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Chiharu Bird Costume Story

Feb 5th, 2024
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  1. 710263-1.json
  2. ちはる: むむむ~
  3. すなお: ちゃる、どうかしました?
  4. 静香: というか、それ何読んでるの?
  5. ちはる: さなちゃんが静香ちゃんに 向けて描いてくれた絵本だよ
  6. すなお: 目を覚まさせるために 静香の心の中で演じた物語ですね
  7. 静香: う…大事な記憶だけど 私にとっては耳の痛い話題ね
  8. すなお: 私たちも同様です…悪とは何か 善とは何か…考えさせられました
  9. 静香: …で、ちゃるはそれを読み返して 何をうなってたの?
  10. ちはる: 大したことじゃないんだけどね ここで起きたことが気になって
  11. 季節が変わって春になると トリは町を去ってゆき また来年に訪れることを誓いました
  12. その小さくなっていく姿を見ながら カメは次にトリが町を訪れるまでは トラと一緒に優しさを与えられるようになろう そう誓うのでした
  13. すなお: 確かにトリさんが町を去ったあと カメたちはどうなったんでしょう
  14. 静香: トラは、みんなに恩返しや 罪滅ぼしをするわよね
  15. ちはる: トリだって、きっと 町を去る前に何か…
  16. ちはる: (トリの場合は…)
  17. それは、人間たちが暮らしている町から 遠く離れたところ 動物たちが生きている世界でのお話
  18. かつて、家族のために町の食べ物を 奪ったトラも反省し、少しずつ馴染んできたころ だいぶ溶け始めた雪を眺めながら トリは、ある悩みを抱えていました
  19. ちはる: むむむ… どうしたものかなぁ…
  20. トリさん、どうしたの?
  21. ちはる: ああ、トラさんの妹ちゃん!
  22. ちはる: …わたしね、春には別の場所に 行くって決めてるんだけど
  23. ちはる: …トラさんとカメさん 大丈夫かなあって
  24. トラが食べ物を奪ってから 一応は仲直りをしたトラとカメでしたが どこかギクシャクしている様子だったので
  25. どうにか、もっと仲良くなれる方法はないか トリは自分が町から去る前に なんとかしたいと思っていました
  26. はいはい! 私、いい案があるよ!
  27. ちはる: ふむふむ… うん、いいね!それ!
  28. 静香: …あれ、あなた こんなところで何を?
  29. すなお: 私は、トリさんに呼ばれて …そちらは?
  30. 静香: 私は、妹に呼ばれて… でも、あの子がいないのよ
  31. すなお: …同じ状況、ですか
  32. 「きゃー たーすーけーてー」
  33. 静香: この声っ!あの子だわ! 山の方ね…トリさんのにおいも…
  34. すなお: 行きましょう!
  35. 山道にはふたりで協力しないと 越えられない罠を用意したからね
  36. ここへ来るまでにふたりは 苦難を乗り越えて仲良しになるの
  37. ちはる: そして、帰ったらお鍋を食べて 仲良し効果倍増ってわけだ!
  38. トラの妹による案は、自分たちを助けるべく トラとカメが一緒に頑張ることで いっそう仲良くなるだろうというものでしたが…
  39. 静香: …つまり、これはぜーんぶ あなたたちが仕込んだことなのね
  40. すなお: 森の中に、あんな凝った 罠まで作って…
  41. ちはる: わ、わわわ…
  42. 静香: もうっ! こんなに心配させて!
  43. すなお: ええ、きっちりと 説明してもらいましょうか!
  44. トラとカメに作戦がバレて きついお説教をされてしまった トラの妹とトリでしたが
  45. その作戦がふたりの優しさから 生まれたものだと知ったトラとカメは ひとつため息をついてから、難しい顔をしました
  46. すなお: 私たちの仲を深めるため… なんて言われたら
  47. 静香: 怒りにくいじゃないの…
  48. ちはる: あぅ…ごめんね?
  49. すなお: …でも、そんなに心配を しなくてもよかったんですよ
  50. すなお: トリさんが旅立つって聞いてから 私たち、考えてたんですから
  51. 静香: トリさんにもらった優しさを 今度はふたりで広げようって
  52. 私は!?
  53. 静香: もちろん、あなたの力も たくさん借りさせてもらうわ
  54. すなお: だから、安心してください
  55. ちはる: …そっか そっかぁ…
  56. すなお: トリさん?
  57. ちはる: ううん、気づかない間にふたりが 仲良くなってて嬉しいなあって!
  58. すなお: 仲良くって… そこまでじゃないですけど…ね?
  59. 静香: うん、まだなんか…ね?
  60. ちはる: ふふっ
  61. ちはる: よし、きーめた!
  62. すなお: 本当に 町を出ちゃうんですか?
  63. …もうちょっといたら?
  64. ちはる: ううん、そしたらきっと 離れられなくなっちゃうもん
  65. 静香: また、来年には 帰ってくるんでしょう?
  66. ちはる: うん、お土産話たっくさん 持ち帰るから楽しみにしてて!
  67. 静香: ええ、寂しいけれど いってらっしゃい、トリさん
  68. すなお: おかえりを言える日を楽しみに 待っていますね
  69. ちはる: うん、行ってきます!
  70. 小さくなっていく町を見ながら羽ばたくトリは ほんの少し、寂しく思いながらも その胸の中は、希望と期待にあふれていました
  71. また来年、再会したとき みんながどんな風になっているのか 新たな土地で、どんな出会いがあるのか…
  72. ちはる: さあ、次はどこへ行こうかな!
  73. ちはる: (なーんて、妄想したのが ちょこっと前のお話だけど…)
  74. 結菜: まさか、あなたも商店街で 開かれるゲーム大会にぃ…?
  75. 静香: ええ、大会で勝てたら お鍋の具材がもらえると聞いたの
  76. 結菜: それなら、私たちがいただくわぁ あなたの出る幕はないわよぉ
  77. 静香: くっ…私だって負けないわ! 今日はもう、お鍋の口なんだから
  78. すなお: もう、出会い頭に ケンカはよしてください…
  79. ちはる: (そういえば、このふたりって カメとトラみたいというか…)
  80. ちはる: (あ、そうだ… 共に苦難を乗り越えて…)
  81. ちはる: (一緒にお鍋を食べたら 仲良し効果倍増で…!)
  82. ちはる: はいはい! わたし、いい案があります!
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