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- FILENAME: text_103301-1_5hsw3.txt [Episode 1]
- かごめ: 「キュゥべえ、あなたたちを 未来永劫、自動浄化システムに 干渉できなくする力が欲しい!」
- いろは: かごめちゃん!?
- うい: そんな、契約しちゃったら 同じ宿命を背負うのに!
- かごめ: ―かごめ― いっけぇえええええええッ!!
- アルちゃん: ―アルちゃん― <私の葉っぱがキュゥべえを見つけ出して そのまま潰しちゃうよ!>
- ラビ: 佐鳥かごめの願いが、 キュゥべえを排除した…
- ラビ: 本当に自動浄化システムが 干渉される感覚はない…?
- うい: うん、平気
- うい: さっきとは違って、 変な気持ち悪さがなくなったもん
- いろは: これで、私たちが育てた希望は キュゥべえに奪われなくなったね
- いろは: 本当は、私たちと同じ魔法少女の宿命を かごめちゃんには背負って欲しくなかった
- いろは: だけど、自動浄化システムを守るための願いは 今と未来の魔法少女が抱える 魔女になるという宿命を消し去るような 選び抜かれた内容のような気がする
- いろは: こうやって私は 最後まで誰かに支えられてきたけれど
- いろは: 魔法少女が救われることを噛み締めていると 自分の命があったのは この時のためじゃないかと思ってしまう
- いろは: ういのことを思い出したのも みかづき荘のみんなと出会って強くなれたのも
- いろは: マギウスが進める解放を私が止めたのも 救いのために争いを無くそうとしたことも…
- いろは: そう、すべては この時のためにあったんだって…
- うい: お姉ちゃん
- うい: 自動浄化システムの被膜を 神浜市中に広げて
- うい: 元通りにするね!
- いろは: そうだね
- いろは: 眠ってるみんなが魔女になる前に 穢れを回収してあげて!
- うい: うんっ
- うい: 魔女になんてもうならない
- うい: ドッペルを出せるようにして、 魔法少女を救うよ…!
- ラビ: あとは何事もないことを 私たちは祈るばかり…
- いろは: 大丈夫だよ、氷室さん 宇宙の意思は意識しなくても
- ラビ: …それは、 存在の証明ができないから?
- いろは: ううん
- いろは: 宇宙の意思があったとしても 私たちには敵わないと思うの
- ラビ: え…?
- いろは: 「だって、魔法少女が宇宙を支えてるなら 私たちは宇宙よりすごいってことだから」
- ラビ: ――っ!?
- ラビ: 確かにそう考えた方が 気持ちは楽かもしれない
- アリナ: へぇ、あれがアナタなワケ
- みこと: そう、あれが私
- みこと: 人格がなくて不完全で おびえてるばかりの可哀相な魔女
- みこと: 果てなしのミラーズに来た子の 魔力をかすめ取り
- みこと: イブが散らした魔力も吸収して 成長しても
- みこと: 己の脅威に気づかずに、 ただブルブルと震えているの
- アリナ: だから、いま アウェイクさせるってワケ?
- みこと: そう、そして見せてあげる
- みこと: 人類が悲しみで終わっていく 滅びへと向かうステキなショーを
- アリナ: ハピネスかサッドネスか
- アリナ: 筋書きのないストーリーは、 どうなるか楽しみだヨネ
- みこと: それなら、手で触れて… 私を与えるような気持ちで…
- アリナ: オッケー
- アリナ: …………
- みこと: じゃあね、アリナちゃん 連れてきてくれて、ありがとう
- みことの声: 「これで私は見なくていい 悲しみ続ける人たちの姿を」
- いろは: よかった
- いろは: コアのある最奥部からは 普通に出られたね
- うい: キュゥべえに奪われたままだと 出られなかったかもね
- リヴィアの声: おったおった! そっちは無事みたいやな!
- いろは: あ、リヴィアさん!
- リヴィア: 眠ってる子らの面倒をみたあとに あんたらを追いかけてみたら
- リヴィア: かごめちゃんが空に浮かんどるし ビックリしたわ
- ヨヅル: 連絡をくれた紅晴様たちも 道中で倒れてましたので
- ヨヅル: 危機的状況を打破するために
- ヨヅル: 佐鳥様が願いを叶えたのではと 先生と話しておりました
- 月出里: ふんむむふむむ ふむんむむふむーむふむむ
- ヨヅル: はい
- ヨヅル: 月出里の言う通り、調整屋として できる治療はしました
- ヨヅル: ですが、環様と同じように というわけにはいきませんでした
- リヴィア: 3人とも連れてきとるし、 グリーフシードもある
- リヴィア: せやから、お願いでけへんか いろはちゃん
- ひめな: とりま、私チャンは 魔力が足りてないだけだから
- ひめな: グリーフシードがあれば おけまる
- リヴィア: せやな あとのふたりをお願いするわ
- 結菜: 本当に何度ケガをするのかって 話よねぇ…情けなぃ…
- 静香: いえ…これで巫や魔法少女たちの 希望を繋げたのであれば
- 静香: 私たちは名誉の負傷を負ったのよ
- いろは: はい
- いろは: そしてその傷は、世界中で生きる 魔法少女のためになるんです
- 結菜: 世界中…
- 結菜: そぅ…自動浄化システムと すべてのキモチの石があるから…
- いろは: はい
- いろは: 自動浄化システムと一体になれば キモチの目的は果たされるので
- いろは: 集まったエネルギーの扱い方は
- いろは: コアになったういと 制御する私次第になります
- いろは: なのでキモチのエネルギーは、 イブの肉体にするのではなく
- いろは: 自動浄化システムの被膜を、 世界中に広げるために使います
- いろは: 足りなかったとしても ういの回収で集めたエネルギーで
- いろは: これからも 広げていけるはずです
- 静香: それなら、私たちの治療よりも 先にそっちを進めちゃって
- いろは: え、でも…!
- userName: モッキュ、モキュキュイ!
- 結菜: その子も急げって 言ってるわよぉ
- いろは: …わかりました
- うい: わたしの準備はできてるよ お姉ちゃん
- いろは: userNameをハブにして 3人でひとつになるよ
- いろは: キモチのエネルギーを渡すから、 みんなのために使って…うい
- うい: うん
- うい: ドッペルで得られる明日を、 世界のみんなに与えるために
- うい: わたしたちの絶望的な状況に 希望の光を与える
- うい: うっ!?
- うい: な、何かに邪魔された…!? キュゥべえじゃないよ…!
- いろは: じゃあ、いったい何が!?
- キュゥべえ: どうやらキミたちの行動は 魔女に阻まれたみたいだ
- いろは: キュゥべえ!?
- うい: わたしが被膜を広げたから、 入れないはずなのに!
- キュゥべえ: 本来なら入れてなかったさ 環うい
- キュゥべえ: だけど今は、強力な魔女の力が キミの力を阻んでいるからね
- うい: それって…
- いろは: この空が結界の影響なら キュゥべえの話は本当に…
- ラビ: この魔力の反応… ここに居ていい使い魔じゃない…
- ラビ: 環さん…
- いろは: うん…使い魔を見ればわかるよ…
- いろは: この事態を引き起こしてるのは 果てなしのミラーズ…
- FILENAME: text_103301-2_5hsw3.txt
- うい: キャアッ!
- いろは: うい!
- 結菜: ういちゃんを狙ってる!?
- 静香: いけない…守らないと…! くぅ…!
- リヴィア: ケガ人が何言っとるんや ここは私らでなんとかする
- ラビ: その間に環さんは、 皆さんの治療に専念して!
- いろは: …っ、わかりました!
- FILENAME: text_103301-3_5hsw3.txt
- ひめな: はぁ…はぁ…
- ひめな: 回復させて速攻で戦わせるとか マジでスパルタすぎなんだけど…
- ひめな: ていうか、数多すぎじゃない?
- ラビ: ええ、そこまでして ういちゃんを執拗に狙うなんて…
- いろは: 紅晴さんと静香ちゃんの 治療が終わりました!
- 結菜: ありがとぅ これで十分戦えそうよぉ
- 静香: ええ、体も軽くなった気がするし 調子も良くなったと思うわ
- いろは: そんな、大げさですよ あくまでその場しのぎですから
- かごめ: はぁ…はぁっ…
- かごめ: 皆さん遅れちゃってすみません… 離れた場所に降りちゃって…!
- いろは: キュゥべえの干渉から
- いろは: 自動浄化システムを 守ってくれたんだもん
- いろは: 謝らないで、かごめちゃん
- かごめ: え、どうしてキュゥべえが!?
- うい: ごめんなさい…!
- うい: 鏡の魔女が結界で神浜市を 覆っちゃったみたいで
- うい: 自動浄化システムの被膜が うまく力を発揮できないの…
- かごめ: そっか、空に見えてるのは… 果てなしのミラーズ…
- いろは: ごめんね、かごめちゃん…
- 月出里: ―月出里― ふむ、ふんむふむむ ふむんふむんふっむふんむむ…
- ヨヅル: ―ヨヅル― 月出里がこの力の出所について 気にしているようですね
- ヨヅル: ―ヨヅル― 私もあの隠れ続けていた 鏡の魔女が
- ヨヅル: ―ヨヅル― 突然力を誇示するような 荒技を使うとは思えないのですが
- リヴィア: とはいえ、下手したら 大災害が引き起こされる規模や
- リヴィア: あんたやったら知っとるやろ キュゥべえ…
- キュゥべえ: 鏡の魔女が動き出した理由は ボクにもわからないさ
- リヴィア: さよか
- リヴィア: みたまの願いに宇宙の意思… 原因を考えても憶測でしかない
- リヴィア: 軽々しく 口にでけへんちゅーことかいな
- かごめ: あの、鏡の魔女が原因なら 私のせい…かも…
- いろは: かごめちゃん 何か身に覚えがあるの…?
- かごめ: …………
- かごめ: なに…これ…
- かごめ: 紙…?
- 誓約ショ ワタシハ、魔ホウ少ジョヲ 滅ボスコトヲ、誓イマ、ス ナマエ:________
- かごめ: まだ、魔法少女のことも 知らなかった頃だけど
- かごめ: たぶん私、果てなしのミラーズの 使い魔に会ってて…
- かごめ: そこで誓約書にサインをしたの…
- かごめ: 確か、魔法少女を滅ぼすことを 誓いますって書いてあった…
- うい: で、でも、それだけで 急に魔女が動きだすなんて…
- キュゥべえ: 間違いないのは魔女との約束を 反故にしたという事実だ
- キュゥべえ: 鏡の魔女は他の時空と繋がるほど 強大な魔女に成長して
- キュゥべえ: 動けば町ひとつが災害で失われる
- キュゥべえ: その呪いをまく機会を与えたのは キミかもしれないね
- キュゥべえ: 佐鳥かごめ
- いろは: 耳を貸しちゃだめだよ かごめちゃん
- いろは: それで鏡の魔女が怒ったとしても いずれ戦う相手だったはず
- いろは: かごめちゃんが責任を感じる 必要なんてないよ
- リヴィア: せやで
- リヴィア: そうやってキュゥべえは あんたを魔女にしたいだけや
- キュゥべえ: リヴィアもボクと 目的を同じくしてたはずだ
- リヴィア: それは前までの話や
- リヴィア: 今はいろはちゃんの理想に 同乗させてもろとる
- キュゥべえ: 理想のために動いても、 この現実は変えられないはずだ
- いろは: ううん、まだ対抗できるよ
- キュゥべえ: どうするつもりだい?
- いろは: …………
- いろは: うい、userName もう一度3人でひとつになるよ
- いろは: キモチの石が持つ魔力を使って 鏡の魔女を倒そう
- いろは: 世界中に被膜を広げるのは、 そのあとだよ
- うい: うん!
- うい: 自動浄化システムという 概念のコアになったわたしと
- うい: キモチという強大なエネルギーを 制御するお姉ちゃん…
- うい: お願いuserName わたしたちをひとつにして!
- userName: モッキュイ!
- いろは: ―いろは― 私たちがつながるのがわかる
- うい: ―うい― あと一息だよ、userName
- userName: ―userName― モッ…
- userName: ―userName― ギュイッ!
- いろは: ―いろは― え…
- うい: ―うい― お姉ちゃん… userNameが…
- いろは: ―いろは― うそ…userName! userName…!!
- うい: ―うい― …………しん、じゃった?
- FILENAME: text_103301-4_5hsw3.txt
- かごめ: う、うそ… いったい誰が…!?
- 結菜: また、使い魔のやつが…
- 静香: …っ!? そんなまさか…!
- ラビ: これって、環さんの矢…
- いろは: …………
- いろは: つまり、userNameを 殺したのは…
- いろは?: ふふっ、これで脅威になる 邪魔者は消せたも同然だよね
- いろは: 私のコピー…
- FILENAME: text_103301-5_5hsw3.txt
- かごめ: いろはさん… 本当にuserNameは…
- いろは: …………
- かごめ: いろはさん…?
- いろは: ういを思い出すきっかけになって 一緒に暮らしてきて…
- いろは: 私たちと違って小さい体なのに、 何度も助けてくれた…
- いろは: お願い…起きて…
- いろは: あなたは他のキュゥべえと違う
- いろは: かけがえのない 私たちの家族なんだよ…
- うい: userName… 起きてよ…
- 御園 かりん: い、いたの! やっと見つけたの!大変なの!
- かごめ: かりん、ちゃん…?
- 御園 かりん: 実は…!
- 御園 かりん: …………へ? …えと…なんか様子が変なの…
- 御園 かりん: 何か、あったの…?
- ラビ: あなたは言いかけた話を続けて 足踏みできる状況じゃないから…
- ラビ: 環さんは私がみるから…
- かごめ: じゃあ、お願いしてもいい?
- 御園 かりん: あ、う、うん…
- 御園 かりん: 「えっと、実は… 急にミラーズの使い魔が外に出てきたのは アリナ先輩と瀬奈みことのせいなの…」
- 結菜: …っ、アリナってマギウスの…?
- 静香: 何があったの…?
- 御園 かりん: 「わたし、果てなしのミラーズの奧で アリナ先輩と瀬奈みことを見つけたんだけど」
- 御園 かりん: 「そこで、色んな魔法少女の過去を見せられて わたしたち人類はみんな 悲しみで終わるんだって言われたの」
- 御園 かりん: 「わたしはそれを違うって言ったんだけど そうしたら最後に 検証することになっちゃって…」
- 御園 かりん: 「瀬奈みことは過去からスマホを拾ってきて みんなに魔女になる悪夢を見せるし それだけだと検証として物足りないからって 今度は瀬奈みことが 魔女として暴れることになっちゃったの…」
- リヴィア: ちょいまち…情報量が多い…!
- リヴィア: まず…突然みんなが倒れたんは 瀬奈みことのせいなんか…?
- 御園 かりん: そうなの…
- ヨヅル: そもそも何者ですか
- 月出里: ふむむふむっむ ふむんふむんむんむ
- ヨヅル: 月出里も“魔女として”の 意味が不明だと申しております
- 御園 かりん: えっと…
- 御園 かりん: アリナ先輩の記憶を隠してたのが 先輩の中にいた瀬奈みことで
- 御園 かりん: あの人は、鏡の魔女が 魔法少女だったときの人格なの…
- 結菜: それが魔女として暴れるって どうやってぇ…?
- 御園 かりん: 今の隠れてる鏡の魔女は 不完全な状態だから
- 御園 かりん: 最後のパーツとして瀬奈みことの 人格が入れば完全体になるの…
- 御園 かりん: だから今の状況はたぶん、 魔女が完全体になった証拠なの…
- 結菜: 理解が追いつかないわねぇ…
- 静香: そもそも有り得ることなの…?
- リヴィア: 答えを出せるヤツなんて おらへんやろ…
- 静香: う、そうね…取りあえず 状況を打破しろって話よね…
- リヴィア: せやけど、何が目的なんかも さっぱりわからへん
- アリナの声: 「それは、アリナが教えてアゲル」
- リヴィア: ――っ!?
- 結菜: ―結菜― アリナ・グレイ!!
- 結菜: ―結菜― マギウスとして滅びを与えようとするばかりか 魔女に加担して滅びの実現を企てるなんて!
- アリナ: ―アリナ― アハッ、今のアリナには滅びよりも アンサーの方が大切なんだヨネ
- 静香: ―静香― 意味がわからないことを言わないで! あなたの答えのために町がひとつ滅びるの!?
- アリナ: ―アリナ― オフコース
- アリナ: ―アリナ― だけど、この長いヒストリーの中で 変わらなかったサッドネスなラストが
- アリナ: ―アリナ― もしもハピネスで終わるなら アリナはそれを受け入れるつもりなワケ
- ひめな: ―ひめな― そのテストをするためにしてることが ヤバヤバのヤバなんだけど…
- ひめな: ―ひめな― 今度はどういう手で滅ぼそうとしてんの…?
- アリナ: ―アリナ― ふっ
- アリナ: 「瀬奈みことは過去をチェンジさせることで 現在との矛盾を作ろうとしてるワケ」
- アリナ: 「それも、いくつも作ることで 世界が矛盾をリペアできないようにして 崩壊させようとしてるんだヨネ」
- ひめな: ぶっちゃけ、 よくわからないんだけど…
- キュゥべえ: 過去と現在の出来事に 修復できない矛盾が起きれば
- キュゥべえ: タイムパラドクスで この世界は成立しなくなる
- キュゥべえ: キミたちもまとめて消えるような 宇宙そのものを消し去る行為だ!
- リヴィア: 私があんたと宇宙のために 頑張ってた行為が
- リヴィア: 今んなって跳ね返ってきたんかも しれへんなぁ…
- キュゥべえ: …………
- いろは: …………
- うい: …………
- ラビ: 心中は察する… 私が言えた立場でもない…
- ラビ: だけど、動かなくていいの…?
- ラビ: 私は感じた
- ラビ: 私が歩みを止めるということは、 他人の時を止めることだって
- ラビ: だから、ふたりが止まると…
- ラビ: userNameと刻んだ時間も 本当に止まってしまう…
- いろは: そっか…
- いろは: userNameとの時間が グルグル頭の中を巡ってた
- いろは: だけど、私が止まると 一緒に過ごした時間の意味まで
- いろは: 失ってしまうんだね… ごめんね…氷室さん…
- うい: わたしも今の話を聞いて 目が覚めたよ、お姉ちゃん
- いろは: うん…私たちが諦めたら 悲しみの結末を認めることになる
- うい: うん…
- いろは: アリナさん!
- アリナ: どう? アナタはレジストしてみるワケ?
- いろは: はい
- いろは: そしてあなたが見ている滅びを 私たちが覆します
- いろは: 不可能を可能にして 奇跡を起こすのが魔法少女だから
- アリナ: そ、じゃあ楽しみにしてるカラ バイバーイ
- ギュッ…
- いろは: うい…
- うい: userNameのためにも 負けられないよ、お姉ちゃん…!
- いろは: うん
- 万年桜のウワサ: |…………|
- 万年桜のウワサ: |何か町の様子が変わった…?|
- 万年桜のウワサ: |灯花とねむを守らないと…|
- 灯花の父: 搬送されて来た子の バイタルサインに異常がない?
- はい、突然何人か 運び込まれて来ましたが
- 特におかしい値はなく、 精密検査に回しています
- 灯花の父: みんな、10代か…?
- はい
- 灯花の父: 名前は…?
- 三輪みつね、春名このみ あとは確認してみます…!
- 灯花の父: (聞いたことがある… 太助に確認してみるか…)
- FILENAME: text_103301-6_5hsw3.txt
- いろは: みんな、ごめんなさい 気が抜けてしまって…
- いろは: 今も…なんだけど、 状況が受け入れられなくて…
- うい: わたしもごめんね…
- ラビ: 連れ添った相手を失えば当然 誰もあなたを責めてない…
- 結菜: …それでもキツイことを言うと、 すぐにでも動かないといけなぃ
- 静香: 誰も想像してなかった 危機だもの…
- かごめ: でも、どうしましょうか…
- かごめ: 急にタイムパラドクスなんて 難しいことを言われても…
- アルちゃん: <よくわからないよね…>
- 御園 かりん: 少なくとも他の時代に行ける鏡は 全部壊さないとダメなの…!
- アルちゃん: <それってどれくらい?>
- 御園 かりん: ―かりん― 隠し部屋で見た鏡のことを思い出すと お空の鏡は壊すべきだと思うの…
- かごめ: ―かごめ― そ、そんなに…!?
- かごめ: ―かごめ― じゃあ、あの遠くにある大きい鏡も…?
- 御園 かりん: ―かりん― …あんな大きい鏡は隠し部屋にもなかったから ちょっとわからないの…
- いろは: ―いろは― 放っておくと危険かもしれないね…
- いろは: ―いろは― 小さな鏡が作用し合って 周りに壁を作ってるみたいだし…
- 結菜: ―結菜― ええ、私たちの干渉を防ぐために バリアを張ってるように見えるわぁ…
- 静香: ―静香― ばりあ?
- 結菜: ―結菜― 見えない壁…障壁のようなものよぉ
- ひめな: うん…
- ひめな: とりま、あの大きな鏡の破壊が 私チャンたちのゴールじゃない?
- ひめな: ヒコ君的には、守りが堅いなら 中に魔女がいるかもしれないし
- ひめな: 周りのバリアを消すのに 小さい鏡を壊す必要があるなら
- ひめな: タイムパラドクスも防げて 一石二鳥だって言ってる
- ひめな: かりりん的には小さい鏡も 全部壊す必要があるんでしょ?
- 御園 かりん: そうなの…!
- 静香: …魔女を倒せたら、 被膜への干渉はなくなるのよね?
- 結菜: えぇ
- 結菜: ドッペルが発現するようになって 倒れているみんなを救えるわぁ
- うい: ―うい― でも、他の所と繋がった結界って 株分けの魔女がいたよね…?
- うい: ―うい― すごく強いって みふゆさんが言ってたよ…?
- うい: こんなに鏡もあるし、 ぜんぶ倒せるのかな…?
- いろは: 私がもっているキモチの石を みんなに渡せば大丈夫
- いろは: キモチも、この世界がなくなれば 救われないはずだから
- いろは: きっと、 力を貸してくれるはずだよ
- いろは: 「それに、株分けの魔女と戦った経験上ですが」
- いろは: 「鏡を通して起きた出来事は 魔女が確定する前に 対象の鏡を破壊するか魔女を倒すことで 状況は変わらず帳尻が合わせられます」
- いろは: 「だからみんなで小さな鏡を破壊して 大きな鏡も壊しましょう」
- いろは: 「そして鏡の魔女を倒して 魔法少女たちの未来を生かすんです」
- ラビ: ありがとう、環さん
- ラビ: 私は、自分が宿命に抗っていると 気づいた以上、最後まで戦う
- ひめな: あざまる!
- ひめな: 前はマイメンに助けられたから、 今回は私チャンのターンだよね★
- 静香: 私も全力を尽くす
- 静香: やっと足並みがそろってきた今、 一族の歩みは止めさせないわ
- 結菜: 二木市のためにも受け取るわぁ
- 結菜: 長い年月をかけて繋がれた奇跡を 私は大切にしたいのよぉ
- かごめ: 魔法少女になったばかりの私に できることは少ないかもしれない
- かごめ: だけど、今の出来事を 明日に届けるために頑張ります!
- アルちゃん: <その意気だ!かごめちゃん!>
- うい: そしてわたしたちも…
- いろは: うん…頑張ろう… userNameの分も…!
- リヴィア: ほんなら、私らは別行動やな
- いろは: 最後のキモチの石は リヴィアさんが使ってください
- リヴィア: そんな、簡単に受け取られへんわ
- いろは: でも、みんなを助けてくれた リヴィアさんと戦いたいんです
- リヴィア: さよか… ほならもらっとくわ
- リヴィア: (パラドクスを防ごうとしたら えらいことになってまうし…)
- リヴィア: (鏡の魔女が楽できるように 戦うたらええかな…)
- 御園 かりん: みんな大変なの 使い魔が来たみたいなの!
- 御園 かりん: さっそく、そのキモチの力で 倒しちゃった方がいいの!
- FILENAME: text_103301-7_5hsw3.txt
- 御園 かりん: やっぱり、 キモチの石の力ってすごいの…!
- うい: かりんさんは大丈夫? キモチの石がないみたいだけど
- ヨヅル: 私と月出里も戦力ではないので、 一緒に行動しませんか?
- 御園 かりん: 優しい気遣いなの!
- ヨヅル: メモに従っただけですよ
- 御園 かりん: それでも嬉しいけど、 わたしはひとりで行動するの!
- 御園 かりん: 何かやれることが あるような気がするの!
- ヨヅル: そうですか、承知しました
- リヴィア: ほんなら私ら戦う組は、 さっそく鏡を割って回ろか
- いろは: はい、単独行動になると思うので 皆さん注意してください
- ラビ: 魔法少女は単独で動く方が多い だから安心して
- 結菜: ただ、最近は必ず誰かがいたわぁ 背後には気をつけないとねぇ
- ラビ: 確かにそう これから守ってくれる人はいない
- かごめ: いろはさん 少しだけいいですか?
- かごめ: 使い魔やコピーなんですけど、 ういちゃんを狙ってますよね…?
- いろは: うん…だから私は、 ういと一緒に動くつもりだよ…?
- かごめ: …わかりました
- かごめ: 何か裏があると思うので、 アルちゃんに調べてもらいます
- いろは: アルちゃんに?
- アルちゃん: <私はかごめちゃんから 独立して動けるんだよ>
- アルちゃんズ: <ほら、こうして分裂してね!>
- うい: わぁっ!すごい!
- アルちゃん: <だから使い魔やコピーの動きを 探ることだってできるんだよ>
- かごめ: 分裂するだけ魔力も 消費するみたいなんですけど
- かごめ: 情報を集めて拡散することが 私の力みたいなので
- かごめ: 今は有効活用してみます
- いろは: わかった、ありがとう よろしくね、かごめちゃんっ
- かごめ: はい、全力を尽くしますね…!
- FILENAME: text_103301-8_5hsw3.txt
- …………
- ――っ!?
- うい: ツバメさん! 少しだけ動きを止めて!
- いろは: いいタイミングだよ、うい! これなら一撃で!
- !?!?!?
- いろは: ふぅ、これで7枚目だね
- うい: うん、順調だと思う!
- いろは: みんなからのメッセージを見ても 調子は良さそうだよ
- いろは: こっちは7枚目の鏡を壊しました!
- 静香: 私もこれから6枚目なんだけど 神浜市に浮かんでる鏡全部を壊すのよね?
- いろは: 正直、助けがないと朝までかかりそうだよね…
- ラビ: こちらはそれ以前の問題で コピーの見分け方があれば教えて欲しい
- いろは: 私たち以外は倒れてるはずだし もしも誰か目を覚ましたら 連絡をしてもらうようにグループメッセージには 送ってあるんだけど
- ひめな: まぁラビりんの言うことも わかりみは深いよね
- ひめな: ワンチャン、ガチのマイメンだったりしたら ぶっちゃけ最&悪なわけじゃん?
- 静香: 考えてなかったわ
- いろは: そうなんだけど…
- いろは: 一番簡単なのは魔力反応を探ることです すぐに違うのがわかります
- いろは: あとは精巧なコピーだったとしても 性格や過去や趣味など 何かしら一致しない部分があるので それを探ってもらうのがいいと思います!
- ラビ: とりあえず環さんの助言通りに 試してみる
- 静香: ええ、ちょうど本当にちゃるみたいな コピーが目の前にいるから試してみるわ
- 静香: やっぱりあなたは 本物かもしれないのね
- ちはる: よかったぁ やっと信じてもらえたよぅ!
- 静香: (確かに魔力は本人のような…)
- 静香: (さっきすなおの偽物を見つけて 倒したけど偽物で良かったわ…)
- ちはる: ここに鏡があるの?
- 静香: いえ、あなたを殺すために 誘い込んだんだのよ
- ちはる: えっ…
- 静香: 私の悪意に気づけないだなんて 能力がさび付いたのかしら
- ちはる: あれ、ちょっと調子が 悪いのかな…
- 静香: 時女一心流 三尺蹴詰ノ首落し!!
- ちはる: …っ!?
- 静香: さあ、 首を落としてどうなるかしら…
- 静香: ふぅ…偽物だった…
- 旭: ぐっ…!
- 旭: なぜ、我が偽物だと…
- ラビ: 己に戒めを刻む彼女の肌に 傷がひとつもない
- ラビ: 魔法少女は傷が治るからと、 惰性でコピーしただけ…
- 旭: こうなったらヤケであります!
- ラビ: 彼女はもう、 ヤケで狩りはしない!
- ラビ: さあ、次…!
- …………
- ひめな: んじゃ、私チャンたちも 5枚目の鏡にチャレンジしよっか
- FILENAME: text_103301-9_5hsw3.txt
- ひめな: ぶっちゃけさ、鏡の魔女の滅びは 実験みたいで白けるんだよね
- ひめな: 人類が悲しみで終わるなんて 私チャンはどうでもいいの
- ひめな: もっとハートにキュンと来る エモさがないと納得できないわけ
- ひめな: つまり私チャンたちみたいに 愛がないとダメだってこと
- ひめな: …いや、ヒコ君 私チャンふざけてないから
- ひめな: 行動を起こすときは ハートが大切って言いたくて
- ひめな: 真珠ちゃんから力を借りる 私チャンにはハートがあるから
- チュッ…
- ひめな: とりま楽勝ってこと★
- FILENAME: text_103301-10_5hsw3.txt
- ひめな: ま、こんなもんかな
- ひめな: ヒコ君も真珠ちゃんもありがとね
- コツッ…
- ひめな: お、グリーフシード落とした ラッキーじゃん
- ひめな: …………はぁ…
- ひめな: ねぇ、ヒコ君
- ひめな: ぶっちゃけ今のやり方って ダルくない?
- ひめな: グリーフシードも手に入れたから ワンチャン楽できないかな?
- ひめな: …………
- ひめな: うん…うん…
- ひめな: なにそれ、最&高じゃん! キャハッ★
- ひめな: とりま5枚目潰したから 他に移動しまーーす
- ひめな: ヒコ君が作戦を立ててくれて その方が早そうなんだよね
- 結菜: ちょっと… 独断専行すると危険よぉ?
- うい: うん…離れ過ぎると使い魔とコピーに 囲まれちゃうかもしれないし…
- ひめな: ふたりとも心配してくれてありがと!
- ひめな: でも、大丈夫 このまま立入禁止区域に入るだけだから
- 結菜: どうするつもりぃ…?
- ひめな: 少ない労力で最大の結果を出す! やっぱ、これがコスパ最強じゃん?
- ひめな: みんなの力を借りて、それを実現してくんの
- かごめ: ひめなさんすごいなぁ 一気に鏡を壊す気みたい
- かごめ: 私なんてようやく2枚なのに…
- アルちゃん: <魔法少女になったばかりなのに 十分やってると思うよ?>
- アルちゃん: <今だってキモチの力を 借りて戦えてるんだもん>
- かごめ: そうかな…?
- かごめ: 私も情報を手に入れたりして、 もっとみんなの役に立ちたいな…
- かごめ: ういちゃんを狙ってる理由って まだわからないよね…?
- アルちゃん: <うん、分裂した私たちで 調べてるけどね…>
- かごめ: …………
- かごめ: …ねぇ、キュゥべえ どこかに居るんでしょ…!?
- キュゥべえ: なんだい、佐鳥かごめ
- かごめ: お願いだから私たちに協力して!
- キュゥべえ: なぜボクがキミたちに 協力しないといけないんだい?
- かごめ: 世界の危機は共通の危機でしょ?
- キュゥべえ: 確かに人類の滅亡は ボクにとっても大きな損失だ
- キュゥべえ: だけどキミは、 ボクに何を求めるんだい?
- かごめ: 私はただ、 情報を共有したいだけだよ
- かごめ: 何が起きてるのか、アルちゃんに 調べてもらってるけど
- かごめ: まだ、わからないことだらけなの
- かごめ: 私たちでわかったことがあれば 教えるから、お願い
- キュゥべえ: わかったよ 情報提供だけなら構わない
- キュゥべえ: この世界の崩壊を回避するまで という条件付きでね
- リヴィア: …………
- リヴィア: やっぱ、 使い魔とコピーの動きが妙やな…
- ヨヅル: はい、どこからか 魔力を運んできているようですね
- 月出里: ふむむふむふむんふむむ ふーむふむんむ
- ヨヅル: 月出里が東から運んで来てると 申しております
- ヨヅル: 私は南のような気がしますが…
- リヴィア: ふたりとも正解ちゃうか?
- 月出里: ふむむ!?
- リヴィア: たぶん、2ヶ所って 言ったんやろうけど…ちゃうで?
- 月出里: ふっむ…
- リヴィア: 正解は南東やろ
- リヴィア: …その方角にある、コイツらと ゆかりのある場所言うたら…
- ヨヅル: …そうか、鏡屋敷
- リヴィア: そういうことやろ
- リヴィア: 「そんでもって 行き先は、あのでっかい鏡やろ?」
- リヴィア: 「これは、きな臭いで」
- FILENAME: text_103301-11_5hsw3.txt
- リヴィア: 使い魔の反応はあるけど、 今のところなんの変わりもないな
- ヨヅル: 神浜市を結界で呑み込んだのに 元の入口は存在している?
- リヴィア: ミラーズの迷路は、 この奧に残してあるんちゃうか?
- ヨヅル: そうかもしれませんね 入って確かめてみましょう
- 月出里: ――っ!?
- 月出里: 待って待って! 何か他に魔力の反応がある!
- ヨヅル: な…
- ヨヅル: 先生、待ってください! 魔力反応があるようです!
- リヴィア: どこのどいつや
- 御園 かりん: わ、わたしなの…!
- リヴィア: なんや、 かりんちゃんかいな…
- リヴィア: なんか自分なりにできること しに行ったんちゃうん?
- 御園 かりん: もちろん、 そのつもりでここに来たの
- 御園 かりん: みんなの中でわたしが一番 ミラーズのことを知ってるから!
- リヴィア: なるほどな
- リヴィア: ミラーズで 迷子になったらかなわへんし
- ヨヅル: はい、水先案内人がいると 心強いですね
- 月出里: ふむむふむっむむ ふんむんふむむっむふむ?
- ヨヅル: 月出里も案内をお願いしてますが 頼んでも大丈夫でしょうか
- 御園 かりん: もちろんなの!
- リヴィア: ほなら、さっそく入ろか
- 御園 かりん: …あれっ!?
- リヴィア: 言いたいことはわかる
- リヴィア: 私から見ても、 全然様子が変わってしもうとる…
- 御園 かりん: なんだかボロボロのバキバキで 壊しちゃったみたいなの…
- 御園 かりん: 壁も何もないし… これじゃ迷宮じゃないの…
- 御園 かりん: 果てのあるミラーズなの…
- 月出里: …………
- 月出里: 魔女なのかな… すごく強い魔力を感じるよ…
- 月出里: でも、前みたいに複雑な結界に するつもりはないみたい…
- ヨヅル: むしろ単純になってますからね
- 月出里: 結界はボロボロだし、 もう必要ないってことかな…?
- ヨヅル: …………
- 御園 かりん: あっ、コピーの反応なの!
- ヨヅル: 少し様子を見ていいですか?
- 月出里: ふむむんふむんふんむんむ?
- ヨヅル: たしかに敵が多いと大変ですが、 確認しておきたいんです
- ヨヅル: 案の定たくさん居ましたが…
- リヴィア: 作りあげた結界を壊して エネルギーにしとったんやな
- 御園 かりん: それって、結界に使ってた魔力を リサイクルしてるってことなの?
- ヨヅル: ――っ!?
- ヨヅル: 確かにこの状況は リサイクルがミソかもしれません
- 御園 かりん: へ?
- ヨヅル: 神浜市を包み込むような結界を 展開できた説明がつきます
- リヴィア: なるほどな
- リヴィア: ほんで、今はそのエネルギーを でっかい鏡に運んどるわけか
- 月出里: ふむふむんむんむ ふむむむふむんむふんむんむ?
- ヨヅル: ええ、あの巨大な鏡を使って 何かするつもりでしょうね…
- 御園 かりん: あれ… 使い魔が1匹おかしいの…!
- リヴィア: なんやあの使い魔 えらい穢れを溜め込んどるで!
- 御園 かりん: 危ないの!
- 御園 かりん: もしも魔女になっちゃったら、 新しい鏡ができちゃうの!
- リヴィア: それはあかん!
- リヴィア: ふたりとも、 使い魔の動きを止めるで!
- ヨヅル: はい!
- 月出里: ふむっ!
- FILENAME: text_103301-12_5hsw3.txt
- …………
- リヴィア: あかん!逃げてまうで!
- 御園 かりん: わたしだって、 やる時はやってやるの!!
- 御園 かりん: はぁ…ひぃ…やったの…!
- 月出里: ふむむむふむん ふむんむん!
- ヨヅル: お手柄だと月出里が申してますよ
- 御園 かりん: ありがとうなの
- 御園 かりん: でも、使い魔の目的は わからなかったの…
- ヨヅル: 私も聞き出そうとしましたが、 答えは得られませんでした
- 月出里: ふむんむ…
- リヴィア: せっかく作った迷路を壊してまで 何をする気なんやら…
- リヴィア: …………ん?
- 月出里: ふんむむむ、ふむんむん?
- リヴィア: …私らは巨大な鏡が魔女のいる 最奥部の入口やと思っとるけど
- リヴィア: それは、おかしいんちゃうか…?
- 月出里: ふんむ?
- リヴィア: 最奥部は、結界っていう 迷路の先にあるゴールやろ…?
- リヴィア: 私らは鏡屋敷から ここまで潜ってきとるわけやし
- リヴィア: 今おる結界よりも浅い所に 入口があるんはおかしいやろ
- ヨヅル: 横に逸れるような道を 魔女が作ってる恐れもあります
- リヴィア: まぁ、せやねんけど、 なんや解せんわ…
- 御園 かりん: …でも、最奥部の入口じゃないと なんで守ってるかわからないの
- 御園 かりん: むしろ何に鏡を使うのか 恐ろしくなってきたの…
- 月出里: ふむん…
- FILENAME: text_103301-13_5hsw3.txt
- ひめな: …………
- ひめな: みんな丁寧に 寝かせてくれてる…
- ひめな: ピュエラケアの3人には 感謝しないとね…
- ひめな: しぐりん、はぐりん 教官、みゆりん…
- ひめな: それだけじゃない
- ひめな: 集まってなかった羽根や みわりんもどこかで倒れてる…
- ひめな: みんなごめんね 私チャンのせいで…
- ひめな: …………
- ひめな: うん、そうだねヒコ君…
- ひめな: この結界の中で、町の人たちは 普通に活動をしてるから…
- ひめな: きっと、ここに居ない人たちも 助けてもらってるよね
- ひめな: 今は心配をしてるぐらいなら、 私チャンがみんなを助けないと!
- ひめな: ネオマギウスとして集めた情報を 最大限に活用してね!
- ひめな: それでヒコ君、 誰の固有魔法を借りればいい?
- ひめな: うん…
- ひめな: 柚希ほとり
- ひめな: 柚希りおん
- ひめな: 香春ゆうな
- ひめな: 枇々木めぐる
- ひめな: アシュリー・テイラー
- ひめな: 美凪ささら
- ひめな: 煌里ひかる
- ひめな: …って、7人も!? 私チャンの魔力的にいける!?
- ひめな: …うん…うん
- ひめな: まあ、組合わせ次第では 魔力の消費量もわからないし
- ひめな: ぶっちゃけ私チャンが死ぬのも 有り得るよね…
- ひめな: けどまあ、このペースだと、 結局ヤバみが深すぎるし…
- ひめな: 何もせずに死ぬぐらいなら、 ワンチャンやってみますか!
- ひめな: (最悪のタイミングで使い魔…)
- ひめな: マジで空気読めし!
- ひめな: こんなところで、 魔力を消耗するとかサガるけど
- ひめな: ――っ!?
- いろは: 心配して 来てみて良かったです!
- うい: うんっ
- うい: 藍家さんは合成に集中して 使い魔はわたしたちに任せて!
- ひめな: ありがとう! いろりん、ういうい!
- FILENAME: text_103301-14_5hsw3.txt
- …………
- いろは: ごめんなさい! 取りこぼした使い魔がそっちに!
- 結菜: 心配しないで サポートには私たちが回るわぁ!
- 静香: だから、 鏡を破壊することに集中して!
- ひめな: ゆなりん、しずしず! ありがとう!
- ひめな: 私チャンとヒコ君で、 一発逆転を狙っちゃうからね!
- ひめな: キャハッ★
- FILENAME: text_103301-15_5hsw3.txt
- ひめな: ふぅ…
- ひめな: とりま、これで 全員分の合成終わりっと
- 静香の声: 藍家さん! そっちに使い魔が行くわ!
- ひめな: おけまる水産よいちょまる!
- ひめな: 私チャンも準備できたから、 一気に反撃しちゃうからね!
- 結菜: ――っ!?
- 結菜: 相手も危険と判断したようねぇ 株分けの魔女まで来るなんてぇ…
- 静香: ウソでしょ… 他の方角からも来てる…
- 静香: さすがにキモチの石を 持っていたとしても
- 静香: 何体も相手にするのは、 厳しい気がするわ…
- 結菜: あらぁ…いつもは単純なのに ずいぶんと弱気なのねぇ…
- 結菜: もはや私たちは、我武者羅に戦う 以外に選択肢はないじゃなぃ
- 静香: …ええ、そうだった 今さら深く考える必要はない
- 静香: そう、今は戦うだけね!
- ひめな: だし、これだけ魔女が来たのは 私チャン的にはおけまる★
- ひめな: だから、いろりんお願いっ
- いろは: えっ…!? 今、私に何か魔法使った…?
- ひめな: 枇々木めぐるの“実況”
- ひめな: この能力は実況した相手の能力を ガンガン引き上げていくんだよ
- いろは: つまり、私が藍家さんを 応援すればいいっていうこと?
- ひめな: 違う違う
- ひめな: 私チャンと魔女たちを みーんな実況しちゃってよ
- いろは: それ、強くなるのって 藍家さんだけじゃなくて…!
- ひめな: 敵も強くするのが目的だから おけまるってこと
- ひめな: だからさ… ここは私チャンを支えて
- ひめな: 大切な人たちを奪って この世界まで消そうとかさ
- ひめな: マジでコイツらムカツクじゃん
- ひめな: だからいろりん お願いね
- いろは: わかりました 全力で取り組みます
- FILENAME: text_103301-16_5hsw3.txt
- うい: お姉ちゃん 実況なんて大丈夫?
- いろは: やったことないけど、 それでもやらないといけない
- いろは: それでuserNameに、 報いることだってできるから…
- いろは: …だから、 ぶっつけ本番でもやってみるよ
- いろは: 「私も藍家さんも、ここにいるみんなも 救いを求めてきた者同士 ようやく手を取り合うことができた」
- いろは: 「だから、こうして立ち向かっていくのは その未来を諦めていないということ」
- 結菜: 藍家さんは 何をするつもりかしらぁ
- 静香: 合成は強力な魔法みたいだけど、 それだけ負担もあるはずよ…
- いろは: 「勝算があるかどうかはわからない 自分の命をかけた作戦だし 簡単に打ち破れるような数じゃない…」
- いろは: 「それでも、苦しみの中にある仲間たちと 一緒にいることを表すように 藍家さんはみんなの力で逆転を目指してる」
- ひめな: ふっ、ウェットだけどいいじゃん これはこれで高まってくる
- ひめな: でもいろりんの言う通りだよ
- ひめな: どうせ勝負の一発を決めるならさ みんなにやり返して欲しい
- ひめな: いくよ
- ひめな: 私チャンの名前は藍家ひめな!
- ひめな: 鏡の魔女の下っ端たちは、 ここでみんなが片づけるから!
- いろは: 「今使ったのは柚希ほとりの“名乗り” 彼女の力が私たちの本気を示すように 使い魔をひるませる」
- …………
- ひめな: そして、回りのヤツらもまとめて ここで押さえ込む!
- いろは: 「続けて使ったのは柚木りおんの“束縛” 敵の動きを完全に封じる魔法は 逃げないことを示すサインに思える」
- いろは: 「だけど、ここまでは覚悟を示しただけで 空に舞い上がった今からが本番」
- いろは: 「使い魔や魔女を見下ろす藍家さんの中でも 私たちと同じように 大切な仲間を傷つけられた怒りが燃えている」
- いろは: 「だから、みんなの悲しみと怒りを乗せて 最後の追い打ちをかけるように 悪夢を見るみんなに反撃のチャンスを与える」
- ひめな: 香春ゆうなの“屈服”!!
- ひめな: いろりん!
- ひめな: 私チャンだけじゃなくて 敵側の内容も盛り込んでいって
- いろはの声: 敵の力が必要なんですね わかりました!
- いろは: 「魔法少女の怒りと悲しみを乗せた 眠り続ける少女たちの魔法」
- いろは: 「それをまともに受けても 魔女たちは粘り強く動き出す」
- いろは: 「この世界を消そうとする者たちを 理解はできないけど 私たちを苦しめる禍々しい存在にも 勝つべき理由があるのかもしれない…!」
- …………!!
- いろは: ほ、本当に大丈夫ですか…? 魔法の効果で魔女が強くなって…
- ひめな: いいって言ってるじゃん
- ひめな: そうやってパワーアップさせて 解放するのが目的なわけ
- ひめな: 相手が力を溜めてる間に 美凪ささらの“挑発”…!
- 結菜: まさか、すべての攻撃を 受け止めるつもり!?
- 静香: さすがに死んじゃうわよ!
- ひめな: 悪いけど私チャンは 贖罪で死のうなんてタマじゃない
- ひめな: 死ぬぐらいヤバみが深くても マジで倒す気満々だから!
- …………!!
- いろは: 「魔法少女たちの魔法で押さえつけられた 魔女と使い魔が、呪いの力で 私たちの魔法を破ろうとしている」
- ひめな: 煌里ひかるの“熱中”…!
- ひめな: さあ、集中力をガン上げして、 攻撃を受け止める…
- いろは: 「せっかく魔女たちを押さえた力が 私たちの想いが、呪いに負けて破られる…」
- いろは: 「でも、藍家さんは力強く立ってる まだ、勝つ気でいる…!」
- ひめな: いくよ…ヒコ君…!
- FILENAME: text_103301-17_5hsw3.txt
- いろは: 「最後にやり返すために残っているのは アシュリー・テイラーの“スイッチ”だけ」
- いろは: 「これで何を切り替えようって言うの…?」
- ひめな: この能力は受け止めた力を 逆転させる力
- ひめな: 増幅させた魔女たちの力を 私チャンの力に変えて…!
- ひめな: ぜんぶまとめて吹っ飛ばしつつ、 こっちの状況もひっくり返す!
- …………!!
- ひめな: やぁああああッ!!
- FILENAME: text_103301-18_5hsw3.txt
- うい: ―うい― すごい…
- うい: ―うい― お空に浮かんでた鏡に攻撃が跳ね返って ぜんぶ壊してくよ!
- ひめな: ―ひめな― みんなの能力といろりんの実況のおかげかな
- ひめな: ―ひめな― 魔女のパワーも2倍3倍に膨れてて 私チャンも同じように膨れあがってたから
- ひめな: ―ひめな― 超絶最強の一撃になったって感じだよね
- いろは: ありがとうございます 藍家さん
- いろは: これで大きな鏡を守っている バリアが消えるので
- いろは: 一気に鏡の魔女に 近づけたと思います
- ひめな: とりま、私チャンといろりんの タッグで掴んだ勝利だし
- ひめな: 私チャンだけの おかげじゃないって★
- ひめな: ぅ…
- 結菜: ただ、2度3度と繰り返すには 負担がかかり過ぎるようねぇ…
- 静香: 下手をすればあなたの宝石が 割れてたかもしれない…
- ひめな: ま、生きてただけでも おけまるって感じだからね
- 結菜: 藍家さんと環さんは休んでて
- 静香: ええ、私たちで対処できるから 次に備えましょう
- うい: 次… 大本の魔女がいる大きな鏡…
- FILENAME: text_103302-1_5hsw3.txt [Episode 2]
- かごめ: ―かごめ― すごい…鏡が消えた… ひめなさんがやったんだ…!
- アルちゃん: ―アルちゃん― <あとは大きい鏡の中に入って 鏡の魔女を倒せばいいんだよね?>
- かごめ: ―かごめ― うん、そうだよ
- かごめ: ―かごめ― ういちゃんが広げた自動浄化システムの被膜に 干渉している結界がなくなれば
- かごめ: ―かごめ― 眠ってるみんなも魔女にならずに済むからね
- かごめ: でも、何かおかしい気がする…
- かごめ: 向こうにとっては 大きな打撃になってるはずなのに
- かごめ: 使い魔やコピーたちが 慌ててる様子がないような…
- アルちゃん: <いろはさんの近くに来たから 意見を聞いてみよう>
- かごめ: そうだね
- いろは: うそ…
- いろは: 使い魔たちの様子が ぜんぜん変わってないの…?
- かごめ: はい、今までと同じです…
- ~~♪~~♪
- いろは: 氷室さんから…
- ラビ: みんな、鏡を破壊してくれてありがとう
- ラビ: ただ、薄らとだけど 大きな鏡を守るバリアがもう1枚見えてる
- いろは: 二重だったっていうこと…!?
- ラビ: 恐らくそう…
- ラビ: 悪夢の中にいる魔法少女が 魔女になるまでのタイムリミットもあるから 私はそのまま鏡のある南に向かう
- ラビ: 何か続報があれば連絡するから
- いろは: ありがとうございます…
- ヨヅル: それでは、さっそく私から続報を伝えます
- いろは: ヨヅルさんの方でも 何かわかったんですか…?
- ヨヅル: エネルギーを運んでいる使い魔を追いかけて 鏡屋敷まで行ったものの コピーから情報を聞き出すのは失敗しました
- ヨヅル: ですが、鏡屋敷には依然として 果てなしのミラーズへの入口が残ってまして 巨大な鏡は魔女のいる最奥部への入口ではない 恐れが浮上してきたんです
- いろは: じゃあ、あの鏡は何のために…?
- ヨヅル: 使い魔たちが運んでいるエネルギーの行き先が あの鏡なのは間違いありませんので 推測ですが、過去を改変して世界を壊すための 最終兵器のようなものかもしれません
- ヨヅル: そう考えると エネルギーの回収能力を欲していたからこそ うい様は狙われた恐れがあります
- いろは: 今も巨大な鏡にエネルギーを集めているなら その可能性はあるかもしれませんね…
- ヨヅル: とりあえず気になる点が多いので 状況をつかむためにも 私たちは鏡のある南凪へと向かいます
- いろは: わかりました ありがとうございます
- 結菜: 準備ができ次第 私たちも南凪へ向かうわぁ
- ヨヅル: よろしくお願いします
- うい: せっかく、魔女を倒せるって… みんなを助けられるって…
- うい: そう思ってたのに、 このままじゃ間に合わないよ…
- うい: 「少しずつ上っていって ようやくつかめそうだった希望の光なのに」
- うい: 「こんなところでダメになるの…?」
- いろは: 『諦めて本当に魔女になるまで 私たちは救われる未来に手を伸ばし続ける』
- いろは: 『だから、その手を下ろすまでは ダメになったとは言えないよ』
- かごめ: いろはさんの言う通りだよ ういちゃん
- かごめ: 本当にダメになるまでは諦めない
- かごめ: 鏡や使い魔の様子がわかったのも 十分な進展なんだと思おう
- うい: うん…!
- アルちゃん: <だ、誰か助けてぇ!>
- アルちゃん: <いやぁっ!>
- ラビ: あなたは、佐鳥かごめの…
- アルちゃん: <お願い氷室さん!>
- アルちゃん: <あの大きな鏡について 情報を手に入れたんだけど>
- アルちゃん: <コピーに襲われたせいで 連絡する余裕がなくて…>
- アルちゃん: <分身の私は別に消されても 構わないから、伝えさせて>
- ラビ: わかった、詳しく教えて
- FILENAME: text_103302-2_5hsw3.txt
- アルちゃん: <あ、待って! 他の個体が近くにいるみたい!>
- ラビ: その個体同士で 情報共有はできるの?
- アルちゃん: <うん、私がやられた時のために 他の個体にも伝えておくね>
- ラビ: じゃあ、私がコピー体と 戦っていられる間に
- アルちゃん: <わかった、ありがとう!>
- FILENAME: text_103302-3_5hsw3.txt
- アルちゃん: <かごめちゃん!かごめちゃん! 私の分身から情報が届いたよ!>
- アルちゃん: <それも、あの鏡について!>
- かごめ: ――っ!?
- 静香: 詳しく教えて! 向かう前に聞いておきたいわ!
- ひめな: とりま、何がわかったの?
- アルちゃん: <わかったのは何をしようとしてるかだよ>
- アルちゃん: <鏡の魔女は引き続き あの大きな鏡を使って 過去を変えようとしてるみたいなんだけどね>
- アルちゃん: <鏡の魔女が通れるぐらい 大きな入口を用意しなくちゃいけないから 鏡もすっごく大きいし 膨大なエネルギーが必要になってるみたい>
- 静香: 悪鬼の本体が直接過去へ…? それって…つまり…?
- 結菜: 私たちが考えていた計画とは どうも違うみたいねぇ…
- 結菜: いくつもの鏡を通って過去に行き 小さな矛盾を大量に作って
- 結菜: 帳尻が合わないようにして 宇宙を消すと思っていたけど…
- いろは: そうですね…
- いろは: 最初から過去をひとつに絞って、 宇宙を壊すつもりだったことに…
- うい: でも、どうやって…?
- キュゥべえ: それはボクから説明するよ
- かごめ: キュゥべえ…! 本当に手伝ってくれたの…!?
- キュゥべえ: 情報提供をすると言ったからね
- キュゥべえ: それに、人類の存亡が かかっている以上
- キュゥべえ: キミたちが鏡を壊してくれた方が ボクにとっては都合がいいのさ
- かごめ: それなら、早く教えて!
- かごめ: 鏡の魔女は どうしてそんな過去を目指すの?
- かごめ: って…あれ…? 世界じゃなくて人類の存亡…?
- キュゥべえ: そうだね
- キュゥべえ: 「鏡の魔女が本当に目的としているのは “人類を滅ぼす”ことだからね」
- キュゥべえ: 「つまりタイムパラドクスを引き起こして 世界を滅ぼそうとしていたのも あくまで人類を滅ぼす手段のひとつだったんだ」
- うい: でも、人類がいない過去に行って 何をするつもりなの?
- いろは: …まさか、鏡の魔女が 考えていることって…
- いろは: 「“人類が生まれない未来にする”こと…?」
- キュゥべえ: キミの言う通りだろうね 環いろは
- キュゥべえ: 「人類を滅ぼすには 世界を焦土にする必要もなければ 今の人類をすべて殺す必要もない」
- キュゥべえ: 「そもそも誕生しないように 生物の進化を封じればいいんだ」
- いろは: そういうこと…だよね…
- 結菜: 鏡を破壊する方法とか
- 結菜: もう少し有益な情報が 欲しかったところだけど
- 結菜: 相手がしようとしてることが わかっただけでも十分だわぁ…
- 静香: ええ、目的がわかれば 俄然とやる気がでてくるもの
- 静香: 要は時女一族も何もかも 生まれてこなくなるんでしょ?
- 静香: それは許せないわ
- ひめな: キュゥべえ的には人類がいないと エネルギーを回収できないし
- ひめな: とりま、教えてくれたことには 納得かなー
- ひめな: あとはまぁ… ゆなりんの言う通り
- ひめな: 「あれを本当にぶっ壊せるかどうかだよね…」
- 御園 かりん: は、ひぃ…ふぅ…
- 御園 かりん: あ、やっと 魔法少女の反応があったの!
- ラビ: あなたは…
- ラビ: そっちは 鏡のある方とは逆だけど
- 御園 かりん: キモチの石を持ってない人を 3人も見てられないからって
- 御園 かりん: リヴィアさんに、 下がるように言われちゃったの
- ラビ: では、 この子をお願いできる?
- アルちゃん: <かごめちゃんの所まで 連れていって!>
- ラビ: 分身なので、消されても 構わないようだけど
- ラビ: この状況で魔力を消耗するのは なるべく避けた方がいい
- 御園 かりん: わかったの! 責任を持って連れていくの!
- FILENAME: text_103302-4_5hsw3.txt
- いろは: それでは、状況もわかりましたし さっそく鏡に向かいましょう
- 静香: それなんだけど、 環さんは残ってもらえない…?
- いろは: えっ?
- 静香: みんなが悪鬼に変わるまで、 時間が残されてない…
- 静香: 少しでも時間を稼げるのは 回復の力を持つ環さんだけなのよ
- いろは: …確かに、グリーフシードで 浄化をしながら回復も促せるのは
- いろは: この中では私しかいませんけど…
- ひめな: そうだね…
- ひめな: ぶっちゃけさ… 私チャンもみんなが心配…
- ひめな: だからさ、いろりん お願いできない?
- ひめな: 私チャンたちが鏡を壊せるって 信用してよ
- 結菜: それに、あなたもここから 私たちを助けられるわよぉ?
- 結菜: ういちゃんの回収能力があれば
- 結菜: この結界の中に散らばっている、 ミラーズのエネルギーを得られる
- 結菜: それをボウガンに乗せて 攻撃できるのは
- 結菜: キモチという膨大な力を 一手に引き受けることができた
- 結菜: あなたぐらいのはずよぉ
- うい: お姉ちゃん
- うい: わたしたちはここで、 みんなの命を守ろうよ
- うい: そしてみんなが鏡を守るバリアを 消してくれた時に
- うい: 一緒に鏡を壊しちゃおう
- いろは: そうですね、わかりました
- いろは: プロミストブラッドのみんなも 時女一族のみんなも
- いろは: ネオマギウスや 神浜市の魔法少女も眠ってる…
- いろは: 皆さんが頑張っている間に、 私が魔女になるのを食い止めます
- 結菜: ありがとう、環さん
- 静香: ちゃるたちを、お願いね…!
- いろは: でも、代わりに かごめちゃんにお願いがあるの
- かごめ: は、はいっ!
- いろは: 里見メディカルセンターに行って
- いろは: 灯花ちゃんとねむちゃんを 連れてきて欲しいの
- いろは: ふたりが何を仕掛けたのかは わからないけど
- いろは: ういと同じように使い魔から 狙われてるかもしれないし
- いろは: ふたりの変換と具現の力が 必要になると思うから
- かごめ: わかりました! アルちゃんもいるから平気です!
- いろは: それに、病院に行けば 桜子ちゃんも居るはずだから
- かごめ: はいっ
- 結菜: それじゃあ、私と時女さんと 藍家さんで南凪へ
- 結菜: 環さんとういちゃんは、 ここで待機
- 結菜: 佐鳥さんは病院へ この動きで問題ないかしらぁ
- いろは: 大丈夫です 皆さんの無事を祈ってます…!
- FILENAME: text_103302-5_5hsw3.txt
- 万年桜のウワサ: |ういといろはが 灯花とねむを求めてる…|
- 万年桜のウワサ: |ふたりを連れていかないと|
- 万年桜のウワサ: |誰もいない…|
- 万年桜のウワサ: |――っ!?|
- 灯花の父: 誰だ
- 太助: 君は…
- 万年桜のウワサ: |灯花とねむの仲間|
- 太助: 話には聞いてるよ
- 太助: ねむちゃんに生み出された ウワサで、ふたりの護衛だね?
- 万年桜のウワサ: |私を知ってる?|
- 太助: もちろん
- 太助: いつも、ふたりのことを 守ってくれてありがとう
- 太助: 様子を見に来たのかい?
- 万年桜のウワサ: |違う、ふたりを連れて行く|
- 万年桜のウワサ: |いろはとういが ふたりを求めているから|
- 灯花の父: どういうことだ…
- 灯花の父: 連絡がないようだから 心配はしていたが
- 灯花の父: やはり何か問題が起きたか…
- 万年桜のウワサ: |そう、たぶん神浜市全体が 魔女の結界の中にある|
- 太助: なっ…
- 灯花の父: 何人か魔法少女が 運び込まれていたのもつまり…
- 万年桜のウワサ: |何か起きたと思う|
- 万年桜のウワサ: |あ…|
- 灯花の父: どうした…
- 万年桜のウワサ: |私ひとりでふたりを運ぶのは 大変だから手伝って欲しい|
- 太助: つまり、環いろはと環うい
- 太助: あの姉妹のところに 連れていけばいいんだね
- 万年桜のウワサ: |うん|
- 太助: 兄さん、車は出せる?
- 灯花の父: 人使いが荒いな
- 灯花の父: 下に用意しておくから あとで下りてこい
- 万年桜のウワサ: |…いいっていうこと?|
- 太助: ああ、手伝うよ
- 万年桜のウワサ: |ありがとう|
- FILENAME: text_103302-6_5hsw3.txt
- リヴィア: コピーのひかるちゃん 道案内ありがとさん
- ひかる?: ぐっ…! 扱いがぞんざいっす…!
- リヴィア: …さて
- リヴィア: エネルギーを運んどる先を 追ってみたけど、案の定やなぁ…
- 月出里: ねぇ、ヨヅル
- 月出里: あの使い魔たちが持ってるのって 壊したミラーズのかけらかな?
- ヨヅル: そうですね
- ヨヅル: そのままリサイクルして 鏡のエネルギーにしていますね
- リヴィア: キュゥべえから聞いた話が ほんまやとすると
- リヴィア: 鏡の魔女が あの鏡を通ってしもたら
- リヴィア: 人類は生まれてけーへんのか…
- 月出里: ――っ!?
- 月出里: ふむんむん!ふむっ!
- ヨヅル: 先生、月出里が見て欲しいと 言ってます
- リヴィア?: あんたらが運んで来た エネルギーはこっちやで!
- ラビ?: まだ、鏡の一部を補強したいので エネルギーを持って来た方は
- ラビ?: 私のところに来るように
- ヨヅル: ずいぶん精巧なコピーですね…
- リヴィア: うーん…
- リヴィア: 他にも何人か指揮をとっとるけど 各グループのリーダーみたいやな
- ヨヅル: 働きアリのコピーを叩いても 何も出てきませんでしたが
- ヨヅル: 指揮系統を叩きのめせば ほこりを出しそうな気がしますね
- 月出里: ふむん…
- ヨヅル: 怖いなんて言ってる場合では ありませんよ、月出里
- リヴィア: あかん、こっちに気づきよった
- リヴィア: ちょっと退がるで
- リヴィア: エネルギーを持って来た使い魔が 多い手前、どう対処するか…
- ラビ: 確かに考えもの
- 月出里: む゙っ!?
- ヨヅル: コピーですか…!?
- リヴィア: 悪いけど失礼するで
- リヴィア: …………
- リヴィア: ソウルジェムの中が見える… ま、さすがにほんまもんやろ…
- ラビ: 誤解させて申し訳ない…
- ラビ: 皆さんが退いてくるところは 遠目で見ていたもので
- ラビ: 自然と近づいてしまった
- ヨヅル: ちなみに、こちらの様子は 理解されていると思いますが
- ヨヅル: 各グループのリーダーたちに 近づく手だてはないでしょうか
- ヨヅル: 指揮を執っているようなので どうにかしたいのですが…
- ラビ: …一応、ひとつだけ
- ヨヅル: どうすれば?
- ラビ: 猟師は獣の皮を着ることで 狩りをするそうで
- ラビ: それは、狙った獣の仲間の臭いで 自分の臭いを隠すためらしい
- 月出里: ふんむんむむ…?
- ヨヅル: 「まさか、あのゲル状の使い魔を 塗るということですか…」
- ラビ: 「…背に腹は代えられない」
- リヴィア: いや、そんなことせんでもええ
- リヴィア: 使い魔の魔力パターンをつかんで 自分を調整する
- リヴィア: ほんで、魔力パターンを 偽装したらええんちゃうか?
- ヨヅル: そんなこと、可能なんですか?
- リヴィア: まぁ…
- ひかる?: ぐっ…! 扱いがぞんざいっす…!
- リヴィア: ものは試しやろうし 有効活用したったらええわ
- リヴィア: ほんで、魔力を偽装したら 次はどないすればええ?
- ラビ: 司令塔になってるリーダーを 誘い出して話を聞き出す
- ラビ: 無理であれば倒して 配下のコピーの混乱を誘って
- ラビ: 現状の打破を目指す
- リヴィア: 結局、最終手段は 強行突破するしかないんか
- リヴィア: でもまぁ、しゃあない そのように動くことにしよか
- FILENAME: text_103302-7_5hsw3.txt
- リヴィア?: なっ、あんた コピーやなくて本物か…
- リヴィア: 今さら気づいたって遅いで
- リヴィア: 知ってることは 洗いざらい吐いてもらうわ
- ラビ?: 臭いをつけるだなんて悪知恵 旭から聞いた話?
- ラビ: 記憶までコピーしてるなんて 気持ち悪い
- ラビ: ここであなたたちを排除して 鏡も破壊させてもらう
- FILENAME: text_103302-8_5hsw3.txt
- リヴィア: 鏡を包んどるバリアの壊し方 さっさと教えてくれへんか
- リヴィア?: …っ!
- リヴィア: 殺してしもても知らんで?
- リヴィア?: うぁあッ!
- リヴィア?: はぁ…はぁ… 誰がそんなん教えたるかいな…
- リヴィア?: こちとら、主の忠実なしもべや
- リヴィア: 驚いた… まだ動けるんかいな…
- リヴィア: こっちはキモチの石までつけて 力を借りとんのに
- リヴィア: 使い魔のクセに、 株分けの魔女ぐらい強いな…
- リヴィア?: それぐらいやないと コピーのまとめ役はでけへん!
- リヴィア: ぐっ…!
- 月出里: ふむんむん!
- ヨヅル: すみません、先生 私たちでは太刀打ちできず…
- リヴィア: ええよ…っ、別にかめへん…
- リヴィア?: こうやって駆け寄ってくる 後輩らがおるのに
- リヴィア?: 本音が言えへんのは辛いな
- リヴィア: 何が言いたいんや
- リヴィア?: 宇宙のためや言うて、 いくらか愛情表現をしたところで
- リヴィア?: それでも全然足りてへんやろ 私が代わりに言うたろか?
- リヴィア: 胸糞悪いなぁ
- リヴィア: 月出里、ヨヅル
- 月出里: ふむ…
- ヨヅル: なんでしょうか
- リヴィア: コイツらが強いだけで、 あんたらにできる事はある
- リヴィア: 一計授けたるから、 ちょっと、よそに行っとき
- ラビ?: この鏡ができている時点で あなたは終わり
- ラビ?: 抗ったところで諦念からは 抜けられることはない
- ラビ: でも、私は諦念の中で戦う時点で 希望を抱いてると気づかされた
- ラビ?: その希望が滅びであっても 別にいいと思わない?
- ラビ?: 人類が生まれない世界になれば、 喜びも悲しみも生まれない
- ラビ?: 人類と魔法少女の苦しみは 最初からなかったことになる
- ラビ?: だから、大人しく私たちに 新たな世界を委ねて、死んで…
- ラビ?: 消えた…!?
- ラビ: もうそんな過去の自分なんて 私は捨ててきた!
- ラビ?: アアッ!
- ラビ: 理由はわからない… だけど0時を示して時計は動き
- ラビ: 私が心を許した数少ない友は、 未来に進めと言ってくれた
- ラビ: そして私には その未来を一緒に見たい人がいる
- ラビ: だから、滅びに希望は見出さない
- リヴィア: ヨヅルと月出里が行ったから 言わせてもらうけどなぁ…
- リヴィア?: ――っ!?
- リヴィア: 「いっちゃんヨヅルと月出里を愛しとるんは 私なんじゃボケェッ!!」
- リヴィア: 「それをつまらんコピーのお前がなぁ 奪うなや、クソボケカスゥ!!」
- リヴィア: はぁっ、はぁっ… ほんま、まだ殴り足らんわ…
- ラビ: …情報は聞き出せた?
- リヴィア: あかん…血が上ってしもた…
- ラビ: それは私も…それに…
- リヴィア: そりゃあ、 こんだけでかい声だしたら
- リヴィア: 他の使い魔に気づかれて当然やな
- ラビ: なんのために偽装したのか…
- ヨヅル: 丸聞こえですね
- 月出里: ふむ…
- FILENAME: text_103302-9_5hsw3.txt
- うい: お姉ちゃん!
- うい: 穢れが溜まってた人を 浄化したよ!
- いろは: グリーフシードは あとどれぐらい残ってる?
- うい: ピュエラケアの人に もらった分を合わせても
- うい: そんなに残ってないかも…
- いろは: 本当に… 時間との勝負だね…
- うい: お姉ちゃんの方はどう…? 回復の効果ってありそう…?
- いろは: どうかな…
- いろは: 夢の中でも癒しの効果があるのか 穢れが溜まるのは遅くなるけど
- いろは: 効果は一時的みたいだから、 ほんと対処療法でしかないね…
- うい: お姉ちゃんの魔力は まだ残ってるの?
- いろは: うん、心配しないで
- いろは: それでも、みんなにかけられた魔法が 私にも影響しているのか
- いろは: ソウルジェムに触れて癒そうとする度に みんなの見ている悪夢が流れ込んでくる
- うらら: ダメなんよサーシャさん!
- うらら: 旭さんは、警察に 連れて行かれたあとなんよ!
- アレクサンドラ: そんな… 遅かったんですね…
- うらら: ウチらもみんなに 魔法少女ってバレちゃってるし
- うらら: このまま捕まったら…
- ザッ…ザッ…
- アレクサンドラ: …っ、人の気配がします ひとまず山の中に…!
- アレクサンドラ: はぁ…はぁ…
- うらら: 誰かくるんよ!
- 旭: 良かった…やはり、 ふたりでありましたか…
- うらら: 旭さん!
- アレクサンドラ: どうしたんですか腕… ひどいケガ…
- 旭: 警官の連中も 魔法少女と知っただけで銃撃…
- 旭: たまらないであります…
- アレクサンドラ: そんな…
- 旭: 今日の新聞の記事は 見たでありますか
- アレクサンドラ: いえ…
- うらら: 何が書かれてたんよ?
- 旭: これがウェブ版であります
- 法律の施行により 判明している魔法少女を全国に指名手配し 収容を開始
- 里見太助教授の殺人教唆が成立して逮捕へ 願いという不正行為によって背負う宿命に 同情できないという世論の傾向が影響か
- 氷室ラビの刑執行に法務大臣が署名 魔法少女を国の管轄下へ置く法整備に さらなる拍車をかけることに
- アレクサンドラ: どこかで、歯止めがかかると 思ってましたけど…
- うらら: 有名人になったくららの影響も すごく大きいみたいなんよ…
- 旭: 広めるにしても急いた… 我らは急ぎ過ぎたであります…
- 旭: こんな人とも知れない 自然に有り得てはならない者を
- 旭: 真っ当に生命として生きる者が 許してくれるはずないであります
- アレクサンドラ: 人は優しくなるより前に… 恐れを抱いてしまったんですね…
- いろは: 見る人を変える度に見えるのは 予知夢のような最悪の未来
- いろは: そう、急いで広めたとしても みんなは私たち魔法少女を 受け入れてくれないかもしれない…
- 時雨: ふっ…うっ…
- はぐむ: どうして、何も変わらないんだろ 時雨ちゃん…
- 時雨: みんなを守って命をかけてるのは ぼくたちなのに…
- はぐむ: これじゃ、自動浄化システムが 広がってくれたとしても
- はぐむ: 何も変わらないよ…
- ひめな: しぐりんもはぐりんもさ 誰に泣かされちゃったの?
- 燦: 学校の人ですって
- 燦: …魔法少女はすごいかもしれない だけど弱いヤツに価値はないって
- ひめな: はぁああっ!?
- はぐむ: 結局、魔法少女であることが 自信になんてならなかった
- 時雨: ぼくたちが認めてもらうための きっかけにならなかった…
- ミユリ: 宮尾と安積を こんなにこんなに泣かせるなんて
- ミユリ: ホントに悪いクラスメイトですぅ
- ひめな: いや、悪いのって ぶっちゃけいろりんじゃん
- ひめな: あんなに意識高いと 付いてけない子は絶対いるし
- ひめな: 考え方がマッチョ過ぎるから、 ヤバいって言ったんだけどなー
- ひめな: ツッコミ役でいるとも言ったけど もうフォローはできないかな
- ひめな: 魔女になるとか関係なく 生きるだけで苦しむ子がいんのに
- ひめな: それをほったらかしてたら 泣く人が増えんのは当然じゃん…
- はぐむ: あ、藍家さん! 癇癪を起こしちゃいけませんよ!
- ひめな: だってマイメンたちを 泣かせるなら仕方ないじゃん
- 時雨: 教官もやめてよ! もう戦わなくていいから!
- 燦: ミユ、神様気取りの魔法少女を 殺しに行きましょう
- ミユリ: いい顔して周りが見えてない人は とんでもなく迷惑ですからね
- いろは: 魔法少女だって同じ人間で みんな違った個性がある
- いろは: だから苦しみだって違うことは 私もわかってるよ
- いろは: 格好良く見える部分だけを 伝えたりしないから
- いろは: お願い…みんなも… 今は心の穢れに耐えて…
- リヴィア: はぁ…はぁ… あかん…
- リヴィア: 残りのリーダーのコピーまで 出てきたんは誤算や…
- ラビ: ふぅ…ふっ…はぁ…
- ラビ: あんな大声を出すからと 悪態のひとつもつきたくなる
- ラビ: それにしても、あなたは 戦闘向きじゃないから辛いはず
- リヴィア: せやねん…
- リヴィア: ヨヅルと月出里を行かせたんを 絶賛後悔しとるわ…
- リヴィア: てか、ラビかて 人のこと言われへんのちゃう?
- リヴィア: そんな武闘派ちゃうやろ
- ラビ: ええ…
- ラビ: まずい、次の使い魔が来る… これはさすがに…
- リヴィア: ちゃう…それだけやない… 九死に一生を得たで!
- ひめな: 本当に私チャンとクリソツじゃん マジでウケる★
- 結菜: コピーは私たちで相手するから リヴィアと氷室さんは他をお願ぃ
- 静香: 私たちの作り物が、 大将をしているみたいだから
- 静香: ここは私たちで倒して 形勢逆転を狙いましょう!
- FILENAME: text_103302-10_5hsw3.txt
- いろは: ふぅ…っ…
- いろは: 次はひかるちゃんたちを… 絶対に魔女になんて…
- いろは: どれだけ魔法少女を救いたいと思っても 訪れる未来の姿はわからない…
- いろは: みんなで手を取り合って 喜びと希望に満ちた未来をつかもうとしても 誰だって心のどこかで怖さを飼ってる
- いろは: みんな私と同じで、希望を持っていても ずっと怖いんだ…
- 智珠 らんか: ほんと、どうすんの…
- 智珠 らんか: あんな場所がバレたら、 アタシら生きていけないって…
- 樹里: 誰か問い詰められた時に ゲロっちまったんだろ
- 智珠 らんか: 魔法少女のことが知れ渡るのは いいことだと思ったけど…
- 樹里: 特に樹里サマたちは、 探られるとヤベーからな
- 智珠 らんか: カタコンベの場所が知れた時点で もう終わりだって…!
- アオ: ひかる…どうしたの…?
- ひかる: 結菜さんが連れていかれたんす…
- ひかる: カタコンベの死体は全部 自分の指示で埋めさせたって…
- アオ: そんな、冗談でしょ…!?
- ひかる: 二木市で殺し合ったひかるたちは 全員で地獄に行くはずなのに
- ひかる: 自分ひとりで行く気なんすよ…!
- アオ: それじゃあ、わたしがしたこと 意味がなかったかもしれない…
- ひかる: え…?
- アオ: ていうか、ごめん
- アオ: 姉さまの覚悟を わたしが無駄にしちゃった
- アオ: みんなで地獄に行くことになるよ
- ひかる: わっ、なんすか!
- ひかる: …え、向こうに人がたくさん カメラまで…なんの撮影っすか…
- アオ: わたしは魔法少女の苦しみを 伝えようとしただけなのに…
- アオ: だけど、変な広がり方をして みんな犯罪者にされちゃった…
- ひかる: カタコンベの件… アオさんが教えたんすか…
- アオ: ごめん、みんなに罪を…
- ひかる: …いや、いんじゃないっすか? この手は血まみれなんすから
- 樹里: いや、よくねえっつーの
- アオ: 姉ちゃん!?
- 樹里: こっちの事情も知らねーで 騒ぎ倒しやがって
- 樹里: ちょっとは怒りも我慢できて 抑えられるようになったが
- 樹里: お前らが標的になるってんじゃ 話は別だっつーの
- 智珠 らんか: バカ!
- 智珠 らんか: 一般人に危害なんて加えたら アタシら人類の敵だって!
- 樹里: 敵でけっこー
- 樹里: 後先考えねーでぶち込むのは 樹里サマの専売特許だ
- 樹里: 二木市の連中に手を出すならな 樹里サマがウェルダンにしてやる
- いろは: 今、私たちが目指しているのは 救われる未来だけど その救いの先にあるのはつらい現実かもしれない
- いろは: 希望が絶望になるだけじゃない 絶望から生まれる希望だってあることを 証明できたとしても
- いろは: 私たちは自分の歩幅を少し間違うだけで 奈落に落ちてしまうのかもしれない
- フェリシア: ただいまー
- フェリシア: …………
- フェリシア: さなー いねーのかー?
- フェリシア: …あ、そっか 今日って絵本のサイン会だっけ?
- フェリシア: すげーよなー 魔法少女初の絵本作家だもんな
- フェリシア: ヒマだし鶴乃んとこ行くかな!
- 鶴乃: ごめーん、フェリシア! 遊んでる暇ないんだよ!
- フェリシア: なっ、今日も忙しいのかよ! 最近ずっとじゃん!
- 鶴乃: 魔法少女がいるってだけで 物珍しそうに来てたんだけど
- 鶴乃: なんか、普通に繁盛しちゃって あ、また手伝っていってよ!
- フェリシア: やだ
- フェリシア: なんか、売れ出してから 万々歳のメシまじーんだよ…!
- 鶴乃: ちょー! もう、失礼だなぁ!
- フェリシア: …………
- アナウンサー: 「今日は魔法少女でモデルの七海やちよさん そして、その同居人で皆さんもご存知の 環いろはさんに来てもらいました」
- アナウンサー: 「さっそくですが、魔法少女が知られてから 生活が一変したんじゃないですか?」
- やちよ: 「そうですね 今までは知らなかった方からも 声をかけてもらう機会が増えましたし 色々と変化は大きいです」
- いろは: 『私も偉い人から 話を聞かれることが多くなって もう毎日がてんやわんやです』
- いろは: 『おかげで最近は 料理をする時間もないぐらいで』
- アナウンサー: 「あら、料理がお得意なんですか?」
- やちよ: 「うちは家族が多いので ただ、最近は確かに店屋物が増えてますね」
- アナウンサー: 「でも、魔法少女って知られてお仕事の方も…」
- やちよ: 「いえ、そこまで仕事の変化は…」
- フェリシア: やちよのウソつき…
- さな: ただいまー…
- うい: ただいまっ!
- さな: 今日もやちよさんと いろはさん遅いみたいだから
- さな: デリバリーを頼もっか…
- うい: うん…
- うい: わっ、どうしたの フェリシアさん
- フェリシア: なんか、みんなバラバラだ
- フェリシア: オレたちだけじゃなくて、 他の魔法少女だってみんな…
- フェリシア: こんなのイヤだぞ
- フェリシア: ユニオンの中での会話だって なくなっちまうし
- フェリシア: こうして、メシ食うのだって、 3人そろうの久しぶりじゃん…
- さな: でも、それはみんなが つらい環境じゃなくなって…
- さな: 私も…寂しいですけど…
- フェリシア: だったら前の方がいいだろ!
- フェリシア: 前の方が魔法少女同士で ちゃんと心が繋がってた…
- フェリシア: みかづき荘も…かこもあやめも… 他のヤツだってみんな…
- フェリシア: 幸せになったと思ったのに、 バラバラになるなんて…
- いろは: 物事が巡るように… 希望と絶望も巡る…
- いろは: 魔法少女の存在が知られて 宇宙の意思を押さえつけても
- いろは: 関わり方ひとつで 幸せな時はひっくり返る
- いろは: 手の平から幸せが こぼれ落ちないようにするには
- いろは: 私たち自身もちゃんと 見ていないとダメなんだ…
- ういの声: お姉ちゃん!お姉ちゃん!
- いろは: ――っ!?
- 御園 かりん: 大丈夫なの…?
- いろは: うい…かりんちゃん…!?
- うい: ソウルジェムが すごく濁っちゃってたよ…?
- いろは: ごめん、みんなの悪夢に あてられちゃったみたい…
- いろは: もう、大丈夫だよ
- 御園 かりん: よかったの!
- 御園 かりん: それで、かごめちゃんって ここにいるの?
- 御園 かりん: この子を返そうと思って 連れてきたの!
- アルちゃん: <でも、かごめちゃんの反応は ないような気がするよ?>
- いろは: あ、かごめちゃんは いま病院に向かってて…
- 御園 かりん: そうなの…
- 御園 かりん: じゃあ、わたしも病院に向かって 向こうを助けてくるの!
- いろは: うん、ありがとう それにグリーフシードもね
- 御園 かりん: 考え過ぎは良くないの!
- いろは: そうだね、ふふっ
- いろは: 何十人何百人といる魔法少女が救われた先が 仄暗くならないように 果てしない未来を生かすには…
- ひめな: マジで手強かったぁ…
- 静香: 本当に…
- 静香: 手下でこの強さだったら 悪鬼のヤツはどれだけ危険か…
- 結菜: 元々、鏡を通って過去を 変えようとするような魔女よぉ…
- 結菜: 太刀打ちできなかったとしても おかしくないわぁ…
- ひめな: ちょっとみんな、鏡!
- リヴィア: バリアが消えた!
- ラビ: 鏡の生成を任されていた リーダーたちが
- ラビ: バリアを守る役割も 果たしていたということ…
- リヴィア: 道理で、株分けの魔女と 同じぐらい強いわけやで…
- ひめな: とりま、これで 中身を攻撃できるってことはさ
- 静香: 環さんたちの出番ね!
- 結菜: すぐに連絡をとるわぁ
- FILENAME: text_103302-11_5hsw3.txt
- うい: お姉ちゃん 本当にバリアが消えてるよ!?
- いろは: うん、今なら紅晴さんが 言ってた通りにやれそうだね
- 結菜: ういちゃんの回収能力があれば
- 結菜: この結界の中に散らばっている、 ミラーズのエネルギーを得られる
- 結菜: それをボウガンに乗せて 攻撃できるのは
- 結菜: キモチという膨大な力を 一手に引き受けることができた
- 結菜: あなたぐらいのはずよぉ
- いろは: うい、エネルギーの量は 大丈夫そう?
- うい: うん、周りにミラーズの魔力が たくさんあるから大丈夫
- うい: たぶん、大きな鏡を作るために 使い魔が運んでる魔力と同じで
- うい: 果てなしのミラーズを壊した時の 魔力が細かく散ってるんだと思う
- いろは: じゃあ、すべてを回収できれば…
- うい: あの鏡を壊せるぐらいの 力にできると思う
- うい: これから神浜市に満ちた エネルギーを全部集めるから
- いろは: うん
- いろは: 相手が何か対策を講じる前に あの鏡を破壊しよう!
- うい: それじゃあ… 散らばったミラーズの力たち…
- うい: わたしに集まって!
- いろは: (あとは、灯花ちゃんの変換と ねむちゃんの具現を使って)
- いろは: (回収したエネルギーを 自分の魔力に変えないと)
- いろは: (鏡を破壊できたとしても、 エネルギーは返すことになる)
- いろは: なんとか間に合ってくれたら いいんだけど…
- 太助: 兄さん! もっと急いでくれ!
- 灯花の父の声: バカを言うな!
- 灯花の父の声: 車通りがないからって、 道交法完全に無視なんだぞ!
- 万年桜のウワサ: ――っ!?
- 太助: どうした…
- 万年桜のウワサ: |ミラーズの使い魔たちが、 私たちを狙ってる|
- 万年桜のウワサ: |たぶん、灯花とねむの存在に 気づいたのかもしれない|
- 太助: 魔女や使い魔のやり口なら 事故に遭わせる気か…
- 万年桜のウワサ: |かも|
- 万年桜のウワサ: |灯花とねむのことを 預かっておいて|
- 太助: …君のご主人たちだろう いいのかい…?
- 万年桜のウワサ: |病院でふたりを観察して、 信用していいと判断してるから|
- FILENAME: text_103302-12_5hsw3.txt
- 万年桜のウワサ: |車は行った…けど…|
- …………
- 万年桜のウワサ: |数が多い|
- かごめ: あ、桜子ちゃん!
- 万年桜のウワサ: |佐鳥かごめ?|
- かごめ: 桜子ちゃんが ここに居るっていうことは…
- 万年桜のウワサ: |灯花とねむは車の中にいて 先に行ってもらった|
- 万年桜のウワサ: |使い魔がふたりを 狙って攻撃をしてきてたから|
- かごめ: それじゃあ私も一緒に戦うよ
- かごめ: いろはさんとういちゃんに 頼まれてるの
- かごめ: ふたりを連れてくるようにって
- 万年桜のウワサ: |いろはとういに… やっぱり求めてたんだ|
- FILENAME: text_103302-13_5hsw3.txt
- かごめ: はぁ…はぁ…
- かごめ: きゃっ!
- 万年桜のウワサ: |邪魔が多い…|
- かごめ: ありがとう、桜子ちゃん…
- かごめ: 別の方向からも 使い魔が来る反応がある
- 万年桜のウワサ: |車との距離が離れすぎた|
- 万年桜のウワサ: |とてもじゃないけど 守り切れない…|
- かごめ: どうするの…?
- 万年桜のウワサ: |男ふたりには悪いけど、 灯花とねむだけ回収していく|
- 万年桜のウワサ: |もう、いろはたちは近いから|
- アルちゃん: <灯花ちゃんとねむちゃんを 守って連れてくにしても>
- アルちゃん: <車を追いかけないと いけないってことだよね>
- ドーンッ!!
- かごめ: …今のって
- かごめ: 灯花ちゃんのお父さん…! 教授…!!
- 太助: かごめ…ちゃん…
- 太助: そうか…君も結局… 魔法少女に…
- かごめ: そんなこと、どうでもいいです! ケガが…!!
- 太助: ねむちゃんのソウルジェムは 無事…かな…
- かごめ: え…
- 太助: 右手だよ…
- かごめ: …っ、はい、無事です ヒビひとつ入ってないです…!
- 太助: 近い未来、幸せが待つのであれば 魔法少女になるのも…いい…
- 太助: ねむちゃんたちと… 次に繋いで…欲しい…
- 万年桜のウワサ: |灯花は?|
- 灯花の父: 左の…胸ポケットだ… ゲホッ…
- 灯花の父: ふたりの…体は… その石があれば回復する…だろう
- 灯花の父: 頑丈…だから…な
- 万年桜のウワサ: |ありがとう、守ってくれて|
- 万年桜のウワサ: |むしろ、私のせいで、 その命を使わせてしまった…|
- 灯花の父: ぜー…ぜー…
- 灯花の父: 命の短い娘を…持った…
- 灯花の父: その娘のために… 先に…逝けるなら…
- 灯花の父: …………
- 万年桜のウワサ: |こういう時にかける言葉… 灯花に、教えてもらうね|
- 太助: 左の…胸ポケットに…
- かごめ: …この、ペンですか
- 太助: 小さい頃…那由他が… 欲しがってたんだ…
- かごめ: 渡して…おきます…
- 太助: 泣かない… 魔法少女は…希望…を…
- かごめ: はい…
- 太助: …………
- 万年桜のウワサ: |かごめ、行こう|
- かごめ: うん…!
- かごめ: 必ず…未来に希望を… 届けないと…
- FILENAME: text_103302-14_5hsw3.txt
- うい: もう…限界まで溜めたよ… お姉ちゃん…!
- いろは: うん…わかってる…でも…!
- いろは: やっぱり、かごめちゃんたちが 戻って来る気配がない…
- ~~♪~~♪
- 静香: ちょっと、環さん 何してるの!?
- いろは: ごめん、静香ちゃん
- いろは: もう矢は放てる状態なんだけど、 エネルギーの変換ができなくて…
- 静香: よくわからないけど、急いで!
- 静香: 鏡を覆ってた透明な壁が また作られようとしてるのよ
- いろは: そんなっ…
- 静香: 私たちでなんとかしてるけど、 数が多くて抑えきれないかも…
- 静香: だから、今のうちに…! 魔法少女と日の本のためにも!
- いろは: …うん、わかった
- いろは: うい、やろう
- うい: 灯花ちゃんとねむちゃん 来てるの…?
- いろは: ううん…もう待ってられない…
- いろは: 使ったエネルギーはミラーズに 戻っていくかもしれないけど
- いろは: 鏡さえ破壊できれば 時間稼ぎぐらいにはなるから
- うい: そっか…うん、わかった
- うい: わたしがエネルギーを 回収してることに気づいて
- うい: 使い魔たちも 集まって来てるみたいだから…
- いろは: だね、今のうちに壊そう
- いろは: もう撃てるよ…うい…
- うい: じゃあ、手を添えて、 この1本の矢にすべてを注ぐね…
- いろは: 受け取ったよ…うい…!
- うい: うん、わたしが回収した力は全部 お姉ちゃんに渡したよ
- いろは: あとは…!
- いろは: 「あの鏡に向かって放つだけ!」
- FILENAME: text_103302-15_5hsw3.txt
- うい: 使い魔が来た…
- うい: これぐらいの数なら ひとりでも戦えるから
- うい: お姉ちゃんは集中して!
- いろは: ありがとう、うい!
- FILENAME: text_103302-16_5hsw3.txt
- いろは: 「当たってええええぇええッ!!」
- いろは: はぁ…はぁ… 良かった…壊せた…!
- うい: やったね、お姉ちゃん!
- いろは: うん、なんとか最悪の事態は 回避できたと思う
- ――――!!
- いろは: ――っ!?
- うい: 今の…何…? 叫び声…?笑い声…?
- いろは: 一瞬…聞こえたよね…?
- うい: うん…
- かごめ: はぁ…はぁ…
- 万年桜のウワサ: |…………終わった…?|
- いろは: あ、かごめちゃん! 桜子ちゃん!
- かごめ: ごめんなさい… 間に合いませんでした…!
- いろは: そんな、謝らないで…! 無茶を言ったのは私なんだから…
- いろは: ごめんね、せっかくふたりを 連れてきてくれたのに…
- うい: ねえ、桜子ちゃん
- ういの声: 灯花ちゃんとねむちゃんって まだ眠ったまま…?
- 万年桜のウワサの声: |うん、無事だけど 目を覚ます気配はない|
- 万年桜のウワサ: |それでも灯花とねむが 必要だったんだよね?|
- かごめ: そう…変換と具現の力 なくても大丈夫でしたか…?
- いろは: うん、 最低限のことはできたと思うよ
- いろは: エネルギーは鏡の魔女に 返すことになったけど
- いろは: 鏡の魔女が過去に行くのは、 止められたから
- かごめ: そっか… それなら良かったです…
- かごめ: …………ぐすっ…
- いろは: かごめちゃん…?
- かごめ: 実は…遅れちゃったのは 使い魔に襲われたからで…
- かごめ: せっかく教授たちから 後を託されたのに…
- かごめ: 間に合わなかったら 意味ないなって…
- いろは: 託されたって 何かあったの…?
- 万年桜のウワサ: |灯花の父親たちに頼んで、 車で移動してたけど|
- 万年桜のウワサ: |途中で使い魔に襲われて 事故を起こしてしまった|
- かごめ: …………
- かごめ: それで、教授と… 灯花ちゃんのお父さんが…
- アルちゃん: <泣かないで、かごめちゃん…>
- かごめ: うん、教授にも希望を抱いて 泣いちゃだめって言われた…
- かごめ: けど、やっぱり我慢できなくて…
- うい: それじゃあ… 灯花ちゃんのお父さんたち…
- かごめ: 救急と警察に連絡は入れましたし 他の車も気づいていたので
- かごめ: 周囲の対応は早いと思います…
- かごめ: …でも、たぶん助からない
- 万年桜のウワサ: |それなのに遅れてしまったから ふたりの死も意味がない|
- 万年桜のウワサ: |その想いが、かごめが泣く 引き金になった|
- かごめ: …………
- うい: 意味はちゃんとあるし 無駄になんてならないよ
- うい: わたしはまだ何度だって エネルギーを回収できるし
- うい: 攻撃できるチャンスだって あるはずだもん
- いろは: 私も、そう思うよ
- いろは: 魔女は自分でミラーズを壊して、 この結界と巨大な鏡を作った
- いろは: だから浅くなったミラーズの奧が 魔女のいる場所だとしたら
- いろは: 4人で作り出した 強烈な1本の矢を使えば
- いろは: 外から魔女がいる結界を攻撃して 追い出すこともできちゃうよ
- アルちゃん: <ふたりの犠牲は無駄じゃない>
- アルちゃん: <私たちでまだまだ 生かせるんだよ、かごめちゃん>
- かごめ: うん、魔法少女の未来のために、 頑張ってくれたんだもん
- かごめ: 私たちも応えないといけないし まだ応えられる…!
- いろは: そう、だから無駄じゃない
- いろは: 灯花ちゃんとねむちゃんを 連れてきてくれたことは
- いろは: 私たちにとっては前進だよ
- うい: ―うい― じゃあ、鏡は壊しちゃったし 次は魔女との戦いだね!
- いろは: ―いろは― うん、この人数で苦戦してるけど キモチの石のおかげもあって戦えてる
- いろは: ―いろは― まだまだ勝算はあるよ
- うい: ―うい― 魔女を倒せたら自動浄化システムの被膜に 干渉されてる力もなくなるから
- うい: ―うい― 悪夢で苦しんでるみんなも助かる!
- いろは: ―いろは― だから、やろう!みんなで!
- ――――!!
- うい: ―うい― また、この声…
- いろは: ―いろは― うい!後ろ!
- うい: ―うい― えっ…?
- いろは: うい…?
- いろは: うい!うい!? うそ…ソウルジェムがない…?
- かごめ: 今の魔女の手が… 持っていったっていうこと…?
- アルちゃん: <その可能性はあるよね…>
- いろは: 桜子ちゃんは見てた!?
- いろはの声: 桜子ちゃん…?
- いろはの声: うそ…
- いろは: まさか…
- かごめ: いろはさん…?
- いろは: 万年桜のうわさは…
- いろは: 灯花ちゃんとねむちゃんと 私とういを含んだ
- いろは: 4人のうわさ…
- いろは: その、桜子ちゃんが消えて… 魔力の反応も、ない…
- いろは: ソウルジェムも 持って行かれたから…
- かごめ: え…それって…
- いろは: …………やだ…やだ!
- いろは: ういが…死んじゃった…
- ラビ: とりあえず、あなたがくれた 情報が役に立った
- 静香: ありがとう久兵衛様
- キュゥべえ: おやすい御用さ
- キュゥべえ: ――っ!?
- 静香: 久兵衛様?
- キュゥべえ: まずいことになったようだ
- キュゥべえ: キミたちは急いで環いろはたちと 合流した方がいい
- 結菜: どうしたって言うのぉ…?
- キュゥべえ: 「鏡の魔女が 自動浄化システムを手に入れ…」
- パサッ
- ひめな: …これ、自動浄化システムの 被膜に影響が出たってこと…?
- ひめな: ういうい…ヤバくない…?
- FILENAME: text_103303-1_5hsw3.txt [Episode 3]
- いろは: うい…
- かごめ: いろはさん…!
- かごめ: しっかりしてください!
- いろは: 無理だよ… 私にはういがいないと…
- いろは: だって、今の私は ういのおかげでいるんだもん…
- いろは: ういがいなかったら 灯花ちゃんとねむちゃんと出会えなかった…
- いろは: 私はただ自分の意見が言えない よくわからない女の子のまま 心の許せる友だちなんていないままだった…
- いろは: そして何より、ういがいないと 神浜市に来ることだってなかった…
- いろは: やちよさんとも、鶴乃ちゃんとも フェリシアちゃんとも、さなちゃんとも 出会ってない…
- いろは: もちろんuserNameにも…
- いろは: そもそも、魔法少女にだってならずに ただ、ぼんやりとした寂しい日々を 過ごすだけだった…
- いろは: そう、すべてはういのおかげ…
- いろは: 強くあれる私になれて 前に出られるようになったのも…全部…
- かごめ: それでも、変わったいろはさんが 今のいろはさんじゃないですか!
- いろは: でもね…
- いろは: 私は私を強くしてくれる 大切な人を失っちゃった…
- かごめ: いろはさん…
- いろは: これが、やちよさんや鶴乃ちゃんや ももこさんの感じていたもの
- いろは: 十七夜さんや紅晴さん それに藍家さんだって同じ
- いろは: 一緒に戦ってきた人の多くが 大切な人を失ってでも この喪失感に耐えながら挫けずに生きてきたんだ
- いろは: みんな、なんて強いんだろう…
- いろは: 私はどんな傷も負うことなく ただ表面的に理解したつもりでいて 偽物の強さで調子に乗っていた…
- いろは: だから… 私はういを死なせてしまった
- いろは: こんな現実が訪れるぐらいだったら 前に出なければよかった
- いろは: 昔のように教室の片隅にいるぐらいで ちょうどよかったんだ…
- かごめ: やめて、いろはさん… 自分を全部否定しないで…!
- かごめ: 否定すればするほど いろはさんだけじゃない…
- かごめ: 私を含めた いろはさんを信じたみんなを
- かごめ: 裏切ることになるんですよ…!?
- いろは: そうだね…
- いろは: 私はみんなの未来を救うために 争いそのものを否定して
- いろは: 実際にみんなは、 争いをやめてここまで来た…
- かごめ: はい…
- かごめ: それに、せめて…
- かごめ: せめて、ういちゃんが いろはさんに残したものは
- かごめ: 否定してあげないでください…
- かごめ: 私がまとめた手記にだって たくさん残ってます
- かごめ: いろはさんが ういちゃんを想う愛情と一緒に
- かごめ: ういちゃんがいろはさんを想う とても強い愛情が…!
- いろは: 無事で戻って来てくれたなら それで私は構わないから…
- いろは: それが 私が求めてた全部だから…
- いろは: むしろ私を助けようとしてくれて 本当にありがとう
- うい: わたしも助けてくれてありがとう
- うい: 姉妹そろって一緒だね
- いろは: あの時の再会から… みかづき荘で過ごした日々も…
- いろは: ういが残してきた足跡を全部 私が消しちゃうんだ…
- いろは: そうだね… ういが死んだとしても…
- いろは: ういが残したものを否定すると 私がとどめを刺したことになる…
- いろは: 私はういの優しさに救われた
- いろは: やちよさんや鶴乃ちゃんの 優しさにも救われた
- いろは: そして、今度は私が フェリシアちゃんやさなちゃんに 優しさを与えるようになった
- いろは: 周りも同じ 紅晴さんにも優しさがあって 静香ちゃんにも優しさがあって 藍家さんにも優しさがある
- いろは: もちろん、氷室さんやリヴィアさんも…
- いろは: たくさんの優しさがあふれる中で たったひとつ間違っていたのが 人の優しさを台無しにする 誰かを傷つけようとすること…
- いろは: …その傷の中でも重い 痛みすら感じない空虚な感覚…
- いろは: この胸の寒さを理解することが
- いろは: 優しさにあふれる未来のために 必要なことで
- いろは: 本当にみんなに寄り添う上で、 必要なことだったんだ…
- かごめ: いろはさん…
- いろは: ごめんね、かごめちゃん… やっと目が覚めた…
- いろは: 私は、ういにもらってばっかりだ
- いろは: 本当に尊い想いっていうのは
- いろは: 暗闇の底から 見つけることもあるんだね
- FILENAME: text_103303-2_5hsw3.txt
- いろは: ごめんね… 灯花ちゃん、ねむちゃん…
- いろは: ふたりの計画には ういも必要だったんだよね…?
- いろは: だとしたらもう、 計画は失敗になっちゃった…
- いろは: 本当にごめんね…
- いろは: 3人で一緒に…仲良くしててね…
- ラビの声: 環さん!
- いろは: ――っ!?
- いろは: 早かったですね もう戻ってくるなんて…!
- ラビ: 何度も連絡はしてたんだけど…
- いろは: え、あ、ごめんなさい…
- ラビ: それより、どうして ういちゃんが倒れてるの…
- ラビ: あなたと一緒に 鏡を破壊してくれたんじゃ…
- ひめな: これ、やっぱり 私チャンが思った通り…?
- ラビ: ええ、命の気配を感じない…
- 結菜: …鏡の魔女が自動浄化システムを 手に入れたと言って
- 結菜: キュゥべえは電池が切れたように 倒れてしまった…
- 結菜: だから、危虞してたのよぉ…
- 結菜: 鏡を壊したあとで、 何かあったんじゃないかって…
- いろは: …………
- いろは: 突然…魔女の手が出てきて… ういを襲ったんです…
- いろは: そしてソウルジェムを取られて ういは倒れました…
- リヴィア: やっぱ…そうなんか…
- いろは: 桜子ちゃんが消えたので 間違い…ありません…
- いろは: 灯花ちゃんとねむちゃんの 計画も失敗ですし
- いろは: かごめちゃんの願いだって…
- リヴィア: はぁ…
- リヴィア: おまけに自動浄化システムの 被膜まで操られとるからな…
- 静香: userNameに続けて そんな…
- 静香: うそで言ったりしないわよね…?
- いろは: はい…
- 静香: じゃあ、なんで泣いてないの…?
- いろは: え…?
- 静香: 悲しい時は泣いた方がいいわよ
- 静香: 人の死で涙が流れるなら、 感情に従う方がいいに決まってる
- ひめな: しずしず、いいこと言うじゃん
- ひめな: 私チャンなんて悲しみの中に 怒りが混ざりまくってたから
- ひめな: もう、ヒコ君のために 素直に泣けないんだよね
- ひめな: だから、静香ちゃんの言う通り 泣ける時に泣くのがおけまる
- 静香: 私も今まで無念のうちに死んだ 巫のためにはもう泣けないわ…
- 結菜: 環さん
- 結菜: ういちゃんとの思い出を 私に聞かせてくれないかしらぁ
- 結菜: あなたは私の苦しみを受け入れて 二木市も救うと言ってくれた
- 結菜: だから、次はあなたの苦しみを 私が受け入れるわぁ
- いろは: …っ、紅晴さん
- いろは: ふっ…ぅ… あぁ、ありが…とう…
- FILENAME: text_103303-3_5hsw3.txt
- いろは: ぐすっ…
- リヴィア: ようけ泣いたな まぁ、ええこっちゃ
- いろは: はい、すみません…
- リヴィア: こっからは、肝心な現実と 向き合わなあかんで
- いろは: はい…
- いろは: ういがいなくなったことで、 回収を使った攻撃はできません
- いろは: 鏡の魔女に勝つことが とても難しくなりました…
- 結菜: それにキュゥべえから聞いた話を 踏まえると
- 結菜: 鏡の魔女は 自動浄化システムばかりか
- 結菜: ういちゃんの回収能力まで 手に入れた恐れがあるわねぇ…
- 静香: 鬼に金棒なんて表現じゃ済まない
- 静香: もはや、強さを測ろうだなんて 不可能かもしれないわね…
- ひめな: ワンチャンもない感じ…?
- ラビ: 私たちの駆逐と巨大な鏡の再建
- ラビ: 何を優先するかわからない以上 魔女が動き出すまでが勝負
- リヴィア: やけどなぁ…
- リヴィア: いろはちゃんの言う通り、 荒技が使われへんくなった上に
- リヴィア: こっちが攻撃をしかけるにも、 最奥部の行き方がわからへんから
- リヴィア: 時間をかけて地道に 魔女の居場所を突き止めなあかん
- ひめな: 下で眠ってる教官たちとか 他の魔法少女は…?
- ひめな: そっちはワンチャン目を覚まして また力になってくれたり…
- いろは: 延命が精一杯で とてもじゃないけど難しいです…
- いろは: それに、時間をかけて 魔女の居場所を見つけられて
- いろは: 私たちで倒せたとしても、 その頃には既に魔女だと思います
- いろは: ういと私が回収した力を使って 急いで魔女を撃破しない限り
- いろは: みんなは救えませんでした…
- 結菜: 今だって魔女を倒したところで 自動浄化システムはなぃ…
- 結菜: 魔女になる未来は 避けられないのねぇ…
- いろは: …はい
- 月出里の声: ふむっむ、ふんむふむんむ!
- いろは: ――っ!?
- かごめ: 月出里ちゃんとヨヅルさん それに、かりんちゃん?
- 御園 かりん: かごめちゃんを探しに行ったのに なぜかふたりに会っちゃったの…
- ヨヅル: こちらとしては運が良かったです
- ヨヅル: キモチの石を所有せずに 強い使い魔との戦いが続いたので
- 月出里: ふむーむふむふむんむむ
- ヨヅル: はい、良いサポートでした
- 御園 かりん: そう言われると照れちゃうの
- 御園 かりん: あ、かごめちゃんに アルちゃん返しておくね
- かごめ: ありがとう
- ヨヅル: あと、先生に言われた通り
- ヨヅル: 私と月出里は授けられた 一計を成功させてきましたよ
- リヴィア: な、ほんまかいな!
- 月出里: ふんっ!
- ヨヅル: 「こちらは千秋理子と 八雲みかげのコピー体です」
- ヨヅル: 「味方に引き込んできました」
- FILENAME: text_103303-4_5hsw3.txt
- リヴィア: 月出里、ヨヅル
- 月出里: ふむ…
- ヨヅル: なんでしょうか
- リヴィア: コイツらが強いだけで、 あんたらにできる事はある
- リヴィア: 一計授けたるから、 ちょっと、よそに行っとき
- ヨヅル: 一計とは…?
- リヴィア: 私がふたりの固有魔法を 教えたるから、駆使してき
- 月出里: ふんむんむ、ふむーふむんむむ?
- ヨヅル: そうですね 調整が固有魔法なのでは…?
- リヴィア: 調整ができるっちゅーのは、 私らの魔力が特殊やからって話で
- リヴィア: 私の絶対悪と同じように あんたらも持っとんのや
- リヴィア: 「ヨヅルは自分の願いで起きたことと同じで “心を切り捨てる力”を持っとる」
- リヴィア: 「ほんで月出里は人の考えを切り替えたように “感情を切り替える力”を持っとる」
- リヴィア: 余計な敵対心は捨てさせた上で コピーのヤツを友好的にするには
- リヴィア: かなり打って付けやろ?
- ヨヅル: といったことを言われまして 連れてきた次第です
- 月出里: ふむむふんむんふむむ、 ふむんむ!
- ヨヅル: はい、精巧なので強いです
- 千秋 理子?: なんでもお手伝いするので、 申しつけてくださいね!
- みかげ?: ミィもみんなのためだったら 努力は惜しまないからね!
- リヴィア: うん…従順なんはええな…
- ヨヅル: なんですか… 皆さんそろって、この反応は…
- 御園 かりん: さっきからずっと なんか浮かない顔なの…
- リヴィア: もちろん戦力を増やすための 一計ではあったんやけど
- リヴィア: 事態は思った以上に 悪化の一途をたどっとるんや…
- かごめ: はい、ういちゃんの こともあったから…
- ヨヅル: 詳しく聞かせてください
- ヨヅル: 事態は把握しました…
- 月出里: ふむふむむむ…
- 御園 かりん: このままじゃ 滅びの未来が待ってるの…
- 千秋 理子?: ――っ!?
- 千秋 理子?: あれ、あなたは コピーじゃないんですか?
- みかげ?: ミィもコピーだと思ってた!
- ラビ: まさか、自然と紛れるなんて…
- 御園 かりん: ち、違うの!本物なの!
- みかげ?: あ!
- みかげ?: コピーじゃないけど、 魔女の手鏡を持ってる?
- 御園 かりん: やめるの! まさぐらないで欲しいの!
- みかげ?: ほらっ!
- ラビ: これは、なんですか?
- 千秋 理子?: 私たち使い魔が魔女になる時に 親の魔女からもらう鏡です
- 千秋 理子?: これを使えば、他の時間や時空と 繋がることができるんですよ?
- ラビ: いつの間に そんな危険なものを…
- ひめな: ヤバヤバのヤバじゃん…
- 静香: どこで手に入れたの?
- 御園 かりん: わ、わからないの…
- 結菜: 盗んだのぉ?
- 御園 かりん: そ、そんなこと! した覚えなんて、わたし…
- 御園 かりん: わたし…? あ、そうかもしれないの…!
- …………
- リヴィア: あかん!逃げてまうで!
- 御園 かりん: わたしだって、 やる時はやってやるの!!
- 御園 かりん: はぁ…ひぃ…やったの…!
- 御園 かりん: あの時に戦った使い魔は 魔女になりかけだったから
- 御園 かりん: その時に盗んだのかもしれないの
- 御園 かりん: わたしの固有魔法って 窃盗だから…
- いろは: …………
- かごめ: いろはさん…?
- いろは: ねえ、コピーのふたりに 聞きたいんだけど
- 千秋 理子?: なんですか?
- みかげ?: なんでも聞いて!
- いろは: それを使って 近い過去に戻ることってできる?
- 千秋 理子?: はい、皆さんが持ってる力なら 1日ぐらい戻れますよ
- いろは: そっか…
- かごめ: 何か思いついたんですか?
- いろは: これが、今の私たちにできる 唯一のことだと思う
- 結菜: もったいぶらずに 言ってくれるかしらぁ…
- いろは: 「過去と繋いで、生きてる状態の ういとuserNameを連れてくるの」
- いろは: 「先で起きることはもう知ってるから それを回避した上で私たちはひとつになる そして、鏡の魔女を倒す」
- ラビ: …また、あの時の姿になって
- いろは: うん…
- リヴィア: あっはははは!
- リヴィア: 過去から引っ張り込むやなんて 大胆過ぎるわ、あーおかし
- いろは: でも…!
- リヴィア: いや、大賛成や
- リヴィア: ヨヅルと月出里の頑張りも 生かしてくれるし感謝するわ
- いろは: 他の皆さんはどうですか…?
- 結菜: 私からのアイデアはないから 反対する理由はないわぁ
- 静香: 一抹でも勝利の可能性があるなら 私はそれに賭けるつもりよ
- ひめな: うん、ワンチャンあるだけで 今はとりまおけまるでしょ
- ラビ: その見出した希望に従って 最小限でも未来をつかみ取ろう
- いろは: では、これから 北養区にある山頂に向かいます
- いろは: ―いろは― え…
- うい: ―うい― お姉ちゃん… userNameが…
- いろは: ―いろは― うそ…userName! userName…!!
- うい: ―うい― …………しん、じゃった?
- いろは: ういと、userNameが 生きていた一番近い過去で
- いろは: 歯車が狂ってしまった場所
- いろは: そこからふたりを 連れて来られるようにします
- いろは: (灯花ちゃんとねむちゃんも 最後まで一緒に付き合って…)
- いろは: 氷室さんが言っていた “最小限の未来”という言葉が 暗示していたような気がする
- いろは: 倒れている魔法少女たちが魔女になるって みんなが覚悟していることを…
- FILENAME: text_103303-5_5hsw3.txt
- いろは: 大気を満たしていた魔力が風のように流れて 鏡屋敷へと向かうのを感じると
- いろは: 本当に鏡の魔女は ういから回収の力と自動浄化システムを 奪ったのかもしれないと思ってしまう
- いろは: それが事実なら これから魔女になっていく魔法少女たちは その穢れも相転移エネルギーも 全部鏡の魔女に回収されることになる
- いろは: それは私たちの命が 人類を消そうとする魔女を強くするということで ただでさえ魔女になってしまうのに 未来の宇宙を救う道すら奪われたことになる
- いろは: そんな考えが巡ると 痛いぐらい胸が締めつけられるのを感じる…
- いろは: ああ… 今ひとり魔女になったのがわかる…
- いろは: これから私たちが歩みを進めて移動する度に 愛した仲間たちがひとりひとり消えていくんだ…
- いろは: 私だけじゃない… そばにいるみんなのすすり泣く声が耳に入る…
- いろは: 希望のある未来を… 救われる未来を望んでいたのに… 命の灯火が消えるのを どうしても感じ取ってしまうから…
- FILENAME: text_103303-6_5hsw3.txt
- いろは: この近づいてくる反応って… 魔法少女…?
- ラビ: わからないけど… サーシャの反応があったような…
- ラビ: それに旭とうららも…
- 結菜: 私もプロミストブラッドの メンバーの魔力を感じたわぁ…
- ひめな: これ、ワンチャン 生きてた可能性あるくない!?
- 静香: だけど、私ははっきりと 仲間が悪鬼になるのを感じたわ
- 静香: いくら近づいてきてるからって 立ち止まるのは危険よ
- ひめな: で…でも…!
- 静香: 今の神浜市は 大きな魔女の結界の中
- 静香: 都合の良いことを考えても 期待を裏切られる気がするわ
- リヴィア: ま、ここは 静香ちゃんの言う通りやろな
- ヨヅル: ですが先生… こんな反応は今まで1度も…
- リヴィア: いや、混在する可能性が ひとつだけあるかもしれへん
- リヴィア: あんま考えたくないけどな
- 月出里: ふむ゙んむ!
- ヨヅル: はい、地震ですね… 驚きました…
- かごめ: 使い魔があふれてる上に 魔女も強くなってる状況なので
- かごめ: 各地で災害や事故が 起きてるようですね…
- かごめ: あっ…
- 神浜市中央区での緊急車両事故 運転手は里見メディカルセンターの院長か
- かごめ: …………
- いろは: みかづき荘が…
- 地震によって電柱が倒れた影響で漏電か 住宅が炎上し、近隣住宅へ延焼 火元となった住宅の住人は不在で所在を確認中
- ひめな: 工匠区ではビルが崩れてるし 大東と結ぶ橋も落ちたって…
- ひめな: しぐりんとはぐりんの 地元なのに…!
- 結菜: 車輌基地も崩れてるようだから 影響はかなりの広範囲ねぇ…
- いろは: …っ!
- いろは: 気になるけど、気にしない…!
- いろは: みんなの魔力反応も 今は気にせず進みましょう
- いろは: かなりの速度で近づいてるので いずれ追いつかれそうです
- いろは: あれ、ひとり… この魔力反応って…
- かりんの声: きゃぁッ!
- いろは: かりんちゃん!
- アリナ: 他のことに気を取られすぎて 気づくのが遅すぎなんですケド
- いろは: 何をする気ですか…!
- アリナ: 別に、ただアリナは 彼女を返してもらうダケ
- アリナ: あなたたちのエンディングが
- アリナ: ハピネスかサッドネスか アリナたちは賭けをしてるカラ
- アリナ: フールガールには、 ラストを見ていて欲しいワケ
- いろは: 本当に… それだけですか…?
- 御園 かりん: 環先輩、わたしは大丈夫なの! だから先に行って欲しいの!
- いろは: でも…
- 御園 かりん: アリナ先輩は何もしないの 答えがないから何もできないの
- アリナ: そ、アンサーのないアリナは ただのオーディエンス
- アリナ: むしろ、バトルする気がないなら さっさと行ってヨネ
- 御園 かりん: それじゃあ、 この手鏡を預けておくの
- いろは: …ごめんね、かりんちゃん
- 御園 かりん: 謝る必要はないの あとはコピーのふたりに任せるの
- 千秋 理子?: はい、お任せください!
- みかげ?: ミィたちが、かりんちゃんの分も 役に立ってくるからね
- いろは: 必ずハピネスで終わるように 私、頑張ってくるからね
- 御園 かりん: …………
- アリナ: …………
- 御園 かりん: わたしも行きたかったのに…
- アリナ: ソーリー
- 御園 かりん: それに今は、 かなりサッドネス寄りなの…
- 御園 かりん: …………
- 御園 かりん: アリナ先輩はこれで満足なの…?
- アリナ: ノー
- アリナ: アリナ的には人間が求めている アートを提供したいケド
- アリナ: 瀬奈みことのやり方は アートを作らないカラ
- アリナ: 過去をナッシングにするのは ただの虚無でしかないんだヨネ
- 御園 かりん: なのに抵抗しないの…?
- アリナ: フールガールの言う通り 今のアリナにアンサーはないカラ
- アリナ: 戦う理由がないワケ
- アリナ: 自分のアンサーがない上に 問題提起をする相手もいないなら
- アリナ: アーティストであるアリナは ただ見てるだけだヨネ
- アリナ: ケド…
- 御園 かりん: けど?
- アリナ: アイツらをみてるとアンサーが 浮かびそうな気がするワケ…
- FILENAME: text_103303-7_5hsw3.txt
- アリナ: ペットの犬が死んだ時のメモリーは すごくクリアーに覚えてる
- アリナ: キャンドルの火がラストに強くなるように 柔らかいブランケットの上で寝そべっていた犬が 少しだけ震えるように痙攣して動かなくなった
- アリナ: 前までシスターのように触れあってきたペットが ソウルを失うと肉のブロックになる
- アリナ: 目の前に居るのはラブリーなシスターだけど アリナには抜け殻のフェイクにしか見えなかった
- アリナ: ライフとデッドの狭間に興味を持った アリナが8歳の頃だった
- アリナ: あれからアリナはアートを作り続け フィロソフィーもやめずに続けていると 大人たちが人のアートにレーティングを付けて 勝手に酔いしれるようになった
- アリナ: そして、その経験があったからこそ アリナは魔法少女になって初めて魔女を見た時に ゾックゾクするプレジャーを感じた
- アリナ: 魔女のサイケデリックでエモーショナルで センセーショナルな姿が 勝手に酔いしれる大人たちみたいで 死んでも欲に振り回される 人間を写す鏡のように感じたから
- アリナ: 人がウォーだけじゃなくて 自分の欲求に溺れて滅んでいくと知ってからは 魔女がどんどんラブリーになっていった
- アリナ: 人は滅ぶ 嫌がって泣いてるのに 心の底では笑って死んでいく
- アリナ: だからアリナが与えようと思ったケド みんながレジストする姿を見ると ゾクゾクしてたまらない自分がいた
- アリナ: アッハハハッ!
- 御園 かりん: ワァッ!?
- 御園 かりん: 急に笑い出して気持ち悪いの!
- アリナ: あなたがレジストする姿も とてもゾックゾクしたワケ
- 御園 かりん: 抵抗するのが…?
- アリナ: そう、こうやって環いろはたちを 眺めるのはアリナの欲
- アリナ: アートが作れないのなら 最高のアートを見せてもらう
- 御園 かりん: 環先輩がアートなの…?
- アリナ: 死を目前にしてバーンナップする 生と欲への執着…
- アリナ: アァ…あの痙攣と同じだヨネ…
- アリナ: きっと滅びを求めていた人たちも これが見たかったワケ…
- 御園 かりん: あ、さっき言ってた 魔法少女たちが来るの!
- 御園 かりん: ――っ!?
- アリナ: もっと見せて アリナにアナタたちの姿を
- ラビ: ―ラビ― 反応が近づいてきたけど… やはり元の反応とは違っている…
- 結菜: ―結菜― テレパシーを入れてこない時点で 私は無事だとは思ってないわぁ…
- いろは: ―いろは― そうか…この反応… ドッペルを出した時に似てるんだ…
- かごめ: ―かごめ― 魔女じゃないっていうことは 何か希望があるっていうことですか?
- 静香: ―静香― いえ、巫の魂が こんなに穢れたものであるはずがない
- いろは: ―いろは― そもそも、ドッペルがこんな長時間 出てるなんて有り得ないよ…
- いろは: 気をつけてください 接触します…!
- いろは: …っ、ヒドい
- いろは: なに…これ…
- いろは: ドッペルを出した状態で 意識が操られてる…?
- 月出里: ふむん…
- ヨヅル: 先生…これは…
- リヴィア: 私に聞かれたって困るわ…
- リヴィア: 穢れの筋みたいなもんが 見えとるから
- リヴィア: 下手すると、穢れの回収速度を コントロールしながら
- リヴィア: 操っとるんかもしれん…
- ヨヅル: 悪夢の影響で穢れも溜まるので 永久に操れそうですね…
- リヴィア: ほんで回収をやめたら魔女化な… 悪趣味が過ぎるやろ…
- かごめ: 急ぎましょう まだたくさん数が来ます…!
- かごめ: たぶん他のメンバーたちも 来るはずですよ…!
- 結菜: それなら、環さんたちは 先に向かってちょうだぃ
- 静香: ええ、悪鬼となる分家を 弔うことも本家としての役目
- 静香: 今は…未来のために… 引導を渡す…!
- 結菜: 慕ってくれた仲間が相手なら 私の手で葬ってあげるわぁ
- ひめな: 私チャンも…
- ひめな: みんなのことを引っ張ったって 言うより、振り回してきたからさ
- ひめな: その分、マイメンからは 顔を背けたくないんだよね
- ラビ: 私も…諦念という虚しさから 抜け出した仲間たちが
- ラビ: 望まないことをして苦しむなら せめて、楽にしてあげたい
- かごめ: でも…眠ってた人の数は 10人や20人じゃありません…
- かごめ: たった4人でなんて…!
- いろは: そんなこと みんな、わかってるよ…
- かごめ: え…
- 結菜: ここは任せて、 繋いできて…環さん…
- 静香: 一族の未来は託したわ
- ひめな: 羽根ちゃんたちをよろしく
- ラビ: 未来の魔法少女に救いを…
- いろは: はい…!
- 結菜: ふぅ…
- 静香: 続々と来たわね… 最後まで命を燃やし切るわよ
- FILENAME: text_103303-8_5hsw3.txt
- 結菜: なんのための14年だったのか…
- 結菜: 樹里の怒りも、ようやく コントロールできるようになって
- 結菜: さくやの望んだ学生らしい 私たちになれたかもしれないのに
- 結菜: 苦しかったし…つらかった… だけど、楽しかったわぁ…
- FILENAME: text_103303-9_5hsw3.txt
- 静香: 時女の本家として じゃなくて…
- 静香: 友だちとして言わせて…
- 静香: ちゃる、すなお それに分家のみんなも…
- 静香: また巫として生まれてきたら、 目いっぱい、みんなで遊びましょ
- 静香: 一族の矜持なんて抜きにして もっとみんなと生きたかったわ…
- FILENAME: text_103303-10_5hsw3.txt
- ひめな: ほんと、ヒコ君とのことで ぼっちになった私チャンがさ
- ひめな: こんなにいっぱい友だちに 恵まれるなんて思わなかった
- ひめな: なーんか裏をかいたりとか、 ヤバいことばっかしてきたけど
- ひめな: みんなさ、私チャンの人生に 関わってくれてありがとね
- FILENAME: text_103303-11_5hsw3.txt
- ラビ: 私たちは出会い方も 歩み方も痛みに満ちていた
- ラビ: 手を取り合ってから イバラを歩くような日々だった
- ラビ: ずっと痛みしかない関わりだった からこそ、抗わせて欲しい
- ラビ: 今の私は命が尽きるまで、 あなたたちを諦めたくないから
- FILENAME: text_103303-12_5hsw3.txt
- 結菜: ぅ…あ…
- 結菜: (ともに行く未来を望んだのに… ごめんなさい…)
- 結菜: (ひかるも…アオも… あぁ…この無念をどうすれば…)
- 静香: (これが… 最後まで穢れる…感覚…)
- 静香: (やだな… 母様たちに顔向け…できない…)
- 静香の声: すなお…ちゃる… 何か…残したかった…ね…
- ひめな: だーめだ… 教官、蜂の巣に…すん、だもん…
- ひめなの声: 手…つないだげる… 一緒にいこ…4人…で…
- ひめな: ――っ!?
- ひめな: (何…私チャンたちの魂を… つれてって…くれる…)
- ひめな: (未来へ…?)
- ラビの声: 無念のうちに…逝く… 苦しみ、しか…知らずに…
- ラビ: だから…連れて行ってもらおう… 未来へ…魔法少女の…明日へ…
- ラビ: 私たちの…命を使って…
- ラビ: 七海やちよ…
- リヴィア: …………
- かごめ: …………
- いろは: …………
- いろは: ういの時もそうだった…
- いろは: 力尽きるとキモチの石は 私の腕に戻って来る…
- いろは: 紅晴さん…
- いろは: 静香ちゃん…
- いろは: 藍家さん…
- いろは: 氷室さん…
- いろは: …っ
- リヴィア: 泣いてる場合やあれへん
- いろは: わかってます
- リヴィア: 乗り越えなあかんもんは まだ残っとるからな
- やちよ: そう…悪夢を見てる間に 神浜市がそんな状況に…
- 結菜: えぇ…
- 結菜: みんなが生存して勝利するのは 100%不可能…
- 静香: 環さんが未来を繋いでくれるのを 賭けるしかないわ
- 鶴乃: だけど、わたしたちも ドッペルを出して操られてるし…
- フェリシア: おう、どうすることもできねーぞ
- ラビ: だからと言って諦めたら そこで終わり
- フェリシア: お前が言うのかよ
- ラビ: 抗う自分の本音に 気づかせてもらえたから
- さな: でも、フェリシアさんの言う通り 私たちにできることは…
- ひめな: ある!
- さな: ぴゃっ!
- ひめな: ネオマギウスで調べてた情報だと 七海やちよの固有魔法って
- ひめな: 死ぬ人の力を受継ぐ力でしょ?
- やちよ: みたいね
- ひめな: だからさ私チャンたちはみんな あなたに集まったわけ
- やちよ: それって、まさか…
- ひめな: そ、ワンチャンさ 私チャンたちの命を使ってよ
- 静香: 時女一族の本家と分家の力も ふんだんに預けていくわよ!
- 静香: ほら、私たちが倒した 各グループのメンバーだって
- 静香: みんな未来を信じて あなたに集まってるんだから!
- ちはる: うんっ、時女一族一同! 命を預ける気満々だよ!
- すなお: はい、私たちが頼れるのは、 あとは皆さんだけなんです!
- ひかる: 環さんに助けられた恩は、 これでようやく返せるっすね!
- 燦: 元マギウスの翼の幹部として 魔法少女を救うのは本望よ
- ミユリ: ですです! これはみんなの望みなんですよ!
- 旭: というわけで、 我らの命を食み…
- 旭: 次へ繋いで欲しいであります
- やちよ: 私が、みかづき荘のみんなに あなたたちの力を分けて…?
- うらら: そう、環さんたちを 助けてあげて欲しいんよ!
- 鶴乃: でも、ソウルジェムが 穢れていくのは止められないから
- 鶴乃: きっと、死んじゃう
- 鶴乃: いくらわたしが最強だとしても それは避けられないよ
- フェリシア: 確かに無駄にしちまうかもな
- 結菜: 死んでも構わない ただ環さんを助けてきて
- 静香: ええ、それだけが 希望を託す私たちの目的よ
- ラビ: どう、やってくれる?
- やちよ: 私たちが紡いできた未来を 最低限残す…
- やちよ: わかった…やってみる…! みんなはどう?
- 鶴乃: うん、そうだね! 今は自分より、いろはちゃんだ!
- フェリシア: おう! ひとり残れば勝利だからな!
- さな: はいっ!
- ラビ: それじゃあ、 あとのことはよろしくね
- やちよ: ぐっ…ぅ…
- やちよ: 鶴乃…フェリシア…さな…!
- 鶴乃: はぁ…はぁ…動けるよ…!
- フェリシア: オレだって、いけるぜ…!
- さな: はい、私も… いつでも行けますよ…
- やちよ: 良かった…
- やちよ: みんな、侵食してくる穢れに やられてると思うけど…
- やちよ: 魔力と心を整えて… もうひと踏ん張り戦うわよ…!
- さな: 少し離れたところに いろはさんの魔力を感じます
- 鶴乃: なーんかもう 整えてる時間もないねー
- フェリシア: いいじゃん 残された時間もすくねーし
- やちよ: じゃあ、さっそくみんなで いろはを未来に届けるわよ…!
- みんな: おー!
- FILENAME: text_103303-13_5hsw3.txt
- いろは: 着いた…
- いろは: コピーのふたりは ちゃんとついてきてる…?
- 千秋 理子?: はい、大丈夫ですよ
- みかげ?: ミィたちに手鏡を渡してくれたら 行きたい時間に繋げてあげる!
- いろは: うん、ありがとう…
- いろは: 「うい…紅晴さん…静香ちゃん… 藍家さん…氷室さん…」
- いろは: 向こうにいる ういと小さなキュゥべえを
- いろは: 連れて戻るからね
- かごめ: 自動浄化システムから 出てきたのは
- かごめ: 確かこの辺りでしたよね
- いろは: そうだね
- いろは: それじゃあ、ふたりとも この辺りで鏡を使って
- 千秋 理子?: わかりました
- みかげ?: おっけぃ!
- 千秋 理子?: きゃっ!
- みかげ?: んみゃ!
- リヴィア: 悪いけど、 この手鏡は私がもらうで
- いろは: リヴィア…さん…?
- かごめ: どういうことですか…?
- リヴィア: 鏡の魔女にとってこれは、 厄介なものやからなぁ
- ヨヅル: はい、私たちで回収して 破壊しなくてはなりません
- 月出里: ふんむんふむんむ
- いろは: 意味がわかりません… 魔女の味方ということですか…?
- かごめ: それなら、月出里ちゃんと ヨヅルさんは
- かごめ: わざわざコピーを仲間にする 必要なんてない…
- いろは: うん、おかしいよ…
- ヨヅル: すべては厄介なグループの方々を 始末するための方便ですよ
- 月出里: ふむふむ ふんむんふむんむ
- いろは: うそですよね…
- リヴィア: ま、しっかりみんな 魔女になってくれたみたいやし
- リヴィア: あとは、いろはちゃんと かごめちゃんを魔女にするだけ
- リヴィア: ここまできて絶望してくれたら エネルギー量も多いやろうな
- リヴィア: 楽しみやわぁ
- いろは: 納得できません…
- リヴィア: これから死ぬヤツを 納得させる必要あるんかいな
- FILENAME: text_103303-14_5hsw3.txt
- いろは: ここまで来て… この3人を相手にふたりで…
- かごめ: アルちゃん…まだ戦える…?
- アルちゃん: <大丈夫だよ!>
- 千秋 理子?: ふたりじゃありませんよ
- 千秋 理子?: コピーとは言っても 私たちもしっかり戦います
- みかげ?: ミィたちだって仲間だもん
- いろは: あべこべだけど、 それでも戦力にはなる
- いろは: …ここまで来て 魔女の味方だなんて信じられない
- いろは: ちゃんと、話してもらいます!
- FILENAME: text_103303-15_5hsw3.txt
- ヨヅル: 本当に魔女は攻撃を仕掛けて 来るんでしょうか
- リヴィア: 相手は最奥部から遠隔で ういちゃんを殺したんやろ?
- リヴィア: せやったら、自分の危機が 迫ってる状況になったら
- リヴィア: さすがに黙ってへんはずやろ
- リヴィア: ていうか、ふたりとも 付き合わんで良かったんやで
- 月出里: …………
- ヨヅル: 月出里が先生は自分の命を 簡単に捨て過ぎだと言っています
- 月出里: …………
- ヨヅル: 自分ひとりの 命ではないのだからと
- リヴィア: そんなん言われても困るわ
- リヴィア: 固有魔法の手前、 最後まで味方はでけへんし
- リヴィア: やから、ここで敵に回るんが どう考えても最善やろ?
- ヨヅル: ええ だから、私たちもお供するんです
- ヨヅル: 悪に秘められた善を行う先生を ひとりで逝かせたくない
- 月出里: …うん
- かごめ: はぁ…はぁ…
- いろは: やっぱり戦い慣れてる調整屋は とてもじゃないけど…強い…
- 千秋 理子?: うぅ…
- みかげ?: むぎゅー…
- いろは: あのふたりも瞬時の調整だけで 動けなくなってるし…
- リヴィア: そろそろ手鏡はもらうで
- いろは: ぐっ! だめです…取られません…!
- いろは: リヴィアさん… 魔女の仲間なんて本当に…!
- リヴィア: キュゥべえの仲間やった私に 何を言うてんねん
- いろは: じゃあ、本気でいきますよ! キモチの力を使って!
- リヴィア: ほんま、鳥肌が立つぐらい えらい魔力やわ
- リヴィア: 来たな…
- ヨヅル: 先生…!
- 月出里: ふむんむん!
- リヴィア: 3人がかりで いろはちゃんを狙うで!
- いろは: ――っ!?
- かごめの声: いろはさん!
- リヴィア: 終わりや!
- リヴィア: …あとは頼んだで
- いろは: え…これ… ういの時と同じ…
- いろは: でも…どうして… 魔女の仲間だったはずじゃ…
- かごめ: まさか、これを見越して、 私たちを通すために…?
- いろは: そんな… ひとこと言ってくれたら…!
- リヴィア: 「言ったら私の固有魔法の意味ないやろ」
- リヴィア: 「しかし、ほんまふたりには悪いな 付き合うてもろて」
- ヨヅル: 「他の人たちにグループがあるように ピュエラケアというものに 愛着が多少はあったのかもしれません」
- リヴィア: 「そう言ってもろたら何よりや…」
- リヴィア: 「…アカンな」
- ヨヅル: 「ええ、飲まれて溶けていきます…」
- ヨヅル: 「月出里、後悔しないうちに 伝えておいた方がいいですよ…」
- ヨヅル: 「こういう時は背中を押すのが優しさです…」
- リヴィア: 「なんや…?」
- 月出里: 「…リヴィアさん 今まで一緒にいてくれてありがとう…」
- 月出里: 「人殺しの私に… 人を生かさせてくれて…ありがとう…」
- リヴィア: 「あー、そんな声やったんやな…」
- リヴィア: 「こちらこそありがとうな… ものごっつ、幸せに死ねるわ…」
- FILENAME: text_103303-16_5hsw3.txt
- いろは: ひとり…またひとりって消えてしまう…
- いろは: 殺し合って憎しみあってきた人たちが 私を通して魔法少女の未来のためにって 消えていってしまう…
- いろは: 二木市の魔法少女たちの未来のために より、日の本を守りやすい巫にするために 魔法少女が人を支えていることを 認めてもらうために…
- いろは: 託されたみんなの想いと かごめちゃんが魔法少女のことを 広められるように…
- いろは: 踏ん張らないと…今、ここで…!
- いろは: もうすぐ…!
- いろは: あと少し進んだ所に 自動浄化システムの入口が…!
- かごめ: はい!
- かごめ: いろはさん… 先回りされています…
- いろは: うん…後ろからも… 他の魔法少女が迫ってきてる…
- かごめ: …っ、どうしましょう
- いろは: 私たちで相手をするから
- いろは: コピーのふたりはその間に 準備できない!?
- 千秋 理子?: こ、攻撃を受けてて それどころじゃないですから!
- みかげ?: ミィも狙われてる!
- みかげ?: こっちの目的が バレちゃってるみたいだよ
- かごめ: ふたりを守りながら この数をみんな相手して…?
- いろは: …………
- いろは: 私とかごめちゃんのふたりで ドッペルをまとうみんなを相手しても…
- いろは: 飲み込まれる未来しか見えない…
- ???の声: まだ、諦めちゃだめよ
- いろは: ――っ!?
- いろは: この声…
- やちよ: 魔法少女たちの相手は 私たちがするわ
- いろは: やちよ…さん…?
- いろは: どうして…? もう魔女になったんじゃ…!?
- やちよ: 死にゆく魔法少女たちが 私に希望を託してくれたのよ…
- やちよ: そして、私はその希望を みかづき荘のみんなに分けた
- いろは: それなら…
- 鶴乃: わたしたちが戦ってる間に 希望を繋いでよ、いろはちゃん
- フェリシア: オレが傭兵をやってた時だって 諦めないでいてくれただろ?
- さな: はい、見えない私のことだって 見つけて希望を与えてくれた
- 鶴乃: 私もウワサに取り憑かれた時は 助けてもらったし
- やちよ: 私の冷えきった心に もう一度温もりを与えてくれた
- やちよ: だから、今度は私たちが いろはの熱を消させはしない
- いろは: でも、このままだと みんな魔女になりますよ…!
- 鶴乃: ―鶴乃― そんなの百も承知だけどやるんだよ
- 鶴乃: ―鶴乃― 魔女になるのが避けられないのなら 最後の最後まで最強の輝きを見せるつもりでね!
- フェリシア: ―フェリシア― オレたちはいっちばん近くで いろはのことを見てきたんだからな!
- フェリシア: ―フェリシア― 優しい未来のために最後まで手を繋いで 戦うのは当然なんだぞ!
- さな: ―さな― それが絆を紡ぎ続けてきたみかづき荘だから…!
- さな: ―さな― 最果てにある夢をつかみ取るまで 私たちは支え合うんです
- やちよ: ―やちよ― だから最後はいろはじゃなくて 私たちに頑固にならせて欲しいわ
- やちよ: ―やちよ― いろは、ごめんなさい 私たちは死ぬ
- やちよ: ―やちよ― だから、あなたが私たちを… 魔法少女を未来へ連れて行って…
- いろは: ―いろは― …っ…わかり…ました…!
- いろは: 行こう…かごめちゃん…!
- かごめ: はい…!
- FILENAME: text_103303-17_5hsw3.txt
- やちよ: 穢れが進めば心もすさむ… だけど、最後まで折れないで…!
- 鶴乃: 大丈夫だよ、やちよ! わたしは笑顔が得意だからね!
- フェリシア: つーか、死ぬ気満々なのに、 ここで折れるわけねーぞ!
- さな: はい、もう私たちは負けたって 明るくいられるんです!
- やちよ: 未来を託したいろはを 信じられるからね
- さな: はい…!
- FILENAME: text_103303-18_5hsw3.txt
- 千秋 理子?: 鏡の完成でーす!
- みかげ?: 早く魔力を込めて、 繋ぐ先をイメージして!
- いろは: ありがとう、ふたりとも! 行こう、かごめちゃん!
- かごめ: はい、私も準備はできてます!
- アルちゃん: <だけど、みかづき荘の人は…>
- いろは: …うん、今も戦ってくれてる けど長くは持たないと思う
- いろは: だから、託してくれた想いに、 意味を持たせるためにも…!
- いろは: 過去から、ういと userNameを連れてくる!
- いろは: ――っ!?
- いろは: 灯花ちゃんとねむちゃんの ソウルジェムから魔力の反応…
- かごめ: 自ら反応してるんですか?
- いろは: うん、何か 訴えかけようとしてる…
- いろは: キャッ!
- いろは: 灯花…ちゃん… ねむちゃん…
- 灯花: ずっと話しかけようとしてるのに 全然うまくいかないから
- 灯花: どうしようかと思ったよー
- ねむ: キモチの石を介して繋がる方法が なければ不可能だっただろうね
- いろは: ふたりとも、無事なの…?
- いろは: もしかして作戦は成功…?
- 灯花: ううん、お姉さまの言う通り ういを失った時点で失敗だよ
- いろは: …そっか
- ねむ: 僕達が必死になってお姉さんに 声を掛けようとしていたのは
- ねむ: ある事実を伝えるためなんだ
- いろは: 事実…?
- ねむ: そう…
- ねむ: 恐らく、過去に繋がって ういたちを連れて戻って来たら
- ねむ: この世界は崩壊するという 事実だよ
- いろは: え…ウソでしょ…? どうして…!?
- 灯花: 過去から今にかけてういは 存在してないことになるからね
- 灯花: 存在の空白っていう謎の状況が できあがっちゃうんだよ
- 灯花: それに、 ういがいない期間が生まれると
- 灯花: こうしてお姉さまと話してる 今という状況は生まれない
- 灯花: 違った未来になっちゃう…
- 灯花: それは、ういを連れてくる行為も なかったことになるんだよ
- 灯花: つまり、過去のういは、 ただ謎のまま消滅しちゃうし
- 灯花: ういが消滅すれば、 魔法少女たちは救われない…
- いろは: じゃ、じゃあ この状況を過去の私に伝えれば…
- いろは: そうすれば、ういが死ぬことは 回避できるはずだよね!?
- ねむ: 確かに有り得る話ではあるけど、 灯花が言った理屈に絡め取られる
- ねむ: お姉さんが未来を知って ういが生き残る未来を作れば
- ねむ: お姉さんがこうして過去に 情報を伝えるという行為が
- ねむ: 生まれない未来になるんだ…
- ねむ: つまり、誰も伝えていないのに 誰かに情報を聞いた
- ねむ: そんな矛盾が生まれる…
- いろは: それはつまり…
- ねむ: 僕達はもう「詰んでる」んだ
- いろは: …っ
- 灯花: 平行世界の概念があれば 可能性はゼロじゃないけど…
- 灯花: 救われるのは行動によって 分岐した世界のわたくしたちで
- 灯花: 今のわたくしたちが 救われることはないんだよ
- いろは: 難しいことはわからないけど 可能性はある…?
- 灯花: 平行世界の概念がない宇宙なら お姉さまが滅ぼすかもしれないよ
- いろは: それでも…可能性があるなら…
- ねむ: やってみる?
- いろは: うん…私たちが救われる 別の世界が生まれることに賭ける
- FILENAME: text_103303-19_5hsw3.txt
- かごめ: いろはさん! 大丈夫ですか!?
- いろは: うん…大丈夫だよ…
- いろは: 今、灯花ちゃんとねむちゃんの 声が聞こえてたの…
- かごめ: 何を言ってたんですか…?
- いろは: ういとuserNameを 過去から連れてきたら
- いろは: この世界は滅ぶって
- かごめ: え…
- いろは: 詳しい話は省いちゃうけど、 だからやり方を変える
- かごめ: 過去への干渉の仕方を… っていうことですか?
- いろは: うん…
- いろは: 「過去の私たちに、これまでの経過を伝えて やり直してもらうの」
- いろは: せめて、userNameの死を 回避できれば未来も変わるから
- アルちゃん: <それなら私と かごめちゃんに任せてよ!>
- かごめ: 何かできる…の?
- アルちゃん: <記録を続けて広めるのが かごめちゃんでしょ?>
- アルちゃん: <魔法少女になってから 今までの経過は>
- アルちゃん: <ちゃんとみんなの分を 綺麗に保存してあるよ>
- アルちゃん: <分身のみんな集合!>
- いろは: い、いっぱいアルちゃんが 戻ってきた…!
- かごめ: こんなにたくさん 散らばってたの!?
- アルちゃん: <情報を集めるためにね>
- アルちゃん: <はい、かごめちゃん いろはさん>
- アルちゃん: <この葉っぱを届けてあげて>
- アルちゃん: <今に至るまでの出来事が 視点毎に記録されてるから>
- アルちゃん: <過去に届けばみんな、 自分に何があったかわかるよ>
- かごめ: ありがとう、アルちゃん!
- いろはの声: じゃあ急いでこの葉っぱを!
- かごめの声: はい、届けましょう!
- いろはの声: ぐっ!
- かごめの声: あ…く…
- 千秋 理子?: どうして私たち 魔法少女に協力してたんでした?
- みかげ?: んーなんでだっけ?
- みかげ?: ミィたちは主を裏切らないのに 変な感じだねっ
- FILENAME: text_103303-20_5hsw3.txt
- かごめ: どう…して…?
- いろは: ヨヅルさんたちが死んで… 魔法の効果が…
- かごめ: ここまで…きたのに…
- FILENAME: text_103303-21_5hsw3.txt
- 千秋 理子?: こんな危ないものは 壊さないといけませんね!
- みかげ?: あくよーされたら困るもんね
- 理子?&みかげ?: せーのっ!
- いろは: あぁ…やちよさんも鶴乃ちゃんも… 魔女になっていく…
- いろは: 穢れを回収されず ドッペルを出すことなく 託された希望を使い果たして…
- いろは: フェリシアちゃんもさなちゃんも…
- いろは: そして、私とかごめちゃんも…
- いろは: あぁ…悔しいなぁ…
- いろは: みんながここまで命をかけてくれたのに… 私に未来を託してくれたのに… 本当に私はなにひとつ残せていない…
- いろは: ―いろは― かごめちゃん…
- かごめ: ―かごめ― …………
- いろは: ―いろは― アルちゃん…
- アルちゃん: ―アルちゃん― …………
- いろは: ―いろは― もう、祈ることしかできない…
- いろは: ―いろは― お願い…どうか未来を幸せに… 誰か…お願いです…
- いろは: ―いろは― この…絶望から…希望、を…
- いろは: ―いろは― …………
- アリナ: アハッ サイッコーのバーンナップ…
- アリナ: 今際の際に燃える灯火
- アリナ: ハァ~…
- アリナ: 最後まで生きようとする ブリリアントな命…
- 御園 かりん: …っ、もう、結果はわかったの
- アリナ: サッドネスで終わるケド
- アリナ: レジストするほど、人の命は サイッコーに輝くワケ
- アリナ: 瀬奈みことにはベストなアートを 見せてもらったヨネ
- 御園 かりん: どこへ行くの…?
- アリナ: ただ静かにデッドを待つなら レジストしてくるワケ
- 御園 かりん: じゃあ、わたしも アリナ先輩と一緒に戦うの
- 御園 かりん: 一緒に輝いて散るの
- アリナ: オッケー、フールガール
- アリナ: いや、今のアリナたちは ブリリアントガールだヨネ
- アリナ: ラストバトルスタート
- FILENAME: text_103303-22_5hsw3.txt
- ラビ: この魔力の反応… ここに居ていい使い魔じゃない…
- ラビ: 環さん…
- いろは: うん…使い魔を見ればわかるよ…
- いろは: この事態を引き起こしてるのは 果てなしのミラーズ…
- かごめ: 確か、魔法少女を滅ぼすことを 誓いますって書いてあった…
- うい: で、でも、それだけで 急に魔女が動きだすなんて…
- キュゥべえ: 間違いないのは魔女との約束を 反故にしたという事実だ
- キュゥべえ: 鏡の魔女は他の時空と繋がるほど 強大な魔女に成長して
- キュゥべえ: 動けば町ひとつが災害で失われる
- キュゥべえ: その呪いをまく機会を与えたのは キミかもしれないね
- いろは: うい、userName もう一度3人でひとつになるよ
- いろは: キモチの石が持つ魔力を使って 鏡の魔女を倒そう
- 午前3時…
- …………
- 9時間前…午後6時…
- いろは: ―いろは― それじゃあ、いくよ!
- うい: ―うい― うん!
- うい: きゃっ! な、なんだろうこれ…
- いろは: 葉っぱ?
- いろは: かごめちゃんの魔力を 感じるような…
- いろは: なに、これ…
- うい: わたしたち、これから先のこと 経験してきたの…かな…
- いろは: 痛みも悲しみもぜんぶ 知らないのに…思い出す…
- いろは: ―いろは― え…
- うい: ―うい― お姉ちゃん… userNameが…
- いろは: ―いろは― うそ…userName! userName…!!
- うい: ―うい― …………しん、じゃった?
- ――――!!
- うい: ―うい― また、この声…
- いろは: ―いろは― うい!後ろ!
- うい: ―うい― えっ…?
- 結菜: ここは任せて、 繋いできて…環さん…
- 静香: 一族の未来は託したわ
- ひめな: 羽根ちゃんたちをよろしく
- ラビ: 未来の魔法少女に救いを…
- いろは: はい…!
- リヴィア: 終わりや!
- リヴィア: …あとは頼んだで
- いろは: え…これ… ういの時と同じ…
- いろは: でも…どうして… 魔女の仲間だったはずじゃ…
- かごめ: まさか、これを見越して、 私たちを通すために…?
- やちよ: ―やちよ― いろは、ごめんなさい 私たちは死ぬ
- やちよ: ―やちよ― だから、あなたが私たちを… 魔法少女を未来へ連れて行って…
- いろは: ―いろは― …っ…わかり…ました…!
- いろは: あぁ…悔しいなぁ…
- いろは: みんながここまで命をかけてくれたのに… 私に未来を託してくれたのに… 本当に私はなにひとつ残せていない…
- いろは: ―いろは― かごめちゃん…
- かごめ: ―かごめ― …………
- いろは: ―いろは― アルちゃん…
- アルちゃん: ―アルちゃん― …………
- いろは: ―いろは― もう、祈ることしかできない…
- いろは: ―いろは― お願い…どうか未来を幸せに… 誰か…お願いです…
- いろは: ―いろは― この…絶望から…希望、を…
- いろは: ―いろは― …………
- いろは: ―いろは― (これから、起きることのすべて… ここにいる私は2回目…?)
- いろは: ―いろは― (わからない… でも間違いなく言えるのは…)
- いろは: ―いろは― うい!
- いろは: ―いろは― userNameを狙ってる コピーの私がいる!
- うい: ―うい― うん、わたしも全部見たよ! わたしが死んじゃう様子も全部!
- FILENAME: text_103303-23_5hsw3.txt
- うい: 理由はわからない
- うい: だけど、経験してきたみたいに 記憶が流れ込んでくる
- アルちゃん: <これはかごめちゃんの力だから 本物に違いないよ!>
- いろは: ということは、本当に未来の私が 送ってくれた出来事の記憶…?
- いろは: でも、灯花ちゃんの理屈だと それって無理なんじゃ…
- リヴィア: 難しい話はいったん置いとき
- いろは: そうですね 今、優先すべきことは
- 静香: 総力をあげてuserNameと ういちゃんを守ることよ!
- 結菜: 死んだ私たちが繋いだ未来を 再び崩させはしない…!
- ひめな: じゃないと、私チャンたち 死に損だもんね
- ラビ: だから成功させないと
- ラビ: 環さんたちに鏡を打ち砕く 力になってもらう
- FILENAME: text_103303-24_5hsw3.txt
- いろは: ―いろは― それじゃあ、いくよ!
- うい: ―うい― うん!
- いろは&うい: ―いろは&うい― 鏡の魔女を打ち破って 次こそ魔法少女が救われる未来を築くために!!
- userName: ―userName― モッキュー!!
- いろは: ―いろは― やった、できた!
- いろは: ―いろは― 成功したねうい、userName ちゃんと私の声は聞こえてる?
- うい: ―うい― お姉ちゃんが着てるのがわたしだから ちゃんと聞こえてるよっ!
- userName: ―userName― モッキュ、モッキュキュイ!
- うい: ―うい― userName、 お姉ちゃんと繋いでくれてありがとね!
- userName: ―userName― モキュイ!
- いろは: ―いろは― ふふっ、それじゃあもう一度切り開こう 私たち魔法少女の未来を!
- [Part 1 end]
- FILENAME: text_103304-1_eP5wU.txt [Episode 4]
- いろは: みんなコピーの相手をしてくれて ありがとう
- いろは: 無事、ひとつになれたよ
- ラビ: 本当、あの時と同じ姿…
- ラビ: ういちゃんはどういう状態…? なんだか幽霊みたいだけど…
- うい: お姉ちゃんとひとつになって 姿だけ見えてるのかな…?
- 結菜: userNameは…?
- うい: userNameは、わたしと お姉ちゃんを繋いでくれてるよね
- 結菜: なんだか環さんが ふたりを吸収したみたいねぇ
- ひめな: とりま、これで最初の壁は 突破したって感じだよね
- 静香: 今度こそ鏡の魔女を倒して 悪夢からみんなを助けるわよ!
- 結菜: ええ
- 結菜: 魔女の居場所は巨大な鏡ではなく 鏡屋敷の中だとわかってる以上
- 結菜: 調べる必要もないから 一気に片づけてしまいましょぅ
- リヴィア: いや、いろはちゃんが変化して、 向こうも動きを変えたみたいやな
- ひめな: こっから先の未来は さっそくわからないってこと?
- リヴィア: ぶっちゃけ、そういうことや
- ヨヅル: ぞろぞろと使い魔やコピーが こちらに集結しつつありますね
- 月出里: 巨大な鏡にいたコピーも 集まってきてるのかな?
- ヨヅル: おおよそ、 その可能性は高いかと…
- リヴィア: 今回はいろはちゃんが キモチの石を持っとる手前
- リヴィア: 一点集中で攻撃されたら、 さすがにもたへんかもしれんな…
- 月出里: リヴィアさんが魔女につけば 勝てるかもしれないけど…
- リヴィア: また死んでたまるかいな 最後の手段やあれは…
- うい: お姉ちゃん
- うい: 今ならコピーをまとめて倒して 鏡屋敷にだって行けるよ
- いろは: うん、わかってる
- いろは: だけど魔力も底なしじゃないから 魔女と対峙するまでは…
- いろは: あれ…この反応…
- うい: お姉ちゃんが倒れる前に感じた 灯花ちゃんとねむちゃんの…
- いろは: もしかして…
- うい: うん、私たちがひとつになって 作戦が成功したのかな…
- 万年桜のウワサ: |良かったね、灯花、ねむ|
- 万年桜のウワサ: |作戦は第2段階まで成功|
- いろは&うい: 『キャッ!』 「ひゃっ!」
- ねむ: ようやく成功したね灯花
- 灯花: んもー、お姉さまおそーい! 待ちくたびれちゃったよー!
- いろは: やっぱり、 灯花ちゃんとねむちゃんだ!
- FILENAME: text_103304-2_eP5wU.txt
- 灯花: いったたた!
- ねむ: 苦しいよお姉さん…!
- 灯花: そんな強く抱きしめられたら いたいよもう!
- いろは: ふふっ
- いろは: 抱きしめられない ういの分も一緒にしたの
- うい: でも、何で作戦が成功したの?
- ねむ: それは、コピーの第一陣を 倒してから説明するよ
- 灯花: うん、そうだね
- FILENAME: text_103304-3_eP5wU.txt
- ねむ: 太刀打ちできないと思ったのか 波のように引いていったね…
- 灯花: んー、怖がってるようには、 見えなかったけどにゃー…
- うい: ねぇ、 灯花ちゃん、ねむちゃん
- うい: ふたりがしようとしてたこと 説明してもらってもいい?
- うい: わたしも 気づけたとは思うんだけど
- うい: 自信がないから、 ちゃんと内容を知りたいの
- かごめ: あの…私も…
- かごめ: 自爆する瞬間を 見せられたのはトラウマで…
- 灯花: 悪気はなかったんだけどねー
- ねむ: 僕は反対を表明したよ…
- 灯花: ひとりだけ逃げるだなんて ねむはズルいにゃー…
- 灯花: で、ういは何がわかったの?
- うい: 灯花ちゃんと、ねむちゃんは、 宇宙の意思に気づいてたって…
- 灯花: くふっ
- 灯花: ピンポーン はなまるだいせーかいだよ!
- 灯花: 「わたくしがSNSとかを駆使して 魔法少女のことを広めようとしたけど ぜーんぜん上手くいかなかったでしょー?」
- 灯花: 「あれからわたくしとねむはね 各地の魔法少女の動きと一緒に 犯罪や事故の件数と 警察の動きを調べてたんだよ」
- 灯花: 「それから色んな歴史を掘り下げていって “宇宙の意思”っていうものを なんとなーく感じるようになったんだよね」
- 灯花: 「もちろん、キュゥべえが言ってる宇宙の死や 過去の魔法少女の歴史を証明できないように 宇宙の意思なんてものは証明できない」
- 灯花: 「だけど、魔法少女の存在を 広めるつもり満々のわたくしたちは そのリスクを避ける必要があると思って 安全な状態になるまで 退場することにしたんだよー」
- ねむ: 「魔法少女を周知させる行動によって 宇宙に絡め取られるのは極力避けたかったし 次に行動をする時に お姉さんたちが法外な力を得ていると 僕達も十分な抵抗ができると思ったからね」
- ねむ: 「ただ、魔法少女として退場しようとしても 宇宙は僕達を狙ってくる恐れがある」
- ねむ: 「だから僕は、最後の力でうわさを作って 僕達自身がウワサとして眠り続けた上で ある条件で実体化できるように仕向けたんだ」
- ねむ: 「その条件は、お姉さんがキモチを手に入れて ういが自動浄化システムを奪還すること」
- 灯花: 「それがわたくしたちにとって 安全とも言える状態でもあったからねー」
- ねむ: 「ういが僕達と同じ気づきに至って 自分からコアになってくれたおかげで お姉さんとひとつになって条件が満たされた」
- ねむ: 「だから僕は今、胸を撫で下ろしているよ」
- うい: え、それじゃあふたりとも 今は魔法少女じゃないの…?
- ねむ: 「僕達は変換と具現でウワサを作り出す “ウワサの女王”だからね」
- ねむ: 「万年桜のウワサが ねむから魔力を供給してもらってたみたいに 今はわたくしたちが、お姉さまとういから 魔力を供給してもらってるんだよ?」
- いろは: ェエエッ!?
- いろは: じゃあ、かごめちゃんの 風の伝道師のウワサと同じで…
- 灯花: お姉さまとういに 寄生させてもらってまーす!
- うい: ねむちゃんと繋がってる 桜子ちゃんもいるし…
- うい: わたしたちの魔力…もつの…?
- ねむ: キモチの魔力の時点で膨大だけど 回収と変換が可能だからね
- 灯花: もはや永久機関だよっ! くふふっ
- うい: そ、そうなんだ…
- かごめ: でも、自爆した時だって 説明してくれたらよかったのに
- ラビ: はい…
- ラビ: もう少し説明があれば、 私たちの動きも変わったはず…
- 灯花: だって仕方ないでしょー?
- 灯花: 魔法少女の事件や事故は 世間で認識されてない上に
- 灯花: 関連する出来事を公にしても、 華麗にスルーされちゃう
- 灯花: その上、過去の歴史を紐解けば 叔父様と同じ結論に至っても
- 灯花: 仕方ないよねー
- ねむ: ともなれば、僕達は同じように 宇宙の意思を信じる者であっても
- ねむ: その意思に従って諦めた者と 命を賭して抗う者という差がある
- ねむ: だから僕達は何も言わず 宇宙の意思に抵抗することを示し
- ねむ: 僕達の抵抗が勝つか 君達の諦念が勝つかを試したんだ
- 灯花: それに、なるべく宇宙に思惑が バレないようにしたかったからね
- 灯花: くふふっ
- ねむ: うん
- ねむ: 魔法少女じゃないからできる 逆転技を封じられると
- ねむ: 僕達も打つ手がなくなるからね
- FILENAME: text_103304-4_eP5wU.txt
- リヴィア: つまり今の状態を整理すると
- リヴィア: 「スーパーいろはちゃんを頂点に クイーン灯花ちゃんと クイーンねむちゃんがおって さらに下には 色んなウワサがおるってことか…」
- 灯花: そーいうことだねー
- 結菜: 使い魔とコピーが退いたのは、 その力に恐れをなしたからぁ…?
- ひめな: それはどうなんだろ
- ひめな: とかりんが言ってたけど、 別に怖がってなかったような…
- 静香: そうなると、別の目的のために 移動したってことにならない?
- ひめな: ワンチャン有り得るかも
- アルちゃん: <かごめちゃん、大変だよ!>
- かごめ: ――っ!?
- かごめ: どうしたの、アルちゃん!
- アルちゃん: <散らばってた個体から 連絡が入ってきたんだけど>
- アルちゃん: <ケアトレーラーの近くで寝てる 魔法少女たちに向かって>
- アルちゃん: <コピーと使い魔が 移動してるみたいだよ…!>
- 静香: ワンチャンあった! でも、なんで…?
- かごめ: はい…思い出した記憶の中でも みんな間に合わず魔女になった…
- かごめ: 手を出す必要なんてないのに…
- ねむ: いや、鏡の魔女だから 僕達を何度もコピーして
- ねむ: 思考パターンは割れてるはず
- 灯花: 先回りされたかもしれないにゃー
- いろは: 何をするつもりだったの?
- 灯花: そんなことを説明してる 余裕はにゃーい!
- 灯花: 「ここから勝ちに行くには 眠ってるみんなの力も必要なんだから」
- 灯花: 「ノンビリしてる場合じゃないの!」
- 灯花: 「こうしてる間にも使い魔やコピーは ウジャウジャせまってるんだから」
- 灯花: みんなで早く移動するよ!
- 静香: ちょっと!
- 静香: 私はあなたたちみたいに、 空なんて飛べないわ!
- いろは: それなら、翼を大きくするので みんなでつかまってください!
- いろは: うい、一緒にやるよ
- うい: うん、任せて!
- いろは: 『準備ができました!』
- いろは: 『直線距離で移動できるので こちらの方が早いはずです!』
- 静香: それで結局、 何をするつもりなの…!?
- 月出里: ふむむむふんむんむふむむ ふむんむふむんむ?
- リヴィア: 女王としての力を使うのかって うちの月出里が聞いとるで
- 灯花: うん、それも はなまるだいせーかいだから
- 灯花: 結果は着いてからのお楽しみ!
- 灯花: とうちゃーく!
- ねむ: うん、先回り成功だね
- ヨヅル: でも、余裕はありませんよ 思ったよりも相手が早いです
- いろは: 魔女の腕が出てきた時の 変な感じはしないけど…
- ラビ: うかうかしていると 事態はすぐに悪化する
- ラビ: 今は彼女たちに任せて できる限り先回りをした方がいい
- いろは: ですね…!
- うい: これからどうするの? 灯花ちゃん、ねむちゃん!
- 灯花: くっふふ
- 灯花: こうやって眺めると
- 灯花: やっぱり灯花ちゃんは 天才だにゃー
- ねむ: 苦しむ人を見て笑うのは さすがに趣味が悪いよ、灯花…
- 灯花: これからみんな 復活するならいいでしょー?
- ひめな: けど、瀬奈みことが利用したのは 私チャンが作った仕掛け…
- ひめな: それが本当だとしたら、 魔女になるまで眠り続けるから
- ひめな: 何をしても無意味だと 思うんだけど…
- 灯花: でも発動条件は “魔法少女”に対してだと思うし
- 灯花: 宇宙の意思が狙うのも “魔法少女”だとしたら
- 灯花: わたくしたちで解決できるよ ねっ、ねむー
- ねむ: そう、これからみんなは 魔女になり得ない体になるからね
- ひめな: え?
- ねむ: つまり、ここにいるみんなを “ウワサ”に変えるんだ
- ひめな: マジ…!?
- 灯花: だって、こうした事態になるのは 想定済だったんだもん
- ねむ: 僕達がウワサの女王になった 理由のひとつでもあるね
- 灯花: というわけだから、ねむ! さっそくやっちゃおう!
- ねむ: うん、やろうか、灯花
- ねむ: 「僕達はうわさを生み出すウワサの女王」
- ねむ: 「この本に記されている 魔法少女がウワサになってしまう物語を通して 今、みんなを悪夢の牢獄から解放する」
- 灯花: 「だからいくよ!」
- ねむ: 「絶望の夢を見る魔法少女たちを救い 未来への轍を刻み続けよう!」
- 灯花: 「鏡の魔女と宇宙の意思なんかに わたくしたちは絶対に負けないから!」
- ねむ: 「そう、だって僕達は!」
- 灯花: 「宇宙を支える側だから 最初から宇宙よりすごいんだもん!」
- 結菜: もう、無茶苦茶ねぇ…
- ラビ: ふっ、まさか 環さんと同じことを言うなんて
- いろは: 私もビックリしてます なんか、恥ずかしいな…
- いろは: あ、そうだ かごめちゃん!
- いろは: 目を覚ますみんなのために 記憶を共有してあげて!
- かごめ: はい、任せてください!
- かごめ: お願い!アルちゃん!
- アルちゃん: <任せて、かごめちゃん!>
- FILENAME: text_103304-5_eP5wU.txt
- 静香: いけない…!
- 静香: 鏡を守ってた株分けの連中が こっちに近づいてるわ…!
- すなお: 時女の本家が慌てていたら 他の分家に示しがつきませんよ?
- 静香: すなお…!
- ちはる: 他のみんなも目を覚ましてるし、 もう大丈夫だよ、静香ちゃん!
- 樹里: しゃあ、てめえら! 覚えてる顔は全部ぶちのめせ!
- 樹里: コピーも使い魔も関係なく、 ウェルダンにしてやれ!
- アオ: ちょっと、姉ちゃん! 頭に血がのぼりすぎだって!
- ももこ: レナ、かえで、大丈夫か?
- レナ: 気分は最悪よ ひっどい夢を見たわ…
- かえで: だけどこれも全部 鏡の魔女のせいなんだね
- 十七夜: ああ、希望に満ちた瞬間を 一瞬で台無しにされたようだな
- みたま: 瀬奈みこと…境遇がどうであれ 看過できるものじゃない…!
- 十七夜: 少なくとも 我々が復活を遂げた以上
- 十七夜: 魔法少女の締めくくりは、 ハピネスでないといかんからな
- FILENAME: text_103304-6_eP5wU.txt
- ひかる: うぉぉ、結菜さんがいるっす! 警察につかまってないっす!
- ひかる: カタコンベが見つかったときは、 どうしようがどぉ…!
- 結菜: どんな悪夢を見てたのぉ…?
- ミユリ: 燦様と姫様のふたりで 人間にケンカをふっかけた時は
- ミユリ: ほんとにほんとに どうしようかと思いましたよぅ
- 時雨: 魔法少女と人間の軍隊で 戦争になって…
- はぐむ: 目も当てられなかったね…
- ひめな: なんか、規模感のヤバみが 半端ないんだけど…
- アレクサンドラ: もう、あの頃に戻るのは、 嫌ですね…
- 旭: これ以上、痛めつけられるのは 我にも耐えられないであります…
- ラビ: でも、ここまで耐えてくれた
- ラビ: 生き延びてくれて ありがとう
- うらら: ここからは、 ウチらの巻き返しが始まるんよ!
- リヴィア: そう、巻き返しはここからや
- ヨヅル: まだ、魔女が環ういを 葬った時間まで余裕はありますが
- ヨヅル: いつ手を出してくるかは わかりません
- リヴィア: ちゅーわけやから、 さっさと鏡屋敷に行ってき
- 月出里: ふっむふんむん!
- みたま: え、先生は…?
- リヴィア: あんたらの見えへんところで 戦っとくわ
- リヴィア: ええ調子やのに 水を差したないからなあ
- リヴィア: 取りあえずお互いに 無事に再会できるんを祈っとこ
- みたま: …わかりました
- リヴィア: ほんで、みたまと十七夜は どんな悪夢を見たん?
- みたま: まるで、鎖を繋ぐように、 不幸が連続する夢です…
- 十七夜: 自分の夢では戦火が世界を襲い すべての笑顔が失われていった…
- リヴィア: うん、己やのうて世界の地獄なら 神浜の悲しみにとらわれへんな
- リヴィア: 自信持ってええから 胸張って行ってき
- みたま: はいっ
- みたま: それじゃあ、ももこも一緒に 地獄へ行きましょ
- 十七夜: 旅は道連れ世は情け
- 十七夜: 八雲と共に地獄へ行くなら 自分も一緒に連れていけ
- ももこ: 最初から地獄にするなって… 十七夜さんまで何言ってるんだよ
- かえで: そんな約束ができるぐらい 絆が固いだけだよ、きっと
- かえで: レナちゃんも一緒に行こう!
- レナ: 地獄とかちょっと重いんだけど…
- 十七夜: そこはノリだ、水波君
- レナ: 地獄…軽くない…?
- いろは: みんな、かごめちゃんのおかげで 状況は理解できたみたいです
- やちよ: 私たちも把握したわ
- やちよ: アリナ・グレイに瀬奈みこと… そして鏡の魔女…
- やちよ: みんなの希望を受け継いで いろはを守ったことも
- やちよ: 全部、全部、思い出した…
- やちよ: ただ…
- やちよ: 自分がウワサになってるっていう 実感だけはあまりないわね…
- 鶴乃: でも、チームみかづき荘で 動けるようになって良かったよ
- 鶴乃: この最終局面は、いろはちゃんと ういちゃんも合わせて
- 鶴乃: 未来を手繰り寄せるよ! ふんふん!
- さな: はい…
- さな: 今度は誰ひとり欠けさせずに 終わらせましょう
- フェリシア: …………
- フェリシア: やっぱ、みんな一緒がいいよな
- うい: 帰ったらみかづき荘で パーティーしたいねっ
- フェリシア: なっ!
- いろは: (…こうして何があっても 私たちは絶望から希望を見出す)
- いろは: (だから、同じ未来にはならない 未来は明るい方へ動き出す…)
- いろは: (そして、実感するために…)
- いろは: 「これからみんなで救うのは 世界の魔法少女だけじゃなくて これからの人類すべてです」
- いろは: 「そのために、過去の改竄を目論む 鏡の魔女がいる所 鏡屋敷へと向かいましょう!」
- いろは: 「恐らく使い魔とコピーたちも近づいてくるので 鏡屋敷への侵攻を許さないよう 守りも固めてくれると助かります!」
- FILENAME: text_103304-7_eP5wU.txt
- 千秋 理子: こっちのコピーはやっつけました 次のサポートに入ります!
- 月咲: うんっ、ありがとう! 月夜ちゃんの方は問題ない?
- 月夜: はい、鏡屋敷への侵攻は、 食い止めているでございます!
- みふゆ: 片づいた人から南へ移動を!
- みふゆ: 迂回した使い魔たちが 鏡屋敷へ近づいてるようです!
- 都 ひなの: くそっ!
- 都 ひなの: アタシらが直接魔女を狙うのを コイツら嗅ぎ取ったな!?
- 都 ひなの: あぁっ、面倒くさい!
- 都 ひなの: ――っ!?
- 万年桜のウワサ: |手伝うよ、ひなの|
- 都 ひなの: 桜子! ご主人たちの方はいいのか!?
- 万年桜のウワサ: |うん、それより ひなのが心配だったから|
- 万年桜のウワサ: |令たちの分は 私が頑張るからね|
- 都 ひなの: …っ、ありがとう桜子
- 綾野 梨花: やったね!
- 綾野 梨花: 当てずっぽうだったけど、 うまく当たったみたいじゃん!
- 恵 萌花: はぁ~…
- 恵 萌花: 私も巻き込まれて 消し飛ぶかと思いましたぁ…
- 胡桃 まなか: そんなこと言ってる場合じゃ ないですよ!
- 胡桃 まなか: コピーの一部が 大東区に抜けたみたいです!
- 常盤 ななか?: ほれほれ、戯れに 遊んでさしあげますわよ?
- 保澄 雫?: ワシの地元で、暴れくさって 覚悟できてるんやろなぁ~
- 伊吹 れいら: ででっ、できの悪いコピーが!
- 桑水 せいか: 判別がつくのはいいけど…
- 相野 みと: うあぁん、 やっぱり気持ち悪いよ!
- 十七夜: すまない、遅くなったな
- 伊吹 れいら: 十七夜さん!
- 十七夜: 心配をかけたが、もう冷静だ コピー相手に接客もできるぞ
- 伊吹 れいら: え?あ、はい
- 相野 みと: うん、いつも通りな気がする!
- ももこ: んじゃ、十七夜さん!
- ももこ: アタシと調整屋は鏡屋敷に行って 最後の壁になってくる!
- 十七夜: ああ、取りこぼした分は頼む!
- やちよ: みんなが食い止めてくれてるけど 周辺をすべてカバーはできない
- やちよ: いずれすり抜けてきた敵が こちらにたどり着くはずよ
- 鶴乃: スーパーないろはちゃんの一撃で 最奥部まで刺激を与えられたら
- 鶴乃: 魔女を追い込めると思ったけど、 さすがに無理があったかなー
- いろは: でも、私も鶴乃ちゃんと 同じことを考えてたから大丈夫
- いろは: やれるよ、きっと
- うい: うんっ、エネルギーなら これで十分回収できたから!
- 灯花: あとは変換をかけて お姉さまの魔力にして!
- ねむ: お姉さんが使う 最高の1本の矢に仕上げる!
- フェリシア: すっげえ!
- フェリシア: ちっこい矢だけど、 なんでも吹き飛びそうだぞ!
- さな: はい、魔力の圧みたいなものを 強く感じます…!
- ねむ: 点を絞った方が貫く力は 増加するからね
- いろは: (消費される魔力を感じると みんなが戦っているのがわかる)
- いろは: (この戦いが最後になるよう…)
- いろは: (そう…ういを殺した時と同じで また手を伸ばしてくるんだ…)
- いろは: その前に出てきてもらうよ…
- いろは: 鏡の魔女… ううん、瀬奈みこと…!
- FILENAME: text_103304-8_eP5wU.txt
- いろは: いっけぇぇぇえええええッ!!
- FILENAME: text_103304-9_eP5wU.txt
- 千秋 理子: あ、あれれ? 景色が変わりましたよ!?
- みふゆ: これが、まさか 魔女の結界ということでしょうか
- 月咲: いろはちゃんと同じぐらい 強い魔力を感じるけど
- 月夜: あっ…! なんで、ございますか…?
- 月夜: 何かに体を切られてるような 感じがするでございます…
- 都 ひなの: 桜子!
- 万年桜のウワサ: |何…わからない… 存在を否定されるような…|
- 万年桜のウワサ: |すべてをコピーして 平らげるような…狂気…|
- 都 ひなの: ああ、わかる… 本能が逃げるように言ってる…
- 綾野 梨花: 鏡屋敷って… ここからまだ距離あったよね…?
- 恵 萌花: うん…
- 胡桃 まなか: それで、ここまで魔力を強く 感じるだなんて…
- 胡桃 まなか: 意味がわかりませんよ…
- 十七夜: 大事ないか?
- ももこ: 大ありだろ…
- みたま: ええ、いくらなんでも 想像してなかった力だわ…
- 十七夜: イブと同じぐらいか…?
- みたま: さあ、下手をすれば 超えてるんじゃないかしら…
- ももこ: ああ、何倍にも増した重力に 押し潰されるみたいだ…
- やちよ: ウソでしょ… こんな足から力が抜けるなんて…
- 鶴乃: わたしも立ってるのが… やっとだよ…
- 灯花: んにゃー…こまったにゃー…
- ねむ: 僕達以外は動けないかな…?
- うい: せっかくみんな動けるように なったのに…
- いろは: ここは、私たちで 戦うしかないのかもしれないね…
- さな: そういうわけには… いきません…!
- いろは: さなちゃん…!?
- フェリシア: ああ…オレにもわかる…
- フェリシア: コイツといろはは おんなじぐらいの強さだろ…
- フェリシア: だから、オレたちが折れたら ダメじゃん…!
- さな: そうです… 私たちが立ち上がって…
- さな: 初めて勝てる相手だと思います…
- フェリシア: 行くぞ…!さな…!
- さな: はいっ…!
- FILENAME: text_103304-10_eP5wU.txt
- 鶴乃: フェリシアとさなが 頑張ってるのに
- 鶴乃: 立ってるだけでやっとなんて 最強の名が廃っちゃうよ!
- みふゆ: 行きましょう、やっちゃん
- みふゆ: 今は年長のワタシたちが みんなを引っ張るときですよ
- やちよ: ええ、そうね 前を向いて立ち向かいましょう
- やちよ: いろは、私たちの準備はいいわ! みんなで叩きましょう!
- いろは: はい!
- FILENAME: text_103304-11_eP5wU.txt
- 常盤 ななか: …っ、情けない…
- 常盤 ななか: 私たちをもってしても 一撃を入れるのが精一杯なんて…
- 綾野 梨花: こっちも同じようなもんだよ
- 綾野 梨花: っていうか、攻撃できても 透明な壁があるんだけど…
- 保澄 雫: そもそも本体に当たらない時点で 私たちだけじゃ対処できない
- 保澄 雫: 他に散ってる魔法少女が 集まってくればいいんだけど…
- フェリシア: ぐァアッ!
- さな: ウゥッ!
- やちよ: 追撃を防ぐわよ、鶴乃!
- 鶴乃: みかづき荘のお姉さんズが、 ふたりを守らないとね!
- 結菜: …っと、苦戦してるようねぇ
- フェリシア: おっせぇよ!
- 結菜: 仕方ないでしょぅ 遠くで戦ってたんだからぁ
- 樹里: しっかし、コイツは なかなか燃える魔女だな
- 樹里: 攻撃をさっぱり受けつけねーって どんな体してんだよ
- アオ: 楽しんでる場合じゃないよ 姉ちゃん…
- アオ: 体を削られるみたいだし、 たぶん攻撃も見えてないと思う…
- ひかる: 攻守共に透明ってなると やっかいっすね…
- さな: すみません、すなおさん…
- すなお: いえ、こちらこそ遅れて すみませんでした
- ちはる: んー…さすがの等々力耕一も、 対処法はわからないみたいだね…
- 静香: そりゃあ、探偵が悪鬼のことを 理解できるのもね…
- 静香: …それにしても このジリジリ削られる感じは嫌ね
- ちはる: あ、でも待って! 暗器のようなものかもしれない
- すなお: それは有り得ますね
- 鶴乃: ぐ…ったたた… 下手に飛び込むもんじゃないね…
- やちよ: 魔女の挑発に乗って 思わず踏み込みすぎたわ…
- ひめな: あんまリーダーがダサいところ 見せない方がいいんじゃない?
- 時雨: ちょっと姫、 あおらないでよ…あれ?
- 時雨: 一撃が重いのかと思ったけど やちよさんの傷、細かいような…
- はぐむ: 時女一族の暗器っていう話は 意外と当てはまるのかも…?
- ミユリ: これはこれは、飛び込まないと わからなかった結果ですね
- 燦: 私たちが気圧されている感覚も その類いが原因かもしれないわね
- ラビ: 見えないもの… 感情も、魔力も…
- アレクサンドラ: あと音もそうですよね
- うらら: 物体を隠すってなると、 それこそ鏡がいいんよ!
- 旭: 可視光線を歪ませる方法は マジックでも使うであります
- いろは: みんなと繋がっててわかる…
- いろは: 見えない何かで刻まれて どんどん魔力が目減りしていってる…
- いろは: このままじゃ攻撃を当てることもなく みんな倒れちゃう…
- うい: お姉ちゃんの力で 見ることってできないかな…?
- いろは: うん…さすがにできなさそう… たぶん魔力だとは思うんだけど…
- いろは: ――っ!?
- うい: お姉ちゃん?
- いろは: 灯花ちゃん! 相手の魔力を変換できる!?
- 灯花: くふっ、できるよー なるほど発想力の問題だねー
- ねむ: 変換で何をするつもりかな?
- 灯花: 鏡の角度をちょっと変えれば 見えるものが変わるように
- 灯花: 相手の放つ魔力をちょこっとでも 変換すれば性質は変わる
- ねむ: それで可視化できるように…!
- 灯花: そーいうこと!
- いろは: できる?
- 灯花: うん、ここはわたくしに任せて!
- 灯花: いっくよーーーー!!
- 灯花: 「やったー!灯花ちゃんだいせーこー!」
- FILENAME: text_103305-1_eP5wU.txt [Episode 5]
- みふゆ: あれが、ワタシたちを抑えていた 魔力の正体ですか…
- 月夜: 私たちは、見えないガラス片に 刻まれていたでございますか…
- 月咲: でも、気づいた今なら戦える…!
- 十七夜: では、我々も環君たちと合流だ
- ももこ: ああ、トリックがわかった以上 怖いものはないってね
- みたま: ほら、ふたりも行くわよ
- レナ: かえで、手を取りなさい あうあう言ってる場合じゃないわ
- かえで: 本当に、もうわかる? 私たちでも戦える?
- レナ: 戦えるか戦えないかじゃなくて、 戦うしかないでしょ
- レナ: 地獄へ行く話はどうしたのよ
- かえで: うん、そうだね…
- いろは: これで勝てる…打ち破れる…!
- いろは: 「みんなに伝えます」
- いろは: 「鏡の魔女が放っている見えない攻撃は 目に映るようにできました」
- いろは: 「キレイなガラス片に見えますが あれは呪いの塊です」
- いろは: 「まともに受ければ 体を傷つけるのと同時に心が傷つきますし 避けることができないみたいです」
- いろは: 「なので、魔女がガラス片を放ってきたら それを的確に消すようにしてください」
- いろは: 「攻撃を封じる透明な障壁も ガラス片と同じ呪いで繋がっているので 衝撃が伝われば破壊できるはずです」
- いろは: 「ガラス片の破壊を私たちの攻撃と防御にして 本体との戦いに挑みましょう!」
- いろは: 「準備ができたら、始めます」
- FILENAME: text_103305-2_eP5wU.txt
- いろは: 空間のヒビは こちらを惑わせるためです
- いろは: 気にせずガラス片の破壊を!
- アオ: こっちのモチベーションまで 奪ってくるみたい…
- 十七夜: ひるんでる場合ではない 継がれた命…無駄にするな…
- みたま: 滅びが目の前にやってくる… そんな未来にはさせないわ…!
- うい: このガラス片を受けると 視界まで削ってくるみたい…!
- ねむ: エネルギーを回収しながら みんなにまわしていくよ
- 灯花: みんなの魔力は持ちそうだけど 心は治せないから気をつけてねー
- 結菜: 対象変更で意表を突くわぁ
- 静香: ここで引く時女一族じゃない! 全力を超えていくわよ!
- ひめな: みんなバイブス上げてこ! とりまこのままぶち込んでって!
- ラビ: 過去を歪め理を歪める 残っていい存在ではない
- みかげ: ミィだってみんなの役に立つ! 一緒にがんばろーね!
- 那由他: 失敗を教訓にここまできた以上 絶対に退いたりしませんの!
- FILENAME: text_103305-3_eP5wU.txt
- 鶴乃: よーしっ! 魔女の障壁は破壊したよ!
- 鶴乃: ふんふん!
- フェリシア: 見えない力で傷つけようたって そうはいかないからな!
- フェリシア: ふんす!
- ひかる: 結菜さん!
- ひかる: プロミストブラッドのメンバーが 立ち上がり始めたっすよ!
- 結菜: あの高圧的な魔力から 解放されたようねぇ
- すなお: どうも、そうみたいです
- 燦: ネオマギウスの羽根たちも 少しずつ立ち上がってるわ
- 十七夜: 3人とも、もう動けるな?
- 伊吹 れいら: はい、心配かけてすみません
- 桑水 せいか: もう、前のイブの時と同じように 私たちで戦えます…
- 相野 みと: うん、心を繋いで頑張るよ!
- いろは: ウワサとして繋がっているみんなの想いが しっかりと伝わってくる…
- いろは: もう怯えて弱々しいものじゃない 心を強くして立ち上がったみんなとなら あの人類を消してしまう魔女を…!
- いろは: うっ…な、なに…?
- うい: 自分を包んでた障壁がなくなって 本体が…出てくる…
- うい: わたしたちが戦ってたのは、 体の一部だった…?
- 綾野 梨花: あれが…あたしたちが戦う魔女の 本当の姿なの…?
- 都 ひなの: ああ…そういうことらしい… しかも、まだでかくなってる…
- みふゆ: ただ、禍々しい呪いを吸収して 生み出された漆黒の姿…
- 月咲: イブみたいに色んなエネルギーを 集めてるのとはワケが違う…
- 月夜: 呪いそのもので出来上がった闇が 相手になるでございます…
- いろは: そう…
- いろは: 積み重ねた呪いの塊が 私たちにとって本当の敵…
- いろは: きっと私たちだけではない 数多の呪いを集合させた結晶こそが この魔女の姿なんだ
- いろは: それでも、私と連なるみんなは希望の塊
- いろは: それも、ただ希望を見るだけじゃなくて 悪夢の中で最悪の絶望を迎えていった 絶望を恐れない本当の希望を見る者たち
- いろは: だから、きっと打ち勝てるはず!
- うい: お姉ちゃんのやろうとしてること わたしにはわかってるよ
- 灯花: わたくしも全力を尽くすから ねむもよろしくね
- ねむ: この状況で出し惜しみはしない 当然だろう、灯花
- いろは: 「みんな、聞いてください!」
- いろは: 「この空間には魔女の魔力が大量に満ちています それは、外の神浜市も同じですし 鏡を通した向こう側の世界だって同じです」
- いろは: 「だから、これから私たちは 大気に満ちている魔女の魔力を回収して 利用させてもらいます」
- いろは: 「さらに、鏡の向こうにある世界からも 少しずつ魔力をもらってこようと思います」
- いろは: 「この世界の膨大な魔力と 様々な世界から少しずつ集めた膨大な魔力 ふたつの力を合わせて 魔女を打ち破るための一撃を作るので」
- いろは: 「それまで、各グループの皆さんで 魔女の手足を押さえてください!」
- かごめ: アルちゃん 私、心臓がドキドキしっぱなし…
- かごめ: こんな状況を私はどうやって まとめたらいいんだろう…
- アルちゃん: <私にだってわからないよ>
- かごめ: うん…だけど…わかるの…
- かごめ: 私もみんなもただ…ただ… 必死なだけなんだけど…
- アルちゃん: <希望に向かうみんなは…>
- かごめ: うん…すっごく格好良くてね… すっごくキレイだと思う…
- やちよ: ユニオンのメンバーは 最後に残された頭を狙うわよ!
- やちよ: ただ、それまでの時間は 他の各グループをサポートして!
- さな: 私は時女一族の皆さんを サポートしますね!
- 南津 涼子: 分家に加えてメンバーが加われば こちとら百人力だな
- 青葉 ちか: はい、とても心強いですね
- ちはる: 静香ちゃん! わたしたちはどこを狙う!?
- 静香: とりあえず左腕! そこを抑えるわよ!
- ちはる: うん、わかった!
- すなお: では、みんなで参りましょう!
- ももこ: プロミストブラッドは、 アタシらがサポートに入るよ
- 樹里: へっ、てっきり和泉十七夜が 来ると思ってたんだがな
- ももこ: そのつもりだったけど
- ももこ: 十七夜さんと調整屋は みかげちゃんを助けに行ったよ
- 智珠 らんか: レナ、こっちは右腕を狙うから しっかり付いて来なさい
- レナ: らんかも、足を引っ張らないよう せいぜい注意しなさいよね
- かえで: もう、ギスギスさせること ふたりして言わないでよ…
- かえで: あれ、笑ってる?
- 保澄 雫: ここは私たちも手伝います
- ひめな: お、意外な人が来たかも でも、とりまありがとう!
- 保澄 雫: 私も大切な人を亡くしたし、 羽根だった時期もあったから…
- ひめな: マ?
- ひめな: じゃあ、ワンチャン 私チャンたち似た者同士じゃん
- 燦: 姫様、雑談はいいから 気を引き締めて
- 燦: 私たちは左足を狙うんだから 忘れないように
- ひめな: こういう時、 教官は堅いんだよねー…
- 綾野 梨花: マジな時はマジでいくべきだけど 今はテン上げでいんじゃない?
- 綾野 梨花: あたしとれんちゃんも加わるから とりあえず、よろしくね!
- ラビ: 那由他様!そっちは左足です! 私たちが向かうのは逆です!
- みかげ: なゆたん、方向音痴?
- 那由他: 私たちから見て右足なのと 勘違いしたんですの!
- 旭: ふたりが来てくれたものの、 かなり戦力が不安であります…
- アレクサンドラ: フォークロアは4人ですからね…
- うらら: あ、でも追加の人たちが 来てくれたんよ!
- 十七夜: うむ、ここからは自分も加わる
- 十七夜: 他、東や南の魔法少女たちも ここに加わってくるから安心しろ
- みかげ: 姉ちゃだ!
- みたま: ミィがこっちにいるんだから
- みたま: お姉ちゃんとしては 放っておけないからねぇ
- 鶴乃: うぇえっ!?
- 鶴乃: なんか手足を 守ってるヤツがいるよ!?
- フェリシア: あれって、株分けのヤツだぞ!?
- 鶴乃: 魔女が魔女を守るって 規格外すぎるよ!
- 灯花: うーん…
- 灯花: こうなったら、そろそろ 秘蔵の力を解放かにゃー?
- うい: 秘蔵って、何か溜めてたの? 灯花ちゃん?
- ねむ: みんなの取材記録だよ、うい
- うい: 取材…記録… かごめさんがつけてた!?
- ねむ: そう、だから出番だよ 佐鳥かごめ!
- かごめ: へっ!?
- かごめ: 今までみんなに 魔力を込めてもらってた取材記録
- 灯花: これだけは約束してくれるかにゃ
- かごめ: な、なに…?
- 灯花: 絶対に手記を止めないこと 多くの魔法少女に取材すること
- 灯花: 今まで通り、魔法少女たちから 手記に魔力を込めてもらうこと
- 灯花: それを命を落とすまで続けて
- かごめ: あの時の!?
- かごめ: えっ、えっ、このタイミングで 役に立つだなんて!
- ねむ: 本当はみんなを、 ウワサにできなかった時に備えて
- ねむ: 具現を使って肉体を作るとか 色々考えてた
- ねむ: ただ、ウワサ化が成功した今は 鬼に金棒の武器となる
- かごめ: また、役に立てたんだね アルちゃん
- アルちゃん: <うん、そうだね かごめちゃ…>
- 灯花の声: いいから、早くして!!
- かごめ: は、はいっ!
- アルちゃん: <それじゃあ、みんなに返そう かごめちゃん!>
- かごめ: うんっ、みんなの未来を!!
- かごめ: 「皆さんの力をお返しするので これでいろはさんたちに繋げてください!」
- FILENAME: text_103305-4_eP5wU.txt
- ひかる: 「もちろん結菜さんが消えるときは ひかるもお供するのが当然なんすけど、 ただ、もうちょっとだけ結菜さんたちと過ごす 学校生活を味わいたいっす」
- ひかる: 「そしていつか大人になったら、 魔法少女のこと以外でも結菜さんを支えられる ちゃんとした片腕になりたいっすね」
- アオ: 「わたしだって本当は、 今のコミュ力があれば友だちもできるし たくさんメンバーを集めて みんなでゲームしたりしたいもん」
- アオ: 「それでいつかプロゲーマーの集団を作ったら すっごく幸せだと思うからね~」
- 樹里: 「まぁ、好き勝手やらせてもらってるから そこまで人生に深い後悔なんてもんはねーけど 姉さんや妹や馬たちと付き合ってみてさ 見えてる世界っつーもんは変わってきたんだ」
- 樹里: 「ツレとつるんで遊ぶ楽しさみたいなもんを 変に覚えちまったからな」
- 樹里: 「だから後悔なんてもんが芽生える前に 樹里サマは妹を助けてこの世を離れるつもりだ じゃねーとしんどいからな」
- 結菜: 「ただ、私は魔法少女になってからこれまで 血にまみれなかったことがないほど、 平穏というものを味わってこなかった…」
- 結菜: 「血の染みついた生き方しか知らない私が 平穏な未来で生きていけるとは思えなぃ」
- 結菜: 「だから、望むことがあっても思うわ… いっそ二木市の未来はアオとひかるに譲って 私は世を乱さないためにも 死ぬべきなんじゃないかって…」
- FILENAME: text_103305-5_eP5wU.txt
- 智珠 らんか: よし、動いてない…! 押さえ込みは成功じゃない…!?
- アオ: 本当にハードモードの ハードゲームすぎるよぉ…
- アオ: 魔力を返してもらってないと、 ゲームオーバーだったかも…
- ひかる: ほんとそっすねぇ…
- ひかる: にしても、人の望みがわかるなら 教えて欲しかったっす…
- 結菜: ひかるは本当に 私の片腕になりたかったのねぇ
- ひかる: あ、やぶ蛇っす…
- 結菜: せめてまともに 就活をして欲しかったわぁ…
- ひかる: いや、 待って欲しいっす結菜さん!
- ひかる: 今のひかるの未来を 見て欲しいっす!
- ひかる: っていうか樹里さんも結菜さんも 死ぬ気満々じゃないっすか!
- 樹里: あの14年がなかったら 魔力も怒りも制御できてねーし
- 樹里: しかたねーだろ…?
- 樹里: ま、今となっちゃ今後も 好き勝手やらせてもらうつもりだ
- 樹里: ニヒッ
- 智珠 らんか: むしろタチが悪い気がするけど…
- 結菜: 私もあの頃の私じゃないわぁ…
- 結菜: アオに泣いて止められたし、 今後も二木市のみんなのために
- 結菜: 死力を尽くすつもりよぉ…
- アオ: あ、あれ…? わたし泣いてたっけ…
- ひかる: とりあえずあの14年のおかげで 丸く収まって良かったっす
- アオ: しれっとひかるの無職問題を 棚上げしてない?
- ひかる: せっかく話題をそらしたのに 蒸し返さないで欲しいっす…!
- 結菜: ふふっ
- 結菜: 他のグループも押さえれば、 あとに残るのは頭だけ
- 結菜: 頼んだわよぉ…環さん…
- FILENAME: text_103305-6_eP5wU.txt
- すなお: 「きっとご年配の方や子どもの世話をするのが 好きなのも、心の底で誰かを助けることで 自分の罪を消したいからなのかもしれません…」
- すなお: 「そう思うとなんて浅ましいんだろうって 自分を嫌いになってしまいそうですが、 それでも今は私を必要としてくれる人のために 精一杯頑張ろうと思います」
- すなお: 「そしてもしも願うなら 自分の仄暗い過去が消えてしまうぐらい この10代を楽しんでしまいたいです」
- ちはる: 「あとはやっぱり時女一族のことだけど 心配してるけど心配してないっていうか… なんか大丈夫な気がする」
- ちはる: 「静香ちゃんとすなおちゃんがいて 他にもたくさんの仲間がいて 大変だとは思うんだけど、 イチから時女一族を作れる気がするんだよ」
- ちはる: 「だから望むなら一族のことよりも 自分の将来のことかなーって思ったんだ。 これから何が起きるのか 怖いけどワクワクするよねぇ」
- 静香: 「もしもこの戦いが終わって、 時女一族としても目的に邁進するために 迷いなく動くことができるようになれば、 せっかく都会に来たんだから もっと世間に慣れていきたいわね」
- 静香: 「そう、私ね時女一族のみんなを連れて て~まぱ~く、っていう所に 行ってみたいのよ!」
- FILENAME: text_103305-7_eP5wU.txt
- ちはる: よっし! ちはる捕物帳は大成功!
- ちはる: エンディングを迎えるぐらいの 華麗な十手さばきだったよ!
- 南津 涼子: おう、魔女が出てきた時は 面倒になると思ったが
- 南津 涼子: やりゃあ、なんとかなるもんだな
- 青葉 ちか: これで、魔女を倒して 自動浄化システムが広がれば
- 青葉 ちか: みんなでテーマパークも 行けますね
- 静香: ちょっとなんだか 私ばっかり遊びたい人みたいで
- 静香: すっごく恥ずかしいんだけど…
- 南津 涼子: いやぁ、ちゃるなんて 将軍になりてえとか言ってるんだ
- 南津 涼子: それよか現実的だろ
- ちはる: わぁ!ちょっと涼子ちゃん! あれは冗談だよぅ!
- ちはる: かごめちゃんも書いちゃうなんて ひどいよぅ、もう…
- すなお: でも、私の鬱々とした内容と 比べるといいんじゃないですか?
- ちはる: その発言が余計に すなおちゃんの取材内容を
- ちはる: 重くしてる気がする…
- 静香: そうよ
- 静香: 過去の出来事を罪として 背負うことは止めないけど
- 静香: 私は背負いながらも一緒に未来へ 歩んでくれると嬉しいわ
- 静香: 時女一族の明日は ここから始まるんだもの
- すなお: はいっ… ありがとう、静香…!
- ちはる: あとは、いろはちゃん! 強烈な一撃をお願いね!
- FILENAME: text_103305-8_eP5wU.txt
- ミユリ: 「ちゃんと自分で胸を張って みんなの前に出て 堂々とインラインスケートの競技をやって 普段の生活もひとりで難なくこなせる」
- ミユリ: 「そんな自立した自分になることが 大人になっても燦様の側に居られる 条件のような気がするんですよね…」
- 燦: 「でも、遊んでると思われるのは嫌だから 大学で町おこしに役立つ知識を身に付けて、 地元の役所に勤めるつもりよ」
- 燦: 「そこで色んなイベントを打ち出して 光塚を日本でも有名な町にしてみせるわ」
- 時雨: 「うん、ぼくはただ、 すごいね、頑張ってるね、ありがとう って言って欲しいんだ」
- 時雨: 「それに、ぼくはたくさんの人といるより ひとりでいる方が好きだから、 教室でひとりだからって、 バカにされなくなると嬉しいな…」
- はぐむ: 「まだ迷ってるんですけど、 実は私、服飾のデザインとかスタイリストに なりたいなって思ってるんです」
- はぐむ: 「魔法少女至上主義が叶って、 みんなにイジられなくなって もっと堂々として人と関われるようになれば 今より積極的に人と話せるかなって」
- ひめな: 「っていうか、 これまだ望む未来パートワンだよね!?」
- ひめな: 「まだ時間ある!? 話したいことメッチャあってさ!」
- ひめな: 「しぐりんとの話とか、はぐりんとの話とか 教官との話とか、みゆりんとの話とか みわりんもいるし他の羽根とかもさ。 いや、ホントいろいろありすぎなんだって!」
- FILENAME: text_103305-9_eP5wU.txt
- はぐむ: や…やった…
- 時雨: 姫、また同じようにできた…!
- ひめな: はぐりんの魔女特攻と しぐりんのパチンコは相性抜群!
- ひめな: マジな話で最&高だよね!
- 燦: 他の羽根たちもこっちに来て! 全員で完全に押さえ込むわよ!
- ぎゅっ
- 時雨: え…ちょっと…何…
- ひめな: いやぁ、しぐりんの望みを聞いて 私チャン思ったんだよね
- ひめな: いじらしい…ハムスター…って
- 時雨: え、ぼく…バカにされてる…?
- はぐむ: わかります
- 時雨: ちょっと、はぐむん…!?
- ひめな: ただ、はぐりんも可愛いよ
- ひめな: 私チャンたちのことを コーディネートしたいとか言って
- はぐむ: そ、そうですか…?
- 燦: ちょっと、姫様たち手伝って!
- 燦: その話をするのは、 押さえ込んでからよ!
- ひめな: みゆりんは?
- 燦: 望みを聞かれた恥ずかしさで 意識を飛ばしてるわ
- 燦: 私でも制御できないのよ
- ミユリ: フゥ…フゥ…
- ひめな: うっわ、ヤバみが深すぎ!
- 時雨: 姫、教官を助けよう
- はぐむ: 最後にミユリちゃんを 押さえるとは思わなかったな…
- 燦の声: ミユ、とまりなさい!
- 燦の声: 火祭りの神になる私に 付いてくるんでしょ!?
- ひめな: あ、教官は、 まだ神様になるつもりなんだ
- FILENAME: text_103305-10_eP5wU.txt
- 旭: 「人と付き合って消耗するのはこりごりなので 自然と共生しながら生きて土に還る…。 そのときに、仲間たちとの記憶があり、 側でひとりでも見送ってくれる人がいる」
- 旭: 「それだけでいいのであります」
- 旭: 「ただ、それでも先ほど話した通り、 これはかつての希望。 そんな幸福に生きて死ぬことができるなど 今は毛頭思ってないでありますよ」
- アレクサンドラ: 「魔法少女なんて誰も知らないでしょ? だからね、この自分の不幸を 誰かに役立てることすら 今の私にはできないと思うんです…」
- アレクサンドラ: 「願いを叶えている手前、 贅沢なことを言うなって言われそうですが、 たとえ救われなかったとしても 私たちのことを広めるのは、 十分に意味があることなのかもしれませんね」
- うらら: 「もしも魔法少女がもう少しだけでも 生きられるようになったら、 ウチはディアボロ以外の技能も磨いて ひとりでも芸能活動を続けたいんよ」
- うらら: 「そして大人になった時に、 もう一度くららとちゃんと話をしたい。 心がお互いに変わってたら、 今度は通じ合えるかもしれないんよ」
- うらら: 「その時はまたふたりでタッグを組んで、 最高の大道芸をみんなに見せたいんよ!」
- みかげ: 「ミィは姉ちゃからも いっぱい可愛いって言われるぐらいだから、 ここは危険を回避してお店にするよ!」
- みかげ: 「高いお菓子も安いお菓子もいっぱい置いてね なゆたんもラビたんも楽しめるぐらい 色んなお菓子好きが幸せになれるようにする!」
- 那由他: 「あとは、なんというか… もしも神浜市で起きてることが終わったら、 ラビさんとは今までと同じように 関わっていきたいですの…」
- 那由他: 「何があったのかは知らないですけど、 ほの暗いものを感じるので、 消えてしまいそうで不安になりますの…」
- ラビ: 「だからこそ、何もないかもしれない私は すべてを諦めていてもおかしくない。 何も行動を起こさないのが普通なんです」
- ラビ: 「だけど、私は庭先で家庭菜園をしている。 それだけで答えはでているんです」
- ラビ: 「私はまだ未来が欲しいって…」
- FILENAME: text_103305-11_eP5wU.txt
- 旭: ひとまず、大人しくなってくれた ようでありますな
- 旭: サーシャのやる気を削ぐ力で 腕の動きを止めたのが
- 旭: 功を奏したようでありますな
- アレクサンドラ: 私もダメ元だったので、 運が良かっただけですよ♪
- アレクサンドラ: それより、那由他ちゃんは もう動けそうでしょうか…?
- うらら: そういえば絶好調だったのに、 急に動きが鈍くなったんよ
- うらら: もしかして魔女のせいなのん?
- ラビ: いえ、自分の取材記録を知られて 気がそぞろになっていたようです
- ラビ: 普段から隠していないので、 今さら恥ずかしがっても…
- 那由他: 私って普段から、ラビさんと 一緒に居たいとか言ってますの?
- みかげ: あれ?
- みかげ: 取材の内容って、ラビたんと 関わりたいって話だったよね?
- ラビ: 墓穴堀子ですね
- 那由他: 輪を掛けてはずかしいですの…!
- アレクサンドラ: でも、ラビちゃんの内容も 蓋を開けば同じじゃないですか?
- 旭: 庭先で家庭菜園と言われると、 今の家の話であります
- ラビ: …………
- アレクサンドラ: ラビちゃんも照れなくていいのに うふふっ♪
- ラビ: 私は…那由他様だけでなく、 教授も含めての未来の話です…!
- アレクサンドラ: へたれんぼですね♪
- うらら: 旭さんの想いは、 取材の時と変わってないのん?
- 旭: そのままでありますよ
- 旭: うららたち、湯国市の人々と 一族の方との関わりで十分
- 旭: まだ、世間と深く関わるのは、 怖いでありますよ
- うらら: じゃあ、ウチと一緒に旭さんも 大道芸をやればいいんよ
- うらら: 人前に出るリハビリになるんよ
- 旭: …ちょっと、人と関わる意味が 違うでありますな
- うらら: そうなのん?
- みたま: あらあら
- みたま: ミィったらみんなの輪に 自然と溶け込んでるわねぇ
- 十七夜: 元が人好きのする性格だ 愛されているのだろう
- 十七夜: ここは喜びつつ、 残りは環君に託すとするか
- みたま: そうね、あとでわたしたちは 頭側のフォローに回りましょう
- 十七夜: うむ、そうだな
- FILENAME: text_103305-12_eP5wU.txt
- やちよ: 各グループから連絡! 全ての手足を押さえたわ!
- やちよ: あとは、いろはが攻撃を放つまで 私たちで残りを押さえるわよ!
- 鶴乃: 合点承知!
- 鶴乃: フェリシア、魔女の体力を 削げるところまで削いじゃうよ!
- フェリシア: おう!
- フェリシア: ラストスパートで怒濤の攻撃は、 デカゴンボールでも鉄板だしな!
- みふゆ: やっちゃん! こっちもサポートは終わりました
- みふゆ: ここからワタシたちも加わって 頭の対応をします!
- ももこ: おっ、みふゆさんも合流か!
- ももこ: 旧みかづき荘のメンツだから、 なんだか懐かしい気持ちだよ
- 十七夜: 本当に先に集まってきたのは 懐かしいメンツばかりだな
- 都 ひなの: 何年も前の争いからだから 付き合いも長くなる
- 都 ひなの: こいつを倒せば今までの犠牲も 報われるような気がするな…
- 十七夜: 都…
- 十七夜: 確かに呪いの塊とも言える この魔女を倒せば
- 十七夜: 何かが変わるのかもしれん
- やちよ: いえ、変わるのよ 私たちの未来が
- やちよ: そして、変えるのは私たちよ
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- ももこ: 「かえでも含めたら6年後か」
- ももこ: 「みんなが20歳になったら、 3人で一緒にお酒とか飲んでみたいよ」
- ももこ: 「いや、やっぱりいいや ふたりとも酒癖悪そうだからな あっはは」
- レナ: 「だからね、少しずつしか無理かもしれないけど 変わることができたら 今までのことを照れ隠しとか何もなく 素直に感謝したいと思ってるの」
- レナ: 「だから、そっか、レナが望んでるのは みんなで大人になりたいってことなのかも…」
- かえで: 「今では、ももこちゃんには ずっと申し訳ない気持ちだったのに 感謝の気持ちを持てるようになった」
- かえで: 「ずっと怖かったレナちゃんとは、 たくさんケンカできるようになったし 可愛いなって思えるようになった」
- かえで: 「あ、そうだ、ふたりに感謝したり みかづき荘のみんなも楽しめるなら、 私、体験型の農場でも作ろうかな!」
- みふゆ: 「それにワタシがマギウスの翼に入る 切っ掛けにもなったお見合い相手の方とも まだ一応繋がってはいますから」
- みふゆ: 「順風満帆とはいかなくても追い風は吹いている この風を上手く背に受けながら 魔法少女にとっての新天地に辿り着けたら ワタシは嬉しく思います」
- 十七夜: 「だから、いつか自分たちも 個々の人間として評価されることによって 共に町で暮らしながら西とも並んで歩けるような 未来になってくれると嬉しい」
- 十七夜: 「とはいえ、そんな望む未来も 遠くないところまで迫ってきている そう、自分は信じている…」
- みたま: 「せめて、あともう少しだけでいいから ミィが幸せになれる世界になって欲しい」
- みたま: 「もう、わたしのことはいいから、 あの子だけでも… それが一番わたしが手放したくない希望よ」
- さな: 「私、絵本作家になりたいなって 思ってるんです 辛い想いも幸せな想いもしてきたから、 同じように苦しんでる人を、 絵本の世界で助けられたらなーって…!」
- さな: 「無茶…でしょうか…?」
- さな: 「でも、誰にも見えない私だって… それぐらい表に出すことができるかなって 少し考えてるんです…」
- フェリシア: 「もう殺してるかもしんないけどな わかった方がスッキリするし その方が100%みかづき荘のメンバーに なれたような気がするんだぞ!」
- フェリシア: 「あとは大人になったら牧場主になって いろはとかやちよとかに メッチャうまい牛乳を飲ませてやる!」
- 鶴乃: 「みんなにもきっと そういう大切な幸せな日常があると思うし もっと最強な未来の日常があるかもしれない」
- 鶴乃: 「それを邪魔するヤツが現れたら その時こそ、最強の魔法少女である由比鶴乃が 偉業を成し遂げる時!」
- 鶴乃: 「この身を賭して みんなの幸せを守っちゃうよ!」
- やちよ: 「さっき言ったみたいな未来を考えると、 途端に叶わないものを夢見る自分が 不幸に感じられるから、 私は今の幸せを感じるようにして、 みんなといる1分1秒を大切にしてるわ」
- やちよ: 「でも、本当は望みたい」
- やちよ: 「このままみんなと一緒に、 みかづき荘にいることを…」
- いろは: みんなの未来への希望が流れてくる そのひとつひとつが 私のエネルギーになっていく
- うい: ―うい― お姉ちゃん、もういけるよ!
- 灯花: ―灯花― わたくしの変換も完了してる!
- ねむ: ―ねむ― 具現も一切の問題が起きていない 今こそ最高の一撃を…!
- いろは: ―いろは― うん、ありがとう3人とも
- うい: この反応…あの時と同じ…
- いろは: うい…?
- うい: お姉ちゃん!危ない! 魔女の攻撃が!
- いろは: うそ、この状態で!?
- いろは: だめ、やられる…!?
- いろは: ここは…
- ねむ: まさかアリナの結界…!?
- 灯花: いいところまで来たのに アリナまで邪魔するのー!?
- かりんの声: 違うの!そうじゃないの!
- 御園 かりん: アリナ先輩は、 環先輩を助けただけなの!
- 灯花: しんじらんにゃーい…
- アリナ: だけど、フールガールの 言う通りなんだヨネ
- いろは: どうして…?
- アリナ: 人間の終わりがハピネスか サッドネスか
- アリナ: それをアリナは観察するつもり だったんだケド
- アリナ: なんとなくアンサーが見つかって どうでもよくなったワケ
- いろは: アンサー…答え…?
- アリナ: 死と生の狭間…欲に満ちた魔女… 作品として死にゆくものの姿…
- アリナ: どれも、生きようとするパワーが あって初めて成立する…
- アリナ: 死ぬまで抗うアナタたちの姿は とってもブリリアント
- アリナ: そしてエモーショナルで ゾックゾクくるわけ
- いろは: だから、 生きて抗えってことですか?
- アリナ: そう、抗いバーンナップする姿… 命の炎こそアートなワケ!
- アリナ: だから、アナタのフューチャーを 楽しみにしてる…環いろは
- アリナ: 最後のアタックを決めるまで アリナが守ってあげるカラ
- アリナ: さっさとブレイクしてヨネ
- いろは: わかりました… それなら私も楽しみにしてます…
- いろは: 他人の命を輝かせる アリナさんの作品を…!
- ねむ: アリナに言われるのは癪だけど 答えが見つかったなら僥倖かな
- 灯花: また、なーんかやらかしそうで 灯花ちゃん的には怖いけど…
- うい: 今は作ってくれたチャンスを 生かさないとね!
- いろは: うん…だから巨大な呪いを消そう
- いろは: 「もう呪いを溜めこまなくても いいから…ごめんね…」
- FILENAME: text_103305-14_eP5wU.txt
- いろは: これは…魔女が見せてる人…? 鏡が映し出した幻影…?
- みこと: そう、私は鏡の魔女の最後の部品 魔女になる時に欠けた人格
- いろは: それじゃあ… あなたが、瀬奈みことさん…?
- みこと: ねえ、どうして邪魔をするの…
- いろは: 聞かなくてもわかりませんか…? 神浜市の人たちを助けるためです
- いろは: それに私たち魔法少女の未来を 紡ぎながら
- いろは: あなたの呪いを解くために…
- みこと: わかってない…
- みこと: 悲しみに満ちた魔法少女たちが 幸せになんてなれないのに…
- みこと: 滅んで消えた方が幸せなのに… 私はね気づいたんだから…
- いろは: みことさんも東西の問題に 翻弄されたひとりですよね…?
- いろは: それなら変わりますよ これから、少しずつですけど…
- いろは: それに家族のことだって 少しずつ世界が変わっていく…
- みこと: 東西の問題…?家族のこと…? そう、だっけ…
- いろは: え…?
- みこと: もう、わからなくなったな…
- いろは: どういうこと…ですか…?
- みこと: アナタは何もしらないくせに!
- いろは: 言ってることが変ですよ!
- いろは: きゃぁあっ!
- うい: お姉ちゃん!
- 灯花: ええええ…まだ動くのー…?
- 灯花: エネルギーは変換して 使っちゃったから
- 灯花: さっきみたいな攻撃は 簡単にできない…
- うい: うん…エネルギーの回収だけで すごく時間を使っちゃう…
- ねむ: さっき虎の子を使ったのは、 大誤算かもしれないね…
- いろは: 周りの魔法少女たちも 今は私から力が供給されてるし…
- いろは: その私自身が回復するためにも エネルギーの回収が必要になる…
- ねむ: あの魔女に暴れられる力が 今も残っているなら
- ねむ: 僕達は詰んだも同然かもしれない
- ――――!!
- うい: どうしよう…動いちゃう…!
- いろは: 待って…魔法少女の反応… これいったいどこから…!!
- 風の伝道師のウワサ: …………
- かごめ: リィちゃん…!?
- 風の伝道師のウワサ: …………
- かごめ: うそ…本当に…!?
- かごめ: いろはさんたちがエネルギーを 集めてる時に
- かごめ: 鏡の向こうに行って この状況を伝えてきたの…!?
- アルちゃん: <気配がないと思ったら そういうことだったんだね>
- いろは: ―いろは― すごい、魔法少女が集まってきてる!
- うい: ―うい― でも、あれ…? 知ってる人がたくさんいるような…
- 灯花: ―灯花― か、鏡を通って来たんだよ!
- ねむ: ―ねむ― それは、色々とまずくないかな… またパラドクスの問題でこの宇宙が…
- 灯花: ―灯花― でも、来ちゃったものはしょうがないから 今は頼るしかないよ!
- かごめ: ―かごめ― い、いろはさん、すみません! この状況リィちゃんのせいみたいです!
- かごめ: ―かごめ― ういちゃんがエネルギーを回収してる時に 鏡の向こうに状況を知らせに行ったみたいで!
- アルちゃん: ―アルちゃん― <気配がないと思ってたら そういうことだったみたい!>
- いろは: ―いろは― 確かに危ない状況を作ったかもしれないけど 今は絶対に必要な助けだと思う
- いろは: ―いろは― 灯花ちゃんの言う通り 帰ってもらったら負けちゃうぐらいなら
- いろは: ―いろは― 今、この時にかけるしかないよ!
- いろは: ―いろは― かごめちゃん、葉っぱを通して みんなにこれまでのことを共有してあげて!
- かごめ: ―かごめ― わ、わかりました!
- うい: ―うい― 今だけじゃなくて過去と他の世界の人を 巻き込んだ戦いになっちゃった…
- ねむ: ―ねむ― 無数の世界を繋ぎ、その存亡を賭ける戦い…
- ねむ: ―ねむ― 土壇場でとんでもない規模になったね…
- 灯花: ―灯花― とりあえず、魔女を止めたらみんな一気に 人が出入りした鏡を破壊して!
- 灯花: ―灯花― そうすれば状況はそのままで変更は破棄されて 平たく言うと宇宙は存続できるから!
- FILENAME: text_103305-15_eP5wU.txt
- いろは: 時空を飛び越えて 私たちは未来を作ろうとしている
- いろは: どれだけ膨らんだ呪いでも 私たちが散らすから
- みこと: 時空を飛び越えられるのは あなただけじゃない
- みこと: 希望を外から手繰り寄せるなら 私は絶望をこの世界に迎える
- …………
- いろは: そんな… みんなが使い魔や他の魔女と…
- みこと: ほら、どれだけ助けが来ても、 飲まれちゃうでしょ…悲しみに…
- FILENAME: text_103305-16_eP5wU.txt
- レナ: いろは、使い魔の方は任せて!
- ももこ: 他の世界から来てるって言っても 同一人物が混ざってたとしても
- ももこ: 大体知ってる手合いだから コンビネーションはバッチリだ!
- かえで: そうだよ、好き勝手やってる 使い魔や魔女と一緒にしないで
- かえで: 手を取り合ってきた人たちの方が 何倍もの力を発揮するんだよ
- レナ: そして、その何倍もの力が 何セットも集まってるんだから
- レナ: 敵がどれだけ来ようとも 抑えられるわよ!
- いろは: みんな、ありがとう!
- 十七夜: 自分たちはあとで行く!
- みたま: だから、いろはちゃんたちは それまで頑張って耐えて!
- いろは: むしろみんなが来るまでに 終わらせる勢いで行きます!
- FILENAME: text_103305-17_eP5wU.txt
- みこと: ぐっ…ぅぅ
- みこと: 抗ったところで、 悲しみに落ちるのは宿命だよ!!
- いろは: …………
- みこと: どうして攻撃が効いてないの…?
- アリナ: 最後のブリリアントな戦いに アリナは参加するって決めたワケ
- アリナ: だから、アリナはコイツを守った それは今も続いてるんだヨネ
- みこと: 本当にアリナちゃんは 喜びの結末を信じるんだ…
- アリナ: ノー
- アリナ: バーンナップする命の姿が 一番美しいと思うだけ
- アリナ: というわけで、 灯花、ねむ、あとはよろしく
- 灯花: 言われなくってもやるよ! うい、集まってる!?
- うい: うん、こっちに来たみんなから 小さな希望をたくさん集めてる!
- ねむ: 僕達は何度でも希望を集めて 何度でも放ち続けるよ
- みこと: どうして、そんなに希望を 信じられるの
- うい: お姉ちゃんがいるから
- みこと: え?
- 灯花: 鼻で笑うような理想論でも 叶えようとする人がいるからねー
- FILENAME: text_103305-18_eP5wU.txt
- みこと: はぁ…ぐぅ… 数の上では同じはず…
- みこと: 今まで見てきたものだって、 喜びで終わりはしなかった!!
- 静香: だけど、今回ばかりは 希望で終わりそうよ
- 結菜: ええ、使い魔たちは倒した
- ひめな: 他の時空から来た 仲間たちだってまだいるし
- ラビ: もはや絶望へ誘う悲しみは 希望を満たす喜びに負けた
- みこと: 理解できない…
- ももこ: アタシらには繋がりがあるからな
- みたま: ええ、他の地域や時代の少女とは 少し条件が違うのかも
- 鶴乃: それを成して手をとりあったのが ここにいるわたしたち
- やちよ: そしてその理想を貫いたのが、 いろはだった
- みこと: …………
- いろは: ひとりの希望じゃない ここにあるのはみんなの希望
- いろは: それが手を取り合うと とても強くなっていくんです
- いろは: 悲しんで絶望して命を落とせば その人は時を止めるけど
- いろは: 喜びをもって時を刻めば 何度だって希望は得られる
- いろは: だから絶望には負けませんし 悲しみにも支配されません
- いろは: たとえ悲しみ苦しんでも
- いろは: その中から生まれる希望を 私は信じて示し続けます
- いろは: だから、これで最後です!
- FILENAME: text_103305-19_eP5wU.txt
- みこと: ぐっ…う…ぅぅ…
- いろは: はぁ…はぁ… もう、終わりにしましょう…
- いろは: 私たち魔法少女だって 救われていいはずなんですよ
- みこと: 何が救えるか…!
- みこと: 魔法少女の話は広まらない
- みこと: 広まっても利用される 卑下される
- みこと: 魔法少女だからと 圧力をかけられる…!
- みこと: 人は優しくなる…? 幻想よ…優しくなんてなれない!
- みこと: 私は数多の死を目撃して その宿命と向き合ってきた!
- みこと: たかが10代の青二才が しょうもない理想を語らないで!
- いろは: ――っ!?
- いろは: …もしかしてあなたは、 みことさんじゃ…ない…?
- みこと?: 違うよ、私は瀬奈みこと…
- みこと?: せな…みこと…?
- みこと?: みこととして生きていたし みことの魔女にも付き合った
- みこと?: 付き合った…?
- いろは: じゃあ、あなたは誰…?
- ???: なんだったかな…あれ…? みことの前だった私は…
- ???: 確か戦争に連れ出されたことも あったような気がする
- ???: 没落貴族のお嬢様だったときも あった…
- ???: 貧しい町娘だったときも 飢餓で苦しむ子どもだったときも
- ???: だからもう、 私は誰でもなくて誰でもあって…
- いろは: どうして絶望したの…?
- みこと: 私は魔力を使い果たしてしまった
- いろは: 昔の、大昔の本当のあなたは…?
- みこと: …本当の私は…
- 千鶴: 露が魔女になったのを 助けきれなくて…
- 千鶴: 城の地下に眠る象徴の魔女を 倒し切れなくて…魔女になった…
- 千鶴: あぁ…違う…違う…!
- 千鶴: ねえ、助けて…! 露を助けてやってよ…!
- 千鶴: ―千鶴― いや、無理だった… 最初っから助かりっこねぇんだ…
- 千鶴: ―千鶴― 何百年もの間 魔法少女は悲しみに縛られ続けてる…
- 千鶴: ―千鶴― 有史以来の悲しみの歴史を 鏡の魔女は証明してしまった…
- 千鶴: ―千鶴― その禍々しい穢れを集結させて 黒くなった体こそが…証拠だろ…
- みこと: ―みこと― 魔法少女は誰ひとりとして 幸せにはならなかった
- みこと: ―みこと― 絶望か死で終わるすべての少女たちは 悲しみで終わりを迎えるしかない
- 千鶴: ―千鶴― アタシは悲しみを引き延ばすだけ… ただ悲しみ続けてその意識を残すだけ…
- 千鶴: ―千鶴― 助けることもできず、アタシは何度も苦しむ 悲しみ続けるのはもう嫌なんだ
- みこと: ―みこと― ああ、もうあんな家に帰りたくない どうして惨めにしかいられないんだろう
- いろは: ―いろは― あなたは、瀬奈みことだよ!
- みこと: ―みこと― …っ!
- いろは: ―いろは― みことさんは優しいから、不幸な過去を見過ぎて 自分の魂の姿まで曖昧になっちゃったんだよ…
- いろは: ―いろは― あなたは千鶴さんや周りにいる子たちの不幸を 自分のことのように感じて嘆いてる
- いろは: ―いろは― でも塗りつぶされないで
- いろは: ―いろは― 何百何千何万の呪いや悲しみがあっても 私がそれを塗り替えていく
- いろは: ―いろは― そして、喜びと希望で終わる未来を作るから これからの明日を信じて…
- いろは: ―いろは― この戦いを終わらせて…!
- みこと: ―みこと― 数多の悲しみを無視しろっていうの…?
- いろは: ―いろは― 無視なんてしないし否定もしない! 向き合って受け入れて覆すの!
- いろは: ―いろは― 私たちここにいる魔法少女たちは たった十何年でこれだけの希望を紡ごうとしてる
- いろは: ―いろは― それが何百年にもなれば 積み重ねた悲しみは覆せるはずだよ
- 千鶴: ―千鶴― じゃあ、証明してくれ 露を救えるかもしれないなら…!
- みこと: ―みこと― そう、今ここで奇跡を見せてよ
- みこと: ―みこと― 私の力を貸してあげてもいいから 救われる魔法少女たちの姿を見せてよ!!
- いろは: ―いろは― ――っ!?
- いろは: 繋がった…鏡の魔女の力がすべて… 私の中に注がれた…
- いろは: 見える…過去が…他の世界の出来事が…
- いろは: みことさんたちが見てきた 悲しみしかない魔法少女たちの足跡が…
- いろは: 何百人…何千人という魔法少女の呪いを… この人は一身に背負ってきたんだ…
- いろは: それなら、私も過去を一緒に背負いながら 魔法少女の未来を照らすことで 希望があることを証明しないといけない
- いろは: みことさんたちから悲しみを取り除いて 一緒に未来へ歩めることを信じてもらえるように まずは、今いるみんなを救わないと…
- いろは: そして…
- アレクサンドラ: 人は優しくなるより前に… 恐れを抱いてしまったんですね…
- 燦: …魔法少女はすごいかもしれない だけど弱いヤツに価値はないって
- アオ: わたしは魔法少女の苦しみを 伝えようとしただけなのに…
- フェリシア: だったら前の方がいいだろ!
- フェリシア: 前の方が魔法少女同士で ちゃんと心が繋がってた…
- いろは: こうした未来の悪夢は 何百年という時の中で繰り返してきた 失敗を受け入れることで避けられる
- いろは: そして、過去を生かすことで 人に傷つけられて生まれる魔法少女を 減らすことに繋がると思う
- いろは: だから、私は…!
- いろは: ――っ!?
- いろは: (まだ、過去がいくつも… でも、この過去は…)
- いろは: そっか、あの一瞬が訪れない限り 私は車にひかれて死んでたんだ
- いろは: 魔法少女になることだってなかったし ういたちだって助からなかった
- いろは: …………
- いろは: (…やっぱり何か気になる…)
- いろは: (…私、蹴ったよね…)
- いろは: (でも…何を…?)
- いろは: あの時、私が石ころを蹴ったことで 今の私がいる…
- いろは: 他の私はどうやっても死んでるのに 誰かの過去にさかのぼろうとする力が 誤って影響した今だけ 私は生きることを許されたんだ
- いろは: そして…
- いろは: 過去にさかのぼる力が原因で生き延びて 私が魔法少女になって 回復という固有魔法を持ったとしたなら…
- いろは: 私はみことさんたちに 奇跡を見せてあげられると思う
- やちよ: 結界が…消えた…
- 鶴乃: 魔女も鏡も パッタリみんな消えちゃったよ
- フェリシア: 一緒に戦ってたヤツらは!?
- さな: 鏡が消えたのに合わせて 消えてしまったみたいです…
- ももこ: 見てた限りだと、 倒した感じはしなかったよな…
- みたま: ええ…
- みたま: まるで自分に取り込むように 消えていったように見えるけど…
- いろは: その通りです
- いろは: 果てなしのミラーズは…
- いろは: 重ねられてきた呪いの群れは 私の中にあります
- 静香: そんなことして、 環さんは無事でいられるの…?
- いろは: 今はみことさんたちが暴れずに 力を貸してくれているから
- いろは: こうして平気でいられるだけです
- 結菜: まさか、あの魔女まで あなたは味方につけたのぉ…?
- いろは: それは、これからです
- 結菜: これからぁ…?
- いろは: 私は力を借りて、この場で奇跡を 起こすと約束したんです
- ラビ: 私たちが生きている それだけで十分な奇跡のはず
- いろは: いえ…
- いろは: 「みんなをウワサから魔法少女に戻すこと それがみんなに贈る奇跡です」
- ひめな: いや、イミフなんだけど このままでも生きてるじゃん
- いろは: …今のままじゃだめなんです
- ねむ: そうだね…
- ねむ: 魔法少女のうわさとして みんなは存在している以上
- ねむ: 今の人間としての肉体を 維持するのは限界がある…
- ねむ: 桜子と同じように 肉体を与えられたとしても
- ねむ: 全員に与えるには、 多くのエネルギーが必要だ
- ねむ: 下手をすると実体を持った生活は 不可能かもしれない…
- 灯花: それに、これから魔法少女を 世間に広めようって言ってるのに
- 灯花: 本人たちが魔法少女じゃないのは 詐欺っぽいよねー
- いろは: うん、だから私たちの望む未来を これから残すためには
- いろは: 自動浄化システムを拡張しつつ
- いろは: みんなを 魔法少女に戻すしかないんです
- いろは: 「私の“巻戻し”の力を使って」
- 灯花: え、お姉さまひとりの力で やるつもり!?
- やちよ: それより、いろはの固有魔法は 治癒能力じゃなかったの…?
- いろは: 鏡の魔女を取り込んで、 色んな過去や世界が見えた時に
- いろは: 私は自分の運命が分岐する瞬間を 目撃したんです
- いろは: それで、気づきました
- いろは: 私の力は回復じゃなくて 対象の時間を戻す力なんだって…
- いろは: みんなを治療できたのも ソウルジェムを修復できたのも
- いろは: この力のおかげだったんです
- やちよ: じゃあ、受継いだ希望を使っても 私の調子が戻ったのは…
- みふゆ: はい、落ちていた魔力が戻って、 調子が良くなったのも…
- いろは: はい、私の力が 影響した結果みたいです
- いろは: それに、未来で作った かごめちゃんの葉っぱが
- いろは: こうして私たちに送られたのも 私の力が影響したみたいで
- いろは: 葉っぱが作られた時間を 過去のものにして
- いろは: 最初からあの時間に存在していた ことにしたみたいです
- さな: すごいですね…
- さな: その前例があるなら 私たちを戻せるかもしれません…
- フェリシア: なっ!ドドンっと 魔法少女に戻れそうだぜ!
- いろは: うんっ、そういうことだよ
- 鶴乃: …でも、それってさ、 いろはちゃんはどうなるの…?
- いろは: …………
- 鶴乃: ドッペルだって、 魂に負荷がかかる行為だった…
- 鶴乃: 同じように魔法少女の根源に 関わる力を
- 鶴乃: こんな滅茶苦茶な人数を相手に 使って、無事だと思えない
- フェリシア: はぁっ!?マジかよ…!
- 灯花: お姉さま わたくしも同じ意見だよ
- いろは: それでもやるよ
- 灯花: 今、みんなは魔法少女から ウワサになってる
- 灯花: それは存在の概念すら 変わってるっていうことで
- 灯花: それを、みんな戻すってなると お姉さまの魂が擦り切れる…
- 灯花: 魔力が足りたとしても、 自動浄化システムが残っても
- 灯花: 擦り切れたお姉さまの存在が 曖昧になるかもしれないよ!
- ねむ: 灯花、お姉さん自身のことだから 自分でわかってるはずだよ
- うい: それでも、やるんだよね お姉ちゃん
- いろは: うん
- いろは: 私についてるういたちにも 影響すると思うけど…
- フェリシア: ふざけんなよ! これからも一緒じゃねーのかよ!
- フェリシア: 希望で終わらねーよ! こんなのオレ…悲しいぞ…!
- いろは: ごめんね…
- いろは: たくさんの奇跡からこぼれ落ちる ひとつだけの悲しみだから…
- ひかる: 何言ってんすか…!
- ひかる: 二木市のみんなも守ってくれて 嬉しいっすけど…
- ひかる: こっちを希望に巻き込んだのは、 あんたなんすよ…!?
- ひかる: 組織から旗振りがいなくなるって どういうことかわかるんすか!
- 静香: 私は…!
- 静香: 環さんが奇跡を起こさないと 鏡の悪鬼が動き出すのがわかるわ
- 静香: だからこそ、奇跡を 受け入れるべきだと思うけど
- 静香: これほど、受け入れがたい奇跡が 世の中には存在するのね…
- いろは: 「最初、鏡の魔女に負けた時 みんなは私に未来を託して死んでいった その時に決めてたの」
- いろは: 「もしも私が犠牲になって未来が紡げるなら その時はできることをして みんなに未来を託していくんだって」
- いろは: 「私が消えたとしても安心して」
- いろは: 「これから起こす奇跡が 鏡の魔女に詰まった呪いを癒す光になって 未来の魔法少女を救う力に変わるから」
- いろは: だから、ごめんね…
- ラビ: 本当に…
- ラビ: 私の時計は動かしておいて あなたは居なくなるだなんて…
- いろは: 本当は私だって、みんなと 一緒にいるつもりでした
- ラビ: それを諦めたあなたに 私は納得したくない
- いろは: …………
- ラビ: 私の記憶に留まる限り あなたはこれからも存在し続ける
- ラビ: だからその姿を手繰り寄せる時も いつか来るかもしれない
- いろは: はい…
- ひめな: いろりんってヒドい人だよね
- ひめな: 人をたらし込んでおいて 最後はポイなんだからさー
- いろは: そんな、ポイだなんて…
- ひめな: とりま好きなだけ旅をしてきなよ
- ひめな: その間は私チャンが ネオマギウスと好き勝手やるから
- いろは: みんなのことは よろしくお願いしますね
- ひめな: うん、おけまる
- 静香: 概念が擦り切れるとか言われても 正直わからないんだけど
- 静香: 私は環さんに怒ってるから…
- いろは: でも、静香ちゃんだって 命を張ってくれたのに…
- 静香: 今のあなたがいなくなったら、 悲しむ人が多すぎるのよ
- いろは: そうかな…
- 静香: もう、ほんとに腹が立つ
- 静香: でも、あなたが帰って来るまで 私がみんなを守ってるから
- 静香: そして、あなたに負けないぐらい 愛される本家になってるわ
- 結菜: 私の言いたいことは ひかるが代弁してくれたわぁ…
- いろは: 本当にごめんなさい…
- 結菜: 他のグループの人たちは 怒り心頭だろうから
- 結菜: 私だけはあなたを 笑って送り出してあげる
- いろは: そんな資格…私にありますか…?
- 結菜: あるわよぉ
- 結菜: 奇跡でみんなを魔法少女に戻して 救おうっていうんだからぁ
- 結菜: …環さん
- いろは: はい
- 結菜: 帰りを待ってるわぁ
- みたま: わたしたちは 神浜市を滅ぼそうとしたのに
- みたま: 救おうとするいろはちゃんが 犠牲になるだなんて…
- みたま: わたしたちが代わることって…
- 十七夜: さすがに難しいだろう…
- 十七夜: だから、自分たちにできることは 環君が残すものを生かすことだ
- いろは: はい、よろしくお願いします
- 十七夜: その前に、みかづき荘の連中の ケアが必要かもしれんがな
- いろは: 本当にご迷惑をおかけします
- 十七夜: いや、これぐらいじゃ 返しても返しきれないぐらいだ
- みふゆ: 一度ならず二度までも、ワタシは いろはさんに救われてしまう
- 月咲: そこまでされても ウチらが未来を紡げるかどうか…
- 月夜: でも、月咲ちゃん…私たちは 少なくとも紡げるでございますよ
- 月夜: 東西を結ぶ学生会議を通して…
- 月咲: そっか…うん…そうだね…
- みふゆ: いろはさん…あなたたちへの 当てつけになるかもしれない…
- みふゆ: だけどワタシは魔法少女たちが ひとりの少女…女性として…
- みふゆ: 幸せに歩める未来を しっかりと築いていきますね…
- いろは: …………
- みふゆ: いろはさん…声が…!
- ももこ: あれ、ちょっと いろはちゃん…どこだ…!?
- レナ: さっきまでいたはずなのに…
- かえで: いろはちゃーん! レナちゃん心配してるよ!?
- レナ: ほんとに心配してんのよ!?
- レナ: あんたがいなくなったら、 喋れる友だち減るじゃない!
- ももこ: …本当に返事がない
- かえで: うゅ…私、いろはちゃんが 神浜市に来た時のこと覚えてるよ
- かえで: 最初に喋ったの私でしょ!?
- かえで: それ、ちょっと 嬉しかったんだよぉ!
- かえで: ふ、ぅぅうう…
- ももこ: もう、話すことも できないのか…
- フェリシア: ひでーよ…
- フェリシア: オレたちと話す前に消えて…
- やちよ: …………
- 鶴乃: やちよ、なんで何も言わないの?
- やちよ: 明日からいろはを探しにいくわ
- 鶴乃: ズルい、わたしも行く!
- さな: 私も…また会うためなら、 なんだってします!
- さな: ういちゃんだって、 どこかにいるはずですし…!
- やちよ: ええ、みかづき荘の絆があれば 絶対に見つけられる
- やちよ: いろは!
- やちよ: みかづき荘には私たちがいるし 帰って来る家はあるんだから
- やちよ: どこに居るか知らないけど いつでも帰ってきて!
- やちよ: 帰って来なかったとしても、 私が迎えに行くから!
- 灯花: ―灯花― あーあ、みんなに見えなくなっちゃった わたくしたちも巻き添えだよ
- いろは: ―いろは― 3人とも、ごめんね…
- うい: ―うい― ふふっ、お姉ちゃん怒られてばっかりだし 謝ってばっかりだね
- いろは: ―いろは― それだけみんなに悲しい想いをさせたから
- いろは: ―いろは― 奇跡を起こせたとしても 喜びと希望で終わらせたかったのにな…
- ねむ: ―ねむ― 物事には限界というものがあるからね 僕としては納得の結果だよ、むふっ
- うい: ―うい― なんだか嬉しそうだね、ねむちゃん
- ねむ: ―ねむ― こうして4人だけで話すのが 久方振りのような気がしたんだ
- ねむ: ―ねむ― それに病室で始まった僕達の物語が この宇宙で終わるだなんて想像してなかった
- 灯花: ―灯花― これで自動浄化システムを広げるついでに 宇宙の神秘に触れられると嬉しいんだけどにゃー
- ねむ: ―ねむ― それは強欲だよ、灯花
- 灯花: ―灯花― 好奇心旺盛って言ってよねー
- うい: ―うい― ほんと、なんだか懐かしいね
- いろは: ―いろは― じゃあ、この膨大なエネルギーを使って 世界中に自動浄化システムを広げるよ
- 灯花&うい&ねむ: ―灯花&うい&ねむ― うん!
- いろは: 見せた奇跡に納得してくれたのかな 私の中に満たされていた呪いが和らいでいって 素直に溶けていくような気がする
- いろは: 集まった多くの穢れと呪いの量を覆すように これからきっと多くの人たちが救われる
- いろは: いきなりじゃなくていい ゆっくり少しずつでいいから変わればいい
- いろは: それが人と魔法少女を変えていって みんなが未来を夢見られるような 優しい世界を作る一歩になると思うから…
- [Part 2 end]
- FILENAME: text_103306-1_k0jv8.txt [Episode 6]
- かごめ: 魔女になる運命にあった魔法少女たちが ウワサとして救われてから元に戻り
- かごめ: 自動浄化システムがオーロラのように 世界中に広がってから、 しばらくの時間が経った…。
- かごめ: 私たちの前から姿を消してしまった いろはさんとういちゃん それに灯花ちゃんとねむちゃんは
- かごめ: 魔法少女たちだけが記憶している。
- かごめ: 他の人たちも知っているようだけど、 架空の人物のように ぼんやりとしているみたいだった。
- かごめ: それでも私たちはようやく、 平穏な日常というものを取り戻しつつある。
- かごめ: そんな中、話を聞きに行ったのは栄総合学園。 アリナさんが消息を絶った件について、 私はかりんちゃんを訪ねることにした。
- かごめ: 休みも学校に来て 絵の練習なんて、えらいね
- 御園 かりん: えらくなんてないの!
- 御園 かりん: いつかアリナ先輩に追いつくには 絶対に必要なことなの!
- かごめ: だけどアリナさんは退学して、 居場所もわからないんだよね…?
- 御園 かりん: う、そうなの…
- 御園 かりん: 先輩、本当に どこか行っちゃうの…?
- アリナ: ファイナルなアンサーじゃ ないと思うケド
- アリナ: アリナにとって美しいのは 生きようとする人間の姿なワケ
- アリナ: デッドするかどうかは、 別に関係ないんだヨネ
- 御園 かりん: だからって学校をやめる意味が わからないの…
- アリナ: アイツは多くの悲しみを生んだ ケド、結末は希望だったワケ
- アリナ: だから、フールガールとの プロミスを守るために
- アリナ: アリナは外国に行くことに したんだヨネ
- 御園 かりん: 急すぎるし、 約束って改心計画のことなの!?
- アリナ: シュア
- アリナ: ブリリアントに命が輝く世界で アートを作ってくる
- アリナ: アハッ、想像するだけで ゾックゾクするヨネ
- 御園 かりん: 突飛すぎるの…
- 御園 かりん: なんかもうパスポートもあって すぐに消えちゃったの…
- かごめ: 本当に唐突だったんだね…
- ピロン♪
- 御園 かりん: …へ?
- 御園 かりん: …ぇええッ!?
- 御園 かりん: 噂をすれば先輩なの!
- とりあえずDestinationに到着 私のArtが世界の劇薬になるなら かりんのComicはその中和剤になれるかもしれない それで世界はGrayでちょうどよくなる だからHurry up何年でも待つから早く来い
- 御園 かりん: 無茶苦茶なの…
- かごめ: あ、動画が添付されてるよ
- 御園 かりん: ほんとなの! タイトルは…The Sun…?
- 御園 かりん: なんか夜の森の中で巨大な LEDのライトを浮かべてるの…
- 御園 かりん: ――っ!?
- 御園 かりん: こ、ここ…戦場なの!
- FILENAME: text_103306-2_k0jv8.txt
- かごめ: アリナさんに関してはいつもフワフワしていて 最後までつかみどころがなかった。 一番話してみたかったけど、 そんなチャンスは1度も与えて貰えなかった。
- かごめ: 午前0時のフォークロアは 今となっては普通の仲良し4人組という感じで、 事実上は解散状態。 それぞれ好きなグループに身を寄せている。
- かごめ: 私が本のことで那由他さんの家にお邪魔すると、 そこにはいつも通り 氷室さんが家事をしている様子があって、 コーヒーを飲む教授も一緒だった。
- ラビ: では、神浜市の魔法少女のことや 戦いの件はまとめ終えたと…
- かごめ: まとめ終えたというか 素材を並べただけという感じで…
- かごめ: 小説やエッセイとは違うから むしろまとめ方が難しくて
- 太助: それで今日は私にまとめ方を 学びに来たということだね
- 那由他: パパが忘れてしまってる いろはさんの話もあるので
- 那由他: せっかくだから 私がお家にお招きしましたの
- かごめ: はいっ
- みかげの声: なーーーゆーーーたーーーん!
- 那由他: もう近所迷惑なんですの
- ばたんっ!
- みかげ: ―みかげ― かごめちんが 本をまとめおわったんでしょ!?
- みかげ: ―みかげ― それになゆたんパパも!
- みかげ: ―みかげ― 魔法少女のこと広めるの!? いつ広めるの!?
- 那由他: ―那由他― 入ってくるなら 大きな声を出さなくていいですの
- 那由他: ―那由他― というか鍵が役目を果たしてませんの!
- ラビ: ―ラビ― すみません、新聞を取ったまま かけ忘れていたようです…
- 那由他: ―那由他― あら、ラビさんにしては珍しいですの
- ラビ: ―ラビ― はい、主の抜けてるところが うつってしまったようです…
- 那由他: ―那由他― あ~なるほど、そういうことですの って、どういうことですの…!?
- みかげ: ―みかげ― それで、いつ広めるの!?
- 太助: ―太助― いや、さすがにまだだよ 何度も修正をかける必要があるからね…
- かごめ: ―かごめ― 私も書き出したものを見渡して まとめ方を考えないといけないから…
- 太助: ―太助― それに本ができていたとしても簡単に 魔法少女のすべてを伝えるわけにはいかない
- 太助: ―太助― これまでのことを教訓にしながら 少しずつ段取りを踏んでいく必要があるからね
- かごめ: ―かごめ― それは、私の本の まとめ方にも関わることですか?
- 太助: ―太助― そうだね
- 太助: ―太助― 特に人間は既成概念が覆されたり 新しい概念を植えつけられることに抵抗するから
- 太助: ―太助― 柔軟に対応するのが難しい生き物なんだ
- 太助: ―太助― だから、様々な学問に入門書があるように 段階をわけて出せるようにした方がいいだろうね
- ラビ: ―ラビ― ようやくスタートラインに立ったばかりですし 焦らない方が良いでしょう
- ラビ: ―ラビ― これからは諦念を回避した場合に考えていた 教授の広めるフローが役立ちそうですね
- 太助: ―太助― 民俗学が始まった時と同じように
- 太助: ―太助― 魔法少女の話は 10年や20年では収まらないだろうね
- FILENAME: text_103306-3_k0jv8.txt
- かごめ: 那由他さんの家で話したのは、 本のまとめ方だけじゃなくてこれからの広め方。
- かごめ: 人の関わり方が魔法少女を生む一因だって言うと たくさんの人を否定してしまうから、 私たちにとってはとても繊細で大切な話だった。
- かごめ: ネオマギウスは、 ある意味で否定されてきた少女たちの集団。
- かごめ: 彼女たちも落ち着きを取り戻して 独自の活動を続けているようだったけど、 この日は妙に慌ただしい感じがしてる。
- ミユリ: はひ…ひぃ…
- ミユリ: まさかミユが持ち込んでた本が こんなに残ってるなんて…
- 燦: 他の羽根たちも痕跡を探して! 徹底的に証拠隠滅を図るわよ!
- かごめ: 痕跡…証拠隠滅… いったい何をしてるんですか…?
- 燦: 工事中の大ホールの天井が 崩落したでしょ…?
- 燦: 今度工事が再開するんだけど、 ほら、やったのは私たちだから…
- 時雨: でも、あれをやったの みたまさんと十七夜さん…
- 燦: だとしても、当時はネオマギウス 責任は上がとるものよ
- かごめ: なんだか、大変そうですけど みんな前より生き生きしてますね
- ひめな: ―ひめな― それってやっぱり 私チャンとヒコ君で考えた講座のおかげでしょ!
- かごめ: ―かごめ― 講座?
- ひめな: ―ひめな― 羽根ちゃんたちって根本的に肯定感低いから もっと高くなれることをしようって!
- ひめな: ―ひめな― 別に勉強とか運動とかできなくても 魔女と戦えなくてもイイところはあるじゃん?
- ひめな: ―ひめな― とりま、人のそういう部分を探して 最近みんなで話すようにしてるんだよね
- はぐむ: ―はぐむ― 私も自分の取り柄なんてないと思ってたけど
- はぐむ: ―はぐむ― みんなが服とか演劇のことを褒めてくれて ちょっと毎日が明るくなったんです
- ミユリ: ―ミユリ― でもでも、ミユが足を好きなことは 誰ひとりとして褒めてくれなかったですよ!?
- 時雨: ―時雨― それは認めることはできても褒めることは…
- 燦: ―燦― 言ってる間に足を撮らない!
- ミユリ: ―ミユリ― ごめんなさい燦様!無意識で!
- ひめな: ―ひめな― 余計にヤバみが深くない?
- アレクサンドラ: ―アレクサンドラ― 市民会館のことも含めて少し犯罪の香りが 漂ってくるような気もしますけど
- アレクサンドラ: ―アレクサンドラ― とりあえず、こうしてみんなで活動を 続けられて良かったですね、ひめちゃん♪
- ひめな: ―ひめな― それな
- ひめな: ―ひめな― ちなみに次の休みに講座を開こうと思うんだけど サーシャも一緒に手伝ってよ
- アレクサンドラ: ―アレクサンドラ― すみません、その日は湯国市に戻って ラビちゃんたちと…
- ひめな: ―ひめな― えーぴえん… 私チャンとフォークロアどっちが大切なの…?
- アレクサンドラ: ―アレクサンドラ― ひめちゃん、そういうところ良くないです
- ひめな: ―ひめな― ちょっと、肯定してくんないの!?
- FILENAME: text_103306-4_k0jv8.txt
- かごめ: ネオマギウスは多くの羽根を抱えながらも 自分を肯定する気持ちを育てることで、 魔法少女至上主義が過激になりすぎないように 上手にコントロールしている様子だった。
- かごめ: 同じように独特な考えを持っている時女一族は、 静香さんが丸くなってからは みんなでコミュニケーションをとりあって、 一緒に未来を語り合っているようだった。
- かごめ: ただ、一番最近に見た一族のみんなは、 今までにないぐらい浮かれている様子だった…。
- ガヤガヤ…
- かごめ: 私、あんまり使わない言葉 なんですけど…カオスですね…
- すなお: すみません…騒がしくって…
- 南津 涼子: 座ると上から金属の重しが落ちる
- 静香: 重し!
- 南津 涼子: そのせいで身動きが取れないまま 鉄の蛇は動きだし…
- 静香: 蛇に縛りつけられるの…!?
- 南津 涼子: 山の頂に登ったと思ったら… 真っ逆さまだ!
- 静香: ひぃぃぃいいいッ!?
- 静香: そそ、それをみんな好んでやる… それが…てーまぱーく!
- すなお: 涼子さん、 静香で遊ばないでください
- かごめ: あ、今度みんなで ミナギーシーに行くんですね
- すなお: ―すなお― はい、時女集落に行く前に 楽しんでおこうって話になったんですよ
- ちはる: ―ちはる― そっか…もしかしたら あえてマイナーなエピソードのトリックを…
- かごめ: ―かごめ― でも、ちはるさんは ずいぶん深刻に考えてるみたいですけど…
- すなお: ―すなお― 懐かしのドラマシリーズコラボで 等々力耕一の脱出ゲームがあるみたいなんです
- すなお: ―すなお― すみません、浮かれちゃって…
- ちはる: ―ちはる― すなおちゃんだって 食べたいものチェックしてるの知ってるからね!
- すなお: ―すなお― なっ
- 静香: ―静香― 全部に印を入れるぐらいなら 何も書く必要ないと思うんだけど
- すなお: ―すなお― あ、あれです! 食べたくないものはわかるじゃないですか!
- 旭: ―旭― これは、また肥えそうであります
- すなお: ―すなお― ヒドい!
- かごめ: ―かごめ― 旭さんは何をされてるんですか?
- 旭: ―旭― 我は射的の練習でありますよ
- 旭: ―旭― ちか殿がネイチャーガイドで役立てたいものが あるらしく、せっかくなら取ろうかと
- 青葉 ちか: ―ちか― はい、キャラクターグッズの指示棒なんですけど 子どもたちに何か指し示す際に使おうかなって
- 青葉 ちか: ―ちか― たぶん、その方がウケもいいと思うので
- 旭: ―旭― しっかり、仕事をしてるでありますよ
- かごめ: ―かごめ― もしかして、今日行かれるんですか?
- 静香: ―静香― いえ、今日は明日の予行練習よ!
- かごめ: ―かごめ― 気合の入り方がひと味違いますね…!
- FILENAME: text_103306-5_k0jv8.txt
- かごめ: 時女一族の人たちが 遊びに行く準備をしているのを眺めながら、 私は、これが本家と分家の垣根を取り払う 節目の日になるのかなと思っていた。
- かごめ: そんな集落へ帰る人たちとは打って変わって、 プロミストブラッドの人たちは 時々神浜市に足を運んでいるようだった。
- かごめ: 神浜市の魔法少女を憎んでいた彼女たちが 改めて訪れることはないと思っていたけど、 あれだけ激しい戦いを経たあとだと、 お互いに仲間意識が芽生えているようだった。
- かごめ: えっ、今日はユニオンの人たちと 話に来たわけじゃないんですか?
- 結菜: えぇ、今日はアオとらんかの 付き添いってところかしらねぇ
- 結菜: はぁ…
- かごめ: 肩の荷が下りたはずなのに、 前よりも疲れているような…
- 結菜: あの子と遊びに来るとねぇ…
- ひかる: ほんと、怒られたじゃないっすか
- ひかる: 樹里さんと居ると、 何かひとつ面倒事が起きるっす
- 樹里: その分、飽きねーだろ? ニヒッ
- ひかる: くっ、そのポジティブな考えを ウェルダンにしたいっす
- 樹里: いや、だって仕方ねーだろ
- 樹里: パンチングマシンのヤツが 勝手に壊れんだから
- ひかる: 魔法少女を意識したマシンなんて この世に存在しないっす
- 結菜: あ、始まるみたいよぉ
- 智珠 らんか: ―らんか― アオ、ここまで準備してきたんだから しょうもない被弾したら許さないからね
- アオ: ―アオ― らんかこそ、凡ミスしたら 今夜はオゴり決定だからね~
- アオ: ―アオ― そもそも、最初っから負けることを考えるなんて ダメだよダメ
- アオ: ―アオ― 神浜市の強豪相手に考えてきた作戦なんだから 絶対に勝てるって信じてこう
- 智珠 らんか: ―らんか― ほんと、アンタちょっと変わったよね
- アオ: ―アオ― 勇気を持つのと怖さを誤魔化すのは違うって ちゃんと気づいたからね~
- アオ: ―アオ― だから、イージーモードイージーゲーム 最後まで勝って賞品を手に入れるよ!
- かごめ: ―かごめ― わぁ、ゲームの大会って こんなに熱気にあふれてるんですね
- かごめ: ―かごめ― 今日の賞品って何なんですか?
- 結菜: ―結菜― 次の大会に出るためのチケットと 会場近くの宿泊券ですってぇ
- ひかる: ―ひかる― なんか、アオさんは みんなで行きたいみたいっすよ
- 結菜: ―結菜― もう、ゲームはいいんだけどぉ…
- ひかる: ―ひかる― たまには家族旅行みたいで みんなで行くのもいいんじゃないっすか?
- 樹里: ―樹里― お、馬、いいこと言うじゃねーか
- 結菜: ―結菜― ふふっ、それなら優勝できるように 少しは応援しましょうかぁ
- 結菜: ―結菜― アオ!必ず勝ちなさぃ!
- アオ: ―アオ― うん、お母さ…!ッ!
- 智珠 らんか: ―らんか― あんた、ホントそれ治らないね…
- FILENAME: text_103306-6_k0jv8.txt
- かごめ: 人の命が作ったプロミストブラッドとの確執。 神浜市で自然と過ごすみんなを見ていると、 あの戦いと自動浄化システムが与えた恩恵は、 ただの救いだけじゃないなと実感する。
- かごめ: 実はこの日、紅晴さんが来ていたのは、 ピュエラケアの3人にあいさつをするためで、 聞くと、近いうちに神浜市を去るようだった。
- かごめ: それじゃあ、 本当にさよならなんですね
- リヴィア: 後ろ髪を引かれる思いが ないわけやない
- リヴィア: せやけど、魔女になることが なくなったとしても
- リヴィア: 私らみたいな連中は どこかで必要とされとるからな
- ヨヅル: はい、次の土地で人を助ける それも贖罪のひとつです
- ヨヅル: みかげさんとは あいさつはしてきたんですか?
- 月出里: ふむっ、ふむんむ!
- 月出里: ふむんむむ、ふーむむむふむんむ ふむんむむふむむ、ふんむむふむ
- かごめ: え?え?
- ヨヅル: 自虐ネタですよ
- リヴィア: ふたりとも友だちが少ないから 離れても絆は強いやて
- かごめ: そっか
- リヴィア: ほんで、ふたりはけーへんか?
- 十七夜: ―十七夜― 調整屋の用心棒も面白そうだが さすがにここで去るのは申し訳が立たない
- 十七夜: ―十七夜― 皆が繋いでくれた東西の関係だ
- 十七夜: ―十七夜― 自分と八雲は学生会議を盛り上げていくために このまま神浜市に残ろうと思う
- みたま: ―みたま― それにこの町には大好きな魔法少女が たくさんいるから
- みたま: ―みたま― もう自分の感情に振り回されたりして 裏切りたくはないんです
- リヴィア: ―リヴィア― ま、みたまにはももこちゃんがおるし 十七夜にも慕ってくれる東の連中が多いからな
- リヴィア: ―リヴィア― 世捨て人みたいな私らとはちゃうか
- みたま: ―みたま― それで、先生はこれからもただ 調整屋として巡るだけなんですか…?
- リヴィア: ―リヴィア― 相も変わらず潰したいヤツのために 働いたるわ
- リヴィア: ―リヴィア― とりあえず、コイツも連れてな
- キュゥべえ: ―キュゥべえ― リヴィア、離してくれないかな?
- リヴィア: ―リヴィア― 誰が離したるかいな
- リヴィア: ―リヴィア― 被膜を展開してもいろはちゃんは アンタとの共存も望んでるから入れてるんやろ?
- リヴィア: ―リヴィア― 宇宙を生かすっていうこと自体は 褒めてくれとんねん
- リヴィア: ―リヴィア― せやったら私は宇宙のために生きたらあかん アンタのために生きるんや
- キュゥべえ: ―キュゥべえ― …………
- 十七夜: ―十七夜― この場は観念したようだな
- みたま: ―みたま― では、先生またどこかで
- リヴィア: ―リヴィア― 次に会う時はどないなっとるやろな
- みたま: ―みたま― わたしは市長かもしれませんよ?
- 十七夜: ―十七夜― 自分は警察署長かもしれないな
- リヴィア: ―リヴィア― ハハッ、そらええわ 未来が楽しみなんは初めてやわ
- FILENAME: text_103306-7_k0jv8.txt
- かごめ: 自分の過去と向かい合ってきたピュエラケア。 その3人が未来を見ているのを知ると、 いろはさんは魔法少女を救っただけじゃなくて、 未来そのものを生かしたんじゃないかと思う。
- かごめ: 頬を綻ばせるような穏やかな毎日。
- かごめ: 魔法少女が救われたその日。 いろはさんに向けられた怒りと悲しみを思えば、 短い間に明るい日々が訪れるだなんて 誰ひとり考えなかったと思う。
- かごめ: だけど、いろはさんとういちゃん、 それに灯花ちゃんとねむちゃんの4人が作った 宿命から解かれた世界を前にすると、 悪態のつきようなんてなかった。
- かごめ: 冷静になればなるほど、 みんな心の片隅で寂しさを感じている。
- かごめ: それでも、尊い想いと共に作られた奇跡の中で、 笑顔でいることが一番報いることなんだって 気づいたんだと思うし
- かごめ: 私もいろはさんの想いに応えるのを原動力にして 一緒に決めたタイトルをイメージしながら こうして本の執筆は進めている。
- かごめ: それでも…やっぱり寂しい…。
- かごめ: 付き合いが長ければ、それは余計に…。
- かえで: いろはちゃん 本当にここに居るのかな?
- レナ: 知らないけど、魔力の流れは この辺りから感じるんでしょ?
- ももこ: 実際に外からたくさん穢れが 回収されてきてるみたいだし
- ももこ: 一応キュゥべえも 確認してるみたいだからな
- かえで: じゃあ、見えてないだけで 私たちの近くにいるのかな…
- レナ: それで世界中の魔法少女を見つつ 仕事でもしてるんでしょ…
- 鶴乃: ほんと、木の近くに寄ると つむじ風みたいになって
- 鶴乃: 魔女になるはずだった穢れが 空に昇っていくのがわかるね
- さな: これは、やちよさんが 気づいたんですよね?
- やちよ: ええ、何度か通ってたら 流れがあるなーって
- フェリシア: 毎週のように通ってたら そりゃ気づくよな
- やちよ: あなたたちだって 同じようなものでしょ
- フェリシア: ニシシッ
- ももこ: でも、わかるよ ここホッとするからなー
- レナ: この万年桜があるだけで、 4人は誰も欠けてない
- レナ: いろはは無事なんだって わかるからね
- かえで: それに寝転がると 守ってもらえてる気がする
- ももこ: あったかいからなー
- 鶴乃: 今も見てるのかな…
- さな: なんだか、すぐ近くに 居るような気がしますね
- フェリシア: な、オレもなんだかさ そんな気がしてるんだよなー
- いろは: ―いろは― 見てるよ、みんな!
- やちよ: ―やちよ― いろは、ういちゃん!
- やちよ: ―やちよ― これからも時々 私たちはここに来ると思うわ
- いろは: ―いろは― はいっ
- やちよ: ―やちよ― まず今日は料理を持ち寄って ピクニックをするつもりだから
- やちよ: ―やちよ― 一緒に参加してちょうだい
- いろは: ―いろは― はい、もちろんです!
- うい: ―うい― ま、まってお姉ちゃん!
- うい: ―うい― 灯花ちゃんとねむちゃんが怒ってるって 桜子ちゃんが言ってるよ
- いろは: ―いろは― ええっ!?
- うい: ―うい― また、たくさん魔法少女の記録が流れてきたから まとめるの手伝って欲しいみたいだよ…
- いろは: ―いろは― うぅ…どこかでかごめちゃんたちの 役に立てるかもしれないし…
- うい: ―うい― 灯花ちゃんとねむちゃんも 魔法少女のことを広めたいみたいだから
- いろは: ―いろは― うん…今日は諦めるしかないかなぁ… ごめんなさいやちよさん…
- やちよ: ―やちよ― 行っちゃうの…?
- いろは: ―いろは― え…
- 鶴乃: ―鶴乃― ししょー、何かわかるの…?
- やちよ: ―やちよ― なんだか、近くにあったものが 遠ざかる感じがして…
- いろは: また、来てください 次は絶対に参加しますから
- やちよ: …やっぱり、私には足りない 会いたいわ…いろは…
- いろは: …っ
- いろは: いつかはみんな回収されて 同じ私たちの所に行き着きます…
- いろは: いつかはわからないけど、 どこかでちゃんと会えますよ…
- やちよ: どこに行けば あなたに会えるのかしら…
- いろは: …………
- いろは: 魔法少女の記録が集う場所 マギアレコード
- いろは: いつか世に出る魔法少女の本が 導いてくれるかもしれません
- [Epilogue movie plays here, and that's all for MS]
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