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- ミユリ: ………… え、えとえと…
- ミユリ: そ、その、次の戦いの 作戦について…
- ミユリ: ぜ、ぜひともぜひとも 塁さんに助言を頂きたくてぇ…
- 水樹 塁: そう、長きにわたる争いは終焉を迎え 人々が安寧に包まれたのも束の間… 神々は、僕らに新たなる試練を与える
- 水樹 塁: 運命は 覇王の生まれ変わりたる僕に安寧を許さない
- 水樹 塁: クククッ…また、始まるのか あの血沸き肉躍る祭典が…! ※カミケが終わったけど また次のイベントがあってとても楽しみです
- 水樹 塁: やれやれ… この僕、フォートレス・ザ・ウィザードの力を 借りたいだなんて、君も怖いもの知らずだね… ※それで、私に力になって欲しいみたい
- ミユリ: …あ、あのあの…塁さん? なんにも聞こえませんが…
- ミユリ: もしや通信状況が悪く…?
- 水樹 塁: …あ、ごめんね 少し考えごとを、していて…
- ミユリ: そ、そうですか…!
- …………
- ミユリ: な、なんだかなんだか…
- ミユリ: チャットでは話せましたが 通話だと、き、緊張しますね…
- 水樹 塁: …そう、だね…
- 水樹 塁: …初めて、イベントで 直接会ったときなんか
- 水樹 塁: ミユリちゃん 気絶しそうになってたもんね…
- ミユリ: それはそれはもう本当に ご迷惑を…
- 水樹 塁: …いや、そんな、全然… 私も緊張してるから…
- ミユリ: そ、それにしてもそれにしても!
- ミユリ: カミケ常連の塁さんが 即売会参加の準備を
- ミユリ: 教えてくださるなんて とてもとても助かりますよぅ…!
- 水樹 塁: 説明しよう! カミケとは、神浜市南凪区で行われる 大規模な同人即売会である
- 水樹 塁: そして、次に僕らが向かうのは カミケよりは小規模だが それでも比較的大きな即売会なのだ
- 水樹 塁: 同行するミユリちゃんは 以前から何度かイベントで会っていた 同じ真九位院先生の信者であり同志
- 水樹 塁: 彼女はイベント参戦に慣れていないから 僕が先輩として色々指南しているというわけだ
- 水樹 塁: (年下の子に頼られるのって なんだかこそばゆいな…えへへ)
- ミユリ: あ、あのあの塁さん…? また考えごとを…?
- 水樹 塁: あ、あぁ…ごめん、緊張して… なかなか声が出なくて…
- ミユリ: わ、わかりますわかります ミ、ミユもあがり性なので…
- ミユリ: (でもでもミユ的には相手が 自分より緊張していた方が)
- ミユリ: (ほんの少しだけ 喋りやすいかもです…!)
- 水樹 塁: …その、ミユリちゃんはこういう 大規模イベントは初めて…だよね
- ミユリ: ですです、小規模な即売会しか 参加したことがなかったので
- ミユリ: 今まではお目当てのサークルも 覚えられるくらいだったのですが
- ミユリ: 今回みたくサークルチェック表が 必要な規模は初めてでぇ…
- ミユリ: そ、そもそも 塁さんに教わらなければ
- ミユリ: チェック表の存在すら ミユは知りませんでした!
- ミユリ: まさかまさか、一般参加でも こんな苦労があるなんて…
- 水樹 塁: …そう考えると サークル参加をする
- 水樹 塁: 神々の苦労は計り知れないよね…
- ミユリ: ですです!
- ミユリ: 神と言えば今回真九位院先生が 参加なさるそうですね!
- 水樹 塁: …! うん、そうなの…
- 水樹 塁: 「遂にファン待望の『終約聖書シリーズ』の 設定資料集が頒布されるということで その内容について 既に多くの考察がされてるんだ」
- 水樹 塁: 「公式発表によれば、完全新規描き下ろしの イラストも掲載されているらしく 噂では次回作の予告があるんじゃないか なんて話も出ていたりで」
- 水樹 塁: 発表された日から胸の高まりが 止まらなくて…
- 水樹 塁: …って、ごめん… つい、たかぶって早口に…
- ミユリ: いえいえ、今の方がチャットでの 塁さんっぽくていいと思いますぅ
- ミユリ: それにそれに! ミユもその興奮はわかります!
- ミユリ: 先生のゲームはもちろん 好きですが
- ミユリ: ミユはどちらかというと ビジュが好きですので
- ミユリ: 今回の資料集は 非常にありがたいですぅ!
- 水樹 塁: …うん、そうだね
- ミユリ: あ、そうですそうです! ミユ、問題があるんです!
- ミユリ: 行きたいサークルが多すぎて これじゃ絶対に回り切れません!
- 水樹 塁: あー…
- ミユリ: そもそも、なんでこんなに この地図は複雑なんですかぁ!
- ミユリ: アルファベットやら数字やらと ごちゃごちゃ…
- 水樹 塁: これがむしろ、秘宝のありかを 記した聖域の地図みたいで
- 水樹 塁: 燃えるんだけどね…ふふ
- ミユリ: なんか言ったですか?
- 水樹 塁: な、なんでもないよ
- 水樹 塁: …ミユリちゃん、確かに 推し作家さんが多いから…
- ミユリ: そうなんです、そうなんです!
- ミユリ: ミユは足の描写が素晴らしい サークルを追っかけてるので
- ミユリ: ジャンルがバラバラで まわる場所も広いんですぅ…
- ミユリ: 日々、推し作家さんは 増えるので仕方ないのですがぁ…
- ミユリ: それにそれに!
- ミユリ: 今回は推しのレイヤーさんも 参戦するとお聞きしたので!
- ミユリ: コスプレゾーンにも行くとなると 時間も全然足りてません…!
- 水樹 塁: あ、ミユリちゃんが前に言ってた 一部界隈で有名な…
- ミユリ: そう…美脚神 美奈諏(びーなす)様ですぅ!
- ミユリ: 「彼女のコスは原作リスペクトを忘れない そのレイヤー精神はもちろんですが!」
- ミユリ: 「やはり彼女を語る上で欠かせないのはその足! 細いながら、肉付きがないというわけではなく! 程よい肉感とメンテされつくした白い肌! その素晴らしさは筆舌に尽くし難いほどの…!」
- ミユリ: 「みなさんにも彼女の足の 素晴らしさを共有したいです!」
- 水樹 塁: …そう、だね…
- 水樹 塁: (あぁぁ…イタい!)
- 水樹 塁: (昔の自分を見せられてるようで 胸がイタい!)
- 水樹 塁: (マイナー趣味に夢中な人って)
- 水樹 塁: (他人から見ると こんな感じなんだね…)
- ミユリ: …どうしましたか?
- 水樹 塁: …えっと、みんなそれぞれ 好きってあるとは思うし
- 水樹 塁: 私の好みも、多分世の中じゃ ずれてる方…なんだけど
- 水樹 塁: …なんていうか、そういうのって 万人受けじゃないのも多いから
- 水樹 塁: …その、足の話は あまり外でしない方がいいかも…
- ミユリ: そうなんですか?
- 水樹 塁: …うん、私も色々 外では隠してるんだけど…
- 水樹 塁: 多分、みんなミユリちゃんの話に ついてこられないと思うし…
- ミユリ: (燦様にもよく たしなめられてますね…)
- ミユリ: わかりました、塁さん! 忠告ありがとうございます!
- 水樹 塁: いや…また何かあったら いつでもチャットして…
- 水樹 塁: …それじゃあまた戦場で
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- ミユリ: すみません~ 電話が長引いてしまってぇ
- ひめな: あ、みゆりん来た!
- ひめな: ちょっと謝んなきゃいけない ことがあってさ…
- ミユリ: はい…?
- ひめな: ごめんね、なんかみゆりんの バッグをひっくり返しちゃって…
- ミユリ: そんなことですかぁ 全然大丈夫ですよ?
- ミユリ: …って、姫様 その手に持ってるのは…!
- ミユリ: (サークルチェック表…!)
- ひめな: あ、そうそう これ何?お買い物リスト?
- ミユリ: (塁さんには即売会の話も)
- ミユリ: (あまりバレない方がいいと 以前言われましたし)
- ミユリ: (ここは とりあえず誤魔化して…)
- ひめな: 「ギャルと眼鏡とマシンガン」 って、何?少女漫画とか?
- ミユリ: ――っ!?
- ミユリ: そう、そうなんですよ! それに目をつけるとはさすが姫様
- ミユリ: ギャルの主人公が眼鏡をかけると 性格が変わって
- ミユリ: マシンガンで悪を倒すっていう バトルありの少女漫画で…!
- ミユリ: (…って、 誤魔化すはずだったのに!)
- ひめな: えー、めっちゃ面白そう!
- 時雨: …もしかして、遊狩さん 同人即売会に行くの?
- はぐむ: ドウジンソクバイカイ…?
- アレクサンドラ: …って、なんでしょうか?
- ミユリ: 宮尾、即売会を 知ってるんですか?
- 時雨: 行ったことはないし ネットで聞きかじっただけだけど
- 時雨: …それ、たぶん
- 時雨: サークルチェック表って やつだよね…?
- ひめな: なにそれ! 私チャン気になる!
- ミユリ: (…あれ?塁さんが言うほど マイナーな趣味じゃない…?)
- ミユリ: (宮尾も知ってるなら 話をしても大丈夫そうです!)
- ミユリ: えとえと、同人即売会 というのはですね…
- ひめな: ふーん、色んな本とかゲームが 売ってるんだ?
- 時雨: プロの人も参加してるんだね 普通に面白そう…
- 時雨: “薄い本”って言葉 大人向けなイメージだったけど
- 時雨: そういうのばかりって わけでもなさそうだし…
- アレクサンドラ: 色んな文化があるんですねぇ
- はぐむ: ミユリちゃんは どんなものを買いに行くの?
- ミユリ: ミユはジャンル問わずって 感じなんですけど
- ミユリ: 足が素敵な作品を追い求めて 即売会に参加するんですぅ!
- はぐむ: 足…?
- ひめな: 確かにみゆりんって 教官の足とか大好きだもんね
- ひめな: 足フェチってやつ?
- ミユリ: ですです! 燦様のおみ足は格別です!
- ミユリ: しかししかし、様々な作品で 描かれる足、足、足…
- ミユリ: それらの違いを見るのも また素晴らしいのですぅ!
- ミユリ: ただ行きたいサークルが多すぎて チェック表が追い付かず…
- ミユリ: 優先度もしっかりつけないと お小遣いが破産しそうなんです…
- アレクサンドラ: あらあら…
- ミユリ: まぁ、作り手さんたちの 労力を考えれば
- ミユリ: 作品自体は むしろ安いくらいなんですけどね
- ミユリ: それに、神の作品を拝めるのなら いくらだろうと惜しくはない…
- ミユリ: お小遣いは、そのために 貯めているわけですし!
- ミユリ: それだけの価値があるんですよ!
- ひめな: みゆりんめっちゃ燃えててウケる
- ひめな: でも、そんだけ一大イベント ってことなんだね★
- ミユリ: そうです、そうです!
- ひめな: っていうか、みゆりんって 足の何がそんなに好きなの?
- ひめな: たとえば、私チャンの足とか みゆりん的にどう?好き?
- ミユリ: もちろんですよぅ! ミユ、語ってもいいですか!?
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- ミユリ: まずまず! 姫様のおみ足はですねぇ!
- ミユリ: メリハリがあるのが 一番の特徴なんですぅ!
- ひめな: ほうほう
- ミユリ: 「まずはですね、健康的な張りのある肌! 筋肉質ではないながらも程よく引き締まった ふくらはぎと、きゅっと細い足首で… 燦様には勝りませんが素晴らしいおみ足です!」
- ひめな: ちょっと照れるけど…
- ひめな: そう言われるとなんか嬉しいかも あざお★
- ミユリ: ではでは、次に安積ですが…
- はぐむ: わ、私!?
- ひめな: あれ、みゆりん なんか止まんないね?
- ひめな: もう私チャン的には お腹いっぱいなんだけど…
- ミユリ: 「安積は全体的に筋肉は少ないのですが 曲線が柔らかく優しい印象を与えています! ただ、もう少し食べて鍛えた方が弾力も生まれて ミユの好みです!鶏のささみがオススメです!」
- はぐむ: あうぅ…ごめんなさい…
- アレクサンドラ: あの、ミユちゃん…?
- アレクサンドラ: そろそろ一旦 落ち着いた方が良いかも…?
- ミユリ: サーシャさんの足はですねぇ!
- アレクサンドラ: ひゃっ!?
- ひめな: 全然聞こえてなくて草
- 時雨: …こういうとき、教官がいれば 止めてくれるのに…
- ガチャッ
- 燦: …騒がしいわね どうかしたの?
- ひめな: さすが教官 ナイスタイミング★
- 時雨: 教官…! その、遊狩さんが…
- ミユリ: サーシャさんには 白タイツが似合うと思うんです!
- はぐむ: あわわ、教官が来たことにも 気づかないなんて…
- 燦: …はぁ、ミユったら あれだけ暴れるなって…
- 燦: こら、ミユ…!
- ミユリ: あのあの、宮尾の足はですねぇ!
- 時雨: ひっ、聞こえてない…
- ミユリ: 「宮尾の足はかなり細いのが、まず特徴ですね! ただ、ミユとしては宮尾の足の魅力はそこでなく 普段の制服のときと魔法少女に変身したときとの ギャップにこそ隠れていると思うんです!」
- ミユリ: 「制服のときは膝を覆い隠すニーハイソックスを 履いている宮尾ですが、魔法少女姿のときは 膝を出した服装でして…ここにこそミユは! 宮尾の足の魅力が詰まってると思うんですぅ!」
- 時雨: この人、なに言ってるの…
- 燦: ちょっとミユ、いい加減に…!
- ミユリ: そうですそうです!
- ミユリ: やはり膝小僧を際立たせる 装備と言えば
- ミユリ: ガーターベルトと ハイソックスですぅ!
- ミユリ: ぜひぜひ、宮尾には
- ミユリ: ガーター付きハイソックスなどを 履いてもらえたら…!
- ミユリ: ミユは、もう想像するだけで 飛んじゃいそうですぅ…!
- みんな: …………
- 時雨: …………
- はぐむ: し、時雨ちゃんが 恐怖で固まってる…
- 時雨: ―時雨― …キモい
- ミユリ: ―ミユリ― …えっ
- ミユリ: ―ミユリ― み、宮尾…? い、今、なんと…
- はぐむ: ―はぐむ― あ、あわわわわ…時雨ちゃんは その、びっくりしちゃっただけだよね…?
- ひめな: ―ひめな― いま、キモいって聞こえたけど…?
- ミユリ: ―ミユリ― え…ミユ、キモいんですか…?
- 燦: ―燦― ミユ…
- ミユリ: ―ミユリ― さ、燦様…!
- 燦: ―燦― 今のはミユが悪いわよ 宮尾だけじゃない、みんな引いてたわ
- ミユリ: ―ミユリ― なっ!?
- ミユリ: み、ミユ…やりすぎましたか?
- アレクサンドラ: …………
- はぐむ: えっと…
- 水樹 塁: …その、足の話は あまり外でしない方がいいかも…
- ミユリ: (塁さんが言っていたのは こういうことだったんですね…)
- ミユリ: ミユの足フェチは みんなが引くくらいのレベルで… だから人に言っちゃいけなくって…
- ミユリ: ごめんなさい…ミユ…
- ひめな: ちょっとしぐりん~
- ひめな: みゆりんも暴走しすぎだけど キモいは言い過ぎだって
- ミユリ: 宮尾の言う通り ミユはキモいんです…
- 時雨: あ、いや、その…ごめん… ぼ、ぼくびっくりしちゃって…!
- ミユリ: うわーん!
- 時雨: ――っ!?
- ひめな: ちょっとみゆりん!
- 時雨: あ、ま、待って…
- 時雨: …うぅ、ごめん、ぼく 言い過ぎちゃった…よね
- 時雨: …一気に言われて、その びっくりしちゃって…
- 燦: いえ、今のはミユが やりすぎだったわ…
- 燦: 宮尾が怯えるのも 仕方ないことよ
- 燦: 私が止めてあげられれば 良かったんだけど…
- 時雨: …………
- 時雨: あ、これ… 遊狩さんのチェック表
- はぐむ: 拾う余裕もなく 飛び出しちゃったね…
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- ミユリ: やっちゃいました やっちゃいました…
- ミユリ: 宮尾のあの顔… 完全にドン引きしてました…
- ミユリ: それにそれに、他のみんなも… さ、燦様まで…
- ミユリ: きっときっと、今まで こうならずに済んでいたのは
- ミユリ: いつも燦様がミユを 止めてくれていたから…
- ミユリ: 宮尾たちに嫌われて… きっと燦様にも愛想を尽かされて
- ミユリ: ミユは、ミユはもう ネオマギウスにいられません~!
- ミユリ: どどどどどうしましょう!
- ミユリ: そ、そうですそうです!
- ミユリ: …ここは塁さんに 話を聞いてもらいましょう!
- ミユリ: 塁さん塁さん塁さんーっ!
- 水樹 塁: え…えっと…?
- 水樹 塁: …ミユリちゃん いきなりどうしたの?
- ミユリ: 足フェチが仲間にバレて ミユの人生終わりですぅ~!
- 水樹 塁: …え! あ、話しちゃったの…?
- ミユリ: ですです…せっかく塁さんが 忠告してくださってたのに…
- ミユリ: ミユ、足への敗北ですよぅ!
- ミユリ: これからいったい ミユはどうすればいいか…
- 水樹 塁: (敗北してどうするか… それはつまり…!)
- 水樹 塁: 次は勝ちたいってこと?
- ミユリ: そういうことになるかもです?
- 水樹 塁: …何かに勝つには修行をして 強くなってリベンジ
- 水樹 塁: …みたいなのがアニメなんかじゃ 定説だと思うけど
- 水樹 塁: (いや、冷静に考えて 足に勝つ修行ってなんだ…)
- 水樹 塁: …ごめん、やっぱちが…
- ミユリ: 修行… それ、それですぅ!
- ミユリ: ミユ、足フェチを克服して 足に勝ってやるんですぅ!
- ミユリ: そのためにそのために ミユは、修行をしてきます!
- 水樹 塁: え…
- 水樹 塁: (それ、なんか違う…!)
- 水樹 塁: (…いや、でも足フェチ克服は 割と目的に合ってるような…?)
- ミユリ: まずは足を沢山見る 修行をしてきますぅ!
- 水樹 塁: ちょ、ちょっと待って…! 修行内容が…!
- 水樹 塁: (…電話、かけ直しても つながらない)
- 水樹 塁: (どこ行っちゃったんだろう?)
- 水樹 塁: 足フェチがバレたって 言ってたよね…
- 水樹 塁: いわゆるオタバレ…
- 水樹 塁: つまり、オタクとしては 絶体絶命の大ピンチ…
- ガタガタッ
- 水樹 塁: ――っ!?
- 水樹 塁: 風が、騒がしい…
- 水樹 塁: 何かが起こりそうな… そんな胸騒ぎがする…
- FILENAME: text_515010-5_bDF6O.txt
- ミユリ: …足を沢山見るには…
- ミユリ: あ、そう言えば神浜市で アイドルフェスをやってたはず!
- ミユリ: …いざいざ 尋常に勝負です、足!
- 史乃 沙優希: あなたのハートをたたっ斬る!
- 史乃 沙優希: 恋の辻斬り姫こと~ 史乃沙優希…参上~です~!
- 「きゃーーーー!」
- 史乃 沙優希: 1曲目を歌う前に、今日は 沙優希が好きな日本刀の
- 史乃 沙優希: お話をひとつ させて頂きたいと思いますぅ~!
- ミユリ: (こうしてアイドルの まぶしいおみ足を見ていれば…)
- ミユリ: (きっときっと、そのうち 耐性がついていくはずです…!)
- 史乃 沙優希: ありがとうございましたぁ~! またお会いするですぅ~!
- ミユリ: はぁ…はぁ…
- ミユリ: 細い足でありながらも 踊るときに垣間見える足の筋… このギャップが萌え…
- ミユリ: 今まで、縁がありませんでしたが アイドルの足も これまた非常に奥深く…!
- ミユリ: (あぁ、こんな気持ち…)
- ミユリ: (ミユは、ミユは 飛んでしまいそうに…)
- ミユリの母: あ、ほら見てミユ! いま滑っている子!
- ミユリの母: あの子、ミユリと同い年 くらいの子みたいよ
- ミユリの母: もしかしたら、これからも 何度か大会で会うかもね
- ミユリ: …これは、ミユの昔の夢?
- ミユリ: うん…
- ミユリ: ねぇ、お母さん あの子、すごいね…
- ミユリの母: そうねぇ、お母さんとしては ミユが一番だけど、ふふ
- ミユリ: すごい、すごいよ…
- ミユリ: (あんなに細い足なのに 筋肉があって…)
- ミユリ: (すごい鍛えられていて… かっこいい…)
- ミユリ: ミユ、昔はかけっこが苦手だったから お父さんとお母さんが ミユに早く走る感覚を知って欲しいって インラインスケートを買ってくれたんですよね…
- ミユリ: あのとき、大会で見かけた 自分と同じ歳くらいの女の子の足が 細く見えるのにとても鍛えられていて そのときもミユは今と同じように見惚れてて…
- ミユリ: …でもでも、そのときは 今よりもっと純粋な気持ちだったような…
- ミユリ: ハッ…
- ミユリ: ミユ、気を失いかけて… あ、危ないところでした…
- ミユリ: (…なんだか、足フェチが 悪化したような気が…)
- ミユリ: (でもでも、これくらいじゃ ミユはへこたれません!)
- ミユリ: (次は…そうですそうです! 足を全く見なければ)
- ミユリ: (足への興味もなくなって 足に勝てるはずですぅ!)
- FILENAME: text_515010-6_bDF6O.txt
- ミユリ: さてさて…
- ミユリ: (これだけ人が沢山いる中で 足を見ないでいられたら)
- ミユリ: (ミユだって、きっときっと ステップアップできるはず!)
- ミユリ: (わぁ、あのお姉さんの足 すごく綺麗…)
- ミユリ: (あーあーダメですダメです! これはもう目をつむりましょう)
- ミユリ: (そうしてしまえば 何も見えないんですから!)
- ミユリ: これなら何も見えません
- ミユリ: 小鳥のさえずりに、風の音 遊ぶ子どもたちの笑い声…
- ミユリ: あたたかな陽射しに包まれて なんだか、とても穏やかな気持ちです…
- きゃっ、 いたた…転んじゃった
- もー大丈夫? 膝すりむいてんじゃん!
- ミユリ: あわわわ…大丈夫でしょうか… 足に傷でも残ってしまったら大変です…!
- ほら、水で流すよ?
- ミユリ: 足と水…
- ミユリ: ダメですダメです想像しちゃ…
- ミユリ: あ、あ…ダメです このままじゃミユ、また飛んじゃいそうに…!
- ミユリ: この記憶は…
- ミユリ: …そうですそうです まだ魔法少女になる前のミユは 初めて燦様のおみ足を見たときに すごい衝撃に出会ったんでした…!
- ミユリ: あぁ、そうでした あのとき、ミユは燦様の素晴らしいおみ足に 感動して気を失ってしまったんでしたね
- ミユリ: でもでも、それよりも前に一度だけ 燦様のおみ足に匹敵するような足を見て 気を失ったことがあったはず…
- ミユリ: そう、あの頃からミユは…
- ミユリ: …ハッ!
- ミユリ: あれ…ミユは また飛びかけて…夢を…
- ミユリ: ダメですダメです…
- ミユリ: 見なければ見ないで 想像がかき立てられてしまって…
- ミユリ: (でも…ミユが燦様以外で 飛んでしまった足って)
- ミユリ: (いったい誰の足で、どこに 惹かれたんでしたっけ…)
- ミユリ: ま、思い出せないものは 仕方ありませんね!
- ミユリ: 次の作戦です!
- ミユリ: とは言え、とは言え… 他にできる修行というと…
- ミユリ: あ、そうですそうです!
- ミユリ: ミユにはこの文明の利器が あるじゃないですかぁ!
- ミユリ: …『修行』で検索っと
- ミユリ: ………… これ、これです!
- ドドドドドドドド…
- ミユリ: き、来てしまいました 来てしまいました…
- ミユリ: 滝行体験ツアーに…
- FILENAME: text_515010-7_bDF6O.txt
- ミユリ: 心頭滅却すれば火もまた涼し と言います
- ミユリ: イマイチ意味はわかりませんが 大体、修行にあってるはずです!
- ミユリ: それにそれに、修行と言えば 滝行はあるあるなやつですし
- ミユリ: バラエティ番組なんかでも やっているくらいですから
- ミユリ: きっときっと ミユでもいけるはずです!
- ミユリ: いざ、煩悩退散!
- 案内係の声: それでは滝行参加者の方は 説明と準備をしますので
- 案内係の声: こちらへお越しくださいー
- ドドドドドドドド
- ミユリ: 『うおおおおおおおおお』
- ミユリ: 『つめた!つめたいです!』
- ミユリ: 『いたいいたいいたいいたい!』
- ミユリ: 『ミユには無理です!ミユには無理です! 助けて下さあぶばばばばば』
- 案内係: ゆ、遊狩さーん!?
- ミユリ: た、助かったです… ミユには滝行、無理でした…
- ミユリ: バラエティ番組の皆さん… 滝の偉い神様…
- ミユリ: ごめんなさいですぅ…
- ミユリ: それにしてもそれにしても 一緒に説明を受けていた女性…
- ミユリ: とっても素敵な足でぇ…
- ミユリ: って、ミユのバカ! さすがに罰当たりですよぅ!
- ミユリ: さてさて、気を取り直して 次は山に籠ります!
- ミユリ: 山籠もりは少年漫画の 修行じゃ王道ですし
- ミユリ: ソロキャンなんて言葉も あるくらいですから
- ミユリ: きっときっと ミユにもできるはずですぅ!
- ミユリ: そしてそして山籠もりを終えて ミユは成長するんです!
- ミユリ: ではでは、まずは頂上を 目指しましょう!
- ミユリ: ど、どどどこですかここはぁ! く、くくクマとか出てきたら…
- ガサッ
- ミユリ: ――っ!?
- ガサガサ
- ミユリ: いやぁああー! クマですぅーっ!
- 粟根 こころ: あ、行っちゃった…
- 粟根 こころ: 迷子かと思って 声を掛けようと思ったのに…
- 粟根 こころ: 山に慣れていない子 だったのかな…?
- 粟根 こころ: クマへの対応として一番 ダメな感じで逃げてったけど
- 粟根 こころ: 大丈夫かなぁ?
- 加賀見 まさら: …大丈夫じゃないかしら
- 加賀見 まさら: 今の子が走っていった方向 登山道の方だったから
- 粟根 こころ: そっか、なら安心だね!
- ミユリ: ふぅ…ここが頂上ですか
- ミユリ: クマから逃げたところだけは やたら修行チックでしたが
- ミユリ: ほぼ、ただのハイキングでした…
- ミユリ: はぁ… 綺麗ですね…
- ミユリ: それに比べミユは 途中で出会った素敵な足の持ち主を前に 気絶しかけてしまったりと
- ミユリ: ほんとにほんとに、キモいですね…
- ピロン♪
- ミユリ: ネオマギウスのみんなからの メッセージも、ずっと来ていますが どんな顔をして読めばいいんでしょう 恥ずかしくて開く気にもなれません
- ミユリ: なんだか綺麗な景色を前にしていると ミユのダメなところが目立って…
- ミユリ: 早く、山を下りましょう…
- ミユリ: (滝行も山籠もりも なんだか変な方向の修行に)
- ミユリ: (なってしまっていたような 気がします…)
- ミユリ: (とは言っても、これ以上他に いい修行も思いつきません…)
- ミユリ: はぁ… 万策尽きたですぅ…
- はぐむの声: あっ!ミユリちゃん!
- ミユリ: えっ…
- はぐむ: ミユリちゃん、探したんだよ…!
- ミユリ: 安積…
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- ミユリ: 安積…
- はぐむ: …ってあれ、時雨ちゃん?
- ミユリ: さっきまで、いましたよね?
- はぐむ: うん… あっ!
- ミユリ: …?
- はぐむ: えっと、そう、時雨ちゃん 今日は用事があるって…!
- ミユリ: …そんなに急ぐ用事なんです?
- はぐむ: う、うん…!
- …………
- ミユリ: (宮尾、さっきまでいたのに ミユが来た瞬間、遠くに…)
- ミユリ: (もしやもしやミユの顔も 見たくないくらい嫌いに…?)
- ミユリ: …ぐすっ
- はぐむ: ミ、ミユリちゃん!?
- ミユリ: ミユ、その…ごめんなさい! 消えますぅ!
- はぐむ: あっ…
- 時雨: …はぐむん、遊狩さんの様子 どうだった…?
- はぐむ: それが、ちょっと私の 誤魔化し方が下手で
- はぐむ: 変な誤解をさせちゃったかも…
- 時雨: えっ…
- 時雨: …もしかしてぼくが遊狩さんを 避けたとか思われた…?
- はぐむ: そうかも…ごめん
- 時雨: ううん… はぐむんのせいじゃないよ…
- 時雨: …ただ、買い物の中身を 見られたくなかっただけなのに
- 時雨: 難しいね…
- はぐむ: 落としていったチェック表も 渡し損ねちゃった…
- ミユリ: はぁ…はぁ…
- 燦: ミユ…
- 水樹 塁: …その、足の話は あまり外でしない方がいいかも…
- 時雨: …キモい
- ミユリ: (ミユの好きは悪いこと…)
- ミユリ: (みんなを困らせて 嫌がらせて、キモくて…)
- ミユリ: (きっときっと、とても 恥ずかしいことだったんです)
- ミユリ: それなら、こんな“好き”なんて 捨ててしまえばいいんです
- ミユリ: 好きを辞めて 即売会に行くのも辞めて 薄い本たちも捨てて… みんなに謝りにいきましょう
- ミユリ: (そしたらきっとミユは ネオマギウスのみんなに)
- ミユリ: (もう一度受け入れてもらえる はず…です)
- ~~♪~~♪
- 水樹 塁: あ、ミユリちゃんだ…
- 水樹 塁: 足フェチ克服のために修行をする って話を聞いて以来だけど…
- 水樹 塁: 大丈夫かな…
- 水樹 塁: …もしもし、ミユリちゃん?
- ミユリ: …塁さん
- 水樹 塁: う、うん…
- ミユリ: ミユ、即売会には行きません
- ミユリ: ミユはもう 足フェチをやめるので
- ミユリ: 集めていた本も 全部、捨てます
- 水樹 塁: え…
- ミユリ: 塁さんとも、もしかしたら 話すのは最後かもしれないので
- ミユリ: お礼を伝えさせてください
- ミユリ: 今まで色々教えてくれて ありがとうです
- 水樹 塁: え、まっ…
- ミユリ: それじゃあ、失礼するです
- ピッ
- 水樹 塁: た、大変だ…
- 水樹 塁: オタクが好きを捨てるなんて そんなの“死”同然だよ…!
- 水樹 塁: …好きも全部捨てるなんて
- 水樹 塁: 話すのは最後とか言ってたし…
- 水樹 塁: まさか… 本当に死ぬつもりなんじゃ…?
- 水樹 塁: て、天門眼で確認しなきゃ…! …って、電話越しじゃできないし
- 水樹 塁: 会いに行こうにも そもそもミユリちゃんのことって
- 水樹 塁: 顔と名前と推しくらいしか 知らないし…
- 水樹 塁: きっと今、チャットを送って 会おうとしたところで
- 水樹 塁: 応じてくれないと思うし…
- 水樹 塁: …そうだ、確か 前、チャットに写真が
- 水樹 塁: …………これだ!
- 水樹 塁: この場所なら 心当たりがある…
- 水樹 塁: 可能性は低いけど もしかしたらここに来るかも
- FILENAME: text_515010-9_bDF6O.txt
- ひめな: きょーかーん
- 燦: 何かしら、姫様
- ひめな: おやつなーいー?
- 燦: あるけど、今日はおしまい 食べ過ぎよ
- ひめな: ちぇー だってヒマなんだもーん
- ひめな: しぐりんとはぐりんは 神浜市までお買い物だしー
- ひめな: サーシャも用事があるからって 出てっちゃったしー
- 燦: そうね
- ひめな: てか、しぐりん結構 気にしてたよね、みゆりんのこと
- 燦: 宮尾も根は優しい子だから …仕方ないわよ
- ひめな: はぐりんもずーっと あわあわしてたし
- ひめな: 今も買い物ついでにみゆりんを 探してると思うんだよね
- 燦: …大変ね
- ひめな: サーシャからもずっとみゆりんに 会えたのかって連絡来てて
- ひめな: 過保護なママって こんな感じなのかなーって勢い
- 燦: そう
- ひめな: …で、教官はいいの?
- 燦: 何がかしら?
- ひめな: みゆりん、探しに行かないの?
- ひめな: 家には帰ってるらしいけど あれから連絡取れてないじゃん
- ひめな: 私チャンもメッセージ送ったけど 既読スルーだし、よっぽどだよね
- 燦: 私には姫様をお守りする 任務があるから
- ひめな: まぁ、確かに今の私チャンって 死んだことになってるから
- ひめな: それがバレないように 宝崎市に潜伏中って感じだけど
- ひめな: ぶっちゃけ、ここに居ること自体 他のグループには知られてないし
- ひめな: 突然、敵が攻め込んでくるとか 今はまずないっしょ?
- ひめな: だから私チャンのことは気にせず 探しに行ってきなよ★
- ひめな: もし心配なら青年会の 人たちと一緒にいるし
- ひめな: …ノリはあんま好きじゃないけど ひとりでいるより安心しょ?
- 燦: いいえ、大丈夫 ミユは必ず帰ってくるから
- ひめな: ふーん
- ひめな: …で、教官はさっきから ずーっとそこ掃除してるけど
- ひめな: 何百回拭いたら気が済むの?
- 燦: え?
- ひめな: …マ? 無自覚はやばいよ
- ひめな: てか教官、朝から塩と砂糖 間違えて激甘の朝ごはん作ったり
- ひめな: だいぶヤバいからね?
- 燦: …………
- 燦: ただ、ミユにはもう少し 時間が必要だとも思うの
- ひめな: 時間?
- 燦: 足フェチの自分と 改めて向き合う時間よ
- 燦: きっとミユは、どうして 足フェチになったのかさえ
- 燦: 覚えていないと思うから…
- ひめな: ふーん…
- ひめな: ま、私チャンとしては 好みなんて人の自由だと思うよ★
- ひめな: 私チャンとヒコ君の関係も みんなには理解されにくいじゃん
- ひめな: それと、みゆりんの足フェチも 近いところはあるとは思うからさ
- ひめな: 私チャンから、みゆりんの好きを 否定することはできないよね★
- ひめな: …ただまぁ、みゆりんが本当に その好きを捨てたりしたいなら
- ひめな: それは、みゆりん自身の判断だし 私チャンはそれを否定しない
- ひめな: その程度だったんだなーって 思うだけだよ
- 燦: …姫様
- ひめな: てか、私チャン的にはさ
- ひめな: ああいうところも含めて みゆりんだって思うけどねっ★
- FILENAME: text_515010-10_bDF6O.txt
- ミユリ: (一緒に即売会に行く約束を していた塁さんには悪いですが)
- ミユリ: (ミユはもう、足フェチを やめるんです…)
- ミユリ: (あ、でもでも 三輪からもおつかい…というか)
- ミユリ: (調査を お願いされていたんでした)
- ミユリ: えとえと カミケの噂話について…ですか?
- 三輪 みつね: そうそう!w
- 三輪 みつね: どうやらこの間のカミケで 事件があったらしいんだけど
- 三輪 みつね: その事件を解決したのが 魔法少女だとかで
- 三輪 みつね: 「カミケの平和の陰に魔法少女あり」
- 三輪 みつね: なんて噂がじわじわ 広がってきてるらしいんだw
- 三輪 みつね: 魔法少女とか言われたら さすがに気になっちゃうよねw
- ミユリ: なるほどなるほど…
- 三輪 みつね: だから、買い物のついでに何か 手がかりがないか見て欲しいんだ
- 三輪 みつね: 他にも面白そうな話があったら それも一緒にさ
- ミユリ: でもでも今回ミユが参加するのは カミケじゃないですよ?
- ミユリ: というか、いつミユが即売会に 行くと言いましたぁ!?
- 三輪 みつね: 普段使いのアカウントで サークル情報いいねしてたでしょ
- ミユリ: ――っ!?
- 三輪 みつね: 気をつけなきゃダメだよw
- 三輪 みつね: そういうところでオタバレ していくらしいんだからw
- ミユリ: ぶ、不用心…不用心でしたぁ…
- 三輪 みつね: ま、安心してよ 誰にも言わないからさ
- ミユリ: (三輪にも悪いことを…)
- ミユリ: (でもでも、今日は遅いし 明日また謝るです…)
- ミユリ: (神浜市の病院に行く前に 薄い本を捨ててから…)
- ミユリ: (…いや、捨てるのはお見舞いの あとでもいい…ですよね)
- ミユリ: (け、決して決して 未練などではないんですぅ!)
- 三輪 みつね: 即売会に行けなくなった?
- ミユリ: ですです…
- ミユリ: なのでなので頼まれていた調査も できなくて…ごめんなさいです
- 三輪 みつね: まぁ、それなら仕方ないね
- 三輪 みつね: 情報はネットで 探せるだけ探してみるよ
- ミユリ: ごめんなさいです…
- 三輪 みつね: 別に、ただの好奇心だし そんなに気にしなくていいよw
- 三輪 みつね: でも、急にどうしたの? 即売会、楽しみにしてたんじゃ…
- ミユリ: それが…
- 三輪 みつね: あー…なるほど
- ミユリ: 足フェチは、キモいので ミユはやめることにしたんです
- 三輪 みつね: 何もそこまでしなくても…
- 三輪 みつね: (…足フェチなんて今更 みんな知ってることだろうし)
- 三輪 みつね: (…そんなに気にすることでも ないような…)
- 三輪 みつね: (もしかして、何か 行き違いがあるんじゃ…)
- 三輪 みつね: (…うん、多分そうだよね)
- 三輪 みつね: …って、いない!?
- 三輪 みつね: …いつの間に 帰っちゃったんだろう
- 三輪 みつね: …そういえば、入院してからは 足について言われなくなったから
- 三輪 みつね: …ミユリちゃんの足フェチも 落ち着いたのかと思ってたけど
- 三輪 みつね: 色々と …気を遣わせちゃってたのかな
- ピロン♪
- 三輪 みつね: あ、栗栖さん…
- 三輪 みつね: え…ミユリちゃんと 連絡ついてないって…
- 三輪 みつね: 思ったより深刻そう…だね
- ミユリ: これでもう、さよならの 準備はできました
- ミユリ: あとはこの、ミユの 薄い本たちを捨てるだけ…
- FILENAME: text_515020-1_3y1BF.txt
- ミユリ: ミユ、即売会には行きません
- ミユリ: ミユはもう 足フェチをやめるので
- ミユリ: 集めていた本も 全部、捨てます
- 水樹 塁: 好きを捨てるという彼女の話を聞いた僕は 彼女の身に何かが起きている可能性を考えた
- 水樹 塁: 一刻も早くこの天門眼で彼女の運命を 確認しなければいけない…! 僕はチャットでのやりとりを元に 彼女を探しに北養区まで足を運んでいた…
- 水樹 塁: (…なんてナレーション風に 妄想してる場合じゃない…)
- 水樹 塁: (…以前、チャットで 送られてきたこの花の写真)
- 水樹 塁: (その背景に映っていたのが 里見メディカルセンター…)
- 水樹 塁: (アニメの聖地特定技術が こんなところで役立つとは…)
- 水樹 塁: (ストーカーじみてて ちょっと抵抗はあるけど…)
- 水樹 塁: (人の命がかかってるんだから… 仕方ないよね)
- 水樹 塁: (よく友だちのお見舞いに 行くって話も聞いてたから)
- 水樹 塁: (あの病院に通っているのは 確かなはず…)
- 水樹 塁: (今日来ている保証はないけど… 賭けるならこれしか…)
- 水樹 塁: (嘘…本当にいるなんて)
- 水樹 塁: (いや、驚いている場合じゃない 本来の目的を果たさないと…)
- 水樹 塁: 僕の魔法…“天門眼”は 人の“死相”を視ることができる
- 水樹 塁: (考えたくないけど、何だか 彼女から嫌な空気を感じた)
- 水樹 塁: (ごめんね、ちょっと 確認させてもらうよ…!)
- 水樹 塁: (視送(みおく)れ…天門眼!)
- 水樹 塁: (…良かった とりあえずは大丈夫そう…)
- 水樹 塁: (でも、ミユリちゃんの 元気がないのは確か…)
- 水樹 塁: (リアルに口出しするのも おかしいかもしれないけど)
- 水樹 塁: (共に同じ作品を愛する 同志であるミユリちゃんを)
- 水樹 塁: (このまま放っておくわけには いかないよね…!)
- 水樹 塁: ミ、ミユリちゃん…!
- ミユリ: え、塁さん…? どうしてここに…
- 水樹 塁: その、あの…
- ミユリ: え、えっと…?
- 水樹 塁: …ごめん…ちょっと 緊張しちゃって…
- ミユリ: それはそれは ミユもなので大丈夫ですよ!
- ミユリ: やはりやはり、直接会うと 通話よりも緊張しますね…!
- 水樹 塁: ごめん…
- 水樹 塁: …イベントで会うたびに こんな感じになってるよね…
- 水樹 塁: …うん、お互いちょっと 落ち着いてきたね
- ミユリ: そうですねそうですね
- ミユリ: それでそれで、塁さんはミユに 何か用があったんですか?
- ミユリ: ミユは、今からコレクションを 捨てに行くとこだったんですけど
- 水樹 塁: …ミユリちゃんの コレクションってことは…
- 水樹 塁: まさか… 神が創りし聖なる書を捨てに!?
- 水樹 塁: え、真九位院先生の ゲームまで…?
- ミユリ: …………
- 水樹 塁: どうして…!
- 水樹 塁: 電話で言ってた 即売会に行かないことと…
- 水樹 塁: 好きを捨てることと… 何か関係があるの…?
- 水樹 塁: あと、薄い本は捨て方が 色々あるから気をつけた方が…
- ミユリ: え、えっと…!
- 水樹 塁: …ごめん、一気に まくしたてるような言い方…
- 水樹 塁: …ただ、聞きたいんだ どうしてそう考えたのか…
- ミユリ: はい…
- 水樹 塁: (サークルチェック表が見つかり 質問された勢いで)
- 水樹 塁: (色々と答えてそのまま暴走…)
- 水樹 塁: (ウッ…他人事とは 思えない、痛ましい事故…)
- 水樹 塁: …聞かれるとつい答えちゃう その心…すごくわかるよ
- ミユリ: 塁さんもでしたか…!
- 水樹 塁: 恐らく、多くの人が通る道 …ではあると思う
- 水樹 塁: オタクの通過儀礼、だね…
- FILENAME: text_515020-2_3y1BF.txt
- 水樹 塁: …私も、昔同じことを しようとしたんだ…
- ミユリ: 薄い本を捨てたんですか?
- 水樹 塁: …ううん 自分で作った自分の設定書を…
- 水樹 塁: って、こ、この話はやめよう!
- 水樹 塁: 隙あらば自分のことを 語るのはよくない…
- ミユリ: ミユは気にしませんが…
- 水樹 塁: …と、とにかく薄い本もゲームも 捨てたら絶対後悔するから
- 水樹 塁: 捨てないで…欲しい…
- ミユリ: 塁さん…
- 水樹 塁: …でも、ミユリちゃんの 意思も尊重したい、から…
- 水樹 塁: 勝手な話だけど、結論を出す前に 少しだけ猶予が欲しいんだ…
- 水樹 塁: それで、好きでい続けながら…
- 水樹 塁: せめて人前では 制御できるような方法を
- 水樹 塁: …もう少しだけ 一緒に考えてみない…?
- ミユリ: …わかりました
- ミユリ: でもでも、制御と言っても いったいミユは何をしたら…
- 水樹 塁: …そもそも、ミユリちゃんは どんな足が好きなの?
- ミユリ: えとえと… 一言では表せないですね…
- 水樹 塁: そうだよね…
- 水樹 塁: …じゃあ、人気の多いところで どんな足が好きか調べよう
- ミユリ: へっ?
- 水樹 塁: …それから制御の方法を 見つけられないかな…って
- ガヤガヤ
- ミユリ: ひ、人がいっぱい 足もいっぱいですぅ…!
- ミユリ: ミ、ミユ、緊張して 意識がぁ…
- 水樹 塁: …だ、大丈夫 深呼吸して、ゆっくり
- ミユリ: すー、はー…
- 水樹 塁: …それじゃあ 検証を始めよう
- 水樹 塁: …あの人は?
- ミユリ: はぁ…素晴らしいでしゅぅ…
- 水樹 塁: …あんまガン見しないでね その視線、下手したら捕まる…
- ミユリ: ハッ! ミユ、刑務所行きはイヤですぅ!
- 水樹 塁: それじゃあ、次…
- ミユリ: 足ですね
- 水樹 塁: …えっ
- ミユリ: 足がある ただそれだけです
- 水樹 塁: (何も感じない …ってことなのかな…)
- ミユリ: ギャッ!
- 水樹 塁: …どうしたの?
- ミユリ: 毛むくじゃらの短パンは ミユ、地雷なんですぅ…!
- 水樹 塁: (足フェチにも地雷が… 苦手なものがあるんだ…)
- ミユリ: 加齢によって変化した足も 重ねた年月が尊く感じますし
- ミユリ: それに、かつてのおみ足に思いを 馳せると…
- 水樹 塁: (…守備範囲がさすがすぎる)
- 水樹 塁: …じゃあ、あの子は?
- ミユリ: (あの子って…えぇ!?)
- 水樹 塁: (しまった、あの人たちは…)
- 水樹 塁: ねむちゃんたち…
- ミユリ: (どうしましょう どうしましょう!)
- ミユリ: (ねむ様とは今は敵対関係…)
- ミユリ: (魔法少女について知らない 塁さんの前では戦いたくない…)
- ミユリ: (それに燦様なしで戦っては 塁さんにも周りの人にも危険が)
- ミユリ: (というか塁さん…)
- ミユリ: さっき、ねむ様のお名前を 口に出してましたけど
- ミユリ: もしやもしや、塁さんは ねむ様とお知り合いなんですか?
- 水樹 塁: え!? えーっと…
- 水樹 塁: (一応神浜マギアユニオンだから お互い顔は知ってるんだけど)
- 水樹 塁: (いきなり…私、実は魔法少女で なんて言い始めたら)
- 水樹 塁: (さすがのミユリちゃんも ドン引き待ったなしだよね…)
- 水樹 塁: (そうだ…前にせいらちゃんが あの人たちと映画を撮ったって)
- 水樹 塁: (言ってた気がするから…)
- 水樹 塁: その、友だちの友だち …って感じかな
- ミユリ: あ、そうなんですね!
- 水樹 塁: …というか、なんかふたり 困ってそう…?
- ミユリ: ですねですね…車椅子が ひっかかってるんでしょうか?
- 水樹 塁: た、助けに行かなくちゃ…!
- ミユリ: えっ
- 水樹 塁: え…い、行かないの?
- ミユリ: (塁さんの純粋な良心を 邪魔するわけには…)
- ミユリ: い、いいい… 行きますよぅ…!
- FILENAME: text_515020-3_3y1BF.txt
- 水樹 塁: …あの、大丈夫…? 何かお手伝いできることは…
- ねむ: 君は…
- 水樹 塁: あ、あの、ユニオンのことは 言わないでもらえると…!
- 水樹 塁: 魔法少女じゃない 知り合いが一緒だから…
- ねむ: …うん、わかったよ
- ねむ: それで、後ろに隠れてるのは…
- ねむ: ――っ!?
- ねむ: (彼女は元マギウスの翼の…)
- ねむ: (いや、ネオマギウスの 遊狩ミユリ…!)
- ミユリ: あ、あのあの こんにちは…ねむ様…
- 万年桜のウワサ: |ねむ、下がって|
- 水樹 塁: …えっ…えっ…
- ミユリ: ちょ、ちょちょちょっと 待ってくださいねむ様!
- ねむ: …何を待てというのかな
- ミユリ: ミユに戦う意思はないんです…
- ミユリ: 塁さんは、魔法少女とは関係ない ただのオタク仲間なんです…
- ねむ: …確かに、現状ネオマギウスは リーダーを喪失し
- ねむ: 力も失いつつあるということは 僕の耳にも入っている
- ミユリ: …その通りです
- ねむ: それに、この人混みだ
- ねむ: ひとり暴れて無駄に消耗する 意味も君には存在しないだろう
- ミユリ: ですです!
- ねむ: …承知したよ 今だけは、一時休戦としようか
- ミユリ: 助かるです…
- ねむ: ただ、桜子を刺激しないよう くれぐれも気をつけてほしい
- ミユリ: は、はいっ!
- ねむ: (…なるほど、ふたりはお互いを ただの同好の志だと思っていて)
- ねむ: (魔法少女であることに 気がついていないんだね)
- ねむ: 桜子、大丈夫だよ もう下がっていい
- 万年桜のウワサ: |でも…|
- ねむ: …一時休戦だ
- 万年桜のウワサ: |ねむが言うなら… わかった|
- 水樹 塁: …あの、ミユリちゃんは ふたりとどんな関係で…
- ミユリ: えっと、ねむ様は…
- ミユリ: (元上司…先輩…リーダー ボス…雇い主…)
- ミユリ: …元親分! みたいな…?
- 水樹 塁: 元親分…? だから様呼び…?
- ねむ: …親分は違う気がするけど
- 水樹 塁: (もしやふたりは…)
- 水樹 塁: 元は同じ闇の組織に所属していて ミユリちゃんはそこでねむちゃんに服従していた しかしミユリちゃんは組織を裏切り表の世界へ…
- 水樹 塁: だから今でもミユリちゃんは ねむちゃんたちに命を狙われている…!
- 水樹 塁: おそらく親分呼びはカモフラージュ?
- 水樹 塁: (…は、さすがにないか)
- ミユリ: あ、それよりそれより
- ミユリ: ねむ様、車椅子がひっかかって 困ってるんですよね?
- 万年桜のウワサ: |そう|
- 万年桜のウワサ: |車輪が溝にはまってしまって 出すのが難しい…|
- 万年桜のウワサ: |車椅子を壊して、ねむを抱えて 歩こうとしたけど止められた|
- ねむ: ということだから、平和的解決に 導いてもらえると嬉しい
- ミユリ: それならそれなら ミユたちに任せるですよぅ!
- ねむ: 助かったよ、感謝する
- ねむ: それじゃあ 僕らはここでお暇しよう
- ねむ: …と、言いたいところだけど
- ねむ: 遊狩ミユリ、君は先程から 随分と顔色が優れないようだね
- ミユリ: え…
- 万年桜のウワサ: |血糖値が急低下した?|
- ミユリ: 今のミユ そんな風に見えるんですかぁ!?
- ねむ: 何か悩みがあるのかな?
- ミユリ: は、はい…!
- FILENAME: text_515020-4_3y1BF.txt
- ねむ: なるほど
- ねむ: 自分の嗜好について 頭を悩ませていた…と
- 万年桜のウワサ: |それでさっきまでいろんな人の 足を見て検証してたの?|
- 水樹 塁: うん…そしたらどんな足が好きか 傾向がわかるかなと思って
- 万年桜のウワサ: |そういうことをすると|
- 万年桜のウワサ: |おまわりさんに話を聞かれる って、ひなのが言ってた|
- ねむ: 身近な知人が警察のお世話に なりかねない行動をとるのは
- ねむ: 僕としても あまり推奨できないね
- ミユリ: うぅ…反省してましゅ…
- 水樹 塁: あ、あの、ねむちゃん…
- 水樹 塁: どうしたらミユリちゃんの 足フェチが治ると思う…?
- ねむ: …到底、小学生にする 質問内容ではないね
- 水樹 塁: ご、ごめん…
- ねむ: …はぁ
- ねむ: (遊狩ミユリの 足への執着については)
- ねむ: (マギウスだったころから 何度か目にしていた…)
- ねむ: (そして、彼女がそれで 苦労をしていたことも)
- ねむ: (今は敵だとしても かつてはこの子も羽根のひとり)
- ねむ: (僕らが迷惑を かけてしまったのは、確かだね)
- ねむ: (彼女の悩みを解決することで)
- ねむ: (その贖罪になるとは 到底、思えないけれど…)
- ねむ: …わかったよ
- ねむ: 解決できるかどうかは 保証できないけれど、話は聞こう
- ねむ: 桜子がさっきから興味津々 といった表情だしね…
- 万年桜のウワサ: |バレてた…|
- ねむ: 僕を誰だと思ってるのかな?
- ねむ: …それじゃあ、遊狩ミユリ 詳しく話を聞かせてもらおうか
- ミユリ: あ、ありがとうございますぅ!
- ねむ: 他人の足を勝手に品評し 果てには不快感を与えた、と
- ねむ: …それは嫌がられて当然だね
- ミユリ: それはそれはもう 返す言葉もないですぅ…
- ミユリ: それでそれで、色々と修行を しましたが一向に効果が出ず…
- ミユリ: 好きであることをやめるため コレクションを捨てようとしたら
- ミユリ: 塁さんに会った、ということです
- ねむ: 「修行」の内容に少々 問題があった気もするけどね…
- 万年桜のウワサ: |足フェチって、何?|
- ねむ: フェティシズムという 言葉から来ていて
- ねむ: 足に特別惹かれる …といった意味だけど
- ねむ: その嗜好の程度や種類も 人によるから一概には言えないよ
- 水樹 塁: …うん 好みくらいの軽さの人もいれば
- 水樹 塁: ミユリちゃんみたいに …重度な人もいるかな…
- 万年桜のウワサ: |行きすぎた嗜好を 持つ人のことを|
- 万年桜のウワサ: |「変態」と呼ぶって データベースで読んだ|
- ミユリ: ウッ…
- ねむ: …不躾な言葉だったね 桜子に変わって謝罪するよ
- ねむ: ただ、人と少し変わってるのは 違いないかもしれないね
- ねむ: まあ、誰しもそういうものを 持ち合わせているのだろうけど
- 万年桜のウワサ: |十人十色|
- ねむ: その通りだよ、桜子
- ねむ: …で、本題に戻るけど 君はその嗜好を捨てたいのかい?
- ミユリ: …だって、これはキモい…ので
- ねむ: それじゃあ、まずはなぜ 遊狩ミユリが足を好きになったか
- ねむ: その起こりを 突き詰めてみようか
- ミユリ: 足フェチになった理由…ですか?
- ねむ: 嗜好には大抵、契機があるんだ そう、物語でも相場が決まってる
- ねむ: それがわかれば 解決への糸口となるかもしれない
- ミユリ: …わ、わかったです
- FILENAME: text_515020-5_3y1BF.txt
- ミユリ: でもでも、どうして 足フェチになったのか
- ミユリ: ミユ自身も よくわかっていないんでした…
- ミユリ: 修行中、一瞬そのときのことが 見えた気はしたんですけど…
- 万年桜のウワサ: |思い出すためにたくさん 話すのはどう?|
- 万年桜のウワサ: |ねむも物語の構想を練るのに よく人と会話をしてる|
- ねむ: 他人との対話は思考の 整理に役立つからね
- 水樹 塁: それは…いいかも
- 水樹 塁: あ、そういえばさっき色んな人の 足を見てみたけど
- 水樹 塁: …それで何か 気づいたことはあった?
- ミユリ: うーん…やっぱり女性の足の方が 好きでしたね…
- ミユリ: 毛むくじゃらの足が苦手なのも 変わらずですし…
- ミユリ: あ、そういえば今のねむ様の足は なんか、大丈夫なんですよね
- ねむ: 僕の…?
- ミユリ: ですです 昔の…車椅子じゃなかったころは
- ミユリ: ねむ様の小柄で細い足に 魅力を感じたのですが…
- ねむ: 今の僕には魅力がないと? …失礼してしまうね
- ミユリ: そ、そういうわけでは…!
- ミユリ: (そういえば、三輪の足も 入院してからは特に何も…)
- 水樹 塁: …でも、他の人とねむちゃんで なんの違いがあるんだろうね…
- 万年桜のウワサ: |遊狩ミユリが一番好きな 足はどんな足?|
- ミユリ: それはそれはもちろん…!
- ミユリ: でも、もうずっとあの方の おみ足を見ていません…
- ミユリ: ですがですが、想像するだけで ミユは、ミユはぁ…
- ミユリ: (あの選手は足全体を使って 上手く体重移動をしていて…)
- ミユリ: (…大会で他の選手の技を 研究するのは勉強になります)
- ミユリ: これは…またミユの夢?
- ミユリ: そう…そうです あれは技の研究のために 他の選手の足を見ていたとき…
- ミユリの母: そろそろ帰るわよ~?
- ミユリ: ちょっと待って…!
- ミユリ: 次の選手を見たら 終わりにするから!
- ミユリの母: しょうがないわね
- ミユリ: (わぁ…あの人の演技 とっても綺麗…)
- ミユリ: (それに、足自体もすごく綺麗な 曲線を描いてて…)
- ミユリ: ミユは選手の筋肉の動きや 足が織りなす、しなやかな曲線 そして技を繰り出す度に動く足を 美しいと思っていて
- ミユリ: (あ、汗が…)
- ミユリ: その瞬間、ミユは脳天から電撃が走ったような …そんな感覚になったんでした
- ミユリ: ミユの世界は あのとき大きく変わってしまった…
- ミユリ: 足から汗が滴った たったそれだけの出来事で、ミユは…
- ミユリ: その日、初めてミユは 足を見て意識が飛んでしまったんでした
- FILENAME: text_515020-6_3y1BF.txt
- ミユリ: ハッ!
- 水樹 塁: よ、良かった… ミユリちゃん気づいたんだね
- ミユリ: ミユ、また飛びかけて…?
- ミユリ: それよりそれより、ミユ 思い出したんです…!
- ミユリ: どうして足フェチになったのか どんな足が好きなのか…
- ねむ: ほう、聞かせてもらえるかな
- ミユリ: はい…!
- ミユリ: あ…
- ミユリ: (どうしましょうどうしましょう これを言ったらねむ様に失礼…)
- ミユリ: (だけど、今まで話を 聞いてくださったのに…)
- ねむ: …どうしたのかな?
- ミユリ: そのその…ねむ様に不快な思いを させてしまうかもと思って…
- ねむ: 途中で言い淀まれた方が 僕としては困惑するよ
- ねむ: 乗りかかった船だ 気にせず話すといい
- ミユリ: …………
- ミユリ: ミユは、ミユは… 動く足が好きだったんです
- ねむ: つまり、技の研究をしていた折 見ていた足に
- ねむ: 汗が滴った瞬間 足フェチが発現したと
- ミユリ: はい…
- 水樹 塁: …足を好きになったきっかけは インラインスケートで
- 水樹 塁: 足の動きや筋肉に 魅力を感じていたんだね…
- ミユリ: はい…
- ミユリ: (だから、三輪の足にも 最近は何も思わなかった…)
- ミユリ: (三輪の足は今は動かないから)
- 万年桜のウワサ: |つまり機能を失った今のねむの 足には興奮しない?|
- 水樹 塁: お、オブラート…
- ねむ: 気にすることはないよ 嘘偽りなく事実だからね
- ねむ: おかげで足を好きになった きっかけも判明した
- ミユリ: でもでも、あまりに些細です…
- ねむ: 好みが歪むきっかけなんて 案外些細なものだと思うよ
- ミユリ: そうなんですか?
- ねむ: …あぁ でも、そのきっかけこそ
- ねむ: 君にとっては 重要なことなんじゃないかな
- FILENAME: text_515020-7_3y1BF.txt
- ミユリ: そう…なんですか?
- ねむ: …正解かどうかはわからない 僕は君よりも年下だしね
- ねむ: 君らより人生経験の年数が劣る 僕から提示できるのは
- ねむ: 今日まで読んできた本の 受け売りと
- ねむ: 僕自身の個人的見解であることは 念頭に置いて聞いてほしい
- ミユリ: は、はい…
- ねむ: 「僕は人間を構成する要素の多くは 好きという感情から生じていると考えている」
- ねむ: 「特に、幼少期に熱中したものは その後の人生に大きな影響を与えると言うし 僕自身にも、本との出会いによって 人生が変わったという実感がある」
- ねむ: そして、それは一種 アイデンティティでもある
- ミユリ: アイデンティティ…ですか?
- ねむ: 僕を僕たらしめる要素だ
- ミユリ: えとえと… ミユにはちょっと難しいかもです
- 水樹 塁: …ミユリちゃんが小さい頃 熱中したものって何?
- ミユリ: それはそれは、やっぱり インラインスケートですぅ!
- 水樹 塁: …その過去の熱中が 今のミユリちゃんを作ってる
- 水樹 塁: そういうこと…で合ってるかな ねむちゃん
- ねむ: そうだね
- ねむ: 「遊狩ミユリの足への執着は 恐らくインラインスケートから生じている」
- ねむ: 「元々、君はスケートが好きで熱中し その研究の過程で競技への興味が生まれたが いつしかその興味の対象は 競技で使う足へと移ろい、興味の形を変えた」
- ねむ: 「インラインスケートをきっかけに 君は嗜好が変わり、今の足が好きな君になった」
- ねむ: 「つまり、インラインスケートが好きで 足が好きであることを含めたすべてが 遊狩ミユリを構成しているということになる」
- ミユリ: えっとえっと…つまりミユは 何をどうしてもキモいと…?
- 水樹 塁: …それは違うよ、ミユリちゃん
- 水樹 塁: 確かに、ミユリちゃんの 足への想いは
- 水樹 塁: 最初の純粋なものからは 歪んじゃったのかもしれないけど
- 水樹 塁: …元々は、インラインスケートで 頑張りたかったミユリちゃんが
- 水樹 塁: 技を研究してる内に なったものなんだよね?
- ミユリ: …はい
- 水樹 塁: それなら、ひとつも 悪いことなんてないよ
- ミユリ: え…
- 水樹 塁: ミユリちゃんがアスリートとして 頑張った結果なんだから
- ミユリ: で、でもでも足が好きなのは 変なことなんですよぅ…!
- 万年桜のウワサ: |それって 何か問題があるの?|
- ミユリ: ――っ!?
- 万年桜のウワサ: |変だったらダメなの? 人と違うのはいけないこと?|
- ミユリ: そ、それは…
- ねむ: 人と違うものを好むのは 悪いことではないはずだよ
- ねむ: それで人に迷惑をかけるとなると 話は変わってくるわけだけど
- ねむ: 自分の好きなものを否定するのは 精神衛生上良くないし
- ねむ: ある種、その対象への 冒涜となるんじゃないのかい
- ミユリ: ミ、ミユ…そんなつもりじゃ…
- 水樹 塁: でも、私もミユリちゃんの 気持ち…わかるよ
- 水樹 塁: 人には言えない“好き”があって 恥ずかしかったことがあったから
- 水樹 塁: …まだ、人前でそれを好きとは 言えないんだけど
- 水樹 塁: …でもね、最近は 私の好きなことに対して
- 水樹 塁: 特に気にしないで 仲良くしてくれる友だちがいて…
- 水樹 塁: それを好きでいてもいいんだって 少しだけ思えてね…
- 水樹 塁: だから、ミユリちゃんも友だちに きっと受け入れてもらえるって
- 水樹 塁: …無責任だけど、思うんだ
- ミユリ: 塁さん…
- 水樹 塁: それに、私も前に自分で作った 自分の設定書を捨てたときは
- 水樹 塁: すごく後悔したし、別に それでオタク卒業もできなかった
- 水樹 塁: それで気づいたんだ
- 水樹 塁: この趣味を持つことも含めて 全部が私なんだって
- 水樹 塁: というか、それが好きだからこそ 私なんだって!
- ミユリ: 塁さん…
- ミユリ: なんだか今日は いっぱい話しますね
- 水樹 塁: ――っ!?
- 水樹 塁: ごごごごごごめん オタクの自分語りなんて
- 水樹 塁: 誰得だって話だよねごめん
- 水樹 塁: し、しかもねむちゃんの話まで 遮っちゃったし…ごめん…
- 水樹 塁: ていうか、かなり ブーメランな内容…
- 水樹 塁: うぅ、でも黙っていられなくて…
- ねむ: いや、殊に今回の話題に関しては 水樹塁の方が適任だったかもね
- ねむ: それに、水樹塁の言い分は 僕にもわかるよ
- ねむ: アイデンティティと向き合うのは 恥じらいや葛藤があるものだ
- ねむ: 創作は、その繊細な部分を 曝け出す場所でもある
- ねむ: それは想像以上に 恥ずかしいことだし
- ねむ: それを人前に出すとすれば その羞恥心は計り知れない
- ねむ: だけど、そこで僕の中身を 曝け出すことをやめてしまったら
- ねむ: それは僕の作品ではない
- ねむ: …確かに、君の行きすぎた嗜好は 仲間を困らせたかもしれないし
- ねむ: 迷惑をかけてきたのかもしれない
- ねむ: その振舞い方自体は 反省すべき点だと思うけど
- ねむ: その好きという感情自体は 本当に捨てるべきものなのかな
- ねむ: アイデンティティを捨てた君は 本当に“君”だと言えるのかい?
- ミユリ: …………
- ミユリ: 確かに、ミユの足フェチは
- ミユリ: スケートで足を重視していたから 現れたもので…
- ミユリ: ミユはアスリートとして 足が大事で尊いと感じていました
- ミユリ: いつからかその好きは形を 変えてしまいましたが
- ミユリ: この好きは、尊いものなんです!
- 万年桜のウワサ: |それじゃあ 遊狩ミユリは変態じゃない?|
- ミユリ: そうですそうです!
- ミユリ: ミユは、ただスケートが好きで 競技に重要な足が大切!
- ミユリ: この好きは恥ずかしいことじゃ ないし、誇っていいんです!
- ミユリ: そして足が好きなミユこそが 遊狩ミユリなんです!
- FILENAME: text_515020-8_3y1BF.txt
- 水樹 塁: ミユリちゃんが いつものミユリちゃんに…!
- ねむ: …彼女はいつも この調子なのかい?
- 水樹 塁: …ミ、ミユリちゃん!
- ミユリ: はい!
- 水樹 塁: 足フェチでもいいけど 時と場と程度は
- 水樹 塁: …一応、考えられるように なったほうがいいかも…?
- 水樹 塁: 私が言えたことでもないけど…
- 万年桜のウワサ: |TPOを考えろって ひなのがよく言ってる|
- ミユリ: はい…
- ミユリ: ミユはミユは 今後も足を好きでいるために
- ミユリ: これからは周りに迷惑をかけずに 足を愛でたいと思います
- ねむ: うん、良い心がけだね
- 万年桜のウワサ: |血色が良くなった|
- ピロン♪
- ミユリ: あ、仲間からの連絡です…
- ミユリ: …ずっと返事をしてなかったので 気まずいです…
- 水樹 塁: …大丈夫だよ、きっと
- ミユリ: …………はい
- ミユリ: みんなのところに 行ってきます!
- 水樹 塁: …頑張ってね 応援してる
- ミユリ: ありがとうございますです!
- 水樹 塁: …次会うときは戦場で!
- ミユリ: はいっ! また、即売会で!
- 水樹 塁: …それじゃあ私も そろそろ…
- ねむ: ああ、道中気をつけて
- 万年桜のウワサ: |またね|
- 水樹 塁: …その、ミユリちゃんの相談 乗ってくれてありがとう
- 水樹 塁: …それじゃあ
- ねむ: …………
- 万年桜のウワサ: |殺気が消えたね|
- 万年桜のウワサ: |遊狩ミユリと話している間 ずっとこっちを警戒していた|
- ねむ: 恐らく、ネオマギウスの 仲間だろうね…
- ねむ: 遊狩ミユリの様子を窺っていた とすると、もしかしたら…
- 万年桜のウワサ: |危険人物?|
- ねむ: …ネオマギウスの顔ぶれから 鑑みると
- ねむ: 羽根たちの教育係をしていた 彼女かもしれない
- 燦: ミユはもう大丈夫そうよ …と
- ピッ
- 燦: まったく…姫様も ミユの様子を見に行け、だなんて
- 燦: 無茶ぶりなんだから
- 燦: …いえ、ミユを心配していた 私への気遣いかも…
- 燦: 今回は、ねむ様にも 感謝しないといけないわね
- 燦: …さて、ミユが宝崎市に戻る前に 私も帰らないと
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- ミユリ: た、ただいまです…
- アレクサンドラ: ミユちゃん…!
- はぐむ: ミユリちゃん…!
- ミユリ: あのあの、メッセージ 無視しちゃってごめんなさい…
- アレクサンドラ: 帰ってきてくれて何よりです
- ミユリ: それでそれで その、宮尾はどこに…
- ミユリ: あ…その、あの、宮尾…
- 時雨: …ごめんなさい
- ミユリ: …へ…
- 時雨: …ごめん、遊狩さん ぼく…言い過ぎた
- ミユリ: そ、そんなそんな!
- ミユリ: 悪いのはミユなんです! ミユが暴走したばっかりに…
- ミユリ: TPOをわきまえなかったのは ミユなんですぅ!
- ミユリ: だからだから ごめんなさい宮尾!
- 時雨: …ううん、ぼくも キモいなんて言ってごめん
- 時雨: …その、お詫びと言っては なんだけど…
- 時雨: ちょっと …スマホ貸してもらえる?
- ミユリ: はい…?
- ピピッ
- 時雨: …はいこれ
- ミユリ: これはこれは…ミユの サークルチェック表ですか?
- 時雨: …チェック表を 表計算ソフトに落として
- 時雨: 書いてあった優先度や値段 配置をまとめたんだ
- 時雨: あと、お節介かもしれないけど…
- 時雨: 会場内の地図と連動させて 入力したものに対して
- 時雨: 最適ルートが表示されるように しておいたから…
- 時雨: よかったら使ってみて…
- 時雨: …あ、遊狩さん、公民館に チェック表落としていってたから
- 時雨: 勝手に見て、ごめん…
- 時雨: ぼくにできることと言ったら こんなことくらいだから…
- ミユリ: て、天才ですか…?
- 時雨: え?
- ミユリ: 宮尾は天才ですよぅ! こんなのを作っちゃうなんて!
- 時雨: そ、そんな褒めすぎ…
- 時雨: …まだ不完全だし 適当に作っただけだよ…
- 燦: あら、ここ最近ずっと 寝不足だったじゃない
- 時雨: 教官…!
- ミユリ: 宮尾ぃ…! ありがとうございますぅ!
- ひめな: あっれー?しぐりん もう1個準備してなかった?
- ひめな: ほら、はぐりんと 神浜市に買いに行ってたじゃん
- 時雨: いやあのあれは…
- ひめな: いーじゃん恥ずかしがんなくて! せっかく買いにいったんだしさ★
- 時雨: …………
- 時雨: …あの、これ!
- ミユリ: こ、これは…! ガーター付きハイソックス!
- 時雨: …それ、遊狩さんが 見たいって言ってたから…
- 時雨: …買って、きたんだ
- ミユリ: 宮尾ぃ…!
- はぐむ: 実は前に会ったとき これを買った帰りだったから
- はぐむ: 時雨ちゃん、ミユリちゃんから 隠れてたんだけど
- はぐむ: 私の言い訳が下手っぴなせいで 変な勘違いをさせたかもって
- はぐむ: ずっと気になってたの…
- ミユリ: あ、あのとき…!
- ミユリ: 安積…
- はぐむ: …ってあれ、時雨ちゃん?
- ミユリ: さっきまで、いましたよね?
- はぐむ: うん… あっ!
- ミユリ: …?
- はぐむ: えっと、そう、時雨ちゃん 今日は用事があるって…!
- ミユリ: ミユ、てっきり宮尾に 嫌われたのかと…
- はぐむ: あわわ…ごめんねミユリちゃん
- アレクサンドラ: でも、誤解がとけて よかったですね、うふふ♪
- 時雨: …うん
- 燦: ところで、ミユ
- ミユリ: はい、燦様
- 燦: 自分の好きに対して 答えは見つけられたのかしら?
- FILENAME: text_515020-10_3y1BF.txt
- 燦: 自分の好きに対して 答えは見つけられたのかしら?
- ミユリ: はいっ!
- ミユリ: ミユのこの足フェチは
- ミユリ: インラインスケートから 始まっていたものでした
- ミユリ: ―ミユリ― それはミユがアスリートとして 足を大事にしていて、大切に思っているからで…
- ミユリ: ―ミユリ― この好きはミユのもので この好きがあるからミユなんです
- 燦: …そう
- ミユリ: でもでも、これからはミユ もうちょっと自重します…
- ミユリ: 自重しながら 好きは好きのままいます!
- アレクサンドラ: …だそうですよ、みつねちゃん
- ミユリ: なんとなんと、三輪にも 電話繋がってたんですか!?
- 三輪 みつね: そうだよw
- ミユリ: 三輪にも色々と迷惑を…
- 三輪 みつね: 全然、気にしないでよw とにかく元気になってよかった
- ミユリ: はい、即売会での調査は 任せてくださいです!
- 三輪 みつね: うん、よろしく
- ひめな: ま、みゆりんが自重できるとも 思えないけど
- ひめな: 私チャンたちは そのままのみゆりんが好きだから
- ミユリ: 姫様…!
- ひめな: これからもネオマギウスの 仲間として、よろしくね★
- ミユリ: はいぃ!
- ひめな: てか結局、今まで みゆりん何してたの?
- ミユリ: ミユ、足に打ち勝つために 修行をしていました!
- 時雨: 修行…?
- アレクサンドラ: 滝行とか…?
- ミユリ: ですです!
- アレクサンドラ: あら、冗談のつもりが…
- ミユリ: そういえば、神浜市でアイドルを 見て来たのですがぁ…
- ミユリ: そこでアイドルが履いていた 白のニーハイソックスが
- ミユリ: とっても素晴らしくて!
- 時雨: わ、始まった…
- ミユリ: 黒のタイツも良いですが… 燦様!
- ミユリ: ―ミユリ― 次は白いニーハイソックスはいかがですか!
- ミユリ: ―ミユリ― 燦様のおみ足には絶対絶対! 似合うと思うんですよぅ!
- 燦: ―燦― ミユ…
- ミユリ: ―ミユリ― あぁ、燦様のおみ足…
- ミユリ: ―ミユリ― ここ最近、ずっと見られていませんでしたが いつ見ても素晴らしいおみ足ですぅ!
- 燦: ―燦― ちょっとミユ、足に飛びつくのはやめなさい… というか自重するんじゃなかったのかしら
- ミユリ: ―ミユリ― えへへへへへへ
- アレクサンドラ: あらあら…
- 時雨: …やっぱり ちょっとキモいかも…
- ミユリの声: 燦様ぁあ~! 待ってくださいよぅ!
- 燦の声: ちょ、ちょっと誰か助けて…!
- 時雨: ふふっ
- 燦: 宮尾、今笑ったわね
- 時雨: ひっ!
- 燦: そうだミユ、宮尾が買ってきた そのハイソックス
- 燦: まずは宮尾がそれを履くのが 順序ってものじゃないかしら
- ミユリ: ハッ…ですねですね!
- 燦: ミユ、宮尾にガーター付き ハイソックスを履かせるわよ!
- ミユリ: 合点、合点ですぅ!
- 時雨: ひぃい! 心の準備がぁ!
- はぐむ: 時雨ちゃん… ファイト…!
- ひめな: やっば、マジでウケる
- ひめな: なんか、みゆりんワンチャン 成長したかもとか思ったけど
- ひめな: あんま変わってなくない?
- アレクサンドラ: 確かにそうですね
- ミユリの声: 宮尾ぃ!観念するですよぅ!
- ひめな: ま、いっか 楽しそうだし★
- アレクサンドラ: はい♪
- アレクサンドラ: それにミユちゃんにとっては 好きなことのきっかけとか
- アレクサンドラ: 自分自身と向き合えた機会に なったと思うし
- アレクサンドラ: 良いことだったと思いますよ うふふ♪
- ひめな: まーたしかに、そうだね★
- ひめな: それにこの方がみゆりんらしくて 私チャンは好きだしね
- ひめな: キャハッ★
- アレクサンドラ: 一件落着というところですね
- ひめな: だねっ
- ミユリ: そうです!次は姫様に 網タイツを履いて頂きましょう!
- ひめな: えぇ!?私チャンも!?
- ミユリ: ふふふふふ
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