Raspbian BusterにPulseAudioを入れる

Raspbian BusterにPulseAudioを入れる


１．Pulseオーディオのインストール
$ sudo apt-get install pulseaudio

２．ディレクトリを作成
$ mkdir -p ~/.config/pulse


３．~/.config/pulse/client.confの編集
/etc/pulse/の設定ファイルを直接編集しないよう推奨されているようです
$ cp /etc/pulse/client.conf ~/.config/pulse


(X上のアプリでも使いたい場合は/etc/pulse/client.confを直接編集しないとダメなようです)

$ cd ~/.config/pulse
$ vi client.conf

下記の内容で編集します。新たに作成してもOKです。
autospawn = no
daemon-binary = /bin/true


４．~/.config/pulse/default.paの編集
/etc/pulseからdefault.paをコピー

$ cp /etc/pulse/default.pa ~/.config/pulse



$ vi ~/.config/pulse/default.pa
ネットワークモジュールを追記します。（下記を１行で）
ネットワークの値は自ネットワークのネットワークアドレスを書き入れます。

load-module module-native-protocol-tcp auth-ip-acl=127.0.0.1;192.168.0.0/24

ここで192.168.0.0/24は許可したいネットワークセグメントのネットワークアドレスとサブネットマスクです。
自分の環境に合わせて変更してください
複数ある場合はセミコロン「;」で区切って複数書き入れてください
($ ip addrでIPアドレスを確認できます。)
PiのIPアドレスが192.168.0.10/24などの場合は192.168.0.0/24になります）
PiのIPアドレスが192.168.1.10/24などの場合は192.168.1.0/24になります）


５．pulseaudioの起動、停止は以下のコマンドで実行します。
エラーを表示しないでプロンプトが帰ってくればOK

$ pulseaudio -D or pulseaudio --start
$ pulseaudio -k or pulseaudio --kill

６．pulseaudio clientの設定
クライアントのPi3には音量コントロールのpavucontrolをインストール

$ sudo apt-get install pavucontrol


７．ALSAの設定のため /etc/asound.conf か ~/.asoundrc に以下のように書きます。
$ vi /etc/asound.conf
下記を追加
pcm.pulse {
    type pulse
}

ctl.pulse {
    type pulse
}

pcm.!default {
    type pulse
}

ctl.!default {
    type pulse
}




８．次に pulse と pulse-access グループにユーザーを追加します。

$ sudo gpasswd -a pi pulse
$ sudo gpasswd -a pi pulse-access


９．別のpulseaudiサーバに接続する場合は下記を追加する
~/.config/pulse/client.confの編集
クライアント側にはPulseAudioのサーバーのアドレスを記述します。
LAN内に複数のPulseAudioサーバーがあればこのファイルを編集して接続先を切り替えることができます。
autospawn = no
daemon-binary = /bin/true
default-server = 192.168.0.100


注：ここで192.168.0.100はPulseAudioのサーバになるLinuxのIPアドレスです




１０．Raspberry Pi側での設定は以上で完了です。


pulseaudioの起動
$ pulseaudio -D or pulseaudio --start

pulseaudioの終了
$ pulseaudio -k or pulseaudio --kill










１１．PulseAudioサーバ側の設定（PulseAudioで音を飛ばす先のLinux側の設定)
~/.config/pulse/default.paの編集
/etc/pulseからdefault.paをコピー

$ cp /etc/pulse/default.pa ~/.config/pulse

(サーバ側でログインしないで運用する場合は/etc/pulse/default.paを直接編集します)

vi ~/.config/pulse/default.pa
ネットワークモジュールを追記します。（下記を１行で）
ネットワークの値は自ネットワークの値を書き入れます。

load-module module-native-protocol-tcp auth-ip-acl=127.0.0.1;192.168.0.0/24

ここで192.168.0.0/24は許可したいネットワークセグメントのネットワークアドレスとサブネットマスクです。
PulseAudioのクライアント側のIPアドレスをネットワークアドレスで指定します。
自分の環境に合わせて変更してください
複数ある場合はセミコロン「;」で区切って複数書き入れてください
($ ip addrでIPアドレスを確認できます。)
PiのIPアドレスが192.168.0.10/24などの場合は192.168.0.0/24になります）
PiのIPアドレスが192.168.1.10/24などの場合は192.168.1.0/24になります）



１２．pulseaudioの起動、停止は以下のコマンドで実行します。
エラーを表示しないでプロンプトが帰ってくればOK

$ pulseaudio -D or pulseaudio --start

$ pulseaudio -k or pulseaudio --kill

注意：サーバ側で一度ログインしないと鳴らないかもしれないです。



VLCはツール→設定→オーディオ
この画面の「出力モジュール」：のところをPulseAudioオーディオ出力に設定しないと見られないかもしれません
（おそらく自動でもいけるとは思います）

timidityを使う場合は
$ timidity -Os
とALSAを指定するとALSA経由でpulseaudioに音が流れる

mpg321を入れるとコマンドラインでMP3ファイルを聞くことができます
sudo apt-get install mpg321
$ mpg321 hogehoge.mp3