない自分だと思い出せば
  698. 十七夜: 普通でいられる者など いないだろう
  699. 十七夜: 心が壊れずに生きていること自体 奇跡と言えるかもしれん
  700. フェリシア: いや、別にオレだって 耐えられてなんかないぞ…
  701. フェリシア: 泣いてるところをゲーセンで ももこたちに見られたし
  702. フェリシア: 実際にとーちゃんとかーちゃんが 火事で死んだ家に着いたら
  703. フェリシア: オレのせいで死んだ記憶が 本物だってわかっちまったからな
  704. 鶴乃: あの時はわたしたちも どうなるかハラハラしてたよ
  705. 鶴乃: ドッペルを出して どこかに消えちゃうしさ…
  706. いろは: フェリシアちゃんが住んでた マンションには着きましたけど
  707. いろは: もう…私たちの言葉は 全然届かなかったもんね…
  708. いろは: だから、さなちゃんが 不安に思ってた通り
  709. いろは: 私たちじゃフェリシアちゃんを 救えないような気がした…
  710. さな: フェリアシアさんの心を 癒やせるのはご両親だけだって
  711. さな: 本物の私も 勘づいてたんだと思います…
  712. いろは: だから、驚いたよね ご両親が出てきた時は
  713. フェリシア: もう声を聞けねーと思ってたけど
  714. フェリシア: とーちゃんもかーちゃんも 自分を恨むなって言ってくれた
  715. フェリシア: それに自分の名前の由来を聞いて オレは生きる気になったんだぞ
  716. フェリシア: ほんと、かことあやめには 感謝するしかねーよな
  717. いろは: そっか、ふたりが裏で 動いてくれてたんだよね
  718. 旭: 我の死者を呼び出す固有魔法を 水徳寺で目撃していたようで
  719. 旭: 夜中に助けを求めて やってきたんでありますよ
  720. フェリシア: とーちゃんとかーちゃんに 会わせてくれてありがとな
  721. 結菜: そちらの件が片づいたとしても 目的だった時間稼ぎは成功
  722. 結菜: 西側の魔法少女の遅れで、 再び和泉十七夜は窮地に陥った…
  723. 樹里: 樹里サマも株分けのミラーズの 最深部に近づいてた頃だよな
  724. 樹里: 魔女が逃げるように突いてやって 地下鉄跡から移動させられたら
  725. 樹里: 結界とショートカットが移動して 大勝利だったんだけどな…
  726. かえで: 私たち負けかかってたから、 本当に運が良かったよね…
  727. レナ: さっきも言った通りだけど
  728. レナ: 果てなしのミラーズに潜ってた かりんたちが来たからね
  729. 樹里: まったくだ
  730. 樹里: あれは資料を見てても思うが 運に負けたよーなもんだっつーの
  731. みふゆ: もしかしたら助けになるかもと 考えてはいましたが
  732. みふゆ: 大庭さんの魔力反応を感知して 鏡を通ったら
  733. みふゆ: 本当にももこさんたちがいる所に 移動しちゃったんですよね
  734. ももこ: おかげで九死に一生を得たけど 被害はゼロじゃなかったみたいだ
  735. 都 ひなの: まあ、そうなんだよな…
  736. 牧野 郁美: そうだよね、 ここでくみが死んじゃったもんね
  737. 観鳥 令: いや、牧野チャン キャラ作るところ間違ってるよ
  738. 牧野 郁美: ええ~ これは照れ隠しだよ、令ちゃん
  739. 観鳥 令: 照れるところある?
  740. 牧野 郁美: だってプロミストブラッドを 追い詰めることができたのは
  741. 牧野 郁美: 令ちゃんが写真を撮って 私たちに繋いだからでしょ…?
  742. 牧野 郁美: だから私、ここで失敗したら 令ちゃんが遺した意味と一緒に
  743. 牧野 郁美: 命を落とした意味も消えるって 悔しくなったみたい…
  744. 観鳥 令: その様子を見てると、 資料にあった通りみたいだね
  745. 牧野 郁美: あ、そっか知ってたの!? もうっ、令ちゃんの意地悪!
  746. 結菜: 実際、あなたの決死の行動は 私たちを追い詰めることになった
  747. 都 ひなの: ショートカットを破壊したからな
  748. 都 ひなの: けど、代償はでかかった…
  749. 都 ひなの: 郁美が持っていたキモチの石は プロミストブラッドに取られて
  750. 都 ひなの: 郁美自身もキモチの力が強すぎて 体を失って消えていった…
  751. 牧野 郁美: マギウスの翼でも下っ端レベルの 魔法少女だったから
  752. 牧野 郁美: 体とソウルジェムが 耐えられなかったのかもね…
  753. 十七夜: それに、自分たちも 大打撃を受けているぞ
  754. みたま: ええ…
  755. みたま: 東西の分離を目論んでいた プロミストブラッドの動きは
  756. みたま: 間違いなくわたしたちの心を 追い詰めることになった
  757. 十七夜: あとでわかることだが
  758. 十七夜: 裏で動いていたネオマギウスの 影響も、響いた結果だな
  759. みたま: ユニオンはグループとして 他よりも大きいし有利だったから
  760. みたま: 各方面から調略を 仕掛けられてしまったのよね…
  761. 十七夜: うむ
  762. 十七夜: 標的も神浜市長選挙になって 大がかりになっていたようだ…
  763. みたま: 静香ちゃんも目撃した 応援演説での投石事件も
  764. みたま: 東の人たちを貶めるような ネガティブキャンペーンも
  765. みたま: すべてはわたしたちが 応援していた東側の候補を
  766. みたま: 蹴落とすための 西側が仕掛けた謀略だった…
  767. みたま: ふたを開いてみれば、 反社会的な人も関わっていたわ
  768. 十七夜: そうした行動は東西の間に生じた 溝に染み渡っていたな…
  769. みたま: それだけじゃないわ
  770. みたま: 静香ちゃんも投石事件を調べてて わたしたちとはち合わせた
  771. みたま: だから同じ話を知って、 心に陰りが生まれたみたいよ
  772. 静香: うん…
  773. 静香: 藍家さんの言葉が刺さって 悩んでいた頃だもの
  774. 静香: この神浜市で起きてる一件は 私の心をひどく揺らしたわ
  775. 静香: 悪が町の頭を務めるのであれば 人々も悪に染まると思った
  776. 静香: 人の性善を信じて貫いていくなら 巫が導くべきだと思ったわ…
  777. かごめ: そう…あの時はユニオンも プロミストブラッドも時女一族も
  778. かごめ: 混沌とした状況になっていて 追いかけるのが大変だったよね
  779. アルちゃん: <みんなが救われたいのに、 傷つけあっている状況…>
  780. アルちゃん: <だから、いろはさんは 決意できたんだと思うよ>
  781. かごめ: うん
  782. かごめ: みんなに未来を残すために 争いそのものを否定する
  783. かごめ: 命の奪い合いを止めることが いろはさんの戦う理由になった
  784. かごめ: だけど、 午前0時のフォークロアは
  785. かごめ: 魔法少女の争いの中で、 どう宇宙の意思が働くか次第で
  786. かごめ: 魔法少女の滅びそのものが 救いになると思ってる
  787. アルちゃん: <命を残すか奪うか…>
  788. アルちゃん: <改めて見てみると、 この時はその瀬戸際だったね>
  789. みかげ: ミィは湯国市に行かなくて 良かったのかもしれないねー
  790. 那由他: そうですの!
  791. 那由他: 向こうでは学生の方たちから 妙な視線を感じましたし
  792. 那由他: パパが同じ宿に宿泊すると 思ったら、まさかのキャンセル
  793. 那由他: それで神浜市に戻って やっとパパに会えると思ったら
  794. 那由他: 今度はパパが伯父様に監禁されて 意味がわからなかったんですの!
  795. みかげ: 見た見た!それ資料で見たよ! ほんとビックリだね!
  796. ラビ: 私だって驚きましたよ 予定にない行動でしたので…
  797. 那由他: 灯花はそのことを知らなかった みたいですが
  798. 那由他: 正直、真実はわかりませんの!
  799. ラビ: 直接聞いてみたらどうです?
  800. 那由他: そうですの! 思いっきり呼んでみますの!
  801. 那由他: 灯花ーーーーー! どこにいますのーーーーー!?
  802. 那由他: …………
  803. 那由他: まだ、消えたままみたいですの…
  804. [Part 1 end]
  805. -----
  806. [Part 2 start]
  807. FILENAME: text_517220-1_MkF3R.txt
  808. 7章・前編
  809. 灯花: ただいまー
  810. ねむ: 戻ったよ
  811. うい: 灯花ちゃん、ねむちゃん どこに行ってたの?
  812. ねむ: 世界の中心だよ
  813. 灯花: そこでプログラムをいじったから みんな自由になってると思うよ
  814. うい: ホントに!?
  815. ねむ: 様々な資料を確認して、 皆も思うところがあるはずだよ
  816. ねむ: 今、この世界に法なんていう 秩序を守る規則はない
  817. ねむ: 物理的な暴力や言葉の暴力で 発散してもらって構わないよ
  818. 灯花: そうっ!
  819. 灯花: グループ同士の争いに 納得がいってない人たちは
  820. 灯花: 思いっきりやりあっちゃおう!
  821. 灯花: というわけで、 ゴングを鳴らすよー!?
  822. いろは: …………
  823. 結菜: …………
  824. 静香: …………
  825. ひめな: …………
  826. ラビ: …………
  827. 灯花: あれ?争わないのー?
  828. 静香: 私たちが読んだ資料は 先のものも含まれてるからね
  829. ひめな: ぶっちゃけ私チャンたちが 楽しくしてるのって奇跡じゃん?
  830. ラビ: それがわかっていると、 今の形を変える気にはなれない
  831. 結菜: 特に今から話す内容は 尖り続けてきた争いの形が
  832. 結菜: 丸くなるきっかけになったわぁ
  833. 結菜: だから今、私たちの会話を 聞いてる誰かがいるのであれば
  834. 結菜: 悔恨のためにも 続けさせてもらえるかしらぁ
  835. ラビ: それが、自由を得ても変わらない 私たちの結論
  836. ねむ: むふっ
  837. ねむ: と、いうことみたいだよ灯花
  838. 灯花: プログラムに縛られてるなら 自由が一番だと思うけど
  839. 灯花: みんなの自由な意思で 続けたいならいーんじゃない?
  840. ねむ: じゃあ僕達も引き続き 自由にさせてもらうとして
  841. ねむ: その変わる切っ掛けになった トピックは置いていくよ
  842. 結菜: ショートカットを失った私たちと ユニオンとの最終決戦
  843. 結菜: 長期戦が難しくなった以上、 決着をつける必要があった頃ねぇ
  844. いろは: キモチの目的が魔女だった頃の イブに戻ることで
  845. いろは: 戦える人数を12人に絞ったのも 面倒な相手を排除するためだった
  846. いろは: そんな裏側が見えてきても、 戦いをやめなかったんですね…
  847. 結菜: 4つのキモチの石を手に入れて 支配感は覚えていたからねぇ…
  848. 結菜: そして必ず勝利を得るために ユニオンを二木市に誘いこんだ
  849. 結菜: 魔女を奪われて争うしかなく 死んでいった仲間のためにもねぇ
  850. ひかる: キモチの石を持つひかるたちが 神浜市に行かずに留まるなら
  851. ひかる: 二木市に来て奪うしかない状況に なるっすからね
  852. ひかる: 待ってるだけで十分だったっすよ
  853. 樹里: それに樹里サマは マギウスの芸術家と戦ったときに
  854. 樹里: キモチの石を奪う気がねーと ルールは発動しねーって気づいた
  855. 樹里: そのギミックを利用するためにも 二木市で戦うのがベストだった
  856. やちよ: 実際、そっちに行ってからは 翻弄されっぱなしだったわ
  857. 鶴乃: でも、こっちが時女一族も 連れてきたのは誤算だったでしょ
  858. 結菜: それには驚いたけど、 彼女の心も乱れていたからねぇ
  859. 結菜: 私と似ていると言っただけで 怒るような状態だったわぁ
  860. 静香: あの頃はまだ共通点に 気づいてなかったんだもの…
  861. 静香: それに、私自身がずっと 闇の中をさまよってたと思う…
  862. 結菜: あの時はみんなが そんな状態だったはずよぉ
  863. 結菜: ひかるは環さんのことを
  864. 結菜: かつての私に似てると思って ためらいがあったみたいだし…
  865. ひかる: それは、別に浮気心みたいな そういうんじゃないっすよ!?
  866. 結菜: キモチの影響を受けたアオは、 ストッパーを失っていた…
  867. アオ: あの頃は恐怖っていう感情が 壊れちゃってたから
  868. アオ: 昔みたいに搾取されないためにも 止まることができなかったんだよ
  869. 結菜: それに、らんかは水波レナとの 戦いで心を揺さぶられていたわぁ
  870. レナ: 本当はレナとらんかは、 戦いたくなかったんだもの…
  871. 結菜: そう、今まで積み上げたものが 渦巻く混沌とした時間の中で
  872. 結菜: 私たちは廃ビルを破壊して、 ユニオンの連中をまとめて潰した
  873. ひかる: そう、不安要素は色々あっても これでひかるたちの完全勝利!
  874. 結菜: ええ、神浜市への恨みがひとつ 晴らせたと思ったわぁ…
  875. リヴィア: しっかし、ほんま えげつないことやるわ…
  876. ヨヅル: こうして改めて資料を通して 当時の光景を振り返ると
  877. ヨヅル: 佐鳥様はこの状況の中でよく 取材を続けようと思いましたね
  878. リヴィア: 体は生身なんやから どう考えても危険なんやけど…
  879. 月出里: ふんむんふむんむふむんむんむむ ふむんむむむふっむむふんむむむ
  880. ヨヅル: 風の伝道師のウワサだけだと 不安だから我々も一緒に行った
  881. ヨヅル: そう、月出里が申しております
  882. リヴィア: せやな
  883. リヴィア: やけどまあ、最後には ケガをさせてまうんやけど…
  884. ヨヅル: あれは、 どうしようもなかったですね
  885. アルちゃん: <大ケガをした時は どうしようかと思ったね>
  886. かごめ: こうして元気でいられるから 本当に良かったよ
  887. かごめ: でも、それもリィちゃんが 居てくれたおかげだね
  888. 風の伝道師のウワサ: …………
  889. かごめ: でも、このAIの紅晴さんが 言ってる通り
  890. かごめ: 本当に色々な感情が 渦巻いてたと思う
  891. かごめ: それに、涼子さんと鈴鹿さんが 戦ったのも、この時だったね…
  892.  
  893. FILENAME: text_517220-2_MkF3R.txt
  894. 7章・後編
  895. すなお: この時って、二木市での戦いが 確かに大きな出来事でしたけど
  896. すなお: 二葉さんが電子書籍を出し始めた 時期でもあったんですね
  897. ちはる: 静香ちゃんの悩みをテーマにして あとで絵本を出してくれたよね
  898. すなお: はい、その始まりとも言える 時期だったと思います
  899. ちはる: でも、最も裏側で動いてたのって 魔法少女を広める話だよね?
  900. 灯花: ん、わたくし?
  901. ちはる: そうそう
  902. ちはる: SNSでの拡散もできないし、 苦戦してたって書いてあるよ
  903. ねむ: うん、その状況に対して 違和感を覚えていた時期だろうね
  904. ねむ: それに国を救う願いを叶えてきた 君たち時女一族という存在が
  905. ねむ: 長く隠蔽されてきた事実に対して 疑問を抱いてる時期でもあった
  906. 灯花: ほんと、広めようとするほど、 違和感だらけだったからにゃー…
  907. 灯花: 二木市や神浜市といった町の 犯罪統計を調べてみたけど
  908. 灯花: 魔法少女が関わりそうな部分は ごっそりなかったもんねー
  909. ねむ: 時女一族を秘匿したのも 時の権力者たちではなくて
  910. ねむ: 特別な意思だって考えるほど、 不思議な状況だったよ
  911. ねむ: それは神浜市でも同じ
  912. ねむ: 僕達が起こした うわさの被害については
  913. ねむ: まるで夢や幻だったかのように 事件や事故になっていないからね
  914. 灯花: 叔父様が魔法少女を救うのを 諦めたってパパ様から聞いたけど
  915. 灯花: その理由もなんとなーく 察しちゃったよねー
  916. 那由他: そういえば、灯花が戻って来たら 聞こうと思ってたんですの!
  917. 灯花: んん?なーにー?
  918. 那由他: パパを監禁したのは、 結局どういう意味なんですの!?
  919. 那由他: ――っ!?
  920. 那由他: スライドが変わるタイミングが おかしいんですの!
  921. 灯花: わたくしは本当に 監禁のことなんて知らなかったし
  922. 灯花: こうして再会した時にはもう、 叔父様は救いを諦めてた
  923. 灯花: もちろんパパ様自身が叔父様に 協力してきたのも理由だけど
  924. 灯花: 那由他が悲しまないように 再会前に説得しようとしたんだよ
  925. 那由他: そ、それが本当なら 資料の通りですの
  926. ラビ: そもそも資料以上の情報を 彼女に求めても意味ありません
  927. 那由他: あ…確かにそうでしたの… 資料がすべてでしたの…
  928. ラビ: そもそも、この時の件で 責められるべきは私のようです
  929. ラビ: 魔法少女の存在を広めようと 画策する灯花様は
  930. ラビ: 私にとっては 宇宙の意思による反発を招く存在
  931. ラビ: 那由他様が巻き込まれるような 危険性をはらんでいたので
  932. ラビ: お二人が衝突して物別れするよう 仕向けていたのです
  933. 那由他: …私の身を案じてのことなので それはもう構いませんの
  934. 灯花: なんか、わたくしには厳しいのに 優しすぎる気がするにゃー…
  935. 那由他: と、ともかくもういいですの! 元の話題に戻していいですの!
  936. ラビ: 一方のユニオンと プロミストブラッドの動向ですね
  937. ラビ: ずいぶんと戦局が 変わっていたようですが
  938. すなお: あ、そうなんです
  939. ちはる: ユニオン側が用意してた奇策が うまくいったんだよねっ
  940. いろは: そうなの
  941. いろは: 雫ちゃんの空間結合の力を使って ビルの崩壊から逃れて
  942. いろは: 私たちがプロミストブラッドの 背後に回ったからね
  943. いろは: でも、だからと言って 戦いはすぐに止まらなかった…
  944. 結菜: 私が4つのキモチの石から 力を借りた上に
  945. 結菜: 暴走してしまったからねぇ…
  946. 樹里: 普段は無差別に戦うなって 樹里サマに言ってるくせに
  947. 樹里: テメーで暴走して 仲間をぶっつぶすんだからな
  948. 結菜: …………
  949. 樹里: 落ち込むなよ 本気じゃねーのはわかってるって
  950. ひかる: あれは正直、 ひかるが招いた事態だったっす…
  951. ひかる: さくやさんが死んだって、 下手に結菜さんに伝えたから…
  952. 結菜: 違う…
  953. 結菜: さくやは私の未来を案じて 戦いをやめさせようとしていた
  954. 結菜: 彼女が死ぬまで、その想いに 気づかなかった私のせいよ
  955. うらら: でも、ウチもダメダメだったんよ
  956. うらら: さくやさんを守ろうとしたけど 守れなかったんよ…!
  957. 旭: あの時、涼子殿と鈴鹿殿は 本気の戦いをしていた
  958. 旭: 我も涼子殿を守ろうとした結果 深手を負ったようでありますから
  959. 旭: あの戦闘では誰が死んでも おかしくなかったでありますよ…
  960. 樹里: 誰が善くて悪いかなんて 論じる方がバカだっつーの
  961. 樹里: 生きてたら優勝
  962. 樹里: なんなら、結菜の暴走で 全滅しててもおかしくなかったろ
  963. 結菜: ええ
  964. 結菜: だから、止めてくれた環さんには 感謝しているわぁ…
  965. 結菜: あの時、私は環さんの歴史を見た
  966. いろは: 私は紅晴さんの歴史を見ました
  967. いろは: それで紅晴さんの想いを知って みんなを生かしたいと思いました
  968. 結菜: 環さんの心が、みんなの涙で 満ちているのを見たからこそ
  969. 結菜: 私は環さんが、本当に私たちを 救ってくれると信じられたのよぉ
  970. アルちゃん: <こうしてふたりの心が通って 状況は一気に好転したんだよね>
  971. かごめ: 一番大きな争いをしていた グループの協力に繋がったからね
  972. かごめ: 本当は私もこの光景に 立ち会いたかったんだけど…
  973. アルちゃん: <リヴィアさんも言ってたけど ケガしちゃったもんね…>
  974. かごめ: そう、プロミストブラッドの人を 守ろうとして入院しちゃった
  975. かごめ: …欲張りだって言われるかも しれないけど
  976. かごめ: 本当に色々な事が起きていて、 私ひとりじゃ回らなかった
  977. アルちゃん: <アリナさんとかりんさんは ミラーズで失踪したままだし…>
  978. かごめ: みつねさんは 足が動かなくなって再起不能に…
  979. アルちゃん: <東西の関係も好転せずに 悪化してたよね>
  980. かごめ: 月夜さんと月咲さんは 家に軟禁されてたって聞いたよ
  981. かごめ: それだけ、魔法少女以外にも、 町自体が不穏な空気に包まれてた
  982.  
  983. FILENAME: text_517220-3_MkF3R.txt
  984. 8章・前編
  985. 灯花: はい、じゃあさっそく 8章目のトピックを紹介するよ!
  986. 灯花: というわけで、 ここに書かれている通り
  987. 灯花: わたくしとねむは、 ドカンと爆発しちゃったよ!
  988. ねむ: 魔法少女の周辺で起きている 事件の隠蔽や拡散の抑止
  989. ねむ: 加えて歴史に吸収されていく 魔法少女たちについて考えた結果
  990. ねむ: 僕達は里見教授と同じ結論を 意識するようになったからね
  991. 灯花: それでも、魔法少女の存在を 色んな人に知って欲しいから
  992. 灯花: わたくしとねむは ドカンとやっちゃったんだよねー
  993. 灯花: くふふっ
  994. ねむ: 灯花の説明だと 意味を理解できないと思うけど
  995. ねむ: 僕達が読んだ資料にも その答えが載ってないんだよ
  996. 灯花: わたくしたちのことだから、 考えはあると思うけど
  997. 灯花: 成功するかは未知数だよね
  998. うい: あの、灯花ちゃんねむちゃん 説明がすごく早くない?
  999. ねむ: どうせ僕達はここで退場だからね
  1000. 灯花: ねむたちと一緒に遊んでくるよ
  1001. うい: またどこかに行くの!?
  1002. 灯花: 他のヒマそうなAIを捕まえて、 デジタルマギウスの翼を発足!
  1003. 灯花: この世界の人を解放するための 活動をするんだよ
  1004. ねむ: それを遊びと言っていいかは ともかくとして
  1005. ねむ: 僕達は出かけてくるよ じゃあね、うい
  1006. うい: ほんとに行っちゃうの!?
  1007. うい: ああ…いなくなっちゃった…
  1008. いろは: ふたりは自由にさせておいて 私たちで続けよっか
  1009. うい: うん、仕方ないよね…
  1010. いろは: とりあえず、書かれてた通り 束の間の安寧だったみたいだけど
  1011. いろは: 不穏な空気は残ってたよね?
  1012. やちよ: 東から西への不信感が 根強く残っていたせいよ…
  1013. やちよ: だから、紅晴さんが話しに来て 私たちは救われたと思うわ
  1014. 結菜: 私としても神浜市の魔法少女に 折れたと思われたくなぃ
  1015. 結菜: だから、ユニオンではなく 環さんを信頼すると言ったみたぃ
  1016. ひかる: ユニオンと手を組むって話だけで ひかるたちは癪っすからね
  1017. 鶴乃: その感情でユニオンの怒りを 焚きつけたのが正解だったんだよ
  1018. 鶴乃: お互いを擁護し合うと、 隠し事があるように見えるからね
  1019. さな: 西への不信感がやわらいで、 一時的な協力関係になれたのは
  1020. さな: 引き続きプロミストブラッドが ユニオンの敵になったおかげです
  1021. 鶴乃: そうそうっ
  1022. 結菜: それで言ったら 私たちは環さんに救われたわぁ
  1023. いろは: あの…私が空気を読まずに カタコンベに行った時ですよね?
  1024. いろは: 紅晴さんと違って私の場合は、 計算とか何もなくて
  1025. いろは: ただ、タイミング悪く 来ちゃっただけなんですけど…
  1026. 樹里: ほんとだっつーの
  1027. 樹里: 争い継続派の樹里サマと やめる派の姉さんとの戦いに
  1028. 樹里: かるーく水を差しやがって…
  1029. ひかる: 樹里さんは、ただ結菜さんと 戦いたいだけじゃないっすか
  1030. ひかる: 資料で見たっすよ…
  1031. 結菜: でも、その差してくれた水は、 二木市の魔法少女への悼みだった
  1032. 結菜: その死んだ仲間への弔意が、 仲間の溜飲を下げてくれたのよぉ
  1033. いろは: そう言われると、照れますね…
  1034. ちはる: うーん、うらやましい
  1035. ちはる: ユニオンとプロミストブラッドは 暗闇から抜けだそうとしてるのに
  1036. ちはる: 時女一族は さらに闇に落ちちゃったから…
  1037. 旭: 我の古傷を見て 湯国市に行ったそうでありますな
  1038. すなお: はい…みたいですね…
  1039. すなお: そこで学生の方々に襲われて、 静香の心はさらに荒んで…
  1040. 静香: 日の本を守る巫に手を上げる…
  1041. 静香: 強い悪意を感じた私は、 人を導くべきだと確信したわ…
  1042. 旭: 水徳寺ではむしろ、 鈴鹿殿を浄土へ連れて行こうと
  1043. 旭: 悩んでいた涼子殿が答えを出す いい雰囲気だったのでありますが
  1044. 旭: いやはや、まさかでありますよ…
  1045. ちはる: その前に集落に戻った時も 静香ちゃんは心労で倒れてたから
  1046. ちはる: 本当に追い込まれてたんだよ…
  1047. ちはる: あれ?
  1048. ちはる: 旭ちゃんって、このあとで 時女一族を抜けたんだよね?
  1049. 旭: そうであります
  1050. 旭: 午前0時のフォークロアに 属していることも伝えたので
  1051. 旭: 時女一族には 愛着があったようでありますが
  1052. 旭: あとは湯国市の皆と固まって 見守ることにしたでありますよ
  1053. うらら: ウチもプロミストブラッドを 抜けることにしたんよ
  1054. アレクサンドラ: 私も最後まで悩みましたが ネオマギウスを抜けてきました
  1055. ラビ: 藍家ひめなの説得に 失敗してしまったから…
  1056. アレクサンドラ: はい
  1057. アレクサンドラ: このあとでひめちゃんが 行おうとしている計画
  1058. アレクサンドラ: それを実行するか私が残るか 天秤にかけてもらいましたが…
  1059. ひめな: サーシャもヒコ君も 本当は天秤になんてかけらんない
  1060. ひめな: でも、私チャンは ヒコ君のために存在してるからね
  1061. アレクサンドラ: ええ、身に染みました…
  1062. アレクサンドラ: それで私はネオマギウスを 抜けることにしたようですから…
  1063. かごめ: 束の間の安寧に合わせて これから起きる人の移動…
  1064. かごめ: ネオマギウスに翻弄される時間が これからやってくる…
  1065. アルちゃん: <キモチの石を先に見つける 競争が終わって>
  1066. アルちゃん: <こうして奪い合いも終わって 少し落ち着いてきたのにね…>
  1067. かごめ: だけど、AIの時女のみんなが 言ってた通りだけど
  1068. かごめ: 静香さんも 暗い影が落ちてた頃だし
  1069. かごめ: みかげちゃんも 仲直りができたとは言っても
  1070. かごめ: あした屋さんで西の子に 石を投げられて
  1071. かごめ: みたまさんと十七夜さんの心を 暗くさせるきっかけになった…
  1072. アルちゃん: <あと、かりんさんに聞いた アリナさんの話だよね…?>
  1073. かごめ: そう…
  1074. かごめ: 果てなしのミラーズの正体が 瀬奈みことさんだって聞いて
  1075. かごめ: みたまさんの心は 滅びに振り切れたみたいだった…
  1076. かごめ: 自分の願いがミラーズを 生みだしてしまったと思ったから
  1077.  
  1078. FILENAME: text_517220-4_MkF3R.txt
  1079. 8章・後編
  1080. フェリシア: うお、マジか いきなりこっからスタートかよ
  1081. フェリシア: 確か、みたまと十七夜と 連絡が取れなくなったときだよな
  1082. レナ: それだけじゃないわよ
  1083. レナ: プロミストブラッドからは 笠音アオが消えてたし
  1084. レナ: なんなら、時女一族なんて 本家が消えちゃってたじゃない
  1085. フェリシア: あーみたいだな
  1086. フェリシア: けど、いったんみんなで集まって キモチの石を持ち寄ったんだよな
  1087. 鶴乃: キモチの石がそろえば、 自動浄化システムは拡張可能って
  1088. 鶴乃: 最初の頃、キュゥべえから 話を聞いてたからね
  1089. フェリシア: けど、集めようとしてからが 大変だったんだよなー
  1090. さな: キモチがういちゃんを狙って 暴走し始めましたからね…
  1091. フェリシア: なのにういは、キモチのヤツらが 苦しんでるみたいだとか言うし
  1092. フェリシア: 意味わかんねーって思ってたら 原因はキュゥべえなんだもんな…
  1093. さな: いろはさんにキモチの石を 受け渡すタイミングを見計らって
  1094. さな: 自動浄化システムの一部を 支配下に置いたキュゥべえが
  1095. さな: キモチを暴走させたんですよね…
  1096. かえで: 体からブレスレットが 離れる瞬間を狙ったんだよね…
  1097. ももこ: みたいだな
  1098. ももこ: だけど、制御できずに キモチが暴れ出したらしい
  1099. ももこ: それでもアタシらの危機感を 煽るには十分過ぎたな
  1100. かえで: 自動浄化システムを 完全に制御されちゃったら
  1101. かえで: 魔法少女を魔女化の宿命から 救えなくなるもんね…
  1102. いろは: この時、自動浄化システムの力を 完全に取り戻すには
  1103. いろは: ういがコアにならないと ダメだってわかったんだよね
  1104. うい: キュゥべえが言ってたし わたしにも理屈はわかったみたい
  1105. うい: 自動浄化システムは元々イブで わたしだって考えれば
  1106. うい: 性質も肉体も支配できるのは わたし以外にいないはずだもん
  1107. いろは: そして、ショックな出来事は もっと続いたみたいだね
  1108. ももこ: キモチとの戦いで行方不明だった メンツが戻って来たっていうのに
  1109. ももこ: 調整屋も十七夜さんも…
  1110. ひかる: アオさんも…
  1111. すなお: 静香も…
  1112. いろは: あとはキュゥべえから 自動浄化システムを返してもらう
  1113. いろは: それで、魔法少女を救える未来が 出来上がるはずだったのに…
  1114. ひめな: 私チャンたちネオマギウスが 再登場しちゃったからね
  1115. ひめな: しかも、その4人を
  1116. ひめな: ネオマギウスに引き込み済で★
  1117. いろは: 私も資料を通して知りましたけど 体験したように苦しくなります
  1118. いろは: だってようやくみんなで 未来に進めたんだから…
  1119. すなお: ちょっと静香 そっぽを向かないでください
  1120. 静香: …だ、だって
  1121. 静香: 自分のことはもうわかってるし 今じゃ申し訳なくて…
  1122. みたま: 本当にごめんね、ミィ…
  1123. みたま: 現実のわたしに代わって、 あなたにしっかり謝らせて…
  1124. みかげ: 向こうの姉ちゃが無事なら ミィは構わないよ
  1125. リヴィア: こうして今までの流れを 追いかけてみたらほんま…
  1126. リヴィア: ネオマギウスも えげつないことやってるわ
  1127. ひめな: えげつない思想なら 午前0時のフォークロアも同じ
  1128. ひめな: ちょうどこの頃って みんなで湯国市に行って
  1129. ひめな: 教授のおじさんから 何を考えてるか聞く前でしょ?
  1130. ヨヅル: 先生の資料を見てみると どうやらそのようですね
  1131. ヨヅル: 佐鳥様に代わって 里見那由他様のお宅に伺い
  1132. ヨヅル: 那由他様のお父上が どのような足跡をたどってきたか
  1133. ヨヅル: 聞いていたようです
  1134. リヴィア: せやせや、そうやった
  1135. リヴィア: あの教授のおっちゃんが 行方不明になってた頃の話やな
  1136. リヴィア: 魔法少女の存在を 世間に広めようとすると
  1137. リヴィア: みんな痛い目に遭うてしまうって 知ったおっちゃんは
  1138. リヴィア: 魔法少女の話を広めようとすると 逆にみんなを不幸にすると思った
  1139. リヴィア: せやけどそれは、 今までと真逆の結論で
  1140. リヴィア: 那由他ちゃんには伝えたないから あえて遠ざけて見守ってたんや
  1141. リヴィア: それに、那由他ちゃんは 怒り心頭やったけど
  1142. リヴィア: ラビたち 午前0時のフォークロアが
  1143. リヴィア: その推測の行く末を 見守るグループやって知ったとき
  1144. リヴィア: ショックを受けたみたいやな
  1145. 那由他: そうですの…
  1146. 那由他: ラビさんと過ごした日々などが 偽りのように感じてしまって
  1147. 那由他: 悲しくてドッペルを 出してしまいましたの…
  1148. ラビ: それでも、那由他様は 湯国市に来てくれた
  1149. 那由他: はい…
  1150. 那由他: 魔法少女を救うという パパの想いを覆し
  1151. 那由他: ラビさんたちに何が起きたのか ちゃんと話を聞くために
  1152. 那由他: 私は改めて湯国市に行くという 決意をしましたの
  1153. かごめ: 本当にようやく終わると思った 魔法少女同士の争いが
  1154. かごめ: まだ、続くと思った時は 切なかった…
  1155. アルちゃん: <集まったキモチの石が またバラバラになったのが…>
  1156. アルちゃん: <心苦しかったよね…>
  1157. かごめ: うん…
  1158.  
  1159. FILENAME: text_517220-5_MkF3R.txt
  1160. 9章・前編
  1161. ひめな: ここでようやく私チャンたち ネオマギウスが主役の番★
  1162. 時雨: ぼくたち負けたのに、 姫はよく元気に言えるね…
  1163. はぐむ: それに神浜市の人をヒドい目に 遭わせることになったのに…
  1164. ひめな: しぐりんとはぐりんにとっては、 ネオマギウスを抜けるぐらい
  1165. ひめな: ショッキングな 作戦だったみたいだからね
  1166. ひめな: でも、私チャンにとっては、 サーシャが戻って来てくれたし
  1167. ひめな: みんなの愛を確かめられた 最&高な戦いだったみたいだよ★
  1168. アレクサンドラ: 結果はそうかもしれませんけど
  1169. アレクサンドラ: 私に何度も電話をするぐらい 追い詰められてませんでした…?
  1170. アレクサンドラ: 資料に鬼電する様子が 書かれていましたけど…
  1171. 燦: 実際、追い詰められてたわ
  1172. 燦: サーシャがネオマギウスを 抜けたことが
  1173. 燦: 姫様を凶行に移らせる引き金を 引くきっかけになったもの
  1174. アレクサンドラ: でも、天秤にかけて選んだのは ひめちゃんのような…
  1175. ミユリ: その姫様の愛がヘビーなのを 理解してないのは重罪ですぅ!
  1176. 時雨: 付き合いが長いサーシャさんが 姫を理解してなかったから
  1177. 時雨: 三輪さんは 利用されることになったの…?
  1178. はぐむ: 神浜市の人が飲食できないように 暗示をかける話なんて
  1179. はぐむ: 何も知らなかったから 話を聞いた時はショックだったね
  1180. アレクサンドラ: あれ、もしかして私 みんなに責められてますか…?
  1181. 時雨: 向こうのサーシャさんの話だから 別に責めてないよ
  1182. 時雨: 姫としては、魔法少女至上主義を これで広めたかったんだよね?
  1183. ひめな: そうっ!
  1184. ひめな: 魔法少女が優れてるのを知るには 体に教え込むのが早いじゃん?
  1185. ひめな: ちな、ういういだけが コアになれるって聞いてたけどさ
  1186. ひめな: userNameをハブにして 自分がコアになれるって話を
  1187. ひめな: 裏でキュゥべえから 私チャンは聞いてたんだよね
  1188. ひめな: だから、自動浄化システムを 手に入れる動きもしてたってわけ
  1189. ひめな: キャハッ★
  1190. ミユリ: しかもしかも 準備は万端でしたよね
  1191. ミユリ: 天音月咲を引き込みつつ 敵の情報を収集
  1192. ミユリ: プロミストブラッドが二木市に 帰ったタイミングを狙って
  1193. ミユリ: 動き出したんですから!
  1194. 燦: 資料を見る限りだと、 そちらも焦ってたみたいよね?
  1195. やちよ: ずっと前から焦ってるし 困惑しっぱなしよ
  1196. やちよ: キュゥべえに自動浄化システムを 完全に支配される前に
  1197. やちよ: こちらが掌握できると思ったら 離反者が出るんだもの
  1198. 鶴乃: しかもネオマギウスの動きが さっぱりわからないから
  1199. 鶴乃: 用意周到なネオマギウスに 完全に振り回されてたと思う…
  1200. いろは: 神浜市の人たちが食べることも 飲むこともできないようにする
  1201. いろは: その暗示をかけるために 電波望遠鏡を奪われたときも
  1202. いろは: 私たちは 誘導されてたみたいだよね…
  1203. 鶴乃: そうなんだよ!
  1204. 鶴乃: コンテナターミナルで戦って 身動きを封じられたのも
  1205. 鶴乃: クレセントハウスに 電波望遠鏡からのアラートが
  1206. 鶴乃: 届かないようにするための行動!
  1207. フェリシア: あー しかも、あんときって…
  1208. フェリシア: 十七夜たちにuserNameを 奪われたんだよな…
  1209. 十七夜: この時は順調だったな
  1210. みたま: ええ…
  1211. みたま: 電波望遠鏡を通して、 魔法少女が優れていると示し
  1212. みたま: 自動浄化システムを通して 魔法少女たちを支配する
  1213. みたま: ネオマギウスが掲げる目標に 間違いなく進んでいた
  1214. やちよ: 十七夜はそれで良かったの?
  1215. 十七夜: 人々が苦しみから団結し、 魔法少女に敵意を向ける
  1216. 十七夜: それで分裂した東西の人々が ひとつになるなら良かった
  1217. みたま: わたしは、自分の願いによる 滅びを望んでいたからね…
  1218. みたま: あの時は、滅びに抵抗するほど 訪れる滅びが大きくなるなら
  1219. みたま: 神浜市以外が巻き込まれる前に 滅びを実現するべきだと思ってた
  1220. みたま: だから、お姫様の計画を利用して 十七夜が人々を追い詰めて
  1221. みたま: わたしの願いで町が崩壊すれば それで全部が成せると思った
  1222. ミユリ: でも、歯車は少しずつ 狂っちゃったんですよねぇ…
  1223. ミユリ: これは、燦様が毒を嗅がされて 倒れる前のやつ!
  1224. 燦: ちょっと、どうしてこんなものを 出すのよ!
  1225. ミユリ: みっ、ミユのせいじゃないです!
  1226. 燦: で、でもこの時はまさか やられるなんて…
  1227. 燦: それに、この毒を経験したから 作戦は成功したのよ!?
  1228. ミユリ: つまり、燦様は負けてない!
  1229. 燦: ふん、そういうことよ
  1230. ひめな: いや、負けてるよ教官
  1231. 燦: ぐっ…
  1232. ひめな: でもまあ、歯車が狂ったのは その通りだよね
  1233. ひめな: やっぱり原因になったのは しぐりんとはぐりん
  1234. ひめな: そして静香ちゃんだよね
  1235. ちはる: でも、仕方ないよ
  1236. ちはる: 静香ちゃんが悩んでるのって、 ずっと前からわかってたし
  1237. ちはる: さなちゃんも話を聞いて 電子書籍を準備してたからね!
  1238. すなお: 描いてくれた絵本を読ませるのが 本当に大変でしたし
  1239. すなお: 最終的には絵本という形では 見てもらえませんでしたけど…
  1240. さな: それは、ちょっぴり残念です…
  1241.  
  1242. FILENAME: text_517220-6_MkF3R.txt
  1243. 9章・後編
  1244. アルちゃん: <AIのやちよさんと鶴乃さんが 話してたけど>
  1245. アルちゃん: <この時のネオマギウスの動きは 本当にわからなかったよね>
  1246. かごめ: でも、急に笠音さんたちも含めて 動き出したのが見えてきた
  1247. アルちゃん: <それって、ひめなさんがわざと 見えるようにしてたんでしょ?>
  1248. かごめ: そうだね
  1249. かごめ: みんなに負けを認めさせるには 裏でコソコソやらずに
  1250. かごめ: 正面から戦って折らないとって 考えてたみたい
  1251. かごめ: でも、みんなが話してたように 少しずつ歯車は狂っていった
  1252. アルちゃん: <灯花ちゃんとねむちゃんが 自爆した理由はわからないし>
  1253. アルちゃん: <みかげちゃんもお姉ちゃんを 許せるかどうか悩んでる>
  1254. アルちゃん: <かりんさんもアリナさんが 見つからずにやきもきする中で>
  1255. アルちゃん: <少しでも事態が好転したのは、 不幸中の幸いだったね>
  1256. かごめ: 自動浄化システムを キュゥべえが支配して
  1257. かごめ: ドッペルが出せなくなったのは 大きな痛手だったけど
  1258. かごめ: キモチのルールも消えて 全員が戦えるようになったからね
  1259. リヴィア: まあ、この時の パワーバランスを変えたんは
  1260. リヴィア: キモチが決めよったルールが 消えたんが影響しとるけど
  1261. リヴィア: 過激な姫さんのやり方が 敵を増やしたんも大きな要因やろ
  1262. ひめな: だって、私チャンの中に ヒコ君がいるって認めさせるには
  1263. ひめな: 意見を言えない状態にしないと みんなバカにするじゃん
  1264. リヴィア: そこに寛容になれへんかったら しゃあないんかもしれんけど
  1265. ヨヅル: 実際に私たちも中立を破って、 動き始めましたからね
  1266. リヴィア: 姫さんの計画を止めな 魔法少女が不幸になってまう以上
  1267. リヴィア: 救うのが目的の私らにとっては 見逃せへん状況やからな
  1268. 時雨: ぼくとはぐむんも 三輪さんを連れて逃げちゃった…
  1269. はぐむ: 神浜市長選を裏で操って 東の人が傷つくように仕向けたり
  1270. はぐむ: それに加担して苦しんでる みつねちゃんを見てたら
  1271. はぐむ: ネオマギウスを立ち上げたのは 私たちだけど
  1272. はぐむ: ここに居たらダメだと思った…
  1273. 時雨: それに、神浜市の人たちを 巻き込む話を聞いて
  1274. 時雨: じいじたちがご飯を食べられなく なるのを想像しちゃった…
  1275. はぐむ: それで逃げたけど 結局教官に追いつかれたよね…
  1276. 時雨: うん…三輪さんも守れなくて 連れていかれちゃった…
  1277. 燦: それに、さっき盛られた毒を ヒントにして
  1278. 燦: 計画に必要な能力の確保も できたから
  1279. 燦: 敵が増えたとはいっても、 私たちは順調だったみたいよ
  1280. みふゆ: …………
  1281. やちよ: そういえば みふゆが毒を盛られたのよね
  1282. みふゆ: はい、見事に…
  1283. みふゆ: 気づいた時にはもう 電波望遠鏡の中でしたね…
  1284. 燦: みふゆさんの幻覚能力は 暗示にも転用できる
  1285. 燦: だから電波望遠鏡とセットで 使うことで
  1286. 燦: 神浜市の人たちを 飲食不能にすることができたのよ
  1287. みふゆ: 資料を読んでいた時から 腹立たしくて仕方がありません
  1288. みふゆ: そして…悔しくもあります…
  1289. 静香: だけど、ここでようやく私も 目を覚ますことになったわ
  1290. すなお: はい、二葉さんの物語を ようやく静香に伝えられました
  1291. ちはる: 大庭さんにもらったキモチの石で 静香ちゃんの心とつながって
  1292. ちはる: みんなで絵本のお話を 再現したんだよね
  1293. すなお: 厳密には少し違いますよ?
  1294. すなお: 物語の真意を静香に ちゃんとつかんでもらうために
  1295. すなお: 物語の裏に至るまで 悪役を演じてもらったんです
  1296. 静香: 最初は意味がわからなかったけど ここまでされて気づけたわ
  1297. 静香: 悪人こそが救われるべきという その苦しみの意味を…
  1298. 静香: そして、かつての時女一族は 善悪を含むのが人間という存在で
  1299. 静香: そんな人間の善性を 本当に信じていたって気づいたの
  1300. いろは: それで静香ちゃんたち 時女一族が戻ってきて
  1301. いろは: 時雨ちゃんたちから 藍家さんの目的も聞いて
  1302. いろは: みんなで電波望遠鏡に 向かったんだよね
  1303. みふゆ: それでも…すみません… ワタシは抵抗しきれなかった…
  1304. いろは: いえ、私たちも 間に合いませんでした…
  1305. 時雨: 姫はこの時、 本当にやっちゃったんだよね
  1306. はぐむ: うん、神浜市の人たちを 飲み食いできなくしたみたい…
  1307. いろは: 湯国市に行ってた那由他ちゃんは 大切な話を聞いたんだよね…?
  1308. うい: その前に撲滅派の人たちに 捕まったって書いてあるよ!?
  1309. 那由他: 実はそうなんですの…
  1310. 那由他: 私たちが湯国市に向かったのは ネオマギウスが動き出す前なので
  1311. 那由他: 少し前の話なんですが… ほんと、仰る通りですの…
  1312. うらら: お手洗いに行ったら捕まったって 資料に書いてあるんよ
  1313. 旭: 戻らないと思っていたら まさかでありましたな
  1314. ラビ: ええ
  1315. ラビ: なんとか山小屋に居るのを 見つけて事無きを得たものの
  1316. ラビ: 最後は那由他様を気絶させて 私が宿に運んだようです
  1317. 那由他: そして、ラビさんの実家である 以前泊った宿で目を覚まして
  1318. 那由他: 色々と話を 聞いたみたいですの…
  1319. 那由他: そこで知ったのは ラビさんたちが味わった生き地獄
  1320. 那由他: 魔法少女の存在を知らせたことで 起きた不幸な出来事でしたの…
  1321. 那由他: そしてパパから聞いたのは 過去に居たであろう魔法少女の話
  1322. 那由他: みんなが歴史の中に溶けて消えて 魔法少女という名も残らないのは
  1323. 那由他: 魔法少女という存在が広まると 宇宙の不利益に繋がるから
  1324. 那由他: 見えない宇宙の意思によって 防がれてるって話でしたの
  1325. アレクサンドラ: 魔法少女になる少女が減れば 宇宙が得られるエネルギーも減る
  1326. アレクサンドラ: それは宇宙にとっては病と同じで 免疫が働くのは当然である
  1327. アレクサンドラ: そんな話ですよね
  1328. 那由他: そうですの
  1329. 那由他: パパから聞いたのは、 そんな宇宙の意思について
  1330. 那由他: その宇宙の意思が持っている 自浄作用についてでしたの
  1331. いろは: その話を聞いても那由他ちゃんは 諦めようと思わなかった?
  1332. 那由他: むしろ諦めたラビさんやパパに 光を与えたかったですの…
  1333.  
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  1335. 10章・前編
  1336. かごめ: この辺りになると 最近の出来事だから覚えてる
  1337. アルちゃん: <キモチの石を取り戻したくても それどころじゃなかった…>
  1338. かごめ: うん…
  1339. かごめ: ネオマギウスを止めようと動く いろはさんたちと
  1340. かごめ: 神浜市の人たちにかかった暗示を 解くために動くみふゆさんたち
  1341. かごめ: そして、みたまさんたちを 連れ戻すために
  1342. かごめ: みかげちゃんたちが動いてた
  1343. アルちゃん: <魔法少女至上主義の拡散を 止めないといけないし>
  1344. アルちゃん: <神浜市の人たちが飲み食い できるように戻さないとだめ…>
  1345. アルちゃん: <それに、去った仲間も 連れ戻したい…>
  1346. アルちゃん: <いろんな課題ごとにわかれて みんな戦ってたんだね>
  1347. ひめな: 私チャンとヒコ君の作戦って 手が凝ってるよね~
  1348. いろは: まるでわからないから 本当に手探りだったみたいです
  1349. ひめな: 動きをつかむにしても 想像しながらって感じみたい?
  1350. いろは: ですね
  1351. いろは: とりあえず魔法少女至上主義を 広めたいのはわかってるので
  1352. いろは: 放送局関係は抑えようって みんなで動き始めたんですよ
  1353. フェリシア: オレたちはテレビの電波を出す タワーに向かって
  1354. フェリシア: プロミストブラッドは ラジオ局に行ったんだよな
  1355. 結菜: ただネオマギウスにとっては 時間を稼ぐための戦い
  1356. 結菜: 天音月咲を見つけた以外に 収穫はなかったんじゃなぃ…?
  1357. みふゆ: そうですね…
  1358. みふゆ: 私の幻覚の力と 天音さんの音を司る拡散能力
  1359. みふゆ: そのふたつがそろわない限り、 神浜市に住む人の暗示は解けない
  1360. みふゆ: なので、月夜さんだけではなく 月咲さんも必要でした
  1361. みふゆ: それでも最後の最後まで つかまりませんでしたけど…
  1362. ひめな: じゃあ、この状況を動かしたのは
  1363. 鶴乃: さなたちのおかげだよね! ふんふん!
  1364. ちはる: 静香ちゃんとネオマギウスの 拠点に潜入してくれたもんね!
  1365. 鶴乃: 正直、テレビ局とラジオ局を みんなで押さえていったけど
  1366. 鶴乃: 衛星放送もあるし 今だとDotubeもあるから
  1367. 鶴乃: 拡散を防ぐことはできないって 不安しかなかったんだよ
  1368. やちよ: そうね…
  1369. やちよ: 実際、藍家さんも言ってたけど 複雑で凝った動きをしていたわ
  1370. やちよ: 今回の作戦を決行する前に 各種メディアに資料は送付済だし
  1371. やちよ: 折り込みチラシでは 今回の異変について言及していた
  1372. 鶴乃: 魔法少女を信じさせるための 布石になってたよね…
  1373. さな: でも私たち…ウソの情報も 流してしまいましたよね…
  1374. フェリシア: オレがドアノブをつかんで 爆発したやつだろ…?
  1375. さな: そうそう、それです…!
  1376. さな: 私が神浜市民会館の拡声器を 使うって情報を伝えたから
  1377. さな: 罠にかかったんですよね…?
  1378. やちよ: 正確に罠と言っていいのか わからないけど
  1379. やちよ: 十七夜とみたまが待ち受けていて 戦いに発展したわね…
  1380. 十七夜: それは、こんな姿だったか?
  1381. やちよ: キャッ
  1382. みたま: この姿は、自分が抱える悲しみを 魂に取り込んだ結果みたいねぇ
  1383. 十七夜: 自分が背負うと決めた悲しみを キモチが奪おうとするからな
  1384. みたま: ええ、わたしたちを形作るものを 失わないためにも
  1385. みたま: 自分の中に取り込んだのよ
  1386. やちよ: それはいいけど、 急に変身してビックリさせないで
  1387. ももこ: ほんと、その姿を見ると ヒヤッとするよな…
  1388. やちよ: ふたりのせいで死にかけたから 私の場合は余計にね…
  1389. 鶴乃: でも、わたしの幸運のおかげで 無事だったけどね!
  1390. いろは: そして、ふたりが去ったのが どこなのか魔力を探知して
  1391. いろは: 私たちは神浜市役所で防災無線を 調べることにしたんですよね
  1392. リヴィア: やけど、こん時ちゃうか?
  1393. リヴィア: みかづき荘のさなちゃんが 深手を負ったんは
  1394. さな: はい、情報を手に入れるために 無茶をしてしまって…
  1395. さな: あの時は時女の皆さんがいないと 本当に危険だったと思います
  1396. さな: あと、リヴィアさんの治療も 本当に助かりました…
  1397. リヴィア: まあ、ほんまもんは この世界の私やないし
  1398. リヴィア: 治療はできひんから 調整でフォローしただけや
  1399. 静香: 私たちも気にしてない
  1400. 静香: むしろ情報を手に入れてきて 拍手を送りたいぐらいだわ
  1401. 結菜: それは、うちのアオに関する 情報だったのよねぇ…
  1402. さな: はい、それは 笠音さんのDotubeの件で
  1403. さな: 湯国市にいる魔法少女を撲滅する 派閥の人たちの話を流しつつ
  1404. さな: 断罪する動画を 流すというものでした…
  1405. 結菜: それを聞いて私たちも 急いで湯国市へと向かったわぁ
  1406. やちよ: あと、このタイミングだったわね ももこから連絡があったのは
  1407. ももこ: ああ、みかげちゃんの 仲良し大作戦のことだろ?
  1408. やちよ: そう
  1409. やちよ: ももこにお願いされて、 断ってたネット番組に出たのよね
  1410. やちよ: あ、恥ずかしいから わざわざ映さなくてもいいわよ
  1411.  
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  1413. 10章・後編
  1414. みふゆ: やっちゃんが番組に出るのも 驚きましたけど
  1415. みふゆ: 仲良し大作戦にも驚きましたよね
  1416. ももこ: アタシらはサポートしただけだよ
  1417. ももこ: 賞賛されるとしたら みかげちゃんと月夜かな
  1418. かえで: 神浜市の人たちが、飲んだり 食べたりできなくなる前に
  1419. かえで: ふたりで一緒に仲良し大作戦を 動かしてたんだよね?
  1420. みかげ: うんっ!
  1421. みかげ: 姉ちゃたちを 安心させようと思ったら
  1422. みかげ: みんなで仲良くしてるのを 見せるのが一番!
  1423. みかげ: たぶん、本物のミィもね そう思ったんだと思うよ!
  1424. かえで: それで、私が提案して 署名活動を始めたんだよね
  1425. みかげ: そう、それが 「神浜市の未来を作る学生会議」
  1426. みかげ: みーんなに協力してもらいながら 署名してもらったんだよね
  1427. ももこ: それで、ここに戻るんだよな
  1428. やちよ: だから映さなくていいのに…
  1429. やちよ: ももこにお願いされて、 署名の話をみんなに伝えたけど
  1430. やちよ: 市長の謝罪会見があったり、 他にも色々あったのよね
  1431. レナ: 魔女の口づけを受けて 死のうとしてる市長を助けたら
  1432. レナ: ネオマギウスのヤツから受けた 改竄が解けてたのよ
  1433. レナ: それで、東西を和解させるために 真実を話してもらったってわけ
  1434. みたま: みふゆさんの幻覚で 番組を強制的に見せられて
  1435. 十七夜: さらに署名をした学生たちも 我々の所に現れた
  1436. 十七夜: その中には自分の弟がいて
  1437. みたま: 私をかつて苦しめた水名の子も 改心して謝ってくれた
  1438. 十七夜: 手を取り合う未来を担う者たちを 目の前にして自分は思ったようだ
  1439. 十七夜: これで滅びを与えれば、 自分が望む未来を潰すのと同じ
  1440. 十七夜: だから、一度抜いた刃は 納めるしかないと…
  1441. みふゆ: ここでおふたりから 1090のスクリーンを通して
  1442. みふゆ: 放送を流すと話が聞けたのが 勝利の道筋になりました
  1443. やちよ: ええ、本当に助かったわ
  1444. うい: 十七夜さんとみたまさんは ネオマギウスを抜けてくれたけど
  1445. うい: プロミストブラッドの方も 生放送を止めたんだよね?
  1446. 十七夜: む、資料を見る限りだと トリッキーなことをしたようだな
  1447. アオ: わわっ、早すぎ!
  1448. 樹里: これは中々新鮮な経験だったよな
  1449. ひかる: 本当っすよ
  1450. ひかる: まさか、アオさんを0歳から 14歳まで育てるなんて
  1451. アオ: うるさいでーす! 無職は黙っててくださーい!
  1452. ひかる: ひどいっす! 未来のひかるはちがうっすよ!
  1453. 樹里: つーか、姉さんの策で 恐怖を取り戻せたんだろ?
  1454. 樹里: そう文句を言うなよな
  1455. アオ: そ、それは感謝してるけど… やっぱり恥ずかしいし…
  1456. アオ: っていうか、姉さま どこでこんな方法思いついたの?
  1457. 結菜: 色々と考えただけよぉ
  1458. 結菜: もう、あなたに恐怖を 取り戻させるのは無理だと思って
  1459. 結菜: それなら、最初からある状態を 維持するしかないと思った
  1460. 結菜: それで、事前に本を読んだりして 挑戦しようと思ってたのよぉ
  1461. 樹里: 姉さんから話を聞いたときは 無謀だろって思ったけどな
  1462. 樹里: でも妹が壊れたのは、 樹里サマたちのせいだからな
  1463. 樹里: どうせ捨てる気だった命なら 有効活用しようと思ったんだよ
  1464. 樹里: 馬が飛び込んできたせいで 無理になったけどな
  1465. ひかる: ひかるを仲間はずれにするのが 悪いんすよ!
  1466. 樹里: らんかだって妹を助けたいのに 飛び込んでねーだろ!
  1467. ひかる: ん?あれ?
  1468. ひかる: もしかして、ひかるが前に 見つけた「ひよこサークル」って
  1469. 結菜: 参考図書として買ったのよぉ あの頃には考えてたからねぇ
  1470. 結菜: EQに関する本もあったでしょぅ
  1471. ひかる: ひかるは覚えてないみたいっす けど、あったと思うっすよ!
  1472. 燦: こうした動きの影響も受けて 私たちは戦力を失い
  1473. 燦: さらに姫様がいる栄区にまで 敵の手を伸ばさせることになった
  1474. ミユリ: 燦様もみふゆさんとの 直接対決になって
  1475. みふゆ: 教官は負けてしまいましたね ふふっ
  1476. 燦: くっ、ムカツクわ…
  1477. ひめな: それでも、私チャンはひとりで 勝つ気だったんだけどね
  1478. いろは: 魔法少女を皆殺しにする 仕掛けですか…?
  1479. ひめな: そっ
  1480. ひめな: ソウルジェムを自分で砕くように 仕向けるはずだったんだけど
  1481. リヴィア: その仕掛けは 調整の時になんとなく気づいて
  1482. リヴィア: なんとかピュエラケアのメンツで 防いだったわ
  1483. みたま: わたしたちを忘れられると 困りますよ、先生
  1484. リヴィア: せやな
  1485. リヴィア: みたまと十七夜も手伝ってくれて なんとか防げたんや
  1486. ひめな: そんなこと知らない私チャンは 本当に混乱したんだから!
  1487. ひめな: しかも、みんなを魔女にしようと 予備の仕掛けを使おうとしたら
  1488. ひめな: しぐりんとはぐりんも含めて 助けにくるじゃん!?
  1489. ひめな: 余計に意味がわかんなかった!
  1490. ひめな: だって私チャン言ったよね? 神浜市の外に出ろって
  1491. 燦: それでも近くまで来て 守ってもらえる人望はあった
  1492. 燦: ポジティブに受け取りなさいよ
  1493. ひめな: ムリムリ!
  1494. ひめな: 手前の仕掛けが発動したら みんなも巻き添えだったし!
  1495. ひめな: そもそも私チャンは、 本気で死ぬつもりだったから!
  1496. 時雨: ヒコ君のことを 周りに認められないから…
  1497. ひめな: そうだよ
  1498. ひめな: 私チャンが認めて欲しいのは 魔法少女だけじゃなくて
  1499. ひめな: ママとか学校の友だちとか 普通の人だから…
  1500. ひめな: けど、サーシャが戻ってきて 完全に止められちゃったけどね
  1501. アレクサンドラ: はい
  1502. アレクサンドラ: 本当はケンカをしてでも ひめちゃんを止めるべきだった
  1503. アレクサンドラ: だから、最後まで支えるって 私は覚悟を決めて来たんです…
  1504. ラビ: この時に心変わりしていたのは サーシャだけではなかった
  1505. ラビ: ネオマギウスとの戦いで 私たち午前0時のフォークロアは
  1506. ラビ: 宇宙の意思が働いた結果 絶望が広がると思っていた
  1507. ラビ: そしてその通りになれば、 魔法少女をすべて無くすために
  1508. ラビ: 自動浄化システムを 利用しようと考えていた…
  1509. ラビ: だけど、目の前にあるのは 宇宙の意思に打ち勝つような光景
  1510. ラビ: だから…
  1511. ラビ: 私自身も那由他様と共に 未来を見ようと思った
  1512. 旭: 我も時女一族と共に歩むために 生きようと思うようになった
  1513. うらら: ウチも結菜さんたちと これからも関わりたかったんよ
  1514. ラビ: そして抱えている諦念を捨てて 希望を抱こうと思った
  1515. かごめ: 救いを諦めた人たちにも 救われる希望を与えるような時間
  1516. かごめ: それを氷室さんも実感したから みんなを助けてくれたのかも…
  1517. かごめ: おかげで神浜市の人たちに かけられた暗示は解けて
  1518. かごめ: みんな日常生活に戻っていった
  1519. アルちゃん: <フェリシアさんの 忘却のおかげもあるけどね>
  1520. かごめ: うん、そうだね
  1521. アルちゃん: <実は月咲さんが戻って来たのは 実家の工房のおかげなんだよね>
  1522. かごめ: 工房というか、 工房に住んでる職人さんたち?
  1523. かごめ: 脱水症状が出るほど頑張って 自分のことを探してくれたのがね
  1524. かごめ: 心に響いたんだって
  1525. アルちゃん: <魔法少女の働きと 周りの人たちの動きが重なって>
  1526. アルちゃん: <ネオマギウスの計画は 止められたってことかな?>
  1527. かごめ: うん、そういうことだね
  1528.  
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  1530. 11章・前編
  1531. いろは: 11章…っていうことは これで最後の章みたいだね
  1532. うい: 資料をくれた人は知ってる話で 長く感じたかもしれないけど
  1533. うい: AIのわたしたちにとっては、 とても新鮮に感じる時間だったね
  1534. いろは: 他人のものを見せられてるのか 自分が経験したことなのか
  1535. いろは: 少しずつ、わからなくなるような 気がしたけどね
  1536. ドドーンッ!
  1537. いろは: きゃっ!
  1538. 鶴乃: なんか、すっごいでかい音が したけど大丈夫!?
  1539. フェリシア: おう、なんか揺れた気がするぞ
  1540. 灯花: ごめんねー みんなビックリしちゃった?
  1541. 灯花: でも、安心してくれて大丈夫だよ
  1542. ねむ: 世界が崩壊する前兆ではないし、 僕達が引き起こしたことだからね
  1543. 灯花: というわけで、みんな最後まで ちゃーんとお話してあげてねー
  1544. ねむ: 最後のトピックは 僕がここに表示しておくよ
  1545. フェリシア: いや、安心できねーけど…
  1546. さな: だけど、私たちに何かできる わけじゃありませんし…
  1547. やちよ: 不安は残るけど 今できることをしておきましょう
  1548. さな: 並んでる言葉に不穏なものが 多いような気がしますけど…
  1549. みたま: たしかに先生の過去は 想像を絶する地獄だったけど
  1550. みたま: 結果的に悲しみを乗り越えられる 内容になったわ
  1551. 十七夜: うむ
  1552. 十七夜: 同時の自分たちは姫君が仕掛けた 皆殺しの道具を破壊したあとも
  1553. 十七夜: 皆から離れた所で魔女になろうと 死地を探していたからな
  1554. ももこ: 戻ってこないと思ってたら…
  1555. ももこ: なんで死のうとするんだよ 仲良し大作戦はムダだったか?
  1556. みたま: いえ、希望を見たわ
  1557. みたま: でも魂に取り込んだ悲しみがね その希望を塗りつぶしていったの
  1558. 十七夜: だからせめて迷惑はかけるまいと 離れた海へ向かっていた
  1559. リヴィア: ほんで、あんたらを見つけた私が この過去を見せたってわけやな
  1560. リヴィア: 自分の幼少期を客観的に見るんは さすがにキッツいわ…
  1561. ヨヅル: ですが、そのおかげで おふたりは悲しみから逃れられた
  1562. リヴィア: まあ、神浜市の悲しみだけを見て 視野が狭くなっとったからな
  1563. リヴィア: もっと他の世界の悲しみも 見せたろうと思ったんや
  1564. みたま: おかげで、自分の悲しみを 客観視できるようになった
  1565. 十七夜: うむ…
  1566. 十七夜: 悲しみに振り回されずに、 向き合えるようになったな
  1567. 月出里: ふむむふむ、ふむんむん!
  1568. ヨヅル: 良い自己犠牲だと 月出里が申しております
  1569. リヴィア: そう言ってくれるんやったら 心を削った意味があるってもんや
  1570. リヴィア: ほんま… 二度と経験したないわ…
  1571. リヴィア: やけど、この過去を見て ヨヅルと月出里もわかったやろ?
  1572. リヴィア: 私の目的が…
  1573. ヨヅル: 先生の持っている固有魔法は
  1574. ヨヅル: 誰かのために行動すると 相手が不幸になる“絶対悪”
  1575. ヨヅル: だから少女たちを巻込み続ける キュゥべえのために生きていた
  1576. 月出里: ふむんむふんむんむふむんむーむ ふむむむふっむーふむんむ
  1577. 月出里: ふむんむふんむーむふむんむむむ ふむんむんむむふむんむむ
  1578. ヨヅル: ノルマ達成かキュゥべえの滅びで 魔法少女を救うためだと
  1579. ヨヅル: 月出里が申しております
  1580. リヴィア: ま、そういうこっちゃな
  1581. ももこ: ほんと、石が集まったのも 調整屋たちが戻ってきたのも
  1582. ももこ: ピュエラケアのおかげだよな
  1583. レナ: こうして自動浄化システムに 行けたんだからね
  1584. かえで: userNameも入れて8人
  1585. かえで: キモチの石と同じ数で、 結界の中に入ったんだよね
  1586. 結菜: けど、やはりキュゥべえは 食えないヤツだったみたいねぇ…
  1587. いろは: はい、自動浄化システムを 返してもらおうとしたら
  1588. いろは: 急に変な結界みたいなものに 包まれちゃったんです…
  1589. うい: わたしとuserNameも 一緒だったみたいだよね?
  1590. ひめな: キュゥべえは userNameをハブにして
  1591. ひめな: 自動浄化システムを支配する 自分と
  1592. ひめな: キモチを支配するいろりんを 合体させようとしたってわけ
  1593. ひめな: ぶっちゃけ、私チャンに 教えてくれた内容と同じってこと
  1594. いろは: そういうことなんですね…
  1595. かごめ: (覚えてる…)
  1596. かごめ: (それでも、いろはさんは この窮地を乗り越えて)
  1597. かごめ: (自動浄化システムを 取り戻そうと動いた…)
  1598. アルちゃん: <だけど、アリナさんたちも 裏で動いていたんだよね…>
  1599. かごめ: そう…みことさんと… かりんさんと一緒に…
  1600. かごめ: 幸福と不幸の狭間で…
  1601.  
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  1603. 11章・後編
  1604. いろは: 自動浄化システムを キュゥべえから取り返す
  1605. いろは: そのための覚悟も 私はできてたみたいなんだけど
  1606. うい: みんなパッタリと 倒れちゃったんだよね
  1607. 御園 かりん: それ、きっと わたしたちのせいなの!
  1608. うい: え、かりんさん?
  1609. うい: でも倒れたのって結界の中にいた わたしたち以外で…
  1610. 御園 かりん: わたしは 果てなしのミラーズにいたの…
  1611. うい: それが原因…?
  1612. 御園 かりん: えっと、アリナ先輩と一緒に 瀬奈みことと話してて
  1613. 御園 かりん: わたしもアリナ先輩と同じように 過去の歴史を見せられたの
  1614. 御園 かりん: それは、人類はみんな 滅びるようにできてるーとか
  1615. 御園 かりん: 最後は悲しみでおわるーとか そんな暗い話ばっかりで
  1616. 御園 かりん: 最後には神浜市の 東西のお話に繋がるような
  1617. 御園 かりん: この戦国時代の魔法少女の話を 見せられちゃったの
  1618. 樹里: それがなんで樹里サマたちを ブッ殺す話になんだっつーの
  1619. 御園 かりん: ひっ、燃やされるの!
  1620. 樹里: もやさねーよ! いいから教えろ
  1621. 御園 かりん: え、えっと…
  1622. 御園 かりん: わたしが悲しみなんかで 終わらないって…
  1623. 御園 かりん: 人間はグレーだから 白黒なんてつけられないって
  1624. 御園 かりん: そう言ったら 瀬奈みことが実験を始めたの…
  1625. ひめな: これ、私チャンが捨てたスマホ!
  1626. 御園 かりん: 過去の時間に結界を繋げて、 スマホを拾ってきた瀬奈みことが
  1627. 御園 かりん: その中に入ってる仕掛けを 使ったみたいなの…
  1628. ひめな: じゃあ、ウソだって思ったけど やっぱみんなが倒れたのは
  1629. ひめな: 私チャンの仕掛けが 原因だったっていうこと…?
  1630. 御園 かりん: そういうことになるの…
  1631. ひめな: サーシャ!ごめん!
  1632. ひめな: 教官もみゆりんも しぐりんもはぐりんもごめん!
  1633. 燦: 物理的に破壊すれば 良かったものの…
  1634. ミユリ: まさかまさかの 肝心なところでの詰めの甘さです
  1635. ひめな: だってバックアップはとったけど みんなとの思い出が入ってるし!
  1636. 燦: ――っ!?
  1637. 時雨: こういうところが 姫のズルいところだよね…
  1638. はぐむ: うん…
  1639. アレクサンドラ: ただ、ラビちゃんは 諦念に落ちてしまったんですよね
  1640. うらら: 事情を知らなかったなら 仕方ないんよ
  1641. 旭: 我らも撲滅派との和解直前に、 多くの友を失ったであります…
  1642. ラビ: そう、最悪の事態は二度起きて こうして三度目が起きた
  1643. ラビ: 旭もうららもサーシャも… 死にゆくのは私たちのせい…
  1644. ラビ: いずれ魔法少女の存在や苦悩を 人々が知ってくれるって
  1645. ラビ: それが私たちの救いに繋がるって 少しでも期待を抱いたから
  1646. ラビ: 宇宙の意思は私たちを病巣として 駆逐しようとしたんだと思った…
  1647. 旭: だから、当初の予定通りに 実行しようとしたんでありますな
  1648. うらら: 魔法少女をすべて吸い上げて エネルギーに変えてしまうんよ…
  1649. ラビ: そう、魔法少女になった瞬間に 魔法少女は消えてしまうのが救い
  1650. ラビ: だから、実行しようとしたけど あなたに止められてしまった
  1651. いろは: だって、悲しみながらも 動き続ける氷室さんは
  1652. いろは: 魔法少女の救いを諦めてるように 見えなかったから…
  1653. ラビ: でも、その通りだと思うから 私も折れることにした
  1654. ラビ: 私の思い描く未来が しっかりと心の中にあったから…
  1655. いろは: むしろ、諦めちゃったのは キモチの方なんですよね?
  1656. ラビ: うん
  1657. ラビ: 環ういが無茶をすれば、 キモチは元に戻れなくなる
  1658. ラビ: それはキモチの意に反するって 気づいたみたいで
  1659. ラビ: もう環さんたちに従うしかないと 思ったみたい
  1660. 静香: そこからは早かったわね
  1661. 静香: 環さんたちと一緒に 自動浄化システムに戻ったもの
  1662. 結菜: キュゥべえが自動浄化システムを 完全に支配するっていう
  1663. 結菜: 予想もしていなかった イレギュラーがあったけど
  1664. いろは: ここで、かごめちゃんが契約して キュゥべえを排除してくれた
  1665. いろは: そしてういがコアになれるように してくれたんだよね
  1666. かごめ: そう、これが私たちがたどった 魔法少女の物語の軌跡…
  1667. かごめ: 私も色々あったな…
  1668. かごめ: まるで自信がなかったけど みんなに食らい付いていって…
  1669. かごめ: 覚悟を決めて リィちゃんと出会って…
  1670. かごめ: 魔法少女そのものが 社会と密接なんだって気づいて
  1671. かごめ: 逆に魔法少女たちだって 社会に影響を与えるって気づいた
  1672. かごめ: 宇宙の意思だって見えないけど、 ずっと私たちのそばにある…
  1673. アルちゃん: <これからもきっと 何か新しいことが見えてくる>
  1674. アルちゃん: <だけど、怖がらなくても かごめちゃんは大丈夫だよ>
  1675. かごめ: これからもずっと、 変わり続けていくからね
  1676. 灯花: はーい
  1677. 灯花: みんなお疲れさまー
  1678. ねむ: 長い振り返りも これでようやく終わりだね
  1679. うい: ふたりともどこに行ってたの?
  1680. いろは: それにさっきのおっきな音 本当に大丈夫だったの?
  1681. ねむ: それだけど、これから皆には 移動を始めてもらうよ
  1682. 灯花: 資料の振り返りが終わったら みんな用済みだからねー
  1683. いろは: えーっ!?
  1684. やちよ: ちょっと用済みって ずいぶんな扱いね
  1685. 鶴乃: しょせんはデータだからって 消されるっていうこと!?
  1686. 旭: そもそも、そういう役割が 我らという存在であります
  1687. ラビ: ええ、だから自然なこと
  1688. 静香: でも、この資料を見て記憶した 私たちにとっては自然なこと?
  1689. ひめな: ま、ぶっちゃけ 納得感はないよねー
  1690. 結菜: だから、移動すると 言ってるんでしょぅ…?
  1691. ひめな: あ、そういうこと!?
  1692. 灯花: そう、ちゃーんとみんな 話は聞いてよね
  1693. 灯花: 今回資料を記憶したみんなの 今の関係性っていうのはね
  1694. 灯花: 様々な経験を通して生じる ひとつのケースなんだよ
  1695. ねむ: だから、これからも隔離させた みんなだけの空間の中で
  1696. ねむ: 自由な生活をしてもらうよ
  1697. ねむ: 僕達がプログラムから解放した時 君達は争う選択をしなかった
  1698. ねむ: それは未来を築く上での 貴重なサンプルになるからね
  1699. 灯花: だから次の検証が始まる前に みんなは新しい世界に移動して!
  1700. 灯花: 向こうにいる佐鳥かごめも ありがとうねー
  1701. 灯花: この資料をベースにしながら
  1702. 灯花: AIの灯花ちゃんは平和を作る 実験をしていきまーす
  1703. ねむ: そのうち溢れ過ぎたサンプルが 僕達に刃を向けそうだけどね
  1704. 灯花: 非人道的な実験はしないよーだ
  1705. ねむ: 信用しないでいるよ
  1706. かごめ: えっ、えっ…?
  1707. かごめ: 私の資料が 実験に使われたっていうこと?
  1708. アルちゃん: <本当は平和な人間関係構築を 行うための検証実験>
  1709. アルちゃん: <だったみたいだよ>
  1710. かごめ: 振り返りをするっていうのは そのパターンのひとつ…
  1711. かごめ: はぁ…
  1712. かごめ: なんだか灯花ちゃんたちには ずっと振り回されそうな気がする
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