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Miyuri Yukari's Current Training! event JP text

Nov 19th, 2021 (edited)
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  2. ミユリ: ………… え、えとえと…
  3. ミユリ: そ、その、次の戦いの 作戦について…
  4. ミユリ: ぜ、ぜひともぜひとも 塁さんに助言を頂きたくてぇ…
  5. 水樹 塁: そう、長きにわたる争いは終焉を迎え 人々が安寧に包まれたのも束の間… 神々は、僕らに新たなる試練を与える
  6. 水樹 塁: 運命は 覇王の生まれ変わりたる僕に安寧を許さない
  7. 水樹 塁: クククッ…また、始まるのか あの血沸き肉躍る祭典が…! ※カミケが終わったけど また次のイベントがあってとても楽しみです
  8. 水樹 塁: やれやれ… この僕、フォートレス・ザ・ウィザードの力を 借りたいだなんて、君も怖いもの知らずだね… ※それで、私に力になって欲しいみたい
  9. ミユリ: …あ、あのあの…塁さん? なんにも聞こえませんが…
  10. ミユリ: もしや通信状況が悪く…?
  11. 水樹 塁: …あ、ごめんね 少し考えごとを、していて…
  12. ミユリ: そ、そうですか…!
  13. …………
  14. ミユリ: な、なんだかなんだか…
  15. ミユリ: チャットでは話せましたが 通話だと、き、緊張しますね…
  16. 水樹 塁: …そう、だね…
  17. 水樹 塁: …初めて、イベントで 直接会ったときなんか
  18. 水樹 塁: ミユリちゃん 気絶しそうになってたもんね…
  19. ミユリ: それはそれはもう本当に ご迷惑を…
  20. 水樹 塁: …いや、そんな、全然… 私も緊張してるから…
  21. ミユリ: そ、それにしてもそれにしても!
  22. ミユリ: カミケ常連の塁さんが 即売会参加の準備を
  23. ミユリ: 教えてくださるなんて とてもとても助かりますよぅ…!
  24. 水樹 塁: 説明しよう! カミケとは、神浜市南凪区で行われる 大規模な同人即売会である
  25. 水樹 塁: そして、次に僕らが向かうのは カミケよりは小規模だが それでも比較的大きな即売会なのだ
  26. 水樹 塁: 同行するミユリちゃんは 以前から何度かイベントで会っていた 同じ真九位院先生の信者であり同志
  27. 水樹 塁: 彼女はイベント参戦に慣れていないから 僕が先輩として色々指南しているというわけだ
  28. 水樹 塁: (年下の子に頼られるのって なんだかこそばゆいな…えへへ)
  29. ミユリ: あ、あのあの塁さん…? また考えごとを…?
  30. 水樹 塁: あ、あぁ…ごめん、緊張して… なかなか声が出なくて…
  31. ミユリ: わ、わかりますわかります ミ、ミユもあがり性なので…
  32. ミユリ: (でもでもミユ的には相手が 自分より緊張していた方が)
  33. ミユリ: (ほんの少しだけ 喋りやすいかもです…!)
  34. 水樹 塁: …その、ミユリちゃんはこういう 大規模イベントは初めて…だよね
  35. ミユリ: ですです、小規模な即売会しか 参加したことがなかったので
  36. ミユリ: 今まではお目当てのサークルも 覚えられるくらいだったのですが
  37. ミユリ: 今回みたくサークルチェック表が 必要な規模は初めてでぇ…
  38. ミユリ: そ、そもそも 塁さんに教わらなければ
  39. ミユリ: チェック表の存在すら ミユは知りませんでした!
  40. ミユリ: まさかまさか、一般参加でも こんな苦労があるなんて…
  41. 水樹 塁: …そう考えると サークル参加をする
  42. 水樹 塁: 神々の苦労は計り知れないよね…
  43. ミユリ: ですです!
  44. ミユリ: 神と言えば今回真九位院先生が 参加なさるそうですね!
  45. 水樹 塁: …! うん、そうなの…
  46. 水樹 塁: 「遂にファン待望の『終約聖書シリーズ』の 設定資料集が頒布されるということで その内容について 既に多くの考察がされてるんだ」
  47. 水樹 塁: 「公式発表によれば、完全新規描き下ろしの イラストも掲載されているらしく 噂では次回作の予告があるんじゃないか なんて話も出ていたりで」
  48. 水樹 塁: 発表された日から胸の高まりが 止まらなくて…
  49. 水樹 塁: …って、ごめん… つい、たかぶって早口に…
  50. ミユリ: いえいえ、今の方がチャットでの 塁さんっぽくていいと思いますぅ
  51. ミユリ: それにそれに! ミユもその興奮はわかります!
  52. ミユリ: 先生のゲームはもちろん 好きですが
  53. ミユリ: ミユはどちらかというと ビジュが好きですので
  54. ミユリ: 今回の資料集は 非常にありがたいですぅ!
  55. 水樹 塁: …うん、そうだね
  56. ミユリ: あ、そうですそうです! ミユ、問題があるんです!
  57. ミユリ: 行きたいサークルが多すぎて これじゃ絶対に回り切れません!
  58. 水樹 塁: あー…
  59. ミユリ: そもそも、なんでこんなに この地図は複雑なんですかぁ!
  60. ミユリ: アルファベットやら数字やらと ごちゃごちゃ…
  61. 水樹 塁: これがむしろ、秘宝のありかを 記した聖域の地図みたいで
  62. 水樹 塁: 燃えるんだけどね…ふふ
  63. ミユリ: なんか言ったですか?
  64. 水樹 塁: な、なんでもないよ
  65. 水樹 塁: …ミユリちゃん、確かに 推し作家さんが多いから…
  66. ミユリ: そうなんです、そうなんです!
  67. ミユリ: ミユは足の描写が素晴らしい サークルを追っかけてるので
  68. ミユリ: ジャンルがバラバラで まわる場所も広いんですぅ…
  69. ミユリ: 日々、推し作家さんは 増えるので仕方ないのですがぁ…
  70. ミユリ: それにそれに!
  71. ミユリ: 今回は推しのレイヤーさんも 参戦するとお聞きしたので!
  72. ミユリ: コスプレゾーンにも行くとなると 時間も全然足りてません…!
  73. 水樹 塁: あ、ミユリちゃんが前に言ってた 一部界隈で有名な…
  74. ミユリ: そう…美脚神 美奈諏(びーなす)様ですぅ!
  75. ミユリ: 「彼女のコスは原作リスペクトを忘れない そのレイヤー精神はもちろんですが!」
  76. ミユリ: 「やはり彼女を語る上で欠かせないのはその足! 細いながら、肉付きがないというわけではなく! 程よい肉感とメンテされつくした白い肌! その素晴らしさは筆舌に尽くし難いほどの…!」
  77. ミユリ: 「みなさんにも彼女の足の 素晴らしさを共有したいです!」
  78. 水樹 塁: …そう、だね…
  79. 水樹 塁: (あぁぁ…イタい!)
  80. 水樹 塁: (昔の自分を見せられてるようで 胸がイタい!)
  81. 水樹 塁: (マイナー趣味に夢中な人って)
  82. 水樹 塁: (他人から見ると こんな感じなんだね…)
  83. ミユリ: …どうしましたか?
  84. 水樹 塁: …えっと、みんなそれぞれ 好きってあるとは思うし
  85. 水樹 塁: 私の好みも、多分世の中じゃ ずれてる方…なんだけど
  86. 水樹 塁: …なんていうか、そういうのって 万人受けじゃないのも多いから
  87. 水樹 塁: …その、足の話は あまり外でしない方がいいかも…
  88. ミユリ: そうなんですか?
  89. 水樹 塁: …うん、私も色々 外では隠してるんだけど…
  90. 水樹 塁: 多分、みんなミユリちゃんの話に ついてこられないと思うし…
  91. ミユリ: (燦様にもよく たしなめられてますね…)
  92. ミユリ: わかりました、塁さん! 忠告ありがとうございます!
  93. 水樹 塁: いや…また何かあったら いつでもチャットして…
  94. 水樹 塁: …それじゃあまた戦場で
  95.  
  96. FILENAME: text_515010-2_bDF6O.txt
  97. ミユリ: すみません~ 電話が長引いてしまってぇ
  98. ひめな: あ、みゆりん来た!
  99. ひめな: ちょっと謝んなきゃいけない ことがあってさ…
  100. ミユリ: はい…?
  101. ひめな: ごめんね、なんかみゆりんの バッグをひっくり返しちゃって…
  102. ミユリ: そんなことですかぁ 全然大丈夫ですよ?
  103. ミユリ: …って、姫様 その手に持ってるのは…!
  104. ミユリ: (サークルチェック表…!)
  105. ひめな: あ、そうそう これ何?お買い物リスト?
  106. ミユリ: (塁さんには即売会の話も)
  107. ミユリ: (あまりバレない方がいいと 以前言われましたし)
  108. ミユリ: (ここは とりあえず誤魔化して…)
  109. ひめな: 「ギャルと眼鏡とマシンガン」 って、何?少女漫画とか?
  110. ミユリ: ――っ!?
  111. ミユリ: そう、そうなんですよ! それに目をつけるとはさすが姫様
  112. ミユリ: ギャルの主人公が眼鏡をかけると 性格が変わって
  113. ミユリ: マシンガンで悪を倒すっていう バトルありの少女漫画で…!
  114. ミユリ: (…って、 誤魔化すはずだったのに!)
  115. ひめな: えー、めっちゃ面白そう!
  116. 時雨: …もしかして、遊狩さん 同人即売会に行くの?
  117. はぐむ: ドウジンソクバイカイ…?
  118. アレクサンドラ: …って、なんでしょうか?
  119. ミユリ: 宮尾、即売会を 知ってるんですか?
  120. 時雨: 行ったことはないし ネットで聞きかじっただけだけど
  121. 時雨: …それ、たぶん
  122. 時雨: サークルチェック表って やつだよね…?
  123. ひめな: なにそれ! 私チャン気になる!
  124. ミユリ: (…あれ?塁さんが言うほど マイナーな趣味じゃない…?)
  125. ミユリ: (宮尾も知ってるなら 話をしても大丈夫そうです!)
  126. ミユリ: えとえと、同人即売会 というのはですね…
  127. ひめな: ふーん、色んな本とかゲームが 売ってるんだ?
  128. 時雨: プロの人も参加してるんだね 普通に面白そう…
  129. 時雨: “薄い本”って言葉 大人向けなイメージだったけど
  130. 時雨: そういうのばかりって わけでもなさそうだし…
  131. アレクサンドラ: 色んな文化があるんですねぇ
  132. はぐむ: ミユリちゃんは どんなものを買いに行くの?
  133. ミユリ: ミユはジャンル問わずって 感じなんですけど
  134. ミユリ: 足が素敵な作品を追い求めて 即売会に参加するんですぅ!
  135. はぐむ: 足…?
  136. ひめな: 確かにみゆりんって 教官の足とか大好きだもんね
  137. ひめな: 足フェチってやつ?
  138. ミユリ: ですです! 燦様のおみ足は格別です!
  139. ミユリ: しかししかし、様々な作品で 描かれる足、足、足…
  140. ミユリ: それらの違いを見るのも また素晴らしいのですぅ!
  141. ミユリ: ただ行きたいサークルが多すぎて チェック表が追い付かず…
  142. ミユリ: 優先度もしっかりつけないと お小遣いが破産しそうなんです…
  143. アレクサンドラ: あらあら…
  144. ミユリ: まぁ、作り手さんたちの 労力を考えれば
  145. ミユリ: 作品自体は むしろ安いくらいなんですけどね
  146. ミユリ: それに、神の作品を拝めるのなら いくらだろうと惜しくはない…
  147. ミユリ: お小遣いは、そのために 貯めているわけですし!
  148. ミユリ: それだけの価値があるんですよ!
  149. ひめな: みゆりんめっちゃ燃えててウケる
  150. ひめな: でも、そんだけ一大イベント ってことなんだね★
  151. ミユリ: そうです、そうです!
  152. ひめな: っていうか、みゆりんって 足の何がそんなに好きなの?
  153. ひめな: たとえば、私チャンの足とか みゆりん的にどう?好き?
  154. ミユリ: もちろんですよぅ! ミユ、語ってもいいですか!?
  155.  
  156. FILENAME: text_515010-3_bDF6O.txt
  157. ミユリ: まずまず! 姫様のおみ足はですねぇ!
  158. ミユリ: メリハリがあるのが 一番の特徴なんですぅ!
  159. ひめな: ほうほう
  160. ミユリ: 「まずはですね、健康的な張りのある肌! 筋肉質ではないながらも程よく引き締まった ふくらはぎと、きゅっと細い足首で… 燦様には勝りませんが素晴らしいおみ足です!」
  161. ひめな: ちょっと照れるけど…
  162. ひめな: そう言われるとなんか嬉しいかも あざお★
  163. ミユリ: ではでは、次に安積ですが…
  164. はぐむ: わ、私!?
  165. ひめな: あれ、みゆりん なんか止まんないね?
  166. ひめな: もう私チャン的には お腹いっぱいなんだけど…
  167. ミユリ: 「安積は全体的に筋肉は少ないのですが 曲線が柔らかく優しい印象を与えています! ただ、もう少し食べて鍛えた方が弾力も生まれて ミユの好みです!鶏のささみがオススメです!」
  168. はぐむ: あうぅ…ごめんなさい…
  169. アレクサンドラ: あの、ミユちゃん…?
  170. アレクサンドラ: そろそろ一旦 落ち着いた方が良いかも…?
  171. ミユリ: サーシャさんの足はですねぇ!
  172. アレクサンドラ: ひゃっ!?
  173. ひめな: 全然聞こえてなくて草
  174. 時雨: …こういうとき、教官がいれば 止めてくれるのに…
  175. ガチャッ
  176. 燦: …騒がしいわね どうかしたの?
  177. ひめな: さすが教官 ナイスタイミング★
  178. 時雨: 教官…! その、遊狩さんが…
  179. ミユリ: サーシャさんには 白タイツが似合うと思うんです!
  180. はぐむ: あわわ、教官が来たことにも 気づかないなんて…
  181. 燦: …はぁ、ミユったら あれだけ暴れるなって…
  182. 燦: こら、ミユ…!
  183. ミユリ: あのあの、宮尾の足はですねぇ!
  184. 時雨: ひっ、聞こえてない…
  185. ミユリ: 「宮尾の足はかなり細いのが、まず特徴ですね! ただ、ミユとしては宮尾の足の魅力はそこでなく 普段の制服のときと魔法少女に変身したときとの ギャップにこそ隠れていると思うんです!」
  186. ミユリ: 「制服のときは膝を覆い隠すニーハイソックスを 履いている宮尾ですが、魔法少女姿のときは 膝を出した服装でして…ここにこそミユは! 宮尾の足の魅力が詰まってると思うんですぅ!」
  187. 時雨: この人、なに言ってるの…
  188. 燦: ちょっとミユ、いい加減に…!
  189. ミユリ: そうですそうです!
  190. ミユリ: やはり膝小僧を際立たせる 装備と言えば
  191. ミユリ: ガーターベルトと ハイソックスですぅ!
  192. ミユリ: ぜひぜひ、宮尾には
  193. ミユリ: ガーター付きハイソックスなどを 履いてもらえたら…!
  194. ミユリ: ミユは、もう想像するだけで 飛んじゃいそうですぅ…!
  195. みんな: …………
  196. 時雨: …………
  197. はぐむ: し、時雨ちゃんが 恐怖で固まってる…
  198. 時雨: ―時雨― …キモい
  199. ミユリ: ―ミユリ― …えっ
  200. ミユリ: ―ミユリ― み、宮尾…? い、今、なんと…
  201. はぐむ: ―はぐむ― あ、あわわわわ…時雨ちゃんは その、びっくりしちゃっただけだよね…?
  202. ひめな: ―ひめな― いま、キモいって聞こえたけど…?
  203. ミユリ: ―ミユリ― え…ミユ、キモいんですか…?
  204. 燦: ―燦― ミユ…
  205. ミユリ: ―ミユリ― さ、燦様…!
  206. 燦: ―燦― 今のはミユが悪いわよ 宮尾だけじゃない、みんな引いてたわ
  207. ミユリ: ―ミユリ― なっ!?
  208. ミユリ: み、ミユ…やりすぎましたか?
  209. アレクサンドラ: …………
  210. はぐむ: えっと…
  211. 水樹 塁: …その、足の話は あまり外でしない方がいいかも…
  212. ミユリ: (塁さんが言っていたのは こういうことだったんですね…)
  213. ミユリ: ミユの足フェチは みんなが引くくらいのレベルで… だから人に言っちゃいけなくって…
  214. ミユリ: ごめんなさい…ミユ…
  215. ひめな: ちょっとしぐりん~
  216. ひめな: みゆりんも暴走しすぎだけど キモいは言い過ぎだって
  217. ミユリ: 宮尾の言う通り ミユはキモいんです…
  218. 時雨: あ、いや、その…ごめん… ぼ、ぼくびっくりしちゃって…!
  219. ミユリ: うわーん!
  220. 時雨: ――っ!?
  221. ひめな: ちょっとみゆりん!
  222. 時雨: あ、ま、待って…
  223. 時雨: …うぅ、ごめん、ぼく 言い過ぎちゃった…よね
  224. 時雨: …一気に言われて、その びっくりしちゃって…
  225. 燦: いえ、今のはミユが やりすぎだったわ…
  226. 燦: 宮尾が怯えるのも 仕方ないことよ
  227. 燦: 私が止めてあげられれば 良かったんだけど…
  228. 時雨: …………
  229. 時雨: あ、これ… 遊狩さんのチェック表
  230. はぐむ: 拾う余裕もなく 飛び出しちゃったね…
  231.  
  232. FILENAME: text_515010-4_bDF6O.txt
  233. ミユリ: やっちゃいました やっちゃいました…
  234. ミユリ: 宮尾のあの顔… 完全にドン引きしてました…
  235. ミユリ: それにそれに、他のみんなも… さ、燦様まで…
  236. ミユリ: きっときっと、今まで こうならずに済んでいたのは
  237. ミユリ: いつも燦様がミユを 止めてくれていたから…
  238. ミユリ: 宮尾たちに嫌われて… きっと燦様にも愛想を尽かされて
  239. ミユリ: ミユは、ミユはもう ネオマギウスにいられません~!
  240. ミユリ: どどどどどうしましょう!
  241. ミユリ: そ、そうですそうです!
  242. ミユリ: …ここは塁さんに 話を聞いてもらいましょう!
  243. ミユリ: 塁さん塁さん塁さんーっ!
  244. 水樹 塁: え…えっと…?
  245. 水樹 塁: …ミユリちゃん いきなりどうしたの?
  246. ミユリ: 足フェチが仲間にバレて ミユの人生終わりですぅ~!
  247. 水樹 塁: …え! あ、話しちゃったの…?
  248. ミユリ: ですです…せっかく塁さんが 忠告してくださってたのに…
  249. ミユリ: ミユ、足への敗北ですよぅ!
  250. ミユリ: これからいったい ミユはどうすればいいか…
  251. 水樹 塁: (敗北してどうするか… それはつまり…!)
  252. 水樹 塁: 次は勝ちたいってこと?
  253. ミユリ: そういうことになるかもです?
  254. 水樹 塁: …何かに勝つには修行をして 強くなってリベンジ
  255. 水樹 塁: …みたいなのがアニメなんかじゃ 定説だと思うけど
  256. 水樹 塁: (いや、冷静に考えて 足に勝つ修行ってなんだ…)
  257. 水樹 塁: …ごめん、やっぱちが…
  258. ミユリ: 修行… それ、それですぅ!
  259. ミユリ: ミユ、足フェチを克服して 足に勝ってやるんですぅ!
  260. ミユリ: そのためにそのために ミユは、修行をしてきます!
  261. 水樹 塁: え…
  262. 水樹 塁: (それ、なんか違う…!)
  263. 水樹 塁: (…いや、でも足フェチ克服は 割と目的に合ってるような…?)
  264. ミユリ: まずは足を沢山見る 修行をしてきますぅ!
  265. 水樹 塁: ちょ、ちょっと待って…! 修行内容が…!
  266. 水樹 塁: (…電話、かけ直しても つながらない)
  267. 水樹 塁: (どこ行っちゃったんだろう?)
  268. 水樹 塁: 足フェチがバレたって 言ってたよね…
  269. 水樹 塁: いわゆるオタバレ…
  270. 水樹 塁: つまり、オタクとしては 絶体絶命の大ピンチ…
  271. ガタガタッ
  272. 水樹 塁: ――っ!?
  273. 水樹 塁: 風が、騒がしい…
  274. 水樹 塁: 何かが起こりそうな… そんな胸騒ぎがする…
  275.  
  276. FILENAME: text_515010-5_bDF6O.txt
  277. ミユリ: …足を沢山見るには…
  278. ミユリ: あ、そう言えば神浜市で アイドルフェスをやってたはず!
  279. ミユリ: …いざいざ 尋常に勝負です、足!
  280. 史乃 沙優希: あなたのハートをたたっ斬る!
  281. 史乃 沙優希: 恋の辻斬り姫こと~ 史乃沙優希…参上~です~!
  282. 「きゃーーーー!」
  283. 史乃 沙優希: 1曲目を歌う前に、今日は 沙優希が好きな日本刀の
  284. 史乃 沙優希: お話をひとつ させて頂きたいと思いますぅ~!
  285. ミユリ: (こうしてアイドルの まぶしいおみ足を見ていれば…)
  286. ミユリ: (きっときっと、そのうち 耐性がついていくはずです…!)
  287. 史乃 沙優希: ありがとうございましたぁ~! またお会いするですぅ~!
  288. ミユリ: はぁ…はぁ…
  289. ミユリ: 細い足でありながらも 踊るときに垣間見える足の筋… このギャップが萌え…
  290. ミユリ: 今まで、縁がありませんでしたが アイドルの足も これまた非常に奥深く…!
  291. ミユリ: (あぁ、こんな気持ち…)
  292. ミユリ: (ミユは、ミユは 飛んでしまいそうに…)
  293. ミユリの母: あ、ほら見てミユ! いま滑っている子!
  294. ミユリの母: あの子、ミユリと同い年 くらいの子みたいよ
  295. ミユリの母: もしかしたら、これからも 何度か大会で会うかもね
  296. ミユリ: …これは、ミユの昔の夢?
  297. ミユリ: うん…
  298. ミユリ: ねぇ、お母さん あの子、すごいね…
  299. ミユリの母: そうねぇ、お母さんとしては ミユが一番だけど、ふふ
  300. ミユリ: すごい、すごいよ…
  301. ミユリ: (あんなに細い足なのに 筋肉があって…)
  302. ミユリ: (すごい鍛えられていて… かっこいい…)
  303. ミユリ: ミユ、昔はかけっこが苦手だったから お父さんとお母さんが ミユに早く走る感覚を知って欲しいって インラインスケートを買ってくれたんですよね…
  304. ミユリ: あのとき、大会で見かけた 自分と同じ歳くらいの女の子の足が 細く見えるのにとても鍛えられていて そのときもミユは今と同じように見惚れてて…
  305. ミユリ: …でもでも、そのときは 今よりもっと純粋な気持ちだったような…
  306. ミユリ: ハッ…
  307. ミユリ: ミユ、気を失いかけて… あ、危ないところでした…
  308. ミユリ: (…なんだか、足フェチが 悪化したような気が…)
  309. ミユリ: (でもでも、これくらいじゃ ミユはへこたれません!)
  310. ミユリ: (次は…そうですそうです! 足を全く見なければ)
  311. ミユリ: (足への興味もなくなって 足に勝てるはずですぅ!)
  312.  
  313. FILENAME: text_515010-6_bDF6O.txt
  314. ミユリ: さてさて…
  315. ミユリ: (これだけ人が沢山いる中で 足を見ないでいられたら)
  316. ミユリ: (ミユだって、きっときっと ステップアップできるはず!)
  317. ミユリ: (わぁ、あのお姉さんの足 すごく綺麗…)
  318. ミユリ: (あーあーダメですダメです! これはもう目をつむりましょう)
  319. ミユリ: (そうしてしまえば 何も見えないんですから!)
  320. ミユリ: これなら何も見えません
  321. ミユリ: 小鳥のさえずりに、風の音 遊ぶ子どもたちの笑い声…
  322. ミユリ: あたたかな陽射しに包まれて なんだか、とても穏やかな気持ちです…
  323. きゃっ、 いたた…転んじゃった
  324. もー大丈夫? 膝すりむいてんじゃん!
  325. ミユリ: あわわわ…大丈夫でしょうか… 足に傷でも残ってしまったら大変です…!
  326. ほら、水で流すよ?
  327. ミユリ: 足と水…
  328. ミユリ: ダメですダメです想像しちゃ…
  329. ミユリ: あ、あ…ダメです このままじゃミユ、また飛んじゃいそうに…!
  330. ミユリ: この記憶は…
  331. ミユリ: …そうですそうです まだ魔法少女になる前のミユは 初めて燦様のおみ足を見たときに すごい衝撃に出会ったんでした…!
  332. ミユリ: あぁ、そうでした あのとき、ミユは燦様の素晴らしいおみ足に 感動して気を失ってしまったんでしたね
  333. ミユリ: でもでも、それよりも前に一度だけ 燦様のおみ足に匹敵するような足を見て 気を失ったことがあったはず…
  334. ミユリ: そう、あの頃からミユは…
  335. ミユリ: …ハッ!
  336. ミユリ: あれ…ミユは また飛びかけて…夢を…
  337. ミユリ: ダメですダメです…
  338. ミユリ: 見なければ見ないで 想像がかき立てられてしまって…
  339. ミユリ: (でも…ミユが燦様以外で 飛んでしまった足って)
  340. ミユリ: (いったい誰の足で、どこに 惹かれたんでしたっけ…)
  341. ミユリ: ま、思い出せないものは 仕方ありませんね!
  342. ミユリ: 次の作戦です!
  343. ミユリ: とは言え、とは言え… 他にできる修行というと…
  344. ミユリ: あ、そうですそうです!
  345. ミユリ: ミユにはこの文明の利器が あるじゃないですかぁ!
  346. ミユリ: …『修行』で検索っと
  347. ミユリ: ………… これ、これです!
  348. ドドドドドドドド…
  349. ミユリ: き、来てしまいました 来てしまいました…
  350. ミユリ: 滝行体験ツアーに…
  351.  
  352. FILENAME: text_515010-7_bDF6O.txt
  353. ミユリ: 心頭滅却すれば火もまた涼し と言います
  354. ミユリ: イマイチ意味はわかりませんが 大体、修行にあってるはずです!
  355. ミユリ: それにそれに、修行と言えば 滝行はあるあるなやつですし
  356. ミユリ: バラエティ番組なんかでも やっているくらいですから
  357. ミユリ: きっときっと ミユでもいけるはずです!
  358. ミユリ: いざ、煩悩退散!
  359. 案内係の声: それでは滝行参加者の方は 説明と準備をしますので
  360. 案内係の声: こちらへお越しくださいー
  361. ドドドドドドドド
  362. ミユリ: 『うおおおおおおおおお』
  363. ミユリ: 『つめた!つめたいです!』
  364. ミユリ: 『いたいいたいいたいいたい!』
  365. ミユリ: 『ミユには無理です!ミユには無理です! 助けて下さあぶばばばばば』
  366. 案内係: ゆ、遊狩さーん!?
  367. ミユリ: た、助かったです… ミユには滝行、無理でした…
  368. ミユリ: バラエティ番組の皆さん… 滝の偉い神様…
  369. ミユリ: ごめんなさいですぅ…
  370. ミユリ: それにしてもそれにしても 一緒に説明を受けていた女性…
  371. ミユリ: とっても素敵な足でぇ…
  372. ミユリ: って、ミユのバカ! さすがに罰当たりですよぅ!
  373. ミユリ: さてさて、気を取り直して 次は山に籠ります!
  374. ミユリ: 山籠もりは少年漫画の 修行じゃ王道ですし
  375. ミユリ: ソロキャンなんて言葉も あるくらいですから
  376. ミユリ: きっときっと ミユにもできるはずですぅ!
  377. ミユリ: そしてそして山籠もりを終えて ミユは成長するんです!
  378. ミユリ: ではでは、まずは頂上を 目指しましょう!
  379. ミユリ: ど、どどどこですかここはぁ! く、くくクマとか出てきたら…
  380. ガサッ
  381. ミユリ: ――っ!?
  382. ガサガサ
  383. ミユリ: いやぁああー! クマですぅーっ!
  384. 粟根 こころ: あ、行っちゃった…
  385. 粟根 こころ: 迷子かと思って 声を掛けようと思ったのに…
  386. 粟根 こころ: 山に慣れていない子 だったのかな…?
  387. 粟根 こころ: クマへの対応として一番 ダメな感じで逃げてったけど
  388. 粟根 こころ: 大丈夫かなぁ?
  389. 加賀見 まさら: …大丈夫じゃないかしら
  390. 加賀見 まさら: 今の子が走っていった方向 登山道の方だったから
  391. 粟根 こころ: そっか、なら安心だね!
  392. ミユリ: ふぅ…ここが頂上ですか
  393. ミユリ: クマから逃げたところだけは やたら修行チックでしたが
  394. ミユリ: ほぼ、ただのハイキングでした…
  395. ミユリ: はぁ… 綺麗ですね…
  396. ミユリ: それに比べミユは 途中で出会った素敵な足の持ち主を前に 気絶しかけてしまったりと
  397. ミユリ: ほんとにほんとに、キモいですね…
  398. ピロン♪
  399. ミユリ: ネオマギウスのみんなからの メッセージも、ずっと来ていますが どんな顔をして読めばいいんでしょう 恥ずかしくて開く気にもなれません
  400. ミユリ: なんだか綺麗な景色を前にしていると ミユのダメなところが目立って…
  401. ミユリ: 早く、山を下りましょう…
  402. ミユリ: (滝行も山籠もりも なんだか変な方向の修行に)
  403. ミユリ: (なってしまっていたような 気がします…)
  404. ミユリ: (とは言っても、これ以上他に いい修行も思いつきません…)
  405. ミユリ: はぁ… 万策尽きたですぅ…
  406. はぐむの声: あっ!ミユリちゃん!
  407. ミユリ: えっ…
  408. はぐむ: ミユリちゃん、探したんだよ…!
  409. ミユリ: 安積…
  410.  
  411. FILENAME: text_515010-8_bDF6O.txt
  412. ミユリ: 安積…
  413. はぐむ: …ってあれ、時雨ちゃん?
  414. ミユリ: さっきまで、いましたよね?
  415. はぐむ: うん… あっ!
  416. ミユリ: …?
  417. はぐむ: えっと、そう、時雨ちゃん 今日は用事があるって…!
  418. ミユリ: …そんなに急ぐ用事なんです?
  419. はぐむ: う、うん…!
  420. …………
  421. ミユリ: (宮尾、さっきまでいたのに ミユが来た瞬間、遠くに…)
  422. ミユリ: (もしやもしやミユの顔も 見たくないくらい嫌いに…?)
  423. ミユリ: …ぐすっ
  424. はぐむ: ミ、ミユリちゃん!?
  425. ミユリ: ミユ、その…ごめんなさい! 消えますぅ!
  426. はぐむ: あっ…
  427. 時雨: …はぐむん、遊狩さんの様子 どうだった…?
  428. はぐむ: それが、ちょっと私の 誤魔化し方が下手で
  429. はぐむ: 変な誤解をさせちゃったかも…
  430. 時雨: えっ…
  431. 時雨: …もしかしてぼくが遊狩さんを 避けたとか思われた…?
  432. はぐむ: そうかも…ごめん
  433. 時雨: ううん… はぐむんのせいじゃないよ…
  434. 時雨: …ただ、買い物の中身を 見られたくなかっただけなのに
  435. 時雨: 難しいね…
  436. はぐむ: 落としていったチェック表も 渡し損ねちゃった…
  437. ミユリ: はぁ…はぁ…
  438. 燦: ミユ…
  439. 水樹 塁: …その、足の話は あまり外でしない方がいいかも…
  440. 時雨: …キモい
  441. ミユリ: (ミユの好きは悪いこと…)
  442. ミユリ: (みんなを困らせて 嫌がらせて、キモくて…)
  443. ミユリ: (きっときっと、とても 恥ずかしいことだったんです)
  444. ミユリ: それなら、こんな“好き”なんて 捨ててしまえばいいんです
  445. ミユリ: 好きを辞めて 即売会に行くのも辞めて 薄い本たちも捨てて… みんなに謝りにいきましょう
  446. ミユリ: (そしたらきっとミユは ネオマギウスのみんなに)
  447. ミユリ: (もう一度受け入れてもらえる はず…です)
  448. ~~♪~~♪
  449. 水樹 塁: あ、ミユリちゃんだ…
  450. 水樹 塁: 足フェチ克服のために修行をする って話を聞いて以来だけど…
  451. 水樹 塁: 大丈夫かな…
  452. 水樹 塁: …もしもし、ミユリちゃん?
  453. ミユリ: …塁さん
  454. 水樹 塁: う、うん…
  455. ミユリ: ミユ、即売会には行きません
  456. ミユリ: ミユはもう 足フェチをやめるので
  457. ミユリ: 集めていた本も 全部、捨てます
  458. 水樹 塁: え…
  459. ミユリ: 塁さんとも、もしかしたら 話すのは最後かもしれないので
  460. ミユリ: お礼を伝えさせてください
  461. ミユリ: 今まで色々教えてくれて ありがとうです
  462. 水樹 塁: え、まっ…
  463. ミユリ: それじゃあ、失礼するです
  464. ピッ
  465. 水樹 塁: た、大変だ…
  466. 水樹 塁: オタクが好きを捨てるなんて そんなの“死”同然だよ…!
  467. 水樹 塁: …好きも全部捨てるなんて
  468. 水樹 塁: 話すのは最後とか言ってたし…
  469. 水樹 塁: まさか… 本当に死ぬつもりなんじゃ…?
  470. 水樹 塁: て、天門眼で確認しなきゃ…! …って、電話越しじゃできないし
  471. 水樹 塁: 会いに行こうにも そもそもミユリちゃんのことって
  472. 水樹 塁: 顔と名前と推しくらいしか 知らないし…
  473. 水樹 塁: きっと今、チャットを送って 会おうとしたところで
  474. 水樹 塁: 応じてくれないと思うし…
  475. 水樹 塁: …そうだ、確か 前、チャットに写真が
  476. 水樹 塁: …………これだ!
  477. 水樹 塁: この場所なら 心当たりがある…
  478. 水樹 塁: 可能性は低いけど もしかしたらここに来るかも
  479.  
  480. FILENAME: text_515010-9_bDF6O.txt
  481. ひめな: きょーかーん
  482. 燦: 何かしら、姫様
  483. ひめな: おやつなーいー?
  484. 燦: あるけど、今日はおしまい 食べ過ぎよ
  485. ひめな: ちぇー だってヒマなんだもーん
  486. ひめな: しぐりんとはぐりんは 神浜市までお買い物だしー
  487. ひめな: サーシャも用事があるからって 出てっちゃったしー
  488. 燦: そうね
  489. ひめな: てか、しぐりん結構 気にしてたよね、みゆりんのこと
  490. 燦: 宮尾も根は優しい子だから …仕方ないわよ
  491. ひめな: はぐりんもずーっと あわあわしてたし
  492. ひめな: 今も買い物ついでにみゆりんを 探してると思うんだよね
  493. 燦: …大変ね
  494. ひめな: サーシャからもずっとみゆりんに 会えたのかって連絡来てて
  495. ひめな: 過保護なママって こんな感じなのかなーって勢い
  496. 燦: そう
  497. ひめな: …で、教官はいいの?
  498. 燦: 何がかしら?
  499. ひめな: みゆりん、探しに行かないの?
  500. ひめな: 家には帰ってるらしいけど あれから連絡取れてないじゃん
  501. ひめな: 私チャンもメッセージ送ったけど 既読スルーだし、よっぽどだよね
  502. 燦: 私には姫様をお守りする 任務があるから
  503. ひめな: まぁ、確かに今の私チャンって 死んだことになってるから
  504. ひめな: それがバレないように 宝崎市に潜伏中って感じだけど
  505. ひめな: ぶっちゃけ、ここに居ること自体 他のグループには知られてないし
  506. ひめな: 突然、敵が攻め込んでくるとか 今はまずないっしょ?
  507. ひめな: だから私チャンのことは気にせず 探しに行ってきなよ★
  508. ひめな: もし心配なら青年会の 人たちと一緒にいるし
  509. ひめな: …ノリはあんま好きじゃないけど ひとりでいるより安心しょ?
  510. 燦: いいえ、大丈夫 ミユは必ず帰ってくるから
  511. ひめな: ふーん
  512. ひめな: …で、教官はさっきから ずーっとそこ掃除してるけど
  513. ひめな: 何百回拭いたら気が済むの?
  514. 燦: え?
  515. ひめな: …マ? 無自覚はやばいよ
  516. ひめな: てか教官、朝から塩と砂糖 間違えて激甘の朝ごはん作ったり
  517. ひめな: だいぶヤバいからね?
  518. 燦: …………
  519. 燦: ただ、ミユにはもう少し 時間が必要だとも思うの
  520. ひめな: 時間?
  521. 燦: 足フェチの自分と 改めて向き合う時間よ
  522. 燦: きっとミユは、どうして 足フェチになったのかさえ
  523. 燦: 覚えていないと思うから…
  524. ひめな: ふーん…
  525. ひめな: ま、私チャンとしては 好みなんて人の自由だと思うよ★
  526. ひめな: 私チャンとヒコ君の関係も みんなには理解されにくいじゃん
  527. ひめな: それと、みゆりんの足フェチも 近いところはあるとは思うからさ
  528. ひめな: 私チャンから、みゆりんの好きを 否定することはできないよね★
  529. ひめな: …ただまぁ、みゆりんが本当に その好きを捨てたりしたいなら
  530. ひめな: それは、みゆりん自身の判断だし 私チャンはそれを否定しない
  531. ひめな: その程度だったんだなーって 思うだけだよ
  532. 燦: …姫様
  533. ひめな: てか、私チャン的にはさ
  534. ひめな: ああいうところも含めて みゆりんだって思うけどねっ★
  535.  
  536. FILENAME: text_515010-10_bDF6O.txt
  537. ミユリ: (一緒に即売会に行く約束を していた塁さんには悪いですが)
  538. ミユリ: (ミユはもう、足フェチを やめるんです…)
  539. ミユリ: (あ、でもでも 三輪からもおつかい…というか)
  540. ミユリ: (調査を お願いされていたんでした)
  541. ミユリ: えとえと カミケの噂話について…ですか?
  542. 三輪 みつね: そうそう!w
  543. 三輪 みつね: どうやらこの間のカミケで 事件があったらしいんだけど
  544. 三輪 みつね: その事件を解決したのが 魔法少女だとかで
  545. 三輪 みつね: 「カミケの平和の陰に魔法少女あり」
  546. 三輪 みつね: なんて噂がじわじわ 広がってきてるらしいんだw
  547. 三輪 みつね: 魔法少女とか言われたら さすがに気になっちゃうよねw
  548. ミユリ: なるほどなるほど…
  549. 三輪 みつね: だから、買い物のついでに何か 手がかりがないか見て欲しいんだ
  550. 三輪 みつね: 他にも面白そうな話があったら それも一緒にさ
  551. ミユリ: でもでも今回ミユが参加するのは カミケじゃないですよ?
  552. ミユリ: というか、いつミユが即売会に 行くと言いましたぁ!?
  553. 三輪 みつね: 普段使いのアカウントで サークル情報いいねしてたでしょ
  554. ミユリ: ――っ!?
  555. 三輪 みつね: 気をつけなきゃダメだよw
  556. 三輪 みつね: そういうところでオタバレ していくらしいんだからw
  557. ミユリ: ぶ、不用心…不用心でしたぁ…
  558. 三輪 みつね: ま、安心してよ 誰にも言わないからさ
  559. ミユリ: (三輪にも悪いことを…)
  560. ミユリ: (でもでも、今日は遅いし 明日また謝るです…)
  561. ミユリ: (神浜市の病院に行く前に 薄い本を捨ててから…)
  562. ミユリ: (…いや、捨てるのはお見舞いの あとでもいい…ですよね)
  563. ミユリ: (け、決して決して 未練などではないんですぅ!)
  564. 三輪 みつね: 即売会に行けなくなった?
  565. ミユリ: ですです…
  566. ミユリ: なのでなので頼まれていた調査も できなくて…ごめんなさいです
  567. 三輪 みつね: まぁ、それなら仕方ないね
  568. 三輪 みつね: 情報はネットで 探せるだけ探してみるよ
  569. ミユリ: ごめんなさいです…
  570. 三輪 みつね: 別に、ただの好奇心だし そんなに気にしなくていいよw
  571. 三輪 みつね: でも、急にどうしたの? 即売会、楽しみにしてたんじゃ…
  572. ミユリ: それが…
  573. 三輪 みつね: あー…なるほど
  574. ミユリ: 足フェチは、キモいので ミユはやめることにしたんです
  575. 三輪 みつね: 何もそこまでしなくても…
  576. 三輪 みつね: (…足フェチなんて今更 みんな知ってることだろうし)
  577. 三輪 みつね: (…そんなに気にすることでも ないような…)
  578. 三輪 みつね: (もしかして、何か 行き違いがあるんじゃ…)
  579. 三輪 みつね: (…うん、多分そうだよね)
  580. 三輪 みつね: …って、いない!?
  581. 三輪 みつね: …いつの間に 帰っちゃったんだろう
  582. 三輪 みつね: …そういえば、入院してからは 足について言われなくなったから
  583. 三輪 みつね: …ミユリちゃんの足フェチも 落ち着いたのかと思ってたけど
  584. 三輪 みつね: 色々と …気を遣わせちゃってたのかな
  585. ピロン♪
  586. 三輪 みつね: あ、栗栖さん…
  587. 三輪 みつね: え…ミユリちゃんと 連絡ついてないって…
  588. 三輪 みつね: 思ったより深刻そう…だね
  589. ミユリ: これでもう、さよならの 準備はできました
  590. ミユリ: あとはこの、ミユの 薄い本たちを捨てるだけ…
  591.  
  592. FILENAME: text_515020-1_3y1BF.txt
  593. ミユリ: ミユ、即売会には行きません
  594. ミユリ: ミユはもう 足フェチをやめるので
  595. ミユリ: 集めていた本も 全部、捨てます
  596. 水樹 塁: 好きを捨てるという彼女の話を聞いた僕は 彼女の身に何かが起きている可能性を考えた
  597. 水樹 塁: 一刻も早くこの天門眼で彼女の運命を 確認しなければいけない…! 僕はチャットでのやりとりを元に 彼女を探しに北養区まで足を運んでいた…
  598. 水樹 塁: (…なんてナレーション風に 妄想してる場合じゃない…)
  599. 水樹 塁: (…以前、チャットで 送られてきたこの花の写真)
  600. 水樹 塁: (その背景に映っていたのが 里見メディカルセンター…)
  601. 水樹 塁: (アニメの聖地特定技術が こんなところで役立つとは…)
  602. 水樹 塁: (ストーカーじみてて ちょっと抵抗はあるけど…)
  603. 水樹 塁: (人の命がかかってるんだから… 仕方ないよね)
  604. 水樹 塁: (よく友だちのお見舞いに 行くって話も聞いてたから)
  605. 水樹 塁: (あの病院に通っているのは 確かなはず…)
  606. 水樹 塁: (今日来ている保証はないけど… 賭けるならこれしか…)
  607. 水樹 塁: (嘘…本当にいるなんて)
  608. 水樹 塁: (いや、驚いている場合じゃない 本来の目的を果たさないと…)
  609. 水樹 塁: 僕の魔法…“天門眼”は 人の“死相”を視ることができる
  610. 水樹 塁: (考えたくないけど、何だか 彼女から嫌な空気を感じた)
  611. 水樹 塁: (ごめんね、ちょっと 確認させてもらうよ…!)
  612. 水樹 塁: (視送(みおく)れ…天門眼!)
  613. 水樹 塁: (…良かった とりあえずは大丈夫そう…)
  614. 水樹 塁: (でも、ミユリちゃんの 元気がないのは確か…)
  615. 水樹 塁: (リアルに口出しするのも おかしいかもしれないけど)
  616. 水樹 塁: (共に同じ作品を愛する 同志であるミユリちゃんを)
  617. 水樹 塁: (このまま放っておくわけには いかないよね…!)
  618. 水樹 塁: ミ、ミユリちゃん…!
  619. ミユリ: え、塁さん…? どうしてここに…
  620. 水樹 塁: その、あの…
  621. ミユリ: え、えっと…?
  622. 水樹 塁: …ごめん…ちょっと 緊張しちゃって…
  623. ミユリ: それはそれは ミユもなので大丈夫ですよ!
  624. ミユリ: やはりやはり、直接会うと 通話よりも緊張しますね…!
  625. 水樹 塁: ごめん…
  626. 水樹 塁: …イベントで会うたびに こんな感じになってるよね…
  627. 水樹 塁: …うん、お互いちょっと 落ち着いてきたね
  628. ミユリ: そうですねそうですね
  629. ミユリ: それでそれで、塁さんはミユに 何か用があったんですか?
  630. ミユリ: ミユは、今からコレクションを 捨てに行くとこだったんですけど
  631. 水樹 塁: …ミユリちゃんの コレクションってことは…
  632. 水樹 塁: まさか… 神が創りし聖なる書を捨てに!?
  633. 水樹 塁: え、真九位院先生の ゲームまで…?
  634. ミユリ: …………
  635. 水樹 塁: どうして…!
  636. 水樹 塁: 電話で言ってた 即売会に行かないことと…
  637. 水樹 塁: 好きを捨てることと… 何か関係があるの…?
  638. 水樹 塁: あと、薄い本は捨て方が 色々あるから気をつけた方が…
  639. ミユリ: え、えっと…!
  640. 水樹 塁: …ごめん、一気に まくしたてるような言い方…
  641. 水樹 塁: …ただ、聞きたいんだ どうしてそう考えたのか…
  642. ミユリ: はい…
  643. 水樹 塁: (サークルチェック表が見つかり 質問された勢いで)
  644. 水樹 塁: (色々と答えてそのまま暴走…)
  645. 水樹 塁: (ウッ…他人事とは 思えない、痛ましい事故…)
  646. 水樹 塁: …聞かれるとつい答えちゃう その心…すごくわかるよ
  647. ミユリ: 塁さんもでしたか…!
  648. 水樹 塁: 恐らく、多くの人が通る道 …ではあると思う
  649. 水樹 塁: オタクの通過儀礼、だね…
  650.  
  651. FILENAME: text_515020-2_3y1BF.txt
  652. 水樹 塁: …私も、昔同じことを しようとしたんだ…
  653. ミユリ: 薄い本を捨てたんですか?
  654. 水樹 塁: …ううん 自分で作った自分の設定書を…
  655. 水樹 塁: って、こ、この話はやめよう!
  656. 水樹 塁: 隙あらば自分のことを 語るのはよくない…
  657. ミユリ: ミユは気にしませんが…
  658. 水樹 塁: …と、とにかく薄い本もゲームも 捨てたら絶対後悔するから
  659. 水樹 塁: 捨てないで…欲しい…
  660. ミユリ: 塁さん…
  661. 水樹 塁: …でも、ミユリちゃんの 意思も尊重したい、から…
  662. 水樹 塁: 勝手な話だけど、結論を出す前に 少しだけ猶予が欲しいんだ…
  663. 水樹 塁: それで、好きでい続けながら…
  664. 水樹 塁: せめて人前では 制御できるような方法を
  665. 水樹 塁: …もう少しだけ 一緒に考えてみない…?
  666. ミユリ: …わかりました
  667. ミユリ: でもでも、制御と言っても いったいミユは何をしたら…
  668. 水樹 塁: …そもそも、ミユリちゃんは どんな足が好きなの?
  669. ミユリ: えとえと… 一言では表せないですね…
  670. 水樹 塁: そうだよね…
  671. 水樹 塁: …じゃあ、人気の多いところで どんな足が好きか調べよう
  672. ミユリ: へっ?
  673. 水樹 塁: …それから制御の方法を 見つけられないかな…って
  674. ガヤガヤ
  675. ミユリ: ひ、人がいっぱい 足もいっぱいですぅ…!
  676. ミユリ: ミ、ミユ、緊張して 意識がぁ…
  677. 水樹 塁: …だ、大丈夫 深呼吸して、ゆっくり
  678. ミユリ: すー、はー…
  679. 水樹 塁: …それじゃあ 検証を始めよう
  680. 水樹 塁: …あの人は?
  681. ミユリ: はぁ…素晴らしいでしゅぅ…
  682. 水樹 塁: …あんまガン見しないでね その視線、下手したら捕まる…
  683. ミユリ: ハッ! ミユ、刑務所行きはイヤですぅ!
  684. 水樹 塁: それじゃあ、次…
  685. ミユリ: 足ですね
  686. 水樹 塁: …えっ
  687. ミユリ: 足がある ただそれだけです
  688. 水樹 塁: (何も感じない …ってことなのかな…)
  689. ミユリ: ギャッ!
  690. 水樹 塁: …どうしたの?
  691. ミユリ: 毛むくじゃらの短パンは ミユ、地雷なんですぅ…!
  692. 水樹 塁: (足フェチにも地雷が… 苦手なものがあるんだ…)
  693. ミユリ: 加齢によって変化した足も 重ねた年月が尊く感じますし
  694. ミユリ: それに、かつてのおみ足に思いを 馳せると…
  695. 水樹 塁: (…守備範囲がさすがすぎる)
  696. 水樹 塁: …じゃあ、あの子は?
  697. ミユリ: (あの子って…えぇ!?)
  698. 水樹 塁: (しまった、あの人たちは…)
  699. 水樹 塁: ねむちゃんたち…
  700. ミユリ: (どうしましょう どうしましょう!)
  701. ミユリ: (ねむ様とは今は敵対関係…)
  702. ミユリ: (魔法少女について知らない 塁さんの前では戦いたくない…)
  703. ミユリ: (それに燦様なしで戦っては 塁さんにも周りの人にも危険が)
  704. ミユリ: (というか塁さん…)
  705. ミユリ: さっき、ねむ様のお名前を 口に出してましたけど
  706. ミユリ: もしやもしや、塁さんは ねむ様とお知り合いなんですか?
  707. 水樹 塁: え!? えーっと…
  708. 水樹 塁: (一応神浜マギアユニオンだから お互い顔は知ってるんだけど)
  709. 水樹 塁: (いきなり…私、実は魔法少女で なんて言い始めたら)
  710. 水樹 塁: (さすがのミユリちゃんも ドン引き待ったなしだよね…)
  711. 水樹 塁: (そうだ…前にせいらちゃんが あの人たちと映画を撮ったって)
  712. 水樹 塁: (言ってた気がするから…)
  713. 水樹 塁: その、友だちの友だち …って感じかな
  714. ミユリ: あ、そうなんですね!
  715. 水樹 塁: …というか、なんかふたり 困ってそう…?
  716. ミユリ: ですねですね…車椅子が ひっかかってるんでしょうか?
  717. 水樹 塁: た、助けに行かなくちゃ…!
  718. ミユリ: えっ
  719. 水樹 塁: え…い、行かないの?
  720. ミユリ: (塁さんの純粋な良心を 邪魔するわけには…)
  721. ミユリ: い、いいい… 行きますよぅ…!
  722.  
  723. FILENAME: text_515020-3_3y1BF.txt
  724. 水樹 塁: …あの、大丈夫…? 何かお手伝いできることは…
  725. ねむ: 君は…
  726. 水樹 塁: あ、あの、ユニオンのことは 言わないでもらえると…!
  727. 水樹 塁: 魔法少女じゃない 知り合いが一緒だから…
  728. ねむ: …うん、わかったよ
  729. ねむ: それで、後ろに隠れてるのは…
  730. ねむ: ――っ!?
  731. ねむ: (彼女は元マギウスの翼の…)
  732. ねむ: (いや、ネオマギウスの 遊狩ミユリ…!)
  733. ミユリ: あ、あのあの こんにちは…ねむ様…
  734. 万年桜のウワサ: |ねむ、下がって|
  735. 水樹 塁: …えっ…えっ…
  736. ミユリ: ちょ、ちょちょちょっと 待ってくださいねむ様!
  737. ねむ: …何を待てというのかな
  738. ミユリ: ミユに戦う意思はないんです…
  739. ミユリ: 塁さんは、魔法少女とは関係ない ただのオタク仲間なんです…
  740. ねむ: …確かに、現状ネオマギウスは リーダーを喪失し
  741. ねむ: 力も失いつつあるということは 僕の耳にも入っている
  742. ミユリ: …その通りです
  743. ねむ: それに、この人混みだ
  744. ねむ: ひとり暴れて無駄に消耗する 意味も君には存在しないだろう
  745. ミユリ: ですです!
  746. ねむ: …承知したよ 今だけは、一時休戦としようか
  747. ミユリ: 助かるです…
  748. ねむ: ただ、桜子を刺激しないよう くれぐれも気をつけてほしい
  749. ミユリ: は、はいっ!
  750. ねむ: (…なるほど、ふたりはお互いを ただの同好の志だと思っていて)
  751. ねむ: (魔法少女であることに 気がついていないんだね)
  752. ねむ: 桜子、大丈夫だよ もう下がっていい
  753. 万年桜のウワサ: |でも…|
  754. ねむ: …一時休戦だ
  755. 万年桜のウワサ: |ねむが言うなら… わかった|
  756. 水樹 塁: …あの、ミユリちゃんは ふたりとどんな関係で…
  757. ミユリ: えっと、ねむ様は…
  758. ミユリ: (元上司…先輩…リーダー ボス…雇い主…)
  759. ミユリ: …元親分! みたいな…?
  760. 水樹 塁: 元親分…? だから様呼び…?
  761. ねむ: …親分は違う気がするけど
  762. 水樹 塁: (もしやふたりは…)
  763. 水樹 塁: 元は同じ闇の組織に所属していて ミユリちゃんはそこでねむちゃんに服従していた しかしミユリちゃんは組織を裏切り表の世界へ…
  764. 水樹 塁: だから今でもミユリちゃんは ねむちゃんたちに命を狙われている…!
  765. 水樹 塁: おそらく親分呼びはカモフラージュ?
  766. 水樹 塁: (…は、さすがにないか)
  767. ミユリ: あ、それよりそれより
  768. ミユリ: ねむ様、車椅子がひっかかって 困ってるんですよね?
  769. 万年桜のウワサ: |そう|
  770. 万年桜のウワサ: |車輪が溝にはまってしまって 出すのが難しい…|
  771. 万年桜のウワサ: |車椅子を壊して、ねむを抱えて 歩こうとしたけど止められた|
  772. ねむ: ということだから、平和的解決に 導いてもらえると嬉しい
  773. ミユリ: それならそれなら ミユたちに任せるですよぅ!
  774. ねむ: 助かったよ、感謝する
  775. ねむ: それじゃあ 僕らはここでお暇しよう
  776. ねむ: …と、言いたいところだけど
  777. ねむ: 遊狩ミユリ、君は先程から 随分と顔色が優れないようだね
  778. ミユリ: え…
  779. 万年桜のウワサ: |血糖値が急低下した?|
  780. ミユリ: 今のミユ そんな風に見えるんですかぁ!?
  781. ねむ: 何か悩みがあるのかな?
  782. ミユリ: は、はい…!
  783.  
  784. FILENAME: text_515020-4_3y1BF.txt
  785. ねむ: なるほど
  786. ねむ: 自分の嗜好について 頭を悩ませていた…と
  787. 万年桜のウワサ: |それでさっきまでいろんな人の 足を見て検証してたの?|
  788. 水樹 塁: うん…そしたらどんな足が好きか 傾向がわかるかなと思って
  789. 万年桜のウワサ: |そういうことをすると|
  790. 万年桜のウワサ: |おまわりさんに話を聞かれる って、ひなのが言ってた|
  791. ねむ: 身近な知人が警察のお世話に なりかねない行動をとるのは
  792. ねむ: 僕としても あまり推奨できないね
  793. ミユリ: うぅ…反省してましゅ…
  794. 水樹 塁: あ、あの、ねむちゃん…
  795. 水樹 塁: どうしたらミユリちゃんの 足フェチが治ると思う…?
  796. ねむ: …到底、小学生にする 質問内容ではないね
  797. 水樹 塁: ご、ごめん…
  798. ねむ: …はぁ
  799. ねむ: (遊狩ミユリの 足への執着については)
  800. ねむ: (マギウスだったころから 何度か目にしていた…)
  801. ねむ: (そして、彼女がそれで 苦労をしていたことも)
  802. ねむ: (今は敵だとしても かつてはこの子も羽根のひとり)
  803. ねむ: (僕らが迷惑を かけてしまったのは、確かだね)
  804. ねむ: (彼女の悩みを解決することで)
  805. ねむ: (その贖罪になるとは 到底、思えないけれど…)
  806. ねむ: …わかったよ
  807. ねむ: 解決できるかどうかは 保証できないけれど、話は聞こう
  808. ねむ: 桜子がさっきから興味津々 といった表情だしね…
  809. 万年桜のウワサ: |バレてた…|
  810. ねむ: 僕を誰だと思ってるのかな?
  811. ねむ: …それじゃあ、遊狩ミユリ 詳しく話を聞かせてもらおうか
  812. ミユリ: あ、ありがとうございますぅ!
  813. ねむ: 他人の足を勝手に品評し 果てには不快感を与えた、と
  814. ねむ: …それは嫌がられて当然だね
  815. ミユリ: それはそれはもう 返す言葉もないですぅ…
  816. ミユリ: それでそれで、色々と修行を しましたが一向に効果が出ず…
  817. ミユリ: 好きであることをやめるため コレクションを捨てようとしたら
  818. ミユリ: 塁さんに会った、ということです
  819. ねむ: 「修行」の内容に少々 問題があった気もするけどね…
  820. 万年桜のウワサ: |足フェチって、何?|
  821. ねむ: フェティシズムという 言葉から来ていて
  822. ねむ: 足に特別惹かれる …といった意味だけど
  823. ねむ: その嗜好の程度や種類も 人によるから一概には言えないよ
  824. 水樹 塁: …うん 好みくらいの軽さの人もいれば
  825. 水樹 塁: ミユリちゃんみたいに …重度な人もいるかな…
  826. 万年桜のウワサ: |行きすぎた嗜好を 持つ人のことを|
  827. 万年桜のウワサ: |「変態」と呼ぶって データベースで読んだ|
  828. ミユリ: ウッ…
  829. ねむ: …不躾な言葉だったね 桜子に変わって謝罪するよ
  830. ねむ: ただ、人と少し変わってるのは 違いないかもしれないね
  831. ねむ: まあ、誰しもそういうものを 持ち合わせているのだろうけど
  832. 万年桜のウワサ: |十人十色|
  833. ねむ: その通りだよ、桜子
  834. ねむ: …で、本題に戻るけど 君はその嗜好を捨てたいのかい?
  835. ミユリ: …だって、これはキモい…ので
  836. ねむ: それじゃあ、まずはなぜ 遊狩ミユリが足を好きになったか
  837. ねむ: その起こりを 突き詰めてみようか
  838. ミユリ: 足フェチになった理由…ですか?
  839. ねむ: 嗜好には大抵、契機があるんだ そう、物語でも相場が決まってる
  840. ねむ: それがわかれば 解決への糸口となるかもしれない
  841. ミユリ: …わ、わかったです
  842.  
  843. FILENAME: text_515020-5_3y1BF.txt
  844. ミユリ: でもでも、どうして 足フェチになったのか
  845. ミユリ: ミユ自身も よくわかっていないんでした…
  846. ミユリ: 修行中、一瞬そのときのことが 見えた気はしたんですけど…
  847. 万年桜のウワサ: |思い出すためにたくさん 話すのはどう?|
  848. 万年桜のウワサ: |ねむも物語の構想を練るのに よく人と会話をしてる|
  849. ねむ: 他人との対話は思考の 整理に役立つからね
  850. 水樹 塁: それは…いいかも
  851. 水樹 塁: あ、そういえばさっき色んな人の 足を見てみたけど
  852. 水樹 塁: …それで何か 気づいたことはあった?
  853. ミユリ: うーん…やっぱり女性の足の方が 好きでしたね…
  854. ミユリ: 毛むくじゃらの足が苦手なのも 変わらずですし…
  855. ミユリ: あ、そういえば今のねむ様の足は なんか、大丈夫なんですよね
  856. ねむ: 僕の…?
  857. ミユリ: ですです 昔の…車椅子じゃなかったころは
  858. ミユリ: ねむ様の小柄で細い足に 魅力を感じたのですが…
  859. ねむ: 今の僕には魅力がないと? …失礼してしまうね
  860. ミユリ: そ、そういうわけでは…!
  861. ミユリ: (そういえば、三輪の足も 入院してからは特に何も…)
  862. 水樹 塁: …でも、他の人とねむちゃんで なんの違いがあるんだろうね…
  863. 万年桜のウワサ: |遊狩ミユリが一番好きな 足はどんな足?|
  864. ミユリ: それはそれはもちろん…!
  865. ミユリ: でも、もうずっとあの方の おみ足を見ていません…
  866. ミユリ: ですがですが、想像するだけで ミユは、ミユはぁ…
  867. ミユリ: (あの選手は足全体を使って 上手く体重移動をしていて…)
  868. ミユリ: (…大会で他の選手の技を 研究するのは勉強になります)
  869. ミユリ: これは…またミユの夢?
  870. ミユリ: そう…そうです あれは技の研究のために 他の選手の足を見ていたとき…
  871. ミユリの母: そろそろ帰るわよ~?
  872. ミユリ: ちょっと待って…!
  873. ミユリ: 次の選手を見たら 終わりにするから!
  874. ミユリの母: しょうがないわね
  875. ミユリ: (わぁ…あの人の演技 とっても綺麗…)
  876. ミユリ: (それに、足自体もすごく綺麗な 曲線を描いてて…)
  877. ミユリ: ミユは選手の筋肉の動きや 足が織りなす、しなやかな曲線 そして技を繰り出す度に動く足を 美しいと思っていて
  878. ミユリ: (あ、汗が…)
  879. ミユリ: その瞬間、ミユは脳天から電撃が走ったような …そんな感覚になったんでした
  880. ミユリ: ミユの世界は あのとき大きく変わってしまった…
  881. ミユリ: 足から汗が滴った たったそれだけの出来事で、ミユは…
  882. ミユリ: その日、初めてミユは 足を見て意識が飛んでしまったんでした
  883.  
  884. FILENAME: text_515020-6_3y1BF.txt
  885. ミユリ: ハッ!
  886. 水樹 塁: よ、良かった… ミユリちゃん気づいたんだね
  887. ミユリ: ミユ、また飛びかけて…?
  888. ミユリ: それよりそれより、ミユ 思い出したんです…!
  889. ミユリ: どうして足フェチになったのか どんな足が好きなのか…
  890. ねむ: ほう、聞かせてもらえるかな
  891. ミユリ: はい…!
  892. ミユリ: あ…
  893. ミユリ: (どうしましょうどうしましょう これを言ったらねむ様に失礼…)
  894. ミユリ: (だけど、今まで話を 聞いてくださったのに…)
  895. ねむ: …どうしたのかな?
  896. ミユリ: そのその…ねむ様に不快な思いを させてしまうかもと思って…
  897. ねむ: 途中で言い淀まれた方が 僕としては困惑するよ
  898. ねむ: 乗りかかった船だ 気にせず話すといい
  899. ミユリ: …………
  900. ミユリ: ミユは、ミユは… 動く足が好きだったんです
  901. ねむ: つまり、技の研究をしていた折 見ていた足に
  902. ねむ: 汗が滴った瞬間 足フェチが発現したと
  903. ミユリ: はい…
  904. 水樹 塁: …足を好きになったきっかけは インラインスケートで
  905. 水樹 塁: 足の動きや筋肉に 魅力を感じていたんだね…
  906. ミユリ: はい…
  907. ミユリ: (だから、三輪の足にも 最近は何も思わなかった…)
  908. ミユリ: (三輪の足は今は動かないから)
  909. 万年桜のウワサ: |つまり機能を失った今のねむの 足には興奮しない?|
  910. 水樹 塁: お、オブラート…
  911. ねむ: 気にすることはないよ 嘘偽りなく事実だからね
  912. ねむ: おかげで足を好きになった きっかけも判明した
  913. ミユリ: でもでも、あまりに些細です…
  914. ねむ: 好みが歪むきっかけなんて 案外些細なものだと思うよ
  915. ミユリ: そうなんですか?
  916. ねむ: …あぁ でも、そのきっかけこそ
  917. ねむ: 君にとっては 重要なことなんじゃないかな
  918.  
  919. FILENAME: text_515020-7_3y1BF.txt
  920. ミユリ: そう…なんですか?
  921. ねむ: …正解かどうかはわからない 僕は君よりも年下だしね
  922. ねむ: 君らより人生経験の年数が劣る 僕から提示できるのは
  923. ねむ: 今日まで読んできた本の 受け売りと
  924. ねむ: 僕自身の個人的見解であることは 念頭に置いて聞いてほしい
  925. ミユリ: は、はい…
  926. ねむ: 「僕は人間を構成する要素の多くは 好きという感情から生じていると考えている」
  927. ねむ: 「特に、幼少期に熱中したものは その後の人生に大きな影響を与えると言うし 僕自身にも、本との出会いによって 人生が変わったという実感がある」
  928. ねむ: そして、それは一種 アイデンティティでもある
  929. ミユリ: アイデンティティ…ですか?
  930. ねむ: 僕を僕たらしめる要素だ
  931. ミユリ: えとえと… ミユにはちょっと難しいかもです
  932. 水樹 塁: …ミユリちゃんが小さい頃 熱中したものって何?
  933. ミユリ: それはそれは、やっぱり インラインスケートですぅ!
  934. 水樹 塁: …その過去の熱中が 今のミユリちゃんを作ってる
  935. 水樹 塁: そういうこと…で合ってるかな ねむちゃん
  936. ねむ: そうだね
  937. ねむ: 「遊狩ミユリの足への執着は 恐らくインラインスケートから生じている」
  938. ねむ: 「元々、君はスケートが好きで熱中し その研究の過程で競技への興味が生まれたが いつしかその興味の対象は 競技で使う足へと移ろい、興味の形を変えた」
  939. ねむ: 「インラインスケートをきっかけに 君は嗜好が変わり、今の足が好きな君になった」
  940. ねむ: 「つまり、インラインスケートが好きで 足が好きであることを含めたすべてが 遊狩ミユリを構成しているということになる」
  941. ミユリ: えっとえっと…つまりミユは 何をどうしてもキモいと…?
  942. 水樹 塁: …それは違うよ、ミユリちゃん
  943. 水樹 塁: 確かに、ミユリちゃんの 足への想いは
  944. 水樹 塁: 最初の純粋なものからは 歪んじゃったのかもしれないけど
  945. 水樹 塁: …元々は、インラインスケートで 頑張りたかったミユリちゃんが
  946. 水樹 塁: 技を研究してる内に なったものなんだよね?
  947. ミユリ: …はい
  948. 水樹 塁: それなら、ひとつも 悪いことなんてないよ
  949. ミユリ: え…
  950. 水樹 塁: ミユリちゃんがアスリートとして 頑張った結果なんだから
  951. ミユリ: で、でもでも足が好きなのは 変なことなんですよぅ…!
  952. 万年桜のウワサ: |それって 何か問題があるの?|
  953. ミユリ: ――っ!?
  954. 万年桜のウワサ: |変だったらダメなの? 人と違うのはいけないこと?|
  955. ミユリ: そ、それは…
  956. ねむ: 人と違うものを好むのは 悪いことではないはずだよ
  957. ねむ: それで人に迷惑をかけるとなると 話は変わってくるわけだけど
  958. ねむ: 自分の好きなものを否定するのは 精神衛生上良くないし
  959. ねむ: ある種、その対象への 冒涜となるんじゃないのかい
  960. ミユリ: ミ、ミユ…そんなつもりじゃ…
  961. 水樹 塁: でも、私もミユリちゃんの 気持ち…わかるよ
  962. 水樹 塁: 人には言えない“好き”があって 恥ずかしかったことがあったから
  963. 水樹 塁: …まだ、人前でそれを好きとは 言えないんだけど
  964. 水樹 塁: …でもね、最近は 私の好きなことに対して
  965. 水樹 塁: 特に気にしないで 仲良くしてくれる友だちがいて…
  966. 水樹 塁: それを好きでいてもいいんだって 少しだけ思えてね…
  967. 水樹 塁: だから、ミユリちゃんも友だちに きっと受け入れてもらえるって
  968. 水樹 塁: …無責任だけど、思うんだ
  969. ミユリ: 塁さん…
  970. 水樹 塁: それに、私も前に自分で作った 自分の設定書を捨てたときは
  971. 水樹 塁: すごく後悔したし、別に それでオタク卒業もできなかった
  972. 水樹 塁: それで気づいたんだ
  973. 水樹 塁: この趣味を持つことも含めて 全部が私なんだって
  974. 水樹 塁: というか、それが好きだからこそ 私なんだって!
  975. ミユリ: 塁さん…
  976. ミユリ: なんだか今日は いっぱい話しますね
  977. 水樹 塁: ――っ!?
  978. 水樹 塁: ごごごごごごめん オタクの自分語りなんて
  979. 水樹 塁: 誰得だって話だよねごめん
  980. 水樹 塁: し、しかもねむちゃんの話まで 遮っちゃったし…ごめん…
  981. 水樹 塁: ていうか、かなり ブーメランな内容…
  982. 水樹 塁: うぅ、でも黙っていられなくて…
  983. ねむ: いや、殊に今回の話題に関しては 水樹塁の方が適任だったかもね
  984. ねむ: それに、水樹塁の言い分は 僕にもわかるよ
  985. ねむ: アイデンティティと向き合うのは 恥じらいや葛藤があるものだ
  986. ねむ: 創作は、その繊細な部分を 曝け出す場所でもある
  987. ねむ: それは想像以上に 恥ずかしいことだし
  988. ねむ: それを人前に出すとすれば その羞恥心は計り知れない
  989. ねむ: だけど、そこで僕の中身を 曝け出すことをやめてしまったら
  990. ねむ: それは僕の作品ではない
  991. ねむ: …確かに、君の行きすぎた嗜好は 仲間を困らせたかもしれないし
  992. ねむ: 迷惑をかけてきたのかもしれない
  993. ねむ: その振舞い方自体は 反省すべき点だと思うけど
  994. ねむ: その好きという感情自体は 本当に捨てるべきものなのかな
  995. ねむ: アイデンティティを捨てた君は 本当に“君”だと言えるのかい?
  996. ミユリ: …………
  997. ミユリ: 確かに、ミユの足フェチは
  998. ミユリ: スケートで足を重視していたから 現れたもので…
  999. ミユリ: ミユはアスリートとして 足が大事で尊いと感じていました
  1000. ミユリ: いつからかその好きは形を 変えてしまいましたが
  1001. ミユリ: この好きは、尊いものなんです!
  1002. 万年桜のウワサ: |それじゃあ 遊狩ミユリは変態じゃない?|
  1003. ミユリ: そうですそうです!
  1004. ミユリ: ミユは、ただスケートが好きで 競技に重要な足が大切!
  1005. ミユリ: この好きは恥ずかしいことじゃ ないし、誇っていいんです!
  1006. ミユリ: そして足が好きなミユこそが 遊狩ミユリなんです!
  1007.  
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  1009. 水樹 塁: ミユリちゃんが いつものミユリちゃんに…!
  1010. ねむ: …彼女はいつも この調子なのかい?
  1011. 水樹 塁: …ミ、ミユリちゃん!
  1012. ミユリ: はい!
  1013. 水樹 塁: 足フェチでもいいけど 時と場と程度は
  1014. 水樹 塁: …一応、考えられるように なったほうがいいかも…?
  1015. 水樹 塁: 私が言えたことでもないけど…
  1016. 万年桜のウワサ: |TPOを考えろって ひなのがよく言ってる|
  1017. ミユリ: はい…
  1018. ミユリ: ミユはミユは 今後も足を好きでいるために
  1019. ミユリ: これからは周りに迷惑をかけずに 足を愛でたいと思います
  1020. ねむ: うん、良い心がけだね
  1021. 万年桜のウワサ: |血色が良くなった|
  1022. ピロン♪
  1023. ミユリ: あ、仲間からの連絡です…
  1024. ミユリ: …ずっと返事をしてなかったので 気まずいです…
  1025. 水樹 塁: …大丈夫だよ、きっと
  1026. ミユリ: …………はい
  1027. ミユリ: みんなのところに 行ってきます!
  1028. 水樹 塁: …頑張ってね 応援してる
  1029. ミユリ: ありがとうございますです!
  1030. 水樹 塁: …次会うときは戦場で!
  1031. ミユリ: はいっ! また、即売会で!
  1032. 水樹 塁: …それじゃあ私も そろそろ…
  1033. ねむ: ああ、道中気をつけて
  1034. 万年桜のウワサ: |またね|
  1035. 水樹 塁: …その、ミユリちゃんの相談 乗ってくれてありがとう
  1036. 水樹 塁: …それじゃあ
  1037. ねむ: …………
  1038. 万年桜のウワサ: |殺気が消えたね|
  1039. 万年桜のウワサ: |遊狩ミユリと話している間 ずっとこっちを警戒していた|
  1040. ねむ: 恐らく、ネオマギウスの 仲間だろうね…
  1041. ねむ: 遊狩ミユリの様子を窺っていた とすると、もしかしたら…
  1042. 万年桜のウワサ: |危険人物?|
  1043. ねむ: …ネオマギウスの顔ぶれから 鑑みると
  1044. ねむ: 羽根たちの教育係をしていた 彼女かもしれない
  1045. 燦: ミユはもう大丈夫そうよ …と
  1046. ピッ
  1047. 燦: まったく…姫様も ミユの様子を見に行け、だなんて
  1048. 燦: 無茶ぶりなんだから
  1049. 燦: …いえ、ミユを心配していた 私への気遣いかも…
  1050. 燦: 今回は、ねむ様にも 感謝しないといけないわね
  1051. 燦: …さて、ミユが宝崎市に戻る前に 私も帰らないと
  1052.  
  1053. FILENAME: text_515020-9_3y1BF.txt
  1054. ミユリ: た、ただいまです…
  1055. アレクサンドラ: ミユちゃん…!
  1056. はぐむ: ミユリちゃん…!
  1057. ミユリ: あのあの、メッセージ 無視しちゃってごめんなさい…
  1058. アレクサンドラ: 帰ってきてくれて何よりです
  1059. ミユリ: それでそれで その、宮尾はどこに…
  1060. ミユリ: あ…その、あの、宮尾…
  1061. 時雨: …ごめんなさい
  1062. ミユリ: …へ…
  1063. 時雨: …ごめん、遊狩さん ぼく…言い過ぎた
  1064. ミユリ: そ、そんなそんな!
  1065. ミユリ: 悪いのはミユなんです! ミユが暴走したばっかりに…
  1066. ミユリ: TPOをわきまえなかったのは ミユなんですぅ!
  1067. ミユリ: だからだから ごめんなさい宮尾!
  1068. 時雨: …ううん、ぼくも キモいなんて言ってごめん
  1069. 時雨: …その、お詫びと言っては なんだけど…
  1070. 時雨: ちょっと …スマホ貸してもらえる?
  1071. ミユリ: はい…?
  1072. ピピッ
  1073. 時雨: …はいこれ
  1074. ミユリ: これはこれは…ミユの サークルチェック表ですか?
  1075. 時雨: …チェック表を 表計算ソフトに落として
  1076. 時雨: 書いてあった優先度や値段 配置をまとめたんだ
  1077. 時雨: あと、お節介かもしれないけど…
  1078. 時雨: 会場内の地図と連動させて 入力したものに対して
  1079. 時雨: 最適ルートが表示されるように しておいたから…
  1080. 時雨: よかったら使ってみて…
  1081. 時雨: …あ、遊狩さん、公民館に チェック表落としていってたから
  1082. 時雨: 勝手に見て、ごめん…
  1083. 時雨: ぼくにできることと言ったら こんなことくらいだから…
  1084. ミユリ: て、天才ですか…?
  1085. 時雨: え?
  1086. ミユリ: 宮尾は天才ですよぅ! こんなのを作っちゃうなんて!
  1087. 時雨: そ、そんな褒めすぎ…
  1088. 時雨: …まだ不完全だし 適当に作っただけだよ…
  1089. 燦: あら、ここ最近ずっと 寝不足だったじゃない
  1090. 時雨: 教官…!
  1091. ミユリ: 宮尾ぃ…! ありがとうございますぅ!
  1092. ひめな: あっれー?しぐりん もう1個準備してなかった?
  1093. ひめな: ほら、はぐりんと 神浜市に買いに行ってたじゃん
  1094. 時雨: いやあのあれは…
  1095. ひめな: いーじゃん恥ずかしがんなくて! せっかく買いにいったんだしさ★
  1096. 時雨: …………
  1097. 時雨: …あの、これ!
  1098. ミユリ: こ、これは…! ガーター付きハイソックス!
  1099. 時雨: …それ、遊狩さんが 見たいって言ってたから…
  1100. 時雨: …買って、きたんだ
  1101. ミユリ: 宮尾ぃ…!
  1102. はぐむ: 実は前に会ったとき これを買った帰りだったから
  1103. はぐむ: 時雨ちゃん、ミユリちゃんから 隠れてたんだけど
  1104. はぐむ: 私の言い訳が下手っぴなせいで 変な勘違いをさせたかもって
  1105. はぐむ: ずっと気になってたの…
  1106. ミユリ: あ、あのとき…!
  1107. ミユリ: 安積…
  1108. はぐむ: …ってあれ、時雨ちゃん?
  1109. ミユリ: さっきまで、いましたよね?
  1110. はぐむ: うん… あっ!
  1111. ミユリ: …?
  1112. はぐむ: えっと、そう、時雨ちゃん 今日は用事があるって…!
  1113. ミユリ: ミユ、てっきり宮尾に 嫌われたのかと…
  1114. はぐむ: あわわ…ごめんねミユリちゃん
  1115. アレクサンドラ: でも、誤解がとけて よかったですね、うふふ♪
  1116. 時雨: …うん
  1117. 燦: ところで、ミユ
  1118. ミユリ: はい、燦様
  1119. 燦: 自分の好きに対して 答えは見つけられたのかしら?
  1120.  
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  1122. 燦: 自分の好きに対して 答えは見つけられたのかしら?
  1123. ミユリ: はいっ!
  1124. ミユリ: ミユのこの足フェチは
  1125. ミユリ: インラインスケートから 始まっていたものでした
  1126. ミユリ: ―ミユリ― それはミユがアスリートとして 足を大事にしていて、大切に思っているからで…
  1127. ミユリ: ―ミユリ― この好きはミユのもので この好きがあるからミユなんです
  1128. 燦: …そう
  1129. ミユリ: でもでも、これからはミユ もうちょっと自重します…
  1130. ミユリ: 自重しながら 好きは好きのままいます!
  1131. アレクサンドラ: …だそうですよ、みつねちゃん
  1132. ミユリ: なんとなんと、三輪にも 電話繋がってたんですか!?
  1133. 三輪 みつね: そうだよw
  1134. ミユリ: 三輪にも色々と迷惑を…
  1135. 三輪 みつね: 全然、気にしないでよw とにかく元気になってよかった
  1136. ミユリ: はい、即売会での調査は 任せてくださいです!
  1137. 三輪 みつね: うん、よろしく
  1138. ひめな: ま、みゆりんが自重できるとも 思えないけど
  1139. ひめな: 私チャンたちは そのままのみゆりんが好きだから
  1140. ミユリ: 姫様…!
  1141. ひめな: これからもネオマギウスの 仲間として、よろしくね★
  1142. ミユリ: はいぃ!
  1143. ひめな: てか結局、今まで みゆりん何してたの?
  1144. ミユリ: ミユ、足に打ち勝つために 修行をしていました!
  1145. 時雨: 修行…?
  1146. アレクサンドラ: 滝行とか…?
  1147. ミユリ: ですです!
  1148. アレクサンドラ: あら、冗談のつもりが…
  1149. ミユリ: そういえば、神浜市でアイドルを 見て来たのですがぁ…
  1150. ミユリ: そこでアイドルが履いていた 白のニーハイソックスが
  1151. ミユリ: とっても素晴らしくて!
  1152. 時雨: わ、始まった…
  1153. ミユリ: 黒のタイツも良いですが… 燦様!
  1154. ミユリ: ―ミユリ― 次は白いニーハイソックスはいかがですか!
  1155. ミユリ: ―ミユリ― 燦様のおみ足には絶対絶対! 似合うと思うんですよぅ!
  1156. 燦: ―燦― ミユ…
  1157. ミユリ: ―ミユリ― あぁ、燦様のおみ足…
  1158. ミユリ: ―ミユリ― ここ最近、ずっと見られていませんでしたが いつ見ても素晴らしいおみ足ですぅ!
  1159. 燦: ―燦― ちょっとミユ、足に飛びつくのはやめなさい… というか自重するんじゃなかったのかしら
  1160. ミユリ: ―ミユリ― えへへへへへへ
  1161. アレクサンドラ: あらあら…
  1162. 時雨: …やっぱり ちょっとキモいかも…
  1163. ミユリの声: 燦様ぁあ~! 待ってくださいよぅ!
  1164. 燦の声: ちょ、ちょっと誰か助けて…!
  1165. 時雨: ふふっ
  1166. 燦: 宮尾、今笑ったわね
  1167. 時雨: ひっ!
  1168. 燦: そうだミユ、宮尾が買ってきた そのハイソックス
  1169. 燦: まずは宮尾がそれを履くのが 順序ってものじゃないかしら
  1170. ミユリ: ハッ…ですねですね!
  1171. 燦: ミユ、宮尾にガーター付き ハイソックスを履かせるわよ!
  1172. ミユリ: 合点、合点ですぅ!
  1173. 時雨: ひぃい! 心の準備がぁ!
  1174. はぐむ: 時雨ちゃん… ファイト…!
  1175. ひめな: やっば、マジでウケる
  1176. ひめな: なんか、みゆりんワンチャン 成長したかもとか思ったけど
  1177. ひめな: あんま変わってなくない?
  1178. アレクサンドラ: 確かにそうですね
  1179. ミユリの声: 宮尾ぃ!観念するですよぅ!
  1180. ひめな: ま、いっか 楽しそうだし★
  1181. アレクサンドラ: はい♪
  1182. アレクサンドラ: それにミユちゃんにとっては 好きなことのきっかけとか
  1183. アレクサンドラ: 自分自身と向き合えた機会に なったと思うし
  1184. アレクサンドラ: 良いことだったと思いますよ うふふ♪
  1185. ひめな: まーたしかに、そうだね★
  1186. ひめな: それにこの方がみゆりんらしくて 私チャンは好きだしね
  1187. ひめな: キャハッ★
  1188. アレクサンドラ: 一件落着というところですね
  1189. ひめな: だねっ
  1190. ミユリ: そうです!次は姫様に 網タイツを履いて頂きましょう!
  1191. ひめな: えぇ!?私チャンも!?
  1192. ミユリ: ふふふふふ
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