Not a member of Pastebin yet?
Sign Up,
it unlocks many cool features!
- FILENAME: text_310301-1.txt
- はぐむ: マギウスの翼 魔法少女の解放を約束してくれた マギウスの3人と 彼女たちを信じる羽根から成る組織
- はぐむ: 私はその一員だった
- はぐむ: もちろん、マギウスとしてではなく 下っ端の黒羽根としてだけど 魔法少女の解放を頑張ってきた
- はぐむ: そして…
- 灯花: 「魔法少女の存在を証明して 人類という種の進化を促すために より優れた存在である魔法少女たちが 他の人々を先導する…」
- 灯花: なんてこともねー!
- はぐむ: 灯花様が教えてくれた 魔法少女至上主義が支えだった
- はぐむ: だったのに… “ワルプルギスの夜”の襲来を経て マギウスの翼は解散してしまった
- はぐむ: 中心だったマギウスのおふたり 灯花様とねむ様も 魔法少女同士の相互援助を目的とした 神浜マギアユニオンへ行ってしまい…
- <演劇部・稽古場>
- はぐむ: (羽根だった子たちも)
- はぐむ: (結構、神浜マギアユニオンに 行っちゃった…)
- はぐむ: (返事はいつでもいいからって 私も誘われているけど…)
- はぐむ: (思想が違う…)
- はぐむ: (犠牲がない形で 魔法少女を解放する)
- はぐむ: (それはいいと思うけど…)
- はぐむ: (魔法少女至上主義は 省かれちゃった…)
- はぐむ: (…それに…)
- 時雨: はぐむん…
- はぐむ: (時雨ちゃん…)
- はぐむ: …はぁ…
- はぐむ: どうしよう…
- どうしようって… 安積、まだ投票してなかった?
- はぐむ: えっ…? 投票…?
- はぁ、もう~ またぼんやりしてたの?
- あはは、はぐむらしいね
- はぐむ: うっ…
- はぐむ: (また、バカにされた…)
- 次の劇の内容 決めてたところでしょ
- はぐむ: あっ、そうでした… 投票はしたので大丈夫です…
- はぐむ: (みんな すっかり日常に戻ってるけど)
- はぐむ: (その日常も ワルプルギスの夜から…)
- はぐむ: (魔法少女たちが 守ったものなのに…)
- はぐむ: (呼んだのは マギウスの3人らしいけど)
- はぐむ: (それでも守ったのは 魔法少女たちなのに…)
- はぐむ: (みんなそんなこと、 少しも知らない…)
- 集計終わりました!
- どれどれ… …なるほどね
- 我が演劇部の次回公演は… シンデレラに決定!
- FILENAME: text_310301-2.txt
- 我が演劇部の次回公演は… シンデレラに決定!
- はぐむ: (シンデレラ… 子どもの頃から好きだったなぁ)
- はぐむ: 意地悪な継母と義姉たちに イジメられるシンデレラ
- はぐむ: でも、魔法使いに ドレスとガラスの靴をもらって 舞踏会で王子様に見初められる…
- はぐむ: (女の子の憧れ、だよねぇ…)
- はぐむ: (私にも“ガラスの靴”が あったら、誰かに…)
- 安積、またぼうっとして!
- はぐむ: ――っ!?
- はぐむ: す、すみません…!部長!
- 先にシンデレラの衣装をお願い ガラスの靴も忘れないでね
- はぐむ: はい!
- あっ、でも待って 色のバランス見たいな…
- やっぱり全員の衣装デザインを 優先でお願い
- その後で、シンデレラの衣装 一式を縫ってね
- それと小道具から 布系小道具の依頼リスト来るから
- それも考えて、作成時間取ってね
- 衣装の予算、もう出してあるから はみ出さないようによろしく
- 小道具からの依頼は小道具側で 予算出すから考えなくていいよ
- はぐむ: あわわ…えっとシンデレラからで 次は…小道具の予算…?
- ふふっ、全然違うよ
- …はぁ、アンタ あれこれ考えるの苦手だもんね
- はぐむ: …すみません
- 書き出しておくから 家でゆっくり読んでからやって
- はぐむ: …すみません…
- じゃあ、お願いね
- 予算も忘れないでねー
- はぐむ: (また笑われて 呆れられちゃった…)
- はぐむ: (どんなに頑張っても 感謝されることもないし…)
- はぐむ: …………
- はぐむ: シンデレラみたい…
- はぐむ: …うそ… 本当はわかってる
- はぐむ: 私の要領が悪いだけ…
- はぐむ: (意地悪な継母や 義姉はいないし…)
- はぐむ: (何より…)
- はぐむ: (ガラスの靴をくれる 魔法使いも…いない)
- はぐむ: …いいことないな…
- はぐむ: (魔法少女になってからも… 何も変わらなかった…)
- はぐむ: (でも、仕方ないよね…)
- はぐむ: (…みんなと違って ちゃんとした願いじゃないもん)
- はぐむ: …はぁ、とりあえず帰ろう…
- ピロリン♪
- はぐむ: メッセージ…
- はぐむ: あっ…
- はぐむ: …………
- FILENAME: text_310301-3.txt
- ピロリン♪
- はぐむ: メッセージ…
- はぐむ: あっ…
- はぐむ: …………
- 時雨: 会って話したい いつなら会える?
- はぐむ: …………
- はぐむ: 神浜マギアユニオンかぁ… どうしよう…
- 時雨: …ぼくは入らない
- はぐむ: えっ! じゃあ、どうするの?
- 時雨: …灯花様とねむ様に 戻って来てもらって…
- 時雨: マギウスの翼を… もう一度…率いてもらう
- はぐむ: …灯花様とねむ様に…
- はぐむ: でも、マギウスに 私たち利用されて…
- 時雨: …うん わかってる…
- 時雨: 使い捨ての…コマにされた…
- 時雨: また…されるかも…
- はぐむ: それなら、どうして…
- 時雨: はぐむんも…わかってるはず
- 時雨: 使い捨てに…されても… ぼくたちはすがるしかない…って
- 時雨: ぼくたちは…弱いから 魔法少女至上主義しか…ない
- はぐむ: ――っ!?
- はぐむ: それは…そうかもしれないけど…
- はぐむ: でも、私はやっぱり… 信用しきれない…
- はぐむ: また、使い捨てに されちゃうかもって…
- はぐむ: どうしても…思っちゃって…
- 時雨: 許せない…?
- はぐむ: それは…ちょっと違うけど…
- 時雨: …………
- 時雨: …でも…ぼくたちには… それしか…ないよ…
- 時雨: はぐむん…一緒にやろう 一緒に…
- はぐむ: …………
- 時雨: お願い…
- はぐむ: …ごめん ちょっと、考えたいから…
- 時雨: あっ…!
- 時雨: …………
- はぐむ: (あれ以来、会ってないから 会いにくい…)
- はぐむ: (時雨ちゃんと意見が 食い違ったの初めてだし…)
- はぐむ: (なんか悪い事した気分で…)
- はぐむ: …………
- はぐむ: (今日も断っちゃおうかな… 衣装も作らなきゃいけないし…)
- ピロリン♪
- はぐむ: ――っ!?
- はぐむ: …………
- はぐむ: …えっ…
- はぐむ: …………
- はぐむ: (時雨ちゃん …ごめん…!)
- はぐむ: ごめんね、時雨ちゃん 今日は約束があって… それにしばらくは次回公演のことで忙しそう…
- FILENAME: text_310301-4.txt
- はぐむ: 真里愛さん! ごめんなさい、お待たせして…
- 由貴 真里愛: いいのよ 呼んだのは私だもの
- 由貴 真里愛: さぁ、座って
- はぐむ: はい
- 由貴 真里愛: …………
- はぐむ: …あの、どうかしました?
- 由貴 真里愛: …はぐむちゃん、 ご飯ちゃんと食べてる?
- はぐむ: えっ?
- 由貴 真里愛: 顔色があんまり よくないなぁって…
- はぐむ: …………
- 由貴 真里愛: …………
- 由貴 真里愛: ひなのちゃんや、やちよさん 十七夜ちゃんのところにね
- 由貴 真里愛: マギウスの翼にいた子たち… 元羽根って言うんだったかな?
- はぐむ: …はい、そうです…
- 由貴 真里愛: その子たちや経験の浅い子が 相談に来るんですって
- 由貴 真里愛: 今後の身の振り方に 悩んでいるみたい…
- はぐむ: (…私と一緒だ…)
- はぐむ: (でも、相談したら 勧誘されるかもしれないし…)
- 由貴 真里愛: 余計なお節介かなぁとは 思ったんだけど…
- 由貴 真里愛: マギウスの翼にいたって 聞いてたから
- 由貴 真里愛: はぐむちゃん、大丈夫かなぁって 会いたくなっちゃったの
- はぐむ: 真里愛さん…
- 由貴 真里愛: もしね… 話せることがあったら聞かせて?
- 由貴 真里愛: 答えを出してあげることは できないけど…
- 由貴 真里愛: ひとりで抱え続けるよりは 楽になるかもしれないわ
- はぐむ: …………
- はぐむ: ………… …………
- はぐむ: …私、神浜マギアユニオンに 声をかけてもらったんです
- はぐむ: 解放の思想は悪くないなって… 思うんですけど…
- はぐむ: でも…その…どうしても… 納得できないところがあって…
- 由貴 真里愛: うん
- はぐむ: それに、時雨ちゃん… 友だちにも別で誘われてて…
- はぐむ: けど、そっちには…
- はぐむ: マギウスのことで…
- はぐむ: 許せないって言うと ちょっと違うんですけど…
- はぐむ: その…
- 由貴 真里愛: 心のどこかで “嫌だなぁ”って思っちゃう?
- はぐむ: あっ…そうです
- はぐむ: そう思っちゃうことがあって…
- はぐむ: でも…時雨ちゃんの 言いたいことも…わかるから…
- はぐむ: …から…………
- はぐむ: …………
- はぐむ: いつも… そこで止まっちゃいます…
- 由貴 真里愛: …全部が全部 望み通りにならない、よね…
- はぐむ: はい…
- 由貴 真里愛: だから、決め方が わからなくなっちゃった?
- はぐむ: えっ…?
- 由貴 真里愛: 神浜マギアユニオンと お友だちの提案に
- 由貴 真里愛: それぞれ良いところと 悪いところがあるから
- 由貴 真里愛: それを比べてどっちを取るか 決められないのかなぁって
- はぐむ: …言われてみれば、そうかも…
- はぐむ: でも…それでもどうしていいか わからないです…
- 由貴 真里愛: うーん…
- 由貴 真里愛: 自分で答えが見えないなら 他の子を参考にしてもいいかも
- はぐむ: 他の子を…?
- 由貴 真里愛: うん
- 由貴 真里愛: “どうやって決めたんですか?” って聞いてみるとか、ね?
- はぐむ: あっ…! いいかも…
- はぐむ: ちなみに、真里愛さんは どうやって決めたんですか?
- はぐむ: 神浜マギアユニオンに 入ったんですよね?
- 由貴 真里愛: うん
- 由貴 真里愛: でもね、大きな理由はないの 断る理由がなかっただけ
- はぐむ: えっ! それだけ…?
- 由貴 真里愛: 魔法少女として 活躍しやすくなるのは嬉しいし
- 由貴 真里愛: 浄化装置を広げて 魔女化のない世界を作る…
- 由貴 真里愛: …だったかしら? それもいいことだなぁって
- 由貴 真里愛: 私も、魔女にはなりたくないし みんなにもなって欲しくないもの
- はぐむ: …私には、マネできないです…
- 由貴 真里愛: そうねぇ…
- 由貴 真里愛: 流されただけ、と言えばそうだし 参考にしてとは言えないわ
- はぐむ: そ、そういう 意味じゃなくて…!
- はぐむ: 私は、真里愛さんみたいに… しっかりしてないから…
- はぐむ: (その場で流されて決めると ろくなことにならないだけ…)
- はぐむ: (…魔法少女に なった時みたいに…)
- 由貴 真里愛: そんなこと言わないで
- 由貴 真里愛: はぐむちゃんにはね
- 由貴 真里愛: はぐむちゃんのいいところが たくさんあるんだから
- はぐむ: えっ…? そうでしょうか…?
- 由貴 真里愛: さて、食べましょうか?
- 由貴 真里愛: 少し冷めちゃったけど お腹が空くと元気も出ないわ
- はぐむ: …はいっ…!
- はぐむ: どうして…私ってこうなんだろう いつも迷ってばっかり…
- FILENAME: text_310302-1.txt
- はぐむ: (萌花ちゃん 急でビックリしたかなぁ…)
- はぐむ: (でも、魔法少女の知り合いって そんなにいないし…)
- はぐむ: (それに萌花ちゃんって…)
- 萌花の声: はぐむちゃーん!
- はぐむ: あっ! 萌花ちゃ…えっ!?
- 恵 萌花: あっ…
- はぐむ&萌花: きゃあっ!?
- はぐむ: いたた… 萌花ちゃん大丈夫…?
- 恵 萌花: う、うん… ごめんね…転んじゃった…
- はぐむ: 大丈夫だよ
- はぐむ: (…萌花ちゃんって 少しドジなところがあるから)
- はぐむ: (なんだか、 親近感があるんだよね…)
- はぐむ: それより、ごめんね 急にお話したいなんて…
- 恵 萌花: ううん はぐむちゃんと会えて嬉しいよ
- 恵 萌花: それで、お話って何?
- はぐむ: あっ…うん…
- はぐむ: 萌花ちゃんは
- はぐむ: 神浜マギアユニオンに 参加するんだよね
- はぐむ: 参加を決めた理由 聞いてみたいなぁって…
- はぐむ: ムリにとは言わないんだけど…
- 恵 萌花: 理由…? 誘われたからかなぁ…
- はぐむ: えっ… 誘われたから入ったの?
- 恵 萌花: うん
- 恵 萌花: 仲間になってくれるって 言ってくれたから
- はぐむ: まさか…その場で?
- 恵 萌花: うん
- はぐむ: (あっ…でも…)
- はぐむ: (私も元黒羽根じゃなければ そんな感じで入ってたかも…)
- はぐむ: (不安でいっぱいでも 結局は流されて…)
- はぐむ: …………
- はぐむ: 不安とかない?
- 恵 萌花: 不安…?
- はぐむ: 上手くやっていけるかなぁとか 考え方に違いがないかなぁとか…
- 恵 萌花: みんな親切だし 優しいから大丈夫だよ
- はぐむ: そう、なの…?
- 恵 萌花: うんっ…!
- 恵 萌花: ほんとに、ほんとに 優しい人たちなんだよ…!
- はぐむ: そ、そうなんだ…
- はぐむ: (全然、疑ってないみたい…)
- はぐむ: (大丈夫かなぁ… なんか心配になっちゃう…)
- あっ!いたー! 萌花!
- 宿題のプリント 机に置いたままだったよ!
- あと、家の鍵も!
- 恵 萌花: えっ…!
- はぐむ: (学校のお友だち、かな?)
- はい、これ
- 恵 萌花: ごめんね… 全然、気付かなかった…
- いいの、いいの
- おかげでこうして 放課後に萌花に会えたし!
- 萌花様々だね!
- はぐむ: …………
- はぐむ: あっ…
- はぐむ: (そっか… だから、萌花ちゃんは…)
- はぐむ: …萌花ちゃん お話ありがとう…
- はぐむ: お友だちとお話もあるだろうし 私は、これで…
- 恵 萌花: えっ…あっ、はい…! またね、はぐむちゃん…!
- はぐむ: (萌花ちゃんと私…)
- はぐむ: (ちょっと似てるかも って思ったけど…)
- はぐむ: (…全然、違う)
- はぐむ: 萌花ちゃんは 少し危なっかしいところがあっても いつも真っ直ぐで人を疑わない
- はぐむ: だから、みんな助けてあげたくなる
- はぐむ: そして、助けてくれる人がいるから 真っ直ぐなまま… …純粋なままでいられる
- はぐむ: そんな… “ガラスの靴”がなくても 素敵なお城に みんなが迎えたくなる子…
- はぐむ: …いいなぁ…
- はぐむ: (…他の子の話も聞いてみよう)
- はぐむ: (元黒羽根の子とかなら… 参考になるかもしれない…)
- はぐむ: (確か…)
- FILENAME: text_310302-2.txt
- はぐむ: (…来た…!)
- はぐむ: …………
- はぐむ: …あのっ! 七瀬さん…!
- 七瀬 ゆきか: ――っ!?
- 七瀬 ゆきか: あっ、確か… 安積さん…?
- はぐむ: はい… 黒羽根だった安積はぐむです…
- 七瀬 ゆきか: …何か、あったんですか?
- はぐむ: 黒羽根だった子の中で 私が素性を知っていて
- はぐむ: お話を聞けそうなのが 七瀬さんしか思い当たらなくて…
- はぐむ: 突然、すみません…
- 柚希 ほとり: あの…ゆきかさん…?
- 柚希 りおん: ちょっと、何ふたりで 見つめあっちゃってるのよ!
- 七瀬 ゆきか: 見つめあっていたわけでは ないのですが…
- 柚希 りおん: あー、わかった! テレパシーで内緒話ね?
- はぐむ: えっ…!?
- 七瀬 ゆきか: この子たちも魔法少女なんです
- はぐむ: …あ、そうだったんですか…
- 七瀬 ゆきか: それで、聞きたい話って なんでしょうか?
- はぐむ: …………
- はぐむ: …神浜マギアユニオンのことで…
- はぐむ: 七瀬さんは、もう入るかどうか 決めましたか?
- 七瀬 ゆきか: はい お断りしましたっ
- はぐむ: …………
- はぐむ: えっ!?
- はぐむ: こ、断ったんですか? どうして?
- 七瀬 ゆきか: それが…わたし、影が薄いもので しばらく声がかからなくて
- 七瀬 ゆきか: 気が付いたら大きな集まりに なっていたのでお断りしたんです
- 七瀬 ゆきか: たくさんの人をトラブルに 巻き込んでしまいそうで…
- はぐむ: トラブル…?巻き込む…?
- 七瀬 ゆきか: いろいろありまして トラブル体質なんです…
- 七瀬 ゆきか: トラブルから来るのか
- 七瀬 ゆきか: わたしが居合わせやすいだけかは わかりませんが…
- 七瀬 ゆきか: 一緒にいると大勢の方に
- 七瀬 ゆきか: 迷惑をおかけすることに なりかねませんのでっ
- はぐむ: (…七瀬さんって 自分をしっかり持ってるんだ…)
- はぐむ: …あれ? でも、そちらのふたりは…?
- 柚希 りおん: あたしたちは 好きで付きまとってるだけ!
- 柚希 ほとり: ゆきかさんは… ボクたちの恩人なんです…
- 柚希 りおん: 命懸けで魔女から 助けてくれたんだから!
- はぐむ: 命懸けで…
- 七瀬 ゆきか: そ、そんな大げさなものじゃ ないですっ
- 七瀬 ゆきか: 当然のことをしただけですのでっ
- はぐむ: …なる、ほど…
- はぐむ: あの…お話 ありがとうございました
- はぐむ: お時間もとってしまって…
- 七瀬 ゆきか: いえ、少しでも お役に立てたなら幸いですっ
- 柚希 りおん: じゃあ、行きましょ! かはるんが待ってるわよ
- 柚希 ほとり: あっ…そうだった…!
- はぐむ: …………
- はぐむ: (少し…似てる子かなって 思ってたけど…)
- はぐむ: (全然違った…)
- はぐむ: 七瀬さんは… 自分の考えを持っていて それを実行できるだけの力を持ってる
- はぐむ: だから、慕ってくれる人がいる…
- はぐむ: 自信なさそうなのに… 私とは正反対…
- はぐむ: “ガラスの靴”に頼らなくっても やっていける…
- はぐむ: …すごいなぁ…
- はぐむ: (ガラスの靴をくれる 魔法使いも…いない)
- はぐむ: …ガラスの靴が欲しいのって 私だけなのかなぁ…
- はぐむ: 萌花ちゃんには みんなが守ってあげたくなるような純粋さ
- はぐむ: 七瀬さんには 自分の考えと、それを実行に移す心の強さ
- はぐむ: でも… 私にはそういうのが何もない…
- はぐむ: …………
- はぐむ: (他に話を聞けそうな子…)
- はぐむ: (…みたまさんなら 誰か知ってるかな…)
- はぐむ: (私みたいな子…)
- FILENAME: text_310302-3.txt
- 十七夜: む?
- みたま: あらぁ~ いらっしゃい、はぐむちゃん
- はぐむ: こ、こんにちは…
- はぐむ: (ど、どうしよう…! まさか十七夜さんがいるなんて)
- 十七夜: 久しいな、安積君
- はぐむ: (それは…私がずっと 避けてたから…)
- はぐむ: (黒羽根になったこと 十七夜さん怒ってたし…)
- 十七夜: どうした?
- はぐむ: い、いえ… その…お久しぶり、です…
- みたま: もしかして… 黒羽根だったこと気にしてる?
- はぐむ: …………はい…
- 十七夜: …それでしょぼくれた猫ちゃん みたいな顔をしているのか
- はぐむ: …はい…その…ご迷惑を…
- はぐむ: えっ…ネコちゃん…?
- 十七夜: だが、自分は気にしていないぞ もう過ぎたことだ
- はぐむ: そう…なんですか…?
- 十七夜: うむ
- 十七夜: それに、だ
- 十七夜: 安積君にもぜひ
- 十七夜: 神浜マギアユニオンに 参加して欲しいと思っている
- はぐむ: …えっ…? …でも、私弱いですし…
- 十七夜: 弱い…?
- 十七夜: 魔女との戦いは得意だったと 記憶しているが?
- はぐむ: それは…そうなんですけど…
- はぐむ: テリトリー…守れないから… あんまり意味ない、です…
- 十七夜: それも理解している 魔法少女相手は苦手だったな
- はぐむ: …はい…
- 十七夜: だからこそ、 参加してもらいたい
- はぐむ: …だからこそ…? 弱いから、ですか…?
- みたま: そういう意味じゃないわ わかりやすく言うとねぇ…
- みたま: はぐむちゃんのテリトリーは 他の子たちが守る
- みたま: その代わり、はぐむちゃんは 魔女との戦いが苦手な子のために
- みたま: 余ったグリーフシードを 融通してあげる
- みたま: そういう助け合いができるのが 神浜マギアユニオンなの
- 十七夜: つまり…
- 十七夜: 神浜マギアユニオンでなら 君の特技を生かし、苦手を補える
- はぐむ: 私の特技…
- はぐむ: そんな風に 思ってくれてたんですか?
- 十七夜: うむ 前から君の力には一目置いていた
- はぐむ: (うそ… 十七夜さんが私に…?)
- 十七夜: 悪い話ではないと思うが どうだろう?
- 由貴 真里愛: はぐむちゃんにはね
- 由貴 真里愛: はぐむちゃんのいいところが たくさんあるんだから
- はぐむ: (真里愛さんも ああ言ってたし…)
- はぐむ: (もしかしたら…私だって…)
- はぐむ: (魔法使いにガラスの靴を 用意してもらわなくても…)
- はぐむ: (認めてもらえる 存在なのかなぁ…)
- はぐむ: (それなら…)
- はぐむ: (十七夜さんたちと一緒も 悪くない、かも…?)
- 時雨: はぐむん…
- はぐむ: …あっ…
- はぐむ: (時雨ちゃん…)
- はぐむ: あの…そう言っていただけて、 嬉しいです
- 十七夜: では
- はぐむ: でも、返事はもう少し… 待ってもらってもいいですか?
- はぐむ: 時雨ちゃんと… 話してからにしたくて…
- 十七夜: む? 宮尾君と仲が良かったのか
- 十七夜: もちろん、いつでも構わない
- みたま: そうそう ふたりとも、いつでも歓迎よぉ♪
- はぐむ: はいっ! ありがとうございます…!
- FILENAME: text_310302-4.txt
- はぐむ: ふふ~ん♪
- はぐむ: ひと針…ふた針~ …チクチクとぉ…
- 十七夜: うむ 前から君の力には一目置いていた
- はぐむ: (十七夜さんがあんな風に 思ってくれてたなんて…!)
- はぐむ: (あんな願い… 意味ないって思ってたけど…)
- はぐむ: (十七夜さんに ああ言ってもらえたし)
- はぐむ: (全然無意味ってわけじゃ なかったんだなぁ…)
- はぐむ: 神浜マギアユニオンのはぐむ…
- はぐむ: …うん 悪くない気がする…
- はぐむ: (時雨ちゃんのことも 歓迎だって言ってたし…)
- はぐむ: (時雨ちゃんが来てくれるって 言ってくれば)
- はぐむ: (この悩みも解決しちゃう)
- はぐむ: (私なんかでも)
- はぐむ: (いいところがあるって 言ってもらえたんだもん)
- はぐむ: (時雨ちゃんのいいところ…)
- はぐむ: (好きなことに一生懸命で 家族思いなことも)
- はぐむ: (きっとわかってもらえる)
- はぐむ: (萌花ちゃんは優しい人たち ばっかりだって言ってたし)
- はぐむ: ふふっ
- はぐむ: …よいしょ…
- はぐむ: (玉止めして…)
- はぐむ: シンデレラの衣装完成…!
- はぐむ: (着心地は…)
- はぐむ: ―はぐむ― うんっ…! バッチリ!
- はぐむ: ―はぐむ― えっとぉ… 針の抜き忘れもなし!
- はぐむ: ―はぐむ― 今回は完璧かな…!
- はぐむ: ―はぐむ― ふふっ 先輩たちびっくりするだろうなぁ
- はぐむ: ―はぐむ― すごいって 言ってもらえるかも…!
- はぐむ: 魔女退治が得意で お裁縫も得意…
- はぐむ: ふぅ… 試着終わり
- はぐむ: お裁縫道具片付けよっと
- はぐむ: 魔法使いに“ガラスの靴”を 用意してもらわなくても大丈夫…
- はぐむ: 真里愛さんが言っていた通り 私にもいいところがあった
- はぐむ: 魔女退治、お裁縫… それが私の“ガラスの靴”
- はぐむ: 用意してもらわなくても 持っていた私の“ガラスの靴”
- はぐむ: 誰かにガラスの靴を 与えてもらわなくても
- はぐむ: もしかしたら…
- FILENAME: text_310303-1.txt
- おおっ、ドレスいいねぇ
- デザイン見せてもらった時から よかったけど、実物はまた違うわ
- すごいキレイ! はぐむ、器用だもんね
- 舞台映えもするだろうし 文句のない出来だよ
- はぐむ: えへへ ありがとうございます!
- はぐむ: (やった…! 褒められた!)
- はぐむ: (私でも失敗せずにできた)
- ガラスの靴とも 合わせてみましょうよ!
- そうだね
- 安積、ガラスの靴来てる? ネットで頼むって言ってたよね?
- はぐむ: えっ…届いてませんか? いつも学校宛にしてるんですが…
- いや、学校には来てないよ 各部宛の棚に入ってなかったし
- 発送遅れてるとか?
- はぐむ: あっ… 確かめてみるね
- はぐむ: ――っ!?
- どうした?
- はぐむ: …そ、その…
- はぐむ: カートに入れてそのままに… 発注ボタン…押してませんでした
- えっ!?
- あちゃ~ またドジしちゃったかぁ
- はぐむちゃんらしい と言えばらしいけどねぇ…
- ひとつやるとふたつ忘れる
- はぐむ: うぅ… すみません…
- はぐむ: (せっかく衣装 褒めてもらえたのに…)
- はぐむ: (また、呆れられちゃった…)
- ピシッ…
- …今からでも間に合うから 発注かけておいて
- はぐむ: …はい
- それと…
- これからはやることリストにして 終わったらチェック付けて
- そうすれば、 少しはミス減ると思うから
- はぐむ: …すみません、部長…
- どんまいどんまい
- いつものことだから先輩たちも そんなに怒ってないって
- はぐむ: …うん
- はぐむ: (いつものこと…)
- はぐむ: (そうだよね… いつものこと…)
- はぐむ: (なのに…)
- はぐむ: 今日はどうして… こんなに苦しいんだろう…
- ピシッ…
- はぐむ: あれ…この音は…何? なんの音…?
- FILENAME: text_310303-2.txt
- はぐむ: …………
- はぐむ: …はぁ… なんでこうなっちゃうのかなぁ…
- はぐむ: (いつもいつも… 頑張ってるのに…)
- はぐむ: (どこかで失敗しちゃう…)
- はぐむ: ――っ!?
- はぐむ: 魔女…
- 十七夜: うむ 前から君の力には一目置いていた
- はぐむ: …うん
- はぐむ: 部活では失敗しちゃったけど 魔女退治なら…
- はぐむ: あった…!
- はぐむ: …もう誰か戦ってる マギアユニオンの子かな?
- はぐむ: (加勢して いいところ見せられれば…)
- はぐむ: 行こう…!
- はぐむ: いた!
- はぐむ: …えっ…! あの子、確かお弁当屋さんの…
- はぐむ: (まだ小学生だよね? 魔法少女だったなんて…)
- はぐむ: (早く助けてあげなきゃ…!)
- 千秋 理子: いきます!
- 千秋 理子: やぁあああ!!
- …………!?!?!?
- はぐむ: あっ…
- はぐむ: …………
- ピシッ…
- はぐむ: (そうだよね…)
- はぐむ: (魔法少女なら 普通は魔女を倒せる…)
- はぐむ: (マギウスの翼にいた子たちは そうじゃない子もいたけど…)
- はぐむ: (でも、どんな願いをしても)
- はぐむ: (みんな魔女と 戦う力を持ってるんだ…)
- はぐむ: 何を…浮かれていたんだろう…
- はぐむ: …恥ずかしい
- はぐむ: また、ピシッって音がする… 今度はたくさん…たくさん鳴ってる…
- はぐむ: ピシッ…ピシッ…
- はぐむ: そっか…これは… 私が“ある”って思った
- はぐむ: …ううん、“ある”って思いたかった “ガラスの靴”が
- はぐむ: ひび割れて砕ける音…
- みたま: はぐむちゃんのテリトリーは 他の子たちが守る
- みたま: その代わり、はぐむちゃんは 魔女との戦いが苦手な子のために
- みたま: 余ったグリーフシードを 融通してあげる
- みたま: そういう助け合いができるのが 神浜マギアユニオンなの
- はぐむ: (そんなことない)
- はぐむ: (仲間に入れてもらっても…)
- はぐむ: テリトリーを守ってもらうだけの お荷物だ…
- はぐむ: 最初は優しくしてくれるかもしれないけど なんにもできない子だってわかったら きっと、また…
- はぐむ: (バカにされて 下に見られる…)
- はぐむ: なんで… あんな願い…
- はぐむ: 他に…もっとあったはずなのに…
- 由貴 真里愛: はぐむちゃん…
- はぐむ: …真里愛、さん…
- FILENAME: text_310303-3.txt
- 由貴 真里愛: はぐむちゃん…
- はぐむ: …真里愛、さん…
- 由貴 真里愛: はぐむちゃん、泣いて…
- はぐむ: ち、違うんです…! 目にゴミが入っちゃって…
- 由貴 真里愛: …いいのよ 泣きたい時には泣いていいの
- はぐむ: うっ…うぅ… うえええん…
- 由貴 真里愛: よしよし… 辛かったのね…
- はぐむ: …………
- はぐむ: …わた、し…私っ… ダメなんです…
- はぐむ: 自分にもできることがあるって 思ったのに…
- はぐむ: でも…やっぱりダメで… 何も…いいところがない…
- 由貴 真里愛: そんなことないわ
- 由貴 真里愛: はぐむちゃんには
- 由貴 真里愛: はぐむちゃんにしかない いいところがあるの
- 由貴 真里愛: そんな風に言ってはダメよ
- はぐむ: でも、ダメなんです…
- ひとつやるとふたつ忘れる
- はぐむ: ちょっとうまくいったと思っても 自分で台無しにしちゃうし…
- 千秋 理子: やぁあああ!!
- …………!?!?!?
- はぐむ: それに、私じゃなきゃ ダメだってこともなくて…
- はぐむ: いつもいつも… 後悔してばっかり…
- はぐむ: 魔法少女になった時だって…
- はぐむ: (遅くなっちゃった…)
- はぐむ: (…あれ? あの人、なんで踏切に…?)
- はぐむ: あの… 危ないですよ…?
- …………
- はぐむ: あのっ…! すみません!
- …………
- キュゥべえ: 無駄だよ、安積はぐむ その人は魔女に操られているんだ
- キュゥべえ: 魔女を消さない限り その人は助からないだろうね
- はぐむ: ぬ、ぬいぐるみ…!? いま喋って…魔女って…?
- キュゥべえ: 魔女は、人々に呪いを振りまく 危険な存在なんだ
- キュゥべえ: そして、魔女を倒せるのは キミのように素質がある子だけだ
- はぐむ: あわわわ…何…なんなの…!?
- カンカンカンカン…
- はぐむ: ――っ!?
- はぐむ: で、電車が…!
- はぐむ: あのっ! 電車来てます…!
- …………
- キュゥべえ: はぐむ、ボクと契約して 魔法少女になるんだ!
- キュゥべえ: 魔法少女になって魔女を倒せば その人を助けられる
- はぐむ: そ、そんなこと言われたって どうすれば…!
- キュゥべえ: 願いを教えて
- キュゥべえ: ボクがキミの願いを叶えれば 契約は完了だ
- はぐむ: ね、願い…
- はぐむ: (この人を助けないと いけないから…)
- キュゥべえ: はぐむ! 時間がないよ!
- はぐむ: え、えぇ…!? よ、よくわからないけど…
- はぐむ: 操っているのは…魔女…? なら、その魔女を…魔女を…あっ
- はぐむ: この人を操っている 魔女を消して…!
- はぐむ: あの女性を助けられたことは 後悔してないんです…
- はぐむ: でも、他にもっと いい願い方があったはずだって
- はぐむ: 嫌なことがある度に 考えちゃって…
- はぐむ: あの人を助けて自分を変える チャンスだったのに…
- はぐむ: いつも…そう…
- 由貴 真里愛: 今のままでも はぐむちゃんは十分素敵よ
- 由貴 真里愛: 失敗なんて誰にでもあるし
- 由貴 真里愛: それ以上にいいところがあるって 私、知っているもの
- はぐむ: それは… 真里愛さんが優しいから…
- 由貴 真里愛: えっ…?
- はぐむ: そんな風に言ってくれるのは 真里愛さんが優しいから…
- はぐむ: 他の人は違うんです…
- はぐむ: ちょっとドジしたり 慌てただけなのに
- はぐむ: バカにして…下に見て…
- はぐむ: もうっ…嫌なんです…!
- 由貴 真里愛: …………
- はぐむ: …うぅ…ぐす…!
- はぐむ: すみません…
- はぐむ: いっぱい泣いちゃって… 迷惑かけて…
- 由貴 真里愛: 迷惑だなんて思ってないわ
- 由貴 真里愛: はぐむちゃんにとって とても辛いことだったんだもの
- 由貴 真里愛: そういう時は、甘えていいのよ
- はぐむ: …………
- はぐむ: …それに、たくさん よくしてくれたのに…
- はぐむ: …もう会えません…
- 由貴 真里愛: …どうして?
- はぐむ: 私…やっぱり…
- はぐむ: 神浜マギアユニオンには 行けないので…
- はぐむ: だから…もう… …………
- 由貴 真里愛: グループが違ったら お友だちでいてはダメ?
- はぐむ: えっ…?
- 由貴 真里愛: だって私たち、そういうものが できる前からお友だちでしょう?
- 由貴 真里愛: またお茶をして お話をして
- 由貴 真里愛: 女子高生らしい時間を過ごすのは いけないことかしら?
- はぐむ: …女子高生…
- はぐむ: …………
- はぐむ: いいんですか…? 私、入らないのに…
- 由貴 真里愛: ええ
- 由貴 真里愛: はぐむちゃんが一緒に過ごしたい って言ってくれるなら
- はぐむ: …っ…! ありがとう…ございます…
- 由貴 真里愛: じゃあ、またね? はぐむちゃん
- はぐむ: はい、また…
- 由貴 真里愛: …………
- 由貴 真里愛: どんな言葉なら…
- 由貴 真里愛: そんなことないよって 伝えられたのかなぁ…
- 由貴 真里愛: …ダメね、私 寄り添ってあげられなかった
- FILENAME: text_310303-4.txt
- はぐむ: …………
- はぐむ: 私には何もない ちょっといいかなって思ったことも 自分で台無しにしてしまう
- はぐむ: みんなは そんな私を見て 呆れて見下して笑う…
- はぐむ: (見下されて バカにされるのは…嫌だ…)
- 由貴 真里愛: 今のままでも はぐむちゃんは十分素敵よ
- はぐむ: (みんなが真里愛さんみたいに 優しかったらよかったのに…)
- はぐむ: (そうすれば…)
- はぐむ: でも、マギウスに 私たち利用されて…
- 時雨: …うん わかってる…
- 時雨: 使い捨ての…コマにされた…
- 時雨: また…されるかも…
- はぐむ: (怯えながら…理想に すがらなくてもよかった…)
- はぐむ: …………
- はぐむ: 私…また、後悔するのかな…
- はぐむ: …………でも…
- はぐむ: 意地悪な継母と義姉たちに イジメられるシンデレラ
- はぐむ: でも、魔法使いに ドレスとガラスの靴をもらって 舞踏会で王子様に見初められる…
- はぐむ: (女の子の憧れ、だよねぇ…)
- はぐむ: (私にも“ガラスの靴”が あったら、誰かに…)
- はぐむ: 私は、“ガラスの靴”が欲しい…
- はぐむ: 幻じゃなくて… 本物の“ガラスの靴”…
- はぐむ: 私に価値を与えてくれるものが… どうしても…欲しいの…
- はぐむ: …………
- 時雨: はぐむん… …おまたせ
- はぐむ: 時雨ちゃん… ずっと連絡しなくてごめんね
- 時雨: …ううん… 連絡…くれるって信じてたから…
- 時雨: ぼくと一緒に…来てくれる?
- はぐむ: …うん
- はぐむ: 遅くなっちゃったけど… やっとわかったの…
- はぐむ: 私にとって誇れることがあるとすれば “魔法少女であること” それだけ…
- はぐむ: だから、灯花様とねむ様は シンデレラに憧れる私にとっての“魔法使い”
- はぐむ: 私は彼女たちにすがって “魔法少女至上主義”という名の “ガラスの靴”を用意してもらうしかない
- はぐむ: …それしかできないから… そして、それだけが…
- はぐむ: 私の価値をみんなに認めてもらう 唯一の方法…
- はぐむ: 私には…私たちには “魔法少女至上主義”しかない…
- はぐむ: だから、やろう…
- はぐむ: 灯花様とねむ様にまた マギウスの翼を率いてもらおう
- 時雨: …うん…!
- はぐむ: 私には何もない… うん、わかってたよ…
Add Comment
Please, Sign In to add comment