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Jan 12th, 2024
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  1. FILENAME: text_909101-010.txt [Day 1]
  2. ともしびは
  3. 燃え尽きて
  4. 幻となる
  5. まばゆ: ぎゃあああああああああッッ!!
  6. まばゆ: はぁっ…はぁっ…はぁっ…
  7. バタンッ!
  8. 咲笑: まばゆちゃん、どうしたの!?
  9. まばゆ: あ…す、すいません…
  10. まばゆ: ちょっと…夢を、見ただけです
  11. 咲笑: ああ…そうだったの?
  12. 咲笑: 眠る前に、怖い映画でも 見たのかしら?
  13. まばゆ: ええ…
  14. まばゆ: そうかも、しれません
  15.  
  16. FILENAME: text_909101-030.txt
  17. ほむら: 気は済んだわね?
  18. まばゆ: …はい
  19. まばゆ: ご迷惑、おかけしました
  20. ほむら: あの結末は 半ば覚悟していたわ
  21. ほむら: そうならないことを 願ってはいたけどね
  22. まばゆ: …はい
  23. ほむら: 私たちは、もうどうしても 対等な立場にはなり得ない
  24. ほむら: あなたと美樹さやかはもう、 本当の友だちにはなれないの
  25. ほむら: それでもあなたが彼女のために 何かをしてあげたいと願うなら…
  26. まばゆ: …わかってます
  27. まばゆ: もう…前周の失敗は 繰り返しません
  28.  
  29. FILENAME: text_909115-060.txt [Day 15]
  30. カランカラン
  31. さやか: いらっしゃいませ~
  32. さやか: 店内でお召し上がりですか? あちらのお席へどうぞ!
  33. まばゆ: (私はずっと わかった気になっていたけど…)
  34. まばゆ: (全然、なにも わかっていなかった)
  35. まばゆ: (なぎさちゃんは、一度きりしか 会わなかったけれども…)
  36. まばゆ: (他の人たちとは、何回も、 同じ時間を繰り返すことになる)
  37. まばゆ: (そのたびに、大切な人との 距離が離れていく…)
  38. まばゆ: (暁美さんと、鹿目さんの距離は 取り返しのつかない遠さで…)
  39. まばゆ: (それでも暁美さんは 鹿目さんの幸せを祈り続けてる)
  40. まばゆ: (なんて、強い人なんだろう)
  41. さやかの声: センパイ?
  42. さやか: まばゆセンパイ?
  43. まばゆ: あ…はい?
  44. さやか: ラテアートの発注ですよ
  45. まばゆ: あ…はい、すいません
  46. さやか: まったく、センパイったら… 給料分は働いて下さいよ
  47. まばゆ: はははは…
  48. まばゆ: (好感度を稼いで、彼女を 操ることは、したくない)
  49. まばゆ: (今回の私は、美樹さんの 友だちにはなれない)
  50. まばゆ: (ただの、ダメダメでコミュ力の ないケーキ屋さんのセンパイで…)
  51. まばゆ: (私が彼女に してあげられるのは…)
  52.  
  53. FILENAME: text_909116-015.txt [Day 16]
  54. 恭介: 動かないんだ
  55. 恭介: もう痛みさえ感じない こんな手なんて…
  56. さやか: 大丈夫だよ きっと何とかなるよ
  57. さやか: 諦めなければきっといつか…
  58. 恭介: 諦めろって言われたのさ
  59. 恭介: もう演奏は諦めろってさ 先生から直々に言われたよ
  60. 恭介: 今の医学じゃ無理だって
  61. 恭介: 僕の手はもう二度と動かない
  62. 恭介: 奇跡か魔法でもない限り 治らない…
  63. さやか: あるよ!
  64. 恭介: え?
  65. さやか: 奇跡も魔法もあるんだよ
  66. キュゥべえ: …………
  67. まばゆ: (キュゥべえが美樹さんに 声をかけて屋上に向かう)
  68. まばゆ: (だから、私はその前に…)
  69. まばゆの声: 美樹さん
  70. さやか: まばゆセンパイ…?
  71. さやか: どうして、ここに…?
  72. まばゆ: すみません、ケーキの配達に 来たら、声が聞こえて…
  73. さやか: …聞かれちゃいましたか
  74. まばゆ: いえ、何を話しているかは…
  75. まばゆ: 美樹さん 手を出してもらえますか?
  76. さやか: へ?
  77. まばゆ: 借りてたものあるじゃないですか
  78. さやか: 借りてたって…
  79. まばゆ: いいから手を
  80. さやか: え…?
  81. まばゆ: 今です、暁美さん
  82. ほむら: ええ
  83. さやか: え…あれ?
  84. さやか: 何?なんか、変…
  85. まばゆ: 時間を止めました
  86. さやか: え?時間?
  87. さやか: あ…ホントだ 時計の針、止まってる…
  88. まばゆ: 隠していてスミマセン 実は私も、魔法少女です
  89. さやか: ウソ…
  90. さやか: それじゃあ あたしに声をかけたのは…?
  91. まばゆ: 美樹さんがキュゥべえに騙され ないか見張るためです
  92. さやか: 騙されない…?
  93. まばゆ: 美樹さん、思い出して下さい
  94. まばゆ: あなたは魔法少女の契約に 何を祈るつもりですか?
  95. さやか: それは… 恭介の手を、治してあげたくて…
  96. まばゆ: なぜですか?
  97. まばゆ: 今日になって決断した理由は?
  98. さやか: 恭介の手が… 二度と動かないって
  99. さやか: 奇跡や魔法がないと 治らないって…そう言われて…
  100. まばゆ: 八つ当たりされて 辛かったですね
  101. まばゆ: もう、苦しまなくていいですよ
  102. チャキッ…
  103. まばゆの声: 「美樹さやかに、上条恭介が 投げかけた言葉と…」
  104. まばゆの声: 「さようなら」
  105. さやか: え…
  106. まばゆ: 暁美さん、終わりました
  107. さやか: …………
  108. まばゆ: 美樹さん それじゃあまたお店で
  109. さやか: あ…は、はい さようなら
  110. 恭介: …さやか?
  111. さやか: あ…うん、ごめん ちょっと、ボーッとしてた
  112. さやか: また、お見舞いに来るね
  113.  
  114. FILENAME: text_909116-017.txt
  115. まばゆ: 暁美さん、キュゥべえは…
  116. ほむら: もう、始末したわ
  117. まばゆ: あー、穴だらけ…
  118. ほむら: 決定的だったのは、上条恭介に 直接責められたこと
  119. ほむら: あの記憶さえなくなってしまえば 美樹さやかは契約をしない
  120. まばゆ: はい きっと、そうなります
  121. ほむら: 質問していいかしら
  122. ほむら: 都合の悪い記憶を消してしまえば 他人を思い通りに動かせる
  123. ほむら: あなたのその力って もしかしたら万能じゃない?
  124. まばゆ: …そんなわけないです
  125. まばゆ: 対象が、その時のことを しっかり思い出して…
  126. まばゆ: 脳内のフィルムに焼きつけている 必要がありますから
  127. まばゆ: たぶん、トラウマみたいな 思い出したくない記憶は…
  128. まばゆ: 無理やり削除することが できないと思います
  129. ほむら: …なるほど
  130. まばゆ: それに、本音では…
  131. まばゆ: 人の心を操るチートなんて できるだけ…使いたくない
  132. ほむら: …そうね
  133. ほむら: 忘れること、知らないことが 幸せだなんて…残酷よ
  134. ほむら: でも…これで 私たちの努力は報われる
  135. ほむら: きっと、まどかの契約は 阻止できるはず…
  136.  
  137. FILENAME: text_909132-010.txt [Day 32]
  138. 「本日午前7時、突発的異常気象に 伴い避難指示が発令されました」
  139. 「付近にお住まいの皆さまは」
  140. 「速やかに最寄りの避難場所への 移動をお願いします」
  141. さやか: 恭介
  142. 恭介: …………
  143. さやか: お医者さんは 避難していいって
  144. さやか: 避難所に移動しよう?
  145. 恭介: いいよ
  146. さやか: …そっか
  147. 恭介: …………
  148. さやか: …………
  149. 恭介: …なんで、ここにいるんだい?
  150. 恭介: 君は早く、避難しなよ
  151. さやか: なんで?
  152. 恭介: なんでって…
  153. さやか: あたしは恭介のそばにいる
  154. さやか: あたしが心配だったら 恭介も一緒に逃げないとね
  155. 恭介: …………
  156. 恭介: …なんだよ、それは
  157. さやか: …………
  158. 恭介: …………
  159. さやか: …………
  160. 恭介: …わかったよ
  161. 恭介: 車椅子を、借りてきてもらえる?
  162. さやか: ふふふ、そうなると思って もう既に!
  163. 恭介: …さやからしいね
  164. まばゆ: (上条さん…前よりずっと マシになりましたね)
  165. まばゆ: (癒えない傷なんてありません)
  166. まばゆ: (そばに支えてくれる人が いれば、きっと…)
  167. さやか: 本降りになる前に、ゴー!
  168.  
  169. FILENAME: text_909132-020.txt
  170. まばゆ: …………
  171. ほむら: どう?
  172. まばゆ: …………
  173. ほむら: また、だめなのね
  174. まばゆ: 時間を巻き戻すことは できますが、でも…
  175. ほむら: 構わないわ
  176. ほむら: 例えワルプルギスの夜に 勝てなかったとしても…
  177. ほむら: まどかが人間のまま この日を迎えられた
  178. ほむら: 私の、ささやかな勝利よ!
  179. まばゆ: 暁美さん…
  180. まばゆ: ッ!!
  181. ほむら: たぁっ!
  182. まばゆ: やぁっ!
  183. ほむら: くっ…!
  184. まばゆ: (これは、私がフィルムで すでに視た未来)
  185. まばゆ: (私たちはずっと 対策を練ってきたけれど…)
  186. まばゆ: (ワルプルギスの夜には 歯が立たない…)
  187. まばゆ: があっ!
  188. ほむら: まばゆっ!
  189. ほむら: …………!
  190. ほむら: 例え、運命が変わらなくとも…
  191. ほむら: 最後の最後まで 足掻いてみせる…!
  192. カチッ
  193. ほむら: たあああッ!!
  194. ほむら: くぅっ!
  195. まどか: ひどい…
  196. キュゥべえ: …………
  197. まどか: そんな…あんまりだよ! こんなのってないよ!
  198. ほむら: …………!
  199. ほむら: まどか!
  200. ほむら: そいつの言葉に耳を貸しちゃ ダメえええええええ!
  201. キュゥべえ: …………
  202. まどか: 本当なの?
  203. ほむらの声: 「騙されないで! そいつの思う壺よ!」
  204. まどか: わたしなんかでも 本当になにかできるの?
  205. まどか: こんな結末を変えられるの?
  206. キュゥべえ: …………
  207. ほむら: ダメええぇぇ…ッ!!
  208. まばゆ: (暁美さんの願いが虚しく消える)
  209. まどか: わたしが…
  210. まどか: 未来を、変えてみせるッ!!
  211. キュゥべえ: 本当にものすごかったね 変身したまどかは
  212. キュゥべえ: 彼女なら最強の魔法少女に なるだろうと予測していたけれど
  213. キュゥべえ: まさかあのワルプルギスの夜を 一撃で倒すとはね…
  214. ほむら: …その結果どうなるのかも 見越した上だったの?
  215. キュゥべえ: 遅かれ早かれ結末は一緒だよ
  216. キュゥべえ: 彼女は最強の魔法少女として 最大の敵を倒してしまったんだ
  217. キュゥべえ: もちろんあとは最悪の魔女に なるしかない
  218. キュゥべえ: 今のまどかなら恐らく 10日かそこいらで…
  219. キュゥべえ: この星を壊滅させて しまうんじゃないかな
  220. キュゥべえ: まあ、あとはキミたち 人類の問題だ
  221. キュゥべえ: ボクらのエネルギー回収ノルマは 概ね達成できたしね
  222. まばゆ: (クズッ…!)
  223. まばゆ: (いやまあ、ろくでもない 動機だとは思ってましたが)
  224. まばゆ: (こいつの魂胆は、ホントに クズ過ぎる…!)
  225. キュゥべえ: 戦わないのかい?
  226. ほむらの声: いいえ
  227. ほむらの声: 私の戦場はここじゃない
  228. キュゥべえ: 暁美ほむら キミは…
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