usamaruは、Bedwarsで圧倒的無様に負けた。
　maetaniに自拠点のベッドを、凄惨に破壊された時からずっと。
　ただ破壊されたのではない、村人は消え、入り口をエンダーチェストで塞がれ、殺された直後なのでただ旗の裏に隠れることしか出来なかった。
　この様子を見ていたギャラリーにはぶざまると嘲笑された。実際にusamaruも自分がひどく無様であることを理解していた。
　次こそmaetaniを倒す、それしか無様を払拭する方法はない。usamaruはそう思いながらBedwarsにエントリーした。

　参加者はnekokiti、mashu、maetani、usamaruだった。
　試合が始まってすぐにusamaruは、midに繋げてmaetaniに仕掛けに行った。だが特別PVPが得意ではないusamaruがあのmaetaniに勝てるはずもなく、敗北。
　体制を立て直している最中に、逆にブリッジをかけてしまったのが仇となりカウンターを食らう。
　前回の試合と同様に死亡直後なのでアイテムも無く、不運は重なり村人も消えてしまった。
　前回と同じく入り口をエンダーチェストを配置され、もはやどうすることも出来ず塔に登り旗に隠れた。
　maetaniは手際よく自分には見えている村人から、テレポーターを買って帰っていった。
「これでは前回と同じではないか……」
　そう思うとmidへ繋がるブリッジに向かって走っていた。
　運良くnekokitiの拠点はmashuに落とされており、そこで資材を回収して立て直す作戦である。
　nekokitiの拠点に向かう途中、弓を持ったプレイヤーがブリッジを走っていることに気がつく。
　どうやらmashuがnekokitiの拠点から資材を回収した帰りのようだ。
　mashuを倒さなければnekokitiの拠点にたどり着くことも出来ない、だがmashuはusamaruに気がついていない。

　usamaruはmidと拠点の間の砦に隠れて待ち伏せる。

　mashuはだんだん砦に近づいている。

　mashuが砦の入り口にたどり着いた瞬間usamaruがパンチを繰り出す。


　それに気がついたmashu。

「usamaru！貴様か！」


　mashuの剣が振り下ろされる。


「俺は抵抗するで？拳で！」


　usamaruの二発目のパンチがmashuにクリーンヒット。


　そのままvoidにmashuは落ちていく。

「少し遅ければ死んでいた……危なかった。mashuが蘇る前に資材をある程度回収して、隠れてしまおう。」
　nekokitiの拠点はmashuが取った後なので資材は少なかったが、塔は壊れていなかったので旗の裏に隠れることは出来た。
　何度か隠れては拾ってを繰り返したら、mashuが再びやってきてこう叫んだ。
「どこだ！usamaru！」
　旗の裏のusamaruが返事をするはずがない、ここで殺されたら蘇る事はできず負けてしまう。
「逃げたかあのチキン野郎……」
　そう言うと少し出ていたBronzeとIronを回収して戻っていった。

　ある程度拾っては隠れてを繰り返していたら、装備はある程度揃った。
　あとはmaetaniの隙を待つだけである
　そんなときにmashuがmaetaniに殺されたという旨のメッセージが流れた
　もしかしたらmashuがmaetaniの拠点に攻め入った可能性もあるが、maetaniがmashuの拠点を攻めているとしたら大チャンス。
　残り10分、勝負を流したくないと思ったusamaruは、maetaniの拠点に向かって走った。