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- FILENAME: text_518110-0.txt
- ほむら: …………
- ほむら: えっ…?
- ほむら: 繰り返す… 私は何度でも繰り返す…
- ほむら: (私の知らない “私”の記憶が…)
- ほむら: (頭に流れ込んでくる…!)
- ほむら: ………… …………
- ほむら: …………
- ほむら: (はっ…)
- ほむら: ここは… 知らない町?
- ほむら: それに、この格好…
- ほむら: たしか私は… 自宅で仮眠を取ろうと思って…
- ほむら: (それから… 目が覚めたら、ここにいた)
- ほむら: (ということは…)
- ほむら: ………… …………
- ほむら: …これは、夢?
- ほむら: それとも…
- まどかの声: あっ、ほむらちゃん!
- ほむら: ――っ!?
- まどか: よかった、ほむらちゃ… あれっ?
- まどか: えっと、ほむらちゃん… だよね…?
- ほむら: まどか…
- ほむら: (まどかも晴着を着ている… どうなっているのかしら)
- ほむら: …ええ、どうかしたのかしら?
- まどか: あ、変なこと言ってごめんね
- まどか: いつもと雰囲気が違うから びっくりしちゃった
- まどか: 眼鏡、外したせいかな?
- ほむら: …眼鏡?
- まどか: うん…それと、その…
- まどか: まどかって、名前で呼ばれたのも 初めて、かも
- ほむら: (今の時間軸のまどかは)
- ほむら: (眼鏡をかけていた頃の私を 知らないはず…)
- ほむら: (目の前のまどかは)
- ほむら: (別の時間軸の まどかだとでもいうの?)
- ほむら: …………
- FILENAME: text_518110-1_9Vluy.txt
- まどか: わたし、どうして 神浜市にいるんだろう?
- ほむら: 神浜市? まどかはこの町を知っているの?
- まどか: えっ、ほむらちゃん 何度も来てるよね?
- ほむら: いいえ、知らない町よ
- まどか: ………… …………
- まどか: わたしと一緒に 何度も来たはずなんだけど…
- ほむら: (私とは記憶が食い違っている)
- ほむら: (やはり、別の時間軸の まどかなのかしら)
- まどか: …………
- まどか: そういえば、なんだか景色が ふわふわしてるっていうか
- まどか: 遠くがぼやけて見えない?
- まどか: まるで夢の中にいるみたい
- ほむら: 夢… まどかもそう感じるのね?
- まどか: えっ、ほむらちゃんも?
- ほむら: ええ、眠っていたはずなのに 目を覚ましたらここにいたから
- ほむら: それに…まるで記憶に 霞がかかったみたいに
- ほむら: その前に何をしていたのか 細かいことが思い出せないし
- まどか: わたしもそうかも でも…
- まどか: ふたりとも同じ夢を 見ることなんてあるのかなあ?
- ほむら: 普通はありえないことよ だから、もしかしたら…
- まどか: あ…
- まどか: エイミー!?
- エイミー: みゃーう
- まどか: やっぱりエイミーだ!
- ほむら: (エイミー…まどかが 可愛がっているネコよね)
- ほむら: (でも、どうしてこの町に?)
- まどか: あ、待って!
- ほむら: まどか?
- まどか: はぁ…はぁ…
- エイミー: みゃーう
- ほむら: まどか、無闇に進むのは危険よ
- まどか: うん、でも…
- まどか: ときどき立ち止まって わたしたちをここまで
- まどか: 案内しようとしてる みたいだったから…
- まどか: あっ…
- まどか: エイミーのそばに何かあるよ?
- ほむら: サイコロと、おみくじかしら おみくじはふたつあるようだけど
- まどか: 何か書いてあるね
- 大吉 仲良きことは美しきかな… ふたりですごろくのゴールを目指しましょう
- まどか: 大吉…?
- まどか: すごろくのゴールって どういう意味だろう?
- まどか: もうひとつの方には 何が書いてあるかな
- ほむら: …私が読んでみるわ
- 大凶 災いを転じて福となせ… ゴールは水名神社の境内にあり
- ほむら: こっちは大凶 縁起でもないわね
- まどか: うん…でも、何かの ヒントになってるのかな
- まどか: たぶん、ふたりで水名神社を 目指せっていうことだよね?
- まどか: ゴールできたら 夢から覚めるのかな?
- エイミー: みゃう!
- まどか: えへへ、エイミーも うんって言ってるよ
- ほむら: すごろくのゴールを目指せ…
- まどか: ほむらちゃん、何か気になるの?
- ほむら: …ええ、もしかすると
- ほむら: ここは魔女の結界かもしれない
- まどか: あ…そっか その可能性もあるんだよね
- まどか: わたし、魔力を探ってみる!
- まどか: ………… …………
- まどか: 魔女の気配はなさそうだよ
- ほむら: …!
- ほむら: (まどかが 魔法少女になっている?)
- まどか: でも、変な夢なのは間違いないよ ほむらちゃん、どう思う?
- ほむら: 魔法がかかわっているのは 間違いないと思うわ
- ほむら: ふたりが同じ夢を見るなんて 普通じゃないもの
- まどか: じゃあ、魔法少女の魔法とか… もしかすると、うわさのせい?
- ほむら: うわさ…?
- まどか: うん、神浜市でときどき起きる 魔法が関係した不思議な現象だよ
- ほむら: 私たちは、そういう罠に 落ちたということかしら
- まどか: えっと、罠っていうか…
- まどか: 偶然が重なって、そういう騒動が 起きちゃうこともあるみたい
- ほむら: まるで よくあることみたいに言うのね
- まどか: うん、何度か経験したけど 最後は解決できたし
- ほむら: …………
- ほむら: (うわさというのは よくわからないけれど)
- ほむら: (たしかに魔法少女の魔法が 絡んでいる可能性はあるわね)
- ほむら: ここが魔女の結界なら、魔女を 倒せば外に出られるはずだけど
- ほむら: 倒す相手が見つからないのでは それもできないわね
- まどか: そうなの…
- ほむら: 得体の知れない状況だけれど
- ほむら: 今はゴールを 目指すしかなさそうね
- FILENAME: text_518110-2_9Vluy.txt
- まどか: すごろくっていうことは…
- まどか: このサイコロを振れば いいのかな?
- ほむら: 私が振るわ
- ころん
- まどか: 4と6… 合わせて10だね
- まどか: あっ
- ほむら: まどか!?
- ほむら: ここは?
- 胡桃 まなか: いらっしゃいませ ウォールナッツへようこそ
- まどか: あっ、まなかちゃんのお店?
- ほむら: 知ってるの?
- まどか: うん、杏子ちゃんに聞いたんだ オムライスがおいしいお店だって
- 胡桃 まなか: たしかに当店の看板料理は ふわふわオムライスですが
- 胡桃 まなか: 今日は違います
- 胡桃 まなか: お正月限定のふわふわおせちを 召し上がっていただきます!
- ほむら: ふわふわおせち…?
- 胡桃 まなか: お手持ちのおみくじを 読んでみてください
- まどか: これのこと…?
- ウォールナッツで お正月限定のふわふわおせちをいただく 1回休み
- まどか: え!? さっきと違うことが書いてある
- 胡桃 まなか: 特大すごろくの参加者が サイコロを振ると
- 胡桃 まなか: 出た数字の分だけ移動させられて おみくじに指示が浮かび上がる
- 胡桃 まなか: そういう仕組みです
- ほむら: 特大すごろく…?
- 胡桃 まなか: 町全体が大きなすごろくみたいに なってる感じです
- 胡桃 まなか: では、おせちをお持ちしますね
- 胡桃 まなか: どうぞお召し上がりください
- ほむら: …………
- まどか: いただきまーす!
- まどか: どれにしようかな? この玉子がいいかな?
- ほむら: 待って 不用意に口にするのは危険よ
- まどか: 料理から魔力は感じないし 大丈夫だと思うけど…
- ほむら: まずは私が食べてみるわ
- ふわ…
- ほむら: …………
- まどか: どうだった? ふわふわだった?
- ほむら: …ええ
- 胡桃 まなか: そうでしょう、そうでしょう
- 胡桃 まなか: 当店自慢の ふわふわ伊達巻玉子です!
- ほむら: (不思議な食感だけれど 毒ではなさそうね)
- まどか: それじゃ、わたしも…
- ぱくっ
- まどか: わ、ほんとにふわふわ!
- 胡桃 まなか: ふわふわなのは 伊達巻だけじゃありません
- 胡桃 まなか: ウォールナッツ独自の製法により すべての品がふわふわなんです!
- ほむら: すべての品…?
- まどか: じゃあこの、たけのこも?
- ふわ…
- まどか: ほんとだ!?
- ほむら: …たけのこが?
- ふわっ
- ほむら: …………
- まどか: ね、ふわふわでしょ?
- ほむら: …そうね 夢の中ならではね
- 胡桃 まなか: 夢…? なんのことでしょう?
- まどか: あれっ、まなかちゃんもこの夢に 迷い込んだんじゃないの?
- 胡桃 まなか: ここが夢の中だと言うんですか? 奇妙なことをおっしゃる
- まどか: まなかちゃん、これが夢だって 気づいてないのかな…?
- ほむら: たとえ夢だとしても 彼女は私たちと違って
- ほむら: 作り出された 幻なのかもしれないわ
- まどか: ふぅ…おいしかった! おなかいっぱい
- 胡桃 まなか: お気に召していただけましたか?
- まどか: うんっ!
- 胡桃 まなか: お会計はおひとりさま 10万マギカになります
- まどか: えっ? お金、持ってないかも…
- 胡桃 まなか: おかしいですね…
- 胡桃 まなか: すごろく参加者の方は 全員、最初から
- 胡桃 まなか: 100万マギカ分のコインを お持ちのはずですが…
- ほむら: …持ってるわね いつのまに…
- ほむら: これでいいのかしら?
- 胡桃 まなか: はい! 毎度ありがとうございます!
- ほむら: …まどか
- まどか: なに、ほむらちゃん?
- ほむら: 何者かが、まどかや私に
- ほむら: 危害を加えるような兆候は 今のところ見あたらないわね
- まどか: うん
- ほむら: もしかすると まどかが言っていた通り
- ほむら: 偶発的に起きた現象に 巻き込まれただけの可能性も
- ほむら: あるかもしれない
- まどか: うん、神浜市には 魔法少女がたくさんいるから
- まどか: こういう不思議なことが ときどき起きるみたい
- ほむら: …油断はできないけれど
- ほむら: このまま、特大すごろくの ルールに従いながら
- ほむら: 少し様子を見た方がよさそうね
- エイミー: みゃーう
- まどか: あ、エイミー! ここに来てたんだ?
- 胡桃 まなか: サイコロを振れと 言っているようですね
- まどか: ほむらちゃん、振ってみて
- ほむら: ええ
- ころん
- FILENAME: text_518110-3_9Vluy.txt
- ほむら: ここは…?
- アシュリー・テイラー: Best wishes!!
- 千秋 理子: あけまして おめでとうございます!
- まどか: あれっ、アシュちゃんたち?
- まどか: …ここって、衣美里ちゃんの 相談所だよね?
- 綾野 梨花: うん、合ってるよ! ふたりはお客さん!
- 千秋 理子: わたしとアシュお姉さんは
- 千秋 理子: 相談所へ新年のご挨拶に 来たんです
- 木崎 衣美里: …と、いうわけ!
- 木崎 衣美里: で、おみくじにはなんて?
- パラ…
- エミリーのお悩み相談所で人生相談 相性チャレンジをクリアしたら先へ進む
- ほむら: 相性チャレンジ…?
- 綾野 梨花: 相性を試す クイズみたいなものだね!
- 木崎 衣美里: 論より証拠!
- 木崎 衣美里: アシュちゃんたちに やってもらえばいいっしょ?
- 千秋 理子: は、はい…!
- 綾野 梨花: 私が今から問題を出すから ふたり同時に答えてね
- 綾野 梨花: それじゃ早速… いま食べたいものは?
- アシュリー・テイラー: …理子は決めまシタか?
- 千秋 理子: う、うん… それじゃ…
- アシュリー&理子: 「せーの!」
- アシュリー・テイラー: りんご飴!
- 千秋 理子: アップルパイ!
- 木崎 衣美里: ああーーー!! めっちゃ惜しいぃ~!
- ほむら: …なるほど 答えが同じならクリアなのね
- 木崎 衣美里: そゆこと! わかった?
- 綾野 梨花: …アシュちゃんがりんご飴で 理子ちゃんがアップルパイなんだ
- 綾野 梨花: なんかさ、逆じゃない?
- アシュリー・テイラー: ここへ来る途中に りんご飴の屋台を見かけて
- アシュリー・テイラー: おいしそうって 理子が言ってまシタ!
- 千秋 理子: 私はりんご飴を見て 前にアシュお姉さんが
- 千秋 理子: アップルパイが好きって 言ってたのを思い出して…
- 綾野 梨花: あっはは、おたがい 気を回しすぎたんだね!
- 木崎 衣美里: やり方、わかったっしょ? じゃ、本番いってみよー!
- 綾野 梨花: ふたりにも、さっきと同じ質問! いま食べたいものは?
- まどか: りんご飴!
- ほむら: えっと…
- 木崎 衣美里: ぶーっ、時間切れ!
- 木崎 衣美里: 1回目の 相性チャレンジしっぱ~い!
- ほむら: りんご飴が食べたかったの?
- まどか: えへへ、屋台があるって聞いて 食べたくなっちゃった
- ほむら: そう…
- アシュリー・テイラー: あとで案内しマスヨー
- まどか: ほんと? 近くにあるの?
- 千秋 理子: ここからだと、結構遠いかも…
- まどか: うーん、そっか
- まどか: 今日行くのは難しそうだから 諦めようかな
- まどか: 晴着に草履だから 少し歩きづらくて…
- ほむら: たしかに動きにくいわね
- アシュリー・テイラー: では、またの機会にデスネー!
- 綾野 梨花: それじゃ、次の問題いくよっ!
- <5分後…>
- ほむら: …………
- まどか: あはは… 意外と難しいね
- アシュリー・テイラー: Hmmm… 毎回ちょっとずつ惜しいデスネー
- 綾野 梨花: うーん 理子ちゃんたちみたいに
- 綾野 梨花: 相手のことばかり考えても 噛み合わなかったりするし…
- 綾野 梨花: 自分の気持ちと、相手の気持ち 両方を大事にしてみて?
- 綾野 梨花: それじゃ、次の問題! いまふたりが行きたい場所!
- 綾野 梨花: 相手の答えを予想して よーく考えて!
- ほむら: (まどかの気持ちと…)
- まどか: (ほむらちゃんの気持ち)
- まどか&ほむら: (両方を、大事に…)
- ほむら: あ…
- まどか: わかったかも
- 木崎 衣美里: じゃー、答えを一緒に!
- ほむら: 洋服店
- まどか: お洋服屋さん!
- 千秋 理子: やった!
- アシュリー・テイラー: Congrats!! 相性チャレンジ、クリアデース!
- 綾野 梨花: でも、どうして洋服屋さんなの?
- まどか: さっき、晴着で 動きにくいって言ってたし
- まどか: ほむらちゃんも 着替えたいんじゃないかなって
- ほむら: 私も同じことを考えたわ
- 木崎 衣美里: ナイスマッチング! これで次のマスに行けるね!
- エイミー: みゃう!
- まどか: あっ、エイミー! サイコロを振ればいいんだね?
- エイミー: みゃーん
- まどか: じゃあ、今度はわたしが…!
- ころん
- まどか&ほむら: …………
- ほむら: 何も起きないわね
- まどか: さっきは自動的に ここへ飛ばされたんだけど…
- 木崎 衣美里: おみくじには、なんて?
- ここから8マス以内にある 好きな場所へ自由に移動
- 木崎 衣美里: 自分で移動しろってことかー!
- ほむら: ゴールの水名神社までは 8マスで進めるかしら?
- 綾野 梨花: かなり遠いよ! ここからじゃ全然無理かも…
- まどか: それじゃ、ほむらちゃん まずはお洋服屋さんへ行こうよ!
- FILENAME: text_518110-4_9Vluy.txt
- まどか: お買いもの つきあってくれてありがとう!
- アシュリー・テイラー: You're welcome!! いつでも呼んでくだサーイ!
- 綾野 梨花: それじゃ、またね~!
- ほむら: …………
- まどか: どうしたの、ほむらちゃん?
- ほむら: まどか、あの子たちと私は 初対面ではないのよね?
- まどか: うん、何度も会ってるよ
- ほむら: だとすると変だわ
- ほむら: 私のことを、いつもと違うと 言わなかった
- まどか: あっ、そういえば…!
- まどか: みんな、眼鏡のほむらちゃんしか 知らないはずなのに
- ほむら: ウォールナッツの子も そうだったわよね?
- まどか: もしかして、わたしの記憶の方が おかしいってこと?
- ほむら: いえ、それはないわ
- ほむら: 不思議なことが起きても 誰も疑問に思っていないし
- ほむら: おそらくあの子たちは幻… 夢の一部なのよ
- ほむら: それと… もうひとつ気になったのが
- ほむら: 相談所からここまで 電車で移動できたことね
- まどか: …?
- ほむら: ひとつ試してみたいことがあるの
- ほむら: 水名神社方面の電車は これで間違いないわよね?
- まどか: う、うん…でも 大丈夫かな?
- まどか: サイコロを振らないで 勝手に移動しちゃって…
- ほむら: それで一気にゴールに着くのかを 試してみたいのよ
- まどか: ちょっと怖いね…
- まどか: すごろくのルールに従わないと
- まどか: よくないことが 起きたりしないかな…?
- ほむら: それが狙いよ
- ほむら: 誰かが悪意を持って 私たちを罠にかけたのだとすれば
- ほむら: ルール違反を見逃すはずがない
- まどか: あ…
- まどか: たしかに、うわさの場合は
- まどか: 勝手なことをすると 怖い敵が襲いかかってくるみたい
- ほむら: その場合は、そいつを倒せば 外に出られるのよね?
- まどか: う、うん…そうだけど… ほんとに大丈夫かな…
- ほむら: (最初は 私の知っているまどかとは)
- ほむら: (違うように思ったけど)
- ほむら: (急に弱気になったりするのが まどからしいわね)
- まどか: あれっ?
- ほむら: どうかしたの?
- まどか: 窓の外のあの看板 さっきも見なかった?
- ほむら: えっ
- ほむら: ――っ!? たしかに、また同じ看板ね
- まどか: だよね?
- まどか: この電車、同じところを ずっとぐるぐる回ってるよ!
- ほむら: それに…
- ほむら: かなり長い時間乗っているけれど 駅に止まる様子もない
- まどか: うん…
- <30分後…>
- まどか: 何も起きないね
- ほむら: ええ、不気味ではあるけれど
- ほむら: この夢の世界を作った誰かは
- ほむら: 私たちに 危害を加えるつもりはないか
- ほむら: あるいは、そもそも “誰か”なんて存在しない…?
- まどか: ところどころ 変なところはあるけど
- まどか: みんな優しいし 平和な世界だよね
- エイミー: みゃん!
- ほむら: 少なくとも…
- ほむら: サイコロを振るまでは、電車から 降りられないようね
- ころん
- FILENAME: text_518110-5_9Vluy.txt
- ほむら: …?
- さやか: まどか!? それに、ほむら…だよね?
- 杏子: なんだ、アンタらも この夢で迷子になってたのか
- ほむら: この夢… あなたたちには自覚があるのね
- まどか: じゃあ、さやかちゃんたちも すごろくに参加させられてるの?
- さやか: そう、なぜか杏子とペアでね
- さやか: さっき、マミさんにも会ったけど なぎさとペアだった
- まどか: マミさんたちも…?
- まどか: それじゃ、6人で同じ すごろくの夢を見てるってこと?
- 杏子: おかしな話だけどさ そうみたいだね
- 杏子: それよりほむらが、なんか 別人みたいになってないか?
- 杏子: ふーん、事情はわからないけど 気づいたらこうなってたと
- さやか: あたしの知ってるほむらとは 全然違うんだけど?
- 杏子: 夢の中に迷い込んだときに 何か起きたのかもね
- まどか: さやかちゃんたちはここで 何をしているの?
- さやか: まどかも、自分のおみくじを 読んでみたらわかるよ
- ボーナスステージ! ゲームセンターで好きなだけ コインを稼いでいきましょう
- さやか: …あたしたちも、それと同じ
- 杏子: だから、ダンスゲームで 景品のコインを稼いでたってわけ
- さやか: ていうか、稼いでるのは 杏子ばっかりなんだけどね
- さやか: あたしも1回ぐらいは
- さやか: 杏子より上のスコアを 出したいんだけどなー
- ほむら: 『好きなだけ コインを稼いでいきましょう』…
- ほむら: じゃあ、先のマスへは いつでも進めるということ?
- さやか: そうだけど、ここで少し がんばった方がいいみたい
- まどか: えっ、どうして?
- 杏子: 寄った先でちょくちょく カネ取られただろ?
- まどか: うん、おせち代とか… あっ、あとお洋服代とかも!
- さやか: あたしたち、それであやうく 進めなくなるとこだったんだよね
- 杏子: 5000万マギカぐらいないと 安心できない感じだな
- まどか: ええっ、そんなに!?
- さやか: まあ、運が悪いと そのくらい必要かもね
- さやか: あたしたち、3000万マギカで 金の鏡餅を買わされたし
- ほむら: 何に使うのかしら?
- さやか: あたしが聞きたいよ…
- 杏子: とにかく、確実にゴールするには もっとコインが必要なんだ
- 杏子: 今年は“勝つ”って決めたからね
- さやか: そうそう、その通り!
- ほむら: 勝つって…何の話?
- ???の声: あれ、アンタたちもいたの?
- レナ: ヒマならクレーンゲームに つきあってよ
- まどか: あっ、レナさん
- レナ: どっちがたくさん景品を獲れるか かえでが勝負したいそうよ
- かえで: ふ、ふゅっ!? そんなこと言ってないよぅ…
- かえで: あー、また失敗だよぅ…
- レナ: コインが全然増えないわね
- かえで: あと200万マギカで
- かえで: モカウサギのぬいぐるみと 交換できるのに…
- まどか: わたしたちのコイン、あげるから これで交換してきたら?
- かえで: えっ、でも…
- レナ: ちょっと、勝負を忘れたわけ?
- まどか: みんなで一緒にがんばって コインを増やせばいいんだよ!
- まどか: ほむらちゃん、いいかな…
- ほむら: 私は構わないわ
- ほむら: コインなら だいぶ余裕ができたもの
- かえで: あ…ありがとう
- まどか: ふふふっ
- ほむら: …………
- ほむら: (まどかとこんな風に ゲームで遊ぶだなんて…)
- ほむら: (たしかにこの世界は 何者かが仕掛けた罠ではなく)
- ほむら: (偶然が重なって生まれた 夢の世界なのかもしれないわね)
- かえで: えへへへ… うれしいな
- レナ: もう…ちゃんとふたりに お礼を言いなさいよね
- かえで: うん…本当にありがとう まどかちゃん、ほむらちゃん!
- ほむら: ………… …………
- まどか: ふぅ… 楽しかったね、ほむらちゃん!
- まどか: コインも充分だし そろそろ先のマスへ進もっか?
- ほむら: そうね 杏子たちも先に行ってしまったし
- エイミー: みゃん!
- まどか: じゃあ、いくよ…
- FILENAME: text_518110-6_9Vluy.txt
- 水徳寺で煩悩を祓って 新たな気持ちで新年を迎える 次の番でサイコロを3つ振ることができる
- まどか: やったね、ほむらちゃん! たくさん進めるみたいだよ
- 迷子を預かり所まで連れていく 1回休み
- まどか: ママがもうすぐ 迎えに来てくれるからね!
- ほむら: ………… …………
- ほむら: (まどかは本当に優しい)
- ほむら: (相手は夢が生んだ 幻かもしれないのに)
- ほむら: (自分のコインを譲ってあげたり 一生懸命励ましたり)
- ほむら: (ここで最初に会ったときは)
- ほむら: (本物のまどかかどうか 確信が持てなかったけど)
- ほむら: (この子は間違いなく 本物のまどかだわ)
- まどか: えへへ…
- ほむら: どうしたの、まどか?
- まどか: なんだか、うれしいなって!
- まどか: ここは夢の中かもしれないけど いろんな人の役に立てたし
- まどか: それから、ほむらちゃんと お正月をいっぱい楽しめたし
- ほむら: 私が、あなたの知っている 暁美ほむらではないとしても?
- まどか: それでも、ほむらちゃんは ほむらちゃんだと思うよ
- まどか: だって、わたしの知っている ほむらちゃんも
- まどか: こんな風に一緒に遊んで そばにいてくれるから
- ほむら: …………
- エイミー: みゃーん
- ほむら: …そろそろサイコロを振って 次のマスへ移動しましょうか
- まどか: うんっ
- 調整屋さんで初夢占い ひとり30万マギカずつ支払う
- みたま: それで、ここに 来たっていうわけねぇ?
- まどか: はい! …あの、夢占いって?
- みたま: そこで横になって リラックスしていればいいわ
- みたま: あとはわたしにまかせて 大丈夫、何もしないから!
- みたま: ………… …何もしないから!
- まどか: ほ、ほんとかなあ…
- ほむら: …………
- ほむら: 夢の中で夢を見ると どうなるのかしら?
- まどか: うーん… …現実に戻るとか?
- ほむら: 現実に…戻る?
- FILENAME: text_518110-7_9Vluy.txt
- まどか&ほむら: ………… …………
- ほむら: これが… 現実世界であったことなの?
- ほむら: 私が「もう誰にも頼らない」と決める前に こんな出来事はなかったはず
- ほむら: これは、別の時間軸の私ということ?
- ほむら: 私の知らない、私の記憶…
- みたま: あら、いらっしゃい♪ みんな晴着なのねぇ
- まどか: はい、水名神社へお参りに!
- さやか: その帰りに こちらへ寄ってみたんです
- マミ: ふふ、新年のご挨拶にと思って
- みたま: うれしいわぁ
- みたま: それじゃ、みんなに お年玉をあげないとね!
- みたま: 調整屋特製! 素敵な初夢が見られる折り紙よぉ
- ほむら: 素敵な初夢…?
- みたま: そう! 使い方は簡単よ
- みたま: この紙の裏に今年の抱負だとか 願い事を書いてから
- みたま: 宝船の形に折って 枕元に置いて寝るの
- みたま: そしたら、それが叶う夢が 見られるの
- みたま: つまり見たい初夢が見られるわけ 素敵でしょぉ
- みたま: 初夢、まだだったら使ってみて♪
- 杏子: …ヘンな魔法とか かかってないよな?
- みたま: 大丈夫、調整屋さんの 保証つきよぉ
- さやか: えっ、かかってるの? かかってないの?
- マミ: お参りも無事に終えたことだし… みんなでゲームでもしましょうか
- マミ: かるたも、すごろくも トランプも用意してあるわよ
- まどか: わぁ、楽しみです!
- なぎさ: なぎさは全部やりたいのです!
- 杏子: ―杏子― それじゃ、あたしらと まどかたちの場所を入れ替えようかな!
- さやか: ―さやか― うわ…可哀想 まどか、ゴール目前だったのに
- なぎさ: ―なぎさ― さっきから杏子の運がよすぎるのです! きっとズルしてるのです!
- マミ: ―マミ― ふふ、大丈夫 まだまだみんなチャンスがあるわよ
- ほむら: みんなで水名神社にお参りして 巴マミの家に集まって遊んだ…?
- ほむら: そんな記憶、あるはずがない
- ほむら: 本当に、私の記憶なの?
- ほむら: …………
- みたま: 目が覚めたかしらぁ?
- まどか: あっ、はい
- まどか: 忘れていたことを 少し思い出した、ような…?
- ほむら: …もしかして
- ほむら: 神社にお参りして、巴マミの家で すごろくをしたこと?
- まどか: そうそう!
- まどか: ほむらちゃんも 同じものを見たの?
- ほむら: ええ
- まどか: あのね、ほむらちゃん わたしが思い出せるかぎりだと…
- まどか: これって、この夢に迷い込む前に 現実にあったことのはずだよ
- ほむら: …そうなのかしら
- まどか: うん、ほむらちゃんも 一緒にいたし
- まどか: ただ、話し方も格好も 今とは違うほむらちゃんだけど…
- ほむら: (つまり…現実の世界で まどかと一緒にいたのは)
- ほむら: (私とは 別の時間軸の私ということ?)
- ほむら: (そういえば…)
- ほむら: …………
- ほむら: (はっ…)
- ほむら: ここは… 知らない町?
- ほむら: それに、この格好…
- ほむら: (最初に、この夢の中で 意識が目覚める直前に)
- ほむら: (誰かの頭の中に入り込むような 感覚があった)
- ほむら: (まどかと同じ時間軸の私が 見ている夢の中に)
- ほむら: (私が入り込んだということ?)
- みたま: あのぉ、そろそろ 初夢を占ってあげたいんだけど
- みたま: ふたりが見た夢を 教えてくれるかしら?
- まどか: あ、はい…!
- みたま: 占いの結果は…
- みたま: 「汝らの見た夢は、夢にあらず それは真実のかけらのひとつ」
- みたま: …ですって!
- まどか: それって…?
- みたま: ここは実は夢の世界で
- みたま: さっきまどかちゃんが見たのは 現実の記憶…っていう意味みたい
- ほむら: あなたにも、この世界が 夢という自覚があるのかしら?
- みたま: ううん、ないわよ でも、夢占いの結果は絶対なの
- みたま: だからきっと 本当のことなんでしょうね
- まどか: 驚かないんですか?
- みたま: 少し驚いたけど まあ、そんなものかなって♪
- みたま: もしかして まどかちゃんの方が驚いてる?
- まどか: はい…この世界って 本当に夢の中だったんだって
- ほむら: …………
- ほむら: とにかく今は先に進むしかない
- ほむら: コマを進めましょう、まどか
- エイミー: みゃーん
- ほむら: …………
- FILENAME: text_518110-8_9Vluy.txt
- まどか&ほむら: …………
- まどか: あっ、マミさんたち!
- ほむら: みんな羽子板を持って どうしたのかしら?
- 杏子: おっ、来たね?
- さやか: あたしたち、羽根つき大会に 出場中なのよ
- マミ: えっと、鹿目さんと… そっちは暁美さん?
- なぎさ: いつもと雰囲気が違うのです
- まどか: あ、えっと これはね…
- マミ: ふぅん…よくわからないところも まだあるけれど
- マミ: みんなで神社に行ったあとで この夢の世界に迷い込んだ…
- マミ: だから、みんなゴールを目指して 夢から脱出しようとしている
- マミ: その目的は同じみたいね
- まどか: はい!
- ほむら: (夢の世界に来る前… このまどかたちの時間軸では)
- ほむら: (5人と、もうひとりの私が)
- ほむら: (巴マミの家で すごろくを遊んでいた)
- ほむら: (私たちが巻き込まれた、この 特大すごろくと関係あるの?)
- ほむら: (それに…)
- ほむら: (百江なぎさ… 私の知らない魔法少女…)
- ほむら: (まどかは、あれは 現実の記憶だと言っていた)
- ほむら: (ここにいるまどかたちの 時間軸では)
- ほむら: (百江なぎさという少女が)
- ほむら: (私たちと行動を ともにしているということ?)
- ほむら: ………… …………
- まどか: さやかちゃんたちは 羽根つき大会に出てるんだよね?
- さやか: そう、こんな指示が 書いてあったからね
- 新春羽根つき大会に参加! 勝利したペアは次の番で 先へ進むことができる 敗北したペアはひとつ前のマスへ戻る
- マミ: 私たちのおみくじにも 同じことが書いてあるわ
- なぎさ: 負けたら戻されてしまうのです だから真剣勝負なのです!
- ほむら: ペアということは ダブルスで試合をやるのね
- まどか: えっと…じゃあ
- まどか: わたしたちも羽根つき大会に 出ないといけないのかな?
- ほむら: おみくじを見てみましょう
- 新春羽根つき大会を応援! 試合が終わったら先へ進む
- ほむら: 応援するだけでいいみたいね
- まどか: ラッキーだね!
- 杏子: ま、関係ないね
- 杏子: どのみちあたしらは 勝つつもりだし
- さやか: 今年は“勝つ”んだもんね!
- マミ: ふふっ、それがふたりの 今年の抱負かしら?
- 空穂 夏希: はいはーい! そろそろ試合を始めますよー!
- まどか: あっ、夏希ちゃん
- 空穂 夏希: それでは…
- 空穂 夏希: 「試合はじめ!」
- マミ: ハッ!
- 杏子: まかせろ!
- さやか: ううん、あたしが!
- ポトン
- まどか: ぶつかって落としちゃった…
- ほむら: それぞれの動きはいいのに 息が合ってないわね
- まどか: さやかちゃんたち、がんばって!
- なぎさ: わわっ 届かないのです!
- マミ: 大丈夫よ、なぎさちゃん
- マミ: えいっ
- まどか: こっちはなぎさちゃんを
- まどか: マミさんが上手にカバーして くれてるのに…
- 杏子: おい、さやか このままじゃ…
- さやか: わかってる…おたがいに 意地張ってる場合じゃないよね?
- さやか: あんたの後ろに飛んだ羽根は 全部あたしが拾うから
- さやか: 杏子はとにかく前に出て マミさんたちを攻めて!
- 杏子: まかせていいんだな?
- さやか: 勝つんでしょ、絶対?
- 杏子: もちろん!
- ほむら: …?
- まどか: どうしたの、ほむらちゃん
- ほむら: 雰囲気が変わったわ
- 空穂 夏希: 「はい、そこまでっ!」
- 杏子: よっしゃ、勝ち!
- マミ: 後半の追い上げ、すごかったわ いいコンビだったわよ
- 空穂 夏希: 優勝賞品は参京屋本舗特選 極甘おしるこ1年分で~す!
- さやか: 1年分もいらないよ!? こりゃ、みんなにおすそわけだね
- なぎさ: なぎさはおしるこよりも チーズケーキがいいのですが…
- マミ: そう言わずにいただきましょう 甘くておいしいわよ
- なぎさ: …マミの言う通りなのです おしるこもおいしいのです
- なぎさ: ひとつ新しい味を覚えたのです
- まどか: よかったね、なぎさちゃん!
- マミ: ところで、私たち 負けてしまったわけだけど…
- さやか: えっ マミさんたちが消えた?
- 空穂 夏希: 負けたペアは前のマスに戻される ルールだからね…
- 杏子: なるほど、そういうことか
- 杏子: じゃ、あたしらは サイコロを振って…
- ころん
- 杏子: おい、この目…
- 水名神社境内へ進む おめでとうございます、ゴールです!
- さやか: やった!
- 杏子: 一番乗りだ!
- まどか: ええっ!?
- さやか: ごめん、まどか! 先行ってるよ!
- 杏子: じゃーな、ふたりとも!
- FILENAME: text_518110-9_9Vluy.txt
- ほむら: 行ってしまったわね
- まどか: いいな~、さやかちゃんたち 一番であがりかぁ
- ほむら: 私たちも サイコロを振りましょうか
- エイミー: みゃ~う
- まどか: そうだね! それじゃ…えいっ!
- ころん
- まどか: あれっ!? この目って
- ほむら: 杏子たちと同じね
- まどか: じゃあ、行き先は 水名神社ってこと?
- <水名神社・境内>
- まどか: やった! ゴールだよ!
- ほむら: まだ安心はできないわね…
- まどか: おみくじ、読んでみるね
- 水名神社境内へ進む ゴールの条件を満たしていないため ふりだしへ戻る
- まどか: えっ…?
- ほむら: 様子が変よ…!
- まどか&ほむら: …………
- まどか: 最初の商店街に戻されちゃった
- ほむら: 「ゴールの条件」…
- ほむら: どのようなものか 見当もつかないわ
- まどか: そうだよね…
- まどか: それに変だよね 格好も、晴着に戻ってる
- ほむら: ………… …時間が巻き戻ったということ?
- ほむら: (まるで、私の魔法みたいに…)
- まどか: あっ…えっ? うそ、あれって…!
- ほむら: どうしたのかしら?
- まどか: 見て、ほむらちゃん! あっち!
- まどか: “わたしたち”がいる!
- まどか: あ、待って!
- ほむら: まどか?
- まどか: …見た?
- ほむら: ええ どう表現すればいいのかしら
- ほむら: いまエイミーを 追いかけていったのは
- ほむら: おそらく“数時間前の私たち”ね
- まどか: 本当に時間が戻ってるんだ…
- ほむら: さいわい、サイコロは 手元に残っているようね
- まどか: あ、途中で稼いだコインも 没収されてないみたいだよ
- ほむら: それは助かるわね
- ほむら: ではまた 最初から出直しましょう
- まどか: そうだね!
- まどか: あ、今度は少し 商店街を歩いてからにしない?
- ほむら: どうして?
- まどか: さっきは、あわただしくて
- まどか: のんびりお店に寄ったり できなかったし…
- ほむら: ………… …わかったわ
- まどか: あー、おだんご おいしかった!
- ほむら: コインがたくさんあってよかった
- まどか: それじゃ、サイコロを振るね
- ほむら: 最初にここで サイコロを振ったときは
- ほむら: ウォールナッツというお店に 進んだのよね
- まどか: 甘いものを食べたばかりだし 食べもののお店はもういいかな…
- ころん
- ウォールナッツで お正月限定のふわふわおせちをいただく 1回休み
- FILENAME: text_518110-10_9Vluy.txt
- 胡桃 まなか: いらっしゃいませ
- 胡桃 まなか: おや、ずいぶんとお早い リピートですね?
- 胡桃 まなか: たった今、お店を出たばかりだと 思いましたが…
- まどか: えっと、それはその 1周目のわたしたちっていうか…
- 胡桃 まなか: ご注文はもちろん
- 胡桃 まなか: お正月限定の ふわふわおせちですね?
- まどか: う、うん… お手柔らかにお願い
- まどか&ほむら: 『ごちそうさま』
- ほむら: …なんとか食べきったわね
- まどか: うん、おいしかったけど お腹いっぱい…
- まどか: 次もまた 一度行った場所に進むのかな?
- ほむら: サイコロしだいでしょうね でも、その方がいいわ
- まどか: え、どうして?
- ほむら: ゲームセンターでコインを稼ぐ 方法はもう知っているし
- ほむら: 相性チャレンジだって 前よりうまくやれるはずよ
- まどか: そっか… そうだね!
- まどか: ほむらちゃんって やっぱり頼りになるね!
- ほむら: …ありがとう
- ほむら: …………
- ほむら: (時間を遡って 最初からやり直す…)
- ほむら: (そう、私はここでも 同じことを繰り返している)
- ほむら: (最初は、一刻も早く この夢の世界を出たかったけど)
- ほむら: (今は、まどかだけでも 無事に脱出させてあげたい)
- ほむら: (別の時間を生きてきたとしても この子はきっと本物のまどかで)
- ほむら: (私は、まどかを救うために 魔法少女になったのだから)
- ほむら: さあ、サイコロを振りましょう
- まどか: そうだね!
- まどか: 次も、行ったことのある 場所だといいね
- ころん
- 春名 このみ: いらっしゃいませ! ようこそ、ブロッサムへ!
- 春名 このみ: 「門松作り体験コース」を ご希望ですか?
- 春名 このみ: もうお正月ですけど… 今からでも間に合いますよ!
- まどか: あはは… 初めての場所だったね
- ほむら: また一歩ずつ ゴールを目指すしかなさそうね
- FILENAME: text_518120-1_AY1KP.txt
- みたま: あらあら、ふりだしに戻って また最初からぁ?
- みたま: それじゃ、ここに来るまで ずいぶんと苦労したのねぇ
- まどか: はい、大変でした…
- ほむら: それに、まだ終わってないわ
- みたま: いちばん苦労したのはぁ?
- まどか: えっと…
- まどか: 「栄区でエイミーと鬼ごっこ」 って言われたときかな?
- みたま: エイミー?
- みたま: まどかちゃんたちと一緒にいる ネコちゃんのこと?
- ほむら: ええ
- ほむら: ちょうど1周目の私たちが エイミーを電車で連れまわしてて
- ほむら: 手が出せなかった
- まどか: 電車で同じところを ぐるぐる回ってたときだね
- まどか: 1周目のわたしたちが 同時に別の場所にいるって
- まどか: だいぶややこしいよね
- みたま: よくわからないけど 大変だったのねぇ
- みたま: で、この場所に来たからには 今度も夢占いがご希望よね?
- まどか: はい、お願いします!
- みたま: じゃ、そこに横になって リラックスしてくれる?
- マミ: 今日はいっぱい遊んだことだし そろそろ寝ましょうか?
- ほむら&さやか: はーい
- ほむら: これも、現実の世界の私の記憶…?
- ほむら: 巴マミの部屋で すごろくを遊んだあとのようね
- まどか: 今日は朝から楽しかったね!
- まどか: 水名神社にお参りして みたまさんのところへ寄って
- まどか: それから、まなかちゃんや 夏希ちゃん、かえでちゃんたち…
- まどか: たくさんの魔法少女と会えたし!
- ほむら: 羽根つきやかるたも楽しかったね
- なぎさ: 杏子とさやかは 張り合ってばかりだったのです
- さやか: 夜まで遊んで、マミさんちに みんなでお泊まりだなんて
- さやか: お正月ならではだよね
- 杏子: でもさ、寝る前に やることがあるんじゃねーの?
- まどか: あ、そうだ! みたまさんにもらった折り紙!
- まどか: 紙の裏に今年の抱負を書いて 宝船の形に折るんだっけ?
- ほむら: はい、それを枕元に置くと その通りの初夢が見られるって
- さやか: もう年は明けちゃったけど…
- マミ: その年の最初に見た夢が
- マミ: 初夢ってことで いいんじゃないかしら?
- さやか: そうですね!
- マミ: せっかくだし きちんと筆で書きましょう
- 杏子: さやかは何を書くつもりなんだ?
- さやか: あたしは、えっと…
- さやか: (恭介と、もっと 仲良くなれますようにって)
- さやか: (書きたいけど…)
- さやか: (ううん、無理ムリ!)
- さやか: こ、今年は勝つ!って 書こうかな、なんて!
- 杏子: へえ、なんか威勢がいいな
- 杏子: 何かに勝つとかじゃなくて
- 杏子: とにかく勝ちまくる年に するってことか
- さやか: うん…そんな感じ
- 杏子: あたしもそれにするか
- さやか: えっ、杏子も?
- さやか: (なんか、引っ込みが つかなくなっちゃった…!)
- なぎさ: …………
- なぎさ: (なんだか無性に チーズが食べたくなったのです)
- なぎさ: (みんなを起こさないように そーっとキッチンへ…)
- なぎさ: (やっぱり、盗み食いは よくないのです!)
- なぎさ: (直前で踏みとどまったなぎさは とっても偉いのです!)
- なぎさ: (マミに気づかれないうちに 寝床に戻るのです…)
- ガタン
- なぎさ: あっ…!
- なぎさ: (みんなの枕元の宝船を 蹴飛ばしてしまったのです!)
- なぎさ: …………
- なぎさ: このせいで、みんなの初夢が 混ざったりなんてことは…
- なぎさ: た、たぶん ないと思うのです…!
- まどか&ほむら: ………… …………
- みたま: どう? 今度は何が見えたのかしら?
- まどか: えっと…
- ほむら: …こんな事態になった原因が わかったような気がしてきたわ
- カラン
- みたま: あら、いらっしゃい♪ 夢占いがご希望かしら?
- マミ: 好きなマスに進める 数字が出たので寄ってみたんです
- マミ: 暁美さんたちと 情報交換した方がいいと思って
- FILENAME: text_518120-2_AY1KP.txt
- マミ: …そうね、たしかにみんなで 私の家に泊まったはずよ
- マミ: つまりこれは、その晩に みんなで見ている夢ってこと?
- まどか: たしかに、出てくる人も 昼間に会った人たちばかりだし
- まどか: みんなで遊んだ すごろくや羽根つきの記憶が
- まどか: こんな夢を見せてるのかも
- なぎさ: なぎさのせいで、みんなの夢が 混ざってしまったのですか…?
- マミ: どうかしら? 本当にそれが原因かどうかは…
- ほむら: ええ、今は ここから出る方法を考えましょう
- ほむら: でも、ゴールするには 条件があるみたい
- ほむら: それを満たせないと
- ほむら: ゴール地点の神社から ふりだしに戻される
- マミ: でも佐倉さんたちは、その条件を 満たしてゴールしたわけよね…
- なぎさ: 条件とは、なんなのですか?
- ほむら: わからないわ
- まどか: 特大すごろくを遊んでいれば 自然に満たせるとか…?
- まどか: さやかちゃんたち、特に条件とか 意識してる様子じゃなかったし…
- マミ: そうね、ただ 情報があるに越したことはないわ
- マミ: これからは なるべく歩調を合わせて
- マミ: おたがいに情報交換しましょう
- なぎさ: それよりもなぎさは、寄り道して チーズケーキが食べたいのです…
- マミ: ふふ、途中でおいしい店を 見つけたらそうしましょう
- なぎさ: やったのです!
- まどか: それで、情報交換の方法ですけど
- まどか: 行き先のマスを選べるときは
- まどか: できるだけ、ここに 立ち寄るようにしませんか?
- マミ: 八雲さんに伝言を お願いするということかしら?
- みたま: わたしはかまわないわよぉ にぎやかな方が楽しいし♪
- ほむら: 私もそれでいいわ
- なぎさ: ふたりも、なぎさたちと 一緒に行動すればいいのです
- ほむら: それは無理ね
- マミ: そうね、サイコロの目が違えば 強制的に別れさせられてしまうわ
- ほむら: ええ、それに…
- マミ: それに?
- ほむら: 脱出したいなら、私と一緒に いない方がいいかもしれない
- まどか: えっ…?
- マミ: …どうしてそう思うの?
- ほむら: …ごめんなさい、根拠はないわ
- ほむら: (私は、夢の中に来ても)
- ほむら: (「同じ時間を繰り返す」ことを 続けている)
- ほむら: (このことが 単なる偶然とは思えない…)
- みたま: ところでみんな 夢占いのこと、忘れてなぁい?
- まどか: あっ、そういえばそうだった!
- みたま: なんだか、それより大事なことが 進展したみたいだけど
- みたま: いちおう、占いの結果も 聞いていってね♪
- まどか: みたまさんの夢占いも終わったし そろそろ出発しよっか?
- ほむら: そうね サイコロを振りましょう
- マミ: またどこかで 再会できるといいわね
- なぎさ: なぎさもがんばるのです!
- まどか: じゃあ…
- ころん
- FILENAME: text_518120-3_AY1KP.txt
- <水名神社・境内>
- ほむら: …やっとここまで来られたわね
- まどか: あ、誰かいるよ!
- マミ: ふたりもゴールに着いたのね
- なぎさ: なぎさたちも、たった今 着いたところなのです!
- なぎさ: また「ふりだしに戻る」だったら ショックなので
- なぎさ: 怖くて、おみくじは まだ見ていないのですが…
- マミ: 今度こそ、あがりだといいわね
- なぎさ: はいなのです!
- 水名神社境内へ進む おめでとうございます、ゴールです!
- なぎさ: やったのです!
- マミ: ごめんね、鹿目さんたち お先に失礼するわ
- まどか: 行っちゃった!
- ほむら: あのふたりは 2周目で条件をクリアしたのね
- まどか: そんなに難しい条件じゃ ないのかな…?
- まどか: わたしたちも 早くゴールしないとだね
- 水名神社境内へ進む ゴールの条件を満たしていないため ふりだしへ戻る
- まどか: あっ
- ほむら: 失敗のようね
- まどか: また、ふりだし…?
- ほむら: 最初からやり直しね
- ほむら: …………
- ほむら: (もしかすると…)
- ほむら: (まどかが脱出できないのは 私がいるせいじゃないかしら?)
- ほむら: (夢は、見る者の心を 映し出す鏡のようなもの…)
- ほむら: (ここがもし、みんなの夢が 重ね合わさった世界だとすると)
- ほむら: (私が過去に経験したことが)
- ほむら: (この夢の性質に 影響している可能性がある)
- ほむら: (まどかたちが遊んだすごろくが この夢に影響を与えたように…)
- ほむら: (…もし仮に、そうならば)
- ほむら: (ふたりでゴールを目指せ、と いう目標を与えられても)
- ほむら: (私がいるかぎり、何度でも 時間が戻される結果になっても)
- ほむら: (おかしくない…)
- ほむら: (これは、そういう性質の 夢なのかもしれないわ)
- ほむら: (だとすれば 私だけがここに残れば)
- ほむら: (まどかだけは ゴールできる…?)
- ほむら: (ただ、今のところ 確たる根拠は何もない)
- ほむら: (他の仮説も 検討してみないと…)
- エイミー: みゃーう!
- まどか: ねえ、ほむらちゃん
- ほむら: 何かしら?
- まどか: どうしてエイミーが この夢の中にいるんだろう?
- ほむら: ………… そうだわ
- ほむら: まるで私たちを導くように 現れては消える…
- まどか: なんだか、特別な存在って 感じがしない?
- ほむら: 調べてみる価値はありそうね
- エイミー: みゃん?
- FILENAME: text_518120-4_AY1KP.txt
- みたま: それで今度は その子を連れてきたってわけねぇ
- まどか: はい
- エイミー: みゃーう
- みたま: 頼りにしてもらってうれしいわ♪
- みたま: そうねえ、夢占いの応用で この子の記憶の中を
- みたま: ふたりに覗いてもらうことなら できるかもよ?
- ほむら: えっ
- まどか: そんな魔法、あるんですか?
- みたま: もっと不思議なことが いっぱい起きてるでしょ?
- ほむら: ここは夢の中だものね…
- みたま: じゃ、目をつぶって?
- みたま: ふたりをエイミーの記憶の中に 送り込んであげる
- まどか&ほむら: ………… …………
- みたま: ゆっくりと力を抜いて…
- ほむら: ここは見滝原市ね
- まどか: うん、いつもの通学路だよ
- ほむら: ここにエイミーがいるのかしら
- まどか: あっ、いた!
- まどか: このあたりで遊んでるのを よく見かけるから
- まどか: 本物のエイミーの記憶だと思う
- まどか: あっ、見て!
- まどか: 昼間のわたしたちだ! 水名神社から帰ってきたんだよ
- ほむら: 現実の世界の 昼間の私たちということよね?
- ほむら: …隠れて様子を見ましょう
- まどか: 「あっ、エイミー!」
- まどか: 「どうしたんだろ? 遊んでほしいのかな?」
- まどか: …思い出した!
- まどか: 昼間のわたしたちは ここでエイミーと会ったんだよ
- ほむら: たくさん遊んであげてるわね
- まどか: 人懐っこくて 遊びが大好きなんだよね
- まどか: …というより、ほむらちゃんも 一緒にいたんだけど
- ほむら: うっすら思い出せるけれど 他人事みたいな感じなのよ
- ほむら: …みんな行ったわね
- まどか: エイミーは遊び疲れて 眠っちゃったね
- ほむら: まどかがエイミーのそばに
- ほむら: 例の折り紙を 置いていったようだけれど…?
- まどか: えっとね、エイミーも 好きな初夢を見られるように
- まどか: 何も書かずに、宝船だけ 折ってあげたんだ
- ほむら: 近くで見てみましょうか
- ほむら: ―ほむら― よく眠ってるわね
- まどか: ―まどか― ふふっ、寝顔も幸せそう
- まどか: ―まどか― まるで夢の中でも 遊んでもらってるみたい
- ほむら: ―ほむら― 夢の中でも…遊んでもらっている?
- みたま: 目が覚めたわね 何かわかったかしら?
- まどか: はい、いろいろと!
- みたま: なるほどね そんなことになっていたのねぇ
- みたま: ねぇ、まどかちゃんたち
- みたま: ここは本当は、夢の中の世界って 話だったわよね
- まどか: はい…
- みたま: そして、まどかちゃんの話だと…
- みたま: エイミーの記憶は 現実にあったことなのよね?
- まどか: はい、間違いないです
- みたま: エイミーが現実の世界の記憶を 持っているということは…
- みたま: エイミーもあなたたちと同じで 夢の外側から来たことになるわ
- まどか: そうですよね きっとそうだと思います
- みたま: わたし、思うんだけど… もしかするとこの夢の世界は
- みたま: エイミーのものなんじゃ ないかしら?
- まどか: えっ…?
- ほむら: どういうこと?
- FILENAME: text_518120-5_AY1KP.txt
- みたま: まず確認しておくとぉ
- みたま: いま現実の世界で この夢を共有しているのは
- みたま: あなたたち2人とエイミーよね?
- ほむら: わかっている範囲ではそうね
- まどか: それと、先にゴールした マミさんたち4人を入れると
- まどか: 6人と1匹ですね!
- ほむら: …いちおう聞いておくけれど あなたは違うのよね?
- みたま: 前に言った通りよ
- みたま: わたしは、現実のわたしとは別人 この夢の中だけの存在よぉ
- みたま: でね、あなたたちの話だと その6人と1匹の共通点は…
- ほむら: 枕元に折り紙を置いて眠ったこと
- みたま: そうなのよね
- まどか: でも、わたしたちは マミさんの家で寝てたけど
- まどか: エイミーは別の場所にいたよ?
- ほむら: そのことを考えると みんなが夢に迷い込んだ原因は
- ほむら: おそらく折り紙そのものに あると考えるべきよ
- まどか: なぎさちゃんが蹴っちゃったから 夢が混ざったんじゃないんだね
- みたま: そうね、なぎさちゃんが 何もしなくても
- みたま: 同じようなことに なったんじゃないかしら
- みたま: 現実世界のわたしが その紙に魔法をかけたときに
- みたま: 何かの加減を 間違えちゃったのかもねぇ
- ほむら: …………
- みたま: ごめんなさいねぇ…
- まどか: こ、こっちのみたまさんの せいじゃないですから!
- ほむら: それで、さっき言っていた
- ほむら: この夢の世界はエイミーの ものかもしれないという話…
- ほむら: あれはどういう意味かしら?
- ほむら: この世界は、6人と1匹の夢が 混ざってできたものだとすると
- ほむら: 夢はその全員のものよね?
- みたま: そうね、でも気になるのは
- みたま: エイミーの折り紙だけ 何も書かれていないことよ
- みたま: まどかちゃんたちは 眠りにつく前に
- みたま: 今年の抱負や願い事を 折り紙に書いたのよね?
- まどか: はい…何を書いたかは まだ思い出せないんですけど
- まどか: 6人全員が 何かを書いたはずです!
- ほむら: 杏子たちはたしか 「今年は勝つ」だったわね
- ほむら: “勝つ”ことに 変にこだわっていたのは
- ほむら: そのせいだったのかしら?
- みたま: その初夢のおまじないって
- みたま: 折り紙に書いたことが 夢の中で叶うというものでしょ?
- みたま: だから「今年は勝つ」って書けば “勝つ”夢を見るわよね?
- みたま: でもエイミーだけは 書いたことに縛られないわ
- まどか: あ…
- まどか: エイミーの折り紙には まだ何も書いてないから…?
- みたま: そう!
- みたま: つまり、この夢の世界は エイミーの望むがまま
- ほむら: いわば、エイミーのものだと…?
- みたま: そういうこと!
- みたま: 特大すごろくのルールも エイミーが決めてるのかもねぇ
- まどか: じゃあ、条件を満たしてないから ゴールできないっていうのは…
- みたま: エイミーが満足するまで 解放してもらえない、とか?
- ほむら: エイミーはこの夢に いったい何を望んでいるの?
- まどか: うーん…
- エイミー: みゃーう
- まどか: たぶん… いっぱい遊んでほしい、かな?
- みたま: そうね、特にまどかちゃんが お気に入りの遊び相手みたいだし
- みたま: それで、なかなか 手放してくれないのかもねぇ
- ほむら: だったら…
- みたま: ええ、くたくたになるまで 遊んであげれば
- みたま: 遊び疲れて、夢から 解放してくれるんじゃない?
- FILENAME: text_518120-6_AY1KP.txt
- まどか: エイミー! 次はこのボールを投げるからねー
- まどか: えいっ
- エイミー: みゃっ!
- ぽとん
- まどか: あ、すごい! ちゃんとくわえて戻ってきた!
- ほむら: イヌならよく見るけど ネコでも覚える子がいるのね
- まどか: じゃ、また投げるね!
- エイミー: みゃっ!
- ぽとん
- まどか: もう戻ってきたよ?
- ほむら: とことんつきあうしかないわね…
- まどか: はぁ… 疲れたぁ
- ほむら: 子ネコの体力って無限なのかしら
- まどか: でも、ほら…!
- まどか: 遊び疲れて寝ちゃったよ!
- ほむら: 夢の中でも眠ってしまうなんて… やっと満足してくれたのかしら
- まどか: うん、きっとね!
- まどか: ゴールするための条件が これで満たせたんじゃないかな?
- ほむら: そうね…
- ほむら: (…だと、いいけれど)
- ほむら: ………… …………
- まどか: …ほむらちゃん?
- ほむら: なんでもないわ 特大すごろく、再開ね
- ほむら: 水名神社にある ゴールを目指しましょう
- まどか: うんっ エイミーも一緒にね!
- ほむら: 起こさないように そっと抱えていきましょう
- ころん
- まどか: やったね! 次は水名神社に進めるよ!
- ほむら: まだぐっすり眠ってるわね
- ほむら: エイミーはまどかに お願いしていいかしら?
- まどか: うん! 優しく抱っこしてあげないとね
- ほむら: …………
- ほむら: (私たちが ゴールするための条件は)
- ほむら: (本当にエイミーが 満足することなのかしら?)
- ほむら: (もしも私が原因で、この夢が 同じ時間を繰り返し続けていて)
- ほむら: (私と一緒にいるかぎり)
- ほむら: (まどかも脱出できないで いるのだとしたら…?)
- ほむら: (「ふたりですごろくのゴールを 目指しましょう」…)
- ほむら: (最初のおみくじで たしかに目標は示されたけど)
- ほむら: (ふたりともゴールできると 書かれてはいなかった)
- ほむら: (実際、ふたり揃っていても 2回ふりだしに戻されている)
- ほむら: (ゴールの寸前で まどかのそばを離れて)
- ほむら: (彼女だけを逃がすことが できたら…)
- ほむら: ………… …………
- まどか&ほむら: …………
- まどか: 水名神社だよ 今度こそ、ゴールできるかな?
- ほむら: ええ、きっと
- ほむら: あなたとエイミーだけなら この夢から出られるわ
- まどか: えっ… ほむらちゃん?
- ほむら: 私は境内へは進まない
- ほむら: …ごめんなさい、まどか
- ダッ
- まどか: ほむらちゃん、待って! どこ行くの!?
- 水名神社境内へ進む おめでとうございます、ゴールです!
- まどか: あれっ…?
- まどか: もしかして今のって エイミーのおみくじ?
- まどか: エイミーだけゴールできたって ことなのかな…?
- ゴールの条件を満たしていないペアは ふりだしへ戻る
- まどか: えっ、なに?
- まどか: 今度も失敗ってこと?
- まどか: ………… …………
- ほむら: …?
- ほむら: 私だけじゃなく… あなたも脱出できなかったの?
- まどか: うん エイミーはゴールできたけど
- まどか: わたしたちのペアは失敗だって
- まどか: ゴールの条件を 満たしていないから、って
- まどか: それよりほむらちゃん! どうして境内から逃げたの?
- ほむら: …………
- ほむら: ゴールできない原因が私なら 私と別行動を取れば
- ほむら: まどかだけは脱出できると 思ったからよ
- まどか: え…? どういうこと?
- まどか: どうしてほむらちゃんが 原因になるの?
- ほむら: ごめんなさい
- ほむら: 何も言わずに 去ろうとしたことは謝るわ
- ほむら: (仮にエイミーを満足させて)
- ほむら: (ゴールの条件を 満たすことができたとしても)
- ほむら: (私がいるかぎり、ふりだしに 戻されるのだとすると…)
- ほむら: (私が離れれば、まどかだけは ゴールできると思っていた)
- ほむら: (…でも、それは間違いだった)
- まどか: …ほむらちゃん?
- ほむら: …まどか
- ほむら: エイミーが満足するまで 遊んであげた結果
- ほむら: 脱出できたのは エイミーだけだったわけよね?
- まどか: うん…
- ほむら: おみくじによれば 私たちのペアはまだ
- ほむら: ゴールの条件そのものを 満たしていない
- ほむら: つまり私たちがゴールするための 条件は、別にあるということ
- ほむら: …いったいなんなのかしら
- FILENAME: text_518120-7_AY1KP.txt
- <マミの部屋>
- まどか&ほむら: ………… …………
- 杏子: ったく、まだ起きねーのかよ このふたり
- マミ: 昨日は朝からずっと遊んでて 疲れちゃったんだと思うわ
- マミ: お正月だし そっとしておきましょ
- さやか: いい初夢を 見てるかもしれないしね!
- 杏子: みたまにもらった折り紙に 書いた通りの夢を見るまで
- 杏子: 絶対に目が覚めない… とかだったりしてな!
- さやか: それじゃ呪いの折り紙じゃない…
- マミ: 佐倉さんたちが書いたのは 「今年は勝つ」だったわね?
- さやか: はい!
- さやか: たしかに何かに勝って
- さやか: いい気分になれるような 初夢だったと思います
- 杏子: あたしもそうだね! どんな夢かは思い出せないけど
- マミ: 私は夢の中で チーズケーキを食べたような…
- さやか: マミさんの今年の抱負って
- さやか: 「チーズケーキを食べる」 だったんですか!?
- マミ: 違うわ 「何か新しいことを始める」よ
- マミ: でも、目が覚めたらなぜか
- マミ: なぎさちゃんの折り紙が 枕元にあったのよね
- 杏子: なぎさの寝相が悪かったせいか?
- 杏子: あたしの折り紙も さやかのと入れ替わってたし
- さやか: まあ書いた内容が同じだったから 別にいいんだけどさ
- マミ: 私の折り紙は なぎさちゃんの枕元にあったから
- マミ: なぎさちゃんは新しいことを 始める初夢を見たんでしょうね
- さやか: チーズケーキ以外の好物を 開拓するとか?
- マミ: ふふ、きっとそんな感じね
- さやか: まどかとほむらの折り紙は 入れ替わってなかったと思うけど
- さやか: あのふたり なんて書いたんだろう?
- 杏子: さあ…
- 杏子: あれ、そういえばなぎさは?
- 杏子: マミと一緒に起きたって 言ってたよな?
- さやか: って、二度寝してる!?
- マミ: いいんじゃない? お正月くらい
- 杏子: 今度はどんな夢を見てるんだか…
- なぎさ: ………… …………
- <なぎさの夢>
- なぎさ: ここは… どこなのですか?
- お空の上から来た女の子がおりました
- とあるお正月、女の子は お空の上に里帰りしました
- お空の上から地上を見ると 神社にお参りしている お友だちの姿が見えました
- ほむら: (佐倉さん、巴さん 美樹さん…)
- ほむら: (みんなしっかり自分を持ってて いざというときに、頼りになる)
- ほむら: (なのに、私だけはいつまでも 臆病で、自信がない…)
- ほむら: (今年こそ 鹿目さんを守れる私に)
- ほむら: (今とは違う私になりたい)
- ほむら: ………… …………
- 不思議なことに、女の子には お友だちの心の声が聞こえました
- 心の声は、お友だちの新年の祈りでした
- そして気づくと、女の子の隣には まるで神様のような輝きを放つ 不思議な存在がいたのです
- なぎさ: ――っ!?
- なぎさ: 神様…なのですか?
- その存在は、地上の様子を どこか愛おしそうな様子で眺めていました
- なぎさ: (不思議な光が 集まってきたのです)
- なぎさ: (あれを使って、ほむらの 願いを叶えるつもりでしょうか)
- 女の子は、使者としての使命を思い出して その光を地上へ届けることにしました
- なぎさ: なぎさにおまかせなのです!
- なぎさ: ――っ!?
- ポチャ…
- なぎさ: ―なぎさ― あっ…
- なぎさ: ―なぎさ― ち、地上に落っことしてしまったのです
- なぎさ: ―なぎさ― ほむらの頭の中へ吸い込まれましたが… 大丈夫…なのでしょうか?
- なぎさ: ―なぎさ― …………
- なぎさ: ―なぎさ― へ、返事してくれないと不安なのです!
- なぎさ: えっ…あの光は 願いを叶える光じゃなくて
- なぎさ: 別の世界のほむらの記憶…?
- なぎさ: (まさかそのせいで ほむらの記憶が書き換わって)
- なぎさ: (まるで別人のようになったり しない…でしょうか…?)
- 不思議な光のことは、女の子の誤解でした
- その輝ける存在は 楽しげな地上の様子を眺めながら
- わたしの大切な友だちも あんな素敵なお正月を迎えられていたら…と 決して実現しえなかった“もしも”の可能性に 思いを馳せていただけだったのです
- なぎさ: …………
- なぎさ: …ごめんなさいなのです
- なぎさ: …ハッ!?
- マミ: ふふ、目が覚めたみたいね 何か夢を見ていたのかしら?
- なぎさ: はい…なんだか絵本みたいな へんてこな夢だったのです
- マミ: へえ、どんな?
- なぎさ: その、里帰りをしてたような
- なぎさ: そこでほむらに 謝らなければいけないことを
- なぎさ: やってしまったような…
- マミ: 暁美さんに?
- なぎさ: はい、でもそれがなんなのか 思い出そうとしても
- なぎさ: ほとんど思い出せないのですが…
- なぎさ: (たぶん、折り紙を 散らかしてしまった罪悪感で)
- なぎさ: (おかしな夢を 見てしまったのです)
- FILENAME: text_518120-8_AY1KP.txt
- ほむら: おみくじによれば 私たちのペアはまだ
- ほむら: ゴールの条件そのものを 満たしていない
- ほむら: つまり私たちがゴールするための 条件は、別にあるということ
- ほむら: …いったいなんなのかしら
- まどか: みたまさんの仮説だと エイミーが満足すれば
- まどか: わたしたちも夢から解放される はずだったけど
- まどか: そうならなかったよね…
- ほむら: ええ でもエイミー自身はゴールできた
- ほむら: そこにヒントがありそうだけど
- まどか: もしかすると… ゴールの条件って
- まどか: 「その子が見たい初夢を見る」 ことじゃないのかな?
- ほむら: …?
- まどか: みたまさん、こう言ってたよね
- みたま: そう! 使い方は簡単よ
- みたま: この紙の裏に今年の抱負だとか 願い事を書いてから
- みたま: 宝船の形に折って 枕元に置いて寝るの
- みたま: そしたら、それが叶う夢が 見られるの
- みたま: つまり見たい初夢が見られるわけ 素敵でしょぉ
- ほむら: 言われてみるとそうね
- まどか: エイミーの折り紙には 何も書いてなかったけど
- まどか: いっぱい遊んでもらって 満足したらゴールできたし
- まどか: 「今年は勝つ」って抱負を書いた さやかちゃんたちは
- まどか: 羽根つきに勝って 一番乗りでゴールしたよね?
- ほむら: 巴マミと百江なぎさは?
- まどか: ふたりが折り紙に何を書いたかは わからないけど…
- まどか: 夢の中でそれを達成できたから ゴールできたのかも?
- ほむら: 百江なぎさは巴マミに チーズケーキをねだっていたわね
- まどか: あはは、それがなぎさちゃんの 初夢祈願かもね
- ほむら: 見たい初夢を見る…
- ほむら: つまり、この夢の中で 今年の抱負を達成すれば
- ほむら: ゴールするための条件を 満たせるということ?
- まどか: 自信があるわけじゃないけど… たぶん、そうじゃないかなって
- ほむら: 見たい夢を見られるというよりも
- ほむら: 見たい夢を見るまで 脱出できない夢ということね
- まどか: うん…
- まどか: 折り紙にかかった魔法が この夢を見せていたのかも
- ほむら: まどかは折り紙に 何を書いたのかしら?
- まどか: それなんだけど わたし、忘れちゃったみたい…
- ほむら: そう、私の場合は…
- ほむら: 巴マミの部屋に泊まったこと自体 本当にあったこととは思えないし
- まどか: みたまさんのところへ行けば 思い出せるかな…?
- ほむら: そうね
- ほむら: 次にマスを選べるときは そこへ向かうことにしましょう
- みたま: なるほどねぇ 今日は調整屋さん、大忙しね!
- まどか: 今年の抱負、思い出せるかな…
- みたま: やってみないとわからないわね それじゃ、横になって
- まどか&ほむら: ………… …………
- みたま: …終わったわよ どう、思い出せた?
- まどか: はい! 思い出しました、今年の抱負!
- まどか: わたし、折り紙の裏に
- まどか: 「みんなともっと 仲良くなりたい」って
- まどか: そう書いたんです!
- みたま: 素敵な抱負ね♪
- まどか: ほむらちゃんはどうだった? 思い出せた?
- ほむら: ええ、思い出したわ 私は…
- ほむら: …………
- ほむら: (私の誓いは 神社でお祈りしたのと同じ…)
- ほむら: (今年こそ 鹿目さんを守れる私に)
- ほむら: (今とは違う私になりたい)
- ほむら: (別の時間軸の私が あんな風に祈ったことが発端?)
- ほむら: (それで今の私が、夢の中に 呼びだされてしまったの?)
- ほむら: …………
- ほむら: (はっ…)
- ほむら: ここは… 知らない町?
- ほむら: それに、この格好…
- ほむら: (あのとき、今の私が)
- ほむら: (この時間軸で夢を見ている もうひとりの私に入り込んだ?)
- ほむら: (わからない どうしてそんなことが…?)
- ほむら: (ただ…これだけは わかった気がする)
- ほむら: ………… …………
- ほむら: …私、その
- ほむら: あんまり名前で 呼ばれたことってなくて…
- ほむら: すごく、変な名前だし
- まどか: え~? そんなことないよ
- まどか: なんかさ 燃え上がれ~って感じで
- まどか: カッコいいと思うな
- ほむら: …名前負け、してます
- まどか: そんなの、勿体ないよぉ
- まどか: せっかく素敵な名前なんだから
- まどか: ほむらちゃんもカッコよく なっちゃえばいいんだよ
- ほむら: (少なくとも この時間、この世界での私は)
- ほむら: (まどかと初めて会った日に 彼女に言われたあの言葉が…)
- ほむら: (きっと、心の中に 残っていたのね)
- まどか: …えっと、ほむらちゃん?
- ほむら: あ…
- まどか: 言いたくなかったら 言わなくても大丈夫だよ
- まどか: 今年の抱負って、人には ちょっと言いづらいもんね
- ほむら: いえ、大丈夫よ
- ほむら: 「まどかを守れる私に… 今とは違う私になりたい」
- ほむら: もうひとりの私は そう折り紙に書いていたわ
- まどか: えっ…!?
- まどか: わたしを守れる… ほむらちゃんに?
- みたま: だから、別人みたいに なっちゃったってことぉ?
- みたま: …………
- みたま: …だとするとその抱負って
- みたま: もう叶っちゃってるんじゃない?
- FILENAME: text_518120-9_AY1KP.txt
- みたま: …だとするとその抱負って
- みたま: もう叶っちゃってるんじゃない?
- まどか: そうですよね!
- まどか: 今のほむらちゃん すごく頼もしいし!
- まどか: それに とってもカッコいいと思うよ!
- ほむら: …………
- ほむら: 仮にそうだとすると この夢の中で叶っていないのは
- ほむら: まどかの今年の抱負ということに ならないかしら?
- みたま: 「みんなともっと 仲良くなりたい」だっけ?
- まどか: はい…
- ほむら: まどかは誰とでも 仲良くできてると思うけれど
- みたま: いえ、あなたたちふたりの距離が まだ縮まってないわ
- まどか: そ、そうですか?
- みたま: なんていうか あなたたちって
- みたま: おたがい気を回しすぎなのよねぇ
- ほむら: …………
- まどか: たしかに言われてみると…
- まどか: 相性チャレンジのときも それで失敗したかも
- ほむら: さっき、ゴール目前で まどかと別行動を取ったのは
- ほむら: 「仲良く」とはほど遠かったわね
- みたま: おたがいのことを 大事に思ってるのはわかるけど
- みたま: 遠慮なんかしないで
- みたま: もっと普通に 仲良くしてもいいんじゃない?
- まどか: 普通に、って?
- みたま: ふふふっ それは自分たちで考えてみてねぇ
- みたま: 調整屋さんからの アドバイスは以上!
- みたま: あとはふたりで親睦を深めながら 水名神社を目指してね♪
- ほむら: …………
- まどか: はいっ! がんばります!
- まどか: ようやく水名神社の 目の前まで来たけど…
- まどか: すっかり日が暮れちゃったね
- ほむら: そうね 時間をかけすぎてしまったわ
- まどか: でも、楽しくて あっという間だったし
- まどか: ほむらちゃんと もっと仲良くなれた気がする!
- ほむら: …ええ そうね
- まどか: あ…
- ほむら: 雪ね
- ほむら: 冷え込まないうちに 境内に進みましょう
- まどか: うんっ
- まどか: ねえ、みたまさんが言ってた 『普通に仲良く』の意味って
- まどか: ほむらちゃんには、わかった?
- ほむら: …確証はないけれど わかったような気もするわ
- まどか: えへへ、わたしも!
- まどか: きっとこうして…
- まどか: 手をつないでいけば いいんだよね!
- ほむら: …?
- まどか: お日様が…!
- まどか: ―まどか― わあっ! これって初日の出…?
- ほむら: ―ほむら― どうかしら?
- ほむら: ―ほむら― 何度も時間を戻されてしまったから よくわからないわ
- まどか: ―まどか― あははっ、そうだったね!
- ほむら: ―ほむら― まどかは覚えているかしら?
- ほむら: ―ほむら― おみくじに書かれていた 最初のヒントのことを
- まどか: ―まどか― えっと、なんだったっけ?
- ほむら: ―ほむら― 『大吉 仲良きことは美しきかな…』 『大凶 災いを転じて福となせ…』
- ほむら: ―ほむら― 答えは最初から 目の前にあったのよ
- まどか: ―まどか― 最初は大凶で始まって このまま出られないかも、って思ったけど
- まどか: ―まどか― 最後は大吉で終われそうだね!
- まどか: ―まどか― あの光を目指していこう
- まどか: ―まどか― そうしたらきっと 夢の外に出られるから!
- ほむら: ―ほむら― ええ
- ほむら: ―ほむら― 行きましょう
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- まどか&ほむら: ………… …………
- ほむら: はっ…
- まどか: あれっ ここ、マミさんの部屋?
- まどか: わたし…夢、見てた?
- ほむら: 私も…
- ほむら: とても不思議な、長い夢を 見ていたような気がする
- まどか: どんな夢?
- ほむら: はっきり思い出せないんだけど
- ほむら: なんだか、自分が 別の人になってたみたいな…?
- まどか: あはは わたしが見たのも同じ夢かも?
- まどか: ほむらちゃんと ずっと一緒にいたんだけど
- まどか: 「鹿目さん」じゃなくて 「まどか」って呼んでくれたよね
- ほむら: そ、それ… 本当に同じ夢かも?
- まどか: そうなんだ?
- ほむら: うん…思い出そうとすると なんだか恥ずかしい感じが
- ほむら: ………… …………
- ほむら: (な、なぜか 顔から火が出そう…)
- ほむら: (鹿目さんは どのくらい覚えてるんだろ…)
- さやか: あっ、ふたりとも起きたんだ?
- 杏子: もたもたしてると 着付けに間に合わねーぞ?
- ほむら: えっ…?
- まどか: 着付け? 晴着に着替えるってこと?
- 杏子: そう、今日はこれから 水名神社でお参り!
- 杏子: そのために昨日は みんなマミんちに泊まったんだろ
- まどか: ちょ、ちょっと待って
- まどか: 水名神社に行ったのって 昨日のことだよね?
- まどか: その帰りに、みたまさんに 折り紙をもらって
- まどか: それからマミさんちに お泊まりして…
- 杏子: 折り紙? なんの話だよ?
- まどか: えっ…もしかして そこから夢なの?
- まどか: お参りも、すごろくも 折り紙を折ったのも、全部夢?
- まどか: えっと…
- まどか: 杏子ちゃん、わたしを からかってたりしないよね…?
- 杏子: さー、どーだかなー?
- さやか: まどかはいったい どういう夢を見たわけ?
- まどか: えっと、たしか神浜市で… あれっ…?
- まどか: どんな夢だったっけ…?
- ほむら: 私もだんだん忘れてきてるかも
- まどか: わたしも… ねえ、さやかちゃん
- まどか: 杏子ちゃんの言うことが本当で わたしが寝ぼけてるだけなのかな
- さやか: えーっと、なんて答えようかなぁ
- さやか: まどかの反応が面白いから このまま何も言わない方が…
- まどか: そ、そんなぁ~ さやかちゃんまで…!
- おしまい
- まどか: あけまして おめでとうございます!
- まどか: みんなの初夢は、どうだった?
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