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Madoka (scene0 ver.) MSS JP Text

Oct 3rd, 2023
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  1. FILENAME: text_321051-1.txt
  2. まばゆ: あ…
  3. まばゆ: これから ビデオ観るとこなんですけど
  4. まばゆ: よかったら、一緒に観ます? 中身は…
  5. まばゆ: scene0魔法少女ストーリー 鹿目まどかさん編…らしいです
  6. まばゆ: どんなお話なんでしょうか? それじゃ、さっそく…
  7. まどか: えっ…品切れなんですか?
  8. はい、大変申し訳ございません
  9. まどか: (どうしよう)
  10. まどか: (パパに買ってきてって言われた コーヒー豆…)
  11. まどか: (品切れだなんて)
  12. 明日までお待ちいただければ 本店からお取り寄せできますが…
  13. まどか: あ…本店って確か駅前の? ママの会社の近くです!
  14. まどか: ママにメッセージすれば 帰りに寄ってもらえるかも
  15. でしたら、お取り置きするよう 連絡しておきましょうか?
  16. まどか: はい、お願いします!
  17. まどかの母: まかせな、今日は珍しく 定時で上がれそうだし
  18. まどかの母: このあと和子と会うから 帰りはちょっと遅くなるけど
  19. ピッ
  20. まどか: …これでよし、と
  21. まどか: ママ、今日は 和子先生と会うんだね
  22. まどか: それじゃ… おうちへ帰ろうかな
  23. ほむら: …………
  24. キュゥべえ: …………
  25. ほむら: …………
  26. ほむら: (インキュベーター…)
  27. ほむら: (やはり、まどかの家の 近くにいたわね)
  28. ほむら: (これで、まどかとの接触を 事前に阻止できた)
  29. ほむら: (ここまでは、いつもと同じ 次は…)
  30. パキッ
  31. ほむら: (…枝でも踏んだのかしら)
  32. ???の声: みゃーう
  33. ほむら: …?
  34. ???の声: みゃーう
  35. まどか: えっ? この声、エイミーちゃん…?
  36. まどか: 窓の外にいるの?
  37. ガラッ
  38. エイミー: みゃん!
  39. まどか: あっ、やっぱりエイミーだ!
  40. ほむら: ………… …………
  41. ほむら: (ネコの鳴き声で まどかが窓を開ける…)
  42. ほむら: (以前は起きなかった出来事が 起きてしまった)
  43. ほむら: (このことが原因で 明日以降の出来事に)
  44. ほむら: (大きな変化が 起きないといいけれど)
  45.  
  46. FILENAME: text_321051-2.txt
  47. まどか: …………
  48. ポツ、ポツ…
  49. まどか: (あれっ…雨?)
  50. まどか: (と、いうか…)
  51. まどか: (わたし どうして外にいるんだろう?)
  52. エイミーの声: みゃ~う
  53. まどか: あ…エイミー!
  54. エイミー: みゃ?
  55. まどか: あっ、待って!
  56. まどか: そっちは危ないよ!
  57. ブロロロロロロ!
  58. まどか: (追いかけなきゃ!)
  59. まどか: エイミー!
  60. まどか: はぁ…はぁ…
  61. エイミー: …………
  62. まどか: いた、エイミー!
  63. まどか: あっ
  64. まどか: (車が…!)
  65. キキー!
  66. エイミー: みゃ?
  67. まどか: エイミー!
  68. ドーン!
  69. まどか: …………
  70. まどか: …エイミー?
  71. まどか: ―まどか― エイミー…
  72. まどか: ―まどか― 無事でよかったぁ…!
  73. エイミー: ―エイミー― みゃーん
  74. まどか: ―まどか― よかった、本当に…
  75. まどか: ―まどか― ………… …………
  76. まどか: あれっ?
  77. まどか: いつのまにか、晴れてる…? それに、空も青いし…
  78. まどか: さっきまで 夕方だった、ような…?
  79. まどか: (それに…)
  80. まどか: (わたし、どうして こんな格好をしてるんだろう?)
  81. エイミー: みゃう?
  82. まどか: えっと…もしかして これって…
  83. まどか: …夢オチ?
  84. タツヤの声: 「まどかっ…まどかっ…」
  85. タツヤの声: 「あさ…あさぁ…」
  86. タツヤの声: 「おきて…まどかっ…」
  87. バタンッ
  88. スタ、スタ…
  89. まどか: …………
  90. まどかの母: 起きろーッ!
  91. まどか: ――っ!?
  92. まどか: あ…ママ タツヤ…
  93. まどかの母: おはよう、まどか ようやくお目覚めかい?
  94. まどか: うん…
  95. まどかの母: んー、その顔… さては、変な夢でも見たとか?
  96. まどか: うん、ちょっと
  97. まどか: 今日はママに起こされちゃったね
  98. まどか: 昨日は夜遅かったんだよね? 早起きして大丈夫?
  99. まどかの母: 大丈夫、和子と たっぷりおしゃべりして
  100. まどかの母: 仕事のストレスも解消!
  101. まどかの母: 今朝の目覚めも スッキリってわけ
  102. まどかの母: さて、登校の準備は 済んだかい?
  103. まどかの母: 今日のラッキーアイテムは ペンライトだそうだぞ
  104.  
  105. FILENAME: text_321051-3.txt
  106. まどか: おっはよー
  107. 仁美: おはようございます まどかさん
  108. さやか: おはよう、まどか
  109. まどか: …………
  110. 仁美: どうかなさったんですの? お顔色がすぐれませんわ
  111. まどか: うん… なんだか、変な夢を見ちゃって
  112. さやか: どんな夢?
  113. まどか: えっと…
  114. まどか: エイミーちゃんが交通事故に 遭いそうになって
  115. まどか: わたしが必死で追いかけて 助けるっていう夢なんだけど…
  116. まどか: たぶん、寝る前に エイミーと会ったせいかな?
  117. さやか: えっ、夜会ったってこと?
  118. まどか: うん、昨日ね…
  119. ???の声: みゃーう
  120. まどか: えっ? この声、エイミーちゃん…?
  121. まどか: 窓の外にいるの?
  122. ガラッ
  123. エイミー: みゃん!
  124. まどか: あっ、やっぱりエイミーだ!
  125. まどか: こっちにおいで!
  126. エイミー: みゃう?
  127. まどか: (撫でても、逃げないよね? そぉっと…)
  128. ぐるぐるぐる…
  129. まどか: ふふふっ
  130. まどか: 喉を鳴らしてる… 可愛い~
  131. さやか: エイミーがまどかの家に?
  132. さやか: いつのまに そんなに仲良くなったわけ!?
  133. まどか: えへへ…すぐに どこかへ行っちゃったけどね
  134. 仁美: 学校の近くで 見かけたこともありますし
  135. 仁美: 行動範囲が 広い子猫ちゃんなんですのね
  136. さやか: 活発なのはいいんだけど
  137. さやか: 車の多い道路もあるし ちょっと心配だね
  138. 仁美: もしかすると
  139. 仁美: まどかさんも無意識のうちに そのことを心配していて
  140. 仁美: それで、今朝の夢を 見てしまったのかもしれませんわ
  141. まどか: そうなのかな… 確かに危ないとは思ってたけど
  142. さやか: ケーキ屋さんの人も 心配してたなあ
  143. まどか: あ、レコンパンスのこと?
  144. まどか: 近くにエイミーがよくいる ケーキ屋さんだよね
  145. さやか: そう、そのお店の店長さん
  146. さやか: できれば保護して 飼ってあげたいんだけど
  147. さやか: いざ捕まえようとすると なかなか捕まらないんだって
  148. まどか: いつもは人懐っこいのにね
  149. 仁美: ところで… そろそろ道を急ぎませんこと?
  150. 仁美: 朝のホームルームが 始まってしまいますわ
  151. まどか: ほんとだ! 急ごう、さやかちゃん!
  152. さやか: うん、そうだね!
  153.  
  154. FILENAME: text_321051-4.txt
  155. キンコ~ン♪ カンコ~ン♪
  156. さやか: やっと終わったー!
  157. まどか: 数学のテスト ちょっと難しかったね
  158. さやか: うん
  159. さやか: ところで今日の早乙女先生 1日中、惚気てたよね
  160. さやか: 幸せそうなのはいいんだけど
  161. さやか: お惚気はせめて、朝の ホームルームだけにしてほしいよ
  162. まどか: あはは…
  163. まどか: じゃあ、わたしはそろそろ…
  164. 仁美: あら、まどかさん 今日はお早いお帰りですのね
  165. まどか: うん、ちょっとね
  166. まどか: えっと…
  167. ほむら: ………… …………
  168. ほむら: (おかしい… まどかがひとりで下校している)
  169. ほむら: (この日は確か)
  170. ほむら: (美樹さやか・志筑仁美と 一緒に校門を出るはず…)
  171. パキッ
  172. ほむら: (…枝でも踏んだのかしら)
  173. ???の声: みゃーう
  174. ほむら: …?
  175. ほむら: (いつもと状況が違うのは… もしかするとあれが原因?)
  176. ???の声: バタフライ効果という やつでしょうか…?
  177. ほむら: まずいわね
  178. ほむら: まどかがこのあと どんな行動を取るか
  179. ほむら: 予測がつかない
  180. ほむら: この先、何が起きるか わからない以上
  181. ほむら: 私はまどかから 目を離すわけにいかなくなった
  182. ???の声: 例の魔女は 私の方でなんとかしてみます
  183. ほむら: あなたひとりで対処できる?
  184. ???の声: 難しいかもしれませんが…
  185. ???の声: せめて、犠牲が出ないように 立ちまわるつもりです
  186. ほむら: …わかったわ
  187. ほむら: 以降は携帯のメッセージで 連絡を取りましょう
  188. ほむら: (やけにそわそわしているわね)
  189. ほむら: (まどかが向かっているのは)
  190. ほむら: (レコンパンスがある方向の ようだけれど…)
  191. ほむら: …………
  192. ほむら: (今日の夕方… レコンパンスの前の道路で)
  193. ほむら: (エイミーが交通事故に遭う)
  194. キキー!
  195. ドーン!
  196. エイミー: 「フギャッ…」
  197. まどか: え…?
  198. まどか: い、今の声って…
  199. まどか: エイミー!?
  200. まどか: エイミーっ!
  201. まどか: うそ…いや、いやだよ!
  202. まどか: そんな、どうして…エイミー いや、死なないで…!
  203. ほむら: (このままだと、まどかは エイミーの命を救うために)
  204. ほむら: (インキュベーターと 契約してしまう)
  205. キュゥべえ: …………
  206. ほむら: (そうならないように 昨日、すでに手は打った)
  207. ほむら: (しばらくは、まどかに 接触してこないはずだけれど…)
  208. ほむら: (でも今日は、いつもと 違うことが起きはじめている)
  209. ほむら: (不測の事態に備えるためにも)
  210. ほむら: (まどかのそばを 離れるわけにはいかない)
  211. まどか: なんだか不思議な夢だったな…
  212.  
  213. FILENAME: text_321052-1.txt
  214. まどか: …………
  215. ほむら: (やっぱり、レコンパンスの方へ 向かっているようね)
  216. まどか: あ… あれって、ペットショップ?
  217. まどか: ちょっと寄っていこうかな
  218. ほむら: …………
  219. ほむら: (急に立ち止まった?)
  220. ほむら: (私には 気づかなかったようだけど)
  221. ほむら: (転校前に、私が まどかの目に留まるのは)
  222. ほむら: (極力避けないと…)
  223. さやかの声: 悪いね、仁美 つきあわせちゃって
  224. 仁美の声: 大丈夫ですわ
  225. 仁美の声: 今日はお稽古事の時間まで まだ時間もありますし
  226. ほむら: …?
  227. 仁美: さやかさんが行きたいのは CDのお店ですの?
  228. さやか: それもあるけど
  229. さやか: その前に… ハンバーガー屋さんかな?
  230. ほむら: (美樹さやかと志筑仁美…)
  231. ほむら: (転校前の今の段階で)
  232. ほむら: (ふたりの目につくのは 避けたい)
  233. ほむら: (…しばらく 身を隠しておきましょう)
  234. お買い上げありがとうございます
  235. まどか: ふふっ エイミー、喜んでくれるかなぁ
  236. ほむら: (まどかが店から出てきた…)
  237. ほむら: (美樹さやかと志筑仁美は その間に別の店へ入ったようね)
  238. まどか: …今日も、いつもの場所で エイミーと会えるかなあ?
  239. ほむら: (まどかは、エイミーのところへ 行くつもりみたいね)
  240. まどか: あっ、エイミー…! やっぱりここにいたんだ
  241. まどか: (ぐっすり眠ってる…)
  242. まどか: はあ、よかったぁ…
  243. まどか: (今朝、あんな夢を見たから 心配で探しにきちゃった)
  244.  
  245. FILENAME: text_321052-2.txt
  246. まどか: ………… …………
  247. ほむら: (もう、10分近く 寝顔を見つめている)
  248. ほむら: (エイミーが目を覚ますまで ずっとこうしているつもり?)
  249. ほむら: (こちらも、身を隠す場所が 欲しいけれど…)
  250. ほむら: …………
  251. ほむら: (レコンパンスの店内から 様子を見るのがよさそうね)
  252. カランカラン
  253. 咲笑: いらっしゃいませー お好きなお席へどうぞ
  254. まどか: …………
  255. ほむら: (…窓際の席)
  256. ほむら: (ここからなら まどかの様子がよく見える)
  257. ほむら: (もしも、何かあったら)
  258. ほむら: (すぐに動けるように しておかないと…)
  259. 咲笑: ご注文はなんにします?
  260. ほむら: あ…
  261. ほむら: (メニューは、これね…)
  262. ほむら: この、カフェ・マキアートを
  263. 咲笑: うふふ それ、うちの名物なのよ
  264. 咲笑: コーヒーの上にミルクで 好きな絵を描いてあげられるけど
  265. 咲笑: 何かリクエストはあるかしら?
  266. ほむら: おまかせします
  267. 咲笑: わかったわ
  268. 咲笑: …あ、少し甘めの味になるかも 大丈夫かしら?
  269. ほむら: かまいません
  270. まどか: (ふふふっ…)
  271. まどか: (子猫って、眠ってるときも 一生懸命な感じで可愛い!)
  272. まどか: (目を覚ましたら、いっぱい 遊んであげるからねっ)
  273. ほむら: …………
  274. 咲笑: お待たせいたしましたー
  275. 咲笑: レコンパンス名物 カフェ・マキアートです
  276. ほむら: ―ほむら― あ…
  277. ほむら: ―ほむら― これって…
  278. 咲笑: ―咲笑― そう、いま外で寝てる 子猫ちゃんを描いてみたの!
  279. 咲笑: ―咲笑― 誰がつけたか知らないけど みんな、エイミーって呼んでるわ
  280. 咲笑: ―咲笑― お客さんも他にいないし 少し気合を入れて描いたのよ
  281. 咲笑: ネコちゃん、好きなんでしょ? ずっと見てたみたいだし
  282. ほむら: あ…はい
  283. 咲笑: 外にいるあの子もよく来てるのよ エイミーがおめあてみたい
  284. ほむら: (あの子…まどかのことね)
  285. 咲笑: 外は危ないし、できれば ちゃんと部屋で飼ってあげたくて
  286. 咲笑: お店の中に招き寄せたり してみてるんだけど
  287. 咲笑: ドアを閉めようとすると すぐに外へ逃げちゃうのよねえ
  288. ほむら: …そうなんですね
  289. 咲笑: あ、冷めないうちに 飲んじゃっていいわよ
  290. 咲笑: 絵が描いてあるからって 遠慮しないで!
  291. 咲笑: 黒のネコちゃんだから
  292. 咲笑: フォームミルクをたっぷり乗せて ココアパウダーで描いたんだけど
  293. 咲笑: もしも甘すぎたらごめんなさいね
  294. ほむら: …………
  295. ほむら: (エイミーが事故に遭う時間まで 1時間を切った…)
  296. ほむら: (気を抜かずに 見張っておかないと)
  297. こくっ
  298. ほむら: (…確かに甘いわね)
  299.  
  300. FILENAME: text_321052-3.txt
  301. エイミー: みゃ~
  302. まどか: あっ、エイミーちゃん 目が覚めたんだね!
  303. エイミー: みゃん!
  304. まどか: えへへ、待ってたんだ
  305. まどか: 今日はペットショップで おもちゃを買ってきたんだよ
  306. エイミー: みゃう?
  307. まどか: ネコちゃん用のペンライト!
  308. まどか: これで、あっちの日陰を 照らすと…
  309. エイミー: みゃっ!?
  310. まどか: (ふふふっ)
  311. まどか: (すごい…大喜びで)
  312. まどか: (ペンライトの光と 追いかけっこしてる!)
  313. まどかの母: 今日のラッキーアイテムは ペンライトだそうだぞ
  314. まどか: (ママが教えてくれた 通りだったかも!)
  315. 咲笑: …あらぁ? エイミーってばすごい食いつきね
  316. 咲笑: 光が動きまわるのなんて きっと初めて見たんでしょうね
  317. ほむら: …そうですね
  318. 咲笑: …………
  319. 咲笑: …今ならお店の中に おびき寄せられるかも?
  320. ほむら: …?
  321. ほむら: (何をするつもり?)
  322. 咲笑: ねえ!
  323. 咲笑: そのおもちゃで、エイミーを お店の中へ誘導してくれない?
  324. まどか: …えっ?
  325. まどか: (レコンパンスの店長さん…?)
  326. まどか: あ、はいっ! …わ、わかりました!
  327. まどか: (さやかちゃんが言ってた… エイミーのことを気にかけて)
  328. まどか: (保護してあげたいって 言ってる人だよね)
  329. まどか: (よぉし…)
  330. まどか: エイミー、こっちだよ!
  331. エイミー: みゃみゃっ!
  332. エイミー: みゃうっ!
  333. ほむら: …!
  334. 咲笑: エイミーがお店に入ってきた うまく行ったわ!
  335. 咲笑: ありがとう
  336. 咲笑: …協力してくれたあなたも お店へどうぞ!
  337. 咲笑: ドアは開けっぱなしでいいから
  338. まどか: あっ、はいっ
  339. エイミー: みゃ~う
  340. ほむら: (まどかが店の中に…?)
  341. 咲笑: お店の前で、いつも エイミーに会いに来てる子よね?
  342. まどか: はい、鹿目まどかって言います あの…ご迷惑でした?
  343. 咲笑: ううん、そうじゃなくて
  344. 咲笑: 今日はお客さんも少ないから
  345. 咲笑: エイミーと お店の中で遊んであげて?
  346. まどか: …いいんですか?
  347. 咲笑: 外は危ないから、いつか 飼ってあげたいと思ってて
  348. 咲笑: 少しずつ室内に 慣らしたいと思ってるの
  349. ほむら: (愛生咲笑とまどかが 知り合いになるのは)
  350. ほむら: (本来、エイミーが 事故に遭う直後のはず)
  351. ほむら: (予測のつかない出来事が 始まってしまった)
  352. ほむら: (それに…)
  353. ほむら: (転校前に、まどかと私が 接触する事態も避けたい)
  354. エイミー: みゃ?
  355. ほむら: …………
  356. ほむら: (エイミーの交通事故が 起きる時間まで)
  357. ほむら: (あと45分…)
  358.  
  359. FILENAME: text_321052-4.txt
  360. まどか: ほらほら、光はこっちだよー
  361. エイミー: みゃみゃっ!
  362. まどか: 今度はこっちだよ
  363. エイミー: みゃう!
  364. 咲笑: 子猫ちゃんって元気よねぇ
  365. ほむら: (事故が起きる時間まで あと30分…)
  366. ピロン♪
  367. ほむら: (メッセージ…?)
  368. ほむら: ………… …………
  369. ほむら: (事故の原因となる 自動車の暴走は)
  370. ほむら: (止められるかどうか わからない…)
  371. ほむら: (予想通りの報告ね)
  372. ピッ
  373. ほむら: (…とはいっても)
  374. ほむら: (自動車も、店の中までは 飛び込んでこないはず)
  375. ほむら: (エイミーがこのまま中にいれば 問題の事故は起きないで済む)
  376. ほむら: (まどかの目につかないように このまま様子を見ましょう)
  377. 咲笑: まどかちゃん 何か飲みたいものはない?
  378. 咲笑: エイミーと遊んでって お願いしたのは私なんだし
  379. 咲笑: 好きなものを サービスするわよぉ
  380. まどか: えっ、でも…
  381. 咲笑: 遠慮しないで!
  382. まどか: えっと、それじゃ… カフェ・マキアートを
  383. 咲笑: いいわ 絵はおまかせでいいかしら?
  384. まどか: はい、ありがとうございます!
  385. 咲笑: そちらのお客さんも何かいかが? サービスするから!
  386. ほむら: えっ…
  387. ほむら: …じゃあ、さっきと同じものを
  388. 咲笑: カフェ・マキアートね! 気に入ってくれて嬉しいわ
  389. コト…
  390. 咲笑: はい、お待たせー♪ まどかちゃん
  391. まどか: ありがとうございます! わ、エイミーの顔?
  392. 咲笑: そうよ はい、あなたにも
  393. 咲笑: 今度は、白猫ちゃんの絵を 描いてみたの
  394. ほむら: ありがとうございます
  395. ほむら: (まどかの距離が近い)
  396. ほむら: (まどかの目につかずに やりすごしたいのだけれど)
  397. ほむら: ………… …………
  398. こくっ
  399. ほむら: (…やっぱり甘い)
  400. 咲笑: そういえば、ふたりとも 見滝原中学の制服だけど
  401. 咲笑: もしかして 知り合いだったりしない?
  402. ほむら: あ…いえ
  403. まどか: …実は、わたしも さっきから気になってたんだ
  404. まどか: わたし、鹿目まどか えっと…
  405. ほむら: …暁美ほむらよ
  406. まどか: ほむらちゃんもネコが好きなの?
  407. ほむら: ええ …そうね
  408. 咲笑: 窓からエイミーちゃんの方を ずっと眺めてたものね
  409. まどか: あっ、そうなんだ! えへへ、わたしと同じだね
  410. 咲笑: ネコちゃん好きが そろったみたいだし
  411. 咲笑: ちょっと聞きたいことが あるんだけど…
  412. まどか: えっと、なんでしょう…?
  413. 咲笑: ネコちゃん好きなら
  414. 咲笑: 絶対見た方がいい 有名な映画があるって
  415. 咲笑: 前に、お客さんから 勧められたんだけど
  416. 咲笑: タイトルが思い出せなくって…
  417. まどか: 日本の映画ですか?
  418. 咲笑: ううん、外国の映画でね
  419. 咲笑: ネコちゃんが何度も 生まれ変わって
  420. 咲笑: 大好きな飼い主さんと 再会しようとするお話だって
  421. まどか: うーん、観たことないかも…
  422. まどか: あはは、エイミーは 今日も元気だね!
  423.  
  424. FILENAME: text_321053-1.txt
  425. さやか: 困ったな…あたしってば どこで携帯なくしちゃったのよ
  426. さやか: …あれっ?
  427. さやか: ケーキ屋さんの中にいるの まどかじゃない?
  428. 咲笑: いらっしゃいませー
  429. まどか: あれっ、さやかちゃん?
  430. 咲笑: あら、お友だち…?
  431. ほむら: …………
  432. ほむら: (まどかに続いて 美樹さやかまで…)
  433. さやか: いやー、携帯 なくしちゃってさ
  434. まどか: ええっ、大変だよね!?
  435. さやか: うん…それで 通った道を引き返しながら
  436. さやか: どこでなくしたのか 思い出そうとしてたんだけど
  437. さやか: まどかは何してんの?
  438. さやか: そっちの子は誰? 見かけない顔だけど
  439. さやか: …なるほど、みんなで エイミーと遊んであげてたわけか
  440. さやか: このペンライトが そんなに面白いんだ?
  441. エイミー: みゃっ!
  442. さやか: お、いい反応!
  443. 咲笑: みんなエイミーが 大好きなのねえ
  444. 咲笑: あ…そうそう、さやかちゃんは 知らないかしら?
  445. 咲笑: ネコちゃん好き必見の 外国の映画があるらしいんだけど
  446. さやか: どんな映画ですか?
  447. さやか: …それ、観たことあるかも
  448. まどか: 本当!? さやかちゃん!
  449. さやか: うん、駄洒落みたいな 邦題の映画だったんだけど
  450. 咲笑: ――っ!?
  451. 咲笑: そうよ! 確かそうだった気がするわ
  452. さやか: ただ…何度も生まれ変わって 飼い主に会いにいく主人公は
  453. さやか: ネコじゃなくてイヌでしたけど…
  454. 咲笑: ええっ? じゃあ、私の勘違い?
  455. 咲笑: ネコちゃん好き必見じゃなくて 動物好き必見の映画だったのね
  456. まどか: あはは…
  457. さやか: あっ、つい話し込んじゃったよ 携帯探さないと!
  458. まどか: …さやかちゃん 最後に学校で会ったときは
  459. まどか: 携帯、持ってたよね?
  460. さやか: うん…そのあとで仁美と ハンバーガー屋さんで話をして
  461. さやか: 仁美と別れてCD屋さんに 寄ったんだけど…
  462. まどか: じゃあ、そのどっちかのお店に 置いてきたとか?
  463. さやか: あっ!
  464. さやか: CD屋さんで試聴するときに プレイヤーの横に置いたかも!
  465. まどか: そのまま 店を出てきちゃったのかな
  466. さやか: そうだよ! CD屋さんに行かないと!
  467. まどか: 探してたCDが見つかって 舞い上がっちゃった…?
  468. さやか: いやー、たぶんその逆
  469. さやか: 狙ってたCDがあったんだけど
  470. さやか: 今日行ったらなくなってて がっくり来てたんだよね
  471. さやか: くぅ、あいつの好きな ヴァイオリニストの
  472. さやか: 「アヴェ・マリア」…
  473. さやか: 前に見かけたとき、すぐに 買っておけばよかった…
  474. まどか: さやかちゃん…
  475. さやか: そんなわけで、あたしは CD屋さんに戻るから!
  476. まどか: うん、携帯 見つかるといいね!
  477. ほむら: ………… …………
  478. ほむら: (エイミーの事故まで あと10分…)
  479. ほむら: (このまま何事もなく その時刻を乗り切れば)
  480. ほむら: (まどかが魔法少女になる 理由のひとつが消える)
  481. エイミー: みゃ~ん
  482. まどか: あっ、エイミー ごめんね、退屈しちゃった?
  483. まどか: もっと遊んでほしいんだよね?
  484. エイミー: みゃん!
  485. 咲笑: それじゃ、これはどうかしら?
  486. 咲笑: ネコちゃん用のおもちゃ 転がると音のするボールよ
  487. まどか: いいかも! ありがとう、咲笑さん!
  488.  
  489. FILENAME: text_321053-2.txt
  490. コロン
  491. エイミー: みゃみゃん!
  492. コロコロン…
  493. まどか: わ、すごく楽しそう!
  494. 咲笑: 自分で勝手に転がして 追いかけてるわね
  495. 咲笑: 人間は何もしなくてよさそう
  496. まどか: はい! 喜んでくれてよかったですね
  497. コロコロコロ…
  498. 咲笑: 飽きないわねえ
  499. まどか: 本当に元気ですよね
  500. ほむら: (もうすぐ事故の時間…)
  501. ほむら: (店の前を暴走車が 通りすぎる時刻)
  502. ほむら: …………
  503. ほむら: (店のドアは開いたまま…)
  504. ほむら: (まだ、油断はできない)
  505. エイミー: みゃんっ!
  506. ほむら: ――っ!?
  507. 咲笑: 店の外へ…!
  508. まどか: エイミー! そっちはだめ!
  509. ブッブーッ
  510. ほむら: (車が…!)
  511. ほむら: (変身して時間を止めるしか…)
  512. ほむら: …………
  513. ほむら: …?
  514. エイミー: みゃっ!?
  515. ブロロ…
  516. 咲笑: よかった… エイミーが立ち止まってくれたわ
  517. 咲笑: あの子とぶつかりそうになって びっくりしちゃったのね
  518. まどか: あの子…?
  519. まどか: …さやかちゃん!?
  520. さやか: ごめんごめん!
  521. さやか: ペンライト、持ったまま お店を出ちゃってさ
  522. さやか: このペンライトが そんなに面白いんだ?
  523. エイミー: みゃっ!
  524. さやか: お、いい反応!
  525. さやか: そそっかしいにもほどがあるよね 今日のあたし…
  526. まどか: ううん、ありがとう!
  527. まどか: エイミーが車道に 飛び出しそうだったんだけど
  528. まどか: さやかちゃんのおかげで 危ない目に遭わずに済んだんだよ
  529. さやか: えっ、そうだったんだ?
  530. 咲笑: さやかちゃんがいいタイミングで 戻ってきてくれて
  531. 咲笑: よかったわ
  532. まどか: このペンライト…
  533. まどか: 本当に今日の ラッキーアイテムだったね
  534. エイミー: みゃん!
  535. さやか: ラッキーアイテム?
  536. まどか: あ、うん 今朝、ママがね…
  537. ほむら: ………… …………
  538. ほむら: (あのとき車道を走っていたのは いつもの暴走車じゃなかった)
  539. ほむら: (エイミーの事故も… その原因になる自動車の暴走も)
  540. ほむら: (今回は起きなかったみたいね)
  541. ほむら: …………
  542.  
  543. FILENAME: text_321053-3.txt
  544. まどか: …さやかちゃんの携帯 無事に見つかったみたいです
  545. 咲笑: あら、よかったわね
  546. エイミー: みゃ~ぅ
  547. ほむら: …眠そうね
  548. まどか: きっと、遊び疲れたんだよ
  549. まどか: ―まどか― おいで、エイミー
  550. エイミー: ―エイミー― みゃ…
  551. まどか: ―まどか― ふふっ まるで笑ってるみたい
  552. 咲笑: ―咲笑― いっぱい遊んでもらって 大満足って顔ね
  553. まどか: ………… …本当によかった
  554. ほむら: …なんの話かしら?
  555. まどか: あのね、わたし… 今日の朝、怖い夢を見たんだ
  556. まどか: さっきみたいに
  557. まどか: エイミーが車に轢かれそうに なっちゃう夢
  558. ほむら: (あ…)
  559. まどか: それで、いつもよりも早く ここへ来たの
  560. まどか: なんだか心配になっちゃって…
  561. ほむら: (まどかも私と同じ 心配をしていたのね)
  562. ???の声: みゃーう
  563. まどか: えっ? この声、エイミーちゃん…?
  564. まどか: 窓の外にいるの?
  565. ガラッ
  566. エイミー: みゃん!
  567. ほむら: (あのとき、エイミーの 声を聞いたのがきっかけで)
  568. ほむら: (エイミーの夢を 見てしまったから…)
  569. 咲笑: あら?
  570. 咲笑: まどかちゃんの膝の上で 眠っちゃったのね
  571. 咲笑: 最初に会ったときは 警戒心が強くて
  572. 咲笑: なかなか触らせてもらえない ネコちゃんだったのに
  573. 咲笑: すっかり人懐っこく なっちゃったわね
  574. まどか: そうだったんですか?
  575. まどか: 初めて見たときに 優しく撫でてあげたら
  576. まどか: すぐに喉を鳴らしてましたけど…
  577. 咲笑: それって、いつ頃のこと?
  578. まどか: えっと…
  579. 咲笑: …うーん、それってまだ誰にも なついてなかった時期ね
  580. 咲笑: その頃は、人のいる場所では
  581. 咲笑: めったに 姿を見せなかったんだから
  582. まどか: そ、そうなんだ…
  583. 咲笑: エイミーは、きっと
  584. 咲笑: まどかちゃんに撫でてもらって 人の優しさを知ったのね
  585. まどか: ええっ…?
  586. ほむら: …………
  587. エイミー: …みゃ?
  588. まどか: あ、目を覚ましたみたい
  589. エイミー: …………
  590. エイミー: みゃみゃっ
  591. まどか: あっ…行っちゃった
  592. 咲笑: このまま居着いちゃいそうな 感じだったけど
  593. 咲笑: やっぱり外が好きなのねぇ
  594.  
  595. FILENAME: text_321053-4.txt
  596. 早乙女先生: はい、あとそれから
  597. 早乙女先生: 今日は皆さんに 転校生を紹介しまーす
  598. さやか: …そっちが後回しかよッ!?
  599. まどか: …えっ?
  600. さやか: 転校生だったの!?
  601. 早乙女先生: あら、鹿目さんたちとは もうお知り合い?
  602. まどか: あっ…えっと …その…
  603. ほむら: ………… …………
  604. キンコ~ン♪ カンコ~ン♪
  605. コツ、コツ…
  606. まどか: あ、あの…
  607. ほむら: …何?
  608. まどか: ほむらちゃんって 転校生だったんだね
  609. ほむら: そうよ
  610. まどか: わたし、前から同じ学校に いたんだと思っちゃって
  611. ほむら: 私が何も言わなかったのだから そう考えるのも無理はないわ
  612. まどか: そ、そうだよね
  613. ほむら: …………
  614. まどか: ね…ねえ、ほむらちゃん
  615. ほむら: 何かしら?
  616. まどか: この渡り廊下 面白いと思わない?
  617. まどか: なんだか空を歩いてる みたいな感じがして
  618. エイミーの声: みゃ~お
  619. まどか: あ… エイミー?
  620. ほむら: …?
  621. まどか: ほら見て、窓の下
  622. まどか: わたしたちに 会いにきてくれたのかな?
  623. ほむら: …………
  624. ほむら: …そうかもしれないわね
  625. まどか: 近くには車道もあるし
  626. まどか: この間みたいに 危ない目に遭わないといいけど…
  627. ほむら: まだ、あの夢が気になるの?
  628. まどか: うん…
  629. まどか: 咲笑さんが言ってたよね 前は、人のいる場所に
  630. まどか: めったに姿を見せないような 子だったって
  631. まどか: どうしよう
  632. まどか: わたしが優しくしたのが きっかけで
  633. まどか: こんなに人懐っこく なっちゃったんだとしたら
  634. まどか: もしもそのせいで 何かあったら…
  635. ほむら: ………… …………
  636. ほむら: (確かにあなたの優しさが もっと大きな悲しみを)
  637. ほむら: (呼び寄せてしまうことも あるかもしれない)
  638. ほむら: (だとしても、一度その優しさに 触れたあの子は)
  639. ほむら: (あなたに、また会いたいと 思っているはずよ)
  640. ほむら: (…たとえ 何度生まれ変わっても)
  641. まばゆ: なるほど… こういうお話でしたか…
  642. まばゆ: これで、ストーリーは いちおう終わりましたけど
  643. まばゆ: ちょいちょい気になる謎が 残ってません?
  644. まばゆ: あ、いや…ほら 美樹さんの携帯の話とか
  645. まばゆ: 暁美さんがメッセージで やりとりしてた相手とか
  646. まばゆ: 鹿目さんのお母さんと 早乙女先生が会った晩の話とか!
  647. まばゆ: …まあ、私には推測が ついてることもあるんですけど
  648. まばゆ: まだ語らないでおきます
  649. まばゆ: 他の子の 魔法少女ストーリーとやらを
  650. まばゆ: 観ていけば
  651. まばゆ: いつか真相に近づけたり するんでしょうか…?
  652. まばゆ: いつか、この伏線らしきものの 解決編がくることを
  653. まばゆ: 楽しみに待ちましょう
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