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- *念のためACウィキの内容をミラーしたもの。ウィキのコメントは参考になることが多いのでそのままにしてある
- VD ARCHIVE
- ACVD/ARCHIVE
- ACVD-LINKのコンテンツの一つ。特定条件を満たす事にアンロックされ、本作や前作「V」に関するデータが読めるようになる。
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- ACVD/ARCHIVE
- 1. ACV Archive #1
- ACV ストーリーミッションのあらすじ
- 2. ACV Archive #2
- ACV オーダーミッションのあらすじ
- 3. Extra Archive #1:Armored Core
- ACなどの兵器の扱い
- 4. Extra Archive #2:Contaminated Area
- 汚染地域について
- 5. Extra Archive #3:Migrant
- 用語解説:ミグラント
- 6. Extra Archive #4:Tower
- タワーの発見に至る話
- 7. Extra Archive #5:Cendrillon
- 用語解説:サンドリヨン
- 8. Inside Report:Sirius Exectives #1
- シリウス成立の経緯
- 9. Inside report:Venide #1
- ヴェニデ成立の経緯
- 10. Inside report:EGF #1
- EGF成立の経緯
- 11. Inside Report:Sirius Exectives #2
- シリウス組織図
- 12. Inside Report:Venide #2
- ヴェニデ組織図
- 13. Inside Report:EGF #2
- EGF組織図
- 14. Sirius Exectives #3
- シリウス司令官のプロフィール
- 15. Inside report:Venide #3
- ヴェニデ司令官のプロフィール
- 16. Inside report:EGF #3
- EGF司令官のプロフィール
- 17. Extra Personnel File #1:Magnolia Curtis
- マグノリアの生涯
- 18. Extra Personnel File #2:Cordelia Stratford
- ロザリィ(コーデリア)の生涯
- 19. Extra Personnel File #3:Goneril Stratford
- 用語解説:ゴネリル
- 20. Extra Personnel File #4:Francis Batty Curtis
- フランシスの生涯
- 21. Extra Personnel File #5:Cesar Venide
- セサル・ヴェニデの生涯
- 22. Forgotten Day #1
- サイドストーリー前編
- 23. Forgotten Day #2
- サイドストーリー中編
- 24. Forgotten Day #3
- サイドストーリー後編
- 25. The End and the Beginning
- 世界全体の序章
- 26. Dark Raven
- 黒い鳥
- 27. Phantasma Being #1
- 死神部隊の正体 前編
- 28. Phantasma Being #2
- 死神部隊の正体 後編
- 29. Secret Report #1
- オンラインボスの設定1
- 30. Secret Report #2
- オンラインボスの設定2
- 31. Day After Day
- エピローグ マギーの物語
- コメント
- 1. ACV Archive #1
- ACV ストーリーミッションのあらすじ
- 獲得条件:パイロットデータをサーバーに登録
- -
- 数世代前、NORTH FRONTIERに「シティ」と呼ばれる都市が存在した。
- シティを支配する独裁者ドン・タイレルは、自らを「代表」と名乗り、厳しい隔離政策を敷いた。
- それは激しい汚染に晒された世界を生き延びるための、必要な手段ではあったが、同時に多大なる犠牲を強いる、非情な方法でもあった。
- 虐げられ地下へと追いやられた人々は、かつて代表の片腕であったジャック・バッティの指揮のもと、レジスタンスを結成、タイレルの支配への抵抗を続けていた。
- 戦力を集結させたレジスタンスは、遂に代表の支配を覆すための戦いを計画、のちに第一次反攻作戦と呼ばれたそれは、しかしレジスタンス側の無残な敗北に終わる。
- 事前に情報を察知していたシティ側は、常設の警備部隊に加え、「企業」と呼ばれる武力組織を用意して待ち構えていたのだ。
- 自らACに搭乗し、前線へと乗り出したジャック・バッティすらも、企業の指揮官であった「主任」と呼ばれる人物によって撃墜された。
- この戦いによって、レジスタンスは完膚なきまでに叩きのめされたのである。
- しかし、ジャックの捨て身の行為は無駄ではなかった。
- 彼の娘であるフランシス・バッティ・カーチスは、敗走のなかを生き延び、レジスタンスは辛うじてその組織を維持していた。
- 一年後、亡父の遺志を継ぎ、新たなリーダーとなったフランシスは、副官であるレオンや協力者であるミグラント、ロザリィらと共に、最後の決戦の準備を進めていた。
- 第二次反攻作戦が始まったのだ。
- いまや比べるべきでもないほどの戦力差を前にしたレジスタンスの採った作戦は、代表ただひとりを狙った奇襲攻撃であった。
- ACによる陽動と、歩兵による代表の本拠への奇襲という二段作戦はレジスタンスたちと彼らによって雇い入れられたひとりの「傭兵」の奮迅の活躍によって、成功するかに見えた。
- だが、まさに代表を拘束した瞬間、彼らを襲ったのは、企業による無差別攻撃であった。
- 破壊と混沌のなかで崩壊していくシティからの脱出を決意した、フランシスたち。
- そしてそれを企業が追撃する。激闘の果て、傭兵は主任の操る正体不明の機体を打ち破り、フランシス、ロザリィ、そして傭兵は汚染された大地を、どこへともなく逃げ延びていった。
- 現在シティの跡地は、ALLOY GATE CITYと呼ばれている。いまも辛うじてその姿を留めている、タイレルの本拠地であった「塔」は、当時の戦いの激しさを想像させる。
- 2. ACV Archive #2
- ACV オーダーミッションのあらすじ
- 獲得条件:パイロットデータをサーバーに登録
- -
- 第二次反抗作戦から約2年。ミグラントとして活動していたフランシスとロザリィは再びシティ近辺に舞い戻り、警備部隊残党や周辺のミグラントと物資を巡った抗争を開始する。
- また、第二次反抗作戦をくぐり抜けて半ば伝説となった“傭兵”を倒して名を上げようとするAC乗りまでもが抗争に加わり、事態は混迷を極めていく。
- 様々な勢力の入り混じった激しい抗争の最中、フランシスたちはミグラントの連合組織「MoH」からの襲撃を受ける。部隊を指揮していたのはMoHの幹部、リーガン・ストラトフォード。
- 彼女はロザリィ、実の名をコーデリア・ストラトフォードの姉であった。
- リーガンは私怨からコーデリアの殺害を計画し、さらに“傭兵”を仲間に引き入れ、MoH内での自らの地位の確立に利用することを目論んでいたのだ。
- リーガンの手によって幾度も送り込まれる敵部隊。しかし、数々の激戦を乗り越えた“傭兵”はそれを次々と打ち砕いていく。
- そんな一同に、高い戦闘能力を持つ謎のACが襲いかかる。
- 骸骨と星座をモチーフにしたエンブレムを持つそのACは、以前から各地で無差別攻撃を繰り返していた「ゾディアック」と呼ばれる集団の一員であった。
- “傭兵”はからくもゾディアックの一機を撃破するが、この出来事によって彼らに倒すべき標的として認識されることとなる。
- 一方、リーガンはその後もコーデリアを殺害する機会を伺うが、既に彼女に力を貸すものはいなくなっていた。
- そしてついにリーガンは、自身の用心棒であるオズワルド・ウォリクシャーに“傭兵”と戦うよう指示。
- オズワルドは“傭兵”には勝てぬと悟りながらも、その命令に従い、散っていった。
- もはや後がないリーガンが逃走しようとしたその時、突如として現れたゾディアックのACがリーガンの乗った大型ヘリを撃墜する。
- これを皮切りに傭兵たちとゾディアックとの戦いが本格的に開始された。
- ゾディアックの強襲を免れないと判断したフランシスたちは、激戦の末、“傭兵”が最後のゾディアックを撃破すると、指令を送っていたヘリも自壊。
- ついにゾディアックは壊滅した。
- 3. Extra Archive #1:Armored Core
- ACなどの兵器の扱い
- 獲得条件:機体データをサーバーに登録
- -
- 世界を汚染が覆っていた数世代前の環境では、ACをはじめとする大半の兵器は、それを製造するための技術や設備が失われていたため、
- 「過去の戦争の遺産を発見して使用する」ことが主流となっていた。
- 多くの人々は日々の生活にすら困窮しており、また彼らを支配する側にあった人々でさえも、多くのものを欠いていた。
- 新たなパーツを製造する環境を持つ者は誰もおらず、損傷した機体の修理ですら満足な対応は行われていなかったのである。
- そうした環境下では、破壊されたACの残骸も貴重品であり、過去あるいは現在の戦いで使用された物質を回収する行商人「ミグラント」の商売が発展していった。
- 唯一の例外が、俗にオーバード・ウェポンと呼ばれる兵器である。
- この特殊な兵器は、正規のACの規格を無視して製造されたものであり、また当時ブラックボックスであったはずのACのシステムに外部から介入し、
- 強制稼働させるという極めて強引な手法を用いている。その成立の経緯は定かではないが、当時このような手法は実現不可能なはずであり、
- 戦いに追い詰められた人々が、まさにその全てを懸けて生みだした奇跡の産物であるといえる。
- その後、汚染の減退によって徐々に発見されていった過去の遺物からの情報によって、人々の持つ科学技術はごく緩やかに復興を遂げていった。
- それを激変させたのが、正体不明の巨大建造物「タワー」の発見である。
- 技術者たちはタワーから発見された、過去の膨大な科学技術の知識や設備によって、失われたテクノロジーを解析し、ついにはACを製造する環境を構築することに成功したのである。
- 現在ではタワーを保有する各勢力で独自にACのパーツを製造しており、かつてのような再利用はあまり行われていない。
- 近年では、技術者たちが新たな武器種の開発にも成功するなど、人類はかつての優れた技術を急速に取り戻しつつある。
- 4. Extra Archive #2:Contaminated Area
- 汚染地域について
- 獲得条件:通常出撃で戦闘に3回勝利
- -
- 世界の各地には、生物に有害な物質が大気中に蔓延している地域がある。
- そうした場所は「汚染地域」と呼ばれ、汚染の程度によって状態に差はあるが、概ね以下のような特徴を持つ。
- ・汚染地域では生物の生息が困難、または生息できない。
- ・汚染濃度が低い場合は、汚染防護用の装備によって短期間の滞在が可能。
- ・異常な色の雲が空を多い、光が遮られている。
- ・特に汚染濃度の高い場所は、大気中に粒子が覆い、視界も悪い。
- かつて「ミグラント」と呼ばれていた行商人たちは、汚染地域内に残されていた様々な物資を見つけ出し、それを商売の種にしていたが、
- 彼らですら、その深部へと立ち入ることはできなかった。
- 過去の文明の歴史や技術は汚染の果てに埋もれていき、失われていったのである。
- ただし、ごく一部の例外、例えばシティを支配していたドン・タイレルなどは、かつて汚染地域深部への決死行を果たしたとされている。
- タイレルはその成果によってシティを支配するにまで至ったが、彼がそこで何を見たのかは定かではない。
- 汚染化の原因にはいくつもの説があり、おそらくはひとつの要因ではないというのが現在の見方ではあるが、
- 過去に勃発した世界規模での大戦が大きな引き金となっていることには、異論の余地はない。
- かつての戦争で使用された兵器のエネルギー源として使用されていた有害物質は、戦争による直接的な破壊の後にも、深刻な被害をもらたしたのである。
- 長い時間の経過とともに、居住が困難なほどの汚染が確認されている地域は大きく減退した。
- 汚染地域の縮小により人々の生活は大きく変化し、かつての生存可能地域を巡る領地争いは見られなくなったが、
- 一方で理念の異なる複数の勢力が台頭し、人類は更なる戦いへと踏み込むことになる。
- 5. Extra Archive #3:Migrant
- 用語解説:ミグラント
- 獲得条件:通常出撃で戦闘に3回勝利
- -
- かつて世界は汚染に覆われており、人々はわずかに残された「生存可能地域」に生きていた。
- ミグラントとは、限られた物資やインフラしか持ち合わせていなかった当時の人々を、微かにつないでいた存在であり、
- 生存可能地域を渡り歩いて交易を生業とする者や、汚染地域に出向いて過去の戦争で使われた物資を回収・販売する者を指す、いわば行商人たちの総称である。
- ミグラントは、グループを結成して組織的な活動を行う商売人タイプと、個人での一獲千金を狙う冒険者タイプに分けられる。
- 前者は堅実で保守的な活動を行い、後者は過激でギャンブルを好む傾向が見られたが、両者共に何より自分の利益を優先する点は共通している。
- 生活物資を運び人々を助ける一方、武器や弾薬を取り扱うなど倫理観はなく、報酬さえ得られれば商売相手を問うことはなかった。
- 当時、物資の流通はミグラント頼みだったため、その需要は大きく、限られた環境でしか過ごせない人々にとっては必要不可欠な存在だったという。
- ACに関してもミグラントが発見したものが売買されるのが主流であった。しかし汚染領域が減退していくにつれ、人々の生活圏は広がりを見せ始める。
- さらにタワーの発見による技術革新でACの生産体制を確保できるようになったことから、ミグラントの活躍の場は次第に減少し、その呼称も失われていく。
- 転身を余儀なくされたミグラントの多くは各勢力に組み込まれる形になったが、その状況を良しと思わない者もいた。
- 束縛されることを拒んだ者たちは、時代の流れに逆らうように、自分の能力と胆力を頼みに運び屋の活動を続けていったのだ。
- 彼らの生き残りは、後にストーカーと呼ばれ、さらに後にはむしろ侮蔑の対象として見られることになったが、自由を求める者たちは己の望むままに活動を続けている。
- なお、当時はACを扱う傭兵もミグラントに分類された。即ち己の持つ「戦闘力」が、彼らの商品だったのである。
- 傭兵たちは縄張り意識が強い荒くれ者が多く、限られた物資や生存可能地域を巡って、世界中のあちこちで抗争を繰り広げていた。
- 己の保身のため対立構造が生まれるのは、今も昔も変わらないのだろう。
- 6. Extra Archive #4:Tower
- タワーの発見に至る話
- 獲得条件:通常出撃で戦闘に3回勝利
- -
- 数世代前、世界の大半は激しい汚染に覆われており、人々はわずかに残された生存可能な地域にしがみつくように生きていた。
- やがて汚染が縮小を始め、生活圏が広がっていくと、限られた居住環境や物資を巡るいわゆる領地争いが始まったが、同時に各地の人々は次第に交流を回復していった。
- こうして、人類はゆるやかながら復興の道を進み始めたのだった。
- 汚染地域の縮小と文明の復興がより進むと、人々は更なる組織化を始めた。小・中規模の組織は幾度もの統廃合を繰り返し、より大きな組織が成立した。
- そして、その果てに、各大陸に巨大な組織が誕生する。それが、NORTH FRONTIERのシリウス・エグゼクティヴス、MID-CONTINENTのヴェニデ、FAR EASTのEGFである。
- しかし、これらの巨大組織が誕生した段階では、各大陸はいまだ汚染により断絶した状態にあり、それぞれの組織が相まみえることはなかった。
- その後、汚染の減退がさらに進んだことで、人々はかつての汚染地域最深部にまで到達し、そこに存在した巨大建造物「タワー」を発見するに至る。
- ほぼ同時期にタワーへと到達した三勢力は、建造物内部の調査を進めることで新たな技術を獲得し、人々の文明レベルは大きく向上していく。
- 時が経ち、MID-CONTINENTとNORTH FRONTIERを隔てていた汚染が消失したことで、シリウスとヴェニデの2つの勢力が接触、同程度の規模を持っていた両者は、激しい抗争へと突入する。
- 幾度もの戦いの末、シリウスは一時劣勢に立つが、遅れて進出したEGFの出現によって、状況は一変する。
- FAR EASTにあったEGFは、MID-CONTINENTのヴェニデと対立、これに乗じて、シリウスは態勢を立て直すことに成功する。
- こうして各組織の戦力は拮抗し、現在に続く三つ巴の戦いが始まったのである。
- 7. Extra Archive #5:Cendrillon
- 用語解説:サンドリヨン
- 獲得条件:通常出撃で戦闘に3回勝利
- -
- かつて世界は汚染に覆われ、人々はわずかな生存可能地域に寄り集まって生き延びていた。
- そこではあらゆるものが限定された状況にあり、それ故にすべての人間が生き延びられるだけの環境は望むべくもなかった。
- 限定された空間を巡る人々の争いによって、またあるいは更なる汚染の拡大によって、生存可能地域を追われた人々の多くは、汚染にまみれ死んでいった。
- しかし、ごく稀にそれを乗り越える者たちが現れた。過酷な汚染地域を粗末な装備のみで彷徨い、ミグラントからも賎民として蔑まれていた流浪の民、
- 「サンドリヨン」と呼ばれる者たちである。
- サンドリヨンとは、特定の人種や集団をさすものではない。
- 彼らはおそらくは幾多の屍を犠牲に、汚染の状態を見極める技を身につけた者たちであり、その技術は俗に「渡り」と呼ばれた。
- 彼らは生存不可能なはずの汚染地域の中で、かろうじて生きられる場所を渡り歩き、生き抜いた。
- そのうちの一派は、後に新たな指導者を得る。彼らはその女性の導きによって海を渡り、現在のFAR EASTへとたどり着いたとされている。
- さらに後、その地に成立したEGFは、彼らのノウハウを活用することでタワーへと到達、独自の発展を遂げていく。
- そして現在、その組織を率いているのは、かつてのサンドリヨンたちの末裔であると言われている。
- 8. Inside Report:Sirius Exectives #1
- シリウス成立の経緯
- 獲得条件:ストーリーのミッション05をクリア
- -
- シリウス・エグゼクティヴスは、かつて存在していたミグラントの連合組織「MoH」をその礎とする。
- その成立の端緒となった出来事は、MoHを出奔していた創業者一族のひとり、コーデリア・ストラトフォードの電撃的な帰還である。
- 何故ならば彼女、コーデリアこそが、後のシリウスの事実上の創設者に他ならないからである。
- 従来合議制を採っていた MoHは、コーデリアの台頭によって、事実上その強権的な支配の下に置かれた。
- 全権を掌握した彼女は、組織の勢力圏の拡大に執着し、NORTH FRONTIERに存在するミグラントグループの多くを巧みな交渉術によって次々と傘下に加えていく。
- コーデリアの死後、ストラトフォード一族の後継者によって組織は再編成され、「シリウス」と改名。
- さらにその後、SOUTH FRONTIERまで進出を果すと、同程度の規模を持つ複数の勢力と連合、その結果、「シリウス・エグゼクティヴス」という巨大な組織が形成されることとなる。
- 後に汚染の縮小にともない東の海を渡ったシリウスは、そこでMID-CONTINENT地域を中心に支配地域を拡大したヴェニデと接触、宿敵ともいえる両者は激しい抗争を繰り返すようになる。
- シリウスの目指すものは秩序であり、管理された恒久の平和である。そして彼らにとってタワーとは、力の源であると共に、世界に安定をもたらす大いなる遺産である。
- タワーがもたらす恩恵は、然るべき管理のもとで人々に共有され、繁栄のためにあるべきもの、そしてその資格を有する者はシリウスを置いて他にない。
- 彼らは自らの"正義"こそを信じて戦うのである。
- 9. Inside report:Venide #1
- ヴェニデ成立の経緯
- 獲得条件:ストーリーのミッション06をクリア
- -
- ヴェニデは創設者とされるセサル・ヴェニデという人物によって、MID-CONTINENTに誕生した組織である。
- 同組織はシリウスやEGFが誕生する以前から存在しており、かつてはNORTH FRONTIERのシティと同等の規模であった。
- しかし、セサルがタワー探索の旅から帰還したことで、ヴェニデは大きな変革を遂げる。
- タワーで起きた出来事から人類の復興を決意したセサルは、更なる勢力拡大を目指すようになる。
- その手法は政治的な駆け引きによらず、直接的な暴力を頼みとするもので、戦力の劣る組織は屈服する他なかった。
- ヴェニデは、「弱者は淘汰され、強者だけがこの世界を生き残る資格がある」という理念を掲げ、強大な武力と意思によって支配地域を広げていった。
- ヴェニデという組織の在り方を示す、代表的なエピソードがある。
- セサルはその晩年、死を間近に控えた身で自らの後継者となる者を指名した。それは複数いた彼の子どもたちのいずれでもなく、セサルの側近のひとりであった。
- この決定に猛反発する我が子たちに、セサルは粛清をもってあたった。つまり、彼の血はその後のヴェニデの指導者に、一切受け継がれていないのである。
- そして後継者となった男は、セサルからヴェニデの名を受け継ぎ、その役割を完璧に果たしたという。
- 「力が何よりも優先する」というヴェニデの思想は、その首魁を継ぐ者にとっても例外ではなく、ヴェニデの名は血縁ではなく、その力によって受け継がれ続けているのだ。
- 貪欲に勢力を拡大していったヴェニデは、やがてNORTH FRONTIERから進出してきたシリウスと相まみえる。
- 2つの勢力は激しい対立を繰り返し、大規模な抗争へと発展、一時期はヴェニデがシリウスに対し優勢に立つも、FAR EASTから進出してきたEGFに対抗するため、
- ヴェニデは戦力を分散させることとなった。
- 結果、態勢を立て直したシリウスを含めた三つ巴の状況が現在に至るまで続いている。
- ヴェニデの目指す世界、それは力ある者の世界である。
- タワーはそれを実現するための武器であり、選ばれた民であるヴェニデに与えられたものである、そう彼らは公言してはばからない。
- そしてそれを現実にすることは、彼らにとって願望ではなく、果たすべき使命なのである。
- 10. Inside report:EGF #1
- EGF成立の経緯
- 獲得条件:ストーリーのミッション02をクリア
- -
- シティでの戦いの後、ロザリィたちと共にタワーへと旅立ったひとりの女性、フランシス・バッティ・カーチス。彼女こそが、後にEGFの祖となる人物である。
- 彼女は、当時"サンドリヨン"と呼ばれ蔑まれた流浪の民たちを率い、いかなる方法を用いたのか、遥か海を渡ったFAR EASTへと到達していた。
- そこにどのような目的があったのか、それは今となっては明らかではないが、FAR EASTは他の地域に比較しても汚染の深刻な地帯であり、彼女のその後の労苦は想像に難くない。
- かの地において、彼女はサンドリヨンの民を粘り強く統率し、彼らの持っていた"渡り"と呼ばれる力によって、同地域に存在した新たなタワーへと到達したと言われている。
- そしてそこから得た知識と技術を用いて、サンドリヨンたちは自らの安住の地を見出したのだという。
- だが、その後のフランシスの人生は再び曖昧なものとなる。死の間際まで、サンドリヨンの民と共にあったとも、
- 一定の拠点を確保した頃、ごく僅かな仲間と共に、いずこかへと姿を消したとも伝えられている。
- サンドリヨンたちは、タワーから見出した知識と技術を貪欲に吸収し、EGF(Ever Green Family)を創設する。
- それはいつの日か地上を覆う汚染を消し去り、かつての緑あふれる世界を取り戻すという、教義を信奉する集団である。
- その陰でフランシスの存在は不確かな伝説となり、半ば神格化されていったが、それが果たして彼女自身の望んだものであったのか、一切の記録は残されていない。
- やがてヴェニデとシリウスによる抗争が始まる。当初、FAR EAST周辺はそれから隔絶された状態にあったため、EGFは抗争に加わることはなかったが、
- その後、汚染が減退するにつれてFAR EASTと他地域にも交流が生まれたことで、EGFもまたタワーを巡るヴェニデとシリウスの抗争へ踏み込んでいく。
- 彼らEGFの目的は、信仰の対象であるタワーを全て自らのものとし、そしてそれを破壊することで、神の遺した宿命から人間の世界を取り戻すことにあるとされている。
- 11. Inside Report:Sirius Exectives #2
- シリウス組織図
- 獲得条件:特別出撃の侵攻側で3回勝利
- -
- シリウスは複数の小勢力で構成される連合体であり、現代に置き換えると、いわば連合国家的な性格を備えている。
- 各小勢力は各々の自治が認められた地域を持ち、相互の不干渉を基本原則としている。
- これはシリウスがその成立の過程において、周辺の小勢力との集合合併を繰り返してきた経緯によるものである。
- そしてそれらのいずれにも属さない独立した構成組織として、「統合司令部」 の存在がある。
- 特徴的な要件として、各小勢力は自治の権限は持つものの自衛力以上の武力を備えておらず、軍事的権力は全て司令部に属している。
- そのため制度上では、司令部は各小勢力と対等の立場にあるのだが、実際にはシリウス全体に対して極めて強い影響力を持っており、最高権力機関として認識されている。
- 同司令部は、各小勢力のなかから選び抜かれたエリートの集団であり、最高責任者である総司令官と、その補佐を務める複数名の司令官によって構成されている。
- 12. Inside Report:Venide #2
- ヴェニデ組織図
- 獲得条件:特別出撃の侵攻側で3回勝利
- -
- ヴェニデは独裁者カルロス・ヴェニデを頂点に、階級制に基づく封建的な社会体制を敷いている。
- 主に指揮官クラスの人間は上位階級、戦闘に参加しない一般市民などは下位階級に位置しており、さらにその下には、能力に劣るとみなされた者たちが賎民として扱われている。
- この階級制は、徹底した実力主義に基づいており、例え名家の血縁として生まれても、そのことだけで地位が約束されているわけではない。
- そのため、実力が評価されればどのような生まれの者であろうと、高い地位に就くことも可能であるが、その逆もまた歴然とした事実として成立しており、
- ヴェニデという社会にとって劣等とみなされた者は、瞬く間に社会の最底辺へと突き落とされる。
- 組織は軍事部門と、それ以外を担当する内政局とに明確に大別されており、両者の地位は独裁者カルロスのもとで対等である。
- 重要な物事の決定権はカルロスが握っており、その採決が得られさえすれば、あらゆる事項は迅速に進められるが、
- 軍事部門は他の権力機構から独立しているため、水面下ではしばしば両者間の対立が見られる。
- なお、軍事部門の中枢は“戦略統括局”という機関で、カルロスの実子であるルイスが管轄しているが、
- 無論その地位はカルロスの血縁を理由とするものではなく、本人の実力で勝ち取ったものである。
- 13. Inside Report:EGF #2
- EGF組織図
- 獲得条件:特別出撃の侵攻側で3回勝利
- -
- EGFの頂点に君臨する統治機構は、「長老会議」と呼ばれる組織である。
- これはその名の通り、宗教的指導者たる「長老」によって構成される集団であり、信仰を組織の中核に置くEGFの特性を如実に表わしたものと言えるだろう。
- EGFは対シリウス・ヴェニデとの全面闘争に及んだ現状に即して、組織を大幅に改編しており、その目玉ともいえるのが、「戦時特別指導部」の設立である。
- これは長老会議の信任を受けた有力者13名からなる、いわば大本営的な存在であり、勢力の総力を結集して現在の難局を乗り切るための総司令部の役割を果たすことが期待されている。
- 特別指導部の指揮のもと、組織は7つのエリアごとに区分されており、それぞれの指導局長がエリアを担当している。
- 特別指導部を構成する13名は、いずれも相応の指導力と見識を備えた人材として、EGF内から選抜を受けたメンバーであるが、
- 中でも最年少であるカリン・L・ムラクモは、EGF内で絶大な支持をうけており、一際その存在感を発揮している。
- 幼少期から才媛として知られたカリンは、才能のみならずその儚げな容姿から、幼くしてEGFの聖女と呼ばれており、次期長老としての期待を一身に集めている存在である。
- 14. Sirius Exectives #3
- シリウス司令官のプロフィール
- 獲得条件:特別出撃の侵攻側を3回撃破
- -
- シリウスの各部隊の指揮官には、軍略や戦術理解に優れた頭脳派の者が多い。
- 連合組織という実態を持つシリウスはその特性上、思想や習慣の共有が困難であり、その結果、より理性的・論理的な人物が好まれる傾向にあるようだ。
- 第101部隊隊長のカール・オブライエンや、第1方面隊のアーロン・フォレスタルなどは、その典型例であり、
- また彼らはグロスター・ストラトフォードとともに、シリウスが窮地の時代を救った兵士という戦歴を持つことからも、シリウス内では不動の信頼と人気を得ている。
- ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
- カール・オブライエン 男性 38歳
- シリウス・エグゼクティヴス統合司令部直属のが誇る精鋭部隊「第101部隊」指揮官。
- シリウスきっての頭脳派と呼ばれる男であり、現シリウス司令官であるグロスター・ストラトフォードとは、幾多の激戦を共に戦い抜いた盟友でもある。
- 攻めのグロスターと守りのカール。この2人の天才が、今日のシリウスの礎を築いたと言っても過言ではない。
- 『裏切り者は、裏切り者によって焼かれる』という風変わりな言葉が、彼の家に伝わる家訓である。
- ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
- アーロン・フォレスタル 男性 33歳
- シリウス・エグゼクティヴス第1方面隊隊長。
- 幼少の頃から神童と呼ばれていたアーロンは、入隊直後からACを巧みに乗りこなし、直ぐに頭角を現し始める。
- 周囲を見下し、自信過剰になっていたアーロンであったが、自分と同世代であるグロスターやカールとの出会いが彼を大きく変えた。
- 努力では決して越えられぬ、圧倒的な才能を知ったアーロンは私を殺し、その能力を組織のためにこそ活用する術を模索していく。
- その結果、彼の軍略は他の追随を許さぬほどに高められ、現在の彼は、シリウスきっての智将と呼ばれるまでに成長している。
- ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
- マイケル・モーガン 男性 34歳
- シリウス・エグゼクティヴス第2方面隊隊長。
- 貧民層に生まれ、常に成り上がることを夢見ていたモーガンにとって、一介のパイロットから現在の地位にまで上り詰めたグロスターはヒーローそのものであり、目標でもあった。
- 直情的な性格が時に問題を引き起こすものの、生まれ持って求心力は確かなもので、若い世代たちからの信頼は非常に厚い。
- シリウスの次世代を担うエリートの一人である。
- ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
- ライアン・ジョーンズ 男性 52歳
- シリウス・エグゼクティヴス第3方面隊隊長。
- 人生の大半を戦いに捧げ、戦場で死ぬことを望んでいる。
- かつてのヴェニデやEGFとの抗争でシリウスが不利な状況に追い込まれたことに責任を感じており、現行体制での巻き返しに並々ならぬ執念を燃やしている。
- やや考え方が古く、奇襲めいた戦法を卑怯と嫌う。
- しかし、勢力が拮抗している状態でのぶつかり合いや、乱戦時における彼の指揮能力はシリウス随一であると誰しもが口をそろえる。
- ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
- ダニエル・ノア 男性 42歳
- シリウス・エグゼクティヴス第4方面隊隊長。
- 軍人とは思えないほどに身体の線が細い優男で、AC搭乗はおろか、銃火器すら滅多に触らない変わり者として有名。
- 戦いをゲーム感覚で楽しんでおり、部下の事も軍略の駒程度にしか考えていない。
- 自分の知性に絶対的な自信を持っており、他人を見下している感があるが、上層部からは、論理に外れた事象に対する適応力に不安ありと評価されている。
- ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
- レイラ・ウィルソン 女性 38歳
- シリウス・エグゼクティヴス第5方面隊隊長。
- シリウスには珍しい女性指揮官として辣腕を奮うが、彼女の特筆すべき才能は、その人心掌握術にある。
- 部下はもとより、指揮官に至るまで、彼女と会話したものの多くは彼女に心酔してしまうという。
- もっともレイラ自身は、自分に利益をもたらす人間にしか興味はなく、誰彼かまわず愛想を振りまいているわけではないようである。
- ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
- シェルドン・テイラー 男性 26歳
- シリウス・エグゼクティヴス第6方面隊隊長。
- その卓越した戦術的思考が上層部に認められ、異例の抜擢を受けて方面隊長を任ぜられたシリウス期待の新星。
- 酒と仲間を心から愛する彼の周りには、常に笑顔が絶えないと言われる。
- それを不謹慎であると一部からは煙たがらているものの、当人は全く気にした様子がなく、マイペースを貫く。
- ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
- ジーン・タップス 男性 62歳
- シリウス・エグゼクティヴス第7方面隊隊長。
- 先々代司令官の時代から戦い続けるシリウス最古参の部隊長。
- シリウスの生き字引とも呼ばれる彼の最大の武器は経験である。
- 他の方面隊長と比較しても、彼に突出した才能はない。
- しかし、10代の頃から戦場を駆け抜けてきた彼の経験は何者にも勝り、それ故に安定した戦いを見せる。
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- 15. Inside report:Venide #3
- ヴェニデ司令官のプロフィール
- 獲得条件:特別出撃の侵攻側を3回撃破
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- ヴェニデは実力主義と強者生存の理念を掲げており、組織は厳格な規律を敷いている。
- そのため、ヴェニデの指揮官には卓越した戦闘・指揮能力や、ヴェニデへの絶対的な忠誠を誓う者が多い。
- 特に冷徹無比なエルナンド・ベガはヴェニデの理念を体現したような存在だ。
- 中には、人間的に似つかわしくない指揮官もいるが、ヴェニデという組織において相応の役目を負っている以上、その実力は確かである。
- ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
- エルナンド・ベガ 男性 45歳
- ヴェニデ戦略統括局親衛隊「エル・ヴェニデ」隊長。
- 実力主義を標榜するヴェニデ軍の中でも、特に優秀な人間だけを選抜した親衛隊「エル・ヴェニデ」の隊長を務めるエルナンドは、
- まるで機械の様に正確に、冷徹に任務を全うする姿から「精密機械」の異名を持つ。
- 独裁者カルロス・ヴェニデに絶対的な忠誠を誓っており、敵と認識した相手に対しては一切の容赦がない。
- 勝利のためなら手段を選ばないその姿勢は、敵のみならず味方からも恐れられている存在である。
- シリウスのグロスター・ストラトフォードとは、過去幾度となく同じ立場で対決を繰り返しており、お互いに宿敵と呼ぶ間柄である。
- ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
- ディノ・エリアス 男性 39歳
- ヴェニデ第1支部指揮官。
- ヴェニデ勢力下において、社会的な最上位階層に属する指揮官クラスの人間には、下層民に対する差別的な態度を隠さない者も少なくないが、
- ディノもその例に洩れず、その高いプライドをうかがわせる言動が多い。
- また、傭兵などフリーランスの人間を全く信用しておらず、使い捨ての駒の様に扱うため、彼らからの評判はすこぶる悪い。
- とは言え、ディノの作戦指揮能力自体は非常に高レベルであり、ヴェニデにおいては、その性格難は問題視されていない。
- ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
- アリシア・マーテル 女性 42歳
- ヴェニデ第2支部指揮官。
- その類まれなる美貌から、かつて「ヴェニデの宝石」と称えられた。かつては外見のみに注目が集まり、マスコット扱いされたものの、
- 部隊内でのアリシアの実力は群を抜いており、周囲の嬌声を僅か数か月で黙らせるほどの成果を上げた。
- 特に防衛戦における作戦立案能力の評価は高い。
- その美しさは、いまなお多くの男性を虜にするが、いまでは安易に声をかける者は誰もいないようである。
- ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
- アルフォンソ・サンチェス 男性 46歳
- ヴェニデ第3支部指揮官。
- いついかなる時も表情を崩さないことから、「鉄仮面」と呼ばれる古参幹部。
- ヴェニデに対し、尋常ではない忠誠心を持つことで知られており、その徹底ぶりはヴェニデ内部にあってさえ、常軌を逸していると揶揄されるほどである。
- 真偽は不明であるが、かつて作戦遂行のために、血のつながった弟を部隊ごと犠牲にする命令を平然と下したという逸話がある。
- アルフォンソの部隊には、彼同様ヴェニデに盲目的に従う兵士が数多く任官しており、その結束力の高さは全支部のなかでも随一とまで言われる。
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- フランソワ・コティヤール 女性 35歳
- ヴェニデ第4支部指揮官。
- ヴェニデ上級将校の娘として生まれたフランソワは、幼少の頃より徹底した軍人教育を受けてきたエリートである。
- 徹底した実力主義を実践するヴェニデにおいて、名家の生まれであること自体は何の意味も持たず、彼女が現在の地位を得たのは、紛れもなくその実力ゆえである。
- 事実そのキャリアにおいて、いくつかの最年少記録を保持している才女である。
- 現在、戦略統括局の責任者の立場にある、ルイス・ヴェニデと類似した経歴を持つことから、一部ではその地位を脅かす可能性すら指摘され始めている。
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- ホルヘ・サンタナ 男性 32歳
- ヴェニデ第5支部指揮官。
- 自由奔放で、我が道を進む無頼漢。厳格な規律を敷くヴェニデにおいて、本来であれば処刑されてもおかしくないほどの軍規違反を重ねている。
- それでも現在の地位にいるのは、一重に当人の能力の高さ故である。
- 平素の言動をもって、周辺からは忠誠心の不足を咎められることもあるが、彼の中には紛うことなき、ヴェニデへの熱い想いが秘められている。
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- ルキーノ・カルヴァーニ 男性 39歳
- ヴェニデ第6支部指揮官。
- 絶対的な力による支配を標榜するヴェニデの思想に最も心酔する男、それがルキーノである。
- 指揮官の立場にありながら、現在もなお前線に出ることを好み、その戦いぶりは圧倒的な火力で敵に恐怖を植え付け、完膚なきまでに叩き潰す豪快さで知られている。
- 一部からは考えなしの行動と批判されることもあるが、カルロス・ヴェニデからの信頼はことに厚いようで、反勢力の掃討を直々に任ぜられることも多い。
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- サンドロ・コレッリ 男性 43歳
- ヴェニデ第7支部指揮官。
- サンドロは元来ヴェニデには似つかわしくない、穏やかな人物であった。
- その心の根幹にあるものは今も変わらないが、ヴェニデの一員として感情を押し込めて生きている。
- それが、彼なりの処世術であった。そしてその性情とは異なり、生まれ持った指揮官としての才能によってサンドロは順調な出世を遂げある。
- 彼はどんなに残酷な作戦であっても平然とこなす、氷の男サンドロとして知られるまでに至った。それが幸か不幸かは、余人の知るところではない。
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- 16. Inside report:EGF #3
- EGF司令官のプロフィール
- 獲得条件:特別出撃の侵攻側を3回撃破
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- EGFは創設当初から女性が指導者の地位に着くことが多く、指揮官も女性が半数以上を占めるという特徴を持つ。
- 彼女たちは、圧倒的な美貌で人気を集めるR・J・キリエをはじめとして、皆穏やかに見えるが、マリア・F・トオミネのように苛烈な面を持つ者も少なくない。
- ちなみに、指揮官の平均年齢が三大勢力の中で一番高い。これは、能力だけでなく、信仰を重んじるEGFの体質を表しているのかもしれない。
- ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
- ハルト・G・ロック 男性 41歳
- EGF特殊部隊「リーヴス」隊長。
- ハルトは元来EGFの生まれであったが、その優れた戦闘技術が原因で部隊長に疎まれ、一時は傭兵として活動していた。
- その彼の能力を見出したのは、当時EGF戦時特別指導部の長、エイジ・T・ムラクモである。
- エイジの強引ともいえる推挙によって、ハルトはEGFへの帰還を果たし、その期待に応えて彼はその才をいかんなく発揮する。
- そしてエイジの没後、その娘カリンが指導部入りを果たす。
- ハルトの戦いは、ひとつにはEGFの教義の実現のため、そしてもうひとつは、恩義あるエイジの娘カリンのためである。
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- R・J・キリエ 女性 32歳
- EGF エリア01指導局長。
- 優れた才覚に加え、自らの感情をコントロールする術に長けており、常に微笑を浮かべている。
- 戦闘指揮においては極めて明晰な頭脳と判断力を持ち合わせているが、それ以上に、その魅力的な容姿によって、EGF勢力下の一般兵からは熱狂的な人気を持つ。
- 一部には信者とも言うべき支持者もおり、あたかも女神のような扱いを受けている。
- EGFの教義の正当性を純粋に信奉しており、自らが戦意高揚のためのプロパンガンダ的存在としてりようされていることには、あまり自覚がないようである。
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- ミハイル・A・リヴァーノフ 男性 68歳
- EGF エリア02指導局長。
- 現役最年長の指導局長であり、EGFの戦いの歴史を最もよく知る男。物腰は柔らかだが、EGFの規律を破るものには容赦がない。
- そのキャリアは前線でのパイロットからスタートしており、かつては自らACに搭乗して戦場に赴いていた。
- そのためか常に現場の兵士たちの実情に配慮した作戦遂行を採ることから、父親のような存在として、現在も慕われ続けている。
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- マリア・F・トオミネ 女性 43歳
- EGF エリア03指導局長。
- 他のEGF女性幹部同様、その穏やかな微笑は見る者全てに安らぎを与える。しかし、マリアが他と異なるのは、その2面性である。
- 危機的状況に陥ることで表に出てくる第2の人格は怒りに飲まれやすく、他人に対して激しい悪態をつく。
- そのあまりの豹変ぶりから、こちらがマリアの本性でないかと噂する者も少なくない。もっとも本人は頑なにそれを否定しているが…
- ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
- グレゴリー・S・タカムラ 男性 40歳
- EGF エリア04指導局長。
- 過去の情報、履歴が一切ない男、それがグレゴリーである。
- 任務に必要な最低限の言葉しか紡がず、他人とのコミュニケーションを極力避ける変わり者。
- それでもEGFへの信仰と忠誠は持ち続けており、EGFの未来に役立つならばと、持てる力を駆使して指導に励む。
- 一説には何からの裏稼業に関わっていたのではとも言われるが、真偽は不明である。
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- サーシャ・R・クルコヴァ 女性 37歳
- EGF エリア05指導局長。
- 自身のひとまわり以上年下でありながら、指導部のカリン・L・ムラクモへの盲目的な信奉ぶりで知られている。
- 当人を直接知らない者からは、上役に対するゴマすり的な態度に受け取られがちであるが、
- 過去にはカリンを批判する同僚との間で暴力事件を起こすなど、尋常ならざる執着ぶりを見せている。
- 実際にその暴走ぶりを知る人間は、それが俗な損得勘定によるものではなく、純粋な愛に近いものであることを理解せざるを得ないが、
- 何が彼女をそこまでさせるのか、その理由までは明らかになっていない。
- ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
- J・J・ミハルコフ 女性 51歳
- EGF エリア06指導局長。
- EGFには珍しい過激派として知られており、表面上は他の女性幹部同様、穏やかな淑女として振る舞っているが、その経歴にはいくつもの不穏な噂が付きまとう。
- 「敵である以上、必要とあれば虐殺も辞さない」、「(現実の戦場では)教義と乖離する行動も、時にやむを得ない」など、
- 過去にいくつもの問題発言を繰り返している。
- 当人はEGFの輝かしい未来のために最善を尽くすのみと語るだけで、噂の真偽に関しては明言を避けている。
- ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
- アリサ・D・サクライ 女性 47歳
- EGF エリア07指導局長。
- 常に自分の利益を重んじる打算的な女性。一方でその信仰心は決して軽いものではなく、
- 理想と現実のバランスを重視し、常に現世利益の最大化に努めることが彼女のスタイルである。
- ある意味でEGFのスタンスを最も体現しているともいえ、実際、貧困層に産まれた彼女をこの地位にまで引き上げたのは、ひとえにその計算高さの結果である。
- ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
- 設定資料集『the AFTER』の記述によれば、タカムラはEGFの教義に反する者を処分する暗部の人間、ミハルコフは自分の思想こそEGFの教義と考え、敵対する者を「粛清」する危険人物である。
- 17. Extra Personnel File #1:Magnolia Curtis
- マグノリアの生涯
- 獲得条件:ストーリーのミッション10をクリア
- -
- マグノリア・カーチスは、EGF勢力下のとある地方に、その生を受けた。
- 物心ついた頃、父と母は既におらず、彼女は祖母の手で育てられたという。
- 実父・実母の消息は不明であったが、彼女はただ一人で自分を育ててくれた祖母に両親の行方を尋ねることはしなかった。聡明な子どもであった。
- やがて祖母が亡くなり、孤独の身となったマグノリアは、生きるために軍へと進む。
- それは単に、シリウス・ヴェニデとの抗争が続く状況では、その仕事が最も人手を必要としていたからというだけであったが、このことが、彼女の将来を決定づけた。
- 一兵士となったマグノリアは、瞬く間に尋常ならざる才能を発揮し、周囲を驚嘆させる。
- 異例の昇進を遂げた彼女は、幸運にも恵まれ、ほどなくACのパイロットとしての道を歩み始める。
- 彼女の戦いぶりは、敵対する者には脅威そのものとなったが、しばらくすると、たびたび作戦を無視するという、問題を起こしてもいた。
- それはいかなる困難なミッションも、彼女にはもはや退屈なものでしかなかったからだ。
- ただごく稀に、彼女の血を湧き立たせる者たちがいた。それは傭兵と呼ばれる、戦場のはぐれ者たちである。
- 多くの傭兵は、彼女の相手となるような者ではなかったが、いかなる危険に対しても臆することなく挑み、ただ報酬のためだけに戦う彼らの姿は、
- 彼女にはひときわ特別な者に見えたのである。
- そして彼女は、ある傭兵との戦いにおいて、ひとりの老ストーカーと出会う。
- "好きなように生きればいい 好きなように死にたいならさ"
- その男の言葉は、マグノリアの心に大きなざわめきを残した。
- ほどなく、彼女はEGF指揮下から離れ、傭兵としての生き方を選ぶ。
- 好きなように生き、好きなように死ぬために。
- 18. Extra Personnel File #2:Cordelia Stratford
- ロザリィ(コーデリア)の生涯
- 獲得条件:ストーリーのミッション10をクリア+Sランククリア30個以上
- -
- 世界を汚染が覆っていた混沌の時代、「ミグラント」と呼ばれた行商人たちは、次第に団結し、一匹狼としての存在から、曲がりなりにも組織を形成するようになっていった。
- そのなかで、かつてシティと呼ばれた都市の周辺には、「MoH」(Men of Honor)と呼ばれる集団が一定の支配圏を確立していた。
- MoHの創設者、エリザベスの娘として生まれたコーデリア・ストラトフォードは、その優れた才覚故に若くして将来を嘱望されていたが、
- それは不幸にも、彼女の2人の姉との後継者争いの勃発を意味していた。そしてエリザベスの高齢化に伴い、対立は次第に組織の派閥化へと発展、MoHは分裂の危機にあった。
- そんななか、コーデリアは突如組織から出奔し、その行方をくらませる。
- 彼女のその行動は、組織内での権力闘争に嫌気がさし、自由を求めたが故と言われる。それは確かに真実のひとつではあるだろう。
- だが、何よりも彼女は老いてゆく母を、そして2人の姉を巻き込んだ争いを嫌ったのではないだろうか。自分が去ることで、肉親同士の争いが収まるのであれば。
- 彼女の闊達な性格を知れば、それは意外な理由に思えるだろう。だが、事実その後、エリザベスは突如として組織を合議制へと改め、後継者争いは消滅している。
- これを娘の行動を慮った母の意思であったと考えるのは、果たして穿ち過ぎだろうか。
- ”ロザリィ”と名を変えた彼女は、その商才を如何なく振るい、名うてのミグラントとして活躍する。
- 彼女はシティでの動乱にレジスタンスの協力者として参加し、共に危機を乗り越えることで、幾人かの仲間を得る。
- だが思えばこの頃が、その後の彼女の人生において最も幸せな時代だったと言えるのかもしれない。なぜなら、過去は彼女を簡単には自由にしてくれなかったからである。
- シティでの戦いの後、彼女を待ち受けていたものは、MoH内での地位を失い妄執に囚われた次姉リーガンとの争いと、そしてさらには長姉ゴネリルとの対立であった。
- ゴネリルの謀略によって仲間たちと共にタワーへと旅立った彼女は、その後消息を絶つのだった。
- 死亡が噂されていた彼女は、しかしその後に突如として単独での帰還を果たす。
- そして自ら袂を分かったMoHへと復帰、捨てたはずのコーデリアの名を再び名乗ると、瞬く間に組織内での権力を掌握する。
- 彼女は、当時合議制を採っていたMoHに一大改革を行い、長姉ゴネリルを排斥すると、かつての母親を彷彿とさせる独裁的な指導者の地位に就いたのである。
- コーデリアはその死に至るまで、尋常ならざる執念を持って組織の拡大に執着し続け、それは今日のシリウス・エグゼクティヴスの存在へとつながっていく。
- また、幾人もの子をもうけ、そのいずれもに徹底的な指導者としての教育を為したが、特定の伴侶をもつことはついになかったという。
- ヴァーディクト・ウォーの世界において、彼女は既に故人である。
- 消息を絶っていた間に何があったのか、本人は生涯語ることはなく、実際に彼女がタワーへと到達したのかも、現在に至るまで不明のままである。
- 19. Extra Personnel File #3:Goneril Stratford
- 用語解説:ゴネリル
- 獲得条件:ストーリーのミッション10をクリア+Sランククリア30個以上
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- MoHの創設者、エリザベス・ストラトフォードの長女であり、コーデリアの姉。
- 傑出した才能を見せることはなく、長女でありながら、周辺からやや軽んじられがちであった彼女は、誰よりも自分自身の能力を自覚していた。
- 冷遇された環境は、彼女に冷静な判断力と忍耐力を与え、無謀な欲を持たないことを身につけさせたのである。
- 長じるに連れて、彼女は三姉妹のなかで最も温和な人格者としての評価を固めていった。それは時勢を見る能力に長けた、ゴネリルならではの処世術であったのであろう。
- 母の死後、失われた一族の権勢を挽回することに躍起になる次女リーガンとは対照的に、
- ゴネリルはむしろその遺言に忠実に従い、組織を合議制へと移行させることに協力的であった。
- それは次第に彼女の周りに味方を生み、周囲がそれと気づかぬうちに、その地位を盤石なものにしていったのである。
- 火のような激情を持つ次妹と、天性の才能にあふれた末妹に比べ、彼女は目立つ存在ではなかった。だがしかし、その性情はやはり母の血を受け継いでいた。
- すなわち、望むものを決して諦めることのない執念深さと、ミスを犯さない周到さ、狡猾さである。
- 次妹リーガンが、コーデリア=ロザリィとの対立を深めるなかで、その事実を知りながら、自らに利がないと悟った彼女は、
- 一切の介入を行わず、静観を貫いていたことからも、その性格の一端が垣間見えるだろう。
- 後に彼女は「タワー」の実在を確かめるための"有用な駒"として、ロザリィら一行に接触、脅迫的な手法を用いてタワー探索の依頼を承諾させている。
- その真意はおそらく、他のMoHのメンバーに先んじてタワーの実在を確かめ、自身がタワーを手にすることを目論んでいたものと思われる。
- しかし、その計画は帰還したコーデリアの手によって崩れ去る。
- ゴネリルのなかでは絶対にありえないはずであった、コーデリアのMoHへの復帰は、ほどなく彼女を苦境へと追い詰めた。その最期は、哀れなものであったと伝えられている。
- 20. Extra Personnel File #4:Francis Batty Curtis
- フランシスの生涯
- 獲得条件:ストーリーのミッション10をクリア+Sランククリア40個以上
- -
- フランシス・バッティ・カーチス。
- かつてシティと呼ばれていた街において、レジスタンスを率いた彼女の生涯は、多くの波乱と謎に満ちている。
- 彼女の父とされるジャック・バッティは、シティを支配していた独裁者”代表”に抗ったレジスタンス組織の創設者である。両者はかつて共に活動していた時期があり、
- 当時は激しく汚染された世界を生き抜くため、小規模な盗賊団を率いていたようである。フランシスは、その盗賊団の一員の子として生まれた。
- つまり、ジャックとの間には実際には血縁関係はなく、彼女の名に二つの姓があるのはそのためである。
- のちにこの盗賊団は、ミグラント同士の抗争に巻き込まれることで壊滅、フランシスは実の父を失う。
- 孤児となった彼女は、ジャックによって育てられ、そして十数年後、彼らは異なる立場であいまみえる。
- シティでの激しい戦いを生き延びたフランシスは、協力者であったミグラント、ロザリィらと共にシティから脱出するが、
- その後、MoHと呼ばれる組織と接触、その依頼によって当時存在すら疑わしかった「タワー」への探索行へと旅立った。
- ここから、彼女の消息は途絶えることになる。
- その後の彼女は、遥か FAR EASTの地で生存が確認され、"サンドリヨン"と呼ばれた流浪の民たちの指導者として、後のEGFを設立したと言われている。
- サンドリヨンたちは、汚染地域を移り住む民として独自のノウハウを持っていたが、その中で"渡り"と呼ばれる汚染の変化を見極める技術は、
- フランシスの指示のもとに体系化され、それはFAR EASTにおけるタワーの発見へとつながっていく。
- だがその更にのち、彼女が EGF においてどのような役割を果たしたかは、明らかではない。彼女はかつてタワーへと向かい、消息を絶っていた間の出来事について語ろうとはせず、
- 盟友であったはずのロザリィとの別離やサンドリヨンとの関係など、多くの謎を残したまま、再びその姿を消し、歴史のなかへと埋もれていったのである。
- そして、かつて彼女に雇用されていたという傭兵のその後もまた、一切の記録には残されていない。
- 21. Extra Personnel File #5:Cesar Venide
- セサル・ヴェニデの生涯
- 獲得条件:ストーリーのミッション10をクリア+Sランククリア50個以上
- -
- NORTH FRONTIER の都市「シティ」に、”代表”ドン・タイレルが現れた頃、MID-CONTIENTのとある生存可能地域では、
- セサル・ヴェニデという人物が、自らの名前をとったヴェニデという組織を形成していた。そしてその彼もまた、
- タイレルと同じく「人を確実に生存させるためには支配が必要」という思想に基づいていた。
- つまりこの両者は奇遇にも、同じ時期に、同じ思想を持った組織として発足したということになる。
- ヴェニデとシティには、幾つもの類似する状況が見られるが、最大の共通点は、共に独裁を是とする強固な支配体制が敷かれていることである。
- そこではあらゆる反抗的思想が監視され、統制され、弾圧されていた。
- 無論、ヴェニデにおいても、反抗勢力による幾度もの動乱は発生したが、それらは全て完全に鎮圧され、むしろセサルの支配体制を強固なものとしていった。
- 生き抜けるだけの最低限の人間を何としてでも生かすという、セサルの冷徹かつ極めて現実的な方針は、多大なる犠牲のもとにやがて功を奏し始め、
- 汚染の減退の始まりと共に、ヴェニデはその力を周辺へと拡大し始めていく。
- セサルは生涯を徹底的な独裁者として生き、多くの人々を見殺しにした殺人者である。
- しかし彼の存在が無ければ、今日のヴェニデの繁栄がなかったことも、また事実であろう。
- 最後に、余談をひとつ述べよう。
- その生涯の間際において、セサルは謎めいた言葉を残している。
- いつかヴェニデを脅かす者があるとすれば、それは黒い鳥の姿をした者であるだろうと。
- 22. Forgotten Day #1
- サイドストーリー前編
- 獲得条件:ストーリーの全ミッションをクリア
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- I:Troublemaker
- MoH、ゾディアックとの死闘を乗り越えたフランとロザリィ。そして傭兵。
- 彼女たちのもとに、またも所属不明の部隊が襲撃を仕掛けてくる。
- これを撃退した後、敵部隊を率いていた隊長が、彼女たちに接触してくる。
- 隊長 「聞かされていた通り、大した力だ」
- 隊長 「こちらの依頼主が会いたいと言っている」
- 依頼主に会うことを断れば、襲撃は何度でも行われる。隊長はそう警告する。
- お前がいくら強かろうが、関係ない。あの方には、それが可能なのだ。
- 不承不承、依頼主のもとに赴く一行。何かを予感しているのか、ロザリィは暗い表情を浮かべる。
- 襲撃を実行した依頼主、それはMoHの重鎮のひとり、ゴネリル・ストラトフォード。
- ロザリィ=コーデリア・ストラトフォードの姉であるゴネリルは傭兵の力を称え、頼みたいことがあると持ちかけてくる。
- それは汚染地域深部にあるという、「正体不明の巨大な建造物」の探索であるという。
- 後に「タワー」呼ばれるそれは、この当時一部で存在が噂されるレベルのものであり、
- 現物を見た者はおろか、その実在を「まともな話」として信じている者は、ほとんどいなかった。
- ゴネリル「私は知りたいの、その巨大な塔のことが」
- ゴネリル「仕方ないでしょう? どうしても知りたくなっちゃったんだから」
- ロザリィ「変わんないわね、アンタも」
- ロザリィ「大人しいフリして… 一度欲しくなったものは絶対に諦めない」
- ロザリィ「たとえどんな手を使っても」
- ゴネリル「貴女たちと喧嘩するつもりなんかないの、コーデリア」
- ゴネリル「特にその傭兵さんとは… だって怖いもの」
- ゴネリル「でも私は諦めるのは嫌なの、絶対に嫌」
- ゴネリル「だからあなたが聞いてくれるまで、お願いに行くわ」
- ゴネリル「何度でも何度でも… 何度でもよ」
- ゴネリルの脅迫によって一行はやむなく依頼を受諾し、MoHに保護されていた
- タワーを目撃したという男と共に捜索の旅に出る。
- 半ば廃人のような状態にあったその男は、辛うじて自分の名をアイザックとだけ告げた。
- II:Deep Diver
- 近隣の生存可能地域を巡り歩き、情報を収集する一行。
- 各地で時に衝突を繰り返すなかで、行きがかり上、ひとりのミグラントを救うことになる。
- そのミグラントはエドガー・ストークと名乗り、自分は"潜り屋"であり、アイザックを救った者だと告げる。
- ストークは、汚染の最深部への潜入を専門とする"潜り屋"の集団「ストークス」の元締めであった。
- ■ ストークス(Storks)
- 別名"潜り屋"(ダイバー)とも呼ばれ、名うてのミグラントですらも近寄ることを避ける
- 汚染地域深部への潜入・探索を専門とする集団。、主に遭難者の救出を生業としている。
- グループの名は、リーダーであるエドガー・ストークの名から取られており、
- 実態はストーク本人と、数名の仲間のみの少人数グループである。
- また、構成メンバーはいずれも、もとはサンドリヨンと呼ばれる流浪の民であり、
- 彼らの能力は、サンドリヨンの「渡り」の技術によって成立している。
- ストークスに仕事を依頼するには、当然金銭は不可欠であるが、それだけでは不足であり、
- 「信義に足る人間」として認められる必要がある。
- 渡りのような不安定な手法は、互いの信頼がなければ成立しない。そのため彼らは、
- 信義に足ると判断した者にのみ、その力を貸し与え、あるいは仲間として認めた。
- メンバーは重度の汚染に晒された結果、いずれも何らかの肉体的な障害を抱えており、
- 彼ら自身、いつ死ぬかわからないといっていい状態にある。
- しかしむしろその事実こそが、彼らの超常的ともいえる能力の源となっている。
- 彼らのルールはつまるところ、「好きなように生きること」であると言える。
- ストークは一行に協力を約束し、アイザックと彼の住んでいた街のいきさつを語る。
- ストーク「そいつの街は、たぶん汚染に呑み込まれたんだ よくある話だけどな」
- ストーク「俺が拾った時は、もうちょっとマトモだったからな 少しは成り行きを話したのさ」
- ストーク「住めなくなった街を捨てて彷徨いだした」
- ストーク「でもどっちみち詰んでるのさ、そいつ以外は全員死んだ」
- ストーク「朦朧としながら、そいつは彷徨いまわって、そしてその塔を見たんだと」
- ストーク「どれだけデカいのかもわからないような影が、汚染の奥に浮かんでた」
- フラン「あなたも、その場所へ行ったのですか?」
- ストーク「さあね、俺がそいつを拾ったときは、そんなものは見えなかったが」
- ロザリィ「で、アンタがそれをあのゴネリルに話したのね?」
- ストーク「まあ、人助けが趣味な性分なんでね 手土産ぐらい要るだろ?」
- ロザリィ「生き証人がいれば、情報が高く売れるってこと?」
- ストーク「悪いかい? まあ、思ったより多かったけどよ ハハハハハッ!!」
- 名うての傭兵に興味を持ったストークは、一行の申し出を受け入れ、
- 汚染地域深部への案内を引き受ける。
- その先に何があるのかは、まだ誰も知らなかった。
- 前作の設定資料集『the FACT』でその存在が語られてから初めての登場であるゴネリル。その語り口はまるで童女のようである。因みにストラトフォード三姉妹は全員30代であると同資料集で語られている。
- 23. Forgotten Day #2
- サイドストーリー中編
- 獲得条件:ストーリーの全サブクエストをクリア
- -
- III:Just between you and me
- 汚染地域を進む一行は、奇妙な施設跡へとたどり着く。汚染地域の深部に、時折みられる施設はかつてフランたちが巨大な機械と遭遇した場所とどこか似ていた。
- 掘り出し物があるのでは、と軽口をたたくロザリィを笑いながら、素通りしようとする一行を突如砲撃が襲う。
- 周辺から襲い掛かる無数の無人機を撃破する傭兵は、砲撃の主のもとへとたどり着く。
- それは、かつてシティでの戦いで、彼女たちの前に立ちはだかった敵、
- あの「主任」と同じ機体、同じエンブレムをつけたACだった。
- 通信機からは、かつて聞いた女の声が聞こえてくる。
- キャロル「あなたたちは失敗作でした」
- キャロル「あの塔に行く気なら止めておきなさい、きっと後悔しますから」
- キャロル「自分が何をしようとしているのか、あなたたちは気づいていないのです」
- キャロル「気づく術がないのだから、仕方ありませんが」
- 主任「まあ、堅いこと抜きにしようよ キャロりん」
- 主任「久しぶりに遊ぼうか、ちょっとだけさ ハハハハハッ!」
- 幾度めかの戦い。
- そのさなか、それまで死人のようだったアイザックは、女の言葉に反応する。
- アイザック「誰なんだ、お前たちは…」
- キャロル「その質問には回答できません、生憎ですが」
- アイザック「僕は知る必要がある… お前たちが…」
- アイザック「僕たちが、誰なのか…」
- キャロル「知ってどうしようと? 全く不可解です」
- 決着がつかぬまま、主任は引いていく。
- ロザリィ「何なの!? なんであいつが…」
- フラン「あのふたりは…」
- フラン「おそらく、人間ではない何か…」
- フラン「ずっと私たちを見ている何か、です」
- IV:Crimson
- 更なる深部へと向かう一行。比較的汚染の薄い、街の後で休息している。
- アイザックを拾った場所は、もうさほど遠くないというストーク。
- ストーク「この辺は、とっとと通り過ぎたほうがいい」
- ストーク「最近妙なのがうろついてるらしい」
- フラン「こんなところを?」
- ストーク「何が目的かはしらんが、近くを通りかかったやつを無差別に攻撃してくる」
- その言葉が終わるや否や、攻撃が始まる。正体不明の部隊との戦闘。
- リーダーらしきACとの対決、これを撃破する。
- その機体には、"Venide"というエンブレムが貼られている。
- ロザリィ「このエンブレム… ヴェニデって?」
- ストーク「知らん名だな」
- アイザック「…海の向こうから、くるんだ」
- フラン「知っているの?」
- アイザック「汚染が急に薄くなる時がある… その時にこいつらは来た…」
- アイザック「海の、向こう側の大陸から…」
- ロザリィ「何をしに? こんなところまで」
- アイザック「たぶん… こいつらも、あの塔に…」
- 先を急ぐ一行の前に、再びヴェニデの部隊が現れる。
- 数は少ないものの、ひとりひとりが侮れない強さを持つ彼らの前に苦境に立たされるが
- なんとかこれを退ける。そこへ、上空からヘリが降下してくる。
- ヘリからは一機のACが投下されるが、戦闘の意思は見せない。
- ???「話がしたい、異邦の強者よ」
- ストーク「そっちの土地じゃ、相手を殴ってから挨拶するのが普通かい?」
- ???「目的があってここに来た、前に立つ者はみな殺すつもりで」
- ???「だが、私は強い者が好きだ そのACのパイロットのような、強者が好きだ」
- フラン「あなたが、ヴェニデの人?」
- セサル「セサル・ヴェニデ」
- セサル「タワーを私のものにするために、海の向こうから来た」
- セサル「私たちが生きるために、必要なものがそこにはあるはずだ」
- セサル「遠い過去と汚染に埋もれた、偉大な文明の遺産が」
- フラン「私たちも、そこに行かなければいけない そう言ったら?」
- セサル「この世界で欲しいものを手に入れられるのは、力を持つ者のみ」
- セサル「それが私たちの、私の考えだ」
- フラン「シンプルですね 頭にくるぐらい」
- フラン「昔、貴方に似た人と出会ったことがあります、私たちの敵だった男」
- フラン「弱者を顧みないその男と、私たちは戦ったのです」
- セサル「了解した では、我々もそういうことになるのだろう」
- 去っていくセサル。再び出会うのは、タワーの元で。
- そこで決着をつけよう、そう言い残して。
- その機体にはVenideの文字と共に飛ぶ、赤い鳥のエンブレムが貼られていた。
- 24. Forgotten Day #3
- サイドストーリー後編
- 獲得条件:ストーリーの全ミッションでSランククリア
- -
- V:Issac
- ついに、タワー目前に到達する一行。だが一方で、汚染はその濃度を増していく。
- あたかも塔そのものが、汚染の源であるかのようにも思える。
- ヴェニデの部隊との対決。
- セサル・ヴェニデの操るACは、傭兵と互角の強さを見せる。
- そこに再び現れる、無数の主任AC。
- キャロル「後悔すると、申し上げたはず」
- キャロル「ですが、貴女たちはきっとここに来ると思っていました」
- キャロル「浅はかな人間たち」
- セサル「お前が、我々の"協力者"の正体か?」
- セサル「ヴェニデを作り上げた私の父、それに手を貸した者がいた」
- セサル「それがお前たちか」
- フラン「何を言っているの? 貴方たちは?」
- キャロル「ヴェニデとは、貴方たちにもあり得るはずであった、もうひとつの未来」
- キャロル「実験は続いているのです」
- キャロル「それが我々の使命なのですから」
- 主任A「知りたがり過ぎるんだよ、余計なことをさ セサル・ヴェニデ」
- 主任B「それからさ… 今度こそ消えてもらおうか 黒い鳥」
- 主任A「ギャハハ! ハハハハハハッ!!!」
- 主任B「ハハハハハハッ!!!」
- 主任C「ハハハハハハッ!!!」
- 主任D「ハハハハハハッ!!!」
- 主任E「ハハハハハハッ!!!」
- とっさに共闘する、セサルと傭兵。
- 激闘の果てに、敵のACを全て撃破する。
- キャロル「何故、貴方たちのようなものが現れるのです」
- キャロル「私たちは守るために生み出されたのです」
- キャロル「私たちの使命を守り、この世界を守るために」
- キャロル「人間を守るために」
- その言葉に強く反応する アイザック。
- アイザック「人間にそんな価値など、ありはしない」
- アイザック「見てみろ、この世界を」
- アイザック「この破滅を人間が生み出したのなら、人間は欠陥だらけの生き物だ」
- アイザック「その人間が生み出したお前も、お前の出した結論も、欠陥だらけに他ならない」
- キャロル「…あなたは何を望むのです? アイザック」
- アイザック「人間の欠陥を証明し、そして完全な破滅を」
- アイザック「僕を連れていってくれ お前の誤りを証明してみせよう」
- 主任「面白いじゃないか」
- キャロル「いつも、そうですね あなたは」
- 主任「俺は見てみたいのさ、人間の可能性を」
- 主任「それが破滅でも、なんでもさ」
- 塔のふもと、超巨大な兵器が姿を現す。
- キャロル「2人の鳥よ」
- キャロル「貴方たちの力は、大きすぎる」
- キャロル「秩序を破壊する力」
- キャロル「やはり、プログラムには不要です」
- 敵大型兵器を完全に撃破する主人公、そしてセサル。
- 破壊された敵から、大量の汚染物質がまき散らされる。
- 巻き込まれるロザリィとフラン、傭兵を、ストークが救い出す。
- タワー周辺は、破壊された巨大兵器によって、巨大な汚染源となり、
- それ以上、近づくことが出来なくなる。
- 探索の旅は終わりを告げる。
- ただひとり、アイザックはいつの間にか、その姿を消していた。
- VI:Epilogue
- 戦いののち、セサル・ヴェニデは、人間を監督する存在を知りつつも、
- 敢えてその計画に乗ることで、人類の復興を果たすことを決意し、一向に別れを告げる。
- ロザリィとフランシスは、セサル・ヴェニデとその背後にある存在に対抗すべく、
- 独自勢力の確立を目指して活動を始めることを決意する。
- そしてフランシスは、姿を消したアイザックこそが、いつか真の脅威となりうることを予見していた。
- 両者は別々の道を模索し、お互いを補う存在として機能することを目的に袂を分かつ。
- ロザリィはMoHへと帰還し、本名であるコーデリアを再び名乗る。
- のちに彼女は姉ゴネリルと対決、これを排斥し、MoHの実権を掌握する。
- フランシスは、一行を先導したストークと共に、新天地を目指し旅立つ。
- それは、果てのない旅に見えたが、彼女には確信があった。
- タワーはひとつではない。
- それを見つけ出すことができれば、見つけ出さなければ、
- あのアイザックという男に、立ち向かうことはできないと。
- 「大きすぎる」「秩序を破壊する力」「プログラムには不要」……懐かしい台詞である。
- 戦いこそ人間の可能性と語りその結末が『滅び』でもかまわないと言う主任。人間の可能性は秩序やプログラムには不要とするキャロル。人間の可能性そのものを否定し、人間の完全な破滅を望むアイザック。三者三様に言い方が違うだけで、人間が争い続けた先には滅びがあるという認識は一致しているようだ。
- 人間に対し、その可能性を見たいとうそぶく主任、一考の余地はあるとするキャロル、そして欠陥だらけの生物と否定するアイザック。ある意味バランスが取れている。
- 25. The End and the Beginning
- 世界全体の序章
- 獲得条件:ストーリーの全ミッションでSランククリア
- -
- 遥か遠い昔、人々は無数の兵器を作り上げ、最後の戦いを始めた。
- 戦いは世界全体に及び、幾度となく繰り返され、勝利と敗北の果てに、
- 次々と新たな兵器と兵士が生み出されていった。
- やがて現れた特別なパイロットたちの操る、特別な機械は、戦いの世界を大きく変えた。
- 機械たちは常識を覆す力を発揮し、その一方で世界に汚れたものをまき散らしていった。
- 選ばれた戦士の時代はやがて終わり、それでも戦いを止めることのなかった権力者たちは
- 次に醜い巨大な武器を生みだした。
- 野蛮な暴力の塊であったそれらは、まさに世界を破壊し、蹂躙し、汚し続けた。
- そしてそれでも、戦いは果てることはなかった。
- そして、世界は汚染された。
- 人々の世界は分かたれ、卑怯者たちは空へと逃げた。
- 彼らは今になって、自分たちに恐怖していたのだ。
- 人が人である限り、戦いは生まれる。そしてそれは果てしなくエスカレートし、続いていく。
- ならばその果てには、破滅しかないのか。
- その負の連鎖を終わらせるための手段を、彼らは導き出そうとしていた。
- 彼らの作り上げた巨大な知能は、無数の思索を繰り返した。
- だがしかし、彼らの望む答えを得られることはついになかった。
- 絶望の果てに、彼らは自らを封印する巨大な建造物を作り上げ、彼方へと旅立った。
- 自らが生み出した様を見かねた臆病者たちは、無限とも言える時間へと旅に出たのである。
- それはあからさまな逃避でしかなかった。
- 彼らのばら撒いた毒は世界を覆い尽くさんとしており、
- その瀬戸際で力なき人々は苦しみ続けていた。
- 彼らはその欺瞞を誤魔化すために、自らの生み出した知能に最後の指令を残していた。
- それは世界を再生させるための実験を繰り返し、得られるはずのない答えを獲得することである。
- 26. Dark Raven
- 黒い鳥
- 獲得条件:ストーリーの全ミッションでSランク+全サブクエストをクリア
- -
- "神様は人間を救いたいと思ってた"
- "だから、手を差し伸べた"
- 運命を作り上げることを課せられたものたちは、いまも思索を続けている。
- それは人によって生み出された。人の世界を守るために。
- "でもそのたびに、人間の中から邪魔者が現れた"
- "神様の作ろうとする秩序を、壊してしまう者"
- "神様は困惑した"
- "だから先に邪魔者を見つけ出して、殺すことにした"
- 力を持ちすぎたもの、それは秩序を破壊するもの。
- 彼らの「プログラム」には、それは不要だったのだろうか。
- それとも、彼らはそれを生みだすためにこそ、作り上げられたのか。
- "そいつは、「黒い鳥」って呼ばれたらしいわ"
- "何もかもを黒く焼き尽くす、死を告げる鳥"
- "最初の黒い鳥、その人が生まれるのを見たのよ"
- 運命を決めることができるのなら、それは幸せだと言えるのだろうか。
- 作られた幸せのなかにも、自由と呼べるものはあるのだろうか。
- 好きなように生き、好きなように死ぬ。それ以上の自由が、果たしてあるだろうか。
- たとえ何かを失ったとしても、それは絶望を意味するものではきっとないのだから。
- 人は皆、抗う権利を持っている。 そしてその義務を負っている。
- 27. Phantasma Being #1
- 死神部隊の正体 前編
- 獲得条件:死神部隊として出撃し3回勝利
- -
- かつて存在した巨大な権力機構には、驚異的な戦闘能力を発揮した戦闘の天才たちが切り札として存在していた。
- 彼らは常人には乗りこなすことすら不可能な、特殊な兵器を操り、世界のパワーゲームの中心的存在となっていた。
- だが一方で、彼らはその強すぎる個の力によって、コントロールを逸脱した際のリスクを危険視される存在でもあり、
- そして実際にその幾人かは、権力者の支配下から逸脱し、世界に甚大なるダメージを及ぼす騒乱の源となった。
- その対策として立案されたのが、彼らに匹敵する天才を人工的に生みだし、管理可能な形で量産するという挑戦的な計画である。
- 計画は 『先天的に優れた戦闘適性をもつ人間の存在』 を前提とし、その人工的な再現と安定的な量産、
- そして完全なコントロールの実現を目的とするもので、複数のアプローチによる研究が行われた。
- 1. デザインド(Designed)
- 被験者はいわば一種の強化された人間であり、その手法は工学的なものと、生理・薬学的なもののハイブリッドをベースとした。
- 最終形態としては、情報工学の手法を大胆に取り入れることで、
- 肉体のほぼ全てを機械化し、脳組織の大半をもコンピュータに置き換えた例も存在したとされるが、どの程度までの実現が為されたのかは不明である。
- 最も伝統的な手法ともいえる方法であるため、程度の軽重はあれど、一定数以上の実戦投入例が記録されており、その中には、一種の特殊部隊として、
- デザインドのみで構成された部隊も存在したようである。
- 2. カルティベイター(Cultivater)
- クローニングによる才能の再現を主とする手法で、過去に名をなしたパイロットのクローンを生み出し、
- 育成の過程において「特化した教育」(実質は洗脳)を行うことで、管理できる才能を育成を目指すものである。
- この手法はある程度の成果を収めたが、クローニング技術の不安定さ(主にクローンの反復による再現性の低下)による量産性の低さと、
- 根本課題である管理リスクの不徹底さが問題視され、頓挫した。
- 2つの計画が頓挫したことで、計画は次のフェイズへと進むことを余儀なくされた。
- 28. Phantasma Being #2
- 死神部隊の正体 後編
- 獲得条件:死神部隊として出撃し5回勝利
- -
- 2つの計画が頓挫したのち、権力者たちはこの計画の実現性に疑問を抱き始めていた。
- それは彼らの所業が、いわば神の領域を侵すものではないのかという、畏れによるものだったのかもしれないが、
- 当時の権力者たちに、まだそのような殊勝な心が残っていたのかどうかは、疑わしい限りである。
- 何故ならば、彼らが実施していたと思われる、第3の計画の記録が残されているからである。
- 3. ファンタズマ・ビーイング(Phantasma Being)
- 前述の2つのプロジェクトを踏まえ、両者の手法を組み合わせて立案された。
- クローニングによって生み出されたもののうち、理想に近い試験体の意識・思考を完全に電子化するという計画である。
- 電子化により、外部からの観察と修正を容易にすると共に、安定した複製の生産の実現を理論の完成に置いた、
- いわば自我を完全にプログラムへと置き換えることを目指した、極めて意欲的な計画である。
- この挑戦は、プロジェクトの大本命と見做される一方で、その実現は困難を極めた。
- かろうじて幾つかのテストモデルが実現にこぎつけ、汚染の原因となった戦争の末期には、
- 実戦への投入が行われたと言われるが、ほぼロボット同然な状態にまで個性を消滅させてしまうと、
- 著しい戦闘性能の低下がみられるなど、問題も生じていた。
- 人間の持つ"魂"をプログラムの制御下に置くことには、不完全な部分が残ったようである。
- 死神と呼ばれた彼らが何者であり、どこから現れたのか、それはいまも定かではないが、
- タワー内部に残されていた、このシステムの記録と何らかの関連があるのかもしれない。
- もし、これらの計画の記録が現実のものであるのなら、電子化された意識には、
- もはや寿命など無縁のものなのかもしれず、彼らがその被験者の生き残りであったと解釈することもできるだろう。
- 計画は果たして成功したのであろうか。
- 彼らが過去に存在したであろう人物と、同一の存在であるのかは、もはや証明のしようがなく、
- 仮にそうであったとしても、戦闘狂とも受け取れる彼らの言動から、ただ戦うことを目的とする存在として、
- 何らかの人為的な人格操作(プログラムの書き換えと言うべきか)がなされていたであろうことは、想像に難くない。
- 彼らがかつて抱いていた理想も矜恃も、そこにはもはやないのだとしたら、それは果たして同じ人間であると言えるのだろうか。
- 「財団」と呼ばれた人物が目指したものが、破滅だったとしたら、彼らはその協力者であったのか。
- あるいは最後に残された真の戦いへの渇望を、破滅への導火線として利用されていただけなのかもしれない。
- いずれにせよ、過去は既に失われ、それでなくとも人間は忘れることが得意な生き物である。
- ことにそれが己の罪や過ちであれば、なおのことであろう。
- この忌むべき記録が、いつかまた繰り返されることがないとは、誰にも言えないのである。
- 29. Secret Report #1
- オンラインボスの設定1
- 獲得条件:未確認兵器破壊作戦で3回勝利
- -
- ■ 規格外兵器
- 旧時代に建造・使用されたと思われる超大型兵器の総称。
- 戦闘によって破壊または何らかの理由により廃棄されたものが、各地で発見されている。
- これらのうち、ごく一部は各勢力による改修が施され、エリア防衛の切り札として配備されている。
- 後述する無人機とは異なり、有人によるコントロールが前提となっているため、ハードウェア部分の再構築が大部分の要件を占めていたことが、
- 補修を可能にした大きな要因である。
- SPIRIT CLASS MOVING FORTRESS(スピリット級移動要塞)
- 最長部で全長1.8kmにも及ぶ超巨大兵器。あるいは兵器の集合体と言うべきか。
- 大破状態で放置されていたオリジナルに大改修を施し、稼働状態にこぎつけたが、移動要塞の
- 名にふさわしい可動部分をはじめ、完全修復にはまだ時間を要する。本来の武装は、ほぼ完全
- に破壊されていたため、機体各部に取り付けられている武装は全て後付である。
- 機体の由来について、詳細は明らかになっていないが、複数の残骸が発見されていることや
- またこれらも元々は全て複製品あるいは量産品であるとも言われていることから、
- 『オリジナルのオリジナル』 が、かつて存在していたと推測されている。
- ■ 無人機動兵器
- 各地のタワー内部で発見された兵器群。その多くは、無人によるコントロールが前提である。
- ハードウェアはともかくも、制御用のソフトウェア部分はブラックボックスな部分が多く、基本的にオリジナル機をそのまま使用することしかできない。
- 現在いくつかの勢力が、これらの特殊兵器を自勢力のエリアの防衛用に使用しているが、それには財団からもたらされたノウハウが大きく寄与している。
- SCAVENGER / PREDATOR / HUNTER(スカベンジャー/プレデター/ハンター)
- To-605A / To-605D / To-605S
- この2つのシリーズは、その外見こそ大きく異なるものの、両者のコンセプトにはかなりの部分で
- 類似が見られる。そのため、かつて存在したであろうライバル的なメーカーによって設計・製造
- されたものであると推測されており、この両者自体も、おそらくはライバル的な兵器であったと
- 思われる。
- いずれも無人型であり、またその特徴的な動きから、何らかの動物をモチーフとしたAIが搭載さ
- れていると言われている。またタイプの異なる派生形の組み合わせによる「部隊」での運用が
- 前提とされており、それは即ち、この両者が進化した無人型ACとでもいうべき位置づけのもの
- であることを想像させる。
- GREY LOTUS(グレイ・ロータス)
- 高出力の特殊粒子ジェネレータを搭載し、ヘリのような浮遊挙動が可能。
- 複数の機体がセットで発見されており、敵対勢力の機動兵器から特定拠点を防衛する機構とし
- て配備されていたと推測されている。
- 機体内部にリコンに似た小型攻撃装置を大量に格納しており、これをターゲットに対して一斉に
- 射出、全周囲を取り囲むことで、360°からの同時攻撃を行う。さらにこれを回避しようとした対象
- を本体が追尾し、頭上から高出力エネルギー弾で仕留めるという、多段攻撃による殲滅を得意
- とする。
- 30. Secret Report #2
- オンラインボスの設定2
- 獲得条件:未確認兵器破壊作戦で5回勝利
- -
- ■ 特殊兵器
- 無人機動兵器と同様、タワー内から発見された遺物のうち、極めて高性能を有する兵器を指す。
- 共通の特徴として、特殊な粒子を用いたジェネレータを搭載していることが挙げられ、
- これによって莫大な出力を発揮すると共に同粒子を機体周辺に滞留させることで、強靭な防御力を発揮している。
- なお、この粒子については、周囲の環境に対する強度の有害性が確認されている。
- N-WGIX/v
- 航空機型の大型兵器。複数の巨大ブースタを備え、超高速での機動戦闘が可能。
- 本来は敵拠点など大兵力に対する特攻を想定した、カスタム兵器であると想定される。
- 特殊なカスタマイズが為されたと思われる、高性能なジェネレータを搭載しており、内部の
- 粒子を高密度に爆縮・開放することで、瞬間的に巨大なエネルギーを取り出すことができる。
- これを推進力に変換することで、常識外の加速を可能にしている。
- また同エネルギーを敵となる対象に向かって放出し、武器として用いることも可能である。
- 機体内部には人型の機動兵器が取り込まれる形で格納されており、この機動兵器単独での
- 戦闘も可能となっている。
- LiV(Lady in Vortex)
- 対機動兵器を想定したと思われる特殊兵器。
- 内蔵されているジェネレータは、ごく小型ながら極めて高濃度の粒子を扱うことが可能で、
- 粒子の滞留をコントロールすることで、機体を自由に浮遊させているようである。
- また本体周辺には、複数のプレート状のユニットが存在するが、これは粒子の増幅器である
- らしく、このため、小型でありながら、常識外の防御力を備えている。
- 攻撃用の装備はシンプルだが極めて高出力であり、また対象の挙動を制限するなどの特殊な
- 武装を搭載している。
- 外観は人型にかなり類似しているが、そのことが機能性と必ずしも連動していないことや、
- 時折何らかの人格を備えているようなそぶりを見せるなど、他の特殊兵器と比較しても謎の
- 部分が多い。
- 余談であるが、機体本体および内部のプログラムからは、名称が抹消されており、わずかに
- 天使を意味すると思われる女性名らしきものだけが確認されているが、判別されていない。
- LiV は便宜上つけられた俗称である。
- EXUSIA(エクスシア)
- 対機動兵器を想定したと思われる特殊兵器。
- 多様なバリエーションの敵に対して、単機での対抗を目的としており、遠距離から近距離までの
- 各武装に加え、状況に応じて飛行形態と人型形態を自在に切り替えられる、変形機構を
- 備えている。特に両形態時ともに使用可能な、両腕部のエネルギーブレードは、極めて高い
- 攻撃力を持つ。
- かつて信仰の対象となっていた霊的な存在の名を冠しているとされるが、詳細は不明である。
- 天使(Angel)の名を持つ女性と言えば……?
- 余談となるが、ギリシャ数字でLIVは54となる。
- 52人目であったマギー、そしてその次の53人目となるはずだった主人公に倒されたJ。そして54とも呼べる名を持つ兵器……偶然だろうか。
- 31. Day After Day
- エピローグ マギーの物語
- 獲得条件:全てのアンロックコンテンツを解除
- -
- Don’t forget a hole in the wall.
- I’m like ghost to turn in it on the road.
- Day after day, I stay around on far away.
- Day after I‘ve got it.
- I’m going to stand on the floor
- By the way, I found a flower a little way away.
- Oh, Way away.
- To give surrender, my soul is wandering.
- To back on safe ground I’m calling on far away.
- How far away?
- Don’t forget a hole in the wall.
- I’m like ghost to turn in on the load.
- Day after day, I stay around far away.
- Day after I‘ve got it.
- I’m going to stand on the floor.
- By the way, I found a flower a little way away.
- Day after day things are rolling on.
- Day after day things are rolling on.
- かつて無類の強さを誇った傭兵、ブルー・マグノリアは、
- ある時を境に突如戦場からその姿を消した。
- 当時既に死神と呼ばれる正体不明のACの存在は確認されており、彼らの手によって
- マグノリアは殺されたのだとの噂が流れた。
- マグノリアはその強さ故か単独での行動が多く、幾度かの例外を除いて、
- 常に単機で戦場に赴いた。他の傭兵達との交流を好まなかったようである。
- そのため、瀕死の重傷を負いながらも生き延び、ファットマンのパートナーとなった彼女が、
- かつてのマグノリアであることを知っていたものは稀であった。
- 負傷によって左腕を失い、ACから降りることを余儀無くされたマグノリアは、
- ファットマンの存在によって救われたかのように見えた。
- しかし、かつて彼女の乗った青いACを機体を撃ち抜いた銃弾は、彼女の心の奥底にも、
- 癒えることのない傷を残していた。
- 戦いを離れたマグノリアは、ファットマンの存在によって
- 徐々に明るさを取り戻していったが、それでも戦場を去ることができなかった。
- 彼女は既に何かにとりつかれていたのかもしれない。
- 戦場にいる何か恐ろしいもの、戦いの亡霊に。
- いつの頃からか、彼女の心は再び戦いへの道を歩み始めた。
- それは彼女かつて彼女を打ちのめした死神のせいなのか、またあるいは目の前に現れた
- 傭兵の力故なのか、それを知ることはもうできない。
- 彼女は戦う力を取り戻した。おそらくはその身を捨て、人間であることをやめて。
- マグノリア・カーチス、ブルー・マグノリアは、勝利することはついになかった。
- だがそれでも、その人生は敗者のそれではなかったのだろう。
- 他でもない、自分自身に敗れることを、彼女は拒んだのだから。
- 好きなように生き、そして好きなように死んでいったその生き方は、
- 彼女が知り得ない遠い昔、同じ名を持っていた誰かと、どこか似ているのかもしれない。
- 皮肉にも最期の戦いでは彼女の機体も左腕を失いながら戦っている。
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