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- Title : 今夜だけでも泊めて下さい
- Author: 望月JET
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- 第一章 今夜だけでも泊めて下さい
- 第二章 彼女たちとの夏休み
- 第三章 彼女たちの理由
- 第四章 夏の終わりに
- 第五章 再会と行く末
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- 「はぁ、はぁ……おじさん、なんだかとっても優しいね」
- 「いや、やっぱりやめておく……あうっ、ひっやだ下着、見ないで」
- 「痛かったら言ってね」
- 「ふふ、痛くないよね、小さ夜よちゃん。気持ちいいのに、あ……う、嘘ついちゃだめ、だよ?」
- 「そ、そんな、そういうわけじゃないって美み来く……ああっ、いや、恥ずかしいっ」
- ……まさかこんな展開になるなんて、全く予想していなかった。
- こんなこと……本当にいいのか?
- それとも、残業疲れで夢でも見ているんだろうか?
- 「あ、あ、舐めてる……おじさんの舌、おっぱい舐めてるぅ。気持ちいい、それ」
- 「や……だめ、やっぱりだめ……あっあっ、そこ、指で擦らないで、いや、あはぁん!」
- いや……やっぱり現実っぽいんだよな。
- 俺が、見知らぬ可愛い彼女たちと会った途端、エッチしてるなんて、かなりあり得ないんだけど。
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- というか今までこんな経験したことがない。
- こんな夢のような良い体験ができるなんて全く予想していなかった。
- こんなことになっても、俺まだ騙されているのかな?
- ええっと、なんでこんなことになったんだっけ?
- 確か数時間前──。
- 会社で残業をしていて、俺はうっかり終電を逃してしまった。
- 無人になった駅の電光掲示板は消え、どんなに隣駅の方向を見つめても電車はやってこない。
- 「仕方ない、改札戻ってタクシーで帰るか」
- 勤務先の駅から自宅がある駅まで、電車で約8分。数にしてわずか4駅目だけど、歩くと、結構な距離になる。
- お金がもったいないけど、仕方がない。月に二度ほどの残業だ。
- それに、終電逃したのは自分が営業でヘマをやったからだ。あの失敗がなければ余裕で終電に間に合っていた。
- 「はぁ~」
- 階段を下りながらため息をつく。
- 明日また取引先のスーパーに出向だ。お詫びの折り菓子を持っていかなきゃな。
- 以前勤めていたよくわからない水を売るブラック会社を辞めて、中規模食品メーカー営業課に転職して二年。後輩もついてしっかりしないといけないのに。
- 先輩たちは『よくあることだよ』と慰めてくれたけど。
- (どうせなら女子社員に慰めてもらいたい……)
- 女子社員……いや、彼女がいいな、やっぱり。
- 部屋に帰ったら可愛い彼女がいて、『お帰り、遅くまで大変だったね』とか言ってくれて。そういえば、ああ……長いこと彼女がいないなぁ。
- 普段は忙しさに忘れることが多いけど、人並みに性欲は溜まっている。
- 誰か俺に美味しいご飯を作ってくれてエッチもたくさんしてくれる女性、紹介してくれないものかな。
- タクシー乗り場の列に並びながら夜空を見上げる。
- そんなうまい話あるわけない。会社の同僚がたまに合コン飲み会なるものを開いたりするけど、俺には参加する勇気もない。
- 昔からそうなのだ。勉強も仕事も真面目だけど臆病で冒険心や野心がない。特に趣味もない。だからせっかく彼女ができても『つまらない』と言われて振られてしまう。
- (お金貯めるのは上手なんだけど)
- 倹約家の女性なら魅力に感じるかも知れないが、一般的な目で見れば地味過ぎる……。
- もう一度ため息を吐いて、周りを見てみた。
- タクシーを待っているのは俺のようなサラリーマン風の男数人と、人目をはばからずイチャついているカップル。
- あとはイヤフォンをつけて我関せずのような青年が一人だ。
- タクシーはやってこない。今夜は混んでるのかな。腕時計を見ると終電が過ぎてから10分ほど経っていた。
- 体力的にも疲れている。早く帰って寝たいのにこんな日に限ってこうなんだよな。
- 我ながらタイミングの悪さを呪ってしまう。
- まぁ数ある疲れた日のひとつに過ぎないんだけど。
- そういえば夕飯も食べてなかったな。マンション近くのコンビニに寄るか……。
- 「いや、それがぜんっぜん! 違ったのよ!」
- 前に並んでいるサラリーマン風の男の一人が声を上げた。
- 酔っているのかだいぶご機嫌のようだ。
- 「てっきり若い子が来るんだと思ってたら、びっくりするくらい化粧の濃いオバサンが来たのよ! 最初そういうコスプレかと思ったもん!」
- 話を聞いていた他の男たちがドッとウケた。
- 「マジかよ、詐欺じゃんその書き込み」
- 一人がそんなことを言うと、他の男も掲示板は怖いよな、などと言っている。
- 前後はよくわからないが、男はSNSの出会い系サイトで知り合った女性が、書き込んでいた年齢よりもかなり年上のおばさんだったので驚いた。でもそのままセックスをしてしまったという内容だった。
- 周囲はウケているが、俺からしてみれば、とんでもなく恐ろしい話だ。
- 素性が全くわからない相手と文字だけのやり取りをして実際に会うなんて。
- しかもそのままセックスを致してしまうなんて、どれだけ勇気があるんだろう? と思う。よくそんなことができるな。
- 現にこの男は若い女性だと思って会いに行ったら相当年季の入ったおばさんが来たわけで、普通に詐欺じゃないか。
- それ以外は無事のようだからよかったものの、下手をすれば、後ろには怖いおにいさんがついてくる美人局つつもたせだったり、会いに行ったら女なんていなくて、見た目ヤバそうな男たちにボコられて財布を取られたりとかするわけだ。
- 書き込みを信じて会いに行ってよかったなんて話、一度も聞いたことがない。
- そりゃそうだよ、不特定多数の人たちがおもしろがって書き込むネットの掲示板なんて、大半が嘘や誇張や、詐欺だ。
- そんなところで恋人ができるわけないじゃないか。ましてや一夜限りのいい思いなんて無理無理。
- 男は尚も騙された話を、おもしろおかしく喋っている。周りもウケている。
- やや軽蔑する反面、羨ましく思う自分がいることに気づく。
- こういうことなんだろうな。つまらないかつまらなくないかの差って。
- 何事も経験が物を言うと、よく以前の会社の社長が言っていたけど、確かに自ら経験しないとわからないことだらけだ。
- 話の幅も広がらない。営業には欠かせないセールストークも経験を積んでいる先輩たちは上手だ。いろいろ体験をしているからだろう。
- その点、俺はありきたりの話しかできない。臆病なせいで、他人がおもしろいと言うような事柄から一切避けて通ってきた結果だ。
- 何も経験しないまま。大した趣味もないまま現在に至る。
- いつまでもこんなことではだめだとわかってはいるんだけど、何から手を付けていいのかわからないほど、俺は年を取ってしまった。
- 若い連中の遊びも、年寄りの愉しみも全く知らない中途半端な年齢に……。
- やがてタクシーが数台ロータリーに入ってきた。男たちは二台に別れて乗り込み去っていった。
- 騙された男の話のオチが気になってしまう。結局そのおばさんとはどうなったんだろう。
- 案外まだ付き合っていたりして……。
- 二人が喫茶店の一角でお茶でも飲みながら楽しそうに世間話をしている。そう勝手に想像して笑い出しそうになるのを堪えた。
- しかし、先ほどの男は、まったく罪の意識がなくて後ろめたさもなくて気持ちよかったな。騙されたのに、酔ってるとはいえあんなふうにおもしろおかしく話せるなんて。
- (経験したからなんだろうなぁ)
- 俺には大した経験がない。話の引き出しがない。
- (はぁ……SNSの出会い系サイトかぁ)
- あんなのする人の気が知れない、と思いつつ、俺はその反面やはり羨ましくも思っていた。
- ◆◆
- 風呂に入ってコンビニ弁当を食べながら、なにげにノートパソコンを立ち上げた。
- 本当に、ただの興味だった。
- さっきのタクシー乗り場で酔っ払いたちが話していたこと。あれがおもしろくて、つい興味本位で出会い系サイトを開いただけだ。
- 「…………いやいやいや、ないない。こんな書き込み本気なわけない」
- 大丈夫。眺めるだけなら何も問題はない。だから、こんな見え見えの書き込み、本気にすることはないんだ。
- さあ、ノートパソコンを閉じよう。明日も仕事なんだ……。
- (今、コノエ駅前にいまーす。誰か今夜だけでも泊めて下さ~い)
- 「…………コノエ駅」
- 自宅からほど近い最寄り駅だ。
- つい40分ほど前もそこでタクシーを降りて歩いて帰ってきた。
- 自宅のマンションまで走ると、メーターが上がるから。
- (お礼はします。当方ぴっちぴちのじょしこーせえ♪)
- 「今どきの女子校生が、ぴちぴちとかいう単語使わないだろう」
- ……うん、やっぱりこれは詐欺だ。騙されて痛い目に遭うパターンだ。
- 行ったら誰もいなくて、コイツの仲間が隠れて見てて。
- 本当に誰か来た、ウケルーとか言って笑いものになるだけだ。
- もしくは殴られてお金を盗まれるとか。
- 大丈夫。俺は眺めているだけだから。ほら、誰か助けてあげろよ。
- 自称女子校生が深夜の一時に困っているぞ。
- 「え、夜中の一時?」
- 時計を見ると、一時を回っていた。
- こんな時間に女子校生が? マジか? いや、でもまさか、そんなことあるわけ……。
- (もう一回拡散希望! 誰か今夜だけでも泊めて下さい~!)
- これが、嘘じゃなくて本当だったら?
- (これ見てる人誰もいないのかな。駅前の漫喫、飽きたよお)
- 「ある……コノエ駅前に、漫画喫茶、ある……」
- え、マジで? 近くの駅にいるの? いやでも。
- こういう書き込みで、これまで何人も騙されてきたんだよな。さっきのタクシー乗り場のサラリーマンだって。
- (眠くなってきた。駅前で寝ても大丈夫だと思う?)
- こんなの誰も本気にしない。したとしても、きっと痛い目に遭うか、騙されて終わりだ。
- (駅員さんに怒られちゃうかなぁ?)
- でも……ひとつ経験ができる。やっぱりやめておけばよかったんだよ、って自分に言える。会社の同僚で、迷っている人がいたら、教えてあげられる。俺も騙されたことあるよって。気をつけなよって。
- どうせ詐欺だ。わかってる。
- でも。
- (大丈夫?)
- ………………やった。やっちまった。返信コメントをしてしまった。
- しかも『大丈夫?』って。なにが? って感じの返事をしてしまった。
- これはあれだ。きっと無視される。今頃キッモーとか言われてるだろう、うんうん。
- 本当に誰か食いついてきた、バカじゃねえーの? とか言われてるんだろう。
- (返信ありがとうございます! 早速ですけど、今夜だけ泊めてくれますか?)
- 「えっ!!」
- まさかの色よい返事!? マジか? えっと、これはええっと、困ったぞ。
- 落ち着け、騙されてるんだ。軽く流すように、てて、適当にあしらって……。
- (泊まってもいいよ。住所はね……)
- ちょ、待て俺? なんで承諾してんだよ、しかも住所書こうとしてたし!?
- テンパり過ぎだ、落ち着け。
- (あの、いきなり住所書き込むのは、まずいと思います(笑))
- 「自称女子校生に諭されてる!」
- (そこから近いですか? コノエ駅にいるんですけど)
- (駅の近くに住んでるよ)
- (じゃ、一度駅前で会いましょー♪ 待ってます!)
- …………ど、どうしよう。会うことになってしまった。
- 俺の頭の中で赤色灯が光ってクルクル回り、けたたましい警報が鳴っている。
- 危険だ。これは危険な匂いがする。女子校生というわかりやすいトラップに引っかかっているんだ。
- 真に受けて本当に行くことはないだろう。
- 「……けど、待ってたら悪いよな」
- 女子校生じゃなかったとしても、向こうがずっと待っていたら、それは大変気の毒だ。
- きっと、いや絶対詐欺だ。わかってるんだ、俺は騙されている…………。
- 「うおおお、こんなに葛藤するなら返信しなきゃよかったああああ!」
- 頭を抱えて猛烈に後悔してしまう。
- くそ、同じ後悔するなら騙されたほうがよくないか? やっぱりね、って自分で納得できるじゃないか。
- 行かなかったら、ずっとモヤモヤしたまま過ごすことになるぞ。
- こんなくだらない……俺にとっては大冒険だけど……世間からしたらつまらないことで時間を取られたくない。モヤモヤしたまま引きずりたくない。
- ◆◆
- 「俺、やっぱバカかな」
- 深夜一時半過ぎ。結局ほとんど人通りがない駅前に、のこのことやってきてしまった。
- 開いている店は、道路渡った向かい側にあるコンビニと、その隣の漫画喫茶があるビル。
- 駅の並びの奥にある交番。なんとか灯りついてるな。あとは居酒屋が……あ、店の人が出てきてのれん片付けた。もう閉店なのか。
- とにかく、初夏なのに夜通し遊ぶ若者の姿もなければ、ましてや出会い系サイトの女子校生なんているはずもない。
- なぜならこのコノエ駅は朝夕のラッシュ特急以外はスルーされるローカル駅だからだ。
- 駅前はそれなりに繁盛してるけど、残りはほぼ住宅地。いわゆる都会に出るためのベッドタウンなのだ。
- こんな場所にピチピチの女子校生が、深夜にいるわけがない。
- 何かあったときのために交番のほうを何度も確認するけど、そんなことは無駄だな。
- 「誰もいない」
- 当たり前だ。わかっていたけど俺、バカだ。
- よし、納得できたぞ。結果、軽く騙されました、ハイおしまい、だ。帰ろう。
- 「あ、あのぉ」
- 「うおっ!?」
- 駅前広場のベンチの影から、声をかけながら人が出てきた。
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- 驚いて身体がすくみ上がった。だ、誰だ!? 怖そうな人だったらどうしよう!?
- 「さっき、返信くれたひと……ですか?」
- 「ねえ、やっぱりまずいよ、やめようよ」
- 「もうちょっと確かめてから」
- 出てきたのは、可愛らしい女の子二人だった。無論面識なし。
- え、まさか、え!? この人……? というか二人?
- 本当に女子校生? 自称じゃなくて?
- 「あの、書き込み、見てくれた人、ですか?」
- 女の子の一人がいぶかしげにもう一度俺に尋ねてきた。
- これは……正直に答えたほうがいいかな。確かに書き込みを見て返信したのは俺だ。
- 「そ、そう……だけど。あの、君……たちは?」
- 「今夜泊めてくれる人を探す書き込みをした者です」
- 「えっと……自称ピチピチの女子校生?」
- すると、一人がクスクスと笑い出した。
- 「あっはい、そうです」
- 「美来が変な書き方するから怪しまれてるじゃん!」
- 「えー? そうかな? でも嘘ついてないよ?」
- 「そうだけど……」
- もう一人が咎めるようにブツブツ言いながら、俺を睨んでくる。
- そうか、この二人が書き込んだ……ということは、俺も正直に答えないといけないな。
- 「俺は、ええっと、返信して、住所書き込もうとしてた……者です」
- 「そっか! やった! よかった~~~~!」
- 可愛い女の子の一人が俺に近づいてきて……なんだか周りをくるくる回り始めた。
- もう一人の子は……後ずさりして怪訝な顔だ。
- 「うん、大丈夫そうだよ、小夜ちゃん! 普通のおじさんっぽい!」
- 「お、おじ……?」
- いきなりおじさん呼ばわりされてしまった。
- 確かに、君たちと比べたら年を取っているけど、まだ30過ぎなんだけどな。
- おじさんか……初めて言われた。
- 怪訝な顔をしていた子が、俺に近づいてきた。
- というか……二人ともアイドル並にめちゃくちゃ可愛いんだけど? 今どきの女子校生はみんな、ここまで可愛いものなのか? これが普通レベル?
- それとも、やはりこれは何かの詐欺なのかな。だってこんなに可愛い子が深夜に泊まる場所を探しているなんてあり得ないだろう。
- 大丈夫か、俺、やっぱり騙されてるんじゃないかな。
- 「本当? 美来、本当に普通のおじさん?」
- 「あたしが今までハズレを引いたことってあった?」
- 「ちょっとだけあった」
- 「うぐっ……こ、今回は大丈夫だよ! ね、おじさん!」
- 「お、おじ……う、うん、だいじょうぶ……て、え? 何が?」
- 「おじさん、変な人じゃないよね?」
- 「変な……い、いやいや!? 君たちこそ!」
- 俺は我に返って慌てて周囲を見渡した。
- なにか、変な、怪しい、怖そうな人はいないか? 黒い大きな車が停まっていたり、大きな身体の野郎が数人出てきたり……。
- だが、そんな人影は一切なかった。
- 相変わらず、コンビニと漫画喫茶と交番の灯りだけ。
- あとは時々、自転車に乗った人が道路を渡っていく。それだけだった。
- 「あはははは、おじさん、おもしろーい!」
- 「い、いや、だって、まさかこんな……」
- こんな可愛い女の子……しかも二人いるなんて全く想定していなかったから、何かの冗談ではないかと疑ってしまう。
- 「あたし、美来。よろしくね、おじさん。こっちは小さ夜よ子こ、小夜ちゃんって呼んでる」
- 「あ、ああ、どうも。俺は原はら悠ゆう介すけっていいます。よろしくお願いします」
- 「え、本名言っちゃった?」
- 「へ? 本名だけど……? え? 言っちゃまずかった?」
- 「うわぁ」
- 小夜子と言われた女子が痛々しそうな顔をして俺を一瞥した。
- 本名はまずかったのか? ……あ、こういう場合ハンドルネーム? みたいなものでやりとりするのかな。
- 「やっぱり大丈夫だよ、小夜ちゃん。おじさん、いい人だよきっと。だから、ね?」
- 「確かに眠そうで悪い人には見えないけど……」
- この人安全安心だよとか、そうじゃない人はもっと顔が怖いからとか。
- なんだか言いたい放題だな。
- 好き勝手言われてるんだけど……まぁいいか。
- 「美来がそこまで言うなら……うん。わ、わかった」
- 「やったー! 決ーまりっ! おじさん、ひと晩お世話になります!」
- 美来と呼ばれた娘こがくるん、と俺のほうを向いてぺこりと頭を下げた。次いで小夜子という子も。
- 「は、いえ、こちらこそ。あの、狭いからね。あと、一応ささっと掃除したけどその、あんまり綺麗じゃないっていうか」
- 「うんうん、大丈夫! じゃあ部屋に行く前にぃ」
- 「え?」
- まさか、やっぱり、なにかの、罠……。
- 「前金払っておくね」
- 「前金? え? なん……」
- 「こっちきて! 小夜ちゃんも、はーやーくっ!」
- 「わ、わかってるって! もう……!」
- な、なんだ、なんだ!? 手を引っ張られて公園のほうへ……。
- やばい! まさか、やっぱり変な、怖い人たちが待ち構えているのか!?
- ああ、交番が遠ざかっていく……!
- ◆◆
- 俺は人ひと気けのない公園に連れて行かれて、そこで美来……と名乗った女子が誘いをかけてきた。
- 咄とっ嗟さの出来事に固まってしまう。
- こんなことってあるのか?
- 確かにこういうことが起こればいいけど、あるわけないと思っていた。
- まさか本当に俺の身に現実に起こるなんて。
- 「泊めてくれるんでしょ? あたしたち」
- 美来は大きな瞳を輝かせて聞いてくる。
- 「それはそうなんだけど、あの……」
- 「お金ないから身体で払うね」
- 「えっあ、こら! ズボンのチャックを降ろすな……!」
- 美来はぎこちなくだけど、俺の前にしゃがんでズボンのファスナーを下ろした。
- 「これでオッケー。じゃーあー……しよ?」
- 美来は立ち上がると自ら下着を脱いだ。そしてスカートをたくし上げた。
- 闇夜に、白くて形のいい臀部が浮かび上がる。
- 突然のことでたじろいでしまう。これは……現実なのか?
- 「ほら……女子校生のお尻だよ おまんこ、だよ」
- 「み、美来……!」
- パンツを脱いでお尻を突き出している美来を、小夜子は緊張しつつも見つめている。
- 「ほらぁ……入れたくないの?」
- 白いお尻を可愛らしくフリフリと振る。
- 美味しそうな、若い女子のお尻だ。
- 現実でなくても、もういい。
- 目の前の欲望に冷静にしていられるほど、俺はできた人間じゃなかった。
- 「い、入れたいに決まってるだろ!」
- 「……じゃあ、入れて。おじさんの……おちんちん」
- 卑猥な言葉を連呼する美来に俺はすっかり興奮していた。
- 後ろから腰を抱え、勃起しているペニスを尻のワレメにあてがった。
- 途端、柔らかい、温かい感触が伝わってくる。
- ああ、女のここにペニスを擦りつけるなんて……いつぶりだろう?
- しかもこんなにも若い子の尻に……。
- 「あ、おちんちんが当たってる」
- 「美来……! さっきから、その、変な言葉ばっかり使って……!」
- 「小夜ちゃん、今からエッチするんだよ? それくらい使うでしょ?」
- 美来と比べ、小夜子はこういった行為そのものに抵抗があるようだ。
- 俺としては美来の前金だけあれば喜んで二人とも泊める気だけど。
- 美来はそのままゆっくりと腰を上下に動かし始めた。
- 肉棒が柔らかなお尻の谷間に擦れて、ぞわぞわした刺激を伝えてくる。
- 「おじさんのおちんちん、熱ぅい……凄いね、これ……入れたくない?」
- 「……入れたい」
- もう詐欺でも何でもいい。
- とにかく今は、若くて可愛い女子校生とセックスがしたい。
- 「ほ……本当に入れるんだ」
- 呟いた小夜子をよそに、俺は瑞みず々みずしいお尻をぐっとつかんだ。
- 「あんっ。おじさん、ごーいんなんだから」
- 「こんなに興奮させておいて強引もなにもないだろ?」
- 「うん、いいよ。入れて」
- 双方の臀部を広げると、暗がりの中でも桃色の秘裂ははっきりと見えた。
- 心なしか滑ぬめっているように見える。
- もう濡れているのか? だとしたらこの子はかなり遊んでいるのかな。
- それなら逆に好都合かもしれない。こんなこと初めてだったら罪深過ぎるよ、俺。
- うん、きっと慣れているんだな。それなら……。
- 亀頭の先をあてがい、一気に挿入した。
- 「はあああああああああぁぁぁぁっ…………!!」
- 「はっ入っちゃった……! 美来のアソコにあんなに、スルって簡単に……!」
- 「ああぁ……これが、おちん、ちん……! んんっ……!」
- 美来や小夜子の反応に違和感を抱いた。
- けれど、快感のほうが勝ってしまい、思考はどこかへ飛んでしまう。
- 「んんっ、おっきいぃ……! あふっ、おちんちんって、凄いねぇ……! こんなに奥まで届くんだ! あぁ……! じっとしてるのに、おまんこの中で、ぴくぴくって動いてるの、わかるよおっ……!」
- 俺も、中の感触を味わおう。
- 潤いが足りない感じだけど、ギュウギュウと締め付けてくる感じはさすが若いからか。
- 中がだんだんと潤ってきたぞ。ぬるぬると亀頭が滑る。
- 俺にペニス入れられて感じてきてるんだな。
- これまで何人の男とやったんだろう?
- 「だ、大丈夫、美来……!? 初めてなのに……」
- 「へっ? 初めて!?」
- 小夜子の言葉に思わずつかんでいた細い腰を放す。
- 嘘だろ? まさか、だって誘い方……上手だったじゃないか?
- 初めてなのか?
- 「うん、だいじょーぶだよぉっ……! 痛いの、ちょびっとだけだった……おじさぁん、動いていいよぉ……」
- 「や、でも?」
- 待ってくれ、初めてって……いいのか? 女子校生の処女を、見ず知らずの俺が奪ってしまった。
- しかも一気に挿入して、大丈夫なはずないだろう。
- 「あああの、痛くない? あの、痛かったら抜くから!」
- 「それはだめ」
- 「え?」
- 「だ、だって、本当に気持ちいいから、抜くのはなし、だよ、おじさん」
- いやいやいや、待ってくれ。
- こんなこと、いいのか?
- 止めてと言われたら……ちょっと自信ないけど、でも大事な物をこんな行きずりみたいな相手に……。
- 「気持ちいいから大丈夫だよぉ、だから動いたらどうなるのか楽しみ、なんだけどぉ」
- 美来はまったく悪びれなく、痛みを堪えているという感じでもなく……本当にセックスしていることがおもしろいみたいだ。
- 「ほ、本当に大丈夫?」
- 「うん! せっかくの初エッチなんだもの。早く突いて、おじさん……」
- 「わ、わかった」
- なんかもう衝撃的な出来事ばかりで頭がマヒしてきた。
- いいんだよな? 本人がいいって言ってるんだから、これは同意の上だよな?
- ああ、しまった! 録音できる何かを持ってくればよかった。
- まさかこんな事態になるなんて夢にも思っていなかったから……スマホも忘れたし。
- あったとしてももう手遅れだな。
- こうして戸惑っている間も、美来のおマンコは俺のペニスをギュウギュウと締め付けてくる。
- 単純に気持ちがいい。
- ええいもう、いい。もう挿入して処女膜を破ったことには違いないんだから、後戻りはできない。
- 深く考えることはやめて、俺は性欲を果たすことにした。
- 腰を引いて、すぐ肉棒を膣内へ突き刺す。
- 「はぁんっ! んんっ、あっ、あああ……! はぁんっ、 ああっ、やっ……それ、凄い、おちんちん、凄ぉいっいいっ……!」
- 腰のピストン運動の速度を上げて、ペニスを膣内最深部へと叩きつけた。
- 「やぁんっ、ああっ……! また気持ちよくなったよっ! どんどん気持ち、よく、なるのっ……! 小夜ちゃん、見てるっ!? 凄いよ、セックス、気持ちいいよっ!」
- 小夜子がどんな顔をしているのかはここからではわからない。俺もとにかく気持ちがいい。無我夢中で腰を振り、美来の中に打ち付け、襞をえぐる。
- 「初めてで、こんなに気持ちいいなんて、慣れてきたら、どうなっちゃうのっ、んんっ、あんくっ……うあっ、はぁんっ、あっ、くふぅっ、おまんこ、気持ち、いいよおっ……!」
- 「こんなもんじゃないぞ……!」
- さらに速度を上げて、俺の腰を柔らかなお尻へと何度も叩きつける。
- 尻肉が波打ち、淫らな水音が響き渡る。
- 美来が腰をくねらせた。
- 「やぁんっ! 激しっ、激しいよっ、こんなのっ、だめえぇっ、あっ、んくっ、はぁんっ!」
- 美来の身体がガクガクと揺れて、俺の動きに合わせるようにして尻を振る。
- 「ああっ、浮くっ、身体が浮いちゃうっ、飛んじゃうよおおっ、んんっ、はああぁ……!」
- 「俺もいいよっ、美来ちゃん……!」
- 「よかったぁ……! セックスは二人で一緒に気持ち、よくならなきゃ、だよね……!」
- 出会ったばかりの女子校生、しかも処女。
- 俺が初めての相手で、しっかり感じさせている。こんな夢のような状況で、冷静でいられるわけがない。
- それに、痛いだけならこんなにも濡れないはずだ……たぶん。
- 俺はまさに夢中で腰を振り、快感をむさぼるように味わった。
- 「いいよ、おじさんのおちんちん、気持ちいいよぉっ、ああぁ……! こんなの、あたし、夢中になっちゃうっ! セックスに病みつきになっちゃうよおっ……!」
- 「なればいいっ……!」
- 「おじさんの、せい、なんだからねえっ、ああぁっ……! んんっあああぁ……!」
- 確かに俺のせいだと思う。でも、あの書き込みを無視すれば、この子は他の誰かとエッチをしていたわけで……。
- ──そんなのは嫌だ。
- むくむくとよくわからない独占欲が生まれて、ますます激しくペニスを膣内へ突き刺した。
- 出会ったばかりでこんなこと思うのはおかしいよな。
- でもそう思えるくらい若い女子のおまんこは新鮮で気持ちがよかった。
- 「ひゃああんっ!? また、激しく、なったぁっ!? んんっ、ひあっ……! こんな、奥まで、おちんちん、刺さるなんてぇええっ、ああぁっ、凄ぉおおいっ、あああぁ……!」
- 「俺でよかった! 美来ちゃんが、他の男と、セックスするの、いやだから……!」
- 「あたしも、初めてはおじさんで、よかったぁっ……! こんなに気持ちよく、してくれるんだもんっ、ああぁ!」
- なんて可愛いことを言ってくれるんだろう、この子は。
- ますます愛しくなっていく。心も快楽も満たされながら、波打つ綺麗なお尻へ腰を叩きつける。
- 「あああんっ! も、もお、だめええぇっ! こんなの、おかしくなっ……はああん! おまんこが、すっごく、気持ちいいのぉっ……!」
- 膣内がきゅうっと収縮し、ペニスを痛いくらいに締めつける。
- これが処女の締まりなのか。初めて味わう締め付けだ。
- 随分前に別れた彼女は、俺は初めてだったが彼女にとっては何人目かの男だった。
- それなりにセックスは気持ちよかったけど、相手は果たしてどうだったか。
- その彼女と比べることは失礼にあたるのかも知れないけど、使い古されたおまんこより、新品のおまんこのほうがいいに決まっている。
- ペニスの締め付けもこんなに強くなかった。挿入され中を突かれている反応も、ここまで可愛らしいものじゃなかったはずだ。
- 何もかも初めてで新鮮だから、俺の射精感は一気に高まった。
- とてもじゃないけれど、もうこれ以上は保ちそうにない。
- 「ああっ!? おじさんのおちんちん、おまんこの、中で、おっきくなった!?」
- 「もう、イキそう、だから……!」
- 「射精!? 射精しそうになると、おちんちん、おっきくなるのっ!?」
- 「なる、よ……!」
- 「いいよ、おじさん、射精して……! 美来のお尻にいっぱい出してええぇ……!」
- 「ああ、お尻にいっぱい、かけてあげるよ……!」
- ラストスパートをかけて、腰を全力で振り続ける。
- 熱い塊が身体の奥から昇ってきて、ペニスの根っこにたどり着いた。
- 「ひゃああっ! 凄いいいっ、射精するときの、おちんちん、凄いのっ、あああぁ、だめえぇっ……!」
- 射精寸前に引き抜いてペニスをしごく。大量の精液が飛び出て、美来の可愛いお尻を白く染めていく。
- 「ああぁ……お尻にかかった精液……熱いよぉ……ああぁ……んんっ……こんなに熱いんだ、セーエキって……はぁ……あああぁ……火傷しちゃうよぉ……んっ……」
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- パタパタと飛沫を上げて飛び散った精液は美来の清純そうな制服にもついた。
- 「……あ、ごめん……飛びすぎた……」
- 「ええ~? 制服が汚れるのは困るよー……洗えば綺麗に取れるかなぁ? 取れなかったら、明日は体操服で登校しなきゃ……」
- 「ごめん。クリーニング代、出すから」
- 「おじさんのセーエキの匂いがついちゃう」
- それは……とても嫌だろうな。俺だって自分の精液がついた服は着たくない……。
- 「んー、まいっか! おじさんの匂い、好きだし」
- 「ええっいいのっ!?」
- 「いちおー、セーエキついたところを手洗いしてみる。それでだめだったら、おじさんと一緒に学校に行くね! えへへ」
- それは、いいのか? なんだかこの女子は天真爛漫というか……初めてのセックスも心の底から楽しんでいるみたいだった。
- 悪びれることなく、とことん楽しむという姿勢だ。こういう子、いるんだな……。
- 「おじさん、気持ちのいいセックスをしてくれてありがとう」
- 「い、いやこちらこそ。すごいよかったです」
- 「本当!? よかった~上手にできたんだね、あたし」
- 「ほぼ本能じゃないかな?」
- 「あははは、本能だって! 聞いた? 小夜ちゃん! あれ? 小夜ちゃーん?」
- 辺りを見回すと、小夜子は木の陰に隠れてじっとコチラを見ていた。
- お、怯えているのかな?
- 「なにやってるの? 次は小夜ちゃんの番だよ?」
- や、やっぱり小夜子ともするのか? 美来と違ってかなり警戒しているみたいだけど、いいんだろうか?
- 「う……わ、わかってる……けどっ」
- 小夜子は顔を真っ赤にして立っているのもやっとなほど震えていた。
- 「小夜ちゃん」
- 「あっ! う、うん……」
- 美来が処女だったということは、たぶん小夜子もだ。
- 何より、これだけ戸惑っているんだし……。
- ここはひとつ止めておくのが大人の対応だろう。美来とのセックスで俺の欲求は満たされている。無理をさせてはいけない。
- 「無理はしないほうが……」
- 「い、いえ! 私もお願いします!」
- 「ええっ!?」
- まさかのチャレンジャー?
- 「ほ、本当にいいの?」
- 「私も早く経験したいから。それにもう、なんかいっぱい濡れちゃって……」
- そう言って、小夜子はモジモジと両方の太ももを擦り合わせた。
- そうか、もう濡れてしまっているのか。俺と美来のセックスを見て嫌悪を抱いたかも知れないけど、身体は反応してしまったのだな。
- このまま放っておくのは可哀相だ。
- それに、ここで断ったら逆に小夜子を傷つけることになる、どうして、美来とはしたのに私とはしないの? って泣くかもしれない……という建前はさておき。
- こうなったら俺も、もう一人の可愛い子ともセックスをしたい。
- 「優しくしてあげてね、おじさん」
- 美来に言われ、俺は小夜子を優しく押し倒した。
- 小夜子は少し抵抗したが、やがて身体の力を抜き始めた。
- 美来とはほとんど勢いでやったけど……改めて考えるとこんなに若い子とセックスできるんだな。
- 小夜子の制服のスカートが捲れ上がり、白くて細い太ももが見えた。
- それだけで再び興奮して、ペニスが漲みなぎっていく。
- 「……じゃあ、おじさん。私にも、おちんちん……入れて」
- 「わかった。痛かったら言ってね」
- 「うん」
- 要望に応えて、俺は小夜子の可愛いパンツを横にずらした。
- 「……あっ」
- 緊張と羞恥の混じった声を、小夜子が漏らす。
- 自分でも言っていたとおり、パンツの中はもういやらしいお汁でベタベタになっていた。
- 今日二人目の処女を、俺は奪ってしまうのだ。そう思うと、身体中が熱くなり、ペニスが勝手に跳ねた。
- 亀頭の先を小夜子の割れ目にくっつけて、膣穴を探す。
- それはすぐに見つかって、少しだけ肉棒を押し込んだ。
- ぬるっとした感触が亀頭を包み込んだ。
- これが小夜子のおまんこか。
- 美来とは違うんだろうか? ゆっくり味わわせてもらおう。
- 「ひあっ…………っ!! うぅっ、あっ……! 入って、くるっ……んんんっ……!」
- 美来とエッチしたばかりだから、どうしても比べてしまう。
- 小夜子の中は、処女だからなのか、入り口の締め付けがかなり強い。力を抜くと押し返されてしまいそうだ。
- でも、それではセックスにならないので、少しずつ奥へとペニスを押し込んでいく。
- 「うぐっ、んんんっ……!」
- 「小夜ちゃん、痛い?」
- 心配そうに見つめる美来が尋ねた。
- 「うん、私は、痛い、みたい……! んんっ……!」
- 「やめようか?」
- 小夜子の苦痛に歪んだ顔を見ると、このまま続けるのはよくないのではないかと思えてくる。
- だが、小夜子は首を横に振った。
- 「やだ。私も美来みたいに、して欲しい。だ、だから……一気に入れて、おじさん……」
- 本当に大丈夫かな。
- 初めての子とセックスをするのは今夜が初だ。美来はほとんど勢いだったし、処女と知らなかったからできたけど、知った今はどうしても及び腰になってしまうな。
- でも小夜子はセックスがしたいと言ったのだ。これも同意の上だ。
- 「わかった。力を抜いて、小夜ちゃん」
- 「こ、こんな感じ?」
- その瞬間、ぐっと肉棒を押し込んだ。
- 「ひあっ……!! あっ……! あああぁぁ……!」
- 最深部まで到達したペニスを、膣内の熱い粘膜絨毯が締め上げる。
- まるで怒っているみたいだ。
- 「んんっ……! うううっ……! んぷぁ……! ああぁ……!」
- 苦しむ小夜子に対して、俺は動いてもいないのにめちゃくちゃ気持ちいい。
- さすが女子校生というべきか、呼吸とともに膣内が収縮して肉棒をいじめてくれる。
- 「ううっ、あぐっ……! んんっ……! 動いて、おじさぁんっ……!」
- [image file=../image/i041.jpg]
- もう少し慣らしてからと思っていたのだけれど、小夜子がそう言うのなら動こう。
- 一度腰を引いて、ゆっくりとペニスを奥へと突き刺した。そのままスローペースでピストン運動を開始した。
- 小夜子はギュッと目を瞑つむって必死に痛みと戦う。
- 気持ちよくなってくれたらいいんだけど、初めてだから無理かな。
- 本当に続けていいのか疑問だが、下半身の甘い痺れに抗うことができない。
- 「ん、んはぁ……! あっ、んくっ、はぁ……! んんっ……! んんぁ……っ!」
- 痛みをこらえるかのような喘ぎ声。
- 申し訳ないなと思いつつも、俺はそろりそろり腰を振り、それでも生まれる十分な快感を味わう。
- 「ん、あぁ……! あぁ、んくっ……! んん、はぁ……!」
- 一度射精しているはずなのに、めちゃくちゃ気持ちいい。特に小夜子のおまんこは上側がほどよくざらざらしている。
- それが亀頭のカリ首と擦れて夢のような快感を与えてくれる。
- 「んく、んんっ! んはぁ、あはぁ、はぁ……! んん、んふっ、はん、んはぁ……!」
- 「がんばれ……がんばれ、小夜ちゃん……!」
- セックスをしている親友を応援するという奇妙な構図に、なぜか興奮しつつ、俺は小夜子を突き続ける。
- 「あ、ありがと、美来……! なんかちょっと慣れてきた、と思う……! きっと、おじさんが……優しくして、くれてる、おかげ……」
- そりゃ痛いと言われたら、優しく丁寧にしなければと思う。美来の場合は痛くないようだから激しく突いたけど。
- 「ありがと、おじさん。もっと激しくしても、たぶん、大丈夫、だよ……」
- 「ちょっと早くしてみる。でも、無理はしないで」
- 「……うん」
- そして、俺は少しストロークの速度を上げた。
- 「はぁっ! これすごっ、いっ、かもっ……! んんっ、はっ、ああぁっ……!」
- さっきよりも表情は和やわらぎ、声に甘さが混じっている。膣内の締め付けは変わらないけれど、より熱くなった気がする。
- 痛みが治まって感じてきているのかな?
- 「んふぁっ! あ、あぁ……! んっ、あっ……! あふっ、んんっ、はぁんっ!」
- 「どう!? まだ、痛い……!?」
- 「あぁ、んんっ! わ、わからないっ……! けど、お腹の、奥が、じんじんする!」
- 結合部には破瓜の血が流れてはいるけれど、もう大丈夫そうだ。
- このまま突き続けて、俺は俺で、この素晴らしい快感を味わおう。
- 「おじさん、私、変なのっ、こんな、初めて、これが、セックス、なのっ……!?」
- 「そうだよ、これがセックスだよ、くっ……!」
- 膣内の粘膜がさっきよりも柔らかくなって、ぴったりと肉棒全体に絡みつく。
- 小夜子のおまんこは、エッチをしている間にも、どんどん変化して、気持ちよさが増していった。
- 「んくっお、おじさん、もう、全然、痛く、ない、から……! んんっ、あぁあ……!」
- 「じゃあ、もっと早くしてみるよ……!」
- 突くたびに膣内が収縮してペニスを締め付けてくる。
- また一段、刺激が強くなり、快感が増した。
- 「これ、凄いっ、おちんちん、凄いいいっ、ああぁっ……! お腹の、中、凄いよっ、気持ち、いいよぉっ……!」
- 「そこは、中、じゃないでしょ? 小夜ちゃん。ちゃんとエッチな言葉を使わなきゃ。セックスしてるんだから……」
- 美来の言葉に、小夜子はガクガクと俺に突き揺られながら頷いた。
- 「お、おま、おまんこおっ……!」
- 小夜子が最も卑猥な言葉を放った瞬間、頭がくらくらするくらい興奮した。
- 自然と腰の動きも力強くなる。
- もう壊すくらいの勢いで、強引に膣内を肉棒で突きまくる。
- 「おまんこ、感じるのっ、凄いのっ、ああぁっ、こんなの初めてぇ……!」
- 美来だけでなく、小夜子にまでこんなに感じてもらえるなんて男冥利に尽きる。
- 今日、勇気を出して掲示板に書き込んで本当によかった。
- さらに力強く腰を打ち付ける。
- 「おじさん、いつでもイッて、セーエキ、出してぇ……!」
- さっきまで処女だった女子校生のおまんこに中出しをする。
- その悪魔的な行為をするっていうだけで、さらに俺は興奮してしまった。
- 二度目だというのに、熱い塊は身体の奥から一気に昇ってきて、一瞬で射精寸前となった。
- 「おちんちん、いいっ、おまんこが、いいのっ、気持ち、いいいっ、あああぁ……!」
- 「ううっ、出るううぅ……!」
- 「あっ!? ほんとだ、おちんちん、おまんこの、中で、おっきく、なったああっ……!」
- 小夜子の締め付けがいっそう強くなると同時に、中で爆はぜた。
- 「ああああぁぁ……出てる! 出てるの、わかる! セーエキ、おまんこの、中にっ、出てるうううっ……!」
- 壊れた管みたいに、止めどなく精液が出てしまう。
- [image file=../image/i046-047.jpg]
- 無意識だと思うけど、小夜子はイキながら俺の射精しているペニスを絞っていて、気持ちいい。
- 「はぁ、はぁ……あああ、中にいっぱい……!」
- 最後の一滴まで注ぎ込んで、ようやく射精は止まった。
- 「ひあっ、あぁぁ……ぁぁ……ああぁ………………」
- 小夜子がまだ快感に震える。
- 「抜く、よ……!」
- まだ快感が残る肉棒を、俺はゆっくりと引き抜く。
- ぬぽっ……と肉棒が小夜子のおまんこから離れた。
- 湯気が立ってもおかしくないくらい膣穴もペニスも熱い。
- 奥からは大量の、精液と愛液の混じった淫いん靡びな液体が、とろりと溢れてきた。
- こういう姿を見ると、俺が犯したんだと征服欲が強烈に満たされる。
- 「出てる、とこ、みないでぇ……ああぁ……」
- と言いつつも、小夜子は脱力していて、おまんこを隠すことすらしない。
- 呆けたままだ。初めての体験で疲れ切ってしまったのだろう。
- もう少しこのまま休ませよう。
- 「中出し、いいなぁ……あたしもして欲しかったな……」
- そう呟いた美来にドキっとしつつ、俺は上着を小夜子の身体にそっとかけた。
- ◆◆
- 「おじさん……おじさんってば」
- 「ん……む……」
- 「もういいよ美来、行こう」
- 「だめ、挨拶はしないと。おじさん、起きて」
- 眩しい朝日が室内に届いている。
- ここ……俺の部屋だ……。
- あれ? 俺は昨日、見知らぬ女の子たちを部屋に泊め……。
- 「おはよう、おじさん」
- 「わっ!?」
- 目の前に可愛い女の子が二人いて、俺をのぞき込んでいた。
- 昨日のあれは夢じゃなかった……マジだった。
- マジでエッチした娘こが二人、俺の部屋に。
- 昨日は小夜子とセックスをした後、回復を待って二人を部屋に案内した。
- 途端、二人とも何も食べずに水分だけ摂って泥のように眠りこけてしまったのだ。
- 美来は元気なのか笑顔で、小夜子は照れたように俯いている。
- 本当に二人ともここに泊まったんだな。
- 「あたしたち、行くね」
- 「へっ!? あ……」
- 「ひと晩泊めてくれて、ありがとうございました」
- 「ありがとうございました」
- 二人とも丁寧に挨拶してお辞儀までしてくれた。
- (そうか、帰るのか……。だよな、俺との関係は一夜限りだよな)
- 「ど、どういたしまして。ゆっくり眠れたみたいでよかったよ」
- 「うん! それじゃ」
- ……あれ、待て。アレを忘れてる!
- 「ちょ、ちょっと待って! あの!」
- 俺は慌ててスーツの上着から財布を取り出した。
- 確かいくらか入っていたはずだ。
- 一万円札が二枚あった。少ないかも知れないけど、渡しておかないと。
- 「はい、あのこれ。なんていうかええっと、こういうのなんていうんだっけ」
- 忘れた。交際費用? そんな感じだったかな?
- とにかく、俺は二人に一万円札を一枚ずつ渡した。
- 「えっ……」
- 二人ともびっくりしている。
- あれ、こういうのってお金渡すんじゃなかったかな……。
- 思い出した、援助交際だ。例えひと晩限りでもお金は渡すものじゃなかったっけ。
- 昔、学生のときに先輩がそんなことを言っていた気がする。
- 「エッチしてくれて、お金までくれるの!? おじさん、神!?」
- 「え、か、かみ?」
- 「ありがとーーーーーっ!」
- 「うわっと!?」
- 美来がぎゅーっと抱きついてきた。
- 「た、助かります」
- 小夜子は礼儀正しくお礼を言った。
- そして美来の柔らかくていい匂いがする身体が、パッと離れた。
- 「じゃあね、おじさん!」
- 「あ、はい。あの、気をつけて」
- 「うん!」
- 美来は笑顔で、小夜子はぺこりと一礼をして去っていった。
- ………………………………。
- 「はぁ」
- ……なんとも奇妙な出来事が終わった。
- 「全然、思っていたのと違った」
- あんなに可愛い女の子二人とセックスできるなんて。
- しかも引き際はアッサリで、特に何も……杞憂していたことは起こらなかった。
- 「嵐が去ったみたい」
- こみ上げる奇妙な満足感とけだるさ。そしてニヤけ顔。
- ……たまたまラッキーだったみたい、俺。
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- 今日は営業帰りに直帰していいと連絡を受けた。
- 暑いけど、こんな明るい時間帯に帰れるなんて嬉しい。
- 7月に入ってますます日が長くなったな。
- 「お~、さすがにまだ人出が多いなぁ」
- 駅前は夕方前だからか、混んでいた。まだ仕事の途中のサラリーマンや、学生、買い物中の主婦、学校帰りの子供たちが行き交っている。
- 普段は終電間近に帰るから、こんな光景は休みの日くらいしか見たことがない。
- 定時より早く帰れるっていいな。残業は大変だけど、直帰のほうが多いから今の会社、辞められないんだよね。
- 「そうだ。スーパーで弁当とお酒買って宅飲みしよう。コンビニは微妙に高いからね」
- そう思い足が駅前のスーパーのほうに向いた。
- すると午後の強い日差しの中、楽しそうにお喋りをしながら歩いてくる女子校生数人の姿が見えた。
- よくある光景だけど、顔のレベルが違う。
- どの子もとても可愛い顔立ちをしている。
- その中でもとびきり美人な子がいた。
- あれ、と思う。知っている顔だった。
- 「……美来だ」
- それは先日駅前で合い、いきなり外でセックスをして部屋にひと晩泊めた美来だった。
- 当たり前だけど、あのときの妖艶さは全くない。
- 友達同士と楽しく談笑しながら歩いてくる。
- その笑顔には幼さが残っていた。
- 「やっぱり現役女子校生だったんだ」
- 初めて会ったとき、何も聞けなかったから少し心配していたのだ。
- まぁ、行きずりだし、変に介入して情が湧いてもよくないし、向こうだってそんなの迷惑だろう。だから聞かなかったけど……本当に女子校生があんな時間に帰る場所がなくて、困っていたんだな。
- いったいどんな理由があったんだろう?
- 普通、あれくらいの年なら家があるよね。親がいて兄妹もいる人はいるだろう。可愛い娘が帰らなかったら心配もするだろうに……。
- でも、今こちらに向かって歩いてくる姿はその辺の学生となんら変わりなく見えた。
- 美来は今見ると、全くの普通に見えた。
- 普通というのは、学生が学園帰りにはしゃぎながら帰ってる、というごくありふれた姿だ。
- あの夜だけ、何かあったのか……? うん、そうかもしれないな。
- いずれにせよ、元気そうでよかった。
- ここは、知らないフリをして過ぎ去るのが出会い系のマナーだろうな、たぶん。
- 俺は素知らぬ顔をして、賑やかにお喋りしながら歩いてくる美来とすれ違った。
- (うん、向こうも全くスルーだね)
- これでいい。ま、たぶん俺のことなんて覚えてないだろうけどね。
- セックスをしたとき美来も小夜子も初めてだと言っていたけど、あれもよくよく考えたらあの場を盛り上げるための演技だったのかも知れないと思った。
- 特に美来は初めてなのに、あれだけ感じていた。妖艶に俺を誘っていた。初めてであれはできないんじゃないだろうか?
- 聞いたワケじゃないから全部俺の憶測だけどね……。
- だから俺は、一夜限りの他の客と一緒だということだ。覚えているワケがない。お金を渡したのも正当なビジネスだからだ。俺はそれに見合う支払いをしただけだ。
- [image file=../image/i056.jpg]
- バイバイ、美来。これからも健やかに元気に過ごしてくれよな。
- あ、でもくれぐれも性病には気をつけろよ。
- ──だが。
- 「あれっ!?」
- すれ違ってすぐ、美来が声を上げた。そして……。
- 「ごめん、知り合いがいたから、じゃあね! おじさーーーーーーーん!」
- 「ええっ!?」
- 明らかに俺に向かって投げかけている声と駆け寄ってくる気配。
- うそだろ? まさか、覚えていたのか? だからって……追いかけてくるか?
- 振りかえると、もうすぐ後ろに美来が立っていた。
- 「おじさんに会えた!」
- 「や、ええ? あの?」
- とても可愛い女子校生と、年の離れたくたびれた様子のサラリーマン。
- 当然の如く周りから注目を浴びてしまう。
- 主婦が何事かとあからさまに見ながら通り過ぎていく。俺よりはるか年上の爺さんは足を止めて見ていた。
- というか、出会い系で一夜限りの場合、お互い無視するのがルールじゃないの?
- 街で見かけてもスルーなんじゃないの?
- 声をかけてもいいんだっけ?
- 学生時代、援助交際したことがある先輩の話をもっと真剣に聞いておくんだった!
- 「おじさん、会社の帰り? わ、スーツ姿だ。本当にサラリーマンなんだ、カッコイイ~」
- 美来は罪悪感の欠片かけらもなく、まるで久しぶりの友人にでも会ったかのような対応をしてきた。
- 「え、えっと、ちょっと待って」
- とりあえず落ち着こう。しどろもどろだと周囲が余計疑いの眼差しで見てくるぞ。
- 駅前には交番がある。
- そこに、不審に思った人が駆け込んだら俺の人生、一巻の終わりだ。
- コホンと咳払いをして、さも知り合いのように振る舞ってみる。
- 「そ、そうなんだよね。美来ちゃんも今帰り?」
- 「そうだよ~♪」
- 「あの、友達は?」
- 「ん?」
- 俺は先に歩いていく美来の友達らしき集団を指さした。
- 「一緒に帰らなくていいのかな?」
- 「あ、いい、べつに。おじさんのほうがいい」
- あっさり答えられた。
- てか、えーーーーっ!? い、いいんだろうか?
- 「えへへへ♪」
- 美来は微笑むと、人目もはばからず俺の腕に自分の腕を組んできた。
- や、それはさすがにまずくないか?
- こんなことをしたら恋人同士だと思われてしまうじゃないか。違う、俺と彼女はそんな関係じゃない。確かにセックスはしたけど一回限りだ。そういう関係なんだ……。
- 美来の手を振り払おうとしつつ、周りを見ると……。
- ……なぜかおばちゃんが微笑んでいる。そして立ち止まって見てた爺さんも。
- あれ? なんだこれ?
- みんな微笑ましく見守っている風だぞ? なんで?
- 「あ……」
- そ、そうか、年が離れているから、とても恋人同士なんかには見えないんだ。
- 下手したら親子……もしくは親戚の叔父と姪みたいな感じで見られているのか!?
- な、なるほど、確かに。
- セックスをしたと知っているのは、この場では俺と美来だけだ。他の、健全な人たちはよもやそんなやましい目で俺たちを見るわけないわな。
- この二人、他人同士なのに、年離れているのに、セックスする関係なんだわ! なんて思い浮かぶはずないよな。
- ああ、焦った。俺一人が焦った。危うく周囲に余計なことがバレるような行動をしてしまうところだった。
- 少し落ち着こう。
- それにつけても、この子はなんというか……自由だ。天真爛漫とでもいうのか、全く悪気がない。天然なのかもしれない。
- おかげで変な目で見られやしないかと、俺のほうが緊張するよ。
- そして美来は、俺のこと覚えていたんだな……。
- 「そういえばもう一人の子は? この間、一緒にいた……」
- 「ん? 小夜ちゃん? 違う学園だから知らなーい」
- 「あれ……そうなんだ」
- そういえば制服が違っていたな。
- あのときはてっきりコスプレかと思っていたけど……本物の女子校生だった。
- 二人は友達同士ってわけでもないのかな? どういう関係なんだろう?
- あのとき限りだったのでよくわからないけど、小夜子は美来に付き合っているだけのように感じたけど。
- 無理矢理というか、致し方なく? というふうに見えた。
- 美来よりもなにやらワケありのようだった。
- 「ねえおじさん、聞いて。あたし夏休みに入ったんだよ」
- 「うん? そうなんだ。学生はお休みがたくさんあっていいな……」
- そうか、世間はもう夏休みなんだな。
- いいなぁ……俺は忙しい時期に入るから、盆休みもあるかどうかわからないよ……。
- 「えへへへ~♪ でね……おじさん、今暇?」
- 「暇……ていうか、帰るところなんだけど、まぁ暇といえば暇かな」
- 「ふふ、じゃあ、エッチしよ?」
- 「へっ!?」
- き、急に何を……ええ? こんな時間からまさか本当に? というか、なんですぐセックスしたがるの、この子?
- 「来て♪ こっちこっち!」
- 「いや、えっ!? ほんとに?」
- 美来はまたしても無邪気な笑顔で、俺の腕を引っ張った。
- ◆◆
- 美来に引っ張られて連れて行かれた場所は人ひと気けのない路地裏だった。
- えっまさかここで?
- 「ここなら大丈夫だよねっ」
- 「待って美来、ちゃん……!? あの、本当にするの?」
- 「するよ~♪ ほらほら。おじさん、脱いで」
- 「いや、こんなところで脱げないよ! 陽だってまだ高いし」
- どこで誰が見ているかわかったもんじゃない。
- 年端もいかない若い女子とセックスしていたなんてバレた日にゃ、会社クビだよ。
- それだけで済めばいいほうだ。
- 「む~、おじさん、あたしとしたくないの?」
- 「いや、したいけど」
- いや待て、性欲に正直過ぎるじゃないか、俺。
- ここはもっと強引に止めたほうがいいんじゃないだろうか。そんなことはしちゃいけないよ、とかなんとか。
- ああでも、どの口がそんなことを言うのか。俺はもうこの子とセックスしているのに。
- 実際、美来を目の前にして、あの日の出来事が甦ったのか興奮している。
- こんなところでまた美来とセックスできるんだと、期待に胸膨らませ、股間も膨らませている自分がいる。
- 頭がついてこないだけで、身体は正直だ。
- 「それなら、あたしに任せて。ちょっと勉強してきたんだ~」
- 美来はそう言うと、ズボンのチャックを降ろして膝をついた。
- マジか……! 俺のペニスが熱気に包まれた外気に晒される。今のでちょっとしぼんでしまったぞ。
- 「あれ? おじさん、おちんちん大きいけどちょっと元気ないよ?」
- 「う、うん。いきなりすぎて頭がついてこなくて……エッチはしたいんだけど」
- 「しょーがないなぁ。あたしが元気にしてあげるね♪ ふぅ~~~~~~……」
- 美来の吐息がペニスにかかってくすぐったい。え、まさか口で?
- 「あたし、知ってるよ。ちょお~! 敏感なんだよね? おちんちんって」
- 「ま、まあ、美来ちゃんのアソコと同じだよ……」
- 「あ、そう言われたら凄くわかるかも」
- じぃっと美来が俺のペニスを見つめる。うう、もう少し元気出せ、愚息よ。
- 「ねぇ、おじさん。思い出して。あたしと初めてセックスした時のこと……」
- 『エッチ』っていう言葉の響きは、どこか可愛らしさがあるけれど『セックス』って言われると、凄くエロく感じる。
- 「公園のトイレの裏で、あたしのお尻を何回も何回も突いたよね……処女だったあたしのおまんこを……」
- 「……うっ」
- 実は、あの日の光景を何度も思い出してオカズにした。今でも鮮明に思い出せる。
- 「あたし、すっごく気持ちよかったんだぁ。初めてがおじさんで本当によかった」
- 「俺もすごい気持ちよかったよ」
- 初めて……。やっぱりあれは演技じゃなくて、本当に初めてだったのか……?
- そして、思い出すと当然──。
- 「あっ! おちんちん、おっきくなった!」
- 「そういうことを言われたら、さすがに興奮する」
- 「えへへ~。やっぱりおちんちんはこうじゃないとね♪ あたしがちゃんと癒してあげるね。お仕事で疲れたおじさんを」
- ──仕事。確かに毎日疲れている。今日みたいに早い時間に帰れる日もあるけれど、基本、精神的にも体力的にも疲れは抜けないままだ。
- しまった、いろいろ思い出してしまった。
- 「あっ……! おちんちん、しおしおってなっちゃった……!」
- 「ごめん。仕事って聞いたら萎えちゃって……」
- 「も~! こうなったら無理矢理、勃起させちゃうんだから!」
- 戸惑う俺をスルーして、美来はぱくっとペニスを咥えた。
- 「うおっ!?」
- 美来の口腔内の湿り気が亀頭を包み込んだ。
- 唐突すぎて思わず腰を引いてしまうが、美来はしっかりと咥え込んで放さない。
- 「べんひょーのへいかをみせへあげるっ」
- 勉強の成果を見せてあげるって言ってるらしい。って、いやいやいや、本当に咥えちゃったよ? 美来の可憐な唇が俺のペニスを……!
- [image file=../image/i065.jpg]
- 「うっ、わっ……!」
- 美来の口の中が生ぬるい。人肌なのがちょうどよくて、身体中がほどよいお湯に浸かってるみたいだ。
- 「んっ……んちゅっ……」
- まるで甘いキャンディみたいに、嬉しそうに肉棒を舐める美来。
- 女子校生にフェラチオされて、あっという間に俺のペニスは屹立した。
- 「んぷっ!? んっ、んんんっ~! ぷあっ! やったっ、おっきくなった! もう大丈夫だよね、おじさん」
- 「さ、さすがにね。というか、初めてだよね、フェラチオ」
- 「うんっ。だから、勉強してきたんだ。おじさんにしてあげたくて」
- 何でここまで慕ってくれるんだろう? 謎なんだが、ちょっと感動してしまう。
- 「じゃあ、続き……。あたしのおくち、いっぱい味わってね……はむっ」
- 再びぱくりとペニスを咥えて、頭を上下に動かし始めた。
- 「んちゅっ、ちゅぷっ……れろっ、んちゅっ……ちゅっ、れろれろっ……んんっ……」
- 「いきなり、凄いっ……!」
- 美来の口の中で、舌が生き物みたいに動いてる。裏筋を舐めたり、亀頭をくすぐったりと、なんだかやりたい放題だ。
- 「んんっ! んちゅっ、れろっちゅ! ちゅぷっ……ちゅっ! ちゅぷちゅくっ……!」
- 「くうっ! めちゃくちゃ気持ちいいんだけど! 美来ちゃん、本当に初めて……!」
- 「初めてだよ~。だって、あたしの初エッチは、おじさんとだよ? フェラチオとか、経験あるわけないじゃん」
- そう……言われてみればそうなのかもしれないけど。
- あくまで本当に初めてだったらね。
- 本当に処女だったとして……やはり処女を奪ったことに興奮してしまう。
- こんなに可愛い娘この処女を俺が奪ったなんて……それが現実で起こるなんて。
- 「そうだね」
- 「初めてなのに、おじさんを感じさせられるなんて、あたし、セックスの才能ある?」
- 「いや、もう十分あるよ」
- 「えへへ。やった。もっと気持ちよくなってね、おじさん。んんっ、あむっ……!」
- 美来の舌が裏筋を擦りまくる。
- 唇を窄めてカリ首を吸い上げて、膣内とはまた違った刺激を与えてくれていた。
- 「んちゅっ……! れろっ、んぷっ……! ちゅぷっ、れろれろっんちゅっ、れろっ……!」
- 美来は最初のほうこそぎこちなく乱暴に舌を動かしていたが、慣れてきたのか、吸い上げる力が強くなり、刺激が一気に増した。
- 亀頭の先にある尿道口を舌先がちろちろと舐める。
- くすぐったいような甘い刺激が、また気持ちよくて、腰が小刻みに震えた。
- 「んふふふっ、おいひいっ……おひんひん、おいひいっ……! ちゅぱっ……んちゅっ!」
- ねっとりと舐め上げる……というのはまだ無理そうだけど、ここまでペロペロと舐めてくれるとさすがに感じてしまうな。
- くすぐったい刺激と吸い上げて圧搾する刺激に、たちまち射精感に見舞われる。
- 「美来ちゃん、も、もう、出そうだよっ」
- 「いいよ。いつでも出してね。あたしのおくちにいーっぱい……はむっちゅぷっ」
- 「うわっ、また、強くなった……!」
- [image file=../image/i068-069.jpg]
- 激しさが増し、快感が倍加され、射精感が一気に立ち上ってきた。
- 「んぷっ!? おひんひんが、おっひくなった!」
- 「イキ、そう、だから、おちんちんが、膨らむんだ……! くっ、も、もうっ……!」
- 「らひれ、あらひの、おくちに、いっぱい、らひてぇ……!」
- 「出る…………!」
- 「んっ! んぶっ、んんっ、んんんっ………………!!」
- ゾクゾクとした快感とともに、美来の口の中に精液をぶちまける。
- 「んっ、んんんっ……! んぷっ、じゅりゅっ、んぶぶぶぶぶっ……!」
- 何度も放射を繰り返し、その口内を汚していく。
- 生ぬるい粘膜に包まれながらの射精は夢のような心地よさを生み出していた。
- 「んっ、んんんっ、んーーーっ! んふっ、んん……」
- 「うっわ、イッてる最中なのにっ! 吸っちゃダメ、だよっ……!」
- 美来は口をすぼめてまだ射精している亀頭を吸い出した。敏感になっていて立っていられないほど反応してしまう。
- 「くああっ……!」
- 「じゅぶぅううぅっ……! ちゅぱっ。はぁー……はぁー……いっぱいらひらねぇ……」
- 美来の口の中に、俺の出した精液がたっぷりと蓄えられていた。
- なんて卑猥な光景なんだ。そんなの見せられているからか、射精したばかりのペニスは全く萎えそうにない。
- 「せーえきって変な味なんだね」
- 「み、美来ちゃん、吐き出していいからね」
- 「んーもう飲んじゃった」
- 「だ、大丈夫?」
- 「うん、平気。おじさんのだから」
- 俺の精液ならいいとか、そういう問題なんだろうか? ああ、美来の頬にも顎にも、髪にも溢れ出た精液が付いてるよ。
- 「ねぇ。おじさん。これで終わりは……ヤダよ?」
- 美来が上気した表情で言った。
- おまんこに入れるのだな。
- わかっている。俺だって、美来に入れないまま終わりたくない。
- 「じゃあ、今度は、このおちんちんを……あたしのおまんこに……入れて?」
- 「その前に……よかったら、その……おっぱいも見せて……」
- 「うん、いいよ~」
- 美来がぺろんと上着をめくってくれた。
- ぽろりと白くて形のよいおっぱいが露わになる。これが美来の胸……なかなか大きいと思う。揉み心地がよさそうだ。
- そっと両手で双方の乳房に触れる。持ち上げるようにして上下に揉みしだく。
- 「ん……む、胸ってあんまり感じないって思ってた」
- 「そうなんだ」
- 「うん。こうして誰かに触られると……おじさんだからかな、気持ちいい」
- 「本当?」
- 「うん……あ、やだ」
- 綺麗なピンク色の乳首が勃たってきた。指先で転がすようにして弄ると、美来は小さく喘いだ。
- 「あ……ふ……んん。や、おじさんの指、エッチ」
- 「美来ちゃんのほうがエッチだよ。乳首こんなに勃たせて」
- 「やだ、言わないで、あ、あは……はぁ……ん」
- 美来の首筋にキスをしながら胸に降りていく。そうして勃起している乳首を啄ついばむようにして口に含んだ。
- 「ひゃっ……!?」
- 驚いたのか美来が俺の顔を胸から引き離そうとするが動かない。ちゅばちゅばと吸い、グミのように軽く甘噛みするとますます美来が震えた。
- 「あっああ! 乳首、感じちゃう……!」
- 「気持ちいい?」
- 「うん、ゾクゾクする……! ふぁ、あんっ! や……乳首ばっかり舐めちゃ……ああ、すごい、おじさん、あたしのおっぱい、赤ちゃんみたいに吸ってるよぉ」
- 「美味しいよ、美来ちゃんのおっぱい」
- 「本当? 嬉しいかも……んっ! はぁ……だめだよおじさん、あたしいっぱい濡れてきちゃった」
- 美来はそう言うと屈んでオッパイを弄っている俺の脇腹に太ももを擦り合わせてきた。
- その動きに混じって甘酸っぱい匂いもする。
- 美来の愛液が溢れてきているのだ。
- 「おちんちん、入れて欲しいよぉ」
- 胸もいいけどおまんこも苛めて欲しい、そう哀願するように言われて、俺はようやく美来の腰を抱え込んだ。
- 「俺が美来ちゃんを抱っこするよ」
- 「わっ、抱っこしてくれるの? 嬉しいな」
- 「こうやって……」
- 俺は美来を抱き上げ、駅弁スタイルで挿入を試みた。
- 「入れるよ……」
- ヌプリ、と先端が何の抵抗もなく入った。すごい美来、もう濡れ濡れだ。
- 「ひゃああぁぁっ!! す、するって入ったああぁっ!」
- 美来の身体の重みで、ペニスは最深部まで一気に到達した。
- 「この格好……凄いいいっ……ちょー奥まで、刺さってるよっ、ああぁ……!」
- 「きつかった、かな……?」
- 「ううんっ、だいじょーぶ、だよっ……! んんっ……! でも、これ、動いたら、気持ち、良すぎるかもぉ……!」
- 「とにかく、動いてみるよ」
- 華奢な身体を持ち上げて、ゆっくりとピストン運動を始めた。
- 「ひゃっ! ああっ……! んふぅんっ、はっ……んくっ……はっ、ああぁっ……!」
- 下から突き上げるように動くと、美来の大ぶりな胸が一緒に揺れた。
- 思っていたより動きやすいな、この体位。
- 「や、これっ、凄いよ、おじさぁん! おまんこの、一番奥に、当たるのっ、ああぁ……!」
- 「あ、ああ。俺のもすごい気持ちいい箇所に当たってる」
- 「ああ、あひっ! 下、からっ突かれて、凄いのっ、気持ちいいのっ……! いいっ……!」
- [image file=../image/i074.jpg]
- 強引な体位だから心配だったけれど、それは杞憂だった。美来はかなり感じてるみたいで、可愛らしい喘ぎ声を何度も上げる。
- 「はあっ……! ゆっくり、なのに、こんなに、気持ちいいなんて……! 激しく突かれたら、どうなっちゃうのっ、ああぁっ……!」
- 「どうなるか、やってみる……!?」
- 「ちょっと、怖いよっ、おじさぁんっ……! 気持ちよすぎて、あたし、おかしくなっちゃうかもぉっ……!」
- 「俺は、美来ちゃんがおかしくなっているところ、見て、みたいなっ……!」
- 「やっ、だめっ、恥ずかしいよっ……!」
- 前回と違って、しおらしくなっている美来が可愛くて、俺はもっと強く突き上げることにした。
- 「はぁんっ! ああっ……! だめって言ったのにいいっ、あああぁっ! あふっ、んんっ、はぁんっ……!」
- 美来のお尻と俺の腰が何度もぶつかって卑猥な肉音が響いていた。
- 「ぱんぱんって凄い音が、聞こえる、よおおっ……!」
- 一番奥まで突くたびに膣内はきゅっと締まって、もの凄く気持ちいい。
- とはいえ、一回出しているからか、俺にはまだ余裕がある。可愛く喘ぐ美来を間近で見ながら、ひたすら腰を突き上げた。
- どこかで誰かが見ているかもしれないけど、今止めるのは無理だな。
- もっと中を突いて快楽を得たい。
- 「あぁんっ! おじさぁんすごいぃっ、んんっ……! あっ、はっ、あああぁっ……!」
- 「感じてる、美来ちゃん、可愛いよ……!」
- 真っ直ぐ突き上げていたペニスを、今度は擦りつけるように動かした。
- 膣内をかき混ぜるようにして、美来の中を蹂躙する。
- 「やぁんっ、もう、これ、おまんこ、擦られてる、感じがするっ……!」
- まったりとした刺激を味わいながら、この華奢な身体をしっかり抱き上げて、肉棒を上下左右へ擦りつける。
- 「おまんこの中、おちんちんで、かき混ぜられてるっ……! ああぁっ……!」
- 結合部からは淫らな液体が滝のように滴り落ちて、地面を濡らしている。
- じゅぷじゅぷと淫らな音は大きくなり、俺と美来は倒錯したように、セックスにハマっていた。
- 美来は髪を振り乱し、肉棒が与える快楽に溺れていた。絶えず喘ぎ、腰を動かしている。おそらく何度かイッたんじゃないかな? 時折抱えている脚をピンと伸ばして痙攣していた。絶頂を逃がしていると思われる。
- 女の子がこんなにも感じてくれるなんて……何で俺もっとセックスしなかったんだろう。遊びでもなんでもセックスを楽しめばよかったな。
- その勇気がそもそもなかったんだけど……まさか出会い系サイトで知り合って、こんなことをするなんてな……。
- 「はぁああっ、あんっ……あんあっあっはああん!」
- 再び激しく突き動かしてみる。そろそろ俺の限界が近い。
- 「あああああああぁぁぁぁ…………!!」
- ぱんっと大きく強く、そして深くペニスを突き刺した。
- そのまま全力で、美来の身体へ腰を叩きつける。
- 「あんっ! やっ、あっ! だめぇっ! んんっ、はっ!」
- もっと乱れた姿が見たくて、そのまま力いっぱい腰を振り、肉棒で膣内を突きまくる。粘膜が亀頭に絡みついて夢のような快感を伝えていた。
- 「くうううっ、締まるっ……! 美来ちゃんのおまんこ、気持ちよすぎる……!」
- 「あたしも気持ち、いいからっ! め、目の前がチカチカするっ……! もう、だめっ、なんか、凄いのが、来るよっ、おじさぁあああぁんっ!」
- 「それはイキそうなんだよ、きっと……!」
- 「イク? これがイクっていう感じなのっ!? んんっ、あああぁ……!」
- 俺もイキそうだ。美来の中がちんぽを捏こねるように痙攣して擦りあげてくる。
- 「中で……! あたしのおまんこに中出し、してぇっ! セーエキ、いっぱい出して欲しいのっ……!」
- 「もちろんいいよ……! おまんこの中に、出して、あげる……!」
- そして、膣内射精すべく全力で腰を叩きつける。
- 「ああっ! イク、あたし、イッちゃうううっ……!」
- 「俺も、出る……!」
- [image file=../image/i078-079.jpg]
- 「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ああっ、あああっ、ああああ……………っ!」
- どくどくと美来のおまんこに大量の精液を吐き出した。
- 二回目のはずなのに、何度も何度も射精を繰り返す。
- 「ひゃああんっ……! セーエキ、熱うぅいいいっ……ああああぁぁ……ぁぁぁ……!」
- 最後にぱんっと力強く突き上げる。
- ──ようやく射精は止まった。
- 全身で息をしていた美来は、呼吸を整える。
- 「初めてイッちゃった……すっごい気持ちよかった。やっぱりおじさんとのセックス、大好きだな……うん、好き……」
- 美来は笑みを湛えたまま放心状態で、そんなことを言った。
- 俺とのセックスが好きだなんて、嬉しいことを言ってくれるな。出会ってまだ間がないというのに俺もすっかりハマってしまっている。いいのかなという罪悪感とともに。
- 「俺も美来ちゃんとのエッチは最高だよ」
- 「じゃあ、セックス的に両思いだね……えへへ……」
- こんなにもエッチで可愛い子とセックスできるなんて、今が人生の頂点じゃなかろうか。
- なんてことを思いつつ、ゆっくりと美来の身体を降ろした。
- 「またオッパイも苛めてね、おじさん」
- 「気持ちよかった?」
- 「うん、癖になりそう」
- それはよかった。また今度セックスする機会があったら是非……。
- すると、美来のスマホが振動した。
- 小夜子からだった。
- ◆◆
- 「あっつ~~~」
- 「お疲れ、小夜ちゃん!」
- 「うん」
- 久しぶりに小夜子に会ったが、やはり美来とは違う制服姿だった。
- どうやって知り合いになったんだろう? ますます謎だな。
- この二人だけ見れば仲良し女子が喫茶店に涼みに来た、という感じで微笑ましいんだけど……なぜかちゃっかり俺もいる。
- セックスの後、帰ろうとしたら美来に誘われたのだ。一緒に小夜子と会おうと。
- それでノコノコやってきたわけだが……やっぱり異色だよな、この組み合わせは。
- なんとなく周囲の客に見られてる気がするのは、気のせいだろうか。
- どちらか一人だけなら、本当に親子に見えていたかも知れない。
- でも二人いる……しかも制服違う……どういう関係なのかと疑問に思われても仕方がないな。なるべく早めに店を出たほうがよさそう……。
- そんなことをぼんやり考えつつ軽いけだるさに包まれながら、出された冷水を一気に飲み干す。
- 美味い……。
- 「おじさん、お腹減ったから何か頼んでもいい?」
- 「え? あ、ああ、いいよ。どうぞ。小夜ちゃんも」
- う……早く店を出たいのに無理っぽくなってきたぞ。でもお腹が空いたのなら何か食べないと……この暑さだからな。身体が参ってしまう。
- 特に美来は激しい運動をした後だし。
- 「でも……これって」
- 小夜子が不安そうに俺を見た。
- 援助交際のひとつなのかどうか聞いてるのかな? つまり前金……セックスをしなければいけないのかということだよね。
- いやいや、そんな心配しなくていいよ。
- 「気にしないで。そういうの関係なしでいいから、何か好きなの頼んでね」
- 小夜子は躊躇した後、メニューを見て決めた。
- 「じゃ、じゃああの……チョコパフェ……」
- 「オッケー。美来ちゃんは決まった?」
- 「アイスティーとナポリタンとチョコパフェ!」
- 「美来、頼みすぎなんだけど」
- 小夜子が冷ややかに美来を睨むが、美来は全然お構いなしといった様子だ。
- 「だってお腹空いてんだもん」
- 「だからって。遠慮くらいしなさいよ」
- うん、やっぱり美来は自由だな。二人のやり取りに苦笑してしまう。
- 「いいよいいよ。小夜ちゃんは軽食はよかったの?」
- 「…………じゃ、じゃあサンドイッチも」
- 「小夜ちゃんの食いしん坊~~~♪」
- 「美来に言われたくない」
- 二人の会話が楽しくてボンヤリ聞いてしまうな。本当にセックスしたこと以外、普通の女の子たちだよな……見た目はレベル高くて普通じゃないけど……。
- 「それで小夜ちゃんは、あたしに連絡するまで何してたの?」
- 「……べ、べつに」
- 「あ、わかった! 小夜ちゃん、一人でお客さんゲットしようと思ったんでしょ?」
- 「え、何それ?」
- 小夜子よりも俺のほうが早く反応してしまった。一人でお客さんをゲット? な、何をしようとしてたんだ?
- 小夜子は図星だったのか顔を赤くしてモジモジしだす。
- ……そうか、この子たちはまだ出会い系サイトや援助交際の続きをしているのだな。
- 俺以外にもお客さんを取ろうとしているんだ。
- いや、待て。当たり前じゃないか。今までもそうやってきたんだから、俺だけがお客じゃないのは当然だ。
- 心なしか、モヤモヤするけど……。
- 小夜子は運ばれてきたチョコパフェをひとくち食べて言った。
- 「美来にばっかりお客さんと接触させてるから、たまには私からしないとと思ったんだけど……怖くて……できなくて……」
- 「小夜ちゃん……」
- 美来が労いたわるように小夜子の背中をさする。
- そんなこと無理してするものなのだろうか? いったい何が彼女たちをそこまでして援助交際に駆り立てているんだろう?
- そもそも小夜子はこういうこと、向いてないんじゃないかな。
- 「小夜ちゃん、そんなこと無理してするものじゃないんじゃないかな」
- 俺が言えた義理じゃないが、つい心配してしまう。
- やっぱりこの子はワケありに見えてしまうな。
- 「そうだよ! ここにとっても優しいおじさんがいるじゃん!」
- 美来がビシッと俺を指さす。
- …………うん? 優しいおじさん? 俺?
- 「ええっ!?」
- 「なんでおじさんがびっくりしてるの?」
- 「え、いやだって……」
- セックスしているだけで優しいとか、そういうのは関係ないんじゃないのかな……。
- だが美来の思い込みは揺るがないのか、俺を見ながら小夜子を説得し続けた。
- 「おじさんはね、今までとは全く違うタイプだよ。小夜ちゃんもわかってるでしょ」
- 「そ、そんなのまだわからないわよ」
- うんうん、そうだよね。美来もいったい俺の何を見てそう感じたのか不明過ぎる。
- 「わかるよ! ねえ、おじさん。さっきもすっごく優しくしてくれたよね?」
- 「ぶふっ」
- 二杯目の冷水を吹き出しそうになった。そして美来に向かって「しーっ!」と人差し指を立てた。
- 優しくした、と聞いて周りは何を連想するだろうか? 頼むからあまりきわどいことは言わないでくれ……!
- というか、やっぱりなぜそこまでして援助交際をしたがるんだろう?
- うーん、一夜限りだとあまり考えなかったことが、二回目会うといろいろ考えてしまうな。干渉はしたくないのに。
- 「美来はまたしたんだ? この人と」
- あれ……小夜子がジト目で俺と美来を睨む。
- な、なんで怒ってるんだ?
- 「えへへへへ、うん」
- そして美来は悪びれもせず素直に肯定。なんだかな。
- 「あ、そう……」
- ひいっ! 俺、小夜子に睨まれてる!? なんでだよ、俺何も言ってないよ?
- 確かに美来とはセックスしたけど……え、もしかしてヤキモチ?
- 「小夜ちゃんもお願いすればいいよ?」
- 「べ、べつに私はいいわよ」
- 「したいんでしょ? このこのぉ!」
- 「ちょっとやめてよ」
- 「おじさん、優しいもんねぇ」
- ……そこで否定せず顔を真っ赤にする小夜子。
- どうしよう、この子。可愛いぞ。やっぱりヤキモチ妬いてたのかな。
- 美来に比べると小夜子は引っ込み思案だし素直じゃないみたいだ。
- しかし、また俺とセックスするなんて……小夜子的にはどうなんだろう? イヤイヤ美来に付き合っているなら断ってもらってもいい。
- 美来ほどセックスが好きなようには見えないしね。
- なんだか性格が違ってはたから見ているぶんにはおもしろい。美来は自由奔放だけど、小夜子は何かいろいろ理性で抑えられている感じがする。
- たぶん、小夜子のタイプのほうが多いんだろうけど。
- 「え、えっとおじさん」
- 「はい」
- 「私と……セックスして……ください」
- まさかの誘いだ。
- 本当にいいんだろうか? 嫌なら無理する必要はないと思うけど……。
- 小夜子は顔を上げ、今度は熱っぽい視線で俺を見つめた。
- 軽食とパフェを食べた後、初めて二人とセックスをした公園へやってきた。
- 「邪魔しちゃ悪いから、終わったら連絡して小夜ちゃん。じゃあねー」
- 美来はそう言うと俺と小夜子を残しどこかへと消えてしまった。
- えーっと、また外でやってもいいんだろうか?
- 小夜子なら室内のほうが落ち着くんじゃないのかな?
- 「本当にここでいいの? ホテルとかでも……」
- 「ここがいい、です」
- 「どうしてなのか、聞いてもいい?」
- 「まだ一回しかエッチしてない人と、ホテルへ行くのは怖いから」
- 至極真っ当な理由だった。
- それはそうだよ。一度だけ会った人間と二回目いきなり密室は怖いよね……。
- どこかの部屋のほうが落ち着くと思ったけど間違いだった。
- でもセックスはしたいんだな……その感覚が少し理解できない。出会い系サイトで会った男と二度目のセックスしたがるかな? それとこれとは別なのか? そういうものなのか?
- [image file=../image/i089.jpg]
- いかん、最近の若い人の考え方にどうもついていけてないな、俺。
- あ……だからおじさんなのか。
- けれど、おかげで小夜子とも、またセックスできるんだな。がんばろう。
- 「わかった。小夜ちゃんが、ここがいいって言うのなら俺もここでいいよ」
- 「うん」
- 美来とセックスを致した裏路地と同じで、ここも全く人ひと気けがない。
- 大丈夫だと思ったのか小夜子も服を脱ぎ始めた。
- 目の前で、女子校生がホックを外し、スカートを脱ぎ、上着を脱ぐ。こんなに興奮する光景はない。そして、無言でお尻をこちらへ向けた。
- ……バックでして欲しいのか。でも、敢えてそれを言わせたい。
- 恥ずかしがる、小夜子に。
- 「お尻をこちらへ向けてるけど、どうして欲しいの?」
- 「……っ! 意地悪。わかってるくせに……」
- 「おじさんにはわからないなぁ」
- 「……ううっ……後ろから入れて……欲しいの……」
- 「どこに?」
- 「おじさんの変態……」
- 「して欲しくないのなら帰るよ?」
- 「お……おまんこ! 後ろから、私のおまんこに入れて欲しいの!」
- 「よくできました」
- 小夜子の可愛い口からいやらしい言葉が聞けて、俺の股間もすっかり張った。
- お望み通り、ぶち込んであげるからね。
- 美来の丸みを帯びた柔らかい尻よりも、若干幼さが残るのかまだ硬くて青い実のような小さなお尻に両手を置く。小夜子の身体がビクンと反応する。
- 漲みなぎった肉棒を淡い茂みに擦りつけ、ゆっくりと差し込んでいく。
- 「ひううううっーーーー……!!」
- 「前戯してないのに濡れてるじゃないか」
- 調子に乗って、ペニスの半分くらいを挿入したのだけど、中は十分濡れていた。
- 美来とは違う膣口の感触に、快感がゾクゾクと背中を登ってくる。
- 「そんなに、入れて欲しかったの?」
- 「ううっ、欲しかった……入れて欲しかったのっ! でも、前にしたときより……お、おっきい気がする……!」
- 「体位が違うからかな?」
- 「ううっ、きつい……!」
- 「じゃあ、ゆっくりしてあげるよ」
- 俺はまだ半分しか挿入していない肉棒を少し引いて、浅くゆっくりと突き始めた。
- 「んっ、あっ……! はぁっ、あぁ……あ、あぁっ……! んくっ……!」
- 初めてエッチしたときも思ったけれど、やっぱり小夜子は入り口付近の締めつけが強いみたいだ。
- 出入りしている亀頭をきゅうきゅうと締めつけてくる。
- 「ああぁ、んっ……! んふっ、んくっ……! はぁ、んん……! んはっ、ああぁ……!」
- ちょっと苦しそうな声を上げつつも、小夜子は俺に身を任せている。
- さっきは意地悪な質問をしたけれど、今は優しくしてあげよう。
- 「大丈夫?」
- 「だ、大丈夫……! おじさんのが、おっきいだけで、痛いとかはない、から……!」
- 「そこは、おじさんの……じゃなくて、ちゃんと言って欲しいな……!」
- 優しくはするけれど、エッチな言葉は小夜子の口から聞きたい。どうも優しくいじめたくなるな、この子は。
- 「お……おちんちん! おじさんの、おちんちんが、おっきいだけ、だからぁ……!」
- 「ああ、小夜ちゃんみたいに真面目そうな子が、そんなエッチな言葉を言うと興奮する」
- 「やだぁ、ばかぁっ……! おじさんのスケベ、ヘンタイ!」
- 「こんなに可愛い娘ことエッチしてるんだから、そりゃスケベにもヘンタイにもなるよ」
- 開き直ってしながら言うことじゃないけどね。
- 「そんなの、知らないいいっ、んっ、は、あああぁ……! あふっ、んん!」
- 締まりの強い入り口辺りを、浅くゆっくり突いてるだけなのに、しっかりと気持ちいい。
- 口では虐めつつも、行為は無理せず、優しいストロークを繰り返した。
- 「んんっ……! もしかして、おちんちん、全部、入れてないっ……!?」
- 「そうだよ。半分も入ってない、かな……?」
- 「奥まで、入れてみてもいいよ」
- 「じゃあ、力を抜いてみて、小夜ちゃん」
- [image file=../image/i093.jpg]
- 「こ、こう……?」
- その瞬間、ペニスがするっと奥まで入った。
- 「はああああああああああぁぁぁぁ………………っ!!」
- いや、俺が入れたというより、小夜ちゃんのヴァギナが肉棒を引き込んだ。そう表現したほうが正しい。
- まるで吸いつかれたような、そんな感覚だ。
- 「お、奥まで、入った、のっ……!? んんんっ……!」
- 「全部、入ったよ。小夜ちゃんのおまんこ、凄いね」
- 「やだぁあぁ、んんんっ……! はっ、あっ、んんんっ……!」
- 「どう? きつく、ない?」
- 「力を抜いたら、平気になった、みたいいいっ……! んんっ……!」
- 小夜子は肩で息をしながらも、だんだんと挿入のきつさは和らいできたみたいだ。
- 小夜子の中は開拓し甲斐がありそうだな。
- ……また次回もあれば、だけど。
- 「じゃあ、動いてみるよ……?」
- 今度は膣内の奥を責めるように腰を動かした。すると小夜子も動きに合わせるように腰をくねらせる。
- 「あんっ、お、奥にっ……当たる……! おじさんの、おちんちんっ、一番奥に当たってるのっ……!」
- 「すごいよ小夜ちゃん。俺の動きに合わせて……うう、気持ちいい」
- 「ああぁんっ、これ、だめ、だめよおおっ……!」
- 先ほどまでの苦しそうな喘ぎ声ではなく、感じている声だ。
- 実際、小夜子の中は泉の如く愛液があふれ出てきてペニスに絡みついている。
- ギュッギュッと小刻みに締めつけてくる肉壁に俺のほうが先に蕩けそうだ。
- でも、まだまだ小夜子を泣かせたい。気持ちよくしてあげたい。
- 俺は小夜子の清らかなお尻へ、腰を勢いよく叩きつけた。
- 「はああああぁぁぁぁっ……! やっ……だめ、こんな激しいのっ、だめえぇっ……!」
- まさに壊すような勢いで、ペニスを最深部へ何度も何度も突き刺す。
- 小夜子は嬌声を上げた。
- 「あああん!」
- 「こうして欲しかったんだよね、小夜ちゃんは」
- 「ううっ、そんな……!」
- 「素直に言わないと、やめちゃうよ?」
- 「や、やだっ、やめないで! これ、して欲しかったのっ! 初めてしたとき、美来が後ろから、突かれてて、凄く気持ちよさそうで……!」
- 「うん、美来ちゃんすごく気持ちよさそうだったね」
- 「わ、私も、して欲しいなってずっと思ってたの! この場所で、後ろから、おちんちんで、おまんこ突いて欲しいって……!」
- 「小夜ちゃんはエッチだね」
- 「やあぁんっ、違うもんっ、んんっ! あんっ! ああぁ!!」
- ひたすら快感を貪るように、小夜ちゃんのおまんこを突きまくる。
- 膣内が何度も収縮して、肉棒をねっとりと包み込み、夢のような快感を生んでいた。
- 「ああっ、来て、おじさぁんっ、好きなだけ、私のおまんこ、突いてえぇ……!」
- 淫らにペニスを求める小夜子の膣内を蹂躙し、夢中で腰を振りまくる。
- 甘い喘ぎ声を何度も漏らし、もう誰に見られても構わないと思えるほど、俺たちはセックスに倒錯していた。
- 美来もすばらしいけど、小夜子の中もすばらしいな。
- 愛液は溢れグイグイ締め付けてくる。
- こんなにも感じてくれるなんて……本当にもっとセックスしておけばよかった。
- 「んんん、私、このままされたら、イクッ、イッちゃううううっ……!」
- 「俺も、もう出そうだから……!」
- 「じゃあ、おじさんもっ、一緒に、私と一緒に、イッてええぇ、あああぁ……!」
- 「ああ、一緒にイこう、小夜ちゃん……!!」
- 「うんっ、イクっ、おじさんと一緒にイク、イク、イク、イクのおおっ、ああぁ……!」
- 溶岩の塊みたいな欲望が一気にペニスの付け根に移動する。
- 「あっ、はっ! んんっ! あああぁ!! あっ、ひゃっ、ああぁんっ!!」
- 「くううっ、も、もう出る……!」
- 「私も、イク、イクイク、イイイイッ────────……!」
- 射精する瞬間にペニスを引き抜いて、小夜子の清らかなお尻へたっぷりと精液をぶちまけた。
- 「ああぁ……イクっ、私セーエキ、かけられながら、イッてるうううっ……!」
- 何度も射精をして、小夜ちゃんのパンツとお尻へ精液を擦りつける。
- [image file=../image/i097.jpg]
- 最後に大きな絶頂感がやってきて、ようやく射精は止まった。
- ◆◆
- 「美来、ちょっと味見して」
- 「はいはーい」
- 小夜子はセックスをした後、美来と連絡を取り合った。
- そしてなぜか今、二人とも俺の家にやって来て、夕飯を作ってくれていた。
- エッチのお礼だとかなんとかで、作ってくれているんだが……。
- ちなみに、夕飯の食材は二人でお金を出し合って買った。
- ……いいんだろうか。
- 「可愛い女子二人が、俺の部屋で料理してくれてる……」
- 夢かな……。
- いや、漂う料理のいい匂いは夢じゃないな、やっぱ。
- しかし、これはまるで、突然彼女が二人できたみたいじゃないか。
- 「贅沢!」
- 「おじさんが悶絶してるー」
- 「お腹空いたのかな。もうすぐできるからねー」
- 違う、そうじゃない。
- いや、腹も減ってるんだけど、そうじゃなくてね。彼女が同時に二人できたみたいでね、嬉しくてね。
- 「やばいよ小夜ちゃん。おじさんが白目むきながら嬉しそうに何かブツブツ言ってるよ」
- 「ええ? 我を見失うほどお腹空いてたのかなぁ? もうすぐできるから、おじさんしっかりして」
- 「は、はい、大丈夫だよ」
- あんまり悶絶すると怖がらせてしまいそうなので、いったん落ち着こう。
- でも。なんだろ、こういう楽しくて嬉しい感じ。長い間忘れてた。
- 前の彼女と別れたのって何年前だっけ……。
- そんなことをぼんやり考えながら狭いキッチンに立つ二人を眺める。
- 小夜子の手際がよすぎる……。
- 美来は自分でも料理は苦手だと言っていたので、サブに徹しているけれど、ちゃんとサラダとか作れたし。
- 「美味しい! 小夜ちゃん料理上手~~~」
- 「よかった。はい、完成」
- 小さなテーブルに料理が載ったお皿が運び込まれる。
- 「おお、カレーだ」
- スーパーでいろいろスパイス買っていたけど、凝ったカレーっぽい。美味しそう。
- 「余ったカレーは冷めたらタッパーに入れて、冷凍庫ね。数日食べられるよ」
- 「ありがとう、助かる」
- 小夜子は料理上手な上にいろいろと気が利くようだ。まだ若いのに……俺の堕落しきった一人暮らしとはエライ違いだよ。
- 「食べたい~、いい? 小夜ちゃん」
- 「はいはい、どうぞ」
- 美来が待ちきれずに先にいただきます、をして、ひとくち食べた。
- 「辛いー! あれ、でも」
- 俺も食べて見よう。
- 「いただきます」
- 「どうぞ。お口に合うといいんだけど」
- 小夜子が照れくさそうに言った。
- 香りは完璧じゃないかな。十分美味しそうな匂いがしている。
- さて、お味は……。
- ひとくち食べたら衝撃が走った。
- 「こ、これは!?」
- 「はい」
- 思わず自分が劇画になったように衝撃が走った。
- 「美味しい! 旨辛だ……!」
- そう、小夜子が作ったカレーは辛いけどちゃんと旨みがある旨辛味だった。
- こんなのお店でしか食べたことないぞ。
- 「なにこれ、小夜ちゃん、美味しい~! けど、からーい!」
- 暑い日にピッタリのスパイシー旨辛カレーだ。すごいな家庭で……というか俺の部屋でよくこんな美味しいカレーができたものだ。
- 「小夜ちゃんって料理上手だね」
- 俺の言葉に小夜子が顔を少し赤くさせて俯いた。
- 「い、一応、自炊してるから」
- 「えー、そうなんだ?」
- ……ということは、一人暮らしなのかな?
- 干渉したくないけど、いろいろ気になり始めたぞ、二人のこと。
- 「小夜ちゃん、お代わり!」
- 「早っ! 美来、食べるの早過ぎなんだけど?」
- 「だって、辛美味しいんだもん! あ、おじさん、あたしが作ったサラダも食べてね」
- 「はい、いただきます。うん……」
- レタスとトマトとキュウリ、うでたにんじんとブロッコリーだ。定番サラダだね。
- 「どう!? どうかな!? めっちゃ美味しいよね!?」
- 「市販のドレッシングの味」
- 「ま……そうね」
- サラダだから、思い切り青じそが利いた和風ドレッシングの味しかしない……。
- 小夜子も同意見だ。
- 「え~? なんでなんで? トマトが美味しいとかー、レタスがーとかあるでしょ!」
- 「それは……うん、素材の味」
- 「そうね……」
- 「うえええええ、もっと美味しいとか言ってよ~~~」
- 美来の情けない声と表情に、小夜子と一緒に笑ってしまった。
- 夕飯の後は……これもまたなぜなのか一緒に風呂に入ることに。
- いや、でもワンルームの風呂だぞ? 一人でも相当狭いんだが?
- 「うわ、ちょっと……これはさすがに……」
- 「狭いんだけどー!」
- 「大丈夫、大丈夫! 入る入る!」
- 俺が先に入り、膝の上に乗るようにして小夜子、その上に美来が跨がって入った。お湯が勢いよく流れていく。
- 狭い……けど、若い女の子のつる柔肌が、枯れたおっさんの肌に擦れて気持ちいい!
- なんだろう、ここ天国かな。
- 「この入浴剤も入れてみよう!」
- 「え!? 待って美来ちゃん、さっきも入れたよね?」
- ピンク色したボールみたいな入浴剤を二個も入れたよな?
- 「美来、あんたコンビニで何を買ってるのかと思ったら、入浴剤ばっかりじゃない?」
- 「えっへっへ♪ さっきのはローズの香りの炭酸ガスで、これは薄荷炭酸ガス!」
- ポイポイと四角い固形を何も考えずに投げ入れていく。バスタブの中が炭酸だらけで変な色になった。
- 「でもって、おじさんのボディソープも入れちゃえ」
- 「は!? 待て待て! それ結構泡立つ……!」
- 「きゃー!」
- 炭酸のせいか、ボディソープが独りでに泡を作り、座っている小夜子や美来を飲み込んでいく。マジか!?
- 「あっわあわ~~~~♪」
- 「ババ、バカ、半分も入れるやつがあるか」
- 「あははははは、小夜ちゃんとおじさん見えなーい!」
- 「ちょっと、やだ頭から泡被ってるー! もぉ美来ぅ!」
- 「美来ちゃん!」
- 俺と小夜子が怒るが、美来は楽しそうだ。
- ああ、もうこの中で頭も身体も洗っちゃえ。
- 大騒ぎの風呂の後は、何事もなかったかのように俺のベッドで眠る二人。
- 寝顔は二人とも天使だな……。
- 俺はそんな二人を起こさないように缶ビールを飲みながら、小さな音でテレビを見ている……けど、全然頭に入ってこない。
- 照れくさいが、二人と一緒にご飯を食べたり風呂に入ったりして楽しかったようだ。
- いい年して興奮して眠れない。
- 本当にただの……ひと晩だけの冒険のつもりだったのに。
- 「こんなに楽しい思いをしていいんだろうか」
- のんきに眠る二人を見ながら呟いた。
- 「おじさん、おはよう」
- 「おはよう」
- 翌朝。前回と同じく美来の声で目を覚ました。
- 「じゃああたしたち行くね? おじさん、また会ってくれてありがとう」
- 「いえいえ、どう致しまして」
- テーブルの上には、一人分の朝食が載っていた。小夜子が作ったのだ。
- 「ご飯ありがとう、小夜ちゃん」
- 「う、うん。べつにいいよ」
- 気が利くなぁ……。本当にこういうの、助かる。
- 「あたしも手伝ったよ?」
- 「えっ」
- ぱっと見、どこら辺を手伝ったのかわからないほどシンプルな朝食内容なんだが……。
- 小夜子も、手伝ってくれた箇所どこだっけ? というふうに朝食をのぞき込んでいる。
- 「これ!」
- 美来が指さした先にあったのは、小鉢に入ったヨーグルトだった。
- いやこれ小鉢に入れただけ……。
- 「美味しいよ!?」
- や、まぁそうだろう……ね……。でも美来が手伝ったことには違いないからお礼を言わねば。
- 「ありがとう美来ちゃん」
- 「どういたしまして!」
- 俺と小夜子はしようがないな、というふうに笑った。
- 「じゃ帰るね!」
- 「ああ、待って待って」
- 俺もいつものように二人にお金を渡した。
- すると、美来は受け取ったが小夜子は受け取ろうとしない。
- どうしたんだろう?
- 「小夜ちゃん、もらっておこう?」
- 「う……うん……」
- 小夜子は遠慮しているのかな? そんなこと全く気にしなくていいのに。
- 例えば自分に彼女がいて毎週デートをする、ということを考えると安い金額だ。
- 幸い無趣味だったおかげで蓄えだけはあるからな。本当に遠慮せずにもらってほしい。
- やがて美来に促されて、ようやく小夜子は受け取った。
- よかった。そして俺のわがままかもしれないんだが、できれば二人にまた会いたいと思ってしまう。
- 一夜限りのことだと思うけど、こうして再び再会できてセックスもできたからなぁ。
- 無理だろうか。
- 二人に尋ねてみようと思ったとき、美来が「ねえ、メール交換しない?」と言った。
- 「いいの?」
- 「うん、もちろん」
- 美来のひと言で、俺の願いは簡単に叶うことになった。
- 「これでいつでもおじさんに会えるね」
- 「そうだね」
- 冷静さを装っていたけど、内心すごく喜んでいるぞ、俺。会社の中のごく限られた同僚としかメール交換してないのに、女子とできるなんて夢のようだ。
- 二人はメール交換をすると、いつものようにあっさりと出ていった。
- こうして、2回目の再会は、なんだかまだ関係が続く予感を残して終わったのだった。
- 「……本当にたまたま運がいいだけだよな」
- あまり干渉せず深入りもしないでおかなくちゃ。連絡先を交換したとはいえ、二人は女子校生。何かあってからじゃ遅い。
- 俺は大人なんだから、いくら会えば楽しいとはいえ、ある程度距離を置いて割り切らないと。
- 「心配は心配なんだけど……」
- まぁ心配しても仕方がない。二人は夏休みなのだ。何をするかは二人の自由だ。
- 俺は……関係ない。
- ◆◆
- 「……って、聞いてんの?」
- 「へっ?」
- 美来と小夜子のことを考えていた。
- 暑さで陽炎かげろうができている通勤路。たまたま会った同僚と一緒に会社に向かっている最中なんだが……なんの話をしていたっけ?
- うわ、本当に聞いてなかったな。
- 「だから、SNSの話。ほら、総務の岸きし田だってやつ、飲み友なんだけど、ガチの家出少女と出会い系で出会って、そのまま部屋に居着かれたって話」
- ああ、そういえばそんな話だっけ。
- 一夜限りのつもりだったけど、セックスをした後に相手は家出してきたんだと知ったんだよな。それでそのまま部屋に居着かれたっていう……。
- 「はいはい。でもその後、家出少女の両親が来て引き取ってくれたんだろ?」
- 「そうなんだけど、そのときも揉めてさ。親は誘拐だと騒ぐし、当の本人は帰りたがらないしで」
- 「修羅場だ……」
- 「結局親が強引に連れて帰って……幸いっていっていいのかわからないけど妊娠はしてなかったんだって。で、ついこの間駅でバッタリその家出少女と出くわしたらしくて」
- 「えー」
- 「さすがに肝冷やしたって。少女は笑顔でこっちを見てから反対のホームから電車に乗ったらしいんだけど」
- 「うわー、ちょっとホラーだ」
- 「なー。部屋に居着かれている間散々エロいことしていたから、岸田も情が湧いてたんだろうけど……女子校生だろ? 何かあったら責任問われるじゃん」
- 「そ、そうだな」
- 女子校生と聞いてドキリとした。
- 美来と小夜子もそうだ。やはり、あまり深入りせず、ここはひとつ距離を置かないといけないのかもしれない……。
- 「この時期増えるらしいよ、家出少女」
- 「あー……学生は夏休みなんだ」
- 知ってるけど、思い出したかのように言ってみる。
- 「そうそう。一夜限りを楽しむならいいけどさ、居着かれたら困るよなぁ」
- ……うん、まぁそうだねとか言いながら。実は俺は、嫌な気分ではなかった。
- 距離を置かねばと思う反面、居着かれたらと想像してみる。
- もし、万が一、美来と小夜子に居着かれたら……。
- ………………だめだ、楽しいことしか浮かばない。
- 二人と一緒にご飯食べに行ったり、遊園地的な場所に遊びに行ったり、海とかプールとか行ったりして遊んで……うわ、楽しそう……。
- って、いやいやだめだろう。親に乗り込まれたら終わりだよ。しかもうちは二人だし。修羅場も二倍……無理、だな。
- 一緒にいたい気持ちもあるんだけど……所詮何も起こらず過ごすのは無理な話だよな。
- どこかで割り切らないと……。
- 「お前、出会い系、やってる?」
- 唐突の質問に歩いていた足が止まった。
- 「まっまさかぁ!?」
- 「だよなぁ、怖くてできないよな、あんなの。相手の素性がわからないんだぜ?」
- 心臓がバクバクしている。すまん、実は出会い系サイトで二人の女の子と出会ったわ。そしてこの世の天国のようなおいしい体験をしているわ。
- だが……確かに俺は美来と小夜子の素性は知らない。名前くらいだ。
- それすらも本名かどうか怪しいものだ。学生であるには違いないんだろうけど……。
- 二人の親が健在なら、帰ってこない娘たちを心配するのは当たり前だと思うんだけど、どうなっているんだろう?。
- うーん、興味はあるけど、興味を持ってはいけない、干渉せず深入りしない……なんだか複雑だな。
- 「でもお前さぁ。なんか最近肌ツヤツヤじゃね?」
- 「は?」
- 「表情もスッキリしてる。もしかして、出会い系で……」
- 「だから、ないってば」
- 「じゃアレだ。風俗だろ?」
- 「行ってない。先にエレベーター乗るぞ」
- 「ああ、待って待って。冗談だよ」
- ……確かにエッチしてスッキリしてる俺がいる。
- 会社のエレベーターの扉に映り込んだ顔は、自分でもびっくりするくらい表情が明るかった。
- [image file=../image/i113.jpg]
- 「はい、申し訳ありません。その件につきましてご連絡を……」
- は~、今日は忙しいぞ。
- 時刻は夕方なのに、朝からの営業がこじれたせいでまだまだ手を付けてない作業がある。
- まぁ、毎年この時期は忙しくなるから仕方がないんだけど……。
- 会社に戻る途中、得意先から連絡が入ったので、立ち止まってペコペコと頭下げている最中だ。
- 道行く人たちがみんな俺を見ていく。
- みっともないとかそんなことを言ってられないけど、ストレスが溜まるな。
- 「はい、はい……よろしくお願い致します。失礼します」
- 電話を切って項うな垂だれる。
- 「……はぁ~~~」
- 帰って報告書書かないと……それとまだ終わってないのが細こま々ごまあるな。
- まだまだ暑い夕暮れ。目の前に居酒屋の生ビールの看板があって、誘惑するけど堪えないとな。
- ……うん? メール受信のバイブが鳴った。誰だ、こんな時間に……?
- 「美来……」
- それは美来からだった。つい先日会ったばかりだけど俺は嬉しくなった。
- 会いたいって書かれている。うわ~、俺も会いたい。会って癒されたい……!
- 美来の天真爛漫な笑顔と柔らかな抱き心地を思い出す。
- 今すぐ会って存分に美来を味わいたい。くそ、会社が忌々しいぜ。
- 「よし、少し遅くなるけどいいかな、と返信」
- すぐに返事がきた。「部屋の前で待ってるね」か。可愛いな。
- やった、美来に会える。仕事、急いで終わらせてやる。
- ◆◆
- 定時じゃないけど、なんとか終わったぞ。マンション近くまで帰ってきた。
- 「ああ、何か買って帰ればよかったかな」
- 美来とご飯食べたいな。後で買いに出るか……? まずは美来に会わないと。
- 「おーじさん♪」
- 「お?」
- 見ると、美来がマンションのエントランスにいた。
- 「マンションの上から見てたら、おじさんが見えたからここで待ってた」
- 「そっか。遅くなってごめんね」
- 「ううん、平気だよ」
- 久しぶりの美来だ。元気そうで何よりだし、少し日焼けしたかな?
- 変わらない笑顔に嬉しくなる。
- 「今日も泊めてくれるんでしょ?」
- 「もちろん」
- 「じゃあ今日もしなきゃね? セックス……早速しよ?」
- 美来は俺と腕を組んで引っ張る。
- その流れに身を任せて、女子校生の柔らかな二の腕を感じながら歩いた。
- ◆◆
- やってきたのはマンションの外付け非常階段だ。部屋でしようと言ったが、美来は外がいいらしい。
- ここだと人ひと気けはないし最上階のフロアは空きが多いので多少声を出しても気づかれないだろう……と思う。
- 美来をハグすると、彼女からも抱きついてきた。ああ、この感触、久しぶりだ。細くて柔らかくてでもおっぱいは大きくて……どんなにいい抱き枕も敵わない抱き心地。ああ、幸せだな。
- ここ最近の疲れが飛ぶようだ。
- 美来は俺の首に両手を回して、スンスンと匂いを嗅いでいる。あれ、もしかして。
- 「ごめん。俺汗臭いな」
- 営業周りは辛いよ。帰る前に汗拭きシートで拭いたんだけど、夜になってもこの蒸し暑さじゃ意味ないよな。
- 「違うよ。あ、違わないけど、あたしおじさんの汗臭い匂い大好きだから」
- 小さく鼻息を漏らしてそんなことを言う。嬉しいこと言うよ、美来は。
- 「あっ、やだ……どうしよう……おじさんの汗の臭い嗅いでたら濡れちゃったよぉ……」
- 「ええ? うそ」
- 「ほんと。ほら」
- 美来が俺の手を持って股間に導いた。薄くアソコに張り付くパンツを撫でると、確かに粘つく体液が指先に付く。これは汗じゃないな。
- 「俺の汗の匂いで興奮してるの?」
- 「うん、するよぉ……すっごく興奮する匂いだもん」
- 「美来ちゃんはエッチだなぁ」
- 「あたしがこんなにエッチになったのはおじさんのせいだよ……ああん、指でおまんこ弄らないでぇ」
- 「びちょびちょだ。もっと脚を広げてごらん」
- 「こう?」
- 美来は階段に腰掛けると、パカッと両脚を開いた。
- 非常階段の薄暗い灯りの中、それは妙に艶なまめかしかった。
- 汗と愛液で内ももは濡れている。
- パンツの脇から指を入れてワメレを弄くる。甘酸っぱい美来の愛液の匂いが鼻をくすぐる。すっかり肥大したクリトリスを突つつくように嬲ると、美来が恥ずかしそうに脚を閉じて身をよじった。
- 「や、やだぁえっちぃ」
- 「美来ちゃん可愛いよ。ほら、脚広げて」
- 「んふん……あ、ああ」
- 可愛く鼻息を漏らしながら、俺の指の動きに酔う。女芯に触れながら膣穴にも指を差し込むと、美来は震えた。
- 「や……それ……あっあ……やだ、い、イク……!」
- クリトリスをマッサージするように撫で、膣に軽く入れた指を出し入れする。
- 早速美来は軽く絶頂を迎える。
- あまりしつこく触れると連続して絶頂を迎えるので、挿入する前に美来が疲れてしまうかもしれないな。
- ここは大人しく指を抜いておこう。
- 「はぁっ、あ、はぁ、はぁ……ん」
- 「指マンでいっちゃったね」
- 「はう……おじさんの指、エッチだった……ああ、またおまんこからエッチなお汁が出てきてるよ」
- 「気持ちよかったんだね」
- 「おじさん、おまんこビクビクってなってるよ。まだイキたいよぉ」
- 「そっか、わかったよ」
- 「早くおじさんのちんちん入れてぇ」
- 制服のボタンを外しながら、美来は妖しく微笑む。そして、階段に腰かけた俺の上に乗っかった。
- 「一気に入れたらあたし、大きな声が出ちゃうから、ちょっとずつ入れるね……」
- そう言って美来自ら腰を落とした。
- 「んっ……!」
- 亀頭の先が数センチ、美来のおまんこに入った。焼けるような熱がピンポイントで伝わってくる。
- 「んんんっ………………!!」
- さらに美来は腰を沈めていく。声を我慢しながら、ゆっくりゆっくりと……。
- だが思っていた以上に美来の中が滑っていたのか、一気に突き刺すようにしてペニスが埋没された。
- 「ひゃあんんんんんんんんっ~~~~~~~~…………っ!!」
- 美来から大きな嬌声が漏れた。
- にゅるん、と熱い洞に入った快感に浸りながらも、つい周囲を見渡してしまう。
- ……だ、大丈夫かな? 誰も出てきやしないかな。
- 動くのを止めて様子を窺ってみたが、誰も出てくる気配はない。よかった。
- 「ああぁ……気持ちよすぎて、一気に入っちゃったぁ……ああぁぁぁ……!」
- 「そ、そうだね。大丈夫? 痛くなかった?」
- 「ぜんぜんだいじょう……ああ、だめ動いちゃう……気持ち、いいよ、おじさぁん!」
- [image file=../image/i120-121.jpg]
- 「美来ちゃんの、おまんこは……いつも気持ち、いいね……!」
- 卑猥な体勢の美来を、ゆっくりと突き上げる。
- 美来の華奢な身体は、アトラクションに乗ってるかのように跳ね上がった。
- 「ひゃっ、あっ……んっ……ああっ……! 下から、突かれるのも……いいっ……気持ち、いいよ、おじさん……!」
- 「俺も、いいよ……!」
- 「うんっ、あたしの……おまんこの、中で……ぴくぴくって……動いてるの、わかるよ!」
- 窮屈な蜜ツボが肉棒全体を締め上げて、上下に動く。
- 正常位やバックとも全然違う感触がする。もっと味わいたいと思ってしまうのは当然だ。
- 「あっ! やっ……! おじさん、いきなり激しくするなんてっ……」
- 「ごめん……! これ、なんか気に入っちゃって……!」
- 「刺さるっ、おちんちん、奥に刺さるよっ……ああぁ……」
- まだ余裕があったので、さらに力を込めて美来を突き上げた。そして、重力に従って落ちてくる身体を受け止めて、また突き上げる。
- 「やっ……あっ……! おじさん、だめっ……こんなのっ……声、出ちゃう、よっ……!」
- 「うわわっ……! 美来ちゃん、締めすぎ、だよ……!」
- 「だ、だってっ……! 声、ガマンしたら……! お腹が、きゅって締まって……!」
- なるほど、それで締まりがいつもより強いのか。
- しかも、この角度だと、亀頭のカリ首に粘膜の絨毯が強く擦れて、なおさら刺激が強い。
- だから、こんなにも早く身体の奥から射精感がむくむくと湧き上がってきた。
- 「あっ……!? これ、おちんちんが、おまんこの、中で、おっきくなった……!?」
- 「ごめん、もう、出そうっ……!」
- 「やっ、あっ……だめっ、そんなっ、激しいっ……! んあっ、んんっ……!」
- 「ううっ、出る…………!」
- 「いいよ、おじさんガマンしないで。あたしのおまんこに……いっぱい、出してぇ……!」
- 美来の声と同時に中に射精する。
- 会社での疲れと憂鬱が一緒に吹き飛ぶような快感だ。
- 「はああぁ……ぁぁぁぁぁぁ……ぁぁぁぁ……ぁぁ……!」
- あっという間に精液を、美来の膣内へ放出してしまった……。
- 「んんっ……あぁ……あふっ……まだ、出てるううっ……あぁ……んっ……」
- 「もうちょっと、だけ……!」
- ようやく射精が止まり、身体の硬直が解けた。
- 「おじさん……セーエキ……いっぱい、出し過ぎぃ……」
- 「美来ちゃんのおまんこが……すごかったから……」
- 射精したけど、俺と美来はまだ繋がったままだ。
- 目の前の美来が潤んだ瞳で見つめてくる。俺だけ先にイッちゃったから切ないよね。
- 美来もイカせてあげよう。
- 「そんなにあたしのおまんこ、よかったの……?」
- 「もっと味わいたいくらい、よかったよ」
- だから、中出ししたのに全然萎えない。むしろ、とろんとしている美来を見て、ますます興奮してしまうくらいだ。
- [image file=../image/i124.jpg]
- 「あっ? あたしの中で、おっきくなってる! おちんちん、膨らんでる……!」
- 「美来ちゃんは、まだイッてないからつらいでしょ?」
- 「そう、だけど……!」
- 「ちゃんとイカせてあげるね」
- 再び甦った肉棒で、俺は美来の中を突き上げた。
- 「ひゃあっ……! あっ……! はっ……んっ、あっ、あっ……んっ、はあぁん……!」
- 一度射精しているにもかかわらず、欲望が全く衰えない俺は力ずくで華奢な身体を突き上げる。
- 「んんっ、おじさん、声出ちゃうぅう! おじさんってばあ! あふっ、ああぁ……!」
- 誰かにもう見られているかも知れない。女子校生とサラリーマンのエッチなんて、もちろんいろいろヤバイのだけど、そんな冷静さは今の俺にない。
- 淫らな欲の赴くまま、窮屈な膣内をこじ開けるように突き上げる。
- 「こんなの、ぐちゃぐちゃになる、おまんこ、ぐちゃぐちゃにいっ……!」
- とうとう美来は普通に喘ぐようになった。
- 同時に、きゅうと締めつけが強くなり、快感が一気に増した。一度射精しているからか先端は敏感だぞ。うう、がんばれ俺。
- 「はっ……んっ、あっ、あっ……んっ、おじ、さん、あたしイキそう……!」
- 「じゃあ、このまま……! イカせてあげる……!」
- さらにスパートをかけて、この軽い身体を突き上げた。美来は甘ったるい喘ぎ声を上げて、おまんこを締めつける。
- 「あっ、イクっ……! ほんとに、イッちゃうううぅぅ、あああ──────……」
- 中がいっそう強く締め付けて、美来が絶頂に達した。
- やや遅れて俺も中に2回目の射精をする。
- 「ああぁぁ……凄いいいいっ……! あふっ、ああぁぁ……ぁぁ……!」
- ぴくっ、ぴくっと震えながら絶頂の波を逃がす。そんな美来ちゃんを、後ろから優しく抱きしめた。
- 「ああぁ……おじさんの、おちんちん、凄かったああぁぁ……」
- ここしばらく溜まっていた疲れが吹き飛んだセックスだった。
- ◆◆
- 「おーなーかーへったー」
- 「もうできるから」
- 「お総菜買ってきてもよかったのに」
- 「まぁまぁ。残ってた食材使いたかったんだよ」
- 先に炒めた肉と野菜を、麺と一緒に焼いて、ソースをかける。
- 「いい匂い~」
- 「もうできるからね」
- エッチの後、余ってた食材を思い出し、美来を夕飯に誘った。
- 家に持って帰ってる仕事があるけど、今は美来と楽しく過ごしたい。
- 「おじさんはビール?」
- 冷蔵庫を開けて美来が尋ねる。
- 「そうだね、飲もうかな」
- 「オッケー。あたしは炭酸ジュース……あ! トマトもあるよ。食べたい」
- 「了解」
- ちゃっちゃと切ってテーブルに出す。そうこうしているうちに焼きそばもできたぞ。
- 「はい、お待たせ」
- 「美味しそう! もう食べる、今食べる! 食べちゃうー!」
- 「はいはい」
- 二人で乾杯して、できたての焼きそばを食べる。
- うん、半分インスタントだけど美味いな。
- 「おいひ~! えへへ、嬉しいな。おじさんと二人だ♪ ご飯までいただいちゃってる」
- 「そうだね。俺も美来ちゃんと二人で嬉しい」
- 美来は本当に嬉しそうに照れ笑いすると、焼きそばを頬張った。
- 「おじさん、働いてて料理もできるんだね」
- 「簡単な物しか作れないけどね。まぁ自炊してるとお金がかからないから」
- 「そうなんだ。それ小夜ちゃんも言ってたなぁ」
- 「そっか」
- 「あたしは買ってきて食べたほうがいいなぁ」
- 「まぁ……そうだね。楽だね。美来ちゃんはそういえば、あんまり料理得意じゃないんだっけ?」
- 先日は確か小夜子がメインで作ってくれたけど……美来は全然作れないのかな?
- 「作れるよー」
- 焼きそばをすすりながら上目遣いで言う。
- 「何作れるの?」
- 「カップ麺」
- 「…………」
- 「あとカレー屋サラマンダー監修の、袋に入ったカレーと、お茶づけの素のワサビ鮭」
- 「全部レトルトか」
- 「レトルトじゃないのも作れるよ! チンする冷凍ピザ!」
- 「うん、ごめん。聞いた俺が悪かった」
- 「ほんと作れるって! 周りが止めるから作らないけど、本当は作れるんだからね!?」
- 「止め……え? それってどういう状……」
- 「前にね、家庭科室が卵だらけになっちゃって」
- 衝撃の事実を、美来はサラッと言ってのけた。
- 「家庭科の授業でね、私はゆで卵を作る役だったんだけど。茹でている間にちょっと隣のグループに遊びに行ってたら、なんと……卵が爆発した」
- 「ええっ!?」
- な、何その衝撃の事実!?
- というか、卵が爆発? 聞いたことないよ、そんなの。
- 「おじさん、知ってる? ゆで卵って爆発するんだよ?」
- 「し、知らなかったんだけど、それってどういうこと?」
- 「茹でてたお湯がなくなったから爆発したみたい」
- そ、そんなことあるのか……ゆで卵のお湯がなくなったら……確かにお湯がなくなったら鍋の中には『身』だけだよな。それを空焚きしていたということか。
- なるほど、爆発するかも。
- 「卵10個くらい茹でてたから、それぜんぶ爆発してみんな卵まみれ! あははははは」
- 「いや笑い事じゃないよね?」
- 「うん。先生もそう言って、あたし、家庭科室出禁になったんだー」
- 「…………お、お帰り願おうかな?」
- 「なんでよ! 今ゆで卵作ってないでしょ!」
- 「そうだけど」
- お、恐るべし料理下手。なるほど、そういう意味の料理ができない、なのか。
- 「他にもいろいろあったけど、とりあえず家でも卵茹でるの禁止なんだー」
- 他にもいろいろ……怖いよ美来。
- 「うん、俺が親でも止めるかな」
- 「む~~~~~~っ。ちょっっと目を話しただけなのにぃ」
- お湯がなくなるまで目を離すのは、『ちょっと』ではないと思うが……失敗が凄まじいな、これは周りが止めるわ。
- (……ん? まてよ。家でも?)
- なんだ、ちゃんと家があるんじゃないか。
- 俺はてっきり……というか勝手に帰る家がないんだと思っていたけど……。
- 「あのさ……聞いていいかな」
- 「だめ」
- 「えーっ? そ、即答?」
- 美来は冗談だよとケラケラと笑った。
- 「いいよ、なあに?」
- 「その、美来ちゃんって女子校生なんだよね? 家は?」
- 「あるよ、実家暮らし」
- 「ええっ?」
- 「ふふん、みんなこれ言うとビックリするなぁ。実家から学校に通ってるよ」
- 「じゃ帰る家あるんじゃん」
- 美来はジュースを飲みながら、コクンと頷いた。
- 「じゃなんで……」
- 夜遅くまで出歩いて援助交際みたいなマネを……そう問いかけて辞める。何か特別な事情があるのかも知れない。
- でも美来は、俺のそんな表情を見て微笑んだ。
- 「ん~~~、単純にエッチに興味あったからかな。初めて一人でエッチしたときに、この世の中にこんなに気持ちのよい行為があったのかって思って」
- 「一人でエッチ……」
- 「オナニーだよ? オナニー。一人で指でね、あそこ弄ってね」
- 「わ、わかってる」
- まったく、美来は躊躇ためらいなくいやらしい言葉を言うから、嬉しいよ。
- 「それがすごく気持ちよかったから、世の中の男女はどんなに素晴らしくて気持ちのよいセックスをしてるんだろうと思ったわけですよ」
- 「ははぁ……それがその援助交際の切っ掛け?」
- 「うん。でも最初にも言ったと思うけど、最後までしたのはおじさんが初めて」
- 「そ、そうなんだよね。それが不思議というかなんというか」
- 「今までのお客が変な人たちばっかりで」
- 美来が少し口ごもる。
- 「嫌なら言わなくていいよ?」
- 「そうじゃないんだけど、なんていうか……こういうこと言うと男の人って傷つくのかなぁって思って」
- 「どんなことだろう?」
- 「えっと……おじさん以外の人は下手だったの」
- 「ぶっ……」
- ビールを吹き出しそうになった。
- 「最後までしたくないなーって思うくらい下手。オッパイなんかもね、すごく痛く触るの」
- 「あ……うん、そっか」
- 相手は緊張していたのかな? こんなに可愛い子が触らせてくれるなんて、と思って……。
- もしくは俺のようにどこからかヤバめのお兄さんたちが見ていて、触った途端金銭を要求されるんじゃないかとビクビクしていたとか。
- 確かに、下手だと言われたら他人事でないようにギクリとするな。
- 「それで、もう嫌になっちゃって。本番なしで触るだけ、って条件決めてやってた」
- 「小夜ちゃんも?」
- 美来は頷いた。
- 「小夜ちゃんなんかもっと嫌悪感むき出しで触らせてたよ」
- 「そ、そうか」
- セックスが好きという美来に対して、小夜子は好きというわけではないのだな。
- まぁ小夜子のタイプのほうが多いと思うけど。
- 「そういうことを経ておじさんと巡り会ったんだな」
- 「不思議だね」
- 「不思議ー。おじさんだったら何されても全部気持ちいいのにね」
- 美来は照れ笑った。
- それはありがたい……下手だと言われた同志よ、すまん……。
- 「とにかく心配しないで。ちゃんと家には帰ってるし、親も健在だし、仲は普通だし、こゆことするのは、ただのあたしの趣味だから」
- 趣味か……うーん、若いのにセックスが趣味だなんて……なんかエロいな。
- いや実際、美来はエロいんだけど。そっか……まぁじゃあ俺が心配しているようなことはないわけだ。
- 家出とか、帰りたくても帰れないとか、変な話、虐待とか……。
- しかし。こういう感覚って、今の若い子特有なのか? エッチが好きだから、簡単にするというのは……。
- 俺も年取ったんだろうか。感覚についていけない。
- 「おじさんが初めてなんだよ」
- 「え? 何が?」
- 「ちゃんと扱ってくれたの」
- 「……んん? あつかう?」
- 「えへへへ」
- キョトンとする俺に、美来がキスしてくれた。
- 「ん……美来ちゃんソース味」
- 「おじさんはビール味がする。わー、酔っちゃうかも」
- ……可愛いなと、思うと同時に、否定する俺がいる。
- まずい。ただの行きずりで、相手は女子校生で、実家住まいで。
- 話を聞いてますます本気になったらダメな条件だらけじゃないか。
- それなのに……この天真爛漫さに惹かれてるぞ。なんとか自分の気持ちに歯止めをかけなければ。
- 「あ、おじさんの洗濯物」
- ふと、美来がベッドにあった俺の洗濯物を見つけた。
- 「え? あ、ちょ、ちょちょちょっ!?」
- 「パンツだー」
- 「や、やめなさい! やめてください、お願い!」
- 「え、意外と派手……?」
- 「わー、こらこらこら! その派手なのはたまたまだから!」
- 「ふふふ、照れてるおじさん、かーわい~~~」
- ぬううぅ、大人をからかうとはいい度胸じゃないか。またセックスするぞ。
- と、思っていたら美来のスマホが鳴りだした。
- 「あ、小夜ちゃんからだ。ごめんおじさん。待ち合わせしてるからもう行くね」
- 「あ、はい」
- 小夜子とは、学園は違うけど仲良しなんだなぁ。
- 俺は上着から財布を取り出して、いくらか美来に渡した。
- すると、美来がなぜだか躊躇う。
- 「どうかした?」
- 「あ、うん。お金ありがとう。でも、おじさんだったらこういうお金、なしでもいいかな」
- 「え?」
- 「……って、ちょっと思った」
- 「どうして?」
- この間の小夜子もそうだったけど、なんでお金を受け取りたがらないんだろう? これは純粋に俺とエッチをしてくれた報酬なのに。
- 「ううん! なんでもない! じゃあありがたくいただきます!」
- 「あ、はい。どうぞ」
- うん、受け取ってくれないとなんだか俺がモヤモヤするよ。
- 「おじさん、また、会える?」
- 「そうだね、ちょっとこの時期仕事が忙しくてね。遅くなったりするかもだけど」
- 「そか……うん、わかった! じゃあね!」
- 「ああ、気をつけて」
- 美来は別れる際いつも俺とハグをする。
- 今回もハグして……おおう、いつもより強めのハグだな。
- ソレが終わると美来は靴を履いて、部屋から出ていった。
- 「………………」
- いつもの部屋に戻っただけなんだけど、なんだろう。部屋の温度が一気に下がった気がする。
- 「いつも通りの俺の部屋なのにな」
- 何となく寂しい気持ちになる俺がいた。
- ◆◆
- 翌日、今日も今日とてお仕事だ。
- 美来と会って性欲は満たされているから、いつもよりがんばれるぞ。
- 人間ってゲンキンだなぁ。
- そしてその日の昼。
- 先輩たちとラーメン屋で昼飯を食べているときにスマホが鳴った。
- 「小夜子ちゃんだ……」
- 「誰? 彼女?」
- 俺は慌ててスマホを隠して首を振った。
- 実家からですとか、親がうるさくてとかなんとか誤魔化して麺をすする。
- メール内容は会いたいとあったな。俺も小夜子に会いたい。美来と会ってセックスをしたばかりだけど小夜子の感触も味わいたいのだ。
- 「すいません、用事できたので先に出ます」
- 先輩に午後からは会議だから早めに戻るようにと言われる。
- そうだ、会議があるんだ。急ぐぞ。
- 急いで……セックスできないかもだけど小夜子に会いたい。
- ただ会うだけでもいいんだ。小夜子の顔が見たい。話が聞きたい。
- 俺は走って待ち合わせ場所の最寄り駅に向かった。
- 小夜子は駅のホームにいて、俺が来るのを待っていた。
- 「急に呼び出しちゃってごめんなさい。忙しくなかった?」
- 「ううん、今昼休みだから大丈夫」
- 小夜子はいつも通りの小夜子だった。
- 少し不安そうに眉をひそめて、小さく口を結んでいる。こんなことをするのは本当の自分ではない。本意ではない。小夜子はいつもそんなふうに言いたげな表情だ。
- 言葉も敬語とタメ語が混じっていて不安定な様子が窺えた。
- 俺に向ける瞳だけは切ない色に染まったままだ。
- 「話があって」
- 「どんな話だろう?」
- 小夜子とセックスはしたい。でも先に彼女の不安を取り除いてあげたい。そんな気持ちにさせるな、この子は。
- 「こんなこと、あなたに話すのは筋違いだし、関係ないことだと思う。でも……その……美来が、信用してて」
- 「美来ちゃんが俺のこと?」
- 小夜子は頷いた。
- 「私、あんまりこういうこと、美来よりしてないけど、あなたは出会ったお客の中で数少ないいい人だと思う」
- 「えーっと……ありがとう?」
- 褒めてくれてるのかな? 面と向かって言われると照れるな。
- 「だから話を聞いてもらおうと思って」
- 「はい、どうぞ俺でよければ」
- 小夜子は小さく頷くと話を始めた。
- 「私は来年看護学校に入ろうとしています」
- 「看護学校……」
- 「私、一人暮らしをしていて、親は仕送りをしてくれるんだけど、正直家賃と生活費だけで終わってしまって」
- 「ああ、だから自炊を」
- 小夜子の料理上手な腕を思い出す。たくさん自炊してこなければ、あの手際のよさは出ないよな。
- 一人暮らしして長いのかな。
- 「それで……親はちゃんと健在なんだけど、ウチ姉弟が多くて家狭くて、それで……こっちに出てきてバイトしながらなんとか」
- 「そうなんだ。それで、学園を卒業したら看護学校に」
- 「うん」
- それは大変だ。
- 学生しながら自分で生活をして、看護学校に行くためにバイトもして……俺が学生の頃は、そんなこと考えもしなかった。
- 実家通いだったし、バイトもただの小遣い稼ぎだった。
- でも小夜子は家に迷惑かけないよう、自立しようと一生懸命だったんだな。
- あれ? じゃあもしかして……。
- 「小夜ちゃんもしかして、こういう……援助交際を始めたのも?」
- 「親は心配するなって言ってくれたけど、私の下にまだ二人も受験控えていて、心配するなって言われても無理」
- 小夜子は苦笑した。
- 「それで、なんとか自分でお金貯めたくて、コンビニとスーパーでバイト始めたけど、それでもなかなか……美来とはコンビニで会って、なんか親しく話しかけられて、そこから」
- 「仲良くなったんだ?」
- 小夜子は頷く。
- 「そのうち、割のいいバイトあるよって言われて」
- 援助交際を始めたのか……。なるほど、小夜子がワケありに見えたのはそういう理由があったからなんだな。
- 美来の愛想は確かにいいし、信じる気持ちもわかるけど。それだけしっかりしている小夜子だから疑わなかったんだろうか。
- 「俺がこんなこと言うのもおかしいけど、変だって思わなかった?」
- 「最初はね。でも美来のあの性格に惹かれちゃって。ああ、この子は純粋にエッチ……することが好きなだけなんだな、誰も騙そうとしてないんだってわかって」
- 確かに、美来は裏表がない。
- 誰かに脅されてるわけではなく、商売でもなく、全部自分が好きでやっているだけだ。今のところ、俺にもそう見える。
- 「それでも抵抗はあるのよ。やっぱり、怖い人もいるし。でも……あなただけは違った。あなたこそ、怪しいって思わなかった? 私たちのこと」
- 「最初は怖かったよ」
- 「あは、やっぱり」
- 「でも、なんだろう。裏表のない美来ちゃんと何か一生懸命な小夜ちゃんを見て、大丈夫だって思った。あ、もちろん、こういうことしたのは初めてだし、他には誰も声を掛けてないんだ」
- 「そうなの?」
- 「うん。二人に会えたのは本当にただのラッキーで、きっと他は怖いことがあるんだって思ってる。あとは……君たち二人以上に可愛い子と巡り会える予感はゼロだから」
- 「なにそれ?」
- 小夜子は笑いながら俺を上目遣いで見つめた。
- 「つまり、俺にとっては贅沢なんだよ。こんなことをするのは。その上、こんなに可愛い子たちと会えたことが奇跡というか」
- 無趣味でつまらない男だと言われた俺にとって、今回の出来事は本当に大冒険で、まだ夢の続きが見られている状態なんだ。
- 「だから、他にもっと違う子と遊びたいなんて、そんな気が起こらないんだ。君たち以上の子に会える気もしない」
- ……上手く言えないな。
- つまり二人には警戒心はないってことなんだけど、通じただろうか?
- 「うん、やっぱり美来の言ったとおり……おじさんは信用できる人だね」
- 「そう……かな。でも嬉しいよ、信用してくれるのは」
- 小夜子がホームのベンチから立ち上がった。
- 「お金が必要です。私とエッチ……してください」
- ……回りくどい誘い文句も小夜子ならではか。理由をちゃんと説明したかったんだろうな。やっぱり自分は本意ではないと示したかったみたいだ。
- なんでもいい、俺は小夜子を抱きたい。無論、速攻オッケーした。
- ◆◆
- 昼日中の出入りの激しい駅の、トイレにやってきた。
- ここは駅の奥にあって、あまり利用されていないみたいだけど……トイレでするなんて、おじさんワクワクするじゃないか。
- しかも、ここでしようと誘ったのは小夜子のほうからだ。
- そんな背徳感溢れる場所で……女子校生の小夜子と昼間からセックスする……。
- 興奮しないわけがない。しかもここは男子トイレだ。人がいなくなるのを見計らって素速く個室に侵入する。
- 「本当にここでするの?」
- 「う、うん……ここがいい。おじさんとのエッチでたくさん興奮したいから」
- ぞわっと欲望の塊が背中を駆け抜けた。
- 心臓が高鳴り、下半身が焼けるように熱くなってきた。
- 「いいことを思いついたよ、小夜ちゃんが今までしたことないことをしよう」
- 「……ど、どんなこと?」
- 「オナニーだよ」
- 「お、おな……!?」
- 「駅の男子トイレで、小夜ちゃんのオナニーを見せて」
- 「そんな、したこと、ない……!」
- 「じゃあ、やり方を教えてあげるから」
- はっきりとわかるくらい、小夜ちゃんの顔が真っ赤になっている。
- けれど、断言できるけれど、嫌がっていない。むしろ、羞恥心よりも好奇心のほうが勝っている顔だ。
- 「で、でも……」
- 「大丈夫。なるべく大きな声出さないようにね。さあ脚を広げて」
- 「ん……」
- 小夜子は嫌がらず便器の上に跨がると素直に脚を広げた。
- 「したことあるだろう?」
- 「す、少しだけ」
- 「じゃあ少しだけやったときのことを思い出して……自分のアソコを触ってごらん」
- 小夜子は小さく頷くと、両手を薄い下着の中に入れた。
- そうして片手で大陰唇を広げると、もう片方の手でスリットを擦り始めた。
- 「あっ……んっ……やあぁっ、これ、恥ずかしい……」
- 「いいよ小夜ちゃん、続けて」
- 「そんな……んんっ……」
- 「自分で気持ちいいところ、わかる……?」
- 「う、うんっ……わかる……この辺が、気持ちいいよ、おじさん……」
- 遠慮がちに双丘をマッサージするように手のひらを動かし、ときどき人差し指でスリットを撫でる。くちゅ、と水音が響いた。
- 「はぁ、あぁ……んっ……あくっ……んんっ……はぁ……」
- 「いやらしい音がしたね。誰かに見られてると余計興奮して、もう濡れ濡れなのかな」
- 「そ、そんなんじゃ……ん……あ……」
- 「開いて見せてよ」
- 「おじさんのえっちぃ」
- 指先で双丘をピラッとめくるとそこはもう赤く熟して蕩けていた。
- 愛液が糸を引いて小夜子の指に絡まる。
- 「うわ……すごい濡れてるよ。自分で触ってもこんなに感じるんだね」
- 「おじさんが見てるからぁ……あ、だめ、そんなに近づいて見ないで」
- 「いい匂いがするよ。甘酸っぱい匂いだ」
- 「や、だめ……おじさんの息がかかるよぉ」
- 「可愛いなぁ小夜ちゃんは。ほらおじさん、見ていてあげるからこの丸くぷくんと膨らんだクリトリスを触ってご覧よ」
- 「は、はい……」
- とろんとした声で返事をした小夜子は素直にクリトリス付近を指で捏ね始めた。
- 「はぁ……! あぁんっ……! ここ気持ち、いい……クリトリス……あぁ」
- ネチョネチョと指先で突つつくようにして触ると、小夜子の身体が可愛く痙攣をする。
- 「いつもここ触って一人でしてるんだろう?」
- 「い、いつもなんて、して……ない……あ、はぁああ気持ちいい……」
- 器用に動かして、おまんこの割れ目やクリトリスを、それぞれに弄り倒す。
- 小夜子の綺麗な指が、今は淫らな動物のように見えた。
- [image file=../image/i147.jpg]
- 「いいのっ……オナニー、いいっ……! おじさんに見られるオナニー、いいっ……!」
- 「小夜ちゃんは、すっかりエッチな子になったなぁ」
- 「そんなの、おじさんのせいだもんっ……! おじさんが、私に、エッチなことを、いっぱいする、からぁ……!」
- 確かにその通り。美来も小夜子も俺が今まで想像もしていなかったいやらしいことをさせたくなる。そして、二人ともその通りに動いてくれる。
- 俺自身、こんな嗜好があったなんて知らなかったと、驚いているのだ。
- きっと二人があまりにも可愛くて自分の性欲に素直だからだろうな。
- 「この間のエッチしたことも覚えてるんだ?」
- 「お、覚えてるよ。忘れられなくて、身体がうずいて……学校を抜け出して、おじさんに会いに来たんだもん」
- 「そうか。俺も小夜ちゃんに会いたくて会社抜けてきたよ」
- 「うん、うれし……はぁああ、だめ、おじさんもうイキそう! オナニーでイキそうなの!」
- 「いいよ、じゃあイクところ、おじさんに見せて」
- 「う、うん、見ててね。私が、小夜が、オナニーでイクところ、見て!」
- 小夜子はそう言うと、小刻みにクリトリスを弄り始めた。
- ビクビクと身体が揺れ、目を瞑つむる。
- 「あんっ、んっ……はっ、あっ……! あっ、ああっ、ああああぁっ……………………!」
- 両脚を震わせながら、小夜子は絶頂を迎えた。
- 「はぁ……はぁ……おじさんに見られながらイッちゃった」
- 「可愛かったよ小夜ちゃん。じゃ、イッたばかりのおまんこにおじさんのちんちんを入れてあげるね。立てる?」
- 「うん。大丈夫……」
- 「じゃあ、立ってお尻をこっちへ向けて……」
- 小夜子はとろんとした表情のまま、素直に立ち上がって、お尻をこちらへ向けた。
- 小夜子のおまんこはもう十分なほど濡れそぼっていたので、すんなり入りそうだ。
- 俺は、可愛いオナニーを見せられて、すっかり漲みなぎっている肉棒をあてがった。
- 「あっ、やっ、ああぁぁぁぁ……っ!」
- 「うわっ、いきなり、締まる!」
- 膣内が震えてペニスをぎゅうぎゅうと締め上げる。まるで絶頂したときみたいだ。
- 「もしかして、小夜ちゃん、イッちゃった……!?」
- 「はっはひっ! おじさんのおちんちん、入れられた瞬間、イッちゃったあ……!」
- オナニーでイッた直後だからか。小夜子の膣内はギュウギュウと締め付けを止めない。
- これで動いたらものすごく気持ちが良さそうだ。
- [image file=../image/i150-151.jpg]
- 小夜子の敏感になっている肉襞をえぐるようにして突き動いた。
- 「あっあっああっ! はぁっ! お、っきな声、出ちゃ……ああっあん、あっん!」
- 「だめだよ小夜ちゃん、声は小さくね」
- 「そ、んなの、無理……あんああはぁっん! いいっああ、またイクイク!」
- その時、トイレのドアが開いて、誰かが入ってきた。思わず動きが緩くなる。
- 「小夜ちゃん、人が来た。だから静かに……」
- 小夜子はわかっていないのか、気持ちよい快感のほうが勝ったみたいだ。
- 人が個室の向こうにいるにも関わらず自ら腰をユルユルと動かしている。
- その動きが焦らされているみたいで俺も気持ちがいい。
- 「さ、小夜ちゃん、だめだよ」
- 「はぁ、あ、ああんっんっ」
- 外にいる人にバレたらきっともう二度と小夜子には会えなくなるだろう。
- でも、バレるかもしれないという状況が余計に興奮させ切なくさせる。
- 「ん、ひ……おじさんの、また、大きくなった……あぁ」
- 「ご、ごめん」
- 「や、やだ、突いて、小夜の中、思い切り突いて……」
- 「もう少し待って」
- 入ってきた人はやがて用が終わったのか水の流す音が聞こえた。続いて手洗いとトイレのドアを開ける音。
- トイレの中に自分たち以外の人の気配はなくなった。
- 「もう大丈夫だよ、小夜ちゃん……」
- 「あぁ……! 早く、早くおちんちんで、おまんこ突いて、おじさぁんっ!」
- 俺は小夜子の華奢な腰をつかむと、存分に中をほじくり返した。
- 「はあああ! あぁん! あん、あん!」
- 小夜子が背中を仰け反らせて悶える。何とも言えない嗜虐しぎゃく心しんが俺を支配する。
- 「小夜ちゃんは変態だね。人がいるのに、自分で腰振っておまんこぐちょぐちょにして」
- 「ごめんなさい、おじさんのおちんちんが気持ちよくて……ああ、いい、中いっぱいかき混ぜて……またイキそう……!」
- 「いいよ、いくらでも」
- 全力のピストン運動で、後ろから小夜子を突く。波打つように尻の肉が揺れて、卑猥な光景に欲望がますます刺激された。
- 「あっ、んっ奥にっ、おまんこの、奥に、当たるっ、もう、もうダメ、やああぁ……!」
- きゅうきゅうと肉棒を求めるように膣内が締まる。俺ももう限界だ。
- ラストスパートをかけて全力で腰を振る。
- 「イクううぅぅぅぅ~~~~~~~~~~~………………!!」
- 小夜子の細身の身体が震えて、絶頂の快感を逃がす。
- 俺も大量の精液を、小夜子のおまんこに吐き出した。
- ◆◆
- 小夜子と個室の中で抱き合ったまましばらく放心状態だった後、ハタと我に返った。
- (しまった、今何時だ?)
- 「うわ、まずい!」
- 昼休みが終わってる! 午後から会議だったのに!?
- 「おじさん、行くの?」
- 「い、行くの!」
- 慌てて小夜子を立たせて、自分も身なりを調える。
- て、手は洗わないといけないな。あとは、外に誰もいないことを確認してから小夜子を出さないと……。
- 「ネクタイ曲がってる」
- 「え、ほんと?」
- 「ああ、そうじゃなくて。もう、貸して」
- 小夜子が背伸びして俺のネクタイを綺麗に整えてくれた。
- なんだか、こういうの照れる……散々変態ちっくなセックスをしたというのに。
- 「はい。これでよし」
- 「ありがとう」
- 「ふふ、慌てるあなたも可愛いね」
- おっさん捕まえて可愛いってか。余計照れるよ。
- 「それじゃ、今日は本当にありがとう」
- 「ああ、いやいや待って! これ」
- 俺は上着から財布を取り出して、裸のままのお札を小夜子に握らせた。
- だが小夜子は手のひらを閉じて受け取りを拒否する。
- 「なんで? 看護学校に行くからお金が必要なんだろう?」
- 「そ、そうだけど」
- 「今日はそのために俺を呼んだんだよね?」
- 小夜子は表情を曇らせて俯いた。
- いったいどうしたんだろう? お金が欲しいからセックスしてと言ったのは小夜子なのに?
- 「今回はいい。私のわがままに付き合ってもらったんだから」
- 「なに言ってるんだよ? 俺も会いたくて来たんだよ?」
- 「おじさん、また私と会って欲しいから」
- 「また会うから。いくらでも小夜ちゃんと会うから、だから受け取って。ね?」
- 小夜子にほとんど押しつけるようなかたちで札を渡すと、ようやく受け取ってくれた。
- 「じゃ、行こう!」
- 俺は個室から顔を出し誰もいないことを確かめると、小夜子を庇うようにしてトイレから出た。
- 幸いタイミングがよかったのかトイレの前は誰も通っていなかった。
- 「それじゃ、また!」
- 「う、うん」
- 俺は小夜子に手を振ると会社へと走り出した。
- ◆◆
- そして、当然の如く上司に叱られた。
- 会議に遅れたことはもちろん、最近たるんでるぞとか、ミスが増えてきているぞとか、自分でも若干自覚していることをツラツラ言われ、帰る頃には凹んでいた。
- 「最近、元気な癖に注意力散漫だな」
- 「え、そうですかね?」
- 帰り道、一緒になった先輩に言われる。
- 元気だけど注意力散漫……なんだそれ、思春期の中学生みたいじゃないか。
- 「社内で、最近お前に彼女ができたんじゃないかって、もっぱら噂だけど」
- 「ええっ?」
- 「違うのか? そのせいで仕事のミスが多くなってるんじゃないのか?」
- うう……否定できない。
- もしかして、美来や小夜子と会っているからか?
- 性欲は発散できているので元気だけど、二人のことを考えてるから注意力散漫……。
- そういうことなのか!? うわ、だとしたら相当やばいな。
- そもそも援助交際でこんなにハマるなんて自分でも思ってなかったことだ。
- 仕事に支障が出るほどなのか。それは自覚なかった。
- 彼女じゃないけど、肉体関係はある……しかも二人も。
- ど、どうしよう……。
- 「やっぱりー、心当たりあるって顔だぜ? どんな彼女か今度写真でも見せてくれよ」
- 「や、えーっと。あははは……はぁ」
- 彼女ではない、援助交際の相手だ。
- そんなこと口が裂けても言えないし、ましてや写真なんて見せた日にゃ、絶対通報されかねない。
- 笑って誤魔化すしかないな。
- (ちょっと気を引き締め直そう。仕事に支障が出るなんてよくないよ)
- かといって、二人に会うのを拒否ることはできない。うん。断言するけどできない。
- 断れないよ……あの二人に会いたいって言われたら。
- あの二人と一緒にいたい。急な呼び出しにも応えたい。振り回されたい……って、すっかりハマッてしまったのかな、俺。
- それはやっぱりまずいな……。
- ふと、お金の受け取りを渋る美来と小夜子が頭を過よぎった。
- (そうだよ、これはれっきとしたビジネスだよ)
- お金と身体の繋がりだけで、いつかは終わる関係なんだ。
- だからまだ終わらないウチは二人に会うために仕事をがんばる。
- そうだ、そういうことだよ、うん。
- [image file=../image/i158.jpg]
- 時は過ぎ八月も終わりに近くなっていた。
- 繁忙期も終わりを迎え、くたくたになって帰路についている途中、美来から連絡があった。
- そういえばここ数日間、美来からも小夜子からも連絡はなかった。
- 元気にしていたんだろうか? おかげで仕事には集中できたけど、ストレスと性欲は溜まりきっている。
- いいんだか悪いんだか。
- そんななかでの久しぶりの連絡だ。やっぱり期待してしまうよな。
- 早く帰ってきて、おじさんに会いたいから待ってるよ、とか。
- おじさん、エッチしよ、とか、そういった嬉しい言葉が並んでいるんだろう。
- 「どれどれ? 美来はどんなスケベなことを書いて送ってきたんだ~?」
- ウキウキしながらメールを開く。
- ──だが、そこには。
- 「助けて。駅前にいるから」
- メールにはそれだけがあった。
- ……え? 助けてって、どういうこと?
- 一気に不安が押し寄せて心臓が跳ねる。どういうことなんだろう、これって。短い文をいくら見つめてもわかるわけがない。
- 今さらになって、やっぱり美来たちとの出会いは何か裏があったのかと思ってしまう。
- 援助交際の延長線みたいな感じでずっと付き合ってきたけど、これまでトラブルらしいものは何もなかった。
- こんな緊迫したメールは初めてだ。
- トラブルが起こって、俺に処理させようとしているんだろうか? 俺は美来にまんまと騙されていたっていうことなのか?
- スマホを握りしめる。どうしよう。駅前には交番がある。なにかあればそこに飛び込めばいい。
- 関係を聞かれたら適当に誤魔化して……ああでも、誤魔化せるんだろうか。
- それにもし本当に騙されていたとしたら、これももしかしたら罠で、このメールも罠で。
- 「…………っ」
- 俺の頭の中に、美来と小夜子の笑顔が浮かぶ。
- 可愛く喘ぐ顔と、声と、汗と匂いが交差しては過ぎていく。
- あの、裏表のない娘たちが俺を騙す? 本当に困っていたのだとすれば?
- 「とっとりあえず」
- 正直トラブルは嫌だ。
- だけど、美来をこのまま放っておくのは、もっと嫌だ。
- ◆◆
- なんとか電車に間に合い、最寄り駅まで戻ってきた。
- 美来の姿は見当たらない。それどころか駅前は平和そのものの晩夏の夕暮れだ。
- みんな思い思いに歩いて行きたい場所へと向かっている。
- 「どこだ?」
- 一人汗だくのおっさんがアイドル並みの可愛い女子校生を捜す。
- トラブルに巻きこまれそうな彼女を……もう巻き込まれているかも知れないけれど、無事でいてくれ。
- どうか無事でいてくれ。何もできないけど話は聞くよ、お金も、もう少し要るならなんとかするから無事でいてくれ。
- 「おじさん……!」
- 商店街のほうから美来が駆けてきた。そのまま俺の手を握って走る。
- 話をする間もなく、あてもなく駆け出す。
- やはり、危険な人たちとなにか繋がりがあって、俺との出会いも仕組まれた……必然だったのか。
- でももう、そんなこと言っている場合じゃない。
- 繋がりがあったのなら、俺のことはすでにバレているからだ。
- 今の住所も、もしかしたら実家も、親兄弟のことも調べられているかもしれない。俺が逃げられないように個人情報を探られているはずだ。
- だからもう、一緒に走るしかない。
- ◆◆
- どこをどう走ったのか。気がつけば、駅から離れたホテル街まで来ていた。
- 外だとまた見つかるかも知れないということで、近くのホテルに入る。
- 滑り込むように空き室に入り、息を整える。
- 美来はドアを締めた途端、その場に座り込んでしまった。
- 「はっひ、久しぶりに全力疾走、した」
- 「ご、ごめんね、おじさん」
- 首を振って苦笑いするのが精いっぱいだ。
- 美来を見ると特にケガはしていないようだ。もし傷つけられたりしたら……俺の立場なんてどうでもいい。即刻警察と病院に行こう。
- 「どこか痛むところはない? ケガは?」
- 「ないよ」
- 隠しているふうでもない。本当にケガはないみたいだ。よかった。
- 「それで……なにがあったの?」
- 逃げた理由を聞くのは怖い。俺ももうお終いかもしれない。でも聞かなければ。
- 美来は何かを決意するような眼差しを俺に向けた。
- 「実は、親にバレちゃって」
- 「親に」
- 「そう」
- 「そうか、親……………………は? 親? はあっ!?」
- 「夏休み中、ほとんど家に帰らなくて、小夜ちゃんと会ったりおじさんと会ったりして夜の街ウロウロしてたら、どうも、親が心配して探してたみたいで」
- 「なっえっ? じゃ今逃げたのは……?」
- 「駅前で親に見つかって。それで逃げ回ってたんだー」
- 「……いっ」
- 「ん?」
- 「いやいやいやいや!? えっ!? こ、怖い人たちは? 後ろでなにかしら繋がって」
- 「なにそれ?」
- ほ……本気でキョトンとされてる……!
- ……つ、つまり何もなかった。親に、バレそうになったから逃げた。そんだけ!?
- 「なんだよ、も~~~~」
- その場にヘナヘナとしゃがみ込んでしまう。
- なんだよもお、マジで俺終わったと思ったのに。なんだこれ家帰ってビール飲みたいわマジで。
- 「なんだよって大変なことなんだよ? 見つかったら家に強制送還だし、何やってたのか問いただされるし。おじさんと援交してましたーなんて言えないじゃん!」
- 「そ、それはそうなんだけど」
- いや、うん。そうだよな、大変だ親にバレたら。一大事だよ。
- 当然、俺のこととか、美来との関係を聞かれてしまうだろう。でもって会わせろとか言われて美来から連絡が来て。
- 俺は美来の家の玄関先かどこかで、土下座して『大事な娘さんに手を出して申し訳ありませんでしたあああ』って絶叫することになるんだ。
- 「うわ、そんなの困る」
- 「でしょ?」
- 「でも見つかったってことは、遅かれ早かれ家には帰らないといけないんだよね?」
- 「うん、わかってる。学校が始まったら当然帰る予定だし……ただ、まだ帰りたくないっていうか」
- 美来は立ち上がって部屋のベッドに腰掛けた。
- 「どうして?」
- 「だって親に、家に帰らなかった理由を聞かれたとき、おじさんとエッチしたいから帰らなかったんだ、なんて言えないじゃん」
- 「美来ちゃん……」
- 俺自身はすごく嬉しい理由だけど……さすがにそのまま親には言えないよな。
- 俺が親なら卒倒してる。
- 「だから、他に理由を探してる最中なんだ」
- つまりもっともらしい言い訳を考えて逃げているということか。
- 「でも、俺と会うのって週一くらいだったよね。他はどうしてたの?」
- 「小夜ちゃんちに行ったり、漫喫だったり、24時間やってるファミレスだったり」
- 「えー」
- 「本当は毎日おじさんに会いたいんだよ? でも仕事の邪魔しちゃいけないもん」
- 美来は俯いて小さな声で言った。
- 「おじさんと会ってから、他の人、ほんとヤだし」
- いつも元気な美来がそんなふうに言うと、胸が苦しくなる。
- 俺も同じだ。援助交際をして、尚且つセックスが好きだという美来は、他の人との行為も考えられるわけで。
- 他の男と最後まで致しているなんて、正直考えたくもない。
- できれば俺だけであってほしい。小夜子にも同じことを思う。
- 「おじさん以外の人と、どこかの部屋とか外とか、絶対ヤだもん。これはね、小夜ちゃんも同意見なんだよ。おじさん以外ヤダって。おじさんとだったら外も大丈夫って」
- 「小夜ちゃんも……」
- 照れくさくて言葉が続かない。こんな俺のことをそこまで思っていてくれたなんて。
- そういえば二人とも外で行為をすることが多かったな。
- 特に美来は。
- 「外ですると興奮するの?」
- 美来が笑った。
- 「おじさんと外でやったらめちゃくちゃ興奮するけど、違うよ。外ですると、はい、これで終わりね、バイバーイってできるから」
- 「……んん?」
- 「こういうのって、初めて会う人が多いから、少しでも後腐れないようにしたいの。外だと、本当にやって終わりだけど、家とか、どこかの部屋に入ると、知りたくないことまで知ってしまうでしょ」
- 「ああ……」
- そうか、一回限りの相手のこと知っても仕方がないんだ。
- 親しくなる必要も感情も要らないんだな。
- 「そういうのはあたし、面倒だから、外なんだー」
- 「そうだったんだ」
- 「あと、知らない人と二人っきりで密室とか、怖すぎるよ」
- 「おお……そういう危機感はちゃんと持ってるんだね」
- 「ムーッ、持ってるよ! 小夜ちゃんに最初これだけは守ってって約束させたもん。絶対一人で男の人と密室に入らないこと……って」
- 「そか、ごめん。バカにしたんじゃなくて、きちんと身を守ろうということがわかっててちょっと感心したよ」
- 美来は微笑むと、俺にしがみついてきた。反射的に俺も抱きしめてしまう。
- 美来の頭をそっと撫でる。
- 「俺の家には来たけど……」
- 「おじさん、怖い人じゃないから」
- 「この密室にも入っちゃったし」
- 「ん~~~~~、もう!」
- 身体を起こして、正面に俺を見据える。美来が真顔だ。
- 「あたし、おじさんのこと、好きになっちゃったみたいなの」
- 「え……」
- 「おじさんはどうなのかわからないけど、あたしは好き。大好き」
- 真っ直ぐな瞳で言われる。
- これは……どう答えればいいんだろう?
- 現実問題を考えたときにどうしても年齢を考えてしまう。今まで散々行為をしてきた癖に、だ。
- だけど……。
- 「えへへ、こんな気持ち初めてだよ? 本当だよ?」
- 出会い系サイトで知り合っただけで一夜限りの関係のはずだった。
- お金を払うことで罪悪感から逃げていた。ビジネスだと思い込んで、彼女たちと関係を続けた。
- そこに恋愛感情や責任は……。
- 「おじさん、無理に答えなくていいよ。だから、エッチ、しよ」
- 「美来ちゃん……」
- ◆◆
- 部屋の照明を落とすと全体が淡いピンク色になった。
- 今気がついたけど、この部屋はロリータをイメージしているのかな。やたら少女趣味ちっくな色や小物が飾られている。
- なんだかな、今の俺の心情を煽っているのかな。
- 年の離れた若い女の子とセックスをする俺の……。
- だがそんな気持ちとは裏腹に、もうすっかり美来の誘惑に抗えない俺がいる。
- 「えへへ~。美来ちゃんのパイズリだよ~」
- 「これは……! 凄くいい……」
- 「よかった。い~っぱい、気持ち良くしてあげるからね、おじさん♪」
- そして、美来は自慢のおっぱいで肉棒をむぎゅっと押しつぶした。
- 強烈な圧迫感が押し寄せて、すべすべの肌が亀頭に擦れる。
- 「ふふ、おじさんのおちんちん、ピクピクしてる。可愛い」
- 楽しそうに美来はパイズリをしてくれるけれど、これはなかなか凶悪だ。
- 見た目の時点で、柔らかなおっぱいがこれほど潰れているところを間近で見られるなんて興奮する。
- 「これは……ずるい……!」
- 「どうしたの、おじさん?」
- 「とにかく、凄く気持ちいいってことを、言いたかったんだ」
- 「そんなに感じてくれるなんて、嬉しいな。雑誌で、ちゃんと勉強してきてよかった」
- 「勉強……したんだ?」
- 「うん。おじさんのために、だよ?」
- 柔らかな胸を擦りつける力がさらに強くなり、快感が増した。
- 「擦れると、おっぱい、くすぐったい」
- 「美来ちゃんも気持ちいい?」
- [image file=../image/i170-171.jpg]
- 「うん」
- 勃起した乳首が雁首を擦る。
- 「ああ、おじさんの先っぽからエッチなお汁が出てきた。舐めてあげるね」
- そう言って小さな舌先を出してチロチロと亀頭を舐め出す。くすぐったいようなムズムズとした快感が背中を登ってくる。
- おっぱいに挟まれ揉まれながら舐めてくれる。これはいい……!
- 「んふ、んん、ちゅぷちゅぷ、れろっ……感じてるおじさん、可愛い……」
- 「あんまり見ないで」
- 「だーめ、見ちゃうもんね。ほら、お口いっぱいに咥えるよ?」
- ぬるんと滑った感触が陰茎全体に行き渡る。さらに口をすぼめて上下に顎を動かしてく。
- 乳房で擦るのも忘れない。
- 「ううっ」
- 気持ちよくて呻うめいてしまう。美来は忙せわしなく舌を動かし亀頭を吸い上げる。
- 「はあっ……おじさんのおちんちん、おいしいね……ちゅぷちゅぶ……」
- 「気持ちいいよ、美来ちゃん」
- 「やったぁ♪」
- 尿道口を舐めながらもしっかりとパイズリは続けていて、亀頭のカリ首を何度も何度も擦り上げる。
- このまま続いたら美来の口の中でイッてしまうな。
- 舌がより速く動き、尿道口から裏筋、カリ首までを丁寧に、ねっとりと愛撫する。
- 亀頭に吸いついて、ちゅっちゅと、ついばむように刺激を与えていた。
- 「美来ちゃん、刺激、強いよ、それ……!」
- 「いつもはおじさんが気持ちよくしてくれるから、お礼だよ……」
- 美来はいっそう強く口を上下させて肉茎を吸い込んだ。
- 「うっあ」
- 危うく射精しそうになるのをなんとか堪える。
- 美来は唇を放して熱っぽい視線をくれた。
- 「おじさん。あたし……おちんちんが欲しくなっちゃった……」
- 「そうだね……俺も、もう入れたいよ……」
- 「じゃあ、入れて……あたしのおまんこに……」
- 美来は俺に跨がると、自ら腰を落とし始めた。
- 「はっ、あああっ……!」
- ぬるりと亀頭の先が、美来のおまんこに入っていく。
- 「んんっ……! 入って、くるっ……! おちんちん、入る、よっ……!」
- 散々、パイズリで刺激されてるから、ペニスが敏感になっている。ゆっくり挿入しているはずなのに、強烈な快感が伝わってきた。
- 美来が喘ぎながらさらに腰を落とす。ずぶぷっと肉棒が膣内に飲み込まれた。
- 「はぁああ……!」
- やがて根本まで美来の中に埋没された。そのまま、ゆっくりと腰を上げて上下に動かし始める。
- 「んっ、はっ、あああぁ……んっ……! はぁんっ……!」
- ぎこちないながらも、しっかりと腰を振り刺激を与えてくれる。美来は大きな乳房を揺らせて腰をくねらせる。
- 埋没された肉茎が、美来が上下に動くたびに愛液を絡ませて見える。
- これは絶景だな。
- 「はぁんっ……! んんっ、あふっ……!」
- 「すごいよ、美来ちゃん。繋がってるところがはっきり見えるよ」
- 「あ、あたしのおまんこにおじさんのおちんちん入ってるの、見える?」
- 「丸見えだ。美来のやらしいおまんこも」
- 「はああ、ああ、いつもこんなふうにおじさんと繋がってるんだね。ああぁっ気持ちいい、騎乗位いいよっ……!」
- 愛液が次々と溢れてきて、じゅぷじゅぷとみだらな音を響かせる。
- いつの間にか二人の腰の動きが連動していた。
- 「ああんっ、んふっ……! んんっ、はぁっ……! ああっ」
- 切なげな表情で、美来はひたすらに腰を振る。刺激が腰から全身へ駆け巡り、全身が焼けるように熱かった。
- 下から腰を突き上げるようにして動いてみる。
- 「はあああぁんっ!! お、奥に……子宮の壁に、刺さったぁ……!」
- 「痛くなかった……?」
- 「全然! 凄い刺激が来て、電気びりびりって感じで、凄かった! ああ、いい、気持ちいいよ」
- [image file=../image/i175.jpg]
- 美来の動きに合わせて、下から何度も何度も突き上げる。腰と腰がぶつかって、ぱんぱんと淫らな音が響いていた。
- 「やっ、あっ……! 激し、だめっ……! あたし、イッちゃいそおうっ……!」
- 「イッていいよ、美来ちゃん……!」
- 力を込めて勢いよく美来の身体を突き上げる。
- 「やだ、これ、凄いいいっ……! いいのっ、あふっ……! ほんとに、だめっ、イクの、イク、イクイク………………!!」
- 美来のヴァギナが締まり、身体がブルブルと震えて背中が仰け反った。
- 「かはっ! はぁー……はぁー……はぁあああぁぁ……」
- 「イッちゃったね……」
- 「はー、はぁー、ああ、す、すごかった……はぁあああ」
- 「美来ちゃんはちょっと休んでて……」
- 「おじさんはどうするのぉ……?」
- 「ゆっくり動いてるから」
- 俺は美来の太ももをしっかりと握って、波に揺られる小舟のようにゆっくりと動き始めた。痺れにも似た心地良さが腰にじんわりと広がる。
- 激しく突いて射精してもいいけど、もう少しだけ美来の中を味わいたい。
- 「あっ、これ……んんっ……まったりしてて……気持ちいいぃ……ああぁ……」
- ぐりぐりと膣内をこね回すように腰を左右にずり動かす。美来は少し腰を浮かせたままで、肉棒の為すがままにされていた。
- 「はぁ……んんっ……あぁ……おじさん、こんなの堪らないよ。また突いて欲しいよ」
- 「そう? じゃあまた下から突こうか」
- 「うんっ。あたしのおまんこ……いっぱい突いて、めちゃくちゃにしてぇ……!」
- 言われると同時に、強引に下から突き上げた。
- 「あああん! ああぁぁぁぁ………………!」
- 今度は自分の性欲のままに腰を打ち付けていく。美来の熱い洞をえぐるようにもっと擦れるように奥へ、奥へと突き立てていく。
- 「ふあああん! あんあんあああん!」
- 美来の身体が壊れた人形のように揺れ動く。
- 「だめっ、これっ、やぁんっ……! 激しすぎて、あたしが、動けないよおっ……!」
- そんなことを言いながらも、しっかり竿を締め付けてくる。
- 「美来ちゃんは動かなくていいよ。俺が下から突いてあげるから」
- 「ああああっ! おまんこが、壊れちゃうううっ……!」
- [image file=../image/i178.jpg]
- いやいやと首を振る彼女を、構わず何度も突き上げる。俺のペニスもはち切れんばかりに膨れあがり今にも爆発しそうだ。
- 「ああ、だめ……! おしっこみたいいん、エッチなお汁が垂れちゃうううっ……!」
- 結合部分から愛液が噴水みたいに飛び出してきた。これはいわゆる潮吹きとかいうやつだろうか?
- 「おおすごい、美来ちゃん潮吹いたよ」
- 「や、やだぁ! あああ、すごいの出てるうう!」
- 自分でも興奮して感じたのか、洞がいっそうきつく締まった。堪らなくなってくる。
- 「もう出すよ」
- 「うん! いつでも、おじさんと一緒にいる気分になれるくらい、いっぱい精子、ちょーだいいいっ……!」
- 「中に出してあげる」
- 射精へ向けて、力を振り絞り、美来の身体へ無骨な腰をぶつける。ぱんぱんと肉の音が、彼女の可愛い喘ぎ声に混じっていた。
- 「あああっ……! イクッ、あたし、またイッちゃううよおおおっ……!」
- がくがくと痙攣する美来の膣内へ大量の精液を勢いよく吐き出した。膣内が精液を絞り取るかのように締め上げて、引きちぎられるかと思うほどだ。
- 「んんっ……! 精子、動いてりゅううぅっ! あうっ、んんっ……!」
- 最後に腰をひと突きして、ようやく射精は止まる。
- 美来は大きく息を吐いて虚脱した。
- ◆◆
- シャワーを浴びた後、美来が持っていたカバンから封筒を取り出した。
- 「よいしょっと。これで全部かな?」
- 中身をベッドの上に広げる。それは何枚かの万札だった。
- 「おじさんと出会ってからもらった、援助交際費」
- 「そうなのか? なんか多いね。まるで使ってないみたいだ」
- 「うん、使ってない。最初からまだ一度も」
- 「え、なんで? これは、気持ちのいいエッチをさせてくれた正当な支払いだから、遠慮なく使っていいんだよ?」
- 美来は苦笑いをした。
- 「ん~っとね。おじさんが悪い人ならすぐに使おうと思ったんだけど、そうじゃなくて、すごく優しくて、ちゃんとあたしや小夜ちゃんのこと労いたわってくれたり……」
- ひと呼吸して続ける。
- 「心配してくれて常に安全な距離感を保ってくれて、なのにあたしたちのワガママたくさん聞いてくれたでしょ?」
- 「そう……だったかな?」
- というか、当たり前のことだ。どういう理由があるにせよ、うら若き乙女が身を売るのだ。並大抵の気持ちでは無理だ。
- ……まぁ美来みたいに、エッチが好きだからという特異なタイプもいるんだけど。そこは、やはりビジネスとしてこちらも対応するのが当然だろうと思う。
- 干渉はしたくないけど、心配はする。お金は払う。
- こういうことは初めてで手探りだけど、人と人との関係を気持ちよく確立しただけだ。
- と、思っていたんだけど……。
- まぁお金を払うのは別の理由もあるからで。
- 「だから、もしかしておじさんと離れるときがきたり、おじさんのこと本気になっちゃったら、返そうと思ったんだ」
- 「美来ちゃん……」
- 「だから、はい」
- 「ちょ、ちょっとまって。気持ちは嬉しいけど、これはなんていうか……変な話、男のメンツというか……免罪符というか……」
- 「メンツ? 免罪符?」
- 今さらだ。何を言ってもただの言い訳にしか過ぎない。俺が美来の気持ちにきちんと答えてやらないのも、いい加減やめないといけない。
- 美来は俺にまっすぐ気持ちを打ち明け、伝えてくれた。
- 俺も大人として、一人の男として美来のことを考えなくちゃ。
- 「正直に話すよ。お金を払うことで、なんていうか。罪悪感から逃れてきたんだよ」
- 美来は小首を傾げた。
- 「こんな若くて可愛い子に手を出すんだから、それなりのリスクは背負わないと、なんだか怖くてね。バチが当たりそうで」
- 「なにそれ? ふふふ」
- 「危険なリスクは嫌だけど、お金を払ってそれを避けられるならそうするよ。それと、お金を払うことで、行きずりの女性としたことを……自分が後悔しないように」
- こうして話すと、本当に男って身勝手でずるいよな。男のメンツを保ちたいだけなんだ。危険から目を逸らし、お金を払ったんだから、という優越感に浸りたいだけなんだ。
- トラブルも避けることができる……と。
- 「関係を割り切れるように……ごめん」
- 「それって、あたしとおんなじだったんだね」
- 「へ?」
- 「あたしが外でしかエッチやらない理由」
- 「……ああ、そうだね。同じかも」
- 美来もわかっているのだ。この行為がどれだけ危険で背徳的で、罪悪感に苛まされるかを。だからビジネスとして割り切っていた。
- お金をもらうこと、使うことで割り切ろうとしていた。外で行為をすることで、その場限りだよと、後腐れないようにしていた。
- 「うん、やっぱりおじさんでよかった」
- 「怒らないのかい?」
- 「どうして? 小夜ちゃんはちょっと違うけど、あたしは身勝手な性欲をビジネスとして満たしたかっただけだよ? おじさんもでしょ?」
- 「そうだね」
- 「今は、ちょーっと事情が変わっちゃったけどネ。えへへ」
- それは美来が俺のことを好きになったかもと言ったことか。
- 今までの気持ちを素直に美来に話をしたら、肩の力が抜けたというか……何に怯えていたんだろうとバカバカしくなってきた。
- 俺にもちゃんとあったじゃないか、恋愛感情が。
- 美来と小夜子のことが好きだという感情が。
- 「覚悟がなかったのは俺だったな……」
- 「え?」
- 「好きだよ、俺も」
- 「…………本当?」
- 「ああ」
- 好きじゃなかったら、助けての連絡をもらった時点で見放している。恐ろしくなってどこかに逃げている。
- でもそんなことはできなかった。美来を助けたかった。自分がどうなっても……。
- 「好きだよ、美来ちゃん」
- 「おじさん……」
- 抱きついてきた美来をそのまま優しく抱きしめる。
- 覚悟がなくて逃げてばかりはもうやめだ。俺も腹をくくろう。
- ベッドの上に並んだお金を見る。
- 「でも……このお金は受け取って欲しいな」
- 俺のただの満足でも何かの代価でもなんでもいいけど、いったんはあげた物だ。
- 返してもらうのはやはり納得がいかない。
- できれば、何も考えずに贅沢に遣って欲しいな。
- 「う~~~~ん……ああ、じゃあ」
- 「うん」
- 「あたしの中がきちんと整頓されて、親に聞かれてもまともに答えられるようになるまで、ここにいたい」
- 「へ? ここ? ラブホに?」
- 「そう。夏休みの宿題もまだ残ってるし、一人になって今後どうしたいのかじっくり考えたい。そのためにここにいて、お金はラブホの滞在費に使う。どうかな」
- 思わず苦笑してしまった。よくそんなアイデアが思いつくなぁ。
- 美来の頭を撫でる。途端、猫みたいに甘えてきた。
- 「わかった。美来ちゃんの答えが整うまで、ここにいなよ。でも一人でってことは……俺に会わないってことなのかな」
- 「うん。会うと絶対エッチして、どうでもよくなっちゃうからダメなんだと思う。真面目におじさんと付き合いたいから真面目に考えさせて」
- 「わかったよ」
- しばらく会えないのは寂しいけど、俺もきちんと考えなくちゃいけない。今後どうするのか、美来と小夜子とどうすれば揃って……小夜子とはまだ会っていないからわからないけど、とにかく俺も答えを出そう。
- 美来も小夜子も傷つけないような答えを。
- ◆◆
- それからしばらく経った。俺は今充実している。
- 仕事も捗って、ほぼ定時帰宅だ。何か目標があると前向きにがんばれるものだと痛感している。
- 美来からはときどき連絡が来る。元気にしていて、ラブホに引きこもり、残りの夏休みを過ごしているようだ。
- もう明日には夏休みは終わってしまう。親に何といって家に帰らなかった理由を話すんだろう。理解してもらえるといいんだが。
- そして今日、小夜子から連絡があった。短いメールで『折り入って話がしたいから会って欲しい』とあった。待ち合わせ場所は俺の部屋がある最寄り駅前。
- 思えば二人と出会ったのもこの駅だった。あの頃は何もかもが初めてで、怖いのと興味本位がせめぎ合いながら、ビクビクして二人に会ったんだっけ。
- 今じゃ笑い話だな。
- でも……美来のことはとりあえず一段落だが、小夜子はまだだ。
- なんだか胸騒ぎがする。それは自分にとって嫌な結果になるのではないかという胸騒ぎだ。
- 美来との関係がうまく行きすぎたというのもある。俺は小夜子とも離れる気はないけど、もしかすると二人同時に過ごすなんて贅沢なことで、あり得ないことなのかも知れない。
- 小夜子のあの真面目な性格を考えたら、やはり年の離れた男と付き合うのは無理なんじゃないだろうか。
- 「会う前から弱気になってしまうな」
- 俺が不安そうな顔をしていたら小夜子はもっと不安になるかもしれない。
- 改まった話みたいだけど、なんとか元気よく振る舞おう。
- 定時に仕事が終わり、まだ日差しが照りつける最寄り駅に戻ってきた。
- 小夜子は駅前広場のベンチに座っていた。久しぶりに見るけど相変わらず可愛いな。
- でもなんとなくだけど、寂しそうな表情をしている。もしかして、全く別のことで俺に相談でもあるのか。
- だとして、俺で解決できればいいんだけど。
- 小夜子は俺を見つけると、すぐに駆け寄ってきた。
- 「ごめんなさい、急に」
- 「ううん、もう会社終わったから大丈夫だよ。夕飯食べた? どっか入ろうか」
- 小夜子は首を振った。
- 「お金がもったいないからここでいい」
- 「そうか、じゃあここで」
- 人通りが多いけど、ここで話してもいいような内容なのかな? とりあえず、小夜子が座っていたベンチに座り直した。
- 「手短に言うね」
- 「うん」
- 小夜子はこく、とノドを鳴らすとやがて決心したように俺に言った。
- 「あなたとは…………もう、会いません」
- 「…………………へっ!?」
- 駅前の喧騒で聞こえにくかったな。今、小夜子は怖いことを言った気がしたんだけど……な、なんて言ったのかな?
- 「な、なんて?」
- 「もうこれっきりにします。今日はお礼を言いに来ました」
- 小夜子は迷いなく潔く言い切った。
- え……どういうこと?? 俺がついていけなくて狼狽うろたえてしまう。
- 「え、え? ちょっと待ってちょっと待って。え? どういうこと?」
- 「会えないです」
- 「う、うん、えっと……」
- まさか、胸騒ぎが的中か? 何でそんなことを急に?
- 小夜子が悲しげに目を伏せる。いったい何があったんだ? 美来のように家に帰らなくて親が探していたということが、小夜子の身にも起こったんだろうか?
- いや、もしかするともっと大変なことがあったのか? まさか俺と性的関係を持ったことが親にバレたとか……!? それでもう外には出させてもらえないとかなんとか。
- 俺のことはもう警察に伝えてあるとか。
- ちょ、ちょっとまて、落ち着こう俺。
- ここで俺があれこれ考えても仕方がないよ。どれが答えかなんてわからないじゃないか。 なんとか理由を教えてもらえないだろうか。小夜子の顔色を窺いながら訊ねてみる。
- 「その……できれば理由を、教えてくれないかな?」
- なんとか冷静に、静かに伝えることができたけど、小夜子は黙って俯いたままだ。
- 無理……か。小夜子を追い詰めるようなことはしたくない。
- 言いたくないのなら諦めるしかない。
- 「や、無理強いはしない……うん。言いたくないならそれで。まぁなんていうか、え、援助交際……だしね」
- うん、やはり二人揃ってこの関係が続くなんて、あり得ないよな。
- 頭ではわかっているんだけど、感情がまだついてこない。
- 未練がましい言葉が出てしまう。
- 「いつか、終わりがあるわけで……その。でも、俺としては小夜ちゃんのこと……」
- 「私、あなたのこと、本気になったんです……!」
- …………車の走行音でよく聞き取れなかったけど、え……? 俺の都合良い耳が、今度は小夜子の言葉を嬉しい方向に捉えたぞ。
- 「え、え?」
- 小夜子は顔を上げ俺を真っ直ぐに見つめた。
- 「相手のこと、本気になったら援助交際はできないでしょ? 美来からもそう言われたし、それで。本気になったらもう、会わないほうがいいのかなってそれで」
- 「え、小夜ちゃん……?」
- 「お金の付き合いなんてもう嫌になって、どうしても、気持ちが消せなくて。どうしてもあなたのことばかり考えちゃって。だからもう会えません……!」
- ………………聞き間違いじゃないっぽい。ええっと、つまり。
- 「俺と小夜ちゃんは援助交際の仲だから、本気になったら会えない、これで関係はお終い……ってこと?」
- 小夜子は小さく頷いた。
- そうなのか……って、でもそれって、あれ? 何か変じゃない?
- 「小夜ちゃん、俺のこと、好きになってくれたの?」
- 「うん……」
- なんてことだ。小夜子は俺に対して本気で好きになったから援助交際はできないから会わないと……はあああああ~、よかった。俺はてっきり嫌われたのかと思ったよ。
- 「えーっと、だったらあの、会わないというのは変、じゃないかな……」
- 「え?」
- 小夜子がキョトンとして顔を上げた。うん、真面目な小夜子ならではだな。ここは小夜子を傷つけないように理解を促そう。
- 「俺も小夜ちゃんのこと好きだよ」
- 小夜子が驚いてみるみる顔が真っ赤になった。
- 「できれば、援助交際じゃなくて、普通に出会って、お付き合いしたいなって思うくらい」
- 「え、え?」
- 「だから、べつに会わないっていうんじゃなくて、会ってもいいと思うんだ」
- 「へ、いっいいの? 援助交際なしで、会ってくれるの?」
- 「うん。全然オッケーだよ? でもお金はあったほうがいいんじゃ……」
- 「違うの! もう、そういうことじゃないの!」
- 「あ、はい!」
- しまった、お金への気遣いは後だ。小夜子は顔を赤くしながら再び俯いた。言葉を探しているようだ。
- 「なんか、えっと、ありがとう。こんな俺を好いてくれて」
- 「ううん! なんで!? おじさんすごいよ!?」
- 「うわ、は、はいっ?」
- 恐縮してその場に正座しそうになる。
- 「すっごくちゃんとしてるし、優しいし、気遣いしてくれるし、心配も……! 好きにならないほうが変だよ!」
- 「小夜ちゃん……あ、ありがと」
- こ、声が大きいよ、道行く人がみんな見てるよ。
- 「ほんとなんだから! だから悩んだんだから!」
- 「うんうん、よしよし」
- 頭を撫でると、俺の袖をキュッと握ってきた。
- 「よかった……あなたに会えなくなるの、本当に悲しかったから……」
- 「俺も、会えないって聞いて心臓が止まると思ったよ」
- そういうことだと、理解した途端、恐ろしいことを言われたのだとつくづく痛感した。小夜子に会えなくなるなんて、そんなこと……。頭では、いつか終わりがある付き合いだと思っていても、感情はもう小夜子に傾いている。
- 会えなくなるって想像しただけで……。
- 「小夜ちゃんに会えなくなるのは……つらいよ」
- すごくつらい。寂しいし、比べるものじゃないけど前の彼女に振られたときよりもダメージが大きい。
- そんなのは、小夜子が俺のことを嫌じゃない限り、ごめんだ。
- できるだけ、一緒にいたい。
- 美来にも言ったけど、お金を払うのは、もちろん援助交際だから、と割り切りたい気持ちもある。
- それと、やはり年端もいかない娘と行為をすることに、後ろめたさや罪悪感があるからだ。
- それをお金を払うことで、ビジネスだと納得させようとしていたのだ。
- でも、彼女のためなら俺はがんばって稼ぐ自信はある。
- 無償で、小夜子のために。
- 「…………ねえ」
- 「ん?」
- 「安心したらおじさんに甘えたくなっちゃった……して?」
- 「いいよ」
- ◆◆
- 行為は俺の部屋ですることにした。
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- 出会ってから初めて俺の部屋に一人で入る小夜子。
- 美来が言っていた『警戒心』はもうないようだ。
- 「座って、おじさん。私がしてあげる……」
- 小夜子はそう言うと下着姿だけになり、俺の股ぐらに身を沈めた。そうして大きな双方の胸で陰茎を挟んだ。
- 「……これは……!」
- 「パイズリ、っていうんだよね?」
- 「そうだけど、どこで憶えたの?」
- 小夜子に限って他の男……なんてことはまずないだろうけど、気になってしまった。
- 「このくらい雑誌に乗ってるよ? これでもえ……エッチなこと勉強してるんだから」
- 「そ、そうなんだ」
- 真面目な小夜子がエッチの勉強……考えただけでもペニスが漲みなぎるのに、小夜子からこんなことをしてくれるなんて。
- 小夜子の柔らかな胸が竿をぎこちなく擦る。すでに感じているのか小夜子の乳首は勃起していて、それがくすぐるように雁首に当たる。気持ちがいい。
- 「ありがとう、小夜ちゃん」
- 「ううん。私のほうこそ。私を受け入れてくれて、たくさん優しくしてくれてありがとう。だから、お礼も兼ねて……」
- 双方の胸でマッサージをするように優しくしごきながら、生温かくて小さな舌先が亀頭の先を這う。
- 「んふっ……んっー……れろ、ちろろっ……れろんっ、んふ……」
- ブラの布地がペニスを逃がさないように包み込む。左右からはふたつの膨らみが強烈な圧迫感を持って、肉棒を挟み込んでいた。
- 「小夜ちゃんのおっぱい、めちゃくちゃ柔らかいね」
- 今まであまり触らなかったけれど、なんていうか、力を込めたら潰れてしまいそうなくらい柔らかだ。
- 「そう、かな? 自分じゃ全然わからない……」
- 「いや、もう凄いよ……うっ……」
- モチモチとした弾力のある胸が肉棒に絡みつくようにして擦りつけられる。美来の胸が弾むような弾力だとすると、小夜子の胸はマシュマロのような柔らかい弾力だ。
- 小夜子の舌はぺろぺろと亀頭を舐め回し、ついには口全体で含んだ。顎をゆっくりと上下させ口の中で舌を絡めていく。
- 「うう……」
- 「ん、ちゅぶ……気持ちいい? おじさん」
- 「ああ、とても気持ちいいよ」
- 「よかった。おじさんのおちんぽ、私のおっぱいに挟まれて、ぴくぴくって動いてるよ?」
- 「うん、小夜ちゃんの胸やお口が気持ちいいから反応してるんだ」
- 小夜子は嬉しくなったのか、吸いつくようにして肉棒にしゃぶりついた。
- その刺激に腰が浮いてしまう。
- 小夜子の唾液たっぷりの舌が裏筋を這って、思わず呻いてしまう。
- 「この辺が敏感なんだ……じゃあ、もっとしてあげるね」
- 口腔内で激しく舌を絡めだし、裏筋も執拗に舐められる。肉棒の根元や玉袋はおっぱいに揉まれ、絶え間ない快感が押し寄せる。
- 「ううっ、凄いっ……!」
- 「ふふっ……おじさん、可愛い……もっと、もぉーっとしてあげる……んんッ」
- 「あ、尿道口も、ヤバイ……!」
- 「あと、おっぱいで、こうして……」
- おっぱいの柔らかな肉がカリ首を何度も擦り、舌は尿道口を刺激する。こんなことをされ続けて、さすがにもうイキそうになってきた。
- パイズリは激しさを増し、それに呼応して、射精感が立ち上ってきた。
- 「んはあ……おじさんの、おちんぽ、どんどん熱く、おっきくなってる……私まで、熱くなってきちゃったぁ……」
- 「だって、もうイキそう、だから……!」
- 「じゃあ、おじさんイッって……目の前で射精するところ、私に見せて……」
- 一瞬躊躇ためらったが、射精感のほうが勝った。
- 小夜子はいっそう激しく肉棒をしゃぶり俺の射精を待ちわびる。
- これはもう無理だ。
- 「出るっ……!」
- 途端、白濁液が飛び出した。小夜子の顔面を直撃する。
- [image file=../image/i199.jpg]
- 「ひゃっ、ああっ、出てるっ、セーエキ、出てる!」
- 「ううううっ……!」
- 「あんっ! また、何回も出てるっ! 射精してるううっ、凄い、私の顔にいっぱいかかってるううっ、ああぁ……!」
- 火山みたいに何度も熱い塊を発射しては、小夜子の可愛い顔を白く汚していく。
- やがて出し切ったのか射精が終わった。
- 小夜子は自分の口元に付着した精液を舐めた。
- 「うん。変な味……」
- 「小夜ちゃん、そんなの舐めちゃだめだよ」
- 「大丈夫、おじさんのだから。ん……すごく汗みたいな匂いがしていやらしい」
- そう言って微笑む。小夜子はもしかすると、俺とセックスをするようになってから随分大人びたんじゃないだろうか。そう思うほどその笑みは妖艶だ。
- 「おじさん、私もおちんぽ欲しいの」
- 「うん、大丈夫だよ。すぐに復活するからね」
- 「おじさんのおちんぽ、欲しい」
- 俺は小夜子を床に横たわらせた。そして今しがたイッたばかりの陰茎を持ち上げ、軽く自分でしごく。
- 小夜子は恥ずかしそうにしながらも股を開いて、シミができたパンツを食い込ませて見せてくれた。
- ピッタリとワレメに張り付ける。勃起したクリトリスが擦れるのか、小さく身じろぎして喘ぐ。その姿を見ただけで俺の肉棒は復活をするのだった。
- 「おじさん、早く」
- 「よし」
- 下着を取り去ると、小夜子のワレメからは透明な愛液があふれ出ていた。ゆっくりと亀頭をあてがい熱い洞へと挿入していく。
- 「はっ……! ああっ、おじさんのが入ってくる! おちんぽ入ってくる!」
- 「パイズリしただけで、こんなに濡れてるなんて、やっぱり小夜ちゃんはエッチな子だよ」
- 「うんっ、おじさんにだけ、エッチな子になるのっ! ああぁ……!」
- そんな可愛いことを言われたら、一気に挿入したくなる。
- けれど、小夜子を焦らしたくて、ゆっくりゆっくりと挿入していった。
- 「やあっ……! もっと、奥まで……早く、入れて、おじさぁんっ……!」
- 「小夜ちゃんのおまんこを、味わいながら入れたいんだ」
- 「そんな……! いつも、いっぱい、味わってるじゃない……!」
- 「それでも全然飽きないんだ。だから、今もじっくり味わってるんだよ」
- [image file=../image/i202-203.jpg]
- 「やぁん、焦らさないで……! おじさぁんっ、早く、おまんこの奥まで、入れて……!」
- 必死で懇願する小夜子が可愛い。
- 焦らしてよかったなと心から思いつつ、ちょっと入れては引き、ちょっと入れては引き……を繰り返した。
- 「やあ! まだ全部入ってないのに、おちんぽ抜かないで、おじさぁん!」
- 「大丈夫、ほら」
- ズズッと半分ほど押し込むと小夜子が歓喜した。
- 「ああっ! 奥に……奥に、おちんぽが、入ったあぁ……! ああああ!」
- 「奥、締まるね……!」
- 小夜子は入り口の締めつけが強く、また奥まで入れると粘膜がペニスに吸いついてくる。
- 残りの肉棒もさらに奥へと押し込んだ。
- 「んはあああああん! 全部入った……!」
- 奥は蕩けるほど熱く侵入してきたペニスを四方から圧搾し始める。
- 気を抜くとすぐにイッてしまいそうだ。
- 「動いて、おじさん。おまんこの奥まで、いっぱい突いて」
- ご所望通りすぐにピストン運動を始める。中をこねくりながら動くと、小夜子は堪らないといった表情で喘いだ。
- 「はっ、あっ……! やぁんっ、んっ……! はっ、あふっ……!」
- リズミカルに動くと、小夜子も合わせるようにして腰をくねらせてきた。
- 美来はただ激しく求めてきては、ほとんど本能のように性欲を晴らしている気がするが、小夜子はじっくりと味わっているかのように見える。相手の全てをこぼさないよう慈しみながら。
- もしかすると小夜子のほうが大人のセックスを要求しているのかもしれないな。
- 「んんっ、あはっ……はぁっあっあっ」
- 「いいよ、小夜ちゃん、めちゃくちゃ、気持ちいいっ……!」
- 「私も、おじさんの、おちんぽで、おまんこ、ぐちゃぐちゃにされて、気持ちいい」
- 「すっかりエッチな言葉にもなれてきたね……!」
- 「おじさんが、何回も言わせるから、だからね」
- 突くたびに小夜子のおっぱいがぷるぷると揺れて、扇情的な光景が眼前に広がっていた。
- 両腕に挟まれて形を変えているのが、またいい。
- さらに力強く腰を動かしていく。小夜子は応えようと必死でついてきた。
- 「んあっ、ああぁっ! 激しいっ……! そんなにしたら……! んんぅっ!」
- 「どうなるの?」
- 「やぁんっ、だめぇっ……! 壊れるっ、おまんこ、壊れるうっ……!」
- 「こういうのも好きでしょ?」
- 「ん、や……いじわる……! あぅはぁっはぁっ!」
- 激しく突いた後、ゆっくりと腰を回して中を味わう。ずぷう、と水音を含んだいやらしい音が小夜子との結合部分から聞こえた。
- 「やだ、やらしい音……!」
- 「いいね、小夜ちゃんの中がすごく濡れてるからだね」
- 「あぅ……うん、濡れすぎかな。おちんぽが中でぬぽぬぽってなってる」
- 「何それ」
- 「なんかね、あう……締め付けても、ぬるんって、滑っちゃう感じ……あ、はぁ、ああう」
- 「ああ、そういうこと。でも、しっかり締め付けられていて滑ってないよ?」
- どう動いても小夜子の熱い肉壁は、しっかりと竿を絡め取って放してくれない感触だ。おかげで少しペースを落とさないとあっという間に射精しそうだ。
- だけどゆっくりなのが焦れったいのか、小夜子は自分で腰を動かしもっと突いてと促してきた。じゃそろそろラストスパートに入ろうかな。
- 「あ、あっあ、また速くなった……あは、あっあっ!」
- 小夜子のヴァギナがまた締まって、竿が圧搾される。ぬるんと抜けるどころか、抜けなくなったらどうしようかという嬉しい不安のほうが先に立つ。
- 「おちんぽっ、すごいっああっいい! はぁ、あっ奥に響くぅ!」
- 小夜子は髪を振り乱して快楽を貪った。腰を打つたびに胸が大きく揺れる。その胸をつかみ乳首を捏こねるとさらに小夜子は嬌声を上げた。
- 「ああぁんっ、だめえぇ……! そこ……だめぇ!」
- 「おっぱいも触られて感じすぎる?」
- 「はひ! か、感じすぎ……ちゃ……ああっやらぁ、おっぱい舐め、ないで……!」
- 「おいしいよ」
- [image file=../image/i207.jpg]
- 乳房を捏ねながら乳首を口に含み転がす。甘酸っぱい小夜子の汗の味が広がる。
- 気持ちよいのか、竿がさらに奥へと引っ張り込まれ、ぐちゃぐちゃと肉で絞られていく。
- 「い、ああん! あん、あっ! イク……イッちゃうよ、おじ、さぁん!」
- 「俺も。気持ちよすぎだよ、小夜ちゃん」
- 「一緒に……!」
- 「ああ、一緒にイくよ」
- 全力で腰を振り、ペニスを何度も最深部へ突き刺す。すると、熱い塊が昇ってきて、射精寸前となった。
- 「おちんぽ、凄ぉいっ、おまんこ、いいいっ……! イク、イクイクイクううっ……!」
- 小夜子の嬌声を聞きながら、俺は二度目の射精をしていた。
- ドクドクと一回目よりも多く、濃い白濁液が小夜子の子宮内に飛び散るのがわかる。
- 「ああっはぁっ、い、いっぱい、いっぱい出てるううううっ……んんんっ……!」
- 小夜子の身体は何度も痙攣して、俺の精液を受け止めていた。
- ◆◆
- 「やっぱりおじさんとのセックス、凄い」
- シャワーを浴びて、小夜子は俺の肩にもたれてそんなことを言った。
- 「小夜ちゃんもね」
- 「う~……私はただおじさんに開発されただけで……」
- 「開発……」
- 小夜子は天然も入ってるのかな。時々いやらしく聞こえる言葉をサラッと言う。
- 「それでね、おじさん」
- 「うん」
- 「夏休みが終わるから、私、いったん実家に戻ることにしたの」
- 「え?」
- 小夜子は兄妹が多いため、実家を出て一人暮らしをしていたんだけど……。
- 「おじさんからもらったお金、全部返すね」
- 「え、なんで?」
- 「だって……おじさんいい人だから。美来と約束したの、おじさんがいい人だったらもらったお金は返そうって」
- 「あ……うん、美来から聞いたよ」
- まったく、この子たちは欲望には素直なのに、こういうところはきっちりしているというか、変に気遣いをするというか……。
- 「そういえば美来に連絡をしても繋がらないの。おじさん、何か知ってる?」
- 「ああ、美来ならラブホテルにいるよ」
- 「ええ?」
- 俺は美来に起こったことを説明した。
- 小夜子はこうなる日が来るとわかっていたのか、すぐに納得をした。
- 「そういうことだったんだ……うん、おじさん、私も同じ気持ちだから」
- 「っていうと?」
- 「親にちゃんと説明したい。一人暮らしを始めて大変だったこととか、おじさんのこと」
- 「俺のこと?」
- 小夜子は俺のほうを向いて真っ直ぐに見つめた。
- 「おじさんのこと好きになったから、ちゃんと考えたいの」
- 「小夜ちゃん……」
- 「実家に戻って、少しの間親に甘えさせてもらいながら勉強に励んで、お金はアルバイトしながら自分で貯めます。だから」
- ずいっとお金が入った封筒を俺に差し出した。
- 「来年、受験するのは無理かもだけど、その次の年ならできるかもだし、看護学校の受験は年齢制限ないし」
- どう答えていいのか返答に困った。
- 小夜子や美来の言った言葉は十分理解できる。だけどこれは正当な代価だ。美来が受け取ったように、小夜子も受け取って欲しい。
- だけど、小夜子は美来より頑固だからな……仕方がない。
- 「わかった。じゃあ、これはいったん預かる」
- 「え?」
- 「これは小夜ちゃんのためにあげたのだから、最終的には小夜ちゃんに使って欲しい。でも今、必要ないのであれば、預かっておくよ。小夜ちゃんが再び必要だと思うときまでね」
- 「おじさん……」
- 我ながらいいアイデアだ。小夜子が看護学校を受験して受かったとき、入学費の足しにしてくれればいい。
- 「ありがとう、おじさん」
- 小夜子の頭を撫でる。くすぐったそうに肩をすくめた。
- 「じゃあ、少しの間、きちんと筋を通すまで私もおじさんに会いません」
- 「うん」
- 「寂しいけど……」
- 「よしよし」
- 「美来ががんばってるなら、私もがんばらないと。おじさん、待っていてくれる?」
- 「もちろんだよ。寂しいけど待つよ、ずっと」
- 「うん」
- 小夜子を抱きしめる。俺も美来と小夜子のことをきちんと考えよう。
- 再び会って、一緒にいられるように。
- [image file=../image/i213.jpg]
- 夏の日差しが和らぎ、朝晩に涼しい風が吹くようになった頃。
- 「ボーッとし過ぎ」
- 「すいません……」
- 今日も今日とて仕事で、またしても営業先で凡ミスをしてしまった。といっても、先方が気づいてなかったからよかったけど……。
- 今は会社に戻りつつ、先輩から小言を言われている最中だ。
- 「まったく~、相手が気づいてなかったからよかったけど」
- 「や、でも俺も日時変更になったって聞いたの現場で、なんですけど」
- 「言い訳しなーい」
- 「うう」
- 明らかに先輩の伝達ミスっぽいんだが。まぁいいや。起きてしまったものは仕方がないし、大した問題でもないし。
- 先輩のミスを被るのも後輩の仕事だな。
- 「最近、またボーッとしてるぞ? 夏の勢いはどこに行ったんだよ?」
- 「え、夏、勢いありました?」
- 「あったあった。も、グングンビンビン」
- 「なんすかそれ」
- 「活力みなぎってたってこと」
- 「はぁ……」
- 活力か。確かに、今、ない。
- すっかり高くなった空を見上げる。
- 美来と小夜子の夏休みが終わり、それぞれ実家に戻ってから結構経っていた。
- 連絡はないし、無論会ってもいない。
- 俺の心にぽっかりと穴が空いたのは事実だ。じゃあこちらから連絡をすればいいと思うけど、それはやってはいけないことだ。
- 二人は今本業……学業や家のことで日々がんばっているのだから、そこへ俺が連絡入れるなんてそんな野暮なことはできない。
- 二人の邪魔はしたくない。それでなくても、女子校生相手に、年の離れたおっさんが連絡なんて入れられるわけがない。
- でも、勢いとか、活力とか……覇気がないのはそういうことだ。
- 二人に会っていないから……。
- わかっていたことだけど、やはり寂しいものだな。
- 今思い返してみても夢のような出来事だった。
- SNSで見かけて、おそるおそる声をかけて、初めて二人に会って……そのまま。
- …………う……思い出しただけで股間が疼くな。
- まずいまずい、鎮まれ、鎮まれ……。
- とにかく、今はひたすら二人が落ち着いて、連絡くれることを待っている状態だ。
- (二人ががんばっているんだから、俺もがんばらないといけないのになぁ)
- 「あ、もしかして」
- 「はい?」
- 先輩が振り返った。
- 「彼女と別れた?」
- 「……や、だから最初からいませんて」
- 「そうか、うんうん、誤魔化さなくたっていいぞ。そういうこともあらぁな」
- 「いやだから」
- 「よし、景気づけに今夜呑むぞ」
- 「ええ? いやいやいや」
- 「割り勘な」
- 「なおさら行かないし」
- 「いいからいいから」
- 「なにがいいんですか。行きませんよ、いーかーなーい」
- そんなやりとりをしつつ、会社に戻る。
- 残りの時間、がんばろう……。
- ◆◆
- 「結局ちょっと呑んでしまった」
- 先輩と一緒に居酒屋に行ってしまった。いもしない彼女のことを根掘り葉掘り聞かれ、適当に誤魔化していたけど……。
- でも、やっぱり頭には美来と小夜子のことがずっと浮かんでたな。
- はぁ……あの二人が本当に彼女になってくれたら、この上ない幸せだ……。
- 「二人とも家に帰っちゃったけど、本当はもう会えなかったりして……」
- 会うつもり、なかったりして。
- ……あー、心がどんどん寂しくなる。うっかり美来たちのことを話さないよう、セーブして呑んでたけど、もう少し酔えばよかった……。
- (さ、帰って寝よう。明日も仕事だ)
- 「……ん?」
- スマホのメール着信が鳴った。相手は……。
- 『やっほ~~~~おじさーーーーーん!』
- 「美来からだ!」
- うそだろ。もしかしたらもう会えないかもって思った矢先に!?
- 『おじさん、今どこ? あたしたちは家にいるよー!』
- あたしたち……? 小夜子も一緒なのか!
- そして、家? え、美来の実家ってことか?
- 「あれ? 内容はこれだけだ」
- もしかして……!
- 俺は自分の部屋に向かって走った。
- 「はぁ、はぁ、軽くしか呑んでないとはいえ、走ると結構キツイ……はぁ……」
- 俺の、自分の部屋に戻ってきたぞ。家ってことは多分俺の部屋だと思うんだけど。
- エレベーターで上階に上がる。この時間がもどかしく感じる。
- ようやく部屋があるフロアに到着。扉が開くと同時に廊下へ飛び出した。
- すると「あ……!」と声が。
- 「小夜ちゃん! 美来ちゃん……!」
- 「おっじさぁああああん!」
- 会いたかった二人の美少女が俺に向かって駆けてきた。
- そして二人ともに抱きつかれる。
- ああ……! 久しぶりの感触と甘い香り……!
- 「会いたかった……!」
- 小夜子が半泣きのような声で言い、美来も何度もおじさんと呼んだ。
- 「美来ちゃん、小夜ちゃん……! 俺も会いたかったよ」
- 二人の懐かしい感触を堪能して、ようやく身体を離す。そして、ここでは人目があるので、部屋に入ってもらうことにした。
- 「おじさんの部屋、荒れてる……」
- 「わ、台所の洗い物、そのままだよ?」
- 二人は部屋にくるなり、なぜか片付けをし始めた。悪いと思いつつも、なんだかこういう光景が久しぶりで嬉しい。
- [image file=../image/i219.jpg]
- 「適当でいいよ」
- 「私は適当はいやなの」
- 小夜子にピシャリと言われて大人しくする。二人の気が済むまで手伝ったり見守ったりしていよう……。
- 「あははは、おじさん、あたしたちと離れてから全然だめじゃん~~~」
- 美来に笑われ、弁解の余地もない。
- 確かに生活は荒れていたかも知れない。朝起きて仕事に行って、帰ってきて寝るだけの毎日だった。気づけばまたつまらない、無趣味なおっさんの一人暮らしに戻っていた。
- 美来は洗濯物をたたみ、小夜子はキッチンの洗い物をしてくれる。
- 二人とも一見元気そうだし、以前と変わらないように見えるけど、実家の問題は解決したんだろうか。
- 「あの、それで、二人は、どんな感じ?」
- 今日、会いに来てくれたってことは、それぞれ落ち着いたってことかな?
- 「料理の腕が鈍ったかも」
- 小夜子が憮然として答えた。
- うん? どういう意味だろう?
- 「実家だと親がほぼ何でもしてくれるから。勉強に集中はできたんだけど、料理しなかった。だから、おじさんに料理作るときに緊張する」
- 「そ、そうなんだ」
- 「あたしは退屈だった~~~」
- 洗濯物をたたみ終えた美来が俺の膝の上に乗った。
- 「退屈だったけど大変だったんだから、おじさん! あれからいろいろ言及されて答えるのに必死だったんだから」
- 「そうか~」
- 洗い物を終えた小夜子もやってくる。
- 「でもおじさんのことは言わなかったんでしょ?」
- 「ううん、言った。彼氏できたって。年齢とか詳細は言ってないけど。小夜ちゃんは?」
- 「…………言った」
- 「なぁんだ、じゃあ一緒じゃん♪」
- 「え、ちょっと待って。俺のこと言ったの?」
- 「うん」
- 二人ともシンクロするように頷いた。
- いや、もしかするとそういうことになるかも知れないと思っていたけど、本当に言っちゃったのか。
- 来るべきときが来ると覚悟しないとな。
- ……あれ? でも、二人の彼氏? どちらかじゃなくて? 二人どちらかと俺が付き合うんじゃなくて?
- そんなこと……可能なのか?
- 「えっと、二人は家にいる間、連絡取ってなかったの?」
- 「取ってたよ」
- 「取ってました。はい、お茶」
- 「あ、ありがと」
- 小夜子はお茶を淹れてくれて、美来は持って来たコンビニ袋からスナック菓子袋を取り出して開けた。
- 「食べよー」
- 「あ、うん。ありがと」
- 「毎日じゃないけど、小夜ちゃんと連絡取り合ってたよ。それでいろいろ相談して、おじさんの所に来たってわけ」
- 美来と小夜子が改まって正座したので、俺もつられて正座だ。
- 「あたしと小夜ちゃんはおじさんのことが好きです」
- 「あ、はい」
- 小夜子が続く。
- 「でも、どっちも譲りません」
- 「だから……せーの! 二人を、おじさんの彼女にして下さい!」
- …………………………。
- 「ええっ!? そ、そんな贅沢、いいの!? 可能なの!?」
- 「いいの! おじさんさえよければだけど、いいの!」
- 小夜子が俺の手を握った。
- 「この国は一夫多妻制ではないけど、もうそんなこと私たちには関係ないから」
- 「は、はい……!」
- そんなこと可能なのか。俺が二人の彼氏だなんて。
- じゃあ、どちらかを選べと言われたら無理な話だ。どちらも俺にとっては大切で離れたくない。だからこういう結論に……。
- 「おじさん、オッケー?」
- 「承諾してくれる?」
- ──俺の返事はもちろん。
- 「もちろんだ! オッケーです!」
- 「やった~~~~~~~!」
- 本当に夢が実現するなんて。俺は美来と小夜子の彼氏になったのだ。
- 「あ、それでね。近い将来は、花嫁さんだよ? 覚えて置いてね」
- 「花嫁衣装……おじさんの好みのドレス、着たい……」
- 「は、花嫁……!!」
- 頭に、二人のウエディングドレス姿が浮かぶ。そして、俺に向かってニッコリ微笑んで手をさしのべている。俺は美来と小夜子の手を取って、幸せの階段を上がっていく。
- 「ああああああ!」
- 「わ、なに?」
- 「幸せすぎる!」
- 思わず力を込めて言ってから、二人が笑った。
- 再び美来が俺の膝の上に座る。
- 「あははは、おじさん、泣いてる」
- 「はい、ティッシュ。そんなに喜んでもらえるなんて」
- 「喜ぶよ! 喜ぶに決まってるよ! こんな嬉しいことはないよ! ありがとう、美来ちゃん、小夜ちゃん!」
- 「えへへへ」
- 「あ、あんまり言わないでよ。こっちまで泣きそうになるじゃない~」
- こんなことがあっていいのだろうか。本当にこれ、宝くじ当たるより嬉しい……!
- 「それでね、とりあえずは学問をしないといけないし」
- 「私は看護学校目指すから」
- 「うんうん、そうだよね、またしばらく会えない……」
- 「週一で会いに来ていい?」
- 美来がニッコリと笑った。
- 「ええっ!? そんなに短くていいの!?」
- 「長いくらいよ、一週間もおじさんに会えないのよ?」
- 小夜子が俺の膝に乗りたそうにする。美来が気づいて片足譲ったりしている。
- おおう……俺の膝に美来と小夜子が乗っている。
- 二人の柔らかいお尻の感触を愉しむ。
- 「土日は絶対会いに来るから! 運動会とか文化祭とかない限り!」
- 「二人で、ね」
- 「い、いいの? 本当に会ってくれるの?」
- 「もちろんだよ、だって……」
- 美来と小夜子が俺にしがみついてきた。
- 「あたしもうガマンできない!」
- 「おじさん、私もガマンできないよ。エッチしよ?」
- 「二人とも……」
- 美来も小夜子もすっかり興奮している様子だ。俺ももうガマンの限界だ。
- 久しぶりに三人で楽しもう。思い切り、会えなかった分を埋めるように……。
- そして、これからも続くのだ。
- 俺たちの関係は。
- ◆◆
- 部屋でしようと思ったけど、さすがに二人相手じゃ声が丸聞こえになってしまう。ということで、ラブホテルへやってきた。
- 「えへへ。なんか楽しいね、こういうところ」
- 「……私は恥ずかしいけど」
- 「これからエッチするんだから、恥ずかしがってる場合じゃないでしょ、小夜ちゃん?」
- 「それは、そう、だけど……恥ずかしいモノは恥ずかしいよ……」
- 「も~。いざ始まったら、めちゃくちゃエッチになるくせに~」
- 「そ、そんなことないっ……! 美来のほうが絶対エッチだよ……!」
- 「どうかな~? えへへ~」
- 「う~……! おじさんはどう思う?」
- 「美来ちゃんも小夜ちゃんも、めちゃくちゃエッチです」
- 「なっ……!」
- 「ほらほら~。あたしたちは、セックスのとき、み~んなエッチになっちゃうんだよ」
- 小夜子が顔を赤くして黙った。
- この沈黙は肯定だな。
- 「じゃあ、時間がもったいないからさ……早くセックスしよ? 小夜ちゃん」
- 「……うん。セックス、する……」
- 「おじさん……ベッドに寝て……。あたしたちがしてあげる……」
- 言われるままベッドに横になると、二人は下着を取って裸になった。
- ああ、久しぶりに見る二人の裸だ。眩しすぎて泣きそうになる。
- この肌に触れたかったんだ。
- 二人を抱きしめる。
- 「あん、おじさん……」
- 「ん、くすぐったい」
- 「本当に戻ってきてくれて、ありがとう」
- 「えー? また泣いちゃうの?」
- 美来のおどけた口調に笑ってしまう。
- 「泣かないけど。ああ、柔らかくて気持ちいい」
- 二人のおっぱいに顔を埋めてモチモチやプルプルとした感触を味わう。
- 「ふふ、おじさん可愛い」
- 「私たちもずっと切なかったんだから……ね、美来」
- 美来は頷くと、いきなり俺の肉棒の上に跨がって腰を落とした。
- 「じゃあ、あたしから入れるね……! んんっ、あっ……! んんんっ……!」
- 「くっ……! だ、大丈夫?」
- 「もう、濡れてるから大丈夫ぅうっあっあうん! おちんちん、入ってくる! ああぁ!」
- 「ふふふっ……もうちょっと入りそうだよ、美来」
- 「ま、まだ全部、入ってないのっ……!?」
- 「うん。まだ半分くらいだよ」
- 「おじさんのおちんちんって、こんなにおっきかった!? 会わないうちに、おちんちんおっきくなったでしょおお!?」
- 「そんな、か、変わったりしないから! 美来ちゃんこそ……処女に戻ったみたいな締まりだよ?」
- 「ほ、本当? うれしっ……ああんはぁああん!」
- 「小夜ちゃん、どうしよおお……! 全部、入る、かなぁ……!?」
- 「うーん……入りそうだけど……私にも入るかな……」
- ペニスが大きくなったんじゃなくて、美来ちゃんが痩せて、膣内がちょっと狭くなったとか……? いやいや、そんなことはないだろうし……。
- 「とにかく、無理はしないで、美来ちゃん」
- 俺は全部入ってなくても十分気持ちがいいけど、久しぶりの美来や小夜子の身体のほうが心配だ。
- 「もうちょっとだけ……! んんんっ……!」
- ずぶぶぶぶ……と美来のおまんこが肉棒を飲み込んでいく。
- 「あっ……凄い……! 美来のおまんこに、入っていく……!」
- それを小夜子が解説するかのように話しかけている。
- 「もうちょっと、入りそう……! んんんっ、あふっ、ああぁ……!」
- そして、とうとうペニスの全てを、美来の膣内は飲み込んだ。
- 「全部入ったよ、美来……!」
- 「や、やったぁ……! うううっ……! おちんちん、おっきいいっ……! でも、このまま動くううっ……!」
- 「大丈夫?」
- 「ぜんっぜんおっけー!」
- そう言って美来がゆっくりと腰を動かし始めた。中は十分潤っていて、早速始まる摩擦に気持ちよくなっていく。
- するとそんな美来を見ていた小夜子が、モジモジしながらこちら側におまんこを向けてきた。
- 「おじさん。私も舐めて……気持ちよくして欲しいの……」
- 俺は速攻オッケーをした。小夜子のおまんこも早く味わいたい。
- 小夜子はそのまま俺の顔にゆっくりと腰を下ろした。顔面騎乗というヤツだ。
- 小夜子の秘部もすでに濡れそぼっていた。汗と甘酸っぱい香りが鼻孔をくすぐる。ああ、これだ、二人のおまんこだ。会いたかった。
- [image file=../image/i230-231.jpg]
- 早速舌先を伸ばしてそろそろとワレメをかき分ける。
- 「あっ……! これ、ぬるぬるしてるの、おじさんの舌……!?」
- 「そうだよ……! 今、舐めてる、からね……!」
- 「んんっ……! 気持ち、いい……! おじさんに舐められるの、いいっ……!」
- とろりと粘性の高い液体が小夜子の割れ目から溢れてきた。感じてるのだな。
- 「小夜ちゃんの愛液が出てきたよ……!」
- 「も、もう出てきちゃった……! おじさんが上手に舐める、からぁ……!」
- 「まだまだこれからだよ」
- 小夜子の弱いところは、クリトリスだけど、もう少し焦らしながら舐めたい。ヴァギナの周りを円を描くようにして舐めていく。
- 「ふぁあ、ああん! はあ、ああっはっうああん、やだ、おじさん、そんなとこ汚いよ」
- 「汚くなんかないよ。美味しいよ」
- 「やだぁ……ああ、はあうん! 舌が、別の生き物、みたいっ」
- 赤い肉壁に舌を這い回らせて、ようやく女芯を探り当てる。
- 割れ目の上のほう、包皮に包まれた真珠が、ちらりと見えた。そこを唾液たっぷりの舌先で、つんつんとつつく。
- 「ひゃっ……! あっ……! そこ……! クリトリスううっ……!」
- 「小夜ちゃんは、ここが好き、でしょ……!?」
- 「うんっ、好きっ……! クリトリス、舐められるの、好きなのおおっ……!」
- 顔面の上で小夜子が妖しく腰をくねらせた。
- 堪らないといった様子に、俺の嗜虐しぎゃく心しんが満たされていく。
- すると今度は美来が俺の肉棒を締め付けてきた。
- 「おじさん、あたしにも何かしてよ……! んんんっ、あふっ、ああぁ……!」
- 目の前に小夜子のおまんこがあるから、そっちに夢中になってしまった。
- 「あたし、騎乗位っ、練習したんだから……!」
- 「練習したの!?」
- 「そう、だよおぉ……! 会えない間も、おじさんのこと、考えて、練習して心の中では、おじさんとずっと一緒だったんだから……!」
- 美来がくねくねと前後に腰を動かす。
- 「う、わっ……! 凄い……! これ、めちゃくちゃ擦れる……!」
- 美来は満足そうに笑むと、さらに腰をくねらせた。
- どうやって騎乗位を練習したのか不明だけど、その効果は十分出ていた。
- 「おじさんと一緒に気持ちよく、なるんだもぉん……あああぃいいん!」
- 美来との連結部分から、じゅぷじゅぷと淫らな水音がはっきりと聞こえてきた。中の洞も熱く肉棒が蕩けそうだ。
- 「おじさぁんっ……! 私のおまんこも、かわいがってよぉ……! んはっ……!」
- 「わ、わかった……! 次は小夜ちゃんだ……!」
- 3Pなんて夢のシチュエーションだと思ってたけれど、実際やってみると大変だ……!
- 「今度はクリトリスだけじゃなくて、おまんこ全体を舐めて、おじさん!」
- リクエスト通り、割れ目を下から上へべろんと舐めた。
- そのままむしゃぶりつくように、小夜子のおまんこを舐め尽くす。
- 「あああぁんっ……お、おじさん、エッチな舐め方ぁ」
- 小夜子が堪らなく感じているのか、愛液がますますあふれ出てきた。それを残すまいと舐め吸い取ってあげる。
- 「ひうううううっ!」
- 仰け反る小夜子を見ながら、腰を突き上げていく。
- 美来が激しく喘いだ。
- 「やぁぁんっ! おじさん、動いたぁ!」
- 「俺も一緒に動くよ」
- 「あたしに、任せてくれればいいのにいいっ……! でもすっごい気持ちいい!」
- そして、美来の動きに合わせて、俺も腰を動かし始めた。
- ぐりぐりと肉棒の擦れる感触が強くなり、彼女はさらに大きく喘ぐようになった。
- 「やああぁんっ……! いいっ、気持ちいいよぉ!」
- 「私も、凄くいいのっ、ああぁ……! おまんこが、とろけちゃいそおおお……!」
- 小夜子のおまんこを舐めながらひどく興奮し、その欲望を、騎乗位で腰を振る美来へぶつける。これは……慣れてくると味わったことのない刺激だな。
- 「ああっ、また激しくなった! こんなのだめっ、あたし、浮いちゃうよおっ……!」
- 圧搾するように美来の中の締め付けが激しくなる。
- 「美来ちゃん、締めすぎだよ」
- 「だって激しくて気持ちよすぎるんだもん! こんなのすぐにイッちゃうよ!」
- 「俺も……!」
- 「美来、イキそうなの?」
- 「んんく! 小夜ちゃんは? おまんこ、気持ちいい?」
- 小夜子は頷いて切ない表情を見せた。
- 「すごい、の、おじさんの舌が、おまんこの中、ぐちゅぐちゅしてる……!」
- 「い、いいなぁ! 私のおまんこも、舐めてね、おじさん」
- 「私のおまんこにもおちんぽ入れてね」
- 俺は頷きながら、舌と腰に集中をした。
- 腰を大きくグラインドさせて中を突き上げる。同時に小夜子のおまんこを舐めながら、膣口に人差し指を挿入し軽く掻き混ぜる。
- 堪らないのか二人一緒に嬌声を上げた。
- 「はっ、やっ、ああぁっ……! あたし、ほんとにイク、イキそおおおっ……!」
- 「いやああ! 凄いの来るっ……! 私もイッちゃうううっ……!」
- 「俺もイクよ」
- 「うんっ! 私もイク、美来とおじさんと一緒に、イクのおおおっ……!」
- 「たくさん、おまんこに精子、注いで、おじさぁんっ……!」
- 立ち上ってきた射精感を、勢いそのままに吐き出すべく、腰を動かし続ける。
- 「あっ! だめっ、イク、あたし、イッちゃううううぅぅ……………………!」
- 「私も、もう、イクの、イク、イクううぅっ………………!!」
- 美来の膣内に、ありったけの精液を一気に放出した。しかし、当然一度では止まらず、二度三度と射精を続ける。
- 「ああぁ……出てるっ……おじさんの精子で、おまんこの中が、いっぱいだよぉ……!」
- 「まだ出る、から……!」
- 「あんっ! ほんとに出たああぁ……! 嬉しいっ……! 精子、もっとちょうだい!」
- 美来の中が搾り取るように締まる。堪らず腰を引く。
- 「あん! 動くと、ビクンってなっちゃうよ」
- 「美来ちゃんの中、すごい締め付け……ううっ」
- 俺と美来が果てた後、小夜子もベッド脇に腰を下ろした。
- [image file=../image/i237.jpg]
- 軽く痙攣しながら絶頂の余韻に浸っている。
- 「はぁ、はぁ気持ちよかった。おじさんのおちんちん。小夜ちゃんもイケた?」
- 「んんっ……イケたけど……足りないよ。私もおちんぽ欲しい」
- 「次は小夜ちゃんが中出ししてもらえばいいよ。あたしたちは、おじさんを独り占め、しないって決めたもんね……」
- 「うん。だから、次は私の番だよ、おじさん……」
- よし、次まだいけるな。イッたばかりのペニスをしごき上げるとあっという間に復活した。俺も性欲が溜まっていたんだな。
- ゆっくりと小夜子の秘部にあてがい腰を落とす。
- 前戯で舐めまくったため、小夜子のおまんこは準備万端で、するりとペニスを飲み込んだ。
- 小夜子が嬉しそうに喘ぐ。
- 「はぁあああああああん! おじ、さんのおちんぽぉ!」
- 狭い膣内もゆるゆると入っていき、やがて肉棒全部が埋没された。
- 小夜子は軽くイッたみたいに震えている。
- 「挿入だけでイッたの? 小夜ちゃん!」
- 「ふ、ぅううん、ん!」
- コクコクと頷く小夜子。健気で可愛いなと思う。
- 「おじさんのおちんぽ、子宮の壁に、当たってるのおおっ……!」
- 「うふっ。子宮の壁だなんて言うんだ、セックスのときの小夜ちゃんは。可愛い……」
- 「そ、そんなこと言わないで、恥ずかし……いいんはぁっ!」
- それでも苦しいのか小夜子が身じろぎをすると同時に中がぎゅううと締まった。
- 「小夜ちゃん、気持ちいいよ」
- 「はあん! わ、私も! 動いて、いい?」
- 「もちろん」
- 小夜子はゆっくりと腰を揺すり始めた。
- 焦らすような動きにこちらもいい気分になってくる。
- 「はっ、あぁんっ……気持ちいい」
- 速く動くとすぐにイッてしまうのか、もどかしいような焦らすような、俺のペニスをじっくり味わっているように見える。
- 「ど、どう? おじさん……! 私、ちゃんと、騎乗位、できてる、かなぁ……!?」
- 「ああ、ちゃんとできてるよ。もの凄く気持ちいいから」
- 「よかった……ああ、私もすごくいいよ……これ……おじさんのおちんぽ、奥までしっかり届いてる……はあぁ……」
- 美来に見られながらのセックスに、戸惑いつつもしっかり感じてくれているようだ。よかった。
- 美来も俺たちの行為を見ながら再び興奮している。
- 「おじさんと小夜ちゃんのセックスって、凄く恋人っぽい。なんだか聞いてるあたしが照れちゃう……」
- 「や、やだよ美来。あんまり、見ないで」
- 「どうして? 感じてる小夜ちゃん、すっごくエロいよ。可愛い」
- 「や、やだぁ……」
- 「乳首も大きくなって勃起してるね。おじさんのおちんちん気持ちいいんだね」
- 「み、美来のだって……おじさんが美来のおまんこを突くたびに、大きなおっぱいが揺れてエッチだったよ」
- 二人の無邪気な会話が余計興奮させる。中で膨張したのがわかったのか、小夜子はお喋りを止めて嬌声を上げた。
- ヴァギナを突き上げるようにピストン運動をする。
- 「はぁんっ……あああぁや、おじさん、また大きくなってるぅ……!」
- 「二人の会話がエロいから興奮しちゃった」
- 美来がおもしろそうに笑った。
- 「おじさん、あたしたちの会話でおちんちん大きくなったんだ。イキそうなの?」
- [image file=../image/i241.jpg]
- 「気持ちいいけど、まだ大丈夫」
- 音が鳴るほど突いてやると、小夜子も動きに合わせてきた。
- 「ひゃあぁ、小夜ちゃんの腰が、違う生き物みたいにクネクネって動いてるよ……え、エッチだよぉ……」
- 「だ、だって、こんなに激しくされたら……はああん……気持ちいいの止まらない」
- 小夜子はペニスに食らいついて放さないモンスターみたいに、くねくねと腰を動かしている。
- 「あんっ、はっ、ああぁ……いいっ、おちんぽ、気持ちいいよぉ……! あんっまたおちんぽ、ピクって、動いたっ……! おまんこの中で、動いたああぁ……!」
- 膣内では熱い粘膜が亀頭を締め上げて、美来とは違う感触の、夢のような刺激を生んでいた。
- このまま続いたら果ててしまいそうだ。もう少し小夜子を嬲りたいんだが……。
- 「すごい、小夜ちゃんのアソコから上下して見えるおじさんのおちんぽ、とろとろのエッチなお汁がいっぱいついてるよ」
- 美来は二人の結合部分を興味きょうみ津しん々しんの様子で見て、興奮気味に言う。
- 「ああ、すごぉい。小夜ちゃんのクリちゃん大きくなってるぅ」
- 「や、やだぁ! 見ないで美来ぅ!」
- 「いいじゃん。あたしのときもこんなふうになってるのかなぁ」
- 「なってるよ」
- 俺の即答に、美来が照れたように笑った。
- 「あたしのおまんこもこんな風に赤くなってめくれ上がってる?」
- 「ああ、中からエッチな汁がたくさん出てきて、俺のチンポに絡んでくるよ。すごく気持ちがいいんだ」
- 「嬉しい!」
- 「小夜ちゃんのおマンコも負けないくらいお汁出てるね。気持ちいいよ」
- 「はぁあ、ああ、おじさぁん。もっと、小夜子のおまんこもっと突いて!」
- 二人の恋人を愛するには、やはり同じことをしてあげて、平等に扱うべきだ。これから先のことを考えるとそうすべきだと確信する。
- 美来にやったことを小夜子にもしてあげよう。その逆も然りだ。
- 小夜子が俺の動きに合わせて身体が跳ね出す。
- 「んふっ、はうぅ……はあっ、はふぅ……んんぅ……!」
- 「小夜ちゃん、オッパイが揺れて綺麗だよ」
- 「おじさぁん、嬉しい……! あぅああ、中、すごい突き上げてくるぅ!」
- そんな俺たちを見ていた美来が少し拗すねた口調になった。
- 「おじさん、次、あたしももっと激しくしてね」
- 「ああ、わかってるよ美来。おマンコも舐めてあげるから」
- 「絶対だよ?」
- 「美来は、さ、さっきしてもらったんだからぁ! ずるいよ、今は私の番でしょ……あ、あん。はあああうん!」
- 小夜子の独占欲が可愛い。普段、大人しいから、なおさらそう感じる。
- けれど、こうやって互いに軽く嫉妬し合ってるのを見ると、男冥利に尽きるというか、強烈な優越感を抱いてしまうな。
- 「はああ、おじさん、私、もう……!」
- 「いいよ、俺も」
- 小夜子の締め付けがいいのか、美来に見られながらしているからなのか、いつもより早く射精感に見舞われてしまった。
- もっと小夜子を弄りたかったけど……またすぐに復活して啼なかせてあげられるから、今はこの気持ちよさに抗うことなく射精しよう。
- 「イくよ、小夜ちゃん」
- 「おじさん、中にいっぱい出して……! 私も一緒に……! あん、あん! イクイクイッはぁああああああぁ……!」
- [image file=../image/i245.jpg]
- 二回目だというのに、大量の精液が小夜子の中に放たれる。
- 小夜子はイキながら締め付けて肉棒を絞る。
- 「出てる……! おまんこに……! 精子、いっぱい……!」
- 無限に続くかと思うほど、幾度となく射精を繰り返し、小夜子のおまんこへ精液を注ぎ込んだ。
- 精液がもう出てないはずなのに、小夜ちゃんが締め付けてくるから絶頂は続き、空撃ちを何度も繰り返す。
- 「あっ……! んっ……! はぁ……」
- 小夜子はようやく力を抜き、同時に絶頂感も静まった。
- 美来のおまんこもよかったけど、小夜子の中もすごくいい。
- これからもずっと二人の身体を堪能できるのかと思ったら、楽しみしかないと思う。
- 「おじさん、次はあたしのおまんこ、ぺろぺろしてぇ」
- 「よし、任せて」
- 「じゃあ私はおじさんのおちんぽ舐めちゃう」
- 休むことなく二人が迫ってくる。飽くなき性欲をぶつけてくる。俺もそれに答えられるくらいペニスは再び漲みなぎっていた。
- 美来のどろどろになったおまんこを舌先で突き、吸い上げる。
- 「ふぁああっ! ああっあん! 気持ち、いい!」
- 「またエッチなお汁が出てきたよ……うっ、小夜ちゃん、しゃぶるの上手だよ」
- 「ん、んく、ちゅぶちゅぶ、んん、おじさんのおちんぽ、おいしい~」
- れろれろと器用に舌を動かし、竿を根元まで口に含んでしゃぶる。
- これは堪らない。
- 思わず美来のおまんこを舐める速度も速くなる。
- 「あっあっ、だめ、やああ! クリトリス、いい! おじさんの舌、すごぃいい!」
- 「んふぅ、んぶ、おじさんのおちんぽ、美来のおマンコ舐めてまた大きくなったよ?」
- 「小夜ちゃんが上手だから……うむぅん、むちゅ、美来、自分で腰動かして俺に擦りつけてるのか? いやらしい子だなぁ」
- 「だ、だって、こ、こんなの、もう、何回でもイケちゃう、よっあっはああああん!」
- 美来はそう言うと軽く絶頂を迎えた。
- ビクビクとお尻を震わせて、快楽を味わう。
- 「まだまだだよ」
- 俺は舌を再び美来のワレメに這わせ、今度は膣口に進入させた。熱い愛液がまだ中に溜まっている感じだ。
- 「ひゃあああん! あん! らめぇええええ! ま、またイク、イクうううん!」
- 小夜子の顎の上下も激しくなってきた。
- 何度も丁寧にストロークされ、軽い射精感に見舞われる。
- 「俺もそろそろ、あむ、ちゅぶん、い、イクよ、小夜ちゃん」
- 「ふぁひ、あむっん。いつれも出して、おじさん」
- 「あああ、あた、あたしもまた! イクイクイク……!」
- 美来が自ら激しく腰を動かし、小夜子のフェラにも熱がいっそう入る。
- 「っふぁあああん! おじさ……! 舌……やらしいよう! もう、だめぇえええ、イクイクイク大きいのくる……! いっイックウゥウウウウウウウウウウンッ!」
- 「小夜ちゃん! 俺も……出すよ!」
- 「ふぁいっ」
- 俺と美来は同時に絶頂を迎え、小夜子の口に何度目かの精液を注ぎ込んだ。
- ◆◆
- 「ねえおじさん。明日はお仕事?」
- 休憩も兼ねて美来と小夜子と一緒に部屋の風呂に入っている最中、美来が現実に引き戻すことを言ってくれた。
- 明日は紛れもなく仕事だ。
- 「そうなんだよ」と、呟きがっくりと項うな垂だれてしまう。
- でも……顔は笑ってる。美来と小夜子も笑っている。
- 二人はもう俺のそばから離れないのだ。
- また充実した日々がやってくる。つらいことがあっても乗り越えていける。
- 一緒にバスタブに浸かっていた美来と小夜子が頭を撫でてくれる。
- 「こうすると、がんばれちゃう?」
- 「かなり。ありがとう美来ちゃん」
- 「おじさん、がんばれがんばれ。あ、でも無理はしないでね。しんどくなったら休んでいいからね。私が許すから」
- 「ありがとう、小夜ちゃん」
- 二人は頭を撫でたり、おっぱいを顔に擦りつけたりして、遊びながら励ましてくれる。
- なんだかもう、仕事のつらさなんか秒で吹っ飛んでいく感じだ。
- これからもずっとこんな生活が続くのだ。
- 「またこの日常が戻ってきたから、がんばれるよ」
- 週一で彼女たちと会えるなら、多少の無理は無理と思わないだろう。
- でも健康には気をつけないといけないな。若い彼女が二人もいるんだから、おっさんだと思って諦めていてはダメだ。
- 身体を鍛えたほうがいいかな。だらしない男とは一緒に歩きたくないんじゃないかな。
- まだかろうじてお腹は出てないけど……ジムに通ったりしたほうがいいかな?
- それとも水泳? ボクシングジム? ホットヨガ?
- 「ってホットヨガってなにするんだろう?」
- 「急になに? おじさん」
- あ、しまった、思っていたことがつい言葉になって出てしまった。
- 二人ともキョトンとしている。
- 「えーっと、その。やっぱり太っているより痩せてるほうがいいよね」
- 「へ?」
- 「腹筋とか割れてたほうがいいと思うんだけど……シックスパック」
- 「何それ?」
- 美来がわからないと言ったふうに小首を傾げている。
- 小夜子は意味がわかったのか笑いだした。
- 「あはは、おじさん、気にしてるの?」
- 「そりゃあ、これだけ年が離れていると自分の容姿が気になるよ」
- 「容姿? おじさんの姿形ってこと?」
- 美来が理解したようだ。そうだよと答える。
- 小夜子は悩むような仕草をとった。
- 「そうねぇ。腹筋して筋肉が付いたお腹もかっこいいしステキだけど、私はそのままのおじさんが好きよ?」
- 「えっ」
- ま、マジか。お腹が出て弛んで、デブってもいいのか。
- 「うんうん! あたしも、おじさんはそのままのおじさんがいいなぁ。太っても気にしないかも」
- 「ええ? そうなのか?」
- 「うん♪」
- 二人はまたしてもシンクロするように頷いた。
- 「あ、でも健康じゃないと嫌よ?」
- 小夜子の言葉にごもっともと俺も美来も頷く。痩せていても多少太っていても健康でなければ意味がない。
- なにせこの二人は俺より確実に長生きするんだからな。
- 俺も負けないように健康でいないと、あっという間に老け込んで病気になってしまう。
- 小夜子がいいアイデアでも思いついたのか、手をポンとひとつ打った。
- 「私がおじさんのお昼ご飯……お弁当作ろうか?」
- 「おお?」
- 「そのほうが健康を気遣えるよ。外食よりよっぽどいいよ」
- 「た、確かに! しかも小夜ちゃんの手作り弁当だなんて、それはかなり嬉しいかも!」
- 外食ばかりじゃ栄養が偏るのは目に見えている。
- だけど小夜子が作ってくれるならきっとヘルシーで高タンパクで身体にいいものばかりだろう。
- 「小夜ちゃんがつらくなければぜひ! あ、でも毎日じゃなくてもいいよ。気が向いたときだけで」
- 「そうね。忙しいと無理っぽいけど……でも作ることは全然つらくないから大丈夫よおじさん」
- 「うおおお、嬉しい!」
- 「よかったね、おじさん!」
- 「うん、美来ちゃん!」
- 「じゃあ小夜ちゃん、あたしのぶんもお願いね♪」
- 「なんでよ」
- 「えええ? あたしが太ったらおじさんが悲しむよ!?」
- 「ははは」
- 美来の滅茶苦茶な理由に笑ってしまう。
- 「なんでおじさんを引き合いに出すのよ、自分でコントロールしなさい」
- 「ふええええん!」
- 美来は明るい太陽のように、小夜子は静かな月のように笑った。
- そして、休憩した後は、また三人で淫らな行為にふけるのだ。
- 俺たちの蜜月は、まだまだこれからも続いていくのだった──。
- 終わり
- 望月JET
- JET Mochiduki
- 望月JETです。
- 某断食ダイエットで5キロ痩せました。
- 最近唯一の自慢です。
- しばらくノベライズからは遠ざかっていましたが、再び戻ってくることができて感無量。感謝、感謝です。
- 『今夜だけでも泊めて下さい』は、ゲームシナリオも担当させてもらっているのですが、当時オンオフ関係なく多忙で、どうやってシナリオを書き終えたのか覚えていませんでした。
- 今回ノベライズのお話をいただき「ああ、そうだった、こうだった!」と思い出し確認しながらできて、とても楽しい執筆作業となりました。
- 先日、久しぶりに業界の方のお話を聞く機会があったのですが、時代の移ろいに全く乗ってない自分に、一番自分がびっくりしています。
- 諸事情により4年ほど前から時間が止まったままなので、どうにか妄想リハビリを続けて時代の流れに追いつきたいところです。
- そんな、時間が止まってから初めて出させていただいた、可愛くてエッチなJKに振り回される本作品。
- ゲームと併せてお楽しみいただけたら幸いです。
- 2018年9月 望月JET
- オトナ文庫
- 今こん夜やだけでも泊とめて下ください
- 2018年10月10日 EPUB版発行
- ■著 者 望月JET
- ■イラスト 月杜尋
- ■原 作 ヘクセンハウス
- 発行者 久保田裕
- 発行所 株式会社パラダイム
- 〒166-0011
- 東京都杉並区梅里2-40-19 ワールドビル202
- TEL 03-5306-6921
- ©JET MOCHIDUKI ©HexenHaus
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