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New Years☆First Dream of the Year Scramble JP Text

Dec 31st, 2022 (edited)
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  1. FILENAME: text_518110-0.txt
  2. ほむら: …………
  3. ほむら: えっ…?
  4. ほむら: 繰り返す… 私は何度でも繰り返す…
  5. ほむら: (私の知らない “私”の記憶が…)
  6. ほむら: (頭に流れ込んでくる…!)
  7. ほむら: ………… …………
  8. ほむら: …………
  9. ほむら: (はっ…)
  10. ほむら: ここは… 知らない町?
  11. ほむら: それに、この格好…
  12. ほむら: たしか私は… 自宅で仮眠を取ろうと思って…
  13. ほむら: (それから… 目が覚めたら、ここにいた)
  14. ほむら: (ということは…)
  15. ほむら: ………… …………
  16. ほむら: …これは、夢?
  17. ほむら: それとも…
  18. まどかの声: あっ、ほむらちゃん!
  19. ほむら: ――っ!?
  20. まどか: よかった、ほむらちゃ… あれっ?
  21. まどか: えっと、ほむらちゃん… だよね…?
  22. ほむら: まどか…
  23. ほむら: (まどかも晴着を着ている… どうなっているのかしら)
  24. ほむら: …ええ、どうかしたのかしら?
  25. まどか: あ、変なこと言ってごめんね
  26. まどか: いつもと雰囲気が違うから びっくりしちゃった
  27. まどか: 眼鏡、外したせいかな?
  28. ほむら: …眼鏡?
  29. まどか: うん…それと、その…
  30. まどか: まどかって、名前で呼ばれたのも 初めて、かも
  31. ほむら: (今の時間軸のまどかは)
  32. ほむら: (眼鏡をかけていた頃の私を 知らないはず…)
  33. ほむら: (目の前のまどかは)
  34. ほむら: (別の時間軸の まどかだとでもいうの?)
  35. ほむら: …………
  36.  
  37. FILENAME: text_518110-1_9Vluy.txt
  38. まどか: わたし、どうして 神浜市にいるんだろう?
  39. ほむら: 神浜市? まどかはこの町を知っているの?
  40. まどか: えっ、ほむらちゃん 何度も来てるよね?
  41. ほむら: いいえ、知らない町よ
  42. まどか: ………… …………
  43. まどか: わたしと一緒に 何度も来たはずなんだけど…
  44. ほむら: (私とは記憶が食い違っている)
  45. ほむら: (やはり、別の時間軸の まどかなのかしら)
  46. まどか: …………
  47. まどか: そういえば、なんだか景色が ふわふわしてるっていうか
  48. まどか: 遠くがぼやけて見えない?
  49. まどか: まるで夢の中にいるみたい
  50. ほむら: 夢… まどかもそう感じるのね?
  51. まどか: えっ、ほむらちゃんも?
  52. ほむら: ええ、眠っていたはずなのに 目を覚ましたらここにいたから
  53. ほむら: それに…まるで記憶に 霞がかかったみたいに
  54. ほむら: その前に何をしていたのか 細かいことが思い出せないし
  55. まどか: わたしもそうかも でも…
  56. まどか: ふたりとも同じ夢を 見ることなんてあるのかなあ?
  57. ほむら: 普通はありえないことよ だから、もしかしたら…
  58. まどか: あ…
  59. まどか: エイミー!?
  60. エイミー: みゃーう
  61. まどか: やっぱりエイミーだ!
  62. ほむら: (エイミー…まどかが 可愛がっているネコよね)
  63. ほむら: (でも、どうしてこの町に?)
  64. まどか: あ、待って!
  65. ほむら: まどか?
  66. まどか: はぁ…はぁ…
  67. エイミー: みゃーう
  68. ほむら: まどか、無闇に進むのは危険よ
  69. まどか: うん、でも…
  70. まどか: ときどき立ち止まって わたしたちをここまで
  71. まどか: 案内しようとしてる みたいだったから…
  72. まどか: あっ…
  73. まどか: エイミーのそばに何かあるよ?
  74. ほむら: サイコロと、おみくじかしら おみくじはふたつあるようだけど
  75. まどか: 何か書いてあるね
  76. 大吉 仲良きことは美しきかな… ふたりですごろくのゴールを目指しましょう
  77. まどか: 大吉…?
  78. まどか: すごろくのゴールって どういう意味だろう?
  79. まどか: もうひとつの方には 何が書いてあるかな
  80. ほむら: …私が読んでみるわ
  81. 大凶 災いを転じて福となせ… ゴールは水名神社の境内にあり
  82. ほむら: こっちは大凶 縁起でもないわね
  83. まどか: うん…でも、何かの ヒントになってるのかな
  84. まどか: たぶん、ふたりで水名神社を 目指せっていうことだよね?
  85. まどか: ゴールできたら 夢から覚めるのかな?
  86. エイミー: みゃう!
  87. まどか: えへへ、エイミーも うんって言ってるよ
  88. ほむら: すごろくのゴールを目指せ…
  89. まどか: ほむらちゃん、何か気になるの?
  90. ほむら: …ええ、もしかすると
  91. ほむら: ここは魔女の結界かもしれない
  92. まどか: あ…そっか その可能性もあるんだよね
  93. まどか: わたし、魔力を探ってみる!
  94. まどか: ………… …………
  95. まどか: 魔女の気配はなさそうだよ
  96. ほむら: …!
  97. ほむら: (まどかが 魔法少女になっている?)
  98. まどか: でも、変な夢なのは間違いないよ ほむらちゃん、どう思う?
  99. ほむら: 魔法がかかわっているのは 間違いないと思うわ
  100. ほむら: ふたりが同じ夢を見るなんて 普通じゃないもの
  101. まどか: じゃあ、魔法少女の魔法とか… もしかすると、うわさのせい?
  102. ほむら: うわさ…?
  103. まどか: うん、神浜市でときどき起きる 魔法が関係した不思議な現象だよ
  104. ほむら: 私たちは、そういう罠に 落ちたということかしら
  105. まどか: えっと、罠っていうか…
  106. まどか: 偶然が重なって、そういう騒動が 起きちゃうこともあるみたい
  107. ほむら: まるで よくあることみたいに言うのね
  108. まどか: うん、何度か経験したけど 最後は解決できたし
  109. ほむら: …………
  110. ほむら: (うわさというのは よくわからないけれど)
  111. ほむら: (たしかに魔法少女の魔法が 絡んでいる可能性はあるわね)
  112. ほむら: ここが魔女の結界なら、魔女を 倒せば外に出られるはずだけど
  113. ほむら: 倒す相手が見つからないのでは それもできないわね
  114. まどか: そうなの…
  115. ほむら: 得体の知れない状況だけれど
  116. ほむら: 今はゴールを 目指すしかなさそうね
  117.  
  118. FILENAME: text_518110-2_9Vluy.txt
  119. まどか: すごろくっていうことは…
  120. まどか: このサイコロを振れば いいのかな?
  121. ほむら: 私が振るわ
  122. ころん
  123. まどか: 4と6… 合わせて10だね
  124. まどか: あっ
  125. ほむら: まどか!?
  126. ほむら: ここは?
  127. 胡桃 まなか: いらっしゃいませ ウォールナッツへようこそ
  128. まどか: あっ、まなかちゃんのお店?
  129. ほむら: 知ってるの?
  130. まどか: うん、杏子ちゃんに聞いたんだ オムライスがおいしいお店だって
  131. 胡桃 まなか: たしかに当店の看板料理は ふわふわオムライスですが
  132. 胡桃 まなか: 今日は違います
  133. 胡桃 まなか: お正月限定のふわふわおせちを 召し上がっていただきます!
  134. ほむら: ふわふわおせち…?
  135. 胡桃 まなか: お手持ちのおみくじを 読んでみてください
  136. まどか: これのこと…?
  137. ウォールナッツで お正月限定のふわふわおせちをいただく 1回休み
  138. まどか: え!? さっきと違うことが書いてある
  139. 胡桃 まなか: 特大すごろくの参加者が サイコロを振ると
  140. 胡桃 まなか: 出た数字の分だけ移動させられて おみくじに指示が浮かび上がる
  141. 胡桃 まなか: そういう仕組みです
  142. ほむら: 特大すごろく…?
  143. 胡桃 まなか: 町全体が大きなすごろくみたいに なってる感じです
  144. 胡桃 まなか: では、おせちをお持ちしますね
  145. 胡桃 まなか: どうぞお召し上がりください
  146. ほむら: …………
  147. まどか: いただきまーす!
  148. まどか: どれにしようかな? この玉子がいいかな?
  149. ほむら: 待って 不用意に口にするのは危険よ
  150. まどか: 料理から魔力は感じないし 大丈夫だと思うけど…
  151. ほむら: まずは私が食べてみるわ
  152. ふわ…
  153. ほむら: …………
  154. まどか: どうだった? ふわふわだった?
  155. ほむら: …ええ
  156. 胡桃 まなか: そうでしょう、そうでしょう
  157. 胡桃 まなか: 当店自慢の ふわふわ伊達巻玉子です!
  158. ほむら: (不思議な食感だけれど 毒ではなさそうね)
  159. まどか: それじゃ、わたしも…
  160. ぱくっ
  161. まどか: わ、ほんとにふわふわ!
  162. 胡桃 まなか: ふわふわなのは 伊達巻だけじゃありません
  163. 胡桃 まなか: ウォールナッツ独自の製法により すべての品がふわふわなんです!
  164. ほむら: すべての品…?
  165. まどか: じゃあこの、たけのこも?
  166. ふわ…
  167. まどか: ほんとだ!?
  168. ほむら: …たけのこが?
  169. ふわっ
  170. ほむら: …………
  171. まどか: ね、ふわふわでしょ?
  172. ほむら: …そうね 夢の中ならではね
  173. 胡桃 まなか: 夢…? なんのことでしょう?
  174. まどか: あれっ、まなかちゃんもこの夢に 迷い込んだんじゃないの?
  175. 胡桃 まなか: ここが夢の中だと言うんですか? 奇妙なことをおっしゃる
  176. まどか: まなかちゃん、これが夢だって 気づいてないのかな…?
  177. ほむら: たとえ夢だとしても 彼女は私たちと違って
  178. ほむら: 作り出された 幻なのかもしれないわ
  179. まどか: ふぅ…おいしかった! おなかいっぱい
  180. 胡桃 まなか: お気に召していただけましたか?
  181. まどか: うんっ!
  182. 胡桃 まなか: お会計はおひとりさま 10万マギカになります
  183. まどか: えっ? お金、持ってないかも…
  184. 胡桃 まなか: おかしいですね…
  185. 胡桃 まなか: すごろく参加者の方は 全員、最初から
  186. 胡桃 まなか: 100万マギカ分のコインを お持ちのはずですが…
  187. ほむら: …持ってるわね いつのまに…
  188. ほむら: これでいいのかしら?
  189. 胡桃 まなか: はい! 毎度ありがとうございます!
  190. ほむら: …まどか
  191. まどか: なに、ほむらちゃん?
  192. ほむら: 何者かが、まどかや私に
  193. ほむら: 危害を加えるような兆候は 今のところ見あたらないわね
  194. まどか: うん
  195. ほむら: もしかすると まどかが言っていた通り
  196. ほむら: 偶発的に起きた現象に 巻き込まれただけの可能性も
  197. ほむら: あるかもしれない
  198. まどか: うん、神浜市には 魔法少女がたくさんいるから
  199. まどか: こういう不思議なことが ときどき起きるみたい
  200. ほむら: …油断はできないけれど
  201. ほむら: このまま、特大すごろくの ルールに従いながら
  202. ほむら: 少し様子を見た方がよさそうね
  203. エイミー: みゃーう
  204. まどか: あ、エイミー! ここに来てたんだ?
  205. 胡桃 まなか: サイコロを振れと 言っているようですね
  206. まどか: ほむらちゃん、振ってみて
  207. ほむら: ええ
  208. ころん
  209.  
  210. FILENAME: text_518110-3_9Vluy.txt
  211. ほむら: ここは…?
  212. アシュリー・テイラー: Best wishes!!
  213. 千秋 理子: あけまして おめでとうございます!
  214. まどか: あれっ、アシュちゃんたち?
  215. まどか: …ここって、衣美里ちゃんの 相談所だよね?
  216. 綾野 梨花: うん、合ってるよ! ふたりはお客さん!
  217. 千秋 理子: わたしとアシュお姉さんは
  218. 千秋 理子: 相談所へ新年のご挨拶に 来たんです
  219. 木崎 衣美里: …と、いうわけ!
  220. 木崎 衣美里: で、おみくじにはなんて?
  221. パラ…
  222. エミリーのお悩み相談所で人生相談 相性チャレンジをクリアしたら先へ進む
  223. ほむら: 相性チャレンジ…?
  224. 綾野 梨花: 相性を試す クイズみたいなものだね!
  225. 木崎 衣美里: 論より証拠!
  226. 木崎 衣美里: アシュちゃんたちに やってもらえばいいっしょ?
  227. 千秋 理子: は、はい…!
  228. 綾野 梨花: 私が今から問題を出すから ふたり同時に答えてね
  229. 綾野 梨花: それじゃ早速… いま食べたいものは?
  230. アシュリー・テイラー: …理子は決めまシタか?
  231. 千秋 理子: う、うん… それじゃ…
  232. アシュリー&理子: 「せーの!」
  233. アシュリー・テイラー: りんご飴!
  234. 千秋 理子: アップルパイ!
  235. 木崎 衣美里: ああーーー!! めっちゃ惜しいぃ~!
  236. ほむら: …なるほど 答えが同じならクリアなのね
  237. 木崎 衣美里: そゆこと! わかった?
  238. 綾野 梨花: …アシュちゃんがりんご飴で 理子ちゃんがアップルパイなんだ
  239. 綾野 梨花: なんかさ、逆じゃない?
  240. アシュリー・テイラー: ここへ来る途中に りんご飴の屋台を見かけて
  241. アシュリー・テイラー: おいしそうって 理子が言ってまシタ!
  242. 千秋 理子: 私はりんご飴を見て 前にアシュお姉さんが
  243. 千秋 理子: アップルパイが好きって 言ってたのを思い出して…
  244. 綾野 梨花: あっはは、おたがい 気を回しすぎたんだね!
  245. 木崎 衣美里: やり方、わかったっしょ? じゃ、本番いってみよー!
  246. 綾野 梨花: ふたりにも、さっきと同じ質問! いま食べたいものは?
  247. まどか: りんご飴!
  248. ほむら: えっと…
  249. 木崎 衣美里: ぶーっ、時間切れ!
  250. 木崎 衣美里: 1回目の 相性チャレンジしっぱ~い!
  251. ほむら: りんご飴が食べたかったの?
  252. まどか: えへへ、屋台があるって聞いて 食べたくなっちゃった
  253. ほむら: そう…
  254. アシュリー・テイラー: あとで案内しマスヨー
  255. まどか: ほんと? 近くにあるの?
  256. 千秋 理子: ここからだと、結構遠いかも…
  257. まどか: うーん、そっか
  258. まどか: 今日行くのは難しそうだから 諦めようかな
  259. まどか: 晴着に草履だから 少し歩きづらくて…
  260. ほむら: たしかに動きにくいわね
  261. アシュリー・テイラー: では、またの機会にデスネー!
  262. 綾野 梨花: それじゃ、次の問題いくよっ!
  263. <5分後…>
  264. ほむら: …………
  265. まどか: あはは… 意外と難しいね
  266. アシュリー・テイラー: Hmmm… 毎回ちょっとずつ惜しいデスネー
  267. 綾野 梨花: うーん 理子ちゃんたちみたいに
  268. 綾野 梨花: 相手のことばかり考えても 噛み合わなかったりするし…
  269. 綾野 梨花: 自分の気持ちと、相手の気持ち 両方を大事にしてみて?
  270. 綾野 梨花: それじゃ、次の問題! いまふたりが行きたい場所!
  271. 綾野 梨花: 相手の答えを予想して よーく考えて!
  272. ほむら: (まどかの気持ちと…)
  273. まどか: (ほむらちゃんの気持ち)
  274. まどか&ほむら: (両方を、大事に…)
  275. ほむら: あ…
  276. まどか: わかったかも
  277. 木崎 衣美里: じゃー、答えを一緒に!
  278. ほむら: 洋服店
  279. まどか: お洋服屋さん!
  280. 千秋 理子: やった!
  281. アシュリー・テイラー: Congrats!! 相性チャレンジ、クリアデース!
  282. 綾野 梨花: でも、どうして洋服屋さんなの?
  283. まどか: さっき、晴着で 動きにくいって言ってたし
  284. まどか: ほむらちゃんも 着替えたいんじゃないかなって
  285. ほむら: 私も同じことを考えたわ
  286. 木崎 衣美里: ナイスマッチング! これで次のマスに行けるね!
  287. エイミー: みゃう!
  288. まどか: あっ、エイミー! サイコロを振ればいいんだね?
  289. エイミー: みゃーん
  290. まどか: じゃあ、今度はわたしが…!
  291. ころん
  292. まどか&ほむら: …………
  293. ほむら: 何も起きないわね
  294. まどか: さっきは自動的に ここへ飛ばされたんだけど…
  295. 木崎 衣美里: おみくじには、なんて?
  296. ここから8マス以内にある 好きな場所へ自由に移動
  297. 木崎 衣美里: 自分で移動しろってことかー!
  298. ほむら: ゴールの水名神社までは 8マスで進めるかしら?
  299. 綾野 梨花: かなり遠いよ! ここからじゃ全然無理かも…
  300. まどか: それじゃ、ほむらちゃん まずはお洋服屋さんへ行こうよ!
  301.  
  302. FILENAME: text_518110-4_9Vluy.txt
  303. まどか: お買いもの つきあってくれてありがとう!
  304. アシュリー・テイラー: You're welcome!! いつでも呼んでくだサーイ!
  305. 綾野 梨花: それじゃ、またね~!
  306. ほむら: …………
  307. まどか: どうしたの、ほむらちゃん?
  308. ほむら: まどか、あの子たちと私は 初対面ではないのよね?
  309. まどか: うん、何度も会ってるよ
  310. ほむら: だとすると変だわ
  311. ほむら: 私のことを、いつもと違うと 言わなかった
  312. まどか: あっ、そういえば…!
  313. まどか: みんな、眼鏡のほむらちゃんしか 知らないはずなのに
  314. ほむら: ウォールナッツの子も そうだったわよね?
  315. まどか: もしかして、わたしの記憶の方が おかしいってこと?
  316. ほむら: いえ、それはないわ
  317. ほむら: 不思議なことが起きても 誰も疑問に思っていないし
  318. ほむら: おそらくあの子たちは幻… 夢の一部なのよ
  319. ほむら: それと… もうひとつ気になったのが
  320. ほむら: 相談所からここまで 電車で移動できたことね
  321. まどか: …?
  322. ほむら: ひとつ試してみたいことがあるの
  323. ほむら: 水名神社方面の電車は これで間違いないわよね?
  324. まどか: う、うん…でも 大丈夫かな?
  325. まどか: サイコロを振らないで 勝手に移動しちゃって…
  326. ほむら: それで一気にゴールに着くのかを 試してみたいのよ
  327. まどか: ちょっと怖いね…
  328. まどか: すごろくのルールに従わないと
  329. まどか: よくないことが 起きたりしないかな…?
  330. ほむら: それが狙いよ
  331. ほむら: 誰かが悪意を持って 私たちを罠にかけたのだとすれば
  332. ほむら: ルール違反を見逃すはずがない
  333. まどか: あ…
  334. まどか: たしかに、うわさの場合は
  335. まどか: 勝手なことをすると 怖い敵が襲いかかってくるみたい
  336. ほむら: その場合は、そいつを倒せば 外に出られるのよね?
  337. まどか: う、うん…そうだけど… ほんとに大丈夫かな…
  338. ほむら: (最初は 私の知っているまどかとは)
  339. ほむら: (違うように思ったけど)
  340. ほむら: (急に弱気になったりするのが まどからしいわね)
  341. まどか: あれっ?
  342. ほむら: どうかしたの?
  343. まどか: 窓の外のあの看板 さっきも見なかった?
  344. ほむら: えっ
  345. ほむら: ――っ!? たしかに、また同じ看板ね
  346. まどか: だよね?
  347. まどか: この電車、同じところを ずっとぐるぐる回ってるよ!
  348. ほむら: それに…
  349. ほむら: かなり長い時間乗っているけれど 駅に止まる様子もない
  350. まどか: うん…
  351. <30分後…>
  352. まどか: 何も起きないね
  353. ほむら: ええ、不気味ではあるけれど
  354. ほむら: この夢の世界を作った誰かは
  355. ほむら: 私たちに 危害を加えるつもりはないか
  356. ほむら: あるいは、そもそも “誰か”なんて存在しない…?
  357. まどか: ところどころ 変なところはあるけど
  358. まどか: みんな優しいし 平和な世界だよね
  359. エイミー: みゃん!
  360. ほむら: 少なくとも…
  361. ほむら: サイコロを振るまでは、電車から 降りられないようね
  362. ころん
  363.  
  364. FILENAME: text_518110-5_9Vluy.txt
  365. ほむら: …?
  366. さやか: まどか!? それに、ほむら…だよね?
  367. 杏子: なんだ、アンタらも この夢で迷子になってたのか
  368. ほむら: この夢… あなたたちには自覚があるのね
  369. まどか: じゃあ、さやかちゃんたちも すごろくに参加させられてるの?
  370. さやか: そう、なぜか杏子とペアでね
  371. さやか: さっき、マミさんにも会ったけど なぎさとペアだった
  372. まどか: マミさんたちも…?
  373. まどか: それじゃ、6人で同じ すごろくの夢を見てるってこと?
  374. 杏子: おかしな話だけどさ そうみたいだね
  375. 杏子: それよりほむらが、なんか 別人みたいになってないか?
  376. 杏子: ふーん、事情はわからないけど 気づいたらこうなってたと
  377. さやか: あたしの知ってるほむらとは 全然違うんだけど?
  378. 杏子: 夢の中に迷い込んだときに 何か起きたのかもね
  379. まどか: さやかちゃんたちはここで 何をしているの?
  380. さやか: まどかも、自分のおみくじを 読んでみたらわかるよ
  381. ボーナスステージ! ゲームセンターで好きなだけ コインを稼いでいきましょう
  382. さやか: …あたしたちも、それと同じ
  383. 杏子: だから、ダンスゲームで 景品のコインを稼いでたってわけ
  384. さやか: ていうか、稼いでるのは 杏子ばっかりなんだけどね
  385. さやか: あたしも1回ぐらいは
  386. さやか: 杏子より上のスコアを 出したいんだけどなー
  387. ほむら: 『好きなだけ コインを稼いでいきましょう』…
  388. ほむら: じゃあ、先のマスへは いつでも進めるということ?
  389. さやか: そうだけど、ここで少し がんばった方がいいみたい
  390. まどか: えっ、どうして?
  391. 杏子: 寄った先でちょくちょく カネ取られただろ?
  392. まどか: うん、おせち代とか… あっ、あとお洋服代とかも!
  393. さやか: あたしたち、それであやうく 進めなくなるとこだったんだよね
  394. 杏子: 5000万マギカぐらいないと 安心できない感じだな
  395. まどか: ええっ、そんなに!?
  396. さやか: まあ、運が悪いと そのくらい必要かもね
  397. さやか: あたしたち、3000万マギカで 金の鏡餅を買わされたし
  398. ほむら: 何に使うのかしら?
  399. さやか: あたしが聞きたいよ…
  400. 杏子: とにかく、確実にゴールするには もっとコインが必要なんだ
  401. 杏子: 今年は“勝つ”って決めたからね
  402. さやか: そうそう、その通り!
  403. ほむら: 勝つって…何の話?
  404. ???の声: あれ、アンタたちもいたの?
  405. レナ: ヒマならクレーンゲームに つきあってよ
  406. まどか: あっ、レナさん
  407. レナ: どっちがたくさん景品を獲れるか かえでが勝負したいそうよ
  408. かえで: ふ、ふゅっ!? そんなこと言ってないよぅ…
  409. かえで: あー、また失敗だよぅ…
  410. レナ: コインが全然増えないわね
  411. かえで: あと200万マギカで
  412. かえで: モカウサギのぬいぐるみと 交換できるのに…
  413. まどか: わたしたちのコイン、あげるから これで交換してきたら?
  414. かえで: えっ、でも…
  415. レナ: ちょっと、勝負を忘れたわけ?
  416. まどか: みんなで一緒にがんばって コインを増やせばいいんだよ!
  417. まどか: ほむらちゃん、いいかな…
  418. ほむら: 私は構わないわ
  419. ほむら: コインなら だいぶ余裕ができたもの
  420. かえで: あ…ありがとう
  421. まどか: ふふふっ
  422. ほむら: …………
  423. ほむら: (まどかとこんな風に ゲームで遊ぶだなんて…)
  424. ほむら: (たしかにこの世界は 何者かが仕掛けた罠ではなく)
  425. ほむら: (偶然が重なって生まれた 夢の世界なのかもしれないわね)
  426. かえで: えへへへ… うれしいな
  427. レナ: もう…ちゃんとふたりに お礼を言いなさいよね
  428. かえで: うん…本当にありがとう まどかちゃん、ほむらちゃん!
  429. ほむら: ………… …………
  430. まどか: ふぅ… 楽しかったね、ほむらちゃん!
  431. まどか: コインも充分だし そろそろ先のマスへ進もっか?
  432. ほむら: そうね 杏子たちも先に行ってしまったし
  433. エイミー: みゃん!
  434. まどか: じゃあ、いくよ…
  435.  
  436. FILENAME: text_518110-6_9Vluy.txt
  437. 水徳寺で煩悩を祓って 新たな気持ちで新年を迎える 次の番でサイコロを3つ振ることができる
  438. まどか: やったね、ほむらちゃん! たくさん進めるみたいだよ
  439. 迷子を預かり所まで連れていく 1回休み
  440. まどか: ママがもうすぐ 迎えに来てくれるからね!
  441. ほむら: ………… …………
  442. ほむら: (まどかは本当に優しい)
  443. ほむら: (相手は夢が生んだ 幻かもしれないのに)
  444. ほむら: (自分のコインを譲ってあげたり 一生懸命励ましたり)
  445. ほむら: (ここで最初に会ったときは)
  446. ほむら: (本物のまどかかどうか 確信が持てなかったけど)
  447. ほむら: (この子は間違いなく 本物のまどかだわ)
  448. まどか: えへへ…
  449. ほむら: どうしたの、まどか?
  450. まどか: なんだか、うれしいなって!
  451. まどか: ここは夢の中かもしれないけど いろんな人の役に立てたし
  452. まどか: それから、ほむらちゃんと お正月をいっぱい楽しめたし
  453. ほむら: 私が、あなたの知っている 暁美ほむらではないとしても?
  454. まどか: それでも、ほむらちゃんは ほむらちゃんだと思うよ
  455. まどか: だって、わたしの知っている ほむらちゃんも
  456. まどか: こんな風に一緒に遊んで そばにいてくれるから
  457. ほむら: …………
  458. エイミー: みゃーん
  459. ほむら: …そろそろサイコロを振って 次のマスへ移動しましょうか
  460. まどか: うんっ
  461. 調整屋さんで初夢占い ひとり30万マギカずつ支払う
  462. みたま: それで、ここに 来たっていうわけねぇ?
  463. まどか: はい! …あの、夢占いって?
  464. みたま: そこで横になって リラックスしていればいいわ
  465. みたま: あとはわたしにまかせて 大丈夫、何もしないから!
  466. みたま: ………… …何もしないから!
  467. まどか: ほ、ほんとかなあ…
  468. ほむら: …………
  469. ほむら: 夢の中で夢を見ると どうなるのかしら?
  470. まどか: うーん… …現実に戻るとか?
  471. ほむら: 現実に…戻る?
  472.  
  473. FILENAME: text_518110-7_9Vluy.txt
  474. まどか&ほむら: ………… …………
  475. ほむら: これが… 現実世界であったことなの?
  476. ほむら: 私が「もう誰にも頼らない」と決める前に こんな出来事はなかったはず
  477. ほむら: これは、別の時間軸の私ということ?
  478. ほむら: 私の知らない、私の記憶…
  479. みたま: あら、いらっしゃい♪ みんな晴着なのねぇ
  480. まどか: はい、水名神社へお参りに!
  481. さやか: その帰りに こちらへ寄ってみたんです
  482. マミ: ふふ、新年のご挨拶にと思って
  483. みたま: うれしいわぁ
  484. みたま: それじゃ、みんなに お年玉をあげないとね!
  485. みたま: 調整屋特製! 素敵な初夢が見られる折り紙よぉ
  486. ほむら: 素敵な初夢…?
  487. みたま: そう! 使い方は簡単よ
  488. みたま: この紙の裏に今年の抱負だとか 願い事を書いてから
  489. みたま: 宝船の形に折って 枕元に置いて寝るの
  490. みたま: そしたら、それが叶う夢が 見られるの
  491. みたま: つまり見たい初夢が見られるわけ 素敵でしょぉ
  492. みたま: 初夢、まだだったら使ってみて♪
  493. 杏子: …ヘンな魔法とか かかってないよな?
  494. みたま: 大丈夫、調整屋さんの 保証つきよぉ
  495. さやか: えっ、かかってるの? かかってないの?
  496. マミ: お参りも無事に終えたことだし… みんなでゲームでもしましょうか
  497. マミ: かるたも、すごろくも トランプも用意してあるわよ
  498. まどか: わぁ、楽しみです!
  499. なぎさ: なぎさは全部やりたいのです!
  500. 杏子: ―杏子― それじゃ、あたしらと まどかたちの場所を入れ替えようかな!
  501. さやか: ―さやか― うわ…可哀想 まどか、ゴール目前だったのに
  502. なぎさ: ―なぎさ― さっきから杏子の運がよすぎるのです! きっとズルしてるのです!
  503. マミ: ―マミ― ふふ、大丈夫 まだまだみんなチャンスがあるわよ
  504. ほむら: みんなで水名神社にお参りして 巴マミの家に集まって遊んだ…?
  505. ほむら: そんな記憶、あるはずがない
  506. ほむら: 本当に、私の記憶なの?
  507. ほむら: …………
  508. みたま: 目が覚めたかしらぁ?
  509. まどか: あっ、はい
  510. まどか: 忘れていたことを 少し思い出した、ような…?
  511. ほむら: …もしかして
  512. ほむら: 神社にお参りして、巴マミの家で すごろくをしたこと?
  513. まどか: そうそう!
  514. まどか: ほむらちゃんも 同じものを見たの?
  515. ほむら: ええ
  516. まどか: あのね、ほむらちゃん わたしが思い出せるかぎりだと…
  517. まどか: これって、この夢に迷い込む前に 現実にあったことのはずだよ
  518. ほむら: …そうなのかしら
  519. まどか: うん、ほむらちゃんも 一緒にいたし
  520. まどか: ただ、話し方も格好も 今とは違うほむらちゃんだけど…
  521. ほむら: (つまり…現実の世界で まどかと一緒にいたのは)
  522. ほむら: (私とは 別の時間軸の私ということ?)
  523. ほむら: (そういえば…)
  524. ほむら: …………
  525. ほむら: (はっ…)
  526. ほむら: ここは… 知らない町?
  527. ほむら: それに、この格好…
  528. ほむら: (最初に、この夢の中で 意識が目覚める直前に)
  529. ほむら: (誰かの頭の中に入り込むような 感覚があった)
  530. ほむら: (まどかと同じ時間軸の私が 見ている夢の中に)
  531. ほむら: (私が入り込んだということ?)
  532. みたま: あのぉ、そろそろ 初夢を占ってあげたいんだけど
  533. みたま: ふたりが見た夢を 教えてくれるかしら?
  534. まどか: あ、はい…!
  535. みたま: 占いの結果は…
  536. みたま: 「汝らの見た夢は、夢にあらず それは真実のかけらのひとつ」
  537. みたま: …ですって!
  538. まどか: それって…?
  539. みたま: ここは実は夢の世界で
  540. みたま: さっきまどかちゃんが見たのは 現実の記憶…っていう意味みたい
  541. ほむら: あなたにも、この世界が 夢という自覚があるのかしら?
  542. みたま: ううん、ないわよ でも、夢占いの結果は絶対なの
  543. みたま: だからきっと 本当のことなんでしょうね
  544. まどか: 驚かないんですか?
  545. みたま: 少し驚いたけど まあ、そんなものかなって♪
  546. みたま: もしかして まどかちゃんの方が驚いてる?
  547. まどか: はい…この世界って 本当に夢の中だったんだって
  548. ほむら: …………
  549. ほむら: とにかく今は先に進むしかない
  550. ほむら: コマを進めましょう、まどか
  551. エイミー: みゃーん
  552. ほむら: …………
  553.  
  554. FILENAME: text_518110-8_9Vluy.txt
  555. まどか&ほむら: …………
  556. まどか: あっ、マミさんたち!
  557. ほむら: みんな羽子板を持って どうしたのかしら?
  558. 杏子: おっ、来たね?
  559. さやか: あたしたち、羽根つき大会に 出場中なのよ
  560. マミ: えっと、鹿目さんと… そっちは暁美さん?
  561. なぎさ: いつもと雰囲気が違うのです
  562. まどか: あ、えっと これはね…
  563. マミ: ふぅん…よくわからないところも まだあるけれど
  564. マミ: みんなで神社に行ったあとで この夢の世界に迷い込んだ…
  565. マミ: だから、みんなゴールを目指して 夢から脱出しようとしている
  566. マミ: その目的は同じみたいね
  567. まどか: はい!
  568. ほむら: (夢の世界に来る前… このまどかたちの時間軸では)
  569. ほむら: (5人と、もうひとりの私が)
  570. ほむら: (巴マミの家で すごろくを遊んでいた)
  571. ほむら: (私たちが巻き込まれた、この 特大すごろくと関係あるの?)
  572. ほむら: (それに…)
  573. ほむら: (百江なぎさ… 私の知らない魔法少女…)
  574. ほむら: (まどかは、あれは 現実の記憶だと言っていた)
  575. ほむら: (ここにいるまどかたちの 時間軸では)
  576. ほむら: (百江なぎさという少女が)
  577. ほむら: (私たちと行動を ともにしているということ?)
  578. ほむら: ………… …………
  579. まどか: さやかちゃんたちは 羽根つき大会に出てるんだよね?
  580. さやか: そう、こんな指示が 書いてあったからね
  581. 新春羽根つき大会に参加! 勝利したペアは次の番で 先へ進むことができる 敗北したペアはひとつ前のマスへ戻る
  582. マミ: 私たちのおみくじにも 同じことが書いてあるわ
  583. なぎさ: 負けたら戻されてしまうのです だから真剣勝負なのです!
  584. ほむら: ペアということは ダブルスで試合をやるのね
  585. まどか: えっと…じゃあ
  586. まどか: わたしたちも羽根つき大会に 出ないといけないのかな?
  587. ほむら: おみくじを見てみましょう
  588. 新春羽根つき大会を応援! 試合が終わったら先へ進む
  589. ほむら: 応援するだけでいいみたいね
  590. まどか: ラッキーだね!
  591. 杏子: ま、関係ないね
  592. 杏子: どのみちあたしらは 勝つつもりだし
  593. さやか: 今年は“勝つ”んだもんね!
  594. マミ: ふふっ、それがふたりの 今年の抱負かしら?
  595. 空穂 夏希: はいはーい! そろそろ試合を始めますよー!
  596. まどか: あっ、夏希ちゃん
  597. 空穂 夏希: それでは…
  598. 空穂 夏希: 「試合はじめ!」
  599. マミ: ハッ!
  600. 杏子: まかせろ!
  601. さやか: ううん、あたしが!
  602. ポトン
  603. まどか: ぶつかって落としちゃった…
  604. ほむら: それぞれの動きはいいのに 息が合ってないわね
  605. まどか: さやかちゃんたち、がんばって!
  606. なぎさ: わわっ 届かないのです!
  607. マミ: 大丈夫よ、なぎさちゃん
  608. マミ: えいっ
  609. まどか: こっちはなぎさちゃんを
  610. まどか: マミさんが上手にカバーして くれてるのに…
  611. 杏子: おい、さやか このままじゃ…
  612. さやか: わかってる…おたがいに 意地張ってる場合じゃないよね?
  613. さやか: あんたの後ろに飛んだ羽根は 全部あたしが拾うから
  614. さやか: 杏子はとにかく前に出て マミさんたちを攻めて!
  615. 杏子: まかせていいんだな?
  616. さやか: 勝つんでしょ、絶対?
  617. 杏子: もちろん!
  618. ほむら: …?
  619. まどか: どうしたの、ほむらちゃん
  620. ほむら: 雰囲気が変わったわ
  621. 空穂 夏希: 「はい、そこまでっ!」
  622. 杏子: よっしゃ、勝ち!
  623. マミ: 後半の追い上げ、すごかったわ いいコンビだったわよ
  624. 空穂 夏希: 優勝賞品は参京屋本舗特選 極甘おしるこ1年分で~す!
  625. さやか: 1年分もいらないよ!? こりゃ、みんなにおすそわけだね
  626. なぎさ: なぎさはおしるこよりも チーズケーキがいいのですが…
  627. マミ: そう言わずにいただきましょう 甘くておいしいわよ
  628. なぎさ: …マミの言う通りなのです おしるこもおいしいのです
  629. なぎさ: ひとつ新しい味を覚えたのです
  630. まどか: よかったね、なぎさちゃん!
  631. マミ: ところで、私たち 負けてしまったわけだけど…
  632. さやか: えっ マミさんたちが消えた?
  633. 空穂 夏希: 負けたペアは前のマスに戻される ルールだからね…
  634. 杏子: なるほど、そういうことか
  635. 杏子: じゃ、あたしらは サイコロを振って…
  636. ころん
  637. 杏子: おい、この目…
  638. 水名神社境内へ進む おめでとうございます、ゴールです!
  639. さやか: やった!
  640. 杏子: 一番乗りだ!
  641. まどか: ええっ!?
  642. さやか: ごめん、まどか! 先行ってるよ!
  643. 杏子: じゃーな、ふたりとも!
  644.  
  645. FILENAME: text_518110-9_9Vluy.txt
  646. ほむら: 行ってしまったわね
  647. まどか: いいな~、さやかちゃんたち 一番であがりかぁ
  648. ほむら: 私たちも サイコロを振りましょうか
  649. エイミー: みゃ~う
  650. まどか: そうだね! それじゃ…えいっ!
  651. ころん
  652. まどか: あれっ!? この目って
  653. ほむら: 杏子たちと同じね
  654. まどか: じゃあ、行き先は 水名神社ってこと?
  655. <水名神社・境内>
  656. まどか: やった! ゴールだよ!
  657. ほむら: まだ安心はできないわね…
  658. まどか: おみくじ、読んでみるね
  659. 水名神社境内へ進む ゴールの条件を満たしていないため ふりだしへ戻る
  660. まどか: えっ…?
  661. ほむら: 様子が変よ…!
  662. まどか&ほむら: …………
  663. まどか: 最初の商店街に戻されちゃった
  664. ほむら: 「ゴールの条件」…
  665. ほむら: どのようなものか 見当もつかないわ
  666. まどか: そうだよね…
  667. まどか: それに変だよね 格好も、晴着に戻ってる
  668. ほむら: ………… …時間が巻き戻ったということ?
  669. ほむら: (まるで、私の魔法みたいに…)
  670. まどか: あっ…えっ? うそ、あれって…!
  671. ほむら: どうしたのかしら?
  672. まどか: 見て、ほむらちゃん! あっち!
  673. まどか: “わたしたち”がいる!
  674. まどか: あ、待って!
  675. ほむら: まどか?
  676. まどか: …見た?
  677. ほむら: ええ どう表現すればいいのかしら
  678. ほむら: いまエイミーを 追いかけていったのは
  679. ほむら: おそらく“数時間前の私たち”ね
  680. まどか: 本当に時間が戻ってるんだ…
  681. ほむら: さいわい、サイコロは 手元に残っているようね
  682. まどか: あ、途中で稼いだコインも 没収されてないみたいだよ
  683. ほむら: それは助かるわね
  684. ほむら: ではまた 最初から出直しましょう
  685. まどか: そうだね!
  686. まどか: あ、今度は少し 商店街を歩いてからにしない?
  687. ほむら: どうして?
  688. まどか: さっきは、あわただしくて
  689. まどか: のんびりお店に寄ったり できなかったし…
  690. ほむら: ………… …わかったわ
  691. まどか: あー、おだんご おいしかった!
  692. ほむら: コインがたくさんあってよかった
  693. まどか: それじゃ、サイコロを振るね
  694. ほむら: 最初にここで サイコロを振ったときは
  695. ほむら: ウォールナッツというお店に 進んだのよね
  696. まどか: 甘いものを食べたばかりだし 食べもののお店はもういいかな…
  697. ころん
  698. ウォールナッツで お正月限定のふわふわおせちをいただく 1回休み
  699.  
  700. FILENAME: text_518110-10_9Vluy.txt
  701. 胡桃 まなか: いらっしゃいませ
  702. 胡桃 まなか: おや、ずいぶんとお早い リピートですね?
  703. 胡桃 まなか: たった今、お店を出たばかりだと 思いましたが…
  704. まどか: えっと、それはその 1周目のわたしたちっていうか…
  705. 胡桃 まなか: ご注文はもちろん
  706. 胡桃 まなか: お正月限定の ふわふわおせちですね?
  707. まどか: う、うん… お手柔らかにお願い
  708. まどか&ほむら: 『ごちそうさま』
  709. ほむら: …なんとか食べきったわね
  710. まどか: うん、おいしかったけど お腹いっぱい…
  711. まどか: 次もまた 一度行った場所に進むのかな?
  712. ほむら: サイコロしだいでしょうね でも、その方がいいわ
  713. まどか: え、どうして?
  714. ほむら: ゲームセンターでコインを稼ぐ 方法はもう知っているし
  715. ほむら: 相性チャレンジだって 前よりうまくやれるはずよ
  716. まどか: そっか… そうだね!
  717. まどか: ほむらちゃんって やっぱり頼りになるね!
  718. ほむら: …ありがとう
  719. ほむら: …………
  720. ほむら: (時間を遡って 最初からやり直す…)
  721. ほむら: (そう、私はここでも 同じことを繰り返している)
  722. ほむら: (最初は、一刻も早く この夢の世界を出たかったけど)
  723. ほむら: (今は、まどかだけでも 無事に脱出させてあげたい)
  724. ほむら: (別の時間を生きてきたとしても この子はきっと本物のまどかで)
  725. ほむら: (私は、まどかを救うために 魔法少女になったのだから)
  726. ほむら: さあ、サイコロを振りましょう
  727. まどか: そうだね!
  728. まどか: 次も、行ったことのある 場所だといいね
  729. ころん
  730. 春名 このみ: いらっしゃいませ! ようこそ、ブロッサムへ!
  731. 春名 このみ: 「門松作り体験コース」を ご希望ですか?
  732. 春名 このみ: もうお正月ですけど… 今からでも間に合いますよ!
  733. まどか: あはは… 初めての場所だったね
  734. ほむら: また一歩ずつ ゴールを目指すしかなさそうね
  735.  
  736. FILENAME: text_518120-1_AY1KP.txt
  737. みたま: あらあら、ふりだしに戻って また最初からぁ?
  738. みたま: それじゃ、ここに来るまで ずいぶんと苦労したのねぇ
  739. まどか: はい、大変でした…
  740. ほむら: それに、まだ終わってないわ
  741. みたま: いちばん苦労したのはぁ?
  742. まどか: えっと…
  743. まどか: 「栄区でエイミーと鬼ごっこ」 って言われたときかな?
  744. みたま: エイミー?
  745. みたま: まどかちゃんたちと一緒にいる ネコちゃんのこと?
  746. ほむら: ええ
  747. ほむら: ちょうど1周目の私たちが エイミーを電車で連れまわしてて
  748. ほむら: 手が出せなかった
  749. まどか: 電車で同じところを ぐるぐる回ってたときだね
  750. まどか: 1周目のわたしたちが 同時に別の場所にいるって
  751. まどか: だいぶややこしいよね
  752. みたま: よくわからないけど 大変だったのねぇ
  753. みたま: で、この場所に来たからには 今度も夢占いがご希望よね?
  754. まどか: はい、お願いします!
  755. みたま: じゃ、そこに横になって リラックスしてくれる?
  756. マミ: 今日はいっぱい遊んだことだし そろそろ寝ましょうか?
  757. ほむら&さやか: はーい
  758. ほむら: これも、現実の世界の私の記憶…?
  759. ほむら: 巴マミの部屋で すごろくを遊んだあとのようね
  760. まどか: 今日は朝から楽しかったね!
  761. まどか: 水名神社にお参りして みたまさんのところへ寄って
  762. まどか: それから、まなかちゃんや 夏希ちゃん、かえでちゃんたち…
  763. まどか: たくさんの魔法少女と会えたし!
  764. ほむら: 羽根つきやかるたも楽しかったね
  765. なぎさ: 杏子とさやかは 張り合ってばかりだったのです
  766. さやか: 夜まで遊んで、マミさんちに みんなでお泊まりだなんて
  767. さやか: お正月ならではだよね
  768. 杏子: でもさ、寝る前に やることがあるんじゃねーの?
  769. まどか: あ、そうだ! みたまさんにもらった折り紙!
  770. まどか: 紙の裏に今年の抱負を書いて 宝船の形に折るんだっけ?
  771. ほむら: はい、それを枕元に置くと その通りの初夢が見られるって
  772. さやか: もう年は明けちゃったけど…
  773. マミ: その年の最初に見た夢が
  774. マミ: 初夢ってことで いいんじゃないかしら?
  775. さやか: そうですね!
  776. マミ: せっかくだし きちんと筆で書きましょう
  777. 杏子: さやかは何を書くつもりなんだ?
  778. さやか: あたしは、えっと…
  779. さやか: (恭介と、もっと 仲良くなれますようにって)
  780. さやか: (書きたいけど…)
  781. さやか: (ううん、無理ムリ!)
  782. さやか: こ、今年は勝つ!って 書こうかな、なんて!
  783. 杏子: へえ、なんか威勢がいいな
  784. 杏子: 何かに勝つとかじゃなくて
  785. 杏子: とにかく勝ちまくる年に するってことか
  786. さやか: うん…そんな感じ
  787. 杏子: あたしもそれにするか
  788. さやか: えっ、杏子も?
  789. さやか: (なんか、引っ込みが つかなくなっちゃった…!)
  790. なぎさ: …………
  791. なぎさ: (なんだか無性に チーズが食べたくなったのです)
  792. なぎさ: (みんなを起こさないように そーっとキッチンへ…)
  793. なぎさ: (やっぱり、盗み食いは よくないのです!)
  794. なぎさ: (直前で踏みとどまったなぎさは とっても偉いのです!)
  795. なぎさ: (マミに気づかれないうちに 寝床に戻るのです…)
  796. ガタン
  797. なぎさ: あっ…!
  798. なぎさ: (みんなの枕元の宝船を 蹴飛ばしてしまったのです!)
  799. なぎさ: …………
  800. なぎさ: このせいで、みんなの初夢が 混ざったりなんてことは…
  801. なぎさ: た、たぶん ないと思うのです…!
  802. まどか&ほむら: ………… …………
  803. みたま: どう? 今度は何が見えたのかしら?
  804. まどか: えっと…
  805. ほむら: …こんな事態になった原因が わかったような気がしてきたわ
  806. カラン
  807. みたま: あら、いらっしゃい♪ 夢占いがご希望かしら?
  808. マミ: 好きなマスに進める 数字が出たので寄ってみたんです
  809. マミ: 暁美さんたちと 情報交換した方がいいと思って
  810.  
  811. FILENAME: text_518120-2_AY1KP.txt
  812. マミ: …そうね、たしかにみんなで 私の家に泊まったはずよ
  813. マミ: つまりこれは、その晩に みんなで見ている夢ってこと?
  814. まどか: たしかに、出てくる人も 昼間に会った人たちばかりだし
  815. まどか: みんなで遊んだ すごろくや羽根つきの記憶が
  816. まどか: こんな夢を見せてるのかも
  817. なぎさ: なぎさのせいで、みんなの夢が 混ざってしまったのですか…?
  818. マミ: どうかしら? 本当にそれが原因かどうかは…
  819. ほむら: ええ、今は ここから出る方法を考えましょう
  820. ほむら: でも、ゴールするには 条件があるみたい
  821. ほむら: それを満たせないと
  822. ほむら: ゴール地点の神社から ふりだしに戻される
  823. マミ: でも佐倉さんたちは、その条件を 満たしてゴールしたわけよね…
  824. なぎさ: 条件とは、なんなのですか?
  825. ほむら: わからないわ
  826. まどか: 特大すごろくを遊んでいれば 自然に満たせるとか…?
  827. まどか: さやかちゃんたち、特に条件とか 意識してる様子じゃなかったし…
  828. マミ: そうね、ただ 情報があるに越したことはないわ
  829. マミ: これからは なるべく歩調を合わせて
  830. マミ: おたがいに情報交換しましょう
  831. なぎさ: それよりもなぎさは、寄り道して チーズケーキが食べたいのです…
  832. マミ: ふふ、途中でおいしい店を 見つけたらそうしましょう
  833. なぎさ: やったのです!
  834. まどか: それで、情報交換の方法ですけど
  835. まどか: 行き先のマスを選べるときは
  836. まどか: できるだけ、ここに 立ち寄るようにしませんか?
  837. マミ: 八雲さんに伝言を お願いするということかしら?
  838. みたま: わたしはかまわないわよぉ にぎやかな方が楽しいし♪
  839. ほむら: 私もそれでいいわ
  840. なぎさ: ふたりも、なぎさたちと 一緒に行動すればいいのです
  841. ほむら: それは無理ね
  842. マミ: そうね、サイコロの目が違えば 強制的に別れさせられてしまうわ
  843. ほむら: ええ、それに…
  844. マミ: それに?
  845. ほむら: 脱出したいなら、私と一緒に いない方がいいかもしれない
  846. まどか: えっ…?
  847. マミ: …どうしてそう思うの?
  848. ほむら: …ごめんなさい、根拠はないわ
  849. ほむら: (私は、夢の中に来ても)
  850. ほむら: (「同じ時間を繰り返す」ことを 続けている)
  851. ほむら: (このことが 単なる偶然とは思えない…)
  852. みたま: ところでみんな 夢占いのこと、忘れてなぁい?
  853. まどか: あっ、そういえばそうだった!
  854. みたま: なんだか、それより大事なことが 進展したみたいだけど
  855. みたま: いちおう、占いの結果も 聞いていってね♪
  856. まどか: みたまさんの夢占いも終わったし そろそろ出発しよっか?
  857. ほむら: そうね サイコロを振りましょう
  858. マミ: またどこかで 再会できるといいわね
  859. なぎさ: なぎさもがんばるのです!
  860. まどか: じゃあ…
  861. ころん
  862.  
  863. FILENAME: text_518120-3_AY1KP.txt
  864. <水名神社・境内>
  865. ほむら: …やっとここまで来られたわね
  866. まどか: あ、誰かいるよ!
  867. マミ: ふたりもゴールに着いたのね
  868. なぎさ: なぎさたちも、たった今 着いたところなのです!
  869. なぎさ: また「ふりだしに戻る」だったら ショックなので
  870. なぎさ: 怖くて、おみくじは まだ見ていないのですが…
  871. マミ: 今度こそ、あがりだといいわね
  872. なぎさ: はいなのです!
  873. 水名神社境内へ進む おめでとうございます、ゴールです!
  874. なぎさ: やったのです!
  875. マミ: ごめんね、鹿目さんたち お先に失礼するわ
  876. まどか: 行っちゃった!
  877. ほむら: あのふたりは 2周目で条件をクリアしたのね
  878. まどか: そんなに難しい条件じゃ ないのかな…?
  879. まどか: わたしたちも 早くゴールしないとだね
  880. 水名神社境内へ進む ゴールの条件を満たしていないため ふりだしへ戻る
  881. まどか: あっ
  882. ほむら: 失敗のようね
  883. まどか: また、ふりだし…?
  884. ほむら: 最初からやり直しね
  885. ほむら: …………
  886. ほむら: (もしかすると…)
  887. ほむら: (まどかが脱出できないのは 私がいるせいじゃないかしら?)
  888. ほむら: (夢は、見る者の心を 映し出す鏡のようなもの…)
  889. ほむら: (ここがもし、みんなの夢が 重ね合わさった世界だとすると)
  890. ほむら: (私が過去に経験したことが)
  891. ほむら: (この夢の性質に 影響している可能性がある)
  892. ほむら: (まどかたちが遊んだすごろくが この夢に影響を与えたように…)
  893. ほむら: (…もし仮に、そうならば)
  894. ほむら: (ふたりでゴールを目指せ、と いう目標を与えられても)
  895. ほむら: (私がいるかぎり、何度でも 時間が戻される結果になっても)
  896. ほむら: (おかしくない…)
  897. ほむら: (これは、そういう性質の 夢なのかもしれないわ)
  898. ほむら: (だとすれば 私だけがここに残れば)
  899. ほむら: (まどかだけは ゴールできる…?)
  900. ほむら: (ただ、今のところ 確たる根拠は何もない)
  901. ほむら: (他の仮説も 検討してみないと…)
  902. エイミー: みゃーう!
  903. まどか: ねえ、ほむらちゃん
  904. ほむら: 何かしら?
  905. まどか: どうしてエイミーが この夢の中にいるんだろう?
  906. ほむら: ………… そうだわ
  907. ほむら: まるで私たちを導くように 現れては消える…
  908. まどか: なんだか、特別な存在って 感じがしない?
  909. ほむら: 調べてみる価値はありそうね
  910. エイミー: みゃん?
  911.  
  912. FILENAME: text_518120-4_AY1KP.txt
  913. みたま: それで今度は その子を連れてきたってわけねぇ
  914. まどか: はい
  915. エイミー: みゃーう
  916. みたま: 頼りにしてもらってうれしいわ♪
  917. みたま: そうねえ、夢占いの応用で この子の記憶の中を
  918. みたま: ふたりに覗いてもらうことなら できるかもよ?
  919. ほむら: えっ
  920. まどか: そんな魔法、あるんですか?
  921. みたま: もっと不思議なことが いっぱい起きてるでしょ?
  922. ほむら: ここは夢の中だものね…
  923. みたま: じゃ、目をつぶって?
  924. みたま: ふたりをエイミーの記憶の中に 送り込んであげる
  925. まどか&ほむら: ………… …………
  926. みたま: ゆっくりと力を抜いて…
  927. ほむら: ここは見滝原市ね
  928. まどか: うん、いつもの通学路だよ
  929. ほむら: ここにエイミーがいるのかしら
  930. まどか: あっ、いた!
  931. まどか: このあたりで遊んでるのを よく見かけるから
  932. まどか: 本物のエイミーの記憶だと思う
  933. まどか: あっ、見て!
  934. まどか: 昼間のわたしたちだ! 水名神社から帰ってきたんだよ
  935. ほむら: 現実の世界の 昼間の私たちということよね?
  936. ほむら: …隠れて様子を見ましょう
  937. まどか: 「あっ、エイミー!」
  938. まどか: 「どうしたんだろ? 遊んでほしいのかな?」
  939. まどか: …思い出した!
  940. まどか: 昼間のわたしたちは ここでエイミーと会ったんだよ
  941. ほむら: たくさん遊んであげてるわね
  942. まどか: 人懐っこくて 遊びが大好きなんだよね
  943. まどか: …というより、ほむらちゃんも 一緒にいたんだけど
  944. ほむら: うっすら思い出せるけれど 他人事みたいな感じなのよ
  945. ほむら: …みんな行ったわね
  946. まどか: エイミーは遊び疲れて 眠っちゃったね
  947. ほむら: まどかがエイミーのそばに
  948. ほむら: 例の折り紙を 置いていったようだけれど…?
  949. まどか: えっとね、エイミーも 好きな初夢を見られるように
  950. まどか: 何も書かずに、宝船だけ 折ってあげたんだ
  951. ほむら: 近くで見てみましょうか
  952. ほむら: ―ほむら― よく眠ってるわね
  953. まどか: ―まどか― ふふっ、寝顔も幸せそう
  954. まどか: ―まどか― まるで夢の中でも 遊んでもらってるみたい
  955. ほむら: ―ほむら― 夢の中でも…遊んでもらっている?
  956. みたま: 目が覚めたわね 何かわかったかしら?
  957. まどか: はい、いろいろと!
  958. みたま: なるほどね そんなことになっていたのねぇ
  959. みたま: ねぇ、まどかちゃんたち
  960. みたま: ここは本当は、夢の中の世界って 話だったわよね
  961. まどか: はい…
  962. みたま: そして、まどかちゃんの話だと…
  963. みたま: エイミーの記憶は 現実にあったことなのよね?
  964. まどか: はい、間違いないです
  965. みたま: エイミーが現実の世界の記憶を 持っているということは…
  966. みたま: エイミーもあなたたちと同じで 夢の外側から来たことになるわ
  967. まどか: そうですよね きっとそうだと思います
  968. みたま: わたし、思うんだけど… もしかするとこの夢の世界は
  969. みたま: エイミーのものなんじゃ ないかしら?
  970. まどか: えっ…?
  971. ほむら: どういうこと?
  972.  
  973. FILENAME: text_518120-5_AY1KP.txt
  974. みたま: まず確認しておくとぉ
  975. みたま: いま現実の世界で この夢を共有しているのは
  976. みたま: あなたたち2人とエイミーよね?
  977. ほむら: わかっている範囲ではそうね
  978. まどか: それと、先にゴールした マミさんたち4人を入れると
  979. まどか: 6人と1匹ですね!
  980. ほむら: …いちおう聞いておくけれど あなたは違うのよね?
  981. みたま: 前に言った通りよ
  982. みたま: わたしは、現実のわたしとは別人 この夢の中だけの存在よぉ
  983. みたま: でね、あなたたちの話だと その6人と1匹の共通点は…
  984. ほむら: 枕元に折り紙を置いて眠ったこと
  985. みたま: そうなのよね
  986. まどか: でも、わたしたちは マミさんの家で寝てたけど
  987. まどか: エイミーは別の場所にいたよ?
  988. ほむら: そのことを考えると みんなが夢に迷い込んだ原因は
  989. ほむら: おそらく折り紙そのものに あると考えるべきよ
  990. まどか: なぎさちゃんが蹴っちゃったから 夢が混ざったんじゃないんだね
  991. みたま: そうね、なぎさちゃんが 何もしなくても
  992. みたま: 同じようなことに なったんじゃないかしら
  993. みたま: 現実世界のわたしが その紙に魔法をかけたときに
  994. みたま: 何かの加減を 間違えちゃったのかもねぇ
  995. ほむら: …………
  996. みたま: ごめんなさいねぇ…
  997. まどか: こ、こっちのみたまさんの せいじゃないですから!
  998. ほむら: それで、さっき言っていた
  999. ほむら: この夢の世界はエイミーの ものかもしれないという話…
  1000. ほむら: あれはどういう意味かしら?
  1001. ほむら: この世界は、6人と1匹の夢が 混ざってできたものだとすると
  1002. ほむら: 夢はその全員のものよね?
  1003. みたま: そうね、でも気になるのは
  1004. みたま: エイミーの折り紙だけ 何も書かれていないことよ
  1005. みたま: まどかちゃんたちは 眠りにつく前に
  1006. みたま: 今年の抱負や願い事を 折り紙に書いたのよね?
  1007. まどか: はい…何を書いたかは まだ思い出せないんですけど
  1008. まどか: 6人全員が 何かを書いたはずです!
  1009. ほむら: 杏子たちはたしか 「今年は勝つ」だったわね
  1010. ほむら: “勝つ”ことに 変にこだわっていたのは
  1011. ほむら: そのせいだったのかしら?
  1012. みたま: その初夢のおまじないって
  1013. みたま: 折り紙に書いたことが 夢の中で叶うというものでしょ?
  1014. みたま: だから「今年は勝つ」って書けば “勝つ”夢を見るわよね?
  1015. みたま: でもエイミーだけは 書いたことに縛られないわ
  1016. まどか: あ…
  1017. まどか: エイミーの折り紙には まだ何も書いてないから…?
  1018. みたま: そう!
  1019. みたま: つまり、この夢の世界は エイミーの望むがまま
  1020. ほむら: いわば、エイミーのものだと…?
  1021. みたま: そういうこと!
  1022. みたま: 特大すごろくのルールも エイミーが決めてるのかもねぇ
  1023. まどか: じゃあ、条件を満たしてないから ゴールできないっていうのは…
  1024. みたま: エイミーが満足するまで 解放してもらえない、とか?
  1025. ほむら: エイミーはこの夢に いったい何を望んでいるの?
  1026. まどか: うーん…
  1027. エイミー: みゃーう
  1028. まどか: たぶん… いっぱい遊んでほしい、かな?
  1029. みたま: そうね、特にまどかちゃんが お気に入りの遊び相手みたいだし
  1030. みたま: それで、なかなか 手放してくれないのかもねぇ
  1031. ほむら: だったら…
  1032. みたま: ええ、くたくたになるまで 遊んであげれば
  1033. みたま: 遊び疲れて、夢から 解放してくれるんじゃない?
  1034.  
  1035. FILENAME: text_518120-6_AY1KP.txt
  1036. まどか: エイミー! 次はこのボールを投げるからねー
  1037. まどか: えいっ
  1038. エイミー: みゃっ!
  1039. ぽとん
  1040. まどか: あ、すごい! ちゃんとくわえて戻ってきた!
  1041. ほむら: イヌならよく見るけど ネコでも覚える子がいるのね
  1042. まどか: じゃ、また投げるね!
  1043. エイミー: みゃっ!
  1044. ぽとん
  1045. まどか: もう戻ってきたよ?
  1046. ほむら: とことんつきあうしかないわね…
  1047. まどか: はぁ… 疲れたぁ
  1048. ほむら: 子ネコの体力って無限なのかしら
  1049. まどか: でも、ほら…!
  1050. まどか: 遊び疲れて寝ちゃったよ!
  1051. ほむら: 夢の中でも眠ってしまうなんて… やっと満足してくれたのかしら
  1052. まどか: うん、きっとね!
  1053. まどか: ゴールするための条件が これで満たせたんじゃないかな?
  1054. ほむら: そうね…
  1055. ほむら: (…だと、いいけれど)
  1056. ほむら: ………… …………
  1057. まどか: …ほむらちゃん?
  1058. ほむら: なんでもないわ 特大すごろく、再開ね
  1059. ほむら: 水名神社にある ゴールを目指しましょう
  1060. まどか: うんっ エイミーも一緒にね!
  1061. ほむら: 起こさないように そっと抱えていきましょう
  1062. ころん
  1063. まどか: やったね! 次は水名神社に進めるよ!
  1064. ほむら: まだぐっすり眠ってるわね
  1065. ほむら: エイミーはまどかに お願いしていいかしら?
  1066. まどか: うん! 優しく抱っこしてあげないとね
  1067. ほむら: …………
  1068. ほむら: (私たちが ゴールするための条件は)
  1069. ほむら: (本当にエイミーが 満足することなのかしら?)
  1070. ほむら: (もしも私が原因で、この夢が 同じ時間を繰り返し続けていて)
  1071. ほむら: (私と一緒にいるかぎり)
  1072. ほむら: (まどかも脱出できないで いるのだとしたら…?)
  1073. ほむら: (「ふたりですごろくのゴールを 目指しましょう」…)
  1074. ほむら: (最初のおみくじで たしかに目標は示されたけど)
  1075. ほむら: (ふたりともゴールできると 書かれてはいなかった)
  1076. ほむら: (実際、ふたり揃っていても 2回ふりだしに戻されている)
  1077. ほむら: (ゴールの寸前で まどかのそばを離れて)
  1078. ほむら: (彼女だけを逃がすことが できたら…)
  1079. ほむら: ………… …………
  1080. まどか&ほむら: …………
  1081. まどか: 水名神社だよ 今度こそ、ゴールできるかな?
  1082. ほむら: ええ、きっと
  1083. ほむら: あなたとエイミーだけなら この夢から出られるわ
  1084. まどか: えっ… ほむらちゃん?
  1085. ほむら: 私は境内へは進まない
  1086. ほむら: …ごめんなさい、まどか
  1087. ダッ
  1088. まどか: ほむらちゃん、待って! どこ行くの!?
  1089. 水名神社境内へ進む おめでとうございます、ゴールです!
  1090. まどか: あれっ…?
  1091. まどか: もしかして今のって エイミーのおみくじ?
  1092. まどか: エイミーだけゴールできたって ことなのかな…?
  1093. ゴールの条件を満たしていないペアは ふりだしへ戻る
  1094. まどか: えっ、なに?
  1095. まどか: 今度も失敗ってこと?
  1096. まどか: ………… …………
  1097. ほむら: …?
  1098. ほむら: 私だけじゃなく… あなたも脱出できなかったの?
  1099. まどか: うん エイミーはゴールできたけど
  1100. まどか: わたしたちのペアは失敗だって
  1101. まどか: ゴールの条件を 満たしていないから、って
  1102. まどか: それよりほむらちゃん! どうして境内から逃げたの?
  1103. ほむら: …………
  1104. ほむら: ゴールできない原因が私なら 私と別行動を取れば
  1105. ほむら: まどかだけは脱出できると 思ったからよ
  1106. まどか: え…? どういうこと?
  1107. まどか: どうしてほむらちゃんが 原因になるの?
  1108. ほむら: ごめんなさい
  1109. ほむら: 何も言わずに 去ろうとしたことは謝るわ
  1110. ほむら: (仮にエイミーを満足させて)
  1111. ほむら: (ゴールの条件を 満たすことができたとしても)
  1112. ほむら: (私がいるかぎり、ふりだしに 戻されるのだとすると…)
  1113. ほむら: (私が離れれば、まどかだけは ゴールできると思っていた)
  1114. ほむら: (…でも、それは間違いだった)
  1115. まどか: …ほむらちゃん?
  1116. ほむら: …まどか
  1117. ほむら: エイミーが満足するまで 遊んであげた結果
  1118. ほむら: 脱出できたのは エイミーだけだったわけよね?
  1119. まどか: うん…
  1120. ほむら: おみくじによれば 私たちのペアはまだ
  1121. ほむら: ゴールの条件そのものを 満たしていない
  1122. ほむら: つまり私たちがゴールするための 条件は、別にあるということ
  1123. ほむら: …いったいなんなのかしら
  1124.  
  1125. FILENAME: text_518120-7_AY1KP.txt
  1126. <マミの部屋>
  1127. まどか&ほむら: ………… …………
  1128. 杏子: ったく、まだ起きねーのかよ このふたり
  1129. マミ: 昨日は朝からずっと遊んでて 疲れちゃったんだと思うわ
  1130. マミ: お正月だし そっとしておきましょ
  1131. さやか: いい初夢を 見てるかもしれないしね!
  1132. 杏子: みたまにもらった折り紙に 書いた通りの夢を見るまで
  1133. 杏子: 絶対に目が覚めない… とかだったりしてな!
  1134. さやか: それじゃ呪いの折り紙じゃない…
  1135. マミ: 佐倉さんたちが書いたのは 「今年は勝つ」だったわね?
  1136. さやか: はい!
  1137. さやか: たしかに何かに勝って
  1138. さやか: いい気分になれるような 初夢だったと思います
  1139. 杏子: あたしもそうだね! どんな夢かは思い出せないけど
  1140. マミ: 私は夢の中で チーズケーキを食べたような…
  1141. さやか: マミさんの今年の抱負って
  1142. さやか: 「チーズケーキを食べる」 だったんですか!?
  1143. マミ: 違うわ 「何か新しいことを始める」よ
  1144. マミ: でも、目が覚めたらなぜか
  1145. マミ: なぎさちゃんの折り紙が 枕元にあったのよね
  1146. 杏子: なぎさの寝相が悪かったせいか?
  1147. 杏子: あたしの折り紙も さやかのと入れ替わってたし
  1148. さやか: まあ書いた内容が同じだったから 別にいいんだけどさ
  1149. マミ: 私の折り紙は なぎさちゃんの枕元にあったから
  1150. マミ: なぎさちゃんは新しいことを 始める初夢を見たんでしょうね
  1151. さやか: チーズケーキ以外の好物を 開拓するとか?
  1152. マミ: ふふ、きっとそんな感じね
  1153. さやか: まどかとほむらの折り紙は 入れ替わってなかったと思うけど
  1154. さやか: あのふたり なんて書いたんだろう?
  1155. 杏子: さあ…
  1156. 杏子: あれ、そういえばなぎさは?
  1157. 杏子: マミと一緒に起きたって 言ってたよな?
  1158. さやか: って、二度寝してる!?
  1159. マミ: いいんじゃない? お正月くらい
  1160. 杏子: 今度はどんな夢を見てるんだか…
  1161. なぎさ: ………… …………
  1162. <なぎさの夢>
  1163. なぎさ: ここは… どこなのですか?
  1164. お空の上から来た女の子がおりました
  1165. とあるお正月、女の子は お空の上に里帰りしました
  1166. お空の上から地上を見ると 神社にお参りしている お友だちの姿が見えました
  1167. ほむら: (佐倉さん、巴さん 美樹さん…)
  1168. ほむら: (みんなしっかり自分を持ってて いざというときに、頼りになる)
  1169. ほむら: (なのに、私だけはいつまでも 臆病で、自信がない…)
  1170. ほむら: (今年こそ 鹿目さんを守れる私に)
  1171. ほむら: (今とは違う私になりたい)
  1172. ほむら: ………… …………
  1173. 不思議なことに、女の子には お友だちの心の声が聞こえました
  1174. 心の声は、お友だちの新年の祈りでした
  1175. そして気づくと、女の子の隣には まるで神様のような輝きを放つ 不思議な存在がいたのです
  1176. なぎさ: ――っ!?
  1177. なぎさ: 神様…なのですか?
  1178. その存在は、地上の様子を どこか愛おしそうな様子で眺めていました
  1179. なぎさ: (不思議な光が 集まってきたのです)
  1180. なぎさ: (あれを使って、ほむらの 願いを叶えるつもりでしょうか)
  1181. 女の子は、使者としての使命を思い出して その光を地上へ届けることにしました
  1182. なぎさ: なぎさにおまかせなのです!
  1183. なぎさ: ――っ!?
  1184. ポチャ…
  1185. なぎさ: ―なぎさ― あっ…
  1186. なぎさ: ―なぎさ― ち、地上に落っことしてしまったのです
  1187. なぎさ: ―なぎさ― ほむらの頭の中へ吸い込まれましたが… 大丈夫…なのでしょうか?
  1188. なぎさ: ―なぎさ― …………
  1189. なぎさ: ―なぎさ― へ、返事してくれないと不安なのです!
  1190. なぎさ: えっ…あの光は 願いを叶える光じゃなくて
  1191. なぎさ: 別の世界のほむらの記憶…?
  1192. なぎさ: (まさかそのせいで ほむらの記憶が書き換わって)
  1193. なぎさ: (まるで別人のようになったり しない…でしょうか…?)
  1194. 不思議な光のことは、女の子の誤解でした
  1195. その輝ける存在は 楽しげな地上の様子を眺めながら
  1196. わたしの大切な友だちも あんな素敵なお正月を迎えられていたら…と 決して実現しえなかった“もしも”の可能性に 思いを馳せていただけだったのです
  1197. なぎさ: …………
  1198. なぎさ: …ごめんなさいなのです
  1199. なぎさ: …ハッ!?
  1200. マミ: ふふ、目が覚めたみたいね 何か夢を見ていたのかしら?
  1201. なぎさ: はい…なんだか絵本みたいな へんてこな夢だったのです
  1202. マミ: へえ、どんな?
  1203. なぎさ: その、里帰りをしてたような
  1204. なぎさ: そこでほむらに 謝らなければいけないことを
  1205. なぎさ: やってしまったような…
  1206. マミ: 暁美さんに?
  1207. なぎさ: はい、でもそれがなんなのか 思い出そうとしても
  1208. なぎさ: ほとんど思い出せないのですが…
  1209. なぎさ: (たぶん、折り紙を 散らかしてしまった罪悪感で)
  1210. なぎさ: (おかしな夢を 見てしまったのです)
  1211.  
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  1213. ほむら: おみくじによれば 私たちのペアはまだ
  1214. ほむら: ゴールの条件そのものを 満たしていない
  1215. ほむら: つまり私たちがゴールするための 条件は、別にあるということ
  1216. ほむら: …いったいなんなのかしら
  1217. まどか: みたまさんの仮説だと エイミーが満足すれば
  1218. まどか: わたしたちも夢から解放される はずだったけど
  1219. まどか: そうならなかったよね…
  1220. ほむら: ええ でもエイミー自身はゴールできた
  1221. ほむら: そこにヒントがありそうだけど
  1222. まどか: もしかすると… ゴールの条件って
  1223. まどか: 「その子が見たい初夢を見る」 ことじゃないのかな?
  1224. ほむら: …?
  1225. まどか: みたまさん、こう言ってたよね
  1226. みたま: そう! 使い方は簡単よ
  1227. みたま: この紙の裏に今年の抱負だとか 願い事を書いてから
  1228. みたま: 宝船の形に折って 枕元に置いて寝るの
  1229. みたま: そしたら、それが叶う夢が 見られるの
  1230. みたま: つまり見たい初夢が見られるわけ 素敵でしょぉ
  1231. ほむら: 言われてみるとそうね
  1232. まどか: エイミーの折り紙には 何も書いてなかったけど
  1233. まどか: いっぱい遊んでもらって 満足したらゴールできたし
  1234. まどか: 「今年は勝つ」って抱負を書いた さやかちゃんたちは
  1235. まどか: 羽根つきに勝って 一番乗りでゴールしたよね?
  1236. ほむら: 巴マミと百江なぎさは?
  1237. まどか: ふたりが折り紙に何を書いたかは わからないけど…
  1238. まどか: 夢の中でそれを達成できたから ゴールできたのかも?
  1239. ほむら: 百江なぎさは巴マミに チーズケーキをねだっていたわね
  1240. まどか: あはは、それがなぎさちゃんの 初夢祈願かもね
  1241. ほむら: 見たい初夢を見る…
  1242. ほむら: つまり、この夢の中で 今年の抱負を達成すれば
  1243. ほむら: ゴールするための条件を 満たせるということ?
  1244. まどか: 自信があるわけじゃないけど… たぶん、そうじゃないかなって
  1245. ほむら: 見たい夢を見られるというよりも
  1246. ほむら: 見たい夢を見るまで 脱出できない夢ということね
  1247. まどか: うん…
  1248. まどか: 折り紙にかかった魔法が この夢を見せていたのかも
  1249. ほむら: まどかは折り紙に 何を書いたのかしら?
  1250. まどか: それなんだけど わたし、忘れちゃったみたい…
  1251. ほむら: そう、私の場合は…
  1252. ほむら: 巴マミの部屋に泊まったこと自体 本当にあったこととは思えないし
  1253. まどか: みたまさんのところへ行けば 思い出せるかな…?
  1254. ほむら: そうね
  1255. ほむら: 次にマスを選べるときは そこへ向かうことにしましょう
  1256. みたま: なるほどねぇ 今日は調整屋さん、大忙しね!
  1257. まどか: 今年の抱負、思い出せるかな…
  1258. みたま: やってみないとわからないわね それじゃ、横になって
  1259. まどか&ほむら: ………… …………
  1260. みたま: …終わったわよ どう、思い出せた?
  1261. まどか: はい! 思い出しました、今年の抱負!
  1262. まどか: わたし、折り紙の裏に
  1263. まどか: 「みんなともっと 仲良くなりたい」って
  1264. まどか: そう書いたんです!
  1265. みたま: 素敵な抱負ね♪
  1266. まどか: ほむらちゃんはどうだった? 思い出せた?
  1267. ほむら: ええ、思い出したわ 私は…
  1268. ほむら: …………
  1269. ほむら: (私の誓いは 神社でお祈りしたのと同じ…)
  1270. ほむら: (今年こそ 鹿目さんを守れる私に)
  1271. ほむら: (今とは違う私になりたい)
  1272. ほむら: (別の時間軸の私が あんな風に祈ったことが発端?)
  1273. ほむら: (それで今の私が、夢の中に 呼びだされてしまったの?)
  1274. ほむら: …………
  1275. ほむら: (はっ…)
  1276. ほむら: ここは… 知らない町?
  1277. ほむら: それに、この格好…
  1278. ほむら: (あのとき、今の私が)
  1279. ほむら: (この時間軸で夢を見ている もうひとりの私に入り込んだ?)
  1280. ほむら: (わからない どうしてそんなことが…?)
  1281. ほむら: (ただ…これだけは わかった気がする)
  1282. ほむら: ………… …………
  1283. ほむら: …私、その
  1284. ほむら: あんまり名前で 呼ばれたことってなくて…
  1285. ほむら: すごく、変な名前だし
  1286. まどか: え~? そんなことないよ
  1287. まどか: なんかさ 燃え上がれ~って感じで
  1288. まどか: カッコいいと思うな
  1289. ほむら: …名前負け、してます
  1290. まどか: そんなの、勿体ないよぉ
  1291. まどか: せっかく素敵な名前なんだから
  1292. まどか: ほむらちゃんもカッコよく なっちゃえばいいんだよ
  1293. ほむら: (少なくとも この時間、この世界での私は)
  1294. ほむら: (まどかと初めて会った日に 彼女に言われたあの言葉が…)
  1295. ほむら: (きっと、心の中に 残っていたのね)
  1296. まどか: …えっと、ほむらちゃん?
  1297. ほむら: あ…
  1298. まどか: 言いたくなかったら 言わなくても大丈夫だよ
  1299. まどか: 今年の抱負って、人には ちょっと言いづらいもんね
  1300. ほむら: いえ、大丈夫よ
  1301. ほむら: 「まどかを守れる私に… 今とは違う私になりたい」
  1302. ほむら: もうひとりの私は そう折り紙に書いていたわ
  1303. まどか: えっ…!?
  1304. まどか: わたしを守れる… ほむらちゃんに?
  1305. みたま: だから、別人みたいに なっちゃったってことぉ?
  1306. みたま: …………
  1307. みたま: …だとするとその抱負って
  1308. みたま: もう叶っちゃってるんじゃない?
  1309.  
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  1311. みたま: …だとするとその抱負って
  1312. みたま: もう叶っちゃってるんじゃない?
  1313. まどか: そうですよね!
  1314. まどか: 今のほむらちゃん すごく頼もしいし!
  1315. まどか: それに とってもカッコいいと思うよ!
  1316. ほむら: …………
  1317. ほむら: 仮にそうだとすると この夢の中で叶っていないのは
  1318. ほむら: まどかの今年の抱負ということに ならないかしら?
  1319. みたま: 「みんなともっと 仲良くなりたい」だっけ?
  1320. まどか: はい…
  1321. ほむら: まどかは誰とでも 仲良くできてると思うけれど
  1322. みたま: いえ、あなたたちふたりの距離が まだ縮まってないわ
  1323. まどか: そ、そうですか?
  1324. みたま: なんていうか あなたたちって
  1325. みたま: おたがい気を回しすぎなのよねぇ
  1326. ほむら: …………
  1327. まどか: たしかに言われてみると…
  1328. まどか: 相性チャレンジのときも それで失敗したかも
  1329. ほむら: さっき、ゴール目前で まどかと別行動を取ったのは
  1330. ほむら: 「仲良く」とはほど遠かったわね
  1331. みたま: おたがいのことを 大事に思ってるのはわかるけど
  1332. みたま: 遠慮なんかしないで
  1333. みたま: もっと普通に 仲良くしてもいいんじゃない?
  1334. まどか: 普通に、って?
  1335. みたま: ふふふっ それは自分たちで考えてみてねぇ
  1336. みたま: 調整屋さんからの アドバイスは以上!
  1337. みたま: あとはふたりで親睦を深めながら 水名神社を目指してね♪
  1338. ほむら: …………
  1339. まどか: はいっ! がんばります!
  1340. まどか: ようやく水名神社の 目の前まで来たけど…
  1341. まどか: すっかり日が暮れちゃったね
  1342. ほむら: そうね 時間をかけすぎてしまったわ
  1343. まどか: でも、楽しくて あっという間だったし
  1344. まどか: ほむらちゃんと もっと仲良くなれた気がする!
  1345. ほむら: …ええ そうね
  1346. まどか: あ…
  1347. ほむら: 雪ね
  1348. ほむら: 冷え込まないうちに 境内に進みましょう
  1349. まどか: うんっ
  1350. まどか: ねえ、みたまさんが言ってた 『普通に仲良く』の意味って
  1351. まどか: ほむらちゃんには、わかった?
  1352. ほむら: …確証はないけれど わかったような気もするわ
  1353. まどか: えへへ、わたしも!
  1354. まどか: きっとこうして…
  1355. まどか: 手をつないでいけば いいんだよね!
  1356. ほむら: …?
  1357. まどか: お日様が…!
  1358. まどか: ―まどか― わあっ! これって初日の出…?
  1359. ほむら: ―ほむら― どうかしら?
  1360. ほむら: ―ほむら― 何度も時間を戻されてしまったから よくわからないわ
  1361. まどか: ―まどか― あははっ、そうだったね!
  1362. ほむら: ―ほむら― まどかは覚えているかしら?
  1363. ほむら: ―ほむら― おみくじに書かれていた 最初のヒントのことを
  1364. まどか: ―まどか― えっと、なんだったっけ?
  1365. ほむら: ―ほむら― 『大吉 仲良きことは美しきかな…』 『大凶 災いを転じて福となせ…』
  1366. ほむら: ―ほむら― 答えは最初から 目の前にあったのよ
  1367. まどか: ―まどか― 最初は大凶で始まって このまま出られないかも、って思ったけど
  1368. まどか: ―まどか― 最後は大吉で終われそうだね!
  1369. まどか: ―まどか― あの光を目指していこう
  1370. まどか: ―まどか― そうしたらきっと 夢の外に出られるから!
  1371. ほむら: ―ほむら― ええ
  1372. ほむら: ―ほむら― 行きましょう
  1373.  
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  1375. まどか&ほむら: ………… …………
  1376. ほむら: はっ…
  1377. まどか: あれっ ここ、マミさんの部屋?
  1378. まどか: わたし…夢、見てた?
  1379. ほむら: 私も…
  1380. ほむら: とても不思議な、長い夢を 見ていたような気がする
  1381. まどか: どんな夢?
  1382. ほむら: はっきり思い出せないんだけど
  1383. ほむら: なんだか、自分が 別の人になってたみたいな…?
  1384. まどか: あはは わたしが見たのも同じ夢かも?
  1385. まどか: ほむらちゃんと ずっと一緒にいたんだけど
  1386. まどか: 「鹿目さん」じゃなくて 「まどか」って呼んでくれたよね
  1387. ほむら: そ、それ… 本当に同じ夢かも?
  1388. まどか: そうなんだ?
  1389. ほむら: うん…思い出そうとすると なんだか恥ずかしい感じが
  1390. ほむら: ………… …………
  1391. ほむら: (な、なぜか 顔から火が出そう…)
  1392. ほむら: (鹿目さんは どのくらい覚えてるんだろ…)
  1393. さやか: あっ、ふたりとも起きたんだ?
  1394. 杏子: もたもたしてると 着付けに間に合わねーぞ?
  1395. ほむら: えっ…?
  1396. まどか: 着付け? 晴着に着替えるってこと?
  1397. 杏子: そう、今日はこれから 水名神社でお参り!
  1398. 杏子: そのために昨日は みんなマミんちに泊まったんだろ
  1399. まどか: ちょ、ちょっと待って
  1400. まどか: 水名神社に行ったのって 昨日のことだよね?
  1401. まどか: その帰りに、みたまさんに 折り紙をもらって
  1402. まどか: それからマミさんちに お泊まりして…
  1403. 杏子: 折り紙? なんの話だよ?
  1404. まどか: えっ…もしかして そこから夢なの?
  1405. まどか: お参りも、すごろくも 折り紙を折ったのも、全部夢?
  1406. まどか: えっと…
  1407. まどか: 杏子ちゃん、わたしを からかってたりしないよね…?
  1408. 杏子: さー、どーだかなー?
  1409. さやか: まどかはいったい どういう夢を見たわけ?
  1410. まどか: えっと、たしか神浜市で… あれっ…?
  1411. まどか: どんな夢だったっけ…?
  1412. ほむら: 私もだんだん忘れてきてるかも
  1413. まどか: わたしも… ねえ、さやかちゃん
  1414. まどか: 杏子ちゃんの言うことが本当で わたしが寝ぼけてるだけなのかな
  1415. さやか: えーっと、なんて答えようかなぁ
  1416. さやか: まどかの反応が面白いから このまま何も言わない方が…
  1417. まどか: そ、そんなぁ~ さやかちゃんまで…!
  1418. おしまい
  1419. まどか: あけまして おめでとうございます!
  1420. まどか: みんなの初夢は、どうだった?
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