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Arc 2 Main Story Chapter 12 JP Text

Sep 5th, 2022 (edited)
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  1. FILENAME: text_103301-1_5hsw3.txt [Episode 1]
  2. かごめ: 「キュゥべえ、あなたたちを 未来永劫、自動浄化システムに 干渉できなくする力が欲しい!」
  3. いろは: かごめちゃん!?
  4. うい: そんな、契約しちゃったら 同じ宿命を背負うのに!
  5. かごめ: ―かごめ― いっけぇえええええええッ!!
  6. アルちゃん: ―アルちゃん― <私の葉っぱがキュゥべえを見つけ出して そのまま潰しちゃうよ!>
  7. ラビ: 佐鳥かごめの願いが、 キュゥべえを排除した…
  8. ラビ: 本当に自動浄化システムが 干渉される感覚はない…?
  9. うい: うん、平気
  10. うい: さっきとは違って、 変な気持ち悪さがなくなったもん
  11. いろは: これで、私たちが育てた希望は キュゥべえに奪われなくなったね
  12. いろは: 本当は、私たちと同じ魔法少女の宿命を かごめちゃんには背負って欲しくなかった
  13. いろは: だけど、自動浄化システムを守るための願いは 今と未来の魔法少女が抱える 魔女になるという宿命を消し去るような 選び抜かれた内容のような気がする
  14. いろは: こうやって私は 最後まで誰かに支えられてきたけれど
  15. いろは: 魔法少女が救われることを噛み締めていると 自分の命があったのは この時のためじゃないかと思ってしまう
  16. いろは: ういのことを思い出したのも みかづき荘のみんなと出会って強くなれたのも
  17. いろは: マギウスが進める解放を私が止めたのも 救いのために争いを無くそうとしたことも…
  18. いろは: そう、すべては この時のためにあったんだって…
  19. うい: お姉ちゃん
  20. うい: 自動浄化システムの被膜を 神浜市中に広げて
  21. うい: 元通りにするね!
  22. いろは: そうだね
  23. いろは: 眠ってるみんなが魔女になる前に 穢れを回収してあげて!
  24. うい: うんっ
  25. うい: 魔女になんてもうならない
  26. うい: ドッペルを出せるようにして、 魔法少女を救うよ…!
  27. ラビ: あとは何事もないことを 私たちは祈るばかり…
  28. いろは: 大丈夫だよ、氷室さん 宇宙の意思は意識しなくても
  29. ラビ: …それは、 存在の証明ができないから?
  30. いろは: ううん
  31. いろは: 宇宙の意思があったとしても 私たちには敵わないと思うの
  32. ラビ: え…?
  33. いろは: 「だって、魔法少女が宇宙を支えてるなら 私たちは宇宙よりすごいってことだから」
  34. ラビ: ――っ!?
  35. ラビ: 確かにそう考えた方が 気持ちは楽かもしれない
  36. アリナ: へぇ、あれがアナタなワケ
  37. みこと: そう、あれが私
  38. みこと: 人格がなくて不完全で おびえてるばかりの可哀相な魔女
  39. みこと: 果てなしのミラーズに来た子の 魔力をかすめ取り
  40. みこと: イブが散らした魔力も吸収して 成長しても
  41. みこと: 己の脅威に気づかずに、 ただブルブルと震えているの
  42. アリナ: だから、いま アウェイクさせるってワケ?
  43. みこと: そう、そして見せてあげる
  44. みこと: 人類が悲しみで終わっていく 滅びへと向かうステキなショーを
  45. アリナ: ハピネスかサッドネスか
  46. アリナ: 筋書きのないストーリーは、 どうなるか楽しみだヨネ
  47. みこと: それなら、手で触れて… 私を与えるような気持ちで…
  48. アリナ: オッケー
  49. アリナ: …………
  50. みこと: じゃあね、アリナちゃん 連れてきてくれて、ありがとう
  51. みことの声: 「これで私は見なくていい 悲しみ続ける人たちの姿を」
  52. いろは: よかった
  53. いろは: コアのある最奥部からは 普通に出られたね
  54. うい: キュゥべえに奪われたままだと 出られなかったかもね
  55. リヴィアの声: おったおった! そっちは無事みたいやな!
  56. いろは: あ、リヴィアさん!
  57. リヴィア: 眠ってる子らの面倒をみたあとに あんたらを追いかけてみたら
  58. リヴィア: かごめちゃんが空に浮かんどるし ビックリしたわ
  59. ヨヅル: 連絡をくれた紅晴様たちも 道中で倒れてましたので
  60. ヨヅル: 危機的状況を打破するために
  61. ヨヅル: 佐鳥様が願いを叶えたのではと 先生と話しておりました
  62. 月出里: ふんむむふむむ ふむんむむふむーむふむむ
  63. ヨヅル: はい
  64. ヨヅル: 月出里の言う通り、調整屋として できる治療はしました
  65. ヨヅル: ですが、環様と同じように というわけにはいきませんでした
  66. リヴィア: 3人とも連れてきとるし、 グリーフシードもある
  67. リヴィア: せやから、お願いでけへんか いろはちゃん
  68. ひめな: とりま、私チャンは 魔力が足りてないだけだから
  69. ひめな: グリーフシードがあれば おけまる
  70. リヴィア: せやな あとのふたりをお願いするわ
  71. 結菜: 本当に何度ケガをするのかって 話よねぇ…情けなぃ…
  72. 静香: いえ…これで巫や魔法少女たちの 希望を繋げたのであれば
  73. 静香: 私たちは名誉の負傷を負ったのよ
  74. いろは: はい
  75. いろは: そしてその傷は、世界中で生きる 魔法少女のためになるんです
  76. 結菜: 世界中…
  77. 結菜: そぅ…自動浄化システムと すべてのキモチの石があるから…
  78. いろは: はい
  79. いろは: 自動浄化システムと一体になれば キモチの目的は果たされるので
  80. いろは: 集まったエネルギーの扱い方は
  81. いろは: コアになったういと 制御する私次第になります
  82. いろは: なのでキモチのエネルギーは、 イブの肉体にするのではなく
  83. いろは: 自動浄化システムの被膜を、 世界中に広げるために使います
  84. いろは: 足りなかったとしても ういの回収で集めたエネルギーで
  85. いろは: これからも 広げていけるはずです
  86. 静香: それなら、私たちの治療よりも 先にそっちを進めちゃって
  87. いろは: え、でも…!
  88. userName: モッキュ、モキュキュイ!
  89. 結菜: その子も急げって 言ってるわよぉ
  90. いろは: …わかりました
  91. うい: わたしの準備はできてるよ お姉ちゃん
  92. いろは: userNameをハブにして 3人でひとつになるよ
  93. いろは: キモチのエネルギーを渡すから、 みんなのために使って…うい
  94. うい: うん
  95. うい: ドッペルで得られる明日を、 世界のみんなに与えるために
  96. うい: わたしたちの絶望的な状況に 希望の光を与える
  97. うい: うっ!?
  98. うい: な、何かに邪魔された…!? キュゥべえじゃないよ…!
  99. いろは: じゃあ、いったい何が!?
  100. キュゥべえ: どうやらキミたちの行動は 魔女に阻まれたみたいだ
  101. いろは: キュゥべえ!?
  102. うい: わたしが被膜を広げたから、 入れないはずなのに!
  103. キュゥべえ: 本来なら入れてなかったさ 環うい
  104. キュゥべえ: だけど今は、強力な魔女の力が キミの力を阻んでいるからね
  105. うい: それって…
  106. いろは: この空が結界の影響なら キュゥべえの話は本当に…
  107. ラビ: この魔力の反応… ここに居ていい使い魔じゃない…
  108. ラビ: 環さん…
  109. いろは: うん…使い魔を見ればわかるよ…
  110. いろは: この事態を引き起こしてるのは 果てなしのミラーズ…
  111.  
  112. FILENAME: text_103301-2_5hsw3.txt
  113. うい: キャアッ!
  114. いろは: うい!
  115. 結菜: ういちゃんを狙ってる!?
  116. 静香: いけない…守らないと…! くぅ…!
  117. リヴィア: ケガ人が何言っとるんや ここは私らでなんとかする
  118. ラビ: その間に環さんは、 皆さんの治療に専念して!
  119. いろは: …っ、わかりました!
  120.  
  121. FILENAME: text_103301-3_5hsw3.txt
  122. ひめな: はぁ…はぁ…
  123. ひめな: 回復させて速攻で戦わせるとか マジでスパルタすぎなんだけど…
  124. ひめな: ていうか、数多すぎじゃない?
  125. ラビ: ええ、そこまでして ういちゃんを執拗に狙うなんて…
  126. いろは: 紅晴さんと静香ちゃんの 治療が終わりました!
  127. 結菜: ありがとぅ これで十分戦えそうよぉ
  128. 静香: ええ、体も軽くなった気がするし 調子も良くなったと思うわ
  129. いろは: そんな、大げさですよ あくまでその場しのぎですから
  130. かごめ: はぁ…はぁっ…
  131. かごめ: 皆さん遅れちゃってすみません… 離れた場所に降りちゃって…!
  132. いろは: キュゥべえの干渉から
  133. いろは: 自動浄化システムを 守ってくれたんだもん
  134. いろは: 謝らないで、かごめちゃん
  135. かごめ: え、どうしてキュゥべえが!?
  136. うい: ごめんなさい…!
  137. うい: 鏡の魔女が結界で神浜市を 覆っちゃったみたいで
  138. うい: 自動浄化システムの被膜が うまく力を発揮できないの…
  139. かごめ: そっか、空に見えてるのは… 果てなしのミラーズ…
  140. いろは: ごめんね、かごめちゃん…
  141. 月出里: ―月出里― ふむ、ふんむふむむ ふむんふむんふっむふんむむ…
  142. ヨヅル: ―ヨヅル― 月出里がこの力の出所について 気にしているようですね
  143. ヨヅル: ―ヨヅル― 私もあの隠れ続けていた 鏡の魔女が
  144. ヨヅル: ―ヨヅル― 突然力を誇示するような 荒技を使うとは思えないのですが
  145. リヴィア: とはいえ、下手したら 大災害が引き起こされる規模や
  146. リヴィア: あんたやったら知っとるやろ キュゥべえ…
  147. キュゥべえ: 鏡の魔女が動き出した理由は ボクにもわからないさ
  148. リヴィア: さよか
  149. リヴィア: みたまの願いに宇宙の意思… 原因を考えても憶測でしかない
  150. リヴィア: 軽々しく 口にでけへんちゅーことかいな
  151. かごめ: あの、鏡の魔女が原因なら 私のせい…かも…
  152. いろは: かごめちゃん 何か身に覚えがあるの…?
  153. かごめ: …………
  154. かごめ: なに…これ…
  155. かごめ: 紙…?
  156. 誓約ショ ワタシハ、魔ホウ少ジョヲ 滅ボスコトヲ、誓イマ、ス ナマエ:________
  157. かごめ: まだ、魔法少女のことも 知らなかった頃だけど
  158. かごめ: たぶん私、果てなしのミラーズの 使い魔に会ってて…
  159. かごめ: そこで誓約書にサインをしたの…
  160. かごめ: 確か、魔法少女を滅ぼすことを 誓いますって書いてあった…
  161. うい: で、でも、それだけで 急に魔女が動きだすなんて…
  162. キュゥべえ: 間違いないのは魔女との約束を 反故にしたという事実だ
  163. キュゥべえ: 鏡の魔女は他の時空と繋がるほど 強大な魔女に成長して
  164. キュゥべえ: 動けば町ひとつが災害で失われる
  165. キュゥべえ: その呪いをまく機会を与えたのは キミかもしれないね
  166. キュゥべえ: 佐鳥かごめ
  167. いろは: 耳を貸しちゃだめだよ かごめちゃん
  168. いろは: それで鏡の魔女が怒ったとしても いずれ戦う相手だったはず
  169. いろは: かごめちゃんが責任を感じる 必要なんてないよ
  170. リヴィア: せやで
  171. リヴィア: そうやってキュゥべえは あんたを魔女にしたいだけや
  172. キュゥべえ: リヴィアもボクと 目的を同じくしてたはずだ
  173. リヴィア: それは前までの話や
  174. リヴィア: 今はいろはちゃんの理想に 同乗させてもろとる
  175. キュゥべえ: 理想のために動いても、 この現実は変えられないはずだ
  176. いろは: ううん、まだ対抗できるよ
  177. キュゥべえ: どうするつもりだい?
  178. いろは: …………
  179. いろは: うい、userName もう一度3人でひとつになるよ
  180. いろは: キモチの石が持つ魔力を使って 鏡の魔女を倒そう
  181. いろは: 世界中に被膜を広げるのは、 そのあとだよ
  182. うい: うん!
  183. うい: 自動浄化システムという 概念のコアになったわたしと
  184. うい: キモチという強大なエネルギーを 制御するお姉ちゃん…
  185. うい: お願いuserName わたしたちをひとつにして!
  186. userName: モッキュイ!
  187. いろは: ―いろは― 私たちがつながるのがわかる
  188. うい: ―うい― あと一息だよ、userName
  189. userName: ―userName― モッ…
  190. userName: ―userName― ギュイッ!
  191. いろは: ―いろは― え…
  192. うい: ―うい― お姉ちゃん… userNameが…
  193. いろは: ―いろは― うそ…userName! userName…!!
  194. うい: ―うい― …………しん、じゃった?
  195.  
  196. FILENAME: text_103301-4_5hsw3.txt
  197. かごめ: う、うそ… いったい誰が…!?
  198. 結菜: また、使い魔のやつが…
  199. 静香: …っ!? そんなまさか…!
  200. ラビ: これって、環さんの矢…
  201. いろは: …………
  202. いろは: つまり、userNameを 殺したのは…
  203. いろは?: ふふっ、これで脅威になる 邪魔者は消せたも同然だよね
  204. いろは: 私のコピー…
  205.  
  206. FILENAME: text_103301-5_5hsw3.txt
  207. かごめ: いろはさん… 本当にuserNameは…
  208. いろは: …………
  209. かごめ: いろはさん…?
  210. いろは: ういを思い出すきっかけになって 一緒に暮らしてきて…
  211. いろは: 私たちと違って小さい体なのに、 何度も助けてくれた…
  212. いろは: お願い…起きて…
  213. いろは: あなたは他のキュゥべえと違う
  214. いろは: かけがえのない 私たちの家族なんだよ…
  215. うい: userName… 起きてよ…
  216. 御園 かりん: い、いたの! やっと見つけたの!大変なの!
  217. かごめ: かりん、ちゃん…?
  218. 御園 かりん: 実は…!
  219. 御園 かりん: …………へ? …えと…なんか様子が変なの…
  220. 御園 かりん: 何か、あったの…?
  221. ラビ: あなたは言いかけた話を続けて 足踏みできる状況じゃないから…
  222. ラビ: 環さんは私がみるから…
  223. かごめ: じゃあ、お願いしてもいい?
  224. 御園 かりん: あ、う、うん…
  225. 御園 かりん: 「えっと、実は… 急にミラーズの使い魔が外に出てきたのは アリナ先輩と瀬奈みことのせいなの…」
  226. 結菜: …っ、アリナってマギウスの…?
  227. 静香: 何があったの…?
  228. 御園 かりん: 「わたし、果てなしのミラーズの奧で アリナ先輩と瀬奈みことを見つけたんだけど」
  229. 御園 かりん: 「そこで、色んな魔法少女の過去を見せられて わたしたち人類はみんな 悲しみで終わるんだって言われたの」
  230. 御園 かりん: 「わたしはそれを違うって言ったんだけど そうしたら最後に 検証することになっちゃって…」
  231. 御園 かりん: 「瀬奈みことは過去からスマホを拾ってきて みんなに魔女になる悪夢を見せるし それだけだと検証として物足りないからって 今度は瀬奈みことが 魔女として暴れることになっちゃったの…」
  232. リヴィア: ちょいまち…情報量が多い…!
  233. リヴィア: まず…突然みんなが倒れたんは 瀬奈みことのせいなんか…?
  234. 御園 かりん: そうなの…
  235. ヨヅル: そもそも何者ですか
  236. 月出里: ふむむふむっむ ふむんふむんむんむ
  237. ヨヅル: 月出里も“魔女として”の 意味が不明だと申しております
  238. 御園 かりん: えっと…
  239. 御園 かりん: アリナ先輩の記憶を隠してたのが 先輩の中にいた瀬奈みことで
  240. 御園 かりん: あの人は、鏡の魔女が 魔法少女だったときの人格なの…
  241. 結菜: それが魔女として暴れるって どうやってぇ…?
  242. 御園 かりん: 今の隠れてる鏡の魔女は 不完全な状態だから
  243. 御園 かりん: 最後のパーツとして瀬奈みことの 人格が入れば完全体になるの…
  244. 御園 かりん: だから今の状況はたぶん、 魔女が完全体になった証拠なの…
  245. 結菜: 理解が追いつかないわねぇ…
  246. 静香: そもそも有り得ることなの…?
  247. リヴィア: 答えを出せるヤツなんて おらへんやろ…
  248. 静香: う、そうね…取りあえず 状況を打破しろって話よね…
  249. リヴィア: せやけど、何が目的なんかも さっぱりわからへん
  250. アリナの声: 「それは、アリナが教えてアゲル」
  251. リヴィア: ――っ!?
  252. 結菜: ―結菜― アリナ・グレイ!!
  253. 結菜: ―結菜― マギウスとして滅びを与えようとするばかりか 魔女に加担して滅びの実現を企てるなんて!
  254. アリナ: ―アリナ― アハッ、今のアリナには滅びよりも アンサーの方が大切なんだヨネ
  255. 静香: ―静香― 意味がわからないことを言わないで! あなたの答えのために町がひとつ滅びるの!?
  256. アリナ: ―アリナ― オフコース
  257. アリナ: ―アリナ― だけど、この長いヒストリーの中で 変わらなかったサッドネスなラストが
  258. アリナ: ―アリナ― もしもハピネスで終わるなら アリナはそれを受け入れるつもりなワケ
  259. ひめな: ―ひめな― そのテストをするためにしてることが ヤバヤバのヤバなんだけど…
  260. ひめな: ―ひめな― 今度はどういう手で滅ぼそうとしてんの…?
  261. アリナ: ―アリナ― ふっ
  262. アリナ: 「瀬奈みことは過去をチェンジさせることで 現在との矛盾を作ろうとしてるワケ」
  263. アリナ: 「それも、いくつも作ることで 世界が矛盾をリペアできないようにして 崩壊させようとしてるんだヨネ」
  264. ひめな: ぶっちゃけ、 よくわからないんだけど…
  265. キュゥべえ: 過去と現在の出来事に 修復できない矛盾が起きれば
  266. キュゥべえ: タイムパラドクスで この世界は成立しなくなる
  267. キュゥべえ: キミたちもまとめて消えるような 宇宙そのものを消し去る行為だ!
  268. リヴィア: 私があんたと宇宙のために 頑張ってた行為が
  269. リヴィア: 今んなって跳ね返ってきたんかも しれへんなぁ…
  270. キュゥべえ: …………
  271. いろは: …………
  272. うい: …………
  273. ラビ: 心中は察する… 私が言えた立場でもない…
  274. ラビ: だけど、動かなくていいの…?
  275. ラビ: 私は感じた
  276. ラビ: 私が歩みを止めるということは、 他人の時を止めることだって
  277. ラビ: だから、ふたりが止まると…
  278. ラビ: userNameと刻んだ時間も 本当に止まってしまう…
  279. いろは: そっか…
  280. いろは: userNameとの時間が グルグル頭の中を巡ってた
  281. いろは: だけど、私が止まると 一緒に過ごした時間の意味まで
  282. いろは: 失ってしまうんだね… ごめんね…氷室さん…
  283. うい: わたしも今の話を聞いて 目が覚めたよ、お姉ちゃん
  284. いろは: うん…私たちが諦めたら 悲しみの結末を認めることになる
  285. うい: うん…
  286. いろは: アリナさん!
  287. アリナ: どう? アナタはレジストしてみるワケ?
  288. いろは: はい
  289. いろは: そしてあなたが見ている滅びを 私たちが覆します
  290. いろは: 不可能を可能にして 奇跡を起こすのが魔法少女だから
  291. アリナ: そ、じゃあ楽しみにしてるカラ バイバーイ
  292. ギュッ…
  293. いろは: うい…
  294. うい: userNameのためにも 負けられないよ、お姉ちゃん…!
  295. いろは: うん
  296. 万年桜のウワサ: |…………|
  297. 万年桜のウワサ: |何か町の様子が変わった…?|
  298. 万年桜のウワサ: |灯花とねむを守らないと…|
  299. 灯花の父: 搬送されて来た子の バイタルサインに異常がない?
  300. はい、突然何人か 運び込まれて来ましたが
  301. 特におかしい値はなく、 精密検査に回しています
  302. 灯花の父: みんな、10代か…?
  303. はい
  304. 灯花の父: 名前は…?
  305. 三輪みつね、春名このみ あとは確認してみます…!
  306. 灯花の父: (聞いたことがある… 太助に確認してみるか…)
  307.  
  308. FILENAME: text_103301-6_5hsw3.txt
  309. いろは: みんな、ごめんなさい 気が抜けてしまって…
  310. いろは: 今も…なんだけど、 状況が受け入れられなくて…
  311. うい: わたしもごめんね…
  312. ラビ: 連れ添った相手を失えば当然 誰もあなたを責めてない…
  313. 結菜: …それでもキツイことを言うと、 すぐにでも動かないといけなぃ
  314. 静香: 誰も想像してなかった 危機だもの…
  315. かごめ: でも、どうしましょうか…
  316. かごめ: 急にタイムパラドクスなんて 難しいことを言われても…
  317. アルちゃん: <よくわからないよね…>
  318. 御園 かりん: 少なくとも他の時代に行ける鏡は 全部壊さないとダメなの…!
  319. アルちゃん: <それってどれくらい?>
  320. 御園 かりん: ―かりん― 隠し部屋で見た鏡のことを思い出すと お空の鏡は壊すべきだと思うの…
  321. かごめ: ―かごめ― そ、そんなに…!?
  322. かごめ: ―かごめ― じゃあ、あの遠くにある大きい鏡も…?
  323. 御園 かりん: ―かりん― …あんな大きい鏡は隠し部屋にもなかったから ちょっとわからないの…
  324. いろは: ―いろは― 放っておくと危険かもしれないね…
  325. いろは: ―いろは― 小さな鏡が作用し合って 周りに壁を作ってるみたいだし…
  326. 結菜: ―結菜― ええ、私たちの干渉を防ぐために バリアを張ってるように見えるわぁ…
  327. 静香: ―静香― ばりあ?
  328. 結菜: ―結菜― 見えない壁…障壁のようなものよぉ
  329. ひめな: うん…
  330. ひめな: とりま、あの大きな鏡の破壊が 私チャンたちのゴールじゃない?
  331. ひめな: ヒコ君的には、守りが堅いなら 中に魔女がいるかもしれないし
  332. ひめな: 周りのバリアを消すのに 小さい鏡を壊す必要があるなら
  333. ひめな: タイムパラドクスも防げて 一石二鳥だって言ってる
  334. ひめな: かりりん的には小さい鏡も 全部壊す必要があるんでしょ?
  335. 御園 かりん: そうなの…!
  336. 静香: …魔女を倒せたら、 被膜への干渉はなくなるのよね?
  337. 結菜: えぇ
  338. 結菜: ドッペルが発現するようになって 倒れているみんなを救えるわぁ
  339. うい: ―うい― でも、他の所と繋がった結界って 株分けの魔女がいたよね…?
  340. うい: ―うい― すごく強いって みふゆさんが言ってたよ…?
  341. うい: こんなに鏡もあるし、 ぜんぶ倒せるのかな…?
  342. いろは: 私がもっているキモチの石を みんなに渡せば大丈夫
  343. いろは: キモチも、この世界がなくなれば 救われないはずだから
  344. いろは: きっと、 力を貸してくれるはずだよ
  345. いろは: 「それに、株分けの魔女と戦った経験上ですが」
  346. いろは: 「鏡を通して起きた出来事は 魔女が確定する前に 対象の鏡を破壊するか魔女を倒すことで 状況は変わらず帳尻が合わせられます」
  347. いろは: 「だからみんなで小さな鏡を破壊して 大きな鏡も壊しましょう」
  348. いろは: 「そして鏡の魔女を倒して 魔法少女たちの未来を生かすんです」
  349. ラビ: ありがとう、環さん
  350. ラビ: 私は、自分が宿命に抗っていると 気づいた以上、最後まで戦う
  351. ひめな: あざまる!
  352. ひめな: 前はマイメンに助けられたから、 今回は私チャンのターンだよね★
  353. 静香: 私も全力を尽くす
  354. 静香: やっと足並みがそろってきた今、 一族の歩みは止めさせないわ
  355. 結菜: 二木市のためにも受け取るわぁ
  356. 結菜: 長い年月をかけて繋がれた奇跡を 私は大切にしたいのよぉ
  357. かごめ: 魔法少女になったばかりの私に できることは少ないかもしれない
  358. かごめ: だけど、今の出来事を 明日に届けるために頑張ります!
  359. アルちゃん: <その意気だ!かごめちゃん!>
  360. うい: そしてわたしたちも…
  361. いろは: うん…頑張ろう… userNameの分も…!
  362. リヴィア: ほんなら、私らは別行動やな
  363. いろは: 最後のキモチの石は リヴィアさんが使ってください
  364. リヴィア: そんな、簡単に受け取られへんわ
  365. いろは: でも、みんなを助けてくれた リヴィアさんと戦いたいんです
  366. リヴィア: さよか… ほならもらっとくわ
  367. リヴィア: (パラドクスを防ごうとしたら えらいことになってまうし…)
  368. リヴィア: (鏡の魔女が楽できるように 戦うたらええかな…)
  369. 御園 かりん: みんな大変なの 使い魔が来たみたいなの!
  370. 御園 かりん: さっそく、そのキモチの力で 倒しちゃった方がいいの!
  371.  
  372. FILENAME: text_103301-7_5hsw3.txt
  373. 御園 かりん: やっぱり、 キモチの石の力ってすごいの…!
  374. うい: かりんさんは大丈夫? キモチの石がないみたいだけど
  375. ヨヅル: 私と月出里も戦力ではないので、 一緒に行動しませんか?
  376. 御園 かりん: 優しい気遣いなの!
  377. ヨヅル: メモに従っただけですよ
  378. 御園 かりん: それでも嬉しいけど、 わたしはひとりで行動するの!
  379. 御園 かりん: 何かやれることが あるような気がするの!
  380. ヨヅル: そうですか、承知しました
  381. リヴィア: ほんなら私ら戦う組は、 さっそく鏡を割って回ろか
  382. いろは: はい、単独行動になると思うので 皆さん注意してください
  383. ラビ: 魔法少女は単独で動く方が多い だから安心して
  384. 結菜: ただ、最近は必ず誰かがいたわぁ 背後には気をつけないとねぇ
  385. ラビ: 確かにそう これから守ってくれる人はいない
  386. かごめ: いろはさん 少しだけいいですか?
  387. かごめ: 使い魔やコピーなんですけど、 ういちゃんを狙ってますよね…?
  388. いろは: うん…だから私は、 ういと一緒に動くつもりだよ…?
  389. かごめ: …わかりました
  390. かごめ: 何か裏があると思うので、 アルちゃんに調べてもらいます
  391. いろは: アルちゃんに?
  392. アルちゃん: <私はかごめちゃんから 独立して動けるんだよ>
  393. アルちゃんズ: <ほら、こうして分裂してね!>
  394. うい: わぁっ!すごい!
  395. アルちゃん: <だから使い魔やコピーの動きを 探ることだってできるんだよ>
  396. かごめ: 分裂するだけ魔力も 消費するみたいなんですけど
  397. かごめ: 情報を集めて拡散することが 私の力みたいなので
  398. かごめ: 今は有効活用してみます
  399. いろは: わかった、ありがとう よろしくね、かごめちゃんっ
  400. かごめ: はい、全力を尽くしますね…!
  401.  
  402. FILENAME: text_103301-8_5hsw3.txt
  403. …………
  404. ――っ!?
  405. うい: ツバメさん! 少しだけ動きを止めて!
  406. いろは: いいタイミングだよ、うい! これなら一撃で!
  407. !?!?!?
  408. いろは: ふぅ、これで7枚目だね
  409. うい: うん、順調だと思う!
  410. いろは: みんなからのメッセージを見ても 調子は良さそうだよ
  411. いろは: こっちは7枚目の鏡を壊しました!
  412. 静香: 私もこれから6枚目なんだけど 神浜市に浮かんでる鏡全部を壊すのよね?
  413. いろは: 正直、助けがないと朝までかかりそうだよね…
  414. ラビ: こちらはそれ以前の問題で コピーの見分け方があれば教えて欲しい
  415. いろは: 私たち以外は倒れてるはずだし もしも誰か目を覚ましたら 連絡をしてもらうようにグループメッセージには 送ってあるんだけど
  416. ひめな: まぁラビりんの言うことも わかりみは深いよね
  417. ひめな: ワンチャン、ガチのマイメンだったりしたら ぶっちゃけ最&悪なわけじゃん?
  418. 静香: 考えてなかったわ
  419. いろは: そうなんだけど…
  420. いろは: 一番簡単なのは魔力反応を探ることです すぐに違うのがわかります
  421. いろは: あとは精巧なコピーだったとしても 性格や過去や趣味など 何かしら一致しない部分があるので それを探ってもらうのがいいと思います!
  422. ラビ: とりあえず環さんの助言通りに 試してみる
  423. 静香: ええ、ちょうど本当にちゃるみたいな コピーが目の前にいるから試してみるわ
  424. 静香: やっぱりあなたは 本物かもしれないのね
  425. ちはる: よかったぁ やっと信じてもらえたよぅ!
  426. 静香: (確かに魔力は本人のような…)
  427. 静香: (さっきすなおの偽物を見つけて 倒したけど偽物で良かったわ…)
  428. ちはる: ここに鏡があるの?
  429. 静香: いえ、あなたを殺すために 誘い込んだんだのよ
  430. ちはる: えっ…
  431. 静香: 私の悪意に気づけないだなんて 能力がさび付いたのかしら
  432. ちはる: あれ、ちょっと調子が 悪いのかな…
  433. 静香: 時女一心流 三尺蹴詰ノ首落し!!
  434. ちはる: …っ!?
  435. 静香: さあ、 首を落としてどうなるかしら…
  436. 静香: ふぅ…偽物だった…
  437. 旭: ぐっ…!
  438. 旭: なぜ、我が偽物だと…
  439. ラビ: 己に戒めを刻む彼女の肌に 傷がひとつもない
  440. ラビ: 魔法少女は傷が治るからと、 惰性でコピーしただけ…
  441. 旭: こうなったらヤケであります!
  442. ラビ: 彼女はもう、 ヤケで狩りはしない!
  443. ラビ: さあ、次…!
  444. …………
  445. ひめな: んじゃ、私チャンたちも 5枚目の鏡にチャレンジしよっか
  446.  
  447. FILENAME: text_103301-9_5hsw3.txt
  448. ひめな: ぶっちゃけさ、鏡の魔女の滅びは 実験みたいで白けるんだよね
  449. ひめな: 人類が悲しみで終わるなんて 私チャンはどうでもいいの
  450. ひめな: もっとハートにキュンと来る エモさがないと納得できないわけ
  451. ひめな: つまり私チャンたちみたいに 愛がないとダメだってこと
  452. ひめな: …いや、ヒコ君 私チャンふざけてないから
  453. ひめな: 行動を起こすときは ハートが大切って言いたくて
  454. ひめな: 真珠ちゃんから力を借りる 私チャンにはハートがあるから
  455. チュッ…
  456. ひめな: とりま楽勝ってこと★
  457.  
  458. FILENAME: text_103301-10_5hsw3.txt
  459. ひめな: ま、こんなもんかな
  460. ひめな: ヒコ君も真珠ちゃんもありがとね
  461. コツッ…
  462. ひめな: お、グリーフシード落とした ラッキーじゃん
  463. ひめな: …………はぁ…
  464. ひめな: ねぇ、ヒコ君
  465. ひめな: ぶっちゃけ今のやり方って ダルくない?
  466. ひめな: グリーフシードも手に入れたから ワンチャン楽できないかな?
  467. ひめな: …………
  468. ひめな: うん…うん…
  469. ひめな: なにそれ、最&高じゃん! キャハッ★
  470. ひめな: とりま5枚目潰したから 他に移動しまーーす
  471. ひめな: ヒコ君が作戦を立ててくれて その方が早そうなんだよね
  472. 結菜: ちょっと… 独断専行すると危険よぉ?
  473. うい: うん…離れ過ぎると使い魔とコピーに 囲まれちゃうかもしれないし…
  474. ひめな: ふたりとも心配してくれてありがと!
  475. ひめな: でも、大丈夫 このまま立入禁止区域に入るだけだから
  476. 結菜: どうするつもりぃ…?
  477. ひめな: 少ない労力で最大の結果を出す! やっぱ、これがコスパ最強じゃん?
  478. ひめな: みんなの力を借りて、それを実現してくんの
  479. かごめ: ひめなさんすごいなぁ 一気に鏡を壊す気みたい
  480. かごめ: 私なんてようやく2枚なのに…
  481. アルちゃん: <魔法少女になったばかりなのに 十分やってると思うよ?>
  482. アルちゃん: <今だってキモチの力を 借りて戦えてるんだもん>
  483. かごめ: そうかな…?
  484. かごめ: 私も情報を手に入れたりして、 もっとみんなの役に立ちたいな…
  485. かごめ: ういちゃんを狙ってる理由って まだわからないよね…?
  486. アルちゃん: <うん、分裂した私たちで 調べてるけどね…>
  487. かごめ: …………
  488. かごめ: …ねぇ、キュゥべえ どこかに居るんでしょ…!?
  489. キュゥべえ: なんだい、佐鳥かごめ
  490. かごめ: お願いだから私たちに協力して!
  491. キュゥべえ: なぜボクがキミたちに 協力しないといけないんだい?
  492. かごめ: 世界の危機は共通の危機でしょ?
  493. キュゥべえ: 確かに人類の滅亡は ボクにとっても大きな損失だ
  494. キュゥべえ: だけどキミは、 ボクに何を求めるんだい?
  495. かごめ: 私はただ、 情報を共有したいだけだよ
  496. かごめ: 何が起きてるのか、アルちゃんに 調べてもらってるけど
  497. かごめ: まだ、わからないことだらけなの
  498. かごめ: 私たちでわかったことがあれば 教えるから、お願い
  499. キュゥべえ: わかったよ 情報提供だけなら構わない
  500. キュゥべえ: この世界の崩壊を回避するまで という条件付きでね
  501. リヴィア: …………
  502. リヴィア: やっぱ、 使い魔とコピーの動きが妙やな…
  503. ヨヅル: はい、どこからか 魔力を運んできているようですね
  504. 月出里: ふむむふむふむんふむむ ふーむふむんむ
  505. ヨヅル: 月出里が東から運んで来てると 申しております
  506. ヨヅル: 私は南のような気がしますが…
  507. リヴィア: ふたりとも正解ちゃうか?
  508. 月出里: ふむむ!?
  509. リヴィア: たぶん、2ヶ所って 言ったんやろうけど…ちゃうで?
  510. 月出里: ふっむ…
  511. リヴィア: 正解は南東やろ
  512. リヴィア: …その方角にある、コイツらと ゆかりのある場所言うたら…
  513. ヨヅル: …そうか、鏡屋敷
  514. リヴィア: そういうことやろ
  515. リヴィア: 「そんでもって 行き先は、あのでっかい鏡やろ?」
  516. リヴィア: 「これは、きな臭いで」
  517.  
  518. FILENAME: text_103301-11_5hsw3.txt
  519. リヴィア: 使い魔の反応はあるけど、 今のところなんの変わりもないな
  520. ヨヅル: 神浜市を結界で呑み込んだのに 元の入口は存在している?
  521. リヴィア: ミラーズの迷路は、 この奧に残してあるんちゃうか?
  522. ヨヅル: そうかもしれませんね 入って確かめてみましょう
  523. 月出里: ――っ!?
  524. 月出里: 待って待って! 何か他に魔力の反応がある!
  525. ヨヅル: な…
  526. ヨヅル: 先生、待ってください! 魔力反応があるようです!
  527. リヴィア: どこのどいつや
  528. 御園 かりん: わ、わたしなの…!
  529. リヴィア: なんや、 かりんちゃんかいな…
  530. リヴィア: なんか自分なりにできること しに行ったんちゃうん?
  531. 御園 かりん: もちろん、 そのつもりでここに来たの
  532. 御園 かりん: みんなの中でわたしが一番 ミラーズのことを知ってるから!
  533. リヴィア: なるほどな
  534. リヴィア: ミラーズで 迷子になったらかなわへんし
  535. ヨヅル: はい、水先案内人がいると 心強いですね
  536. 月出里: ふむむふむっむむ ふんむんふむむっむふむ?
  537. ヨヅル: 月出里も案内をお願いしてますが 頼んでも大丈夫でしょうか
  538. 御園 かりん: もちろんなの!
  539. リヴィア: ほなら、さっそく入ろか
  540. 御園 かりん: …あれっ!?
  541. リヴィア: 言いたいことはわかる
  542. リヴィア: 私から見ても、 全然様子が変わってしもうとる…
  543. 御園 かりん: なんだかボロボロのバキバキで 壊しちゃったみたいなの…
  544. 御園 かりん: 壁も何もないし… これじゃ迷宮じゃないの…
  545. 御園 かりん: 果てのあるミラーズなの…
  546. 月出里: …………
  547. 月出里: 魔女なのかな… すごく強い魔力を感じるよ…
  548. 月出里: でも、前みたいに複雑な結界に するつもりはないみたい…
  549. ヨヅル: むしろ単純になってますからね
  550. 月出里: 結界はボロボロだし、 もう必要ないってことかな…?
  551. ヨヅル: …………
  552. 御園 かりん: あっ、コピーの反応なの!
  553. ヨヅル: 少し様子を見ていいですか?
  554. 月出里: ふむむんふむんふんむんむ?
  555. ヨヅル: たしかに敵が多いと大変ですが、 確認しておきたいんです
  556. ヨヅル: 案の定たくさん居ましたが…
  557. リヴィア: 作りあげた結界を壊して エネルギーにしとったんやな
  558. 御園 かりん: それって、結界に使ってた魔力を リサイクルしてるってことなの?
  559. ヨヅル: ――っ!?
  560. ヨヅル: 確かにこの状況は リサイクルがミソかもしれません
  561. 御園 かりん: へ?
  562. ヨヅル: 神浜市を包み込むような結界を 展開できた説明がつきます
  563. リヴィア: なるほどな
  564. リヴィア: ほんで、今はそのエネルギーを でっかい鏡に運んどるわけか
  565. 月出里: ふむふむんむんむ ふむむむふむんむふんむんむ?
  566. ヨヅル: ええ、あの巨大な鏡を使って 何かするつもりでしょうね…
  567. 御園 かりん: あれ… 使い魔が1匹おかしいの…!
  568. リヴィア: なんやあの使い魔 えらい穢れを溜め込んどるで!
  569. 御園 かりん: 危ないの!
  570. 御園 かりん: もしも魔女になっちゃったら、 新しい鏡ができちゃうの!
  571. リヴィア: それはあかん!
  572. リヴィア: ふたりとも、 使い魔の動きを止めるで!
  573. ヨヅル: はい!
  574. 月出里: ふむっ!
  575.  
  576. FILENAME: text_103301-12_5hsw3.txt
  577. …………
  578. リヴィア: あかん!逃げてまうで!
  579. 御園 かりん: わたしだって、 やる時はやってやるの!!
  580. 御園 かりん: はぁ…ひぃ…やったの…!
  581. 月出里: ふむむむふむん ふむんむん!
  582. ヨヅル: お手柄だと月出里が申してますよ
  583. 御園 かりん: ありがとうなの
  584. 御園 かりん: でも、使い魔の目的は わからなかったの…
  585. ヨヅル: 私も聞き出そうとしましたが、 答えは得られませんでした
  586. 月出里: ふむんむ…
  587. リヴィア: せっかく作った迷路を壊してまで 何をする気なんやら…
  588. リヴィア: …………ん?
  589. 月出里: ふんむむむ、ふむんむん?
  590. リヴィア: …私らは巨大な鏡が魔女のいる 最奥部の入口やと思っとるけど
  591. リヴィア: それは、おかしいんちゃうか…?
  592. 月出里: ふんむ?
  593. リヴィア: 最奥部は、結界っていう 迷路の先にあるゴールやろ…?
  594. リヴィア: 私らは鏡屋敷から ここまで潜ってきとるわけやし
  595. リヴィア: 今おる結界よりも浅い所に 入口があるんはおかしいやろ
  596. ヨヅル: 横に逸れるような道を 魔女が作ってる恐れもあります
  597. リヴィア: まぁ、せやねんけど、 なんや解せんわ…
  598. 御園 かりん: …でも、最奥部の入口じゃないと なんで守ってるかわからないの
  599. 御園 かりん: むしろ何に鏡を使うのか 恐ろしくなってきたの…
  600. 月出里: ふむん…
  601.  
  602. FILENAME: text_103301-13_5hsw3.txt
  603. ひめな: …………
  604. ひめな: みんな丁寧に 寝かせてくれてる…
  605. ひめな: ピュエラケアの3人には 感謝しないとね…
  606. ひめな: しぐりん、はぐりん 教官、みゆりん…
  607. ひめな: それだけじゃない
  608. ひめな: 集まってなかった羽根や みわりんもどこかで倒れてる…
  609. ひめな: みんなごめんね 私チャンのせいで…
  610. ひめな: …………
  611. ひめな: うん、そうだねヒコ君…
  612. ひめな: この結界の中で、町の人たちは 普通に活動をしてるから…
  613. ひめな: きっと、ここに居ない人たちも 助けてもらってるよね
  614. ひめな: 今は心配をしてるぐらいなら、 私チャンがみんなを助けないと!
  615. ひめな: ネオマギウスとして集めた情報を 最大限に活用してね!
  616. ひめな: それでヒコ君、 誰の固有魔法を借りればいい?
  617. ひめな: うん…
  618. ひめな: 柚希ほとり
  619. ひめな: 柚希りおん
  620. ひめな: 香春ゆうな
  621. ひめな: 枇々木めぐる
  622. ひめな: アシュリー・テイラー
  623. ひめな: 美凪ささら
  624. ひめな: 煌里ひかる
  625. ひめな: …って、7人も!? 私チャンの魔力的にいける!?
  626. ひめな: …うん…うん
  627. ひめな: まあ、組合わせ次第では 魔力の消費量もわからないし
  628. ひめな: ぶっちゃけ私チャンが死ぬのも 有り得るよね…
  629. ひめな: けどまあ、このペースだと、 結局ヤバみが深すぎるし…
  630. ひめな: 何もせずに死ぬぐらいなら、 ワンチャンやってみますか!
  631. ひめな: (最悪のタイミングで使い魔…)
  632. ひめな: マジで空気読めし!
  633. ひめな: こんなところで、 魔力を消耗するとかサガるけど
  634. ひめな: ――っ!?
  635. いろは: 心配して 来てみて良かったです!
  636. うい: うんっ
  637. うい: 藍家さんは合成に集中して 使い魔はわたしたちに任せて!
  638. ひめな: ありがとう! いろりん、ういうい!
  639.  
  640. FILENAME: text_103301-14_5hsw3.txt
  641. …………
  642. いろは: ごめんなさい! 取りこぼした使い魔がそっちに!
  643. 結菜: 心配しないで サポートには私たちが回るわぁ!
  644. 静香: だから、 鏡を破壊することに集中して!
  645. ひめな: ゆなりん、しずしず! ありがとう!
  646. ひめな: 私チャンとヒコ君で、 一発逆転を狙っちゃうからね!
  647. ひめな: キャハッ★
  648.  
  649. FILENAME: text_103301-15_5hsw3.txt
  650. ひめな: ふぅ…
  651. ひめな: とりま、これで 全員分の合成終わりっと
  652. 静香の声: 藍家さん! そっちに使い魔が行くわ!
  653. ひめな: おけまる水産よいちょまる!
  654. ひめな: 私チャンも準備できたから、 一気に反撃しちゃうからね!
  655. 結菜: ――っ!?
  656. 結菜: 相手も危険と判断したようねぇ 株分けの魔女まで来るなんてぇ…
  657. 静香: ウソでしょ… 他の方角からも来てる…
  658. 静香: さすがにキモチの石を 持っていたとしても
  659. 静香: 何体も相手にするのは、 厳しい気がするわ…
  660. 結菜: あらぁ…いつもは単純なのに ずいぶんと弱気なのねぇ…
  661. 結菜: もはや私たちは、我武者羅に戦う 以外に選択肢はないじゃなぃ
  662. 静香: …ええ、そうだった 今さら深く考える必要はない
  663. 静香: そう、今は戦うだけね!
  664. ひめな: だし、これだけ魔女が来たのは 私チャン的にはおけまる★
  665. ひめな: だから、いろりんお願いっ
  666. いろは: えっ…!? 今、私に何か魔法使った…?
  667. ひめな: 枇々木めぐるの“実況”
  668. ひめな: この能力は実況した相手の能力を ガンガン引き上げていくんだよ
  669. いろは: つまり、私が藍家さんを 応援すればいいっていうこと?
  670. ひめな: 違う違う
  671. ひめな: 私チャンと魔女たちを みーんな実況しちゃってよ
  672. いろは: それ、強くなるのって 藍家さんだけじゃなくて…!
  673. ひめな: 敵も強くするのが目的だから おけまるってこと
  674. ひめな: だからさ… ここは私チャンを支えて
  675. ひめな: 大切な人たちを奪って この世界まで消そうとかさ
  676. ひめな: マジでコイツらムカツクじゃん
  677. ひめな: だからいろりん お願いね
  678. いろは: わかりました 全力で取り組みます
  679.  
  680. FILENAME: text_103301-16_5hsw3.txt
  681. うい: お姉ちゃん 実況なんて大丈夫?
  682. いろは: やったことないけど、 それでもやらないといけない
  683. いろは: それでuserNameに、 報いることだってできるから…
  684. いろは: …だから、 ぶっつけ本番でもやってみるよ
  685. いろは: 「私も藍家さんも、ここにいるみんなも 救いを求めてきた者同士 ようやく手を取り合うことができた」
  686. いろは: 「だから、こうして立ち向かっていくのは その未来を諦めていないということ」
  687. 結菜: 藍家さんは 何をするつもりかしらぁ
  688. 静香: 合成は強力な魔法みたいだけど、 それだけ負担もあるはずよ…
  689. いろは: 「勝算があるかどうかはわからない 自分の命をかけた作戦だし 簡単に打ち破れるような数じゃない…」
  690. いろは: 「それでも、苦しみの中にある仲間たちと 一緒にいることを表すように 藍家さんはみんなの力で逆転を目指してる」
  691. ひめな: ふっ、ウェットだけどいいじゃん これはこれで高まってくる
  692. ひめな: でもいろりんの言う通りだよ
  693. ひめな: どうせ勝負の一発を決めるならさ みんなにやり返して欲しい
  694. ひめな: いくよ
  695. ひめな: 私チャンの名前は藍家ひめな!
  696. ひめな: 鏡の魔女の下っ端たちは、 ここでみんなが片づけるから!
  697. いろは: 「今使ったのは柚希ほとりの“名乗り” 彼女の力が私たちの本気を示すように 使い魔をひるませる」
  698. …………
  699. ひめな: そして、回りのヤツらもまとめて ここで押さえ込む!
  700. いろは: 「続けて使ったのは柚木りおんの“束縛” 敵の動きを完全に封じる魔法は 逃げないことを示すサインに思える」
  701. いろは: 「だけど、ここまでは覚悟を示しただけで 空に舞い上がった今からが本番」
  702. いろは: 「使い魔や魔女を見下ろす藍家さんの中でも 私たちと同じように 大切な仲間を傷つけられた怒りが燃えている」
  703. いろは: 「だから、みんなの悲しみと怒りを乗せて 最後の追い打ちをかけるように 悪夢を見るみんなに反撃のチャンスを与える」
  704. ひめな: 香春ゆうなの“屈服”!!
  705. ひめな: いろりん!
  706. ひめな: 私チャンだけじゃなくて 敵側の内容も盛り込んでいって
  707. いろはの声: 敵の力が必要なんですね わかりました!
  708. いろは: 「魔法少女の怒りと悲しみを乗せた 眠り続ける少女たちの魔法」
  709. いろは: 「それをまともに受けても 魔女たちは粘り強く動き出す」
  710. いろは: 「この世界を消そうとする者たちを 理解はできないけど 私たちを苦しめる禍々しい存在にも 勝つべき理由があるのかもしれない…!」
  711. …………!!
  712. いろは: ほ、本当に大丈夫ですか…? 魔法の効果で魔女が強くなって…
  713. ひめな: いいって言ってるじゃん
  714. ひめな: そうやってパワーアップさせて 解放するのが目的なわけ
  715. ひめな: 相手が力を溜めてる間に 美凪ささらの“挑発”…!
  716. 結菜: まさか、すべての攻撃を 受け止めるつもり!?
  717. 静香: さすがに死んじゃうわよ!
  718. ひめな: 悪いけど私チャンは 贖罪で死のうなんてタマじゃない
  719. ひめな: 死ぬぐらいヤバみが深くても マジで倒す気満々だから!
  720. …………!!
  721. いろは: 「魔法少女たちの魔法で押さえつけられた 魔女と使い魔が、呪いの力で 私たちの魔法を破ろうとしている」
  722. ひめな: 煌里ひかるの“熱中”…!
  723. ひめな: さあ、集中力をガン上げして、 攻撃を受け止める…
  724. いろは: 「せっかく魔女たちを押さえた力が 私たちの想いが、呪いに負けて破られる…」
  725. いろは: 「でも、藍家さんは力強く立ってる まだ、勝つ気でいる…!」
  726. ひめな: いくよ…ヒコ君…!
  727.  
  728. FILENAME: text_103301-17_5hsw3.txt
  729. いろは: 「最後にやり返すために残っているのは アシュリー・テイラーの“スイッチ”だけ」
  730. いろは: 「これで何を切り替えようって言うの…?」
  731. ひめな: この能力は受け止めた力を 逆転させる力
  732. ひめな: 増幅させた魔女たちの力を 私チャンの力に変えて…!
  733. ひめな: ぜんぶまとめて吹っ飛ばしつつ、 こっちの状況もひっくり返す!
  734. …………!!
  735. ひめな: やぁああああッ!!
  736.  
  737. FILENAME: text_103301-18_5hsw3.txt
  738. うい: ―うい― すごい…
  739. うい: ―うい― お空に浮かんでた鏡に攻撃が跳ね返って ぜんぶ壊してくよ!
  740. ひめな: ―ひめな― みんなの能力といろりんの実況のおかげかな
  741. ひめな: ―ひめな― 魔女のパワーも2倍3倍に膨れてて 私チャンも同じように膨れあがってたから
  742. ひめな: ―ひめな― 超絶最強の一撃になったって感じだよね
  743. いろは: ありがとうございます 藍家さん
  744. いろは: これで大きな鏡を守っている バリアが消えるので
  745. いろは: 一気に鏡の魔女に 近づけたと思います
  746. ひめな: とりま、私チャンといろりんの タッグで掴んだ勝利だし
  747. ひめな: 私チャンだけの おかげじゃないって★
  748. ひめな: ぅ…
  749. 結菜: ただ、2度3度と繰り返すには 負担がかかり過ぎるようねぇ…
  750. 静香: 下手をすればあなたの宝石が 割れてたかもしれない…
  751. ひめな: ま、生きてただけでも おけまるって感じだからね
  752. 結菜: 藍家さんと環さんは休んでて
  753. 静香: ええ、私たちで対処できるから 次に備えましょう
  754. うい: 次… 大本の魔女がいる大きな鏡…
  755.  
  756. FILENAME: text_103302-1_5hsw3.txt [Episode 2]
  757. かごめ: ―かごめ― すごい…鏡が消えた… ひめなさんがやったんだ…!
  758. アルちゃん: ―アルちゃん― <あとは大きい鏡の中に入って 鏡の魔女を倒せばいいんだよね?>
  759. かごめ: ―かごめ― うん、そうだよ
  760. かごめ: ―かごめ― ういちゃんが広げた自動浄化システムの被膜に 干渉している結界がなくなれば
  761. かごめ: ―かごめ― 眠ってるみんなも魔女にならずに済むからね
  762. かごめ: でも、何かおかしい気がする…
  763. かごめ: 向こうにとっては 大きな打撃になってるはずなのに
  764. かごめ: 使い魔やコピーたちが 慌ててる様子がないような…
  765. アルちゃん: <いろはさんの近くに来たから 意見を聞いてみよう>
  766. かごめ: そうだね
  767. いろは: うそ…
  768. いろは: 使い魔たちの様子が ぜんぜん変わってないの…?
  769. かごめ: はい、今までと同じです…
  770. ~~♪~~♪
  771. いろは: 氷室さんから…
  772. ラビ: みんな、鏡を破壊してくれてありがとう
  773. ラビ: ただ、薄らとだけど 大きな鏡を守るバリアがもう1枚見えてる
  774. いろは: 二重だったっていうこと…!?
  775. ラビ: 恐らくそう…
  776. ラビ: 悪夢の中にいる魔法少女が 魔女になるまでのタイムリミットもあるから 私はそのまま鏡のある南に向かう
  777. ラビ: 何か続報があれば連絡するから
  778. いろは: ありがとうございます…
  779. ヨヅル: それでは、さっそく私から続報を伝えます
  780. いろは: ヨヅルさんの方でも 何かわかったんですか…?
  781. ヨヅル: エネルギーを運んでいる使い魔を追いかけて 鏡屋敷まで行ったものの コピーから情報を聞き出すのは失敗しました
  782. ヨヅル: ですが、鏡屋敷には依然として 果てなしのミラーズへの入口が残ってまして 巨大な鏡は魔女のいる最奥部への入口ではない 恐れが浮上してきたんです
  783. いろは: じゃあ、あの鏡は何のために…?
  784. ヨヅル: 使い魔たちが運んでいるエネルギーの行き先が あの鏡なのは間違いありませんので 推測ですが、過去を改変して世界を壊すための 最終兵器のようなものかもしれません
  785. ヨヅル: そう考えると エネルギーの回収能力を欲していたからこそ うい様は狙われた恐れがあります
  786. いろは: 今も巨大な鏡にエネルギーを集めているなら その可能性はあるかもしれませんね…
  787. ヨヅル: とりあえず気になる点が多いので 状況をつかむためにも 私たちは鏡のある南凪へと向かいます
  788. いろは: わかりました ありがとうございます
  789. 結菜: 準備ができ次第 私たちも南凪へ向かうわぁ
  790. ヨヅル: よろしくお願いします
  791. うい: せっかく、魔女を倒せるって… みんなを助けられるって…
  792. うい: そう思ってたのに、 このままじゃ間に合わないよ…
  793. うい: 「少しずつ上っていって ようやくつかめそうだった希望の光なのに」
  794. うい: 「こんなところでダメになるの…?」
  795. いろは: 『諦めて本当に魔女になるまで 私たちは救われる未来に手を伸ばし続ける』
  796. いろは: 『だから、その手を下ろすまでは ダメになったとは言えないよ』
  797. かごめ: いろはさんの言う通りだよ ういちゃん
  798. かごめ: 本当にダメになるまでは諦めない
  799. かごめ: 鏡や使い魔の様子がわかったのも 十分な進展なんだと思おう
  800. うい: うん…!
  801. アルちゃん: <だ、誰か助けてぇ!>
  802. アルちゃん: <いやぁっ!>
  803. ラビ: あなたは、佐鳥かごめの…
  804. アルちゃん: <お願い氷室さん!>
  805. アルちゃん: <あの大きな鏡について 情報を手に入れたんだけど>
  806. アルちゃん: <コピーに襲われたせいで 連絡する余裕がなくて…>
  807. アルちゃん: <分身の私は別に消されても 構わないから、伝えさせて>
  808. ラビ: わかった、詳しく教えて
  809.  
  810. FILENAME: text_103302-2_5hsw3.txt
  811. アルちゃん: <あ、待って! 他の個体が近くにいるみたい!>
  812. ラビ: その個体同士で 情報共有はできるの?
  813. アルちゃん: <うん、私がやられた時のために 他の個体にも伝えておくね>
  814. ラビ: じゃあ、私がコピー体と 戦っていられる間に
  815. アルちゃん: <わかった、ありがとう!>
  816.  
  817. FILENAME: text_103302-3_5hsw3.txt
  818. アルちゃん: <かごめちゃん!かごめちゃん! 私の分身から情報が届いたよ!>
  819. アルちゃん: <それも、あの鏡について!>
  820. かごめ: ――っ!?
  821. 静香: 詳しく教えて! 向かう前に聞いておきたいわ!
  822. ひめな: とりま、何がわかったの?
  823. アルちゃん: <わかったのは何をしようとしてるかだよ>
  824. アルちゃん: <鏡の魔女は引き続き あの大きな鏡を使って 過去を変えようとしてるみたいなんだけどね>
  825. アルちゃん: <鏡の魔女が通れるぐらい 大きな入口を用意しなくちゃいけないから 鏡もすっごく大きいし 膨大なエネルギーが必要になってるみたい>
  826. 静香: 悪鬼の本体が直接過去へ…? それって…つまり…?
  827. 結菜: 私たちが考えていた計画とは どうも違うみたいねぇ…
  828. 結菜: いくつもの鏡を通って過去に行き 小さな矛盾を大量に作って
  829. 結菜: 帳尻が合わないようにして 宇宙を消すと思っていたけど…
  830. いろは: そうですね…
  831. いろは: 最初から過去をひとつに絞って、 宇宙を壊すつもりだったことに…
  832. うい: でも、どうやって…?
  833. キュゥべえ: それはボクから説明するよ
  834. かごめ: キュゥべえ…! 本当に手伝ってくれたの…!?
  835. キュゥべえ: 情報提供をすると言ったからね
  836. キュゥべえ: それに、人類の存亡が かかっている以上
  837. キュゥべえ: キミたちが鏡を壊してくれた方が ボクにとっては都合がいいのさ
  838. かごめ: それなら、早く教えて!
  839. かごめ: 鏡の魔女は どうしてそんな過去を目指すの?
  840. かごめ: って…あれ…? 世界じゃなくて人類の存亡…?
  841. キュゥべえ: そうだね
  842. キュゥべえ: 「鏡の魔女が本当に目的としているのは “人類を滅ぼす”ことだからね」
  843. キュゥべえ: 「つまりタイムパラドクスを引き起こして 世界を滅ぼそうとしていたのも あくまで人類を滅ぼす手段のひとつだったんだ」
  844. うい: でも、人類がいない過去に行って 何をするつもりなの?
  845. いろは: …まさか、鏡の魔女が 考えていることって…
  846. いろは: 「“人類が生まれない未来にする”こと…?」
  847. キュゥべえ: キミの言う通りだろうね 環いろは
  848. キュゥべえ: 「人類を滅ぼすには 世界を焦土にする必要もなければ 今の人類をすべて殺す必要もない」
  849. キュゥべえ: 「そもそも誕生しないように 生物の進化を封じればいいんだ」
  850. いろは: そういうこと…だよね…
  851. 結菜: 鏡を破壊する方法とか
  852. 結菜: もう少し有益な情報が 欲しかったところだけど
  853. 結菜: 相手がしようとしてることが わかっただけでも十分だわぁ…
  854. 静香: ええ、目的がわかれば 俄然とやる気がでてくるもの
  855. 静香: 要は時女一族も何もかも 生まれてこなくなるんでしょ?
  856. 静香: それは許せないわ
  857. ひめな: キュゥべえ的には人類がいないと エネルギーを回収できないし
  858. ひめな: とりま、教えてくれたことには 納得かなー
  859. ひめな: あとはまぁ… ゆなりんの言う通り
  860. ひめな: 「あれを本当にぶっ壊せるかどうかだよね…」
  861. 御園 かりん: は、ひぃ…ふぅ…
  862. 御園 かりん: あ、やっと 魔法少女の反応があったの!
  863. ラビ: あなたは…
  864. ラビ: そっちは 鏡のある方とは逆だけど
  865. 御園 かりん: キモチの石を持ってない人を 3人も見てられないからって
  866. 御園 かりん: リヴィアさんに、 下がるように言われちゃったの
  867. ラビ: では、 この子をお願いできる?
  868. アルちゃん: <かごめちゃんの所まで 連れていって!>
  869. ラビ: 分身なので、消されても 構わないようだけど
  870. ラビ: この状況で魔力を消耗するのは なるべく避けた方がいい
  871. 御園 かりん: わかったの! 責任を持って連れていくの!
  872.  
  873. FILENAME: text_103302-4_5hsw3.txt
  874. いろは: それでは、状況もわかりましたし さっそく鏡に向かいましょう
  875. 静香: それなんだけど、 環さんは残ってもらえない…?
  876. いろは: えっ?
  877. 静香: みんなが悪鬼に変わるまで、 時間が残されてない…
  878. 静香: 少しでも時間を稼げるのは 回復の力を持つ環さんだけなのよ
  879. いろは: …確かに、グリーフシードで 浄化をしながら回復も促せるのは
  880. いろは: この中では私しかいませんけど…
  881. ひめな: そうだね…
  882. ひめな: ぶっちゃけさ… 私チャンもみんなが心配…
  883. ひめな: だからさ、いろりん お願いできない?
  884. ひめな: 私チャンたちが鏡を壊せるって 信用してよ
  885. 結菜: それに、あなたもここから 私たちを助けられるわよぉ?
  886. 結菜: ういちゃんの回収能力があれば
  887. 結菜: この結界の中に散らばっている、 ミラーズのエネルギーを得られる
  888. 結菜: それをボウガンに乗せて 攻撃できるのは
  889. 結菜: キモチという膨大な力を 一手に引き受けることができた
  890. 結菜: あなたぐらいのはずよぉ
  891. うい: お姉ちゃん
  892. うい: わたしたちはここで、 みんなの命を守ろうよ
  893. うい: そしてみんなが鏡を守るバリアを 消してくれた時に
  894. うい: 一緒に鏡を壊しちゃおう
  895. いろは: そうですね、わかりました
  896. いろは: プロミストブラッドのみんなも 時女一族のみんなも
  897. いろは: ネオマギウスや 神浜市の魔法少女も眠ってる…
  898. いろは: 皆さんが頑張っている間に、 私が魔女になるのを食い止めます
  899. 結菜: ありがとう、環さん
  900. 静香: ちゃるたちを、お願いね…!
  901. いろは: でも、代わりに かごめちゃんにお願いがあるの
  902. かごめ: は、はいっ!
  903. いろは: 里見メディカルセンターに行って
  904. いろは: 灯花ちゃんとねむちゃんを 連れてきて欲しいの
  905. いろは: ふたりが何を仕掛けたのかは わからないけど
  906. いろは: ういと同じように使い魔から 狙われてるかもしれないし
  907. いろは: ふたりの変換と具現の力が 必要になると思うから
  908. かごめ: わかりました! アルちゃんもいるから平気です!
  909. いろは: それに、病院に行けば 桜子ちゃんも居るはずだから
  910. かごめ: はいっ
  911. 結菜: それじゃあ、私と時女さんと 藍家さんで南凪へ
  912. 結菜: 環さんとういちゃんは、 ここで待機
  913. 結菜: 佐鳥さんは病院へ この動きで問題ないかしらぁ
  914. いろは: 大丈夫です 皆さんの無事を祈ってます…!
  915.  
  916. FILENAME: text_103302-5_5hsw3.txt
  917. 万年桜のウワサ: |ういといろはが 灯花とねむを求めてる…|
  918. 万年桜のウワサ: |ふたりを連れていかないと|
  919. 万年桜のウワサ: |誰もいない…|
  920. 万年桜のウワサ: |――っ!?|
  921. 灯花の父: 誰だ
  922. 太助: 君は…
  923. 万年桜のウワサ: |灯花とねむの仲間|
  924. 太助: 話には聞いてるよ
  925. 太助: ねむちゃんに生み出された ウワサで、ふたりの護衛だね?
  926. 万年桜のウワサ: |私を知ってる?|
  927. 太助: もちろん
  928. 太助: いつも、ふたりのことを 守ってくれてありがとう
  929. 太助: 様子を見に来たのかい?
  930. 万年桜のウワサ: |違う、ふたりを連れて行く|
  931. 万年桜のウワサ: |いろはとういが ふたりを求めているから|
  932. 灯花の父: どういうことだ…
  933. 灯花の父: 連絡がないようだから 心配はしていたが
  934. 灯花の父: やはり何か問題が起きたか…
  935. 万年桜のウワサ: |そう、たぶん神浜市全体が 魔女の結界の中にある|
  936. 太助: なっ…
  937. 灯花の父: 何人か魔法少女が 運び込まれていたのもつまり…
  938. 万年桜のウワサ: |何か起きたと思う|
  939. 万年桜のウワサ: |あ…|
  940. 灯花の父: どうした…
  941. 万年桜のウワサ: |私ひとりでふたりを運ぶのは 大変だから手伝って欲しい|
  942. 太助: つまり、環いろはと環うい
  943. 太助: あの姉妹のところに 連れていけばいいんだね
  944. 万年桜のウワサ: |うん|
  945. 太助: 兄さん、車は出せる?
  946. 灯花の父: 人使いが荒いな
  947. 灯花の父: 下に用意しておくから あとで下りてこい
  948. 万年桜のウワサ: |…いいっていうこと?|
  949. 太助: ああ、手伝うよ
  950. 万年桜のウワサ: |ありがとう|
  951.  
  952. FILENAME: text_103302-6_5hsw3.txt
  953. リヴィア: コピーのひかるちゃん 道案内ありがとさん
  954. ひかる?: ぐっ…! 扱いがぞんざいっす…!
  955. リヴィア: …さて
  956. リヴィア: エネルギーを運んどる先を 追ってみたけど、案の定やなぁ…
  957. 月出里: ねぇ、ヨヅル
  958. 月出里: あの使い魔たちが持ってるのって 壊したミラーズのかけらかな?
  959. ヨヅル: そうですね
  960. ヨヅル: そのままリサイクルして 鏡のエネルギーにしていますね
  961. リヴィア: キュゥべえから聞いた話が ほんまやとすると
  962. リヴィア: 鏡の魔女が あの鏡を通ってしもたら
  963. リヴィア: 人類は生まれてけーへんのか…
  964. 月出里: ――っ!?
  965. 月出里: ふむんむん!ふむっ!
  966. ヨヅル: 先生、月出里が見て欲しいと 言ってます
  967. リヴィア?: あんたらが運んで来た エネルギーはこっちやで!
  968. ラビ?: まだ、鏡の一部を補強したいので エネルギーを持って来た方は
  969. ラビ?: 私のところに来るように
  970. ヨヅル: ずいぶん精巧なコピーですね…
  971. リヴィア: うーん…
  972. リヴィア: 他にも何人か指揮をとっとるけど 各グループのリーダーみたいやな
  973. ヨヅル: 働きアリのコピーを叩いても 何も出てきませんでしたが
  974. ヨヅル: 指揮系統を叩きのめせば ほこりを出しそうな気がしますね
  975. 月出里: ふむん…
  976. ヨヅル: 怖いなんて言ってる場合では ありませんよ、月出里
  977. リヴィア: あかん、こっちに気づきよった
  978. リヴィア: ちょっと退がるで
  979. リヴィア: エネルギーを持って来た使い魔が 多い手前、どう対処するか…
  980. ラビ: 確かに考えもの
  981. 月出里: む゙っ!?
  982. ヨヅル: コピーですか…!?
  983. リヴィア: 悪いけど失礼するで
  984. リヴィア: …………
  985. リヴィア: ソウルジェムの中が見える… ま、さすがにほんまもんやろ…
  986. ラビ: 誤解させて申し訳ない…
  987. ラビ: 皆さんが退いてくるところは 遠目で見ていたもので
  988. ラビ: 自然と近づいてしまった
  989. ヨヅル: ちなみに、こちらの様子は 理解されていると思いますが
  990. ヨヅル: 各グループのリーダーたちに 近づく手だてはないでしょうか
  991. ヨヅル: 指揮を執っているようなので どうにかしたいのですが…
  992. ラビ: …一応、ひとつだけ
  993. ヨヅル: どうすれば?
  994. ラビ: 猟師は獣の皮を着ることで 狩りをするそうで
  995. ラビ: それは、狙った獣の仲間の臭いで 自分の臭いを隠すためらしい
  996. 月出里: ふんむんむむ…?
  997. ヨヅル: 「まさか、あのゲル状の使い魔を 塗るということですか…」
  998. ラビ: 「…背に腹は代えられない」
  999. リヴィア: いや、そんなことせんでもええ
  1000. リヴィア: 使い魔の魔力パターンをつかんで 自分を調整する
  1001. リヴィア: ほんで、魔力パターンを 偽装したらええんちゃうか?
  1002. ヨヅル: そんなこと、可能なんですか?
  1003. リヴィア: まぁ…
  1004. ひかる?: ぐっ…! 扱いがぞんざいっす…!
  1005. リヴィア: ものは試しやろうし 有効活用したったらええわ
  1006. リヴィア: ほんで、魔力を偽装したら 次はどないすればええ?
  1007. ラビ: 司令塔になってるリーダーを 誘い出して話を聞き出す
  1008. ラビ: 無理であれば倒して 配下のコピーの混乱を誘って
  1009. ラビ: 現状の打破を目指す
  1010. リヴィア: 結局、最終手段は 強行突破するしかないんか
  1011. リヴィア: でもまぁ、しゃあない そのように動くことにしよか
  1012.  
  1013. FILENAME: text_103302-7_5hsw3.txt
  1014. リヴィア?: なっ、あんた コピーやなくて本物か…
  1015. リヴィア: 今さら気づいたって遅いで
  1016. リヴィア: 知ってることは 洗いざらい吐いてもらうわ
  1017. ラビ?: 臭いをつけるだなんて悪知恵 旭から聞いた話?
  1018. ラビ: 記憶までコピーしてるなんて 気持ち悪い
  1019. ラビ: ここであなたたちを排除して 鏡も破壊させてもらう
  1020.  
  1021. FILENAME: text_103302-8_5hsw3.txt
  1022. リヴィア: 鏡を包んどるバリアの壊し方 さっさと教えてくれへんか
  1023. リヴィア?: …っ!
  1024. リヴィア: 殺してしもても知らんで?
  1025. リヴィア?: うぁあッ!
  1026. リヴィア?: はぁ…はぁ… 誰がそんなん教えたるかいな…
  1027. リヴィア?: こちとら、主の忠実なしもべや
  1028. リヴィア: 驚いた… まだ動けるんかいな…
  1029. リヴィア: こっちはキモチの石までつけて 力を借りとんのに
  1030. リヴィア: 使い魔のクセに、 株分けの魔女ぐらい強いな…
  1031. リヴィア?: それぐらいやないと コピーのまとめ役はでけへん!
  1032. リヴィア: ぐっ…!
  1033. 月出里: ふむんむん!
  1034. ヨヅル: すみません、先生 私たちでは太刀打ちできず…
  1035. リヴィア: ええよ…っ、別にかめへん…
  1036. リヴィア?: こうやって駆け寄ってくる 後輩らがおるのに
  1037. リヴィア?: 本音が言えへんのは辛いな
  1038. リヴィア: 何が言いたいんや
  1039. リヴィア?: 宇宙のためや言うて、 いくらか愛情表現をしたところで
  1040. リヴィア?: それでも全然足りてへんやろ 私が代わりに言うたろか?
  1041. リヴィア: 胸糞悪いなぁ
  1042. リヴィア: 月出里、ヨヅル
  1043. 月出里: ふむ…
  1044. ヨヅル: なんでしょうか
  1045. リヴィア: コイツらが強いだけで、 あんたらにできる事はある
  1046. リヴィア: 一計授けたるから、 ちょっと、よそに行っとき
  1047. ラビ?: この鏡ができている時点で あなたは終わり
  1048. ラビ?: 抗ったところで諦念からは 抜けられることはない
  1049. ラビ: でも、私は諦念の中で戦う時点で 希望を抱いてると気づかされた
  1050. ラビ?: その希望が滅びであっても 別にいいと思わない?
  1051. ラビ?: 人類が生まれない世界になれば、 喜びも悲しみも生まれない
  1052. ラビ?: 人類と魔法少女の苦しみは 最初からなかったことになる
  1053. ラビ?: だから、大人しく私たちに 新たな世界を委ねて、死んで…
  1054. ラビ?: 消えた…!?
  1055. ラビ: もうそんな過去の自分なんて 私は捨ててきた!
  1056. ラビ?: アアッ!
  1057. ラビ: 理由はわからない… だけど0時を示して時計は動き
  1058. ラビ: 私が心を許した数少ない友は、 未来に進めと言ってくれた
  1059. ラビ: そして私には その未来を一緒に見たい人がいる
  1060. ラビ: だから、滅びに希望は見出さない
  1061. リヴィア: ヨヅルと月出里が行ったから 言わせてもらうけどなぁ…
  1062. リヴィア?: ――っ!?
  1063. リヴィア: 「いっちゃんヨヅルと月出里を愛しとるんは 私なんじゃボケェッ!!」
  1064. リヴィア: 「それをつまらんコピーのお前がなぁ 奪うなや、クソボケカスゥ!!」
  1065. リヴィア: はぁっ、はぁっ… ほんま、まだ殴り足らんわ…
  1066. ラビ: …情報は聞き出せた?
  1067. リヴィア: あかん…血が上ってしもた…
  1068. ラビ: それは私も…それに…
  1069. リヴィア: そりゃあ、 こんだけでかい声だしたら
  1070. リヴィア: 他の使い魔に気づかれて当然やな
  1071. ラビ: なんのために偽装したのか…
  1072. ヨヅル: 丸聞こえですね
  1073. 月出里: ふむ…
  1074.  
  1075. FILENAME: text_103302-9_5hsw3.txt
  1076. うい: お姉ちゃん!
  1077. うい: 穢れが溜まってた人を 浄化したよ!
  1078. いろは: グリーフシードは あとどれぐらい残ってる?
  1079. うい: ピュエラケアの人に もらった分を合わせても
  1080. うい: そんなに残ってないかも…
  1081. いろは: 本当に… 時間との勝負だね…
  1082. うい: お姉ちゃんの方はどう…? 回復の効果ってありそう…?
  1083. いろは: どうかな…
  1084. いろは: 夢の中でも癒しの効果があるのか 穢れが溜まるのは遅くなるけど
  1085. いろは: 効果は一時的みたいだから、 ほんと対処療法でしかないね…
  1086. うい: お姉ちゃんの魔力は まだ残ってるの?
  1087. いろは: うん、心配しないで
  1088. いろは: それでも、みんなにかけられた魔法が 私にも影響しているのか
  1089. いろは: ソウルジェムに触れて癒そうとする度に みんなの見ている悪夢が流れ込んでくる
  1090. うらら: ダメなんよサーシャさん!
  1091. うらら: 旭さんは、警察に 連れて行かれたあとなんよ!
  1092. アレクサンドラ: そんな… 遅かったんですね…
  1093. うらら: ウチらもみんなに 魔法少女ってバレちゃってるし
  1094. うらら: このまま捕まったら…
  1095. ザッ…ザッ…
  1096. アレクサンドラ: …っ、人の気配がします ひとまず山の中に…!
  1097. アレクサンドラ: はぁ…はぁ…
  1098. うらら: 誰かくるんよ!
  1099. 旭: 良かった…やはり、 ふたりでありましたか…
  1100. うらら: 旭さん!
  1101. アレクサンドラ: どうしたんですか腕… ひどいケガ…
  1102. 旭: 警官の連中も 魔法少女と知っただけで銃撃…
  1103. 旭: たまらないであります…
  1104. アレクサンドラ: そんな…
  1105. 旭: 今日の新聞の記事は 見たでありますか
  1106. アレクサンドラ: いえ…
  1107. うらら: 何が書かれてたんよ?
  1108. 旭: これがウェブ版であります
  1109. 法律の施行により 判明している魔法少女を全国に指名手配し 収容を開始
  1110. 里見太助教授の殺人教唆が成立して逮捕へ 願いという不正行為によって背負う宿命に 同情できないという世論の傾向が影響か
  1111. 氷室ラビの刑執行に法務大臣が署名 魔法少女を国の管轄下へ置く法整備に さらなる拍車をかけることに
  1112. アレクサンドラ: どこかで、歯止めがかかると 思ってましたけど…
  1113. うらら: 有名人になったくららの影響も すごく大きいみたいなんよ…
  1114. 旭: 広めるにしても急いた… 我らは急ぎ過ぎたであります…
  1115. 旭: こんな人とも知れない 自然に有り得てはならない者を
  1116. 旭: 真っ当に生命として生きる者が 許してくれるはずないであります
  1117. アレクサンドラ: 人は優しくなるより前に… 恐れを抱いてしまったんですね…
  1118. いろは: 見る人を変える度に見えるのは 予知夢のような最悪の未来
  1119. いろは: そう、急いで広めたとしても みんなは私たち魔法少女を 受け入れてくれないかもしれない…
  1120. 時雨: ふっ…うっ…
  1121. はぐむ: どうして、何も変わらないんだろ 時雨ちゃん…
  1122. 時雨: みんなを守って命をかけてるのは ぼくたちなのに…
  1123. はぐむ: これじゃ、自動浄化システムが 広がってくれたとしても
  1124. はぐむ: 何も変わらないよ…
  1125. ひめな: しぐりんもはぐりんもさ 誰に泣かされちゃったの?
  1126. 燦: 学校の人ですって
  1127. 燦: …魔法少女はすごいかもしれない だけど弱いヤツに価値はないって
  1128. ひめな: はぁああっ!?
  1129. はぐむ: 結局、魔法少女であることが 自信になんてならなかった
  1130. 時雨: ぼくたちが認めてもらうための きっかけにならなかった…
  1131. ミユリ: 宮尾と安積を こんなにこんなに泣かせるなんて
  1132. ミユリ: ホントに悪いクラスメイトですぅ
  1133. ひめな: いや、悪いのって ぶっちゃけいろりんじゃん
  1134. ひめな: あんなに意識高いと 付いてけない子は絶対いるし
  1135. ひめな: 考え方がマッチョ過ぎるから、 ヤバいって言ったんだけどなー
  1136. ひめな: ツッコミ役でいるとも言ったけど もうフォローはできないかな
  1137. ひめな: 魔女になるとか関係なく 生きるだけで苦しむ子がいんのに
  1138. ひめな: それをほったらかしてたら 泣く人が増えんのは当然じゃん…
  1139. はぐむ: あ、藍家さん! 癇癪を起こしちゃいけませんよ!
  1140. ひめな: だってマイメンたちを 泣かせるなら仕方ないじゃん
  1141. 時雨: 教官もやめてよ! もう戦わなくていいから!
  1142. 燦: ミユ、神様気取りの魔法少女を 殺しに行きましょう
  1143. ミユリ: いい顔して周りが見えてない人は とんでもなく迷惑ですからね
  1144. いろは: 魔法少女だって同じ人間で みんな違った個性がある
  1145. いろは: だから苦しみだって違うことは 私もわかってるよ
  1146. いろは: 格好良く見える部分だけを 伝えたりしないから
  1147. いろは: お願い…みんなも… 今は心の穢れに耐えて…
  1148. リヴィア: はぁ…はぁ… あかん…
  1149. リヴィア: 残りのリーダーのコピーまで 出てきたんは誤算や…
  1150. ラビ: ふぅ…ふっ…はぁ…
  1151. ラビ: あんな大声を出すからと 悪態のひとつもつきたくなる
  1152. ラビ: それにしても、あなたは 戦闘向きじゃないから辛いはず
  1153. リヴィア: せやねん…
  1154. リヴィア: ヨヅルと月出里を行かせたんを 絶賛後悔しとるわ…
  1155. リヴィア: てか、ラビかて 人のこと言われへんのちゃう?
  1156. リヴィア: そんな武闘派ちゃうやろ
  1157. ラビ: ええ…
  1158. ラビ: まずい、次の使い魔が来る… これはさすがに…
  1159. リヴィア: ちゃう…それだけやない… 九死に一生を得たで!
  1160. ひめな: 本当に私チャンとクリソツじゃん マジでウケる★
  1161. 結菜: コピーは私たちで相手するから リヴィアと氷室さんは他をお願ぃ
  1162. 静香: 私たちの作り物が、 大将をしているみたいだから
  1163. 静香: ここは私たちで倒して 形勢逆転を狙いましょう!
  1164.  
  1165. FILENAME: text_103302-10_5hsw3.txt
  1166. いろは: ふぅ…っ…
  1167. いろは: 次はひかるちゃんたちを… 絶対に魔女になんて…
  1168. いろは: どれだけ魔法少女を救いたいと思っても 訪れる未来の姿はわからない…
  1169. いろは: みんなで手を取り合って 喜びと希望に満ちた未来をつかもうとしても 誰だって心のどこかで怖さを飼ってる
  1170. いろは: みんな私と同じで、希望を持っていても ずっと怖いんだ…
  1171. 智珠 らんか: ほんと、どうすんの…
  1172. 智珠 らんか: あんな場所がバレたら、 アタシら生きていけないって…
  1173. 樹里: 誰か問い詰められた時に ゲロっちまったんだろ
  1174. 智珠 らんか: 魔法少女のことが知れ渡るのは いいことだと思ったけど…
  1175. 樹里: 特に樹里サマたちは、 探られるとヤベーからな
  1176. 智珠 らんか: カタコンベの場所が知れた時点で もう終わりだって…!
  1177. アオ: ひかる…どうしたの…?
  1178. ひかる: 結菜さんが連れていかれたんす…
  1179. ひかる: カタコンベの死体は全部 自分の指示で埋めさせたって…
  1180. アオ: そんな、冗談でしょ…!?
  1181. ひかる: 二木市で殺し合ったひかるたちは 全員で地獄に行くはずなのに
  1182. ひかる: 自分ひとりで行く気なんすよ…!
  1183. アオ: それじゃあ、わたしがしたこと 意味がなかったかもしれない…
  1184. ひかる: え…?
  1185. アオ: ていうか、ごめん
  1186. アオ: 姉さまの覚悟を わたしが無駄にしちゃった
  1187. アオ: みんなで地獄に行くことになるよ
  1188. ひかる: わっ、なんすか!
  1189. ひかる: …え、向こうに人がたくさん カメラまで…なんの撮影っすか…
  1190. アオ: わたしは魔法少女の苦しみを 伝えようとしただけなのに…
  1191. アオ: だけど、変な広がり方をして みんな犯罪者にされちゃった…
  1192. ひかる: カタコンベの件… アオさんが教えたんすか…
  1193. アオ: ごめん、みんなに罪を…
  1194. ひかる: …いや、いんじゃないっすか? この手は血まみれなんすから
  1195. 樹里: いや、よくねえっつーの
  1196. アオ: 姉ちゃん!?
  1197. 樹里: こっちの事情も知らねーで 騒ぎ倒しやがって
  1198. 樹里: ちょっとは怒りも我慢できて 抑えられるようになったが
  1199. 樹里: お前らが標的になるってんじゃ 話は別だっつーの
  1200. 智珠 らんか: バカ!
  1201. 智珠 らんか: 一般人に危害なんて加えたら アタシら人類の敵だって!
  1202. 樹里: 敵でけっこー
  1203. 樹里: 後先考えねーでぶち込むのは 樹里サマの専売特許だ
  1204. 樹里: 二木市の連中に手を出すならな 樹里サマがウェルダンにしてやる
  1205. いろは: 今、私たちが目指しているのは 救われる未来だけど その救いの先にあるのはつらい現実かもしれない
  1206. いろは: 希望が絶望になるだけじゃない 絶望から生まれる希望だってあることを 証明できたとしても
  1207. いろは: 私たちは自分の歩幅を少し間違うだけで 奈落に落ちてしまうのかもしれない
  1208. フェリシア: ただいまー
  1209. フェリシア: …………
  1210. フェリシア: さなー いねーのかー?
  1211. フェリシア: …あ、そっか 今日って絵本のサイン会だっけ?
  1212. フェリシア: すげーよなー 魔法少女初の絵本作家だもんな
  1213. フェリシア: ヒマだし鶴乃んとこ行くかな!
  1214. 鶴乃: ごめーん、フェリシア! 遊んでる暇ないんだよ!
  1215. フェリシア: なっ、今日も忙しいのかよ! 最近ずっとじゃん!
  1216. 鶴乃: 魔法少女がいるってだけで 物珍しそうに来てたんだけど
  1217. 鶴乃: なんか、普通に繁盛しちゃって あ、また手伝っていってよ!
  1218. フェリシア: やだ
  1219. フェリシア: なんか、売れ出してから 万々歳のメシまじーんだよ…!
  1220. 鶴乃: ちょー! もう、失礼だなぁ!
  1221. フェリシア: …………
  1222. アナウンサー: 「今日は魔法少女でモデルの七海やちよさん そして、その同居人で皆さんもご存知の 環いろはさんに来てもらいました」
  1223. アナウンサー: 「さっそくですが、魔法少女が知られてから 生活が一変したんじゃないですか?」
  1224. やちよ: 「そうですね 今までは知らなかった方からも 声をかけてもらう機会が増えましたし 色々と変化は大きいです」
  1225. いろは: 『私も偉い人から 話を聞かれることが多くなって もう毎日がてんやわんやです』
  1226. いろは: 『おかげで最近は 料理をする時間もないぐらいで』
  1227. アナウンサー: 「あら、料理がお得意なんですか?」
  1228. やちよ: 「うちは家族が多いので ただ、最近は確かに店屋物が増えてますね」
  1229. アナウンサー: 「でも、魔法少女って知られてお仕事の方も…」
  1230. やちよ: 「いえ、そこまで仕事の変化は…」
  1231. フェリシア: やちよのウソつき…
  1232. さな: ただいまー…
  1233. うい: ただいまっ!
  1234. さな: 今日もやちよさんと いろはさん遅いみたいだから
  1235. さな: デリバリーを頼もっか…
  1236. うい: うん…
  1237. うい: わっ、どうしたの フェリシアさん
  1238. フェリシア: なんか、みんなバラバラだ
  1239. フェリシア: オレたちだけじゃなくて、 他の魔法少女だってみんな…
  1240. フェリシア: こんなのイヤだぞ
  1241. フェリシア: ユニオンの中での会話だって なくなっちまうし
  1242. フェリシア: こうして、メシ食うのだって、 3人そろうの久しぶりじゃん…
  1243. さな: でも、それはみんなが つらい環境じゃなくなって…
  1244. さな: 私も…寂しいですけど…
  1245. フェリシア: だったら前の方がいいだろ!
  1246. フェリシア: 前の方が魔法少女同士で ちゃんと心が繋がってた…
  1247. フェリシア: みかづき荘も…かこもあやめも… 他のヤツだってみんな…
  1248. フェリシア: 幸せになったと思ったのに、 バラバラになるなんて…
  1249. いろは: 物事が巡るように… 希望と絶望も巡る…
  1250. いろは: 魔法少女の存在が知られて 宇宙の意思を押さえつけても
  1251. いろは: 関わり方ひとつで 幸せな時はひっくり返る
  1252. いろは: 手の平から幸せが こぼれ落ちないようにするには
  1253. いろは: 私たち自身もちゃんと 見ていないとダメなんだ…
  1254. ういの声: お姉ちゃん!お姉ちゃん!
  1255. いろは: ――っ!?
  1256. 御園 かりん: 大丈夫なの…?
  1257. いろは: うい…かりんちゃん…!?
  1258. うい: ソウルジェムが すごく濁っちゃってたよ…?
  1259. いろは: ごめん、みんなの悪夢に あてられちゃったみたい…
  1260. いろは: もう、大丈夫だよ
  1261. 御園 かりん: よかったの!
  1262. 御園 かりん: それで、かごめちゃんって ここにいるの?
  1263. 御園 かりん: この子を返そうと思って 連れてきたの!
  1264. アルちゃん: <でも、かごめちゃんの反応は ないような気がするよ?>
  1265. いろは: あ、かごめちゃんは いま病院に向かってて…
  1266. 御園 かりん: そうなの…
  1267. 御園 かりん: じゃあ、わたしも病院に向かって 向こうを助けてくるの!
  1268. いろは: うん、ありがとう それにグリーフシードもね
  1269. 御園 かりん: 考え過ぎは良くないの!
  1270. いろは: そうだね、ふふっ
  1271. いろは: 何十人何百人といる魔法少女が救われた先が 仄暗くならないように 果てしない未来を生かすには…
  1272. ひめな: マジで手強かったぁ…
  1273. 静香: 本当に…
  1274. 静香: 手下でこの強さだったら 悪鬼のヤツはどれだけ危険か…
  1275. 結菜: 元々、鏡を通って過去を 変えようとするような魔女よぉ…
  1276. 結菜: 太刀打ちできなかったとしても おかしくないわぁ…
  1277. ひめな: ちょっとみんな、鏡!
  1278. リヴィア: バリアが消えた!
  1279. ラビ: 鏡の生成を任されていた リーダーたちが
  1280. ラビ: バリアを守る役割も 果たしていたということ…
  1281. リヴィア: 道理で、株分けの魔女と 同じぐらい強いわけやで…
  1282. ひめな: とりま、これで 中身を攻撃できるってことはさ
  1283. 静香: 環さんたちの出番ね!
  1284. 結菜: すぐに連絡をとるわぁ
  1285.  
  1286. FILENAME: text_103302-11_5hsw3.txt
  1287. うい: お姉ちゃん 本当にバリアが消えてるよ!?
  1288. いろは: うん、今なら紅晴さんが 言ってた通りにやれそうだね
  1289. 結菜: ういちゃんの回収能力があれば
  1290. 結菜: この結界の中に散らばっている、 ミラーズのエネルギーを得られる
  1291. 結菜: それをボウガンに乗せて 攻撃できるのは
  1292. 結菜: キモチという膨大な力を 一手に引き受けることができた
  1293. 結菜: あなたぐらいのはずよぉ
  1294. いろは: うい、エネルギーの量は 大丈夫そう?
  1295. うい: うん、周りにミラーズの魔力が たくさんあるから大丈夫
  1296. うい: たぶん、大きな鏡を作るために 使い魔が運んでる魔力と同じで
  1297. うい: 果てなしのミラーズを壊した時の 魔力が細かく散ってるんだと思う
  1298. いろは: じゃあ、すべてを回収できれば…
  1299. うい: あの鏡を壊せるぐらいの 力にできると思う
  1300. うい: これから神浜市に満ちた エネルギーを全部集めるから
  1301. いろは: うん
  1302. いろは: 相手が何か対策を講じる前に あの鏡を破壊しよう!
  1303. うい: それじゃあ… 散らばったミラーズの力たち…
  1304. うい: わたしに集まって!
  1305. いろは: (あとは、灯花ちゃんの変換と ねむちゃんの具現を使って)
  1306. いろは: (回収したエネルギーを 自分の魔力に変えないと)
  1307. いろは: (鏡を破壊できたとしても、 エネルギーは返すことになる)
  1308. いろは: なんとか間に合ってくれたら いいんだけど…
  1309. 太助: 兄さん! もっと急いでくれ!
  1310. 灯花の父の声: バカを言うな!
  1311. 灯花の父の声: 車通りがないからって、 道交法完全に無視なんだぞ!
  1312. 万年桜のウワサ: ――っ!?
  1313. 太助: どうした…
  1314. 万年桜のウワサ: |ミラーズの使い魔たちが、 私たちを狙ってる|
  1315. 万年桜のウワサ: |たぶん、灯花とねむの存在に 気づいたのかもしれない|
  1316. 太助: 魔女や使い魔のやり口なら 事故に遭わせる気か…
  1317. 万年桜のウワサ: |かも|
  1318. 万年桜のウワサ: |灯花とねむのことを 預かっておいて|
  1319. 太助: …君のご主人たちだろう いいのかい…?
  1320. 万年桜のウワサ: |病院でふたりを観察して、 信用していいと判断してるから|
  1321.  
  1322. FILENAME: text_103302-12_5hsw3.txt
  1323. 万年桜のウワサ: |車は行った…けど…|
  1324. …………
  1325. 万年桜のウワサ: |数が多い|
  1326. かごめ: あ、桜子ちゃん!
  1327. 万年桜のウワサ: |佐鳥かごめ?|
  1328. かごめ: 桜子ちゃんが ここに居るっていうことは…
  1329. 万年桜のウワサ: |灯花とねむは車の中にいて 先に行ってもらった|
  1330. 万年桜のウワサ: |使い魔がふたりを 狙って攻撃をしてきてたから|
  1331. かごめ: それじゃあ私も一緒に戦うよ
  1332. かごめ: いろはさんとういちゃんに 頼まれてるの
  1333. かごめ: ふたりを連れてくるようにって
  1334. 万年桜のウワサ: |いろはとういに… やっぱり求めてたんだ|
  1335.  
  1336. FILENAME: text_103302-13_5hsw3.txt
  1337. かごめ: はぁ…はぁ…
  1338. かごめ: きゃっ!
  1339. 万年桜のウワサ: |邪魔が多い…|
  1340. かごめ: ありがとう、桜子ちゃん…
  1341. かごめ: 別の方向からも 使い魔が来る反応がある
  1342. 万年桜のウワサ: |車との距離が離れすぎた|
  1343. 万年桜のウワサ: |とてもじゃないけど 守り切れない…|
  1344. かごめ: どうするの…?
  1345. 万年桜のウワサ: |男ふたりには悪いけど、 灯花とねむだけ回収していく|
  1346. 万年桜のウワサ: |もう、いろはたちは近いから|
  1347. アルちゃん: <灯花ちゃんとねむちゃんを 守って連れてくにしても>
  1348. アルちゃん: <車を追いかけないと いけないってことだよね>
  1349. ドーンッ!!
  1350. かごめ: …今のって
  1351. かごめ: 灯花ちゃんのお父さん…! 教授…!!
  1352. 太助: かごめ…ちゃん…
  1353. 太助: そうか…君も結局… 魔法少女に…
  1354. かごめ: そんなこと、どうでもいいです! ケガが…!!
  1355. 太助: ねむちゃんのソウルジェムは 無事…かな…
  1356. かごめ: え…
  1357. 太助: 右手だよ…
  1358. かごめ: …っ、はい、無事です ヒビひとつ入ってないです…!
  1359. 太助: 近い未来、幸せが待つのであれば 魔法少女になるのも…いい…
  1360. 太助: ねむちゃんたちと… 次に繋いで…欲しい…
  1361. 万年桜のウワサ: |灯花は?|
  1362. 灯花の父: 左の…胸ポケットだ… ゲホッ…
  1363. 灯花の父: ふたりの…体は… その石があれば回復する…だろう
  1364. 灯花の父: 頑丈…だから…な
  1365. 万年桜のウワサ: |ありがとう、守ってくれて|
  1366. 万年桜のウワサ: |むしろ、私のせいで、 その命を使わせてしまった…|
  1367. 灯花の父: ぜー…ぜー…
  1368. 灯花の父: 命の短い娘を…持った…
  1369. 灯花の父: その娘のために… 先に…逝けるなら…
  1370. 灯花の父: …………
  1371. 万年桜のウワサ: |こういう時にかける言葉… 灯花に、教えてもらうね|
  1372. 太助: 左の…胸ポケットに…
  1373. かごめ: …この、ペンですか
  1374. 太助: 小さい頃…那由他が… 欲しがってたんだ…
  1375. かごめ: 渡して…おきます…
  1376. 太助: 泣かない… 魔法少女は…希望…を…
  1377. かごめ: はい…
  1378. 太助: …………
  1379. 万年桜のウワサ: |かごめ、行こう|
  1380. かごめ: うん…!
  1381. かごめ: 必ず…未来に希望を… 届けないと…
  1382.  
  1383. FILENAME: text_103302-14_5hsw3.txt
  1384. うい: もう…限界まで溜めたよ… お姉ちゃん…!
  1385. いろは: うん…わかってる…でも…!
  1386. いろは: やっぱり、かごめちゃんたちが 戻って来る気配がない…
  1387. ~~♪~~♪
  1388. 静香: ちょっと、環さん 何してるの!?
  1389. いろは: ごめん、静香ちゃん
  1390. いろは: もう矢は放てる状態なんだけど、 エネルギーの変換ができなくて…
  1391. 静香: よくわからないけど、急いで!
  1392. 静香: 鏡を覆ってた透明な壁が また作られようとしてるのよ
  1393. いろは: そんなっ…
  1394. 静香: 私たちでなんとかしてるけど、 数が多くて抑えきれないかも…
  1395. 静香: だから、今のうちに…! 魔法少女と日の本のためにも!
  1396. いろは: …うん、わかった
  1397. いろは: うい、やろう
  1398. うい: 灯花ちゃんとねむちゃん 来てるの…?
  1399. いろは: ううん…もう待ってられない…
  1400. いろは: 使ったエネルギーはミラーズに 戻っていくかもしれないけど
  1401. いろは: 鏡さえ破壊できれば 時間稼ぎぐらいにはなるから
  1402. うい: そっか…うん、わかった
  1403. うい: わたしがエネルギーを 回収してることに気づいて
  1404. うい: 使い魔たちも 集まって来てるみたいだから…
  1405. いろは: だね、今のうちに壊そう
  1406. いろは: もう撃てるよ…うい…
  1407. うい: じゃあ、手を添えて、 この1本の矢にすべてを注ぐね…
  1408. いろは: 受け取ったよ…うい…!
  1409. うい: うん、わたしが回収した力は全部 お姉ちゃんに渡したよ
  1410. いろは: あとは…!
  1411. いろは: 「あの鏡に向かって放つだけ!」
  1412.  
  1413. FILENAME: text_103302-15_5hsw3.txt
  1414. うい: 使い魔が来た…
  1415. うい: これぐらいの数なら ひとりでも戦えるから
  1416. うい: お姉ちゃんは集中して!
  1417. いろは: ありがとう、うい!
  1418.  
  1419. FILENAME: text_103302-16_5hsw3.txt
  1420. いろは: 「当たってええええぇええッ!!」
  1421. いろは: はぁ…はぁ… 良かった…壊せた…!
  1422. うい: やったね、お姉ちゃん!
  1423. いろは: うん、なんとか最悪の事態は 回避できたと思う
  1424. ――――!!
  1425. いろは: ――っ!?
  1426. うい: 今の…何…? 叫び声…?笑い声…?
  1427. いろは: 一瞬…聞こえたよね…?
  1428. うい: うん…
  1429. かごめ: はぁ…はぁ…
  1430. 万年桜のウワサ: |…………終わった…?|
  1431. いろは: あ、かごめちゃん! 桜子ちゃん!
  1432. かごめ: ごめんなさい… 間に合いませんでした…!
  1433. いろは: そんな、謝らないで…! 無茶を言ったのは私なんだから…
  1434. いろは: ごめんね、せっかくふたりを 連れてきてくれたのに…
  1435. うい: ねえ、桜子ちゃん
  1436. ういの声: 灯花ちゃんとねむちゃんって まだ眠ったまま…?
  1437. 万年桜のウワサの声: |うん、無事だけど 目を覚ます気配はない|
  1438. 万年桜のウワサ: |それでも灯花とねむが 必要だったんだよね?|
  1439. かごめ: そう…変換と具現の力 なくても大丈夫でしたか…?
  1440. いろは: うん、 最低限のことはできたと思うよ
  1441. いろは: エネルギーは鏡の魔女に 返すことになったけど
  1442. いろは: 鏡の魔女が過去に行くのは、 止められたから
  1443. かごめ: そっか… それなら良かったです…
  1444. かごめ: …………ぐすっ…
  1445. いろは: かごめちゃん…?
  1446. かごめ: 実は…遅れちゃったのは 使い魔に襲われたからで…
  1447. かごめ: せっかく教授たちから 後を託されたのに…
  1448. かごめ: 間に合わなかったら 意味ないなって…
  1449. いろは: 託されたって 何かあったの…?
  1450. 万年桜のウワサ: |灯花の父親たちに頼んで、 車で移動してたけど|
  1451. 万年桜のウワサ: |途中で使い魔に襲われて 事故を起こしてしまった|
  1452. かごめ: …………
  1453. かごめ: それで、教授と… 灯花ちゃんのお父さんが…
  1454. アルちゃん: <泣かないで、かごめちゃん…>
  1455. かごめ: うん、教授にも希望を抱いて 泣いちゃだめって言われた…
  1456. かごめ: けど、やっぱり我慢できなくて…
  1457. うい: それじゃあ… 灯花ちゃんのお父さんたち…
  1458. かごめ: 救急と警察に連絡は入れましたし 他の車も気づいていたので
  1459. かごめ: 周囲の対応は早いと思います…
  1460. かごめ: …でも、たぶん助からない
  1461. 万年桜のウワサ: |それなのに遅れてしまったから ふたりの死も意味がない|
  1462. 万年桜のウワサ: |その想いが、かごめが泣く 引き金になった|
  1463. かごめ: …………
  1464. うい: 意味はちゃんとあるし 無駄になんてならないよ
  1465. うい: わたしはまだ何度だって エネルギーを回収できるし
  1466. うい: 攻撃できるチャンスだって あるはずだもん
  1467. いろは: 私も、そう思うよ
  1468. いろは: 魔女は自分でミラーズを壊して、 この結界と巨大な鏡を作った
  1469. いろは: だから浅くなったミラーズの奧が 魔女のいる場所だとしたら
  1470. いろは: 4人で作り出した 強烈な1本の矢を使えば
  1471. いろは: 外から魔女がいる結界を攻撃して 追い出すこともできちゃうよ
  1472. アルちゃん: <ふたりの犠牲は無駄じゃない>
  1473. アルちゃん: <私たちでまだまだ 生かせるんだよ、かごめちゃん>
  1474. かごめ: うん、魔法少女の未来のために、 頑張ってくれたんだもん
  1475. かごめ: 私たちも応えないといけないし まだ応えられる…!
  1476. いろは: そう、だから無駄じゃない
  1477. いろは: 灯花ちゃんとねむちゃんを 連れてきてくれたことは
  1478. いろは: 私たちにとっては前進だよ
  1479. うい: ―うい― じゃあ、鏡は壊しちゃったし 次は魔女との戦いだね!
  1480. いろは: ―いろは― うん、この人数で苦戦してるけど キモチの石のおかげもあって戦えてる
  1481. いろは: ―いろは― まだまだ勝算はあるよ
  1482. うい: ―うい― 魔女を倒せたら自動浄化システムの被膜に 干渉されてる力もなくなるから
  1483. うい: ―うい― 悪夢で苦しんでるみんなも助かる!
  1484. いろは: ―いろは― だから、やろう!みんなで!
  1485. ――――!!
  1486. うい: ―うい― また、この声…
  1487. いろは: ―いろは― うい!後ろ!
  1488. うい: ―うい― えっ…?
  1489. いろは: うい…?
  1490. いろは: うい!うい!? うそ…ソウルジェムがない…?
  1491. かごめ: 今の魔女の手が… 持っていったっていうこと…?
  1492. アルちゃん: <その可能性はあるよね…>
  1493. いろは: 桜子ちゃんは見てた!?
  1494. いろはの声: 桜子ちゃん…?
  1495. いろはの声: うそ…
  1496. いろは: まさか…
  1497. かごめ: いろはさん…?
  1498. いろは: 万年桜のうわさは…
  1499. いろは: 灯花ちゃんとねむちゃんと 私とういを含んだ
  1500. いろは: 4人のうわさ…
  1501. いろは: その、桜子ちゃんが消えて… 魔力の反応も、ない…
  1502. いろは: ソウルジェムも 持って行かれたから…
  1503. かごめ: え…それって…
  1504. いろは: …………やだ…やだ!
  1505. いろは: ういが…死んじゃった…
  1506. ラビ: とりあえず、あなたがくれた 情報が役に立った
  1507. 静香: ありがとう久兵衛様
  1508. キュゥべえ: おやすい御用さ
  1509. キュゥべえ: ――っ!?
  1510. 静香: 久兵衛様?
  1511. キュゥべえ: まずいことになったようだ
  1512. キュゥべえ: キミたちは急いで環いろはたちと 合流した方がいい
  1513. 結菜: どうしたって言うのぉ…?
  1514. キュゥべえ: 「鏡の魔女が 自動浄化システムを手に入れ…」
  1515. パサッ
  1516. ひめな: …これ、自動浄化システムの 被膜に影響が出たってこと…?
  1517. ひめな: ういうい…ヤバくない…?
  1518.  
  1519. FILENAME: text_103303-1_5hsw3.txt [Episode 3]
  1520. いろは: うい…
  1521. かごめ: いろはさん…!
  1522. かごめ: しっかりしてください!
  1523. いろは: 無理だよ… 私にはういがいないと…
  1524. いろは: だって、今の私は ういのおかげでいるんだもん…
  1525. いろは: ういがいなかったら 灯花ちゃんとねむちゃんと出会えなかった…
  1526. いろは: 私はただ自分の意見が言えない よくわからない女の子のまま 心の許せる友だちなんていないままだった…
  1527. いろは: そして何より、ういがいないと 神浜市に来ることだってなかった…
  1528. いろは: やちよさんとも、鶴乃ちゃんとも フェリシアちゃんとも、さなちゃんとも 出会ってない…
  1529. いろは: もちろんuserNameにも…
  1530. いろは: そもそも、魔法少女にだってならずに ただ、ぼんやりとした寂しい日々を 過ごすだけだった…
  1531. いろは: そう、すべてはういのおかげ…
  1532. いろは: 強くあれる私になれて 前に出られるようになったのも…全部…
  1533. かごめ: それでも、変わったいろはさんが 今のいろはさんじゃないですか!
  1534. いろは: でもね…
  1535. いろは: 私は私を強くしてくれる 大切な人を失っちゃった…
  1536. かごめ: いろはさん…
  1537. いろは: これが、やちよさんや鶴乃ちゃんや ももこさんの感じていたもの
  1538. いろは: 十七夜さんや紅晴さん それに藍家さんだって同じ
  1539. いろは: 一緒に戦ってきた人の多くが 大切な人を失ってでも この喪失感に耐えながら挫けずに生きてきたんだ
  1540. いろは: みんな、なんて強いんだろう…
  1541. いろは: 私はどんな傷も負うことなく ただ表面的に理解したつもりでいて 偽物の強さで調子に乗っていた…
  1542. いろは: だから… 私はういを死なせてしまった
  1543. いろは: こんな現実が訪れるぐらいだったら 前に出なければよかった
  1544. いろは: 昔のように教室の片隅にいるぐらいで ちょうどよかったんだ…
  1545. かごめ: やめて、いろはさん… 自分を全部否定しないで…!
  1546. かごめ: 否定すればするほど いろはさんだけじゃない…
  1547. かごめ: 私を含めた いろはさんを信じたみんなを
  1548. かごめ: 裏切ることになるんですよ…!?
  1549. いろは: そうだね…
  1550. いろは: 私はみんなの未来を救うために 争いそのものを否定して
  1551. いろは: 実際にみんなは、 争いをやめてここまで来た…
  1552. かごめ: はい…
  1553. かごめ: それに、せめて…
  1554. かごめ: せめて、ういちゃんが いろはさんに残したものは
  1555. かごめ: 否定してあげないでください…
  1556. かごめ: 私がまとめた手記にだって たくさん残ってます
  1557. かごめ: いろはさんが ういちゃんを想う愛情と一緒に
  1558. かごめ: ういちゃんがいろはさんを想う とても強い愛情が…!
  1559. いろは: 無事で戻って来てくれたなら それで私は構わないから…
  1560. いろは: それが 私が求めてた全部だから…
  1561. いろは: むしろ私を助けようとしてくれて 本当にありがとう
  1562. うい: わたしも助けてくれてありがとう
  1563. うい: 姉妹そろって一緒だね
  1564. いろは: あの時の再会から… みかづき荘で過ごした日々も…
  1565. いろは: ういが残してきた足跡を全部 私が消しちゃうんだ…
  1566. いろは: そうだね… ういが死んだとしても…
  1567. いろは: ういが残したものを否定すると 私がとどめを刺したことになる…
  1568. いろは: 私はういの優しさに救われた
  1569. いろは: やちよさんや鶴乃ちゃんの 優しさにも救われた
  1570. いろは: そして、今度は私が フェリシアちゃんやさなちゃんに 優しさを与えるようになった
  1571. いろは: 周りも同じ 紅晴さんにも優しさがあって 静香ちゃんにも優しさがあって 藍家さんにも優しさがある
  1572. いろは: もちろん、氷室さんやリヴィアさんも…
  1573. いろは: たくさんの優しさがあふれる中で たったひとつ間違っていたのが 人の優しさを台無しにする 誰かを傷つけようとすること…
  1574. いろは: …その傷の中でも重い 痛みすら感じない空虚な感覚…
  1575. いろは: この胸の寒さを理解することが
  1576. いろは: 優しさにあふれる未来のために 必要なことで
  1577. いろは: 本当にみんなに寄り添う上で、 必要なことだったんだ…
  1578. かごめ: いろはさん…
  1579. いろは: ごめんね、かごめちゃん… やっと目が覚めた…
  1580. いろは: 私は、ういにもらってばっかりだ
  1581. いろは: 本当に尊い想いっていうのは
  1582. いろは: 暗闇の底から 見つけることもあるんだね
  1583.  
  1584. FILENAME: text_103303-2_5hsw3.txt
  1585. いろは: ごめんね… 灯花ちゃん、ねむちゃん…
  1586. いろは: ふたりの計画には ういも必要だったんだよね…?
  1587. いろは: だとしたらもう、 計画は失敗になっちゃった…
  1588. いろは: 本当にごめんね…
  1589. いろは: 3人で一緒に…仲良くしててね…
  1590. ラビの声: 環さん!
  1591. いろは: ――っ!?
  1592. いろは: 早かったですね もう戻ってくるなんて…!
  1593. ラビ: 何度も連絡はしてたんだけど…
  1594. いろは: え、あ、ごめんなさい…
  1595. ラビ: それより、どうして ういちゃんが倒れてるの…
  1596. ラビ: あなたと一緒に 鏡を破壊してくれたんじゃ…
  1597. ひめな: これ、やっぱり 私チャンが思った通り…?
  1598. ラビ: ええ、命の気配を感じない…
  1599. 結菜: …鏡の魔女が自動浄化システムを 手に入れたと言って
  1600. 結菜: キュゥべえは電池が切れたように 倒れてしまった…
  1601. 結菜: だから、危虞してたのよぉ…
  1602. 結菜: 鏡を壊したあとで、 何かあったんじゃないかって…
  1603. いろは: …………
  1604. いろは: 突然…魔女の手が出てきて… ういを襲ったんです…
  1605. いろは: そしてソウルジェムを取られて ういは倒れました…
  1606. リヴィア: やっぱ…そうなんか…
  1607. いろは: 桜子ちゃんが消えたので 間違い…ありません…
  1608. いろは: 灯花ちゃんとねむちゃんの 計画も失敗ですし
  1609. いろは: かごめちゃんの願いだって…
  1610. リヴィア: はぁ…
  1611. リヴィア: おまけに自動浄化システムの 被膜まで操られとるからな…
  1612. 静香: userNameに続けて そんな…
  1613. 静香: うそで言ったりしないわよね…?
  1614. いろは: はい…
  1615. 静香: じゃあ、なんで泣いてないの…?
  1616. いろは: え…?
  1617. 静香: 悲しい時は泣いた方がいいわよ
  1618. 静香: 人の死で涙が流れるなら、 感情に従う方がいいに決まってる
  1619. ひめな: しずしず、いいこと言うじゃん
  1620. ひめな: 私チャンなんて悲しみの中に 怒りが混ざりまくってたから
  1621. ひめな: もう、ヒコ君のために 素直に泣けないんだよね
  1622. ひめな: だから、静香ちゃんの言う通り 泣ける時に泣くのがおけまる
  1623. 静香: 私も今まで無念のうちに死んだ 巫のためにはもう泣けないわ…
  1624. 結菜: 環さん
  1625. 結菜: ういちゃんとの思い出を 私に聞かせてくれないかしらぁ
  1626. 結菜: あなたは私の苦しみを受け入れて 二木市も救うと言ってくれた
  1627. 結菜: だから、次はあなたの苦しみを 私が受け入れるわぁ
  1628. いろは: …っ、紅晴さん
  1629. いろは: ふっ…ぅ… あぁ、ありが…とう…
  1630.  
  1631. FILENAME: text_103303-3_5hsw3.txt
  1632. いろは: ぐすっ…
  1633. リヴィア: ようけ泣いたな まぁ、ええこっちゃ
  1634. いろは: はい、すみません…
  1635. リヴィア: こっからは、肝心な現実と 向き合わなあかんで
  1636. いろは: はい…
  1637. いろは: ういがいなくなったことで、 回収を使った攻撃はできません
  1638. いろは: 鏡の魔女に勝つことが とても難しくなりました…
  1639. 結菜: それにキュゥべえから聞いた話を 踏まえると
  1640. 結菜: 鏡の魔女は 自動浄化システムばかりか
  1641. 結菜: ういちゃんの回収能力まで 手に入れた恐れがあるわねぇ…
  1642. 静香: 鬼に金棒なんて表現じゃ済まない
  1643. 静香: もはや、強さを測ろうだなんて 不可能かもしれないわね…
  1644. ひめな: ワンチャンもない感じ…?
  1645. ラビ: 私たちの駆逐と巨大な鏡の再建
  1646. ラビ: 何を優先するかわからない以上 魔女が動き出すまでが勝負
  1647. リヴィア: やけどなぁ…
  1648. リヴィア: いろはちゃんの言う通り、 荒技が使われへんくなった上に
  1649. リヴィア: こっちが攻撃をしかけるにも、 最奥部の行き方がわからへんから
  1650. リヴィア: 時間をかけて地道に 魔女の居場所を突き止めなあかん
  1651. ひめな: 下で眠ってる教官たちとか 他の魔法少女は…?
  1652. ひめな: そっちはワンチャン目を覚まして また力になってくれたり…
  1653. いろは: 延命が精一杯で とてもじゃないけど難しいです…
  1654. いろは: それに、時間をかけて 魔女の居場所を見つけられて
  1655. いろは: 私たちで倒せたとしても、 その頃には既に魔女だと思います
  1656. いろは: ういと私が回収した力を使って 急いで魔女を撃破しない限り
  1657. いろは: みんなは救えませんでした…
  1658. 結菜: 今だって魔女を倒したところで 自動浄化システムはなぃ…
  1659. 結菜: 魔女になる未来は 避けられないのねぇ…
  1660. いろは: …はい
  1661. 月出里の声: ふむっむ、ふんむふむんむ!
  1662. いろは: ――っ!?
  1663. かごめ: 月出里ちゃんとヨヅルさん それに、かりんちゃん?
  1664. 御園 かりん: かごめちゃんを探しに行ったのに なぜかふたりに会っちゃったの…
  1665. ヨヅル: こちらとしては運が良かったです
  1666. ヨヅル: キモチの石を所有せずに 強い使い魔との戦いが続いたので
  1667. 月出里: ふむーむふむふむんむむ
  1668. ヨヅル: はい、良いサポートでした
  1669. 御園 かりん: そう言われると照れちゃうの
  1670. 御園 かりん: あ、かごめちゃんに アルちゃん返しておくね
  1671. かごめ: ありがとう
  1672. ヨヅル: あと、先生に言われた通り
  1673. ヨヅル: 私と月出里は授けられた 一計を成功させてきましたよ
  1674. リヴィア: な、ほんまかいな!
  1675. 月出里: ふんっ!
  1676. ヨヅル: 「こちらは千秋理子と 八雲みかげのコピー体です」
  1677. ヨヅル: 「味方に引き込んできました」
  1678.  
  1679. FILENAME: text_103303-4_5hsw3.txt
  1680. リヴィア: 月出里、ヨヅル
  1681. 月出里: ふむ…
  1682. ヨヅル: なんでしょうか
  1683. リヴィア: コイツらが強いだけで、 あんたらにできる事はある
  1684. リヴィア: 一計授けたるから、 ちょっと、よそに行っとき
  1685. ヨヅル: 一計とは…?
  1686. リヴィア: 私がふたりの固有魔法を 教えたるから、駆使してき
  1687. 月出里: ふんむんむ、ふむーふむんむむ?
  1688. ヨヅル: そうですね 調整が固有魔法なのでは…?
  1689. リヴィア: 調整ができるっちゅーのは、 私らの魔力が特殊やからって話で
  1690. リヴィア: 私の絶対悪と同じように あんたらも持っとんのや
  1691. リヴィア: 「ヨヅルは自分の願いで起きたことと同じで “心を切り捨てる力”を持っとる」
  1692. リヴィア: 「ほんで月出里は人の考えを切り替えたように “感情を切り替える力”を持っとる」
  1693. リヴィア: 余計な敵対心は捨てさせた上で コピーのヤツを友好的にするには
  1694. リヴィア: かなり打って付けやろ?
  1695. ヨヅル: といったことを言われまして 連れてきた次第です
  1696. 月出里: ふむむふんむんふむむ、 ふむんむ!
  1697. ヨヅル: はい、精巧なので強いです
  1698. 千秋 理子?: なんでもお手伝いするので、 申しつけてくださいね!
  1699. みかげ?: ミィもみんなのためだったら 努力は惜しまないからね!
  1700. リヴィア: うん…従順なんはええな…
  1701. ヨヅル: なんですか… 皆さんそろって、この反応は…
  1702. 御園 かりん: さっきからずっと なんか浮かない顔なの…
  1703. リヴィア: もちろん戦力を増やすための 一計ではあったんやけど
  1704. リヴィア: 事態は思った以上に 悪化の一途をたどっとるんや…
  1705. かごめ: はい、ういちゃんの こともあったから…
  1706. ヨヅル: 詳しく聞かせてください
  1707. ヨヅル: 事態は把握しました…
  1708. 月出里: ふむふむむむ…
  1709. 御園 かりん: このままじゃ 滅びの未来が待ってるの…
  1710. 千秋 理子?: ――っ!?
  1711. 千秋 理子?: あれ、あなたは コピーじゃないんですか?
  1712. みかげ?: ミィもコピーだと思ってた!
  1713. ラビ: まさか、自然と紛れるなんて…
  1714. 御園 かりん: ち、違うの!本物なの!
  1715. みかげ?: あ!
  1716. みかげ?: コピーじゃないけど、 魔女の手鏡を持ってる?
  1717. 御園 かりん: やめるの! まさぐらないで欲しいの!
  1718. みかげ?: ほらっ!
  1719. ラビ: これは、なんですか?
  1720. 千秋 理子?: 私たち使い魔が魔女になる時に 親の魔女からもらう鏡です
  1721. 千秋 理子?: これを使えば、他の時間や時空と 繋がることができるんですよ?
  1722. ラビ: いつの間に そんな危険なものを…
  1723. ひめな: ヤバヤバのヤバじゃん…
  1724. 静香: どこで手に入れたの?
  1725. 御園 かりん: わ、わからないの…
  1726. 結菜: 盗んだのぉ?
  1727. 御園 かりん: そ、そんなこと! した覚えなんて、わたし…
  1728. 御園 かりん: わたし…? あ、そうかもしれないの…!
  1729. …………
  1730. リヴィア: あかん!逃げてまうで!
  1731. 御園 かりん: わたしだって、 やる時はやってやるの!!
  1732. 御園 かりん: はぁ…ひぃ…やったの…!
  1733. 御園 かりん: あの時に戦った使い魔は 魔女になりかけだったから
  1734. 御園 かりん: その時に盗んだのかもしれないの
  1735. 御園 かりん: わたしの固有魔法って 窃盗だから…
  1736. いろは: …………
  1737. かごめ: いろはさん…?
  1738. いろは: ねえ、コピーのふたりに 聞きたいんだけど
  1739. 千秋 理子?: なんですか?
  1740. みかげ?: なんでも聞いて!
  1741. いろは: それを使って 近い過去に戻ることってできる?
  1742. 千秋 理子?: はい、皆さんが持ってる力なら 1日ぐらい戻れますよ
  1743. いろは: そっか…
  1744. かごめ: 何か思いついたんですか?
  1745. いろは: これが、今の私たちにできる 唯一のことだと思う
  1746. 結菜: もったいぶらずに 言ってくれるかしらぁ…
  1747. いろは: 「過去と繋いで、生きてる状態の ういとuserNameを連れてくるの」
  1748. いろは: 「先で起きることはもう知ってるから それを回避した上で私たちはひとつになる そして、鏡の魔女を倒す」
  1749. ラビ: …また、あの時の姿になって
  1750. いろは: うん…
  1751. リヴィア: あっはははは!
  1752. リヴィア: 過去から引っ張り込むやなんて 大胆過ぎるわ、あーおかし
  1753. いろは: でも…!
  1754. リヴィア: いや、大賛成や
  1755. リヴィア: ヨヅルと月出里の頑張りも 生かしてくれるし感謝するわ
  1756. いろは: 他の皆さんはどうですか…?
  1757. 結菜: 私からのアイデアはないから 反対する理由はないわぁ
  1758. 静香: 一抹でも勝利の可能性があるなら 私はそれに賭けるつもりよ
  1759. ひめな: うん、ワンチャンあるだけで 今はとりまおけまるでしょ
  1760. ラビ: その見出した希望に従って 最小限でも未来をつかみ取ろう
  1761. いろは: では、これから 北養区にある山頂に向かいます
  1762. いろは: ―いろは― え…
  1763. うい: ―うい― お姉ちゃん… userNameが…
  1764. いろは: ―いろは― うそ…userName! userName…!!
  1765. うい: ―うい― …………しん、じゃった?
  1766. いろは: ういと、userNameが 生きていた一番近い過去で
  1767. いろは: 歯車が狂ってしまった場所
  1768. いろは: そこからふたりを 連れて来られるようにします
  1769. いろは: (灯花ちゃんとねむちゃんも 最後まで一緒に付き合って…)
  1770. いろは: 氷室さんが言っていた “最小限の未来”という言葉が 暗示していたような気がする
  1771. いろは: 倒れている魔法少女たちが魔女になるって みんなが覚悟していることを…
  1772.  
  1773. FILENAME: text_103303-5_5hsw3.txt
  1774. いろは: 大気を満たしていた魔力が風のように流れて 鏡屋敷へと向かうのを感じると
  1775. いろは: 本当に鏡の魔女は ういから回収の力と自動浄化システムを 奪ったのかもしれないと思ってしまう
  1776. いろは: それが事実なら これから魔女になっていく魔法少女たちは その穢れも相転移エネルギーも 全部鏡の魔女に回収されることになる
  1777. いろは: それは私たちの命が 人類を消そうとする魔女を強くするということで ただでさえ魔女になってしまうのに 未来の宇宙を救う道すら奪われたことになる
  1778. いろは: そんな考えが巡ると 痛いぐらい胸が締めつけられるのを感じる…
  1779. いろは: ああ… 今ひとり魔女になったのがわかる…
  1780. いろは: これから私たちが歩みを進めて移動する度に 愛した仲間たちがひとりひとり消えていくんだ…
  1781. いろは: 私だけじゃない… そばにいるみんなのすすり泣く声が耳に入る…
  1782. いろは: 希望のある未来を… 救われる未来を望んでいたのに… 命の灯火が消えるのを どうしても感じ取ってしまうから…
  1783.  
  1784. FILENAME: text_103303-6_5hsw3.txt
  1785. いろは: この近づいてくる反応って… 魔法少女…?
  1786. ラビ: わからないけど… サーシャの反応があったような…
  1787. ラビ: それに旭とうららも…
  1788. 結菜: 私もプロミストブラッドの メンバーの魔力を感じたわぁ…
  1789. ひめな: これ、ワンチャン 生きてた可能性あるくない!?
  1790. 静香: だけど、私ははっきりと 仲間が悪鬼になるのを感じたわ
  1791. 静香: いくら近づいてきてるからって 立ち止まるのは危険よ
  1792. ひめな: で…でも…!
  1793. 静香: 今の神浜市は 大きな魔女の結界の中
  1794. 静香: 都合の良いことを考えても 期待を裏切られる気がするわ
  1795. リヴィア: ま、ここは 静香ちゃんの言う通りやろな
  1796. ヨヅル: ですが先生… こんな反応は今まで1度も…
  1797. リヴィア: いや、混在する可能性が ひとつだけあるかもしれへん
  1798. リヴィア: あんま考えたくないけどな
  1799. 月出里: ふむ゙んむ!
  1800. ヨヅル: はい、地震ですね… 驚きました…
  1801. かごめ: 使い魔があふれてる上に 魔女も強くなってる状況なので
  1802. かごめ: 各地で災害や事故が 起きてるようですね…
  1803. かごめ: あっ…
  1804. 神浜市中央区での緊急車両事故 運転手は里見メディカルセンターの院長か
  1805. かごめ: …………
  1806. いろは: みかづき荘が…
  1807. 地震によって電柱が倒れた影響で漏電か 住宅が炎上し、近隣住宅へ延焼 火元となった住宅の住人は不在で所在を確認中
  1808. ひめな: 工匠区ではビルが崩れてるし 大東と結ぶ橋も落ちたって…
  1809. ひめな: しぐりんとはぐりんの 地元なのに…!
  1810. 結菜: 車輌基地も崩れてるようだから 影響はかなりの広範囲ねぇ…
  1811. いろは: …っ!
  1812. いろは: 気になるけど、気にしない…!
  1813. いろは: みんなの魔力反応も 今は気にせず進みましょう
  1814. いろは: かなりの速度で近づいてるので いずれ追いつかれそうです
  1815. いろは: あれ、ひとり… この魔力反応って…
  1816. かりんの声: きゃぁッ!
  1817. いろは: かりんちゃん!
  1818. アリナ: 他のことに気を取られすぎて 気づくのが遅すぎなんですケド
  1819. いろは: 何をする気ですか…!
  1820. アリナ: 別に、ただアリナは 彼女を返してもらうダケ
  1821. アリナ: あなたたちのエンディングが
  1822. アリナ: ハピネスかサッドネスか アリナたちは賭けをしてるカラ
  1823. アリナ: フールガールには、 ラストを見ていて欲しいワケ
  1824. いろは: 本当に… それだけですか…?
  1825. 御園 かりん: 環先輩、わたしは大丈夫なの! だから先に行って欲しいの!
  1826. いろは: でも…
  1827. 御園 かりん: アリナ先輩は何もしないの 答えがないから何もできないの
  1828. アリナ: そ、アンサーのないアリナは ただのオーディエンス
  1829. アリナ: むしろ、バトルする気がないなら さっさと行ってヨネ
  1830. 御園 かりん: それじゃあ、 この手鏡を預けておくの
  1831. いろは: …ごめんね、かりんちゃん
  1832. 御園 かりん: 謝る必要はないの あとはコピーのふたりに任せるの
  1833. 千秋 理子?: はい、お任せください!
  1834. みかげ?: ミィたちが、かりんちゃんの分も 役に立ってくるからね
  1835. いろは: 必ずハピネスで終わるように 私、頑張ってくるからね
  1836. 御園 かりん: …………
  1837. アリナ: …………
  1838. 御園 かりん: わたしも行きたかったのに…
  1839. アリナ: ソーリー
  1840. 御園 かりん: それに今は、 かなりサッドネス寄りなの…
  1841. 御園 かりん: …………
  1842. 御園 かりん: アリナ先輩はこれで満足なの…?
  1843. アリナ: ノー
  1844. アリナ: アリナ的には人間が求めている アートを提供したいケド
  1845. アリナ: 瀬奈みことのやり方は アートを作らないカラ
  1846. アリナ: 過去をナッシングにするのは ただの虚無でしかないんだヨネ
  1847. 御園 かりん: なのに抵抗しないの…?
  1848. アリナ: フールガールの言う通り 今のアリナにアンサーはないカラ
  1849. アリナ: 戦う理由がないワケ
  1850. アリナ: 自分のアンサーがない上に 問題提起をする相手もいないなら
  1851. アリナ: アーティストであるアリナは ただ見てるだけだヨネ
  1852. アリナ: ケド…
  1853. 御園 かりん: けど?
  1854. アリナ: アイツらをみてるとアンサーが 浮かびそうな気がするワケ…
  1855.  
  1856. FILENAME: text_103303-7_5hsw3.txt
  1857. アリナ: ペットの犬が死んだ時のメモリーは すごくクリアーに覚えてる
  1858. アリナ: キャンドルの火がラストに強くなるように 柔らかいブランケットの上で寝そべっていた犬が 少しだけ震えるように痙攣して動かなくなった
  1859. アリナ: 前までシスターのように触れあってきたペットが ソウルを失うと肉のブロックになる
  1860. アリナ: 目の前に居るのはラブリーなシスターだけど アリナには抜け殻のフェイクにしか見えなかった
  1861. アリナ: ライフとデッドの狭間に興味を持った アリナが8歳の頃だった
  1862. アリナ: あれからアリナはアートを作り続け フィロソフィーもやめずに続けていると 大人たちが人のアートにレーティングを付けて 勝手に酔いしれるようになった
  1863. アリナ: そして、その経験があったからこそ アリナは魔法少女になって初めて魔女を見た時に ゾックゾクするプレジャーを感じた
  1864. アリナ: 魔女のサイケデリックでエモーショナルで センセーショナルな姿が 勝手に酔いしれる大人たちみたいで 死んでも欲に振り回される 人間を写す鏡のように感じたから
  1865. アリナ: 人がウォーだけじゃなくて 自分の欲求に溺れて滅んでいくと知ってからは 魔女がどんどんラブリーになっていった
  1866. アリナ: 人は滅ぶ 嫌がって泣いてるのに 心の底では笑って死んでいく
  1867. アリナ: だからアリナが与えようと思ったケド みんながレジストする姿を見ると ゾクゾクしてたまらない自分がいた
  1868. アリナ: アッハハハッ!
  1869. 御園 かりん: ワァッ!?
  1870. 御園 かりん: 急に笑い出して気持ち悪いの!
  1871. アリナ: あなたがレジストする姿も とてもゾックゾクしたワケ
  1872. 御園 かりん: 抵抗するのが…?
  1873. アリナ: そう、こうやって環いろはたちを 眺めるのはアリナの欲
  1874. アリナ: アートが作れないのなら 最高のアートを見せてもらう
  1875. 御園 かりん: 環先輩がアートなの…?
  1876. アリナ: 死を目前にしてバーンナップする 生と欲への執着…
  1877. アリナ: アァ…あの痙攣と同じだヨネ…
  1878. アリナ: きっと滅びを求めていた人たちも これが見たかったワケ…
  1879. 御園 かりん: あ、さっき言ってた 魔法少女たちが来るの!
  1880. 御園 かりん: ――っ!?
  1881. アリナ: もっと見せて アリナにアナタたちの姿を
  1882. ラビ: ―ラビ― 反応が近づいてきたけど… やはり元の反応とは違っている…
  1883. 結菜: ―結菜― テレパシーを入れてこない時点で 私は無事だとは思ってないわぁ…
  1884. いろは: ―いろは― そうか…この反応… ドッペルを出した時に似てるんだ…
  1885. かごめ: ―かごめ― 魔女じゃないっていうことは 何か希望があるっていうことですか?
  1886. 静香: ―静香― いえ、巫の魂が こんなに穢れたものであるはずがない
  1887. いろは: ―いろは― そもそも、ドッペルがこんな長時間 出てるなんて有り得ないよ…
  1888. いろは: 気をつけてください 接触します…!
  1889. いろは: …っ、ヒドい
  1890. いろは: なに…これ…
  1891. いろは: ドッペルを出した状態で 意識が操られてる…?
  1892. 月出里: ふむん…
  1893. ヨヅル: 先生…これは…
  1894. リヴィア: 私に聞かれたって困るわ…
  1895. リヴィア: 穢れの筋みたいなもんが 見えとるから
  1896. リヴィア: 下手すると、穢れの回収速度を コントロールしながら
  1897. リヴィア: 操っとるんかもしれん…
  1898. ヨヅル: 悪夢の影響で穢れも溜まるので 永久に操れそうですね…
  1899. リヴィア: ほんで回収をやめたら魔女化な… 悪趣味が過ぎるやろ…
  1900. かごめ: 急ぎましょう まだたくさん数が来ます…!
  1901. かごめ: たぶん他のメンバーたちも 来るはずですよ…!
  1902. 結菜: それなら、環さんたちは 先に向かってちょうだぃ
  1903. 静香: ええ、悪鬼となる分家を 弔うことも本家としての役目
  1904. 静香: 今は…未来のために… 引導を渡す…!
  1905. 結菜: 慕ってくれた仲間が相手なら 私の手で葬ってあげるわぁ
  1906. ひめな: 私チャンも…
  1907. ひめな: みんなのことを引っ張ったって 言うより、振り回してきたからさ
  1908. ひめな: その分、マイメンからは 顔を背けたくないんだよね
  1909. ラビ: 私も…諦念という虚しさから 抜け出した仲間たちが
  1910. ラビ: 望まないことをして苦しむなら せめて、楽にしてあげたい
  1911. かごめ: でも…眠ってた人の数は 10人や20人じゃありません…
  1912. かごめ: たった4人でなんて…!
  1913. いろは: そんなこと みんな、わかってるよ…
  1914. かごめ: え…
  1915. 結菜: ここは任せて、 繋いできて…環さん…
  1916. 静香: 一族の未来は託したわ
  1917. ひめな: 羽根ちゃんたちをよろしく
  1918. ラビ: 未来の魔法少女に救いを…
  1919. いろは: はい…!
  1920. 結菜: ふぅ…
  1921. 静香: 続々と来たわね… 最後まで命を燃やし切るわよ
  1922.  
  1923. FILENAME: text_103303-8_5hsw3.txt
  1924. 結菜: なんのための14年だったのか…
  1925. 結菜: 樹里の怒りも、ようやく コントロールできるようになって
  1926. 結菜: さくやの望んだ学生らしい 私たちになれたかもしれないのに
  1927. 結菜: 苦しかったし…つらかった… だけど、楽しかったわぁ…
  1928.  
  1929. FILENAME: text_103303-9_5hsw3.txt
  1930. 静香: 時女の本家として じゃなくて…
  1931. 静香: 友だちとして言わせて…
  1932. 静香: ちゃる、すなお それに分家のみんなも…
  1933. 静香: また巫として生まれてきたら、 目いっぱい、みんなで遊びましょ
  1934. 静香: 一族の矜持なんて抜きにして もっとみんなと生きたかったわ…
  1935.  
  1936. FILENAME: text_103303-10_5hsw3.txt
  1937. ひめな: ほんと、ヒコ君とのことで ぼっちになった私チャンがさ
  1938. ひめな: こんなにいっぱい友だちに 恵まれるなんて思わなかった
  1939. ひめな: なーんか裏をかいたりとか、 ヤバいことばっかしてきたけど
  1940. ひめな: みんなさ、私チャンの人生に 関わってくれてありがとね
  1941.  
  1942. FILENAME: text_103303-11_5hsw3.txt
  1943. ラビ: 私たちは出会い方も 歩み方も痛みに満ちていた
  1944. ラビ: 手を取り合ってから イバラを歩くような日々だった
  1945. ラビ: ずっと痛みしかない関わりだった からこそ、抗わせて欲しい
  1946. ラビ: 今の私は命が尽きるまで、 あなたたちを諦めたくないから
  1947.  
  1948. FILENAME: text_103303-12_5hsw3.txt
  1949. 結菜: ぅ…あ…
  1950. 結菜: (ともに行く未来を望んだのに… ごめんなさい…)
  1951. 結菜: (ひかるも…アオも… あぁ…この無念をどうすれば…)
  1952. 静香: (これが… 最後まで穢れる…感覚…)
  1953. 静香: (やだな… 母様たちに顔向け…できない…)
  1954. 静香の声: すなお…ちゃる… 何か…残したかった…ね…
  1955. ひめな: だーめだ… 教官、蜂の巣に…すん、だもん…
  1956. ひめなの声: 手…つないだげる… 一緒にいこ…4人…で…
  1957. ひめな: ――っ!?
  1958. ひめな: (何…私チャンたちの魂を… つれてって…くれる…)
  1959. ひめな: (未来へ…?)
  1960. ラビの声: 無念のうちに…逝く… 苦しみ、しか…知らずに…
  1961. ラビ: だから…連れて行ってもらおう… 未来へ…魔法少女の…明日へ…
  1962. ラビ: 私たちの…命を使って…
  1963. ラビ: 七海やちよ…
  1964. リヴィア: …………
  1965. かごめ: …………
  1966. いろは: …………
  1967. いろは: ういの時もそうだった…
  1968. いろは: 力尽きるとキモチの石は 私の腕に戻って来る…
  1969. いろは: 紅晴さん…
  1970. いろは: 静香ちゃん…
  1971. いろは: 藍家さん…
  1972. いろは: 氷室さん…
  1973. いろは: …っ
  1974. リヴィア: 泣いてる場合やあれへん
  1975. いろは: わかってます
  1976. リヴィア: 乗り越えなあかんもんは まだ残っとるからな
  1977. やちよ: そう…悪夢を見てる間に 神浜市がそんな状況に…
  1978. 結菜: えぇ…
  1979. 結菜: みんなが生存して勝利するのは 100%不可能…
  1980. 静香: 環さんが未来を繋いでくれるのを 賭けるしかないわ
  1981. 鶴乃: だけど、わたしたちも ドッペルを出して操られてるし…
  1982. フェリシア: おう、どうすることもできねーぞ
  1983. ラビ: だからと言って諦めたら そこで終わり
  1984. フェリシア: お前が言うのかよ
  1985. ラビ: 抗う自分の本音に 気づかせてもらえたから
  1986. さな: でも、フェリシアさんの言う通り 私たちにできることは…
  1987. ひめな: ある!
  1988. さな: ぴゃっ!
  1989. ひめな: ネオマギウスで調べてた情報だと 七海やちよの固有魔法って
  1990. ひめな: 死ぬ人の力を受継ぐ力でしょ?
  1991. やちよ: みたいね
  1992. ひめな: だからさ私チャンたちはみんな あなたに集まったわけ
  1993. やちよ: それって、まさか…
  1994. ひめな: そ、ワンチャンさ 私チャンたちの命を使ってよ
  1995. 静香: 時女一族の本家と分家の力も ふんだんに預けていくわよ!
  1996. 静香: ほら、私たちが倒した 各グループのメンバーだって
  1997. 静香: みんな未来を信じて あなたに集まってるんだから!
  1998. ちはる: うんっ、時女一族一同! 命を預ける気満々だよ!
  1999. すなお: はい、私たちが頼れるのは、 あとは皆さんだけなんです!
  2000. ひかる: 環さんに助けられた恩は、 これでようやく返せるっすね!
  2001. 燦: 元マギウスの翼の幹部として 魔法少女を救うのは本望よ
  2002. ミユリ: ですです! これはみんなの望みなんですよ!
  2003. 旭: というわけで、 我らの命を食み…
  2004. 旭: 次へ繋いで欲しいであります
  2005. やちよ: 私が、みかづき荘のみんなに あなたたちの力を分けて…?
  2006. うらら: そう、環さんたちを 助けてあげて欲しいんよ!
  2007. 鶴乃: でも、ソウルジェムが 穢れていくのは止められないから
  2008. 鶴乃: きっと、死んじゃう
  2009. 鶴乃: いくらわたしが最強だとしても それは避けられないよ
  2010. フェリシア: 確かに無駄にしちまうかもな
  2011. 結菜: 死んでも構わない ただ環さんを助けてきて
  2012. 静香: ええ、それだけが 希望を託す私たちの目的よ
  2013. ラビ: どう、やってくれる?
  2014. やちよ: 私たちが紡いできた未来を 最低限残す…
  2015. やちよ: わかった…やってみる…! みんなはどう?
  2016. 鶴乃: うん、そうだね! 今は自分より、いろはちゃんだ!
  2017. フェリシア: おう! ひとり残れば勝利だからな!
  2018. さな: はいっ!
  2019. ラビ: それじゃあ、 あとのことはよろしくね
  2020. やちよ: ぐっ…ぅ…
  2021. やちよ: 鶴乃…フェリシア…さな…!
  2022. 鶴乃: はぁ…はぁ…動けるよ…!
  2023. フェリシア: オレだって、いけるぜ…!
  2024. さな: はい、私も… いつでも行けますよ…
  2025. やちよ: 良かった…
  2026. やちよ: みんな、侵食してくる穢れに やられてると思うけど…
  2027. やちよ: 魔力と心を整えて… もうひと踏ん張り戦うわよ…!
  2028. さな: 少し離れたところに いろはさんの魔力を感じます
  2029. 鶴乃: なーんかもう 整えてる時間もないねー
  2030. フェリシア: いいじゃん 残された時間もすくねーし
  2031. やちよ: じゃあ、さっそくみんなで いろはを未来に届けるわよ…!
  2032. みんな: おー!
  2033.  
  2034. FILENAME: text_103303-13_5hsw3.txt
  2035. いろは: 着いた…
  2036. いろは: コピーのふたりは ちゃんとついてきてる…?
  2037. 千秋 理子?: はい、大丈夫ですよ
  2038. みかげ?: ミィたちに手鏡を渡してくれたら 行きたい時間に繋げてあげる!
  2039. いろは: うん、ありがとう…
  2040. いろは: 「うい…紅晴さん…静香ちゃん… 藍家さん…氷室さん…」
  2041. いろは: 向こうにいる ういと小さなキュゥべえを
  2042. いろは: 連れて戻るからね
  2043. かごめ: 自動浄化システムから 出てきたのは
  2044. かごめ: 確かこの辺りでしたよね
  2045. いろは: そうだね
  2046. いろは: それじゃあ、ふたりとも この辺りで鏡を使って
  2047. 千秋 理子?: わかりました
  2048. みかげ?: おっけぃ!
  2049. 千秋 理子?: きゃっ!
  2050. みかげ?: んみゃ!
  2051. リヴィア: 悪いけど、 この手鏡は私がもらうで
  2052. いろは: リヴィア…さん…?
  2053. かごめ: どういうことですか…?
  2054. リヴィア: 鏡の魔女にとってこれは、 厄介なものやからなぁ
  2055. ヨヅル: はい、私たちで回収して 破壊しなくてはなりません
  2056. 月出里: ふんむんふむんむ
  2057. いろは: 意味がわかりません… 魔女の味方ということですか…?
  2058. かごめ: それなら、月出里ちゃんと ヨヅルさんは
  2059. かごめ: わざわざコピーを仲間にする 必要なんてない…
  2060. いろは: うん、おかしいよ…
  2061. ヨヅル: すべては厄介なグループの方々を 始末するための方便ですよ
  2062. 月出里: ふむふむ ふんむんふむんむ
  2063. いろは: うそですよね…
  2064. リヴィア: ま、しっかりみんな 魔女になってくれたみたいやし
  2065. リヴィア: あとは、いろはちゃんと かごめちゃんを魔女にするだけ
  2066. リヴィア: ここまできて絶望してくれたら エネルギー量も多いやろうな
  2067. リヴィア: 楽しみやわぁ
  2068. いろは: 納得できません…
  2069. リヴィア: これから死ぬヤツを 納得させる必要あるんかいな
  2070.  
  2071. FILENAME: text_103303-14_5hsw3.txt
  2072. いろは: ここまで来て… この3人を相手にふたりで…
  2073. かごめ: アルちゃん…まだ戦える…?
  2074. アルちゃん: <大丈夫だよ!>
  2075. 千秋 理子?: ふたりじゃありませんよ
  2076. 千秋 理子?: コピーとは言っても 私たちもしっかり戦います
  2077. みかげ?: ミィたちだって仲間だもん
  2078. いろは: あべこべだけど、 それでも戦力にはなる
  2079. いろは: …ここまで来て 魔女の味方だなんて信じられない
  2080. いろは: ちゃんと、話してもらいます!
  2081.  
  2082. FILENAME: text_103303-15_5hsw3.txt
  2083. ヨヅル: 本当に魔女は攻撃を仕掛けて 来るんでしょうか
  2084. リヴィア: 相手は最奥部から遠隔で ういちゃんを殺したんやろ?
  2085. リヴィア: せやったら、自分の危機が 迫ってる状況になったら
  2086. リヴィア: さすがに黙ってへんはずやろ
  2087. リヴィア: ていうか、ふたりとも 付き合わんで良かったんやで
  2088. 月出里: …………
  2089. ヨヅル: 月出里が先生は自分の命を 簡単に捨て過ぎだと言っています
  2090. 月出里: …………
  2091. ヨヅル: 自分ひとりの 命ではないのだからと
  2092. リヴィア: そんなん言われても困るわ
  2093. リヴィア: 固有魔法の手前、 最後まで味方はでけへんし
  2094. リヴィア: やから、ここで敵に回るんが どう考えても最善やろ?
  2095. ヨヅル: ええ だから、私たちもお供するんです
  2096. ヨヅル: 悪に秘められた善を行う先生を ひとりで逝かせたくない
  2097. 月出里: …うん
  2098. かごめ: はぁ…はぁ…
  2099. いろは: やっぱり戦い慣れてる調整屋は とてもじゃないけど…強い…
  2100. 千秋 理子?: うぅ…
  2101. みかげ?: むぎゅー…
  2102. いろは: あのふたりも瞬時の調整だけで 動けなくなってるし…
  2103. リヴィア: そろそろ手鏡はもらうで
  2104. いろは: ぐっ! だめです…取られません…!
  2105. いろは: リヴィアさん… 魔女の仲間なんて本当に…!
  2106. リヴィア: キュゥべえの仲間やった私に 何を言うてんねん
  2107. いろは: じゃあ、本気でいきますよ! キモチの力を使って!
  2108. リヴィア: ほんま、鳥肌が立つぐらい えらい魔力やわ
  2109. リヴィア: 来たな…
  2110. ヨヅル: 先生…!
  2111. 月出里: ふむんむん!
  2112. リヴィア: 3人がかりで いろはちゃんを狙うで!
  2113. いろは: ――っ!?
  2114. かごめの声: いろはさん!
  2115. リヴィア: 終わりや!
  2116. リヴィア: …あとは頼んだで
  2117. いろは: え…これ… ういの時と同じ…
  2118. いろは: でも…どうして… 魔女の仲間だったはずじゃ…
  2119. かごめ: まさか、これを見越して、 私たちを通すために…?
  2120. いろは: そんな… ひとこと言ってくれたら…!
  2121. リヴィア: 「言ったら私の固有魔法の意味ないやろ」
  2122. リヴィア: 「しかし、ほんまふたりには悪いな 付き合うてもろて」
  2123. ヨヅル: 「他の人たちにグループがあるように ピュエラケアというものに 愛着が多少はあったのかもしれません」
  2124. リヴィア: 「そう言ってもろたら何よりや…」
  2125. リヴィア: 「…アカンな」
  2126. ヨヅル: 「ええ、飲まれて溶けていきます…」
  2127. ヨヅル: 「月出里、後悔しないうちに 伝えておいた方がいいですよ…」
  2128. ヨヅル: 「こういう時は背中を押すのが優しさです…」
  2129. リヴィア: 「なんや…?」
  2130. 月出里: 「…リヴィアさん 今まで一緒にいてくれてありがとう…」
  2131. 月出里: 「人殺しの私に… 人を生かさせてくれて…ありがとう…」
  2132. リヴィア: 「あー、そんな声やったんやな…」
  2133. リヴィア: 「こちらこそありがとうな… ものごっつ、幸せに死ねるわ…」
  2134.  
  2135. FILENAME: text_103303-16_5hsw3.txt
  2136. いろは: ひとり…またひとりって消えてしまう…
  2137. いろは: 殺し合って憎しみあってきた人たちが 私を通して魔法少女の未来のためにって 消えていってしまう…
  2138. いろは: 二木市の魔法少女たちの未来のために より、日の本を守りやすい巫にするために 魔法少女が人を支えていることを 認めてもらうために…
  2139. いろは: 託されたみんなの想いと かごめちゃんが魔法少女のことを 広められるように…
  2140. いろは: 踏ん張らないと…今、ここで…!
  2141. いろは: もうすぐ…!
  2142. いろは: あと少し進んだ所に 自動浄化システムの入口が…!
  2143. かごめ: はい!
  2144. かごめ: いろはさん… 先回りされています…
  2145. いろは: うん…後ろからも… 他の魔法少女が迫ってきてる…
  2146. かごめ: …っ、どうしましょう
  2147. いろは: 私たちで相手をするから
  2148. いろは: コピーのふたりはその間に 準備できない!?
  2149. 千秋 理子?: こ、攻撃を受けてて それどころじゃないですから!
  2150. みかげ?: ミィも狙われてる!
  2151. みかげ?: こっちの目的が バレちゃってるみたいだよ
  2152. かごめ: ふたりを守りながら この数をみんな相手して…?
  2153. いろは: …………
  2154. いろは: 私とかごめちゃんのふたりで ドッペルをまとうみんなを相手しても…
  2155. いろは: 飲み込まれる未来しか見えない…
  2156. ???の声: まだ、諦めちゃだめよ
  2157. いろは: ――っ!?
  2158. いろは: この声…
  2159. やちよ: 魔法少女たちの相手は 私たちがするわ
  2160. いろは: やちよ…さん…?
  2161. いろは: どうして…? もう魔女になったんじゃ…!?
  2162. やちよ: 死にゆく魔法少女たちが 私に希望を託してくれたのよ…
  2163. やちよ: そして、私はその希望を みかづき荘のみんなに分けた
  2164. いろは: それなら…
  2165. 鶴乃: わたしたちが戦ってる間に 希望を繋いでよ、いろはちゃん
  2166. フェリシア: オレが傭兵をやってた時だって 諦めないでいてくれただろ?
  2167. さな: はい、見えない私のことだって 見つけて希望を与えてくれた
  2168. 鶴乃: 私もウワサに取り憑かれた時は 助けてもらったし
  2169. やちよ: 私の冷えきった心に もう一度温もりを与えてくれた
  2170. やちよ: だから、今度は私たちが いろはの熱を消させはしない
  2171. いろは: でも、このままだと みんな魔女になりますよ…!
  2172. 鶴乃: ―鶴乃― そんなの百も承知だけどやるんだよ
  2173. 鶴乃: ―鶴乃― 魔女になるのが避けられないのなら 最後の最後まで最強の輝きを見せるつもりでね!
  2174. フェリシア: ―フェリシア― オレたちはいっちばん近くで いろはのことを見てきたんだからな!
  2175. フェリシア: ―フェリシア― 優しい未来のために最後まで手を繋いで 戦うのは当然なんだぞ!
  2176. さな: ―さな― それが絆を紡ぎ続けてきたみかづき荘だから…!
  2177. さな: ―さな― 最果てにある夢をつかみ取るまで 私たちは支え合うんです
  2178. やちよ: ―やちよ― だから最後はいろはじゃなくて 私たちに頑固にならせて欲しいわ
  2179. やちよ: ―やちよ― いろは、ごめんなさい 私たちは死ぬ
  2180. やちよ: ―やちよ― だから、あなたが私たちを… 魔法少女を未来へ連れて行って…
  2181. いろは: ―いろは― …っ…わかり…ました…!
  2182. いろは: 行こう…かごめちゃん…!
  2183. かごめ: はい…!
  2184.  
  2185. FILENAME: text_103303-17_5hsw3.txt
  2186. やちよ: 穢れが進めば心もすさむ… だけど、最後まで折れないで…!
  2187. 鶴乃: 大丈夫だよ、やちよ! わたしは笑顔が得意だからね!
  2188. フェリシア: つーか、死ぬ気満々なのに、 ここで折れるわけねーぞ!
  2189. さな: はい、もう私たちは負けたって 明るくいられるんです!
  2190. やちよ: 未来を託したいろはを 信じられるからね
  2191. さな: はい…!
  2192.  
  2193. FILENAME: text_103303-18_5hsw3.txt
  2194. 千秋 理子?: 鏡の完成でーす!
  2195. みかげ?: 早く魔力を込めて、 繋ぐ先をイメージして!
  2196. いろは: ありがとう、ふたりとも! 行こう、かごめちゃん!
  2197. かごめ: はい、私も準備はできてます!
  2198. アルちゃん: <だけど、みかづき荘の人は…>
  2199. いろは: …うん、今も戦ってくれてる けど長くは持たないと思う
  2200. いろは: だから、託してくれた想いに、 意味を持たせるためにも…!
  2201. いろは: 過去から、ういと userNameを連れてくる!
  2202. いろは: ――っ!?
  2203. いろは: 灯花ちゃんとねむちゃんの ソウルジェムから魔力の反応…
  2204. かごめ: 自ら反応してるんですか?
  2205. いろは: うん、何か 訴えかけようとしてる…
  2206. いろは: キャッ!
  2207. いろは: 灯花…ちゃん… ねむちゃん…
  2208. 灯花: ずっと話しかけようとしてるのに 全然うまくいかないから
  2209. 灯花: どうしようかと思ったよー
  2210. ねむ: キモチの石を介して繋がる方法が なければ不可能だっただろうね
  2211. いろは: ふたりとも、無事なの…?
  2212. いろは: もしかして作戦は成功…?
  2213. 灯花: ううん、お姉さまの言う通り ういを失った時点で失敗だよ
  2214. いろは: …そっか
  2215. ねむ: 僕達が必死になってお姉さんに 声を掛けようとしていたのは
  2216. ねむ: ある事実を伝えるためなんだ
  2217. いろは: 事実…?
  2218. ねむ: そう…
  2219. ねむ: 恐らく、過去に繋がって ういたちを連れて戻って来たら
  2220. ねむ: この世界は崩壊するという 事実だよ
  2221. いろは: え…ウソでしょ…? どうして…!?
  2222. 灯花: 過去から今にかけてういは 存在してないことになるからね
  2223. 灯花: 存在の空白っていう謎の状況が できあがっちゃうんだよ
  2224. 灯花: それに、 ういがいない期間が生まれると
  2225. 灯花: こうしてお姉さまと話してる 今という状況は生まれない
  2226. 灯花: 違った未来になっちゃう…
  2227. 灯花: それは、ういを連れてくる行為も なかったことになるんだよ
  2228. 灯花: つまり、過去のういは、 ただ謎のまま消滅しちゃうし
  2229. 灯花: ういが消滅すれば、 魔法少女たちは救われない…
  2230. いろは: じゃ、じゃあ この状況を過去の私に伝えれば…
  2231. いろは: そうすれば、ういが死ぬことは 回避できるはずだよね!?
  2232. ねむ: 確かに有り得る話ではあるけど、 灯花が言った理屈に絡め取られる
  2233. ねむ: お姉さんが未来を知って ういが生き残る未来を作れば
  2234. ねむ: お姉さんがこうして過去に 情報を伝えるという行為が
  2235. ねむ: 生まれない未来になるんだ…
  2236. ねむ: つまり、誰も伝えていないのに 誰かに情報を聞いた
  2237. ねむ: そんな矛盾が生まれる…
  2238. いろは: それはつまり…
  2239. ねむ: 僕達はもう「詰んでる」んだ
  2240. いろは: …っ
  2241. 灯花: 平行世界の概念があれば 可能性はゼロじゃないけど…
  2242. 灯花: 救われるのは行動によって 分岐した世界のわたくしたちで
  2243. 灯花: 今のわたくしたちが 救われることはないんだよ
  2244. いろは: 難しいことはわからないけど 可能性はある…?
  2245. 灯花: 平行世界の概念がない宇宙なら お姉さまが滅ぼすかもしれないよ
  2246. いろは: それでも…可能性があるなら…
  2247. ねむ: やってみる?
  2248. いろは: うん…私たちが救われる 別の世界が生まれることに賭ける
  2249.  
  2250. FILENAME: text_103303-19_5hsw3.txt
  2251. かごめ: いろはさん! 大丈夫ですか!?
  2252. いろは: うん…大丈夫だよ…
  2253. いろは: 今、灯花ちゃんとねむちゃんの 声が聞こえてたの…
  2254. かごめ: 何を言ってたんですか…?
  2255. いろは: ういとuserNameを 過去から連れてきたら
  2256. いろは: この世界は滅ぶって
  2257. かごめ: え…
  2258. いろは: 詳しい話は省いちゃうけど、 だからやり方を変える
  2259. かごめ: 過去への干渉の仕方を… っていうことですか?
  2260. いろは: うん…
  2261. いろは: 「過去の私たちに、これまでの経過を伝えて やり直してもらうの」
  2262. いろは: せめて、userNameの死を 回避できれば未来も変わるから
  2263. アルちゃん: <それなら私と かごめちゃんに任せてよ!>
  2264. かごめ: 何かできる…の?
  2265. アルちゃん: <記録を続けて広めるのが かごめちゃんでしょ?>
  2266. アルちゃん: <魔法少女になってから 今までの経過は>
  2267. アルちゃん: <ちゃんとみんなの分を 綺麗に保存してあるよ>
  2268. アルちゃん: <分身のみんな集合!>
  2269. いろは: い、いっぱいアルちゃんが 戻ってきた…!
  2270. かごめ: こんなにたくさん 散らばってたの!?
  2271. アルちゃん: <情報を集めるためにね>
  2272. アルちゃん: <はい、かごめちゃん いろはさん>
  2273. アルちゃん: <この葉っぱを届けてあげて>
  2274. アルちゃん: <今に至るまでの出来事が 視点毎に記録されてるから>
  2275. アルちゃん: <過去に届けばみんな、 自分に何があったかわかるよ>
  2276. かごめ: ありがとう、アルちゃん!
  2277. いろはの声: じゃあ急いでこの葉っぱを!
  2278. かごめの声: はい、届けましょう!
  2279. いろはの声: ぐっ!
  2280. かごめの声: あ…く…
  2281. 千秋 理子?: どうして私たち 魔法少女に協力してたんでした?
  2282. みかげ?: んーなんでだっけ?
  2283. みかげ?: ミィたちは主を裏切らないのに 変な感じだねっ
  2284.  
  2285. FILENAME: text_103303-20_5hsw3.txt
  2286. かごめ: どう…して…?
  2287. いろは: ヨヅルさんたちが死んで… 魔法の効果が…
  2288. かごめ: ここまで…きたのに…
  2289.  
  2290. FILENAME: text_103303-21_5hsw3.txt
  2291. 千秋 理子?: こんな危ないものは 壊さないといけませんね!
  2292. みかげ?: あくよーされたら困るもんね
  2293. 理子?&みかげ?: せーのっ!
  2294. いろは: あぁ…やちよさんも鶴乃ちゃんも… 魔女になっていく…
  2295. いろは: 穢れを回収されず ドッペルを出すことなく 託された希望を使い果たして…
  2296. いろは: フェリシアちゃんもさなちゃんも…
  2297. いろは: そして、私とかごめちゃんも…
  2298. いろは: あぁ…悔しいなぁ…
  2299. いろは: みんながここまで命をかけてくれたのに… 私に未来を託してくれたのに… 本当に私はなにひとつ残せていない…
  2300. いろは: ―いろは― かごめちゃん…
  2301. かごめ: ―かごめ― …………
  2302. いろは: ―いろは― アルちゃん…
  2303. アルちゃん: ―アルちゃん― …………
  2304. いろは: ―いろは― もう、祈ることしかできない…
  2305. いろは: ―いろは― お願い…どうか未来を幸せに… 誰か…お願いです…
  2306. いろは: ―いろは― この…絶望から…希望、を…
  2307. いろは: ―いろは― …………
  2308. アリナ: アハッ サイッコーのバーンナップ…
  2309. アリナ: 今際の際に燃える灯火
  2310. アリナ: ハァ~…
  2311. アリナ: 最後まで生きようとする ブリリアントな命…
  2312. 御園 かりん: …っ、もう、結果はわかったの
  2313. アリナ: サッドネスで終わるケド
  2314. アリナ: レジストするほど、人の命は サイッコーに輝くワケ
  2315. アリナ: 瀬奈みことにはベストなアートを 見せてもらったヨネ
  2316. 御園 かりん: どこへ行くの…?
  2317. アリナ: ただ静かにデッドを待つなら レジストしてくるワケ
  2318. 御園 かりん: じゃあ、わたしも アリナ先輩と一緒に戦うの
  2319. 御園 かりん: 一緒に輝いて散るの
  2320. アリナ: オッケー、フールガール
  2321. アリナ: いや、今のアリナたちは ブリリアントガールだヨネ
  2322. アリナ: ラストバトルスタート
  2323.  
  2324. FILENAME: text_103303-22_5hsw3.txt
  2325. ラビ: この魔力の反応… ここに居ていい使い魔じゃない…
  2326. ラビ: 環さん…
  2327. いろは: うん…使い魔を見ればわかるよ…
  2328. いろは: この事態を引き起こしてるのは 果てなしのミラーズ…
  2329. かごめ: 確か、魔法少女を滅ぼすことを 誓いますって書いてあった…
  2330. うい: で、でも、それだけで 急に魔女が動きだすなんて…
  2331. キュゥべえ: 間違いないのは魔女との約束を 反故にしたという事実だ
  2332. キュゥべえ: 鏡の魔女は他の時空と繋がるほど 強大な魔女に成長して
  2333. キュゥべえ: 動けば町ひとつが災害で失われる
  2334. キュゥべえ: その呪いをまく機会を与えたのは キミかもしれないね
  2335. いろは: うい、userName もう一度3人でひとつになるよ
  2336. いろは: キモチの石が持つ魔力を使って 鏡の魔女を倒そう
  2337. 午前3時…
  2338. …………
  2339. 9時間前…午後6時…
  2340. いろは: ―いろは― それじゃあ、いくよ!
  2341. うい: ―うい― うん!
  2342. うい: きゃっ! な、なんだろうこれ…
  2343. いろは: 葉っぱ?
  2344. いろは: かごめちゃんの魔力を 感じるような…
  2345. いろは: なに、これ…
  2346. うい: わたしたち、これから先のこと 経験してきたの…かな…
  2347. いろは: 痛みも悲しみもぜんぶ 知らないのに…思い出す…
  2348. いろは: ―いろは― え…
  2349. うい: ―うい― お姉ちゃん… userNameが…
  2350. いろは: ―いろは― うそ…userName! userName…!!
  2351. うい: ―うい― …………しん、じゃった?
  2352. ――――!!
  2353. うい: ―うい― また、この声…
  2354. いろは: ―いろは― うい!後ろ!
  2355. うい: ―うい― えっ…?
  2356. 結菜: ここは任せて、 繋いできて…環さん…
  2357. 静香: 一族の未来は託したわ
  2358. ひめな: 羽根ちゃんたちをよろしく
  2359. ラビ: 未来の魔法少女に救いを…
  2360. いろは: はい…!
  2361. リヴィア: 終わりや!
  2362. リヴィア: …あとは頼んだで
  2363. いろは: え…これ… ういの時と同じ…
  2364. いろは: でも…どうして… 魔女の仲間だったはずじゃ…
  2365. かごめ: まさか、これを見越して、 私たちを通すために…?
  2366. やちよ: ―やちよ― いろは、ごめんなさい 私たちは死ぬ
  2367. やちよ: ―やちよ― だから、あなたが私たちを… 魔法少女を未来へ連れて行って…
  2368. いろは: ―いろは― …っ…わかり…ました…!
  2369. いろは: あぁ…悔しいなぁ…
  2370. いろは: みんながここまで命をかけてくれたのに… 私に未来を託してくれたのに… 本当に私はなにひとつ残せていない…
  2371. いろは: ―いろは― かごめちゃん…
  2372. かごめ: ―かごめ― …………
  2373. いろは: ―いろは― アルちゃん…
  2374. アルちゃん: ―アルちゃん― …………
  2375. いろは: ―いろは― もう、祈ることしかできない…
  2376. いろは: ―いろは― お願い…どうか未来を幸せに… 誰か…お願いです…
  2377. いろは: ―いろは― この…絶望から…希望、を…
  2378. いろは: ―いろは― …………
  2379. いろは: ―いろは― (これから、起きることのすべて… ここにいる私は2回目…?)
  2380. いろは: ―いろは― (わからない… でも間違いなく言えるのは…)
  2381. いろは: ―いろは― うい!
  2382. いろは: ―いろは― userNameを狙ってる コピーの私がいる!
  2383. うい: ―うい― うん、わたしも全部見たよ! わたしが死んじゃう様子も全部!
  2384.  
  2385. FILENAME: text_103303-23_5hsw3.txt
  2386. うい: 理由はわからない
  2387. うい: だけど、経験してきたみたいに 記憶が流れ込んでくる
  2388. アルちゃん: <これはかごめちゃんの力だから 本物に違いないよ!>
  2389. いろは: ということは、本当に未来の私が 送ってくれた出来事の記憶…?
  2390. いろは: でも、灯花ちゃんの理屈だと それって無理なんじゃ…
  2391. リヴィア: 難しい話はいったん置いとき
  2392. いろは: そうですね 今、優先すべきことは
  2393. 静香: 総力をあげてuserNameと ういちゃんを守ることよ!
  2394. 結菜: 死んだ私たちが繋いだ未来を 再び崩させはしない…!
  2395. ひめな: じゃないと、私チャンたち 死に損だもんね
  2396. ラビ: だから成功させないと
  2397. ラビ: 環さんたちに鏡を打ち砕く 力になってもらう
  2398.  
  2399. FILENAME: text_103303-24_5hsw3.txt
  2400. いろは: ―いろは― それじゃあ、いくよ!
  2401. うい: ―うい― うん!
  2402. いろは&うい: ―いろは&うい― 鏡の魔女を打ち破って 次こそ魔法少女が救われる未来を築くために!!
  2403. userName: ―userName― モッキュー!!
  2404. いろは: ―いろは― やった、できた!
  2405. いろは: ―いろは― 成功したねうい、userName ちゃんと私の声は聞こえてる?
  2406. うい: ―うい― お姉ちゃんが着てるのがわたしだから ちゃんと聞こえてるよっ!
  2407. userName: ―userName― モッキュ、モッキュキュイ!
  2408. うい: ―うい― userName、 お姉ちゃんと繋いでくれてありがとね!
  2409. userName: ―userName― モキュイ!
  2410. いろは: ―いろは― ふふっ、それじゃあもう一度切り開こう 私たち魔法少女の未来を!
  2411. [Part 1 end]
  2412.  
  2413. FILENAME: text_103304-1_eP5wU.txt [Episode 4]
  2414. いろは: みんなコピーの相手をしてくれて ありがとう
  2415. いろは: 無事、ひとつになれたよ
  2416. ラビ: 本当、あの時と同じ姿…
  2417. ラビ: ういちゃんはどういう状態…? なんだか幽霊みたいだけど…
  2418. うい: お姉ちゃんとひとつになって 姿だけ見えてるのかな…?
  2419. 結菜: userNameは…?
  2420. うい: userNameは、わたしと お姉ちゃんを繋いでくれてるよね
  2421. 結菜: なんだか環さんが ふたりを吸収したみたいねぇ
  2422. ひめな: とりま、これで最初の壁は 突破したって感じだよね
  2423. 静香: 今度こそ鏡の魔女を倒して 悪夢からみんなを助けるわよ!
  2424. 結菜: ええ
  2425. 結菜: 魔女の居場所は巨大な鏡ではなく 鏡屋敷の中だとわかってる以上
  2426. 結菜: 調べる必要もないから 一気に片づけてしまいましょぅ
  2427. リヴィア: いや、いろはちゃんが変化して、 向こうも動きを変えたみたいやな
  2428. ひめな: こっから先の未来は さっそくわからないってこと?
  2429. リヴィア: ぶっちゃけ、そういうことや
  2430. ヨヅル: ぞろぞろと使い魔やコピーが こちらに集結しつつありますね
  2431. 月出里: 巨大な鏡にいたコピーも 集まってきてるのかな?
  2432. ヨヅル: おおよそ、 その可能性は高いかと…
  2433. リヴィア: 今回はいろはちゃんが キモチの石を持っとる手前
  2434. リヴィア: 一点集中で攻撃されたら、 さすがにもたへんかもしれんな…
  2435. 月出里: リヴィアさんが魔女につけば 勝てるかもしれないけど…
  2436. リヴィア: また死んでたまるかいな 最後の手段やあれは…
  2437. うい: お姉ちゃん
  2438. うい: 今ならコピーをまとめて倒して 鏡屋敷にだって行けるよ
  2439. いろは: うん、わかってる
  2440. いろは: だけど魔力も底なしじゃないから 魔女と対峙するまでは…
  2441. いろは: あれ…この反応…
  2442. うい: お姉ちゃんが倒れる前に感じた 灯花ちゃんとねむちゃんの…
  2443. いろは: もしかして…
  2444. うい: うん、私たちがひとつになって 作戦が成功したのかな…
  2445. 万年桜のウワサ: |良かったね、灯花、ねむ|
  2446. 万年桜のウワサ: |作戦は第2段階まで成功|
  2447. いろは&うい: 『キャッ!』 「ひゃっ!」
  2448. ねむ: ようやく成功したね灯花
  2449. 灯花: んもー、お姉さまおそーい! 待ちくたびれちゃったよー!
  2450. いろは: やっぱり、 灯花ちゃんとねむちゃんだ!
  2451.  
  2452. FILENAME: text_103304-2_eP5wU.txt
  2453. 灯花: いったたた!
  2454. ねむ: 苦しいよお姉さん…!
  2455. 灯花: そんな強く抱きしめられたら いたいよもう!
  2456. いろは: ふふっ
  2457. いろは: 抱きしめられない ういの分も一緒にしたの
  2458. うい: でも、何で作戦が成功したの?
  2459. ねむ: それは、コピーの第一陣を 倒してから説明するよ
  2460. 灯花: うん、そうだね
  2461.  
  2462. FILENAME: text_103304-3_eP5wU.txt
  2463. ねむ: 太刀打ちできないと思ったのか 波のように引いていったね…
  2464. 灯花: んー、怖がってるようには、 見えなかったけどにゃー…
  2465. うい: ねぇ、 灯花ちゃん、ねむちゃん
  2466. うい: ふたりがしようとしてたこと 説明してもらってもいい?
  2467. うい: わたしも 気づけたとは思うんだけど
  2468. うい: 自信がないから、 ちゃんと内容を知りたいの
  2469. かごめ: あの…私も…
  2470. かごめ: 自爆する瞬間を 見せられたのはトラウマで…
  2471. 灯花: 悪気はなかったんだけどねー
  2472. ねむ: 僕は反対を表明したよ…
  2473. 灯花: ひとりだけ逃げるだなんて ねむはズルいにゃー…
  2474. 灯花: で、ういは何がわかったの?
  2475. うい: 灯花ちゃんと、ねむちゃんは、 宇宙の意思に気づいてたって…
  2476. 灯花: くふっ
  2477. 灯花: ピンポーン はなまるだいせーかいだよ!
  2478. 灯花: 「わたくしがSNSとかを駆使して 魔法少女のことを広めようとしたけど ぜーんぜん上手くいかなかったでしょー?」
  2479. 灯花: 「あれからわたくしとねむはね 各地の魔法少女の動きと一緒に 犯罪や事故の件数と 警察の動きを調べてたんだよ」
  2480. 灯花: 「それから色んな歴史を掘り下げていって “宇宙の意思”っていうものを なんとなーく感じるようになったんだよね」
  2481. 灯花: 「もちろん、キュゥべえが言ってる宇宙の死や 過去の魔法少女の歴史を証明できないように 宇宙の意思なんてものは証明できない」
  2482. 灯花: 「だけど、魔法少女の存在を 広めるつもり満々のわたくしたちは そのリスクを避ける必要があると思って 安全な状態になるまで 退場することにしたんだよー」
  2483. ねむ: 「魔法少女を周知させる行動によって 宇宙に絡め取られるのは極力避けたかったし 次に行動をする時に お姉さんたちが法外な力を得ていると 僕達も十分な抵抗ができると思ったからね」
  2484. ねむ: 「ただ、魔法少女として退場しようとしても 宇宙は僕達を狙ってくる恐れがある」
  2485. ねむ: 「だから僕は、最後の力でうわさを作って 僕達自身がウワサとして眠り続けた上で ある条件で実体化できるように仕向けたんだ」
  2486. ねむ: 「その条件は、お姉さんがキモチを手に入れて ういが自動浄化システムを奪還すること」
  2487. 灯花: 「それがわたくしたちにとって 安全とも言える状態でもあったからねー」
  2488. ねむ: 「ういが僕達と同じ気づきに至って 自分からコアになってくれたおかげで お姉さんとひとつになって条件が満たされた」
  2489. ねむ: 「だから僕は今、胸を撫で下ろしているよ」
  2490. うい: え、それじゃあふたりとも 今は魔法少女じゃないの…?
  2491. ねむ: 「僕達は変換と具現でウワサを作り出す “ウワサの女王”だからね」
  2492. ねむ: 「万年桜のウワサが ねむから魔力を供給してもらってたみたいに 今はわたくしたちが、お姉さまとういから 魔力を供給してもらってるんだよ?」
  2493. いろは: ェエエッ!?
  2494. いろは: じゃあ、かごめちゃんの 風の伝道師のウワサと同じで…
  2495. 灯花: お姉さまとういに 寄生させてもらってまーす!
  2496. うい: ねむちゃんと繋がってる 桜子ちゃんもいるし…
  2497. うい: わたしたちの魔力…もつの…?
  2498. ねむ: キモチの魔力の時点で膨大だけど 回収と変換が可能だからね
  2499. 灯花: もはや永久機関だよっ! くふふっ
  2500. うい: そ、そうなんだ…
  2501. かごめ: でも、自爆した時だって 説明してくれたらよかったのに
  2502. ラビ: はい…
  2503. ラビ: もう少し説明があれば、 私たちの動きも変わったはず…
  2504. 灯花: だって仕方ないでしょー?
  2505. 灯花: 魔法少女の事件や事故は 世間で認識されてない上に
  2506. 灯花: 関連する出来事を公にしても、 華麗にスルーされちゃう
  2507. 灯花: その上、過去の歴史を紐解けば 叔父様と同じ結論に至っても
  2508. 灯花: 仕方ないよねー
  2509. ねむ: ともなれば、僕達は同じように 宇宙の意思を信じる者であっても
  2510. ねむ: その意思に従って諦めた者と 命を賭して抗う者という差がある
  2511. ねむ: だから僕達は何も言わず 宇宙の意思に抵抗することを示し
  2512. ねむ: 僕達の抵抗が勝つか 君達の諦念が勝つかを試したんだ
  2513. 灯花: それに、なるべく宇宙に思惑が バレないようにしたかったからね
  2514. 灯花: くふふっ
  2515. ねむ: うん
  2516. ねむ: 魔法少女じゃないからできる 逆転技を封じられると
  2517. ねむ: 僕達も打つ手がなくなるからね
  2518.  
  2519. FILENAME: text_103304-4_eP5wU.txt
  2520. リヴィア: つまり今の状態を整理すると
  2521. リヴィア: 「スーパーいろはちゃんを頂点に クイーン灯花ちゃんと クイーンねむちゃんがおって さらに下には 色んなウワサがおるってことか…」
  2522. 灯花: そーいうことだねー
  2523. 結菜: 使い魔とコピーが退いたのは、 その力に恐れをなしたからぁ…?
  2524. ひめな: それはどうなんだろ
  2525. ひめな: とかりんが言ってたけど、 別に怖がってなかったような…
  2526. 静香: そうなると、別の目的のために 移動したってことにならない?
  2527. ひめな: ワンチャン有り得るかも
  2528. アルちゃん: <かごめちゃん、大変だよ!>
  2529. かごめ: ――っ!?
  2530. かごめ: どうしたの、アルちゃん!
  2531. アルちゃん: <散らばってた個体から 連絡が入ってきたんだけど>
  2532. アルちゃん: <ケアトレーラーの近くで寝てる 魔法少女たちに向かって>
  2533. アルちゃん: <コピーと使い魔が 移動してるみたいだよ…!>
  2534. 静香: ワンチャンあった! でも、なんで…?
  2535. かごめ: はい…思い出した記憶の中でも みんな間に合わず魔女になった…
  2536. かごめ: 手を出す必要なんてないのに…
  2537. ねむ: いや、鏡の魔女だから 僕達を何度もコピーして
  2538. ねむ: 思考パターンは割れてるはず
  2539. 灯花: 先回りされたかもしれないにゃー
  2540. いろは: 何をするつもりだったの?
  2541. 灯花: そんなことを説明してる 余裕はにゃーい!
  2542. 灯花: 「ここから勝ちに行くには 眠ってるみんなの力も必要なんだから」
  2543. 灯花: 「ノンビリしてる場合じゃないの!」
  2544. 灯花: 「こうしてる間にも使い魔やコピーは ウジャウジャせまってるんだから」
  2545. 灯花: みんなで早く移動するよ!
  2546. 静香: ちょっと!
  2547. 静香: 私はあなたたちみたいに、 空なんて飛べないわ!
  2548. いろは: それなら、翼を大きくするので みんなでつかまってください!
  2549. いろは: うい、一緒にやるよ
  2550. うい: うん、任せて!
  2551. いろは: 『準備ができました!』
  2552. いろは: 『直線距離で移動できるので こちらの方が早いはずです!』
  2553. 静香: それで結局、 何をするつもりなの…!?
  2554. 月出里: ふむむむふんむんむふむむ ふむんむふむんむ?
  2555. リヴィア: 女王としての力を使うのかって うちの月出里が聞いとるで
  2556. 灯花: うん、それも はなまるだいせーかいだから
  2557. 灯花: 結果は着いてからのお楽しみ!
  2558. 灯花: とうちゃーく!
  2559. ねむ: うん、先回り成功だね
  2560. ヨヅル: でも、余裕はありませんよ 思ったよりも相手が早いです
  2561. いろは: 魔女の腕が出てきた時の 変な感じはしないけど…
  2562. ラビ: うかうかしていると 事態はすぐに悪化する
  2563. ラビ: 今は彼女たちに任せて できる限り先回りをした方がいい
  2564. いろは: ですね…!
  2565. うい: これからどうするの? 灯花ちゃん、ねむちゃん!
  2566. 灯花: くっふふ
  2567. 灯花: こうやって眺めると
  2568. 灯花: やっぱり灯花ちゃんは 天才だにゃー
  2569. ねむ: 苦しむ人を見て笑うのは さすがに趣味が悪いよ、灯花…
  2570. 灯花: これからみんな 復活するならいいでしょー?
  2571. ひめな: けど、瀬奈みことが利用したのは 私チャンが作った仕掛け…
  2572. ひめな: それが本当だとしたら、 魔女になるまで眠り続けるから
  2573. ひめな: 何をしても無意味だと 思うんだけど…
  2574. 灯花: でも発動条件は “魔法少女”に対してだと思うし
  2575. 灯花: 宇宙の意思が狙うのも “魔法少女”だとしたら
  2576. 灯花: わたくしたちで解決できるよ ねっ、ねむー
  2577. ねむ: そう、これからみんなは 魔女になり得ない体になるからね
  2578. ひめな: え?
  2579. ねむ: つまり、ここにいるみんなを “ウワサ”に変えるんだ
  2580. ひめな: マジ…!?
  2581. 灯花: だって、こうした事態になるのは 想定済だったんだもん
  2582. ねむ: 僕達がウワサの女王になった 理由のひとつでもあるね
  2583. 灯花: というわけだから、ねむ! さっそくやっちゃおう!
  2584. ねむ: うん、やろうか、灯花
  2585. ねむ: 「僕達はうわさを生み出すウワサの女王」
  2586. ねむ: 「この本に記されている 魔法少女がウワサになってしまう物語を通して 今、みんなを悪夢の牢獄から解放する」
  2587. 灯花: 「だからいくよ!」
  2588. ねむ: 「絶望の夢を見る魔法少女たちを救い 未来への轍を刻み続けよう!」
  2589. 灯花: 「鏡の魔女と宇宙の意思なんかに わたくしたちは絶対に負けないから!」
  2590. ねむ: 「そう、だって僕達は!」
  2591. 灯花: 「宇宙を支える側だから 最初から宇宙よりすごいんだもん!」
  2592. 結菜: もう、無茶苦茶ねぇ…
  2593. ラビ: ふっ、まさか 環さんと同じことを言うなんて
  2594. いろは: 私もビックリしてます なんか、恥ずかしいな…
  2595. いろは: あ、そうだ かごめちゃん!
  2596. いろは: 目を覚ますみんなのために 記憶を共有してあげて!
  2597. かごめ: はい、任せてください!
  2598. かごめ: お願い!アルちゃん!
  2599. アルちゃん: <任せて、かごめちゃん!>
  2600.  
  2601. FILENAME: text_103304-5_eP5wU.txt
  2602. 静香: いけない…!
  2603. 静香: 鏡を守ってた株分けの連中が こっちに近づいてるわ…!
  2604. すなお: 時女の本家が慌てていたら 他の分家に示しがつきませんよ?
  2605. 静香: すなお…!
  2606. ちはる: 他のみんなも目を覚ましてるし、 もう大丈夫だよ、静香ちゃん!
  2607. 樹里: しゃあ、てめえら! 覚えてる顔は全部ぶちのめせ!
  2608. 樹里: コピーも使い魔も関係なく、 ウェルダンにしてやれ!
  2609. アオ: ちょっと、姉ちゃん! 頭に血がのぼりすぎだって!
  2610. ももこ: レナ、かえで、大丈夫か?
  2611. レナ: 気分は最悪よ ひっどい夢を見たわ…
  2612. かえで: だけどこれも全部 鏡の魔女のせいなんだね
  2613. 十七夜: ああ、希望に満ちた瞬間を 一瞬で台無しにされたようだな
  2614. みたま: 瀬奈みこと…境遇がどうであれ 看過できるものじゃない…!
  2615. 十七夜: 少なくとも 我々が復活を遂げた以上
  2616. 十七夜: 魔法少女の締めくくりは、 ハピネスでないといかんからな
  2617.  
  2618. FILENAME: text_103304-6_eP5wU.txt
  2619. ひかる: うぉぉ、結菜さんがいるっす! 警察につかまってないっす!
  2620. ひかる: カタコンベが見つかったときは、 どうしようがどぉ…!
  2621. 結菜: どんな悪夢を見てたのぉ…?
  2622. ミユリ: 燦様と姫様のふたりで 人間にケンカをふっかけた時は
  2623. ミユリ: ほんとにほんとに どうしようかと思いましたよぅ
  2624. 時雨: 魔法少女と人間の軍隊で 戦争になって…
  2625. はぐむ: 目も当てられなかったね…
  2626. ひめな: なんか、規模感のヤバみが 半端ないんだけど…
  2627. アレクサンドラ: もう、あの頃に戻るのは、 嫌ですね…
  2628. 旭: これ以上、痛めつけられるのは 我にも耐えられないであります…
  2629. ラビ: でも、ここまで耐えてくれた
  2630. ラビ: 生き延びてくれて ありがとう
  2631. うらら: ここからは、 ウチらの巻き返しが始まるんよ!
  2632. リヴィア: そう、巻き返しはここからや
  2633. ヨヅル: まだ、魔女が環ういを 葬った時間まで余裕はありますが
  2634. ヨヅル: いつ手を出してくるかは わかりません
  2635. リヴィア: ちゅーわけやから、 さっさと鏡屋敷に行ってき
  2636. 月出里: ふっむふんむん!
  2637. みたま: え、先生は…?
  2638. リヴィア: あんたらの見えへんところで 戦っとくわ
  2639. リヴィア: ええ調子やのに 水を差したないからなあ
  2640. リヴィア: 取りあえずお互いに 無事に再会できるんを祈っとこ
  2641. みたま: …わかりました
  2642. リヴィア: ほんで、みたまと十七夜は どんな悪夢を見たん?
  2643. みたま: まるで、鎖を繋ぐように、 不幸が連続する夢です…
  2644. 十七夜: 自分の夢では戦火が世界を襲い すべての笑顔が失われていった…
  2645. リヴィア: うん、己やのうて世界の地獄なら 神浜の悲しみにとらわれへんな
  2646. リヴィア: 自信持ってええから 胸張って行ってき
  2647. みたま: はいっ
  2648. みたま: それじゃあ、ももこも一緒に 地獄へ行きましょ
  2649. 十七夜: 旅は道連れ世は情け
  2650. 十七夜: 八雲と共に地獄へ行くなら 自分も一緒に連れていけ
  2651. ももこ: 最初から地獄にするなって… 十七夜さんまで何言ってるんだよ
  2652. かえで: そんな約束ができるぐらい 絆が固いだけだよ、きっと
  2653. かえで: レナちゃんも一緒に行こう!
  2654. レナ: 地獄とかちょっと重いんだけど…
  2655. 十七夜: そこはノリだ、水波君
  2656. レナ: 地獄…軽くない…?
  2657. いろは: みんな、かごめちゃんのおかげで 状況は理解できたみたいです
  2658. やちよ: 私たちも把握したわ
  2659. やちよ: アリナ・グレイに瀬奈みこと… そして鏡の魔女…
  2660. やちよ: みんなの希望を受け継いで いろはを守ったことも
  2661. やちよ: 全部、全部、思い出した…
  2662. やちよ: ただ…
  2663. やちよ: 自分がウワサになってるっていう 実感だけはあまりないわね…
  2664. 鶴乃: でも、チームみかづき荘で 動けるようになって良かったよ
  2665. 鶴乃: この最終局面は、いろはちゃんと ういちゃんも合わせて
  2666. 鶴乃: 未来を手繰り寄せるよ! ふんふん!
  2667. さな: はい…
  2668. さな: 今度は誰ひとり欠けさせずに 終わらせましょう
  2669. フェリシア: …………
  2670. フェリシア: やっぱ、みんな一緒がいいよな
  2671. うい: 帰ったらみかづき荘で パーティーしたいねっ
  2672. フェリシア: なっ!
  2673. いろは: (…こうして何があっても 私たちは絶望から希望を見出す)
  2674. いろは: (だから、同じ未来にはならない 未来は明るい方へ動き出す…)
  2675. いろは: (そして、実感するために…)
  2676. いろは: 「これからみんなで救うのは 世界の魔法少女だけじゃなくて これからの人類すべてです」
  2677. いろは: 「そのために、過去の改竄を目論む 鏡の魔女がいる所 鏡屋敷へと向かいましょう!」
  2678. いろは: 「恐らく使い魔とコピーたちも近づいてくるので 鏡屋敷への侵攻を許さないよう 守りも固めてくれると助かります!」
  2679.  
  2680. FILENAME: text_103304-7_eP5wU.txt
  2681. 千秋 理子: こっちのコピーはやっつけました 次のサポートに入ります!
  2682. 月咲: うんっ、ありがとう! 月夜ちゃんの方は問題ない?
  2683. 月夜: はい、鏡屋敷への侵攻は、 食い止めているでございます!
  2684. みふゆ: 片づいた人から南へ移動を!
  2685. みふゆ: 迂回した使い魔たちが 鏡屋敷へ近づいてるようです!
  2686. 都 ひなの: くそっ!
  2687. 都 ひなの: アタシらが直接魔女を狙うのを コイツら嗅ぎ取ったな!?
  2688. 都 ひなの: あぁっ、面倒くさい!
  2689. 都 ひなの: ――っ!?
  2690. 万年桜のウワサ: |手伝うよ、ひなの|
  2691. 都 ひなの: 桜子! ご主人たちの方はいいのか!?
  2692. 万年桜のウワサ: |うん、それより ひなのが心配だったから|
  2693. 万年桜のウワサ: |令たちの分は 私が頑張るからね|
  2694. 都 ひなの: …っ、ありがとう桜子
  2695. 綾野 梨花: やったね!
  2696. 綾野 梨花: 当てずっぽうだったけど、 うまく当たったみたいじゃん!
  2697. 恵 萌花: はぁ~…
  2698. 恵 萌花: 私も巻き込まれて 消し飛ぶかと思いましたぁ…
  2699. 胡桃 まなか: そんなこと言ってる場合じゃ ないですよ!
  2700. 胡桃 まなか: コピーの一部が 大東区に抜けたみたいです!
  2701. 常盤 ななか?: ほれほれ、戯れに 遊んでさしあげますわよ?
  2702. 保澄 雫?: ワシの地元で、暴れくさって 覚悟できてるんやろなぁ~
  2703. 伊吹 れいら: ででっ、できの悪いコピーが!
  2704. 桑水 せいか: 判別がつくのはいいけど…
  2705. 相野 みと: うあぁん、 やっぱり気持ち悪いよ!
  2706. 十七夜: すまない、遅くなったな
  2707. 伊吹 れいら: 十七夜さん!
  2708. 十七夜: 心配をかけたが、もう冷静だ コピー相手に接客もできるぞ
  2709. 伊吹 れいら: え?あ、はい
  2710. 相野 みと: うん、いつも通りな気がする!
  2711. ももこ: んじゃ、十七夜さん!
  2712. ももこ: アタシと調整屋は鏡屋敷に行って 最後の壁になってくる!
  2713. 十七夜: ああ、取りこぼした分は頼む!
  2714. やちよ: みんなが食い止めてくれてるけど 周辺をすべてカバーはできない
  2715. やちよ: いずれすり抜けてきた敵が こちらにたどり着くはずよ
  2716. 鶴乃: スーパーないろはちゃんの一撃で 最奥部まで刺激を与えられたら
  2717. 鶴乃: 魔女を追い込めると思ったけど、 さすがに無理があったかなー
  2718. いろは: でも、私も鶴乃ちゃんと 同じことを考えてたから大丈夫
  2719. いろは: やれるよ、きっと
  2720. うい: うんっ、エネルギーなら これで十分回収できたから!
  2721. 灯花: あとは変換をかけて お姉さまの魔力にして!
  2722. ねむ: お姉さんが使う 最高の1本の矢に仕上げる!
  2723. フェリシア: すっげえ!
  2724. フェリシア: ちっこい矢だけど、 なんでも吹き飛びそうだぞ!
  2725. さな: はい、魔力の圧みたいなものを 強く感じます…!
  2726. ねむ: 点を絞った方が貫く力は 増加するからね
  2727. いろは: (消費される魔力を感じると みんなが戦っているのがわかる)
  2728. いろは: (この戦いが最後になるよう…)
  2729. いろは: (そう…ういを殺した時と同じで また手を伸ばしてくるんだ…)
  2730. いろは: その前に出てきてもらうよ…
  2731. いろは: 鏡の魔女… ううん、瀬奈みこと…!
  2732.  
  2733. FILENAME: text_103304-8_eP5wU.txt
  2734. いろは: いっけぇぇぇえええええッ!!
  2735.  
  2736. FILENAME: text_103304-9_eP5wU.txt
  2737. 千秋 理子: あ、あれれ? 景色が変わりましたよ!?
  2738. みふゆ: これが、まさか 魔女の結界ということでしょうか
  2739. 月咲: いろはちゃんと同じぐらい 強い魔力を感じるけど
  2740. 月夜: あっ…! なんで、ございますか…?
  2741. 月夜: 何かに体を切られてるような 感じがするでございます…
  2742. 都 ひなの: 桜子!
  2743. 万年桜のウワサ: |何…わからない… 存在を否定されるような…|
  2744. 万年桜のウワサ: |すべてをコピーして 平らげるような…狂気…|
  2745. 都 ひなの: ああ、わかる… 本能が逃げるように言ってる…
  2746. 綾野 梨花: 鏡屋敷って… ここからまだ距離あったよね…?
  2747. 恵 萌花: うん…
  2748. 胡桃 まなか: それで、ここまで魔力を強く 感じるだなんて…
  2749. 胡桃 まなか: 意味がわかりませんよ…
  2750. 十七夜: 大事ないか?
  2751. ももこ: 大ありだろ…
  2752. みたま: ええ、いくらなんでも 想像してなかった力だわ…
  2753. 十七夜: イブと同じぐらいか…?
  2754. みたま: さあ、下手をすれば 超えてるんじゃないかしら…
  2755. ももこ: ああ、何倍にも増した重力に 押し潰されるみたいだ…
  2756. やちよ: ウソでしょ… こんな足から力が抜けるなんて…
  2757. 鶴乃: わたしも立ってるのが… やっとだよ…
  2758. 灯花: んにゃー…こまったにゃー…
  2759. ねむ: 僕達以外は動けないかな…?
  2760. うい: せっかくみんな動けるように なったのに…
  2761. いろは: ここは、私たちで 戦うしかないのかもしれないね…
  2762. さな: そういうわけには… いきません…!
  2763. いろは: さなちゃん…!?
  2764. フェリシア: ああ…オレにもわかる…
  2765. フェリシア: コイツといろはは おんなじぐらいの強さだろ…
  2766. フェリシア: だから、オレたちが折れたら ダメじゃん…!
  2767. さな: そうです… 私たちが立ち上がって…
  2768. さな: 初めて勝てる相手だと思います…
  2769. フェリシア: 行くぞ…!さな…!
  2770. さな: はいっ…!
  2771.  
  2772. FILENAME: text_103304-10_eP5wU.txt
  2773. 鶴乃: フェリシアとさなが 頑張ってるのに
  2774. 鶴乃: 立ってるだけでやっとなんて 最強の名が廃っちゃうよ!
  2775. みふゆ: 行きましょう、やっちゃん
  2776. みふゆ: 今は年長のワタシたちが みんなを引っ張るときですよ
  2777. やちよ: ええ、そうね 前を向いて立ち向かいましょう
  2778. やちよ: いろは、私たちの準備はいいわ! みんなで叩きましょう!
  2779. いろは: はい!
  2780.  
  2781. FILENAME: text_103304-11_eP5wU.txt
  2782. 常盤 ななか: …っ、情けない…
  2783. 常盤 ななか: 私たちをもってしても 一撃を入れるのが精一杯なんて…
  2784. 綾野 梨花: こっちも同じようなもんだよ
  2785. 綾野 梨花: っていうか、攻撃できても 透明な壁があるんだけど…
  2786. 保澄 雫: そもそも本体に当たらない時点で 私たちだけじゃ対処できない
  2787. 保澄 雫: 他に散ってる魔法少女が 集まってくればいいんだけど…
  2788. フェリシア: ぐァアッ!
  2789. さな: ウゥッ!
  2790. やちよ: 追撃を防ぐわよ、鶴乃!
  2791. 鶴乃: みかづき荘のお姉さんズが、 ふたりを守らないとね!
  2792. 結菜: …っと、苦戦してるようねぇ
  2793. フェリシア: おっせぇよ!
  2794. 結菜: 仕方ないでしょぅ 遠くで戦ってたんだからぁ
  2795. 樹里: しっかし、コイツは なかなか燃える魔女だな
  2796. 樹里: 攻撃をさっぱり受けつけねーって どんな体してんだよ
  2797. アオ: 楽しんでる場合じゃないよ 姉ちゃん…
  2798. アオ: 体を削られるみたいだし、 たぶん攻撃も見えてないと思う…
  2799. ひかる: 攻守共に透明ってなると やっかいっすね…
  2800. さな: すみません、すなおさん…
  2801. すなお: いえ、こちらこそ遅れて すみませんでした
  2802. ちはる: んー…さすがの等々力耕一も、 対処法はわからないみたいだね…
  2803. 静香: そりゃあ、探偵が悪鬼のことを 理解できるのもね…
  2804. 静香: …それにしても このジリジリ削られる感じは嫌ね
  2805. ちはる: あ、でも待って! 暗器のようなものかもしれない
  2806. すなお: それは有り得ますね
  2807. 鶴乃: ぐ…ったたた… 下手に飛び込むもんじゃないね…
  2808. やちよ: 魔女の挑発に乗って 思わず踏み込みすぎたわ…
  2809. ひめな: あんまリーダーがダサいところ 見せない方がいいんじゃない?
  2810. 時雨: ちょっと姫、 あおらないでよ…あれ?
  2811. 時雨: 一撃が重いのかと思ったけど やちよさんの傷、細かいような…
  2812. はぐむ: 時女一族の暗器っていう話は 意外と当てはまるのかも…?
  2813. ミユリ: これはこれは、飛び込まないと わからなかった結果ですね
  2814. 燦: 私たちが気圧されている感覚も その類いが原因かもしれないわね
  2815. ラビ: 見えないもの… 感情も、魔力も…
  2816. アレクサンドラ: あと音もそうですよね
  2817. うらら: 物体を隠すってなると、 それこそ鏡がいいんよ!
  2818. 旭: 可視光線を歪ませる方法は マジックでも使うであります
  2819. いろは: みんなと繋がっててわかる…
  2820. いろは: 見えない何かで刻まれて どんどん魔力が目減りしていってる…
  2821. いろは: このままじゃ攻撃を当てることもなく みんな倒れちゃう…
  2822. うい: お姉ちゃんの力で 見ることってできないかな…?
  2823. いろは: うん…さすがにできなさそう… たぶん魔力だとは思うんだけど…
  2824. いろは: ――っ!?
  2825. うい: お姉ちゃん?
  2826. いろは: 灯花ちゃん! 相手の魔力を変換できる!?
  2827. 灯花: くふっ、できるよー なるほど発想力の問題だねー
  2828. ねむ: 変換で何をするつもりかな?
  2829. 灯花: 鏡の角度をちょっと変えれば 見えるものが変わるように
  2830. 灯花: 相手の放つ魔力をちょこっとでも 変換すれば性質は変わる
  2831. ねむ: それで可視化できるように…!
  2832. 灯花: そーいうこと!
  2833. いろは: できる?
  2834. 灯花: うん、ここはわたくしに任せて!
  2835. 灯花: いっくよーーーー!!
  2836. 灯花: 「やったー!灯花ちゃんだいせーこー!」
  2837.  
  2838. FILENAME: text_103305-1_eP5wU.txt [Episode 5]
  2839. みふゆ: あれが、ワタシたちを抑えていた 魔力の正体ですか…
  2840. 月夜: 私たちは、見えないガラス片に 刻まれていたでございますか…
  2841. 月咲: でも、気づいた今なら戦える…!
  2842. 十七夜: では、我々も環君たちと合流だ
  2843. ももこ: ああ、トリックがわかった以上 怖いものはないってね
  2844. みたま: ほら、ふたりも行くわよ
  2845. レナ: かえで、手を取りなさい あうあう言ってる場合じゃないわ
  2846. かえで: 本当に、もうわかる? 私たちでも戦える?
  2847. レナ: 戦えるか戦えないかじゃなくて、 戦うしかないでしょ
  2848. レナ: 地獄へ行く話はどうしたのよ
  2849. かえで: うん、そうだね…
  2850. いろは: これで勝てる…打ち破れる…!
  2851. いろは: 「みんなに伝えます」
  2852. いろは: 「鏡の魔女が放っている見えない攻撃は 目に映るようにできました」
  2853. いろは: 「キレイなガラス片に見えますが あれは呪いの塊です」
  2854. いろは: 「まともに受ければ 体を傷つけるのと同時に心が傷つきますし 避けることができないみたいです」
  2855. いろは: 「なので、魔女がガラス片を放ってきたら それを的確に消すようにしてください」
  2856. いろは: 「攻撃を封じる透明な障壁も ガラス片と同じ呪いで繋がっているので 衝撃が伝われば破壊できるはずです」
  2857. いろは: 「ガラス片の破壊を私たちの攻撃と防御にして 本体との戦いに挑みましょう!」
  2858. いろは: 「準備ができたら、始めます」
  2859.  
  2860. FILENAME: text_103305-2_eP5wU.txt
  2861. いろは: 空間のヒビは こちらを惑わせるためです
  2862. いろは: 気にせずガラス片の破壊を!
  2863. アオ: こっちのモチベーションまで 奪ってくるみたい…
  2864. 十七夜: ひるんでる場合ではない 継がれた命…無駄にするな…
  2865. みたま: 滅びが目の前にやってくる… そんな未来にはさせないわ…!
  2866. うい: このガラス片を受けると 視界まで削ってくるみたい…!
  2867. ねむ: エネルギーを回収しながら みんなにまわしていくよ
  2868. 灯花: みんなの魔力は持ちそうだけど 心は治せないから気をつけてねー
  2869. 結菜: 対象変更で意表を突くわぁ
  2870. 静香: ここで引く時女一族じゃない! 全力を超えていくわよ!
  2871. ひめな: みんなバイブス上げてこ! とりまこのままぶち込んでって!
  2872. ラビ: 過去を歪め理を歪める 残っていい存在ではない
  2873. みかげ: ミィだってみんなの役に立つ! 一緒にがんばろーね!
  2874. 那由他: 失敗を教訓にここまできた以上 絶対に退いたりしませんの!
  2875.  
  2876. FILENAME: text_103305-3_eP5wU.txt
  2877. 鶴乃: よーしっ! 魔女の障壁は破壊したよ!
  2878. 鶴乃: ふんふん!
  2879. フェリシア: 見えない力で傷つけようたって そうはいかないからな!
  2880. フェリシア: ふんす!
  2881. ひかる: 結菜さん!
  2882. ひかる: プロミストブラッドのメンバーが 立ち上がり始めたっすよ!
  2883. 結菜: あの高圧的な魔力から 解放されたようねぇ
  2884. すなお: どうも、そうみたいです
  2885. 燦: ネオマギウスの羽根たちも 少しずつ立ち上がってるわ
  2886. 十七夜: 3人とも、もう動けるな?
  2887. 伊吹 れいら: はい、心配かけてすみません
  2888. 桑水 せいか: もう、前のイブの時と同じように 私たちで戦えます…
  2889. 相野 みと: うん、心を繋いで頑張るよ!
  2890. いろは: ウワサとして繋がっているみんなの想いが しっかりと伝わってくる…
  2891. いろは: もう怯えて弱々しいものじゃない 心を強くして立ち上がったみんなとなら あの人類を消してしまう魔女を…!
  2892. いろは: うっ…な、なに…?
  2893. うい: 自分を包んでた障壁がなくなって 本体が…出てくる…
  2894. うい: わたしたちが戦ってたのは、 体の一部だった…?
  2895. 綾野 梨花: あれが…あたしたちが戦う魔女の 本当の姿なの…?
  2896. 都 ひなの: ああ…そういうことらしい… しかも、まだでかくなってる…
  2897. みふゆ: ただ、禍々しい呪いを吸収して 生み出された漆黒の姿…
  2898. 月咲: イブみたいに色んなエネルギーを 集めてるのとはワケが違う…
  2899. 月夜: 呪いそのもので出来上がった闇が 相手になるでございます…
  2900. いろは: そう…
  2901. いろは: 積み重ねた呪いの塊が 私たちにとって本当の敵…
  2902. いろは: きっと私たちだけではない 数多の呪いを集合させた結晶こそが この魔女の姿なんだ
  2903. いろは: それでも、私と連なるみんなは希望の塊
  2904. いろは: それも、ただ希望を見るだけじゃなくて 悪夢の中で最悪の絶望を迎えていった 絶望を恐れない本当の希望を見る者たち
  2905. いろは: だから、きっと打ち勝てるはず!
  2906. うい: お姉ちゃんのやろうとしてること わたしにはわかってるよ
  2907. 灯花: わたくしも全力を尽くすから ねむもよろしくね
  2908. ねむ: この状況で出し惜しみはしない 当然だろう、灯花
  2909. いろは: 「みんな、聞いてください!」
  2910. いろは: 「この空間には魔女の魔力が大量に満ちています それは、外の神浜市も同じですし 鏡を通した向こう側の世界だって同じです」
  2911. いろは: 「だから、これから私たちは 大気に満ちている魔女の魔力を回収して 利用させてもらいます」
  2912. いろは: 「さらに、鏡の向こうにある世界からも 少しずつ魔力をもらってこようと思います」
  2913. いろは: 「この世界の膨大な魔力と 様々な世界から少しずつ集めた膨大な魔力 ふたつの力を合わせて 魔女を打ち破るための一撃を作るので」
  2914. いろは: 「それまで、各グループの皆さんで 魔女の手足を押さえてください!」
  2915. かごめ: アルちゃん 私、心臓がドキドキしっぱなし…
  2916. かごめ: こんな状況を私はどうやって まとめたらいいんだろう…
  2917. アルちゃん: <私にだってわからないよ>
  2918. かごめ: うん…だけど…わかるの…
  2919. かごめ: 私もみんなもただ…ただ… 必死なだけなんだけど…
  2920. アルちゃん: <希望に向かうみんなは…>
  2921. かごめ: うん…すっごく格好良くてね… すっごくキレイだと思う…
  2922. やちよ: ユニオンのメンバーは 最後に残された頭を狙うわよ!
  2923. やちよ: ただ、それまでの時間は 他の各グループをサポートして!
  2924. さな: 私は時女一族の皆さんを サポートしますね!
  2925. 南津 涼子: 分家に加えてメンバーが加われば こちとら百人力だな
  2926. 青葉 ちか: はい、とても心強いですね
  2927. ちはる: 静香ちゃん! わたしたちはどこを狙う!?
  2928. 静香: とりあえず左腕! そこを抑えるわよ!
  2929. ちはる: うん、わかった!
  2930. すなお: では、みんなで参りましょう!
  2931. ももこ: プロミストブラッドは、 アタシらがサポートに入るよ
  2932. 樹里: へっ、てっきり和泉十七夜が 来ると思ってたんだがな
  2933. ももこ: そのつもりだったけど
  2934. ももこ: 十七夜さんと調整屋は みかげちゃんを助けに行ったよ
  2935. 智珠 らんか: レナ、こっちは右腕を狙うから しっかり付いて来なさい
  2936. レナ: らんかも、足を引っ張らないよう せいぜい注意しなさいよね
  2937. かえで: もう、ギスギスさせること ふたりして言わないでよ…
  2938. かえで: あれ、笑ってる?
  2939. 保澄 雫: ここは私たちも手伝います
  2940. ひめな: お、意外な人が来たかも でも、とりまありがとう!
  2941. 保澄 雫: 私も大切な人を亡くしたし、 羽根だった時期もあったから…
  2942. ひめな: マ?
  2943. ひめな: じゃあ、ワンチャン 私チャンたち似た者同士じゃん
  2944. 燦: 姫様、雑談はいいから 気を引き締めて
  2945. 燦: 私たちは左足を狙うんだから 忘れないように
  2946. ひめな: こういう時、 教官は堅いんだよねー…
  2947. 綾野 梨花: マジな時はマジでいくべきだけど 今はテン上げでいんじゃない?
  2948. 綾野 梨花: あたしとれんちゃんも加わるから とりあえず、よろしくね!
  2949. ラビ: 那由他様!そっちは左足です! 私たちが向かうのは逆です!
  2950. みかげ: なゆたん、方向音痴?
  2951. 那由他: 私たちから見て右足なのと 勘違いしたんですの!
  2952. 旭: ふたりが来てくれたものの、 かなり戦力が不安であります…
  2953. アレクサンドラ: フォークロアは4人ですからね…
  2954. うらら: あ、でも追加の人たちが 来てくれたんよ!
  2955. 十七夜: うむ、ここからは自分も加わる
  2956. 十七夜: 他、東や南の魔法少女たちも ここに加わってくるから安心しろ
  2957. みかげ: 姉ちゃだ!
  2958. みたま: ミィがこっちにいるんだから
  2959. みたま: お姉ちゃんとしては 放っておけないからねぇ
  2960. 鶴乃: うぇえっ!?
  2961. 鶴乃: なんか手足を 守ってるヤツがいるよ!?
  2962. フェリシア: あれって、株分けのヤツだぞ!?
  2963. 鶴乃: 魔女が魔女を守るって 規格外すぎるよ!
  2964. 灯花: うーん…
  2965. 灯花: こうなったら、そろそろ 秘蔵の力を解放かにゃー?
  2966. うい: 秘蔵って、何か溜めてたの? 灯花ちゃん?
  2967. ねむ: みんなの取材記録だよ、うい
  2968. うい: 取材…記録… かごめさんがつけてた!?
  2969. ねむ: そう、だから出番だよ 佐鳥かごめ!
  2970. かごめ: へっ!?
  2971. かごめ: 今までみんなに 魔力を込めてもらってた取材記録
  2972. 灯花: これだけは約束してくれるかにゃ
  2973. かごめ: な、なに…?
  2974. 灯花: 絶対に手記を止めないこと 多くの魔法少女に取材すること
  2975. 灯花: 今まで通り、魔法少女たちから 手記に魔力を込めてもらうこと
  2976. 灯花: それを命を落とすまで続けて
  2977. かごめ: あの時の!?
  2978. かごめ: えっ、えっ、このタイミングで 役に立つだなんて!
  2979. ねむ: 本当はみんなを、 ウワサにできなかった時に備えて
  2980. ねむ: 具現を使って肉体を作るとか 色々考えてた
  2981. ねむ: ただ、ウワサ化が成功した今は 鬼に金棒の武器となる
  2982. かごめ: また、役に立てたんだね アルちゃん
  2983. アルちゃん: <うん、そうだね かごめちゃ…>
  2984. 灯花の声: いいから、早くして!!
  2985. かごめ: は、はいっ!
  2986. アルちゃん: <それじゃあ、みんなに返そう かごめちゃん!>
  2987. かごめ: うんっ、みんなの未来を!!
  2988. かごめ: 「皆さんの力をお返しするので これでいろはさんたちに繋げてください!」
  2989.  
  2990. FILENAME: text_103305-4_eP5wU.txt
  2991. ひかる: 「もちろん結菜さんが消えるときは ひかるもお供するのが当然なんすけど、 ただ、もうちょっとだけ結菜さんたちと過ごす 学校生活を味わいたいっす」
  2992. ひかる: 「そしていつか大人になったら、 魔法少女のこと以外でも結菜さんを支えられる ちゃんとした片腕になりたいっすね」
  2993. アオ: 「わたしだって本当は、 今のコミュ力があれば友だちもできるし たくさんメンバーを集めて みんなでゲームしたりしたいもん」
  2994. アオ: 「それでいつかプロゲーマーの集団を作ったら すっごく幸せだと思うからね~」
  2995. 樹里: 「まぁ、好き勝手やらせてもらってるから そこまで人生に深い後悔なんてもんはねーけど 姉さんや妹や馬たちと付き合ってみてさ 見えてる世界っつーもんは変わってきたんだ」
  2996. 樹里: 「ツレとつるんで遊ぶ楽しさみたいなもんを 変に覚えちまったからな」
  2997. 樹里: 「だから後悔なんてもんが芽生える前に 樹里サマは妹を助けてこの世を離れるつもりだ じゃねーとしんどいからな」
  2998. 結菜: 「ただ、私は魔法少女になってからこれまで 血にまみれなかったことがないほど、 平穏というものを味わってこなかった…」
  2999. 結菜: 「血の染みついた生き方しか知らない私が 平穏な未来で生きていけるとは思えなぃ」
  3000. 結菜: 「だから、望むことがあっても思うわ… いっそ二木市の未来はアオとひかるに譲って 私は世を乱さないためにも 死ぬべきなんじゃないかって…」
  3001.  
  3002. FILENAME: text_103305-5_eP5wU.txt
  3003. 智珠 らんか: よし、動いてない…! 押さえ込みは成功じゃない…!?
  3004. アオ: 本当にハードモードの ハードゲームすぎるよぉ…
  3005. アオ: 魔力を返してもらってないと、 ゲームオーバーだったかも…
  3006. ひかる: ほんとそっすねぇ…
  3007. ひかる: にしても、人の望みがわかるなら 教えて欲しかったっす…
  3008. 結菜: ひかるは本当に 私の片腕になりたかったのねぇ
  3009. ひかる: あ、やぶ蛇っす…
  3010. 結菜: せめてまともに 就活をして欲しかったわぁ…
  3011. ひかる: いや、 待って欲しいっす結菜さん!
  3012. ひかる: 今のひかるの未来を 見て欲しいっす!
  3013. ひかる: っていうか樹里さんも結菜さんも 死ぬ気満々じゃないっすか!
  3014. 樹里: あの14年がなかったら 魔力も怒りも制御できてねーし
  3015. 樹里: しかたねーだろ…?
  3016. 樹里: ま、今となっちゃ今後も 好き勝手やらせてもらうつもりだ
  3017. 樹里: ニヒッ
  3018. 智珠 らんか: むしろタチが悪い気がするけど…
  3019. 結菜: 私もあの頃の私じゃないわぁ…
  3020. 結菜: アオに泣いて止められたし、 今後も二木市のみんなのために
  3021. 結菜: 死力を尽くすつもりよぉ…
  3022. アオ: あ、あれ…? わたし泣いてたっけ…
  3023. ひかる: とりあえずあの14年のおかげで 丸く収まって良かったっす
  3024. アオ: しれっとひかるの無職問題を 棚上げしてない?
  3025. ひかる: せっかく話題をそらしたのに 蒸し返さないで欲しいっす…!
  3026. 結菜: ふふっ
  3027. 結菜: 他のグループも押さえれば、 あとに残るのは頭だけ
  3028. 結菜: 頼んだわよぉ…環さん…
  3029.  
  3030. FILENAME: text_103305-6_eP5wU.txt
  3031. すなお: 「きっとご年配の方や子どもの世話をするのが 好きなのも、心の底で誰かを助けることで 自分の罪を消したいからなのかもしれません…」
  3032. すなお: 「そう思うとなんて浅ましいんだろうって 自分を嫌いになってしまいそうですが、 それでも今は私を必要としてくれる人のために 精一杯頑張ろうと思います」
  3033. すなお: 「そしてもしも願うなら 自分の仄暗い過去が消えてしまうぐらい この10代を楽しんでしまいたいです」
  3034. ちはる: 「あとはやっぱり時女一族のことだけど 心配してるけど心配してないっていうか… なんか大丈夫な気がする」
  3035. ちはる: 「静香ちゃんとすなおちゃんがいて 他にもたくさんの仲間がいて 大変だとは思うんだけど、 イチから時女一族を作れる気がするんだよ」
  3036. ちはる: 「だから望むなら一族のことよりも 自分の将来のことかなーって思ったんだ。 これから何が起きるのか 怖いけどワクワクするよねぇ」
  3037. 静香: 「もしもこの戦いが終わって、 時女一族としても目的に邁進するために 迷いなく動くことができるようになれば、 せっかく都会に来たんだから もっと世間に慣れていきたいわね」
  3038. 静香: 「そう、私ね時女一族のみんなを連れて て~まぱ~く、っていう所に 行ってみたいのよ!」
  3039.  
  3040. FILENAME: text_103305-7_eP5wU.txt
  3041. ちはる: よっし! ちはる捕物帳は大成功!
  3042. ちはる: エンディングを迎えるぐらいの 華麗な十手さばきだったよ!
  3043. 南津 涼子: おう、魔女が出てきた時は 面倒になると思ったが
  3044. 南津 涼子: やりゃあ、なんとかなるもんだな
  3045. 青葉 ちか: これで、魔女を倒して 自動浄化システムが広がれば
  3046. 青葉 ちか: みんなでテーマパークも 行けますね
  3047. 静香: ちょっとなんだか 私ばっかり遊びたい人みたいで
  3048. 静香: すっごく恥ずかしいんだけど…
  3049. 南津 涼子: いやぁ、ちゃるなんて 将軍になりてえとか言ってるんだ
  3050. 南津 涼子: それよか現実的だろ
  3051. ちはる: わぁ!ちょっと涼子ちゃん! あれは冗談だよぅ!
  3052. ちはる: かごめちゃんも書いちゃうなんて ひどいよぅ、もう…
  3053. すなお: でも、私の鬱々とした内容と 比べるといいんじゃないですか?
  3054. ちはる: その発言が余計に すなおちゃんの取材内容を
  3055. ちはる: 重くしてる気がする…
  3056. 静香: そうよ
  3057. 静香: 過去の出来事を罪として 背負うことは止めないけど
  3058. 静香: 私は背負いながらも一緒に未来へ 歩んでくれると嬉しいわ
  3059. 静香: 時女一族の明日は ここから始まるんだもの
  3060. すなお: はいっ… ありがとう、静香…!
  3061. ちはる: あとは、いろはちゃん! 強烈な一撃をお願いね!
  3062.  
  3063. FILENAME: text_103305-8_eP5wU.txt
  3064. ミユリ: 「ちゃんと自分で胸を張って みんなの前に出て 堂々とインラインスケートの競技をやって 普段の生活もひとりで難なくこなせる」
  3065. ミユリ: 「そんな自立した自分になることが 大人になっても燦様の側に居られる 条件のような気がするんですよね…」
  3066. 燦: 「でも、遊んでると思われるのは嫌だから 大学で町おこしに役立つ知識を身に付けて、 地元の役所に勤めるつもりよ」
  3067. 燦: 「そこで色んなイベントを打ち出して 光塚を日本でも有名な町にしてみせるわ」
  3068. 時雨: 「うん、ぼくはただ、 すごいね、頑張ってるね、ありがとう って言って欲しいんだ」
  3069. 時雨: 「それに、ぼくはたくさんの人といるより ひとりでいる方が好きだから、 教室でひとりだからって、 バカにされなくなると嬉しいな…」
  3070. はぐむ: 「まだ迷ってるんですけど、 実は私、服飾のデザインとかスタイリストに なりたいなって思ってるんです」
  3071. はぐむ: 「魔法少女至上主義が叶って、 みんなにイジられなくなって もっと堂々として人と関われるようになれば 今より積極的に人と話せるかなって」
  3072. ひめな: 「っていうか、 これまだ望む未来パートワンだよね!?」
  3073. ひめな: 「まだ時間ある!? 話したいことメッチャあってさ!」
  3074. ひめな: 「しぐりんとの話とか、はぐりんとの話とか 教官との話とか、みゆりんとの話とか みわりんもいるし他の羽根とかもさ。 いや、ホントいろいろありすぎなんだって!」
  3075.  
  3076. FILENAME: text_103305-9_eP5wU.txt
  3077. はぐむ: や…やった…
  3078. 時雨: 姫、また同じようにできた…!
  3079. ひめな: はぐりんの魔女特攻と しぐりんのパチンコは相性抜群!
  3080. ひめな: マジな話で最&高だよね!
  3081. 燦: 他の羽根たちもこっちに来て! 全員で完全に押さえ込むわよ!
  3082. ぎゅっ
  3083. 時雨: え…ちょっと…何…
  3084. ひめな: いやぁ、しぐりんの望みを聞いて 私チャン思ったんだよね
  3085. ひめな: いじらしい…ハムスター…って
  3086. 時雨: え、ぼく…バカにされてる…?
  3087. はぐむ: わかります
  3088. 時雨: ちょっと、はぐむん…!?
  3089. ひめな: ただ、はぐりんも可愛いよ
  3090. ひめな: 私チャンたちのことを コーディネートしたいとか言って
  3091. はぐむ: そ、そうですか…?
  3092. 燦: ちょっと、姫様たち手伝って!
  3093. 燦: その話をするのは、 押さえ込んでからよ!
  3094. ひめな: みゆりんは?
  3095. 燦: 望みを聞かれた恥ずかしさで 意識を飛ばしてるわ
  3096. 燦: 私でも制御できないのよ
  3097. ミユリ: フゥ…フゥ…
  3098. ひめな: うっわ、ヤバみが深すぎ!
  3099. 時雨: 姫、教官を助けよう
  3100. はぐむ: 最後にミユリちゃんを 押さえるとは思わなかったな…
  3101. 燦の声: ミユ、とまりなさい!
  3102. 燦の声: 火祭りの神になる私に 付いてくるんでしょ!?
  3103. ひめな: あ、教官は、 まだ神様になるつもりなんだ
  3104.  
  3105. FILENAME: text_103305-10_eP5wU.txt
  3106. 旭: 「人と付き合って消耗するのはこりごりなので 自然と共生しながら生きて土に還る…。 そのときに、仲間たちとの記憶があり、 側でひとりでも見送ってくれる人がいる」
  3107. 旭: 「それだけでいいのであります」
  3108. 旭: 「ただ、それでも先ほど話した通り、 これはかつての希望。 そんな幸福に生きて死ぬことができるなど 今は毛頭思ってないでありますよ」
  3109. アレクサンドラ: 「魔法少女なんて誰も知らないでしょ? だからね、この自分の不幸を 誰かに役立てることすら 今の私にはできないと思うんです…」
  3110. アレクサンドラ: 「願いを叶えている手前、 贅沢なことを言うなって言われそうですが、 たとえ救われなかったとしても 私たちのことを広めるのは、 十分に意味があることなのかもしれませんね」
  3111. うらら: 「もしも魔法少女がもう少しだけでも 生きられるようになったら、 ウチはディアボロ以外の技能も磨いて ひとりでも芸能活動を続けたいんよ」
  3112. うらら: 「そして大人になった時に、 もう一度くららとちゃんと話をしたい。 心がお互いに変わってたら、 今度は通じ合えるかもしれないんよ」
  3113. うらら: 「その時はまたふたりでタッグを組んで、 最高の大道芸をみんなに見せたいんよ!」
  3114. みかげ: 「ミィは姉ちゃからも いっぱい可愛いって言われるぐらいだから、 ここは危険を回避してお店にするよ!」
  3115. みかげ: 「高いお菓子も安いお菓子もいっぱい置いてね なゆたんもラビたんも楽しめるぐらい 色んなお菓子好きが幸せになれるようにする!」
  3116. 那由他: 「あとは、なんというか… もしも神浜市で起きてることが終わったら、 ラビさんとは今までと同じように 関わっていきたいですの…」
  3117. 那由他: 「何があったのかは知らないですけど、 ほの暗いものを感じるので、 消えてしまいそうで不安になりますの…」
  3118. ラビ: 「だからこそ、何もないかもしれない私は すべてを諦めていてもおかしくない。 何も行動を起こさないのが普通なんです」
  3119. ラビ: 「だけど、私は庭先で家庭菜園をしている。 それだけで答えはでているんです」
  3120. ラビ: 「私はまだ未来が欲しいって…」
  3121.  
  3122. FILENAME: text_103305-11_eP5wU.txt
  3123. 旭: ひとまず、大人しくなってくれた ようでありますな
  3124. 旭: サーシャのやる気を削ぐ力で 腕の動きを止めたのが
  3125. 旭: 功を奏したようでありますな
  3126. アレクサンドラ: 私もダメ元だったので、 運が良かっただけですよ♪
  3127. アレクサンドラ: それより、那由他ちゃんは もう動けそうでしょうか…?
  3128. うらら: そういえば絶好調だったのに、 急に動きが鈍くなったんよ
  3129. うらら: もしかして魔女のせいなのん?
  3130. ラビ: いえ、自分の取材記録を知られて 気がそぞろになっていたようです
  3131. ラビ: 普段から隠していないので、 今さら恥ずかしがっても…
  3132. 那由他: 私って普段から、ラビさんと 一緒に居たいとか言ってますの?
  3133. みかげ: あれ?
  3134. みかげ: 取材の内容って、ラビたんと 関わりたいって話だったよね?
  3135. ラビ: 墓穴堀子ですね
  3136. 那由他: 輪を掛けてはずかしいですの…!
  3137. アレクサンドラ: でも、ラビちゃんの内容も 蓋を開けば同じじゃないですか?
  3138. 旭: 庭先で家庭菜園と言われると、 今の家の話であります
  3139. ラビ: …………
  3140. アレクサンドラ: ラビちゃんも照れなくていいのに うふふっ♪
  3141. ラビ: 私は…那由他様だけでなく、 教授も含めての未来の話です…!
  3142. アレクサンドラ: へたれんぼですね♪
  3143. うらら: 旭さんの想いは、 取材の時と変わってないのん?
  3144. 旭: そのままでありますよ
  3145. 旭: うららたち、湯国市の人々と 一族の方との関わりで十分
  3146. 旭: まだ、世間と深く関わるのは、 怖いでありますよ
  3147. うらら: じゃあ、ウチと一緒に旭さんも 大道芸をやればいいんよ
  3148. うらら: 人前に出るリハビリになるんよ
  3149. 旭: …ちょっと、人と関わる意味が 違うでありますな
  3150. うらら: そうなのん?
  3151. みたま: あらあら
  3152. みたま: ミィったらみんなの輪に 自然と溶け込んでるわねぇ
  3153. 十七夜: 元が人好きのする性格だ 愛されているのだろう
  3154. 十七夜: ここは喜びつつ、 残りは環君に託すとするか
  3155. みたま: そうね、あとでわたしたちは 頭側のフォローに回りましょう
  3156. 十七夜: うむ、そうだな
  3157.  
  3158. FILENAME: text_103305-12_eP5wU.txt
  3159. やちよ: 各グループから連絡! 全ての手足を押さえたわ!
  3160. やちよ: あとは、いろはが攻撃を放つまで 私たちで残りを押さえるわよ!
  3161. 鶴乃: 合点承知!
  3162. 鶴乃: フェリシア、魔女の体力を 削げるところまで削いじゃうよ!
  3163. フェリシア: おう!
  3164. フェリシア: ラストスパートで怒濤の攻撃は、 デカゴンボールでも鉄板だしな!
  3165. みふゆ: やっちゃん! こっちもサポートは終わりました
  3166. みふゆ: ここからワタシたちも加わって 頭の対応をします!
  3167. ももこ: おっ、みふゆさんも合流か!
  3168. ももこ: 旧みかづき荘のメンツだから、 なんだか懐かしい気持ちだよ
  3169. 十七夜: 本当に先に集まってきたのは 懐かしいメンツばかりだな
  3170. 都 ひなの: 何年も前の争いからだから 付き合いも長くなる
  3171. 都 ひなの: こいつを倒せば今までの犠牲も 報われるような気がするな…
  3172. 十七夜: 都…
  3173. 十七夜: 確かに呪いの塊とも言える この魔女を倒せば
  3174. 十七夜: 何かが変わるのかもしれん
  3175. やちよ: いえ、変わるのよ 私たちの未来が
  3176. やちよ: そして、変えるのは私たちよ
  3177.  
  3178. FILENAME: text_103305-13_eP5wU.txt
  3179. ももこ: 「かえでも含めたら6年後か」
  3180. ももこ: 「みんなが20歳になったら、 3人で一緒にお酒とか飲んでみたいよ」
  3181. ももこ: 「いや、やっぱりいいや ふたりとも酒癖悪そうだからな あっはは」
  3182. レナ: 「だからね、少しずつしか無理かもしれないけど 変わることができたら 今までのことを照れ隠しとか何もなく 素直に感謝したいと思ってるの」
  3183. レナ: 「だから、そっか、レナが望んでるのは みんなで大人になりたいってことなのかも…」
  3184. かえで: 「今では、ももこちゃんには ずっと申し訳ない気持ちだったのに 感謝の気持ちを持てるようになった」
  3185. かえで: 「ずっと怖かったレナちゃんとは、 たくさんケンカできるようになったし 可愛いなって思えるようになった」
  3186. かえで: 「あ、そうだ、ふたりに感謝したり みかづき荘のみんなも楽しめるなら、 私、体験型の農場でも作ろうかな!」
  3187. みふゆ: 「それにワタシがマギウスの翼に入る 切っ掛けにもなったお見合い相手の方とも まだ一応繋がってはいますから」
  3188. みふゆ: 「順風満帆とはいかなくても追い風は吹いている この風を上手く背に受けながら 魔法少女にとっての新天地に辿り着けたら ワタシは嬉しく思います」
  3189. 十七夜: 「だから、いつか自分たちも 個々の人間として評価されることによって 共に町で暮らしながら西とも並んで歩けるような 未来になってくれると嬉しい」
  3190. 十七夜: 「とはいえ、そんな望む未来も 遠くないところまで迫ってきている そう、自分は信じている…」
  3191. みたま: 「せめて、あともう少しだけでいいから ミィが幸せになれる世界になって欲しい」
  3192. みたま: 「もう、わたしのことはいいから、 あの子だけでも… それが一番わたしが手放したくない希望よ」
  3193. さな: 「私、絵本作家になりたいなって 思ってるんです 辛い想いも幸せな想いもしてきたから、 同じように苦しんでる人を、 絵本の世界で助けられたらなーって…!」
  3194. さな: 「無茶…でしょうか…?」
  3195. さな: 「でも、誰にも見えない私だって… それぐらい表に出すことができるかなって 少し考えてるんです…」
  3196. フェリシア: 「もう殺してるかもしんないけどな わかった方がスッキリするし その方が100%みかづき荘のメンバーに なれたような気がするんだぞ!」
  3197. フェリシア: 「あとは大人になったら牧場主になって いろはとかやちよとかに メッチャうまい牛乳を飲ませてやる!」
  3198. 鶴乃: 「みんなにもきっと そういう大切な幸せな日常があると思うし もっと最強な未来の日常があるかもしれない」
  3199. 鶴乃: 「それを邪魔するヤツが現れたら その時こそ、最強の魔法少女である由比鶴乃が 偉業を成し遂げる時!」
  3200. 鶴乃: 「この身を賭して みんなの幸せを守っちゃうよ!」
  3201. やちよ: 「さっき言ったみたいな未来を考えると、 途端に叶わないものを夢見る自分が 不幸に感じられるから、 私は今の幸せを感じるようにして、 みんなといる1分1秒を大切にしてるわ」
  3202. やちよ: 「でも、本当は望みたい」
  3203. やちよ: 「このままみんなと一緒に、 みかづき荘にいることを…」
  3204. いろは: みんなの未来への希望が流れてくる そのひとつひとつが 私のエネルギーになっていく
  3205. うい: ―うい― お姉ちゃん、もういけるよ!
  3206. 灯花: ―灯花― わたくしの変換も完了してる!
  3207. ねむ: ―ねむ― 具現も一切の問題が起きていない 今こそ最高の一撃を…!
  3208. いろは: ―いろは― うん、ありがとう3人とも
  3209. うい: この反応…あの時と同じ…
  3210. いろは: うい…?
  3211. うい: お姉ちゃん!危ない! 魔女の攻撃が!
  3212. いろは: うそ、この状態で!?
  3213. いろは: だめ、やられる…!?
  3214. いろは: ここは…
  3215. ねむ: まさかアリナの結界…!?
  3216. 灯花: いいところまで来たのに アリナまで邪魔するのー!?
  3217. かりんの声: 違うの!そうじゃないの!
  3218. 御園 かりん: アリナ先輩は、 環先輩を助けただけなの!
  3219. 灯花: しんじらんにゃーい…
  3220. アリナ: だけど、フールガールの 言う通りなんだヨネ
  3221. いろは: どうして…?
  3222. アリナ: 人間の終わりがハピネスか サッドネスか
  3223. アリナ: それをアリナは観察するつもり だったんだケド
  3224. アリナ: なんとなくアンサーが見つかって どうでもよくなったワケ
  3225. いろは: アンサー…答え…?
  3226. アリナ: 死と生の狭間…欲に満ちた魔女… 作品として死にゆくものの姿…
  3227. アリナ: どれも、生きようとするパワーが あって初めて成立する…
  3228. アリナ: 死ぬまで抗うアナタたちの姿は とってもブリリアント
  3229. アリナ: そしてエモーショナルで ゾックゾクくるわけ
  3230. いろは: だから、 生きて抗えってことですか?
  3231. アリナ: そう、抗いバーンナップする姿… 命の炎こそアートなワケ!
  3232. アリナ: だから、アナタのフューチャーを 楽しみにしてる…環いろは
  3233. アリナ: 最後のアタックを決めるまで アリナが守ってあげるカラ
  3234. アリナ: さっさとブレイクしてヨネ
  3235. いろは: わかりました… それなら私も楽しみにしてます…
  3236. いろは: 他人の命を輝かせる アリナさんの作品を…!
  3237. ねむ: アリナに言われるのは癪だけど 答えが見つかったなら僥倖かな
  3238. 灯花: また、なーんかやらかしそうで 灯花ちゃん的には怖いけど…
  3239. うい: 今は作ってくれたチャンスを 生かさないとね!
  3240. いろは: うん…だから巨大な呪いを消そう
  3241. いろは: 「もう呪いを溜めこまなくても いいから…ごめんね…」
  3242.  
  3243. FILENAME: text_103305-14_eP5wU.txt
  3244. いろは: これは…魔女が見せてる人…? 鏡が映し出した幻影…?
  3245. みこと: そう、私は鏡の魔女の最後の部品 魔女になる時に欠けた人格
  3246. いろは: それじゃあ… あなたが、瀬奈みことさん…?
  3247. みこと: ねえ、どうして邪魔をするの…
  3248. いろは: 聞かなくてもわかりませんか…? 神浜市の人たちを助けるためです
  3249. いろは: それに私たち魔法少女の未来を 紡ぎながら
  3250. いろは: あなたの呪いを解くために…
  3251. みこと: わかってない…
  3252. みこと: 悲しみに満ちた魔法少女たちが 幸せになんてなれないのに…
  3253. みこと: 滅んで消えた方が幸せなのに… 私はね気づいたんだから…
  3254. いろは: みことさんも東西の問題に 翻弄されたひとりですよね…?
  3255. いろは: それなら変わりますよ これから、少しずつですけど…
  3256. いろは: それに家族のことだって 少しずつ世界が変わっていく…
  3257. みこと: 東西の問題…?家族のこと…? そう、だっけ…
  3258. いろは: え…?
  3259. みこと: もう、わからなくなったな…
  3260. いろは: どういうこと…ですか…?
  3261. みこと: アナタは何もしらないくせに!
  3262. いろは: 言ってることが変ですよ!
  3263. いろは: きゃぁあっ!
  3264. うい: お姉ちゃん!
  3265. 灯花: ええええ…まだ動くのー…?
  3266. 灯花: エネルギーは変換して 使っちゃったから
  3267. 灯花: さっきみたいな攻撃は 簡単にできない…
  3268. うい: うん…エネルギーの回収だけで すごく時間を使っちゃう…
  3269. ねむ: さっき虎の子を使ったのは、 大誤算かもしれないね…
  3270. いろは: 周りの魔法少女たちも 今は私から力が供給されてるし…
  3271. いろは: その私自身が回復するためにも エネルギーの回収が必要になる…
  3272. ねむ: あの魔女に暴れられる力が 今も残っているなら
  3273. ねむ: 僕達は詰んだも同然かもしれない
  3274. ――――!!
  3275. うい: どうしよう…動いちゃう…!
  3276. いろは: 待って…魔法少女の反応… これいったいどこから…!!
  3277. 風の伝道師のウワサ: …………
  3278. かごめ: リィちゃん…!?
  3279. 風の伝道師のウワサ: …………
  3280. かごめ: うそ…本当に…!?
  3281. かごめ: いろはさんたちがエネルギーを 集めてる時に
  3282. かごめ: 鏡の向こうに行って この状況を伝えてきたの…!?
  3283. アルちゃん: <気配がないと思ったら そういうことだったんだね>
  3284. いろは: ―いろは― すごい、魔法少女が集まってきてる!
  3285. うい: ―うい― でも、あれ…? 知ってる人がたくさんいるような…
  3286. 灯花: ―灯花― か、鏡を通って来たんだよ!
  3287. ねむ: ―ねむ― それは、色々とまずくないかな… またパラドクスの問題でこの宇宙が…
  3288. 灯花: ―灯花― でも、来ちゃったものはしょうがないから 今は頼るしかないよ!
  3289. かごめ: ―かごめ― い、いろはさん、すみません! この状況リィちゃんのせいみたいです!
  3290. かごめ: ―かごめ― ういちゃんがエネルギーを回収してる時に 鏡の向こうに状況を知らせに行ったみたいで!
  3291. アルちゃん: ―アルちゃん― <気配がないと思ってたら そういうことだったみたい!>
  3292. いろは: ―いろは― 確かに危ない状況を作ったかもしれないけど 今は絶対に必要な助けだと思う
  3293. いろは: ―いろは― 灯花ちゃんの言う通り 帰ってもらったら負けちゃうぐらいなら
  3294. いろは: ―いろは― 今、この時にかけるしかないよ!
  3295. いろは: ―いろは― かごめちゃん、葉っぱを通して みんなにこれまでのことを共有してあげて!
  3296. かごめ: ―かごめ― わ、わかりました!
  3297. うい: ―うい― 今だけじゃなくて過去と他の世界の人を 巻き込んだ戦いになっちゃった…
  3298. ねむ: ―ねむ― 無数の世界を繋ぎ、その存亡を賭ける戦い…
  3299. ねむ: ―ねむ― 土壇場でとんでもない規模になったね…
  3300. 灯花: ―灯花― とりあえず、魔女を止めたらみんな一気に 人が出入りした鏡を破壊して!
  3301. 灯花: ―灯花― そうすれば状況はそのままで変更は破棄されて 平たく言うと宇宙は存続できるから!
  3302.  
  3303. FILENAME: text_103305-15_eP5wU.txt
  3304. いろは: 時空を飛び越えて 私たちは未来を作ろうとしている
  3305. いろは: どれだけ膨らんだ呪いでも 私たちが散らすから
  3306. みこと: 時空を飛び越えられるのは あなただけじゃない
  3307. みこと: 希望を外から手繰り寄せるなら 私は絶望をこの世界に迎える
  3308. …………
  3309. いろは: そんな… みんなが使い魔や他の魔女と…
  3310. みこと: ほら、どれだけ助けが来ても、 飲まれちゃうでしょ…悲しみに…
  3311.  
  3312. FILENAME: text_103305-16_eP5wU.txt
  3313. レナ: いろは、使い魔の方は任せて!
  3314. ももこ: 他の世界から来てるって言っても 同一人物が混ざってたとしても
  3315. ももこ: 大体知ってる手合いだから コンビネーションはバッチリだ!
  3316. かえで: そうだよ、好き勝手やってる 使い魔や魔女と一緒にしないで
  3317. かえで: 手を取り合ってきた人たちの方が 何倍もの力を発揮するんだよ
  3318. レナ: そして、その何倍もの力が 何セットも集まってるんだから
  3319. レナ: 敵がどれだけ来ようとも 抑えられるわよ!
  3320. いろは: みんな、ありがとう!
  3321. 十七夜: 自分たちはあとで行く!
  3322. みたま: だから、いろはちゃんたちは それまで頑張って耐えて!
  3323. いろは: むしろみんなが来るまでに 終わらせる勢いで行きます!
  3324.  
  3325. FILENAME: text_103305-17_eP5wU.txt
  3326. みこと: ぐっ…ぅぅ
  3327. みこと: 抗ったところで、 悲しみに落ちるのは宿命だよ!!
  3328. いろは: …………
  3329. みこと: どうして攻撃が効いてないの…?
  3330. アリナ: 最後のブリリアントな戦いに アリナは参加するって決めたワケ
  3331. アリナ: だから、アリナはコイツを守った それは今も続いてるんだヨネ
  3332. みこと: 本当にアリナちゃんは 喜びの結末を信じるんだ…
  3333. アリナ: ノー
  3334. アリナ: バーンナップする命の姿が 一番美しいと思うだけ
  3335. アリナ: というわけで、 灯花、ねむ、あとはよろしく
  3336. 灯花: 言われなくってもやるよ! うい、集まってる!?
  3337. うい: うん、こっちに来たみんなから 小さな希望をたくさん集めてる!
  3338. ねむ: 僕達は何度でも希望を集めて 何度でも放ち続けるよ
  3339. みこと: どうして、そんなに希望を 信じられるの
  3340. うい: お姉ちゃんがいるから
  3341. みこと: え?
  3342. 灯花: 鼻で笑うような理想論でも 叶えようとする人がいるからねー
  3343.  
  3344. FILENAME: text_103305-18_eP5wU.txt
  3345. みこと: はぁ…ぐぅ… 数の上では同じはず…
  3346. みこと: 今まで見てきたものだって、 喜びで終わりはしなかった!!
  3347. 静香: だけど、今回ばかりは 希望で終わりそうよ
  3348. 結菜: ええ、使い魔たちは倒した
  3349. ひめな: 他の時空から来た 仲間たちだってまだいるし
  3350. ラビ: もはや絶望へ誘う悲しみは 希望を満たす喜びに負けた
  3351. みこと: 理解できない…
  3352. ももこ: アタシらには繋がりがあるからな
  3353. みたま: ええ、他の地域や時代の少女とは 少し条件が違うのかも
  3354. 鶴乃: それを成して手をとりあったのが ここにいるわたしたち
  3355. やちよ: そしてその理想を貫いたのが、 いろはだった
  3356. みこと: …………
  3357. いろは: ひとりの希望じゃない ここにあるのはみんなの希望
  3358. いろは: それが手を取り合うと とても強くなっていくんです
  3359. いろは: 悲しんで絶望して命を落とせば その人は時を止めるけど
  3360. いろは: 喜びをもって時を刻めば 何度だって希望は得られる
  3361. いろは: だから絶望には負けませんし 悲しみにも支配されません
  3362. いろは: たとえ悲しみ苦しんでも
  3363. いろは: その中から生まれる希望を 私は信じて示し続けます
  3364. いろは: だから、これで最後です!
  3365.  
  3366. FILENAME: text_103305-19_eP5wU.txt
  3367. みこと: ぐっ…う…ぅぅ…
  3368. いろは: はぁ…はぁ… もう、終わりにしましょう…
  3369. いろは: 私たち魔法少女だって 救われていいはずなんですよ
  3370. みこと: 何が救えるか…!
  3371. みこと: 魔法少女の話は広まらない
  3372. みこと: 広まっても利用される 卑下される
  3373. みこと: 魔法少女だからと 圧力をかけられる…!
  3374. みこと: 人は優しくなる…? 幻想よ…優しくなんてなれない!
  3375. みこと: 私は数多の死を目撃して その宿命と向き合ってきた!
  3376. みこと: たかが10代の青二才が しょうもない理想を語らないで!
  3377. いろは: ――っ!?
  3378. いろは: …もしかしてあなたは、 みことさんじゃ…ない…?
  3379. みこと?: 違うよ、私は瀬奈みこと…
  3380. みこと?: せな…みこと…?
  3381. みこと?: みこととして生きていたし みことの魔女にも付き合った
  3382. みこと?: 付き合った…?
  3383. いろは: じゃあ、あなたは誰…?
  3384. ???: なんだったかな…あれ…? みことの前だった私は…
  3385. ???: 確か戦争に連れ出されたことも あったような気がする
  3386. ???: 没落貴族のお嬢様だったときも あった…
  3387. ???: 貧しい町娘だったときも 飢餓で苦しむ子どもだったときも
  3388. ???: だからもう、 私は誰でもなくて誰でもあって…
  3389. いろは: どうして絶望したの…?
  3390. みこと: 私は魔力を使い果たしてしまった
  3391. いろは: 昔の、大昔の本当のあなたは…?
  3392. みこと: …本当の私は…
  3393. 千鶴: 露が魔女になったのを 助けきれなくて…
  3394. 千鶴: 城の地下に眠る象徴の魔女を 倒し切れなくて…魔女になった…
  3395. 千鶴: あぁ…違う…違う…!
  3396. 千鶴: ねえ、助けて…! 露を助けてやってよ…!
  3397. 千鶴: ―千鶴― いや、無理だった… 最初っから助かりっこねぇんだ…
  3398. 千鶴: ―千鶴― 何百年もの間 魔法少女は悲しみに縛られ続けてる…
  3399. 千鶴: ―千鶴― 有史以来の悲しみの歴史を 鏡の魔女は証明してしまった…
  3400. 千鶴: ―千鶴― その禍々しい穢れを集結させて 黒くなった体こそが…証拠だろ…
  3401. みこと: ―みこと― 魔法少女は誰ひとりとして 幸せにはならなかった
  3402. みこと: ―みこと― 絶望か死で終わるすべての少女たちは 悲しみで終わりを迎えるしかない
  3403. 千鶴: ―千鶴― アタシは悲しみを引き延ばすだけ… ただ悲しみ続けてその意識を残すだけ…
  3404. 千鶴: ―千鶴― 助けることもできず、アタシは何度も苦しむ 悲しみ続けるのはもう嫌なんだ
  3405. みこと: ―みこと― ああ、もうあんな家に帰りたくない どうして惨めにしかいられないんだろう
  3406. いろは: ―いろは― あなたは、瀬奈みことだよ!
  3407. みこと: ―みこと― …っ!
  3408. いろは: ―いろは― みことさんは優しいから、不幸な過去を見過ぎて 自分の魂の姿まで曖昧になっちゃったんだよ…
  3409. いろは: ―いろは― あなたは千鶴さんや周りにいる子たちの不幸を 自分のことのように感じて嘆いてる
  3410. いろは: ―いろは― でも塗りつぶされないで
  3411. いろは: ―いろは― 何百何千何万の呪いや悲しみがあっても 私がそれを塗り替えていく
  3412. いろは: ―いろは― そして、喜びと希望で終わる未来を作るから これからの明日を信じて…
  3413. いろは: ―いろは― この戦いを終わらせて…!
  3414. みこと: ―みこと― 数多の悲しみを無視しろっていうの…?
  3415. いろは: ―いろは― 無視なんてしないし否定もしない! 向き合って受け入れて覆すの!
  3416. いろは: ―いろは― 私たちここにいる魔法少女たちは たった十何年でこれだけの希望を紡ごうとしてる
  3417. いろは: ―いろは― それが何百年にもなれば 積み重ねた悲しみは覆せるはずだよ
  3418. 千鶴: ―千鶴― じゃあ、証明してくれ 露を救えるかもしれないなら…!
  3419. みこと: ―みこと― そう、今ここで奇跡を見せてよ
  3420. みこと: ―みこと― 私の力を貸してあげてもいいから 救われる魔法少女たちの姿を見せてよ!!
  3421. いろは: ―いろは― ――っ!?
  3422. いろは: 繋がった…鏡の魔女の力がすべて… 私の中に注がれた…
  3423. いろは: 見える…過去が…他の世界の出来事が…
  3424. いろは: みことさんたちが見てきた 悲しみしかない魔法少女たちの足跡が…
  3425. いろは: 何百人…何千人という魔法少女の呪いを… この人は一身に背負ってきたんだ…
  3426. いろは: それなら、私も過去を一緒に背負いながら 魔法少女の未来を照らすことで 希望があることを証明しないといけない
  3427. いろは: みことさんたちから悲しみを取り除いて 一緒に未来へ歩めることを信じてもらえるように まずは、今いるみんなを救わないと…
  3428. いろは: そして…
  3429. アレクサンドラ: 人は優しくなるより前に… 恐れを抱いてしまったんですね…
  3430. 燦: …魔法少女はすごいかもしれない だけど弱いヤツに価値はないって
  3431. アオ: わたしは魔法少女の苦しみを 伝えようとしただけなのに…
  3432. フェリシア: だったら前の方がいいだろ!
  3433. フェリシア: 前の方が魔法少女同士で ちゃんと心が繋がってた…
  3434. いろは: こうした未来の悪夢は 何百年という時の中で繰り返してきた 失敗を受け入れることで避けられる
  3435. いろは: そして、過去を生かすことで 人に傷つけられて生まれる魔法少女を 減らすことに繋がると思う
  3436. いろは: だから、私は…!
  3437. いろは: ――っ!?
  3438. いろは: (まだ、過去がいくつも… でも、この過去は…)
  3439. いろは: そっか、あの一瞬が訪れない限り 私は車にひかれて死んでたんだ
  3440. いろは: 魔法少女になることだってなかったし ういたちだって助からなかった
  3441. いろは: …………
  3442. いろは: (…やっぱり何か気になる…)
  3443. いろは: (…私、蹴ったよね…)
  3444. いろは: (でも…何を…?)
  3445. いろは: あの時、私が石ころを蹴ったことで 今の私がいる…
  3446. いろは: 他の私はどうやっても死んでるのに 誰かの過去にさかのぼろうとする力が 誤って影響した今だけ 私は生きることを許されたんだ
  3447. いろは: そして…
  3448. いろは: 過去にさかのぼる力が原因で生き延びて 私が魔法少女になって 回復という固有魔法を持ったとしたなら…
  3449. いろは: 私はみことさんたちに 奇跡を見せてあげられると思う
  3450. やちよ: 結界が…消えた…
  3451. 鶴乃: 魔女も鏡も パッタリみんな消えちゃったよ
  3452. フェリシア: 一緒に戦ってたヤツらは!?
  3453. さな: 鏡が消えたのに合わせて 消えてしまったみたいです…
  3454. ももこ: 見てた限りだと、 倒した感じはしなかったよな…
  3455. みたま: ええ…
  3456. みたま: まるで自分に取り込むように 消えていったように見えるけど…
  3457. いろは: その通りです
  3458. いろは: 果てなしのミラーズは…
  3459. いろは: 重ねられてきた呪いの群れは 私の中にあります
  3460. 静香: そんなことして、 環さんは無事でいられるの…?
  3461. いろは: 今はみことさんたちが暴れずに 力を貸してくれているから
  3462. いろは: こうして平気でいられるだけです
  3463. 結菜: まさか、あの魔女まで あなたは味方につけたのぉ…?
  3464. いろは: それは、これからです
  3465. 結菜: これからぁ…?
  3466. いろは: 私は力を借りて、この場で奇跡を 起こすと約束したんです
  3467. ラビ: 私たちが生きている それだけで十分な奇跡のはず
  3468. いろは: いえ…
  3469. いろは: 「みんなをウワサから魔法少女に戻すこと それがみんなに贈る奇跡です」
  3470. ひめな: いや、イミフなんだけど このままでも生きてるじゃん
  3471. いろは: …今のままじゃだめなんです
  3472. ねむ: そうだね…
  3473. ねむ: 魔法少女のうわさとして みんなは存在している以上
  3474. ねむ: 今の人間としての肉体を 維持するのは限界がある…
  3475. ねむ: 桜子と同じように 肉体を与えられたとしても
  3476. ねむ: 全員に与えるには、 多くのエネルギーが必要だ
  3477. ねむ: 下手をすると実体を持った生活は 不可能かもしれない…
  3478. 灯花: それに、これから魔法少女を 世間に広めようって言ってるのに
  3479. 灯花: 本人たちが魔法少女じゃないのは 詐欺っぽいよねー
  3480. いろは: うん、だから私たちの望む未来を これから残すためには
  3481. いろは: 自動浄化システムを拡張しつつ
  3482. いろは: みんなを 魔法少女に戻すしかないんです
  3483. いろは: 「私の“巻戻し”の力を使って」
  3484. 灯花: え、お姉さまひとりの力で やるつもり!?
  3485. やちよ: それより、いろはの固有魔法は 治癒能力じゃなかったの…?
  3486. いろは: 鏡の魔女を取り込んで、 色んな過去や世界が見えた時に
  3487. いろは: 私は自分の運命が分岐する瞬間を 目撃したんです
  3488. いろは: それで、気づきました
  3489. いろは: 私の力は回復じゃなくて 対象の時間を戻す力なんだって…
  3490. いろは: みんなを治療できたのも ソウルジェムを修復できたのも
  3491. いろは: この力のおかげだったんです
  3492. やちよ: じゃあ、受継いだ希望を使っても 私の調子が戻ったのは…
  3493. みふゆ: はい、落ちていた魔力が戻って、 調子が良くなったのも…
  3494. いろは: はい、私の力が 影響した結果みたいです
  3495. いろは: それに、未来で作った かごめちゃんの葉っぱが
  3496. いろは: こうして私たちに送られたのも 私の力が影響したみたいで
  3497. いろは: 葉っぱが作られた時間を 過去のものにして
  3498. いろは: 最初からあの時間に存在していた ことにしたみたいです
  3499. さな: すごいですね…
  3500. さな: その前例があるなら 私たちを戻せるかもしれません…
  3501. フェリシア: なっ!ドドンっと 魔法少女に戻れそうだぜ!
  3502. いろは: うんっ、そういうことだよ
  3503. 鶴乃: …でも、それってさ、 いろはちゃんはどうなるの…?
  3504. いろは: …………
  3505. 鶴乃: ドッペルだって、 魂に負荷がかかる行為だった…
  3506. 鶴乃: 同じように魔法少女の根源に 関わる力を
  3507. 鶴乃: こんな滅茶苦茶な人数を相手に 使って、無事だと思えない
  3508. フェリシア: はぁっ!?マジかよ…!
  3509. 灯花: お姉さま わたくしも同じ意見だよ
  3510. いろは: それでもやるよ
  3511. 灯花: 今、みんなは魔法少女から ウワサになってる
  3512. 灯花: それは存在の概念すら 変わってるっていうことで
  3513. 灯花: それを、みんな戻すってなると お姉さまの魂が擦り切れる…
  3514. 灯花: 魔力が足りたとしても、 自動浄化システムが残っても
  3515. 灯花: 擦り切れたお姉さまの存在が 曖昧になるかもしれないよ!
  3516. ねむ: 灯花、お姉さん自身のことだから 自分でわかってるはずだよ
  3517. うい: それでも、やるんだよね お姉ちゃん
  3518. いろは: うん
  3519. いろは: 私についてるういたちにも 影響すると思うけど…
  3520. フェリシア: ふざけんなよ! これからも一緒じゃねーのかよ!
  3521. フェリシア: 希望で終わらねーよ! こんなのオレ…悲しいぞ…!
  3522. いろは: ごめんね…
  3523. いろは: たくさんの奇跡からこぼれ落ちる ひとつだけの悲しみだから…
  3524. ひかる: 何言ってんすか…!
  3525. ひかる: 二木市のみんなも守ってくれて 嬉しいっすけど…
  3526. ひかる: こっちを希望に巻き込んだのは、 あんたなんすよ…!?
  3527. ひかる: 組織から旗振りがいなくなるって どういうことかわかるんすか!
  3528. 静香: 私は…!
  3529. 静香: 環さんが奇跡を起こさないと 鏡の悪鬼が動き出すのがわかるわ
  3530. 静香: だからこそ、奇跡を 受け入れるべきだと思うけど
  3531. 静香: これほど、受け入れがたい奇跡が 世の中には存在するのね…
  3532. いろは: 「最初、鏡の魔女に負けた時 みんなは私に未来を託して死んでいった その時に決めてたの」
  3533. いろは: 「もしも私が犠牲になって未来が紡げるなら その時はできることをして みんなに未来を託していくんだって」
  3534. いろは: 「私が消えたとしても安心して」
  3535. いろは: 「これから起こす奇跡が 鏡の魔女に詰まった呪いを癒す光になって 未来の魔法少女を救う力に変わるから」
  3536. いろは: だから、ごめんね…
  3537. ラビ: 本当に…
  3538. ラビ: 私の時計は動かしておいて あなたは居なくなるだなんて…
  3539. いろは: 本当は私だって、みんなと 一緒にいるつもりでした
  3540. ラビ: それを諦めたあなたに 私は納得したくない
  3541. いろは: …………
  3542. ラビ: 私の記憶に留まる限り あなたはこれからも存在し続ける
  3543. ラビ: だからその姿を手繰り寄せる時も いつか来るかもしれない
  3544. いろは: はい…
  3545. ひめな: いろりんってヒドい人だよね
  3546. ひめな: 人をたらし込んでおいて 最後はポイなんだからさー
  3547. いろは: そんな、ポイだなんて…
  3548. ひめな: とりま好きなだけ旅をしてきなよ
  3549. ひめな: その間は私チャンが ネオマギウスと好き勝手やるから
  3550. いろは: みんなのことは よろしくお願いしますね
  3551. ひめな: うん、おけまる
  3552. 静香: 概念が擦り切れるとか言われても 正直わからないんだけど
  3553. 静香: 私は環さんに怒ってるから…
  3554. いろは: でも、静香ちゃんだって 命を張ってくれたのに…
  3555. 静香: 今のあなたがいなくなったら、 悲しむ人が多すぎるのよ
  3556. いろは: そうかな…
  3557. 静香: もう、ほんとに腹が立つ
  3558. 静香: でも、あなたが帰って来るまで 私がみんなを守ってるから
  3559. 静香: そして、あなたに負けないぐらい 愛される本家になってるわ
  3560. 結菜: 私の言いたいことは ひかるが代弁してくれたわぁ…
  3561. いろは: 本当にごめんなさい…
  3562. 結菜: 他のグループの人たちは 怒り心頭だろうから
  3563. 結菜: 私だけはあなたを 笑って送り出してあげる
  3564. いろは: そんな資格…私にありますか…?
  3565. 結菜: あるわよぉ
  3566. 結菜: 奇跡でみんなを魔法少女に戻して 救おうっていうんだからぁ
  3567. 結菜: …環さん
  3568. いろは: はい
  3569. 結菜: 帰りを待ってるわぁ
  3570. みたま: わたしたちは 神浜市を滅ぼそうとしたのに
  3571. みたま: 救おうとするいろはちゃんが 犠牲になるだなんて…
  3572. みたま: わたしたちが代わることって…
  3573. 十七夜: さすがに難しいだろう…
  3574. 十七夜: だから、自分たちにできることは 環君が残すものを生かすことだ
  3575. いろは: はい、よろしくお願いします
  3576. 十七夜: その前に、みかづき荘の連中の ケアが必要かもしれんがな
  3577. いろは: 本当にご迷惑をおかけします
  3578. 十七夜: いや、これぐらいじゃ 返しても返しきれないぐらいだ
  3579. みふゆ: 一度ならず二度までも、ワタシは いろはさんに救われてしまう
  3580. 月咲: そこまでされても ウチらが未来を紡げるかどうか…
  3581. 月夜: でも、月咲ちゃん…私たちは 少なくとも紡げるでございますよ
  3582. 月夜: 東西を結ぶ学生会議を通して…
  3583. 月咲: そっか…うん…そうだね…
  3584. みふゆ: いろはさん…あなたたちへの 当てつけになるかもしれない…
  3585. みふゆ: だけどワタシは魔法少女たちが ひとりの少女…女性として…
  3586. みふゆ: 幸せに歩める未来を しっかりと築いていきますね…
  3587. いろは: …………
  3588. みふゆ: いろはさん…声が…!
  3589. ももこ: あれ、ちょっと いろはちゃん…どこだ…!?
  3590. レナ: さっきまでいたはずなのに…
  3591. かえで: いろはちゃーん! レナちゃん心配してるよ!?
  3592. レナ: ほんとに心配してんのよ!?
  3593. レナ: あんたがいなくなったら、 喋れる友だち減るじゃない!
  3594. ももこ: …本当に返事がない
  3595. かえで: うゅ…私、いろはちゃんが 神浜市に来た時のこと覚えてるよ
  3596. かえで: 最初に喋ったの私でしょ!?
  3597. かえで: それ、ちょっと 嬉しかったんだよぉ!
  3598. かえで: ふ、ぅぅうう…
  3599. ももこ: もう、話すことも できないのか…
  3600. フェリシア: ひでーよ…
  3601. フェリシア: オレたちと話す前に消えて…
  3602. やちよ: …………
  3603. 鶴乃: やちよ、なんで何も言わないの?
  3604. やちよ: 明日からいろはを探しにいくわ
  3605. 鶴乃: ズルい、わたしも行く!
  3606. さな: 私も…また会うためなら、 なんだってします!
  3607. さな: ういちゃんだって、 どこかにいるはずですし…!
  3608. やちよ: ええ、みかづき荘の絆があれば 絶対に見つけられる
  3609. やちよ: いろは!
  3610. やちよ: みかづき荘には私たちがいるし 帰って来る家はあるんだから
  3611. やちよ: どこに居るか知らないけど いつでも帰ってきて!
  3612. やちよ: 帰って来なかったとしても、 私が迎えに行くから!
  3613. 灯花: ―灯花― あーあ、みんなに見えなくなっちゃった わたくしたちも巻き添えだよ
  3614. いろは: ―いろは― 3人とも、ごめんね…
  3615. うい: ―うい― ふふっ、お姉ちゃん怒られてばっかりだし 謝ってばっかりだね
  3616. いろは: ―いろは― それだけみんなに悲しい想いをさせたから
  3617. いろは: ―いろは― 奇跡を起こせたとしても 喜びと希望で終わらせたかったのにな…
  3618. ねむ: ―ねむ― 物事には限界というものがあるからね 僕としては納得の結果だよ、むふっ
  3619. うい: ―うい― なんだか嬉しそうだね、ねむちゃん
  3620. ねむ: ―ねむ― こうして4人だけで話すのが 久方振りのような気がしたんだ
  3621. ねむ: ―ねむ― それに病室で始まった僕達の物語が この宇宙で終わるだなんて想像してなかった
  3622. 灯花: ―灯花― これで自動浄化システムを広げるついでに 宇宙の神秘に触れられると嬉しいんだけどにゃー
  3623. ねむ: ―ねむ― それは強欲だよ、灯花
  3624. 灯花: ―灯花― 好奇心旺盛って言ってよねー
  3625. うい: ―うい― ほんと、なんだか懐かしいね
  3626. いろは: ―いろは― じゃあ、この膨大なエネルギーを使って 世界中に自動浄化システムを広げるよ
  3627. 灯花&うい&ねむ: ―灯花&うい&ねむ― うん!
  3628. いろは: 見せた奇跡に納得してくれたのかな 私の中に満たされていた呪いが和らいでいって 素直に溶けていくような気がする
  3629. いろは: 集まった多くの穢れと呪いの量を覆すように これからきっと多くの人たちが救われる
  3630. いろは: いきなりじゃなくていい ゆっくり少しずつでいいから変わればいい
  3631. いろは: それが人と魔法少女を変えていって みんなが未来を夢見られるような 優しい世界を作る一歩になると思うから…
  3632. [Part 2 end]
  3633.  
  3634. FILENAME: text_103306-1_k0jv8.txt [Episode 6]
  3635. かごめ: 魔女になる運命にあった魔法少女たちが ウワサとして救われてから元に戻り
  3636. かごめ: 自動浄化システムがオーロラのように 世界中に広がってから、 しばらくの時間が経った…。
  3637. かごめ: 私たちの前から姿を消してしまった いろはさんとういちゃん それに灯花ちゃんとねむちゃんは
  3638. かごめ: 魔法少女たちだけが記憶している。
  3639. かごめ: 他の人たちも知っているようだけど、 架空の人物のように ぼんやりとしているみたいだった。
  3640. かごめ: それでも私たちはようやく、 平穏な日常というものを取り戻しつつある。
  3641. かごめ: そんな中、話を聞きに行ったのは栄総合学園。 アリナさんが消息を絶った件について、 私はかりんちゃんを訪ねることにした。
  3642. かごめ: 休みも学校に来て 絵の練習なんて、えらいね
  3643. 御園 かりん: えらくなんてないの!
  3644. 御園 かりん: いつかアリナ先輩に追いつくには 絶対に必要なことなの!
  3645. かごめ: だけどアリナさんは退学して、 居場所もわからないんだよね…?
  3646. 御園 かりん: う、そうなの…
  3647. 御園 かりん: 先輩、本当に どこか行っちゃうの…?
  3648. アリナ: ファイナルなアンサーじゃ ないと思うケド
  3649. アリナ: アリナにとって美しいのは 生きようとする人間の姿なワケ
  3650. アリナ: デッドするかどうかは、 別に関係ないんだヨネ
  3651. 御園 かりん: だからって学校をやめる意味が わからないの…
  3652. アリナ: アイツは多くの悲しみを生んだ ケド、結末は希望だったワケ
  3653. アリナ: だから、フールガールとの プロミスを守るために
  3654. アリナ: アリナは外国に行くことに したんだヨネ
  3655. 御園 かりん: 急すぎるし、 約束って改心計画のことなの!?
  3656. アリナ: シュア
  3657. アリナ: ブリリアントに命が輝く世界で アートを作ってくる
  3658. アリナ: アハッ、想像するだけで ゾックゾクするヨネ
  3659. 御園 かりん: 突飛すぎるの…
  3660. 御園 かりん: なんかもうパスポートもあって すぐに消えちゃったの…
  3661. かごめ: 本当に唐突だったんだね…
  3662. ピロン♪
  3663. 御園 かりん: …へ?
  3664. 御園 かりん: …ぇええッ!?
  3665. 御園 かりん: 噂をすれば先輩なの!
  3666. とりあえずDestinationに到着 私のArtが世界の劇薬になるなら かりんのComicはその中和剤になれるかもしれない それで世界はGrayでちょうどよくなる だからHurry up何年でも待つから早く来い
  3667. 御園 かりん: 無茶苦茶なの…
  3668. かごめ: あ、動画が添付されてるよ
  3669. 御園 かりん: ほんとなの! タイトルは…The Sun…?
  3670. 御園 かりん: なんか夜の森の中で巨大な LEDのライトを浮かべてるの…
  3671. 御園 かりん: ――っ!?
  3672. 御園 かりん: こ、ここ…戦場なの!
  3673.  
  3674. FILENAME: text_103306-2_k0jv8.txt
  3675. かごめ: アリナさんに関してはいつもフワフワしていて 最後までつかみどころがなかった。 一番話してみたかったけど、 そんなチャンスは1度も与えて貰えなかった。
  3676. かごめ: 午前0時のフォークロアは 今となっては普通の仲良し4人組という感じで、 事実上は解散状態。 それぞれ好きなグループに身を寄せている。
  3677. かごめ: 私が本のことで那由他さんの家にお邪魔すると、 そこにはいつも通り 氷室さんが家事をしている様子があって、 コーヒーを飲む教授も一緒だった。
  3678. ラビ: では、神浜市の魔法少女のことや 戦いの件はまとめ終えたと…
  3679. かごめ: まとめ終えたというか 素材を並べただけという感じで…
  3680. かごめ: 小説やエッセイとは違うから むしろまとめ方が難しくて
  3681. 太助: それで今日は私にまとめ方を 学びに来たということだね
  3682. 那由他: パパが忘れてしまってる いろはさんの話もあるので
  3683. 那由他: せっかくだから 私がお家にお招きしましたの
  3684. かごめ: はいっ
  3685. みかげの声: なーーーゆーーーたーーーん!
  3686. 那由他: もう近所迷惑なんですの
  3687. ばたんっ!
  3688. みかげ: ―みかげ― かごめちんが 本をまとめおわったんでしょ!?
  3689. みかげ: ―みかげ― それになゆたんパパも!
  3690. みかげ: ―みかげ― 魔法少女のこと広めるの!? いつ広めるの!?
  3691. 那由他: ―那由他― 入ってくるなら 大きな声を出さなくていいですの
  3692. 那由他: ―那由他― というか鍵が役目を果たしてませんの!
  3693. ラビ: ―ラビ― すみません、新聞を取ったまま かけ忘れていたようです…
  3694. 那由他: ―那由他― あら、ラビさんにしては珍しいですの
  3695. ラビ: ―ラビ― はい、主の抜けてるところが うつってしまったようです…
  3696. 那由他: ―那由他― あ~なるほど、そういうことですの って、どういうことですの…!?
  3697. みかげ: ―みかげ― それで、いつ広めるの!?
  3698. 太助: ―太助― いや、さすがにまだだよ 何度も修正をかける必要があるからね…
  3699. かごめ: ―かごめ― 私も書き出したものを見渡して まとめ方を考えないといけないから…
  3700. 太助: ―太助― それに本ができていたとしても簡単に 魔法少女のすべてを伝えるわけにはいかない
  3701. 太助: ―太助― これまでのことを教訓にしながら 少しずつ段取りを踏んでいく必要があるからね
  3702. かごめ: ―かごめ― それは、私の本の まとめ方にも関わることですか?
  3703. 太助: ―太助― そうだね
  3704. 太助: ―太助― 特に人間は既成概念が覆されたり 新しい概念を植えつけられることに抵抗するから
  3705. 太助: ―太助― 柔軟に対応するのが難しい生き物なんだ
  3706. 太助: ―太助― だから、様々な学問に入門書があるように 段階をわけて出せるようにした方がいいだろうね
  3707. ラビ: ―ラビ― ようやくスタートラインに立ったばかりですし 焦らない方が良いでしょう
  3708. ラビ: ―ラビ― これからは諦念を回避した場合に考えていた 教授の広めるフローが役立ちそうですね
  3709. 太助: ―太助― 民俗学が始まった時と同じように
  3710. 太助: ―太助― 魔法少女の話は 10年や20年では収まらないだろうね
  3711.  
  3712. FILENAME: text_103306-3_k0jv8.txt
  3713. かごめ: 那由他さんの家で話したのは、 本のまとめ方だけじゃなくてこれからの広め方。
  3714. かごめ: 人の関わり方が魔法少女を生む一因だって言うと たくさんの人を否定してしまうから、 私たちにとってはとても繊細で大切な話だった。
  3715. かごめ: ネオマギウスは、 ある意味で否定されてきた少女たちの集団。
  3716. かごめ: 彼女たちも落ち着きを取り戻して 独自の活動を続けているようだったけど、 この日は妙に慌ただしい感じがしてる。
  3717. ミユリ: はひ…ひぃ…
  3718. ミユリ: まさかミユが持ち込んでた本が こんなに残ってるなんて…
  3719. 燦: 他の羽根たちも痕跡を探して! 徹底的に証拠隠滅を図るわよ!
  3720. かごめ: 痕跡…証拠隠滅… いったい何をしてるんですか…?
  3721. 燦: 工事中の大ホールの天井が 崩落したでしょ…?
  3722. 燦: 今度工事が再開するんだけど、 ほら、やったのは私たちだから…
  3723. 時雨: でも、あれをやったの みたまさんと十七夜さん…
  3724. 燦: だとしても、当時はネオマギウス 責任は上がとるものよ
  3725. かごめ: なんだか、大変そうですけど みんな前より生き生きしてますね
  3726. ひめな: ―ひめな― それってやっぱり 私チャンとヒコ君で考えた講座のおかげでしょ!
  3727. かごめ: ―かごめ― 講座?
  3728. ひめな: ―ひめな― 羽根ちゃんたちって根本的に肯定感低いから もっと高くなれることをしようって!
  3729. ひめな: ―ひめな― 別に勉強とか運動とかできなくても 魔女と戦えなくてもイイところはあるじゃん?
  3730. ひめな: ―ひめな― とりま、人のそういう部分を探して 最近みんなで話すようにしてるんだよね
  3731. はぐむ: ―はぐむ― 私も自分の取り柄なんてないと思ってたけど
  3732. はぐむ: ―はぐむ― みんなが服とか演劇のことを褒めてくれて ちょっと毎日が明るくなったんです
  3733. ミユリ: ―ミユリ― でもでも、ミユが足を好きなことは 誰ひとりとして褒めてくれなかったですよ!?
  3734. 時雨: ―時雨― それは認めることはできても褒めることは…
  3735. 燦: ―燦― 言ってる間に足を撮らない!
  3736. ミユリ: ―ミユリ― ごめんなさい燦様!無意識で!
  3737. ひめな: ―ひめな― 余計にヤバみが深くない?
  3738. アレクサンドラ: ―アレクサンドラ― 市民会館のことも含めて少し犯罪の香りが 漂ってくるような気もしますけど
  3739. アレクサンドラ: ―アレクサンドラ― とりあえず、こうしてみんなで活動を 続けられて良かったですね、ひめちゃん♪
  3740. ひめな: ―ひめな― それな
  3741. ひめな: ―ひめな― ちなみに次の休みに講座を開こうと思うんだけど サーシャも一緒に手伝ってよ
  3742. アレクサンドラ: ―アレクサンドラ― すみません、その日は湯国市に戻って ラビちゃんたちと…
  3743. ひめな: ―ひめな― えーぴえん… 私チャンとフォークロアどっちが大切なの…?
  3744. アレクサンドラ: ―アレクサンドラ― ひめちゃん、そういうところ良くないです
  3745. ひめな: ―ひめな― ちょっと、肯定してくんないの!?
  3746.  
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  3748. かごめ: ネオマギウスは多くの羽根を抱えながらも 自分を肯定する気持ちを育てることで、 魔法少女至上主義が過激になりすぎないように 上手にコントロールしている様子だった。
  3749. かごめ: 同じように独特な考えを持っている時女一族は、 静香さんが丸くなってからは みんなでコミュニケーションをとりあって、 一緒に未来を語り合っているようだった。
  3750. かごめ: ただ、一番最近に見た一族のみんなは、 今までにないぐらい浮かれている様子だった…。
  3751. ガヤガヤ…
  3752. かごめ: 私、あんまり使わない言葉 なんですけど…カオスですね…
  3753. すなお: すみません…騒がしくって…
  3754. 南津 涼子: 座ると上から金属の重しが落ちる
  3755. 静香: 重し!
  3756. 南津 涼子: そのせいで身動きが取れないまま 鉄の蛇は動きだし…
  3757. 静香: 蛇に縛りつけられるの…!?
  3758. 南津 涼子: 山の頂に登ったと思ったら… 真っ逆さまだ!
  3759. 静香: ひぃぃぃいいいッ!?
  3760. 静香: そそ、それをみんな好んでやる… それが…てーまぱーく!
  3761. すなお: 涼子さん、 静香で遊ばないでください
  3762. かごめ: あ、今度みんなで ミナギーシーに行くんですね
  3763. すなお: ―すなお― はい、時女集落に行く前に 楽しんでおこうって話になったんですよ
  3764. ちはる: ―ちはる― そっか…もしかしたら あえてマイナーなエピソードのトリックを…
  3765. かごめ: ―かごめ― でも、ちはるさんは ずいぶん深刻に考えてるみたいですけど…
  3766. すなお: ―すなお― 懐かしのドラマシリーズコラボで 等々力耕一の脱出ゲームがあるみたいなんです
  3767. すなお: ―すなお― すみません、浮かれちゃって…
  3768. ちはる: ―ちはる― すなおちゃんだって 食べたいものチェックしてるの知ってるからね!
  3769. すなお: ―すなお― なっ
  3770. 静香: ―静香― 全部に印を入れるぐらいなら 何も書く必要ないと思うんだけど
  3771. すなお: ―すなお― あ、あれです! 食べたくないものはわかるじゃないですか!
  3772. 旭: ―旭― これは、また肥えそうであります
  3773. すなお: ―すなお― ヒドい!
  3774. かごめ: ―かごめ― 旭さんは何をされてるんですか?
  3775. 旭: ―旭― 我は射的の練習でありますよ
  3776. 旭: ―旭― ちか殿がネイチャーガイドで役立てたいものが あるらしく、せっかくなら取ろうかと
  3777. 青葉 ちか: ―ちか― はい、キャラクターグッズの指示棒なんですけど 子どもたちに何か指し示す際に使おうかなって
  3778. 青葉 ちか: ―ちか― たぶん、その方がウケもいいと思うので
  3779. 旭: ―旭― しっかり、仕事をしてるでありますよ
  3780. かごめ: ―かごめ― もしかして、今日行かれるんですか?
  3781. 静香: ―静香― いえ、今日は明日の予行練習よ!
  3782. かごめ: ―かごめ― 気合の入り方がひと味違いますね…!
  3783.  
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  3785. かごめ: 時女一族の人たちが 遊びに行く準備をしているのを眺めながら、 私は、これが本家と分家の垣根を取り払う 節目の日になるのかなと思っていた。
  3786. かごめ: そんな集落へ帰る人たちとは打って変わって、 プロミストブラッドの人たちは 時々神浜市に足を運んでいるようだった。
  3787. かごめ: 神浜市の魔法少女を憎んでいた彼女たちが 改めて訪れることはないと思っていたけど、 あれだけ激しい戦いを経たあとだと、 お互いに仲間意識が芽生えているようだった。
  3788. かごめ: えっ、今日はユニオンの人たちと 話に来たわけじゃないんですか?
  3789. 結菜: えぇ、今日はアオとらんかの 付き添いってところかしらねぇ
  3790. 結菜: はぁ…
  3791. かごめ: 肩の荷が下りたはずなのに、 前よりも疲れているような…
  3792. 結菜: あの子と遊びに来るとねぇ…
  3793. ひかる: ほんと、怒られたじゃないっすか
  3794. ひかる: 樹里さんと居ると、 何かひとつ面倒事が起きるっす
  3795. 樹里: その分、飽きねーだろ? ニヒッ
  3796. ひかる: くっ、そのポジティブな考えを ウェルダンにしたいっす
  3797. 樹里: いや、だって仕方ねーだろ
  3798. 樹里: パンチングマシンのヤツが 勝手に壊れんだから
  3799. ひかる: 魔法少女を意識したマシンなんて この世に存在しないっす
  3800. 結菜: あ、始まるみたいよぉ
  3801. 智珠 らんか: ―らんか― アオ、ここまで準備してきたんだから しょうもない被弾したら許さないからね
  3802. アオ: ―アオ― らんかこそ、凡ミスしたら 今夜はオゴり決定だからね~
  3803. アオ: ―アオ― そもそも、最初っから負けることを考えるなんて ダメだよダメ
  3804. アオ: ―アオ― 神浜市の強豪相手に考えてきた作戦なんだから 絶対に勝てるって信じてこう
  3805. 智珠 らんか: ―らんか― ほんと、アンタちょっと変わったよね
  3806. アオ: ―アオ― 勇気を持つのと怖さを誤魔化すのは違うって ちゃんと気づいたからね~
  3807. アオ: ―アオ― だから、イージーモードイージーゲーム 最後まで勝って賞品を手に入れるよ!
  3808. かごめ: ―かごめ― わぁ、ゲームの大会って こんなに熱気にあふれてるんですね
  3809. かごめ: ―かごめ― 今日の賞品って何なんですか?
  3810. 結菜: ―結菜― 次の大会に出るためのチケットと 会場近くの宿泊券ですってぇ
  3811. ひかる: ―ひかる― なんか、アオさんは みんなで行きたいみたいっすよ
  3812. 結菜: ―結菜― もう、ゲームはいいんだけどぉ…
  3813. ひかる: ―ひかる― たまには家族旅行みたいで みんなで行くのもいいんじゃないっすか?
  3814. 樹里: ―樹里― お、馬、いいこと言うじゃねーか
  3815. 結菜: ―結菜― ふふっ、それなら優勝できるように 少しは応援しましょうかぁ
  3816. 結菜: ―結菜― アオ!必ず勝ちなさぃ!
  3817. アオ: ―アオ― うん、お母さ…!ッ!
  3818. 智珠 らんか: ―らんか― あんた、ホントそれ治らないね…
  3819.  
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  3821. かごめ: 人の命が作ったプロミストブラッドとの確執。 神浜市で自然と過ごすみんなを見ていると、 あの戦いと自動浄化システムが与えた恩恵は、 ただの救いだけじゃないなと実感する。
  3822. かごめ: 実はこの日、紅晴さんが来ていたのは、 ピュエラケアの3人にあいさつをするためで、 聞くと、近いうちに神浜市を去るようだった。
  3823. かごめ: それじゃあ、 本当にさよならなんですね
  3824. リヴィア: 後ろ髪を引かれる思いが ないわけやない
  3825. リヴィア: せやけど、魔女になることが なくなったとしても
  3826. リヴィア: 私らみたいな連中は どこかで必要とされとるからな
  3827. ヨヅル: はい、次の土地で人を助ける それも贖罪のひとつです
  3828. ヨヅル: みかげさんとは あいさつはしてきたんですか?
  3829. 月出里: ふむっ、ふむんむ!
  3830. 月出里: ふむんむむ、ふーむむむふむんむ ふむんむむふむむ、ふんむむふむ
  3831. かごめ: え?え?
  3832. ヨヅル: 自虐ネタですよ
  3833. リヴィア: ふたりとも友だちが少ないから 離れても絆は強いやて
  3834. かごめ: そっか
  3835. リヴィア: ほんで、ふたりはけーへんか?
  3836. 十七夜: ―十七夜― 調整屋の用心棒も面白そうだが さすがにここで去るのは申し訳が立たない
  3837. 十七夜: ―十七夜― 皆が繋いでくれた東西の関係だ
  3838. 十七夜: ―十七夜― 自分と八雲は学生会議を盛り上げていくために このまま神浜市に残ろうと思う
  3839. みたま: ―みたま― それにこの町には大好きな魔法少女が たくさんいるから
  3840. みたま: ―みたま― もう自分の感情に振り回されたりして 裏切りたくはないんです
  3841. リヴィア: ―リヴィア― ま、みたまにはももこちゃんがおるし 十七夜にも慕ってくれる東の連中が多いからな
  3842. リヴィア: ―リヴィア― 世捨て人みたいな私らとはちゃうか
  3843. みたま: ―みたま― それで、先生はこれからもただ 調整屋として巡るだけなんですか…?
  3844. リヴィア: ―リヴィア― 相も変わらず潰したいヤツのために 働いたるわ
  3845. リヴィア: ―リヴィア― とりあえず、コイツも連れてな
  3846. キュゥべえ: ―キュゥべえ― リヴィア、離してくれないかな?
  3847. リヴィア: ―リヴィア― 誰が離したるかいな
  3848. リヴィア: ―リヴィア― 被膜を展開してもいろはちゃんは アンタとの共存も望んでるから入れてるんやろ?
  3849. リヴィア: ―リヴィア― 宇宙を生かすっていうこと自体は 褒めてくれとんねん
  3850. リヴィア: ―リヴィア― せやったら私は宇宙のために生きたらあかん アンタのために生きるんや
  3851. キュゥべえ: ―キュゥべえ― …………
  3852. 十七夜: ―十七夜― この場は観念したようだな
  3853. みたま: ―みたま― では、先生またどこかで
  3854. リヴィア: ―リヴィア― 次に会う時はどないなっとるやろな
  3855. みたま: ―みたま― わたしは市長かもしれませんよ?
  3856. 十七夜: ―十七夜― 自分は警察署長かもしれないな
  3857. リヴィア: ―リヴィア― ハハッ、そらええわ 未来が楽しみなんは初めてやわ
  3858.  
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  3860. かごめ: 自分の過去と向かい合ってきたピュエラケア。 その3人が未来を見ているのを知ると、 いろはさんは魔法少女を救っただけじゃなくて、 未来そのものを生かしたんじゃないかと思う。
  3861. かごめ: 頬を綻ばせるような穏やかな毎日。
  3862. かごめ: 魔法少女が救われたその日。 いろはさんに向けられた怒りと悲しみを思えば、 短い間に明るい日々が訪れるだなんて 誰ひとり考えなかったと思う。
  3863. かごめ: だけど、いろはさんとういちゃん、 それに灯花ちゃんとねむちゃんの4人が作った 宿命から解かれた世界を前にすると、 悪態のつきようなんてなかった。
  3864. かごめ: 冷静になればなるほど、 みんな心の片隅で寂しさを感じている。
  3865. かごめ: それでも、尊い想いと共に作られた奇跡の中で、 笑顔でいることが一番報いることなんだって 気づいたんだと思うし
  3866. かごめ: 私もいろはさんの想いに応えるのを原動力にして 一緒に決めたタイトルをイメージしながら こうして本の執筆は進めている。
  3867. かごめ: それでも…やっぱり寂しい…。
  3868. かごめ: 付き合いが長ければ、それは余計に…。
  3869. かえで: いろはちゃん 本当にここに居るのかな?
  3870. レナ: 知らないけど、魔力の流れは この辺りから感じるんでしょ?
  3871. ももこ: 実際に外からたくさん穢れが 回収されてきてるみたいだし
  3872. ももこ: 一応キュゥべえも 確認してるみたいだからな
  3873. かえで: じゃあ、見えてないだけで 私たちの近くにいるのかな…
  3874. レナ: それで世界中の魔法少女を見つつ 仕事でもしてるんでしょ…
  3875. 鶴乃: ほんと、木の近くに寄ると つむじ風みたいになって
  3876. 鶴乃: 魔女になるはずだった穢れが 空に昇っていくのがわかるね
  3877. さな: これは、やちよさんが 気づいたんですよね?
  3878. やちよ: ええ、何度か通ってたら 流れがあるなーって
  3879. フェリシア: 毎週のように通ってたら そりゃ気づくよな
  3880. やちよ: あなたたちだって 同じようなものでしょ
  3881. フェリシア: ニシシッ
  3882. ももこ: でも、わかるよ ここホッとするからなー
  3883. レナ: この万年桜があるだけで、 4人は誰も欠けてない
  3884. レナ: いろはは無事なんだって わかるからね
  3885. かえで: それに寝転がると 守ってもらえてる気がする
  3886. ももこ: あったかいからなー
  3887. 鶴乃: 今も見てるのかな…
  3888. さな: なんだか、すぐ近くに 居るような気がしますね
  3889. フェリシア: な、オレもなんだかさ そんな気がしてるんだよなー
  3890. いろは: ―いろは― 見てるよ、みんな!
  3891. やちよ: ―やちよ― いろは、ういちゃん!
  3892. やちよ: ―やちよ― これからも時々 私たちはここに来ると思うわ
  3893. いろは: ―いろは― はいっ
  3894. やちよ: ―やちよ― まず今日は料理を持ち寄って ピクニックをするつもりだから
  3895. やちよ: ―やちよ― 一緒に参加してちょうだい
  3896. いろは: ―いろは― はい、もちろんです!
  3897. うい: ―うい― ま、まってお姉ちゃん!
  3898. うい: ―うい― 灯花ちゃんとねむちゃんが怒ってるって 桜子ちゃんが言ってるよ
  3899. いろは: ―いろは― ええっ!?
  3900. うい: ―うい― また、たくさん魔法少女の記録が流れてきたから まとめるの手伝って欲しいみたいだよ…
  3901. いろは: ―いろは― うぅ…どこかでかごめちゃんたちの 役に立てるかもしれないし…
  3902. うい: ―うい― 灯花ちゃんとねむちゃんも 魔法少女のことを広めたいみたいだから
  3903. いろは: ―いろは― うん…今日は諦めるしかないかなぁ… ごめんなさいやちよさん…
  3904. やちよ: ―やちよ― 行っちゃうの…?
  3905. いろは: ―いろは― え…
  3906. 鶴乃: ―鶴乃― ししょー、何かわかるの…?
  3907. やちよ: ―やちよ― なんだか、近くにあったものが 遠ざかる感じがして…
  3908. いろは: また、来てください 次は絶対に参加しますから
  3909. やちよ: …やっぱり、私には足りない 会いたいわ…いろは…
  3910. いろは: …っ
  3911. いろは: いつかはみんな回収されて 同じ私たちの所に行き着きます…
  3912. いろは: いつかはわからないけど、 どこかでちゃんと会えますよ…
  3913. やちよ: どこに行けば あなたに会えるのかしら…
  3914. いろは: …………
  3915. いろは: 魔法少女の記録が集う場所 マギアレコード
  3916. いろは: いつか世に出る魔法少女の本が 導いてくれるかもしれません
  3917. [Epilogue movie plays here, and that's all for MS]
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