叡山を焼くと申したがさすがの信長もそこまでの決意に及ばぬらしいのう
焼けば信長の名は末の世まで悪逆の武将として語り継がれるであろう
光秀、信長より貰おとる４千貫、返上せ
お前ほどの武将じゃ！この将軍義昭が今、二条の待遇で
そのようのことをなされましては、この明智光秀の命はござりませぬ
信長が恐いのか
信長のどこがよい？
どこに漢惚れしておる？
強さにござります
うむ、強さのう
が、甲斐の武田、中国の毛利、信長に強さで劣るとは思わぬ
私の申す強さとは、自らの思いへの強さでござりまする
理想への強き思いでござりまする
叡山を焼くと申す男がか
鎮護国家の霊場ではないか！！
光秀、若しは命ぜられたらお前は、叡山に火を放ち、僧を殺すか？
ははは、信長は取り乱しておる
春になり、甲斐の武田が軍を発したら、信長の命運も尽きよう
甲斐の武田信玄が、上洛を？
それは分らぬ…