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Crimson Resolve JP Text

Aug 6th, 2025
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  1. FILENAME: text_507401-0.txt
  2. 「私たちの未来は 生まれた時から血塗られていたのね」
  3. 「黒く、どす黒く… 固まった血のように… 私のソウルジェムが、それを示しているわ…」
  4. 結菜: はぁ…はぁ…
  5. 結菜: 待っていてください すぐにグリーフシードを探しに…
  6. 「行かないで、結菜… 私を見届けてちょうだい…」
  7. 結菜: 従えません…!
  8. 結菜: 私には、まだあなたから 教えてもらうことが山ほどある…
  9. 「大丈夫…私たちの半年は濃かったわ… あなたの中に息づくぐらいにね…」
  10. 「だから思い出して… 私が必要な時は答えるわ… ちゃんと、あなたの心の中から…ね…」
  11. 結菜: …………っ!
  12. 「ぐっ…く…」
  13. 結菜: 先輩!!
  14. 「気をつけて、結菜… 私の死が きっとこの二木市(ふたつぎし)を赤く染め…」
  15. 「く、うぁああああっ!!」
  16. 結菜: 先輩…! センパーーーイ!!
  17. キュゥべえ: …………
  18. 結菜: ふっ、くっ… うぅぅぅうッ…………!!
  19. キュゥべえ: どうやら彼女は、 魔女になってしまったようだね
  20. 結菜: どう…して… 黙ってたの…どうして…
  21. キュゥべえ: キミたちはボクに 聞こうともしなかったじゃないか
  22. 結菜: …………べえ…
  23. 結菜: キュゥべえーーーーーーー!!
  24. <少女の死後まもなくして 魔法少女が魔女になるという真実が 二木市の中に駆け巡る>
  25. <キュゥべえは狙われるようになり 二木市の魔法少女たちに殺され続け いよいよ町に姿を現さなくなってしまった>
  26. <異変が起きたのはこの時から…>
  27. <二木市から魔女の姿が消え始め グリーフシードに餓えた魔法少女たちによる 反乱が勃発>
  28. <それでも協調してきた魔法少女たちだったが 魔女が突如として町から消えたことで 二木市における“血の惨劇”が始まった>
  29. <あれから二木市の魔法少女たちは 血と涙をすすりながら、その日を生延びてきた>
  30. <だが、それも終わりを迎えようとしている>
  31. <“虎屋町の紅晴結菜”>
  32. <“竜ケ崎の大庭樹里”>
  33. <“蛇の宮の笠音アオ”>
  34. <彼女たちがひとつになることで>
  35.  
  36. [From the opening sequence]
  37. 連なる怨嗟は (えんじ)藤脂の連鎖
  38. 流した 血の数だけ、
  39. 契りは固く 結ばれる……
  40. 笠音 アオ Ao Kasane
  41. 大庭 樹里 Juri Oba
  42. 紅晴 結菜 Yuna Kureha
  43. Crimson Resolve~深紅の決断~
  44.  
  45. ひかる: はっ…はぁ…はぁ…ぅ
  46. こっちだ!早く来い!
  47. ひかる: こっちなら…
  48. ひかる: ふっ…ふっ…ふぅ…
  49. ひかる: 来ない…っすよね…
  50. ひかる: なっ…
  51. ひかる: こっちにも…!?
  52. さぁ、持ってるだろ グリーフシード…
  53. ひかる: も、持ってないっす…
  54. 結界の中から出てきたのを 見たよ
  55. ひかる: 証拠は…あるんすか…
  56. 無かったとしても、 答えを探ることはできる
  57. ひかる: …無理矢理、 調べる気っすね…
  58. わかってるなら 話は早い!
  59. ひかる: ――っ!?
  60. さぁ、やりな!!
  61. はっあああああっ!!
  62. ???: 「大丈夫?」
  63.  
  64.  
  65. FILENAME: text_507401-1_kwjKV.txt
  66. 「大丈夫…私たちの半年は濃かったわ… あなたの中に息づくぐらいにね…」
  67. 「だから思い出して… 私が必要な時は答えるわ… ちゃんと、あなたの心の中から…ね…」
  68. 結菜: 憎まず、嫉まず、利己的にならず 何よりも誰かのためであり 世の平和と心の安寧を願い続ける
  69. 結菜: 今も私はそう在り続けているつもりですよ 先輩…
  70. 結菜: これで書類は最後だけど、 他にはないかしらぁ?
  71. はい、ありがとうございます
  72. …あれ?
  73. 結菜: どうかしたぁ?
  74. いえ、野球部の予算は 却下なんだと思いまして…
  75. 結菜: 仕方ないわぁ
  76. 結菜: 文化祭のテーマに合わないものを 通すわけにいかないからねぇ
  77. 結菜: “ひとつでも芯がブレると 全体の纏まりを失ってしまう”
  78. 結菜: たとえそれが、 良い企画だとしてもねぇ
  79. そうですね
  80. わかりました ちゃんと伝えておきます
  81. 結菜: えぇ、私はそろそろ出るから よろしくねぇ
  82. 最近はお早いですね
  83. 結菜: プライベートでも 忙殺されてるからぁ
  84. 結菜: ただいま
  85. 結菜: ごめんなさい みんな、待たせたわねぇ
  86. 結菜: 行事の前になると 色々と立て込んでしまって
  87. 鈴鹿 さくや: 謝る必要なんてないよ
  88. 鈴鹿 さくや: 結菜が忙しいのなんて 周知の事実なんだからさ
  89. それに、二木市の魔法少女を 二分する虎屋町のリーダーでしょ
  90. 多少は偉そうにしても 文句を言う人なんていないわ
  91. 結菜: 私はそんな尊大な 人間にはなりたくないわねぇ
  92. 報告を始める前に、 飲み物でも持って来ようか?
  93. 結菜: いいえ、結構よぉ 先に報告を始めてちょうだい
  94. 結菜: さくやから 伝えたいことがあるんでしょぅ?
  95. 鈴鹿 さくや: そう みんなに聞いて欲しいんだ
  96. 鈴鹿 さくや: 消えていた魔女が、 二木市に戻ってきたんだよ
  97. えっ…
  98. 偶然、見つけた わけじゃなくて…?
  99. 極端に少ないけど、 今もゼロってわけじゃないし…
  100. 鈴鹿 さくや: これを見ても 同じことが言えるかな?
  101. ――っ!?
  102. グリーフシードが3つも…
  103. あれだけ貴重だったのに…
  104. 鈴鹿 さくや: そう、そうなんだよ!
  105. 鈴鹿 さくや: つまりこれは、魔女が 二木市に戻ってきた証拠だよ!
  106. 結菜: 偶然が重なった可能性もある以上 楽観的にはなれないわぁ
  107. 鈴鹿 さくや: 結菜…
  108. 結菜: だけど嬉しい報告だわ
  109. 鈴鹿 さくや: だよね!
  110. 結菜: あとは、派遣した魔法少女が 戻ってくれば良いんだけど…
  111. 鈴鹿 さくや: 魔女を追わせてから 一向に戻ってこないもんね…
  112. 結菜: 長期の外泊が許される 魔法少女は彼女以外にいないし…
  113. 結菜: 次を派遣するのも 難しい話ねぇ…
  114. 魔女が消えた証拠と 魔女が戻ってきた証拠…
  115. どちらも証拠がなければ、 竜ケ崎は理解を示さないわよ
  116. そうなれば、意見が食い違う以上 私たちは争うことになる
  117. 虎屋町と竜ケ崎のどちらが みんなを纏めるのかで…
  118. 結菜: いえ…
  119. 結菜: 今、虎屋町と竜ケ崎の力は 拮抗しているわぁ
  120. 結菜: 崩れるには時間がかかる 調査する時間ぐらいは稼げるわぁ
  121. バタンッ!
  122. 結菜: ――っ!?
  123. ハッ…ハァ…フゥ…
  124. 結菜: …何かあったのぉ?
  125. いや…違います…!
  126. 結菜: 竜ケ崎…?
  127. ある意味で…
  128. 結菜: ハッキリ言っていいわよぉ
  129. 虎屋町が“馬”を失ったことが 竜ケ崎に漏れています…!!
  130. 結菜: なっ!
  131. 結菜: …なんですってぇ
  132. 私たちを疑うっていうの…?
  133. 結菜: 身内しか 知らない情報なんだからぁ
  134. 結菜: それに、どこに敵の耳があっても 不思議じゃないわぁ
  135. 鈴鹿 さくや: 結菜…
  136. 結菜: ええ、今の私はそれでも構わない 誰が犯人であってもねぇ
  137. 結菜: だけど…“均衡は崩れた”…
  138. 結菜: 竜ケ崎を 勢いづかせちゃいけない…
  139. 結菜: 魔女が戻ってきた話を みんなに伝えて
  140.  
  141. FILENAME: text_507402-2_kwjKV.txt
  142. 「ここに呼び出したのは全て罠… あなたが思い描いていた甘い恋心なんて 私の前じゃ脆くも崩れ去るのよ…!!」
  143. 「ミツルはどこにいるの…」
  144. 「あなたの一番嫌いなヤツの腕の中 もう、彼はあなたの元に帰らない」
  145. 樹里: (次号、 ミツルを巡る怒濤の展開…)
  146. 樹里: (続く…)
  147. 樹里: …………
  148. 樹里: っだぁ! もう、なんだよそれ!
  149. 樹里: また中途半端なところで 終わりやがって、ムカツクゥ~!
  150. 智珠 らんか: なーに暴れてんのよ 外まで聞こえるじゃん…
  151. 樹里: この中途半端な終わり方が すっごくモヤモヤするんだよ!
  152. 樹里: 白黒付けたい樹里サマにとっては イライラ案件なんだっつーの!
  153. 樹里: って、いつから居た!?
  154. 智珠 らんか: いまだよ
  155. 智珠 らんか: ホラ、ゲーム買ってきたから、 一緒にやろうよ
  156. 樹里: 白黒つくやつが希望
  157. 智珠 らんか: カクゲー
  158. 樹里: いーじゃん
  159. 樹里: 虎屋町とも睨み合いのままだし、 スカッとできるなら大歓迎
  160. 智珠 らんか: アタシがゲーセンで鍛えた タイトルだけどね
  161. 樹里: おい…
  162. 樹里: 絶対に樹里サマが スカッとできねーやつだろ
  163. 智珠 らんか: じゃあ、さっさと虎屋町を倒して スカッとすればいーじゃん
  164. 樹里: できるなら やってるっつーの
  165. 樹里: だからイラついてんだろ…
  166. 智珠 らんか: じゃあ逆に手を取れば?
  167. 智珠 らんか: 噂だと二木市にも 魔女が戻ってるみたいじゃん
  168. 樹里: それを信じる理由と証拠は どこにあるっつーんだよ
  169. 樹里: 信憑性もないのに信じて、 仲良く餓死に直面するぐらいなら
  170. 樹里: 食い扶持を減らした方が良い
  171. 樹里: それこそ、グリーフシードを 盗んだヤツがウチにいただろ?
  172. 智珠 らんか: あの、中1の? まだ嫌疑がかかってるだけだよ
  173. 樹里: まぁ、嫌疑だかケーキだか 知んないけどさ
  174. 樹里: そういうヤツにこそ ご退場願うのが一番だろ?
  175. 樹里: 食い扶持が減らせるし、 魔女にすれば返してもらえる
  176. 智珠 らんか: それは言えてるけど、 本気じゃないよね?
  177. 樹里: もちろん、冗談だっつーの
  178. 樹里: 虎屋町を潰して食い扶持を 減らすのは本気だけどな
  179. 樹里: あーでも、拮抗してる今じゃ 手が出せないしなー…
  180. 樹里: イ・ラ・イ・ラ、するぅ…!!
  181. 智珠 らんか: ふふっ
  182. 樹里: 人がイラついてんのが、 そんなに面白いのか…?
  183. 智珠 らんか: 違う違う
  184. 智珠 らんか: そのイライラを 解消してあげようと思って
  185. 樹里: なんだ?
  186. 智珠 らんか: 均衡が崩れたよ
  187. 樹里: マジか… でも、どうしてそう言える?
  188. 智珠 らんか: 虎屋町のヤツら “馬”を失ったみたい
  189. 樹里: あいつらが… 影の軍勢を失った…?
  190. 智珠 らんか: うん
  191. 樹里: ニヒッ、先に言えよぉ!
  192. アオ: …………
  193. アオ: こ~んにちは~ 今日もここはカビ臭いですね~
  194.  
  195. FILENAME: text_507403-3_kwjKV.txt
  196. アオ: オレンジジュースでよかった~?
  197. ひかる: あ、っす ありがとうっす…
  198. アオ: この間は竜ケ崎に襲われてて、 大変だったね~
  199. アオ: 今日も来てくれて ありがと~ね
  200. ひかる: あなたは命の恩人っすから 信じようと思ったっす
  201. ひかる: ただ、 あの、ここはどこっすか…?
  202. ひかる: 他にも魔法少女が いるみたいなんすけど…
  203. アオ: ふふん…
  204. アオ: ここは蛇の宮っていう チームの拠点だよ~
  205. ひかる: 蛇の宮…すか…
  206. アオ: そ~
  207. アオ: 虎屋町と竜ケ崎以外は 聞いたことないよね~?
  208. アオ: 昔は門前橋とかあったけど、 今となっては昔の話だし~
  209. ひかる: は、はい、っすね…
  210. アオ: わたしたちはね~ ゲームでいうところのアサシン
  211. アオ: 悪く言えば寄生虫
  212. アオ: それぞれ、虎屋町と竜ケ崎に 所属しながらね
  213. アオ: グリーフシードを盗んだりして 生存してるんだよ~
  214. ひかる: ――っ!?
  215. アオ: バレないことと口の固さがあれば 人生イージーモードって感じだね
  216. ひかる: そんなことを…
  217. アオ: 引いた?
  218. ひかる: い、いえ…
  219. アオ: いいよ~、汚いやり方なのは、 わたしもわかってるから
  220. アオ: でも、年上の連中と比べたら ぜ~んぜんマシ
  221. アオ: アイツらのせいで幼い子たちが どれだけ犠牲になったか…
  222. ひかる: あ…
  223. ひかる: ここにいる魔法少女たち、 みんな若いと思ってたんすけど…
  224. アオ: 気付いた~?
  225. アオ: 蛇の宮の魔法少女たちは、 み~んな15歳以下
  226. アオ: この争いの中で 苦しい目に遭った子たちだよ~
  227. アオ: あなたは何歳?
  228. ひかる: ひかるは13っすよ
  229. アオ: じゃあ、あなたも蛇の宮に入って 手伝ってくれないかなー?
  230. ひかる: 盗みをっすか…?
  231. アオ: ううん
  232. ひかる: じゃあ、何を…
  233. アオ: 蛇の宮の戦争を…
  234. ひかる: ――っ!?
  235. アオ: もしも手伝ってくれるのなら ぜーんぶ話しても良いよ
  236. アオ: ただ、下手なことを考えたり 行動に移すようなら…
  237. 消すことはいつでもできる…
  238. 私たちはいつでもどこでも 潜んでいるからね…
  239. ひかる: それ、ここまで聞いた時点で 逃げられなくないっすか…?
  240. アオ: テヘッ、そうかもねー
  241. アオ: でも、それは今だけ
  242. アオ: わたしたちが虎屋町と竜ケ崎を 潰せば自由になれるよ
  243. アオ: それに、幸せになれる
  244. アオ: だってわたしたちは、 自分たちが苦しめられた分だけ
  245. アオ: みんなが笑顔になれる町を 望んでるんだから~
  246. ひかる: っすか…
  247. アオ: それは信じて?
  248. ひかる: …わかったっす ひかるは腹を括ったっす!
  249. アオ: ふふんっ、 わたしは笠音アオ、よろしく~
  250. ひかる: 煌里ひかる、よろしくっす!
  251. ひかる: それでひかるは、 何を手伝えばいいんすか?
  252. アオ: さっそく気合い十分だね~
  253. ひかる: 腹は括ったっすから
  254. アオ: じゃあ、今の状況と目的を 伝えるけど
  255. アオ: たぶん近いうちにね 虎屋町と竜ケ崎が争い始める
  256. アオ: その時が両グループに潜んでる 蛇の宮が輝く時なんだよ~
  257. ひかる: 輝く時…
  258. アオ: そう…
  259. アオ: 蛇の宮はふたつのグループが 傷付けあってる中で反旗を翻し
  260. アオ: “両者の首を取る”
  261. アオ: 虎屋町の牙“紅晴結菜” 竜ケ崎の炎“大庭樹里”を消して
  262. アオ: 蛇の宮の毒“笠音アオ”が 平和な町にするためにね~
  263. ひかる: おぉ…
  264. アオ: 引いちゃった~?
  265. ひかる: 思い切りの良さに驚いて 鳥肌が立っただけっすよ!
  266. ひかる: ただ、虎屋町と竜ケ崎は 本当に争うんすか?
  267. ひかる: 睨み合ったままだって 噂では聞いてるんすけど…
  268. アオ: 虎屋町が“馬”を失ったって話が 本当なら、きっと始まるよ~
  269. ひかる: 馬?
  270. アオ: 姿を現さずに群衆を繰り出しては 攻撃をしてくる魔法少女
  271. アオ: 紅晴結菜の懐刀なんだけど それを失ったみたいなんだよね~
  272. ひかる: チャンスは 目の前ってことっすね…
  273. アオ: そーいうこと~
  274. アオ: 正面からぶつかったり、 計略を巡らせるだけじゃない
  275. アオ: ゲーム脳なめんなよ~
  276.  
  277. FILENAME: text_507404-4_kwjKV.txt
  278. 結菜: (馬の話は、 思ったより広がっている…)
  279. 結菜: (魔女が戻ってきた話が 争いの緩衝材になれば…)
  280. ~~♪~~♪
  281. 結菜: さくや?
  282. 鈴鹿 さくや: そう、結菜の腹心こと さくやちゃんですよ
  283. 結菜: 話を聞いたみんなの反応は どうだったぁ…?
  284. 鈴鹿 さくや: 虎屋町は喜んでるけど、 竜ケ崎は厳しい反応…
  285. 鈴鹿 さくや: 樹里の声が大きい場所だと、 信じてもらうのは難しそうだね…
  286. 結菜: リーダーの意思が 大きく影響したようね…
  287. 結菜: ただ、要因は それだけじゃないはずよねぇ…?
  288. 鈴鹿 さくや: …やっぱり馬の話が漏れたのは 悪い影響を及ぼしてる…
  289. 鈴鹿 さくや: 争って食い扶持を減らして かつ、魔女が戻るなら御の字
  290. 鈴鹿 さくや: むしろ戦わない理由が どこにあるんだーって感じ…?
  291. 結菜: 想像にたやすいし、 人の命を除けば理にかなってる
  292. 鈴鹿 さくや: 結菜…
  293. 結菜: なに…?
  294. 鈴鹿 さくや: 私も“馬”は見たことがない…
  295. 鈴鹿 さくや: だけど、失ったのが本当で、 虎屋町が危機に瀕しているなら
  296. 鈴鹿 さくや: 私が樹里の所に行って 手を取り合うように交渉するよ
  297. 結菜: それは駄目… 今は具合が悪すぎるわぁ…
  298. 結菜: 交渉を迫れば弱っているのを 露呈するようなもの
  299. 結菜: それで、あなたを奪われたら、 虎屋町は大きな痛手を負うわぁ
  300. 結菜: あとはわかるでしょう…?
  301. 鈴鹿 さくや: はぁ… 竜ケ崎による虎屋町狩りだね
  302. 結菜: だから、交渉は控えて 今は耐えましょう…
  303. 鈴鹿 さくや: …おっけ
  304. 鈴鹿 さくや: それじゃあ、私はもう少し、 竜ケ崎に探りを入れてみるよ
  305. 結菜: 無茶をさせるわね…
  306. 結菜: ハァ…
  307. ~~♪~~♪
  308. 結菜: (何か言い忘れたのかしら…)
  309. 結菜: ――っ!?
  310. 結菜: (樹里…)
  311. 結菜: 私に用はないわよぉ…?
  312. 樹里: ちょ、おい、姉さん! その言い草はないんじゃないの?
  313. 樹里: これでも半年は 一緒のグループにいた関係だろ?
  314. 結菜: 私の下を離れていったのは、 あなた自身よぉ、樹里
  315. 樹里: 魔法少女の食料問題を棚上げして 魔女になれって?
  316. 結菜: それ以前に、私の下を離れた 理由が、他にもあるでしょぅ?
  317. 結菜: 威勢良く暴れ回ってた割には 残念な結果になったわねぇ
  318. 樹里: くそっ…ポッと出の 腰巾着が偉そうにしやがって…
  319. 樹里: これでも樹里サマはな、 半年もコイツらを纏めてきた…!
  320. 結菜: 力と恐怖で押さえ付けていた それだけのことでしょう
  321. 結菜: これからは先輩の遺志を継いで、 私がみんなに安寧を与える
  322. 樹里: なのに力で屈服させないと できないってのは皮肉だなぁ
  323. 結菜: じゃないとあなたは 付いてこないでしょぉ?
  324. 樹里: …ニヒッ…まぁそうだな わかった、降参してやるよ
  325. 樹里: けどな、生かしてたことを 後悔するぞ、お前…
  326. 樹里: 樹里サマの炎は我慢をするほど 溜まっていくのが特徴だ…
  327. 樹里: お前とまたやり合えるって わかったとき
  328. 樹里: それまでに溜めてきた衝動で お前をウェルダンにするからな
  329. 結菜: 私に倒されて、半年間も傘下に 加えられた悔しさはわかるわぁ
  330. 結菜: だけど“私を倒したい一心”で 周りを巻き込むのは違う
  331. 結菜: だから不毛な争いは止めましょう
  332. 樹里: 不毛だなんて言われると 癪に障る
  333. 樹里: 一度は仲間になって、 魔女の問題が出てから離反して
  334. 樹里: こっちは1年、姉さんを倒したい 衝動を溜め込んでるんだぞ
  335. 結菜: 周りの少女は関係ないわぁ
  336. 樹里: アイツらはアイツらで食い扶持を 減らすって目的があるんだから
  337. 樹里: 樹里サマの目的に 付き合わせてるわけじゃない
  338. 樹里: もしも争いたくないなら、 納得いくレベルで説明してやれよ
  339. 樹里: その魔女が戻ってきた理由を…
  340. 樹里: それができないから、 アイツらは樹里サマについてくる
  341. 結菜: っ…
  342. 結菜: もう少し、待てないの?
  343. 樹里: 待てないし、この機会を 逃すつもりもないっつーの
  344. 樹里: 宣戦布告だ
  345. 樹里: 樹里サマは過去、姉さんの傘下に 居た自分が許せない
  346. 樹里: ここで借りは返す
  347. 結菜: …樹里
  348. 結菜: 本当にあなたは、ただ私を 倒したいだけなのねぇ…
  349.  
  350. FILENAME: text_507405-5_kwjKV.txt
  351. 結菜: 「竜ケ崎の大庭樹里が私に直接 宣戦布告をしてきたわ!」
  352. 結菜: 「彼女の性格を考えれば いきなり徒党を組んで来てもおかしくない!」
  353. 結菜: 「各自、放課後はひとりになることを禁じる! いつでも戦える体勢を整えて!」
  354. 結菜さんからメッセージは来た?
  355. うん、相手も 本気で来るみたいだね…
  356. 竜ケ崎は勢いづいてるはずだし 私たちだけでやれるかどうか…
  357. 今から弱気になってどうするの
  358. どうせ私たちは 馬を見たことがないし関係ない
  359. そうだね…
  360. それなら前も今も 状況は変わってないんだよ
  361. 結菜: 「これから緊急で会議をします 各自、16時までに拠点に集まるように いない場合は開始して 後ほど方針を伝えるようにします」
  362. 結菜: 「また、虎屋町と竜ケ崎を隔てている “東扇橋、門前橋、西扇橋”は危険です 付近には近寄らず迂回して来るように!」
  363. 結菜: …………
  364. ちょっと会長! この後で役員会があるんですが!
  365. 結菜: 承知しているわよぉ
  366. 結菜: ただね、ちょっとプライベートで 問題が起きてしまったの
  367. 結菜: 悪いけど、しばらくの間 居なくなることが多くなるわ
  368. 結菜: サボりだなんて思わないでねぇ
  369. そうですか…大丈夫ですよ…
  370. みんな会長がいないからって サボりだなんて思わないです
  371. 学校を変えてくれたのは、 あなたなんですから
  372. 結菜: ありがとう
  373. 今でも十分戦えるだけの力が 虎屋町にも残ってると思うわ
  374. だけど、現状そうするのが ベストだとは思えない
  375. 相手のリーダーがあの樹里なら 不満を持ってる人も多そうよ
  376. 籠絡できる敵もいるんじゃない?
  377. 結菜: それは難しい話ねぇ…
  378. 鈴鹿 さくや: 私も樹里とは分裂前に 同じグループで戦ったけど
  379. 鈴鹿 さくや: 睨みが利くし、 仲間には優しいんだよね
  380. 結菜: そう、人望が無さそうに見えて 意外と集めてしまうのよぉ…
  381. 密会したところで、 樹里に報告が上がるか…
  382. 結菜: 否定できないわ…
  383. 鈴鹿 さくや: いっそ、虎屋町に引きこんで ゲリラ戦に持ち込むのはどう…?
  384. 鈴鹿 さくや: 人数が同じでも 土地勘はこっちが上になるよ
  385. 結菜: 籠城するのと変わらないし、 追い立てられるのは私たち…
  386. 結菜: 精神的に参るのは、 こちらかもしれないわぁ…
  387. 結菜: そうね… あの子が動くとしたら…
  388. 結菜: …ここは、 橋を利用しましょうかぁ
  389. ガチャッ
  390. あの、すみません 会議中のところいいですか?
  391. 結菜: なにかしらぁ?
  392. 虎屋町に加わりたいという 少女を連れてきました
  393. どこから来た子?
  394. …竜ケ崎です
  395. 結菜: ――っ!?
  396. 結菜: いいわ、通して頂戴
  397. 結菜: あなた、名前は?
  398. ひかる: 煌里ひかるっす…! あの、突然すみませんっす…
  399. 結菜さん…
  400. 今、竜ケ崎から来た少女を 入れるのは危険過ぎるわ
  401. 結菜: …今、ちょうど竜ケ崎への 対応方法を考えていたところなの
  402. 結菜: あなたなら、大庭樹里が どう動くと思うかしらぁ?
  403. ひかる: えっ…
  404. ひかる: えと…
  405. ひかる: …………
  406. ひかる: 樹里さんは計算が苦手ですし、 計略とかも嫌いだと思うっす
  407. ひかる: 基本的になんというか 集中突破が定石というか…
  408. ひかる: 宅地でもビル街でも関係なく、 正面から力で押さえ付けるっす
  409. ひかる: なので虎屋町に攻めるとすると、 目に付いたものから叩き潰す
  410. ひかる: ただ、最終目的は あなただと思います
  411. ひかるの声: 紅晴結菜さん
  412. 結菜: …ふっ
  413. 結菜: 私の思い描いている樹里と どうやら同じのようねぇ
  414. 結菜: いいわ、あなたを 虎屋町に迎え入れることにする
  415. 結菜: さっそくだけど煌里さん あなたにも手伝ってもらうわぁ
  416. ひかる: っす!
  417. 結菜: 各自、これから石を見つけて、 自分の魔力を付与してちょうだい
  418. 結菜: ―結菜― 「虎屋町と竜ケ崎を隔てる橋は 西扇橋と東扇橋と門前橋」
  419. 結菜: ―結菜― 「橋を利用して 相手をこちらの意図通りに動かすわぁ」
  420. ひかる: …………
  421. 結菜: よろしくね、煌里ひかるさん
  422. ひかる: は、ハイッす!
  423. 結菜: あなたにひとつ お願いしたいことがあるわぁ
  424. ひかる: なんすか…?
  425. 結菜: うちに保管してある グリーフシードを見張っておいて
  426.  
  427. FILENAME: text_507406-6_kwjKV.txt
  428. 鈴鹿 さくや: こっちの石の配置は終わったよ 西扇橋の方も終わったって
  429. 結菜: ありがとう、 ひとまず準備は終わったわねぇ
  430. 結菜: これで、石に込められた魔力で 私たちの居場所を誤魔化せるわぁ
  431. 鈴鹿 さくや: 東西の橋に置くってことは 中央の門前橋から来させるの…?
  432. 鈴鹿 さくや: 正面からぶつかる イメージしか湧かないんだけど…
  433. 結菜: こちらが日和った行動をとれば、 樹里はどんどん調子付いてくるし
  434. 結菜: 時間をかけるほど、 あの子の勢いは増すわぁ
  435. 結菜: だから最初から正面でぶつかって 挫くのが手だと思ったのよぉ
  436. 結菜: それに、ここ数日 竜ケ崎に動きがないでしょう…?
  437. 結菜: 仕掛けられる余裕をくれたなら、 それは有効に活用するわぁ
  438. 鈴鹿 さくや: ただ、あの樹里が動かないのは ちょっと気になるよね
  439. 鈴鹿 さくや: 宣戦布告の日から動きがあると 思ってたから気を張ってるけど…
  440. 結菜: ええ…そればかりは、 ちょっと不安を覚えるわね…
  441. ~~♪~~♪
  442. 結菜: どうしたのぉ?
  443. グリーフシードの在庫を 奪おうとした奴を捕えたそうです
  444. 結菜: 捕まえたのは?
  445. 煌里さんです
  446. 結菜: …わかったわ、 今から戻るから逃がさないでぇ
  447. 結菜: 相手はどこの魔法少女?
  448. 本人は竜ケ崎だと言っています
  449. 結菜: 煌里さん、状況を教えて
  450. ひかる: っす!
  451. ひかる: ひかるは、 結菜さんに言われた通り
  452. ひかる: 拠点のグリーフシードを 隠れて見張ってたっす
  453. ひかる: そしたら彼女が現れて バッグに仕舞い込んだので
  454. ひかる: その場で捕らえたっす
  455. 結菜: みんなが 出払ったタイミングでねぇ…
  456. 結菜: それで理由は?
  457. ひかる: っす…
  458. ひかる: この緊迫感がある状況の影響で ソウルジェムが濁ったらしく
  459. ひかる: 怖くなって 浄化したくなってしまったと…
  460. 結菜: そう…
  461. ひかる: あの、結菜さん 彼女を許してあげて欲しいっす…
  462. ひかる: 気持ち、わかるっすから…
  463. 結菜: 煌里さんは優しいのねぇ
  464. 結菜: だけど、緊迫した状況だからこそ 許されることじゃないわぁ…
  465. 結菜: ちょっと彼女とふたりに させてくれるかしらぁ…?
  466. わかりました
  467. ひかる: っす…
  468. 結菜: 煌里さん
  469. ひかる: は、はいっ!?
  470. 結菜: あなたは信用されたわよぉ
  471. 結菜: その口からちゃんと 理由を聞かせてくれるかしらぁ?
  472. ほんとに…あの…煌里が… 煌里さんが言った通りです…!
  473. 戦う前なのに、怖くなって マズいって、それで手を出して…
  474. お願いです、結菜さん… 許してください…
  475. 結菜: 許されないことよぉ
  476. 結菜: あなたは間接的にね、 誰かの命を奪ったのと同じよぉ?
  477. ――っ!?
  478. 結菜: 覚悟はできてる?
  479. やだ…殺さないで…!
  480. 結菜: 勘違いしないで?
  481. 結菜: 私が聞いた覚悟は、 虎屋町に命を捧げる覚悟よぉ?
  482. はい…はい… もちろんです…!
  483. 結菜: なら許すわ
  484. ありがとうござい…
  485. 結菜: 本当の理由を言ってくれたらねぇ
  486. ――っ!?
  487. 結菜: ふっ
  488. 結菜: 言わなくてもいいわぁ
  489. え…
  490. 結菜: 表情で答えはもらったからぁ
  491.  
  492. FILENAME: text_507407-7_kwjKV.txt
  493. 結菜: …………
  494. 結菜: (これでもう、2週間…)
  495. 結菜: (完全に読み違えたわねぇ…)
  496. 結菜: このままだと…
  497. …………
  498. 今日も動きはなさそうね…
  499. これ以上は…
  500. 結菜: (みんなの精神が、 すり切れてしまう…)
  501. 結菜さん、もう こちらから攻めましょう…!
  502. こんな緊張を保ったまま 生殺しにされたんじゃ
  503. みんなの気持ちが 持たないわ…!
  504. 最近眠れないんです…
  505. 何も起きなくても 気持ちだけはすり減っていって…
  506. 気を抜いてしまえば、 意表を突かれるかもしれない…
  507. 結菜さん…!
  508. 鈴鹿 さくや: 結菜…どうする…
  509. 結菜: あなたは大丈夫…?
  510. ひかる: ひかるは、 なんとか大丈夫っす…
  511. 結菜: …………
  512. 結菜: 少しだけ話をしましょうかぁ
  513. ひかる: 結菜さん…?
  514. 結菜: …この1年近く続く 争いの話よぉ
  515. ひかる: …………
  516. 結菜: 私は、その始まりからいた…
  517. 結菜: 尊敬する先輩の魔法少女が 魔女になってね
  518. 結菜: 私が警告を促すために話を広めて みんなでキュゥべえ狩りを始めた
  519. 結菜: 最初はキュゥべえも話し合いを 提案してきたけど
  520. 結菜: 利益がないと思ったのか、 途端に姿を消してしまったわぁ
  521. 結菜: それ以来、 二木市から魔女が減って…
  522. 結菜: 樹里の離反があって 小競り合いも起きたけど
  523. 結菜: 何とかみんなで協調して、 持ちこたえていたわぁ
  524. 結菜: みんなの記憶にもある あの日まではね…
  525. 鈴鹿 さくや: 突然、魔女が移動して 消えて行った…
  526. みんながバラバラになって 争い始めた…
  527. 秩序なんて失って、 みんなが血を流した…
  528. 結菜: そうね…
  529. 結菜: まるで群雄が割拠するように 魔法少女の争いは激化したわぁ…
  530. 結菜: 未だに忽然と魔女が消えた理由は わからないけれど
  531. 結菜: この短い歴史の中で ハッキリしてることがひとつある
  532. 結菜: 私が全てを 始めたということよぉ
  533. ひかる: なんで、そんな話するんすか… 自分を悪者にするみたいに…
  534. ひかる: 見限って竜ケ崎につけ… そういうことっすか…?
  535. ひかる: ひかるは竜ケ崎を抜けて、 虎屋町に来たんすよ!?
  536. 鈴鹿 さくや: 始まりがどうだとしても、 引き金は魔女が消えたこと
  537. 鈴鹿 さくや: 争いの引き金を引いたのは樹里
  538. 鈴鹿 さくや: 結菜は誰よりもみんなに尽くした その行動を私は知ってるよ
  539. 私だってそう! そんなことは気付いてるわ!
  540. 今さら聞いても関係ないわ!
  541. うん…
  542. そうだよ…そうですよ…!
  543. 結菜: だから、私はあなたたちを 信用している
  544. 結菜: そして、本当に話したかったのは ここに隠れた歴史よぉ
  545. 鈴鹿 さくや: 何…?
  546. 結菜: 私しか知らない、 私だけに忠実な私の手駒
  547. 結菜: 虎屋町の“馬”について
  548. 結菜: 彼女は私が魔法少女になる前から 私に忠実で、常に共にあった
  549. 結菜: 今まで話したことを影で見つめ、 常に私の傍らにいた
  550. 結菜: 今ですら、あなたたちには、 誰のことかわからないでしょう…
  551. 結菜: でもね、これは言える
  552. 結菜: “虎屋町の馬は生きている”!
  553. 結菜: 私が誇る最高の名馬として、 姿を見せずに駆けている!
  554. 結菜: この、戦いに勝つために!
  555. 結菜: だから、やれるわ! 私たちは勝てるわ!
  556. 結菜: だから辛いと思うけど、 もう少し気力を振り絞って…!
  557. 結菜: 近いうちに、 火蓋は落とされる!
  558.  
  559. FILENAME: text_507408-8_kwjKV.txt
  560. 呼ばれた人は これで全員集まりました
  561. アオ: 虎屋町との戦い とうとう始めるんだね~
  562. 智珠 らんか: ったく…
  563. 智珠 らんか: 宣戦布告したからには 何か策はあるんでしょうね?
  564. 樹里: それを話し合うために 呼んだんだっつーの
  565. 智珠 らんか: とは言っても、紅晴結菜と 馴染みがあるのはアンタでしょ…
  566. 智珠 らんか: 一番、敵を考えて 作戦を練られるんじゃないの?
  567. 樹里: だから考えてることに ちょっと意見が欲しいんだよ
  568. 智珠 らんか: ふーん、おっけ じゃあ聞かせてもらうわ
  569. アオ: わたしも~?
  570. 樹里: だってお前、頭いいだろ?
  571. アオ: てへっ
  572. 樹里: いいから聞けって
  573. 樹里: まず、結菜の性格を考えると
  574. 樹里: 必ず指揮系統として中心に立って 前線に上がってくる
  575. 樹里: 編成は3人セットで6チーム それを展開してくるのが基本だな
  576. 樹里: あと、魔力を込めたアイテムとか 小細工をするのが大好きだ
  577. 智珠 らんか: 小細工って、別にそれも 戦う上での方法じゃん
  578. 樹里: そういうのは、 樹里サマが嫌いなんだよ
  579. 智珠 らんか: 知ってる
  580. 智珠 らんか: まぁ、フレキシブルに動けるし、 3人っていう気持ちも分かるかな
  581. アオ: だね~
  582. 樹里: だけど、樹里サマたちは 9人を2チームでいく
  583. 智珠 らんか: ハァッ!? クッソ馬鹿じゃないの?
  584. 樹里: ぁあ!?
  585. 樹里: 樹里サマの考えに 文句あんのか!?
  586. 智珠 らんか: ちょっと、意見聞きたいって 言ってたじゃん!
  587. 樹里: まーそうだけど んなら、なんで馬鹿なんだ!?
  588. 智珠 らんか: それで、中央の 門前橋から踏み込んでみなよ
  589. 智珠 らんか: 纏まったまま突っ込めば 相手はこっちを自由に囲める
  590. アオ: 確かに纏まって中央突破は 危険ですよね~
  591. 樹里: アオも同じ意見か…
  592. アオ: そりゃ~ね~
  593. アオ: 交戦範囲を狭められたら 自由に動きにくくなりますし
  594. アオ: みんなの力を発揮するのが 難しくなりますから
  595. アオ: 見事にトラップにかかって 血祭りゲームオーバーだね~
  596. アオ: だけど…
  597. 樹里: 何か良策でもあるっての?
  598. アオ: 虎屋町の結菜と仲が良いなら 相手も動きを見抜いてますよね?
  599. アオ: それなら、 こっちは門前橋は使わない
  600. アオ: 虎屋町と竜ケ崎を隔てる橋は、 東扇橋と西扇橋もあるんだから
  601. アオ: そっちを9人ずつで攻める方が、 良いんじゃないのかな~って
  602. 樹里: ――っ!?
  603. 樹里: その方が意表を突けるって?
  604. アオ: どうせ読み合いだし わかりませんけどね~
  605. 樹里: 確かに門前橋で 虎屋町が待ち構えてるってんなら
  606. 樹里: 東西から周り込んだ方が潰せる
  607. 樹里: 逆に向こうが東西に3チームずつ 配置していたとしても
  608. 樹里: 樹里サマたちは9人
  609. 樹里: 3人を纏めて潰していくには 良い数だっつーわけだ
  610. 智珠 らんか: …まぁ、悪くはないんじゃない?
  611. 樹里: じゃ、ひとまずは これでオッケーってことで!
  612. 樹里: なぁ、お前らさー!
  613. は、はいっ!
  614. 樹里: 今の話ちゃんと聞いてたよな?
  615. もちろん!
  616. 樹里: それじゃ、他の奴らにも今の話 ちゃんと伝えといてくれる?
  617. 樹里: 変に伝わったりしたら、 纏めてウェルダンに仕上げるぞ?
  618. わ、わかりました!
  619. 智珠 らんか: あと、アタシからも提案
  620. 樹里: ん?
  621. 智珠 らんか: 攻め込むのは 待った方が良いと思うんだよね
  622. 樹里: こっちは1年分の衝動で ウズウズしてんだぞ?
  623. アオ: わたしもそれにはさんせ~
  624. 樹里: また、アオもか…
  625. アオ: わたしたちには心の栄養も必要 それを焦らしてジワジワ減らす
  626. アオ: そういうことだよね~
  627. 智珠 らんか: わかってるじゃん
  628. アオ: ゲームオーバーは嫌だから 色々考えてるんだよ~
  629. 智珠 らんか: それはお互い様ってことね
  630. 樹里: 何、通じ合ってるんだよ
  631. 樹里: 樹里サマだけ 仲間外れみたいじゃん…
  632. 樹里: まぁいいや その辺は好きにやっていいぞ
  633. 樹里: 樹里サマとしては、結菜と 一騎打ちできりゃいいからな
  634.  
  635. FILENAME: text_507409-9_kwjKV.txt
  636. 樹里: …………
  637. 樹里: (結構近くにいるな…)
  638. 樹里: (数人…)
  639. 樹里: (多少は痺れを切らしてる ってことなんだろーな…)
  640. 樹里: バレる前に退散するか…
  641. 樹里: ちょっと虎屋町の方を 覗いてみたけど
  642. 樹里: アオとらんかの言う通りだな
  643. 樹里: 数日であの様子だと、 だいぶストレスも溜まりそうだ
  644. アオ: 言った通りでしょ~
  645. 樹里: 樹里サマは 好きじゃないやり方だけどな
  646. アオ: ただ、こっちとしても 時間があるのは助かりますよ~
  647. アオ: 相手の動きを 調べたいですからね~
  648. 樹里: 結菜の手駒は 簡単に情報を漏らさねーぞ?
  649. アオ: それなら時間をかける だけですよ~だ
  650. 樹里: そうかい…
  651. アオ: ただ、これから 様子を窺うのは禁止ですよ~
  652. 樹里: あ?なんでだよ
  653. アオ: 今日は見つからなかっただけで、 下手すれば殺されてバッドエンド
  654. アオ: わかりますよね~?
  655. 樹里: んなの、樹里サマの勝手だろ
  656. 樹里: 見つかったらその場で ウェルダンにしてやるっつーの
  657. アオ: リーダーの自覚が足りない…
  658. 樹里: らんかからも、 そろそろ連絡がある頃だな
  659. アオ: 何かさせてたんですか…?
  660. 樹里: うちの面子で中1の奴が いるんだけど
  661. 樹里: ソイツの容疑ってのがさ 固まったんだよ
  662. 樹里: だから、捕らえるタイミングを 狙ってたってわけ
  663. アオ: …………
  664. ~~♪~~♪
  665. 樹里: おっ、噂をすれば…
  666. 樹里: …捕まえたか?
  667. 樹里: …………
  668. 樹里: いいね、上等じゃん
  669. っ…
  670. 樹里: で、本当にアンタでいいの
  671. ごめ、なさい…
  672. 樹里: 泣きゃいいってもんじゃねーの こっちは全部聞きたいんだよ
  673. 樹里: 何でグリーフシードを盗んだ 顔上げて、こっちの目を見な
  674. 智珠 らんか: 樹里、丁寧にやりなよ
  675. 樹里: いいから
  676. …………
  677. 仲間を…助けるために…
  678. 樹里: どこの?
  679. と、虎屋町… みんな、精神的に疲れて…
  680. 樹里: 魔女は戻ってきたはずなのに、 ワザワザ竜ケ崎を狙うとはね…
  681. 樹里: お前の行動は完全に 結菜の説にケチをつけたぞ
  682. …………
  683. 私、どうなるんですか…
  684. アオ: …………
  685. 樹里: こっち向けって …虎屋町の作戦を吐けばいい
  686. それで、助けてくれるんですか?
  687. 樹里: 言ってみな
  688. …東扇橋と西扇橋に石を配置して 門前橋から攻めさせるつもりです
  689. 樹里: こっちが両サイドに分かれるのを 想定してたみたいだな
  690. 樹里: ま、結菜らしい作戦だよ
  691. 助けてくれますか…?
  692. 樹里: 作戦を漏らすような奴が 助かると思ってんの?
  693. そんな話とちが…
  694. 樹里: 樹里サマが助けるっつった?
  695. ――っ!?
  696. 樹里: アンタはこれから樹里サマたちの 糧になってもらうよ
  697. アオ: 待って!
  698. 樹里: なんだ、アオ ケチはつけさせないぞ?
  699. アオ: コイツ自身回復したばかりだし、 簡単に魔女にはならないです
  700. 樹里: なら、炙ってやるよ
  701. 樹里: 焼いて回復して 焼いて回復してを繰り返せば
  702. やだ…
  703. 樹里: 体の修復で魔力も尽きるだろ その前にメンタルが無理か
  704. やだ…!
  705. 樹里: 焼き加減は 選ばせてやるぞ?
  706. …………
  707. 樹里: ニヒッ
  708. 樹里: ま、さすがに冗談だよ これに懲りたらもう
  709. やだーーーーーーーー!
  710. 樹里: なっ…! おーい、マジか…!
  711. 智珠 らんか: だから 丁寧にって言ったじゃん…!
  712. アオ: …どうするんですか
  713. 樹里: 元仲間だとしても 殺す主義じゃないからなぁ…
  714. 樹里: とりあえず弔ってあげるのが 正義じゃない?
  715. アオ: ゲームオーバーにしてやる…
  716. 樹里: あん?
  717. アオ: この魔女をですよ~
  718.  
  719. FILENAME: text_507410-10_kwjKV.txt
  720. 智珠 らんか: これ、グリーフシード
  721. 樹里: ありがと
  722. 智珠 らんか: 魔女が戻ってきてるのは 本当かもしれないね
  723. 樹里: こっちは、結菜の仕掛けたもんを 確認しに来ただけなのに
  724. 樹里: 嬉しい誤算だったな
  725. 智珠 らんか: で、どうするの?
  726. 智珠 らんか: 将来の食い扶持減らしは 本当にやっちゃうわけ?
  727. 樹里: 別に魔女を見つけたからって、 やめる理由にはなんねーっつーの
  728. 樹里: 今さらになって、 そんなこと聞くなよな
  729. 智珠 らんか: だって、樹里はそのために 戦ってるわけじゃないでしょ?
  730. 樹里: まーね
  731. 樹里: 樹里サマはただ 結菜に勝ちたいだけだ
  732. 樹里: こっちが二木を牛耳ってたのに ポッと出てきてかっさらって
  733. 樹里: 樹里サマを負かせた上に 殺さず傘下に加えやがった
  734. 樹里: あの時の惨めさったらないぞ?
  735. 樹里: 誓ったね、いつか負かすって
  736. 智珠 らんか: それで今となっては 大義名分を得たってこと?
  737. 樹里: そう
  738. 樹里: 魔女が戻ってきたなんて言われて 簡単に信じられるわけがない
  739. 樹里: なら、こっちは生き死にのために みんなで食い扶持を減らす
  740. 樹里: そこに不都合はないはずだろ?
  741. 智珠 らんか: ま、ジワジワ死ぬぐらいなら、 アタシはその方がいいわ
  742. 樹里: ニヒッ らんかは変な奴だよな
  743. 智珠 らんか: はぁ?なんで
  744. 樹里: 樹里サマの本音を聞いたら、 普通にクズだと思うだろ?
  745. 智珠 らんか: 別に、こっちはアンタの 名前と力を借りてるわけだし?
  746. 智珠 らんか: それに、あの魔女になった子の 証言も正しかった
  747. 智珠 らんか: スパイを使ってくるぐらいだから 向こうもやる気はあるはずだし
  748. 智珠 らんか: それならもう、 戦うしかないじゃん
  749. 樹里: ま、らんかが乗り気なら 別に自分を落とすこともないか
  750. 樹里: …みんなに準備すると伝えるぞ
  751. 樹里: 2日後、虎屋町を叩く
  752. 智珠 らんか: ただ、 この結果を見てどうするの?
  753. 智珠 らんか: 元は東扇橋と西扇橋の 両脇から攻める予定だったけど
  754. 樹里: そうだな…
  755. (Player Choice): 中央の門前橋から攻める
  756. (Player Choice): 東西の橋に分かれて攻める
  757. (Player Choice): 中央の門前橋から攻める
  758. (Player Choice): 東西の橋に分かれて攻める
  759.  
  760. FILENAME: text_507411-11_kwjKV.txt
  761. アオ: さ~て、虎屋町と竜ケ崎が 動き出したわけだけど
  762. アオ: こちらも、寝首を掻くために 行動しなくちゃなりませ~ん
  763. ひかる: っすね!
  764. アオ: それで、ひかるにも 潜伏活動をして欲しいんだけど
  765. アオ: どっちにする?
  766. ひかる: ひかるは竜ケ崎から逃げたので、 虎屋町に行くしかないっす
  767. ひかる: 全然、それには抵抗はないっす
  768. アオ: 魔法少女生活をする上でも 虎屋町の紅晴結菜の方が楽だしね
  769. アオ: イージーモードだよ~
  770. ひかる: ただ…
  771. アオ: ん、な~に?
  772. ひかる: ひかるは蛇の宮のやり方を 好きにはなれないっす…
  773. アオ: お~、率直なご意見 わたしは全然聞くよ~
  774. ひかる: やり方が汚いというか、 仲間の顔をして最後に消すのは…
  775. ひかる: なんというか、真っ当な人間の 精神に反する気がするっすよ…
  776. アオ: こんなハードモードの町の中で、 随分キレイなことを言うね~
  777. ひかる: っすか…?
  778. アオ: 言っておくけど、 蛇の宮の子は泥まみれだよ~?
  779. アオ: キレイな心で生きてきて、 汚されてきたんだからさ~
  780. アオ: 真っ当に戦おうとしたら、 わたしたちなんて一発で終わり
  781. アオ: そんなハードモードを選んで、 ゲームオ―バーになって
  782. アオ: 挙げ句の果てに、年上の奴らに 腐った町にされるぐらいならさ
  783. アオ: 今は汚い手段を使ってでも ハッピーエンドにしたくな~い?
  784. ひかる: 虎屋町と竜ケ崎も 信用できないんすね…
  785. ひかる: ここは15歳以下のメンバーしか いないって言ってたっすけど
  786. ひかる: それも、関係あるんすか…?
  787. アオ: そりゃ~ね
  788. アオ: この蛇の宮はね~ 元を辿れば避難民の集まり
  789. アオ: み~んな、年上の魔法少女に 搾取されてきたんだよ~
  790. アオ: だから、あの時のひかると同じで み~んな襲われてきた
  791. アオ: み~んな奪われてきた
  792. アオ: だから奪い返すんだよ~
  793. ひかる: 奪われた分を取り返すだけだから 汚い手を使うのも仕方がない…
  794. ひかる: 将来の幸せのためなのも含めて 仕方がない…
  795. ひかる: そういうことっすね…
  796. アオ: 納得いかないかな~?
  797. ひかる: いえ…
  798. ひかる: 勝利のためなら 納得はいかないっすけど
  799. ひかる: 弱者の報復であれば、 ひかるは納得して付いていくっす
  800. アオ: 良かった~
  801. アオ: それじゃあ、虎屋町に 潜伏してる子たちがいるから
  802. アオ: その子の紹介って感じで、 入ってもらってもい~い?
  803. ひかる: っす!
  804. アオ: ………
  805. アオ: ちなみにひかるは、 魔法少女になってどれぐらい?
  806. ひかる: えと…それなりっすけど、 二木に引っ越してきたばかりっす
  807. アオ: そりゃあ災難だね~
  808. ひかる: っすね…
  809. アオ: そんな、まだ汚れてない ひかるに教えてあげるよ~
  810. ひかる: なんすか…?
  811. アオ: ゲームだと思うといいよ エクストラハードモードのね…
  812. アオ: ゴールは生き残ること
  813. アオ: そのために遊んでるんだよ わたしたちは…
  814. ひかる: えっ…?
  815. アオ: あー、ごめんね 混乱させちゃって
  816. アオ: テヘッ
  817. アオ: 気が紛れるかと思って
  818. ひかる: いえ、心遣いありがたいっす
  819.  
  820. FILENAME: text_507412-12_kwjKV.txt
  821. アオ: (樹里の動きはわかった…)
  822. アオ: (9人2チームで左右から突く)
  823. アオ: (中心に構える予定の 虎屋町の方が今は不利かな…)
  824. アオ: (拮抗させて、樹里と結菜を 対峙させて消すには…)
  825. 帰り道はそっちか、アオ
  826. アオ: ん…?
  827. アオ: あんたは、竜ケ崎で一緒の…
  828. やっぱり見覚えがあると思ったら お前、門前橋にいただろ…
  829. アオ: ――っ!?
  830. アオ: ううん、そんなワケないよ~ 誰かと勘違いしてない?
  831. いーや、間違いなくお前だね “門前橋の蝙蝠”の下にいた
  832. アオ: だから人違いだって
  833. 私もそこのメンバーだったんだよ
  834. アオ: っ…
  835. 怒りが隠せてないよ
  836. 懐かしいな、あの頃のお前は、 毎日ブルブル震えてたってのに
  837. 今となっては一端のリーダーか
  838. アオ: 樹里さんのところに 一緒にいるでしょ~?
  839. アオ: 確かにムカツクこともあるけど、 それも今となっては過去
  840. アオ: 同じグループのメンバーとして 仲良くしようよ
  841. そんな仲良くしようってやつがさ 地下組織なんて作る?
  842. この先のゲームセンターだろ… 蛇の宮
  843. アオ: くっ
  844. 急に攻撃してくるなんて 反則だろ…
  845. 別にこっちは、 争う気はないんだって
  846. アオ: じゃあ…何…?
  847. お前のチームを私にくれない?
  848. 樹里の奴は馬鹿だから、 一発逆転できるチャンスがある
  849. そんで、今度は私と一緒にさ 搾取する側に回ろうよ
  850. アオ: ――っ!?
  851. アオ: …ざけるな
  852. はぁ?
  853. アオ: ふざけるなって言ってるの
  854. アオ: そんなことのために、 みんなの命は渡さない…!
  855. ざーんねん… じゃあ、力尽くで頂く!
  856. アオ: っ…
  857. よく避けたな… これでどうだっ!
  858. アオ: わたしだって、 ただ怯えたわけじゃないっ!
  859. …っ、かち合うとはね… やるじゃん…
  860. アオ: あんたは、他よりも先に… 潰す…
  861. ぐっ…
  862. ふふっ、成長したみたいだけど、 怯えだけは隠せない…
  863. 未だに搾取されるのが似合う オーラを出してるよ
  864. アオ: っ…
  865. 怯んだな…
  866. りゃあああっ!
  867. 「がぁあっ!?」
  868. ひかる: 大丈夫っすか!
  869. アオ: 今度は、わたしが 助けられちゃったね~
  870. ひかる: こういうイベント展開っす!
  871. くそっ…
  872. アオ: はぁッ!
  873. ぐっ、うぅ…
  874. ひかる: コイツ、どうするっすか…?
  875. お前には殺せないよ…アオ…
  876. アオ: …………
  877. (Player Choice): 捕らえる
  878. (Player Choice): 逃がす
  879. アオ: あなたは暫く ここに監禁するよ~
  880. 殺さないのか…
  881. アオ: 戦いが終わるまでは ここで隔離する
  882. そういうところが甘い
  883. 相手を蹴落とせないからお前は、 搾取され続けるんだ…!
  884. アオ: うるさい!!
  885. アオ: はぁ…はぁ…
  886. ひかる: 大丈夫っすか、アオさん…
  887. アオ: うん…
  888. アオ: 大丈夫、 わたしは蹴落とせるから…
  889. アオ: これは生き残るゲームなんだから
  890. アオ: ひかる…見てて…
  891. ひかる: ガンシューティング…すか…?
  892. アオ: わたしは殺せるから…
  893. バンッ、バンッ、バンッ
  894. アオ: …………ほら
  895. リロード、リロード、リロード
  896. アオ: 簡単に奪えないことは 身に染みてわかったよね
  897. アオ: だから、消えて
  898. 逃がすのか…
  899. アオ: 消えて
  900. 殺そうとしないところが、 お前は甘ちゃんだ…
  901. アオ: …………
  902. ひかる: アオさん…
  903. (Player Choice): 捕らえる
  904. (Player Choice): 逃がす
  905.  
  906. FILENAME: text_507413-13_kwjKV.txt
  907. アオ: 2日後、竜ケ崎が動くことが 決定したよ~
  908. アオ: なので、わたしたちも 気を引き締めていこ~!
  909. アオさん…
  910. アオ: な~に?
  911. 私たちの仲間が虎屋町と竜ケ崎に やられたって聞きました…
  912. だからこの戦いはもう、 新しい時代のためだけじゃなくて
  913. 私たちにとっての 仇を討つ戦いでもありますよね?
  914. ひかる: 虎屋町の方は大丈夫っすよ
  915. ひかる: ひとりは盗みがバレて、 身動きが取れないだけっすから
  916. アオ: でも、竜ケ崎の方は違うね わたしの目の前で魔女になった
  917. 樹里: ま、さすがに冗談だよ これに懲りたらもう
  918. やだーーーーーーーー!
  919. 樹里: なっ…! おーい、マジか…!
  920. アオ: 樹里は冗談だなんて言ってたけど 悪い冗談にも程がある…
  921. アオ: 問答無用に殺したと言っても わたしは構わないと思ってる
  922. アオ: だからあなたの言う通り
  923. アオ: このミッションを 絶対に失敗で終わらせないよ
  924. アオ: 仇を討つ意味もあるし 搾取の時代を終えるためだから
  925. アオ: 今夜、終わらせよう
  926. うん、もうこんな 悪夢みたいなのは嫌だ…!
  927. 私たちが変えよう!
  928. アオ: 今は怯えなんて消し去って このゲームをクリアしよう!
  929. みんな: 「おーっ!」
  930. アオ: じゃあ、ひかる また明日ね~
  931. ひかる: アオさん
  932. アオ: なに~?
  933. ひかる: ほんとに争う必要、あるっすか…
  934. アオ: どうして~?
  935. ひかる: ひかるは竜ケ崎しか 知らなかったっすけど
  936. ひかる: 虎屋町に行って思ったっす 結菜に勝たせるのもありかなと…
  937. ひかる: 竜ケ崎の不意を突けば、 虎屋町の有利に進められますし
  938. アオ: それはだめ~ バッドエンドと変わらないよ
  939. ひかる: どうしてっすか…
  940. アオ: 門前橋のメンバーが 生きてるからだよ~
  941. アオ: アァアアッ!
  942. 智珠 らんか: …………
  943. アオ: フゥッ…やめて… わかった、からぁ…
  944. 智珠 らんか: これでいい…?
  945. ええ、 教育って大切よねぇ
  946. ひかる: それって…今捕らえてる…
  947. アオ: そう、アイツの価値観だって 昔からぜーんぜん変わってない
  948. アオ: 弱い奴から搾取しようって 思想は残ったままなんだよ
  949. アオ: そいつらを生み出した世代を 全部消さないと安心できない
  950. ひかる: 片方に勝たせても、 生き残る奴がいるからっすか…
  951. アオ: そう だから根こそぎ狩ってやるの
  952. アオ: それが、最大のミッション
  953. アオ: ただ、勝つんじゃないよ ひかる、おーけー?
  954. アオ: もう… 戻りたくないんだ…
  955. ひかる: アオさん…
  956. ギュッ
  957. アオ: なんだよー 人前で恥ずかしいし苦しいよ~
  958. ひかる: まだ、体を締め付けられてる方が 楽っすよ…
  959. ひかる: 正直、ひかるには、 戦況がどう傾くかわからないっす
  960. ひかる: でも、言えることはあるっす
  961. アオ: なに…?
  962. ひかる: ひかるはアオさんを護るっす…
  963.  
  964. FILENAME: text_507414-14_kwjKV.txt
  965. アオ: (竜ケ崎の動きが見えてきた…)
  966. アオ: (いずれ虎屋町も動くだろうし、 早めにみんなに共有しておこう)
  967. アオ: あ~…
  968. アオ: 先に集合をかけておくべき だったかな~…
  969. アオ: でも
  970. アオ: (誰もいないなんて変だよね…)
  971. アオ: ――っ!?
  972. アオ: この反応は…!
  973. …………
  974. アオ: …違う、あなたじゃない
  975. …………
  976. アオ: ちょっと…
  977. …………
  978. アオ: ウソ…死んで…
  979. 抵抗した奴らはみんな同じだ
  980. バタン!!
  981. アオ: っ、扉が!
  982. アオ: グッ!
  983. よそ見は良くないな 笠音アオ…
  984. この弱肉強食の世界で、 私を逃がしたお前が悪い…
  985. アオ: どうして…
  986. 何に対しての疑問かな…?
  987. まあ、答えは決まってるか 全てはお前の甘さのせいだ
  988. 仲間の死も 蛇の宮を奪われることも
  989. お前自身の死すらも…
  990. アオ: くそ…くそ…っ!!
  991. アオ: うあぁああっ!
  992. 「許してくれ…」
  993. アオ: 「クッ…ゥ…」
  994. 生かしたものを“逃がすか”“捕らえるか” 歯車はそこで狂ってしまった…
  995.  
  996. FILENAME: text_507415-15_kwjKV.txt
  997. 結菜: こんなところに呼び出すなんて どういうつもりかしらぁ
  998. 結菜: 樹里
  999. 樹里: 今夜、始めるよ
  1000. 結菜: …………
  1001. 結菜: わざわざ伝えにきたのぉ…?
  1002. 樹里: 焦らして精神をすり減らすのは、 樹里サマの趣味じゃない
  1003. 樹里: だから正々堂々とツラを合わせて 始めたかった
  1004. 樹里: 今夜なのは約束するからさ 仲間の士気でも上げてやりな
  1005. 結菜: 生憎だけど、虎屋町の士気は そこまで落ちてないわよぉ
  1006. 樹里: それならそれで何よりだ
  1007. 結菜: 樹里… 最後に引き返すチャンスよ…
  1008. 樹里: …………
  1009. 樹里: 魔女が戻ってきてるからって?
  1010. 樹里: 竜ケ崎でも 魔女は目撃されてるけどさ
  1011. 樹里: 今だけの偶然かもしれないし、 続く証拠も何もない
  1012. 樹里: こっちの溜飲を下げるには なーんもたりねーっつーの
  1013. 結菜: 建前なんてどうでもいいわ あなたの狙いは私だけでしょう…
  1014. 結菜: 周りを巻き込むぐらいなら 今ここでやり合っても構わない
  1015. 樹里: 嬉しいけどさ、樹里サマが 仲間に顔向けできなくなるだろ
  1016. 樹里: こっちは、ここまでしないと アンタが出てこないと思って
  1017. 樹里: 大義名分まで用意して 周りを巻き込んできたんだ
  1018. 結菜: どうしてそこまでして私を…
  1019. 樹里: 生まれつきの性分なのは 姉さんも知ってるだろ
  1020. 樹里: 幼い頃からの問題児 気に食わなきゃケンカもする
  1021. 樹里: 我慢をすれば、それだけ爆発して 必ず親父に迷惑をかける
  1022. 結菜: だから、あなたの衝動は 私が全て受け止めてきたじゃない
  1023. 樹里: 感謝してるよ
  1024. 樹里: 姉さん以外に、樹里サマの炎を 受け止めきれる奴はいないからね
  1025. 樹里: ただ、負けた悔しさだけは燻って 我慢し続けてるんだよ
  1026. 樹里: その1年間我慢し続けた衝動を、 今日ようやく解放できる
  1027. 結菜: あなたの悔しさを 私は受け止めるしかないのねぇ…
  1028. 結菜: わかったわぁ…
  1029. 結菜: どちらが負けても文句はなし その気持ちにケリをつけなさい
  1030. 樹里: …………
  1031. ギュッ
  1032. 樹里: ありがとな、姉さん
  1033. 樹里: 樹里サマのビョーキを 受け止めてくれて
  1034. 樹里: この命の温かさは 忘れてくれるなよ…
  1035. 結菜: ええ…
  1036. 樹里: 次に会った時は、あんたを燃やす
  1037. 結菜: 虎も竜を食い潰すわ
  1038. 結菜: 憎まず、嫉まず、利己的にならず
  1039. 結菜: 何よりも誰かのためであり 世の平和と心の安寧を願い続ける
  1040. 結菜: 避けようとしても 避けられなかった戦いです…
  1041. 結菜: これで最後にします
  1042. 結菜: 戦うことを選んだ私は 間違っていますか…
  1043. 「これで最後にするなら仕方がないわ 今のあなたが避けられないと思うのなら きっとそれが答えなのよ」
  1044. 結菜: はい…
  1045. アオ: …………
  1046. アオ: 竜虎相打つ時…
  1047. アオ: けど、ここは 蛇が毒を以て制させてもらうよ~
  1048. アオ: …………
  1049. ~~♪~~♪
  1050. アオ: みんな、 虎と竜と動き始めるよ~
  1051. アオ: 時間は明確じゃないけど今夜
  1052. アオ: それぞれ集合がかかるはずだから その指示に従うようにね~
  1053. アオ: 蛇の宮の指示は メッセージで送るようにするから
  1054. アオ: ウェアラブルデバイスを 身につけておくよーに
  1055. アオ: おっけー?
  1056. みんな: 「おっけー!」
  1057. 結菜: …………
  1058. 結菜: (ここまで樹里が出てくるなんて 石には気付いてそうね…)
  1059. 結菜: (読み通り門前橋からくるか、 東扇橋と西扇橋からくるか…)
  1060. 結菜: (作戦を変える必要が ありそうね…)
  1061. (Player Choice): 石の配置はそのままにする
  1062. (Player Choice): 石の配置を変える
  1063. (Player Choice): 石の配置はそのままにする
  1064. (Player Choice): 石の配置を変える
  1065.  
  1066. FILENAME: text_507416-16_kwjKV.txt
  1067. 2:00
  1068. 結菜: 3人編成で6チーム
  1069. 結菜: 竜ケ崎が門前橋から来ないことを 想定して、方針を変えるわぁ
  1070. 結菜: 東に私を含めた2チーム6名 西にさくやを含めた3チーム9名
  1071. 結菜: 残り1チームは 門前橋付近で潜伏して待機
  1072. 結菜: こっちの準備はできたわねぇ
  1073. ひかる: はい、全員集まってるっす!
  1074. 結菜: ひかるは2名を連れて、 もう少し橋の方に移動して
  1075. 結菜: その後は、 潜伏して待機するように
  1076. ひかる: っす!
  1077. 結菜: さくや、 西側の状況はどうかしらぁ?
  1078. 鈴鹿 さくや: 既に配置についてるよ
  1079. 結菜: 相手は猪突猛進
  1080. 結菜: 脇から奇襲できるように、 こちらと同様に移動しておいて
  1081. 鈴鹿 さくや: おっけ、了解!
  1082. 結菜: さて、向こうは どこから攻めてくるかしらねぇ
  1083. 樹里: 石を使った小細工がバレたと 向こうは思ってるだろうし
  1084. 樹里: わざわざ門前橋を通ってくるとは 相手も考えないはずだ
  1085. 樹里: だから樹里サマも それに答えようと思う
  1086. 樹里: 東扇橋と西扇橋に9人2チーム
  1087. 樹里: 真っ直ぐ向かえば、 アイツらとぶつかるはずだ
  1088. 樹里: お前ら準備はいいか?
  1089. はいっ!
  1090. 樹里: これは樹里サマたちにとって 力を誇示する戦いじゃない
  1091. 樹里: 名誉のためとか、 そんなものもなーにもない
  1092. 樹里: じゃあ何かって、 わかってるだろ?
  1093. 樹里: 樹里サマたちが 生きるための戦いだ
  1094. 樹里: 相手を潰すのは心が痛むけど 今夜だけ、その気持ちは忘れよう
  1095. アオ: …………
  1096. 樹里: アオ、緊張してるのか?
  1097. アオ: そうですね~ やっぱりちょっとだけ~
  1098. 樹里: …いつか、吹っ切れるぞ
  1099. アオ: っ…
  1100. ~~♪~~♪
  1101. 樹里: …よし
  1102. 樹里: らんかの方も準備ができた! みんな、行くぞ!!
  1103. ひかる: ――っ!?
  1104. ひかる: (メッセージ…アオさんから…)
  1105. ひかる: …………
  1106. ひかる: (竜ケ崎が動いた…)
  1107. どうしたの?
  1108. ひかる: 何でもないっす… 備えるっすよ、相手の攻撃に…
  1109.  
  1110. FILENAME: text_507417-17_kwjKV.txt
  1111. 2:00
  1112. 樹里: お前ら準備はいいか?
  1113. はいっ!
  1114. 樹里: これは樹里サマたちにとって 力を誇示する戦いじゃない
  1115. 樹里: 名誉のためとか、 そんなものもなーにもない
  1116. 樹里: じゃあ何かって、 わかってるだろ?
  1117. 樹里: 樹里サマたちが 生きるための戦いだ
  1118. 樹里: 相手を潰すのは心が痛むけど 今夜だけ、その気持ちは忘れよう
  1119. アオ: …………
  1120. 樹里: アオ、緊張してるのか?
  1121. アオ: そうですね~ やっぱりちょっとだけ~
  1122. 樹里: …いつか、吹っ切れるぞ
  1123. アオ: っ…
  1124. ~~♪~~♪
  1125. 樹里: …よし
  1126. 樹里: らんかの方も準備ができた! みんな、行くぞ!!
  1127. 樹里: 門前橋から9名2チーム! 一気になだれ込んでやれ!!
  1128. ひかる: ええっ…
  1129. ひかる: 竜ケ崎は 門前橋から攻めて来たんすか?
  1130. 結菜: 仕掛けに気付いた以上は、 東西に分かれると思ったけど…
  1131. ひかる: 計算外っすね…
  1132. 結菜: ただ、嬉しい誤算ねぇ…
  1133. ひかる: 嬉しい…っすか…?
  1134. 結菜: ひかる!
  1135. ひかる: っす!?
  1136. 結菜: さくやに連絡して
  1137. 結菜: 東西に展開してる私たちで、 竜ケ崎を一気に包囲する
  1138. 結菜: 最後に、門前橋に仕込んだ 伏兵を使って
  1139. 結菜: 相手を一気に蹴散らすわぁ…
  1140. 樹里: はぁ…はぁ…はぁ… おい、これはどうなってんだ…
  1141. 智珠 らんか: どうなってるも何も 完全に包囲されてるって!
  1142. 樹里: 纏まって飛びだしたのが、 完全に仇になったってことか…
  1143. 樹里さん一度退いて 体勢を立て直しましょう!
  1144. 樹里: っ…
  1145. 樹里: いや、全員で貫けば、 相手の薄皮なんて破れる…!
  1146. 智珠 らんか: こっちの士気の問題よ!
  1147. 樹里: わかった…
  1148. 樹里: …みんな! 一度門前橋から退く!
  1149. 樹里: 後に続いてくれ!
  1150. 樹里: (完全に樹里サマのミスだ…)
  1151. 樹里: はぁ…はぁ…はぁ…
  1152. …………
  1153. 樹里: っ!!
  1154. 樹里: 全員散開! 射線上に立つなぁあああっ!!
  1155. 結菜: 遠距離チーム… やりなさい!!
  1156. 全身全霊をかけて、 最大の一撃を放つわよ!!
  1157. はい!!
  1158. つらぬけーーーーーー!!
  1159. 樹里: 「クッ…最低な終わり方だな…」
  1160. 虎屋町の誘導に“乗る”か“乗らないか” 乗った結果、歯車は狂ってしまった…
  1161.  
  1162. FILENAME: text_507418-18_kwjKV.txt
  1163. ひかる: ――っ!?
  1164. ひかる: きたっすね…!
  1165. 出よう…!
  1166. ひかる: まだ、もう少し 引っ張らないとダメっすよ!
  1167. 見えてきました…
  1168. 智珠 らんか: 向こうにいるのは…
  1169. 智珠 らんか: あれは…紅晴結菜…!!
  1170. 智珠 らんか: リーダーが前線に立つ 樹里の読み通りじゃん!
  1171. しかも相手は3人だね 対してこっちは…
  1172. 合わせれば9人 一気に頭を叩けるよ
  1173. 智珠 らんか: …………
  1174. 智珠 らんか: 違う…
  1175. 智珠 らんか: そんな簡単な攻略法 ゲームでもありえないって…
  1176. ひかる: 今っす!! 死角から一気に叩くっすよ!
  1177. うん、行こう!!
  1178. ぐっ!!
  1179. 智珠 らんか: しまった! やっぱり、虎の作戦…!!
  1180. ひかる: 刃の錆びとなるっす!
  1181. だっ!
  1182. きゃっ!
  1183. 智珠 らんか: 体勢を立て直そう! みんないける!?
  1184. かすっただけだ!
  1185. 私も大丈夫よ…!
  1186. 智珠 らんか: 意表をついたつもりかも しれないけどさ
  1187. 智珠 らんか: こっちは数の利があるんだよ みんな囲むよ!
  1188. まずい、一回退こう!
  1189. ひかる: まだ、ここからっす!
  1190. 結菜の声: そう、ここからよぉ
  1191. 智珠 らんか: ――っ!?
  1192. 結菜: 囲まれるのはこちらじゃなくて あなたよ、智珠らんか
  1193. 智珠 らんか: いつの間に…
  1194. ひかる: 6人でも9人は囲めるっす!
  1195. 結菜: さぁ、みんな一斉に!
  1196. 崩れろー!!
  1197. ひかる: やっあぁあああッ!!
  1198. 結菜: 彼女たちを町の中心に 移動させるわ
  1199. 結菜: 逃げ道を開けて
  1200. わかりました
  1201. キャッ…!!
  1202. う…
  1203. あっ…! 相手の包囲が甘くなった!
  1204. ここを抜けて一度体勢を!
  1205. 智珠 らんか: こんなの、 誘導に決まってんだろ!
  1206. 結菜: じゃあ、ここで 棒立ちしたまま死ぬつもりぃ?
  1207. 智珠 らんか: っ…!
  1208. 智珠 らんか: みんな、退くよ!
  1209.  
  1210. FILENAME: text_507419-19_kwjKV.txt
  1211. 樹里: はぁ…はぁ…
  1212. 樹里: ニヒッ…見つけたぞ…
  1213. 樹里: 6人ね、上等じゃん
  1214. 樹里: (となると、中央と分けて、 6人を3チームに分けて展開?)
  1215. 樹里: (数で十分に押せそうだな)
  1216. 樹里: お前ら、構えろ!
  1217. 樹里: このまま、虎屋町を この二木の町から間引くぞ!!
  1218. はいっ!!
  1219. みんな! 側面への攻撃にでましょう!
  1220. その後は、さくやさんと合流して 相手を囲んで時間を稼ぐ!
  1221. いい!?
  1222. うん、いつでも行ける!
  1223. アオ: まずいな~…
  1224. アオ: 樹里さん、側面から来ますよ~
  1225. アオ: 一度退いて、相手を纏めましょう その方が被害が少ないし
  1226. 樹里: 馬鹿言うな、アオ
  1227. 樹里: 側面から攻撃してくるなら、 そうさせなきゃいいっつーーの!
  1228. 樹里: お前ら、全力で突っ走れ!
  1229. 樹里: どーせ少数で壁なんか作っても 薄いっつーの!
  1230. 樹里: 樹里サマが先陣を切るから、 6人の壁を崩してやるぞ!
  1231. アオ: ――っ!?
  1232. アオ: うお~…マジで~?
  1233. 樹里: いけぇーーーーーー!
  1234. 何、あの速さ!!
  1235. 側面を突くのが間に合わない!
  1236. わかってる!
  1237. 通り過ぎてさくやさんと ぶつかったところで背後を突く!
  1238. はいっ!
  1239. 樹里: 「はっああああああっ!」
  1240. 樹里: 燃え盛れ! このクソ陸上部!!
  1241. 鈴鹿 さくや: 燃えてやるよーーー!
  1242. 鈴鹿 さくや: 燃えれば燃えるほど強くなる それが運動部ってもんだー!
  1243. 鈴鹿 さくや: くっ…うぅ…
  1244. 鈴鹿 さくや: うぁあああっ!
  1245. 樹里: 樹里サマに競り勝てると思うな!
  1246. アオ: 樹里さん! 背後から3名来ます!
  1247. アオ: このままだと囲まれる!
  1248. 樹里: どうせ、側面を叩くのに 失敗した奴らだろ?
  1249. 樹里: こっちは勢いで押す! その気持ちで負けるな!
  1250. 樹里: さくやのいるこの壁を抜けろ!
  1251. うぁあああっ!
  1252. くっ… だ、だれにも空けさせない!
  1253. アオ: じゃあ、わたしが空けるよ~
  1254. うぁあっ!
  1255. アオ: 1枚こじ開けたよ~
  1256. 樹里: グッジョブ! このまま駆け抜けろー!
  1257. 鈴鹿 さくや: 「ッ、うわぁああッ!」
  1258. 鈴鹿 さくや: っ…くそっ…
  1259. 樹里: さて、どうすんだ、さくや…?
  1260. …………
  1261. 鈴鹿 さくや: 彼女を返して…
  1262. 樹里: あ、悪いな… 勢いで殺しちまった…
  1263. ドサッ
  1264. 鈴鹿 さくや: ――っ!?
  1265. 樹里: 樹里サマたちの 後ろを突こうとしたやつらも
  1266. 樹里: こっちが壁を抜けた結果、 アンタたちと合流しただけ
  1267. 樹里: ひとり殺され、士気も下がって 挙げ句の果てに囲まれちゃって
  1268. 樹里: さくや、 アンタ絶対絶命じゃん…
  1269. 樹里: ニヒッ
  1270. 鈴鹿 さくや: ………
  1271. (Player Choice): 与えられた時間まで耐える
  1272. (Player Choice): まだ早いが中央に逃げる
  1273. 鈴鹿 さくや: (結菜がらんかを中央に逃がして 私が樹里を中央に誘導できれば)
  1274. 鈴鹿 さくや: (竜ケ崎を1ヶ所に纏められる)
  1275. 鈴鹿 さくや: (そして相手を包囲しつつ 中央に残した遠距離チームで)
  1276. 鈴鹿 さくや: (一掃するはずだった…)
  1277. 鈴鹿 さくや: (だけどここで逃げれば、 意味がない…)
  1278. 鈴鹿 さくや: (なんとしても、誘導する…!)
  1279. 鈴鹿 さくや: (結菜がらんかを中央に逃がして 私が樹里を中央に誘導できれば)
  1280. 鈴鹿 さくや: (竜ケ崎を1ヶ所に纏められる)
  1281. 鈴鹿 さくや: (そして相手を包囲しつつ 中央に残した遠距離チームで)
  1282. 鈴鹿 さくや: (一掃するはずだった…)
  1283. 鈴鹿 さくや: (逃げれば順番が入れ替わって 互いを挟んだ混戦状態になる…)
  1284. 鈴鹿 さくや: でも、今は逃げるしかない…!
  1285. (Player Choice): 与えられた時間まで耐える
  1286. (Player Choice): まだ早いが中央に逃げる
  1287.  
  1288. FILENAME: text_507420-20_kwjKV.txt
  1289. 鈴鹿 さくや: っ…あっ、く…
  1290. …………
  1291. …………
  1292. 鈴鹿 さくや: …ッ!!
  1293. 鈴鹿 さくや: クァッ…!
  1294. 樹里: 立ち上がっても無理だって… 死んだフリをしときな…さくや…
  1295. 樹里: 時間いっぱいまで 精一杯やったよ
  1296. 樹里: それは敵ながら天晴れ ってやつだよな
  1297. 鈴鹿 さくや: …………
  1298. 樹里: 樹里サマは殺したくない だから、今は死んでてくれ…
  1299. 鈴鹿 さくや: ふっ…くぅ…
  1300. 樹里: コイツらのスマホを取り上げて、 結菜を叩くぞ
  1301. はいっ
  1302. 結菜: さくやは…どうしたの…
  1303. 樹里: 死んでもらった… いや、死んだことにしてやった…
  1304. ひかる: 他の人たちは どうしたんすか…
  1305. 樹里: 考えない方がいい
  1306. ひかる: …………
  1307. 結菜: 樹里…
  1308. 樹里: 18人と6人…
  1309. 樹里: 数の上じゃ 勝ち目はないぞ姉さん…
  1310. 樹里: ひとつだけ残ってるけどな…
  1311. 結菜: はぁ…
  1312. 結菜: あなたと 一騎打ちをしろってことねぇ…
  1313. 樹里: そういうことだ
  1314. 樹里: アオ!
  1315. アオ: なんですか~…
  1316. 樹里: お前は結菜の隣にいる ガキの相手をしろ
  1317. アオ: ――っ!?
  1318. ひかる: …………
  1319. アオ: …………
  1320. ひかる: (その前に…何よりも早く… ひかるが樹里を…)
  1321. ひかる: (すみません、アオさん…)
  1322. ひかる: ふっ…!!
  1323. 樹里: ――っ!?
  1324. 樹里: お前…!!
  1325. ひかる: 先手必勝…! …ぐっ………す…!
  1326. 智珠 らんか: 調子に乗らないで…
  1327. ひかる: く…ぁ…結菜…さ…
  1328. 結菜: ひかる!
  1329. アオ: …………
  1330. 樹里: 無駄な死体を増やさないでくれ…
  1331. ひかる: …………
  1332. “待つ”か“逃げるか”無理が祟れば戻れない みんなが生きていれば歯車は狂わなかった
  1333.  
  1334. FILENAME: text_507421-21_kwjKV.txt
  1335. ひかる: ふぅ…ふぅ…
  1336. ひかる: こちらの追い込みは 順調っすけど…
  1337. ひかる: さくやさんの方は なんて言ってたっすか…
  1338. ひかる: 今の電話、 さくやさんっすよね?
  1339. 結菜: ええ…
  1340. 結菜: 思ったよりも樹里の勢いが 凄まじいそうよぉ…
  1341. 結菜: ひとり殺されたって…
  1342. ひかる: ――っ!?
  1343. ひかる: そんな…
  1344. 結菜: その場で耐えてたら、 多分、事態はもっと甚大だった
  1345. 結菜: さくやが逃げたのは、 賢明だと思うわぁ…
  1346. だけど、それだと こちらの作戦は失敗ですよ!
  1347. 結菜: ええ…
  1348. 結菜: このまま放っておけば、 逃げるらんかとさくやが衝突して
  1349. 結菜: その後ろを 私と樹里が挟み込むわねぇ…
  1350. ひかる: 虎屋町と竜ケ崎の ウエハース状態っすね…
  1351. 結菜: 負けとはならなくても、 混戦の果てに被害も大きくなる…
  1352. 結菜: 誰かが亡くなった悲しみなんて 吹き飛ぶぐらいにね…
  1353. ひかる: …………
  1354. ひかる: 結菜さん 考えがあるんすけど…
  1355. 結菜: …言ってみて
  1356. ひかる: 門前橋の方に 移動する方向を変えるんす
  1357. 結菜: 門前橋…?
  1358. 結菜: …なるほどねぇ 移動先を南にずらせば…
  1359. ひかる: っす
  1360. ひかる: さくやさんも、らんかさんも 合流して立て直したいはずっす
  1361. ひかる: なので
  1362. ひかる: 『向かう方向さえ調整できれば 両者とも合流することができるはずっす』
  1363. ひかる: 『さらに門前橋の方には虎屋町が 仕掛けている遠距離チームがいるっすから 上手くいけば纏まった竜ケ崎を 叩けるかもしれないっすよ』
  1364. 結菜: それなら元の囲い込む計画に 類似した結果を残せるわねぇ
  1365. ひかる: …どうっすか?
  1366. 結菜: その通りにしましょう さくやに連絡を取るわ
  1367.  
  1368. FILENAME: text_507422-22_kwjKV.txt
  1369. 智珠 らんか: 結菜の様子はどう!?
  1370. 今のところ 距離は詰められてません!
  1371. 智珠 らんか: このまま進めば樹里と合流 できるはずだけど
  1372. 智珠 らんか: それより先に、 さくやの奴とぶつかる…
  1373. 智珠 らんか: そもそも結菜のやつ、 アタシらから離れてる!?
  1374. もしかしたら、 周り込もうとしてるんじゃ?
  1375. 智珠 らんか: アタシらを素通りして、 樹里を側面から狙うつもり…?
  1376. 智珠 らんか: まぁ、確かにそうなれば、 結菜と樹里がぶつかるし
  1377. 智珠 らんか: アタシらとさくやが 出くわして戦うことになる
  1378. 智珠 らんか: 向こうにとっちゃ、さくやを 挟撃されるのは避けられるのか…
  1379. 智珠 らんか: さくやも 3人2チームでくるなら…
  1380. 智珠 らんか: アタシらだけで、 勝てるかもしんないね
  1381. 違う、さくやのチーム数は 3つだったはずだ
  1382. 智珠 らんか: 結菜は2つだったけど…
  1383. 智珠 らんか: あれ…合わせて5つ… ひとつチームが足りてない…
  1384. らんか…!
  1385. 智珠 らんか: わかってるよ! どこかに潜ませてる!
  1386. 智珠 らんか: …出ろ!
  1387. 智珠 らんか: …………早く出ろ!
  1388. 樹里: どうした?
  1389. 智珠 らんか: 結菜の奴、1チームだけ どこかに隠してるよ!
  1390. 樹里: ――っ!?
  1391. 樹里: へぇ…また汚い真似を しようって魂胆かよ
  1392. 樹里: そっちの状況はどうなんだ?
  1393. 智珠 らんか: 結菜が動きを変えて、 少しずつ距離が離れてるわ
  1394. 智珠 らんか: もしかしたら、 樹里の方に周り込むかもしれない
  1395. 樹里: ちょっと、 電話を切らずに待ってな
  1396. 樹里: …………
  1397. 樹里: なんだ? さくやの奴も方向を変えたな?
  1398. 樹里: 門前橋の方か
  1399. 樹里: 結菜の動きだけどさ、 門前橋の方だろ?
  1400. 智珠 らんか: そうだけど…
  1401. 樹里: さくやも門前橋方面に動いてる
  1402. 智珠 らんか: …合流する気?
  1403. 樹里: その可能性が 一番高いんじゃない?
  1404. 樹里: 布陣としては樹里サマも結菜も 全員揃って対峙することになる
  1405. 智珠 らんか: ただ、 アイツらの伏兵が気になるわ
  1406. 樹里: どうせ背後でも突くつもりだろ
  1407. 樹里: それならこっちも 布陣を変えるだけだっつーの
  1408. 樹里: おい、お前ら!
  1409. 樹里: こっから合流したら 布陣をガラッと変えるぞ
  1410. 樹里: 各6人ずつ振り分けて 3つのチームで編成する
  1411. 樹里: 両脇の2チームを先頭にして、 中央の1チームは背後を守れ!
  1412.  
  1413. FILENAME: text_507423-23_kwjKV.txt
  1414. アオ: (ひかるからのメッセージを 読む限りだと…)
  1415. アオ: (虎屋町の奴らは門前橋方面に 向かって移動してる…)
  1416. アオ: …………
  1417. アオ: (虎屋町が仕込んだ伏兵も 考慮すると…)
  1418. アオ: なるべく中央のチームに 加わるのは避けないとね~
  1419. アオ: これは…
  1420. アオ: ひかる?
  1421. ひかる: やっぱりひかるたち、 けっこう近くにいるみたいっすね
  1422. アオ: テレパシーが 通じるぐらいだからね~
  1423. ひかる: 竜ケ崎の様子はどうっすか?
  1424. アオ: そろそろ誰かが気付いて、 門前橋方面に移動すると思うよ~
  1425. ひかる: みんな合流するだけで 混戦は避けられそうっすね…
  1426. アオ: だね~
  1427. アオ: 虎屋町と竜ケ崎もひとつになって 向い合うことになるよ~
  1428. ひかる: くれぐれも中央には 行かないように注意っすよ
  1429. アオ: もちっ
  1430. アオ: で、虎屋町の伏兵はどこ?
  1431. ひかる: 門前橋の前っす
  1432. ひかる: 遠距離チームを使って、 中心の人を一気に蹴散らすっす
  1433. アオ: その後は?
  1434. ひかる: 散らばって 地の利を活かしたゲリラ戦っすね
  1435. アオ: …なんか、結菜らしくないな~
  1436. ひかる: 何か考えがあるのかも しれないっすけど
  1437. ひかる: ひかるもそこまでは わからないっす…
  1438. アオ: ただ、バラバラになって ぶつかり合うっていうなら
  1439. アオ: 樹里は結菜との 一騎打ちに持ち込むと思うよ~
  1440. アオ: 元の目的はそこだろうし
  1441. ひかる: じゃあ、そこで アオさんの目的は終わるっすか?
  1442. ひかる: 両者を討ちさえすれば…
  1443. アオ: いや、他のメンバーも含めて 一網打尽にしないと意味がない
  1444. アオ: 悪しき思想は潰えてくれないよ
  1445. ひかる: そ、それはいくらなんでも 欲張りすぎっす!
  1446. アオ: じゃあ、どうしろって~の…?
  1447. ひかる: うーん…
  1448. アオ: いや、まだやれるかな~
  1449. ひかる: え?
  1450. アオ: 新しいストラテジーがスタート このミッションはやれそ~
  1451. ひかる: な、何なんすか…!
  1452. アオ: ふふん…
  1453. アオ: 一騎打ちの時の立ち回りで 結菜に樹里を追わせられたら
  1454. アオ: 門前橋の開発地で ふたりを対峙させられるよね~
  1455. アオ: それに合わせて両グループを 対面で待機させる事ができれば
  1456. アオ: 蛇の宮の勝機になるよ~
  1457. アオ: ラックのステータスが必要だけど ま、ノーマルモードっしょ
  1458.  
  1459. FILENAME: text_507424-24_kwjKV.txt
  1460. 樹里: やーっと会えたなぁ…結菜
  1461. 結菜: そうねぇ、樹里
  1462. 樹里: どれだけ作戦を考えたり したところで
  1463. 樹里: 最後はこうして 真正面からぶつかりあうしかない
  1464. 樹里: バカバカしい話だっつーの なぁ?
  1465. 樹里: 小ずるい真似はやめにしてさ 正々堂々とやりあおうよ
  1466. 樹里: アンタの牙が樹里サマを食らうか 樹里サマの炎がアンタを燃やすか
  1467. 樹里: ここで決着を付けよう
  1468. 樹里: みんなも、ここで虎屋町を潰すぞ
  1469. 樹里: そうすれば、魔女が戻ろうが 戻って来なかろうが
  1470. 樹里: 樹里サマたちが 食うに困ることはないんだからな
  1471. 「ワーーーッ!!」
  1472. 結菜: 語るほど追い詰められてるように 見えるわよぉ?
  1473. 樹里: ハッ…そっちは さくやもボロボロだろうよ
  1474. 結菜: だから、ここで 形勢を変えさせてもらうわぁ
  1475. 結菜: 私はねぇ、アナタの嫌いな 小ずるい真似を諦めてない
  1476. 樹里: 背後にチームを配置してるなら もう対策はしてるっつーの
  1477. 結菜: なぜ、私たちが中心にチームを 配置していないのか考えなさい
  1478. 樹里: ――っ!?
  1479. 結菜: 愚かねぇ
  1480. 樹里: お前ら!
  1481. 結菜: 「やりなさい!!」
  1482. 全身全霊をかけて、 最大の一撃を放つわよ!!
  1483. はい!!
  1484. つらぬけーーーーーー!!
  1485. 樹里: 避けろぉ!!
  1486. 「キャーーーーッ!!」 「ウァアアアッ!!」 「ッ…アグッ!!」
  1487. 結菜: 形勢逆転ね
  1488. 結菜: こういう時に対処できないから 人の固め過ぎは良くないのよぉ
  1489. 結菜: 昔、教えたわよねぇ、樹里
  1490. 樹里: …許せねえ
  1491. 樹里: 確かに樹里サマの勝手に 付き合わされた奴らだけどさぁ
  1492. 樹里: これでもちゃんと 仲間として想ってるんだよ
  1493. 結菜: それを殺す戦いを始めたのは あなた自身じゃない樹里
  1494. 結菜: 私は引き返そうって言ったわぁ
  1495. 結菜: でも、それをしなかった…
  1496. 結菜: クソみたいな私怨に 付き合わされて可哀相に…
  1497. 樹里: 私怨だけじゃない
  1498. 結菜: 間引かれたのはそっちね
  1499. 樹里: ここからだ…!
  1500. 樹里: お前ら、虎屋町の連中を 狩り尽くせ!!
  1501. 結菜: 全員散開!
  1502. 結菜: 各自周辺に散って、 戦闘にあたるようにしなさい!
  1503. 分かりました!
  1504. 結菜: 気をつけて…
  1505. ありがとうございます…
  1506. 樹里: どういうつもりだ…
  1507. 結菜: 私と戦いたいんでしょう?
  1508. 結菜: だから ふたりきりにさせてもらったわぁ
  1509. 樹里: 覚悟はできてるってことか…
  1510. 結菜: 付いてきなさい
  1511. 樹里: …燃やし尽くしてやる
  1512. ひかる: …………
  1513. アオ: …………
  1514.  
  1515. FILENAME: text_507425-25_kwjKV.txt
  1516. 「っ、ぁああッ!!」
  1517. 「誰か…ァアッ!!」
  1518. 「せやぁあっ!」
  1519. 「グッ…」
  1520. アオ: (地の利も何も関係無い…)
  1521. アオ: (ゲリラ戦でも何でもない… こんなのただの殺戮だよ…)
  1522. 見つけたわよ! 竜ケ崎!!
  1523. アオ: っ、わあああっ!!
  1524. ッウウ…!!
  1525. アオ: (せめて、樹里と結菜を… じゃないと止まらない…!!)
  1526. 樹里: 最初からこうなることは 計算済みだってことか…?
  1527. 結菜: そんなわけないでしょぅ…
  1528. アオ: (見つけた…)
  1529. …………
  1530. アオ: このまま放置できない…
  1531. アオ: 想定外だけど、 一緒に樹里と結菜を同時に消す…
  1532. …わかりました 私も、そのつもりで来たので…
  1533. アオ: 精一杯気配を消して近付いて… ふたりで一気に…
  1534. はい…
  1535. 結菜: 竜ケ崎が想定していたよりも、 こちらの動きを把握している
  1536. 結菜: そのせいで混戦しているのよ
  1537. 樹里: やるだろ、アイツら
  1538. 結菜: おかげで両者が 血で血を洗う展開に…
  1539. 樹里: なら、さっさと降参しな
  1540. 結菜: そっちがね
  1541. 結菜: 私が
  1542. 樹里: 樹里サマが
  1543. 結菜&樹里: あなた(お前の)の首を取る!
  1544. 樹里: 「…グッ!?」
  1545. 結菜: 「カッ…アッ…」
  1546. 樹里: …………
  1547. 結菜: …………
  1548. ハァ…ハァ…ハァ…
  1549. アオ: 良くやったね~
  1550. これで、止まるかな
  1551. アオ: うん、きっと
  1552. アオ: アッ…ゥ
  1553. 既に竜ケ崎にバレていた石の使い道 配置を“変える”か“そのままにする”かで 運命の歯車の動きは大きく変わったはず
  1554.  
  1555. FILENAME: text_507426-26_kwjKV.txt
  1556. おかしい、なんだこれ…
  1557. 実際の人数より多いですよ!
  1558. 虎屋町の奴ら どこに潜みやがった!
  1559. 智珠 らんか: そっち…!?
  1560. 智珠 らんか: ッ!
  1561. 智珠 らんか: 影からコソコソと…
  1562. こうなったら ひとつひとつ当たっていこう!
  1563. 智珠 らんか: 今数えてるだけでも 30人はいることになってる!
  1564. 智珠 らんか: 現実的じゃないって!
  1565. アオ: らんかさん、これは一体… 虎屋町にこれだけの人数は…
  1566. 智珠 らんか: “橋に置いてた石”… あれを移動させたんじゃん…?
  1567. 智珠 らんか: こんな攪乱に 使ってくるだなんて…
  1568. 智珠 らんか: こっちが見つけるより先に 狙い撃ちされる
  1569. アオ: (これじゃあ、樹里を 見つけることもできない…)
  1570. アオ: (誘導もできずに決着がつけば、 目的が果たせない…!!)
  1571. アオ: (少なくとも、こんなところで 一緒にゲームオーバーはやだ)
  1572. アオ: べ~…
  1573. アオ: ひかる、今どこにいるの?
  1574. アオ: あんな仕掛けがあるなんて
  1575. ひかる: ひかるも、石の話は 聞かされてなかったんすよ
  1576. ひかる: 多分、戦いが始まる前に、 急遽決めて動いたと思うっす…
  1577. ひかる: ちなみに、今はちゃんと 結菜さんを付けてるっすよ!
  1578. アオ: 場所を教えて!
  1579. ひかる: ただ、これから虎屋町は 樹里さんを包囲するつもりっす
  1580. ひかる: 下手に出てくると、 アオさんまでやられるっすよ
  1581. アオ: それ以前に、アイツだけ やられても意味がないの~…
  1582. ひかる: …っすよね
  1583. ひかる: わかったっす 後で追ってくるっすよ
  1584. アオ: ひかるが居る場所…
  1585. アオ: これは…門前橋で 理想の形が作れるチャンスかも
  1586. アオ: らんかが乗ってくれたら… 多分いける…
  1587. アオ: (利用された分は使ってから 潰してやるんだ…)
  1588. 樹里: さ、仲間の分もアンタを 焼いてやる…
  1589. 樹里: ウェルダンになるのを覚悟しな
  1590. 結菜: ええ、かかってきなさぁい
  1591. 樹里: ハァアッ!!
  1592. 樹里: チッ
  1593. 結菜: 間合いを詰めれば、 火炎放射器も扱い辛いでしょ?
  1594. 樹里: なめんなっ!
  1595. 結菜: ぐっ
  1596. 樹里: 鈍器ぐらいにはなってくれるさ
  1597. 樹里: それに退けば、 いくらでも距離は取れるってね
  1598. 樹里: もーーーえーーーろーーー!!
  1599. 樹里: ガッ!
  1600. 樹里: く…どっから攻撃…!
  1601. 結菜: 私以外に誰がいるのよぉ…
  1602. 樹里: 対象変更を使ったな…
  1603. 結菜: そう、 私が殴ったのはタイヤ
  1604. 結菜: だけどその衝撃はアナタに 振り下ろされたはずよぉ
  1605. 樹里: ほんと、小細工でできたような 人間だよ、アンタはさぁっ!
  1606. 樹里: そんで人が良すぎる
  1607. 樹里: 余裕持って 間合い詰めてんなよ!
  1608. 結菜: っくぅ…!
  1609. 樹里: 弱火ぐらいで表情を歪めるな…
  1610. 結菜: ふっ
  1611. 樹里: 何がおかしい
  1612. 結菜: 終わりだからよ
  1613. 樹里: ――っ!?
  1614. 樹里: 樹里サマを 罠にかけたってことかよ…
  1615. 樹里: いいよ、構わないっつーの
  1616. 樹里: ここで樹里サマが死ぬまで、 何カウント殺せるか勝負だ
  1617. 樹里: 最後はお前ももらうぞ、結菜!
  1618. 結菜: いいのね?
  1619. ひかるの声: だめっす!
  1620. 結菜: ひかる…!
  1621. ひかる: 確かに樹里さんがいなくなれば 竜ケ崎は瓦解するっすけど
  1622. ひかる: 今はまだだめっす!
  1623. ひかる: 捕獲してから様子をみても
  1624. 樹里: ガキがナマイキ言わないで 欲しいんだけど
  1625. アオ: それに、これは樹里さんが望む 一騎打ちとは違うじゃ~ん
  1626. 樹里: アオ…
  1627. アオ: 門前橋まで逃げれば、 らんかさんたちと合流できる
  1628. アオ: そうすれば、 正真正銘の一騎打ちができるよ~
  1629. アオ: 不完全燃焼じゃない…?
  1630. 樹里: …信じるぞ?
  1631. アオ: もち、信じていい らんかさんに許可はとったから
  1632. 樹里: わかった、行くぞ、アオ!
  1633. アオ: はいっ!
  1634. 結菜: 何を考えてるのか…
  1635. 結菜: みんな門前橋に向かって!
  1636.  
  1637. FILENAME: text_507427-27_kwjKV.txt
  1638. 樹里: おい、 らんか!らんか!
  1639. 智珠 らんか: うるっさいな、もう! 聞こえてる!聞こえてる!
  1640. 樹里: 完全に結菜にはめられた お前、今どこにいるんだ
  1641. 樹里: テレパシーも繋がらないなんて
  1642. 智珠 らんか: 罠に掛けられた可能性も全部 アオから聞いて知ってるよ
  1643. 智珠 らんか: 生きてるってことは なんとか脱したみたいじゃん
  1644. 樹里: アイツに説得されてなかったら 全部燃やしてやってたところだ
  1645. 智珠 らんか: どーだか
  1646. 智珠 らんか: 取りあえずアタシたちは、 先に門前橋に向かうようにしてる
  1647. 智珠 らんか: 相手とぶつからないように、 東扇橋と西扇橋に分かれてるから
  1648. 智珠 らんか: ちょうど、樹里が着くころに かち合うかもしれないね
  1649. 樹里: わかった、頼むぞ
  1650. 樹里: アイツとサシでやりあえる 最後のチャンスかもしれない
  1651. 智珠 らんか: 気をつけて
  1652. 樹里: お前もな
  1653. アオ: ふぅ…ふぅ…
  1654. 樹里: アオ、いけるか?
  1655. アオ: はい
  1656. 樹里: 樹里サマの仲間を殺した 遠距離のアマたちを
  1657. 樹里: ぶっ潰していくぞ!
  1658. 鈴鹿 さくや: さっきやられた分の借りは 必ず返さないと…
  1659. 結菜: さくや、 不要な追い込みは不要よ
  1660. 鈴鹿 さくや: でも、向こうで揃えば また激しい争いになるよ
  1661. 結菜: 大丈夫、解決策はあるわぁ
  1662. 鈴鹿 さくや: …………?
  1663. 結菜: ――っ!?
  1664. 結菜: あの子たち、どうして
  1665. 結菜: 遠距離チームの役割は終わりよ 避けて、こっちに合流して!
  1666. いえ、ここで食い止めます!
  1667. 結菜: バカッ!!
  1668. 当たれえええっ!
  1669. アオ: っ!
  1670. アオ: 弱い…?
  1671. 樹里: さっきの一撃で 使い切ったんだろうよ
  1672. 樹里: アオッ、そのオモチャみたいな バトルアックスでやってやれ!
  1673. アオ: っ…
  1674. 樹里: 灰になれぇえええっ!
  1675. あっ…
  1676. 樹里: 「樹里サマが溜め込んでる炎は… こんなもんじゃ、まだまだ収まらない…」
  1677. 結菜: また、命が消えた…
  1678. 結菜: どうして…こんなこと…
  1679. 鈴鹿 さくや: …無駄死にだなんて 言わないでやって…
  1680. 結菜: …あたり前じゃなぃ
  1681. ひかる: …………
  1682. ひかる: 門前橋が近いっすね… 結菜さん、どうするっすか…
  1683. ひかる: この選択次第で、 皆の命を左右するっすよ
  1684. 結菜: そうねぇ…
  1685. (Player Choice): 一部の魔法少女たちを残す
  1686. (Player Choice): 全員を連れていく
  1687. 結菜: ここから先は最後に争う場所 最も危険な場所
  1688. 結菜: 未来のある若い魔法少女は 私に付いて来ず
  1689. 結菜: 橋の手前で止まるように…
  1690. 結菜: ただあなたは必要よ、ひかる
  1691. 結菜: 確かに私は皆の命を預かってる…
  1692. 結菜: だけど、付いてきた人にとって ここで残されることは悲しいこと
  1693. 結菜: 大きな心残りに苛まれる
  1694. 結菜: なら、私はみんなを連れて行くわ
  1695. ひかる: それでいいんすね?
  1696. 結菜: 私の背中を見て納得してるなら きっと、大丈夫よぉ
  1697. (Player Choice): 一部の魔法少女たちを残す
  1698. (Player Choice): 全員を連れていく
  1699.  
  1700. FILENAME: text_507428-28_kwjKV.txt
  1701. 樹里: …………
  1702. 結菜: …………
  1703. 樹里: お前ら! 手出しをしたら焼き殺すからな!
  1704. 樹里: 結菜、お前も 小細工抜きだと約束しろ…
  1705. 結菜: ええ、私が仕掛けたものは 全部なくなってしまったわぁ…
  1706. アオ: …………
  1707. アオ: (リーダーが前で対峙して、 後ろにメンバーがいる…)
  1708. アオ: (完璧…完璧な状況…)
  1709. 結菜: あとは、そうね戦うしかない… 互いに仲間まで失ったもの
  1710. 結菜: ここで退けば顔向けできないわぁ
  1711. 樹里: その面構え、 ようやく本気になったか…!
  1712. 結菜: ふたりで争って決着がつくなら、 喜んで相手をするわぁ
  1713. 樹里: そう、なるべく犠牲者を 出したくないっていう
  1714. 樹里: アンタの主義にもあってる
  1715. 樹里: 武器を構えろ…
  1716. 結菜: そっちもね…
  1717. アオ: …………
  1718. アオ: みんな準備を… 機会は今しかない…!
  1719. アオ: ミッションクリアーまで あと少し
  1720. アオ: この最低なゲームを終わらせて、 新しい時代が築ける…
  1721. アオ: その一瞬を逃さないで…
  1722. 樹里: ウェルダンに仕上げてやる
  1723. 樹里: 食卓に上がるのを 楽しみにしてな
  1724. 結菜: なら私はあなたの首を 犬の餌にでもするわ
  1725. 結菜: …………
  1726. 結菜: ふっ…!
  1727. 樹里: ゼロ距離でぶっ放す…!
  1728. アオ: っ!
  1729. アオ: やれーーーーー!
  1730.  
  1731. FILENAME: text_507429-29_kwjKV.txt
  1732. 「ッアアアア!!」
  1733. 結菜: ――っ!?
  1734. 樹里: なんだ…!?
  1735. ふっ!
  1736. ぐっ!
  1737. やぁっ!
  1738. あっ…!
  1739. 竜と虎は 私たち毒が制するよ!!
  1740. 「キャアアッ!」
  1741. 「や、やめてっ!」
  1742. 「結菜さん…背後か、アッ…」
  1743. 樹里: なんだよ、 何が起きてんだこれはーー!!
  1744. 結菜: やはり残すべきだった… 私は信用しすぎた…!
  1745. 樹里: 姉さん… あんた知ってたんだな…
  1746. 結菜: ええ… ただ本当にやるだなんて…
  1747. 樹里: これは、なんなんだ
  1748. 結菜: 蛇の宮…
  1749. 樹里: 蛇の宮…?
  1750. 結菜: 笠音アオが率いる 影のグループ
  1751. 樹里: アオ…!?
  1752. アオ: そういう訳ですよ~
  1753. アオ: だから、ここで終わりです 樹里さん
  1754. 樹里: やめろ、アオ!
  1755. アオ: うっりゃああああッッ!!
  1756. 樹里: グッ!?…アアアッ!
  1757. アオ: はぁ…はぁ…
  1758. ひかる: 結菜さんこっちへ!
  1759. ひかる: 生きてる人たちを連れて、 虎屋町に避難するっすよ!
  1760. 結菜: ごめんなさい わたしのせいで…!!
  1761. ひかる: いえ…ひかるも… 甘く見過ぎてたんすよ…
  1762. アオ: みんな! ふたりを行かせないで!
  1763. アオ: そのまま捕らえて!
  1764. アオ: …………
  1765. アオ: ひかる… まさか裏切るだなんて…
  1766. ひかる: 仕方ないんすよ… ひかるは…ひかるは…!
  1767. ひかる: 自分の信念を 貫く必要があったんす…
  1768. アオ: 虎屋町も竜ケ崎も ここで終わりだよ~
  1769. 竜ケ崎と虎屋町に潜んでいた少女たち “残す”か“残さない”かで 勝負を決める歯車は大きく動きを変える
  1770.  
  1771. FILENAME: text_507430-30_kwjKV.txt
  1772. 「ッアアアア!!」
  1773. 結菜: ――っ!?
  1774. 樹里: なんだ…!?
  1775. ふっ!
  1776. ぐっ!
  1777. やぁっ!
  1778. あっ…!
  1779. 時代はもらったからね
  1780. 「キャアアッ!」
  1781. 「や、やめてっ!」
  1782. 樹里: なんだよ、 何が起きてんだこれはーー!!
  1783. 樹里: アオ、大丈夫か!?
  1784. アオ: わたしたちは蛇の宮…
  1785. アオ: お前たち搾取する側の時代を ここで終わらせる!
  1786. 樹里: ――っ!?
  1787. アオ: うっりゃああああッッ!!
  1788. 樹里: グッ!?…アアアッ!
  1789. アオ: はぁ…はぁ…
  1790. アオ: (終われる、これで怖い奴らは どこにも居なくなる…!)
  1791. アオ: (虎屋町の方はひかるが…)
  1792. アオ: ひかる!!
  1793. ひかる: …………
  1794. アオ: え…
  1795. …………
  1796. アオ: ひかる、どういうこと…
  1797. ひかる: ごめんなさい、アオさん…
  1798. 結菜: 蛇の宮の存在はね 既に知っていたのよぉ…
  1799. ひかる: ひかるは、その内偵に入って 蛇の宮の動きを伝えてたんす…
  1800. アオ: 裏切ったの…
  1801. ひかる: 元から虎屋町の人間っす…
  1802. ひかる: 願いと共に手に入れた方のために 彼女の理想を叶える手助けをする
  1803. ひかる: そのために影の軍勢を率いて戦い 馬として駆け回るのが
  1804. ひかる: 煌里ひかるっす
  1805. アオ: ひかるが“虎屋町の馬”…
  1806. 結菜: きっと、 これが最後の戦いになる
  1807. 結菜: だから私は隠してきた彼女を 表に出す事にしたのよぉ
  1808. アオ: っ…
  1809. アオ: 他の蛇の宮のみんなは… 殺したの…?
  1810. ひかる: それは、 ひかるが止めたっす
  1811. ひかる: だから、橋の向こうで 待ってもらってるっすよ
  1812. ひかる: 情けでもなんでもないっす
  1813. ひかる: 蛇の宮の気持ちもわかるっすから 叶えたいと思ったんす
  1814. ひかる: それでも、結菜さんは ひかるの絶対的な存在だから
  1815. ひかる: 蛇の宮の理想は、 虎屋町が叶えるっす
  1816. 結菜: そうさせてくれないかしらぁ?
  1817. アオ: 最後の最後でピンチ…
  1818. アオ: こういうゲームもありだよね~
  1819. アオ: みんな…ラスボスを倒そう!
  1820. 「はぁあああっ!」
  1821. ひかる: すごい罪悪感っすけど 無理矢理引き継ぐしかないっすね
  1822. ひかる: アオさんの目的は 必ず果たすっすよ
  1823. ひかる: だから… 今はやられてもらうっす
  1824. ひかる: 煌里ひかるは 紅晴結菜の最強の矛であり盾!
  1825. ひかる: その実力をもってして この場を収めるっす!
  1826. ひかる: いくっすよ、ひかる軍団!
  1827. ひかる: 蛇の宮を一気に飲み込むっす!!
  1828.  
  1829. FILENAME: text_507431-31_kwjKV.txt
  1830. アオ: ―アオ― ケホッ…
  1831. アオ: ―アオ― 本当に殺さないんだね…
  1832. ひかる: ―ひかる― 言ったじゃないっすか…
  1833. ひかる: ―ひかる― ひかるはアオさんの願いも 叶えたいんす…
  1834. アオ: ―アオ― けど、わたしはここで ゲームオーバーだよ~
  1835. ひかる: ―ひかる― ゲームなんかで例えて 良いことじゃないっすよ…
  1836. アオ: ―アオ― …………
  1837. ひかる: ―ひかる― まぁでも…例えるなら アオさんはプレイヤーじゃない
  1838. アオ: ―アオ― じゃあ何…?
  1839. ひかる: ―ひかる― プレイヤーは結菜さん
  1840. ひかる: ―ひかる― そして今はアオさんが 仲間になるイベントっすね
  1841. アオ: ―アオ― こっちも犠牲が出てるのに そんな簡単に言わないでよ…
  1842. アオ: ―アオ― でも、少なくとも わたしはもう負けた…
  1843. アオ: ―アオ― だから、抵抗する気はないよ
  1844. アオ: ―アオ― 虎屋町の好きにしな~
  1845. ひかる: ―ひかる― っす…
  1846. 樹里: ッガアアッ!!
  1847. 結菜: そんな当てずっぽうに放っても 当たるわけないでしょぉ
  1848. 結菜: 回復には時間も魔力も必要 無駄なことはしない方がいいわぁ
  1849. 樹里: ザケルナ…!!
  1850. 樹里: 約束、したじゃん!
  1851. 樹里: 受け止めて、くれんだろ…! 樹里サマのこと…!!
  1852. 結菜: 私はあなたの私怨のために 生きているわけじゃないのよぉ
  1853. 結菜: 本音を言えば、 受け止めてあげたいわぁ
  1854. 結菜: でもね、抱えている人がいる それを危険にはさらせないのよぉ
  1855. 樹里: だから、て…
  1856. 樹里: ハナから、蛇の宮、使って… こうなるの、狙ってた、だろ…!
  1857. 結菜: …………
  1858. 結菜: …ええ
  1859. 樹里: ァアアアアッ!!
  1860. 結菜: …………
  1861. 智珠 らんか: 樹里、落ち着きなって
  1862. 樹里: ッ…
  1863. 智珠 らんか: 背負うよ…
  1864. 樹里: グッ…クゥ…
  1865. 結菜: 樹里…
  1866. 樹里: …………
  1867. 結菜: 門扉は常に開いておくから、 いつでも虎屋町にいらっしゃい…
  1868. 樹里: 閉じて、おけ…
  1869. 樹里: 樹里サマは、その扉をこじ開けて お前を引きずり出す…
  1870. 結菜: 恨みに狩られて 魔女にならないようにね
  1871. 樹里: なるとしたら、 お前を倒した後だよ…
  1872. 樹里: それが、樹里サマの、希望だ…
  1873. 結菜: …………
  1874. 鈴鹿 さくや: 行かせていいの…?
  1875. 結菜: 竜ケ崎は樹里の力と恐怖で 成り立っていたようなものよぉ
  1876. 結菜: 大義名分があろうとも、 力への信頼を失ったとすれば
  1877. 結菜: あとは、脆く崩れていくわぁ
  1878. 鈴鹿 さくや: 恐怖ってそんなもんかな…
  1879. 結菜: そんなものよぉ…
  1880. ひかる: 結菜さん、蛇の宮の人たちを 運んでもいいっすか…
  1881. 結菜: 橋の向こうに 待たせている子もいるし
  1882. 結菜: 一度、うちの拠点に 運びましょうかぁ
  1883. ひかる: さくやさん、 手伝ってくれないっすか?
  1884. 鈴鹿 さくや: ん、いいよ
  1885. ひかる: あ…
  1886. 鈴鹿 さくや: ん?
  1887. ひかる: パトカーの音っす…
  1888. アオ: …………
  1889. 結菜: …………
  1890. 結菜: 何を示してる音なのか知ってるから 目頭が熱くなってくる…
  1891. 結菜: サイレンを聞いて実感が湧いてくるなんて 私は酷い人間だ…
  1892.  
  1893. FILENAME: text_507451-51_8AaOe.txt
  1894. ひかる: 風が気持ち良いっすねー
  1895. 結菜: そうねぇ
  1896. 結菜: だけど私には、 虚しく感じられて仕方ないわぁ…
  1897. ひかる: っすね…
  1898. ひかる: まだ、この間の余韻が 残ったままっす…
  1899. ひかる: 魔女が魔法少女だって言っても、 それを倒すのに抵抗はないっす
  1900. ひかる: けど、魔法少女同士で争うのは、 いつまでも慣れないっすね
  1901. 結菜: 心を殺さないとね…
  1902. ひかる: アオさんと同じっす
  1903. 結菜: あの子は根が純粋だから、 余計に辛いでしょうねぇ…
  1904. 結菜: …蛇の宮の子たちは平気?
  1905. ひかる: っす
  1906. ひかる: アオさんが説得してくれたのも 良かったんすけど
  1907. ひかる: 虎屋町に潜伏してた人もいるので こちらの信頼は得やすかったっす
  1908. ひかる: なんだかんだ、ずっと 行動を共にしてたっすから
  1909. 結菜: ただ、説得してくれた張本人は、 顔を出してくれないわねぇ…
  1910. ひかる: じっとしてるってことは ないと思うんすけど
  1911. 結菜: どこかで見かけたら 声をかけてあげてぇ
  1912. 結菜: 来てくれるのを待ってるって
  1913. ひかる: っす!
  1914. ひかる: あとは竜ケ崎っすね
  1915. 結菜: 向こうはケガ人も出ているし、 樹里の信頼も失墜したはずよぉ
  1916. 結菜: あとは彼女たちと話し合って 抱き込んでいくのが重要ねぇ…
  1917. ひかる: そんな簡単に来るっすか…
  1918. 結菜: あの時、放っておけば 魔女になった子たちだっている…
  1919. 「キャアアッ!」
  1920. 「やめてっ!」
  1921. 樹里: なんだよ、 何が起きてんだこれはーー!!
  1922. 結菜: グリーフシードを与えて、 恩を売ってあるわぁ
  1923. 結菜: あとは、どう安心感を与えるか
  1924. ひかる: 安心感っすか?
  1925. 結菜: 魔女が戻ってきてることは、 みんな理解してるはずなのよぉ
  1926. 結菜: だけど、凄惨な時間が長すぎて、 再び涸渇するのが怖いの
  1927. 結菜: ひかるは、ずっと私といるから わからないかもしれないけどねぇ
  1928. ひかる: でも、魔女を見つける以外に 安心できる方法なんてないっす…
  1929. 結菜: あるわぁ
  1930. 結菜: “消えた理由”が判明すれば、 私たちは次に備えられる
  1931. ひかる: もしも、ひかるたちじゃ どうしようもない理由だったら?
  1932. 結菜: その時は、私たちの考えを 改めるしかないわねぇ…
  1933. ひかる: 賭けっすね
  1934. 結菜: 事実を知らないよりマシよ
  1935. ひかる: あっ、結菜さん そろそろみんな集まるっすよ
  1936. 結菜: 戻りましょうか…
  1937. ひかる: 『ちなみに樹里さんはどうするんすか あれから何も連絡が来ないっすけど』
  1938. 結菜: 「放っておきましょう 最後のひとりになっても彼女は 私と戦うために来るはずだから」
  1939. 鈴鹿 さくや: 結菜!
  1940. 結菜: ――っ!?
  1941. 結菜: さくや、どうしたの慌てて
  1942. 鈴鹿 さくや: うちのメンバーに、魔女を 追跡してもらってたでしょ!?
  1943. 鈴鹿 さくや: その子の足取りが 掴めたかもしれないよ!
  1944. 結菜: なんですってぇ…!?
  1945. 結菜: どこで…
  1946. 鈴鹿 さくや: 詳細はわからないけど、 見たって子がいたんだよ…!
  1947. 結菜: …………
  1948. 結菜: (信頼できる情報かしらぁ…)
  1949. 結菜: (それに、戦いから間も無いのに さくやに抜けられるのは…)
  1950. (Player Choice): 後を追って調べさせる
  1951. (Player Choice): 調べるのはやめておく
  1952. 結菜: (それでも、 説得材料が得られるなら…)
  1953. 結菜: さくや
  1954. 鈴鹿 さくや: うん
  1955. 結菜: 後を追って調べてくれる?
  1956. 鈴鹿 さくや: もちろん、そのつもりだよ
  1957. 結菜: (タイミングが悪いわ…)
  1958. 結菜: まだ、落ち着かない中で、 主力が減るのは虎屋町も痛手よ…
  1959. 結菜: もう少し様子をみて、 今回は諦めましょう…
  1960. 鈴鹿 さくや: そっか…
  1961. 鈴鹿 さくや: うん、わかった
  1962. (Player Choice): 後を追って調べさせる
  1963. (Player Choice): 調べるのはやめておく
  1964.  
  1965. FILENAME: text_507452-52_8AaOe.txt
  1966. ツンッ
  1967. 樹里: ってーーーーーー!!
  1968. 樹里: てめ、らんか! 傷口さわんなよバカ!
  1969. 智珠 らんか: どれぐらい治ったかなーって 試してみただけじゃん
  1970. 樹里: あんだけ思いっきり 振り抜かれたんだ
  1971. 樹里: 簡単に治るわけねーだろ!
  1972. 樹里: ってて…
  1973. 智珠 らんか: にしても、本当に 誰も来なくなったね
  1974. 樹里: 信頼できるのが力なら、 こうなるのはわかってたっつーの
  1975. 智珠 らんか: あら、驚いた なんか達観してるじゃん
  1976. 樹里: 自分のことが 理解できてるってことだよ
  1977. 智珠 らんか: それなら、もう少し 変わることもできたんじゃない?
  1978. 樹里: 無理
  1979. 樹里: 親父も樹里サマも 尽くせる手はもう尽くしたよ
  1980. 樹里: “失敗した”けどさ…
  1981. 智珠 らんか: そう…
  1982. 智珠 らんか: けど、どうすんの アンタ、孤立するかもよ…?
  1983. 樹里: じゃあどうしろって? また結菜の下につけって?
  1984. 樹里: それなら御免だ
  1985. 樹里: 樹里サマは 結菜のところには戻らない
  1986. 樹里: この衝動を止められる奴は アイツしかいないんだからさ
  1987. 智珠 らんか: メンドくさい人だわ
  1988. 樹里: なら、お前も離れりゃいいだろ 樹里サマに付き合わなくてもいい
  1989. 智珠 らんか: それはないよ
  1990. 樹里: なんで?
  1991. 智珠 らんか: “門前橋の蝙蝠”から 救ってくれたのはアンタだからね
  1992. 樹里: もう死んだ奴の話だろ 樹里サマも死んだようなもんだ
  1993. 樹里: らんかは超フリーだぞ ほら、出てった出てった
  1994. 智珠 らんか: 出てかない
  1995. 智珠 らんか: あの時のアタシは 蝙蝠の言われるがままに動いて
  1996. 智珠 らんか: やりたくないこともしてきた…
  1997. 智珠 らんか: 力のある奴の所にいないと 生きていけないと思ったから…
  1998. 智珠 らんか: でも、アンタに助けられて、 もう力には媚びないって決めた…
  1999. 智珠 らんか: それに、まだ恩を返せてない
  2000. 樹里: …そこまで言うなら 樹里サマは何も言わないよ
  2001. 樹里: 好きにしな
  2002. 智珠 らんか: わかった、 好きにさせてもらう
  2003.  
  2004. FILENAME: text_507453-53_8AaOe.txt
  2005. アオ: (結局、蛇の宮だけで 理想を叶えられなかった…)
  2006. アオ: ―アオ― ケホッ…
  2007. アオ: ―アオ― 本当に殺さないんだね…
  2008. ひかる: ―ひかる― 言ったじゃないっすか…
  2009. ひかる: ―ひかる― ひかるはアオさんの願いも 叶えたいんす…
  2010. アオ: (確かに入ってみれば、 虎屋町は悪いところじゃない…)
  2011. アオ: (紅晴結菜やひかるが蛇の宮に 気を遣ってくれるのもわかる…)
  2012. アオ: ただ、やっぱり、 簡単には信用できないよね~…
  2013. アオ: (それに、最低でも アイツだけは倒さないと…)
  2014. アオ: …………
  2015. アオ: ――っ!?
  2016. アオ: 智珠らんか… 門前橋の副リーダー…
  2017. アオ: (ひとりみたいだし、 チャンスは今かな…)
  2018. アオ: お前の搾取は忘れてないよ…
  2019. ひかるの声: アオさーん!
  2020. アオ: ――っ!?
  2021. ひかる: むー…!
  2022. ひかる: ぷはっ、 な、何するんすか…!
  2023. アオ: らんかに 見つかるとこだったよ~
  2024. ひかる: 別に今は見つかったところで 何も起きないっすよ
  2025. ひかる: 相手はボロボロっすから
  2026. アオ: 関係な~い わたしはアイツを消したいの
  2027. ひかる: 消す…ええ!?
  2028. アオ: アイツは元々 門前橋の副リーダー
  2029. アオ: せめてアイツだけは消さないと 恨みは解消できないの
  2030. アオ: おーけー?
  2031. ひかる: それで、こっちにもあまり 顔を出さなかったんすね…
  2032. ひかる: 蛇の宮の人は来てるっすよ? それに結菜さんも待ってるっす!
  2033. アオ: 他の子はどうか知らないけど、 わたしはまだ信用してないから~
  2034. ひかる: でも、アオさんの言う 搾取のない町にはするっすよ
  2035. ひかる: それはひかるが約束するっす!
  2036. アオ: でも、ひかるは結菜の手足
  2037. アオ: 今の結菜がそう思っていても、 意見を翻したらどうするの~?
  2038. ひかる: それは… 結菜さんに付いていくっすね…
  2039. アオ: どんな意見でも?
  2040. ひかる: あの人が言えば黒も白っす
  2041. アオ: 空っぽなんだね、ひかるは…
  2042. ひかる: っす
  2043. ひかる: ひかるは自分がないっす あるのは結菜さんだけなんす
  2044. アオ: フッ、説得しようとしてる人の 台詞じゃない
  2045. アオ: 変なの~
  2046. ひかる: あー… そうかもしれないっす…
  2047. アオ: でも安心してい~よ
  2048. アオ: わたしを仲間にする イベントが発生した時点で
  2049. アオ: こっちは 虎屋町を裏切る気はないから
  2050. アオ: ただ、ひとつだけ こだわらせて欲しいんだよ~
  2051. ひかる: それが、らんかさんっすか
  2052. アオ: アイツだけは消さないと 昔の仲間が浮かばれないからね~
  2053. ひかる: …わかったっす
  2054. ひかる: でも、今はひかるも アオさんのために頑張るっすよ!
  2055. ひかる: それは信じて欲しいっす
  2056. アオ: うん、信じるよ 今のひかるはね~
  2057.  
  2058. FILENAME: text_507454-54_8AaOe.txt
  2059. 結菜: アオは来てる?
  2060. ひかる: いえ、まだ見てないっすね
  2061. 結菜: そう、今日も来てないのね…
  2062. 結菜: らんかを狙って、 今日も動いてるってことかしらぁ
  2063. ひかる: 気付いてたんすか
  2064. 結菜: 門前橋で見た顔だったから 蝙蝠の手駒だったんでしょぉ?
  2065. ひかる: っすね…
  2066. ひかる: あまり無茶は して欲しくないっす…
  2067. 結菜: あの子にはあの子の事情がある
  2068. 結菜: 私怨だから私も 首を突っ込む気はないけれど
  2069. 結菜: 今は好きにさせてあげた方が、 気持ちも整理がつくと思うわぁ
  2070. ひかる: っすかねぇ…
  2071. ひかる: でも必要ならひかるが 捜してくるっすよ?
  2072. 結菜: お願いしても良いかしらぁ
  2073. 結菜: 竜ケ崎の魔法少女を説得するのに 彼女から話を聞きたくてぇ
  2074. ひかる: アオさんは、向こうの情報を いっぱい持ってるっすからね
  2075. 結菜: そういうことよぉ
  2076. 結菜: ふん…
  2077. ひかる: どうしたっすか?
  2078. 結菜: 蛇の宮の拠点に行ってみて
  2079. 結菜: 今日は誰も来てないから、 きっと集まってると思うわぁ
  2080. ひかる: あの、いまさら裏切るなんて ないと思うっすよ!?
  2081. 結菜: ふふっ、 そんな心配はしてないわぁ
  2082. 蛇の宮はもう、 本当に動かないの?
  2083. アオ: それが聞きたくて呼んだの~?
  2084. アオさんが虎屋町に来ないから、 みんなで話してたんですよ…
  2085. 納得してないんじゃないかって…
  2086. アオ: してるしてる 納得はぜ~んぜんしてるよ~
  2087. アオ: わたしたちは負けて ゲームオーバーになったからね~
  2088. アオ: それに、再決起して死ぬのも みんな嫌だと思うし
  2089. アオ: ようやく パワーバランスが崩れたんだよ?
  2090. アオ: 話し合いで終わるなら その成り行きを見守ろうよ~
  2091. でも、それって何ていうか 状況で納得してるっていうか…
  2092. 気持ちが入ってない そんな気がするよ
  2093. アオ: 気のせいだよ
  2094. アオ: これでも今のところは 虎屋町とひかるを信じてるよ~
  2095. じゃあ、 どうして来ないんですか
  2096. アオ: 智珠らんかを殺すため
  2097. ――っ!?
  2098. アオ: 唯一の心残りはそれだけ
  2099. アオ: アイツにわたしはどれだけ 搾取されて死にかけたことか
  2100. アオ: だから、それだけは 果たさせて欲しいんだよね~
  2101. アオ: わたしのためにも、 みんなのためにもね~
  2102. そういうこと、ですか…
  2103. アオ: 虎屋町はわたしたちの気持ちを 継いでくれたから大丈夫
  2104. アオ: 話合いが進むと思うからさ 茶々は入れないであげてね~
  2105. わかりました
  2106. ひかる: ちょうど、良い話を してるっすね!
  2107. アオ: ひかる
  2108. ひかる: なんか、蛇の宮に呼ばれないと、 ちょっぴり寂しいっすね…
  2109. アオ: 根っからの虎屋町のクセに 何を言ってるんだかね~
  2110. ひかる: あはは…
  2111. アオ: それで良い話って?
  2112. ひかる: 話合いのことっす
  2113. ひかる: 竜ケ崎を説得するのに アオさんに来て欲しいみたいっす
  2114. アオ: わたしに?
  2115.  
  2116. FILENAME: text_507455-55_8AaOe.txt
  2117. アオ: 本当にわたしなんて 連れてきて良かったの~?
  2118. アオ: 裏切り者だーって 向こうの逆鱗に触れるかもよ~?
  2119. 結菜: 蛇の宮が虎屋町に ついたということはね
  2120. 結菜: 竜ケ崎の勢力を 大きく削いだことになるのよぉ
  2121. 結菜: それを証明するには、 あなたが居るのが一番よぉ
  2122. ひかる: そうっす いるだけで百人力っすよ
  2123. アオ: そうかな~…
  2124. 結菜: それに、竜ケ崎の魔法少女たちが どこに居るのか知りたかったしね
  2125. アオ: あれ、そっちが本音?
  2126. 今の状況で虎屋町に反発するのは さすがにバカだと思う
  2127. 悔しいし協力に抵抗もあるけど 手出しはしないよ
  2128. 結菜: ありがとう、助かるわぁ
  2129. ワザワザ蛇の宮を見せつけて グループの力を誇示しに来たの?
  2130. 嫌な趣味…
  2131. ひかる: 別に潰すつもりはないんす
  2132. ひかる: この機会に二木は ひとつになるべきなんすよ
  2133. 魔女が戻ってきたとしても また消えるかもしれない
  2134. 絵空事に付き合って 苦しむなんて、私は嫌よ
  2135. 結菜: それまでの間だけでもいい
  2136. 結菜: 少なくとも今は 手を組んでも良いはずよぉ
  2137. …そう、かもね
  2138. あっはは いいよ、付いてやるよ
  2139. どうせ樹里は落ち目だし 私はお前を気に入ってるからな
  2140. アオ: わたし~?
  2141. アオの豪胆な作戦は、 半端な覚悟と牽引力じゃできない
  2142. その蛇の宮が虎屋町につくなら 私も喜んで力になるよ
  2143. 浮気性だなんて言うなよ?
  2144. アオ: ありがと~
  2145. でも、条件がひとつ
  2146. 結菜: 何かしらぁ
  2147. 虎屋町の根拠を示して欲しい
  2148. 魔女が消えた理由と 魔女が戻ってきた理由を…
  2149. 結菜: ――っ!?
  2150. 結菜さんのことも 尊敬してるつもりだけど
  2151. 一番大事な信じる根拠がない
  2152. それがハッキリするまでは、 敵でいさせてもらうよ
  2153. 結菜: …………
  2154. 結菜: そう、わかったわ…
  2155. 結菜: 思ったより状況は厳しいわねぇ
  2156. アオ: 基本的には 中立って感じだったけどね~
  2157. ひかる: 驚いたのは、意外と樹里さんを 信用してる人が多いことっす
  2158. 結菜: 私怨が最優先になっても 仲間は大切にするし、筋は通す
  2159. 結菜: なんか変な子だから樹里も…
  2160. 結菜: 私が思っていたより、力だけの 繋がりではなかったようねぇ
  2161. アオ: それでも、 時間の問題で崩れるよ~
  2162. アオ: っと
  2163. ズゾゾゾ…
  2164. アオ: ここからわたしは 単独で行動させてもらうよ~
  2165. ひかる: どこに行くんすか?
  2166. アオ: 竜ケ崎の拠点
  2167. ひかる: ――っ!?
  2168. アオ: ここまで回って らんかを見なかったってことは
  2169. アオ: たぶんアイツ、 竜ケ崎の拠点にいるはずなんだよ
  2170. 結菜: ひとりで行けば ただじゃ済まないわよ…
  2171. アオ: わたしのバトルアックスで 相手もまだボロボロでしょ~?
  2172. アオ: 手負いの竜が1匹いても わたしは大丈夫~
  2173. ひかる: ひ、ひかるも行くっす 心配っすよ!
  2174. ひかる: アオさんも護るって 約束したっすから!
  2175. アオ: 邪魔しないで、ひかる これは、わたしの戦いだから
  2176.  
  2177. FILENAME: text_507456-56_8AaOe.txt
  2178. 虎屋町の根拠を用意して欲しい
  2179. 魔女が消えた理由と 魔女が戻ってきた理由を…
  2180. ●△▼◇ー!!
  2181. ひかる: ただ暴れてるだけじゃ 当たらないっすよ!
  2182. ひかる: 微塵になるっす!
  2183. ○■◎!?
  2184. ひかる: 結菜さん!
  2185. 結菜: あなたの命、大切に使うわねぇ
  2186. ×◎◇★!?!?
  2187. ひかる: 思ったよりも 早く見つかったっすね
  2188. 結菜: 1日かけて調査したけど まずまずといったところねぇ
  2189. ひかる: 他の人にも聞いてみるっすよ
  2190. 結菜: そうね、 集合しましょうかぁ
  2191. こちらも調査してみましたが、 思った以上に見つかりましたよ
  2192. 魔法少女が争ってた間に 増えただけかもしれないぞ
  2193. それでも確かに 魔女は以前よりも増えてる…
  2194. 結菜: 私たちで調査した数も 合わせてみたけれど
  2195. 結菜: これは、血の惨劇が起きる前と 同じかそれ以上の水準よぉ…
  2196. 問題は魔法少女の人数と グリーフシードのバランスだ
  2197. 結菜: ひとつにつき、2回か3回が 使用できる回数だとすると
  2198. 結菜: 平穏に過ごすには 少し足りないぐらいかしら…
  2199. 結菜: 多少のやりくりは必要ねぇ
  2200. ひかる: んー、二木はキュゥべえを 見つけたら殺す文化っすから
  2201. ひかる: それをやめたら、 自然と増えるんじゃないっすか?
  2202. 結菜: それは魔法少女という運命に 人を巻き込むということよぉ?
  2203. 結菜: 魔女の数と 魔法少女の犠牲者は比例する
  2204. 結菜: あまり好ましくないわねぇ…
  2205. ひかる: あぁ…っすね…
  2206. ただ、戻り始めだと思えば 幸先はいいかもしれないです
  2207. 結菜: …そうね
  2208. 多少なりとも こちらは譲歩できそうだな
  2209. 結菜: ありがとう
  2210. そこでこちらから提案が
  2211. 結菜: 言ってみて
  2212. 私と同じように、そちらの提案を 聞いてる竜ケ崎の連中がいるはず
  2213. その魔法少女たちを集めて、 取り決めをしたいんだが
  2214. 結菜: そうね、後で言った言わないの 応酬になるぐらいなら
  2215. 結菜: 早めに動いておきましょうかぁ
  2216. 結菜: その提案、受け入れるわぁ
  2217.  
  2218. FILENAME: text_507457-57_8AaOe.txt
  2219. 竜ケ崎から集まる魔法少女は これで以上かと
  2220. 全員に声をかけて回ったが みんなを揃えられなかった
  2221. 悪いね
  2222. 結菜: 10人も集まれば十分よ むしろ動いてくれて感謝するわぁ
  2223. ひかる: …ひかるは 行かなくてもいいんすか…
  2224. 結菜: それよりもアオが心配よぉ
  2225. 結菜: どこか危ない橋を 渡ってるような気がするのよねぇ
  2226. 結菜: だから、 そっちに付いてあげて
  2227. 結菜: それに明日は馬のあなたを 連れて行かない方がいいわぁ…
  2228. ひかる: …わかったっす
  2229. ひかる: くれぐれも 気を付けて欲しいっす
  2230. 結菜: (今は損得じゃなくて、 姿勢を示す時だから…)
  2231. あれから魔女について、 何か進展はあったの?
  2232. 結菜: 魔女が消えた理由については、 目下、調査中よぉ
  2233. 聞いた話によると、その人物が 戻らないらしいじゃない…
  2234. 結菜: …ええ
  2235. 今後どうなるかの 予測だってつかないよね
  2236. 結菜: それも、できないわ…
  2237. つまり、今後の生き死にをかけて 人を間引こうとしていた私たちに
  2238. あなたは、現状戻ってるから、 それで納得しろって
  2239. そう言いたいのよね?
  2240. 結菜: 共に原因を調べられるし、 少なくとも今は手を結べるわぁ
  2241. ここまでこじれた関係を、 白紙に戻せっていうのも
  2242. 虫が良すぎると思うんだけど…
  2243. 結菜: …これは、私を詰問するために 用意された場所だったかしらぁ?
  2244. 結菜: 私は言いたいことは 言ってるわぁ
  2245. 結菜: それで納得できるからこそ、 取り決めをするための場でしょう
  2246. 結菜: 議論から始まるのなら、 意味のない集まりよぉ?
  2247. 悪いね
  2248. ただ彼女たちの気持ちも 察してあげて欲しい
  2249. 長く敵対していた相手と 手を結ぼうとしているんだから
  2250. 警戒のひとつでもするよ
  2251. 結菜: …そう、そうね
  2252. 結菜: じゃあ、この議論は置いて、 取り決めたいことを教えて
  2253. 結菜: あなたの提案よねぇ?
  2254. 私たちに対する保証について 話をさせて欲しい
  2255. 結菜: 保証?
  2256. 長い争いの中で個人の テリトリー意識が希薄になってる
  2257. そちらと手を取るにしても、 各自のテリトリーを決めたいんだ
  2258. 結菜: ――っ!?
  2259. 結菜: それは…どういうこと…?
  2260. 結菜: 私にはこう聞こえたけど
  2261. 結菜: 争いはしないけど、 竜ケ崎には踏み入れさせない…
  2262. 結菜: 深読みかしらぁ…?
  2263. あなたに提案をもらってから 色々と考えたわ
  2264. 言いたいことは理解できる けど、腑に落とすのは難しいの
  2265. これからお互いに 手を出すのはヤメにしても
  2266. 虎屋町に帰属する意識は どうしても芽生えなかったわ
  2267. 結菜: …………
  2268. それに、今までの犠牲者や 争いを振り返ってみた
  2269. そう、キュゥべえの 排除を始めた時も…
  2270. 魔法少女が魔女になる話が 二木に広がった時も…
  2271. そこにはいつもあなたがいたな 紅晴結菜
  2272. 結菜: …………
  2273. 結菜: これは、何の集まり…?
  2274.  
  2275. FILENAME: text_507458-58_8AaOe.txt
  2276. 結菜: これは、何の集まり…?
  2277. 結菜さん…!
  2278. みんな、構えろ
  2279. 結菜: ――っ!?
  2280. 結菜: 罠にかけたっていうこと…?
  2281. 樹里さんは私怨で動いてる それでも付いていくの?
  2282. 今の彼女の力じゃ、 みんなを抑えられない…!
  2283. 魔女が戻って来たことだって 理解していたじゃない…!
  2284. 結菜: 譲歩… あの言葉はどういう意味…?
  2285. 醜い争いを起こさない代わりに、 ここで片付ける
  2286. 最低限の間引きだ
  2287. このまま手を取ったところで、 待ってるのは心の餓え
  2288. 結菜: 間引いたところで、 待ち受けてるのは同じよぉ
  2289. 結菜: それなら限界まで粘って、 対策を進めるべきだわぁ
  2290. そして残った人数で 新たな争いを始めることになる
  2291. 魔女が消えた理由もわからずに、 対策なんて笑わせないで!
  2292. そう、こちらの条件を 果たせなかったのはそっちだ
  2293. 結菜: っ…
  2294. 結菜さん…
  2295. 結菜: こっちは…
  2296. 結菜: ごめんなさい、みんな… 私は信用しすぎた…
  2297. やれぇ!!
  2298. 結菜ぁああッ!!
  2299. 結菜: くっ… 足元が甘い…
  2300. うぁっ!
  2301. 結菜: ッアアアア!!
  2302. カッ…ア…
  2303. 結菜: まずひとり…
  2304. 結菜: (だけど、 戦ってる場合じゃない…!)
  2305. 結菜: みんな、集まって!! 逃げるわよ…!
  2306. 「くぁアアアッ!!」
  2307. 結菜: ――っ!?
  2308. まずひとり…
  2309. 結菜さ…
  2310. 結菜: …………
  2311. 逃げ道はどこにもない 3人でどこまでもつかな
  2312. 私の覚悟はできてます…
  2313. こちらも… 可能な限り暴れよう…!
  2314. 結菜: そんな覚悟は捨てなさい…
  2315. え…
  2316. 結菜: 死ぬのは許さないわぁ
  2317. 結菜: グリーフシードのために、 人を間引き続ける社会なんて
  2318. 結菜: 私は許さない…
  2319. でも…
  2320. グッ…
  2321. あ…
  2322. 雑談ならあの世でもできる 今はこっちに集中しろ
  2323. 結菜: …………
  2324. 結菜: 憎まず、嫉まず、利己的にならず
  2325. 結菜: 何よりも誰かのためであり 世の平和と心の安寧を願い続ける
  2326. 結菜: 最後はせめて話し合いをと… 先輩…私のしたことは…
  2327. 結菜: 考えたことは… 間違いだったんでしょうか…
  2328. 「あなたは約束どおり 先の戦いを最後にしようと奮闘した それは間違いじゃない こうして話をしようとしたことも」
  2329. 結菜: でも…このままだと…
  2330. 「あなたの傍にはいつも 共に駆けてくれる人がいるはずよ 信じなさい」
  2331. 結菜: ひかる…
  2332.  
  2333. FILENAME: text_507459-59_8AaOe.txt
  2334. アオ: ふぅ…
  2335. アオ: (多分、アイツは… らんかはここに潜んでいる…)
  2336. アオ: (樹里と一緒に…)
  2337. アオ: やれる…やれる…殺れる…
  2338. アオ: …………
  2339. アオ: (ミッション… 智珠らんかの殺害…)
  2340. アオ: (報酬は心の安らぎ…)
  2341. アオ: (プレイヤーは笠音アオ)
  2342. アオ: (イージーモード)
  2343. アオ: イージーゲーム…
  2344. アオ: (周りに人の気配はない…)
  2345. アオ: (らんかの気配がない…?)
  2346. アオ: でも、可能性はある…
  2347. カツ…カツ…カツ…
  2348. アオ: …………
  2349. アオ: (誰もいない…)
  2350. アオ: ッ!!
  2351. 樹里: 間一髪ってところだな ハハッ
  2352. アオ: 樹里…!
  2353. 樹里: もはや“さん”付けはなしかよ ま、元々は敵だもんなー
  2354. アオ: らんかはどこかな~?
  2355. 樹里: 1時間ぐらい前に 出て行ったよ
  2356. アオ: っ…
  2357. 樹里: 裏切った相手の拠点に 単身で乗り込むだなんて
  2358. 樹里: その度胸は褒めてやるよ
  2359. アオ: ここでやる気~?
  2360. 樹里: やる気で来たんじゃねーの?
  2361. アオ: ケガをしてるアナタじゃ やられてバッドエンドだよ~?
  2362. 樹里: それはどうかな…?
  2363. 樹里: ひと思いにやってみな 虎屋町への手土産になるだろ
  2364. アオ: ふ~ん
  2365. アオ: じゃぁ、お言葉に甘えて 報酬はゲットさせてもらうよ~
  2366. 樹里: これはゲームじゃねー!!
  2367. アオ: ――っ!?
  2368. 樹里: 振り上げた武器、どうすんだ?
  2369. 樹里: 樹里サマの武器が火を吹くのと どっちが先だと思う…?
  2370. 樹里: 焼けたら熱いぞ、痛いぞ…
  2371. 樹里: いいか
  2372. 樹里: 今ここで樹里サマたちが やってるのはフェイクじゃない
  2373. 樹里: 現実の戦いで モード選択も何もない
  2374. 樹里: 痛くて苦しい殺し合いだ!!
  2375. 樹里: 現実を誤魔化して見るなよ…
  2376. アオ: ハァ…ハァ…
  2377. 樹里: らぁっ!
  2378. アオ: くぁっ!
  2379. 樹里: 竜ケ崎に居たときから、お前が 自分を誤魔化してたのは知ってる
  2380. 樹里: じゃねーと やってられなかったんだろ?
  2381. アオ: …………
  2382. 樹里: お前はそういうところが甘い だが、優しくて樹里サマは好きだ
  2383. 樹里: スレたフリして純粋でいやがる
  2384. 樹里: 樹里サマが生きてるのが お前は本気になれてない証拠だ
  2385. 樹里: もうやめときな
  2386. アオ: 何を…
  2387. 樹里: らんかへの復讐だよ
  2388. 樹里: アイツも変わったんだからさ 竜ケ崎で見ててわかっただろ?
  2389. 樹里: そんなことよりも今は、 自分の心配した方が良いぞ
  2390. 樹里: 虎屋町の甘い言葉に 誤魔化されてる
  2391. アオ: ――っ!?
  2392. アオ: 違う、虎屋町は約束してくれた 搾取のない心の安寧を…!
  2393. アオ: 蛇の宮もみんな信じてる!
  2394. 樹里: 魔女がいる保証もないまま 今の数で争いを中断させてみな
  2395. アオ: …………
  2396. 樹里: 結菜の見立ては甘い
  2397. 樹里: 生存競争はすぐに始まる… 生存競争が始まればどうなる…
  2398. 樹里: 自分がされたことを思い出せ…
  2399. アオ: ハァッ…ハァ…
  2400. アオ: イヤだ…
  2401. 樹里: 可哀相だな、アオは…
  2402. 樹里: だから樹里サマたちが助けてやる 一緒にもう少し潰そう
  2403. 樹里: 平和に生きるにはまだ、 頭数が多すぎる
  2404. アオ: わたしは…わたしは…
  2405. (Player Choice): 手を組む
  2406. (Player Choice): 手を組まない
  2407. アオ: いくら平和になっても、 元に戻る…
  2408. 樹里: そう、収まる鞘の名前は 狂気って言うんだぞ?
  2409. 樹里: この町で生きていける 魔法少女の数は決まってる
  2410. 樹里: そのためには…
  2411. アオ: 減らさないといけないんだ…
  2412. 樹里: そうだな…
  2413. アオ: それでも、わたしは信じる… 前みたいな争いはもう嫌だ…!
  2414. アオ: 望むのはただ、アイツだけ らんかの命だけだよ!
  2415. 樹里: チッ…
  2416. アオ: ハァ…ハァ…
  2417. 樹里: ホンットに ああいう奴が一番可哀相だよな…
  2418. 樹里: この町で生きていくのに 向いてない…
  2419. (Player Choice): 手を組む
  2420. (Player Choice): 手を組まない
  2421.  
  2422. FILENAME: text_507460-60_8AaOe.txt
  2423. 樹里: っつつ…
  2424. 樹里: (傷は塞がってきたって言っても やっぱり無茶はできねーかな…)
  2425. 智珠 らんか: でも、アンタに助けられて、 もう力には媚びないって決めた…
  2426. 智珠 らんか: それに、まだ恩を返せてない
  2427. 樹里: (悪いな、らんか… でも、こうなったらヤケなんだ)
  2428. 樹里: (溜め込んだモン全部 アイツにぶっ放して死んでやる)
  2429. 樹里: …ふぅ
  2430. 智珠 らんか: ちょっと、 どこ行くつもり…?
  2431. 樹里: …………
  2432. 樹里: どこも何も 橋を渡るってことはひとつじゃん
  2433. 智珠 らんか: 虎屋町に行って どうするつもりだって聞いてんの
  2434. 樹里: 潔く散ってやるよ
  2435. 智珠 らんか: はぁ…
  2436. 智珠 らんか: 拠点にいないと思ったら、 そんなことを考えてたのね…
  2437. 樹里: そんなことってなんだよ…!
  2438. 樹里: 樹里サマにとったら 大切なことだろ
  2439. 智珠 らんか: その樹里の命も大事だっての
  2440. 智珠 らんか: そんなツマラナイ死に方で 満足なわけ?
  2441. 智珠 らんか: 樹里の目的はどう足掻いても 達成できないよ
  2442. 樹里: そう、どう足掻いても 達成できねーよ
  2443. 樹里: アイツには虎屋町も蛇の宮も ついてるとなれば
  2444. 樹里: 下っ端が出てきて終わりだ
  2445. 樹里: 一騎打ちなんて二度と叶わない
  2446. 智珠 らんか: だから突撃って極端すぎ
  2447. 樹里: …あんまり難癖つけてると お前を燃やすぞ、らんか
  2448. 智珠 らんか: いいから大人しく帰って
  2449. 樹里: なんで!
  2450. 智珠 らんか: 樹里が思ってるよりも 竜ケ崎の心は離れてないよ
  2451. 樹里: …何を根拠に
  2452. 智珠 らんか: やっぱり虎屋町の奴らは 色々話を持ちかけてるみたい
  2453. 智珠 らんか: だけどさ、そこまで素直に 頭を下げる奴は竜ケ崎にいない
  2454. 智珠 らんか: 樹里が思っているよりも 樹里は慕われている
  2455. 樹里: …チャンスは
  2456. 智珠 らんか: ある
  2457. 樹里: んじゃ、戻るか
  2458. 智珠 らんか: ちょっと、そんなあっさり!
  2459. 智珠 らんか: それに、そんな簡単に信じる?
  2460. 樹里: お前を信じなかったら 誰も信じられないっつーの
  2461. 智珠 らんか: それは、どうも
  2462. 樹里: ただ、らんかも気をつけろよな
  2463. 智珠 らんか: …アオのこと?
  2464. 樹里: 本意でしてきたことじゃ なかったとしても
  2465. 樹里: 門前橋の副リーダーという 昔の肩書きがある限り
  2466. 樹里: 恨みは付いて回るぞ
  2467. 智珠 らんか: 知ってるよ
  2468.  
  2469. FILENAME: text_507461-61_8AaOe.txt
  2470. 樹里: くっそ、アオのやつ…
  2471. 樹里: (ちょっと傷口開いたかな…)
  2472. 樹里: これ以上、親父を悲しませるのは 御免なんだけどなぁ…
  2473. 樹里: チッ…
  2474. 樹里: …………
  2475. 樹里: (さって、次のターゲットは 門前橋の蝙蝠か…)
  2476. 樹里: (ワザワザ橋の周辺を抑えて 邪魔なんだっつーの…)
  2477. 樹里: (姉さんのところに いけねーじゃねーかよ…)
  2478. 樹里: …………
  2479. ???: ッアアッ!
  2480. 樹里: (…向こうに集まってる…?)
  2481. 樹里: (1・2・3…………7人か…)
  2482. 樹里: (思ったより数がいるな…)
  2483. 樹里: ――っ!?
  2484. アオ: カハッ…!
  2485. ほら、グリーフシードを 早くこっちに渡しなさい
  2486. アオ: やだ、これは わたしが手に入れたのに…
  2487. そう、だから渡すのよ
  2488. いつも守ってあげている 私たちにねっ!
  2489. アオ: グッ…!
  2490. 幼くて弱いあなたに必要なことを 私たちがしてあげている
  2491. それに対する対価もないなんて おかしいと思わない?
  2492. ねえ…らんか…
  2493. 智珠 らんか: まーそうだよね
  2494. 智珠 らんか: こっちは他のチームとの バランスをとったりして
  2495. 智珠 らんか: アンタたちが傷つかないように してあげてるんだから
  2496. 智珠 らんか: 政治してる奴に対して 納めるもんってのがあんじゃん?
  2497. アオ: …………
  2498. やりなさい…らんか…
  2499. 智珠 らんか: ――っ!?
  2500. 早く教育してあげて
  2501. 智珠 らんか: …はい
  2502. アオ: クッ!
  2503. 智珠 らんか: …………
  2504. アオ: アァアアッ!
  2505. 智珠 らんか: …………
  2506. アオ: フゥッ…やめて… わかった、からぁ…
  2507. 智珠 らんか: これでいい…?
  2508. ええ、 教育って大切よねぇ
  2509. どこに行くの?
  2510. 智珠 らんか: …トイレ
  2511. 樹里: (樹里サマは なにを見せられてんだ…?)
  2512. 樹里: いっそ、今燃やしてやるか…
  2513. 樹里: ――っ!?
  2514. 智珠 らんか: ――っ!?
  2515. 樹里: しまった…
  2516. 智珠 らんか: アンタ、竜ケ崎の…
  2517. 樹里: …泣いてんのか
  2518. 智珠 らんか: …………
  2519. 智珠 らんか: 助けて…お願い… 何でもするから助けてあげて…!
  2520. 樹里: あんなことされてりゃ、 アオの恨みも人一倍だろうし…
  2521. 樹里: メンドクサ…
  2522. 樹里: (…まぁ樹里サマが 結菜に執着してるのも同じか…)
  2523. 樹里: (恨みの先に希望があると、 簡単には晴れないんだろーな…)
  2524. 樹里: 樹里サマはどう動くか…
  2525. 智珠 らんか: 樹里が思ってるよりも 竜ケ崎の心は離れてないよ
  2526. 樹里: …何を根拠に
  2527. 智珠 らんか: やっぱり虎屋町の奴らは 色々話を持ちかけてるみたい
  2528. 智珠 らんか: だけどさ、そこまで素直に 頭を下げる奴は竜ケ崎にいない
  2529. 智珠 らんか: 樹里が思っているよりも 樹里は慕われている
  2530. 樹里: あの言葉を信じるなら ちょっと揺さぶってみるか…
  2531.  
  2532. FILENAME: text_507462-62_8AaOe.txt
  2533. 樹里: 「前の戦いから時間も経って 少しずつだが樹里サマの傷も治ってきてる」
  2534. 樹里: 「まだ樹里サマは結菜に勝つことを諦めてない 虎屋町に牛耳られるのも良しとしていない」
  2535. 樹里: 「みんながまだ、虎屋町か竜ケ崎の どちらを選ぶか決めきれていないなら 最後に話をさせてくれ」
  2536. 樹里: 「ここでみんなを片付ける真似はしない そもそも、そこまで回復してないから 安心して来て欲しい」
  2537. みんな、樹里さんから 連絡があったみたいね…
  2538. 虎屋町からみんなに アプローチはあったと思うけど
  2539. どうするの…?
  2540. そういうデリケートな話は、 ここではやめておこう
  2541. 居るのはみんな、揺れているか 樹里にまだ従うつもりの奴だよ
  2542. …………
  2543. 行こう
  2544. うん
  2545. 樹里: 多いな…驚いた…
  2546. 自分でメッセージを送って 呼んだんじゃないですか…
  2547. 樹里: そりゃ、そうだけど お前らは見限ってるもんだと
  2548. だったら来てないわ
  2549. 自分で書いたんじゃない
  2550. “決めきれていないのなら、 最後に話をさせてくれ”って…
  2551. で、その話ってのはなんだ?
  2552. 頑固にならず、 虎屋町に行けって話か?
  2553. 智珠 らんか: ほら、樹里 言った通りっしょ?
  2554. 樹里: そうだな
  2555. 何の話だ
  2556. 樹里: いや、 率直に言うと簡単な話だよ
  2557. 樹里: もう一度、竜ケ崎として 虎屋町にひと泡吹かせよう
  2558. ――っ!?
  2559. 本気で言ってるの…?
  2560. まんまとやられたのに そんな口が叩けるだなんて
  2561. 智珠 らんか: それでも、アンタたちだって 迷いがあるから来たんでしょ?
  2562. 智珠 らんか: 虎屋町か竜ケ崎か…
  2563. 智珠 らんか: 正直、結菜がアンタたちに 気を許している今がチャンス
  2564. 樹里: そう、起死回生を狙える
  2565. 樹里: また結菜のヤツを 樹里サマの前に引きずりだせる
  2566. 樹里: そして、お前たちにとっては、 奪い合うヤツを減らす機会だ…
  2567. 魔女は戻ってきてることを 虎屋町は証明してくれたぞ
  2568. 合同の調査で判明したのは事実で 前と同じぐらいの水準だ
  2569. 多少は譲歩してでも手を取れると 私は思ってるんだが
  2570. 智珠 らんか: それで、減った原因はどうなの?
  2571. 調査中だ
  2572. 智珠 らんか: 意味ないじゃん
  2573. 智珠 らんか: また同じ現象が起きれば、 アタシらはまた殺し合うわけ?
  2574. …それまでの平穏はあるかも
  2575. 樹里: その平穏のあとで来るのは、 お前の死かもしれねえぞ?
  2576. っ…
  2577. 樹里: 今ならやれる
  2578. 樹里: コチラの被害も最小限で 状況を覆せる
  2579. 今度、結菜と協力する上での 取り決めをするの…
  2580. 会合なら、私も提案した
  2581. 樹里: …………
  2582. 樹里: 好きなやり方じゃないが…
  2583. 樹里: 結菜ともう一戦できるなら、 今は目を瞑るか…
  2584. 樹里: 「間引くだけでいい くれぐれも結菜は消さないでくれよ」
  2585. 樹里: さ、あとは結果を待ちつつ、 樹里サマは傷を癒やすとするかな
  2586. 智珠 らんか: 現場にアオが来る その可能性あるよね…?
  2587. 樹里: それを止められるのは らんかだけだ
  2588. 樹里: あとは、言いたいことを アイツに伝えてやりな
  2589.  
  2590. FILENAME: text_507463-63_8AaOe.txt
  2591. 結菜: ねぇ、アオ
  2592. アオ: ちょっと~ 今、声をかけないでよね~
  2593. 結菜: ごめんなさい
  2594. 結菜: でもね、こうして虎屋町に 来てくれるのは嬉しいんだけどぉ
  2595. アオ: うしっ、きたよ~
  2596. アオ: わたしのバトルアックスの 餌食になりな~!
  2597. 結菜: まさかゲーム機持参で テレビを貸してって言われて
  2598. 「ブレイクヘッドスラッシュ!!」
  2599. アオ: 報酬いただき~
  2600. 結菜: こんな自由に遊ぶだなんて 思ってなかったのよぉ
  2601. 結菜: 私は明日の会合の準備もあるし、 せめて音量を下げてもらえると…
  2602. アオ: テヘッ
  2603. アオ: 大丈夫、もう終わったから
  2604. 結菜: そうなのぉ?
  2605. アオ: この時間にしか出ない ボスがいるんだけど
  2606. アオ: 両親ともゲームに厳しくって 逃げて来ちゃった~
  2607. ひかる: よく見たらこのキャラクターの 武器って、アオさんのと同じっす
  2608. アオ: むしろ、 わたしが合わせたんだよ~
  2609. アオ: 戦うわたしの分身だからね~
  2610. ピロン
  2611. ひかる: 何の音っすか?
  2612. アオ: ゲームのメッセージ
  2613. アオ: 他のユーザーと やりとりできるんだよ~
  2614. 結菜: オープンな チャットみたいなものかしらぁ?
  2615. アオ: ん~これは ダイレクトメッセージだから
  2616. アオ: 誰にも見えないやつだね~
  2617. アオ: ――っ!?
  2618. アオ: randios…
  2619. 結菜: ゲームの中の敵…?
  2620. アオ: リアルな敵、 コイツは智珠らんかだよ…
  2621. 結菜: ――っ!?
  2622. アオ: この時間のボスを相手にすれば 必ず現れる
  2623. アオ: だから、わたしの方から 連絡をしようと思ってたのに
  2624. アオ: 向こうから来るなんて
  2625. ひかる: それで、ワザワザ ここでゲームしてたんすか!
  2626. アオ: そういうこと…
  2627. 智珠 らんか: randios  アンタがアタシを狙ってるなら  必ずこの時間に来ると思ってたよ
  2628. アオ: blue_axe  姿は見てもなかなか捕まらなかったからね  この世界だとプレイヤーネームさえわかれば  いくらでもコンタクトが取れる
  2629. 智珠 らんか: randios  ブロックしてなかったことを感謝しな  アンタがブロックしてなかったことにも  驚きだけど
  2630. アオ: blue_axe  殺したい相手と連絡を取る方法を  自ら閉じるわけないでしょ
  2631. アオ: blue_axe  それで、そっちから連絡を取ってきた理由は?  わたしを嘲笑って挑発するため?  それともわたしに殺されるため?
  2632. 智珠 らんか: randios  むしろ後者だろうね  ちゃんと一度会って話がしたい
  2633. アオ: blue_axe  わたしからすると願ったり叶ったり
  2634. 智珠 らんか: randios  決まりだね  明日の夜、蛇の宮の拠点で待ち合わせ  こっちは味方を率いてくるわけじゃないけど  味方を連れてきたいなら好きにしな
  2635. アオ: …………
  2636. ひかる: アオさん、 ひとりで行くんすか?
  2637. 結菜: さすがに相手も何か意図がある ひとりじゃ危険よぉ
  2638. ひかる: 蛇の宮のみんなを 連れて行くっすか…?
  2639. アオ: ううん、私怨が半分だし わたしひとりで行ってくるよ~
  2640. ひかる: えええ!?
  2641. アオ: ハードモードだね~
  2642. ひかる: そんなこと 言ってる場合じゃないっすよ…!
  2643. アオ: じゃあ、ひかるが付いてきて
  2644. アオ: あなたがひとりいれば、 それで十分だから
  2645. ひかる: でも、ひかる 明日は結菜さんの会合が…
  2646. アオ: ちょっと、外の空気吸って、 気持ちを入れてくるよ~
  2647. 結菜: …付いてあげなさい、ひかる
  2648. ひかる: …ひかるは 行かなくてもいいんすか…
  2649. 結菜: それよりもアオが心配よぉ
  2650. 結菜: どこか危ない橋を 渡ってるような気がするのよねぇ
  2651. 結菜: だから、 そっちに付いてあげて
  2652. 結菜: それに明日は馬のあなたを 連れて行かない方がいいわぁ…
  2653. ひかる: …わかったっす
  2654. ひかる: くれぐれも 気を付けて欲しいっす
  2655.  
  2656. FILENAME: text_507464-64_8AaOe.txt
  2657. 樹里: 結菜の見立ては甘い
  2658. 樹里: 生存競争はすぐに始まる… 生存競争が始まればどうなる…
  2659. 樹里: 自分がされたことを思い出せ…
  2660. ひかる: アオさん大丈夫っすか
  2661. アオ: 全然へ~き~
  2662. アオ: むしろ高揚してるよ ようやく終わらせられるから
  2663. 樹里: 可哀相だな、アオは…
  2664. 樹里: だから樹里サマたちが助けてやる 一緒にもう少し潰そう
  2665. 樹里: 平和に生きるにはまだ、 頭数が多すぎる
  2666. ひかる: アオさんの恨みも 結菜さんが求める平和も
  2667. ひかる: 全部、上手く 解決するといいっすね
  2668. アオ: だね~…
  2669. アオ: いくら平和になっても、 元に戻る…
  2670. 樹里: そう、収まる鞘の名前は 狂気って言うんだぞ?
  2671. 樹里: この町で生きていける 魔法少女の数は決まってる
  2672. 樹里: そのためには…
  2673. アオ: 減らさないといけないんだ…
  2674. 智珠 らんか: randios  私を殺すつもりで呼んだんじゃないの?  樹里から話は聞いたけど  ちょっと拍子抜けしちゃったじゃん
  2675. アオ: blue_axe  その前にやることが…  見つかったかもしれないから…
  2676. アオ: らんか…
  2677. 智珠 らんか: ようこそ、アオ
  2678. 智珠 らんか: アタシが門前橋の副リーダー 智珠らんかだよ
  2679. 智珠 らんか: そっちの顔は最近初めて見た ムカツクやつじゃん
  2680. ひかる: 失礼っすね
  2681. ひかる: そっちが虎屋町の作戦に やられただけじゃないっすか
  2682. ひかる: それに、ひかるは 煌里ひかるって名前があるっすよ
  2683. 智珠 らんか: それじゃあ、 その名前の通りになってもらお
  2684. ひかる: …どういうことっすか?
  2685. 智珠 らんか: お星様になってもらうってこと
  2686. ひかる: ふっ…
  2687. ひかる: これでも虎屋町の馬っす そう簡単に這いつくばるわけには
  2688. ひかる: グッ…ク…
  2689. ひかる: え…アオ、さ?
  2690. アオ: これが…こうすることが… わたしにとって…
  2691. アオ: ごめ…ひかる…
  2692. 智珠 らんか: すぐにご主人様も 連れて行ってあげるからね
  2693. アオの心の弱さがふたりの少女の死を招いた 樹里と手を“結ぶ”か“結ばない”か それ次第で運命の歯車は大きく変わる
  2694.  
  2695. FILENAME: text_507465-65_8AaOe.txt
  2696. ひかる: アオさん大丈夫っすか
  2697. アオ: 全然へ~き~
  2698. アオ: むしろ高揚してるよ ようやく終わらせられるから
  2699. ひかる: アオさんの恨みも 結菜さんが求める平和も
  2700. ひかる: 全部、上手く 解決するといいっすね
  2701. アオ: だね~…
  2702. アオ: らんか…
  2703. 智珠 らんか: ようこそ、アオ
  2704. 智珠 らんか: アタシが門前橋の副リーダー 智珠らんかだよ
  2705. アオ: そんなこと知ってるよ~
  2706. 智珠 らんか: 後悔してるっしょ?
  2707. 智珠 らんか: 恨んでるヤツがいる竜ケ崎に ワザワザ忍び込んで
  2708. 智珠 らんか: 殺しもせずに 仲良くやってきたことをさ
  2709. アオ: ま、そ~だね~
  2710. アオ: でも、あの時に手を出せば 蛇の宮の計画は無駄になる
  2711. アオ: それこそ ミッション失敗だからね~
  2712. アオ: もしも、悔やんでることが あるとするなら
  2713. アオ: この間の戦いであなたを 仕留められなかったことだよね~
  2714. 智珠 らんか: 素直でけっこー
  2715. アオ: そりゃあ今日も あなたを殺しに来たんだから~
  2716. アオ: そのために来たんでしょ…
  2717. アオ: らんか!!
  2718. 智珠 らんか: いきなりかよっ!
  2719. ひかる: アオさん!
  2720. アオ: ひかる、あなたは見守ってて わたしがコイツを殺るのを…!!
  2721. 智珠 らんか: ふっ、アタシに足蹴にされて 泣いてたのに強くなったじゃん
  2722. アオ: 蹴られた数だけ… 奪われた数だけ…
  2723. アオ: わたしは強くならざるを 得なかったんだ…!!
  2724. 智珠 らんか: くっ…!
  2725. 智珠 らんか: どうせ殺す覚悟もないくせに…!
  2726. アオ: あなただけは別だ!
  2727. ひかる: ひかるはほんとに、 見てるだけでいいんすか…
  2728. ひかる: アオさん…
  2729. ひかる: え…
  2730. ひかる: アオさん!
  2731. アオ: くぁっ…!!
  2732. 智珠 らんか: どけぇ!
  2733. アオ: ぁああっ!!
  2734. ひかる: 卑怯っす…! サシで勝負じゃないんすか…!
  2735. 智珠 らんか: アタシ、そんなこと ひとことでも言ったっけ?
  2736. 笠音アオ…前に監禁された分は ここで返させてもらう…!
  2737. アオ: ――っ!?
  2738. はぁああっ!!
  2739. アオ: やっ!!
  2740. チッ!
  2741. ひかる: さすがにひかるも参戦っす!
  2742. ひかる: アオさん、この卑怯者たちを ふたりで潰すっすよ!
  2743. ひかる: じゃないとひかるの 腹の虫もおさまらないっす!
  2744. 智珠 らんか: 怒るだけ怒ればいいじゃん
  2745. 智珠 らんか: でもね、今回監禁されるのは、 アンタたちだからね
  2746. アオ: らんか…!!
  2747. アオ: はっあああ!
  2748. 智珠 らんか: 怒りで動きが読みやすく なってるっての
  2749. 智珠 らんか: いつものゲームモードになって 戦った方がいいんじゃない?
  2750. アオ: あなたは素のわたしで 倒さないと意味がない!
  2751. 智珠 らんか: くっ…
  2752. 虎屋町の馬、お前はこんな所で アオと一緒に戦っていいのか?
  2753. ひかる: いいっす
  2754. ひかる: ひかるはアオさんも守るって 蛇の宮で約束したんすから!
  2755. あとで後悔して泣きながら 魔女になる姿が目に浮かぶよ
  2756. ハッハハハ!
  2757. ひかる: っ…どういうことっすか…
  2758. 智珠 らんか: もう遅い 結菜は会合で死ぬ
  2759. 智珠 らんか: 10人の竜ケ崎に囲まれてね
  2760. アオ: あなたってヤツは…
  2761. ひかる: でも、みんなは虎屋町が 説得してきたっす!
  2762. 智珠 らんか: 表ばっか見てちゃ駄目じゃん 裏で動いてるもんもあるんだよ
  2763. アオ: …行って、ひかる わたしのことはいいから!
  2764. ひかる: でも、ひかるは アオさんのことも護らないと
  2765. アオ: それよりも先に 誓いを交した人がピンチでしょ
  2766. アオ: わたしはらんかと刺し違えて 一緒に地獄に落ちたっていい
  2767. アオ: それでみんなの恨みを晴らして わたしの想いも果たせる…!
  2768. ひかる: アオさん…
  2769. アオ: あの人は あなたの命なんでしょ!?
  2770. アオ: いけーーーーー!
  2771. ひかる: …………
  2772. ひかる: …必ず、結菜さんを助けるっす だから、生き延びて
  2773. アオ: 保証はできないよ
  2774. 智珠 らんか: こっちは監禁するとは言ったけど 殺すなんて言ってないのに
  2775. でも、そっちがその覚悟なら 手違いで死んでも仕方無いよな
  2776. アオ: …………
  2777.  
  2778. FILENAME: text_507466-66_8AaOe.txt
  2779. 結菜: こんな四面楚歌にされるなんて…
  2780. 大丈夫です… ギリギリまで私が護ります…
  2781. 結菜: いえ、生きることを 最優先に考えて…
  2782. みんなやれ!今だ!
  2783. 樹里の声: 待った!!
  2784. ――っ!?
  2785. 樹里: ここからは手を出すな
  2786. 結菜: 樹里…!
  2787. 樹里: アンタが竜ケ崎の奴らと、 会ってるのは知ってたけどさ
  2788. 樹里: 樹里サマが思っていた以上に みんな現実思考みたいだな
  2789. 樹里: 世の中を甘く見ちゃいない
  2790. 樹里: どうせ逃げ道もないなら もう一度サシでやろうよ
  2791. 樹里: 姉さん…
  2792. 結菜: …………
  2793. 結菜: わかったわ それで救われるならね…
  2794. 樹里: なんだよ…このソウルジェム…
  2795. 樹里: こっちは 万全で挑んだってのに…
  2796. 結菜: 元々、私は この場で戦う気はなかったのよ
  2797. 結菜: 誤算ねぇ、お互いに…
  2798. 樹里: …アンタを魔女にはさせない
  2799. 結菜: じゃあ殺しなさい…
  2800. 樹里: っ…
  2801. 結菜: ただ、ひとつだけお願い…
  2802. 樹里: 何だ…?
  2803. 結菜: ひかるだけは助けてあげて
  2804. 結菜: あの子はまだ、 自分のために生きたことがない…
  2805. 樹里: …それはな、 できない相談だと思う
  2806. 樹里: もう、アオとらんかが アイツを殺してるはずだ
  2807. 結菜: ――っ!?
  2808. 結菜: そう…アオも…
  2809. 樹里: 悪く思わないでくれ
  2810. 樹里: 思い残すことは…
  2811. 結菜: あるわ…
  2812. 樹里: じゃあ、魔女になる前に 終わらせる…
  2813. 結菜: ありがとう…
  2814. 樹里: 皮肉だな
  2815. アオの心の弱さがふたりの少女の死を招いた 樹里と手を“結ぶ”か“結ばない”か それ次第で運命の歯車は大きく変わる
  2816.  
  2817. FILENAME: text_507467-67_8AaOe.txt
  2818. 今度、結菜と協力する上での 取り決めをするの…
  2819. 会合なら、私も提案した
  2820. 樹里: …………
  2821. 樹里: 好きなやり方じゃないが…
  2822. 樹里: 結菜ともう一戦できるなら、 今は目を瞑るか…
  2823. 樹里: (あとは、アイツらを どこまで信用できるかだな…)
  2824. 樹里: (これで結菜と結託してたら 樹里サマはここでオシマイだ…)
  2825. 樹里: (ただ、そうでなければ、 ここでアイツと戦える…)
  2826. 樹里: 虎屋町の最後… 竜ケ崎の勝利だ…
  2827. 樹里: …………
  2828. 樹里: どうやら樹里サマに 追い風は吹いてるみたいだな
  2829. 隙を見せたな… みんなやれ!今だ!
  2830. 結菜: 危ない!!
  2831. っ…まにあわな…
  2832. くらぇえええ!!
  2833. グッ…ウ… すみま…せん…
  2834. 残りは…紅晴結菜…
  2835. 結菜: …………
  2836. 樹里の声: ここからは手を出すな
  2837. 結菜: 樹里…!
  2838. 樹里: アンタが竜ケ崎の奴らと、 会ってるのは知ってたけどさ
  2839. 樹里: 樹里サマが思っていた以上に みんな現実思考みたいだな
  2840. 樹里: 世の中を甘く見ちゃいない
  2841. 結菜: …っ
  2842. 結菜: それで、会合の場で 間引こうとしたわけ…?
  2843. 結菜: あなたの主義に反するわね… 真正面からぶつかる主義なのに…
  2844. 樹里: 単身突っ込もうともしたけど 色々あって会合の話を知った
  2845. 樹里: もう一度サシでやりあえる チャンスがあったから
  2846. 樹里: それを選択したんだよ
  2847. 結菜: 間引きもできるし…?
  2848. 樹里: おかげで理想的な人数に なってきただろ?
  2849. 樹里: あとは、結菜 アンタを片付ければ終わりだ
  2850. 樹里: 樹里サマの炎を受け止める約束 ここで果たしてもらうぞ
  2851. 結菜: あなたのやり方はその場限り 未来を見据えてはいないわよぉ…
  2852. 樹里: 調査とやらも樹里サマが 引き継いでやるから安心しな
  2853. 結菜: …わかったわ
  2854. 結菜: 無駄な会話になれば タダの戯れ言
  2855. 結菜: かかってきなさい…!
  2856. 樹里: いいじゃん ベリーウェルダンにしてやるよ
  2857.  
  2858. FILENAME: text_507468-68_8AaOe.txt
  2859. ひかる: (会合の場所はこっち…)
  2860. ひかる: …近道っす!
  2861. ひかる: 間に合え…間に合え…!!
  2862. 智珠 らんか: ふぅっ… 恨んでるなら、もっと来い…!
  2863. 智珠 らんか: 素のアンタで挑むんでしょ!? ためらわずに来なさいよ!
  2864. アオ: ぅぅぅ…アアッ!!
  2865. 智珠 らんか: グゥッ!
  2866. 智珠 らんか: …ゲホッ、いいじゃん
  2867. 智珠 らんか: その調子だよ…
  2868. 智珠 らんか: その調子で、もっとアオの恨みを アタシに感じさせてよ
  2869. …意味がわからない
  2870. ウラァッ!
  2871. アオ: くあああッ!!
  2872. 本当に何を考えてんだ、らんか 今、わざと受け止めただろう…
  2873. 智珠 らんか: それでアタシとしてはいいの
  2874. …今さらイイヤツぶるな…
  2875. お前がそんな調子なら コイツは私がもらう
  2876. アオ: …う、フゥ…ぅ
  2877. 立て…
  2878. 私がまだ遊んでやる その後はまた下僕行きだ…
  2879. アオ: …………
  2880. な、なんだ!?
  2881. アオさん…!!
  2882. アオ: …みんな
  2883. 過去の恨みはみんなの恨み それをひとりで晴らさないで…!
  2884. 蛇の宮はみんなで心の安寧を掴む そうでしょ!?
  2885. アオ: …うん、ありがとう…
  2886. 樹里: まだ、手え抜いてるんじゃ ねえだろうなぁーーーっ!!
  2887. 結菜: あたり、まえ、でしょう!!
  2888. 樹里: やっぱり姉さんだ…
  2889. 樹里: ッハハ
  2890. 樹里: 姉さんとやり合ってる時がさ 樹里サマは一番楽しい
  2891. 樹里: 一番、衝動を発散できる!!
  2892. 結菜: ぐっ…!
  2893. 結菜: 人を猫の爪とぎみたいに 言わないでくれるぅ…?
  2894. 結菜: 私はあなたのために 存在してるわけじゃないのよぉ…
  2895. 樹里: わかるだろ、我慢のできない 樹里サマにとっては大切なんだ
  2896. 樹里: よっ!
  2897. 結菜: グッ!
  2898. 樹里: さぁ、距離はとった…
  2899. 樹里: 燃えろーーーーーー!!
  2900. 結菜: …………
  2901. 樹里: …………
  2902. 樹里: はっ? ちょっと冗談だろ…!!
  2903. 樹里: おい、姉さん!
  2904. 樹里: これぐらいでやられるような 奴じゃないだろ!
  2905. 樹里: 死んだふりなんてやめろよ…
  2906. 結菜: …く
  2907. 樹里: ――っ!?
  2908. 樹里: なんだよこのソウルジェム
  2909. 結菜: 私だけが…グリーフシードを… 使う訳にいかないでしょぅ…
  2910. 樹里: こっちは 万全で挑んだってのに…
  2911. 結菜: 元々、私は この場で戦う気はなかったのよ
  2912. 結菜: 誤算ねぇ、お互いに…
  2913. 樹里: …アンタを魔女にはさせない
  2914. 結菜: じゃあ殺しなさい…
  2915. 樹里: っ…
  2916. ひかる: 「行け!!ひかる軍団!!」
  2917. 樹里: ケホッケホッ… ひかる軍団だと…!?
  2918. ひかる: ―ひかる― そう、自分は結菜さんの最強の矛にして盾 ここは命にかえても守らせてもらうっす!!
  2919. 結菜: ―結菜― ひかる…
  2920. 樹里: ―樹里― まさか邪魔が入るとは思わなかったよ…
  2921. 樹里: ―樹里― つーか最強の矛と盾って 矛盾してんじゃない?
  2922. ひかる: ―ひかる― 敵同士なら矛盾するっすけど ひとりが持てば最強×最強で究極なんす!
  2923. 樹里: ―樹里― ハッ、なんだその理屈 虎屋町の牙も馬も面白いな…
  2924. 樹里: ―樹里― いいよ、やってみな まだ樹里サマの炎は尽きちゃいない!
  2925.  
  2926. FILENAME: text_507469-69_8AaOe.txt
  2927. くっ…こんな所で…
  2928. らあああっ!!
  2929. ふん… 残念だけど、もう後はないから…
  2930. 搾り取られてたやつらが… くそっ…
  2931. これで、終わりだよ!
  2932. クッ…ぐぅ…
  2933. 私たちは忘れない… あなたへの恨みを…
  2934. あなたたちへの恨みを…
  2935. せめて反省でもしてくれてたら…
  2936. …弱肉強食だったろ 今さら、できる…か…
  2937. …っ!
  2938. カッ…ぁ…
  2939. 智珠 らんか: はぁ…はぁ…はぁ… 万事休すじゃん…ははっ…
  2940. アオ: 何か言い残すことはある~?
  2941. 智珠 らんか: …まだ、言うには足りない!
  2942. アオ: くっ…
  2943. アオ: その体、借りるよ
  2944. はいっ…!
  2945. どうぞ…!
  2946. 智珠 らんか: はっああああっ!!
  2947. 智珠 らんか: グッ…
  2948. アオ: …………
  2949. 智珠 らんか: まさか仲間の体を操って 背後からなんて…ね…
  2950. アオ: プレイヤーとして操るのが、 能力だからね…
  2951. アオ: 許可は必要だけど…
  2952. 智珠 らんか: さ、殺しな… アタシがゲームオーバーだから…
  2953. アオ: …はぁあっ!!
  2954. 智珠 らんか: …………
  2955. 智珠 らんか: なんで…こんな時になって… 日和ってんだよ…
  2956. 智珠 らんか: ほんと、アンタは ここぞと言う時にやれないね…
  2957. 智珠 らんか: なんでそう、いられるのかな… そんなキレイで汚れずにさ…
  2958. アオ: そんなの、わからない…
  2959. 智珠 らんか: アタシなんて嫌でも苦しくても 自分から汚れにいったのに
  2960. 智珠 らんか: 苦しめて搾取して、 それで生き延びようとした…
  2961. 智珠 らんか: じゃないと、痛い目に遭うのは 自分なのはわかるじゃん…
  2962. 智珠 らんか: でも、アンタは違うんだね…
  2963. アオ: ここで、過去を全て消すのが、 わたしたちにとっての希望
  2964. アオ: リセットするのが希望
  2965. アオ: だけど… わたしにもわからない…
  2966. 智珠 らんか: アオ…
  2967. アオ: …………
  2968. 智珠 らんか: ごめんね…ごめんなさい…
  2969. アオ: っ…
  2970. アオ: ずっと、 それだけが欲しかった…
  2971. ひかる: はっ…はぁ…はぁ…
  2972. 樹里: くっ…ふぅ…
  2973. 樹里: 樹里サマ相手によくやるよ… そればかりか…
  2974. はぁ…っ…
  2975. …っ、く
  2976. 樹里: わざわざ、 他の連中まで相手にするなんて
  2977. 樹里: 馬の熱中の力、侮ってたよ…
  2978. 樹里: ただその分、スタミナ切れも 早いみたいだけどな…
  2979. 樹里: 結菜
  2980. ひかる: …っ やめろぉ…!
  2981. 樹里: また、会おうな
  2982. 結菜: ――っ!?
  2983. 樹里: 多分、この町の魔法少女の数は ちょうど良いぐらいになった
  2984. 樹里: 他の奴らにとっちゃ 争う理由なんてないだろうけど
  2985. 樹里: 樹里サマはまだ 本調子のアンタと戦ってない
  2986. 結菜: …で?
  2987. 樹里: ただ、放っておけば 竜は虎を飲み込む
  2988. 結菜: まだ、戦うつもり…
  2989. 樹里: アンタが出て来ないならな
  2990. 樹里: 馬、連れて行ってやりな 虎屋町に駆けて行け
  2991. ひかる: っ… 結菜さん…
  2992. 結菜: ごめんなさい…
  2993.  
  2994. FILENAME: text_507470-70_8AaOe.txt
  2995. 結菜: …回復には時間がかかるわねぇ
  2996. ひかる: 生きてるだけ良かったっす…
  2997. ひかる: ただ、すみません…ひかるが…
  2998. 結菜: 判断を下したのは私よぉ あなたが気に病むことじゃない
  2999. 結菜: アオは…?
  3000. ひかる: 河川敷に着く前に、 蛇の宮の人に会ったので
  3001. ひかる: 下手を打たないかぎりは 大丈夫だと思うっす…
  3002. 結菜: そう、よかった…
  3003. 結菜: ひかる…
  3004. ひかる: っす…
  3005. 結菜: あの子は万全になった私と、 戦いたがってるわぁ…
  3006. 結菜: きっとグループ同士でぶつかれば みんなひどいことになる…
  3007. ひかる: 結菜さん…?
  3008. 結菜: 私はもう、死を悼むだけの心が 擦り切れてしまったわぁ…
  3009. 結菜: これ以上の命は背負えない…
  3010. アオ: 終わってる…
  3011. 樹里: 竜ケ崎の勝利でな
  3012. アオ: 樹里…
  3013. 樹里: らんかは殺したか? それとも仲直りしたか?
  3014. アオ: …別に
  3015. 樹里: ニヒッ
  3016. 樹里: まぁ、あそこまでしないと 素直に謝れないっつーの
  3017. 樹里: 背中を押して良かった
  3018. アオ: 結菜さんは…?
  3019. 樹里: 馬が連れて帰ったよ
  3020. 樹里: ってか 樹里サマに礼はなし?
  3021. アオ: やり方が乱暴すぎ…
  3022. 樹里: 一生かかっても治らない 性分なんだよ
  3023. アオ: そう…
  3024. 樹里: アオ 虎屋町に行くなら伝えてくれ
  3025. アオ: …何を?
  3026. 樹里: 1週間経っても竜ケ崎に来ない 虎屋町の魔法少女は敵とみなす
  3027. 樹里: 仲間になるのであれば、 決して傷付けない
  3028. 樹里: ただし、その中から 紅晴結菜だけは除くってね
  3029. アオ: わかった…
  3030.  
  3031. FILENAME: text_507471-71_8AaOe.txt
  3032. 結菜: 竜ケ崎に 与えられた時間は迫ってる…
  3033. 結菜: 早く選びなさい…
  3034. 結菜: あと残っているのは、 あなたたちふたりなんだから…
  3035. 鈴鹿 さくや: …ごめんね結菜…
  3036. 鈴鹿 さくや: いつか私たち虎屋町のみんなで 描いた未来を実現するから…
  3037. 鈴鹿 さくや: 結菜が願った未来を…
  3038. 結菜: この目で見られないのが残念 だけど、楽しみにしてるわぁ
  3039. 鈴鹿 さくや: うん… それじゃ…
  3040. 結菜: またね…
  3041. 鈴鹿 さくや: また…
  3042. ひかる: いよいよ、 ひかると結菜さんだけっすね
  3043. 結菜: あなたも竜ケ崎に行きなさい その方が良いわよぉ
  3044. ひかる: 無理っす…
  3045. ひかる: そうすればひかるは、 一番大切なものを失うっすから
  3046. 結菜: それは、 命より大切なものなの?
  3047. ひかる: …………
  3048. ひかる: 命なんすよ、 ひかるが手に入れたのは…
  3049. ひかる: だから…結菜さんは… ひかるの命なんす…
  3050. 結菜: 嬉しいけど冷酷…
  3051. 結菜: あなたを失って 悲しむ人は沢山いるのに…
  3052. ひかる: どうせ、結菜さんが死ねば ひかるは魔女になるんすから
  3053. ひかる: 死なば諸共 共に地獄に参るっす
  3054. 結菜: わかった…
  3055. 結菜: そこまで言われたら 仕方ないわねぇ…
  3056. 結菜: 一緒に 黄泉比良坂にいきましょうか
  3057. ひかる: どこっすかそれ…
  3058. 結菜: 黄泉への道よぉ
  3059. アオ: それから何もなく時は経ち 結菜は心労から樹里に惨敗して魔女となり それを討ったひかるはその場で魔女になった
  3060. アオ: 不完全燃焼のまま この二木市には不穏な空気が流れたままだ
  3061. アオ: 魔女が消えた理由も分からず 魔法少女が間引かれた町の中で 戦う相手を失った竜ケ崎は 細々と生きている
  3062. アオ: それは、わたしたち蛇の宮も同じだ…
  3063. アオ: 間引かれたって安心はない…
  3064. アオ: 原因がわからない限り わたしたちは怯えて生きるんだ…
  3065. アオ: いずれ、搾取されるかもしれない 未来を想いながら…
  3066. アオ: ひかる…結菜さん…
  3067. この町の魔法少女にとって謎のままになったもの 魔女の失踪理由を“調べる”か“調べない”か それは話を進ませる大切な歯車になる
  3068.  
  3069. FILENAME: text_507472-72_8AaOe.txt
  3070. ひかる: 大丈夫っすか…結菜さん…
  3071. 結菜: ええ…
  3072. 結菜: 寂しいわねぇ…
  3073. 結菜: 私の部屋にみんなが 入るようになるだなんてぇ…
  3074. …………
  3075. 結菜: ごめんなさい 答えづらいわよねぇ…
  3076. それで、呼んだ理由は…?
  3077. 結菜: わかってるでしょう あと3日よぉ?
  3078. 結菜: そろそろ みんな竜ケ崎に行きなさぃ
  3079. ここまで一緒に 戦ってきたのに、無理ですよ…
  3080. そうよ、私たちは あなたと一緒に二木を平和にって
  3081. 結菜: それはもう果たせない
  3082. …………
  3083. 結菜: 私たちの目的は手をとりあって 魔女の消滅を究明すること…
  3084. 結菜: そして、その対策を練ること…
  3085. 結菜: 竜ケ崎に勝って、 二木市を支配することじゃない…
  3086. それは、わかってる…でも…
  3087. 結菜: 竜ケ崎に行きなさい 私の最後のお願いよぉ…
  3088. 結菜: 樹里はただ回復した私と 戦いたいだけなんだからぁ…
  3089. 竜ケ崎が全てを支配したら、 私たちはどうなると思う?
  3090. 結菜: 樹里たちの目的は果たされた
  3091. 結菜: 目的を果たした二木で 平和に過ごすことになるわぁ
  3092. 魔女が消えた理由は…
  3093. 結菜: いずれ継いでくれる
  3094. …私には信じられない
  3095. 結菜: 意固地になって 捨てなくていい命を捨てないで
  3096. …っ
  3097. 結菜: 家族がいるでしょ?
  3098. 結菜: 未来のことを考えたって、 今は戦う時じゃない
  3099. …すみません 本当に…ごめんなさい…
  3100. でも、私は結菜さんへの気持ちが 離れたわけじゃありません
  3101. 結菜…最後までごめんね… 今まで、ありがとう…
  3102. 結菜: またね…
  3103. ひかる: みんな 行っちゃったっすね…
  3104. 結菜: あなたもよ、ひかる
  3105. ひかる: 何を言ってるんすか 嫌っすよ
  3106. 結菜: 今の話を聞いてなかったのぉ?
  3107. ひかる: 勘違いしないで欲しいっす
  3108. ひかる: ひかるは結菜さんを “手に入れた”立場なんすよ
  3109. ひかる: だから手放すかどうかは、 結菜さんの問題じゃなくて
  3110. ひかる: ひかるの問題なんす
  3111. 結菜: じゃあ、私を捨てて
  3112. ひかる: 嫌っすねぇ
  3113. 結菜: それは冷酷よぉ 私にも家族にも全てに対して…
  3114. ひかる: わかってるっす…
  3115. ひかる: それでも、ひかるが死んだら、 地獄で結菜さんを待つっす
  3116. ひかる: 結菜さんが死んだら 一緒に地獄に行くつもりっすよ
  3117. 結菜: どちらにしても地獄なのね
  3118. ひかる: 二木の魔法少女は みんな地獄行きっすよ
  3119. 結菜: じゃあ、一緒に 黄泉比良坂にいきましょうか
  3120. ひかる: どこっすかそれ…
  3121. 結菜: 黄泉への道よぉ
  3122.  
  3123. FILENAME: text_507473-73_8AaOe.txt
  3124. ひかる: じゃあ、あれから 蛇の宮の方は落ち着いてるんすね
  3125. アオ: みんなが欲しがってた 謝罪はもらえたし
  3126. アオ: 反省の色がないヤツは 消えてくれたからね~
  3127. アオ: そっちは…大変だよね~
  3128. ひかる: みんないなくなったっす
  3129. ひかる: 虎屋町の拠点は、 ひかると結菜さんだけの城っすよ
  3130. アオ: な~んで、 喜々としてるかな~
  3131. ひかる: あ、あとはさくやさんが戻れば 3人っすけどね
  3132. アオ: あれ、今のわたしって どういう扱いになってるの~?
  3133. ひかる: アオさんは 竜ケ崎じゃないんすか?
  3134. アオ: 普通に虎屋町についた つもりだったんだけどな~
  3135. アオ: 今は微妙だけど
  3136. ひかる: ええ…
  3137. アオ: だってひかるは、黒でも白にする 究極のイエスマンだからね~
  3138. アオ: この状態でイエスって言われても 前向きには考えられないよ~
  3139. ひかる: あー、まぁそうかもっすね
  3140. ひかる: ただ、結菜さんはみんなの 竜ケ崎行きを望んでるっすから
  3141. ひかる: ひかるも それを支持するっすよ
  3142. アオ: ほんと空っぽだね~ひかるは
  3143. ひかる: 結菜さんで いっぱいなだけっす
  3144. アオ: あっそ~
  3145. ひかる: これからどうするんすか?
  3146. アオ: 蛇の宮のみんなは 竜ケ崎についたけど
  3147. アオ: わたしはちょっと 踏ん切りが付かない…
  3148. アオ: 多分、前の戦いで負けた時、 軽く尊敬しちゃったんだと思う
  3149. アオ: 結菜さんを
  3150. ひかる: じゃあ、虎屋町っすか?
  3151. アオ: わかんな~い
  3152. ひかる: なんすかそれ!!
  3153. アオ: わたしは最後まで悩むよ~
  3154. アオ: ゲームのオチはわからないし 期限があるのは虎屋町だから
  3155. ひかる: ズルいっすね…
  3156. ~~♪~~♪
  3157. アオ: 誰?
  3158. ひかる: これ…さくやさんからっす!!
  3159. ひかる: さくやさん! どこにいるんすか!!
  3160. 鈴鹿 さくや: わっ!えっ!? 結菜から聞いてない!?
  3161. ひかる: どこかの町に泊まり込んで 聞き込みしてるって
  3162. 鈴鹿 さくや: そうそう、結菜には だいぶお金を使わせてもらった
  3163. 鈴鹿 さくや: って、違う違う、 そうじゃないよ!
  3164. 鈴鹿 さくや: 結局情報があった町に行っても 見つからなかったからさ
  3165. 鈴鹿 さくや: 最後に連絡が途絶えた町まで 移動してみたんだよ
  3166. ひかる: それで、見つかったんすか…
  3167. 鈴鹿 さくや: 結局みつからなかった
  3168. ひかる: 失敗じゃないすか!
  3169. 鈴鹿 さくや: の、はずだったんだけど 帰りになってようやく見つけた
  3170. ひかる: 成功っすね!
  3171. 鈴鹿 さくや: それで今、近くに居るから 結菜を連れてきてくれる?
  3172. 鈴鹿 さくや: できればグリーフシードも
  3173. ひかる: …………
  3174. 鈴鹿 さくや: 分かった!?
  3175. ひかる: え、おお?
  3176. ひかる: っす!
  3177. 鈴鹿 さくや: 伝えなくちゃいけないことが あるからさ…
  3178. アオ: なんて言ってたの?
  3179. ひかる: 魔女を追わせていた 虎屋町の人が見つかったっす
  3180. アオ: え…
  3181. ひかる: どうも、緊急事態っぽい 雰囲気だったっすよ
  3182.  
  3183. [No 74-74 file]
  3184.  
  3185. FILENAME: text_507475-75_8AaOe.txt
  3186. 鈴鹿 さくや: これで、大丈夫…?
  3187. うん、ありがとう…助かった…
  3188. 結菜: っ…良く戻って来たわね… ありがとう…
  3189. 結菜さんも、 随分痛手を負ったとか…
  3190. 結菜: ええ…
  3191. 結菜: 虎屋町も今となっては ここに居る人たちだけよ
  3192. アオ: わたしは蛇の宮だけどね~
  3193. …………
  3194. ひかる: それで、どうして 急いで呼んだんすか?
  3195. 鈴鹿 さくや: このまま家に帰したら 騒ぎになるのはわかってるし
  3196. 鈴鹿 さくや: そのまま入院になるのは 目に見えてるからさ
  3197. 鈴鹿 さくや: 先に話したいって言われて…
  3198. 結菜: これまでは何を…?
  3199. スマホは壊れるし、 お金は尽きるし
  3200. 交番もお金は貸してくれないし 知らない人は怖いしで
  3201. 色々と大変だったわ…
  3202. いっそニュースになれば パトカーに乗れるとか考えたり
  3203. ただ、そんな話はいいです… ちゃんと本題があります…
  3204. 結菜: つまり…判明したのねぇ…
  3205. はい…
  3206. まずは、これを…
  3207. 結菜: 何…その衣装は…
  3208. 私が辿り着いたのは、 神浜という町だった
  3209. 結菜: 最近災害があったとかいう 新興都市よねぇ…
  3210. ええ…
  3211. そこにあったマギウスの翼 という組織の衣装よ…
  3212. 結菜: 組織…?
  3213. 魔法少女の…
  3214. 結菜: ――っ!?
  3215. 結菜: その組織で何があったのぉ…?
  3216. 「彼女たちが目的にしていたのは魔法少女の解放 つまり、魔法少女が魔女になる宿命から 魔法少女を救うことにあったの」
  3217. 「そこでは謎のうわさを守ることと 魔女を捕らえることが役目とされていた」
  3218. 「みんなグリーフシードは使わない」
  3219. 「でも魔女になる代わりに それに似たドッペルという存在を 出すようになっていたわ」
  3220. 「正に魔法少女にとってはこの世の天国 戦わずして魔女になることもないんだから」
  3221. 「私は組織の中で下っ端の黒羽根だったから その仕組みを知らされることはなく 完全な解放を目指す駒として動いていた」
  3222. 「あの災害の原因となるイブの暴走と ワルプルギスの夜の襲来があるまでは…」
  3223. 「そして、マギウスの翼が解散して これまでの情報が下ろされてくる中で 私は全てを知ったわ…」
  3224. アイツらは解放のために 各地から魔女を集めてた!
  3225. 結菜: ――っ!?
  3226. 他の地域の魔法少女が どうなるかなんて考えず
  3227. ただ自分たちのために 魔女を集めていたのよ!
  3228. アオ: …それで他の魔法少女は 納得してたの…?
  3229. 真実は最後まで伏せられていたし 集まってたのは弱い子たちばかり
  3230. 救われたいという気持ちが 先行してたと思う…
  3231. それに、解放が成功すれば 魔女化を回避する力は広がる
  3232. 自分たちが町に帰っても 問題はなかったはずだから…
  3233. ひかる: じゃあ、今はどうなんすか…
  3234. ひかる: この町も、二木市でも 今は魔女化しなくなったんすか…
  3235. 何十万人もの犠牲を払うことと 凶悪な魔女が生まれるリスク
  3236. それを知った他の魔法少女に 完全な解放は阻止されたわ…
  3237. 鈴鹿 さくや: そんなに犠牲を… それじゃ虐殺だよ…
  3238. ひかる: 仕方ないんすかね…
  3239. でも、今も魔女化を避ける システムは、神浜にある
  3240. 外で犠牲を払った私たちには なんの恩恵もない!
  3241. 町を壊して、人を犠牲にして 魔法少女を犠牲にして!
  3242. 得をしたのはアイツらだけよ!
  3243. 結菜…!
  3244. 私はやるせない… あまりにもやるせない…!!
  3245. ――っ!?
  3246. 鈴鹿 さくや: ちょっと、どうしたの…
  3247. 結菜: これが殺意なのねぇ…
  3248. ひかる: 結菜さん…
  3249. 結菜: ひかるぅ…
  3250. ひかる: は、はいっす…
  3251. 結菜: 樹里を門前橋に呼びなさぁぃ…
  3252. ひかる: で、でも結菜さん…
  3253. 結菜: 早く!!
  3254. ひかる: っす!
  3255. 結菜: アオ…
  3256. 結菜: 裏付けが欲しいわぁ
  3257. 結菜: あなたはキュゥべえを 探して連れてきなさいぃ
  3258. 結菜: 前はわからないって 言ってたけど
  3259. 結菜: 今なら知ってるはずよぉ
  3260. アオ: ちょっと… わたしは蛇の宮なんだけど~
  3261. 結菜: アオ…
  3262. アオ: っ…わ、わかったよ~
  3263. 結菜: それで、他にも 詳しく教えてもらうわよぉ
  3264. 結菜: 神浜の魔法少女たちは…?
  3265. 計画を潰した方もマギウスも 今は手を組むようになった
  3266. 結菜: 仲良く 浄化されていましょうってぇ?
  3267. “自動浄化システム”を 世界中に広げたいって聞いたわ
  3268. 結菜: とても良い理想ねぇ
  3269. 鈴鹿 さくや: 結菜… 彼女たちに協力する…?
  3270. まさか…
  3271. 鈴鹿 さくや: ――っ!?
  3272. 結菜: 「頭の中に響いてるのよ 今まで散っていった子たちの声が…」
  3273.  
  3274. FILENAME: text_507476-76_8AaOe.txt
  3275. 結菜: 先輩…先輩…
  3276. 結菜: 抑えきれない感情が 私の中に溢れています
  3277. 結菜: 道を外れそうになっています… もう、戻れないかもしれない…
  3278. 結菜: 助けてください…
  3279. 結菜: …………
  3280. 結菜: …………
  3281. 結菜: 聞こえない…聞こえるのは…
  3282. 「キャアアアアッ!!」
  3283. 「グッ…ア…ぅ」
  3284. 「やだ…いや…だぁ…」
  3285. 「助けて…あげ…て」
  3286. 「結菜さん…!!」
  3287. 結菜: あなたの声を消すほどの 命が消える時の声…
  3288. 結菜: 先輩…ごめんなさい…
  3289. 結菜: 私は…
  3290. 結菜: 「鬼になります…」
  3291. 結菜: …………
  3292. 樹里: ずいぶんとせっかちだな 姉さん
  3293. 樹里: そっちはまだ全快じゃないだろ? 無理は禁物だっつーの
  3294. 結菜: …………
  3295. 樹里: …なんか言えよ
  3296. 樹里: まぁ、それもそうか
  3297. 樹里: かつての仲間はみんな こっちに居るんだからな
  3298. ひかる: それは、結菜さんが みんなを説得したからっすよ
  3299. 樹里: 馬はすっこんでろ
  3300. ひかる: っ…!
  3301. 鈴鹿 さくや: ひかる、 今は見守っていよう…
  3302. 樹里: 覚悟を決めたのはいいけど 全快じゃないアンタに興味はない
  3303. 樹里: またの機会にしないか?
  3304. 結菜: いや、今よ
  3305. 樹里: 手負いの姉さんと戦っても 本気が出せないんだよ
  3306. 結菜: それはどうかしらねぇ…?
  3307. 樹里: なっ…
  3308. 結菜: 負ける覚悟なんて 誰もしてきてないわぁ
  3309. 樹里: アンタ…そんな殺気を 放てるヤツだったか…?
  3310. 結菜: こっちから行くわよぉ
  3311. 樹里: …不足はないってことか
  3312. 結菜: ただ、勝負を決める前に ひとつだけ約束してもらうわぁ
  3313. 樹里: なんだ、仲間を返せって…?
  3314. 結菜: 樹里…あなた 私のものになってもらうわぁ…
  3315. 樹里: おぉ…
  3316. 樹里: ちょっと ゾクッとしたじゃねーか
  3317. 樹里: いいよ、勝ったら あんたのもんになってやる
  3318. 結菜: 二言はないわね
  3319. 樹里: そういうタイプじゃない
  3320. 結菜&樹里: お前ら!(あなたたち!)
  3321. 樹里: この戦いに手は出すな!
  3322. 結菜: 手を出した人は自分の血を 噛み締めることになるわよ!
  3323.  
  3324. FILENAME: text_507477-77_8AaOe.txt
  3325. 樹里: 燃えろっ!!
  3326. 結菜: ふっ… 噴射までに時間をかけすぎよぉ
  3327. 樹里: っ!
  3328. 樹里: ほんと、どこから そんな体力が出てくるんだよ…
  3329. 結菜: 今まで長かったわねぇ
  3330. 結菜: 先輩が魔女になったのも ここだった…
  3331. 「大丈夫…私たちの半年は濃かったわ… あなたの中に息づくぐらいにね…」
  3332. 「だから思い出して… 私が必要な時は答えるわ… ちゃんと、あなたの心の中から…ね…」
  3333. 結菜: …………っ!
  3334. 「ぐっ…く…」
  3335. 結菜: 先輩!!
  3336. 「気をつけて、結菜… 私の死が きっとこの二木市(ふたつぎし)を赤く染め…」
  3337. 「く、うぁああああっ!!」
  3338. 結菜: 私の魔法少女としての人生は、 言われた通り真っ赤になったわぁ
  3339. 結菜: そしてあの人から受け継いだ 優しい遺志は
  3340. 結菜: もう受け継げなくなった…
  3341. 樹里: ゴチャゴチャと!
  3342. 結菜: せやぁっ!!
  3343. 結菜: 確かに始まりはあなたを 私の傘の下に入れた時から…
  3344. 結菜: 威勢良く暴れ回ってた割には 残念な結果になったわねぇ
  3345. 樹里: くそっ…ポッと出の 腰巾着が偉そうにしやがって…
  3346. 樹里: これでも樹里サマはな、 1年もコイツらを纏めてきた…!
  3347. 結菜: 力と恐怖で押さえ付けていた それだけのことでしょう
  3348. 結菜: これからは先輩の遺志を継いで、 私がみんなに安寧を与える
  3349. 樹里: なのに力で屈服させないと できないってのは皮肉だなぁ
  3350. 結菜: じゃないとあなたは 付いてこないでしょぉ?
  3351. 樹里: …ニヒッ…まぁそうだな わかった、降参してやるよ
  3352. 樹里: けどな、生かしてたことを 後悔するぞ、お前…
  3353. 樹里: 樹里サマの炎は我慢をするほど 溜まっていくのが特徴だ…
  3354. 樹里: お前とまたやり合えるって わかったとき
  3355. 樹里: それまでに溜めてきた衝動で お前をウェルダンにするからな
  3356. 結菜: あれから二木市のみんなで キュゥべえを排除した
  3357. 樹里: グッ…
  3358. 樹里: へへっ、懐かしいじゃん
  3359. 樹里: なぁっ!
  3360. 結菜: ッ!
  3361. 樹里: けど、結局のところ キュゥべえが消えて魔女は減った
  3362. 樹里: 魔法少女が減ったら そりゃあ魔女も減るからな
  3363. 結菜: そして、あなたは 私の下から消えていった!
  3364. 樹里: 平和に一緒に飢え死になんて 御免だってだけだろ!
  3365. 結菜: くぁあっ!
  3366. 樹里: ハッハハ、熱いだろ… もっと燃えてもらうからなぁ!
  3367. 結菜: …そして、 私たちの町から魔女が消えた…!
  3368. 樹里: あぁ血の惨劇の始まりだ
  3369. 樹里: そして、今日がその終わりだ!
  3370. 結菜: …………
  3371. 樹里: マジかッ!!
  3372. 結菜: 血の惨劇の原因 それが何か知ってるぅ?
  3373. 樹里: 魔女が消えたことだろ
  3374. 結菜: っ…
  3375. 結菜: そう、それなら なぜ魔女が消えたのか!
  3376. 樹里: お前だって わからねーことだろ!
  3377. 結菜: …………
  3378. 樹里: なんで立ってんだ… なんで平気で近付いてくる…!
  3379. 結菜: 神浜に恨みを 返したいからよ!!
  3380. 結菜: ハァ…ハァ…
  3381. 樹里: 神浜…?
  3382. 結菜: 魔女を奪っていたのは そいつらよ…
  3383. 結菜: 私たちの争いを生み、 仲間の命を奪ったのは
  3384. 結菜: そいつらよ!
  3385. 樹里: そうかよ… 殺意はそいつらに対してか…
  3386. 結菜: だから、 私のものになりなさい
  3387. 結菜: この恨みを晴らすために…
  3388. 樹里: ケッ…
  3389. 樹里: 言ってる間に お前は恨みで魔女になる…!
  3390. 樹里: その前に… 焼き殺してやるよ!!
  3391. 樹里: 1年分溜めた炎で、 盛大になぁーーーーーッッ!!
  3392.  
  3393. FILENAME: text_507478-78_8AaOe.txt
  3394. 結菜さん…
  3395. これで…終わった…
  3396. 樹里: ハァ…ッ…ハァ…ッ
  3397. 樹里: くそ…なんて 後味の悪い使い方だ…
  3398. 鈴鹿 さくや: 違うよ…
  3399. ひかる: うん、まだっす…
  3400. 結菜の声: 勝手に殺さないでくれるかしらぁ
  3401. 樹里: ――っ!?
  3402. 樹里: ―樹里― 誰だ…お前…
  3403. 結菜: ―結菜― よく知ってるでしょぉ… 紅晴結菜…
  3404. 結菜: ―結菜― 虎屋町のグループのリーダー
  3405. 結菜: ―結菜― いえ、これからは 二木を率いて神浜に恨みを返す鬼よぉ
  3406. 樹里: ―樹里― その殺意が…恨みが… お前を魔女にするぞ…落ち着け…
  3407. 樹里: ―樹里― そもそも信憑性があるかどうかも わからない話だろ!
  3408. 結菜: ―結菜― これから聞けばいいわぁ… それまでに私が全てを纏め上げる
  3409. 樹里: ―樹里― 無茶苦茶だ…
  3410. 結菜: 調べに出ていた虎屋町の子が 戻って来たのよぉ
  3411. 結菜: 話によれば、神浜には 魔女化を防ぐシステムがある…
  3412. 樹里: なんだ…それ…
  3413. 結菜: 私たちの魔女を奪い… 私たちに血の惨劇を味わわせて
  3414. 結菜: それで得たシステムよ
  3415. 樹里: …本気で言ってるのか
  3416. 結菜: だからねぇ 恨みも怒りも殺意も希望よぉ
  3417. 結菜: 私たちに血を流させただけ そいつらに血を流させるのぉ
  3418. 結菜: そして、私たちの血の対価を 彼女たちには払ってもらう
  3419. 結菜: 魔女化を防ぐ力を…
  3420. 結菜: 自動浄化システムを 奪うことで!!
  3421. 結菜: だから手伝いなさい樹里
  3422. 結菜: もう、あなたの負けよ
  3423. 樹里: 今の…今のアンタに 樹里サマは付いていけない…
  3424. 結菜: あなたの頭には聞こえてこない?
  3425. 「キャアアアアッ!!」
  3426. 「グッ…ア…ぅ」
  3427. 「やだ…いや…だぁ…」
  3428. 「助けて…あげ…て」
  3429. 「結菜さん…!!」
  3430. 結菜: みんなの断末魔が…!
  3431. 樹里: 猛ってんじゃねーっての…
  3432. 樹里: 今度はその衝動 樹里サマが止めてやるよ…
  3433. 樹里: さっさと竜に食われな…!
  3434. 樹里: ガッ…結菜…?
  3435. 結菜: あなたの首に食らい付いたのは 私よぉ、樹里…
  3436. 結菜: 私のものにならないなら このまま首を食いちぎるわぁ…
  3437. 樹里: お前、本気か…
  3438. 結菜: クッ…
  3439. 樹里: あっぶね… 今の…誰だ…?
  3440. 結菜: ひかるぅ…
  3441. ひかる: ダメっすよ…
  3442. 結菜: 今なら、あなただとしても 容赦はしないわぁ
  3443.  
  3444. FILENAME: text_507479-79_8AaOe.txt
  3445. ひかる: ひかるは忠実な馬っすけど 一度は抗わせてもらうっすよ
  3446. 結菜: 本当にやる気なのねぇ…?
  3447. ひかる: 身を張って意見するのも 役目だと思ってるっすから
  3448. 結菜: 逆にあなたをしつけてあげる
  3449. ひかる: 要らないっすよ
  3450. ひかる: 結菜さんもひかるも、 聞こえてるものは同じっすから
  3451. 結菜: 声…
  3452. ひかる: 声…
  3453.  
  3454. FILENAME: text_507480-80_8AaOe.txt
  3455. ギュッ…
  3456. 結菜: ――っ!?
  3457. ひかる: ひかるはずっと 結菜さんといたからわかるっす…
  3458. ひかる: ひかるの小さな頭の中にも みんなの声が響いてるっすから…
  3459. 結菜: 離しなさい…
  3460. ひかる: ダメっす 樹里さんは必要な人っす…
  3461. ひかる: どうしてもって言うなら 黒でも白のひかるっすから
  3462. ひかる: 結菜さんに付いていくっす
  3463. ひかる: でも、目的を果たすため ちょっとクールダウンっすよ
  3464. 結菜: …………
  3465. ひかる: いつもの結菜さんの方が、 みんなが付いてきてくれるっす
  3466. 結菜: っ…ひかる…
  3467. ひかる: 馬は人の気持ちがわかるっす 悲しいっすよね…
  3468. 結菜: っ…………
  3469. ひかる: よしよしっす…
  3470. 結菜: ~~~~っ!!
  3471. ひかる: 樹里さんを呼びに行ったとき、 アイスクリームも買ってきたっす
  3472. ひかる: もう溶けてるっすけどね
  3473. 結菜: …ごめんなさい
  3474. 樹里: なんだよそれ…
  3475. 樹里: こっちはまだ 混乱してるっつーのに…
  3476. アオ: おーい…!
  3477. アオ: キュゥべえ 連れてきたよー!
  3478.  
  3479. FILENAME: text_507481-81_8AaOe.txt
  3480. キュゥべえ: そうだね
  3481. キュゥべえ: 今、キミたちから聞いた話は 全て真実と言っていいと思うよ
  3482. 結菜: じゃあ、本当に神浜には 自動浄化システムがある…?
  3483. キュゥべえ: 魔女からできたものだから 姿は見えないけど、確かにある
  3484. キュゥべえ: 神浜の魔法少女たちは それでドッペルを出して
  3485. キュゥべえ: 実際に魔女になることを 回避しているからね
  3486. 樹里: で、そもそも、そんなものを 奪う方法なんてあるのか?
  3487. キュゥべえ: 確証はないけど 仮説ぐらいなら立てられる
  3488. キュゥべえ: もしかしてキミたちは 神浜市に行くつもりかい?
  3489. ひかる: そのつもりっす
  3490. 結菜: 彼女たちから対価を もらわないといけないからねぇ
  3491. キュゥべえ: ただ、この町からだと遠いし 現実的ではないと思う
  3492. アオ: そんなのわかってるよ~
  3493. キュゥべえ: だから、良ければボクが 簡単に行く方法を教えるよ
  3494. アオ: そんな裏技が…!?
  3495. キュゥべえ: 代わりにボクへの 攻撃はやめてもらうけどね
  3496. キュゥべえ: ボクも数が 無限にあるわけじゃない
  3497. キュゥべえ: いちいち個体を潰されるのは 困るんだ
  3498. 結菜: …背に腹はかえられない
  3499. 結菜: いいわぁ しばらく休戦にしましょう…
  3500. 結菜: ただ、 それは別に後でも構わない
  3501. 鈴鹿 さくや: 他に聞きたいことがあるからね
  3502. キュゥべえ: なんだい?
  3503. 結菜: 彼女たちに悪意は あったのかしらぁ…?
  3504. キュゥべえ: ボクには感情がないから それに答えるのは難しいね
  3505. キュゥべえ: ボクが観測した結果だと ただ目的のために行動しただけ
  3506. キュゥべえ: 周囲に対してのフォローとかは 考えてなかったと思うよ
  3507. 智珠 らんか: ハッ、その方がタチ悪いじゃん
  3508. キュゥべえ: そうなのかい?
  3509. 結菜: ええ、あなたと同じだもの
  3510. 結菜: ありがとう、 今日のところは消えていいわぁ
  3511. 結菜: また、色々と 聞かせてちょうだい
  3512. キュゥべえ: 都合よく使われているような 気もするけど
  3513. キュゥべえ: ボクにとっても 悪い話じゃないからね
  3514. アオ: え、怖いこと言うね~
  3515. ひかる: っすね…
  3516. キュゥべえ: 気をつけた方がいいよ 神浜には他の魔法少女もいる
  3517. キュゥべえ: キミたちのように 外から来た魔法少女がね
  3518. 結菜: 忠告ありがとう
  3519. 結菜: 「…………」
  3520. 結菜: 「はぁ…」
  3521. 結菜: 「キュゥべえは嘘をつかない これは周知の事実のはず」
  3522. 結菜: 「それなら、私のするべきことは 決まっている」
  3523. 結菜: っ…!!
  3524. 結菜: あなたたちの気持ち、 ここで聞かせてもらうわ!!
  3525. 結菜: どう、樹里 あなたは付いてきてくれる?
  3526. 樹里: あぁ…さっき負けた時点で 樹里サマは姉さんのもんだ
  3527. 樹里: それに、今みたいに 冷静であれば付いていくよ
  3528. 樹里: 新しい敵も恨みもある 燃やしがいがありそーじゃん
  3529. 結菜: アオ、あなたはどうする?
  3530. アオ: え~わたし~?
  3531. 結菜: 年の低い子を統率していた あなたも希有な存在
  3532. 結菜: これから必要だと思ってるわ
  3533. アオ: そんなに度胸はないけど~?
  3534. 結菜: 知ってるわ…
  3535. アオ: ま~元をたどると、 神浜のせいだもんね~
  3536. アオ: それに自動浄化システム… 無敵になれるアイテム…
  3537. アオ: いいよ~ わたしも付き合う
  3538. 結菜: らんかは?
  3539. 智珠 らんか: アタシは樹里についていく
  3540. 結菜: さくやは?
  3541. 鈴鹿 さくや: このまま結菜と一緒に
  3542. 結菜: ひかる
  3543. ひかる: 聞くのが野暮っすよ
  3544. 結菜: ふっ、そうね
  3545. 結菜: みんな! 私たちの答えはここに出た!
  3546. 結菜: ひとりひとりに 尋ねるつもりはないわ!
  3547. 結菜: もしも、私たちと共に 戦うつもりのある人がいれば
  3548. 結菜: その武器を鳴らしてちょうだい!
  3549. 結菜: 力強く!
  3550. 結菜: その鉄骨を!盛大に!
  3551. …………
  3552. ガンッ
  3553. ガンッ
  3554. ガンッ
  3555. 結菜: …………
  3556. 樹里: …………
  3557. アオ: …………
  3558. ひかる: みんなの声っす
  3559. 鈴鹿 さくや: だね
  3560. 智珠 らんか: 大変になりそー
  3561. 結菜: 「今、私たちはひとつになった」
  3562.  
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  3564. 結菜: 1輪、もらっても良いかしらぁ
  3565. ひかる: 最初はここでの 争いだったっすよね
  3566. 結菜: 樹里が離反して はじめて大勢のケガ人がでた…
  3567. 樹里: ここは樹里サマが 手向けるのが筋だろ…
  3568. 樹里: やられたのは樹里サマのダチだ 1輪もらうよ…
  3569. ひかる: っす
  3570. 樹里: …………ふぅ
  3571. 樹里: もう生き死にを賭けて 争いが起きないようにするからさ
  3572. 樹里: 期待して待っててくれ…
  3573. アオ: ここは元々、門前橋のみんなが 仕置きされてた所なんだ~
  3574. 結菜: 何人やられたのぉ?
  3575. アオ: 3人…
  3576. アオ: 今も鮮明に覚えてるよ 片付けたのはわたしだったから…
  3577. ひかる: じゃあ3輪の花を手向けるっす
  3578. アオ: うん…
  3579. アオ: みんな…
  3580. アオ: 安心できるまで まだちょっと時間はかかるかも
  3581. アオ: でも、わたし頑張るから 安心して眠っててね…
  3582. 結菜: ここでは私たちの仲間が…
  3583. ひかる: そうっすね
  3584. ひかる: 3輪、一緒に手向けるっす
  3585. 結菜: ええ…
  3586. ひかる: ひかるたちが目指した 争いのない魔法少女の社会…
  3587. ひかる: それを実現しにいってくるっす…
  3588. 結菜: みんなが流した血を 無駄にはしない
  3589. 結菜: 必ず報われるようにするから 今までのことを許して…
  3590. 結菜: 「1輪…1輪…また1輪…」
  3591. 樹里: 「自分たちの命を守るために命を賭けた」
  3592. アオ: 「かつての仲間たちを弔っていく」
  3593. ひかる: 「二木市の魔法少女は地獄行き」
  3594. 4人: 「断った肉の感触は指に残り 消えた仲間の声は耳に残り 重ねた罪は魂に刻まれて 消えることなくうずき続ける」
  3595. 4人: 「だけどこれから私たちは 罪の元凶から全てを奪い 清算させる」
  3596. 結菜: ―結菜― 私たちは神浜への恨みを晴らすことを望む 散った仲間と流した血に誓いましょう
  3597. 樹里: ―樹里― これで裏切ることは許されない 義姉妹の誕生っつーこと?
  3598. アオ: ―アオ― わたしも逃げられなくなっちゃったな~
  3599. アオ: ―アオ― ひかるは本当にそれでいいの?
  3600. ひかる: ―ひかる― いいっす
  3601. ひかる: ―ひかる― ひかるは誰かの上に立たず 3人の元で今まで通り馬として仕える
  3602. ひかる: ―ひかる― それが性にあってるっすから このサーベルに誓うっす
  3603. ひかる: ―ひかる― ひかるは3人を裏切らないと…
  3604. 樹里: ―樹里― じゃあ、樹里サマたちは 互いの血に誓おう
  3605. アオ: ―アオ― もう争いを起こさないためにね~
  3606. 結菜: ―結菜― では、互いの血をすすりましょぅ
  3607. 結菜: ―結菜― 血の約束を交わす私たちは プロミストブラッド
  3608. 結菜: ―結菜― 私は長女、紅晴結菜として
  3609. 樹里: ―樹里― 樹里サマは次女、大庭樹里として
  3610. アオ: ―アオ― わたしは三女、笠音アオとして
  3611. 3人: ―3人― 共に戦うことを誓う
  3612. 結菜: 「この味を忘れてはいけないわよぉ」
  3613. 樹里: それじゃ、さっそく キュゥべえを呼ぶか?
  3614. アオ: たぶん、もう二木市には 戻って来てるはずだよ~
  3615. 結菜: 魔法少女にする勧誘だけは やめて欲しいんだけど…
  3616. ひかる: それも魔女にならない力を 手に入れたら問題ないっす
  3617. 結菜: そうね
  3618. アオ: それじゃあ呼ぶよ
  3619. 4人: キュゥべえーーーー!
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