“I heard something once! I heard that when Lord Darian is on the verge of death, he can move back through time!”

“Th-Then he’s going to come back to save us, right?!”

“That’s right. Right, Jolt?!”

Everyone looked to their vice-captain. Although each of them had unbelievable powers of their own, they had relied on Darian for too long. It didn’t even occur to them to use their own abilities.

“No, that’s not what Lord Darian’s power is.”

It was no more than speculation based on his words and actions so far, but Darian’s ability to go back to the past activated after death, a last resort in case there was no other way of doing something. It sends something like a soul flying to the past, and the alteration of the past due to this doesn't affect the present in any way. It is nothing more than branching off to a parallel world from a certain point in time. Darian himself would be able to do things over, but that wouldn’t help the rest of them now.

In short, their leader had abandoned them to save himself.

“No matter what Lord Darian does in the past, it won’t affect us anymore!” he continued.

-Volume 5 pages 89 and 90

「あれ は なん な ん だ！ 　 どうして ダリ アン 様 が 死ぬ ん だ！」 「聞い た こと が ある！ 　 ダリ アン 様 は 死に 瀕 し た 際、 時空 を 超え、 過去 へと 移動 できる の だ と！」 「じゃ、 じゃあ、 過去 に 戻っ た ダリ アン 様 が 助け に き て くれる の です ね！」 「そう なのか、 ジョルト！」皆 が、 副 団長 で ある ジョルト に 縋る。 　 それぞれ が、 超絶 的 な 力 の 持ち主 で ある はず なのに、 ダリ アン への 依存 期間 が 長 すぎ た の だろ う。 自ら が 力 を 揮う こと など 忘れ て いる の だ。 「違う、 ダリ アン 様 の 力 は そんな もの では ない……」 　 これ までの 言動 からの 憶測 に すぎ ない が、 ダリ アン の 過去 へ 戻る 力 は 死後 に 発動 する もの で、 他 に 打つ手 が ない 際 の 最終 手段 だ。 　 それ は 魂 の よう な もの を 過去 へと 飛ばす もの で、 それ による 過去 改変 は 現在 に なんら 影響 を 及ぼさ ない。 ある 時点 から 並行 世界 を 分岐 さ せる に すぎ ない の だ。 　 ダリ アン 自身 は それ で やり直す こと が できる の だろ う が、 今、 この 場 に いる ジョルト たち にとって は まるで 関係 が ない。 　 つまり、 ダリ アン は ジョルト たち を 見捨て て 逃げ た の だ。 「ダリ アン 様 が 過去 に 戻っ て 何 を しよ う と、 今 の 我々 には 何 の 関係 も ない の だ！」 「だっ たら どう する って ん だ よ！」

-Volume 5 page 117