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Sunao Turtle Costume Story

Feb 5th, 2024
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  1. 710273-1.json
  2. ちはる: むむむ~
  3. すなお: ちゃる、どうかしました?
  4. 静香: というか、それ何読んでるの?
  5. ちはる: さなちゃんが静香ちゃんに 向けて描いてくれた絵本だよ
  6. すなお: 目を覚まさせるために 静香の心の中で演じた物語ですね
  7. 静香: う…大事な記憶だけど 私にとっては耳の痛い話題ね
  8. すなお: 私たちも同様です…悪とは何か 善とは何か…考えさせられました
  9. 静香: …で、ちゃるはそれを読み返して 何をうなってたの?
  10. ちはる: 大したことじゃないんだけどね ここで起きたことが気になって
  11. 季節が変わって春になると トリは町を去ってゆき また来年に訪れることを誓いました
  12. その小さくなっていく姿を見ながら カメは次にトリが町を訪れるまでは トラと一緒に優しさを与えられるようになろう そう誓うのでした
  13. すなお: 確かにトリさんが町を去ったあと カメたちはどうなったんでしょう
  14. 静香: トラは、みんなに恩返しや 罪滅ぼしをするわよね
  15. ちはる: トリだって、きっと 町を去る前に何か…
  16. すなお: (カメの場合は…)
  17. それは、人間たちが暮らしている町から 遠く離れたところ 動物たちが生きている世界でのお話
  18. かつて、家族のために町の食べ物を 奪ったトラも、トリが町を去ってから カメと一緒にみんなへ優しさを与えられるよう 戸惑いながらも頑張っていました
  19. そして、みんなと一緒に迎える 二度目の冬の足音が聞こえるころ カメとトラは、とある問題にぶつかっていました
  20. それは…
  21. 静香: トリさんが置いて行ってくれた 羽が…お布団がどこにもないわ!
  22. 雪どけと共に町を去ったトリが 置き土産にとくれた換毛期で抜けた羽を トラたちは冬に向け布団に加工していたのですが それがまるごと、なくなってしまったのです
  23. すなお: もしかして…泥棒…ですか
  24. 静香: わ、私じゃないわよ!?
  25. すなお: あなたがもう、そんなことを しないのはわかっています
  26. すなお: …だけど、トリさんにもらった 大事な羽を盗まれるだなんて…
  27. すなお: 最近生まれたウサギの赤ちゃんを 温める予定もあったのに…
  28. トリさんのお布団は、寒い冬に みんなを癒してくれるだけでなく 赤ちゃんやお年寄りをあたためるために 使われる予定もあったので 奪われてしまったことは大事件でした
  29. 静香: …犯人を探しましょう そこに、足跡があるみたいだから
  30. すなお: …本当ですね、追いましょう
  31. みんなにとって大事な布団を取り戻すため 小屋についていた小さな足跡を追い トラとカメは山へたどり着きました
  32. 静香: ここは…以前 私たちが住んでいた辺りね…
  33. 静香: あの頃、他に住んでいた子は いなかったと思うけど…
  34. すなお: もしかすると、トラさんたちの 古巣に居着いているのかも…
  35. ガサッ
  36. 静香: ――っ!? そこにいるの?
  37. すなお: あなたたちですか? お布団を奪ったのは
  38. ご、ごめんなさい 謝るからっ、食べないで…
  39. そこに現れたのは幼いイタチの姉妹でした
  40. そ、その… どうしても寒くって…
  41. ごめんなさい… 返すので食べないでください…
  42. カメは、トリにもらった大事な羽を みんなをあたためる羽を奪うことは とっても悪いことだと思いました
  43. けれど、ぶるぶると震えるその姿は かつて、トラが食べ物を奪って罰を受け 寒さに凍えそうになっていた時と とっても似ていて…
  44. カメは、その時にトリが言っていた言葉や トラと共に優しさを広げていくと 旅立つトリに誓ったことを思い出しました
  45. すなお: …私もトラさんも、あなた方を 食べたりしませんよ
  46. すなお: なので…良ければ、ですけど 一緒に町へ行きませんか
  47. すなお: 奪わなくたって あたたかな場所がありますから
  48. い、いいの…? 私たちが、行っても…
  49. すなお: お布団を盗んだのは とっても悪いことですが…
  50. すなお: それが苦しみから生まれたのなら 私は、それを癒します
  51. 静香: 私も、トリさんから同じように 助けてもらったんだもの
  52. 静香: ここで見捨てることなんて できっこないわ
  53. すなお: あなたたちも、私たちと一緒に 優しさを広げませんか?
  54. …うんっ!
  55. こうして、布団と共にイタチの姉妹を 町へ連れ帰ったカメとトラは みんなと布団であたたまりながら トリの帰りを待ちました
  56. そして…
  57. ちはる: たっだいまーっ!
  58. 静香&すなお: おかえりなさいっ!
  59. トリと再会したカメとトラは 約束通り優しさを広げるために頑張った話や イタチの姉妹との出会いの話など 尽きぬ話で盛り上がり
  60. トリも、別の土地で出会った友だちや 美味しかった食べ物についてなど たくさんのお土産話をしました
  61. その年も、寒い寒い冬でしたが みんなと身を寄せ合って語り合う冬は なんだかとってもあたたかいなと カメは、そっと思うのでした
  62. すなお: (なんて、勝手に続きを 考えてしまったのが少し前)
  63. すなお: (事実は小説より奇なり …と、言いますけど)
  64. 「冬のゲーム大会! 優勝は静香&結菜ペア!」
  65. 静香: 本当!? やったわね、紅晴さん!
  66. 結菜: 広江さんに無理やりあなたと ペアを組まされたときは
  67. 結菜: 完全に終わったと 思ったけどねぇ…
  68. 静香: ちょっと! それどういうこと!?
  69. ちはる: まぁまぁ!これで賞品の お鍋の具材が貰えるんだし、ね?
  70. ちはる: みんなで一緒にお鍋を食べよ!
  71. 「そして、優勝賞品はあったかいコタツ! これで仲良くあたたまってください!」
  72. ちはる: え? お鍋の具材じゃなくて!?
  73. 結菜: さすがに、こたつで一緒に あたたまるほどの仲じゃないわぁ
  74. 樹里: つーか、この商品じゃ どっちが持ち帰るか決めねえと
  75. 静香: じゃあ、こたつをかけて 勝負しなくっちゃね!
  76. すなお: …はぁ
  77. すなお: (今年の冬はあたたか…)
  78. すなお: (いえ、暑苦しい…ですね)
  79. 静香: ほら、すなおも 一緒に戦うのよ!
  80. すなお: えぇ…仕方ありません ふふっ
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