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Holy Mami (Anime ver.) MSS JP Text

Dec 10th, 2021 (edited)
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  1. FILENAME: text_325021-1.txt
  2. マミ: こんにちは
  3. マミ: 偶然、ここへ来たのかしら? それとも何か目的があって?
  4. マミ: 私は…そうね 私の物語を知ってもらうためにここへ来たの
  5. マミ: だから、偶然かもしれないけど 最後までお話を聞いてくれたら嬉しいわ
  6. マミ: …それじゃあ、始めましょうか
  7. マミ: これは、冷たい真実に震えながら 希望を見つけた奇跡の物語よ
  8.  
  9. FILENAME: text_325021-2.txt
  10. あなたたちにも 嘘をついています
  11.  
  12. FILENAME: text_325021-3.txt
  13. マミ: それはテストの時期が近づいていたころ
  14. マミ: キュゥべえに呼び出されて 私は神浜市の境界まで行っていたの
  15. マミ: そこで聞いたのは
  16. マミ: キュゥべえが神浜市に入れないことと 神浜市に魔女が集まっていること…
  17. マミ: にわかには信じられないことばかりだったけど すぐに本当のことだってわかったの
  18. マミ: だってキュゥべえが私を呼び出したのは
  19. マミ: 神浜市で起きている異変の原因が魔女なのか 魔法少女の企みなのか
  20. マミ: 調査を依頼するためだったから
  21. マミ: キュゥべえが言うには 神浜市の魔女は他の地域より強くて
  22. マミ: 厄介なベテラン魔法少女もいるから 私にしか任せられなかったみたいね
  23. マミ: でも、それが理由で 引き受けたわけじゃないわ
  24. マミ: 実際に見滝原市の魔女も減っていて 私も真実が知りたかったし
  25. マミ: この異変は放っておけない非常事態だって 直感していたの
  26. マミ: だから私は、神浜の異変について 調べることにしたの
  27. マミ: でも、私が神浜で見た異変は 想像を超えて奇妙で、恐ろしいものだったわ…
  28.  
  29. FILENAME: text_325021-4.txt
  30. マミ: 神浜市に向かった私は、おかしな魔力を追って 水名神社という場所を訪れたわ
  31. マミ: そこで…
  32. マミ: 魔法少女たちが魔女に襲われているところに 遭遇したの
  33. マミ: もちろん私は彼女たちを救うために 手を貸したわ
  34. マミ: でも…魔女だったものは いつの間にか形を変えていた
  35. マミ: “それ”は人間の姿に化けていた…
  36. マミ: 追ってきたおかしな魔力の正体が まさか人に紛れた魔女だったなんて…
  37. マミ: 神浜市で起きている異変があまりにも恐ろしくて とてもじゃないけど信じられなかった
  38. マミ: すぐに魔女を始末しようとしたけど 魔法少女の七海やちよに邪魔されてしまった
  39. マミ: 神浜市に魔女が集まってるせいで 周辺地域の魔女が減ってるのに
  40. マミ: 彼女は『自分たちには関係のない話だ』って 言っていたわ…
  41. マミ: なんて無責任なのって思ったわ…!
  42. マミ: それに、あの態度を見て 私は確信に近いものを得ていた
  43. マミ: この魔法少女は真相を知ったうえで
  44. マミ: 私にも、他の魔法少女たちにも 嘘をついている…って…
  45. マミ: この事件の裏に何かがある
  46. マミ: …私は、見滝原市の魔法少女たちに 神浜市は危険だと伝えて回って
  47. マミ: 私自身はさらに神浜市の調査を進めたわ
  48. マミ: …………
  49. マミ: そうして私は… 魔法少女の真実を知って…
  50. マミ: 果たすべき使命を見つけたのよ
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  52. FILENAME: text_325022-1.txt
  53. マミ: 神浜市の実情を知った私は ひとりで異変を調査していたのだけれど あることを理由に 見滝原市には帰らないことにしたの…
  54. マミ: …鹿目さんたちには ずいぶん心配をかけてしまったけれど…
  55. マミ: それだけ突きつけられた真実は…
  56. マミ: 魔法少女に関する真実は 私の目の前を真っ暗にさせたから…
  57.  
  58. FILENAME: text_325022-2.txt
  59. 私には、導いてしまった人への 責任があるのよ
  60.  
  61. FILENAME: text_325022-3.txt
  62. マミ: 神浜市で調査をしていた私は 知ってしまったの
  63. マミ: 魔法少女が魔女になるという あまりにも残酷な運命を…
  64. マミ: そして以前私が見たものが ドッペルと呼ばれていることも知った
  65. マミ: それは魔法少女が魔女にならないために マギウスが作り出したシステムだったの
  66. マミ: マギウスは“魔法少女を解放する” という目的のために
  67. マミ: マギウスの翼という組織を作って活動していた
  68. マミ: だから私もマギウスの翼に加わることにしたの
  69. マミ: “魔法少女の解放”を実現させるために…
  70. マミ: 七海さんたちは、私がマギウスの翼に 入ったことを責めるような口調だったけれど
  71. マミ: すべては私が導いてしまった人を 救済するため…
  72. マミ: 魔法少女の運命を知らなかったとはいえ
  73. マミ: 私が魔法少女に導いてしまった人への責任を 果たすためだったの
  74. マミ: 魔法少女も、魔法少女ではない人たちも… 犠牲の出ない方法でみんなを救うこと
  75. マミ: それが私の見つけた、果たすべき使命だったのよ
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  77. FILENAME: text_325022-4.txt
  78. マミ: 私が導いてしまった人のため…
  79. マミ: 魔法少女も、魔法少女ではない人たちも救うため 私は行動していた
  80. マミ: 神浜聖女のウワサと融合したのも 必要だと思ったから
  81. マミ: そして…気が付いたら私は…
  82. マミ: 魔法少女の解放のために尽くすことが 比類なき栄誉になっていて
  83. マミ: 目的を達成するためなら 手段を選ばないようになっていた…
  84. マミ: 特に、七海さんや環さんみたいに マギウスの翼の理念に賛同できない魔法少女は
  85. マミ: マギウスの導きのままに排除することにしたわ
  86. マミ: だけど…そこに美樹さんが現れてしまった…
  87. マミ: 私は…
  88. マミ: 美樹さんたちに… 償いきれないことをしてしまった…
  89. マミ: だから彼女はきっと私を責めにきたんだって 思ったわ…
  90. マミ: 私がやったことを思えば当然のこと… 彼女にいくら責められたって構わない…
  91. マミ: でも、もう大丈夫…
  92. マミ: マギウスの翼のおかげで、最悪の事態を 回避する方法は見つけていたから…!
  93. マミ: 「みんなが救われるの その権利があるの!」
  94. マミ: 「私が、絶対になんとかしてみせる…!」
  95. マミ: あのときの私は 心の底から、そう思っていたわ…
  96.  
  97. FILENAME: text_325023-1.txt
  98. マミ: ウワサとの融合が進んで 正常な判断ができなくなっていた私は マギウスの導きのままに 邪魔者を排除していた
  99. マミ: マギウスたちは ワルプルギスの夜を神浜市に呼ぶことに成功して 魔法少女を解放する計画も順調に進んでいた
  100. マミ: でも、ちょうどその頃… また、マギウスの目的を邪魔する魔法少女たちが 現れたの
  101. マミ: そこには鹿目さんたちの姿もあったわ だから…私は…………
  102.  
  103. FILENAME: text_325023-2.txt
  104. 何があっても 私がみんなを助けてみせるから
  105.  
  106. FILENAME: text_325023-3.txt
  107. マミ: あのときの私は
  108. マミ: 神浜聖女のウワサとの融合が進んで 本当に生まれ変わった気分だった…
  109. マミ: この力があれば、魔法少女の解放という 崇高な目的のためにどんなことでもできる
  110. マミ: その自信に満ち溢れていたの
  111. マミ: 魔法少女を解放して 鹿目さんと美樹さんを…みんなを私が救う…!
  112. マミ: そのために、マギウスの計画を邪魔する 魔法少女は排除する
  113. マミ: たとえ鹿目さんたちだったとしても…!
  114. マミ: そう…私はあのとき 自分の矛盾にも気付けなくなっていた…
  115. マミ: それほどまでにウワサとの融合が進んで 私は、私自身を失いかけていたのね…
  116.  
  117. FILENAME: text_325023-4.txt
  118. マミ: …ふと気付いたら
  119. マミ: なぜこんなことをしていたのか 自分でもわからなくなってた…
  120. マミ: 私が正気に戻れたのは
  121. マミ: 鹿目さんたちが 私のウワサを剥がしてくれたからだった…
  122. マミ: ウワサを剥がすために、鹿目さんと美樹さんが 私に魔力を流し込んでくれたとき
  123. マミ: 私の中で、色んな記憶が溢れだしてきたの…
  124. マミ: 魔法少女として、ずっとひとりで戦ってきたから
  125. マミ: 鹿目さんと美樹さんが魔法少女になって 仲間になってくれたことがすごく嬉しかったこと
  126. マミ: だけど、神浜市に来て 魔法少女の残酷な運命を知ったことで
  127. マミ: 私がふたりにどれだけひどいことをしたのか 理解したこと…
  128. マミ: だから、こんな私は 永遠にひとりぼっちでいいって…
  129. マミ: みんなを魔法少女の運命から解放できるなら どんなことでもするって考えるようになった…
  130. マミ: なのに私は…いつのまにかウワサに取り込まれて 自我を失って
  131. マミ: 救いたかったはずの大切な仲間までも 失おうとしてた…
  132. マミ: …こんな私を、鹿目さんたちが軽蔑するのは当然 嫌われても仕方がない…
  133. マミ: でも、私が目を覚ましたら…
  134. マミ: そばには大切な仲間たちがいて… こんな私を優しく、迎え入れてくれたの…
  135. マミ: 臆病で、情けなくて ずっとひとりぼっちだったのに…
  136. マミ: 私は… もうひとりじゃなかった
  137. マミ: 鹿目さんがいる
  138. マミ: 美樹さんがいる
  139. マミ: それに暁美さんと、佐倉さんも…!
  140. マミ: みんなが一緒にいる だから私は…
  141. マミ: 魔法少女の運命に みんなと向き合っていくことにしたの
  142. マミ: 魔法少女の冷たい真実を突き付けられても 大切な仲間たちのおかげで 希望を見つけられた…
  143. マミ: 巴マミの奇跡の物語は、これでおしまい
  144. マミ: …最後まで聞いてくれてありがとう
  145. マミ: この物語の感想をぜひ聞きたいところだけれど そろそろみんなのところに帰らないといけないの
  146. マミ: また会えたら… 感想を聞かせてちょうだい
  147. マミ: そしていつか…私たちのこれからのことも 話せたら嬉しいわ
  148. マミ: それじゃあ、またね
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