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Dec 4th, 2023 (edited)
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  1. FILENAME: text_906101-010.txt [Day 1]
  2. 時は
  3. 巻き戻され
  4. 二度と元に戻らない
  5. ジリリリリリ!
  6. まばゆ: ふわ…ん…んん…
  7. まばゆ: 目覚まし時計…?
  8. まばゆ: なんだ…夢…か…
  9. まばゆ: …………
  10. まばゆ: 夢じゃ、ないんですよね
  11. まばゆ: なぎさちゃんは… もう、いない
  12.  
  13. FILENAME: text_906101-030.txt
  14. ほむら: 最後までつきあわせて しまったわね
  15. まばゆ: いえ…
  16. まばゆ: 私も、最後まであそこに いられて、良かったと思います
  17. ほむら: …ええ、ありがとう
  18. まばゆ: もう…なぎさちゃんとは 会えないんですよね…
  19. ほむら: 私たちの目的は まどかの契約を阻止すること
  20. ほむら: 彼女が再び現れることは 私たちの失敗を意味するわ
  21. ほむら: 二度と、なぎさを 復活させてはいけない
  22. ほむら: …最初から 覚悟していたことのはずよ
  23. まばゆ: …ええ
  24. まばゆ: 前回の失敗は、鹿目さんに魔女の 正体を伝えたこと…ですね
  25. ほむら: ええ、まどかの優しさが 招いてしまった悲劇よ
  26. ほむら: 同じ失敗は繰り返さないわ
  27.  
  28. FILENAME: text_906106-010.txt [Day 6]
  29. 先生: いいかみんな!10分後に この場所に集合だからな
  30. 先生: トイレなんかはちゃんと 済ませておくように!
  31. まばゆ: (さて、前周の記憶をなぞって ここまでは順調です)
  32. まばゆ: (キュゥべえと鹿目さんの接触も 防げている)
  33. まばゆ: (しかし前回は、私たちが 魔女と戦っている間に…)
  34. まばゆ: (キュゥべえが、鹿目さんに コンタクトをとりました)
  35. まばゆ: (そしてそれが、契約への 第一歩となった)
  36. まばゆ: (今回は、その反省を 活かして…)
  37. ほむら: まばゆ、お願い
  38. まばゆ: わかりました それでは…
  39. まばゆ: …ふぅ
  40. ほむら: どうかしら?
  41. まばゆ: 暁美さん ひとつ、お願いがあります
  42.  
  43. FILENAME: text_906106-030.txt
  44. まどか: さやかちゃーん
  45. まどか: どこに行っちゃったのー?
  46. さやか: まどか…?
  47. まどか: さやかちゃん!
  48. さやか: あー、よかったぁ
  49. さやか: また変なところに 迷い込んじゃってさぁ
  50. まどか: ここ、去年も迷ったよね?
  51. さやか: うんうん、あったあった で、帰り道は?
  52. まばゆ: こちらですよ
  53. さやか: わっ!びっくりした…!
  54. まどか: えっと…同じ学校の生徒さん ですよね?
  55. まばゆ: 愛生まばゆといいます
  56. まばゆ: このあたり、道が複雑で毎年 遭難者が出るんですよ
  57. まどか: 遭難者!?
  58. まばゆ: 一歩間違うと、死者も出ます
  59. さやか: あはははは それ、面白い冗談ですね
  60. まばゆ: (ホントは冗談じゃ ないんだけどなぁ…)
  61. まばゆ: 出口はこっちです ついて来て下さい
  62. まどか: ふぅ…やっと、帰ってこられたぁ
  63. さやか: いやー、まばゆさん! 恩に着ます!
  64. まばゆ: いえいえ
  65. まばゆ: あ!あそこにUFOが!
  66. まどか: えっ?UFO!?
  67. さやか: ウソ、どこどこ!?
  68. まばゆ: 暁美さん今です!
  69. まばゆ: ええ
  70. まばゆ: ありがとうございます!
  71. まばゆ: (結界の中で、暁美さんが 時間を止める間…)
  72. まばゆ: (私も自由に、活動できる)
  73. まばゆ: (私にも、キュゥべえを 出し抜くことができる!)
  74. カチャ…
  75. まばゆ: 頼んだわよ、まばゆ
  76. まばゆ: はい!
  77. まばゆ: (未来予知のフィルムで視た通り 暁美さんから借りた銃の…)
  78. まばゆ: (引き金を、絞る!)
  79. まばゆ: (絞る!)
  80. まばゆ: (絞る!)
  81. まばゆ: ふぅ…
  82. まばゆ: (あとは、元の場所に戻って)
  83. ほむら: まばゆ、そろそろ…
  84. まばゆ: はい、オッケーです!
  85. バサバサバサッ…
  86. まどか: わっ
  87. さやか: 今の音…何?
  88. まばゆ: 爆竹…とかですかね?
  89. まどか: そ、そうなの…?
  90. さやか: それよりまばゆさん UFOってどこですか?
  91. さやか: 全然、見つからないんですけど
  92. まばゆ: え?あ、あれ?おかしいですね さっきまであそこにいたのに…
  93. さやか: ほんとに見たんですか?
  94. まばゆ: いや、見ました、見ましたよ にひひひひ…
  95. さやか: あやしい…
  96. 先生の声: おーい、おまえら! そろそろ出発だぞ!
  97. まどか: あ、はーい
  98. さやか: ちぇっ、UFO見たかったのにな
  99. まばゆ: (いや、あぶないところでした)
  100. まばゆ: 暁美さん、こっちは無事 キュゥべえの接近を阻止しました
  101. まばゆ: そちらはどうですか?
  102. まばゆ: ええ、問題ないわ あなたの未来予知通りよ
  103. ほむら: ひとりじゃキュゥべえの接近は 防げなくても…
  104. ほむら: ふたりで協力すれば まどかを守り切れそうね
  105. まばゆ: にひひひ…それでは この調子で行きましょう!
  106.  
  107. FILENAME: text_906110-035.txt [Day 10]
  108. ほむら: まばゆ
  109. まばゆ: あ…どうも
  110. まばゆ: 今日は、ショッピングモールに 魔女が出る日ですね
  111. まばゆ: そこで美樹さんがケガを 負ってしまった…
  112. まばゆ: あれをもう一度 繰り返すつもりですか?
  113. ほむら: あの時は、まどかたちを 庇わなければならない状況だった
  114. ほむら: その展開が避けられるなら 話は別よ
  115. まばゆ: よかった…美樹さんはもう 入院せずに済むんですね
  116. ほむら: 私はまどかを甘く見ていたわ
  117. ほむら: 危険だと知れば、怖じ気づくと 思っていたけれど…
  118. ほむら: 親友をケガさせたことで かえって契約に近づけてしまった
  119. ほむら: 今回はそもそも、ふたりが 魔女に遭遇しないようにするわ
  120. まばゆ: それがベターかと
  121. ほむら: ひとつ問題なのは、同じ タイミングで別の魔女が出ること
  122. まばゆ: ああ…確かそんなことを 言ってましたね
  123. まばゆ: 前回は、巴マミさんに 対処をお願いしたんだったよーな
  124. ほむら: でも今回、彼女には 別の町を担当させている
  125. ほむら: 前周みたいに、彼女が魔女退治に 飛び込むのは、危険だもの
  126. まばゆ: 確かに…不確定要素は ひとつでも減らしたいですしね
  127. まばゆ: しかし… じゃあいったいどうすれば…
  128. まばゆ: ハッ!
  129. まばゆ: ま、まさか…手分けして 私が、倒せとでも…!?
  130. ほむら: 期待しているわよ
  131. まばゆ: 無理無理無理無理無理ッ!! 私ひとりで魔女を倒すなんて!!
  132. まばゆ: この前も 失敗したじゃないですかぁ!
  133. ほむら: 冗談よ
  134. まばゆ: ですよねー!よかったー!
  135. まばゆ: っていうか暁美さん、真顔で 冗談言うのやめてもらえます!?
  136. ほむら: 少し考えればわかるでしょう?
  137. ほむら: キュゥべえは魔女の襲撃を狙って まどかにコンタクトをとるわ
  138. ほむら: あなたは、まどかのそばを 離れてはいけない
  139. まばゆ: まあ、それはわかりますけど…
  140. ほむら: 通学路の魔女は最短で片づけて ショッピングモールに向かうわ
  141. ほむら: あなたはその間 時間稼ぎをしてちょうだい
  142. まばゆ: 時間稼ぎ?
  143. ほむら: まどかと美樹さやかを 魔女から遠ざけるの
  144. ほむら: よろしく頼んだわよ
  145. まばゆ: ええ、ええ そのくらいならお安いご用です
  146.  
  147. FILENAME: text_906110-040.txt
  148. まばゆ: (とまあ、安請け合いしたは いいものの…)
  149. まどか: ゆうべ、夢の中であの子と 会った…ような…
  150. 仁美&さやか: あははははは…
  151. さやか: すげー、まどかまでキャラが 立ち始めた!
  152. まばゆ: (よく考えたらこれ、コミュ障の 私には結構難題なのでは!?)
  153. まばゆ: (だってこの周だと、私ほとんど ふたりと話してないんですよ)
  154. まばゆ: (あえて言えば、急にUFOを 目撃したあやしい人…)
  155. まばゆ: (そんな自分が、ふたりに突然 話しかけるなんて…)
  156. まばゆ: (しかも、魔法少女だってこと バレないようにですよね?)
  157. まばゆ: …………
  158. まばゆ: (会話のきっかけが、無!)
  159. 仁美: あら、もうこんな時間
  160. 仁美: ごめんなさい お先に失礼しますわ
  161. まばゆ: (ゲゲッ!やば…)
  162. まばゆ: (早く、話しかけないと! あーでも、いったい何を…)
  163. まばゆ: (って、迷ってる暇、ない!)
  164. まどか: わたしたちも行こっか
  165. さやか: まどか、帰りにCD屋 寄ってもいい?
  166. まばゆ: あ、あ、あああ、あのっ!!
  167. まどか: えっ?えっ?
  168. さやか: あっ、UFOの人だ
  169. まばゆ: あ、はい UFOの人です
  170. まどか: あっ、あの時の…
  171. まどか: えっと、工場見学ではお世話に なりました
  172. まばゆ: あーいえいえ、それほどでも…
  173. さやか: で、何か用事ですか?
  174. まばゆ: え、いや…えっと…その…ですね なんというか…
  175. まどか: なにか、話しづらいこと…とか?
  176. まばゆ: あっ、はい、そうなんですよ これはめちゃくちゃ極秘の話で
  177. さやか: あー、宗教とか、オカルトとかは 間に合ってます!
  178. さやか: っていうかそろそろいいですか? CDを買いに行かなきゃなんで
  179. まばゆ: それですッ!
  180. さやか: えっ?
  181. まばゆ: ビデオマニアなんで、私にも わかるんですよ
  182. まばゆ: ただの中学生が、買い物するって なかなか大変ですよねぇ…
  183. さやか: え…まあ…確かに…
  184. まばゆ: もし、自由になるお金がもっと あればって思いませんか?
  185. さやか: まどか…何? これってヤバいお誘い?
  186. まどか: わ、わかんないけど…
  187. まばゆ: あなたには、ちょっと手伝って 欲しいことがあるんですよ…
  188. さやか: 手伝うって…アルバイト?
  189. まばゆ: しー!
  190. まばゆ: アルバイトなんて滅相もない
  191. まばゆ: ただちょっと、うちの仕事の お手伝いをして欲しいだけです
  192. まどか: うちの、仕事?
  193.  
  194. FILENAME: text_906111-050.txt [Day 11]
  195. カランカラン
  196. さやか: ありがとうございましたー!
  197. さやか: ふぅー!終わった終わったぁ!
  198. 咲笑: うふふふふ、ありがとうね さやかちゃん
  199. 咲笑: あなたみたいな元気な子が 来てくれて助かるわぁ
  200. まばゆ: はいはい、どーせ私はやる気 ゼロの陰キャちゃんですよぉ
  201. さやか: まばゆセンパイ!そんな 落ち込まないでくださいよー
  202. まばゆ: せ、センパイ?
  203. さやか: そうじゃないですかー!
  204. さやか: あたしに仕事教えてくれたし そもそも学年もイッコ上でしょう
  205. さやか: 「まばゆセンパイ」って 呼ばせてもらいますね
  206. まばゆ: いや、そんな、 センパイだなんて…
  207. さやか: 何照れてるんですかセンパイ? 感謝してるんですよセンパイ?
  208. まばゆ: うおっ!な、なんですかこの…
  209. まばゆ: 急に後輩から強いられる 先輩の自覚みたいな、新感覚!
  210. 咲笑: 良かったわね、まばゆセンパイ
  211. まばゆ: 咲笑さんまでイジるの やめてもらえます?
  212. 咲笑: あらあら、照れちゃって うふふふふ…
  213. さやか: で、まばゆセンパイ
  214. まばゆ: あ、はい
  215. さやか: なんであたしに 声かけたんですか?
  216. まばゆ: え、いや、だからその お金に困ってそうだなって…
  217. まばゆ: 咲笑さんも新しく店員さんを 増やしたがってましたし…
  218. さやか: まーセンパイが、そういう友だち 少ないのはわかりますけど…
  219. まばゆ: (なんか急にディスられた!?)
  220. さやか: でも、ほぼ他人のあたしに 声かけるの、変ですよね?
  221. まばゆ: え、いや、その…
  222. さやか: その?
  223. まばゆ: じ、実は…ですね
  224. まばゆ: 私、お店でよく映画を あさってるんですけれど…
  225. まばゆ: その時、隣のCD売り場で 美樹さんの姿を見かけてて…
  226. さやか: ああ、なるほど それで気になって?
  227. まばゆ: そうですそうです! そういうことです!
  228. さやか: なるほどなー、ヒットチャートの チェックは日課だからなー
  229. まばゆ: そうなんですよ!おっ、今週も チャートをチェックしてるなって
  230. さやか: そうなんだよねー あたし、メタルに目がなくてさー
  231. まばゆ: あーやっぱり!試聴で 自然とヘドバンしてましたよぉ!
  232. さやか: やだ、ウソぉ!
  233. まばゆ: ウソじゃないですよ! ホントです!!
  234. さやか: 嘘ウソ、絶対ウソ!
  235. まばゆ: ホントホント、ホントにホント ですってばぁ!
  236. さやか: だから、ウソだって あたし、メタルなんて聞かないし
  237. まばゆ: え…?
  238. まばゆ: (カマかけられた!?)
  239. さやか: まばゆセンパイ なんで隠し事するんですか?
  240. まばゆ: えっと、そ、それは…
  241. さやか: …はぁ
  242. さやか: 言いたくないならいいですけど
  243. さやか: あたしもまばゆセンパイに仕事紹介 してもらって、助かりますし
  244. さやか: ま、気が向いたら教えて下さいよ
  245. さやか: それじゃ、お疲れ様でしたー!
  246. まばゆ: お、おつかれさま、でしたー…
  247. まばゆ: (ううう…)
  248. まばゆ: (私、ウソ、下手すぎ)
  249.  
  250. FILENAME: text_906113-020.txt
  251. まばゆ: …という、感じでして
  252. ほむら: そう がんばって
  253. まばゆ: 薄情!
  254. ほむら: まだ魔法少女の存在を知られて いないのは好都合よ
  255. ほむら: 美樹さやかの情報は、まどかの 契約を防ぐ鍵になりうる
  256. ほむら: あなたが彼女と友だちに なれれば…だけれどもね
  257. まばゆ: 友だち
  258. まばゆ: いやー、無理ですかねー
  259. まばゆ: 今のところ、全然話が合う気は しないし…
  260. ほむら: まあ期待はしていないわ
  261. まばゆ: 正直!
  262. ほむら: 大事なのはまどかとキュゥべえの 接触を防ぐこと
  263. ほむら: それさえ守れていれば 基本は問題ないはずよ
  264. ほむら: さあ、今日もよろしく頼むわ
  265. まばゆ: はいはい、わかりました
  266. まばゆ: いきますよっ!
  267. まばゆ: …ふぅ
  268. ほむら: どう?
  269. まばゆ: 特に問題ありません
  270. まばゆ: 敵のパターンも変化なし いつも通り戦えば大丈夫です
  271. ほむら: ありがとう
  272. ほむら: まどかの方は、頼んだわよ
  273. まばゆ: はいっ
  274.  
  275. FILENAME: text_906113-030.txt [Day 13]
  276. まどか: うーん…
  277. まどか: yの増加量をxの増加量で 割ると、傾きが、出る?
  278. まどか: …………
  279. まどか: なんでー?
  280. まばゆ: (なぜなら、それが 一次関数だからです!)
  281. まばゆ: (鹿目さん、悩んでは いけませんよ!)
  282. まばゆ: (これはパズル! 悩んではならないのです)
  283. まばゆ: (ただひたすら無心に xとyに数字を代入して…)
  284. まばゆ: (…まあ、それがなかなか 難しいんですけど…ね)
  285. まどか: ううう…だめだぁ… 頭が回らない…
  286. まどか: やっぱり、糖分が 足りてないのかなあ…
  287. まどか: 冷蔵庫には、さやかちゃんに もらったケーキが…
  288. まどか: いやいや こんな夜更けにケーキなんて…
  289. まどか: ああ…でも…
  290. まばゆ: (にひひひ…気持ちわかりますよ 食べるべきか、食べざるべきか)
  291. まばゆ: (数学なんて比べものにならない 難問ですよねぇ…)
  292. まばゆ: まばゆ そっちの様子はどう?
  293. まばゆ: 一次関数の宿題で悩んでますね
  294. ほむら: 相談してくれれば 私がいくらでも代筆するのに…
  295. まばゆ: ホントにやらないで下さいね!?
  296. まばゆ: 今の暁美さんと鹿目さんは 会話もないただのクラスメイト!
  297. まばゆ: それが、彼女の契約を避ける 一番の近道なんですよ!
  298. ほむら: はぁ…わかってるわよ
  299. ほむら: それで、キュゥべえは?
  300. まばゆ: 大丈夫、寄りつく 気配はありません
  301. まばゆ: 今回は、まだ「神のお告げ」を 信じているはず…
  302. ほむら: わざわざ見守りしてもらって 悪いわね
  303. まばゆ: ええ、構いませんよ
  304. まばゆ: よく考えたら、ボディガードは 姿を消せる私の方が有利ですし
  305. まばゆ: このまま、鹿目さんの契約を サクッと阻止していきましょう
  306. ほむら: そうね
  307. ほむら: この調子で ワルプルギスの夜まで…
  308.  
  309. FILENAME: text_906114-025.txt [Day 14]
  310. お会計お願いします
  311. さやか: …………
  312. あ、あの…
  313. さやか: …………
  314. すいませーん
  315. まばゆの声: あ、はいはい!今行きまーす!
  316. さやか: あ…
  317. まばゆ: お会計、千円ちょうどでーす
  318. チーン
  319. まばゆ: ありがとうございましたー
  320. カランカラン
  321. さやか: またお越し下さいませ…
  322. さやか: …ごめんなさい、まばゆセンパイ
  323. まばゆ: 何か考え事ですか?
  324. さやか: あ…えっと、ごめんなさい ボーッとしてただけです
  325. まばゆ: …………
  326. まばゆ: (あ、あやしい…)
  327. まばゆ: (まあでも、自分から 話したくはないようですし…)
  328. まばゆ: (だったら無理やり声をかける こともないですね…)
  329. まばゆ: (…というのが、今までの私の お決まりのパターンでしたが)
  330. まばゆ: (確かに、美樹さんと友だちに なるのは、得策…!)
  331. まばゆ: (ここは、えいっと、 勇気を出して…!)
  332. まばゆ: ぁ…ぁ…ぁぁ…
  333. さやか: ?
  334. まばゆ: ふわぁああ…ぁぁ、眠い眠い
  335. まばゆ: (って、ごまかして どうするんですか私!)
  336. まばゆ: (いやまあ、コミュ障はただの 勇気じゃ治らないわけですが…)
  337. さやか: まばゆセンパイ、また映画で 夜更かしですか?
  338. まばゆ: え、ええ…まあ
  339. さやか: センパイは、どんな映画が好き とかあったりしますか?
  340. まばゆ: いや、別に…
  341. さやか: え!映画たくさん観てるのに!?
  342. まばゆ: 美樹さん、好きなケーキって すぐ出ますか?
  343. さやか: んー?好きなケーキ、かぁ…
  344. さやか: あ、あれ?確かに言われると パパッとは出てこないかも…
  345. まばゆ: そうでしょう?普通の人は ケーキは大体全部好きなんです!
  346. まばゆ: 私にとっての映画も同じ 大体どんな映画も好きです
  347. さやか: ゲージュツ作品も、B級映画も 大コケした話題作も?
  348. まばゆ: むしろ大好物です!
  349. まばゆ: 悪食…と呼んでいただいても 結構ですよ
  350. さやか: あははははは…
  351. さやか: あの、それじゃあ… 「夢オチ」ってどう思いますか?
  352. まばゆ: え?夢オチ?
  353. さやか: この前、観たんですよ
  354. さやか: 夢の中の夢の中の夢の中に 入るみたいな不思議な話で
  355. さやか: 最後に色んなものを片づけて 大成功…!
  356. さやか: と思ったら、もしかしたらこれが 夢なのかも?ってラストで
  357. まばゆ: あー…
  358. さやか: まばゆセンパイ、あの映画 観ました?
  359. さやか: あれって、現実だと思います?
  360. まばゆ: う、うーん、難しい問題ですね
  361. まばゆ: 確かにああいう謎かけをされると 解答を求めたくなるのは人の常
  362. まばゆ: しかしそこに明確な答えを出して しまうのが果たしていいことか
  363. まばゆ: むしろ謎を謎として受け入れる ことを我々観客は求められ…
  364. さやか: えー!?
  365. さやか: でもそれって 気持ち悪くないですか!?
  366. まばゆ: ま、まあ…そうですね
  367. さやか: 主人公は色々苦労して、ピンチを 何度も切り抜けたんですよ?
  368. さやか: やっと最後に家族と暮らせたなら ハッピーエンドに決まってます!
  369. まばゆ: あー、いや 気持ちはわかるんですけど…
  370. さやか: 気持ちは大事です!
  371. まばゆ: あ…
  372. さやか: 悪いヤツがひどい目に遭って がんばった人が報われる
  373. さやか: そういう話が観たいって思うのは 当たり前じゃないですか!
  374. さやか: ひどい危機が起こったら ご都合の奇跡が起こってもいい!
  375. まばゆ: なるほど…
  376. まばゆ: まあ、現実ってのはそう上手く いくもんじゃないですからね
  377. まばゆ: ガンボージューソクソーチと してのフィクションもまた…
  378. さやか: …………
  379. まばゆ: 美樹さん?
  380. さやか: 注文とってきます
  381. まばゆ: (え?あれ?)
  382. まばゆ: (なんか急に態度変わって…)
  383. まばゆ: (もしかして私…美樹さんを 怒らせちゃいました…?)
  384.  
  385. FILENAME: text_906114-040.txt
  386. まばゆ: 無理ー!無理ー!
  387. まばゆ: なーに映画オタクのキモい マジレスしちゃってるんですか!
  388. まばゆ: 人の気持ちが読めないから ボッチやってるわけですよ私
  389. まばゆ: 美樹さんと会話を重ねて 友だちになるとかー無理ー!
  390. まばゆ: 暁美さん、教えて下さいよー! 友だちって、どう作るんですかぁ?
  391. ほむら: 友だちの作り方…?
  392. ほむら: …………
  393. ほむら: さあ
  394. まばゆ: うわーん! 全然参考にならないー!
  395. ほむら: ファイト
  396. まばゆ: 薄情…!
  397. ほむら: さ、明日の予定を確認しましょう
  398. まばゆ: あー、はい 明日は確か…
  399. まばゆ: あ…
  400. ほむら: そう、病院に魔女が現れた日よ
  401. ほむら: 前回は、まどかが魔女の望みを 叶えようと願った
  402. ほむら: でも今回、彼女はキュゥべえの 存在すら知らない
  403. ほむら: いや、そもそも美樹さやかは 入院していないわけだから…
  404. まばゆ: 私がお店に誘った おかげですね
  405. ほむら: まどかは、病院に 向かわないかもしれないわね
  406.  
  407. FILENAME: text_906115-030.txt [Day 15]
  408. まばゆ: (ところがどっこい なぜか病院にいるんだよなぁ…)
  409. ほむら: どうして、まどかがここに?
  410. まばゆ: さあ、美樹さんを待っている みたいですが…
  411. ほむら: なるほど
  412. ほむら: 美樹さやかの友だちがいれば事情を 聞き出せるかもしれないわね
  413. ほむら: 美樹さやかの友だちがいれば
  414. ほむら: 美樹さやかの友だちがいれば
  415. まばゆ: 計3回言いました!?
  416. ほむら: 気にしないでいいわ
  417. ほむら: まどかがどこにいようと やることは変わらない
  418. まばゆ: それもそうですか
  419. まばゆ: 暁美さん、いきますよ
  420. ほむら: ええ、お願い
  421. ほむら: …どう?
  422. まばゆ: 右、右、左、右に避けて 見込みで爆弾を放って下さい
  423. まばゆ: …あっという間で 苦しむ暇もないはずですよ
  424. ほむら: ありがとう
  425. まばゆ: それと…途中で私が テレパシーを入れるはずです
  426. まばゆ: 合図で、時間停止をお願いします
  427. ほむら: ええ、わかったわ
  428. まばゆ: (さて…と)
  429. まばゆ: (魔女の方は 暁美さんに任せて…と)
  430. さやか: よ、お待たせ!
  431. まばゆ: (お、美樹さんが合流した)
  432. まどか: あれ? 上条くん、会えなかったの?
  433. さやか: 何か今日は都合悪いみたいでさ
  434. まばゆ: (上条くん? よくわかりませんが…)
  435. キュゥべえ: …………
  436. まばゆ: (こっちは、それどころじゃ ありませんね)
  437. まばゆ: 暁美さん、聞こえますか?
  438. まばゆ: キュゥべえが姿を現しました!
  439. まばゆ: ええ、わかったわ
  440. まばゆ: うう…まったく
  441. まばゆ: こんなひと気の多いところで やりたくないんですけど…
  442. まばゆ: えっと…後ろの消火器が 急に爆発したことにして…
  443. キュゥべえ: …………
  444. まばゆ: 鹿目さんに近づこうとした あなたが、悪いんですよ…
  445. カチャ…
  446. まばゆ: 暁美さん、こちらは終わりです
  447. ほむら: 了解
  448. まばゆ: わわわっ!
  449. まばゆ: (び、びっくりした…!)
  450. まばゆ: (銃声を掻き消すためとはいえ ちょっと、やり過ぎたか…)
  451. さやか: あれ?
  452. さやか: まばゆセンパイ?
  453. まばゆ: あ
  454. まばゆ: (しまった… ビックリして魔法が解けてた)
  455. さやか: 消火器の爆発? いやー、焦ったー
  456. さやか: センパイも、離れた方がいいですよ
  457. まばゆ: あ、はい…そうですね
  458. さやか: いやー、すごいな 人だかりができちゃってるし
  459. まどか: あの、愛生さん お久しぶりです
  460. まどか: いつもさやかちゃんが お世話になってます!
  461. まどか: あと、まかないのケーキも おすそわけしてもらってます!
  462. まどか: とってもおいしいです!
  463. まばゆ: ええ、そうでしょう?
  464. まばゆ: つい、夜中に摘んでしまいたく なりますよねぇ…
  465. まどか: わかりますか!?
  466. まばゆ: ええ、ええ… 悪魔の誘惑ですよ
  467. さやか: で、まばゆセンパイ なんでこんなところに?
  468. まばゆ: ちょっと配達を 頼まれてしまいましてね
  469. さやか: 配達?
  470. まばゆ: 店の常連さんが、入院中 どうしてもケーキが食べたいって
  471. さやか: へー、そんなサービスも してるんだ
  472. まばゆ: 常連さんだけですけどね
  473. まばゆ: (嘘ですけど)
  474. まどか: さやかちゃんも、上条くんに 持っていってあげたら?
  475. さやか: まあ…ね
  476. まばゆ: あの…上条くんって?
  477. さやか: あたしの友だちですよ
  478. さやか: 古くからの付き合いだから 一応、お見舞いに来てあげてて
  479. まどか: 一応、ね
  480. さやか: そ、いちおー
  481. まばゆ: は、はあ…
  482. まばゆ: まばゆ、こっちも終わったわ
  483. まばゆ: あ、お疲れ様でした
  484. まばゆ: えっと、それじゃあ自分 ちょっと用事があるんで
  485. まどか: あ、はい さようなら
  486. さやか: またレコンパンスでー
  487.  
  488. FILENAME: text_906115-060.txt
  489. ほむら: 今日も、無事にクリア…と
  490. まばゆ: 暁美さん…この紙は?
  491. ほむら: フローチャートよ
  492. まばゆ: フローチャート?
  493. ほむら: 私が繰り返しの中で経験した 出来事を、紙にまとめてあるの
  494. まばゆ: なんか、ゲームみたいですね
  495. まばゆ: でもこういうのだったら パソコンとかにまとめた方が…
  496. ほむら: だめよ
  497. まばゆ: わわっ!も、燃やした!?
  498. ほむら: 物理媒体で記憶してても ループでリセットされるわ
  499. ほむら: 頭の中に焼きつけないと 意味がない
  500. まばゆ: た、確かに…
  501. まばゆ: 生死をかけた 一夜漬けってかんじですね
  502. ほむら: もし忘れてしまったとしたら 冗談じゃ済まないわ
  503. ほむら: あなた、明日何が起こるかは 覚えている?
  504. まばゆ: 抜き打ちテスト!?
  505. まばゆ: え、えっと… 明日起こる事件といえば…
  506.  
  507. FILENAME: text_906116-020.txt [Day 16]
  508. まどか: さやかちゃんのケーキ屋さん 制服がかわいいんだよね
  509. まどか: わたしも今度、一緒にお手伝い させてもらおうかな…
  510. まばゆ: あー、確かにありましたね
  511. まばゆ: 前はここで、暁美さんが 仁美さんを見つけて…
  512. まばゆ: あの頃の暁美さんは三つ編みで まるで今とは別人で…
  513. ほむら: うるさいわね
  514. まばゆ: あ…あれ?
  515. ほむら: どうしたの、まばゆ?
  516. まばゆ: いえ…確か、あの時って 美樹さんが助けに来たんじゃ…
  517. ほむら: …………!
  518. ほむら: まばゆ、未来視をお願い
  519. まばゆ: え、ええ わかりました
  520. まばゆ: これは…
  521. ほむら: どう?
  522. まばゆ: 視えました…
  523. まばゆ: 美樹さんは、もう、キュゥべえと 契約しています
  524. ほむら: ッ!
  525. ほむら: 失策だわ
  526. ほむら: まどかを守るのに気をとられて 美樹さやかを見落としていた…!
  527. ほむら: まばゆ、まどかをお願い!
  528. さやか: せいっ!
  529. さやか: やぁっ!
  530. さやか: …いくよ
  531. さやか: これで…トドメだあっ!
  532. さやか: ふぅ…一丁あがりっと
  533. キュゥべえ: 初めてにしては上出来だよ さやか
  534. キュゥべえ: この調子で、よろしく頼むよ
  535. キュゥべえ: キミの力があれば、魔女から町を 守ることができるかもしれない
  536. さやか: もー、おだてないでよキュゥべえ
  537. さやか: あたしなんて、まだ魔法少女に なりたてなんだからさぁ
  538. ほむらの声: そう、あなたは力不足よ
  539. さやか: 転校生?
  540. さやか: そのカッコ…そう あんたも魔法少女だったの?
  541. さやか: 道理で、まどかを見る目が おかしいと思ったわ
  542. さやか: 初めて見た時から あんたはどうも胡散臭かった
  543. ほむら: 私をどう思おうと構わない
  544. ほむら: でも…まどかは別よ
  545. ほむら: 彼女にはこれ以上 関わらないって、約束して
  546. さやか: は?
  547. ほむら: 彼女を魔法少女に 誘うことだけは、許さない
  548. さやか: …なんであたしが、あんたに そんな指図を受けるわけ?
  549. さやか: キュゥべえが言ってたよ
  550. さやか: まどかには、すごい魔法の 素質があるって
  551. さやか: なのに、キュゥべえは まどかに近づけなくて困ってる
  552. さやか: 不思議な力が 接近を拒んでるんだって
  553. さやか: あんた、何か隠し事 してるんじゃない?
  554. ほむら: 私が聞きたいのは あなたが約束を守るか、破るか
  555. さやか: あたしの質問に、答えないんだ
  556. さやか: そんな相手を 信頼する必要はないね
  557. ほむら: あなた、あくまでも 正義の味方を気取るつもり?
  558. ほむら: だったら、容赦はしない
  559. カチャ…
  560. ほむら: まどかのためなら 私は悪にでもなるわ
  561. さやか: 力づくってわけ?
  562. さやか: あんたさ、最初に会ったときから なんか気に食わなかったんだ
  563. さやか: 達観してて 全部お見通しってツラでさ
  564. さやか: あんたがその気なら 拒む理由はない!
  565. さやか: あたしが 正義の味方になってやる!
  566. ほむら: …………そう
  567. ほむら: 交渉は、決裂みたいね
  568. まばゆ: 待って下さい!
  569. ほむら: …まばゆ?
  570. カチッ
  571. ほむら: 急に、何?
  572. まばゆ: 美樹さんを、殺す気ですか?
  573. ほむら: 一番安全なのは、まどかに 魔女の存在を認識させないこと…
  574. ほむら: そのためには、美樹さやかを 排除するのが…
  575. まばゆ: 鹿目さんの、親友でも?
  576. ほむら: …それが、まどかのためなら
  577. まばゆ: 前周のことを思い出して下さい
  578. まばゆ: 鹿目さんが契約したのは 魔女の正体を知ったから
  579. まばゆ: その情報を隠し続ければ 前回のような契約はありません!
  580. ほむら: …別の願いを抱くことも ありえるわ
  581. ほむら: そんな危ない橋は渡れない…
  582. まばゆ: だったら! わ、わ、わ、わ…
  583. まばゆ: 私が、美樹さんの 友だちになります!
  584. ほむら: は?なにを…
  585. まばゆ: 美樹さんの相談に乗れる くらいの友だちになれば…
  586. まばゆ: 鹿目さんの契約を、間接的に 阻止することだって…!
  587. ほむら: 無理でしょう?
  588. まばゆ: できます!
  589. ほむら: 無理よ
  590. まばゆ: やれます!
  591. ほむら: だって…
  592. まばゆ: やらせて下さい!!
  593. ほむら: …………
  594. まばゆ: それに、その…
  595. ほむら: なに?
  596. まばゆ: 私はすでに、視ているんです
  597. まばゆ: あなたが私の説得を 受け入れる未来を
  598. ほむら: …………
  599. ほむら: この説得も、すでにあなたが 未来で視た言葉ってこと?
  600. まばゆ: ええ、受け入れて下さい
  601. まばゆ: これが…
  602.  
  603. FILENAME: text_906116-030.txt
  604. まばゆ: これが、あなたがたどり着く 未来なんです
  605. ほむら: …わかったわ
  606. ほむら: 今日は、あなたを信じる
  607. まばゆ: ふ、ふぅ…
  608. まばゆ: (なんとかうまくいった)
  609. まばゆ: (未来視と同じ行動をとれば 成功するとわかっていても…)
  610. まばゆ: (さすがに肝が冷える 展開でしたよ)
  611. まどか: 愛生さん 大丈夫ですか?
  612. まばゆ: い、いえ!なんでもありません
  613. まばゆ: いやー、しかし奇遇ですねー こんな所で会うなんてー
  614. まばゆ: (とか、真っ赤なウソですけど)
  615. まばゆ: (ホントはわざと、鹿目さんを 足止めしてるだけ)
  616. まどか: あ、あの…愛生さん?
  617. まばゆ: あっ、はい なんでしょうか
  618. まどか: 最近、さやかちゃんに変わった 様子ありませんでしたか?
  619. まばゆ: え?ええと…そういえば 思い詰めてたような気も…
  620. まどか: どんなふうにですか?
  621. まばゆ: いや…映画の話をしたんですよ
  622. まばゆ: そしたら美樹さん…がんばった 人が報われないのはおかしいって
  623. まばゆ: …あれ?
  624. まばゆ: (もしかしたらあれも キュゥべえと会った後の話?)
  625. まばゆ: (自分が魔法少女になろうか 迷ってた、とかですかね…?)
  626. まどか: 愛生さん?
  627. まばゆ: えっと…美樹さんって 正義感が強いタイプですか?
  628. まどか: …そうですね
  629. まどか: さやかちゃんは、思い込みが 激しくて意地っ張りで
  630. まどか: 結構すぐに人とケンカ しちゃったり…
  631. まどか: でも、すっごくいい子なんです 優しくて勇気があって…
  632. まどか: 誰かのためと思ったら がんばりすぎちゃって…
  633. まばゆ: (なるほど…確かに 正義の味方っぽくはありますが)
  634. まばゆ: (魔女を倒すために魔法少女に? それとも、もっと別の願いが…)
  635. まどか: あ…あの…
  636. まどか: お願いします!
  637. まばゆ: へっ?
  638. まどか: わたしも、できる限りのことは するつもりですけど…
  639. まどか: もし、さやかちゃんが 困ってたら…
  640. まどか: 力になってあげてください
  641. まばゆ: え、ええ、もちろん
  642. まばゆ: なんといっても美樹さんは 私のかわいい後輩ですから
  643. まばゆ: にひ、にひひひひひひ…
  644.  
  645. FILENAME: text_906117-010.txt [Day 17]
  646. さやか: おっはよー
  647. 仁美: おはようございます さやかさん
  648. まどか: おはよう、さや…かちゃん!?
  649. さやか: ん?どしたの、まどか?
  650. まどか: そ、そ、それ、何?
  651. キュゥべえ: …………
  652. 仁美: それ?
  653. 仁美: いったい何のことですの?
  654. まどか: えっ、仁美ちゃん 見えないの?
  655. まどか: そこにいる、ネコ? みたいなの…
  656. 仁美: ネコ…?
  657. まどか: え…なに、この…
  658. 仁美: …………?
  659. まどか: えええっ?これ、テレパシー?
  660. 仁美: …………?
  661. まどか: そ、そんなことって…
  662. 仁美: あ、あの…まどかさん
  663. 仁美: さっきから、何をひとりで 言ってらっしゃいますの?
  664. さやか: まどか、ちょっと寝不足なんじゃ ないかなあ…
  665. まどか: あ…
  666. まどか: う、うん、そうかも…
  667. まばゆ: (あー、キュゥべえ、早速 鹿目さんに顔見せしてますね)
  668. まばゆ: (美樹さんが契約したら 魔法少女の存在は隠せない)
  669. まばゆ: (キュゥべえと会わせないように がんばったんだけどなあ…)
  670. まばゆ: (はぁ…)
  671.  
  672. FILENAME: text_906117-015.txt
  673. さやか: 見ててね、まどか
  674. まどか: わっ!ほ、ホントに変わった…
  675. まどか: す、すごい… 本物の、魔法少女だ
  676. まどか: ねえ、別の姿に 変身したりできるの?
  677. さやか: あー、そういう魔法少女じゃ ないかなあ…
  678. さやか: もっとこう、戦闘美少女! みたいな?
  679. まどか: 戦うの…?
  680. キュゥべえ: …………
  681. まばゆ: あー、キュゥべえが今 説明してるんでしょうねぇ
  682. まばゆ: 魔法少女がどーたらこーたら 魔女がどーたらこーたら
  683. ほむら: さすがに何周もしたから 内容はおおよそ把握したわね
  684. ほむら: 相変わらず肝心なことは 隠したまま、契約を誘う…
  685. まばゆ: 詐欺師ですよねー
  686. ほむら: 詐欺師ね
  687. まどか: さやかちゃん
  688. まどか: それって…危なくないの?
  689. さやか: ん…まあ、命の危険が ないって言ったらウソかな?
  690. さやか: でも、あたしが魔女を倒さないと 町のみんなに危害が及ぶ
  691. さやか: あー、そうだなぁ いわゆる正義の味方?
  692. さやか: やってみちゃおうかななんて…
  693. まばゆ: (正義の味方…か)
  694. まばゆ: (もしかして美樹さんの 願い事って…)
  695. まばゆ: (正義の味方になる、とか?)
  696. まどか: あ、あの…
  697. まどか: わたしも一緒に、魔法少女を やってみても…いいかな?
  698. まばゆ: モチロンダヨ!
  699. まばゆ: モシキミガノゾムナラ、イツデモ 魔法少女ノ契約ヲ…
  700. ほむら: やめて
  701. ほむら: 今、本気であなたを 殴りそうになったわ
  702. まばゆ: ゴメンナサイ
  703. さやか: それじゃ、しばらくは試用期間 あたしの戦いを見学ってことで
  704. さやか: 早速、今日からパトロールに つきあってもらうけど…
  705. まどか: その前に、お見舞い?
  706. さやか: えっと、まあね…
  707. さやか: あ、そうだ まどか、転校生には気をつけな
  708. まどか: 転校生って…暁美さんのこと?
  709. さやか: うん、なんかわかんないけど まどかのこと気にかけてて
  710. まどか: 気にかける?
  711. まばゆ: 大正解
  712. ほむら: …………
  713. まばゆ: で、どうします?
  714. まばゆ: いっそ、魔女をみんな先回りして 倒しちゃいましょうか?
  715. ほむら: いえ、それは得策じゃないわ
  716. ほむら: グリーフシードも定期的に入手 する必要があるでしょうし
  717. ほむら: ワルプルギスの夜を倒すには 彼女の加勢があるほうがいい
  718. まばゆ: え?美樹さんの加勢? 仲間に引き込む気ですか?
  719. まばゆ: そんなのどうやって…
  720. ほむら: ファイト
  721. まばゆ: わ、私任せ!?
  722. ほむら: 彼女の友だちになるって言ったのは あなたでしょう?
  723. まばゆ: い、いやあ…あはははは…
  724.  
  725. FILENAME: text_906117-030.txt
  726. さやか: ソウルジェムの光が 指す方角は…と
  727. まどか: あれ?なんか、あっちの方に…
  728. さやか: ここだ…
  729. まばゆ: 使い魔の結界…ですね
  730. まばゆ: でも…あれ? 確か、このあとの展開って…
  731. ほむら: 心配は要らないわ
  732. ほむら: 佐倉杏子はこの場所にはこない
  733. まばゆ: そうなんですか?
  734. ほむら: 彼女がこの町にやってきたのは 巴マミに異変があったから
  735. ほむら: 様子をうかがいに来たってわけ
  736. ほむら: でも、今回は巴マミが 佐倉杏子の町に移動している…
  737. まばゆ: こっちに手出しする余裕は ないってことですか
  738. ほむら: そういうこと
  739. ほむら: 美樹さやかがひとりで使い魔を 倒せばいいだけ…
  740. さやか: まどか、ちょっと待ってて!
  741. まどか: う…うん!
  742. さやか: はっ!
  743. さやか: やっ!
  744. さやか: こらあああっ!!
  745. さやか: ちょこまかちょこまか
  746. さやか: 逃げるなってぇっ!
  747. さやか: きゃっ!
  748. まどか: さやかちゃんっ!!
  749. まばゆ: 苦戦してますね…
  750. ほむら: 美樹さやかの特性からいって やられることはないでしょうけど
  751. まどか: え?キュゥべえ?
  752. キュゥべえ: …………
  753. まどか: わたしが…契約を…?
  754. まばゆ: あー…
  755. まばゆ: もしかしてキュゥべえ 契約を誘ってます?
  756. ほむら: 恐らくね
  757. ほむら: 当然、許すわけにはいかないわ
  758. まばゆ: 未来視は?
  759. ほむら: あなたの魔力は
  760. ほむら: 温存しておきましょう
  761. カチッ
  762. ほむら: あの程度に手こずる 私じゃないもの!
  763. まばゆ: …ま、そうですよねー
  764. まばゆ: 時間停止の魔法って やっぱりチート…
  765. カチッ
  766. さやか: !?
  767. ほむら: ずいぶん苦戦していた みたいじゃない
  768. さやか: 転校生…
  769. ほむら: 暁美ほむらよ
  770. ほむら: いい加減、 名前くらい覚えたらどう?
  771. さやか: あたしに、恩を売ったつもり?
  772. ほむら: あなたなんて眼中にない
  773. ほむら: 私の目的は、鹿目まどか
  774. まどか: わたし…?
  775. ほむら: これは警告
  776. ほむら: この町の治安を守るのは 私と美樹さやかで十分よ
  777. ほむら: キュゥべえと契約すれば あなたは後悔する事になる
  778. まどか: 後悔…
  779. さやか: だから、いったいあんた まどかのなんなのさ?
  780. さやか: どうしてちょっかい出すワケ?
  781. さやか: 自分の意志で、どんな願いを 選ぼうと、まどかの勝手でしょ!
  782. まどか: …………
  783. ほむら: あなたにもいずれ わかる日が来るわ
  784. ほむら: 自分の選択の愚かさが、ね
  785. さやか: だから…!
  786. さやか: その見透かした目が 気に入らないんだって!
  787. カチッ
  788. ほむら: やれやれ…
  789. まばゆ: 暁美さん、結構やりましたね
  790. ほむら: まどかにはキツく言わないと 意味がないもの
  791. ほむら: 美樹さやかもかなりの 意地っ張りだし…
  792. ほむら: 私はムチよ アメの役は、よろしくね
  793. まばゆ: あ…はい…がんばります…
  794.  
  795. FILENAME: text_906118-010.txt [Day 18]
  796. さやか: ありがとうございましたー またのお越しをおまちしてまーす
  797. まばゆ: …美樹さん、ミョーに元気ですね
  798. さやか: そんなことないですよセンパイ!
  799. さやか: いつでもさやかちゃんは 元気満点!なんですから!
  800. まばゆ: (絶対ウソだ…)
  801. まばゆ: (魔法少女になったのが 原因ですよね)
  802. まばゆ: (やっぱり、願いは魔女退治 だったのかなあ…)
  803. まばゆ: (直接聞きたい)
  804. まばゆ: (でも、まだ私が魔法少女だって 知られてないんですよね)
  805. まばゆ: (契約の仕組みだって、知らない テイでなきゃいけないし)
  806. まばゆ: (あー、友情って難しいナァ…)
  807. さやか: あ、乾杯の歌!
  808. まばゆ: へ?乾杯?
  809. さやか: 聞こえません? この店内BGM
  810. まばゆ: あ、ああ、これですか
  811. まばゆ: あー、なんか映画で 聞いたことがありますね
  812. まばゆ: 確かマフィア映画の結婚式で 流れていたような…
  813. さやか: ピアノアレンジになってますけど 元々オペラ「椿姫」に使われてて
  814. さやか: 超有名なデュエット曲なんですよ
  815. さやか: 聞いてるだけで ウキウキしてくるんだよなぁ
  816. まばゆ: へぇ…
  817. まばゆ: (美樹さんがクラシック音楽に 詳しいって、なんか意外…)
  818. さやか: あ、今あたしがクラシックに 詳しいの意外だとか思いました?
  819. まばゆ: エッ!?い、いやあまさかまさか そんなアハハハハ…
  820. さやか: まばゆセンパイって、ホント 嘘つくの下手ですよねー
  821. まばゆ: スミマセン…
  822. さやか: ま、いつものことなんで 全然いいんですけど
  823. 咲笑: さやかちゃーん
  824. さやか: あ、はい!咲笑さん
  825. 咲笑: ご注文のケーキは、こういうので どうかしら?
  826. 咲笑: トローネっていって、華やかな ケーキとはちょっと違うけれど
  827. 咲笑: 15世紀半ばのイタリアで できたスイーツなのよ
  828. 咲笑: アツアツのハチミツに、メレンゲ ナッツ・ドライフルーツ
  829. さやか: イタリア…椿姫にぴったりですね
  830. さやか: それじゃ、ぜひトローネで お願いします!
  831. 咲笑: はいはい、まいどありー
  832. まばゆ: まかないじゃなく、注文です?
  833. さやか: そうなんですよー
  834. さやか: いつももらって ばっかりじゃ悪いし…
  835. さやか: それに、お祝い事くらいは 自分でお金を出したいなって
  836. まばゆ: お祝い事…?
  837. さやか: えっと、こないだちらっと 話しましたよね?
  838. さやか: あたし、上条恭介って 幼馴染がいるんですけど…
  839. さやか: 今度、退院することに なったんです!
  840. まばゆ: (あ…)
  841. まばゆ: (なんか、めちゃくちゃ うれしそう…)
  842.  
  843. FILENAME: text_906122-020.txt
  844. さやか: ありがとう…ございましたぁ…
  845. さやか: …………はぁ
  846. まばゆ: (あ…)
  847. まばゆ: (なんか、めちゃくちゃ ツラそう…?)
  848. まばゆ: (なんで?あのウキウキ気分から 4日しか経ってないのに!)
  849. まばゆ: (4日…)
  850. まばゆ: (は、十分な日時ですよね 友だちになるには…)
  851. まばゆ: (私ってば、何をしてたんだ…)
  852. まばゆ: (なんにもできてない…)
  853. まばゆ: (自分の無力さに打ちひしがれて 映画ばっかり見てた…)
  854. まばゆ: (映画はいい…現実は嫌い…)
  855. まばゆ: (…いや、落ち込んでる場合じゃ ないですね)
  856. まばゆ: (むしろ、美樹さんが 落ち込んでいる今こそ!)
  857. まばゆ: あの、美樹さん?
  858. まばゆ: なんか、元気ないですね
  859. さやか: あー、ううん 何でもないです
  860. さやか: ただちょっと…なんだろうな…
  861. さやか: まばゆセンパイって 好きな人、います?
  862. まばゆ: 好きな映画俳優とかですか!?
  863. さやか: ごめんなさい 相談したあたしが悪かったです
  864. まばゆ: ちょちょちょちょ! 勝手に話を切らないで下さいよ!
  865. まばゆ: いやまあ、好き…とか あんまり考えたことないですけど
  866. まばゆ: 男の人…以前に、人間と つきあうのがニガテというか…
  867. さやか: ですよねー、あー 参っちゃったなー
  868. さやか: なんかこー、これでいいのかとか 自分の本当の気持ちって何?とか
  869. さやか: そういう、モヤモヤーっと したのが消えなくてですね
  870. さやか: いっそこう、記憶をぜーんぶ 消去しちゃえればーとか…
  871. まばゆ: 消せたらどうします?
  872. さやか: え?
  873. まばゆ: あ、いやー、例えばの話ですよ?
  874. まばゆ: なんか、頭をぶつけると記憶が 飛ばせる石みたいなのがあったら
  875. まばゆ: そしたら、それ、使います?
  876. さやか: …………
  877. さやか: …うーん
  878. さやか: やっぱり、消さないかも
  879. まばゆ: どうしてです?
  880. さやか: 負けた気がする
  881. まばゆ: まあ、わかります
  882. まばゆ: でも、それでどうしても モヤモヤを消したいなら…
  883. まばゆ: 他の全部を忘れるくらい、何かに 打ち込んでみるしかないのでは?
  884. まばゆ: 私も、落ち込んだときはコタツで 映画にひたすら没頭しますよ?
  885. まばゆ: ま、現実逃避ですけど
  886. さやか: 何かに…打ち込む、か…
  887. さやか: ありがとうございます まばゆセンパイ!
  888. さやか: 何か今、めっちゃ光が 見えた気がします!!
  889. さやか: 実は、その…こういう話 あんまり友だちにはできなくて
  890. さやか: 参っちゃってたんですけど… ホント、助かりました!
  891. まばゆ: え、ええ
  892. まばゆ: お役に立てたなら うれしいですよ
  893. まばゆ: (ま、そうですよね センパイと友だちは、別…)
  894.  
  895. FILENAME: text_906122-030.txt [Day 22]
  896. まどか: さやかちゃん…あの…
  897. まどか: ホントに、大丈夫?
  898. さやか: え?
  899. さやか: 大丈夫って、何が?
  900. まどか: だって、その…今日はずっと 落ち込んでたみたいだったし…
  901. さやか: んー?気のせいじゃない?
  902. まどか: そんなこと、ないよ
  903. まどか: 毎日見てるんだから そのくらい、わかるよ
  904. さやか: …ありがとう、まどか
  905. さやか: でも、もう心配要らない
  906. さやか: あたしはね、魔女を倒すよ
  907. さやか: 落ち込んで、自分が 嫌になることだってあるけどさ
  908. さやか: あたしは町の平和を守る 正義の味方だ!って胸を張れたら
  909. さやか: きっと、こんな自分も 認められると思うから…
  910. さやか: だからあたしは、もう平気
  911. さやか: まどかはあたしの見届け人として そばにいてくれるとうれしいな
  912. まどか: さやかちゃん…
  913. さやか: さてさて、それじゃあ今日も 魔女退治に出発だ!
  914. まどか: うん…
  915. まばゆ: ふむふむ、どうやら美樹さん 前向きになったようですね
  916. まばゆ: 最近は戦いも上達したし これなら魔法を使わなくても…
  917. ほむら: いえ、危険よ
  918. まばゆ: へ?
  919. ほむら: まどかの様子が、いつもと違うわ 未来視をお願い
  920. まばゆ: そ、そうでしょうか…
  921. まばゆ: いやまあ、暁美さんが言うなら 視ますけどね…どれどれ…
  922. ほむら: どう?
  923. まばゆ: 暁美さん… 正直感服しました
  924. まばゆ: まさかそこまで、鹿目さんの 心理を見抜いているとは…
  925. ほむら: つまり?
  926. まばゆ: 鹿目さんはこれからキュゥべえと 契約を試みようとします
  927.  
  928. FILENAME: text_906122-050.txt
  929. さやか: はぁ…はぁ…
  930. まどか: さやかちゃん!
  931. さやか: 心配しないで、まどか
  932. さやか: この程度の敵に怯んでちゃ 魔法少女なんてやってられない!
  933. さやか: やああああッ!!
  934. さやか: たああああッ!!
  935. さやか: うあっ!!
  936. ほむら: 本当に、まだ助けに 行かない方がいいの?
  937. まばゆ: ええ、今日の美樹さんは 気負ってますから
  938. まばゆ: 中途半端に入り込むと かえってこじれます
  939. まばゆ: …と、未来視の中で 私が言ってました
  940. ほむら: なんかその説得、ずるくない?
  941. まばゆ: 私もチートだと思います
  942. まばゆ: ともあれ、もう少しだけ 待って下さい
  943. まばゆ: もう少しで、あの魔女の弱点が…
  944. さやか: うおおおおおッ!!
  945. さやか: くぅっ!
  946. さやか: まだ、まだまだぁっ!!
  947. まどか: さやかちゃん!!
  948. キュゥべえ: …………
  949. まどか: わたしが…?
  950. まどか: わたしが契約をすれば さやかちゃんが…?
  951. ほむら: キュゥべえ…!
  952. ほむら: もう少し待って下さい まだまだ、あと少しだけ…
  953. さやか: うおおおおおッ!!
  954. まどか: お願い、キュゥべえ! わたしを、魔法少女に…
  955. まばゆ: 今です!
  956. まばゆ: 暁美さん、あなたは魔女を!
  957. ほむら: ええ、キュゥべえの方は 頼んだわよ
  958. まばゆの声: 任せて下さい!
  959. ほむら: っ!
  960. まばゆ: 私も…
  961. キュゥべえ: …………
  962. まばゆ: 鹿目さんの願いを叶えさせる わけには、いきませんから!
  963. カチャ…
  964. まばゆ: …よし
  965. ほむら: まばゆ、そろそろいい?
  966. まばゆ: はい、解除をお願いします!
  967. カチッ
  968. まばゆ: (再び時が流れ出し…)
  969. さやか: な…
  970. さやか: 暁美ほむら!
  971. ほむら: …………
  972. まばゆ: (美樹さんが暁美さんに 気づくと同時…)
  973. まどか: えっ!?
  974. まどか: キュゥべえ… キュゥべえッ!!
  975. まばゆ: (キュゥべえの体が 穴だらけになる)
  976. まばゆ: (これが、フィルムで視た光景)
  977. まばゆ: (こうやって私は 鹿目さんの契約を阻止した)
  978. まばゆ: (どうやら今夜も、無事に 越えることができた…)
  979. さやか: だあああっ!!
  980. まばゆ: えっ
  981. カチッ
  982. ほむら: …やれやれ
  983. ほむら: 私を襲うなんて…誰が敵かも わからなくなっているのかしら?
  984. まばゆ: 暁美さん、ごめんなさい この先の未来は、見ていなくて
  985. ほむら: 構わないわ
  986. ほむら: 美樹さやかの攻撃をかわすくらい どうってことないもの
  987. カチッ
  988. さやか: くっ!また…
  989. ほむら: グリーフシードはあげる
  990. ほむら: もう少し、まともに戦えるように なることね
  991. さやか: それで、あたしに 貸しを作ったつもり?
  992. さやか: あんたの思い通りに なるかっつーのッ!!
  993. ほむら: 目くらまし? こんなもの…
  994. まばゆ: うぎゃあっ!!
  995. まばゆ: あちち、あちちち…
  996. まどか: え…
  997. まどか: 愛生さんッ!?
  998. まばゆ: (あ…しまった!)
  999. まばゆ: (魔法が解けて…!)
  1000. まどか: だ、大丈夫ですか?
  1001. まばゆ: え、ええ…なんとか
  1002. さやか: センパイ、どうしてここに?
  1003. まばゆ: あ、いやその…
  1004. まばゆ: なんだか最近、美樹さんの 様子がおかしかったから…
  1005. まばゆ: 何かあるんじゃないかって 後をつけて、それで…
  1006. まどか: そうだったんですか
  1007. さやか: まばゆセンパイって、ホント…
  1008. さやか: 嘘つくの下手ですよね!
  1009. まばゆ: うひゃっ!
  1010. まどか: ちょっと、さやかちゃん!
  1011. さやか: まどか、離れて
  1012. さやか: そいつ、裏切り者だから
  1013. まどか: 裏切り…?
  1014. まばゆ: な、なに言い出すんですか急に
  1015. さやか: プンプン、匂うんだよね
  1016. さやか: キュゥべえを撃った 火薬の臭いがさ!
  1017. まばゆ: あッ!!
  1018. ガチャン…!
  1019. さやか: やっぱり…! これ、暁美ほむらの銃でしょ?
  1020. まばゆ: それは…
  1021. さやか: あんたたち、グルだったんだ
  1022. まばゆ: んぐっ…
  1023. カチャ…
  1024. ほむら: やめなさい
  1025. さやか: 近づくな
  1026. さやか: 仲間の命がどうなってもいいの?
  1027. ほむら: …………
  1028. まばゆ: (だめだ…私、美樹さんに 腕を掴まれてるから…)
  1029. まばゆ: (暁美さんが 時間を止められずにいる)
  1030. さやか: あたしをお店の手伝いに誘って ずーっと見張ってたわけだ
  1031. まばゆ: 違う…私はそういうつもりじゃ!
  1032. まばゆ: 私は貴方の力になりたくて…
  1033. さやか: 何?友だち気取り? バカ言わないで
  1034. さやか: 今更、あんたの言葉なんか 信用できるわけ、ないじゃない!
  1035. まばゆ: ――――ッ
  1036. さやか: がっ!
  1037. ほむらの声: まばゆ逃げてッ!!
  1038. まばゆ: はいっ!!
  1039. さやか: 待てッ!
  1040. ほむら: くっ!
  1041. ほむら: 仕方ないわね…!
  1042. ほむら: あなたがその気なら 私も容赦は…
  1043. まどかの声: 「だめっ!!」
  1044. ほむら: え…
  1045. まばゆ: その声…
  1046. まどか: みんな、喧嘩はやめて!
  1047. まどか: これ以上、さやかちゃんを
  1048. まどか: 困らせないで!
  1049. ほむら: う…うそ…
  1050. まばゆ: そんな… 鹿目さんが…
  1051. さやか: あたしのために…契約を?
  1052. まどか: 遅れちゃって、ごめんね
  1053. まどか: わたし、やっぱり… さやかちゃんと一緒に、戦うよ
  1054. さやか: まどか…
  1055. カチッ
  1056. まばゆ: 暁美さん…
  1057. ほむら: 取り返しのつかないことを 嘆いても仕方ないわ
  1058. ほむら: もう、この世界のまどかは 契約してしまった
  1059. ほむら: きっと…美樹さやかの苦しみを 取り除くのが、彼女の願い
  1060. ほむら: …その他に、道はなかったんだわ
  1061.  
  1062. FILENAME: text_906132-010.txt [Day 32]
  1063. ほむら: どう?
  1064. まばゆ: …はい、視えました
  1065. まばゆ: 暁美さんは、無事に 時を巻き戻せます
  1066. ほむら: …わかったわ
  1067.  
  1068. FILENAME: text_906132-020.txt
  1069. さやか: あれが、ワルプルギスの夜!
  1070. まどか: さやかちゃん…
  1071. さやか: 大丈夫、あたしたちが 力を合わせればきっと…
  1072. まどか: …うん!!
  1073. まばゆ: (待って下さい… そう、声をかけたかった)
  1074. まばゆ: (2人なら倒せなくても 4人ならもっとまともに戦える)
  1075. まばゆ: (…本当に?)
  1076. まばゆ: (今の美樹さんにとって 私たちは敵・裏切り者)
  1077. まばゆ: (声をかけてしまえば、かえって 足を引っ張ることになる)
  1078. まばゆ: (私のフィルムは そう言っていました)
  1079. まばゆ: (それが、引っ込み思案な私の 言い訳なのも、わかっています)
  1080. まばゆ: (でも、とにかく…)
  1081. さやか: でやあああああッッ!!
  1082. まどか: やっ!はぁっ!たあっ!
  1083. さやか: ぐあッ!!
  1084. まどか: きゃあッ!!
  1085. まばゆ: (私は、ふたりの戦いを見ている ことしかできませんでした)
  1086. ほむら: …もう、だめ
  1087. ほむら: 見ていられないわ
  1088. まばゆ: はい、お願いします
  1089. まばゆ: 同じ失敗を繰り返さない
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